JP2006000242A - 清掃用具 - Google Patents

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圭一 野津
Toshiyuki Kitagawa
利幸 北川
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Toshihiro Asahi
俊裕 朝日
Kimihiro Mori
王広 森
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Abstract

【課題】 狭隘な箇所や凹凸のある箇所におけるゴミの除去を能率的に行うことができる清掃用具の提供を図る。
【解決手段】 容器から噴射されることにより、ゴミに対する粘着性を有する皮膜状体を形成すると共に、噴出された後比較的速やかに皮膜状体の外表面が非粘着性を示す清掃用樹脂組成物を、内容物の噴射手段を有する容器に収納する。容器から清掃用樹脂組成物をゴミに対して噴射することにより、ゴミを清掃用樹脂組成物に付着させることができると共に、清掃用樹脂組成物の外表面が比較的速やかに非粘着性となることにより、清掃用樹脂組成物にゴミを付着させた状態で捨てることができるようにした。
【選択図】 なし

Description

本願発明は、清掃用具、特に、狭隘な箇所や凹凸のある箇所におけるゴミや、人が直接触れたくないゴミの除去に適する清掃用具の改良に関するものである。
従来より、粘着剤によってゴミを付着させ、除去する清掃用具としては、シートの一面に粘着剤層を形成し、このシートをロール状に巻回したものを、床等の上に転がして清掃を行う清掃用ローラが知られている。この種の清掃用ローラは、床等の比較的広い部分の清掃には適するが、家具と家具の間や、サッシの隙間等の狭隘な箇所や凹凸のある箇所におけるゴミを取り去るのには適さない。また、吐瀉物等の人が直接触れたくないゴミの除去にも適するものではない。
さらに、粘着性のシートを用いて、比較的狭隘な箇所や平坦でない箇所の清掃に適するようにしたものとして、下記の特許文献1や特許文献2に記載のものが知られている。特許文献1の清掃用具は、グリップの先端に設けたヘッド部に、粘着性のシートを配位したものであるが、清掃面はヘッド部の形状によって規定されるものであり、ヘッドが入らない箇所や深い凹部がある箇所のゴミを付着させることはできない。また、特許文献2の清掃用具は、手を挿入することができるミトン型の本体に、粘着面を設けたものであるが、これにあっても、手が入らない箇所や、深い凹部がある箇所のゴミを付着させることはできない。しかも、両文献とも、シートに設けた粘着面にゴミを付着させるため、吐瀉物等の流動性のあるゴミの除去には適さない。
特に、サッシレール上に溜まった土埃などのゴミは、強固にこびりついている場合が多く、細部に溜まっていることとも相まって、雑巾やブラシでこすってもなかなか除去できない。
特開2001−245838号 特開2003−265388号
本願発明は、狭隘な箇所や凹凸のある箇所におけるゴミの除去を能率的に行うことができる清掃用具の提供を目的とする。また、本願発明の他の目的は、流動性があるゴミや、人が直接触れたくないゴミの除去に対しても使用することができる清掃用具を提供せんとするものである。
本願の請求項1に係る発明は、内容物の噴射手段を有する容器と、この容器内に収納された清掃用樹脂組成物とを備え、清掃用樹脂組成物は、容器から流動性を有する形態にて噴射されることにより、ゴミに対する粘着性を有する皮膜状体を形成すると共に、噴出された後比較的速やかに皮膜状体の外表面が非粘着性を示す樹脂組成物であり、容器から清掃用樹脂組成物をゴミに対して噴射することにより、ゴミを清掃用樹脂組成物に付着させることができると共に、清掃用樹脂組成物の外表面が比較的速やかに非粘着性となることにより、清掃用樹脂組成物にゴミを付着させた状態で捨てることができるようにしたことを特徴とする清掃用具を提供する。
本願の請求項2に係る発明は、内容物の噴射手段を有する容器と、この容器内に収納された清掃用樹脂組成物とを備え、清掃用樹脂組成物は、容器から噴射されることにより、ゴミに対する付着性を有する皮膜状体を形成すると共に、他所に付着した清掃用樹脂組成物を剥がすことができるものであり、容器から清掃用樹脂組成物をゴミに対して噴射することにより、ゴミを清掃用樹脂組成物に付着させることができると共に、他所に付着した清掃用樹脂組成物を剥がすことにより、清掃用樹脂組成物にゴミを付着させた状態で捨てることができるようにしたことを特徴とする清掃用具を提供する。
本願の請求項3に係る発明は、清掃用樹脂組成物が、水溶性樹脂と非粘着性樹脂とを含み、時間差を持って粘着性から非粘着性に変化するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の清掃用具を提供する。
本願の請求項4に係る発明は、清掃用樹脂組成物と清掃用樹脂組成物に対する溶剤とを含み、この溶剤は常温常圧下で液体である高沸点溶剤と、常温常圧下で気体である低沸点溶剤との2種の溶剤を含むものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の清掃用具を提供する。
本願の請求項5に係る発明は、清掃用樹脂組成物が、発泡剤を含有し、発泡状態で噴射されるものであることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の清掃用具を提供するものである。
本願発明において、「容器から流動性を有する形態にて噴射される」とは、霧状、液状、ムース状等の目的物の形態に応じて変形できる形態にて噴射されるものであればよい。また「噴射」とは、霧状に噴出されるものの他、液状やムース状に吐出されたり押し出されるものなど、容器内外の圧力や、ポンプ装置などによって、清掃用樹脂組成物が容器外に出されるものも含む。「皮膜状体」とは、清掃用樹脂組成物によって完全な皮膜が形成される場合の他、一部が発泡したり、連続した皮膜が形成されていない場合をも含むもので、ゴミを覆った清掃用樹脂組成物が略一体となって、摘んだり持ち上げたりすることができるハンドリング可能な性状を示す形態となれば足りる。「粘着性」とは、ゴミに対して噴射した時、ゴミが清掃用樹脂組成物に付着する程度の粘着性があれば足りる。「非粘着性」とは噴射した後の清掃用樹脂組成物が固化や部分的に硬化等すること等によって人の手に付着しない性質となっていることを言う。
なお、本願の請求項2に係る発明においては、上記のように、清掃用樹脂組成物における粘着性、非粘着性は問わず、粘着性を有するものであってもよく、非粘着性のものであってもよく、粘着性と非粘着性とに時間差をもって変化するものであってもよい。粘着性がない場合であっても、樹脂皮膜表面の湿潤性によってゴミを付着させるようにしたものであってもよい。
本願発明の清掃用具にあっては、容器から清掃用樹脂組成物が流動性を有する形態で噴射されるため、噴射された清掃用樹脂組成物は、ゴミやゴミが付着している箇所の形状に応じて変形し、ゴミを覆い、皮膜状をなす。そして、噴射された清掃用樹脂組成物は、ゴミに対する粘着性を有する皮膜状体を形成すると共に、噴出された後比較的速やかに皮膜状体の外表面が非粘着性を示すものであるため、ゴミを付着させることができると共に、皮膜状体の外表面が非粘着性を示すことによって、その外表面を人が手で触っても手に付着して取れなくなることがないため、容易に清掃用樹脂組成物ごとゴミを取り除くことができる。
また、清掃用樹脂組成物は、容器から噴射されることにより、ゴミに対する粘着性を有する皮膜状体を形成すると共に、他所に付着した清掃用樹脂組成物を剥がすことができるものであるため、ゴミを清掃用樹脂組成物に付着させることができると共に、他所に付着した清掃用樹脂組成物を剥がすことにより、清掃用樹脂組成物にゴミを付着させた状態で捨てることができる。
本願発明は、上記のように、噴射直後は、粘着性を備えた清掃用樹脂組成物を用いることによって、噴射時には少しの噴射によっても、確実にゴミを付着させることができるようにし、なおかつ、付着後に非粘着性となることによって、ハンドリングの容易性と拭き取りの良好性とを両立させるものである。特に、一時的に初期粘着性を持たせることによって、微粉末状のゴミも確実に付着させることができるようになり、少量の液成分で付着を実現して、経済的にも環境の面からも好ましい。
また、清掃用樹脂組成物に発泡剤を含有させることにより、発泡状態でゴミを覆うことができ、ゴミを人が紙等で採って捨てる時にも、嫌悪感を少なくすることができる。
本願の清掃用具は、内容物の噴射手段を有する容器と、この容器内に収納された清掃用樹脂組成物とを備え、容器から清掃用樹脂組成物をゴミに対して噴射することによりゴミを清掃用樹脂組成物に付着させ、清掃用樹脂組成物にゴミを付着させた状態で捨てることができるようにしたものである。
まず、清掃用樹脂組成物から説明すると、この樹脂組成物としては、有機溶剤に可溶な樹脂や、水溶性樹脂を含有するものとすることが望ましい。
この水溶性樹脂としては、アルコール又はその他の溶剤、噴射剤(後述の低沸点溶剤となり得る噴射剤)等に可溶なものが処方する上で特に好ましいが、水のみに可溶な樹脂であっても処方中に水を多量に添加することで水性エマルジョン等の水溶性樹脂液を構成することが可能ならば、何ら支障なく使用できる。
この水溶性樹脂の一例としては、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム等、及び
酢酸ビニル/ビニルピロリドン共重合体等、上記樹脂の共重合体等のビニル系合成高分子を挙げることができる。また、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロースなどの半合成高分子を用いることができ、さらに、でんぷん系、アルギン系、その他の天然高分子なども使用でき、これらの複数種類の成分を組み合わせて使用することもできる。配合量は0.05〜15%、好ましくは0.1〜5%とする(上記の各配合量(%)は、噴射剤を含む全配合重量中の重量%を意味するものである。以下同じ)。
これらの水溶性樹脂は、初期粘着性を有するが、噴射後(数秒乃至3分、長くとも30分)、清掃用樹脂組成物中の水、アルコール等の溶剤や噴射剤(後述の低沸点溶剤となり得る噴射剤)が揮発し、表面固化して非粘着性となるものである。そして他所に付着しても、水を浸したウエス(綿布)等で拭き取ることによって、容易に取り去ることができる。
但し、噴射したものは、通常数分乃至数十分で拭き取られることが一般的であると考えられるため、少なくとも1〜3分間、望ましくは30分間程度、拭き取り可能な状態であれば足りる。
この水溶性樹脂は、多量に使用すると、いつまでも粘着性が残り、非粘着性とはならなかったり、取り除きが困難となるため、配合量は15%以下、好ましくは5%以下とすることが望ましい。尚、水溶性樹脂を、該樹脂が溶解可能な組成の各種アルコールや炭化水素油等の揮発性の高い溶液に溶解させると、初期粘着性を示す時間の調整が容易になるため、水を単独で使用するよりも、水に代えて揮発性溶液を使用する、若しくは水と揮発性溶液とを混合して使用することが望ましい。
そして、良好な拭き取り性を実現するために、非粘着性樹脂を加えて実施することが望ましい。この非粘着性樹脂としてはポリアルキルメタアクリレート、ポリイソブチレン、ポリブテン、酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、エチレン酢酸ビニル共重合体、スチレン、アクリルビーズ等を具体例として挙げることができるが、この他にも、樹脂それ自体が噴射剤(後述の低沸点溶剤となり得る噴射剤)もしくは揮発性溶剤に溶解し、乾燥後もしくは半乾燥後において、いわゆる粘着性や接着牲を示さないものであれば使用可能である。配合量は2〜65%、好ましくは5〜30%とする。塗布後の剥離性に関しては、非粘着性樹脂の配合量が大きい程、剥離性が良くなる。
上記の各樹脂成分(水溶性樹脂と非粘着性樹脂)は、溶剤に溶解した状態で容器内に収容される。この溶剤としては、常温常圧下で液体である高沸点溶剤と、常温常圧下で気体である低沸点溶剤との2種の溶剤を用いることが望ましい。ここで、高沸点溶剤とは、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、水、炭化水素油、オレンジ油、ジエチルエタノールアミン等の常温(25℃)常圧(大気圧)下で、液体である溶剤を意味し、これらを選択して用いることができるが、上述のように揮発性の高いアルコール類等を用いることが望ましい。低沸点溶剤とは、液化石油ガス、ジメチルエーテル及び134a等のHFC等、常温(25℃)常圧(大気圧)下で、気体である溶剤を意味する。
高沸点溶剤は、各樹脂成分を比較的高粘度の状態になし、低い流動性を有する流体となすものであり、低沸点溶剤はこれらの樹脂成分を容器のノズル等から噴出可能な程度の高い流動性を有する流体となすものである。
そして、容器から噴射された後は、低沸点溶剤と高沸点溶剤が汚れを浮かせる。特に、噴射の直後から、低沸点溶剤が気化することで、徐々に汚れを浮かせ、樹脂洗浄組成物中に汚れを巻き込んでいくと考えられる。
より具体的には、噴射の直後から低沸点溶剤が気化し、さらにその後(噴射後1〜10分)薬剤中の高沸点溶剤が堆積した土埃などのゴミに対し、徐々に浸透してゆき、5分〜15分で剥離できるようになる。特に噴射後10分が最も効果的に除去でき、5分でも十分除去できる。
このように、樹脂組成物に汚れを取り込み、樹脂組成物の付着性(望ましい粘着力)によって汚れを付着させ剥がすことで、容易に汚れを除去することが出来る。噴射直後であれば本組成物(特に樹脂成分)に流動性があるため細部までいきわたり、容易に細部の汚れを除去することができる。そして、噴射後の時間経過と共に組成中の低沸点溶剤が気化し樹脂組成物の強度を増すことで、粘着力と剥離性を両立させているものである。
なお、容器としてエアゾール容器を選択した場合には、後述のように種々の噴射剤を使用することができるが、その際、低沸点溶剤を噴射剤としても機能させるようにして実施してもよく、別途の圧力ガス(圧縮ガス)を用いてもよい。例えば、ジメチルエーテル等の低沸点溶剤として機能する液化ガスにあっては、これを樹脂成分の溶解と共に所定の噴射圧(容器内圧)を得るための噴射剤として充分な量を用いることにより、ジメチルエーテルに低沸点溶剤と噴射剤との両機能を発揮させることができる。
他方、炭酸ガス、亜酸化窒素ガス、窒素等の圧縮ガスを噴射剤として用いた場合には、例えば、ジメチルエーテルを低沸点溶剤としてのみ用いることができ、ジメチルエーテルの配合量は、純粋に溶剤としての量を最低限用いればよい。但し、前述のように、樹脂成分に対して溶剤としての必要最低限の量よりも過多に用いることも、汚れを浮かせる作用を果たす上では好ましい。
さらに、本願発明の清掃用樹脂組成物は、非発泡状態で噴射するようにしてもよいが、発泡剤を含有させ、発泡状態で噴射されるものとすることによって、噴射状態での見掛け上の体積が増加し、ゴミを付着させることができる面積を増加させることができると共に、ゴミを人が樹脂組成物ごと捨てる時にも、嫌悪感を少なくすることができる点で、好ましい。
発泡剤及び洗浄助剤及び/又は浸透助剤として用いる界面活性剤としては、非イオン、アニオン、カチオン、両性活性剤等いずれでも良く、界面活性剤の種類は特に限定されない。非イオン性界面活性剤の一例をあげればモノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノステアリン酸ジエチレングリコール、POE硬化ヒマシ油、ソルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレエート、POEアルキルフエニルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、トリオレイン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド等を用いることができる。アニオン性界面活性剤としては、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル燐酸ナトリウム等を例示し得る。カチオン性界面活性剤としては、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム等を例示し得る。両性界面活性剤としては、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸コラーゲンペプチドカリウム、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリン酸グリチルレチニル等を例示し得る。
使用する界面活性剤としては、有機溶媒に可溶なものが好ましいが、もちろん有機溶媒に難溶な場合にはアルコール類や水を加えて可溶化することも可能である。この界面活性剤の配合量は0〜25%、好ましくは0.5〜15%であるが、共に配合する水溶性樹脂や非粘着性樹脂、高級脂肪酸及びその他の配合成分によって、或いは希望する発泡状態を考慮して、最適な界面活性剤を選択して使用すればよく、発泡状態で吐出するのでなければ特に使用するに及ばない。使用した場合、発泡性と塗布後の剥離性を考慮すると、上記界面活性剤類の内でも、炭素数6〜10のアルキル基で付加モル数5〜20のPOEアルキルフエニルエーテル、炭素数12〜20のアルキル基で付加モル数1〜20のポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタンオレエートが特に好ましい。
配合成分としては、上記の各成分の他、消臭剤や防臭剤、香料、防腐剤等を付加的に配合することも可能である。
以上のゴミの清掃用樹脂組成物を、噴射手段を有する種々の容器に収納する。容器としては、清掃用樹脂組成物を収納して、ノズル等の噴射部分から、霧状、液状、ムース状等の、ゴミ若しくはゴミがある箇所の形態に応じて変形できる形態にて噴射されるものであればよい。具体的には、容器内外の圧力や、ポンプ装置などによって、清掃用樹脂組成物が容器外に出されるものであればよく、エアゾール容器の他、ポンプ付きの吐出容器、手等で押すことによって内容積を小さくして吐出穴から内容物を吐出させることができる容器などを用いることができる。
エアゾール容器を用いた場合、噴射剤としては、従来より使用されているLPG、ジメチルエーテル、134a等のHFC等々の液化ガス、及び炭酸ガス、亜酸化窒素ガス、窒素等の圧縮ガスを用いることができる。噴射剤の配合量としては、噴射性を得ることを条件として使用されるガスの種類によって適宜変更し得るが、一般的には噴射量及び噴射距離によって、エアゾール製剤及び噴射剤を含めた全封入量中の、10〜90重量%とすることが適当である。
エアゾール容器は、従来のエアゾール容器と基本的には同一の構造を備えたものでよく、容器本体に備えられたバルブと、このバルブステムに取り付けられた噴射ボタンを有するものを利用できる。
次に、表1に示す樹脂成分(水溶性樹脂、非粘着性樹脂)と、発泡剤と、その他の成分とを、溶剤(高沸点溶剤、低沸点溶剤)に溶解し、同表に記載の配合量(重量%)で配合された溶液をエアゾール容器に収納することにより、実施例1〜7の清掃用具を得、これらを用いて下記の要領で評価実験を行なった。各実施例に用いたエアゾール容器は、噴射量を約7.0g/1sec(25℃)とし、噴射距離適正範囲を0.1〜0.3m(近すぎるとゴミが舞ってしまい、遠すぎると狙ったポイントに噴射することが難しくなる)とした。
Figure 2006000242
評価方法は、アルミ製板(平板)及びサッシレール上に、汚れの成分として、土、油及びベンガラを1:1:1で練りこんだものを塗り、乾燥させたものを試験片として使用し、これらに対して、各実施例のエアゾール容器から内容物を汚れ成分上に噴射した。噴射後10分間放置し、その後汚れ成分上に形成された皮膜を剥がし、その際の使用感を下記の項目について評価した。
評価結果を表2に示す。表2に記載した記号の意味は下記の通りである。
(1)皮膜形成性:樹脂成分により良好な皮膜が形成されるか否かを目視並びに触診により観察した。
A:良好な皮膜が形成された。
B:皮膜が形成されたが、一部ハンドリング可能な充分な強度がなかった。
C:皮膜が形成されたが、ハンドリング可能な強度がなかった。
(2)剥離性:樹脂成分による皮膜を剥がした時、良好に剥離できたか否かを目視により観察した。
A:アルミ製板(平板)上及びサッシレール上とも、良好に剥離できた。
B:アルミ製板(平板)上からは良好に剥離できたが、サッシレール上からは剥離ができなかった。
C:アルミ製板(平板)上及びサッシレール上とも、剥離できなかった。
(3)清掃性:樹脂成分による皮膜を剥がした時、ゴミ成分が樹脂成分に付着して良好に取れたか否かを目視により観察した。
A:アルミ製板(平板)上及びサッシレール上とも、良好に取れた。
B:アルミ製板(平板)上からは良好にゴミ成分が取れたが、サッシレール上からは良好に取れなかった。
C:アルミ製板(平板)上及びサッシレール上とも、ゴミ成分が取れなかった。
(4)使用感:樹脂成分による皮膜を剥がした時、使用者に不快感を与えたか否か。
A:全く不快感を感じなかった。
B:不快感を感じたが、使用できない程度ではなかった。
C:不快感を感じ、再度使用する気持ちにはなれなかった。
表2に示す通り、各実施例とも、(1)〜(3)の結果については良好な結果を示した。上記の(4)の使用感については、実施例6のみが評価がBであった。この実施例6では発泡剤を含有せず、薄い半透明の皮膜が形成されるに止まるため、樹脂成分があたかもゴミに唾を吐いたような外観を呈し、樹脂を手で持って剥がすことに抵抗感を感じる者があったことによると思われるが、清掃という本来の目的は達成できたものである。
Figure 2006000242

Claims (5)

  1. 内容物の噴射手段を有する容器と、この容器内に収納された清掃用樹脂組成物とを備え、
    清掃用樹脂組成物は、容器から流動性を有する形態にて噴射されることにより、ゴミに対する粘着性を有する皮膜状体を形成すると共に、噴出された後比較的速やかに皮膜状体の外表面が非粘着性を示す樹脂組成物であり、
    容器から清掃用樹脂組成物をゴミに対して噴射することにより、ゴミを清掃用樹脂組成物に付着させることができると共に、清掃用樹脂組成物の外表面が比較的速やかに非粘着性となることにより、清掃用樹脂組成物にゴミを付着させた状態で捨てることができるようにしたことを特徴とする清掃用具。
  2. 内容物の噴射手段を有する容器と、この容器内に収納された清掃用樹脂組成物とを備え、
    清掃用樹脂組成物は、容器から噴射されることにより、ゴミに対する付着性を有する皮膜状体を形成すると共に、他所に付着した清掃用樹脂組成物を剥がすことができるものであり、
    容器から清掃用樹脂組成物をゴミに対して噴射することにより、ゴミを清掃用樹脂組成物に付着させることができると共に、他所に付着した清掃用樹脂組成物を剥がすことにより、清掃用樹脂組成物にゴミを付着させた状態で捨てることができるようにしたことを特徴とする清掃用具。
  3. 清掃用樹脂組成物が、水溶性樹脂と非粘着性樹脂とを含み、時間差を持って粘着性から非粘着性に変化するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の清掃用具。
  4. 清掃用樹脂組成物と清掃用樹脂組成物に対する溶剤とを含み、この溶剤は常温常圧下で液体である高沸点溶剤と、常温常圧下で気体である低沸点溶剤との2種の溶剤を含むものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の清掃用具。
  5. 清掃用樹脂組成物が、発泡剤を含有し、発泡状態で噴射されるものであることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の清掃用具。
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