JP2005538487A - 光ディスク - Google Patents

Abstract

開示されているのは光ディスクである。本発明は情報を記録できる第１領域と、情報を記録できない第２領域を有するプレートと、プレートの第２領域に形成される突出部とを含む。したがって、本発明は均一な厚さを有する保護層を形成させることができる。

Description

本発明は光ディスクに関する。

最近、記録密度が向上した多様な構造の光ディスクが開発されている。現在使用されている高密度の光ディスクはＤＶＤ-Ｒ、ＤＶＤ-ＲＡＭなどがある。

図１、図２は、一般的な高密度の光ディスクを示す図であって、光ディスクは図に示したように、厚さが1.2mmで、直径が120mmであるディスク板２０を有し、そのディスク板の中央に貫通ホールが形成されている。

ディスク板２０の周辺部に情報を記録できる記録層１０を有し、ディスク板２０の中心部は記録層１０がなく、貫通ホールを有している。貫通ホールの直径は約15mmで、その貫通ホールを形成させた中心部の直径は約44mmである。

記録層１０は、光が入射するディスク板２０の表面から約0.1mm離れた位置に形成される。

その記録層１０上には記録層１０を保護するための保護層３０が形成されている。
保護層３０を形成させるには、記録層１０上にポリカーボネートシートのような透明プラスチックフィルムを張る方法と、記録層１０上に紫外線硬化樹脂をスピンコーティングする方法とがある。

保護層３０を形成させるスピンコーティング方法は次の通りである。
まず、ディスク板の中心部に隣接させて記録層上に液状の紫外線硬化樹脂を落とす。次に、ディスク板を回転させる。すると、遠心力により紫外線硬化樹脂はディスク板の中心から外側に広がってコーティングされる。次に、そのコーティングされた紫外線硬化樹脂を紫外線で硬化させる。

しかし、このようなスピンコーティング方法は記録層１０上に紫外線硬化樹脂を均一な厚さで形成させることができない。すなわち、図３に示すように、記録層１０上に形成された紫外線硬化樹脂の厚さはディスク板の中心から外側へ行くほどより厚くなる。
したがって、保護層３０の厚さの不均一によって記録層１０へ情報を記録したり、情報を再生することを正確に行うことができず、問題が発生する。

本発明は上記の問題点を解決するためのもので、その目的は、均一な厚さの保護層を形成させた光ディスクを提供することにある。
本発明の他の目的は、製作工程を容易とすることができる光ディスクを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、ディスク板の表面を保護できる光ディスクを提供することにある。

上記目的を達成するために、本発明に係る光ディスクは、情報を記録できる第１領域と情報を記録できない第２領域とを有するプレートを備え、そのプレートの第２領域に突出部を形成させたことを特徴とする。
突出部は少なくとも一つの傾斜した側面を有することが望ましい。
突出部のフランク角は90-160°にすることが望ましい。
突出部は第２領域の全面、または第２領域の一部に形成させるか何れでもよい。
また、突出部の先端表面はプレートの第１領域の表面より高くすることが望ましい。

突出部の高さは0.1〜0.6mmであることが望ましい。
プレートの第１領域はプレート表面に形成されて情報を記録する記録層と、記録層上に形成されて記録層を保護する保護層とで構成されることが望ましい。
プレートの第１領域はプレートの周辺部に位置し、プレートの第２領域はプレートの中心部に位置することが望ましい。

本発明の他の目的、特徴および利点は添付した図面を参照した実施例等の詳細な説明を通して明白になるであろう。

以下、本発明に係る高密度の光ディスク構造の好適な実施の形態について、添付の図面に基づいて詳細に説明する。

図４〜図６は、本発明の実施形態に係る光ディスクを示す図である。
これらの図４〜図６に示したように、本光ディスクはプレート４０を備えており、そのプレートは、情報を記録できる第１領域と情報を記録できない第２領域とを有している。そのプレート４０の第２領域には突出部７０が形成されている。

プレート４０の第１領域はプレート４０の周辺部に位置し、プレート４０の第２領域はプレート４０の中心部８０に位置している。
また、プレート４０の中心部８０には貫通ホールが形成されている。
プレート４０の周辺部に位置する第１領域の表面には情報を記録する記録層５０と、記録層５０上に形成されて記録層５０を保護する保護層６０とが設けられている。

突出部７０は図４のように中心部８０の全面の上に形成させるようにしても良いが、図５のように中心部８０の一部、すなわち中心部８０と周辺部との境界部や、図６のように中心部８０の貫通ホール側に寄せて形成させるようにしても良い。
突出部７０は、その突出した側面の少なくとも一方が傾斜するように形成される。
この突出部７０の傾斜したフランク角は、記録層１０の表面から約90-160°程度傾斜するように形成することが望ましい。
すなわち、この突出部７０のフランク角とは、記録層１０の表面から突出部７０の先端までの傾斜した角度を意味する。
また、突出部の先端表面は、保護層６０の表面より高くなるように形成させる。
光ディスクの厚さが1.2mmで、直径が120mmで、貫通ホールの直径が約15mmで、中心部の直径が約44mmであるとすると、突出部の高さは約0.1-0.6mmにすることが良い。

このように、突出部７０が形成されたディスク板上に保護層６０を形成するスピンコーティング方法は次の通りである。
図７Ａおよび図７Ｂは本発明による光ディスクの保護層の形成過程を示す図である。
まず、図７Ａのように突出部７０の記録層５０側の傾斜面に沿って記録層５０の上に、保護層６０形成のため液状の紫外線硬化樹脂を落とす。
そして、図７Ｂのように、ディスク板を回転させる。遠心力により紫外線硬化樹脂はプレートの中心から外側に広がってコーティングされる。次に、コーティングされた紫外線硬化樹脂を紫外線で硬化させる。

この例のように、傾斜した突出部７０の側面は、紫外線硬化樹脂をスピンコーティングする場合、液状の紫外線硬化性樹脂がプレートの中心部に流れるのを阻止することができる。
また、突出部７０は、スピンコーティングの時、液状の紫外線硬化樹脂の流れを一定に維持することができ、したがって、保護層６０を均一な厚さに形成することができる。
そして、突出部７０はプレートの射出工程時に、樹脂の投入口を広く確保することができるため、高密度の射出が容易である。
最後に、プレート４０の中心部に保護層６０の表面より高くなるように形成されているので、本光ディスクを机その他の台の上におくときに突出部を下にして置けば、図８に示したように、ディスク板の保護層６０を直接に台に当たらず、保護層の表面のスクラッチや汚染を防止することができる。

以上説明した内容を通して、当業者であれば本発明の技術思想を逸脱しない範囲で多様な変更や修正が可能であることが分かるであろう。
したがって、本発明の技術的範囲は、実施形態に記載した内容に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって決められなければならない。

本発明の突出部７０はスピンコーティングの時、液状の紫外線硬化樹脂の流れを一定に維持するため、保護層６０を均一な厚さに形成できる。
そして、突出部７０はディスク板の射出工程の時、樹脂の投入口を広く確保することができるため、高密度の射出が容易である。
最後に、突出部７０は図８に示したように、光ディスクの保護層６０を直接台に当たらないようにすることができ、保護層の表面のスクラッチや汚染を防止することができる。

従来の高密度の光ディスクを示す図である。 従来の高密度の光ディスクを示す図である。 スピンコーティングにより形成される保護層の厚さを示す図である。 本発明の実施形態に係る光ディスクを示す図である。 本発明の実施形態に係る光ディスクを示す図である。 本発明の実施形態に係る光ディスクを示す図である。 本発明の実施形態に係る光ディスクの保護層の形成過程を示す図である。 本発明の実施形態に係る光ディスクの保護層の形成過程を示す図である。 本発明の実施形態に係る光ディスクの突出部により光ディスク表面が保護される状態を示す図である。

符号の説明

４０ : プレート、５０ : 記録層、６０ : 保護層、７０ : 突出部、８０ : プレートの中心部

Claims (8)

1. 情報を記録できる第１領域と情報を記録できない第２領域とを有するプレートを有し、
   そのプレートの第２領域に突出部を形成させことを特徴とする光ディスク。
2. 前記突出部は、少なくとも一側面が傾斜するように形成されることを特徴とする請求項１記載の光ディスク。
3. 前記突出部のフランク角は、90-160°であることを特徴とする請求項２記載の光ディスク。
4. 前記突出部は、前記第２領域の全体、または前記第２領域の一部に形成されることを特徴とする請求項１記載の光ディスク。
5. 前記突出部の表面は、前記プレートの第１領域の表面より高く突出していることを特徴とする請求項１記載の光ディスク。
6. 前記突出部の高さは、0.1-0.6mmであることを特徴とする請求項１記載の光ディスク。
7. 前記プレートの第１領域は、
   前記プレート上に形成されて情報を記録する記録層と、
   前記記録層上に形成されて前記記録層を保護する保護層とで構成されることを特徴とする請求項１記載の光ディスク。
8. 前記第１領域は前記プレートの周辺部に位置し、前記第２領域は前記プレートの中心部に位置することを特徴とする請求項１記載の光ディスク。

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