JP2596475B2 - 光情報記録媒体 - Google Patents

光情報記録媒体

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JP2596475B2
JP2596475B2 JP3077259A JP7725991A JP2596475B2 JP 2596475 B2 JP2596475 B2 JP 2596475B2 JP 3077259 A JP3077259 A JP 3077259A JP 7725991 A JP7725991 A JP 7725991A JP 2596475 B2 JP2596475 B2 JP 2596475B2
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吉和 高岸
恵美子 浜田
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光情報記録媒体にかかる
もので、とくに基板上の同一主面に再生専用領域と記録
可能領域とを形成した光情報記録媒体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、いわゆるコンパクトディスク
やCD−ROM(以下CDという)などの再生専用の情
報担体が知られている。この種の担体は、主面に複数種
のピットを配列した透光性の基板上に金属製の光反射膜
を形成し、さらにこの上に保護層を形成したものであ
る。こうした情報担体は、透光性基板側から再生用レー
ザービームを照射し、その光の回折光を読み取ることに
より所定の情報を再生する。上記ピットの深さは110
〜120nmが一般的であり、この値以上であると位相
が逆転し、トラッキングを行うことができなくなってし
まう。
【0003】また、レーザービームを照射することによ
り情報を記録することができる光情報記録媒体も公知で
ある。この種の光情報記録媒体のうち、近年において
は、CDと同様の再生信号を得ることができる光情報記
録媒体も提案されている。これは透光性基板上に、光吸
収層と、光反射層と、硬質層からなる保護層とを有して
いる。
【0004】さらに、上記CDなどの再生専用の情報担
体と、上記記録可能な光情報記録媒体とを組み合わせた
光情報記録媒体も提案されている。この光情報記録媒体
は、透光性基板上に金属製の光反射膜および保護膜を形
成した再生専用領域と、同基板上の同一主面上に記録
層、光反射層などの層を形成した記録可能領域とを有す
るものである。具体的には、実開昭61−193526
号、特開平1−282757号、特開平1−28613
5号、特開平2−195540号などがある。
【0005】しかしながら、従来から知られている再生
専用領域および記録可能領域をともに備えた光情報記録
媒体においては、再生専用領域としては透光性基板上に
光反射膜を形成した構造のものとしていたために、記録
可能領域との間に少なくとも数十μmの境界部を必要と
した。したがって、再生専用領域と記録可能領域との境
界部では、この境界位置のばらつき、ないしは境界部と
記録可能領域との間の膜厚の差などの問題から、トラッ
キングが困難になってしまうために、記録可能領域の開
始位置を正確に決めることができず、実用上困難な場合
が生じた。
【0006】また通常、CDは最内周領域に再生に必要
な条件を設定する読取り領域を有しているが、従来の再
生専用領域を備えた光情報記録媒体では、その最内周領
域は再生専用領域となっていたために、記録に必要な条
件、および記録可能領域に記録された情報量を記録して
おく必要がある場合、こうした情報をCDと同じように
最内周領域に記録することは困難であった。さらに、こ
の種の再生専用領域を備えた光情報記録媒体における記
録可能領域は、その用途に応じて任意の位置にこれを形
成し、かつ再生専用領域と連続して再生可能であること
が望ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、再生専用領域と記録
可能領域との間の境界の記録可能領域であっても、良好
な再生信号を得ることができる記録を行うことが可能で
あり、かつ再生専用領域を任意の位置に設けることがで
き、さらには再生専用領域から記録可能領域にかけて、
あるいは記録可能領域から再生専用領域にかけて連続し
て再生可能な光情報記録媒体を提供することを課題とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は再生専
用領域のピットの幅を従来より狭くを形成することによ
って記録可能領域のプリグルーブによる記録可能部と容
易に識別可能とすることに着目したもので、透光性を有
する基板と、この基板上に設ける光吸収層と、この光吸
収層の上に設ける光反射層と、この光反射層の上に設け
る保護層とを有するとともに、上記基板の同一主面上
に、再生専用領域と記録可能領域とを形成し、この再生
専用領域は複数種のピットの配列からなるピット列を有
し、この記録可能領域は、該ピット列に連続して形成し
た記録可能部を有する光情報記録媒体であって、上記ピ
ットの幅をwpsとしたときに、0.3μm≦wps≦0.
5μmとすることを特徴とする光情報記録媒体である。
【0009】なお上記記録可能部を構成するプリグルー
ブの幅をwgsとしたときに、wps/wgs≦0.7とす
る、つまり記録可能領域のプリグルーブの幅wgsを再生
専用領域のピットの幅wpsより広く形成することが望ま
しい。
【0010】さらに、上記光吸収層の複素屈折率の実数
部をnabsとし、該光吸収層の平均膜厚をdavと
し、さらに再生光の波長をλとし、ρ=nabs/da
v/λとしたときに、0.05≦ρ≦0.6とするとと
もに、上記光吸収層の複素屈折率の虚部をkabsとし
たときに、0.01≦kabs≦0.3とすることが望
ましい。
【0011】
【作用】本発明による光情報記録媒体においては、記録
可能領域に設ける光吸収層を再生専用領域にも連続して
設けているため、この再生専用領域における複数種のピ
ットの配列により構成されたピット列に連続して記録可
能領域の記録可能部を形成することができる。したがっ
て、再生専用領域との境界部分の記録可能領域の端部か
らその記録可能部に良好に記録を行うことができる。
【0012】また、ピット列と記録可能部とは連続して
設けられているために、再生専用領域を任意の位置に設
けることができる。したがって、再生専用領域から記録
可能領域にかけて、あるいは記録可能領域から再生専用
領域にかけて連続して再生が可能となる。
【0013】さらに、再生専用領域のピットの幅wps
を0.3〜0.5μmの範囲とすることによりピットの
部分を暗くすることができ、CD規格に規定する変調
度、つまりI11/Itopが60%以上であること、
およびI3/Itopが30%以上であることを満足す
ることが可能となる。ただし「Itop」は、CDの再
生信号における最大反射光量であり、「I11」は、記
録が行われるグルーブ内において記録される最長ピット
により回折されて対物レンズに返ってくる反射光量と、
非ピット部により反射されて対物レンズに返ってくる反
射光量との差に対応する光学的変調成分であり、「I
3」は、記録が行われるグルーブ内において記録される
最短ピットにより回折されて対物レンズに返ってくる反
射光量と、非ビット部により反射されて対物レンズに返
ってくる反射光量との差に対応する光学的変調成分であ
る。なお、ピットの幅wpsが0.3μmより小さい
と、CD規格に規定する変調度を満足することができ
ず、0.5μmより大きいと、ピットの部分が明るくな
ってしまい、再生専用領域のこのピット部において変調
度を満足することができない。
【0014】また、記録可能領域の記録可能部を構成す
るプリグルーブの幅をwgsとしたときに、wps/wgs≦
0.7とすることにより、つまり再生専用領域のピット
の幅wpsを、プリグルーブの幅wgsよりも一定割合以上
に狭くすることにより、ピット部分を暗く、かつプリグ
ルーブ部分を明るくすることができる。したがって、プ
リグルーブ部分に記録を行った場合に、その記録部の明
るさをピットの明るさと同程度にすることが可能となる
ため連続して再生が可能であり、CD規格に規定する変
調度を満足することが可能となり、記録後の記録可能領
域のプリグルーブ部分の反射率をも70%以上と高くす
ることができる。
【0015】なお、この割合が0.7以上の場合には、
記録可能領域のプリグルーブ部分の記録後における記録
可能部の明るさが、再生専用領域のピット部の明るさに
対して同程度となってしまうために、プリグルーブ部分
に記録を行った場合、ピット部とプリグルーブ部との明
るさの差がなくなってしまう。したがって、その反射率
を高く取ることができず、再生専用領域から記録可能領
域へ、あるいは記録可能領域から再生専用領域への連続
した再生が困難となる。
【0016】
【実施例】つぎに本発明の一実施例による光情報記録媒
体1を図1ないし図6にもとづき説明する。図1は光情
報記録媒体1の斜視図であって、この光情報記録媒体1
はその最内周領域から最外周領域に向かって第1の再生
専用領域2、第1の記録可能領域3、第2の再生専用領
域4、および第2の記録可能領域5をそれぞれ形成して
ある。
【0017】最内周領域部分に第1の記録可能領域3を
形成したことにより、外周領域に形成された第2の記録
可能領域5の途中までしか記録が行われなかった場合
に、その記録終了位置に関する情報を最内周の第1の記
録可能領域3に記録しておくことができる。したがっ
て、さらに新たに記録を行う場合であっても、容易かつ
迅速に記録光の位置を記録開始位置に位置させることが
できる。
【0018】なお、第1の再生専用領域2および第2の
再生専用領域4のそれぞれの実質的構成は同一であるの
で、以下特別に互いを区別する必要のないときは「再生
専用領域2」として説明する。また、第1の記録可能領
域3および第2の記録可能領域5も同様に、以下「記録
可能領域3」として説明する。
【0019】図2は、再生専用領域2の部分を拡大して
模式的に示した断面図であって、この再生専用領域2の
部分における光情報記録媒体1は、透光性の基板6と、
この基板6の主面上に形成した光吸収層7と、この光吸
収層7の上に形成した光反射層8と、この光反射層8の
上に形成した保護層9とを有する。基板6は、ポリカー
ボネート等の樹脂からこれを構成する。光吸収層7は、
シアニン等の有機色素からこれを構成するが、複数の層
からこれを構成してもよい。光反射層8は金等の金属か
らこれを構成する。保護層9は、紫外線硬化樹脂等から
なる硬質層によりこれを構成する。
【0020】基板6の主面にはこの基板6面に対して凹
状のピット10を形成してある。このピット10は基板
6面に対して凹状でもよいが、凸状であってもよく、そ
の他の光学的ピットであってもよい。基板6と光吸収層
7とは第1の層界11により互いに接している。光吸収
層7と光反射層8とは第2の層界12により接してい
る。光反射層8と保護層9とは第3の層界13により接
している。他の層を設ける場合には、その他の層がこの
光反射層8と保護層9との間に介在することがある。
【0021】図3は、記録可能領域3部分を拡大して模
式的に示した断面図であって、再生専用領域2と同様な
構造であるが、異なる構造として、基板6にはピット1
0のかわりに、同じく基板6面に対して凹状のスパイラ
ル状にプリグルーブ14を形成してある。このプリグル
ーブ14の左右には、このプリグルーブ14以外の部分
すなわちランド15が位置している。なおこのランド1
5は、再生専用領域2においては非ピット部に相当す
る。
【0022】なお、このプリグルーブ14部分の底部が
記録可能部16として機能するものである。すなわち、
光情報記録媒体1に記録光(記録用レーザー光)L1を
照射したときに、光吸収層7がこのレーザー光L1のエ
ネルギーを吸収することにより発熱し、基板6側に熱変
形が生じてピット10に相当する記録ピット17を形成
する。あるときには、光吸収層7に光学的変化が生ずる
場合もある。
【0023】さらに、プリグルーブ14の深さdgs(ラ
ンド15の部分における光吸収層7と基板6との第1の
層界11から、プリグルーブ14の部分における第1の
層界11の最底部の深さ)を、ピット10の深さdps
(非ピット部15の部分における光吸収層7と基板6と
の第1の層界11から、ピット10の部分における第1
の層界11の最底部の深さ)よりも浅く形成する。
【0024】たとえば、ピット10の深さdpsを130
nm以上とすることにより、CD規格に規定する変調
度、つまりI11/Itopが60%以上であること、およ
びI3/Itopが30%以上であることを満足することが
可能となる。
【0025】また、記録可能部16を構成するプリグル
ーブ14の深さをdgsとしたときに、dps/dgs≧1.
5とすることにより、つまりピット10の深さdpsを、
プリグルーブ14の深さdgsよりも一定割合以上に深く
することにより、CD規格に規定する変調度を満足する
ことが可能となり、記録後の記録可能領域3のプリグル
ーブ14部分の再生光(再生用レーザー光)L2に対す
る反射率をも70%以上と高くすることができる。
【0026】かくすることにより、記録可能領域3の記
録可能部16に記録された信号の再生信号を再生専用領
域2における再生信号と同様のものにすることができ
る。
【0027】また、記録可能部16つまりプリグルーブ
14の幅wgsは、ピット10の幅wpsよりも広くこれを
形成する。たとえば、ピット10の幅wpsを0.3μm
以上0.8μm以下とすることにより、ピット10の部
分を暗くすることができ、大きな変調度を取ることがで
きる。なお実用上、ピット10の幅wpsは0.4〜0.
6μmの範囲が望ましい。この範囲に設定することによ
りCD規格に規定する変調度、プッシュプル、ジッター
を満足することができる。
【0028】また、記録可能部16を構成するプリグル
ーブ14の幅をwgsとしたときに、wps/wgs≦0.7
とすることにより、すなわちプリグルーブ14の幅wgs
をピット10の幅wpsよりも一定割合以上に広くするこ
とによって、ピット10部分を暗く、プリグルーブ14
部分を明るくすることができる。したがって、プリグル
ーブ14部分に記録した場合に、その記録部の明るさを
ピット10と同じ程度とすることができる。
【0029】かくすることにより、記録可能領域3にお
いても再生専用領域2の再生信号と同様な再生信号を得
ることが可能となる。
【0030】こうしたピット10およびプリグルーブ1
4を有する基板6を得るには、まずガラス等の原盤にフ
ォトレジストを塗布する。所定の情報を信号に変換した
ビームを、マスタリングマシンを用いてこのフォトレジ
ストに断続的に照射することにより、所定の複数種の凸
状のピット10を形成し、続けてビームを連続的に照射
することにより、凸状の記録可能部16を形成する。つ
いで、現像し、この原盤を用いて電鋳法によりスタンパ
を製造する。このスタンパを用いて射出成形法等により
成形し、所望のピット10およびプリグルーブ14を形
成した基板6を得ることができる。
【0031】図4は、光情報記録媒体1の第1の再生専
用領域2から第1の記録可能領域3、あるいは第2の再
生専用領域4から第2の記録可能領域5にかけての基板
6面を示した部分拡大図である。図4の上側が、基板6
上に複数種のピット10を有する再生専用領域2であ
る。下側が、基板6上にプリグルーブ14ないし記録可
能部16を有する記録可能領域3である。図示のよう
に、ピット10列に連続して記録可能部16を形成して
いる。
【0032】つぎに、基板6、光吸収層7、光反射層8
および保護層9についてさらに詳細に説明する。前記基
板6は、記録光L1および再生光L2に対して透光性を
有し、CDプレーヤー等を用いて再生する目的であれ
ば、形状は円板状が望ましいが、カード状のものであっ
てもよい。この基板6は、たとえばポリカーボネート、
ポリオレフィン等の樹脂を射出成形することにより、あ
るいはガラスをカッティングすることによりこれを構成
する。
【0033】こうした透光性の基板6を用いることによ
り基板6側から記録光L1あるいは再生光L2を照射す
ることができ、基板6の光入射面に付着するゴミやきず
により生じる記録再生特性への影響をなくすことができ
る。
【0034】前記光吸収層7は、記録光L1を吸収し、
その吸収により記録部としての記録ピット17を形成す
る。あるいは記録部を形成させる性質を有する材料から
これを構成する。こうした材料は、記録光L1の照射に
より照射された部分の光学的性質が変化するものでもよ
い。たとえば、低融点金属等の光磁気記録材料や有機色
素等の公知の光情報記録媒体に用いられる材料を利用可
能である。これらの材料をスピンコート法、蒸着法等に
より形成する。
【0035】なお、この光吸収層7があってもCDと同
様の高い反射率を得るためには、光吸収層7の光学的性
質を考慮する必要がある。すなわち、本発明者らによる
実験およびシミュレーションの結果から、以下のことが
わかっている。
【0036】光吸収層7の複素屈折率の実数部をnabs
とし、光吸収層7の複素屈折率の虚数部をkabsとし、
光吸収層7の平均膜厚をdav(光吸収層7の体積/光吸
収層7が形成された領域の面積、として示される)と
し、再生光(再生用レーザー光)L2の波長をλとし、
さらに光学的パラメーターρ=nabs・dav/λとした
ときに、0.05≦ρ≦1.6であり、かつ0.01≦
kabs≦0.3の関係にあると高い反射率(具体的には
70%以上)を得ることができることがわかっている。
【0037】すなわち、基板6上に光吸収層7および光
反射層8を設けた構成を有する光情報記録媒体1におい
て、CD規格に規定している反射率が70%以上、かつ
変調度として示されるI11/Itopが60%以上、およ
び変調度I3/Itopが0.3〜0.7という出力信号を
得るためには、ρ=nabs・dav/λを0.05≦ρ≦
1.6の範囲内に設定することにより、容易に実現する
ことができることがわかっている。
【0038】上記ρが0.05よりも小さい場合には、
光吸収層7の平均膜厚davを相当薄くしなければならな
いため、製造上実用的ではない。したがって、0.05
≦ρ≦0.6の範囲において十分な反射率を取るために
は、0.30≦ρ≦0.6の範囲が実用的であり、十分
な変調度を取るためには、0.1以上の範囲が望まし
く、変調度の大きい安定した記録特性を得るためには
0.45±0.1の範囲が最も望ましい範囲であるとい
うことができる。
【0039】さらに、図5に示すようにρが0.6以上
の範囲であっても、グラフ上でのピーク点であれば、反
射率が70%を越えることが可能である。0.6<ρ<
1.6の範囲においては、ピーク点は2点あり、常に
0.6<ρ<1.10の範囲と、1.10<ρ<1.6
の範囲とにあり、それらのピーク点において高い反射率
を得ることができることがわかっている。ρ>1.6の
時には膜厚が厚くなるため、膜厚の制御が困難になり、
製造上実用的ではない。
【0040】このρと反射率との関係を示すグラフは、
指数関数と、周期関数との組み合わされた関数として表
され、ρが大きくなるにしたがって、周期関数の振幅が
大きくなる。こうした周期関数の振幅は、光情報記録媒
体1を構成する層の複素屈折率、膜厚、それらの均質性
等をパラメーターとして変化する。たとえば、光吸収層
7から光が入射する側にある層の屈折率が小さいと、反
射率はグラフ全体として反射率が高くなる方向にシフト
する等である。
【0041】また、このグラフは光吸収層7の複素屈折
率の虚部kabs、およびdavをパラメーターとする指数
関数で表され、図6に示すようにkabsが大きくなるほ
どグラフ全体の反射率の減衰が大きくなるということも
わかっている。光吸収層7が均質であり、その複素屈折
率の実部nabs、膜厚davに不均一な分布がない限り、上
記グラフのピークを示す点の周期には変化がないことが
本発明者らのシミュレーションによりわかっている。
【0042】なお、条件により、図5におけるグラフの
ボトム点の反射率についても、上記パラメーター条件を
制御することによりこれを高くすることが可能である
が、ρをボトム点付近に設定した場合には、変調度を大
きく取ることが困難であり、ある場合には、記録前より
も反射率が上昇してしまう場合も生じる。したがって、
ρはピーク点付近に設定することが望ましい。
【0043】上記kabsについても言及する。高い反射
率を得るためにはこのkabsが0.3以下であることが
必要である。 なお本発明者らは、kabsの数値設定
が重要なパラメーターであることを見い出している。す
なわちこのkabsが0.3以下であれば、0に近くなる
ほど反射率は向上する。したがって、この範囲が最も望
ましい。しかし0に近づくほど記録感度が悪くなるた
め、0より大きいことが必要である。具体的には、0.
01以上の範囲が望ましく、実際には0.05前後が望
ましい。
【0044】上記ρが0.05〜0.6の範囲において
は同層の複素屈折率の虚部kabsは0.3以下であるこ
とが望ましい。またρが0.6〜1.6の範囲において
は、kabsは0.2以下であることが望ましい。
【0045】なお本発明の内容は、他の層がある場合に
おいても適用可能である。たとえば、基板6と光吸収層
7との間に透明層(たとえばSiO2等のエンハンス
層、下引き層等)を設けた場合には、この層を基板6の
一部として取り扱ってもよく、光吸収層7と光反射層8
との間に層(たとえば、エンハンス層、接着層、硬質層
等)を設けた場合には、これらの層を第2の光吸収層7
として考え、ρ=(n1・d1+n2・n2)/λとして取
り扱い、多数層になる場合には、 ρ=Σ(ni・di)/λ (ただし、iは整数、niは各層の複素屈折率の実数
部、diは各層の平均膜厚)とすれば、複数の層がある
場合にも同様に取り扱うことができる。
【0046】また、kabsの平均として表される合成複
素屈折率Kは、 K=Σdi・ki/Σdi (ただし、kiは各層の複素屈折率の虚部)として求め
れば単層の場合と同様に取り扱うことができる。
【0047】つぎに前記光反射層8は、CDとの関係を
考慮すると、できるだけ反射率を高くする必要があるこ
とから、金、銀、アルミニウム、あるいはこれらの合金
等を蒸着、スパッタ等の公知の薄膜形成法により形成す
ることが望ましい。光反射層8を設けることにより再生
信号の反射率を高くすることができるために、CDとほ
ぼ同様の再生信号を得ることが可能となる。
【0048】前記保護層9は、基板6、光吸収層7、光
反射層8等を保護する機能と、記録可能領域3の記録を
良好なものとする機能とを合わせ持つものである。その
硬さは、基板6あるいは光吸収層7との関係、ないしは
記録メカニズムとの関係等によりこれを決定する。たと
えば光吸収層7が光を吸収することにより、発熱し、そ
の発熱によっても基板6に変形部が生じることにより記
録が行われるものにおいては、保護層9の硬度は基板6
より硬いものであることはもちろんであるが、さらに光
吸収層7を基準としたときの光反射層8側が変形しない
程度に硬い方が望ましい。
【0049】再生専用領域2のピット10が基板6面に
対して凹凸状に形成されている場合、このような記録メ
カニズムのものは、基板6の変形部により再生専用領域
2におけるピット10と同様な回折光を得ることができ
るため、有利である。こうした場合には、光吸収層7を
基準としたときの基板6側の層は、記録光L1の照射に
より変形する層である必要がある。
【0050】なお、光情報記録媒体1の光吸収層7の位
置は、必ず透光性基板6と光反射層8との間になければ
ならず、また光反射層8も光吸収層7と保護層9との間
になければならない。
【0051】さらに、光吸収層7、光反射層8および保
護層9はそれぞれ単層に限られず、複数の層からなるも
のであってもよく、さらには他の機能を有するものであ
ってもよい。
【0052】光吸収層7、光反射層8および保護層9を
形成した面は、再生専用領域2および記録可能領域3を
覆っていれば、内外周縁部にはこれらを形成する必要は
なく、必ずしも全面に形成するする必要もない。しかし
ながら、再生専用領域2から記録可能領域3にかけて、
あるいは記録可能領域3から再生専用領域2にかけて
は、連続してこれらの層を形成する必要がある。また、
製造上、再生専用領域2および記録可能領域3を覆う層
の物質は同じである必要があり、層の構成も同じである
必要がある。
【0053】再生専用領域2および記録可能領域3は、
基板6の同一主面上にであれば、これらの数および順序
は問わず、それぞれ連続して複数形成されていてもよ
い。
【0054】本発明の再生専用領域2に記録する情報は
複数種のピット10によりこれを構成する。ここにいう
複数種のピット10とは、再生の際、複数の信号長が生
じるように再生光L2が移動する方向に長さの異なった
光学的ピットをいい、このピット10は基板6面に対し
て凹凸で形成したものが通常である。
【0055】しかしながら、広く用いられているCDの
ような情報担体との互換性を考慮すると、基板6に対し
て凹凸で形成したものが望ましい。
【0056】こうしたピット10は公知の手段、すなわ
ち、目的とするピット10の形状に応じた突起を表面に
有するスタンパ等を用い、基板6成形の際、あるいはそ
ののち、そのスタンパを押し当てることによりこれらを
形成する。この種のピット10から構成するピット列
は、透光性の基板6を通して再生光L2が照射される
と、これにともなって回折光を生ぜしめ、再生信号を得
ることができる。
【0057】再生専用領域2は少なくとも、光吸収層7
と光反射層8と保護層9とを有するものであり、複数種
のピット10からなるピット列を形成した基板6上の領
域を示すものである。記録可能領域3は、記録可能部1
6をピット10の列に連続して有するものである。
【0058】ピット10の列から記録可能部16にかけ
てあるいは記録可能部16からピット10の列にかけて
連続した部分にも、記録可能領域3と同様の光吸収層
7、光反射層8、保護層9を形成してあるために、記録
可能部16の開始位置から、または記録可能部16の終
了位置まで、記録可能部16の途中とほぼ同じ記録再生
信号を得ることが可能となる。さらにピット10の列か
ら記録可能部16にかけてあるいは記録可能部16から
ピット10の列にかけて連続して、トラッキングするこ
とが可能となる。
【0059】プリグルーブ14により構成した記録可能
部16は、その上に存在する光吸収層7に記録光L1が
照射されることにより、その照射部分の化学的、物理的
あるいは機械的変化が生じあるいは生じさせ、再生専用
領域2におけるピット10と同様の機能を有する記録部
つまり記録ピット17が形成される領域である。この記
録ピット17は、上述のようにその記録メカニズムは問
わないが、再生専用領域2から連続して再生することが
できる必要があることから、再生専用領域2と同様の再
生信号を得ることができる記録部が望ましい。
【0060】CDのような基板6上に凹凸によるピット
10を形成してある再生専用領域2を有する光情報記録
媒体1においては、記録光L1の照射によりプリグルー
ブ14もしくは記録可能部16、あるいはその周辺に変
形が生じ、ピット10と同様の回折光を得ることができ
る凹凸が形成される記録可能部16が望ましい。
【0061】なお本発明は、追記型の記録可能領域3に
適用可能であることはもちろんであるが、消去可能なも
のであっても適用可能である。
【0062】なお、こうした記録可能部16に記録を行
うためには、トラッキング手段を有していた方が望まし
い。トラッキング手段は、プリグルーブ14によるもの
が一般的であるが、これに限られるものではなく、すで
に公知のトラッキング手段たとえば、所定間隔ごとにあ
るいは所定の周期を持ったピットによるものであっても
よい。
【0063】またその形状は、凹状の矩形のものに限ら
れず、V字形やU字形の溝であってもよく、逆に台形、
Λ字形、キャップ状のように記録可能部16が凸形状で
あってもよい。なおプリグルーブ14によりトラッキン
グを行うものにおいては、そのプリグルーブ14は蛇行
していてもよい。なお、ピット列および記録可能部16
の基板6面における形状は同心円あるいはスパイラル状
が望ましい。
【0064】こうした再生専用領域2および記録可能領
域3を備えた光情報記録媒体1への記録は、たとえば以
下のようにして行う。すなわち、光情報記録媒体1の中
心部をクランプし、所定の回転数で回転させながら、ピ
ット列およびトラッキングガイド手段でトラッキングを
し、あらかじめ内周部に蓄えられている情報にもとづ
き、記録可能部16の開始位置を検知する。記録開始位
置を検知すると、透光性基板6側から比較的強い、ある
いは再生光L2とは波長の異なった記録光L1(レーザ
ービーム)を照射し、記録可能部16にピット10と同
じ機能を有する記録部つまり記録ピット17を形成す
る。
【0065】かくして記録が行われたのち、内周の記録
可能領域3に、記録したことの情報(たとえば、記録終
了位置)を上述と同様に記録光L1を照射することによ
り記録する。
【0066】このようにして記録された光情報記録媒体
1は、再生専用領域2の途中から外周部に形成された記
録可能領域3にかけて再生を行う場合であっても、連続
して再生を行うことができる。また、さらに新たな記録
を行う場合であっても、前に記録した記録終了位置が内
周に記録されているために、容易にその開始位置を決め
ることができる。
【0067】以下、本発明のより具体的な実施例1につ
いて説明する。トラックピッチ1.6μmであらかじめ
所定のEFM信号を11種の長さのピットとして記録し
た再生専用領域と、この再生専用領域に連続してトラッ
クピッチ1.6μmのスパイラル状の蛇行したプリグル
ーブを一方の主面に形成した記録可能領域とを有するス
タンパを用意し、射出成形法により、厚さ1.2mmの
円形のポリカーボネート製の基板を得た。
【0068】この基板のピット形状は凹状であり、プリ
グルーブ形状は凹状であり、ピットの幅wpsは300n
m、プリグルーブの幅wgsは500nm、したがってw
ps/wgsは0.60である。
【0069】この主面に、溶剤により溶解したシアニン
色素をスピンコート法により形成して色素層を形成し
た。この色素層のnabsは2.5、davは140nmで
ある。 このような色素膜の層を形成した基板上に、
スパッタ法により厚さ50nmのAu膜を形成した。
【0070】つぎに、スピンコート法によりUV硬化樹
脂を厚さ8μmになるように形成し、その後UV照射を
行って保護層を形成した。
【0071】こうして得られた光情報記録媒体の記録可
能領域に市販の記録装置を用い、EFM信号を記録し
た。このときの記録光の波長λは780nm、線速は
1.4m/sec、記録パワーは7.0mWである。し
たがって、nabs・dav/λは0.45である。
【0072】この光情報記録媒体を市販のCDプレーヤ
ーで再生したところ、以下のような特性を得ることがで
きた。すなわち、再生専用領域の変調度(I11/Ito
p)は64%、反射率(Rtop)は80%、記録可能領域
の変調度(I11/Itop)は70%、反射率(Rtop)は
72%であった。
【0073】このように、再生専用領域と記録可能領域
とは、ほぼ同等の特性を得ることができるため、再生専
用領域から記録可能領域にかけて、あるいは記録可能領
域から再生専用領域にかけて連続して再生が可能になる
ことがわかる。
【0074】つぎに、本発明のより具体的な実施例2に
ついて説明する。トラックピッチ1.6μmであらかじ
め所定のEFM信号を11種の長さのピットとして記録
した再生専用領域と、この再生専用領域に連続してトラ
ックピッチ1.6μmのスパイラル状の蛇行したプリグ
ルーブを一方の主面に形成した記録可能領域とを有する
スタンパを用意し、射出成形法により、厚さ1.2mm
の円形のポリカーボネート製の基板を得た。
【0075】この基板のピット形状は凸状であり、プリ
グルーブ形状は凹状であり、ピットの幅wpsは400n
m、プリグルーブの幅wgsは140nm、したがってw
ps/wgsは0.67である。
【0076】この主面に、溶剤により溶解したシアニン
色素をスピンコート法により形成して色素層を形成し
た。この色素層のnabsは2.5、davは140nmで
ある。 このような色素膜の層を形成した基板上に、
スパッタ法により厚さ50nmのAu膜を形成した。
【0077】つぎに、スピンコート法によりUV硬化樹
脂を厚さ8μmになるように形成し、その後UV照射を
行って保護層を形成した。
【0078】こうして得られた光情報記録媒体の記録可
能領域に市販の記録装置を用い、EFM信号を記録し
た。このときの記録光の波長λは780nm、線速は
1.4m/sec、記録パワーは7.0mWである。し
たがって、nabs・dav/λは0.45である。
【0079】この光情報記録媒体を市販のCDプレーヤ
ーで再生したところ、以下のような特性を得ることがで
きた。すなわち、再生専用領域の変調度(I11/Ito
p)は75%、反射率(Rtop)は70%、記録可能領域
の変調度(I11/Itop)は68%、反射率(Rtop)は
70%であった。
【0080】このように、再生専用領域と記録可能領域
とは、ほぼ同等の特性を得ることができるため、再生専
用領域から記録可能領域にかけて、あるいは記録可能領
域から再生専用領域にかけて連続して再生が可能になる
ことがわかる。
【0081】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、再生専用
領域のピットの幅を0.3μm以上0.8μm以下と
し、ないしは記録可能領域の記録可能部の幅との比を
0.7以下とすることにより、再生専用領域と記録可能
領域との境界の記録可能領域であっても良好な再生信号
を得ることができる記録を行うことが可能であり、かつ
再生専用領域を任意の位置に設けることができ、さらに
は再生専用領域から記録可能領域にかけて、あるいは記
録可能領域から再生専用領域にかけて連続して再生可能
な光情報記録媒体を提供することができる。
【0082】さらには、再生専用領域を有しているため
に、同一の情報を有する光情報記録媒体を大量に供給可
能となる。また、光反射層を有しているために、再生信
号の反射率を高くすることができ、いずれの領域からも
CDと同様な再生信号を得ることが可能となる。
【0083】また、CD規格に規定するクロストークも
これを低く押さえることができる。
【0084】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による光情報記録媒体1の一
部切欠き斜視図である。
【図2】同、光情報記録媒体1の再生専用領域2の部分
を拡大して模式的に示した断面図である。
【図3】同、光情報記録媒体1の記録可能領域3の部分
を拡大して模式的に示した断面図である。
【図4】同、光情報記録媒体1の基板6上の再生専用領
域2と記録可能領域3とを示した部分拡大断面図であ
る。
【図5】同、ρ(=nabs・dav/λ)と反射率との関
係のグラフである。
【図6】同、光吸収層7の複素屈折率の虚部kabsと反
射率との関係のグラフである。
【符号の説明】
1 光情報記録媒体 2 第1の再生専用領域 3 第1の記録可能領域4 第2の再生専用領域 5 第2の記録可能領域 6 基板 7 光吸収層 8 光反射層 9 保護層 10 ピット 11 第1の層界 12 第2の層界 13 第3の層界 14 プリグルーブ 15 ランド(非ピット部) 16 記録可能部 17 記録ピット dps ピット10の深さ(非ピット部15の部分におけ
る光吸収層7と基板6との第1の層界11から、ピット
10の部分における第1の層界11の最底部の深さ) dgs プリグルーブ14の深さ(ランド15の部分にお
ける光吸収層7と基板6との第1の層界11から、プリ
グルーブ14の部分における第1の層界11の最底部の
深さ) wps ピット10の幅 wgs プリグルーブ14の幅 nabs 光吸収層7の複素屈折率の実数部 kabs 光吸収層7の複素屈折率の虚数部 dav 光吸収層7の平均膜厚 λ 再生光L2の波長 L1 記録光(記録用レーザー光) L2 再生光(再生用レーザー光)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性を有する基板と、 この基板上に設ける光吸収層と、 この光吸収層の上に設ける光反射層と、 この光反射層の上に設ける保護層とを有するとともに、 前記基板の同一主面上に、再生専用領域形成し、 この再生専用領域は複数種のピットの配列からなるピッ
    ト列を有する光情報記録媒体であって、 前記ピットの幅をwpsとしたときに、 0.3μm≦wps≦0.5μm とするとともに、 前記光吸収層の複素屈折率の実数部をnabsとし、 該光吸収層の平均膜厚をdavとし、 さらに再生光の波長をλとし、 ρ=nabs・dav/λとしたとき、 0.05≦ρ≦0.6であるとともに、 前記光吸収層の複素屈折率の虚部をkabsとしたとき
    に、 0.01≦kabs≦0.3である ことを特徴とする光
    情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 透光性を有する基板と、 この基板上に設ける光吸収層と、 この光吸収層の上に設ける光反射層と、 この光反射層の上に設ける保護層とを有するとともに、 前記基板の同一主面上に、再生専用領域と記録可能領域
    とを形成し、 この再生専用領域は複数種のピットの配列からなるピッ
    ト列を有し、この記録可能領域は、該ピット列に連続し
    て形成した記録可能部を有する光情報記録媒体であっ
    て、 前記ピットの幅をwpsとしたときに、 0.3μm≦wps≦0.5μm とするとともに、 前記光吸収層の複素屈折率の実数音をnabsとし、 該光吸収層の平均膜厚をdavとし、 さらに再生光の波長をλとし、 ρ=nabs・dav/λとしたとき、 0.05≦ρ≦0.6であるとともに、 前記光吸収層の複素屈折率の虚部をkabsとしたとき
    に、 0.01≦kabs≦0.3であることを特徴とする
    情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 透光性を有する基板と、 この基板上に設ける光吸収層と、 この光吸収層の上に設ける光反射層と、 この光反射層の上に設ける保護層とを有するとともに、 前記基板の同一主面上に、再生専用領域と記録可能領域
    とを形成し、 この再生専用領域は複数種のピットの配列からなるピッ
    ト列を有し、この記録可能領域は、該ピット列に連続し
    て形成した記録可能部を有する光情報記録媒体であっ
    て、 前記ピットの幅をwpsとしたときに、 0.3μm≦wps≦0.5μm とするとともに、 前記記録可能部を構成するプリグルーブの幅をwgsと
    したときに、 wps/wgs≦0.7とし、かつ 前記光吸収層の複素屈折率の実数部をnabsとし、 該光吸収層の平均膜厚をdavとし、 さらに再生光の波長をλとし、 ρ=nabs・dav/λとしたとき、 0.05≦ρ≦0.6であるとともに、 前記光吸収層の複素屈折率の虚部をkabsとしたとき
    に、 0.01≦kabs≦0.3であることを特徴とする
    情報記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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