JP4648136B2 - 生産計画作成方法及び生産計画作成装置、並びにプログラム - Google Patents

生産計画作成方法及び生産計画作成装置、並びにプログラム Download PDF

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Description

本発明は、1つ以上のオーダーにおいて、当該オーダーの製品を製造するのに必要な工程である全てのジョブに対して、資源稼動カレンダーに基づき、当該ジョブに割付可能な資源を割り付けて、生産計画を作成する生産計画作成方法及び生産計画作成装置、並びにプログラムに関する。
従来から、製造業において多工程から構成される生産プロセスにおいては、複数のオーダーを生産するのに、複数のオーダーと当該オーダーの製品を製造するのに必要な工程との組み合わせであるジョブを資源稼動カレンダーに基づきスケジューリングして作成する生産計画が重要である。
例えば、従来技術として、要員に関する情報と、設備(資源)に関する情報と、工程に関する情報と、オーダーに関する情報とを参照し、オーダー毎にオーダーに対応した中間体の内のいずれかを得るための工程であるシリーズに基づき、スケジューリング時の割付単位に対応するロット毎のジョブを生成し、ジョブの割付可能な設備、生産能力および必要な要員を取得してジョブをカレンダー(資源稼動カレンダー)に割り付ける生産工程スケジューラという技術が特許文献1に開示されている。
また、部品、工程、機械、治具に関する固有の情報と、機械(資源)毎の稼動時間タイプに関する情報と、割付の制約条件に関する情報とを参照し、納期優先ルールと稼働率優先ルールを適用して、部品の製造指示を分解した各ジョブを機械毎にカレンダー(資源稼動カレンダー)にしたがって割り付けるジョブショップスケジューリングエキスパートシステムという技術が特許文献2に開示されている。
特開平11−66181号公報 特開平5−174030号公報
ここで、従来技術において、スケジューリングの結果、あるオーダーが納期遅れとなることが判った場合、通常、計画担当者は資源稼動カレンダーを操作して、納期遅れの解消を図る。具体的には、納期遅れの発生するオーダーのジョブ(どのジョブとは特定できないが、現実の制約を勘案した上で、最も効果的に納期遅れを解消できると思われるジョブを選択する。)で使用する資源(人、設備等)の稼働時間を増やし(例えば、資源が人であれば残業あるいは休日出勤を設定し、資源が設備であれば稼動時間の延長あるいは休日の稼動時間を設定する)、或いは/且つ、資源量を増やす(例えば、資源が人であれば人数、資源が設備であれば台数等を増やす)ように資源稼動カレンダーを変更する。そして、変更した資源稼動カレンダーに基づいてジョブに資源を割り付けなおすことにより、遅れの発生したオーダーにおいては、延長された稼働時間と増強された資源量により、より早期に工程は完了し、納期遅れを解消する可能性がある。ここで、可能性があるとしたのは、優先度に基づいたジョブへの資源の割付において、他のオーダーのジョブの優先度が高い場合に、納期遅れの発生するオーダーのジョブに資源が割り付けない場合があるからである。
その一方で、資源稼動カレンダーは、人や設備などの資源の資源名、稼働時間、資源量の情報が含まれており、全てのオーダーについて平等に適用されるため、納期遅れの発生するオーダーのジョブだけでなく、稼働時間が延長され、或いは/且つ、資源量が増強された資源を使用する納期遅れが発生していない他の全てのオーダーのジョブにも当該資源が割り付けられ、完成日時が早まる場合がある。即ち、本来稼動する必要のなかった資源も稼動することになり、生産計画に無駄が生じる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、1つ以上のオーダーにおいて、当該オーダーの製品を製造するのに必要な工程である全てのジョブに対して、資源稼動カレンダーに基づき、当該ジョブに割付可能な資源を割り付けて生産計画を作成する際に、無駄のない生産計画を作成することができる生産計画作成方法及び生産計画作成装置、並びにプログラムを提供するものである。
課題を解決するための手段及び効果
上記課題を解決するために、第一の発明に係る生産計画作成装置は、プログラムがインストールされる記憶装置やプログラムを読み出して実行するCPUを備えるコンピュータにおいて実装され、1つ以上のオーダーにおいて、当該オーダーの製品を製造するのに必要な工程である全てのジョブに対して、資源稼動カレンダーに基づき、当該ジョブに割付可能な資源を割り付けて、生産計画を作成する生産計画作成装置であって、全てのオーダーに適用可能であり実在する設備や人である通常資源と、特定のオーダーに適用可能であり実在する設備や人ではないオーダー固有のダミー資源と、を資源として登録する資源登録手段と、前記通常資源の稼働時間を最大限に稼動可能な状態で設定し、前記ダミー資源の稼働時間を調整可能な状態で設定して、資源稼動カレンダーに登録する資源稼動カレンダー登録手段と、前記資源稼動カレンダーに基づいて、前記ジョブの内の前記通常資源及び前記ダミー資源を割り付けていない未割付ジョブを所定の割付アルゴリズムにより順番に選択し、前記通常資源の稼働時間内かつ前記ダミー資源の稼働時間内であれば割付可能という条件に基づいて、選択された未割付ジョブを順番に割付可能な前記通常資源及び前記ダミー資源を割り付け、前記ジョブ毎に割り付けた前記通常資源及び前記ダミー資源と、開始日時及び終了日時を含む割付情報からなる割付情報テーブルに保存するジョブ割付手段と、から構成され、前記資源稼働カレンダー登録手段は、更に、前記割付情報テーブルに基づいて、納期から遅れている前記オーダーに対応する前記ダミー資源の稼働時間の設定を調整して登録することが可能であることを特徴とする。
第一の発明に係る生産計画作成方法は、コンピュータにより、1つ以上のオーダーにおいて、当該オーダーの製品を製造するのに必要な工程である全てのジョブに対して、資源稼動カレンダーに基づき、当該ジョブに割付可能な資源を割り付けて、生産計画を作成する生産計画作成装置を用いた生産計画作成方法であって、前記生産計画作成装置を構成する資源登録手段により、全てのオーダーに適用可能であり実在する設備や人である通常資源と、特定のオーダーに適用可能であり実在する設備や人ではないオーダー固有のダミー資源と、を資源として登録する資源登録ステップと、前記生産計画作成装置を構成する資源稼働カレンダー登録手段により、前記通常資源の稼働時間を最大限に稼動可能な状態で設定し、前記ダミー資源の稼働時間を調整可能な状態で設定して、資源稼動カレンダーに登録する資源稼動カレンダー登録ステップと、前記生産計画作成装置を構成するジョブ割付手段により、前記資源稼動カレンダーに基づいて、前記ジョブの内の前記通常資源及び前記ダミー資源を割り付けていない未割付ジョブを所定の割付アルゴリズムにより順番に選択し、前記通常資源の稼働時間内かつ前記ダミー資源の稼働時間内であれば割付可能という条件に基づいて、選択された未割付ジョブを順番に割付可能な前記通常資源及び前記ダミー資源を割り付け、前記ジョブ毎に割り付けた前記通常資源及び前記ダミー資源と、開始日時及び終了日時を含む割付情報からなる割付情報テーブルに保存するジョブ割付ステップと、を備え、前記資源稼働カレンダー登録ステップは、更に、前記割付情報テーブルに基づいて、納期から遅れている前記オーダーに対応する前記ダミー資源の稼働時間の設定を調整して登録することが可能であることを特徴とする。
第一の発明に係るプログラムは、コンピュータにおいて、1つ以上のオーダーにおいて、当該オーダーの製品を製造するのに必要な工程である全てのジョブに対して、資源稼動カレンダーに基づき、当該ジョブに割付可能な資源を割り付けて、生産計画を作成するための生産計画作成装置として機能させるプログラムであって、前記生産計画作成装置を構成する資源登録手段により、全てのオーダーに適用可能であり実在する設備や人である通常資源と、特定のオーダーに適用可能であり実在する設備や人ではないオーダー固有のダミー資源と、を資源として登録する資源登録ステップ、前記生産計画作成装置を構成する資源稼働カレンダー登録手段により、前記通常資源の稼働時間を最大限に稼動可能な状態で設定し、前記ダミー資源の稼働時間を調整可能な状態で設定して、資源稼動カレンダーに登録する資源稼動カレンダー登録ステップ、前記生産計画作成装置を構成するジョブ割付手段により、前記資源稼動カレンダーに基づいて、前記ジョブの内の前記通常資源及び前記ダミー資源を割り付けていない未割付ジョブを所定の割付アルゴリズムにより順番に選択し、前記通常資源の稼働時間内かつ前記ダミー資源の稼働時間内であれば割付可能という条件に基づいて、選択された未割付ジョブを順番に割付可能な前記通常資源及び前記ダミー資源を割り付け、前記ジョブ毎に割り付けた前記通常資源及び前記ダミー資源と、開始日時及び終了日時を含む割付情報からなる割付情報テーブルに保存するジョブ割付ステップ、を備え、前記資源稼働カレンダー登録ステップは、更に、前記割付情報テーブルに基づいて、納期から遅れている前記オーダーに対応する前記ダミー資源の稼働時間の設定を調整して登録することが可能であり、コンピュータにおいて、記憶装置にインストールして、CPUにより読み出して各ステップの処理を実行させることを特徴とする。
これによると、資源として、全てのオーダーに適用可能な通常資源と、特定のオーダーに適用可能なオーダー固有のダミー資源と、を設けたことにより、オーダー毎に資源稼動カレンダーの稼働時間をコントロールが可能となる。尚、通常資源は、実在する設備や人であるが、ダミー資源は、実在する設備や人ではない。即ち、特定のオーダーに適用可能なオーダー固有のダミー資源を設けたことによる、資源稼動カレンダーに基づいたジョブに通常資源及びダミー資源を割り付ける条件は下記の通りとなる。
条件1:ある通常資源又はダミー資源が割付可能=ジョブが必要とする稼働時間が通常資源又はダミー資源にあり、且つ、ジョブが必要とする資源量が通常資源又はダミー資源にある。
条件2:ジョブに必要な通常資源及びダミー資源が共に割付可能である。
以上の条件により、あるオーダーのジョブに割付可能な通常資源及びダミー資源の時間は、通常資源の稼働時間且つダミー資源の稼働時間になる。従って、資源稼動カレンダーにおいて、稼働時間の操作をしたい通常資源については、その稼働時間を最大限に稼動可能な状態とすることにより、ダミー資源の稼働時間の設定が支配的になり、ダミー資源の稼働時間の設定を調整することでオーダーのジョブを割付可能な時間をコントロールすることが可能になり、適切に納期遅れを解消することができ、無駄のない生産計画を作成することができる。尚、所定の割付アルゴリズムは、従来技術の割付アルゴリズムを適用するものとし、例えば、オーダー毎に設定した工程優先度による優先順位計画アルゴリズム等である。
ここで、第一の発明に係る生産計画作成装置は、前記資源登録手段で登録するダミー資源が、その一部または全部が特定のオーダーの特定のジョブに割付可能であって良い。
第一の発明に係る生産計画作成方法は、前記資源登録ステップで登録するダミー資源が、その一部または全部が特定のオーダーの特定のジョブに割付可能であって良い。
第一の発明に係るプログラムは、記資源登録ステップで登録するダミー資源が、その一部または全部が特定のオーダーの特定のジョブに割付可能であって良い。
これによると、特定のオーダーに適用可能なオーダー固有のダミー資源の一部または全部を、特定のオーダーの稼働時間を操作したい特定のジョブに割付可能とすることにより、納期遅れを発生する特定のオーダーに対して確実にダミー資源が割り付けられるようになるため、より適切に納期遅れを解消することができ、無駄のない生産計画を作成することができる。
また、第二の発明に係る生産計画作成装置は、プログラムがインストールされる記憶装置やプログラムを読み出して実行するCPUを備えるコンピュータにおいて実装され、1つ以上のオーダーにおいて、当該オーダーの製品を製造するのに必要な工程である全てのジョブに対して、資源稼動カレンダーに基づき、当該ジョブに割付可能な資源を割り付けて、生産計画を作成する生産計画作成装置であって、前記ジョブに割付可能な資源を登録する資源登録手段と、前記資源の稼働時間と適用可能な対象オーダーとを資源稼動カレンダーに設定する資源稼動カレンダー登録手段と、前記資源稼動カレンダーに基づいて、前記ジョブの内の前記資源を割り付けていない未割付ジョブを所定の割付アルゴリズムにより順番に選択し、前記資源の稼働時間内であれば割付可能という条件に基づいて、選択された未割付ジョブを順番に割付可能な前記資源を割り付け、前記ジョブ毎に割り付けた前記資源と、開始日時及び終了日時を含む割付情報からなる割付情報テーブルに保存するジョブ割付手段と、から構成され、前記資源稼働カレンダー登録手段は、更に、前記割付情報テーブルに基づいて、納期から遅れている前記オーダーを対象オーダーとした前記資源の稼働時間を追加して登録することが可能であることを特徴とする。
第二の発明に係る生産計画作成方法は、コンピュータにより、1つ以上のオーダーにおいて、当該オーダーの製品を製造するのに必要な工程である全てのジョブに対して、資源稼動カレンダーに基づき、当該ジョブに割付可能な資源を割り付けて、生産計画を作成する生産計画作成装置を用いた生産計画作成方法であって、前記生産計画作成装置を構成する資源登録手段により、前記ジョブに割付可能な資源を登録する資源登録ステップと、前記生産計画作成装置を構成する資源稼動カレンダー手段により、前記資源の稼働時間と適用可能な対象オーダーとを資源稼動カレンダーに設定する資源稼動カレンダー登録ステップと、前記生産計画作成装置を構成するジョブ割付手段により、前記資源稼動カレンダーに基づいて、前記ジョブの内の前記資源を割り付けていない未割付ジョブを所定の割付アルゴリズムにより順番に選択し、前記資源の稼働時間内であれば割付可能という条件に基づいて、選択された未割付ジョブを順番に割付可能な前記資源を割り付け、前記ジョブ毎に割り付けた前記資源と、開始日時及び終了日時を含む割付情報からなる割付情報テーブルに保存するジョブ割付ステップと、を備え、前記資源稼働カレンダー登録ステップは、更に、前記割付情報テーブルに基づいて、納期から遅れている前記オーダーを対象オーダーとした前記資源の稼働時間を追加して登録することが可能であることを特徴とする。
第二の発明に係るプログラムは、コンピュータにおいて、1つ以上のオーダーにおいて、当該オーダーの製品を製造するのに必要な工程である全てのジョブに対して、資源稼動カレンダーに基づき、当該ジョブに割付可能な資源を割り付けて、生産計画を作成するための生産計画作成装置として機能させるプログラムであって、前記生産計画作成装置を構成する資源登録手段により、前記ジョブに割付可能な資源を登録する資源登録ステップ、前記生産計画作成装置を構成する資源稼動カレンダー手段により、前記資源の稼働時間と適用可能な対象オーダーとを資源稼動カレンダーに設定する資源稼動カレンダー登録ステップ、前記生産計画作成装置を構成するジョブ割付手段により、前記資源稼動カレンダーに基づいて、前記ジョブの内の前記資源を割り付けていない未割付ジョブを所定の割付アルゴリズムにより順番に選択し、前記資源の稼働時間内であれば割付可能という条件に基づいて、選択された未割付ジョブを順番に割付可能な前記資源を割り付け、前記ジョブ毎に割り付けた前記資源と、開始日時及び終了日時を含む割付情報からなる割付情報テーブルに保存するジョブ割付ステップ、を備え、前記資源稼働カレンダー登録ステップは、更に、前記割付情報テーブルに基づいて、納期から遅れている前記オーダーを対象オーダーとした前記資源の稼働時間を追加して登録することが可能であり、コンピュータにおいて、記憶装置にインストールして、CPUにより読み出して各ステップの処理を実行させることを特徴とする。
これによると、資源稼動カレンダーの設定項目に適用可能な対象オーダーが加えられることにより、ジョブに資源を割り付ける際に、対象オーダーに設定された特定のオーダーにおいてのみ稼働時間の設定が有効になり、ジョブへの資源の割付の制御(割付可能/不可能の制御)が可能になるため、適切に納期遅れを解消することができ、無駄のない生産計画を作成することができる。尚、所定の割付アルゴリズムは、従来技術の割付アルゴリズムを適用するものとし、例えば、オーダー毎に設定した工程優先度による優先順位計画アルゴリズム等である。
ここで、第一の発明又は第二の発明に係る生産計画作成装置は、前記資源稼動カレンダー登録手段が、前記資源の資源量を更に資源稼動カレンダーに設定して良い。
第一の発明又は第二の発明に係る生産計画作成方法は、前記資源稼動カレンダー登録ステップが、前記資源の資源量を更に資源稼動カレンダーに設定して良い。
第一の発明又は第二の発明に係るプログラムは、前記資源稼動カレンダー登録ステップが、前記資源の資源量を更に資源稼動カレンダーに設定して良い。
これによると、資源稼動カレンダーの設定項目に資源量が加えられることにより、資源量を変えることができる資源についても対応することが可能になる。
尚、第一の発明又は第二の発明に係るプログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)などのリムーバブル型記録媒体やハードディスクなどの固定型記録媒体に記録して配布可能である他、有線又は無線の電気通信手段によってインターネットなどの通信ネットワークを介して配布可能である。
以下、図面を参照しつつ、本発明である生産計画作成方法及び生産計画作成装置、並びにプログラムを実施するための最良の形態について、具体的な一例に即して説明する。
本実施形態では、加工機、作業者、治工具などの資源を用いて、複数工程を経て完成する生産ラインを対象とする。ここで、製品の工程数は製品の種類により異なり、各工程で必要となる資源はあらかじめ決まっており、場合によっては代替可能な資源が複数ある。
[第一の実施形態]
まず、第一の実施形態に係る生産計画スケジューラ(生産計画装置)について、図1に基づいて説明する。図1は、第一の実施形態に係る生産計画スケジューラのブロック図である。図1に示すように生産計画スケジューラ1は、オーダー指示テーブル10と、製品マスタ11と、工程マスタ12と、未割付ジョブリスト13と、資源マスタ(資源登録手段)20と、資源稼動カレンダー(資源稼動カレンダー登録手段)21と、実績情報テーブル22と、資源割付部(ジョブ割付手段)2と、割付情報テーブル3と、割付対象ジョブテーブル4と、を備え、コンピュータにおいて実装されている。生産は外部から与えられるオーダー指示に従って開始される。生産計画スケジューラ1は、与えられるオーダー指示を達成するために、製品の全工程の開始時刻及び終了時刻と、工程に使用する資源のリストからなる生産計画を作成するためのものである。
オーダーテーブル10は、外部から与えられるオーダー指示に基づいて、生産すべき製品の数量と納期が指定されるものである。
製品マスタ11は、生産計画スケジューラ1が対象とする製品名及び製品を完成するための工程の連なりが登録されるものである。
工程マスタ12は、製品の各工程情報が登録されるものである。ここで、工程情報とは、ある加工品を完成するために実施する工程の連なりに関する情報で、各工程に関して使用する資源、使用する資源の割合、工程に必要な時間等の情報が含まれる。
資源マスタ(資源登録手段)20は、通常資源及びダミー資源の資源名、資源コード、資源の能力が登録されるものである。
資源稼動カレンダー(資源稼動カレンダー登録手段)21は、通常資源及びダミー資源の稼動可能な時間である稼動時間が登録されるものである。
実績情報テーブル22は、すでに生産計画に従って実施されたジョブの着手時刻、完了時刻、進捗率など、実測された実績情報が外部から登録されるものである。この実績情報は、生産計画開始時に読み込まれ、これを初期状態として生産計画を開始する。尚、全くの初期状態では、実績情報テーブル22は空であり、生産ラインがジョブを実行する都度、実績情報は増加する。
未割付ジョブリスト13は、新たに生産計画を開始すると、オーダーテーブル10に含まれている生産すべき製品について、製品マスタ11と工程マスタ12を元にして実施すべきジョブを求め、既に生産ラインが生産を開始しており、実績情報に登録されているジョブを除外したものを保存するためのものである。尚、ジョブとは、生産ラインに存在する製品の工程を特定する呼び名である。
資源割付部(ジョブ割付手段)2は、未割付ジョブリスト13に含まれるジョブ群に割付アルゴリズムを適用し、資源稼動カレンダー21及び実績情報テーブル22に基づいて、ジョブへの通常資源及びダミー資源の割付を試行する。ここで、割付アルゴリズムは、オーダーに設定した優先順位に基づく優先順位計画を行う。即ち、割付アルゴリズムは、未割付ジョブリスト13から割付可能なジョブを割付対象ジョブとして抽出して割付対象ジョブテーブル4に保存し、割付対象ジョブテーブル4に保存した割付対象ジョブからオーダーに設定した優先順位に基づいて、通常資源及びダミー資源を割り付けるジョブを選択する。ジョブに通常資源及びダミー資源が割り付けられると、割付情報テーブル3に保存されるとともに、割付対象ジョブテーブル4が更新される。
割付情報テーブル3は、ジョブ毎に割り付けた通常資源及びダミー資源と、開始日時及び終了日時を含む割付情報からなり、これは生産計画そのものである。尚、割付情報テーブル3は、図示しない出力用インタフェースを介して、生産計画スケジューラ1外部の出力装置(ディスプレイ、ハードディスク、またはプリンタ等)にて読み出しが可能である。尚、出力用インタフェースは、出力装置(ディスプレイ、ハードディスク、またはプリンタ等)に出力するためのデータ変換や通信を行うプログラム又はハードウェアである。
次に、第一の実施形態に係る生産計画スケジューラを用いた生産計画作成方法の処理の手順について、具体例を用いて図2に基づいて、説明する。図2は、第一の実施形態に係る生産計画スケジューラを用い生産計画作成方法の処理の手順について説明したフローチャートである。尚、以下で説明する第一の実施形態に係る生産計画作成方法の処理は、コンピュータにおいても同様に、プログラムとしてCPUにより読み出して実行することができる。また、このプログラムは、CD−ROMやFD、DVDなどのリムーバブルな記憶媒体に記録しておくことにより、様々なコンピュータの記憶装置にインストールすることが可能である。
図2に示すように、まず、オーダー指示テーブル10、製品マスタ11、工程マスタ12、資源マスタ20、資源稼動カレンダー21、実績情報テーブル22、に事前にデータを登録及び設定しておく(ステップS1:資源登録ステップ、資源稼動カレンダー登録ステップ)。
第一の実施形態におけるオーダー指示テーブル10の具体例を、下記の表1に示す。表1のオーダー指示テーブル10では、オーダー1〜4の4つのオーダーが外部から指示されていることを示す。表1のオーダー指示テーブル10において、オーダー1がオーダーコード「P01」で、製品名が「製品1」であり、優先度が「4」であることを示す。優先度は1〜4で4が最も高い。また、オーダー1は、納期が「2005/4/4 12:00」であり、他のオーダーよりも2日早い設定となっている。
Figure 0004648136
第一の実施形態における製品マスタ11の具体例を、下記の表2に示す。表2の製品マスタ11において、製品1は、製品コードが「S1」、製品名が「ケース」、工程数が「4」、1工程目の名称が「工程1−1」、2工程目の名称が「工程1−2」、3工程目の名称が「工程1−3」、4工程目の名称が「工程1−4」であることを示す。第一の実施形態では、工程1、工程2、工程3、工程4の順に実施しなければならないことを示している。
Figure 0004648136
第一の実施形態における工程マスタ12の具体例を、下記の表3に示す。表3の工程マスタ12において、工程1−1は、工程コードが「K11」、主資源が「設備1」、副資源が「作業者1」、工程時間が「3時間」であることを示す。
Figure 0004648136
第一の実施形態における資源マスタ20の具体例を、下記の表4に示す。表4の資源マスタ20において、主資源である設備1〜3、副資源である作業者1〜3、ダミー資源としてダミー1〜4が登録されることを示す。また、表4の資源マスタ20において、設備1は、資源コード「R01」であることを示す。尚、設備1〜3及び作業者1〜3は通常資源であり、ダミー1〜4はそれぞれオーダー1〜4のダミー資源となる。
Figure 0004648136
第一の実施形態における通常時の資源稼動カレンダー21の具体例を、下記の表5に示す。表5に示す資源稼動カレンダー21において、通常資源である設備1〜3及び作業者1〜3については毎日(日曜日から土曜日まで)24時間を稼動時間とする。また、ダミー資源であるダミー1〜4は、月曜日から金曜日までの9:00〜12:00及び13:00〜17:00を稼働時間とする。第一の実施形態においては、「あるオーダーのジョブに割付可能=(主資源の稼働時間内)かつ(副資源の稼動時間内)かつ(ダミー資源の稼動時間内)」というロジックに基づくため、ダミー資源が実際の各オーダーに属するジョブへの割り付きをコントロールすることになる。
Figure 0004648136
尚、第一の実施形態における実績情報テーブル22は、どの通常資源及びダミー資源にも何も割りついておらず、全くの初期状態として空とする。
そして、生産計画スケジューラ1は、計画日時の初期化を実行する(ステップS2)。具体的には、計画日時を計画開始時刻に設定する。第一の実施形態では、2005/4/1 9:00からジョブを割り付ける(計画開始時刻)ものとして、計画日時に設定する。
次に、オーダー指示テーブル10に基づいて、生産すべき製品名を求め、製品マスタ11、工程マスタ12及び資源マスタ20から実施すべきジョブに展開する。そして、未割付ジョブリスト13に登録する(ステップS3)。これが未割付ジョブリスト13の初期状態となる。第一の実施形態における未割付ジョブリスト13の具体例を、下記の表6に示す。
Figure 0004648136
以下、ジョブへの通常資源及びダミー資源の割付の処理を行う(ステップS4〜ステップS9:ジョブ割付ステップ)。まず、工程順に実施しなければならない制約より、未割付ジョブリスト13のジョブの中から割付対象ジョブを全て抽出し、割付対象ジョブテーブル4に登録する(ステップS4)。初回であるので、第一の実施形態においては、割付対象ジョブは、各オーダーの1工程目となり、下記の表7に割付対象ジョブテーブル4の具体例を示す。
Figure 0004648136
次に、割付対象ジョブテーブル4に割付対象ジョブが登録されているかどうかを判断する(ステップS5)。ここで、割付対象ジョブテーブル4に割付対象ジョブが登録されていない場合は(ステップS5:NO)、全てのジョブに通常資源及びダミー資源が割り付けられたものとして、処理を終了する。
一方、割付対象ジョブテーブル4に割付対象ジョブが登録されている場合は(ステップS5:YES)、評価値に基づき、通常資源及びダミー資源を割り付けるジョブを決定し、割付情報テーブルに登録する(ステップS6)。ここで、「あるオーダーのジョブに割付可能=(主資源の稼働時間内)かつ(副資源の稼動時間内)かつ(ダミー資源の稼動時間内)」というロジックに基づいて、ジョブへの通常資源及びダミー資源の割り付けが行われる。第一の実施形態では、割付対象ジョブに含まれる主資源は、設備1,2,3となる。まず、設備1を使用する割付対象ジョブについて調べる。この設備1に対する割付対象ジョブは、P01−K11とP02−K11の2つである。これらに対して、割付の評価値を求める。評価値は、下記の式に従って求めるものとする。
評価値=優先度
そして、評価値が高い割付対象ジョブが、通常資源及びダミー資源が割り付けられるジョブとして選択される。設備1では、評価値が4であるP01−K11が選択される。計画時刻2005/4/1 9:00の時点で主資源である設備1、副資源である作業者1、ダミー資源であるダミー1に割付はなく、稼働時間も満足しているため、このジョブに、主資源として設備1、副資源として作業者1、ダミー資源としてダミー1が9:00−12:00の期間割り付けられる。この情報は、割付情報テーブル3に記入される。尚、同じ主資源である設備1を使用するもう一つのジョブP02−K11は、計画時刻2005/4/1 9:00の時点では割り付けることができない。そして、割付対象ジョブテーブル4と未割付ジョブリスト13を更新する(ステップS7)。即ち、通常資源及びダミー資源及びダミー資源が割り付けられたジョブを割付対象ジョブテーブル4及び未割付ジョブリスト13から削除する。
次に、他の通常資源及びダミー資源を割り付けるジョブがあるかどうかが判断され(ステップS8)、他の通常資源及びダミー資源を割り付けるジョブがある場合は(ステップS8:YES)、ステップS6にもどる。第一の実施形態では、上述の1つ目の主資源である設備1と同様にして、2つ目の主資源である設備2、設備3についても処理され、P03−K21に主資源として設備2、副資源として作業者2、ダミー資源としてダミー3が9:00−10:00の期間に、P04−K31に主資源として設備3、副資源として作業者3、ダミー資源としてダミー4が9:00−11:00の期間に割り付けられ、割付対象ジョブテーブル4と未割付ジョブリスト13を更新する(ステップS6〜S7)。そして、他の通常資源及びダミー資源を割り付けるジョブがなくなると(ステップS8:NO)、ステップS9に進む。尚、第一の実施形態において、表7では、通常資源及びダミー資源が割り付けられたジョブP01−K11、P03−K21、P04−K31を網掛けで表示している。また、以上の処理によりジョブP01−K11、P03−K21、P04−K31に通常資源及びダミー資源が割り付けられて、更新された割付対象ジョブテーブル4は、下記の表8に示す通りとなる。
Figure 0004648136
そして、通常資源及びダミー資源が割り付いたジョブの内、最も早く通常資源及びダミー資源を解放する日時に計画日時を設定する(ステップS9)。第一の実施形態では、通常資源及びダミー資源が割り付いたジョブP01−K11、P03−K21、P04−K31の中でも最も早く処理が完了するジョブであるP03−K21の完了日時である2005/4/1 10:00に計画日時が設定される。
次に、ステップS4に戻り、工程順に実施しなければならない制約より、未割付ジョブリスト13のジョブの中から割付対象ジョブを全て抽出し、割付対象ジョブを全て抽出し、割付対象ジョブテーブル4に登録する(ステップS4)。第一の実施形態では、オーダー3の1工程目であるP03−K21が終了したので、オーダー3の2工程目であるP03−K22が割付対象ジョブテーブル4に登録される。第一の実施形態における2回目割付前の割付対象ジョブテーブル4の具体例を下記の表9に示す。
Figure 0004648136
そして、割付対象ジョブテーブル4に登録されているジョブに通常資源及びダミー資源を割り付ける(ステップS6〜S8)。第一の実施形態では、主資源である設備2がジョブに割りついていない状態となるが、設備2を使用するジョブがないため、割り付けるジョブがなく、ステップS9に進む。尚、割り付けるジョブがないため、2回目割付後の割付対象ジョブテーブル4に登録されている割付対象ジョブは表9のまま変化しない。
次に、通常資源及びダミー資源が割り付いたジョブの内、最も早く通常資源及びダミー資源を解放する日時に計画日時を設定する(ステップS9)。第一の実施形態では、P03−K21以外の通常資源及びダミー資源が割り付いたジョブP01−K11、P04−K31の中でも最も早く処理が完了するジョブであるP04−K31の完了日時である2005/4/1 11:00に計画日時が設定される。
次に、ステップS4に戻り、工程順に実施しなければならない制約より、未割付ジョブリスト13のジョブの中から割付対象ジョブを全て抽出し、割付対象ジョブを全て抽出し、割付対象ジョブテーブル4に登録する(ステップS4)。第一の実施形態では、オーダー4の1工程目であるP04−K31が終了したので、オーダー4の2工程目であるP04−K32が割付対象ジョブテーブル4に登録される。第一の実施形態における3回目割付前の割付対象ジョブテーブル4の具体例を下記の表10に示す。
Figure 0004648136
そして、割付対象ジョブテーブル4に登録されているジョブに通常資源及びダミー資源を割り付ける(ステップS6〜S8)。第一の実施形態では、主資源である設備2及び設備3がジョブに割りついていない状態となる。従って、設備3を使用するジョブP03−K22に主資源として設備3、副資源として作業者3、ダミー資源としてダミー3を11:00−12:00、13:00−14:00の期間に割り付け、割付対象ジョブテーブル4と未割付ジョブリスト13を更新する。また、設備2を使用するジョブがないため、割り付けるジョブがない。尚、第一の実施形態において、表10では、通常資源及びダミー資源が割り付けられたジョブP03−K22を網掛けで表示している。また、3回目割付後の更新された割付対象ジョブテーブル4を下記の表11に示す。
Figure 0004648136
次に、通常資源及びダミー資源が割り付いたジョブの内、最も早く通常資源及びダミー資源を解放する日時に計画日時を設定する(ステップS9)。第一の実施形態では、P03−K21、P04−K31以外の通常資源及びダミー資源が割り付いたジョブP01−K11、P03−K22の中でも最も早く処理が完了するジョブであるP01−K11の完了日時である2005/4/1 12:00に計画日時が設定される。
次に、ステップS4に戻り、工程順に実施しなければならない制約より、未割付ジョブリスト13のジョブの中から割付対象ジョブを全て抽出し、割付対象ジョブを全て抽出し、割付対象ジョブテーブル4に登録する(ステップS4)。第一の実施形態では、オーダー1の1工程目であるP01−K11が終了したので、オーダー1の2工程目であるP01−K12が割付対象ジョブテーブル4に登録される。第一の実施形態における4回目割付前の割付対象ジョブテーブル4の具体例を下記の表12に示す。
Figure 0004648136
そして、割付対象ジョブテーブル4に登録されているジョブに通常資源及びダミー資源を割り付ける(ステップS6〜S8)。第一の実施形態では、主資源である設備1、設備2がジョブに割りついていない状態となる。設備1を使用する割付対象ジョブの中で最も評価値が高いP01−K12が割付候補としてあがるが、副資源である作業者1が稼働時間外となるため、割付が行われない。また、設備2を使用するジョブがないため、割り付けるジョブがなく、ステップS9に進む。尚、割り付けるジョブがないため、4回目割付後の割付対象ジョブテーブル4に登録されている割付対象ジョブは表12のまま変化しない。
次に、前回(4回目)割付時に割付対象ジョブテーブル4の中に割付候補となる割付対象ジョブがあったため、資源稼動カレンダー21の最も早い主資源及び副資源及びダミー資源の稼動開始時間に計画日時を設定する(ステップS9)。第一の実施形態では、副資源の稼動開始時間である2005/4/1 13:00に計画日時が設定される。
次に、ステップS4に戻り、工程順に実施しなければならない制約より、未割付ジョブリスト13のジョブの中から割付対象ジョブを全て抽出し、割付対象ジョブを全て抽出し、割付対象ジョブテーブル4に登録する(ステップS4)。第一の実施形態では、計画日時に処理が終了するジョブがないために、割付対象ジョブテーブル4は4回目割付後と同じであり、下記の表13に示す通りとなる。
Figure 0004648136
そして、割付対象ジョブテーブル4に登録されているジョブに通常資源及びダミー資源を割り付ける(ステップS6〜S8)。第一の実施形態では、主資源である設備1及び設備2がジョブに割りついていない状態となる。従って、設備1を使用するジョブP01−K12に主資源として設備1、副資源として作業者1、ダミー資源としてダミー1を13:00−16:00の期間に割り付け、割付対象ジョブテーブル4と未割付ジョブリスト13を更新する。一方、割付対象ジョブテーブル4に登録されている他の割付対象ジョブP02−K11及びP04−K32は、評価値がP01−K12よりも低いため割り付けられない。また、設備2を使用するジョブがないため、割り付けるジョブがない。尚、第一の実施形態において、表13では、通常資源及びダミー資源が割り付けられたジョブP01−K12を網掛けで表示している。ここで、5回目割付後の更新された割付対象ジョブテーブル4及び5回目割付後の割付情報テーブル3の具体例を、それぞれ下記の表14及び表15に示す。
Figure 0004648136
Figure 0004648136
以下、同様にして未割付ジョブリスト13及び割付対象ジョブテーブル4に割付対象ジョブがなくなるまで(ステップS5:NO)、ステップS4〜ステップS9までの処理が行われる。
尚、以上の処理により求められた割付情報テーブル3(生産計画)に基づいて実際に生産が行われた結果を示す実績情報テーブル22の具体例を下記の表16に示す。
Figure 0004648136
また、以上の処理により最終的に求められた割付情報テーブル3(生産計画)に基づくジョブの割り付け結果を示すガントチャートを図3に示す。図3及び後述する図4〜図8では、上部にオーダー毎のジョブの割り付け状況を示し、下部に通常資源及びダミー資源毎のジョブへの割り付け状況を示す。また、1つ1つの長方形が1つのジョブを示し、長方形内の左端にある数字はオーダーの番号を示している。尚、ジョブは開始日時から終了日時までを長方形として表しており、場合によっては通常資源またはダミー資源の稼働時間外も含んで表現しているが、ジョブは通常資源またはダミー資源の稼働時間外は処理が行われない。また、三角印がオーダーの納期を示す。オーダー1は2時間納期から遅れており、他のオーダーは納期内に完了していることがわかる。
ここで、オーダー1が納期遅れとならないように対応した資源稼動カレンダー21の具体例を表17に示す。表17は、上述の納期遅れを発生する資源稼動カレンダー21の具体例である表5に対して、ダミー1のみに2005/4/2 9:00−12:00、13:00−17:00を稼働時間として加えている。
Figure 0004648136
この表17に示す資源稼動カレンダー21を用いて、上述した図2に示す第一の実施形態に係る生産計画スケジューラ1を用いた生産計画作成方法の処理を行い最終的に求められた割付情報テーブル3(生産計画)に基づくジョブの割り付け結果を示すガントチャートを図4に示す。図4に示すように、オーダー1に関わるジョブのみが2005/4/2に割り付けられており、他のオーダーについては、2005/4/2に割り付けられることはない。この結果、オーダー1は、2005/4/2 15:00に完成し、納期遅れを解消していることがわかる。尚、表17に示す資源稼動カレンダー21において、ダミー1のみに2005/4/2 13:00−17:00の稼働時間を削除することにより、図4に示す2005/4/2 13:00−15:00に割り付けられているジョブP01−K14が2005/4/4 9:00−11:00に割り付けられることになり、オーダー1は、2005/4/4 11:00に完成し、設備3及び作業者3が2005/4/2の午後に稼動及び出勤しなくても、納期遅れを解消することがわかる。
即ち、第一の実施形態に係る生産計画スケジューラ1を用いた生産計画作成方法の処理を行い最終的に求められた図4に示す生産計画は、従来技術と比較して下記のことがわかる。例えば、表18にしめす従来技術の資源稼動カレンダーを用いて、従来技術による生産計画スケジューラを用いた生産計画作成方法の処理を行い最終的に求められた生産計画に基づくジョブの割り付け結果を示すガントチャートを図7に示す。ここで、従来技術による生産計画スケジューラを用いた生産計画作成方法では、オーダーに設定した優先順位に基づく優先順位計画による割付アルゴリズムを用いて、資源稼動カレンダー及び実績情報テーブルに基づいて、未割付ジョブリストに含まれるジョブ群への資源の割付を試行する。表18に示す従来技術の資源稼動カレンダーは、表5に示す第一の実施形態に係る資源稼動カレンダーに対応しており、図7では、図3に示すガントチャートと同様に、オーダー1が2時間納期から遅れており、他のオーダーは納期内に完了していることがわかる。
Figure 0004648136
ここで、オーダー1が納期遅れとならないように対応した従来技術の資源稼動カレンダーの具体例を表19に示す。表19は、上述の納期遅れを発生する従来技術の資源稼動カレンダーの具体例である表18に対して、全ての資源に2005/4/2を稼働日として加えている。
Figure 0004648136
表19にしめす従来技術の資源稼動カレンダーを用いて、従来技術による生産計画スケジューラを用いた生産計画作成方法の処理を行い最終的に求められた生産計画に基づくジョブの割り付け結果を示すガントチャートを図8に示す。図8に示すように、オーダー1は2005/4/2 15:00に完成し、納期遅れを解消していることがわかる。しかしながら、他のオーダーは、納期よりもさらに早く完了し、オーダー1以外のオーダーにかかわる作業者1が本来作業する必要がないのに出勤している。従って、第一の実施形態に係る生産計画スケジューラ1を用いた生産計画作成方法の処理を行い最終的に求められた図4に示す生産計画では作業者1を無駄に出勤することを解消していることがわかる。
[第二の実施形態]
次に、第二の実施形態に係る生産計画スケジューラ(生産計画装置)について説明する。第二の実施形態に係る生産計画スケジューラの構成は、第一の実施形態にかかる生産計画スケジューラの構成と同じであり、図1に基づいて説明する。図1に示すように生産計画スケジューラ1は、オーダー指示テーブル10と、製品マスタ11と、工程マスタ12と、未割付ジョブリスト13と、資源マスタ(資源登録手段)20と、資源稼動カレンダー(資源稼動カレンダー登録手段)21と、実績情報テーブル22と、資源割付部(ジョブ割付手段)2と、割付情報テーブル3と、割付対象ジョブテーブル4と、を備え、コンピュータにおいて実装されている。生産は外部から与えられるオーダー指示に従って開始される。生産計画スケジューラ1は、与えられるオーダー指示を達成するために、製品の全工程の開始時刻及び終了時刻と、工程に使用する資源のリストからなる生産計画を作成するためのものである。
オーダー指示テーブル10、製品マスタ11、工程マスタ12、未割付ジョブリスト13、実績情報テーブル22は、第一の実施形態に係る生産計画スケジューラ1のオーダー指示テーブル10、製品マスタ11、工程マスタ12、未割付ジョブリスト13、実績情報テーブル22と同じであり、その説明を省略する。
資源マスタ(資源登録手段)20は、資源の資源名、資源コード、資源の能力が登録されるものである。
資源稼動カレンダー(資源稼動カレンダー登録手段)21は、資源の稼動可能な時間である稼動時間と適用可能な対象オーダーとが登録されるものである。
資源割付部(ジョブ割付手段)2は、未割付ジョブリスト13に含まれるジョブ群に割付アルゴリズムを適用し、資源稼動カレンダー21及び実績情報テーブル22に基づいて、ジョブへの資源の割付を試行する。ここで、割付アルゴリズムは、オーダーに設定した優先順位に基づく優先順位計画を行う。即ち、割付アルゴリズムは、未割付ジョブリスト13から割付可能なジョブを割付対象ジョブとして抽出して割付対象ジョブテーブル4に保存し、割付対象ジョブテーブル4に保存した割付対象ジョブからオーダーに設定した優先順位に基づいて、資源を割り付けるジョブを選択する。ジョブに資源が割り付けられると、割付情報テーブル3に保存されるとともに、割付対象ジョブテーブル4が更新される。
割付情報テーブル3は、ジョブ毎に割り付けた資源と、開始日時及び終了日時を含む割付情報からなり、これは生産計画そのものである。尚、割付情報テーブル3は、図示しない出力用インタフェースを介して、生産計画スケジューラ1外部の出力装置(ディスプレイ、ハードディスク、またはプリンタ等)にて読み出しが可能である。尚、出力用インタフェースは、出力装置(ディスプレイ、ハードディスク、またはプリンタ等)に出力するためのデータ変換や通信を行うプログラム又はハードウェアである。
次に、第二の実施形態に係る生産計画スケジューラを用いた生産計画作成方法の処理の手順について、具体例を用いて説明する。第二の実施形態に係る生産計画スケジューラを用いた生産計画作成方法の処理の手順は、第一の実施形態に係る生産計画スケジューラを用いた生産計画作成方法の処理の手順と同様であり、図2に基づいて説明する。尚、以下で説明する第二の実施形態に係る生産計画作成方法の処理は、コンピュータにおいても同様に、プログラムとしてCPUにより読み出して実行することができる。また、このプログラムは、CD−ROMやFD、DVDなどのリムーバブルな記憶媒体に記録しておくことにより、様々なコンピュータの記憶装置にインストールすることが可能である。
図2に示すように、まず、オーダー指示テーブル10、製品マスタ11、工程マスタ12、資源マスタ20、資源稼動カレンダー21、実績情報テーブル22、に事前にデータを登録及び設定しておく(ステップS1:資源登録ステップ、資源稼動カレンダー登録ステップ)。
第二の実施形態におけるオーダー指示テーブル10、製品マスタ11、工程マスタ12の具体例は、第一の実施形態と同じであり、それぞれ上述した表1〜表3と同じである。
第二の実施形態における資源マスタ20の具体例を、下記の表20に示す。表20の資源マスタ20において、主資源である設備1〜3、副資源である作業者1〜3が登録されることを示す。また、表10の資源マスタ20において、設備1は、資源コード「R01」であることを示す。尚、設備1〜3及び作業者1〜3は通常資源となる。
Figure 0004648136
第二の実施形態における通常時の資源稼動カレンダー21の具体例を、下記の表21に示す。表21に示す資源稼動カレンダー21において、設備1〜3については、毎日(日曜日から土曜日まで)24時間を稼動時間とし、対象オーダーをすべて(all)とする。また、作業者1〜3は、月曜日から金曜日までの9:00〜12:00及び13:00〜17:00を稼働時間とし、対象オーダーをすべて(all)とする。第二の実施形態においては、「あるオーダーのジョブに割付可能=(主資源の稼働時間内)かつ(副資源の稼動時間内)かつ(主資源の対象オーダー)かつ(副資源の対象オーダー)」というロジックに基づくため、資源の対象オーダーが実際の各オーダーに属するジョブの割り付きをコントロールすることになる。
Figure 0004648136
尚、第二の実施形態における実績情報テーブル22は、どの資源にも何も割りついておらず、全くの初期状態として空とする。
そして、生産計画スケジューラ1は、計画日時の初期化を実行する(ステップS2)。具体的には、計画日時を計画開始時刻に設定する。第二の実施形態では、2005/4/1 9:00からジョブを割り付ける(計画開始時刻)ものとして、計画日時に設定する。
次に、オーダー指示テーブル10に基づいて、生産すべき製品名を求め、製品マスタ11、工程マスタ12及び資源マスタ20から実施すべきジョブに展開する。そして、未割付ジョブリスト13に登録する(ステップS3)。これが未割付ジョブリスト13の初期状態となる。第二の実施形態における未割付ジョブリスト13の具体例を、下記の表22に示す。
Figure 0004648136
そして、第一の実施形態と同様にして未割付ジョブリスト13及び割付対象ジョブテーブル4に割付対象ジョブがなくなるまで(ステップS5:NO)、ステップS4〜ステップS9(ジョブ割付ステップ)までの処理が行われる。尚、第二の実施形態では、ステップS6において、「あるオーダーのジョブに割付可能=(主資源の稼働時間内)かつ(副資源の稼動時間内)かつ(主資源の対象オーダー)かつ(副資源の対象オーダー)」というロジックに基づいて、ジョブへの資源の割り付けが行われる。
尚、以上の処理により、資源を割り付けるジョブの状況を示す割付対象ジョブテーブル4の経過の具体例を下記の表23に示す。
Figure 0004648136
また、以上の処理により最終的に求められた割付情報テーブル3(生産計画)に基づくジョブの割り付け結果を示すガントチャートを図5に示す。図5に示すように、オーダー1は2時間納期から遅れており、他のオーダーは納期内に完了していることがわかる。
ここで、オーダー1が納期遅れとならないように対応した資源稼動カレンダー21の具体例を表24に示す。表24は、上述の納期遅れを発生する資源稼動カレンダー21の具体例である表21に対して、作業者2のみに2005/4/2 9:00−12:00、13:00−17:00を稼働時間として加え、その対象オーダーをオーダー1(P01)のみとしている。
Figure 0004648136
この表24に示す資源稼動カレンダー21を用いて、上述した図2に示す第二の実施形態に係る生産計画スケジューラ1を用いた生産計画作成方法の処理を行い最終的に求められた割付情報テーブル3(生産計画)に基づくジョブの割り付け結果を示すガントチャートを図6に示す。図6に示すように、作業者2のオーダー1に関わるジョブのみが2005/4/2に割り付けられており、他のオーダーについては、2005/4/2に割り付けられることはない。この結果、オーダー1は、2005/4/4 11:00に完成し、納期遅れを解消していることがわかる。また、従来技術と比較して、第二の実施形態に係る生産計画スケジューラ1を用いた生産計画作成方法の処理を行い最終的に求められた図6に示す生産計画では作業者1及び作業者3を無駄に出勤することを解消していることがわかる。
このように、第一の実施形態の生産計画作成方法及び生産計画作成装置、並びにプログラムによれば、資源マスタ20に登録する資源として、通常資源及び特定のオーダーのジョブに割付可能なオーダー固有のダミー資源を設けたことにより、資源割付部2においてジョブに資源を割り付ける際に、通常資源の稼働時間且つダミー資源の稼働時間にジョブに割り付けることが可能となり、ダミー資源の稼働時間の設定を調整することでオーダーに関する割付可能な時間をコントロールすることが可能になり、適切に納期遅れを解消することができ、無駄のない生産計画を作成することができる。
また、第二の実施形態の生産計画作成方法及び生産計画作成装置、並びにプログラムによれば、資源稼動カレンダー21の設定項目に適用可能な対象オーダーが加えられることにより、資源割付部2においてジョブに資源を割り付ける際に、対象オーダーに設定された特定のオーダーにおいてのみ稼働時間の設定が有効になり、ジョブへの資源の割付の制御(割付可能/不可能の制御)が可能になるため、適切に納期遅れを解消することができ、無駄のない生産計画を作成することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいてさまざまな変更が可能なものである。
第一の実施形態において、資源マスタ20に登録したダミー資源の一部または全部について、特定のオーダーの特定のジョブに対して割付可能にしても良い。これにより、オーダーの各ジョブの内、稼働時間を操作したいジョブにダミー資源を割付可能にすることにより、納期遅れを発生する特定のオーダーに対して確実にダミー資源が割り付けられるようになるため、より適切に納期遅れを解消することができ、無駄のない生産計画を作成することができる。
また、第一の実施形態及び第二の実施形態において、資源稼動カレンダー21について、更に資源の資源量を設定しても良い。これにより、資源量を変えることができる資源についても対応することが可能になる。
第一の実施形態及び第二の実施形態に係る生産計画作成装置のブロック図である。 第一の実施形態及び第二の実施形態に係る生産計画スケジューラを用いた生産計画作成方法の処理の手順について説明したフローチャートである。 通常時の資源稼動カレンダーに基づき第一の実施形態及び第二の実施形態に係る生産計画スケジューラを用いた生産計画作成方法の処理を行い最終的に求められた生産計画を示すガントチャートである。 納期遅れ対策時の資源稼動カレンダーに基づき第一の実施形態に係る生産計画スケジューラを用いた生産計画作成方法の処理を行い最終的に求められた生産計画を示すガントチャートである。 通常時の資源稼動カレンダーに基づき第二の実施形態に係る生産計画スケジューラを用いた生産計画作成方法の処理を行い最終的に求められた生産計画を示すガントチャートである。 納期遅れ対策時の資源稼動カレンダーに基づき第二の実施形態に係る生産計画スケジューラを用いた生産計画作成方法の処理を行い最終的に求められた生産計画を示すガントチャートである。 通常時の資源稼動カレンダーに基づき従来技術の生産計画スケジューラを用いて求められた生産計画を示すガントチャートである。 納期遅れ対策時の資源稼動カレンダーに基づき従来技術の生産計画スケジューラを用いて求められた生産計画を示すガントチャートである。
符号の説明
1 生産計画スケジューラ(生産計画作成装置)
2 資源割付部(ジョブ割付手段)
3 割付情報テーブル
4 割付対象ジョブテーブル
10 オーダーテーブル
11 製品マスタ
12 工程マスタ
13 未割付ジョブリスト
20 資源マスタ(資源登録手段)
21 資源稼動カレンダー(資源稼動カレンダー登録手段)
22 実績情報テーブル
S1 資源登録ステップ、資源稼動カレンダー登録ステップ
S4〜S9 ジョブ割付ステップ

Claims (12)

  1. プログラムがインストールされる記憶装置やプログラムを読み出して実行するCPUを備えるコンピュータにおいて実装され、1つ以上のオーダーにおいて、当該オーダーの製品を製造するのに必要な工程である全てのジョブに対して、資源稼動カレンダーに基づき、当該ジョブに割付可能な資源を割り付けて、生産計画を作成する生産計画作成装置であって、
    全てのオーダーに適用可能であり実在する設備や人である通常資源と、特定のオーダーに適用可能であり実在する設備や人ではないオーダー固有のダミー資源と、を資源として登録する資源登録手段と、
    前記通常資源の稼働時間を最大限に稼動可能な状態で設定し、前記ダミー資源の稼働時間を調整可能な状態で設定して、資源稼動カレンダーに登録する資源稼動カレンダー登録手段と、
    前記資源稼動カレンダーに基づいて、前記ジョブの内の前記通常資源及び前記ダミー資源を割り付けていない未割付ジョブを所定の割付アルゴリズムにより順番に選択し、前記通常資源の稼働時間内かつ前記ダミー資源の稼働時間内であれば割付可能という条件に基づいて、選択された未割付ジョブを順番に割付可能な前記通常資源及び前記ダミー資源を割り付け、前記ジョブ毎に割り付けた前記通常資源及び前記ダミー資源と、開始日時及び終了日時を含む割付情報からなる割付情報テーブルに保存するジョブ割付手段と、
    から構成され、
    前記資源稼働カレンダー登録手段は、更に、前記割付情報テーブルに基づいて、納期から遅れている前記オーダーに対応する前記ダミー資源の稼働時間の設定を調整して登録することが可能であることを特徴とする生産計画作成装置。
  2. 前記資源登録手段で登録するダミー資源は、その一部または全部が特定のオーダーの特定のジョブに割付可能であることを特徴とする請求項1に記載の生産計画作成装置。
  3. プログラムがインストールされる記憶装置やプログラムを読み出して実行するCPUを備えるコンピュータにおいて実装され、1つ以上のオーダーにおいて、当該オーダーの製品を製造するのに必要な工程である全てのジョブに対して、資源稼動カレンダーに基づき、当該ジョブに割付可能な資源を割り付けて、生産計画を作成する生産計画作成装置であって、
    前記ジョブに割付可能な資源を登録する資源登録手段と、
    前記資源の稼働時間と適用可能な対象オーダーとを資源稼動カレンダーに設定する資源稼動カレンダー登録手段と、
    前記資源稼動カレンダーに基づいて、前記ジョブの内の前記資源を割り付けていない未割付ジョブを所定の割付アルゴリズムにより順番に選択し、前記資源の稼働時間内であれば割付可能という条件に基づいて、選択された未割付ジョブを順番に割付可能な前記資源を割り付け、前記ジョブ毎に割り付けた前記資源と、開始日時及び終了日時を含む割付情報からなる割付情報テーブルに保存するジョブ割付手段と、
    から構成され、
    前記資源稼働カレンダー登録手段は、更に、前記割付情報テーブルに基づいて、納期から遅れている前記オーダーを対象オーダーとした前記資源の稼働時間を追加して登録することが可能であることを特徴とする生産計画作成装置。
  4. 前記資源稼動カレンダー登録手段は、前記資源の資源量を更に資源稼動カレンダーに設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の生産計画作成装置。
  5. コンピュータにより、1つ以上のオーダーにおいて、当該オーダーの製品を製造するのに必要な工程である全てのジョブに対して、資源稼動カレンダーに基づき、当該ジョブに割付可能な資源を割り付けて、生産計画を作成する生産計画作成装置を用いた生産計画作成方法であって、
    前記生産計画作成装置を構成する資源登録手段により、全てのオーダーに適用可能であり実在する設備や人である通常資源と、特定のオーダーに適用可能であり実在する設備や人ではないオーダー固有のダミー資源と、を資源として登録する資源登録ステップと、
    前記生産計画作成装置を構成する資源稼働カレンダー登録手段により、前記通常資源の稼働時間を最大限に稼動可能な状態で設定し、前記ダミー資源の稼働時間を調整可能な状態で設定して、資源稼動カレンダーに登録する資源稼動カレンダー登録ステップと、
    前記生産計画作成装置を構成するジョブ割付手段により、前記資源稼動カレンダーに基づいて、前記ジョブの内の前記通常資源及び前記ダミー資源を割り付けていない未割付ジョブを所定の割付アルゴリズムにより順番に選択し、前記通常資源の稼働時間内かつ前記ダミー資源の稼働時間内であれば割付可能という条件に基づいて、選択された未割付ジョブを順番に割付可能な前記通常資源及び前記ダミー資源を割り付け、前記ジョブ毎に割り付けた前記通常資源及び前記ダミー資源と、開始日時及び終了日時を含む割付情報からなる割付情報テーブルに保存するジョブ割付ステップと、
    を備え
    前記資源稼働カレンダー登録ステップは、更に、前記割付情報テーブルに基づいて、納期から遅れている前記オーダーに対応する前記ダミー資源の稼働時間の設定を調整して登録することが可能であることを特徴とする生産計画作成方法。
  6. 前記資源登録ステップで登録するダミー資源は、その一部または全部が特定のオーダーの特定のジョブに割付可能であることを特徴とする請求項5に記載の生産計画作成方法。
  7. コンピュータにより、1つ以上のオーダーにおいて、当該オーダーの製品を製造するのに必要な工程である全てのジョブに対して、資源稼動カレンダーに基づき、当該ジョブに割付可能な資源を割り付けて、生産計画を作成する生産計画作成装置を用いた生産計画作成方法であって、
    前記生産計画作成装置を構成する資源登録手段により、前記ジョブに割付可能な資源を登録する資源登録ステップと、
    前記生産計画作成装置を構成する資源稼動カレンダー手段により、前記資源の稼働時間と適用可能な対象オーダーとを資源稼動カレンダーに設定する資源稼動カレンダー登録ステップと、
    前記生産計画作成装置を構成するジョブ割付手段により、前記資源稼動カレンダーに基づいて、前記ジョブの内の前記資源を割り付けていない未割付ジョブを所定の割付アルゴリズムにより順番に選択し、前記資源の稼働時間内であれば割付可能という条件に基づいて、選択された未割付ジョブを順番に割付可能な前記資源を割り付け、前記ジョブ毎に割り付けた前記資源と、開始日時及び終了日時を含む割付情報からなる割付情報テーブルに保存するジョブ割付ステップと、
    を備え
    前記資源稼働カレンダー登録ステップは、更に、前記割付情報テーブルに基づいて、納期から遅れている前記オーダーを対象オーダーとした前記資源の稼働時間を追加して登録することが可能であることを特徴とする生産計画作成方法。
  8. 前記資源稼動カレンダー登録ステップは、前記資源の資源量を更に資源稼動カレンダーに設定することを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の生産計画作成方法。
  9. コンピュータにおいて、1つ以上のオーダーにおいて、当該オーダーの製品を製造するのに必要な工程である全てのジョブに対して、資源稼動カレンダーに基づき、当該ジョブに割付可能な資源を割り付けて、生産計画を作成するための生産計画作成装置として機能させるプログラムであって、
    前記生産計画作成装置を構成する資源登録手段により、全てのオーダーに適用可能であり実在する設備や人である通常資源と、特定のオーダーに適用可能であり実在する設備や人ではないオーダー固有のダミー資源と、を資源として登録する資源登録ステップ、
    前記生産計画作成装置を構成する資源稼働カレンダー登録手段により、前記通常資源の稼働時間を最大限に稼動可能な状態で設定し、前記ダミー資源の稼働時間を調整可能な状態で設定して、資源稼動カレンダーに登録する資源稼動カレンダー登録ステップ、
    前記生産計画作成装置を構成するジョブ割付手段により、前記資源稼動カレンダーに基づいて、前記ジョブの内の前記通常資源及び前記ダミー資源を割り付けていない未割付ジョブを所定の割付アルゴリズムにより順番に選択し、前記通常資源の稼働時間内かつ前記ダミー資源の稼働時間内であれば割付可能という条件に基づいて、選択された未割付ジョブを順番に割付可能な前記通常資源及び前記ダミー資源を割り付け、前記ジョブ毎に割り付けた前記通常資源及び前記ダミー資源と、開始日時及び終了日時を含む割付情報からなる割付情報テーブルに保存するジョブ割付ステップ、
    を備え、
    前記資源稼働カレンダー登録ステップは、更に、前記割付情報テーブルに基づいて、納期から遅れている前記オーダーに対応する前記ダミー資源の稼働時間の設定を調整して登録することが可能であり、
    コンピュータにおいて、記憶装置にインストールして、CPUにより読み出して各ステップの処理を実行させるためのプログラム。
  10. 前記資源登録ステップで登録するダミー資源は、その一部または全部が特定のオーダーの特定のジョブに割付可能であることを特徴とする請求項9に記載のプログラム。
  11. コンピュータにおいて、1つ以上のオーダーにおいて、当該オーダーの製品を製造するのに必要な工程である全てのジョブに対して、資源稼動カレンダーに基づき、当該ジョブに割付可能な資源を割り付けて、生産計画を作成するための生産計画作成装置として機能させるプログラムであって、
    前記生産計画作成装置を構成する資源登録手段により、前記ジョブに割付可能な資源を登録する資源登録ステップ、
    前記生産計画作成装置を構成する資源稼動カレンダー手段により、前記資源の稼働時間と適用可能な対象オーダーとを資源稼動カレンダーに設定する資源稼動カレンダー登録ステップ、
    前記生産計画作成装置を構成するジョブ割付手段により、前記資源稼動カレンダーに基づいて、前記ジョブの内の前記資源を割り付けていない未割付ジョブを所定の割付アルゴリズムにより順番に選択し、前記資源の稼働時間内であれば割付可能という条件に基づいて、選択された未割付ジョブを順番に割付可能な前記資源を割り付け、前記ジョブ毎に割り付けた前記資源と、開始日時及び終了日時を含む割付情報からなる割付情報テーブルに保存するジョブ割付ステップ、
    を備え、
    前記資源稼働カレンダー登録ステップは、更に、前記割付情報テーブルに基づいて、納期から遅れている前記オーダーを対象オーダーとした前記資源の稼働時間を追加して登録することが可能であり、
    コンピュータにおいて、記憶装置にインストールして、CPUにより読み出して各ステップの処理を実行させるためのプログラム。
  12. 前記資源稼動カレンダー登録ステップは、前記資源の資源量を更に資源稼動カレンダーに設定することを特徴とする請求項9〜11のいずれか一項に記載のプログラム。
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