JPH0658573A - 香り空調方法 - Google Patents

香り空調方法

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Publication number
JPH0658573A
JPH0658573A JP4234169A JP23416992A JPH0658573A JP H0658573 A JPH0658573 A JP H0658573A JP 4234169 A JP4234169 A JP 4234169A JP 23416992 A JP23416992 A JP 23416992A JP H0658573 A JPH0658573 A JP H0658573A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
odor
scent
concentration
time
Prior art date
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Pending
Application number
JP4234169A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Hayashi
利雄 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Original Assignee
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Takasago Thermal Engineering Co Ltd filed Critical Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Priority to JP4234169A priority Critical patent/JPH0658573A/ja
Publication of JPH0658573A publication Critical patent/JPH0658573A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Central Air Conditioning (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 嗅覚疲労を起こさないように,常に新鮮な知
覚が得られるような香り空調を実現する。 【構成】 空気調和機を経た給気を空調対象室に吹き出
すさいに該給気中に香料を同伴させる香り空調におい
て,香料を同伴させる加香給気時間帯と香料を同伴させ
ない非加香給気時間帯を交互に繰り返し,加香給気時間
帯における給気の香料濃度を閾値より高く維持し且つ室
内への給気吹出方向を変動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,空調された空間に香り
を付与し,香りを楽しんだり,場合によっては香りによ
る意味情報を居室者に伝達する香り空調方法に関する。
【0002】
【従来の技術】香り空調が注目されており,このための
香料の開発や室内空気に香料を拡散させる方式が各種提
案されている。
【0003】一般に,従来の香り空調方法は香り発生装
置の濃度制御を行なうことによって室内空気の香り濃度
を人が「快」と感じる閾値の近くに維持することが基本
であった。具体的には,芳香を行う場合には香り発生装
置を駆動して室内の香料濃度を閾値近くまで上げ,濃度
を下げたいときには,香り発生装置を停止して香りの供
給を停止するという処法が原則である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】空間内に香り環境を創
造する場合に,次のような特有の事象が考慮されねばな
らない。
【0005】(1) 嗅覚上の特性として長時間同じ香りを
嗅ぎ続けると匂いを感じなくなる“嗅覚疲労”が起き
る。 (2) 香りは嗜好性が強く,好みの種類や濃度に個人差が
ある。 (3) 空気中の香料濃度を閾値近くに制御したほうが
「快」とする主観感を得られ易い。 (4) 「爽やかさ」や「新鮮さ」等の心理的効果を演出す
るうえで,香り濃度を閾値前後に短時間の間に変化させ
ることが効果がある。
【0006】このような特有の事象から,香り空調にお
ける基本的な技術課題は“対象域内の香り物質濃度の制
御性”であり,より具体的には“香り物質濃度をいかに
速く閾値前後に変動制御ができるか”に集約されると言
える。
【0007】この点からすると,従来のように,濃度を
下げたいときに加香を停止するといった方法では,室内
空気の置換の程度,つまり香り濃度の変化は換気能力に
大きく依存することになり,その応答性が遅いことか
ら,前記のような香り環境を創造するための課題は解決
され得ない。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決せんとな
された本発明の要旨とするところは,空気調和機を経た
給気を空調対象室に吹き出すさいに該給気中に香料を同
伴させる香り空調において,香料を同伴させる加香給気
時間帯と香料を同伴させない非加香給気時間帯を交互に
繰り返し,加香給気時間帯における給気の香料濃度を閾
値より高く維持し且つ室内への給気吹出方向を変動させ
ることを特徴とする。
【0009】
【作用】香料物質の濃度が閾値より高い加香給気を供給
する時間帯と,非加香空気を供給する時間帯とを交互に
繰り返すことによって,そして,給気の吹出方向を変動
させることによって,閾値近くの高濃度の香りが経時的
な間隔をおいて供給される。
【0010】非加香給気時間帯では換気によって室内に
拡散した香料の濃度が低下する。これによって,再度の
加香給気時における給気中の香料濃度と室内空気の香料
濃度の差が確保される。このため,再度閾値近くの香料
濃度の給気が供給されたときに,新鮮さや爽やかさを高
める作用を供する。
【0011】一方,空気調和機からは,負荷運転・無負
荷運転に拘わらず,通常の空調動作のとおり室内を所定
の温湿度に維持するように給気されるので,適正な温熱
環境に維持される。
【0012】
【実施例】図1は本発明法を実施する設備の例を示した
ものである。1は空調対象室,2は空気調和機であり,
空気調和機2からの給気は給気ダクト3を経て吹出方向
可変吹出口4に供給される。室1内の空気の一部は還気
として還気ダクト5を経て空気調和機2に戻され,一部
は排気として排気ダクト6から排気フアン7によって系
外に排気される。
【0013】空気調和機2では,外気ダクト8からの外
気と還気ダクト5からの還気を取入れ,フイルタ9およ
び熱交換器10を経て送風機11によって給気ダクト3
に送気される。12は給気プレナムチヤンバーを示して
いる。
【0014】空調対象室1内に給気を吹き出すための吹
出口4は,吹き出し方向を変動させる吹出方向可変のも
のが使用されているが,これは外部動力を用いないで,
気流が有する性質を利用して(例えば流体素子原理を利
用して)自動的に吹き出し方向を変えるものが好適に使
用できる。かような構造の可変吹出口は,同一出願人に
係る特許第1437530号や同特許第1555058
号明細書等に記載されている。
【0015】本設備において,給気ダクト3の途中に加
香手段が設けられている。これは香り発生装置13と制
御盤CPとからなっている。
【0016】図2はこの加香手段の詳細を示したもので
ある。香り発生装置13は,異なる種類の液体香料を収
容した香料容器14(a,b,c・) と,各香料容器14に一
端が挿入され,他端が給気ダクト3内の香料漏出部15
(a,b,c・) に接続された香料搬送チューブ16(a,b,c
・) と,各チューブ16(a,b,c・) に介装された制御弁
17(a,b,c・) および微少流量ポンプ18(a,b,c・) と
からなっている。
【0017】香料漏出部15は,チューブ16の端から
僅かに流出する液体香料を空気中に効率よく拡散させる
ためのもので,多孔質セラミック等の比表面積が非常に
大きなものが使用されている。これによって,蒸発面積
が大きくなり,これに吸収された液体香料はすばやく気
化する。
【0018】微少流量ポンプ18は,香料容器14内の
液体香料を極めて少量づつ(溶媒等で希釈せずとも)搬
送するポンプである。搬送流量が0.01〜120ml/Hrといっ
た微少流量を搬送できるポンプはローラポンプとして市
場で入手可能である。ローラポンプのほか,チューブポ
ンプ, ダイヤフラムポンプ等も使用できる。
【0019】制御盤CPは,各微少流量ポンプ18の発
停と制御弁17の開閉動作とを連動して制御する。その
さい,各系統(a,b,c・) ごとに制御がなされ,複数の系
統が同時に香料を放出するようなことは,特別のことが
ない限り行わない。特別のこととは,或る香料(例えば
不快な臭いを発する香料)を送気することによって緊急
非難や警戒情報を居室者に伝達する場合である。
【0020】通常の制御においては,タイマによって芳
香を所定の時間間隔で流す制御を行う。すなわち,或る
香料aの制御弁17aと微少流量ポンプ18aだけを互
いに連動しながら動作し,給気ダクト3内に香料を付与
する時間帯と,付与を休止する時間帯を交互に行う。そ
のさい,香料を付与する時間帯では給気中の香料濃度が
閾値を越えるような量を付与する。
【0021】図3は,空気吹出口4によって,閾値を越
える加香空気が空調対象室1内に方向を変えて送気され
る状態を図解的に示している。図示のように,加香給気
の吹き出し方向が変化することにより,居室者は閾値を
越える加香空気を非連続的に受けることになり,これに
伴って香り濃度の変化を受ける。この加香給気を或る時
間行ったあと,次に制御盤CPは内装するタイマーによ
って制御弁17を閉,微少流量ポンプ18を停止し,加
香を休止する。なお,図3では各吹出口4が一斉に或る
方向に変動するように描いてあるが,別々の方向に変動
してもかまわない。
【0022】このようにして,閾値より僅かに高い香料
濃度とした加香給気の時間帯と加香を行わない非加香時
間帯とを交互に繰り返し,且つ吹出口からの給気方向を
変動させることによって,加香給気時には吹き出し空気
がターゲット(居室者)に到達したときだけ,香りを新
鮮に知覚させることができる。
【0023】すなわち,吹出口から吐出された直後の加
香給気は,周囲空気(香料濃度の低い空気)の誘引量が
少ないので香料を多く保存しており,給気中の香り濃度
はほぼ保存された状態でターゲットに到達する。この加
香給気を或る時間続行すると室内空気中の香り濃度が高
まるので,吹き出し空気中の香り濃度と室内空気の香り
濃度との差が少なくなり,香り濃度の変化率が低下す
る。しかし,香りを付与しない非加香給気時間帯を設け
ることによってこれが回避される。この時間帯において
換気が行われ香り濃度が再び低下するからである。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
空調運転による快適な温熱環境を維持しながら,香り物
質濃度が閾値近くに保たれた瞬間的な給気が間欠的に供
給されることにより,芳香操作中の香りの濃度変化は給
気空気の吹き出し方向制御とほぼ同期し,変化の速い制
御が可能となる。これによって香りによる爽やかさや新
鮮さを感じる快適環境が形成できる。このような環境
は,自然の中で或いは普段の生活の中での香りの立ちか
たに近いものとなり,抵抗感が薄れるとともに,この快
適環境は,嗅覚疲労を起こすことなく,持続させること
ができる。
【0025】また,このような「快」の香り空調を実現
しながら,特殊な香りを加香することで,居室者に情報
を正確に伝達することも可能となる。例えば,就業時間
終了が迫ったときには,予め定められた香料を給気中に
加香することにより,その時間を予測したり知覚したり
できるし,災害時や緊急指令を伝達したいときにも,迅
速にその情報を,学習された香りを介して伝達できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の香り空調を行うための設備例を示した
機器配置系統図である。
【図2】加香手段の例を示す機器配置図である。
【図3】吹き出される給気の方向が変動する様子を図解
した図である。
【符号の説明】
1 空調対象室 2 空気調和機 3 給気ダクト 4 吹出方向可変吹出口 5 還気ダクト 6 排気ダクト 13 香り発生装置 14 液体香料を収容した香料容器 15 香料漏出部 16 香料搬送チューブ 17 制御弁 18 微少流量ポンプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気調和機を経た給気を空調対象室に吹
    き出すさいに該給気中に香料を同伴させる香り空調にお
    いて,香料を同伴させる加香給気時間帯と香料を同伴さ
    せない非加香給気時間帯を交互に繰り返し,加香給気時
    間帯における給気の香料濃度を閾値より高く維持し且つ
    室内への給気吹出方向を変動させることを特徴とする香
    り空調方法。
JP4234169A 1992-08-10 1992-08-10 香り空調方法 Pending JPH0658573A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000229122A (ja) * 1999-02-10 2000-08-22 Kao Corp 芳香器
JP2020081577A (ja) * 2018-11-29 2020-06-04 株式会社グローバルネットプランニング 芳香拡散システム
WO2021140794A1 (ja) * 2020-01-09 2021-07-15 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 空間環境制御システム
CN116007116A (zh) * 2022-12-30 2023-04-25 青岛海尔空调器有限总公司 空气香味调节器及其控制方法和空调

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