JP2006001477A - 自動車用プロペラシャフト - Google Patents

自動車用プロペラシャフト Download PDF

Info

Publication number
JP2006001477A
JP2006001477A JP2004181767A JP2004181767A JP2006001477A JP 2006001477 A JP2006001477 A JP 2006001477A JP 2004181767 A JP2004181767 A JP 2004181767A JP 2004181767 A JP2004181767 A JP 2004181767A JP 2006001477 A JP2006001477 A JP 2006001477A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hollow pipe
propeller shaft
shaft
constant velocity
ring body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004181767A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4422565B2 (ja
Inventor
Ryohei Osawa
良平 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Corp
Original Assignee
Showa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Corp filed Critical Showa Corp
Priority to JP2004181767A priority Critical patent/JP4422565B2/ja
Publication of JP2006001477A publication Critical patent/JP2006001477A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4422565B2 publication Critical patent/JP4422565B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 自動車用プロペラシャフトにおいて、衝撃荷重吸収特性を簡易に設定可能にすること。
【解決手段】 複数の分割シャフト11、12を等速継手20により連結し、一方の分割シャフト12を構成する中空パイプ12Aに等速継手20のアウタ21を設け、他方の分割シャフト11に等速継手20のインナ23を設けた自動車用プロペラシャフト10において、自動車の衝突時に移動する等速継手20のインナ23が衝合して押し込まれる環体40を前記中空パイプ12Aに内挿したものであり、該中空パイプ12Aの内径は該環体40が押し込まれる側に向けて縮径する絞り部12Bを備えるもの。
【選択図】 図2

Description

本発明は自動車用プロペラシャフトに関する。
自動車用プロペラシャフトとして、特許文献1に記載の如く、互いにスプライン嵌合する雌形部材と雄形部材とを有するプロペラシャフトにおいて、少なくとも雌形部材を中空パイプにより構成し、この雌形部材のヨーク側のシャフト部分の直径をスプライン部分の大径部の直径よりも大きくしてスプライン部分とシャフト部分との間に段差部分を生ずるようにしたものがある。このプロペラシャフトによれば、雌形部材を中空パイプにより構成し、スプライン部分とシャフト部分との間に段差部分を形成したため、プロペラシャフトの前後方向に強い衝撃が加わったときこの段差部分が変形若しくは破断して衝撃を吸収することができる。
特開平8-226454
特許文献1の自動車用プロペラシャフトでは、衝撃荷重吸収特性を定めるために、雌形部材のスプライン部分とシャフト部分との間の段差部分の肉厚を、シャフト部分の肉厚に対して一定の比率で薄肉化する必要があり、複雑である。
本発明の課題は、自動車用プロペラシャフトにおいて、衝撃荷重吸収特性を簡易に設定可能にすることにある。
請求項1の発明は、複数の分割シャフトを等速継手により連結し、一方の分割シャフトを構成する中空パイプに等速継手のアウタを設け、他方の分割シャフトに等速継手のインナを設けた自動車用プロペラシャフトにおいて、自動車の衝突時に移動する等速継手のインナが衝合して押し込まれる環体を前記中空パイプに内挿したものであり、該中空パイプの内径は該環体が押し込まれる側に向けて縮径する絞り部を備えるようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記環体が弾性体を介して中空パイプに内挿され、弾性体の摺動抵抗力により衝撃荷重を吸収するようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項2の発明において更に、前記環体の軸方向複数位置に弾性体を設けるようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において更に、前記環体が中空パイプに接着されて内挿され、接着剥離力により衝撃荷重を吸収するようにしたものである。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかの発明において更に、前記環体が中空パイプを封止して等速継手の接続空間の一端を密封するようにしたものである。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかの発明において更に、前記環体がダイナミックダンパであるようにしたものである。
(請求項1)
(a)環体は中空パイプの絞り部に押し込まれて径方向から押圧され、環体の軸方向に付与された衝撃荷重を径方向にも分散吸収される。環体が押し込まれる中空パイプの絞り部に設ける縮径量を設定する等により、環体が中空パイプの絞り部に潜り込む際の摩擦摺動抵抗力(初期接着剥離力も含む)を調整し、プロペラシャフトの衝撃荷重吸収特性を簡易に設定できる。
(請求項2、3)
(b)環体の外周に設けられる弾性体の材料、形状、個数等を変更することにより、弾性体の弾性摩擦摺動抵抗力を調整し、プロペラシャフトの衝撃荷重吸収特性を簡易に設定できる。
(請求項4)
(c)環体の外周に設けられる接着剤の材料等を変更することにより、接着剥離力を調整し、プロペラシャフトの衝撃荷重吸収特性を簡易に設定できる。
(請求項5)
(d)環体が中空パイプを封止して等速継手の接続空間の一端を密封するシール部材を兼ねることにより、シールキャップ等の専用シール部材を用いることなく、等速継手の油脂潤滑性能を簡易に維持できる。
(請求項6)
(e)前述(a)の衝撃荷重吸収部材として、プロペラシャフトの振動を低減し、車体振動や騒音を低減するダイナミックダンパを兼用できる。尚、ダイナミックダンパはプロペラシャフトにおける等速継手(屈曲部)の近傍に配置できるものになり、プロペラシャフトに対し高い振動低減作用を営む。
図1は実施例1の自動車用プロペラシャフトを示す全体図、図2は図1の要部拡大図、図3は衝突初期状態を示す断面図、図4は衝突終期状態を示す断面図、図5は実施例2の自動車用プロペラシャフトを示す全体図、図6は図5の要部拡大図、図7は衝突初期状態を示す断面図、図8は衝突終期状態を示す断面図である。
(実施例1)(図1〜図4)
自動車用プロペラシャフト10は、図1、図2に示す如く、後側分割シャフト11と前側分割シャフト12に分割された2本のシャフト部材からなり、両分割シャフト11、12を等速継手(スライダブルジョイント)20により連結して構成される。後側分割シャフト11の後端部は、自在継手14を介して、デファレンシャルギアに接続される連結ヨーク15と連結され、前側分割シャフト12の前端部は、自在継手16を介して、エンジン側のトランスミッションの出力軸に接続される連結ヨーク17と連結される。尚、等速継手20の後述するシャフトスタブ22は、センタベアリング18、ゴム状弾性部材18Aを介してセンタブラケット19に支持される。
プロペラシャフト10は、一方の分割シャフト12を構成する中空パイプ12Aの一端に等速継手20の筒状アウタ21を摩擦圧接により接続する。また、他方の分割シャフト11の一端に等速継手20のシャフトスタブ22を接続し、シャフトスタブ22の先端部に軸状インナ23を備える。インナ23に設けたトリポード23Bに装填したローラ24を、アウタ21に設けた溝21Aに嵌入して構成される。
等速継手20は、アウタ21とインナ23の接続空間(グリース充填室)30を、金属薄板からなるブーツアダプタ31とゴム状弾性体からなるブーツ32を用いて密封し、ローラ24の転動摺動性、耐摩耗性を向上するためのグリースをこの接続空間30に封入する。即ち、アウタ21の外周に設けたOリング等のシール部材33のまわりに、ブーツアダプタ31の基部31Aを密に挿着して加締め固定するとともに、ブーツ32の一端部はブーツアダプタ31の先端部31Bに抱着されて密に嵌着され、ブーツ32の他端部たる嵌合部32Aがインナ23の外周嵌着部23Aに密に嵌着されて、ブーツバンド34で被着固定されている。
しかるに、プロペラシャフト10は、自動車の衝突時に移動する等速継手20のインナ23の軸端が衝合して押し込まれる環体40を、分割シャフト12の中空パイプ12A及びアウタ21に内挿してある。
このとき、プロペラシャフト10は、中空パイプ12Aの内径を環体40が押し込まれる側に向けて縮径する絞り部12Bを備えるものとしている。尚、本実施例の中空パイプ12Aでは、プロペラシャフト10の通常使用状態で環体40が位置する部分をストレート部とし、このストレート部の側傍に絞り部12Bを備えることとしている。但し、中空パイプ12Aは、プロペラシャフト10の通常使用状態で環体40が位置する部分から絞り部12Bを備えるものとしても良い。
環体40は、一端開口の有底筒状体をなし、開口側の外周の軸方向2位置に帯状ゴム環からなる弾性体41、42を被着し、底部40A側の外周にゴム環からなる弾性体43を被着している。環体40は、中空パイプ12Aの内周との間で弾性体41、42を挟圧し、アウタ21の内周との間で弾性体43を挟圧するように、中空パイプ12Aとアウタ21に圧入されて保持される。尚、弾性体41、42は、中空パイプ12Aの内周に挟圧かつ接着されるものでも良い。また、環体40は、中空パイプ12A又はアウタ21のいずれか一方にのみ内装されて圧入保持されても良い。
環体40は、プロペラシャフト10の通常使用状態で、図2に示す如く、該環体40の底部40Aがインナ23の軸端との間に一定距離aを介する位置に保持される。
プロペラシャフト10の衝撃荷重吸収動作は以下の如くになる。
(1)自動車の衝突時に、プロペラシャフト10の軸方向に沿う衝撃荷重が作用すると、分割シャフト11が分割シャフト12に対する収縮方向に相対移動し、インナ23の軸端が図3に示す如くに環体40の底部40Aに衝合するに至る。
(2)上述(1)の経過後、インナ23は衝撃荷重の作用下で、環体40を中空パイプ12Aのストレート部に対して押し込む。衝撃荷重は環体40を弾性体41、42とともに中空パイプ12Aのストレート部に押し込み、中空パイプ12Aに対する弾性体41、42の摺動抵抗力や接着剥離力が衝撃荷重を吸収緩和するものになる。
(3)上述(2)の経過後、インナ23は衝撃荷重の更なる作用下で、環体40を図4に示す如くに中空パイプ12Aの絞り部12Bに対して押し込む。衝撃荷重は環体40を弾性体41、42とともに中空パイプ12Aの絞り部12Bに押し込み、中空パイプ12Aの絞り部12Bに対する弾性体41、42の絞り抵抗力や摺動抵抗力や接着剥離力が衝撃荷重を吸収緩和するものになる。
環体40は、底部40A及び弾性体43により、中空パイプ12A及びアウタ21を封止し、等速継手20の接続空間30の一端を密封する。
尚、プロペラシャフト10は、分割シャフト12を構成する中空パイプ12Aの軸方向中間部にダイナミックダンパ50を設けてある。ダイナミックダンパ50は、中空パイプ12Aに圧入して嵌挿されて固定配置され、プロペラシャフト10の振動を低減し、車体振動や騒音を低減する。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)環体40は中空パイプ12Aの絞り部12Bに押し込まれて径方向から押圧され、環体40の軸方向に付与された衝撃荷重を径方向にも分散吸収させる。環体40が押し込まれる中空パイプ12Aの絞り部12Bに設ける縮径量を適宜設定する等により、環体40が中空パイプ12Aの絞り部12Bに潜り込む際の摩擦摺動抵抗力(初期接着剥離力も含む)を調整し、プロペラシャフト10の衝撃荷重吸収特性を簡易に設定できる。
(b)環体40の外周に設けられる弾性体41、42の材料、形状、個数等を変更することにより、弾性体41、42の弾性摩擦摺動抵抗力を調整し、プロペラシャフト10の衝撃荷重吸収特性を簡易に設定調整できる。
(c)環体40の外周に設けられる接着剤の材料、強度等を変更することにより、接着剥離力を調整し、プロペラシャフト10の衝撃荷重吸収特性における摺動初期特性を簡易に設定できる。
(d)環体40が中空パイプ12Aを封止して等速継手20の接続空間30の一端を密封するシール部材を兼ねることにより、シールキャップ等の専用シール部材を用いることなく、等速継手20の油脂潤滑性能を簡易に維持できる。
尚、環体40は、弾性体を介さずに、中空パイプ12Aに直接的に内挿されても良い。このとき、環体40は圧入により、又は接着により、又は圧入と接着の併用により、中空パイプ12Aに内挿保持されて良い。
(実施例2)(図5〜図8)
自動車用プロペラシャフト10は、図5、図6に示す如く、後側分割シャフト11と前側分割シャフト12に分割された2本のシャフト部材からなり、両分割シャフト11、12を等速継手(スライダブルジョイント)20により連結して構成される。後側分割シャフト11の後端部は、自在継手14を介して、デファレンシャルギアに接続される連結ヨーク15と連結され、前側分割シャフト12の前端部は、自在継手16を介して、エンジン側のトランスミッションの出力軸に接続される連結ヨーク17と連結される。尚、等速継手20の後述するシャフトスタブ22は、センタベアリング18、ゴム状弾性部材18Aを介してセンタブラケット19に支持される。
プロペラシャフト10は、一方の分割シャフト12を構成する中空パイプ12Aの一端に等速継手20の筒状アウタ21を摩擦圧接により接続する。また、他方の分割シャフト11の一端に等速継手20のシャフトスタブ22を接続し、シャフトスタブ22の先端部に軸状インナ23を備える。インナ23に設けたトリポード23Bに装填したローラ24を、アウタ21に設けた溝21Aに嵌入して構成される。
等速継手20は、アウタ21とインナ23の接続空間(グリース充填室)30を、金属薄板からなるブーツアダプタ31とゴム状弾性体からなるブーツ32を用いて密封し、ローラ24の転動摺動性、耐摩耗性を向上するためのグリースをこの接続空間30に封入する。即ち、アウタ21の外周に設けたOリング等のシール部材33のまわりに、ブーツアダプタ31の基部31Aを密に挿着して加締め固定するとともに、ブーツ32の一端部はブーツアダプタ31の先端部31Bに抱着されて密に嵌着され、ブーツ32の他端部たる嵌合部32Aがインナ23の外周嵌着部23Aに密に嵌着されて、ブーツバンド34で被着固定される。
しかるに、プロペラシャフト10は、ダイナミックダンパ50を、分割シャフト12の中空パイプ12Aに内挿してある。ダイナミックダンパ50は、プロペラシャフト10の振動を低減し、車体振動や騒音を低減するとともに、自動車の衝突時に相対して移動する等速継手20のインナ23の軸端が衝合して押し込まれる衝撃荷重吸収部材としても機能する。
このとき、プロペラシャフト10は、中空パイプ12Aの内径をダイナミックダンパ50が押し込まれる側に向けて縮径する絞り部12Bを備えるものとしている。尚、本実施例の中空パイプ12Aでは、プロペラシャフト10の通常使用状態でダイナミックダンパ50が位置する部分をストレート部とし、このストレート部の側傍に絞り部12Bを備えることとしている。但し、中空パイプ12Aは、プロペラシャフト10の通常使用状態でダイナミックダンパ50が位置する部分から絞り部12Bを備えるものとしても良い。
ダイナミックダンパ50は、分割シャフト12の中空パイプ12A内の上述した軸方向所定位置に圧入して嵌挿され、固定配置される。ダイナミックダンパ50は、アウタパイプ51とウエイト52と弾性体53を有して構成され、薄肉鋼管等の金属管からなるアウタパイプ51と、棒鋼等の中実金属棒からなるウエイト52の間に、ゴム等の弾性体53を装填して一体化したものである。ダイナミックダンパ50は、帯状ゴム環からなる弾性体61をアウタパイプ51の外周に被着される。ダイナミックダンパ50は、中空パイプ12Aの内周との間で弾性体61を挟圧し、中空パイプ12Aに圧入されて保持される。尚、弾性体61は中空パイプ12Aの内周に挟圧かつ接着されるものでも良い。
ダイナミックダンパ50は、プロペラシャフト10の通常使用状態で、図2に示す如く、該ダイナミックダンパ50のウエイト52がインナ23の軸端との間に一定距離aを介する位置に保持される。尚、中空パイプ12A内で、ダイナミックダンパ50のウエイト52はインナ23と同軸配置され、ウエイト52はインナ23より大径をなす。
プロペラシャフト10の衝撃荷重吸収動作は以下の如くになる。
(1)自動車の衝突時に、プロペラシャフト10の軸方向に沿う衝撃荷重が作用すると、分割シャフト11が分割シャフト12に対する収縮方向に移動し、インナ23の軸端が図7に示す如くにダイナミックダンパ50のウエイト52に衝合するに至る。
(2)上述(1)の経過後、インナ23は衝撃荷重の作用下でダイナミックダンパ50を中空パイプ12Aのストレート部に対して押し込む。衝撃荷重はダイナミックダンパ50を弾性体61とともに中空パイプ12Aのストレート部に押し込み、中空パイプ12Aに対する弾性体61の摺動抵抗力や接着剥離力が衝撃荷重を吸収緩和するものになる。
(3)上述(2)の経過後、インナ23は衝撃荷重の更なる作用下で、ダイナミックダンパ50を図8に示す如くに中空パイプ12Aの絞り部12Bに対して押し込む。衝撃荷重はダイナミックダンパ50を弾性体61とともに中空パイプ12Aの絞り部12Bに押し込み、中空パイプ12Aの絞り部12Bに対する弾性体61の絞り抵抗力や摺動抵抗力や接着剥離力が衝撃荷重を吸収緩和するものになる。
ダイナミックダンパ50は、中空パイプ12A及びアウタ21を封止し、等速継手20の接続空間30の一端を密封する。但し、ダイナミックダンパ50はウエイト52を中空金属棒(ウエイト52の外径はインナ23より大径、ウエイト52の中空孔径はインナ23より小径をなす)とするものでも良い。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)ダイナミックダンパ50は中空パイプ12Aの絞り部12Bに押し込まれて径方向から押圧され、ダイナミックダンパ50の軸方向に付与された衝撃荷重を径方向にも分散吸収させる。ダイナミックダンパ50が押し込まれる中空パイプ12Aの絞り部12Bに設ける縮径量を適宜設定する等により、ダイナミックダンパ50が中空パイプ12Aの絞り部12Bに潜り込む際の摩擦摺動抵抗力(初期接着剥離力も含む)を調整し、プロペラシャフト10の衝撃荷重吸収特性を簡易に設定できる。
(b)ダイナミックダンパ50の外周に設けられる弾性体61の材料、形状、個数等を変更することにより、弾性体61の弾性摩擦摺動抵抗力を調整し、プロペラシャフト10の衝撃荷重吸収特性を簡易に設定できる。
(c)ダイナミックダンパ50の外周に設けられる接着剤の材料接着力等を変更することにより、接着剥離力を調整し、プロペラシャフト10の衝撃荷重吸収特性を簡易に設定できる。
(d)ダイナミックダンパ50が中空パイプ12Aを封止して等速継手20の接続空間30の一端を密封するシール機能を兼ねることにより、シールキャップ等の専用シール部材を用いることなく、等速継手20の油脂潤滑性能を簡易に維持できる。
(e)前述(a)の衝撃荷重吸収部材として、プロペラシャフト10の振動を低減し、車体振動や騒音を低減するダイナミックダンパを兼用できる。尚、ダイナミックダンパはプロペラシャフト10における等速継手20(屈曲部)の近傍に配置できるものになり、プロペラシャフト10に対し高い振動低減作用を営む。
尚、ダイナミックダンパ50は、弾性体を介さずに、中空パイプ12Aに直接的に内挿されても良い。このとき、ダイナミックダンパ50は圧入により、又は接着により、又は圧入と接着の併用により、中空パイプ12Aに内挿保持されて良い。また、アウタパイプ51を用いずに内側の弾性体53と外側の弾性体61を一体成形して簡易な制振部材としても良いし、ウエイト52を一体に弾性体で被覆形成しても良い。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
図1は実施例1の自動車用プロペラシャフトを示す全体図である。 図2は図1の要部拡大図である。 図3は衝突初期状態を示す断面図である。 図4は衝突終期状態を示す断面図である。 図5は実施例2の自動車用プロペラシャフトを示す全体図である。 図6は図5の要部拡大図である。 図7は衝突初期状態を示す断面図である。 図8は衝突終期状態を示す断面図である。
符号の説明
10 プロペラシャフト
11、12 分割シャフト
12A 中空パイプ
12B 絞り部
20 等速継手
21 アウタ
23 インナ
30 接続空間
40 環体
41、42、61 弾性体
50 ダイナミックダンパ

Claims (6)

  1. 複数の分割シャフトを等速継手により連結し、一方の分割シャフトを構成する中空パイプに等速継手のアウタを設け、他方の分割シャフトに等速継手のインナを設けた自動車用プロペラシャフトにおいて、
    自動車の衝突時に移動する等速継手のインナが衝合して押し込まれる環体を前記中空パイプに内挿したものであり、
    該中空パイプの内径は該環体が押し込まれる側に向けて縮径する絞り部を備えることを特徴とする自動車用プロペラシャフト。
  2. 前記環体が弾性体を介して中空パイプに内挿され、弾性体の摺動抵抗力により衝撃荷重を吸収する請求項1に記載の自動車用プロペラシャフト。
  3. 前記環体の軸方向複数位置に弾性体を設ける請求項2に記載の自動車用プロペラシャフト。
  4. 前記環体が中空パイプに接着されて内挿され、接着剥離力により衝撃荷重を吸収する請求項1〜3のいずれかに記載の自動車用プロペラシャフト。
  5. 前記環体が中空パイプを封止して等速継手の接続空間の一端を密封する請求項1〜4のいずれかに記載の自動車用プロペラシャフト。
  6. 前記環体がダイナミックダンパである請求項1〜5のいずれかに記載の自動車用プロペラシャフト。
JP2004181767A 2004-06-18 2004-06-18 自動車用プロペラシャフト Expired - Fee Related JP4422565B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004181767A JP4422565B2 (ja) 2004-06-18 2004-06-18 自動車用プロペラシャフト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004181767A JP4422565B2 (ja) 2004-06-18 2004-06-18 自動車用プロペラシャフト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006001477A true JP2006001477A (ja) 2006-01-05
JP4422565B2 JP4422565B2 (ja) 2010-02-24

Family

ID=35770231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004181767A Expired - Fee Related JP4422565B2 (ja) 2004-06-18 2004-06-18 自動車用プロペラシャフト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4422565B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03132468A (ja) * 1989-10-18 1991-06-05 Daihatsu Motor Co Ltd エネルギ吸収式ステアリング装置
JPH0460235A (ja) * 1990-06-29 1992-02-26 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd 車両用プロペラシャフト
JPH09175202A (ja) * 1995-12-28 1997-07-08 Honda Motor Co Ltd 車両用プロペラシャフト
JP2001347845A (ja) * 2000-06-07 2001-12-18 Ntn Corp 自動車用プロペラシャフト
JP2003504572A (ja) * 1999-07-08 2003-02-04 ロード コーポレーション 弾力的な摩擦部材を含んでいるダンパおよびそれを使用するシート組立体
JP2003312284A (ja) * 2002-04-22 2003-11-06 Hitachi Unisia Automotive Ltd 動力伝達装置の緩衝機構

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03132468A (ja) * 1989-10-18 1991-06-05 Daihatsu Motor Co Ltd エネルギ吸収式ステアリング装置
JPH0460235A (ja) * 1990-06-29 1992-02-26 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd 車両用プロペラシャフト
JPH09175202A (ja) * 1995-12-28 1997-07-08 Honda Motor Co Ltd 車両用プロペラシャフト
JP2003504572A (ja) * 1999-07-08 2003-02-04 ロード コーポレーション 弾力的な摩擦部材を含んでいるダンパおよびそれを使用するシート組立体
JP2001347845A (ja) * 2000-06-07 2001-12-18 Ntn Corp 自動車用プロペラシャフト
JP2003312284A (ja) * 2002-04-22 2003-11-06 Hitachi Unisia Automotive Ltd 動力伝達装置の緩衝機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP4422565B2 (ja) 2010-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5334780B2 (ja) 自動車用衝撃吸収プロペラシャフト装置
CN110360236B (zh) 动力传递轴及车辆用传动轴
US9856911B2 (en) Center supporting device for propeller shaft of vehicle
US20160273592A1 (en) Power transmission shaft
JP2008273268A (ja) 自動車用プロペラシャフト
EP3455514B1 (en) Boot assembly for a constant velocity joint
JP4996217B2 (ja) 自動車用衝撃吸収プロペラシャフト装置
US20090042657A1 (en) Torque Transmission Device
US20050197192A1 (en) Drive-transmission device
US7163462B2 (en) Propeller shaft assembly
JP4422565B2 (ja) 自動車用プロペラシャフト
CN106828089A (zh) 传动轴
JP4388421B2 (ja) 自動車用プロペラシャフト
JP4522759B2 (ja) 自動車用プロペラシャフト
JP5347881B2 (ja) 車両ステアリング用伸縮軸
JP2018112290A (ja) 動力伝達装置
US11608852B2 (en) Slip-between-center propeller shaft assembly
JP2006298297A (ja) ステアリング用等速自在継手
JP2011073543A5 (ja)
JP4422594B2 (ja) 自動車用衝撃吸収プロペラシャフト
JP2004322816A (ja) 車両用プロペラシャフトの衝撃抗力低減構造
JP7477951B2 (ja) 等速自在継手
JP4975315B2 (ja) 自動車用衝撃吸収プロペラシャフト
JP2006117167A (ja) 自動車用衝撃吸収プロペラシャフト
JP6842803B2 (ja) プロペラシャフト

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090520

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090924

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091204

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131211

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees