JP2005323672A - 鳥糞除去用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 固まった状態でとれにくくなった状態の鳥糞を、除去しやすい状態にしてスムーズに除去することができるようにした鳥糞除去用具の提供を図る。
【解決手段】 鳥糞を溶解させることができる溶解用成分及び鳥糞を覆うことができる被覆用樹脂組成物とを、内容物の噴射手段を有する容器に収納する。被覆用樹脂組成物は、容器から噴射されることにより、鳥糞を被覆する皮膜状体を形成するものであり、溶解用成分は被覆用樹脂組成物と共に容器から噴射されることにより、鳥糞の全部又は一部を溶解もしくは軟化させるものであり、鳥糞を溶解若しくは軟化させて被覆用樹脂組成物と共に捨てることができるようにする。
【選択図】 なし

Description

本願発明は、鳩や烏等の鳥の糞を除去するのに用いることができる鳥糞除去用具に関するものである。
従来より、粘着剤によってゴミを付着させ、除去する清掃用具としては、シートの一面に粘着剤層を形成し、このシートをロール状に巻回したものを、床等の上に転がして清掃を行う清掃用ローラが知られている。この種の清掃用ローラは、床等の比較的広い部分の清掃には適するが、ベランダの手すりや凹凸のある箇所における鳥糞を取り去るのには適さない。又、鳥糞の場合、人が直接触れたくないため、清掃ローラによって除去することには無理がある。
さらに、粘着性のシートを用いて、比較的狭隘な箇所や平坦でない箇所の清掃に適するようにしたものとして、下記の特許文献1や特許文献2に記載のものが知られている。特許文献1の清掃用具は、グリップの先端に設けたヘッド部に、粘着性のシートを配位したものであり、特許文献2のものは、手を挿入することができるミトン型の本体に、粘着面を設けたものであるが、これらにあっても、固まった状態の鳥糞の除去には、充分な効果が上がらない。又、両文献とも、シートに設けた粘着面にゴミを付着させるため、流動性のある状態の鳥糞の除去には適さない。
又、鳥糞を除去するに当たっては、鳥糞の中に貝殻や石等の固形分が含まれていることが多いために、水を掛けること等により鳥糞を軟化させた状態で不用意に取り除こうとすると、この固形分により擦られて鳥糞の付着箇所である被洗浄部分を傷つけてしまうことが往々にしてあり、特に自動車の塗装面についた鳥糞や、ベランダ等に置いた塗装された製品の塗装面についた鳥糞を除去するのには相当な注意を払って洗浄する必要があった。
特開2001−245838号 特開2003−265388号
本願発明は、固まった状態でとれにくくなった状態の鳥糞を、除去しやすい状態にしてスムーズに且つ、被洗浄部分の塗装面等を傷つけることなく除去することができるようにした鳥糞除去用具の提供を目的とする。
又、本願発明の他の目的は、固まっていない流動性がある鳥糞や、人が直接触れたくない状態の鳥糞の除去に対しても使用することができる鳥糞除去用具を提供せんとするものである。
上記の課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明は、内容物の噴射手段を有する容器と、この容器内に収納された、鳥糞を溶解させることができる溶解用成分及び鳥糞を覆うことができる被覆用樹脂組成物とを備え、被覆用樹脂組成物は、容器から流動性を有する形態にて噴射されることにより、鳥糞を被覆する皮膜状体を形成するものであり、溶解用成分は被覆用樹脂組成物と共に容器から噴射されることにより、鳥糞の全部又は一部を溶解もしくは軟化させるものであり、容器から溶解用成分及び鳥被覆用樹脂組成物を鳥糞に対して噴射することにより、鳥糞を溶解若しくは軟化させて被覆用樹脂組成物と共に捨てることができるようにしたことを特徴とする鳥糞除去用具を提供する。
又、本願の請求項2に記載の発明は、内容物の噴射手段を有する容器と、この容器内に収納された、鳥糞を溶解させることができる溶解用成分及び鳥糞を覆うことができる被覆用樹脂組成物とを備え、被覆用樹脂組成物は、容器から噴射されることにより、鳥糞に対する付着性を有する皮膜状体を形成すると共に、噴出された後比較的速やかに皮膜状体の外表面が非粘着性を示す非粘着性樹脂組成物であって、鳥糞の付着箇所に対する良好な剥離性を持つものであり、溶解用成分は被覆用樹脂組成物と共に容器から噴射されることにより、鳥糞の全部又は一部を溶解もしくは軟化させるものであり、容器から被覆用樹脂組成物を鳥糞に対して噴射することにより鳥糞を被覆用樹脂組成物に付着させることができると共に、他所に付着した被覆用樹脂組成物を剥がすことにより、被覆用樹脂組成物に鳥糞を付着させた状態で捨てることができるようにしたことを特徴とする鳥糞除去用具を提供する。
又、本願の請求項3に記載の発明は、被覆用樹脂組成物が、水溶性樹脂と非粘着性樹脂組成物としての高級脂肪酸とを含み、時間差を持って粘着性から非粘着性に変化するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の鳥糞除去用具を提供する。
又、本願の請求項4に記載の発明は、上記の高級脂肪酸がラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸のいずれか一つ以上を含むことを特徴とする請求項3に記載の鳥糞除去用具を提供する。
又、本願の請求項5に記載の発明は、被覆用樹脂組成物が、発泡剤を含有し、発泡状態で噴射されるものであることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の鳥糞除去用具を提供する。
本願発明において、「容器から流動性を有する形態にて噴射される」とは、霧状、液状、ムース状等の目的物の形態に応じて変形できる形態にて噴射されるものであればよい。又「噴射」とは、霧状に噴出されるものの他、液状やムース状に吐出されたり押し出されるもの等、容器内外の圧力や、ポンプ装置等によって、被覆用樹脂組成物が容器外に出されるものであればよい。又、「皮膜状体」とは、被覆用樹脂組成物によって完全な皮膜が形成される場合の他、一部が発泡したり、連続した皮膜が形成されていない場合をも含むもので、鳥糞を覆った被覆用樹脂組成物が略一体となって、摘んだり持ち上げたりすることができるハンドリング可能な性状を示す形態となれば足りる。又、「粘着性」とは、鳥糞に対して噴射した時、鳥糞が被覆用樹脂組成物に付着する程度の粘着性があれば足りる。又、「非粘着性」とは、噴射した後の被覆用樹脂組成物が固化や部分的に硬化等すること等によって人の手に付着しない性質となっていることを言う。
本願発明の鳥糞除去用具にあっては、容器から被覆用樹脂組成物が流動性を有する形態で噴射されるため、噴射された被覆用樹脂組成物は、鳥糞や鳥糞の付着箇所である被洗浄部分の形状に応じて変形し、鳥糞を覆い、皮膜状をなす。溶解用成分は被覆用樹脂組成物と共に容器から噴射されることにより、鳥糞の全部又は一部を溶解もしくは軟化させるものであるため、鳥糞を溶解若しくは軟化させることができ、固まっている鳥糞を除去しやすい状態にして、被洗浄部分の塗装面等を傷つけることなく被覆用樹脂組成物と共に除去して捨てることができる。
又、被覆用樹脂組成物は、容器から噴射されることにより、鳥糞に対する粘着性を有する皮膜状体を形成すると共に、鳥糞の付着箇所に対する良好な剥離性を持つものであるため、鳥糞を被覆用樹脂組成物に付着させることができると共に、鳥糞の付着箇所である被洗浄部分に付着した被覆用樹脂組成物を剥がすことにより、被覆用樹脂組成物に鳥糞を付着させた状態で捨てることができる。
本願発明は、上記のように、噴射直後は、粘着性を備えた被覆用樹脂組成物を用いることによって、噴射時には少しの噴射によっても、確実に鳥糞を付着させることができるようにし、なおかつ、付着後に非粘着性となることによって、ハンドリングの容易性と拭き取りの良好性とを両立させるものである。特に、一時的に初期粘着性を持たせることによって、少量の液成分で付着を実現して、経済的にも環境の面からも好ましい。さらに、皮膜状体の外表面が非粘着性を示すものとすることによって、その外表面を人が手で触っても手に付着して取れなくなることがないため、容易に被覆用樹脂組成物ごと鳥糞を取り除くことができる。
又、本願発明は、被覆用樹脂組成物に発泡剤を含有させることにより、発泡状態で鳥糞を覆うことができ、鳥糞を人が採って捨てる時にも、嫌悪感を少なくすることができる。
以下、本願発明の実施の形態を説明する。
本願の鳥糞除去用具は、内容物の噴射手段を有する容器と、この容器内に収納された鳥糞を溶解させることができる溶解用成分及び被覆用樹脂組成物とを備え、容器から溶解用成分及び被覆用樹脂組成物を被洗浄部分(鳥糞)に対して噴射することにより、被覆用樹脂組成物で鳥糞を覆った状態で、鳥糞の全部又は一部を溶解もしくは軟化させ、被覆用樹脂組成物と共に捨てることができるようにしたものである。
まず溶解用成分から説明すると、この成分は、乾燥して固まった鳥糞に対して、溶解性を示すもので、鳥糞の全部又は一部を溶解もしくは軟化させるものであり、水、アルコール、炭化水素油、界面活性剤(浸透剤)、酵素が例示できる。
又、この溶解用成分は、下記の被覆用樹脂組成物を溶解させたり、エマルジョンの分散媒を構成するものともなる。
次に、被覆用樹脂組成物を説明すると、この樹脂組成物は、容器から流動性を有する形態にて噴射されることにより、鳥糞を被覆する皮膜状体を形成するものであり、有機溶剤に可溶な樹脂や、水溶性樹脂を含有するものとすることが望ましく、アルコール又はその他の溶剤、噴射剤等に可溶なものが処方する上で特に好ましいが、水のみに可溶な樹脂であっても処方中に水を多量に添加することで水性エマルジョン等の水溶性樹脂液を構成することが可能ならば、何ら支障なく使用できる。
ここで、上記のうち、水溶性樹脂の成分としては、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、分子量10,000〜10,000,000のセルロース誘導体、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、アクリル酸アルキル共重合体、ポリアルキルメチルアクリレート、アクリル酸エステル/メタクリル酸エステル共重合体、ビニルメチルエーテル/マレイン酸ブチル共重合体、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体カチオン化物、セルロースエーテルの第4級化誘導体(ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロースエーテルを、例えば、グリッジルトリメチルアンモニウムクロライド等のカチオン化剤を用いて第4級化したもの)、アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体等一般の化粧品に用いられる合成樹脂高分子化合物のほか、澱粉系、アルギン系その他天然高分子、天然ラテックス、合成ラテックス等を例示することができる。これらはそれぞれ単独もしくは2種以上の混合物として用い水性エマルジョン、もしくは水と溶解又は混合した溶液として水溶性樹脂液とすることができる。
本願発明を実施するに当り、効果的で扱い易い水溶性樹脂液としては水性エマルジョンが最も好ましい。典型的なエマルジョンとしては、アクリル酸アルキル共重合体エマルジョン、アクリルエマルジョン、アクリル酸アルキルスチレン共重合体エマルジョン、アクリル酸アミド・スチレン共重合体エマルジョン、アクリル酸コポリマーエマルジョン、ビニルピロリドン・スチレン共重合体エマルジョン等が例示できる。
本願発明に用いる水溶性樹脂の成分としては、噴射後に、被洗浄部分に対する良好な剥離性を持つものであって、乾燥後もしくは半乾燥後の被覆用樹脂組成物を捨てる際において、処理が困難となるような粘着性や接着性を示さないものならば、上記に例示した以外の樹脂も当然使用可能である。
上記の被覆用樹脂組成物によって、噴射後に形成された皮膜状体は、柔軟性を有することが好ましいので、水溶性樹脂自体が硬化後も柔軟性を失わないものを用いる事が望ましい。ここで、単独では硬質の皮膜を形成する水溶性樹脂であっても、2種以上の混合物とすること、もしくは可塑効果剤等によって剥離性のある柔軟な皮膜を形成するものであれば使用することに問題はない。又、本願発明を実施するに当り何系(何性)の樹脂成分を用いるのが適当か等の選択は、処理時の使用感や他の混合物との関係によって、自由に決定すればよい。水溶性樹脂の配合量は、噴射剤を含む全配合重量中の重量%で0.05〜25%、好ましくは0.1〜20%とする(以下の各配合量(%)の記載も同様に、噴射剤を含む全配合重量中の重量%を意味する)。
なお、本願発明に係る被覆用樹脂組成物は、鳥糞に対して粘着性を有するものであってもよく、非粘着性のものであってもよく、粘着性と非粘着性とに時間差をもって変化するものであってもよい。粘着性を有する場合は、鳥糞を被覆用樹脂組成物に付着させて取り除くことができる。又、粘着性がない場合であっても、樹脂皮膜にて鳥糞を包むように取り除くことができるものであれば良い。即ち、本願発明に係る被覆用樹脂組成物は、容器から噴射されることにより、鳥糞に対する付着性を有する皮膜状体を形成するものであれば良い。
次に、時間差を持って粘着性から非粘着性に変化することができるようにするために適する被覆用樹脂組成物の配合例として、高級脂肪酸、水溶性樹脂、揮発成分から構成される例を挙げる。ここで、先ず基本的な作用要素を述べる。
高級脂肪酸は被洗浄部分へ付着後の乾燥速度と皮膜状体の剥離性、加えて皮膜状体の厚さと剥離時の扱い易さを調整する。この点から高級脂肪酸はまず常温で固化する傾向にあるものが必須条件である。
水溶性樹脂は上記に説明したものと同様のものであり、水溶性樹脂自体が皮膜状体を形成すると共に、上記の固化の際の高級脂肪酸同士の繋がり性をよくし、且つ、皮膜状体を強靭にする。又、樹脂自体の持つ剥離性により、もしくは必要に応じ可塑剤、離型助剤と組み合わせる事によって被覆用樹脂組成物に適切な剥離性をもたらす。又、水溶性樹脂中の水等の溶剤は、上記の溶解用成分でもあり、鳥糞を溶解する作用や、洗浄作用を有する。
揮発成分は、上記の高級脂肪酸を溶解し、容器中で高級脂肪酸が均一に混合された状態とする性質を持っていることが重要である。又、揮発成分は噴射後に揮発するものである。これにより、被覆用樹脂組成物が噴射され、被洗浄部分へ付着後、揮発成分が揮発を始めると、高級脂肪酸は溶かされていた溶剤量(揮発成分量)が少なくなっていくために析出を始める。時を同じくして、水溶性樹脂自体が皮膜状体を形成し始めるが、この皮膜状体の形成の際に、上記のように析出した高級脂肪酸が水溶性樹脂からなる皮膜状体の乾燥を助長すると共に、該皮膜状体に厚みと剥離性を付与する。これにより、噴射直後の被覆性樹脂組成物自体が粘着性を有する場合であっても、揮発成分の揮発に伴い、非粘着性に変化する。そして特に、皮膜状体の外表面については、揮発成分の揮発が顕著なため、速やかに非粘着性に変化する。
上記の高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、べへニン酸、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸等、一般式R−COOH(Rは飽和のアルキル基又は不飽和のアルケニル基等)で表される化合物を用いることができる。これらの高級脂肪酸は単体で、又は混合して、常温では固化する形態(混合量・性状)で用いることが重要である。その理由は、被覆用樹脂組成物が被洗浄部分へ付着した後、上記のように高級脂肪酸が析出されるのに要する時間について、常温に於いて固体であるもの、言い換えれば融点の高いものほど、顕著に短いからである。ここで、高級脂肪酸の配合量は2〜65%、好ましくは3〜30%とする。尚、被洗浄部分へ付着後の剥離性に関しては、高級脂肪酸の配合量が大きい程、剥離性が良くなる。
本願発明の被覆用樹脂組成物は、非発泡状態で噴射するようにしてもよいが、発泡剤を含有させ、発泡状態で噴射されるものとすることによって、噴射状態での見掛け上の体積が増加し、鳥糞を付着させることができる面積を増加させることができると共に、鳥糞を人が樹脂組成物ごと捨てる時にも、嫌悪感を少なくすることができる点で、好ましい。
発泡剤として用いる界面活性剤としては、非イオン、アニオン、カチオン、両性活性剤等いずれでも良く、界面活性剤の種類は特に限定されない。非イオン性界面活性剤の一例をあげればモノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノステアリン酸ジエチレングリコール、POE硬化ヒマシ油、ソルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレエート、POEアルキルフエニルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド等を用いることができる。アニオン性界面活性剤としては、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル燐酸ナトリウム等を例示し得る。カチオン性界面活性剤としては、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム等を例示し得る。両性界面活性剤としては、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸コラーゲンペプチドカリウム、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリン酸グリチルレチニル等を例示し得る。
この界面活性剤の配合量は0〜25%、好ましくは0.5〜15%配合であるが、共に配合する水溶性樹脂や高級脂肪酸及びその他の配合成分によって、或いは希望する発泡状態を考慮して、最適な界面活性剤を選択して使用すればよい。この界面活性剤は、発泡状態で吐出するのでなければ特に使用するには及ばないが、上記のように、鳥糞に対する溶解用成分としても働くので、発泡状態を希望しない場合には発泡性の少ない界面活性剤を選択し、溶解用成分あるいは洗浄助剤として添加する事が有効である。
発泡性と被洗浄部分へ付着後の剥離性とを考慮すると、上記界面活性剤の内でも、炭素数6〜10のアルキル基で付加モル数5〜20のPOEアルキルフエニルエーテル、炭素数12〜20のアルキル基で付加モル数1〜20のポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタントリオレエートが特に好ましい。
又、配合成分としては、上記の各成分の他、シリコーンや消臭剤、防臭剤、香料、防腐剤等を付加的に配合することも可能である。
以上の溶解用成分と被覆用樹脂組成物等からなる内容物を、噴射手段を有する種々の容器に収納する。容器としては、被覆用樹脂組成物を収納して、ノズル等の噴射部分から、霧状、液状、ムース状等の、鳥糞若しくは被洗浄部分の形態に応じて変形できる形態にて噴射されるものであればよい。具体的には、容器内外の圧力や、ポンプ装置等によって、被覆用樹脂組成物が容器外に出されるものであればよく、エアゾール容器の他、ポンプ付きの吐出容器、手等で押すことによって内容積を小さくして吐出穴から内容物を吐出させることができる容器等を用いることができる。
エアゾール容器を用いた場合、噴射剤としては、従来より使用されているLPG、ジメチルエーテル、炭酸ガス、亜酸化窒素ガス、窒素及び134a等のHFC等々を用いることができる。噴射剤の配合量としては、噴射性を得ることを条件として使用されるガスの種類によって適宜変更し得るが、一般的には噴射量及び噴射距離によって、エアゾール製剤及び噴射剤を含めた全封入量中の10〜90重量%とすることが適当である。尚、この噴射剤は、上記の被覆用樹脂組成物として配合される揮発成分を兼ねるものである。
エアゾール容器は、従来のエアゾール容器と基本的には同一の構造を備えたものでよく、容器本体に備えられたバルブと、このバルブステムに取り付けられた噴射ボタンを有するものを利用できる。
次に、本願発明に係る被覆用樹脂組成物について、表1に示すように、組成を変えた実施例1〜4を製造し、これらを用いて下記の要領で評価実験を行なった。尚、比較の対象としたのは、水(比較例1)と、市販のガラスクリーナー2種(比較例2・3)である。
評価方法は、0.5立方センチメートル程度の鳩の鳥糞を軟らかいうちに自動車の塗装面に付け、1日〜2日乾燥させた後のものをテストパネルとし、このテストパネルに対し、実施例1〜5に係る被覆用樹脂組成物、及び比較例1〜3のものを用いて、鳥糞の除去を試み、その際の使用感を評価したものである。
評価結果を表1に示す。表1に記載した記号の意味は下記の通りである。
(1)ふき取り時の塗面上に於ける傷の発生
◎:傷が全く付かなかったもの、○:僅かにスリ傷が付いたもの、△:ややスリ傷の付いたもの、×:明らかにスリ傷の目立つもの
(2)嫌悪感の有無
◎:全く嫌悪を感じないもの、○:殆ど嫌悪を感じないもの、△:嫌悪を感じるが我慢ができる程度のもの、×:汚い感じ等の嫌悪を感じるもの
(3)ふき取り安さ
◎:1〜2回のふき取り処理で完全に鳥糞を除去できたもの、○:3〜5回の処理で完全に除去できたもの、△:3〜5回の処理で殆ど除去できたが痕跡が残ったもの、×:5回の処理で鳥糞の汚れが残ったもの
(4)利便性
◎:簡単便利であると考えられるもの、○:普通、×:面倒と感じるもの
表1に示したように、実施例5の評価が相対的にやや低かったものの、各比較例と比べると、鳥糞を効果的に除去でき、使用感も良好であることが確認できた。
Figure 2005323672

Claims (5)

  1. 内容物の噴射手段を有する容器と、この容器内に収納された、鳥糞を溶解させることができる溶解用成分及び鳥糞を覆うことができる被覆用樹脂組成物とを備え、
    被覆用樹脂組成物は、容器から流動性を有する形態にて噴射されることにより、鳥糞を被覆する皮膜状体を形成するものであり、
    溶解用成分は被覆用樹脂組成物と共に容器から噴射されることにより、鳥糞の全部又は一部を溶解もしくは軟化させるものであり、
    容器から溶解用成分及び鳥被覆用樹脂組成物を鳥糞に対して噴射することにより、鳥糞を溶解若しくは軟化させて被覆用樹脂組成物と共に捨てることができるようにしたことを特徴とする鳥糞除去用具。
  2. 内容物の噴射手段を有する容器と、この容器内に収納された、鳥糞を溶解させることができる溶解用成分及び鳥糞を覆うことができる被覆用樹脂組成物とを備え、
    被覆用樹脂組成物は、容器から噴射されることにより、鳥糞に対する付着性を有する皮膜状体を形成すると共に、噴出された後比較的速やかに皮膜状体の外表面が非粘着性を示す非粘着性樹脂組成物であって、鳥糞の付着箇所に対する良好な剥離性を持つものであり、
    溶解用成分は被覆用樹脂組成物と共に容器から噴射されることにより、鳥糞の全部又は一部を溶解もしくは軟化させるものであり、
    容器から被覆用樹脂組成物を鳥糞に対して噴射することにより鳥糞を被覆用樹脂組成物に付着させることができると共に、他所に付着した被覆用樹脂組成物を剥がすことにより、被覆用樹脂組成物に鳥糞を付着させた状態で捨てることができるようにしたことを特徴とする鳥糞除去用具。
  3. 被覆用樹脂組成物が、水溶性樹脂と非粘着性樹脂組成物としての高級脂肪酸とを含み、時間差を持って粘着性から非粘着性に変化するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の鳥糞除去用具。
  4. 上記の高級脂肪酸がラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸のいずれか一つ以上を含むことを特徴とする請求項3に記載の鳥糞除去用具。
  5. 被覆用樹脂組成物が、発泡剤を含有し、発泡状態で噴射されるものであることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の鳥糞除去用具。
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