JP2006004201A - 生産計画プログラム、生産計画方法、及び生産計画装置 - Google Patents
生産計画プログラム、生産計画方法、及び生産計画装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】コンピュータに、受注情報を入手するステップ、受注情報に基づいて生産工程に対して占有時間を割り当てることにより計画を新規に立案するステップ、数量の増加指示を受付けるステップS1、生産実績を入手し、生産実績に基づいて生産ぺースを算出するステップS2、生産ぺースと生産計画とに基づいて生産終了までの時間を予測するステップS4、生産終了までの時間が予め定められた変更禁止時間以上であるか否かを判断するステップS5、変更禁止時間以上であると判断された場合には生産計画における数量を増加するステップS6、変更禁止時間以上であると判断されなかった場合には別途増加分相当の当該製品の生産計画を新たに立案するステップS7を実行させる。
【選択図】 図5
Description
そこで効率的な生産計画を立案するために、コンピュータを用いた様々な生産計画方法が提案及び実用化されている。
第1に、在庫を多めに持つことにより変動分を吸収する方法があるが、経営ロスが大きいという欠点がある。
第2に、生産設備に余裕を持たせることにより変動分を吸収する方法があるが、設備費が余分に嵩み、かつ生産効率が悪いという欠点がある。
本発明は、生産効率の低下を極力抑え製造現場に混乱を引き起こすことなく、オーダ変動に応じて敏速に生産計画を更新することができる生産計画プログラム、生産計画方法、及び生産計画装置を提供することを目的とする。
ここで、生産計画プログラムにおいて、前記実績入手ステップは受付けステップにより増加指示を受付けたときに最新の生産実績を入手し、前記予測ステップは、入手された最新の生産実績に基づいて生産ぺースを算出し算出された生産ぺースと立案されている生産計画とに基づいて前記増加指示がなされた製品の生産終了時刻を予測することを特徴とすることもできる。
ここで、生産計画プログラムにおいて、前記変更ステップは、さらに、前記増加指示がなされた製品の生産計画における数量の増加にともない同一の生産工程における当該製品より後に生産される予定の他の製品の生産計画を生産工程を変えずに後方へシフトさせることを特徴とすることもできる。
ここで、生産計画プログラムにおいて、前記受注情報は生産すべき期限を示す納期条件を含み、生産工程は複数存在し、前記変更ステップは、変更禁止時間以上であると判断された場合に前記増加指示がなされた製品の生産計画における数量を増加する数量増加サブステップと、前記増加指示がなされた製品の生産計画における数量が増加された後前記他の製品の生産計画を生産工程を変えずに後方へシフトさせるとシフト後の生産計画が納期条件を満たすか否かを判定する納期判定サブステップと、納期条件を満たすと判定された場合に前記他の製品の生産計画を生産工程を変えずに後方へシフトさせるシフトサブステップと、納期条件を満たさないと判定された場合に前記他の製品の生産計画を生産工程を変えずに後方へシフトさせる代わりに生産工程を変えることを許可して納期条件を優先させて立案し直す再立案サブステップとを含むことを特徴とすることもできる。
ここで、生産計画プログラムにおいて、前記再立案サブステップは、生産工程を変える際に元の生産工程と同じ工法パターンの生産工程に対して優先的に前記他の製品の占有時間を割り当てることを特徴とすることもできる。
ここで、生産計画プログラムにおいて、前記受注情報は生産すべき期限を示す納期条件を含み、前記受付けステップは、さらに、前記増加指示における増加数量に対する納期条件を受付け、前記変更ステップは、変更禁止時間以上であると判断された場合に前記他の製品の納期条件が前記増加数量に対する納期条件よりも厳しいか否かを判定する納期判定サブステップと、厳しいと判定されなかった場合に前記増加指示がなされた製品の生産計画における数量を増加する数量増加サブステップと、厳しいと判定された場合に前記増加指示がなされた製品の生産計画における数量は増加せずに別途増加分相当の当該製品の生産計画を納期条件が厳しい順になるよう新たに立案する追加立案サブステップとを含むことを特徴とすることもできる。
ここで、生産計画プログラムにおいて、前記受付けステップは、さらに、前記受注情報における所定の製品に対する数量の削減指示を受付け、前記予測ステップは、さらに、入手された生産実績と立案されている生産計画とに基づいて前記削減指示がなされた製品の数量を前記削減指示通りに変更した場合における生産終了時刻を予測し、判断ステップは、さらに、前記削減指示通りに変更した場合における予測された生産終了時刻までの時間が予め定められた変更禁止時間以上であるか否かを判断し、変更ステップは、さらに、変更禁止時間以上であると判断された場合には前記削減指示がなされた製品の生産計画における数量を削減し、変更禁止時間以上であると判断されなかった場合には削減指示がなされた製品の生産計画における数量は削減しないことを特徴とすることもできる。
従って、生産効率の低下を極力抑えつつ、オーダ変動に応じて敏速に生産計画を更新することができる。
<概要>
本発明の実施の形態1は、生産計画における製品の数量を変更する際に、生産実績に基づいて生産ぺースを算出して製品毎に生産終了時刻を予測し、生産終了時刻までの時間が予め定められた変更禁止時間以上の製品についてのみ数量を変更し、変更禁止時間以上でない製品については増加分相当の生産計画を新たに立案する生産計画装置、生産計画方法、及び生産計画プログラムである。
図1は、本発明の実施の形態1における生産計画装置10の構成の概要を示す図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態1における生産計画装置10は、例えば本発明の生産計画プログラムを実行している汎用のコンピュータであり、受注情報入手部11、新規立案部12、受付け部13、実績入手部14、算出部15、予測部16、判断部17、及び、変更部18からなる。
新規立案部12は、受注情報入手部11により入手された受注情報に基づいて、所定の生産工程に対して製品毎に占有時間を割り当てることにより、生産計画を新規に立案して保持する。例えば新規立案部12は、入手された各受注情報に対して指定されたそれぞれの納期に間に合うように、納期が早い製品から順に、空いている生産工程に対して、占有時間を割り当てる。ここで占有時間は、算出部15が算出して保持している各製品毎の生産ペースと、各受注情報に対して指定された生産すべき数量とから算出する。なお実際には、ここで用いる生産ペースを、実測された値よりも多少遅めの値に変更することにより、生産計画にゆとりを持たせ、トラブル等の処理時間に充てている。
図2に示すように、生産工程Aに対して納期順に、受注情報1に基づいて立案されたロット1、及び受注情報2に基づいて立案されたロット2が割り当てられている。
受付け部13は、数量の増加指示及び削減指示を受付ける。なお、受注情報入手部11により入手された受注情報と過去の受注情報とを比較し、その差分を受付け部13の入力である数量の増加指示及び削減指示とすることもできる。ここでは、受注情報1の個数を200個から260個へ、及び受注情報2の個数を70個から120個へ変更する増加指示を受け付ける場合と、受注情報1の個数を200個から150個へ、及び受注情報2の個数を70個から60個へ変更する削減指示を受け付ける場合とについて説明する。
算出部15は、実績入手部14により入手され保持された生産実績に基づいて、生産ぺースを算出して保持する。より具体的には、例えば、リアルタイムで入手される製品の生産数に基づいて、所定期間の生産数を所要時間で除算することにより生産ペースを算出して保持する。ここでは、予め、製品1の生産ペース62個/時間、及び製品2の生産ペース40個/時間を算出して保持しておき、製品1の生産中に受付け部13により増加指示又は削減指示を受付けた場合には、生産中の製品1の最新の生産実績を入手して、最新の生産ペース60個/時間を算出して更新し、製品2の生産中に受付け部13により増加指示又は削減指示を受付けた場合には、生産中の製品2の最新の生産実績を入手して、最新の生産ペース39個/時間を算出して更新することとする。
変更部18は、判断部17により変更禁止時間以上であると判断された場合には、増加指示がなされた製品の生産計画における数量を増加し、当該製品より後に生産される予定の他の製品の生産計画を、生産工程を変えずに後方へシフトさせ、また削減指示がなされた製品の生産計画における数量を削減し、変更禁止時間以上であると判断されなかった場合には、増加指示がなされた製品の生産計画における数量は増加せずに、別途、増加分相当の当該製品の生産計画を新たに立案し、また削減指示がなされた製品の生産計画における数量は削減せずにその旨を記憶しておき、以後の当該製品の生産計画の際に削減分相当を差し引く。
図5は、本発明の実施の形態1における生産計画装置10による生産計画を更新する処理の手順を示す図である。
なお、ここでは図2に示すような生産計画が立案されているものとする。
以下に図5を用いて、生産計画を更新する処理の手順を説明する。
(2)増加指示、又は削減指示を受付けると、算出部15が、実績入手部14により入手され保持されている最新の生産実績に基づいて、生産ぺースを算出して更新する(ステップS2)。
(4)未処理の増加指示がある場合には、予測部16が、未処理の増加指示の内の最も先に生産される予定の1つを処理対象として、算出部15により算出され保持された生産ぺースと、立案されている生産計画と、生産実績とに基づいて、処理対象の増加指示がなされた製品の生産終了までの時間を予測する(ステップS4)。
(6)変更禁止時間以上であると判断された場合には、変更部18が、処理対象の増加指示がなされた製品の生産計画における数量を増加し、当該製品より後に生産される予定の他の製品の生産計画を、生産工程を変えずに後方へシフトさせる(ステップS6)。ここで変更処理後には未処理の増加指示があるか否かの判断へ戻る。
(8)未処理の増加指示がない場合には、受付け部13が、受付けた削減指示のうち未処理の削減指示があるか否かを判断する(ステップS8)。ここで未処理の削減指示がない場合には、増加指示、又は削減指示の受付け待ちに戻る。
(11)変更禁止時間以上であると判断された場合には、変更部18が、削減指示がなされた製品の生産計画における数量を削減し、当該製品より後に生産される予定の他の製品の生産計画を、生産工程を変えずに前方へシフトさせる(ステップS11)。ここで変更処理後には未処理の削減指示があるか否かの判断へ戻る。
<動作例1>
ここでは図2に示すような生産計画が立案されているものとする。
(1)ロット1を20個ほど生産したときに、受付け部13が、受注情報1の個数を200個から260個へ変更する増加指示1、及び受注情報2の個数を70個から120個へ変更する増加指示2を受け付ける(ステップS1:YES)。
(3)受付け部13が、未処理の増加指示1及び増加指示2があると判断する(ステップS3:YES)。
(6)変更禁止時間以上であると判断されたので、変更部18が、製品1の生産計画(ロット1)における数量を260個に増加し、製品1より後に生産される予定の製品2の生産計画(ロット2)を、生産工程を変えずに後方へシフトさせる(ステップS6)。
(9)変更禁止時間以上であると判断されたので、変更部18が、製品2の生産計画(ロット2)における数量を120個に増加する(ステップS6)。
(11)受付け部13が、未処理の削減指示がないと判断して、増加指示、又は削減指示の受付け待ちに戻る(ステップS8:NO)。
<動作例2>
ここでは図2に示すような生産計画が立案されているものとする。
(1)ロット1を80個ほど生産したときに、受付け部13が、受注情報1の個数を200個から260個へ変更する増加指示1、及び受注情報2の個数を70個から120個へ変更する増加指示2を受け付ける(ステップS1:YES)。
(3)受付け部13が、未処理の増加指示1及び増加指示2があると判断する(ステップS3:YES)。
(6)変更禁止時間以上でないと判断されたので、変更部18が、別途立案されている生産計画の後に、別途、増加分相当(260個−200個=60個)の当該製品の生産計画(ロット3)を新たに立案する(ステップS7)。
(9)変更禁止時間以上であると判断されたので、変更部18が、製品2の生産計画(ロット2)における数量を120個に増加し、製品2より後に生産される予定の製品1の生産計画(ロット3)を、生産工程を変えずに後方へシフトさせる(ステップS6)。
(11)受付け部13が、未処理の削減指示がないと判断して、増加指示、又は削減指示の受付け待ちに戻る(ステップS8:NO)。
<動作例3>
ここでは図2に示すような生産計画が立案されているものとする。
(1)ロット1を185個ほど生産したときに、受付け部13が、受注情報1の個数を200個から260個へ変更する増加指示1、及び受注情報2の個数を70個から120個へ変更する増加指示2を受け付ける(ステップS1:YES)。
(3)受付け部13が、未処理の増加指示1及び増加指示2があると判断する(ステップS3:YES)。
(6)変更禁止時間以上でないと判断されたので、変更部18が、立案されている生産計画の後に、別途、増加分相当(260個−200個=60個)の当該製品の生産計画(ロット3)を新たに立案する(ステップS7)。
(9)変更禁止時間以上でないと判断されたので、変更部18が、立案されている生産計画の後に、別途、増加分相当(120個−70個=50個)の当該製品の生産計画(ロット4)を新たに立案する(ステップS7)。
(11)受付け部13が、未処理の削減指示がないと判断して、増加指示、又は削減指示の受付け待ちに戻る(ステップS8:NO)。
<動作例4>
ここでは図2に示すような生産計画が立案されているものとする。
(1)ロット1を20個ほど生産したときに、受付け部13が、受注情報1の個数を200個から185個へ変更する削減指示1、及び受注情報2の個数を70個から60個へ変更する削減指示2を受け付ける(ステップS1:YES)。
(3)受付け部13が、未処理の増加指示がないと判断して、未処理の削減指示があるか否かの判断へ行く(ステップS3:NO)。
(5)未処理の削減指示があるので、予測部16が、生産中の製品1に対する削減指示1を処理対象として、製品1について、製品1の生産ペース(60個/時間)と、削減後の製品1の生産計画と(185個)、製品1の生産実績と(20個生産済み)に基づいて、削減指示通りに変更した場合におけるロット1の生産終了までの時間を予測する((削減後の生産計画185個−生産実績20個)/生産ペース60個/時間=2.75時間)(ステップS9)。
(7)変更禁止時間以上であると判断されたので、変更部18が、製品1の生産計画(ロット1)における数量を185個に削減し、製品1より後に生産される予定の製品2の生産計画(ロット2)を、生産工程を変えずに前方へシフトさせる(ステップS11)。
(10)変更禁止時間以上であると判断されたので、変更部18が、製品2の生産計画(ロット2)における数量を60個に削減する(ステップS11)。
<動作例5>
ここでは図2に示すような生産計画が立案されているものとする。
以下に、図4(b)の場合における生産計画を更新する処理の具体例を、図5に添って説明する。
(2)削減指示1及び削減指示2を受付けたので、算出部15が、実績入手部14により入手され保持されている最新の生産実績に基づいて、生産中の製品1についての最新の生産ペース60個/時間を算出して更新する(ステップS2)。
(4)受付け部13が、未処理の削減指示1及び削減指示2があると判断する(ステップS8:YES)。
(5)未処理の削減指示があるので、予測部16が、生産中の製品1に対する削減指示1を処理対象として、製品1について、製品1の生産ペース(60個/時間)と、削減後の製品1の生産計画と(185個)、製品1の生産実績と(80個生産済み)に基づいて、削減指示通りに変更した場合におけるロット1の生産終了までの時間を予測する((削減後の生産計画185個−生産実績80個)/生産ペース60個/時間=1.75時間)(ステップS9)。
(7)変更禁止時間以上でないと判断されたので、変更部18が、以後の当該製品の生産計画の際に削減分相当を差し引く為に、その旨を記憶する(ステップS12)。
(10)変更禁止時間以上であると判断されたので、変更部18が、製品2の生産計画(ロット2)における数量を60個に削減する(ステップS11)。
<動作例6>
ここでは図2に示すような生産計画が立案されているものとする。
以下に、図4(c)の場合における生産計画を更新する処理の具体例を、図5に添って説明する。
(2)削減指示1及び削減指示2を受付けたので、算出部15が、実績入手部14により入手され保持されている最新の生産実績に基づいて、生産中の製品1についての最新の生産ペース60個/時間を算出して更新する(ステップS2)。
(4)受付け部13が、未処理の削減指示1及び削減指示2があると判断する(ステップS8:YES)。
(5)未処理の削減指示があるので、予測部16が、生産中の製品1に対する削減指示1を処理対象として、製品1について、製品1の生産ペース(60個/時間)と、削減後の製品1の生産計画と(185個)、製品1の生産実績と(170個生産済み)に基づいて、削減指示通りに変更した場合におけるロット1の生産終了までの時間を予測する((削減後の生産計画185個−生産実績170個)/生産ペース60個/時間=0.25時間)(ステップS9)。
(7)変更禁止時間以上でないと判断されたので、変更部18が、以後の製品1の生産計画の際に削減分相当を差し引く為に、その旨を記憶する(ステップS12)。
(10)変更禁止時間以上でないと判断されたので、変更部18が、以後の製品2の生産計画の際に削減分相当を差し引く為に、その旨を記憶する(ステップS12)。
<まとめ>
以上のように、本発明の実施の形態1は、生産実績を基に製品の生産終了時刻を予測し、数量の増加や削減をすると材料手配や段取り変更が間に合わなくなるか否かを判断するので、生産効率の低下を極力抑えつつ、オーダ変動に応じて敏速に生産計画を更新することができる。
(変形例1)
<概要>
変形例1は、実施の形態1の変更部18を変更部20に置き換えたものであり、生産計画の変更の際に、個々の製品の納期を考慮して、納期に問題が無い場合には生産工程を変えず、納期に問題がある場合には生産工程を変えることを許可して納期条件を優先させて立案し直す。また、生産工程を変える際に、元の生産工程と同じ工法パターンの生産工程に対して優先的に立案する生産計画装置、生産計画方法、及び生産計画プログラムである。
図6は、変形例1の変更部20の詳細な構成の概要を示す図である。
図6に示すように、変形例1の変更部20は、数量増加部21、納期判定部22、シフト部23、及び再立案部24を含む。
数量増加部21は、判断部17により変更禁止時間以上であると判断された場合に、増加指示がなされた製品の生産計画における数量を増加する。
シフト部23は、納期条件を満たすと判定された場合に、他の製品の生産計画を生産工程を変えずに後方へシフトさせる。
また再立案部24は、生産工程を変える際に、元の生産工程と同じ工法パターンの生産工程に対して優先的に、前記他の製品の占有時間を割り当てる。
図7は、本発明の変形例1における生産計画を更新する処理の手順を示す図である。
以下に図7を用いて、生産計画を更新する処理の手順を説明する。
なお、図5に示した本発明の実施の形態1における生産計画を更新する処理の手順と同様の処理には同一番号を付しその説明を省略する。
(6)変更禁止時間以上であると判断された場合には、数量増加部21が、増加指示がなされた製品の生産計画における数量を増加する(ステップS21)。
(7)納期判定部22が、他の製品の生産計画を生産工程を変えずに後方へシフトさせると、シフト後の生産計画が納期条件を満たすか否かを判定する(ステップS22)。
(9)ステップS22において納期条件を満たすと判定されなかった場合には、再立案部24が、生産工程を変えることを許可して、他の製品の生産計画を元の生産工程と同じ工法パターンの他の生産工程に対して立案し直すと、新たに立案した生産計画が納期条件を満たすか否かを判定する(ステップS24)。
(11)ステップS24において納期条件を満たさないと判定された場合には、再立案部24が、生産工程、及び、工法パターンを変えることを許可して、他の製品の生産計画を元の生産工程と違う工法パターンの他の生産工程に対して立案し直すと、新たに立案した生産計画が納期条件を満たすか否かを判定する(ステップS26)。
(13)ステップS26において納期条件を満たすと判定されなかった場合には、再立案部24が、他の製品の生産計画を、生産工程、及び、工法パターンによらずに、一番納期が早い生産工程に対して立案し直す(ステップS28)。ここで立案後には未処理の増加指示があるか否かの判断へ戻る。
(15)〜(19)図5の(8)〜(12)と同じ(ステップS8〜S12)。
以上のように、本発明の変形例1は、納期が間に合わない時にだけ生産工程を変えることを許可するので、納期優先でありながら、段取り準備等の生産準備を出来る限り無駄にせずに生産計画を更新することができる。
さらに、元の生産工程と同じ工法パターンの生産工程に対して優先的に、他の製品の占有時間を割り当てるので、工法パターンの違いによる原材料の変更などの手間を出来る限り抑えつつ、生産計画を更新することができる。
(変形例2)
<概要>
変形例2は、実施の形態1の受付け部13がさらに個々の増加数量に対する納期条件を受付け、実施の形態1の変更部18を変更部30に置き換えたものであり、生産計画の変更の際に、納期が厳しいロットの前には数量を追加しない生産計画装置、生産計画方法、及び生産計画プログラムである。
図8は、変形例2の変更部30の詳細な構成の概要を示す図である。
図8に示すように、変形例2の変更部30は、納期判定部31、数量増加部32、及び追加立案部33を含む。
納期判定部31は、判断部17により変更禁止時間以上であると判断された場合に、他の製品の納期条件が増加数量に対する納期条件よりも厳しいか否かを判定する。
追加立案部33は、納期判定部31により厳しいと判定された場合に、増加指示がなされた製品の生産計画における数量は増加せずに、別途、増加分相当の当該製品の生産計画を、納期条件が厳しい順になるよう新たに立案する。
図9は、本発明の変形例2における生産計画を更新する処理の手順を示す図である。
以下に図9を用いて、生産計画を更新する処理の手順を説明する。
なお、図5に示した本発明の実施の形態1における生産計画を更新する処理の手順と同様の処理には同一番号を付しその説明を省略する。
(6)変更禁止時間以上であると判断された場合には、納期判定部31が、他の製品の納期条件が増加数量に対する納期条件よりも厳しいか否かを判定する(ステップS31)。
(7)ステップS31において納期条件が厳しいと判定されなかった場合には、数量増加部32が、増加指示がなされた製品の生産計画における数量を増加し、当該製品より後に生産される予定の他の製品の生産計画を、生産工程を変えずに後方へシフトさせる(ステップS32)。ここで変更処理後には未処理の増加指示があるか否かの判断へ戻る。
<まとめ>
以上のように、本発明の変形例2は、個々の増加数量に対する納期条件を受付け、納期条件が厳しい順になるように生産計画を変更又は立案することができる。
なお、変形例1と変形例2とを組み合わせてもよい。
11 受注情報入手部
12 新規立案部
13 受付け部
14 実績入手部
15 算出部
16 予測部
17 判断部
18 変更部
20 変更部
21 数量増加部
22 納期判定部
23 シフト部
24 再立案部
30 変更部
31 納期判定部
32 数量増加部
33 追加立案部
Claims (9)
- 製品の生産計画を立案、及び更新する生産計画プログラムであって、
コンピュータに、
製品毎に生産すべき数量が指定された受注情報を入手する受注情報入手ステップと、
入手された受注情報に基づいて、所定の生産工程に対して、製品毎に占有時間を割り当てることにより、生産計画を新規に立案する新規立案ステップと、
前記受注情報における所定の製品に対する数量の増加指示を受付ける受付けステップと、
生産実績を入手する実績入手ステップと、
入手された生産実績と、立案されている生産計画とに基づいて、前記増加指示がなされた製品の生産終了時刻を予測する予測ステップと、
予測された生産終了時刻までの時間が、予め定められた変更禁止時間以上であるか否かを判断する判断ステップと、
変更禁止時間以上であると判断された場合には、前記増加指示がなされた製品の生産計画における数量を増加し、変更禁止時間以上であると判断されなかった場合には、前記増加指示がなされた製品の生産計画における数量は増加せずに、別途、増加分相当の当該製品の生産計画を新たに立案する変更ステップと
を実行させることを特徴とする生産計画プログラム。 - 前記実績入手ステップは、受付けステップにより増加指示を受付けたときに、最新の生産実績を入手し、
前記予測ステップは、
入手された最新の生産実績に基づいて生産ぺースを算出し、算出された生産ぺースと、立案されている生産計画とに基づいて、前記増加指示がなされた製品の生産終了時刻を予測すること
を特徴とする請求項1に記載の生産計画プログラム。 - 前記変更ステップは、さらに、
前記増加指示がなされた製品の生産計画における数量の増加にともない、同一の生産工程における当該製品より後に生産される予定の他の製品の生産計画を、生産工程を変えずに後方へシフトさせること
を特徴とする請求項2に記載の生産計画プログラム。 - 前記受注情報は、生産すべき期限を示す納期条件を含み、
生産工程は複数存在し、
前記変更ステップは、
変更禁止時間以上であると判断された場合に、前記増加指示がなされた製品の生産計画における数量を増加する数量増加サブステップと、
前記増加指示がなされた製品の生産計画における数量が増加された後、前記他の製品の生産計画を生産工程を変えずに後方へシフトさせると、シフト後の生産計画が納期条件を満たすか否かを判定する納期判定サブステップと、
納期条件を満たすと判定された場合に、前記他の製品の生産計画を生産工程を変えずに後方へシフトさせるシフトサブステップと、
納期条件を満たさないと判定された場合に、前記他の製品の生産計画を生産工程を変えずに後方へシフトさせる代わりに、生産工程を変えることを許可して納期条件を優先させて立案し直す再立案サブステップとを含むこと
を特徴とする請求項3に記載の生産計画プログラム。 - 前記再立案サブステップは、
生産工程を変える際に、元の生産工程と同じ工法パターンの生産工程に対して優先的に、前記他の製品の占有時間を割り当てること
を特徴とする請求項4に記載の生産計画プログラム。 - 前記受注情報は、生産すべき期限を示す納期条件を含み、
前記受付けステップは、さらに、
前記増加指示における増加数量に対する納期条件を受付け、
前記変更ステップは、
変更禁止時間以上であると判断された場合に、前記他の製品の納期条件が前記増加数量に対する納期条件よりも厳しいか否かを判定する納期判定サブステップと、
厳しいと判定されなかった場合に、前記増加指示がなされた製品の生産計画における数量を増加する数量増加サブステップと、
厳しいと判定された場合に、前記増加指示がなされた製品の生産計画における数量は増加せずに、別途、増加分相当の当該製品の生産計画を、納期条件が厳しい順になるよう新たに立案する追加立案サブステップとを含むこと
を特徴とする請求項1に記載の生産計画プログラム。 - 前記受付けステップは、さらに、
前記受注情報における所定の製品に対する数量の削減指示を受付け、
前記予測ステップは、さらに、
入手された生産実績と、立案されている生産計画とに基づいて、前記削減指示がなされた製品の数量を、前記削減指示通りに変更した場合における生産終了時刻を予測し、
判断ステップは、さらに、
前記削減指示通りに変更した場合における予測された生産終了時刻までの時間が、予め定められた変更禁止時間以上であるか否かを判断し、
変更ステップは、さらに、
変更禁止時間以上であると判断された場合には、前記削減指示がなされた製品の生産計画における数量を削減し、変更禁止時間以上であると判断されなかった場合には、削減指示がなされた製品の生産計画における数量は削減しないこと
を特徴とする請求項1に記載の生産計画プログラム。 - 製品の生産計画を立案、及び更新する生産計画方法であって、
製品毎に生産すべき数量が指定された受注情報を入手する受注情報入手ステップと、
入手された受注情報に基づいて、所定の生産工程に対して、製品毎に占有時間を割り当てることにより、生産計画を新規に立案する新規立案ステップと、
前記受注情報における所定の製品に対する数量の増加指示を受付ける受付けステップと、
生産実績を入手する実績入手ステップと、
入手された生産実績と、立案されている生産計画とに基づいて、前記増加指示がなされた製品の生産終了時刻を予測する予測ステップと、
予測された生産終了時刻までの時間が、予め定められた変更禁止時間以上であるか否かを判断する判断ステップと、
変更禁止時間以上であると判断された場合には、前記増加指示がなされた製品の生産計画における数量を増加し、変更禁止時間以上であると判断されなかった場合には、前記増加指示がなされた製品の生産計画における数量は増加せずに、別途、増加分相当の当該製品の生産計画を新たに立案する変更ステップと
を含むことを特徴とする生産計画方法。 - 製品の生産計画を立案、及び更新する生産計画装置であって、
製品毎に生産すべき数量が指定された受注情報を入手する受注情報入手手段と、
入手された受注情報に基づいて、所定の生産工程に対して、製品毎に占有時間を割り当てることにより、生産計画を新規に立案する新規立案手段と、
前記受注情報における所定の製品に対する数量の増加指示を受付ける受付け手段と、
生産実績を入手する実績入手手段と、
入手された生産実績と、立案されている生産計画とに基づいて、前記増加指示がなされた製品の生産終了時刻を予測する予測手段と、
予測された生産終了時刻までの時間が、予め定められた変更禁止時間以上であるか否かを判断する判断手段と、
変更禁止時間以上であると判断された場合には、前記増加指示がなされた製品の生産計画における数量を増加し、変更禁止時間以上であると判断されなかった場合には、前記増加指示がなされた製品の生産計画における数量は増加せずに、別途、増加分相当の当該製品の生産計画を新たに立案する変更手段と
を含むことを特徴とする生産計画装置。
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