JP2006002967A - 空調システム及び空調方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】香料と人間の皮膚感覚との相関性を積極的に利用して、人間の皮膚感覚に合致した空調を行うことを可能にする空調システム及び空調方法の提供。
【解決手段】空調するべき空間の温度及び/又は湿度を計測する計測手段(温度センサ1、湿度センサ2)と、空調するべき空間内に香料を供給(徐放或いは噴射)する供給手段(4)(ポーラス部材60A、ノズル6、その他)と、計測された温度及び/又は湿度に対応して供給手段から空調するべき空間内に香料を供給(徐放或いは噴射)せしめる制御手段(コントロールユニット8、80、810)とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、体感温度を低下して、清涼感を付与することができる空調技術に関する。
空調、特に冷房はユーザーが感じる温度(体感温度)により要不要を判断して、作動、非作動が決定される。設定温度についても、その時点におけるユーザーの体感温度を基準として、設定する場合が多い。
ここで、体感温度は、個人差があり、また、気温及び/又は湿度というパラメータと関連している。
ここで体感温度は感覚的なものであるため、その時点における気温及び/又は湿度を正確に反映するものではない。
従って、センサにより気温及び/又は湿度を計測して、冷房の作動、非作動や、設定温度を決定したのでは、冷房対象となる空間内に存在する人間(ユーザー)の感覚に合致した空調を行うことは困難である。
発明者等は種々研究の結果、ある種の香料が徐放された空間では、センサにより計測された気温及び/又は湿度と、空間内の人間の皮膚感覚が相違することを見出した。
しかし、係る知見を積極的に空調に利用した技術は、従来は存在しない。
例えば、従来技術として、室内に香を発生させる香発生装置を有する空調手段は存在する(例えば、特許文献1参照)。
しかし、係る従来技術では、単に空調を行っている室内に芳香を漂わせることを目的としており、香料と人間の皮膚感覚との相関性については全く言及しておらず、当該方向によって清涼感をもたらすことなどについても全く開示されていない。
特開2003−287240号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、香料と人間の皮膚感覚との相関性を積極的に利用して、人間の皮膚感覚に合致した空調を行うことを可能にする空調システム及び空調方法の提供を目的としている。
本発明の空調システムは、空調するべき空間の温度及び/又は湿度を計測する計測手段(温度センサ1、湿度センサ2)と、空調するべき空間内に香料を供給(徐放或いは噴射)する供給手段(4)(ポーラス部材60A、ノズル6、その他)と、計測された温度及び/又は湿度に対応して供給手段(4)から空調するべき空間内に香料を供給(徐放或いは噴射)せしめる制御手段(コントロールユニット8、80、810)とを有している(請求項1)。
ここで、前記香料としては、クールミント、メントール系、ローズマリー、柑橘系等、嗅覚及び皮膚(粘膜を含む)に作用して、清涼感を与えるようなタイプの香料が好ましい。
ここで、空調するべき各空間(R)に香料貯蔵手段(40)及び供給手段(60)を設けても良い。或いは、各空間(R)には供給手段(60)のみを設け、複数の空間(R)について単一の香料貯蔵手段(40)を設け、供給手段(60)と香料貯蔵手段(40)とを連通する配管系(50、52)を設けても良い。
本発明の空調方法は、計測手段(温度センサ1、湿度センサ2)により空調するべき空間の温度及び/又は湿度を計測する工程(S1)と、計測された温度及び/又は湿度に対応して供給手段(3)(ポーラス部材60A、ノズル6、その他)から空調するべき空間内に香料を供給(徐放或いは噴射)するか否かを判断する工程(S2)と、空間内に香料を供給(徐放或いは噴射)する工程(S3)、とを有している(請求項4)。
また、本発明の空調システムは、画像を表示する表示手段(ディスプレイ20等)を有し、前記供給手段(41、42、43)は表示手段(20)と一体的に或いは近接して構成されており、前記制御手段(810)は、計測された温度及び/又は湿度に対応して、表示手段(20)に表示するべき画像と、供給するべき香料の種類及びその供給量(或いは供給時間)を決定する制御を行う様に構成されているのが好ましい(請求項2)。
さらに、本発明の空調システムにおいて、供給機構から供給される香料の粒子(9M)は水分子(14)により包囲されており、空調するべき空間に香料(9M)が供給されると香料の粒子(9M)が水分子(14)の手段から分離すると共に、空調するべき空間に存在する分子量が比較的大きい分子(いわゆる高分子、中分子の物質:15)が香料の粒子(9M)を放出した水分子(14)の集団に取り込まれて落下する様に構成されているのが好ましい(請求項3)。
上述した様な構成を具備する本発明の空調システムによれば、温度センサ(1、湿度センサ2)により空調するべき空間の温度及び/又は湿度を計測し、計測された温度及び/又は湿度に対応して供給手段(3)から空調するべき空間内に香料を供給(徐放或いは噴射)するので、室内に供給された香料(例えば、クールミント等のメントール系の香料)が嗅覚を刺激することにより、当該香料を吸引した人間(当該香料が発生する香を嗅いだユーザー)は清涼感を覚える。そして、係る清涼感に起因して、ユーザーは、気温が低下したかのような感覚を抱き、体感温度が低下するのである。
それと共に、係る清涼感を与えるタイプの香料(例えば、クールミント等のメントール系の香料)は、皮膚、粘膜に作用して清涼感を与える(いわゆる「ひやっとした」感じを与える)ので、皮膚感覚的に気温が低くなったような印象を与える。即ち、体感温度が低下した如くの効果を与える。
それと共に、嗅覚及び/又は皮膚感覚として清涼感が得られる結果、大気中の湿度が低下した様な間隔、いわゆる「さらっとした感じ」が得られる。
換言すれば、ユーザーは、嗅覚及び/又は皮膚感覚を介して、暑苦しさから開放され、不快指数が減少した様な感覚を得ることが出来る。
係る嗅覚及び/又は皮膚(粘膜を含む)感覚により体感温度が低下し、「暑苦しい」感じが無くなり、不快指数が低下した様に感じさせることが出来るので、その分だけ冷房の設定温度を低くする必要が無くなる。そのため、省エネルギーにも貢献することが出来る。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
最初に、図1〜図7を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1〜図5は、第1実施形態における一実施例を示している。
図1において、全体を符号Aで示す空調システムは、室内に取り付けられた温度センサ1と湿度センサ2と香料供給手段3とを有している。
前記香料供給手段3は、ケーシング30と、ケーシング30に内蔵された香料含有霧発生手段4と、制御手段であるコントロールユニット8と、ケーシング30の外部に設けた送風手段であるブロワ5と、そのブロワ5の先端に取り付けられたノズル6、とを備えて構成されている。
前記香料含有霧発生手段4とブロワ5とは、香料供給管路35によって連通されている。
前記温度センサ1は入力信号ライン11によってコントロールユニット8に接続され、前記湿度センサ2は入力信号ライン12によってコントロールユニット8に接続されており、温度情報、湿度情報がコントロールユニット8に入力される様に構成されている。
前記コントロールユニット8は、制御信号ライン25によって前記ブロワに接続されている。そして温度センサ1からの室内温度情報及び/又は湿度センサからの湿度情報に基づき、室内温度及び/又は湿度が所定値以上になると前記ブロワ5を作動して、香料含有霧発生手段4で発生した(香料を含有する)霧をノズル6先端から室内に放散させる様に構成されている。
ここで、ブロワ5の回転速度(香料を含有する霧の噴射速度)は、後述するように、一定で、且つ、比較的遅いことが好ましい。
尚、香料含有霧発生手段4は、例えば、図示しない超音波発生手段によって超音波を発信し、以って、香料を含む霧を発生する様に構成することが可能である。或いは、図示しない高周波振動発生器によって高周波振動を与えることによって、香料を含む霧を発生する様に構成しても良い。
超音波発生手段或いは高周波振動発生器を備えた場合には、前記ブロワ5は省略することが出来る。
図示の実施形態において用いる香料としては、クールミント、ローズマリー、柑橘系香料や、メントール系が好適である。また、皮膚、粘膜に作用して、体感温度を低下させる(いわゆる「ひやっとした」清涼感を与える)物質であってもよい。そのような物質を用いれば、皮膚感覚を通じて体感温度を低下させることが出来るので、その分だけ、冷房の設定温度を低くする必要が無くなり、省エネルギーに貢献することが出来る。
香料は、キャリア材に混合させて噴射することが好ましい。ここで、キャリア材としては、界面活性化剤、可溶化剤等の水溶液、アルコール、油(香油)等が挙げられる。
キャリア材としての必要条件は、次の2点である。
(a) 香料を均等に存在させることができる(例えば、安定化剤)物質であること。
(b) 人体に無害であること。
香料の放出は、比較的低速で行う(徐放)ことが望ましい。具体的には、放出する際の風速は、例えば毎秒3m未満が好ましい。
香料が室内で徐放される結果、体感温度を下げたい空間中に香料が浮遊する。すると、人体の嗅覚器官、皮膚(粘膜を含む)の双方に香料が作用して、嗅覚及び/又は皮膚感覚に起因して、当該空間中のユーザーは清涼感を得られる。係る清涼感により、ユーザーの体感温度が低下するという効果が得られる。同様に、大気中の湿気(湿度)が除去されて、不快指数が減少したかのような感覚が得られる。
徐放する態様として、香料含有霧発生手段4(図1参照)の内部の構造を、図4で示す様に、フィルム状材料64、64で香料9を挟み込んで、当該フィルム状の材料64を浸透した香料9が空気中に徐々に放散される様に構成しても良い。
次に、第1実施形態の一実施例における制御について、主として図2に基づいて説明する。
先ず、ステップS1において、室内の気温を温度センサ1によって計測し、室内の湿度を湿度センサ2によって計測する。センサ1或いは2によって計測された温度情報及び/又は湿度情報は、入力信号ライン11及び/又は12によってコントロールユニット8に伝達される。
次のステップS2では、コントロールユニット8は、例えば、温度及び/又は湿度が所定値以上となったか否かを判定する。或いは、図示しない記憶手段に記憶された図3に示す様なマップ、即ち、温度(横軸)及び湿度(縦軸)を同時パラメータとし、ブロワの作動、非作動を二つの領域に区分した特性図(例えば、コントロールユニット8内の図示しない記憶手段に記憶されている)から、室温と室内の湿度がFbの領域にあるか否かを判断する。
なお、ステップS2において、「温度及び/又は湿度が所定値以上となったか否かを判定する」場合、所定値については、ケース・バイ・ケースにより適宜設定すれば良い。換言すれば、係る所定値は、ユーザーの感覚的なものであるため、論理的に一律に設定することは困難である。
温度及び/又は湿度が所定値以上となった場合、或いは、前記図3のマップにおいて室温と室内の湿度がFbの領域にある場合には(ステップS2のYES)、前記ブロワを作動させることによって、香料をノズル6から室内に噴霧する。
或いは、前述の図示しない超音波発生手段を用いる場合には、超音波を発信し、図示しない高周波振動発生器を用いる場合には、高周波振動を与えることによって、香料をノズル6から室内に噴霧する。
ステップS4では、(コントロールユニット8は)制御を終了するのか否かを判断し、終了してよければ(ステップS4のYES)、そのまま終了する。
一方、終了しないのであれば(ステップS4のNO)、ステップS1まで戻り、再びステップS1以降を繰り返す。
次に、第1実施形態の変形例について、図5〜図7を参照して説明する。なお、当該変形例においては、システム全体を符号A1で示す。
図5で示すシステムA1は、ノズル6の途中に風量計7を介装してある点、入力信号ライン17によって風量計7と前記コントロールユニット8とを接続した点、ブロワの回転速度が、複数段、例えば3段に切換可能に構成されている点が、図1〜図4の実施例に対して異なっている。
それ以外の構成については図1〜図4の実施例と同様である。
次に、図5の変形例の制御方法について、図6及び図7を参照して説明する。
先ず、図6のステップS11において、温度センサ1及び/又は湿度センサ2によって、室内温度及び/又は湿度を計測する。
次のステップS12では、コントロールユニット8は、図7に示す様な、室内温度及び湿度と、噴霧の強さを示したマップを呼び出す。係るマップは、図示しない記憶手段に記憶されている。
図7に示すマップでは、温度及び湿度をパラメータとし、該温度及び湿度における噴霧の強さの領域を、F0〜F3の4つの領域に区分している。ここで、F0の領域の場合は噴霧をしない。F1の領域では噴霧は弱、F2の領域では噴霧は中、F3の領域では噴霧は強となっている。
ステップS13では、前記計測した室内温度及び/又は湿度と、ステップS12で呼び出したマップから、その時の室内温度及び湿度にマッチした噴霧量を決定し、噴霧を開始する(ステップS14)。
例えば、図7で示す様に、気温がTx℃で、湿度がλx%である場合は、その時点の温度及び湿度の状態は点Xとなり、点Xにおける噴霧量はF1の「弱」に決定される。そして、噴霧量「弱」の状態で噴霧が開始される。
なお、図7の例では、噴霧の強さを0から3段階に切換える様に構成しているが、F0からFnの領域を細かく、且つ可能な限り増やすことで、噴霧の強さを好適な段階数で調節することも可能である。
ステップS15では、コントロールユニット8は制御を終了するか否かを判断する。制御を終了するのであれば(ステップS15のYES)、そのまま終了する。制御を終了しないのであれば(ステップS15のNO)、ステップS11まで戻り、再びステップS11以降を繰り返す。
次に、図8〜図11を参照して第2実施形態を説明する。
図1〜図7の第1実施形態の空調システムA1、A2は、一部屋一台のタイプである。それに対して、図8〜図11の第2実施形態は、中央で香料をキャリア流体(例えば、空気)と混合して、各室に供給する方式(いわゆる「セントラル方式」)を採用している。
なお、図8は、システム全体を示すブロック図、図9は図8のD部を詳細に示したブロック図である。
図8及び図9に基づいて、空調システムBの構成を説明する。
図8において、当該システムBは、例えば3つの部屋Rに設置された同じ香料噴霧機構60と、各々の室Rとは別の場所に設置された「キャリア及び香料」の浮遊体を発生する浮遊体発生手段40と、浮遊体供給管50及び戻し管52と、制御手段であるコントロールユニット80を備えている。
ここで浮遊体供給管50は、途中に開閉バルブVを介装し、前記3台の香料噴霧機構60と前記浮遊体発生手段40とを連通している。
尚、図8において戻し管52は省略し、キャリア及び香料の浮遊体を室内に噴霧するだけの構成としても良い。その場合、室内に拡散した香料を、必要に応じて収集(回収)する手段を設けるのが好ましい。
当該空調システムBは、図9に各部屋の装備の詳細を示すように、さらに各部屋Rに温度センサ1と湿度センサ2を備え、該温度センサ1及び湿度センサ2は、それぞれ入力信号ライン11、12によって前記コントロールユニット80に接続されている。そしてコントロールユニット80は制御信号ラインLoによって前記開閉バルブVと接続されている。
なお、各部屋Rに温度センサ1或いは湿度センサ2の何れか一方のみを設ける様に構成することも可能である。
また、前記浮遊体発生手段40には香料の残量を計測する残量計70が内蔵されている。
また、前記浮遊体発生手段40の近く及び/又は各部屋には、警報装置である例えばブザー90、或いは図示しない音声警報手段が設置されている。
前記残量計70は入力信号ラインLiによって、また警報装置(例えばブザー90)は制御信号ラインLoによって前記コントロールユニット80に接続されている。
前記香料噴霧機構60は、室内の大気に、キャリア流体及び香料を、浮遊した状態で、室内全体に出来る限り均一に供給する様に構成される。
具体的には、図9に示すように、ポーラス状の噴霧手段60Aから香料と混合したキャリア流体が漂ってくるタイプと、図10に示す様なポーラス状の噴霧手段60Aの背後から、例えば、電動ファン100を駆動させることによって積極的にキャリア粒体を室内に放散させるタイプとがある。
キャリア流体が漂ってくるタイプでは、浮遊体発生手段40に、第1実施形態で説明したような、例えば、図示しない超音波発生手段によって超音波を発信する、あるいは図示しない高周波振動発生器によって高周波振動を与えるような構成とすることが好ましい。
電動ファン100を駆動させることによって積極的にキャリア粒体を室内に放散させるタイプでは、電動ファン100は、制御信号ラインLoによって接続され、例えば、室温及び/又は湿度が所定の条件を満たした場合に、連続或いは所定の間隔で断続して駆動される様に構成されている。
ここで、キャリア流体としては、供給管50を腐食させないことが必要である。或いは、キャリア流体が流れても腐食しないような材料で作られた供給管を用いることが必要である。
次に、図8及び図11を参照して、香料の残量が不足するとそれを警告する制御方法について説明する。
先ず、図11のステップS21でシステムBを起動し、ステップS22では残量計70(図8参照)で香料の残量を計測する。
次のステップS23では、コントロールユニット80は、香料の残量が所定値以下となるまで監視しており、所定値以下となった場合(ステップS23のYES)、ステップS24に進み所定時間(例えば3秒間)ブザー90の吹鳴、或いは図示しない音声警告手段による音声警告等によって香料不足、及び/又は香料補充を警告・喚起する。
次のステップ25では、供給管50に介装した開閉バルブV(図8参照)が閉じているか否かを判断し、閉じていれば(ステップS25のYES)、そのまま制御を終了する。閉じていなければ(ステップS25のNO)、バルブVを閉止し(ステップS26)、その後制御を終える。
上述した構成及び空調方法を具備した第2実施形態の作用・効果は、第1実施形態と概ね同様であるが、香料の残量計を備えているため、香料がなくなる前に香料を補填でき、香料がなくなったままでの運転が続いて不快な思いをすることを防止できる。
次に、図12〜図14を参照して、第3実施形態を説明する。
図12〜図14の第3実施形態(システム全体を符号Cで示す)は、テレビやその他の画像表示機構から、当該機構に表示されている画像に対応した清涼感のある香料が混合した気体(例えば大気)を室内に徐放する空調システムである。
画像表示機構は清涼感のある画像を表示し、それと共に、清涼感のある香料が徐放される。
図12において、空調システムCは、フレーム20aに形成された複数の噴射孔20bを有する画像表示機構20と、複数(図12では3種類)の香料の噴霧を発生させる噴霧発生機41、42、43と、噴霧供給管50と、画像及び香料を決定する決定手段800と、室内に設けられた温度センサ1及び湿度センサ2とで構成されている。ここで噴霧供給管50は、開閉バルブVを介装し、前記複数の噴射孔20bと各噴霧発生器41、42、43とを連通している。
なお、温度センサ1と湿度センサ2の何れか一方のみを有する様に構成することも可能である。
前記決定手段800は、制御手段であるコントロールユニット810と、記憶手段であるデータベース820と、画像データを前記表示機構20に送出する画像データ送出手段830と、前記供給弁の開閉制御を司る供給弁開閉制御装置840を有している。
前記データベース820には、前記画像表示機構20に表示される複数の画像データと、その複数の画像データと前記複数の香料との組合せのデータと、画像、香料、温度、湿度の関係を示すマップ等を記憶している。
なお、温度センサ1か湿度センサ2の何れか一方のみしか設けられていない場合には、データベース820には、室温或いは湿度の何れかと、表示する画像及び噴霧する香料との関係を示すデータが記憶される。
コントロールユニット810とデータベース820とは双方向回路L1によって接続されている。またコントロールユニット810は、画像データ送出手段830と、供給弁開閉制御装置840と、それぞれ回路L2、L3によって接続されている。
前記データベース820は、画像データ送出手段830と回路L4によって接続され、供給弁開閉制御装置840と回路L5によって接続されている。
次に、図13及び図12をも参照して、第3実施形態の空調方法の一例について説明する。
先ず、ステップS31において、室内に設置した温度センサ1および湿度センサ2によって、室内の温度及び湿度を計測する。
次のステップS32では、その時の室温、湿度及びデータベース820に記憶されたデータから、表示する画像及び噴霧する香料が決定される。温度センサ1か湿度センサ2の何れか一方のみしか設けられていない場合であっても、データベース820に記憶されたデータから、表示する画像及び噴霧する香料との関係が決定される。
尚、図示はしないが、初期設定の室温、湿度とそれに対応する画像及び噴霧する香料の組合せ(マップ等で予め設定された組合せ)を、入力手段によって任意の画像及び任意の香料の組み合わせに入力し直すことも可能である。
ステップS33では決定された画像表示、決定された香料に対応する供給ラインの供給弁Vを開放する。
ステップS34では制御を終了するか否かを判断し、終了するのであれば(ステップS34のYES)、そのまま制御を終える。一方、未だ制御を終了しない場合(ステップS34のNO)は、ステップS31まで戻り、再びステップS31以降を繰り返す。
次に、図14を参照して、第3実施形態の空調方法の変形例について説明する。図14の空調方法の変形例は、室温、湿度、及び表示する画像から香料の放散時間を変化させる制御例である。
先ず、ステップS41において、コントロールユニット810は、画像を選定し、ステップS42において気温及び/又は湿度を計測する。
ステップS43では、気温及び/又は湿度と、表示する画像と、放散するべき香料とから、データベース820中のデータから香料の放散時間を演算・決定する。
次のステップS44では、供給バルブVを開放して香料の放散を開始し、次のステップS45では、コントロールユニット810は、所定の開放時間が経過するまで監視しており、所定時間が経過した場合(ステップS45のYES)、供給弁Vを閉止して香料の放散を停止する。
ステップS47では、コントロールユニット810は、所定の放散停止時間が経過するまで監視しており、所定の停止時間が経過した場合(ステップS47のYES)、次のステップS48に進む。
ステップS48では、コントロールユニット810は、画面変更の意思表示があったか、即ち、スイッチ等の入力手段によって画面変更操作があったか否かを判断しており、画面変更の意思表示があった場合(ステップS48のYES)は、ステップS41まで戻り、再びステップS41以降を繰り返す。一方、画面変更の意思表示がなければ(ステップS48のNO)、ステップS42に戻り、ステップS42以降を繰り返す。
図12〜図14の第3実施形態によれば、視覚と嗅覚(及び/又は皮膚感覚)の双方から、清涼感が得られる。
体感温度の低減効果も向上し、設定温度をさらに上げることも出来、冷房の必要性が減少する。即ち、省エネルギー効果がさらに大きくなる。
次に、図15及び図16を参照して、第4実施形態を説明する。
図15及び図16の第4実施形態では、第1実施形態〜第3実施形態と同様な構成を具備している。但し、第4実施形態では、放出される(キャリア流体に混合する)香料の粒子9Mは、図15で示す様に、水(HO)分子14で包囲された状態で室内に放散される。即ち、香料の粒子9Mを包囲するHO分子14は、香料の粒子9Mを運搬する手段(キャリア)として機能する。
室内に放散され、香料の粒子9Mから分離した水(HO)分子14は、空気中に漂い、高分子、中分子からなる埃や塵と結合し易い。
そのような特性を利用して、空気中に漂う埃や塵を除去する技術が図15及び図16の第4実施形態である。
図15は、香料の粒子9Mを水(HO)分子14で包囲した状態を示したものである。
香料の粒子9Mを水(HO)分子14で包囲する状態は、図示しない混合器によって、水と、高分子電解質材料及び/又は中分子電解質材料、香料を混合することにより、提供される。
図16は、香料の粒子9Mを包囲していたHO分子が室内に放散(徐放)された後、香料の粒子と分離し、新に空気中の高分子、中分子からなる埃や塵と結合し、共に落下して塵や埃を除去する工程を示した工程図である。
図16の工程16−1において、香料の粒子9Mを包囲していたHO分子は、室内に放散(徐放)された後、直ちに香料の粒子9Mから分離(矢印Y1の動き)を始める。係る粒子9M及びHO分子の周囲には、高分子、中分子からなる「埃や塵」15が浮遊している。
前記「埃や塵」15は高分子、中分子からなり、親水性で水とは結合し易い。そのため、図16の16−2の工程において、空気中に浮遊し、高分子、中分子からなる「埃や塵」15と、香料の粒子9Mから分離したHO分子14とは、結合(矢印Y2の動き)を始める。
図16の16−3の工程では、「埃や塵」15と(香料の粒子9Mから分離した)HO分子14とが結合して質量を増した状態(結合体の状態)で、下方に向って落下を始める。
かくして、室内の空気中に漂う「埃や塵」15は当該空調システムを稼動していれば、自動的に除去される。
図15及び図16の第4実施形態によれば、空気中に浮遊する塵や、埃の成分である高分子及び又は中分子の物質が除去されることにより、空気中の「よどみ」感が無くなり、香料による清涼化作用が一層向上する。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではなないことを付記する。
本発明の第1実施形態の一実施例の構成を示すブロック図。 本発明の第1実施形態の空調方法を説明する制御フローチャート。 本発明の第1実施形態に係る制御マップ。 本発明の第1実施形態に係る香料供給手段の一例を示す断面図。 本発明の第1実施形態の変形実施例の構成を示すブロック図。 本発明の第1実施形態の空調方法の変形例を説明する制御フローチャート。 図6に対応する制御マップ。 本発明の第2実施形態の構成を示すブロック図。 図8のD部詳細図。 D部詳細図の変形例。 本発明の第2実施形態の空調方法を説明するフローチャート。 本発明の第3実施形態の構成を示すブロック図。 本発明の第3実施形態の空調方法を説明するフローチャート。 本発明の第3実施形態の空調方法の変形例を説明するフローチャート。 本発明の第4実施形態において、香料の粒子を水分子で包囲した状態を示す図。 本発明の第4実施形態において、空気中の高分子、中分子からなる埃や塵を除去する工程を示した工程図。
符号の説明
1・・・温度センサ
2・・・湿度センサ
3・・・後方傾斜部
4・・・前端の余肉部
5・・・送風手段/ブロワ
6・・・ノズル
7・・・風量系
9・・・香料の層
9M・・・香料の粒子
11、12・・・入力信号ライン
14・・・水の分子(HO)
15・・・埃や塵
20・・・画像表示機構
20a・・・フレーム
20b・・・噴射孔
8、80、810・・・制御手段/コントロールユニット
41・・・噴霧発生器
50・・・噴霧供給管
60・・・香料噴霧機構
60A・・・ポーラス状の噴霧手段
820・・・データベース
830・・・画像データ送出手段
840・・・香料用供給弁開閉制御手段

Claims (4)

  1. 空調するべき空間の温度及び/又は湿度を計測する計測手段と、空調するべき空間内に香料を供給する供給手段と、計測された温度及び/又は湿度に対応して供給手段から空調するべき空間内に香料を供給せしめる制御手段とを有していることを特徴とする空調システム。
  2. 画像を表示する表示手段を有し、前記供給手段は表示手段と一体的に或いは近接して構成されており、前記制御手段は、計測された温度及び/又は湿度に対応して、表示手段に表示するべき画像と、供給するべき香料の種類及びその供給量を決定する制御を行う様に構成されている請求項1の空調システム。
  3. 供給機構から供給される香料の粒子は水分子により包囲されており、空調するべき空間に香料が供給されると香料の粒子が水分子の手段から分離すると共に、空調するべき空間に存在する分子量が比較的大きい分子が香料の粒子を放出した水分子の集団に取り込まれて落下する様に構成されている請求項1、2の何れかの空調システム。
  4. 計測手段により空調するべき空間の温度及び/又は湿度を計測する工程と、計測された温度及び/又は湿度に対応して供給手段から空調するべき空間内に香料を供給するか否かを判断する工程と、空間内に香料を供給する工程、とを有していることを特徴とする空調方法。
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