JP2006000861A - 三次元波板構造およびその成形金型ならびに成形方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 剛性の高い三次元波板構造を低コストで得るに好適な三次元波板構造およびその成形金型ならびに成形方法を提供する。
【解決手段】 三次元波板素材の互いに合同な平行四辺形の各区画4の夫々の隅の節部分15に当接する加圧ピン16を夫々配列して金型8、9を構成し、前記三次元波板素材を前記金型8、9の加圧ピン16によって両面から保持し、各加圧ピン16により各節部分15を三次元波板素材の面直方向に荷重を印加して当該節部分15が構成する三次元波板の頂点方向に変形移動させつつ加圧ピン16を平面内の初期位置から加工位置へ夫々移動させ、節部分15間の三次元波板素材を山折りおよび谷折りに折曲げ加工して三次元波板構造1を製造するようにした。
【選択図】 図7
【解決手段】 三次元波板素材の互いに合同な平行四辺形の各区画4の夫々の隅の節部分15に当接する加圧ピン16を夫々配列して金型8、9を構成し、前記三次元波板素材を前記金型8、9の加圧ピン16によって両面から保持し、各加圧ピン16により各節部分15を三次元波板素材の面直方向に荷重を印加して当該節部分15が構成する三次元波板の頂点方向に変形移動させつつ加圧ピン16を平面内の初期位置から加工位置へ夫々移動させ、節部分15間の三次元波板素材を山折りおよび谷折りに折曲げ加工して三次元波板構造1を製造するようにした。
【選択図】 図7
Description
本発明は、三次元波板構造およびその成形金型ならびに成形方法に関するものである。
従来から構造物の軽量化や剛性を向上させるため、三次元構造体としてハニカムコアを備えるハニカム構造体が知られている(特許文献1参照)。
特開平7−39968号公報
しかしながら、上記従来例のようなハニカムコアを備える三次元構造体では、折曲げた素材となるブレージングプレートを互いに接合させて必要な大きさのハニカムコアを形成するため、多くの手間と時間を要し、非常に高コストとなる不具合があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、剛性の高い三次元波板構造を低コストで得るに好適な三次元波板構造およびその成形金型ならびに成形方法を提供することを目的とする。
本発明は、平面を互いに合同な平行四辺形の区画に分割してその境界に山折り若しくは谷折りによる折曲げ部を備える三次元波板構造を製造する成形金型であり、三次元波板素材の平行四辺形の各区画の夫々の隅の節部分に当接する加圧ピンを夫々配列して金型を構成し、前記三次元波板素材を前記金型の加圧ピンによって両面から保持し、各加圧ピンにより各節部分を三次元波板素材の面直方向に荷重を印加して当該節部分が構成する三次元波板の頂点方向に変形移動させつつ加圧ピンを平面内の初期位置から加工位置へ夫々移動させ、節部分間の三次元波板素材を山折りおよび谷折りに折曲げ加工して三次元波板構造を製造するようにした。
したがって、本発明では、三次元波板素材の互いに合同な平行四辺形の各区画の夫々の隅の節部分に当接する加圧ピンを夫々配列して金型を構成し、前記三次元波板素材を前記金型の加圧ピンによって両面から保持し、各加圧ピンにより各節部分を三次元波板素材の面直方向に荷重を印加して当該節部分が構成する三次元波板の頂点方向に変形移動させつつ加圧ピンを平面内の初期位置から加工位置へ夫々移動させ、節部分間の三次元波板素材を山折りおよび谷折りに折曲げ加工して三次元波板構造を製造するようにした。このため、成形ストロークが一般のプレスと同様の方向となり、剛性の高い三次元波板構造を低コストで得ることができる。
以下、本発明の三次元波板構造およびその成形金型ならびに成形方法を一実施形態に基づいて説明する。図1および図2は、本発明を適用した三次元波板構造の第1実施形態を示す斜視図および展開図であり、図3は金型の平面図、図4は金型の保持部および連結部の部分断面図、図5は金型素材の断面図、図6は金型の節部分の拡大断面図、図7は金型の作動状態を示す断面図、図8は金型を上下保持型へセットして型開きした状態の断面図、図9は上下保持型の作動状態の断面図である。
図1において、三次元波板構造1は、複数の節を4本の折れ線を合流させて形成しており、山折り線2と谷折れ線3とを組合わせることでジクザグ状の山筋および谷筋を備える波板形状をなしている。このような形状は、図2に示すように、平面状態から実線で示す山折り線と破線で示す谷折り線とにより折りたたんで構成することができ、文部省宇宙科学研究所の三浦教授によって発案された平面の折り畳み方であって、「三浦折り」と呼ばれている。この「三浦折り」は、平面を互いに合同な平行四辺形の区画4に分割し、適正に山折りと谷折りとを繰り返すことにより、歪みのしわ寄せを生じることなく三次元的に折りたたむ平面の折り畳み方法である。「三浦折り」によって折り畳まれた平面は、その平面のうちどの区画4をとっても等価であって、通常の折り畳み方のように局部的に延びや圧縮が生じることがない。
本発明においては、このような三次元波板構造1を、金属板材、例えば、アルミニウム板若しくは鋼板で形成して、折れ線2、3によって金属板材Wを弾性限度を超えて歪変形させており、その際の折れ線2、3および平行四辺形の区画4部分が三次元的に配置されているため、平板状態の金属板材に比較して著しく剛性を向上させることができる。従って、この三次元波板構造1を板状体に補強接合させたり板状体で挟んだりして一体化させると、構造体の重量増加を伴うことなく曲げ剛性を向上させることができる。
このような三次元波板構造1を成形する場合には、複数の山折り線2や谷折り線4からなる折線の両側に存在する各一対の平行四辺形の区画4部分を変形させることなく保持し、各折線部分2、3に山折りや谷折りの折れ角が生ずるよう各平行四辺形の区画4部分を各々の最終角度まで相対変位させる必要がある。しかも、各平行四辺形の区画4部分の平面状態からの角度変位に応じて、板材の平面上の投影面積(大きさ)が小さくなってゆくため、通常行われる上下方向からのプレス成形では、板材に部分的に伸びや圧縮が生じ、このような三次元波板構造1への折り畳み成形には不適当である。
そこで、本実施形態の成形金型5においては、図3に示すように、成形しようとする板材の両面に配置して、当該板材に平行四辺形の区画4部分を形成するよう両面から当該板材を挟んで保持するよう設けた平行四辺形の区画4数量分の保持部6と、当該板材に折れ線2、3を形成するために前記複数の保持部6同士を互いに回動可能に連結するよう設けた折れ線2、3の数量分の連結部7とを、備えるよう上下金型8、9を構成する。また、各折れ線2、3を形成する連結部7が合流する節部分15は、保持部6の隅の一部を切欠き且つ連結部7を貫通する貫通穴15Aを形成している。
図4は、前記上下金型8、9の保持部6および連結部7の拡大図であり、前記保持部6はゴムや合成樹脂等の弾性体10の両面に金属板11を接着等により接合して一体化した剛体に形成し、前記連結部7は前記保持部6の弾性体10同士を連結させることで柔軟に形成している。
このような上下金型は、図5に示すように、二枚の金属板11をゴムや合成樹脂等の弾性体10を介在させて接着等により接合した素材に対して、成形しようとする板材Wの折れ線2、3を形成する部分に沿う連結部7を構成するよう両面から金属板11に対して弾性体10のみが残る深さまで溝加工を施して形成することができる。この溝加工には数値制御の機械加工を適用することができ、上下金型8、9の形状精度を向上させることができ、また、上下金型8、9の製造コストも低減することができる。なお、上下金型8、9は、上記方法による製造方法以外に、例えば、平行四辺形の金属片を弾性体の両面に規則的に貼付けることによっても製造することができる。
また、上下金型8、9の連結部7同士の合流点である節部分15においては、図6に示すように、当該節部分15が山の頂点を形成する場合には、下金型9の節部分15の谷折り側から保持部6の隅に係合する加圧ピン16を配置し、加圧ピン16の先端を弾性体10の貫通穴15Aに係合し、その先端がワークWに当接可能としている。また、当該節部分15が谷底を形成する場合には、図示しないが、上金型8の節部分15の谷折り側から保持部6の隅に係合する加圧ピン16を配置し、加圧ピン16の先端を弾性体10の貫通穴15Aに係合し、その先端がワークWに当接可能としている。なお、図示しないが、加圧ピン16の先端と上下金型8、9との係合は、図示しないが、何らかの抜け止め手段により、係合状態が解除されないように構成している。
この上下金型8、9においては、上下金型8、9の各節部分15を、当該節部分15が山の頂点を形成する場合には下型9側から加圧ピン16により押上げ且つ当該節部分15が谷の頂点(谷底)を形成する場合には上型8側から加圧ピン16により押下げる、言換えれば、谷折り側から面直方向に加圧ピン16による押圧力を加えることで、各保持部6の四隅を夫々の方向に移動させて、上下金型8、9の連結部7で折れ曲がらせつつ上下金型8、9の保持部6を夫々起立させることができる。即ち、図7に示すように、上下金型8、9の保持部6で成形しようとする板材Wを保持しつつ上下金型8、9の連結部7が折れ曲ることで成形しようとする板材Wを折り線をつけて折り曲げることができる。図7では、加圧ピン16の先端は、貫通穴15Aを通って直接ワークWを変形させるようにもしている。また、上下金型8、9の板材Wを保持する保持部6は金属面とすることができるため、金属製の板材Wの数理折り成形に使用することができる。
前記上下金型8、9は、図8に示すように、上下保持型17、18に複数配列した加圧ピン16の先端に節部分15を係合させた状態で夫々の上下保持型17、18に保持される。上下保持型17、18に配列した加圧ピン16は、上下保持型17、18に対して直立した状態を保ちつつ水平方向に移動可能に保持されている。この保持方法としては、例えば、図示するように、上下保持型17、18に沿って水平方向に伸縮可能に保持した弾性体19に、基部を固定することで構成し、加圧ピン16は弾性体19により初期位置に復帰される方向に付勢され、加工に連れて弾性体19を変形させつつ加工位置に移動可能としている。また、別の方法では、各加圧ピン15を初期位置と加工位置との間で水平方向に移動可能に配置し、ばね等の付勢手段により初期位置に復帰する方向に付勢して構成する。上金型8は上保持型17から下方へ突出する複数の加圧ピン16の先端に節部分15を係合させて保持され、下金型9はした保持型18から上方へ突出する加圧ピン16の先端に節部分15を係合させて保持される。
以上の構成になる成形金型5による三次元波板構造の製造工程について以下に説明する。
型開きした上下保持型17、18は、図8に示すように、弾性体19により加圧ピン16同士の間隔を初期位置に位置させて、各上下金型8、9を平板状に展ばした状態としている。上下金型8、9間はワークWを投入可能に間隔が空けられている。
三次元波板構造1を製造する場合には、上記型開き状態において、下保持型18の下金型9の上面に成形しようとする板材Wをセットする。
次に、型閉じして、上下金型8、9により上下から板材Wを挟み保持する。さらに、上下保持型17、18を互いに接近させると、各加圧ピン16は各々の係合している各節部分15を構成する保持部6の隅を板材Wに押付け、板材Wを挟んで向こう側の対向する金型9、8の節部分15を構成する保持部6の隅も含めて対向する保持型18、17がある側に押出すよう作用する。各保持部6はその四隅が山の頂点を形成する場合には上保持型17側へ、また、谷底を形成する場合には下保持型18側へ、夫々強制移動される。このため、上下金型8、9の夫々の保持部6は、板材Wを保持しつつ夫々の連結部7が所期した山折れおよび谷折れを発生させ、夫々の保持部6は水平状態から起立されてゆき、各連結部7の板材Wに山折り部2および谷折り部3の曲げ変形を生じさせる。
上記変形過程において、各保持部6の水平状態からの起立に連れて各節部分15は互いの水平面内の間隔が狭められ、各節部分15に係合している加圧ピン16の間隔も狭められる。この加圧ピン16の水平面内の移動は、加圧ピン16を保持している弾性体19の水平方向の弾性変形により吸収され、加圧ピン16による加圧位置のずれが生じずに成形を行わせることができる。
前記上下保持型17、18による型閉じ移動が所定ストロークに達した時点で停止させると、図9に示すように、各保持部6は所定の角度を持って起立し、連結部7では保持部6間の板材Wが折り曲がった状態となる。
次いで、上下保持型17、18を型開きさせると、上下金型8、9は加圧ピン16により成形した板材Wから引離されつつ加圧ピン16同士の間隔が弾性体19の弾性力により元の間隔に戻されることにより、成形加工前の平板状に展ばされ、各要素は初期位置に復帰し、成形された三次元波板構造1から夫々離脱させることができる。そして、下保持型18の下金型9上には三浦折り状態となった三次元波板構造1を得ることができる。成形終了後は加圧ピン16および上下金型8、9が弾性体19により初期状態に戻るため、成形品Wを取り出して次の板材Wを投入すれば、すぐに次の成形を行うことができる。
なお、上記実施形態においては、三次元波板構造1として山折りおよび谷折りの稜線を直線ではっきりと出るように構成するものであったが、図示しないが、上下金型8、9を省略して複数の加圧ピン16を上下保持型17、18に配置し、各加圧ピン16の先端により直接板材Wを挟み、上下保持型17、18による型閉じにつれて加圧ピン16自体により板材Wを変形させつつ、夫々の加圧ピン16の平面内の位置を夫々の加工位置に移動させるように構成してもよい。ただし、この方法では、三次元波板の山折りおよび谷折りの稜線が必ずしも直線とならないが、三次元に折り曲げた構造体であるため、平板状態の金属板材に比較して著しく剛性を向上させることができ、この三次元波板構造1を板状体に補強接合させたり板状体で挟んだりして一体化させると、構造体の重量増加を伴うことなく曲げ剛性を向上させることができる。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)三次元波板素材の互いに合同な平行四辺形の各区画4の夫々の隅の節部分15に当接する加圧ピン16を夫々配列して金型8、9を構成し、前記三次元波板素材を前記金型8、9の加圧ピン16によって両面から保持し、各加圧ピン16により各節部分15を三次元波板素材の面直方向に荷重を印加して当該節部分15が構成する三次元波板の頂点方向に変形移動させつつ加圧ピン16を平面内の初期位置から加工位置へ夫々移動させ、節部分15間の三次元波板素材を山折りおよび谷折りに折曲げ加工して三次元波板構造1を製造するようにした。このため、成形ストロークが一般のプレスと同様の方向となり、剛性の高い三次元波板構造1を低コストで得ることができる。しかも、成形ストロークは成形品の高さに成形品の取り出しに必要な高さを加えた程度となり、一般のプレスでも効率よく生産が可能であり、設備サイズを大型化することがなく、サイクルタイムを短縮して低コストで三次元波板構造1を製造することができる。
(イ)また、金型8、9として、三次元波板素材の平行四辺形の区画4に同様の形状をもって接触する剛体の保持部6と前記保持部6間の境界にあって保持部6同士を柔軟に連結する連結部7とを順次面方向に配列させ、前記保持部6の隅の節部分15を前記加圧ピン16に係合させて三次元波板素材の両面に夫々配置して備えるものであると、金型8、9の剛体の保持部6で波板素材を確実に保持でき、板厚の大きい強度の高い材料からなる波板素材でも三次元波板構造1に成形することができる。また、同様の理由により、波板素材が保持部6により確実に保持されるため、稜線が直線状となり、平行四辺形の区画4内にしわや曲がりがない平面を備える品質の高い三次元波板構造1を安定して生産することができる。
(ウ)金型8、9は、初期位置から加工位置へ平面内で移動可能な加圧ピン16を初期位置に復帰するよう付勢しているため、型閉め時には型閉めストロークに応じて平面状態から保持部6が立上るに連れて加圧ピン16を付勢力に抗して加工位置に移動させることができ、型開き時には型開きストロークに応じて付勢力により加圧ピン16を初期位置に戻しつつ保持部6を平面状態に復帰させることができ、加圧ピン16の初期位置と加工位置との間での移動手段を不要とでき、設備が単純化できてコストダウンできるとともに材料投入および成形品取出し等の作業性が向上できる。
(エ)金型8、9は、弾性体10の両面に互いに合同な平行四辺形の金属板11を接合して形成した保持部6と、金属板11同士の間の金属板11を接合していない部分で構成する連結部7とで形成したため、金属板11で三次元波板素材Wを挟むことができ、アルミニウムや鋼板製の三次元波板構造1を製造することができる。しかも、弾性体10の両面に金属板11を接合した金型素材から連結部7に沿って両面の金属板11部分を溝加工により取り除くことで連結部7および保持部6を構成することができ、溝加工には数値制御の機械加工を適用することができ、上下金型8、9の形状精度を向上させることができ、また、上下金型8、9の製造コストも低減することができる。
1 三次元波板構造
2 山折り部
3 谷折り部
4 平行四辺形の区画
5 成形金型
6 保持部
7 連結部
8、9 金型、上下金型
10、19 弾性体
11 金属板
15 節部分
16 加圧ピン
17、18 上下保持型
2 山折り部
3 谷折り部
4 平行四辺形の区画
5 成形金型
6 保持部
7 連結部
8、9 金型、上下金型
10、19 弾性体
11 金属板
15 節部分
16 加圧ピン
17、18 上下保持型
Claims (7)
- 平面を互いに合同な平行四辺形の区画に分割してその境界に山折り若しくは谷折りによる折曲げ部を備える三次元波板構造を製造する成形金型であり、
三次元波板素材の平行四辺形の各区画の夫々の隅の節部分に当接する加圧ピンを夫々配列して金型を構成し、
前記三次元波板素材を前記金型の加圧ピンによって両面から保持し、各加圧ピンにより各節部分を三次元波板素材の面直方向に荷重を印加して当該節部分が構成する三次元波板の頂点方向に変形移動させつつ加圧ピンを平面内の初期位置から加工位置へ夫々移動させ、節部分間の三次元波板素材を山折りおよび谷折りに折曲げ加工して三次元波板構造を製造することを特徴とする成形金型。 - 前記金型は、三次元波板素材の平行四辺形の区画に同様の形状をもって接触する剛体の保持部と前記保持部間の境界にあって保持部同士を柔軟に連結する連結部とを順次面方向に配列させ、前記保持部の隅の節部分を前記加圧ピンに係合させて三次元波板素材の両面に夫々配置して備え、
前記三次元波板素材を前記金型の加圧ピンおよび保持部によって両面から保持し、加圧ピンおよび保持部により各節部分を三次元波板素材の面直方向に荷重を印加して当該節部分が構成する三次元波板の頂点方向に変形移動させつつ加圧ピンを平面内の初期位置から加工位置へ夫々移動させ、前記連結部において三次元波板素材を山折りおよび谷折りに折曲げ加工して三次元波板構造を製造することを特徴とする請求項1に記載の成形金型。 - 前記金型は、初期位置から加工位置へ平面内で移動可能な加圧ピンを初期位置に復帰するよう付勢していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の成形金型。
- 前記金型は、弾性体の両面に互いに合同な平行四辺形の金属板を接合して形成した保持部と、金属板同士の間の金属板を接合していない部分で構成する連結部とで形成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の成形金型。
- 平面を互いに合同な平行四辺形の区画に分割してその境界に山折り若しくは谷折りによる折曲げ部を備える三次元波板構造の成形方法であり、
三次元波板素材の平行四辺形の節部分に面直方向から加圧ピンの先端を接触させ、
前記加圧ピンにより三次元波板素材の節部分を面直方向に荷重を印加して、当該節部分が構成する三次元波板の頂点方向に変形移動させつつ加圧ピンを平面内の初期位置から加工位置へ夫々移動させることにより、
前記節部分間の三次元波板素材を山折りおよび谷折りに折曲げ加工して三次元波板構造を製造することを特徴とする成形方法。 - 平面を互いに合同な平行四辺形の区画に分割してその境界に山折り若しくは谷折りによる折曲げ部を備える三次元波板構造の成形方法であり、
三次元波板素材の平行四辺形の区画に同様の形状をもって両面から剛体を接触させ且つ前記剛体の隅に係合する加圧ピンの先端を三次元波板素材の平行四辺形の節部分に面直方向から接触させ、
前記加圧ピンおよび剛体により各節部分を三次元波板素材の面直方向に荷重を印加して当該節部分が構成する三次元波板の頂点方向に変形移動させつつ加圧ピンを平面内の初期位置から加工位置へ夫々移動させることにより、
前記剛体に接触している領域の三次元波板素材の変形を抑制しつつ隣接する前記剛体間の三次元波板素材に山折りおよび谷折りの折曲げ加工を施して三次元波板構造を製造することを特徴とするの成形方法。 - 三次元波板素材の平面を互いに合同な平行四辺形の区画に分割してその節部分に面直方向から加圧ピンの先端を接触させ、
三次元波板素材の節部分を加圧ピンよりの面直方向の荷重により、当該節部分が構成する三次元波板の頂点方向に変形移動させ、
前記節部分間の三次元波板素材を山折りおよび谷折りに折曲げ加工して得られることを特徴とする三次元波板構造。
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JP2019089319A (ja) * | 2017-11-10 | 2019-06-13 | 凸版印刷株式会社 | フィルム、および積層体 |
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