JPH05217205A - 光情報記録媒体 - Google Patents
光情報記録媒体Info
- Publication number
- JPH05217205A JPH05217205A JP4021112A JP2111292A JPH05217205A JP H05217205 A JPH05217205 A JP H05217205A JP 4021112 A JP4021112 A JP 4021112A JP 2111292 A JP2111292 A JP 2111292A JP H05217205 A JPH05217205 A JP H05217205A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- substrate
- recording medium
- information recording
- optical information
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造が容易な構造を有し、耐久性がよく追記
可能な光情報記録媒体を提供するものである。 【構成】 光透過性の基板１と、基板１の一表面に被着
された同心円状又は螺旋状を呈する帯状の光吸収層２
と、光吸収層２間に露呈する該基板表面に被着され、該
光吸収層を覆う反射層３と、反射層３を覆う保護層４と
からなる追記可能な光情報記録媒体である。
可能な光情報記録媒体を提供するものである。 【構成】 光透過性の基板１と、基板１の一表面に被着
された同心円状又は螺旋状を呈する帯状の光吸収層２
と、光吸収層２間に露呈する該基板表面に被着され、該
光吸収層を覆う反射層３と、反射層３を覆う保護層４と
からなる追記可能な光情報記録媒体である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、光情報記録媒体に関
し、特にコンパクトディスク対応の追記型の光ディスク
に係るものである。
し、特にコンパクトディスク対応の追記型の光ディスク
に係るものである。
【０００２】
【従来の技術】コンパクトディスク（以下、ＣＤと称す
る。）の規格に対応した書き込み可能な光情報記録媒
体、所謂、追記型の光ディスクが提案されている。図２
に示すように、この追記型の光ディスクは、ポリカーボ
ネート樹脂等からなる光透過性を有するプリグルーブ１
１ａが形成された基板１１に、シアニン色素等からなる
色素層１２を全面に被着し、その色素層１２を覆うよう
に金の反射層１３を被着し、更に、紫外線硬化型樹脂等
による保護層１４を被着して形成されている。そして、
この光ディスクの色素層１２に基板１１側から記録レー
ザ光を照射することによって、色素層１２が光を吸収し
融解すると共に基板１１も軟化して、色素の分解物と基
板とが融合し、ピットが基板１１と色素層１２の界面に
形成され、情報が記憶される。
る。）の規格に対応した書き込み可能な光情報記録媒
体、所謂、追記型の光ディスクが提案されている。図２
に示すように、この追記型の光ディスクは、ポリカーボ
ネート樹脂等からなる光透過性を有するプリグルーブ１
１ａが形成された基板１１に、シアニン色素等からなる
色素層１２を全面に被着し、その色素層１２を覆うよう
に金の反射層１３を被着し、更に、紫外線硬化型樹脂等
による保護層１４を被着して形成されている。そして、
この光ディスクの色素層１２に基板１１側から記録レー
ザ光を照射することによって、色素層１２が光を吸収し
融解すると共に基板１１も軟化して、色素の分解物と基
板とが融合し、ピットが基板１１と色素層１２の界面に
形成され、情報が記憶される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】一般に使用されている
ＣＤプレーヤで記録データを再生する場合は、レーザ光
の反射率が７０％以上である必要がある。従って、色素
層の構造及びその材料は、極めて限定されてしまうと共
に、反射層の材質としても反射率の高い金を用いねばな
らなくコストが上昇する欠点がある。
ＣＤプレーヤで記録データを再生する場合は、レーザ光
の反射率が７０％以上である必要がある。従って、色素
層の構造及びその材料は、極めて限定されてしまうと共
に、反射層の材質としても反射率の高い金を用いねばな
らなくコストが上昇する欠点がある。
【０００４】又、基板１１に形成されたプリグルーブ１
１ａから所定のトラッキング制御信号を得る為には、プ
リグルーブ１１ａの深さを２０００Å程度にする必要が
ある。しかし、このような深いプリグルーブを基板１１
に形成する製造工程は、極めて困難なものである。更
に、シアニン色素等の有機色素は、基板１１との密着性
が悪い為に、耐久性が劣るという問題があった。又、色
素層は、基板全面に被着されており、反射率を低下させ
ることのない材質を選択する必要があった。
１ａから所定のトラッキング制御信号を得る為には、プ
リグルーブ１１ａの深さを２０００Å程度にする必要が
ある。しかし、このような深いプリグルーブを基板１１
に形成する製造工程は、極めて困難なものである。更
に、シアニン色素等の有機色素は、基板１１との密着性
が悪い為に、耐久性が劣るという問題があった。又、色
素層は、基板全面に被着されており、反射率を低下させ
ることのない材質を選択する必要があった。
【０００５】本発明は、上述に鑑みてなされたものであ
って、製造が容易な構造を有し、しかも耐久性がよく追
記可能な光情報記録媒体を提供することを目的とするも
のである。
って、製造が容易な構造を有し、しかも耐久性がよく追
記可能な光情報記録媒体を提供することを目的とするも
のである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光情報記録
媒体は、光透過性の基板と、該基板の一表面に同心円状
又は螺旋状に形成された帯状の光吸収層と、該帯状の光
吸収層と該基板表面を覆うように形成された反射層と、
該反射層に形成された保護層とから構成されたものであ
る。
媒体は、光透過性の基板と、該基板の一表面に同心円状
又は螺旋状に形成された帯状の光吸収層と、該帯状の光
吸収層と該基板表面を覆うように形成された反射層と、
該反射層に形成された保護層とから構成されたものであ
る。
【０００７】
【作用】本発明の光情報記録媒体は、平坦な基板上に帯
状の光吸収層が形成され、帯状の光吸収層の間の領域
は、反射層と基板が直接密着しており、反射層は色素層
を囲むように形成されている。色素層の密着性が向上す
ると共に、基板側から入射する記録又は再生の為のレー
ザ光は、色素層を通過せずに直接反射層で反射される為
に反射率が向上する。従って、製造が容易であると共
に、耐久性が向上し、反射層の材質として金を用いるこ
となく安価なアルミニウム又はそれと同程度の反射率を
有する金属層等を用いることができる。又、反射率が上
昇することから色素の材質に対する制限も緩和される。
状の光吸収層が形成され、帯状の光吸収層の間の領域
は、反射層と基板が直接密着しており、反射層は色素層
を囲むように形成されている。色素層の密着性が向上す
ると共に、基板側から入射する記録又は再生の為のレー
ザ光は、色素層を通過せずに直接反射層で反射される為
に反射率が向上する。従って、製造が容易であると共
に、耐久性が向上し、反射層の材質として金を用いるこ
となく安価なアルミニウム又はそれと同程度の反射率を
有する金属層等を用いることができる。又、反射率が上
昇することから色素の材質に対する制限も緩和される。
【０００８】
【実施例】図１は、本発明に係る光情報記録媒体の一実
施例を示す断面図である。図に於いて、基板１は、ポリ
カーボネート樹脂、アクリル樹脂、又はガラス等からな
る平坦な表面を有する光透過性の基板であり、ディスク
状に形成されている。基板１の一表面に帯状の光吸収層
２が同心円状又は螺旋状に設けられている。光吸収層２
は、互いに所定の間隔で配設されている。光吸収層２の
材質は、シアニン系、フタロシアニン系、ナフタロシア
ニン系の色素等が用いられる。次に、アルミニウム又は
アルミニウム合金等からなる反射層３が基板１及び光吸
収層２を覆うように設けられ、更に、反射層３に紫外線
硬化型樹脂からなる保護層４が設けられている。
施例を示す断面図である。図に於いて、基板１は、ポリ
カーボネート樹脂、アクリル樹脂、又はガラス等からな
る平坦な表面を有する光透過性の基板であり、ディスク
状に形成されている。基板１の一表面に帯状の光吸収層
２が同心円状又は螺旋状に設けられている。光吸収層２
は、互いに所定の間隔で配設されている。光吸収層２の
材質は、シアニン系、フタロシアニン系、ナフタロシア
ニン系の色素等が用いられる。次に、アルミニウム又は
アルミニウム合金等からなる反射層３が基板１及び光吸
収層２を覆うように設けられ、更に、反射層３に紫外線
硬化型樹脂からなる保護層４が設けられている。
【０００９】次に、本発明に係る光情報記録媒体につい
て、図１を参照し、その一製造工程に基づいて説明す
る。射出成形によって直径１２０ｍｍ、厚さ１．２ｍｍ
の平坦な表面を有するポリカーボネート樹脂の基板１を
形成し、その後、スピンコータでインドレニン環を有す
るシアニン系の色素を塗布する。その膜厚は、１０００
〜１５００Åとする。続いて、波長４５７９Åのアルゴ
ンレーザを色素層に照射して溶融蒸発させて、スパイラ
ル状又は同心円状の帯状を呈する色素層２を形成する。
この帯状の色素層２は、幅が０．３〜０．５μｍであっ
て、トラックピッチを約１．６μｍとする。次に、帯状
の色素層２が形成された基板にアルミニウム又はアルミ
ニウム合金を蒸着或いはスパッタリング蒸着し、厚さ約
１０００Åの反射層３を形成し、更に、その上に紫外線
硬化型樹脂をスピンコートし、紫外線を照射して保護層
４を形成する。
て、図１を参照し、その一製造工程に基づいて説明す
る。射出成形によって直径１２０ｍｍ、厚さ１．２ｍｍ
の平坦な表面を有するポリカーボネート樹脂の基板１を
形成し、その後、スピンコータでインドレニン環を有す
るシアニン系の色素を塗布する。その膜厚は、１０００
〜１５００Åとする。続いて、波長４５７９Åのアルゴ
ンレーザを色素層に照射して溶融蒸発させて、スパイラ
ル状又は同心円状の帯状を呈する色素層２を形成する。
この帯状の色素層２は、幅が０．３〜０．５μｍであっ
て、トラックピッチを約１．６μｍとする。次に、帯状
の色素層２が形成された基板にアルミニウム又はアルミ
ニウム合金を蒸着或いはスパッタリング蒸着し、厚さ約
１０００Åの反射層３を形成し、更に、その上に紫外線
硬化型樹脂をスピンコートし、紫外線を照射して保護層
４を形成する。
【００１０】上記の実施例は、レーザビームを同心円状
又は螺旋状に走査することによって色素層が除去されて
帯状の色素層２が形成されているが、この実施例に限定
することなく、同心円状又は螺旋状の遮光膜が形成され
たガラスマスクを色素層に密着させて紫外線等を照射
し、紫外線等が照射された部分の色素層を除去して形成
してもよい。
又は螺旋状に走査することによって色素層が除去されて
帯状の色素層２が形成されているが、この実施例に限定
することなく、同心円状又は螺旋状の遮光膜が形成され
たガラスマスクを色素層に密着させて紫外線等を照射
し、紫外線等が照射された部分の色素層を除去して形成
してもよい。
【００１１】更に、上記の実施例では、現行のＣＤとの
互換性の観点から、トラックピッチを１．６μｍとし
た。しかし、互換性を考慮しなければ、本発明の光情報
記録媒体は、色素層が帯状のトラックであり、トラック
間に反射層が形成されており、その反射率が高い為に、
トラックの検出効率が高く、トラック間のクロストーク
等の影響を増大させることなく、トラックのピッチを狭
めることができる。従って、単位面積当たりの記録密度
を向上させることができる。
互換性の観点から、トラックピッチを１．６μｍとし
た。しかし、互換性を考慮しなければ、本発明の光情報
記録媒体は、色素層が帯状のトラックであり、トラック
間に反射層が形成されており、その反射率が高い為に、
トラックの検出効率が高く、トラック間のクロストーク
等の影響を増大させることなく、トラックのピッチを狭
めることができる。従って、単位面積当たりの記録密度
を向上させることができる。
【００１２】
【発明の効果】上述のように本発明の光情報記録媒体
は、追記ができるものであって、ＣＤプレーヤにより良
好な再生が可能であると共に、その構造は、プリグリー
ブを設けることなく平坦な光透過性の基板に同心円状又
は螺旋状を呈する帯状の光吸収層が形成されているの
で、製造が極めて容易なものとなる利点がある。又、基
板と帯状の光吸収層を覆う反射層は、光吸収層間で基板
と直接密着している為、密着性が極めて向上する利点が
あり、耐久性が向上する。又、光吸収層間では、照射さ
れるレーザ光が色素層を通過することがない為に、反射
率が向上する。従って、反射層の材質等の制約が緩和さ
れると共に信号再生も良好なものとなる。即ち、反射層
として金箔膜を用いる必要がなく、安価なアルミニウム
等を用いることができる利点がある。更に、本発明の光
情報記録媒体は、色素層が帯状であり、色素層間に反射
層が形成されている為に、トラックの検出効率が高く、
トラック間のピッチを１．６μｍ以下にすることも可能
であり、単位面積当たりの記録密度を高めることができ
る効果をも奏するものである。
は、追記ができるものであって、ＣＤプレーヤにより良
好な再生が可能であると共に、その構造は、プリグリー
ブを設けることなく平坦な光透過性の基板に同心円状又
は螺旋状を呈する帯状の光吸収層が形成されているの
で、製造が極めて容易なものとなる利点がある。又、基
板と帯状の光吸収層を覆う反射層は、光吸収層間で基板
と直接密着している為、密着性が極めて向上する利点が
あり、耐久性が向上する。又、光吸収層間では、照射さ
れるレーザ光が色素層を通過することがない為に、反射
率が向上する。従って、反射層の材質等の制約が緩和さ
れると共に信号再生も良好なものとなる。即ち、反射層
として金箔膜を用いる必要がなく、安価なアルミニウム
等を用いることができる利点がある。更に、本発明の光
情報記録媒体は、色素層が帯状であり、色素層間に反射
層が形成されている為に、トラックの検出効率が高く、
トラック間のピッチを１．６μｍ以下にすることも可能
であり、単位面積当たりの記録密度を高めることができ
る効果をも奏するものである。
【図１】本発明に係る光情報記録媒体の一実施例を示す
断面図である。
断面図である。
【図２】従来の光情報記録媒体の一例を示す切り欠き断
面図である。
面図である。
１ 基板 ２ 色素層 ３ 反射層 ４ 保護層
Claims (1)
- 【請求項１】 光透過性の基板と、該基板の一表面に同
心円状又は螺旋状に形成された帯状の光吸収層と、該帯
状の光吸収層と該基板表面を覆うように形成された反射
層と、該反射層に形成された保護層とからなることを特
徴とする光情報記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4021112A JPH05217205A (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 光情報記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4021112A JPH05217205A (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 光情報記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05217205A true JPH05217205A (ja) | 1993-08-27 |
Family
ID=12045803
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4021112A Withdrawn JPH05217205A (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 光情報記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05217205A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016126814A (ja) * | 2014-12-26 | 2016-07-11 | 國立中央大學 | ホログラフィック記憶層、それを適用するホログラフィックディスク及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-02-06 JP JP4021112A patent/JPH05217205A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016126814A (ja) * | 2014-12-26 | 2016-07-11 | 國立中央大學 | ホログラフィック記憶層、それを適用するホログラフィックディスク及びその製造方法 |
| US9895853B2 (en) | 2014-12-26 | 2018-02-20 | National Central University | Holographic storage layer, holographic disk using the same, and method for manufacturing the same |
| US9916853B2 (en) | 2014-12-26 | 2018-03-13 | National Central University | Holographic storage layer, holographic disk using the same, and method for manufacturing the same |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |