JP2000160105A - パック用エアゾール組成物 - Google Patents
パック用エアゾール組成物Info
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Abstract
き、長い待ち時間を要することなく、容易に、対象物が
パックされた状態とすることができ、例えば汚物の処理
にきわめて便利なエアゾール組成物を提供すること。 【解決手段】 本発明のパック用エアゾール組成物は、
対象物の表面に付着して対象物を包蔵するパック材を形
成するものであり、皮膜形成性を有する樹脂と、常温で
固体の脂肪酸と、これらを溶解する液化ガスよりなる噴
射剤とが含有されてなる。樹脂の割合は5〜30重量
%、脂肪酸の割合は5〜60重量%であることが好まし
い。溶剤の割合は0または5重量%以下であることが好
ましい。噴射剤としては、ジメチルエーテル、液化石油
ガス、それらの混合物が用いられる。この組成物には着
色剤が含有されることが好ましい。
Description
などの汚物、その他を対象物として適用され、対象物の
表面にパック材を付着させて当該対象物をパック(包
蔵)するためのパック用エアゾール組成物に関する。
嘔吐物、死骸、および塵芥などの汚物は、激しい臭気、
特異な外観、不潔性、更には他の物体に対する付着性な
どの点で強烈な不快感を与えるために、人が直接これに
触れることは勿論、その処理に非常な不快感または嫌悪
感を伴うのが通常である。このため、愛玩動物の排泄物
を人が直接手を触れずに回収処理するための器具も提案
されているが、動物の糞便は軟らかくて付着し易いこと
も多く、従って、そのような器具を用いても、回収処理
を十分に衛生的に行うことは殆ど困難であり、嫌悪感を
伴わずに行うことも殆ど不可能である。
性を向上させる目的で、固形樹脂の溶液を原液とし、排
泄物にスプレーされたときに当該排泄物の表面に固形樹
脂による被覆を形成するエアゾール組成物が、特公平4
−79385号公報に提案されている。
は、原液が固形樹脂を溶解するための溶剤を高い割合で
含有する必要があり、そのため、排泄物にスプレーされ
たときに形成される樹脂被覆が十分に乾燥するまでに数
分間以上の時間が必要であり、実用上、いわゆる待ち時
間が長くて迅速に排泄物の処理することができない、と
いう問題点がある。また、当該エアゾール組成物では、
溶剤として揮発性のものが用いられるが、使用時に、処
理される汚物の臭気と当該溶剤の臭気とが混合されて非
常な不快臭が放散される場合が多いために、実用上好ま
しいものではなく、また溶剤の揮発が環境汚染の原因と
もなる。
ば人が直接に手を触れたくない物体、その他の対象物に
対し、直接触れても特に嫌悪感あるいは不快感を生じな
い材質のパック材をエアゾールとして供給することがで
きる結果、対象物を当該パック材によって包み覆うこと
ができ、結局、不快感のないパック材によって対象物が
パックあるいは包蔵された状態とすることのできるパッ
ク用エアゾール組成物を提供することにある。
表面に噴射されてから長い待ち時間を必要とすることな
く、短時間のうちに固形のパック材の包皮層が対象物に
形成され、しかも当該パック材が嵩高いものであること
により、当該パックされた対象物を、人手により簡便に
処理することのできるパック用エアゾール組成物を提供
することにある。
玩動物の糞便の処理にきわめて便利に用いることのでき
る汚物処理用のパック用エアゾール組成物を提供するこ
とにある。
ール組成物は、対象物の表面に付着して当該対象物を包
蔵するパック材を形成するためのパック用エアゾール組
成物であって、皮膜形成性を有する樹脂と、常温で固体
の脂肪酸と、当該樹脂および脂肪酸を溶解する液化ガス
よりなる噴射剤とが含有されてなることを特徴とする。
有割合は5〜30重量%であることが好ましく、また脂
肪酸の含有割合は5〜60重量%であることが好まし
い。そして、樹脂または脂肪酸を溶解させるための溶剤
の含有割合が、0または5重量%以下であることが好ま
しい。
ラール樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、
マレイン酸樹脂、ポリアセタール樹脂、またはそれらの
混合物を用いることができる。また、脂肪酸としては、
炭素数10〜22の脂肪酸の1種または2種以上を用い
ることができる。さらに、噴射剤としては、ジメチルエ
ーテル、液化石油ガス、またはそれらの混合物が用いら
れる。
有されていることが好ましい。また、上記のエアゾール
組成物は、特に、汚物の回収処理のために好適に用いる
ことができる。
よび脂肪酸よりなる必須成分が噴射剤に溶解されて均一
な液状とされているため、これを内容物とするエアゾー
ル製品においては良好な噴射特性が得られる。このエア
ゾール組成物を対象物に向けて噴射すると、噴射剤に溶
解していた樹脂と脂肪酸とが対象物の表面に付着する
が、当該樹脂が皮膜形成性を有し、また脂肪酸が常温で
固体のものであって鱗片状体あるいは針状体の状態で堆
積するため、当該堆積体が樹脂によって固化された状態
のパック材の包皮層が、対象物の表面に形成される。
鱗片状体あるいは針状体が多量の空洞部分を包含した状
態のものであるため、いわゆるガサガサの、嵩高くてボ
リューム感の豊かなものであり、例えば数mm以上の大
きな厚さのものとすることが容易であるため、実際上、
当該包皮層によって対象物がパックあるいは包蔵された
状態となる。また、当該エアゾール組成物によれば、溶
剤の含有割合が0または僅かであるために本質的に速乾
性が大きく、従って待ち時間なしに、あるいはきわめて
短い時間のうちに、対象物の全体を固形のパック材によ
ってパックされた状態とすることができる。
体、人が直接触れても特に不快感や抵抗感を催させるこ
とのないものである。従って、対象物が動物の糞便など
の汚物である場合であっても、当該パック材による包皮
層によって汚物の表面が露出しない状態に包蔵すること
ができ、これにより、当該対象物の特異な外観、不快な
臭気、付着性、その他の嫌悪感を催す要因がほとんど完
全に隠蔽され、きわめて普通の表面状態の物体となるた
め、当該汚物の処理を、好適に、かつ嫌悪感などを伴わ
ずに行うことができる。
物は、皮膜形成性を有する樹脂と、常温で固体の脂肪酸
と、これらの樹脂および脂肪酸の両成分が共に溶解する
液化ガスよりなる噴射剤とにより、構成される。
酸の鱗片状体あるいは針状体の粒子またはその凝集物を
互いに結着し、あるいはそれらによる堆積体を一体的に
固定する作用を有するものであって、皮膜形成性を有す
ることが必要であり、更に、共に用いられる噴射剤に溶
解されることが必要である。このような樹脂の具体例と
しては、例えばアクリル樹脂、ブチラール樹脂、ポリブ
タジエン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポ
リエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェノール樹
脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、マレイン酸樹脂、
ポリアセタール樹脂およびそれらの混合物を好ましいも
のとして挙げることができる。これらのうち、特にアク
リル樹脂,ブチラール樹脂、ポリブタジエン樹脂または
ポリアミド樹脂が好ましい。
アゾール組成物全体の5〜30重量%とされ、特に10
〜20重量%であることが好ましい。この樹脂の含有割
合が過小の場合には、常温で固体の脂肪酸によって嵩高
い付着物が形成される場合であっても、小さな力によっ
て破壊される脆弱な凝集体または堆積体が形成されるの
みであって、脂肪酸の粒子が結着されずに遊離状態とな
って飛散し易いものとり、また堆積体を固定する作用が
不十分となるため、一体性の高い良好なパック材を結着
することが困難となる。一方、この樹脂の含有割合が過
大の場合には、内容物の粘性が高くなるためにエアゾー
ル製品において良好な噴射特性が得られなくなり、特に
エアゾール容器の噴射バルブに当該樹脂が固着するよう
になってバルブ詰まりが生じるおそれがある。
は、常温で固体の脂肪酸であることが必要である。脂肪
酸は、一般に生体または生体に由来する物質に対する親
和性が大きいため、そのような生体系の対象物に対して
大きな付着性を有する。この脂肪酸は、本発明において
は、いわば造形材としての作用を有するものであり、上
記の樹脂による結着性および皮膜形成性によって共にパ
ック材を構成し、対象物に対して包皮層を形成するもの
である。
る噴射剤に溶解され得るものであれば限定されないが、
特に炭素数が10〜22の飽和脂肪酸の1種または2種
以上の高級脂肪酸が好ましい。好適に用いられる高級脂
肪酸の具体例としては、パルミチン酸(炭素数16)、
ステアリン酸(炭素数18)、ミリスチン酸(炭素数1
4)、ラウリン酸(炭素数12)およびカプリン酸(炭
素数10)などを挙げることができる。これらの高級脂
肪酸は、常温で白色または無色の固体であり、カプリン
酸は僅かに臭気を有するがそれ以外のものは無臭であ
り、いずれも、その溶液から結晶させると、通常、炭素
数が14以上のものは鱗片状の固体となり、他のものは
針状の固体となる。
体の5〜60重量%とされ、好ましくは10〜50重量
%であり、特に好ましくは12〜45重量%である。こ
の脂肪酸の含有割合が過小の場合には、嵩高い包皮層を
適宜の厚さに形成することが困難となり、従って良好な
パック材を提供するものとならない。一方、脂肪酸の含
有割合が過大の場合には、相対的に、樹脂または噴射剤
の含有割合が小さくなる。そして、樹脂の割合が小さい
場合には、噴射された脂肪酸は、小さな鱗片状体あるい
は針状体またはそれらの凝集物が個々に、あるいは独立
した状態で対象物の表面に付着するが、樹脂による結着
性または固着性が不十分となるため、対象物に付着した
脂肪酸が一体性の良好な包皮層を形成することが困難と
なり、または、噴射された脂肪酸のうち、対象物に付着
せずに大気中に放散されてしまうものの割合が大きくな
って付着効率が低くなる。また、噴射剤の割合が小さい
場合には、当該脂肪酸または樹脂の溶解が不十分となる
ために噴射バルブにバルブ詰まりが生じるおそれが生ず
る。
と共にエアゾール組成物を構成する噴射剤は、通常この
種の用途に用いられる、常温においてガス状の液化ガス
であればよいが、実際に用いられる皮膜形成性の樹脂お
よび脂肪酸を溶解するものであることが必要であり、例
えばジメチルエーテル、液化石油ガス、またはそれらの
混合物を用いることができる。噴射剤は、用いられる樹
脂および脂肪酸の全部が溶解される量であることが必要
であり、その割合は、通常、エアゾール組成物の全体に
対して30〜90重量%、好ましくは50〜80重量%
とされる。噴射剤の割合が過小の場合には、上記の樹脂
および脂肪酸を溶解させることが困難となり、一方、噴
射剤の割合が過大の場合には、相対的に、噴射時に噴出
される樹脂および脂肪酸の量が少なくなるために、対象
物に対する付着効率が低いものとなる。
で固体の脂肪酸は、噴射バルブを有する耐圧エアゾール
容器内に噴射剤と共に充填され、これにより、エアゾー
ル製品とされる。ここに、各成分の種類および割合は、
用いられる樹脂および脂肪酸が、耐圧エアゾール容器内
において、噴射剤に溶解された状態となる種類および割
合であることが必要である。
に噴射剤に完全に溶解された状態を実現するために、樹
脂または脂肪酸を溶解する溶剤であって、用いられる噴
射剤に溶解するものを用いることができる。このような
溶剤としては、例えばハロゲン化炭化水素化合物類、炭
化水素化合物類、エーテル類、エステル類、アルコール
類、ケトン類などを挙げることができる。しかし、本発
明においては、このような溶剤を用いずにその含有割合
を0重量%とすることが望ましく、溶剤を用いる場合に
おいても、その割合は、エアゾール組成物全体の5重量
%以下とされる。溶剤が含有される場合には、その種類
や割合にもよるが、付着物の速乾性が小さくなるため、
噴射により形成されるパック材が乾燥するまでの時間、
すなわち待ち時間が長いものとなり、実用性が低くな
る。一方、溶剤を用いる場合には、溶解させることので
きる樹脂または脂肪酸の量を多くすることができる点で
好ましい。従って、例えば脂肪酸の割合が35重量%を
超えるような場合には、当該溶剤を用いることが好まし
い。
成分である皮膜形成能を有する樹脂および常温で固体の
脂肪酸は、いずれも噴射剤を構成する液化ガス中に溶解
されるため、エアゾール容器内に充填された内容物は均
一な液体状態であり、これにより、エアゾール製品に十
分に良好な噴射特性が得られる。
製品を用いて、対象物に向けて内容物を噴射すると、組
成物のうちの液化ガスよりなる噴射剤は、その大部分が
エアゾール容器から噴射されると同時に、あるいは瞬時
に気化されて大気中に放散する。そのため、対象物の表
面には、固形状の脂肪酸がそれ自体の付着性により、あ
るいは樹脂の結着性および皮膜形成性によって固着(ま
たは結着)されながらいわば積雪状に付着して行き、鱗
片状体あるいは針状体の脂肪酸が多量の空洞部分を含ん
だ状態の堆積体を形成しながら、しかも当該堆積体が樹
脂によって固化された状態となり、その結果、ボリュー
ム感の豊かな嵩高い包皮層が、例えば数mm以上の厚さ
で形成され、これがパック材となって対象物が包蔵され
た状態となる。
ば、僅かな量の噴射剤の液化ガスあるいはこれと少量の
溶剤を含んだ状態の包皮層が形成されて対象物の表面に
堆積して行くが、樹脂および脂肪酸のための溶剤の含有
割合が0重量%、または含有されるとしても5重量%以
下というきわめて僅かな割合であるため、形成される包
皮層は、速乾性が大きくて、実際上、乾燥のための待ち
時間ががきわめて短いものとなり、従って、適用後の短
時間のうちに対象物がパックされた状態が得られる。
用エアゾール組成物によれば、嵩高い一体性の大きい包
皮層が形成されて対象物がパックされた状態となるが、
このパック材は脂肪酸と樹脂とよりなるものであるた
め、付着性もなく、人が直接触れても抵抗感や不快感を
覚えることがない。従って、対象物が動物の糞便などの
汚物である場合にも、当該対象物か隠蔽されるため、そ
の外観が変更され、臭気が遮断され、また他の物体に対
する付着性がなくなる。従って、不快感または嫌悪感を
催す要因が当該パック材によって効率的に除去されるこ
ととなるため、当該汚物の処理を好適に、かつ嫌悪感を
伴わずに行うことができる。
適宜の着色剤が含有されることが好ましい。これは、本
発明で用いられる樹脂および脂肪酸がいずれも無色ある
いは白色だからであって、着色剤が含有されない場合に
は、対象物に対する付着個所が判然としない場合や、付
着量が判然としない場合がある。然るに、例えば青色の
着色剤が含有されたエアゾール組成物によれば、対象物
の表面におけるパック材が十分に付着していない個所を
一目瞭然に判別することができ、従って、対象物の全体
が十分な青色となるまで噴射することにより、対象物が
完全にパック材で包蔵された状態を容易にかつ確実に実
現することができる。従って、特定の対象物に用いられ
るエアゾール組成物においては、当該対象物の有する色
と明瞭に異なる色の着色剤を用いることが好ましく、例
えば、動物の糞便の処理に用いられるエアゾール組成物
では、青色系の着色剤を含有させることが好ましい。
更に必要に応じて、各種の添加剤を含有させることがで
き、その具体例としては、例えば消臭剤、香料、薬剤、
殺菌剤、脱水剤、その他を挙げることができる。これに
より、例えば使用時の悪臭による不快感を軽減または除
去することができ、あるいは芳香を生じさせることがで
き、不潔性が軽減または払拭され、あるいは対象物の固
形性を増大させて、当該対象物を一層簡便に処理するに
適した状態とすることが可能である。
本発明はこれらにより限定されるものではない。 <実施例1〜7、比較例1〜4>表1に示す配合処方に
従い、各成分をその合計が30gとなるよう、直径35
mm、高さ115mmの耐圧容器内に充填することによ
り、エアゾール製品を作製した。実施例1〜6は溶剤を
含有しない例であり、実施例7は溶剤としてエタノール
を含有する例である。また、比較例1〜4は、いずれ
も、脂肪酸を含有せずに多量の溶剤を含有した従来のエ
アゾール組成物の例である。なお、表1において、「I
PA」はイソプロピルアルコール、「F−113」は
1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエ
タンを示す。
よび比較例1〜4によるエアゾール製品の各々につい
て、「付着物の速乾性」、「付着物層の厚さ」、「バル
ブ詰まり」について評価した。結果を併せて表1に示
す。具体的な評価方法は以下のとおりである。
製品を、縦20cm、横20cmの正方形の板に対し、
約15cm離間した位置より、温度25℃の環境下にて
一定量噴射させ、形成された付着物を10秒間隔で指触
し、当該付着物が指に付着しなくなるまでに要する乾燥
時間を測定し、当該乾燥時間が30秒間以内である場合
を「○」、1分間未満である場合を「△」、1分間以上
である場合を「×」とした。
製品を、直径10cmの円形の図形が描かれた板に対
し、約15cm離間した位置より、温度25℃の環境下
にて5秒間噴射させ、円形の図形の中心部に形成された
付着物層の厚さを測定し、その厚さが1cm以上の場合
を「○」とし、1cm未満の場合を「×」とした。
製品を、温度25℃の環境下にて連続して噴射させるこ
とにより、バルブ詰まりの有無について評価を行った。
噴射総量が充填された内容物量の95%以上となるまで
バルブ詰まりが生じなかったものを「○」、噴射総量が
充填された内容物量の50%以上95%未満となる間に
バルブ詰まりが生じたものを「△」、噴射総量が充填さ
れた内容物量の50%となる前にバルブ詰まりが生じた
ものを「×」とした。
ル製品によれば、噴出された付着物の速乾性が非常に高
くて短時間の内に乾燥したものとなり、噴射量が僅かで
あっても厚さが大きくて嵩高い付着物層が形成されるこ
とが明らかであり、従って、本発明のパック用エアゾー
ル組成物によれば、良好なパック材を形成することがで
きるものである。また、実施例1〜7のエアゾール製品
は、いずれも、バルブ詰まりが発生せずに内容物の殆ど
全部を噴射することが可能であることが明らかである。
また、実施例7によれば、僅かな量の溶剤を用いること
により、多量の脂肪酸を用いることが可能となることが
理解される。これに対して、比較例1〜4のエアゾール
製品では、多量の溶剤を含有するために速乾性が低くて
乾燥に長時間を要し、しかも嵩高い付着物が形成されな
いことが理解される。
ク用エアゾール組成物によれば、任意の対象物に対して
単に噴射するのみで、当該対象物の表面に、樹脂および
脂肪酸を含有してなるパック材をエアゾールとして供給
することができる結果、当該対象物を嵩高く、しかもそ
れ自体が付着性のない、直接触れる場合にも不快感を伴
わうことのない当該パック材による包皮層によって包み
覆うことができる。従って、きわめて簡便に、対象物が
パックあるいは包蔵された状態を実現することができ
る。
によれば、形成される付着物は速乾性が大きくて、処理
すべき対象物噴射されてから長い待ち時間を必要とする
ことなく、直ちに、あるいは短時間のうちに固形のパッ
ク材の包皮層が対象物の表面に形成される。そして、当
該パック材が嵩高いものであることにより、当該パック
された対象物を、人手によりきわめて簡便に処理するこ
とが可能となる。従って、例えば愛玩動物の糞便などの
汚物の処理にきわめて便利である。また、本発明のパッ
ク用エアゾール組成物は、特に対象物が限定されるもの
ではなく、如何なる対象物にも適用することができ、汎
用性が非常に高い利点を有するものである。
Claims (9)
- 【請求項1】 対象物の表面に付着して当該対象物を包
蔵するパック材を形成するためのパック用エアゾール組
成物であって、 皮膜形成性を有する樹脂と、常温で固体の脂肪酸と、当
該樹脂および脂肪酸を溶解する液化ガスよりなる噴射剤
とが含有されてなることを特徴とするパック用エアゾー
ル組成物。 - 【請求項2】 樹脂の含有割合が5〜30重量%である
ことを特徴とする請求項1に記載のパック用エアゾール
組成物。 - 【請求項3】 脂肪酸の含有割合が5〜60重量%であ
ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパ
ック用エアゾール組成物。 - 【請求項4】 樹脂または脂肪酸を溶解させるための溶
剤の含有割合が、0または5重量%以下であることを特
徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のパック
用エアゾール組成物。 - 【請求項5】 樹脂が、アクリル樹脂、ブチラール樹
脂、ポリブタジエン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェ
ノール樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、マレイン
酸樹脂、ポリアセタール樹脂、またはそれらの混合物で
あることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに
記載のパック用エアゾール組成物。 - 【請求項6】 脂肪酸が、炭素数10〜22の脂肪酸の
1種または2種以上であることを特徴とする請求項1〜
請求項5のいずれかに記載のパック用エアゾール組成
物。 - 【請求項7】 噴射剤が、ジメチルエーテル、液化石油
ガス、またはそれらの混合物であることを特徴とする請
求項1〜請求項6のいずれかに記載のパック用エアゾー
ル組成物。 - 【請求項8】 着色剤が含有されていることを特徴とす
る請求項1〜請求項7のいずれかに記載のパック用エア
ゾール組成物。 - 【請求項9】 汚物の回収処理のために用いられること
を特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載のパ
ック用エアゾール組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33731798A JP4414009B2 (ja) | 1998-11-27 | 1998-11-27 | パック用エアゾール組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33731798A JP4414009B2 (ja) | 1998-11-27 | 1998-11-27 | パック用エアゾール組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000160105A true JP2000160105A (ja) | 2000-06-13 |
JP4414009B2 JP4414009B2 (ja) | 2010-02-10 |
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ID=18307500
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33731798A Expired - Lifetime JP4414009B2 (ja) | 1998-11-27 | 1998-11-27 | パック用エアゾール組成物 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP4414009B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005323672A (ja) * | 2004-05-12 | 2005-11-24 | Kyowa Industrial Co Ltd | 鳥糞除去用具 |
-
1998
- 1998-11-27 JP JP33731798A patent/JP4414009B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005323672A (ja) * | 2004-05-12 | 2005-11-24 | Kyowa Industrial Co Ltd | 鳥糞除去用具 |
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JP4414009B2 (ja) | 2010-02-10 |
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