JP2005532732A - デルタ・シグマ変調回路、およびデルタ・シグマ変調回路を用いるマルチノイズ減衰帯域とデータコンバータとを利用する方法 - Google Patents

デルタ・シグマ変調回路、およびデルタ・シグマ変調回路を用いるマルチノイズ減衰帯域とデータコンバータとを利用する方法 Download PDF

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Abstract

ノイズ伝達関数の信号ベースバンドでのノイズの減衰を特徴とする第1のセットの極とゼロ点、並びに、ノイズ伝達関数のベースバンドの帯域外の少なくとも1つの追加帯域内のノイズを減衰させることを特徴とする少なくとも1つの追加セットの少なくとも1つの極と少なくとも1つのゼロ点を生成するフィルタシステム(501a、50b)を備えたノイズシェーパ。減衰帯域は、前記ノイズ伝達関数の信号ベースバンドに減衰帯域を含み得る。

Description

(発明の背景)
(発明の分野)
本発明は一般にデルタ・シグマ変調器に関し、特に、デルタ・シグマ変調回路と、デルタ・シグマ変調回路を用いるマルチノイズ減衰帯域とデータコンバータとを利用する方法とに関する。
(発明の背景)
デルタ・シグマ変調器は、特に、デジタル・アナログ変換器およびアナログ・デジタル変換器(DACおよびADC)において有用である。オーバサンプリングを利用して、デルタ・シグマ変調器は、一般に入力信号帯域幅よりもずっと広いオーバサンプリング周波数帯域の両端にわたって量子化ノイズパワーの拡散を行う。さらに、デルタ・シグマ変調器は、入力信号用ローパスフィルタとして機能し、ノイズに対してハイパスフィルタとして機能することによりノイズ整形を行う。これによって量子化ノイズパワーのほとんどが信号帯域の中からシフトされる。
典型的デルタ・シグマ変調器は、負帰還を用いて入力信号を加算する加算器と、線形フィルタと、量子化器と、量子化器の出力と加算器の反転入力とを結合するフィードバックループとを備える。線形フィルタが単一の積分器または別のフィルタ段を1次変調器内に備えているのに対して、より高次の変調器内のループフィルタは対応する数のカスケード形のフィルタ段を備える。高次の変調器は、低次の量子化ノイズ伝達特性よりも向上した量子化ノイズ伝達特性を有するが、次数が上がるにつれて安定性がより重要な設計要因となる。量子化器は1ビット量子化器またはマルチビット量子化器のいずれであってもよい。
デルタ・シグマ変調器内に積分段を備えた複数のアプリケーションにおいて、スイッチドキャパシタフィルタ/積分器は有用である。一般に、基本差動スイッチドキャパシタフィルタ積分器は、サンプリング(チャージング)相の最中に、サンプリングキャパシタ上へ入力信号のサンプリングを行う。ADCのフィードバックループでDAC機能を実行するために上記サンプリング相の最中に基準サンプリングキャパシタ上へ基準電圧のサンプリングを行ってもよい。以下のダンプ相の最中に、サンプリングキャパシタ上の電荷は、増幅器フィードバックループ内の演算増幅器と積分器キャパシタの加算ノードへ転送される。演算増幅器は積分器出力を駆動する。
スイッチドキャパシタフィルタ、および、多相時に動作する電流ステアリングDACなどの同様の回路に関する1つの欠点として非効率であることが挙げられる。スイッチドキャパシタフィルタ積分器の場合、演算増幅器の電流駆動能力は二相設計用のおよそ1/2の時間しか利用されない。すなわち、演算増幅器がダンプ相の最中に電流駆動を行っている間、演算増幅器の電流駆動能力はサンプリング相の最中には一般に利用されない。
回路の非効率問題の処理は、特にデルタ・シグマ変調器アプリケーションでは主たる努力事項となる。中でも、回路効率の改善は、ノイズ減衰などの別のパフォーマンスパラメータの妥協を結果としてもたらす場合がある。このため、ノイズパフォーマンスやその他の動作特性を犠牲にしない効率のよい多相フィルタ並びに関連するデルタ・シグマ変調器の設計および構築を行うためのいくつかの改善された技法が求められている。
(発明の概要)
本発明の原理は、ノイズ伝達関数内に複数の減衰帯域を持つデルタ・シグマ変調を実行する回路並びに方法で具現化される。1つの特定の実施形態によれば、ノイズ伝達関数における信号ベースバンドでのノイズの減衰を特徴とする第1のセットの極とゼロ点、並びに、ノイズ伝達関数の信号ベースバンドにおけるノイズの減衰を特徴とする少なくとも1つの追加セットの少なくとも1つの極とゼロ点を生成するフィルタシステムを備えたノイズシェーパが開示される。
デルタ・シグマ変調器のノイズ伝達関数におけるマルチ減衰帯域は著しい利点を実現する。例えば、z平面内の単位円周上に画定されるn個の減衰帯域を持つデルタ・シグマ変調器は、出力信号をインタリーブして、n個の変換エレメントの中へ入れることを可能にする。マルチ減衰帯域でのノイズの減衰は、この減衰が行われなければ、インタリーブされた変換エレメント間のミスマッチにより復調されることになるノイズの最小化を保証するものである。スイッチドキャパシタフィルタDACや加算器の場合、インタリーブされた変換エレメントによって、n個の非オーバーラップ相における出力演算増幅器の電流能力の十分な利用が可能となる。電流ステアリングDACなどの電流ステアリング回路では、インタリーブ済みの電流ステアリングエレメントによってさらに平滑な出力信号の生成が行われる。
本発明および本発明の利点をさらに完全に理解するために、添付図面と関連して以下説明を行う。
(発明の詳細な説明)
図面の図1〜図8に描かれている実施形態を参照することにより、本発明の原理およびこの原理の利点をもっとも良く理解することができる。図では、同じ参照番号は同じ部品を示すものとする。
図1は本発明の原理を説明するのに適したデジタル・アナログ変換器システム100の高レベルの機能ブロック図である。説明の便宜上、コンパクトディスク(CD)やデジタル多用途ディスク(DVD)プレイヤなどのソース101から得られるデジタルオーディオを処理するオーディオ・アプリケーションについて説明する。しかしながら、以下に説明するコンセプトは、広範囲のデジタル・アナログアプリケーション、並びに、アナログ・デジタルアプリケーションで利用することが可能である。
システム100は、ノイズ伝達関数(NTF)にマルチ減衰帯域を備えたマルチビットノイズシェーパ102に基づくものである。ノイズシェーパ102についてはさらに以下で詳細に論じることにするが、一般的に言えば、NTFには、信号通過帯域でノイズを減衰するための1つの減衰帯域と、ノイズシェーパの出力ストリームを後で分割して奇数および偶数のパリティサンプルに変えることにより、復調されたエレメントのミスマッチノイズを減衰するための別の減衰帯域とが含まれる。
奇数および偶数パリティサンプルへの分割はブロック103で行われ、このブロック103によって偶数パリティサンプルは第1のダイナミックエレメントマッチングブロック(DEM0)104へ、また、奇数パリティサンプルは第2のダイナミックエレメントマッチングブロック(DEM1)105へ切り替えられる。DEMブロック104と105から出された出力信号は、DAC108の偶数パリティエレメント106と奇数パリティエレメント107とへそれぞれ渡される。DEMブロック104と105とは、一般に、偶数および奇数のパリティエレメントブロック106と107の個々のエレメント間のノイズシェーパ102から、分割された出力ストリームを分散することにより、ミスマッチノイズを減らすものである。DAC108用の2つの例示構造について以下説明する。一般に、DAC108は、スイッチドキャパシタ設計または電流ステアリング設計のうちのいずれであってもよい。スイッチドキャパシタ設計の場合、偶数および奇数のパリティエレメント106と107は一般にスイッチとサンプリングキャパシタとを備える。電流ステアリング設計の場合、偶数および奇数のパリティエレメント106と107は、一般に、複数のセットの重み付き電流源を備えることになる。
概念的には、相Φ1の間、図1の112で全体が示されているスイッチング回路は、シングルエンド型積分器によって図1に表されている偶数パリティエレメント106から出力段109の加算ノードへ電荷すなわち電流を切り替える。同時に、奇数パリティエレメント107への入力信号はDEM105からの出力信号のサンプリングを行っている。相Φ2の間、上記処理は逆に行われ、偶数パリティエレメント106がDEM104からの出力信号のサンプリングを行い、奇数パリティエレメント107が出力段109の入力部で電荷すなわち電流の加算ノードへのダンピングを行うことになる。
スイッチドキャパシタフィルタ回路などの、多相時に動作している回路が、回路の最大能力まで利用されていないことがしばしば生じる。従来型の差動スイッチドキャパシタフィルタDACの場合について考えることにする。サンプリング相の間、DAC入力部における差分信号は1セットのサンプリングキャパシタ上へサンプルされる。次いで、サンプリングキャパシタ上の電荷は、積分(ダンプ)相の間、演算増幅積分器の差動加算ノードへ転送される。演算増幅器はシステム内の次の回路ブロックへ電流駆動を行う。次のサンプリング相の開始時に、加算ノードはサンプリングキャパシタから減結合される。上記処理が次のサンプルに対して繰り返される。したがって、50%の時間、すなわち積分相時に、演算増幅器はこの増幅器がアクティブになっている間だけ効果的に電流駆動を行っていることになる。
複数のセットのDAC素子や別の何らかの技法を交互に利用して、すべての動作相の間、DACオペアンプの電流駆動能力を十分に利用し、それによってシステム全体の効率を上げるようにすることが望ましい。例えば、回路利用の効率を上げる1つの可能な技法として、奇数および偶数のパリティサンプル値のサンプリングを独立に行い、これらのパリティサンプル値を交番位相で積分する技法がある。この場合、DAC演算増幅器の電流駆動はほとんどすべての時間中利用されることになる。しかし、交番形DAC素子の利用によって、一般に別のセットの問題が提示されることになる。
1つのアプローチでは、単一のデルタ・シグマ変調器で着信デジタルデータストリームを変調して、変調データを奇数および偶数のパリティサンプルに分割することが可能である。次いで、これらの奇数および偶数のパリティサンプルは、対応する奇数および偶数のセットのDAC素子を介してそれぞれ渡され、その結果生じる奇数および偶数のアナログ信号はDACオペアンプ内の交番位相合計されることになる。単一のデルタ・シグマ変調器を利用することによって、グローバルなノイズ整形を行うことができるという利点があるが、交互の半平面ストリームを処理する2つの別個のセットのDAC素子間での何らかのミスマッチによって、変調器出力ノイズがナイキスト周波数(Fs/2)で復調されることになる。このミスマッチ−復調ノイズを折り畳んで元の信号ベースバンドにすることが可能である。
第2のアプローチとして、奇数および偶数のデータストリームに対して2つの独立したデルタ・シグマ変調器と、個々の変調器の出力部の独立したDAC素子とを利用するアプローチがある。この技法は、DAC素子間の、潜在的ミスマッチにより復調されるノイズ問題を少なくするものである。しかし、個々のデルタ・シグマ変調器が1/2のサンプリングレートでデータ処理を行うため、個々のNTFのグローバルなノイズ整形関数が逆に悪影響を受けることになる。(一般に、個々の変調器を介してサンプルレートを1/2にすることにより、対応する信号帯域での潜在的ノイズ減衰はほぼ1/2になる。)
図1のシステムでは、選択されたノイズシェーパ102のNTFは図2Aに図示のように少なくとも2つのノイズ減衰帯域を有する。この構成によって、上述の2つのアプローチのバランスをとるという効果が得られる。低周波数減衰帯域は信号帯域でノイズの減衰を行い、第2の帯域は、非ゼロミスマッチ(不完全なマッチング)を用いて、(交番する)データストリームを別個のセットのDAC素子106と107とに分割することにより、ナイキスト・レートFs/2で復調できるノイズの減衰を行う。特に、信号帯域での減衰の平均レベル間の差分と、ナイキストでの平均レベル減衰とは、ダイナミックエレメントマッチング後の偶数および奇数のパリティエレメント106と107間のミスマッチの関数となる。さらに多くのミスマッチが出れば、ナイキストでさらに多くの変調器ノイズが復調されることになり、したがって、ナイキストでNTFにおけるより多くの減衰が必要となる。ナイキストで減衰が大きくなる結果、信号帯域の減衰の減少が得られる。(一般に、図2AのX軸より下の面積はX軸より上の面積に等しくなければならない。)したがって、NTFのグローバルなノイズ整形と、ローカルな減衰レベルとの間でバランスをとる必要がある。1%のミスマッチの場合、信号帯域とナイキストとにおいてほぼ−40dBの減衰レベルの差が最適である。
信号帯域での平均減衰レベルと、ナイキストでの平均減衰との間に所定の差分を設けてノイズシェーパ102にNTFを生成するために、z平面の左半分と右半分の2つの等しくないセットの極を備えた構成を選択することが望ましい。このような1つのノイズシェーパを特徴づける極とゼロ点のz平面でのプロットが図2Bに示されている。本例では、NTFの低周波数(信号帯域)ノイズ減衰の形状を画定する第1のセットの極ゼロ点ペア201を含む6次のノイズシェーパが特徴づけられる。第2のセットの極202によってナイキストにおけるノイズ減衰帯域の形状が画定される。極とゼロ点の数は、ナイキスト周波数(Re=−1,Im=0)の周辺の極ゼロ点ペアの数がDC点(Re=1,Im=0)周辺の極ゼロ点ペアの数より少なければ、実施形態の間で変動するものであってもよい。すなわち、2つのセットの極ゼロ点ペア201と202とは鏡像ではない。さらに、所望のグローバルで、ローカルなノイズ整形関数に対応して、複数の異なる極ゼロ点の配置が可能である。例えば、交番する非対称極ゼロ点配置は、z=−1における単一のゼロ点とユニット回路内の負の実軸上の対応する極、および、単位円内のDC点と対応する極の辺りのユニット回路上の2または3以上のゼロ点となる。
図3Aは、図2Bの極ゼロ点配置と、図2Aの対応するNTFとを生成することになる6次の重み付きフィードフォワードデルタ・シグマ変調器300の例図である。変調器300は、一般に、入力加算器301と、1/(1−Z−1)のレスポンスを持つ4つの(4)フィルタ段302a〜302d、並びに、1/(1+Z−1)のレスポンスを持つ各々2つの(2)フィルタ段303aと303bを備えたループフィルタを備える。フィードフォワード係数Cxは、フィードフォワード段304a〜304dにより実装され、フィルタ段302a〜302dと303a〜303bの出力部から出力加算器305を駆動する。上記フィードフォワード段は、デジタル実施形態では減衰器、増幅器(ゲイン段)あるいは乗算器となることができる。変調器300から出る出力信号は、マルチビット量子化器306と遅延エレメント309とにより生成され、入力加算器301の反転入力へフィードバックされる。例示の実施形態は、3つのフィードバックループ307a〜307cおよびこれらフィードバックループのそれぞれの加算器308a〜308cを備える。フィードフォワード設計を含むデルタ・シグマ変調トポロジについての一般的解説については、Norsworthyらの「デルタ・シグマデータコンバータ、理論、設計並びにシミュレーション」(IEEEプレス、1996年)などの文献で知ることができる。(A/Dコンバータなどのアナログのアプリケーションの場合、後述するデジタルフィルタ段並びに関連する回路は、上記文献に記載されているこれら回路のアナログ等価物によってほぼ置き換えられる。)
フィルタ段302a〜302dは、それぞれ、1/(1−Z−1)の伝達関数を有し、図2Bの正の実軸により画定されるz平面の右半分に極とゼロ点201とを生成する。極の実際の所在位置はフィードフォワード係数C1〜C4によりセットされる。フィードバックループ307aと307bは、DC点(Re=1、Im=0)から単位円(z=1)に沿って対応するゼロ点を移動させる。同様に、フィルタ段303aと303bは、それぞれ、1/(1+Z−1)の伝達関数を有し、フィードフォワード係数C5とC6とは、負の実軸により画定される図2Bのz平面の左半分に極202を配置する。フィードバックループ307cは、単位円に沿ってナイキストポイント(Re=−1、Im=0)から対応するゼロ点を移動させる。
表1は、図3Aのトポロジを用いて、48kHzの共通入力サンプリングレートでの一般的なオーディオ・アプリケーションデータの1セットの係数例を示すものである。これらのデータは128倍にアップサンプルされ、その結果ナイキスト周波数Fs/2はほぼ3.07MHzになる。この結果得られるノイズ伝達関数が図3Bに示されている。図3CはNTFの信号帯域内でのノイズ減衰の拡大図であり、図3Dはナイキストでのノイズ減衰の拡大図である。図3B〜3Cに示すように、所望の2つの減衰帯域が生成され、この生成によって、量子化器300からのデータは奇数および偶数のストリームに分割されて出力部DAC108への入力が可能となる。
Figure 2005532732
z平面の右半分と左半分に非対称の極ゼロ点セットを生成する8次のフィードバックデルタ・シグマ変調器400の例が図4Aに示されている。この場合、各々が伝達関数1/(1−Z−1)を持つ6つのフィルタ段401a〜401fと、それぞれのフィードバック係数C1〜C6を持つフィードバック加算器402a〜402fとによって、正の実軸により画定される右半分−平面に6個の極ゼロ点ペアが生成される。2つのフィードバックループ403aと403bによって、ゼロ点のうちの4つのゼロ点が単位円に沿ってDC(Re=1,Im=0)点から移される。2つの極ゼロ点ペアが、伝達関数1/(1+Z−1)およびフィードバック加算器405a〜405bを個々に備え、それぞれのフィードバック係数C7とC8とを持つフィルタ段404aと404bとによってz平面の左半分に画定される。フィードバックループ406はナイキスト点(Re=−1,Im=0)から2つのゼロ点をシフトする。
フィルタ段401a〜401fと404a〜404bとによりそれぞれ形成されるフィルタチェーンからの出力信号は出力加算器407により合計される。量子化器408は本実施形態ではマルチビット変調器出力を生成する。128倍にアップサンプルされた例示の48kHzオーディオ半平面ストリームの係数並びに図4Aのフィードバックトポロジを表2に示す。
Figure 2005532732
図4B〜4Cは、それぞれ、結果として生じるNTFおよび信号帯域とナイキスト帯域とおけるノイズ減衰の拡大図を図示する。
マルチ減衰帯域を持つNTFを生成する第3の代替例として、インタリーブ済みループフィルタ段を備えたデルタ・シグマ変調器がある。1例として図5Aに図示の重み付きフィードフォワード変調器500がある。この場合、ナイキストでのローカルなノイズ整形は、スイッチ(“SW”)または同様の回路502により時間的にインタリーブされた一対のセットの独立したループフィルタ段501aと501bとにより特徴づけられる。個々のセットの独立したフィルタ段501aと501bが、一対のフィルタ段503aと503bと、ローカルな極をセットするための係数CとCを持つ対応するフィードフォワード段504aと504bと、(1つの遅延Z−1とゲインgを持つ)フィードバックループ505と、ローカルなゼロ点をセットする加算器506とによって図5Aに表されている。(個々のセットの501aと501bの構造は単一のフィルタ段503から3またはそれ以上のフィルタ段503へ変更してもよく、また、所望の数と位置のローカルな極とゼロ点に応じて2以上のフィードバックループを含むようにしてもよい。)独立したループフィルタ段のセット501aと501bのゲイン段504からの出力信号は対応するセットのスイッチ507aと507bによりインタリーブされて変調器出力部の加算器508の中へ入れられる。
グローバルな(ベースバンド)ノイズ整形は、1セットの共有されるループフィルタ段(本ケースでは、それぞれの係数C〜Cが出力加算器508に入力される3つの積分段509a〜509c、および、対応するフィードフォワード段510a〜510c)を特徴とする。段501aと501bの出力信号はスイッチ(“SW”)502の中へ送出される。SW502の出力信号は、次いで、第1の積分段509aの中へ送出される。グローバルなフィルタ段の数は、NTF内の所望の数と位置のグローバルな極ゼロ点ペアに応じて実施形態毎に変更してもよい。DC点(Re=−1,Im=0)からユニット回路上のグローバルなノイズ整形用ゼロ点を移動させるフィードバックループ511(gのゲインおよび遅延Z−1の間の)と、加算器512とが図示されている。
マルチビット量子化器513と遅延エレメント514とは好適に変調器500の出力信号を生成する。この結果生じる出力信号は変調器の入力加算器514の反転入力へフィードバックされる。
独立したセットのフィルタ段501の間でインタリービングを行うことにより、個々のセット501aまたは501bは1/2のサンプリングレートで加算器508の入力に貢献する。この結果、図5Bに520で一般的に示すように、フィルタセット501aと501bとによりセットされた極とゼロ点はナイキスト(Fs/2)点(Re=−1,Im=0)周辺の左側半平面の中へ移されることになる。すでに説明した実施形態例の場合と同様、好適には右側半平面内の極とゼロ点の数は、右側半平面内の極とゼロ点の数より大きいことが望ましい。本例では、フィルタセット501aと501bはナイキスト周辺に2つの極ゼロ点ペアを生みだし、グローバルな(共有される)フィルタ段509a〜509cは、DC点の辺りに3つの極ゼロ点ペア521を生みだす。
図6はDAC108の1つの実施形態の電気接続図である。この場合、十分に差動的な設計が示されている。図を明瞭にするために、DEMから得られる4ビットの量子化サンプルを処理する4ビットのDACを例として示す。但し、量子化サンプルの幅は、使用する量子化器に応じてアプリケーション毎に変動するものとする。一般に、偶数パリティエレメント106aと106bとが電荷のサンプリングを行っている間、奇数パリティエレメント107aと107bとはオペアンプ109に対して電荷のダンピングを行っている。この逆もまた同様である。したがって、オペアンプ109の電流駆動能力は最大化されることになる。
本実施形態では、偶数パリティサンプルおよびこれらサンプルの(差動の場合の)相補形は、演算増幅器109の反転ノードと非反転加算ノードでそれぞれの偶数パリティエレメント106aと106bへそれぞれ送信される。反転加算ノード用偶数パリティエレメント106aをさらに詳細に示す。但し、相補エレメント106bは好適には同じ構造を有することが望ましい。ブロック106aと106bの偶数パリティエレメントは相1(Φ)の間、電荷のサンプリングを行い、相2(Φ)の間、電荷のダンプを行う。詳細には、相1の開始時にスイッチ605は閉じていて、或る遅延(相1遅延−Φ1D)後、入力スイッチ602a〜602dが閉じられ、偶数のDEM104から偶数のサンプリングキャパシタ604a〜604dのそれぞれの入力プレート上への対応する入力ビット(ビットA〜ビットD)のサンプリングを行う。スイッチ603a〜603dおよび606は相1の間開いている。相2(Φ)の間、スイッチ606は最初閉じるが、遅延(相2遅延−Φ2D)後、スイッチ603a〜603dが、サンプリングキャパシタ604a〜604dのそれぞれの入力プレート上の電荷をオペアンプ109の対応する加算ノードに対して付勢する。相2の間、スイッチ602a〜602dおよび605は開く。
同様に、奇数パリティサンプルおよびこれら奇数パリティサンプルの相補形が、演算増幅器108の反転加算ノードと非反転加算ノードでそれぞれの奇数パリティエレメント107aと107bとへ送信される。反転加算ノード用の奇数パリティエレメント107aをさらに詳細に示す。但し、107bは好適には同じ構造を有することが望ましい。ブロック107aと107bの奇数パリティエレメントは、相2(Φ)の間、電荷のサンプリングを行い、相1(Φ)の間、電荷のダンプを行う。詳細には、スイッチ613は、最初相2の間閉じていて、遅延(相2遅延−Φ2D)後、入力スイッチ610a〜610dは、奇数のDEM105から奇数のサンプリングキャパシタ612a〜612dのそれぞれの入力プレート上へ対応する入力ビット(ビットA〜ビットD)のサンプリングを行うために閉じられる。相2の間、スイッチ611a〜611dおよび614は開いている。相1(Φ)の間、スイッチ614は最初は閉じているが、遅延(相1遅延(Φ1D)後、サンプリングキャパシタ612a〜612dのそれぞれの入力プレートに対して電荷を付勢するためにスイッチ611a〜611dは閉じられる。相1の間、スイッチ610a〜610dおよび613は開かれている。
上述の原理は、デルタ・シグマ変調器のNTFで3以上の減衰帯域を必要とする例に対して拡張することができる。例えば、図7は、N個のDAC素子を用いてN個の段を処理する一般化されたデジタル・アナログシステム700を例示する図である。システム700は、デジタルデータソース701、および、システム700のNTFにN個の減衰帯域を生成するノイズシェーパ702を備える。以下さらにノイズシェーパ702について論じることにする。
スプリッタ703は、ノイズシェーパ702から量子化済みデジタルデータストリームを分割して、N個の半平面ストリームにする。次いで、DEM704は、N個のスイッチまたはN個のオーバーラップ段(Φ)で作動する同様の回路704への半平面ストリームの経路選定を行う。本実施形態では、N個の電流ステアリングDAC705が半平面ストリームを変換して、アナログ電流に変え、次いで、これらのアナログ電流は加算器706により合計されて、最終のアナログ出力信号が生みされる。
システム700で多相を利用する1つの利点として、アナログ出力信号での平滑化を高めるという結果が挙げられる。一般に、より多くの段と電流ステアリングDACとが存在する場合、アナログ出力信号はさらに平滑化されることになる。入力信号ストリームがN回分割されると、ミスマッチにより、ノイズシェーパ702からノイズが復調されてN個の別々の帯域の中へ入ることになる。このため、ノイズシェーパ702はN個の対応するノイズ減衰帯域を生みだすように好適に設計される。
例えば、N=4でかつノイズシェーパ702からの出力が個々にFs/4で4つの(4)半平面ストリームに分割される場合、DAC素子705間のいずれのミスマッチも復調して、帯域Fs/4と、Fs/2と、3Fs/4とに変えられる。したがって、ノイズシェーパ702は図8Aに図示のように4つの対応する減衰帯域を有することが望ましい。これらの減衰帯域に対応する1つの生じ得る極ゼロ点プロットを図8Bに示す。図8Bの極ゼロ点の配置は、1つの実施形態では、図5Aの変調トポロジを用いて達成され、この変調トポロジは、4回インタリーブされて共有フィルタ段503a〜503dの中へ入力される出力を有する4つの(4)独立フィルタ段501a〜501dを使用することにより変調される。上記とは別に、1/(1−Z−4)の伝達関数を持つ一対のフィルタ段と、z=1、−1、j、−jの周りに極とゼロ点を配置する対応するフィードバックループとを有するフィードフォワードまたはフィードバックトポロジが利用される。
要約すると、NTFにマルチノイズ減衰帯域を設けた変調器によって、多相時に動作するDAC、加算器または同様の回路の入力部のビットストリームを少なくとも2つの別々のストリームに分割することが可能となる。詳細には、有限のミスマッチを持つエレメント間の切り替え用ビットストリームを用いて潜在的に復調される変調器ノイズ、並びに、信号帯域内のノイズは、対応する減衰帯域内の変調器NTFの中で減衰される。次いで、この結果生じるマルチビットストリームは別個の処理段で変換されて、変換回路素子の利用を最大化することになる。
具体的実施形態を参照しながら本発明について説明したが、本発明を限定する意味で上記説明を解釈しようとするものではない。本発明の説明を参照するとき、開示の実施形態の種々の変更、並びに、本発明の代替実施形態が当業者に明らかになる。本発明の同じ目的を実現するための別の構造に対する変更や設計の基礎として、上記開示の概念並びに具体的実施形態が容易に利用できるものであると当業者は理解すべきである。また、このような等価の構成は、添付の請求項に記載の本発明の精神と範囲から逸脱するものではないことを当業者は理解すべきである。
したがって、本発明の真の範囲内に属する上記のような変更や実施形態のいずれも請求項によってこれをカバーしようとするものである。
図1は、本発明の原理に基づくマルチ減衰帯域と、インタリーブされた変換エレメントとを備えたデルタ・シグマ変調器を利用する例示のデジタル・アナログ変換器の高レベルの機能ブロック図である。 図2Aは、2つのノイズ減衰帯域を持つ例示のデルタ・シグマ変調器のノイズ伝達関数(NTF)を示すゲイン対周波数グラフである。 図2Bは、図2Aに図示のものと同様のマルチNTFノイズ減衰帯域を持つデルタ・シグマ変調器の極とゼロ点のz平面におけるプロットである。 図3Aは、図2Bに図示の極ゼロ点位置の生成に適したフィードフォワードデルタ・シグマ変調器の機能ブロック図である。 図3B〜図3Dは、例示のセットのフィードフォワード係数に関連する図3Aの変調器のノイズ伝達関数のゲイン対周波数グラフである。 図3B〜図3Dは、例示のセットのフィードフォワード係数に関連する図3Aの変調器のノイズ伝達関数のゲイン対周波数グラフである。 図3B〜図3Dは、例示のセットのフィードフォワード係数に関連する図3Aの変調器のノイズ伝達関数のゲイン対周波数グラフである。 図4Aは、z平面の左半分と右半分に非対称のセットの極ゼロ点ペアを生成するフィードバックデルタ・シグマ変調器の機能ブロック図である。 図4B〜図4Dは、例示のセットの係数に関連する図4Aの変調器のノイズ伝達関数のゲイン対周波数グラフである。 図4B〜図4Dは、例示のセットの係数に関連する図4Aの変調器のノイズ伝達関数のゲイン対周波数グラフである。 図4B〜図4Dは、例示のセットの係数に関連する図4Aの変調器のノイズ伝達関数のゲイン対周波数グラフである。 図5Aは、マルチノイズ減衰帯域を持つNTFの生成に適したインタリーブフィルタ段を備えたデルタ・シグマ変調器の機能ブロック図である。 図5Bは、図5Aの変調器の動作を示す、z平面における極ゼロ点のプロットである。 図6は、図1のシステムで使用するのに適したインタリーブされた変換エレメントを備えた例示のDACの電気接続図である。 図7は、N個のセットのインタリーブされた変換エレメントでのN個の相で動作する一般化したDACの機能ブロック図である。 図8Aは、4つの(4)ノイズ減衰帯域を備えた例示のデルタ・シグマ変調器のNTFのゲイン対周波数グラフである。 図8Bは、図8AのNTFを達成するのに適した可能な1セットの極とゼロ点を特徴づけるz平面における極ゼロ点プロットである。

Claims (29)

  1. 第1および第2の減衰帯域を用いてノイズ伝達関数を生成するフィルタシステムを備えたノイズシェーパ。
  2. 前記第1および第2の減衰帯域が、前記ノイズ伝達関数の信号ベースバンドに減衰帯域を含み、さらに、前記ノイズ伝達関数の前記信号ベースバンドの帯域外に別の減衰帯域を含む請求項1に記載のノイズシェーパ。
  3. 第1および第2の減衰帯域が前記フィルタシステムの第1および第2のセットの極とゼロ点に対応する請求項1に記載のノイズシェーパ。
  4. 前記第1および第2のセットの極とゼロ点が、前記ノイズ伝達関数のz平面特性化時に空間的に分離される第1および第2のセットの極とゼロ点を備えた請求項3に記載のノイズシェーパ。
  5. 前記ノイズ伝達関数のz平面特性化時に、前記第1および第2のセットの極とゼロ点が極とゼロ点の数において異なる請求項3に記載のノイズシェーパ。
  6. 前記フィルタシステムが、n個のセットの極とゼロ点を生成するためのn個のインタリーブ済みフィルタを備え、nは1より大きい整数である請求項3に記載のノイズシェーパ。
  7. フィードフォワードデルタ・シグマ変調器を備えた請求項1に記載のノイズシェーパであって、
    前記第1の減衰帯域を特徴づける第1の伝達関数を有し、変調器入力信号を受信し、変調器加算器と、前記加算器の出力部の変調器量子化器との中へ重み付き入力用の第1の信号を出力するフィルタと、
    前記第2の減衰帯域を特徴づける第2の伝達関数を有し、前記量子化器の出力部から入力信号を受信して、前記変調器加算器と量子化器との中へ重み付き入力用の第2の信号を出力するフィルタと、を備えたノイズシェーパ。
  8. フィードバックデルタ・シグマ変調器を備えた請求項1に記載のノイズシェーパであって、
    前記第1の減衰帯域を特徴づける第1の伝達関数を有し、前記変調器への入力信号と、変調器量子化器からのフィードバックとを受信し、前記量子化器への入力部で変調器加算器へ信号を出力するフィルタと、
    前記第2の減衰帯域を特徴づける第2の伝達関数を有し、前記量子化器からフィードバックを受信し、前記加算器へ信号を出力するフィルタと、を備えたノイズシェーパ。
  9. 前記フィルタシステムがデジタルフィルタシステムを備えた請求項1に記載のノイズシェーパ。
  10. 前記フィルタシステムがアナログフィルタシステムを備えた請求項1に記載のノイズシェーパ。
  11. 前記第1の減衰帯域がDCを含み、前記第2の減衰帯域が周波数Fs/nを含み、Fsはサンプリング周波数であり、nは1より大きい整数である請求項1に記載のノイズシェーパ。
  12. 複数の少なくとも2つの減衰帯域の第1および第2の減衰帯域として前記第1および第2の減衰帯域を選択し、前記複数の減衰帯域のうちの選択された1つの減衰帯域がDCを含み、前記複数の減衰帯域のうちの他の減衰帯域がFs/n・mの周波数を含み、この場合、Fsは前記サンプリング周波数であり、mとnは整数であり、nは1より大きく、かつ、mはnよりも小さい請求項1に記載のノイズシェーパ。
  13. デルタ・シグマ変調器において信号を変調する方法であって、
    ノイズ減衰を画定する第1のセットの少なくとも1つの極ゼロ点ペアを前記変調器のノイズ伝達関数内の第1の帯域にセットするステップと、
    ノイズ減衰を画定する第2のセットの少なくとも1つの極ゼロ点ペアを前記変調器の前記ノイズ伝達関数内の少なくとも1つの第2の帯域にセットするステップと、を備えた方法において、前記第1および第2の極ゼロ点ペアの数を選択して、前記ノイズ伝達関数における前記第1の帯域と前記第2の帯域間のノイズ減衰の差分を生成する方法。
  14. 前記第1および第2のセットの少なくとも一方の極ゼロ点ペアをセットする前記ステップが、前記変調器の前記ノイズ伝達関数のz平面特性化の原点の周りで互いに関して回転するように第1および第2のセットの少なくとも一方の極ゼロ点ペアをセットするステップを備えた請求項13に記載の方法。
  15. 前記第1および第2のセットの少なくとも一方の極ゼロ点ペアをセットする前記ステップが、第1および第2のセットの等しくない数の極ゼロ点ペアをセットするステップを備えた請求項13に記載の方法。
  16. 前記第1および第2のセットの少なくとも一方の極ゼロ点ペアをセットする前記ステップが、前記変調器の前記ノイズ伝達関数のz平面特性化の前記DC点とナイキスト点との周りに前記極ゼロ点ペアを配置するステップを備えた請求項13に記載の方法。
  17. 第1の数の極ゼロ点ペアをセットする前記ステップが、前記デルタ・シグマ変調器の前記ノイズ伝達関数のz平面特性化の単位円周上の前記DC点の周りに配置を行うステップを備え、さらに、前記第2の数の極ゼロ点ペアが、前記ノイズ伝達関数でn個の減衰帯域を画定するために、前記第1の数の極ゼロ点ペアから離間して配置された前記デルタ・シグマ変調器の前記ノイズ伝達関数のz平面特性化時に、前記単位円の周りの点に配置されたn個のセットの極ゼロ点ペアを備えた請求項13に記載の方法。
  18. 前記第2のセットの少なくとも1つの極ゼロ点ペアをセットする前記ステップが、第1および第2のフィルタ段のインタリービングを行うサブステップを備えた請求項13に記載の方法。
  19. 請求項13に記載の方法であって、選択された数のフィルタ段の変調トポロジを選択するステップを備えた方法において、
    前記第1のセットの少なくとも1つの極ゼロ点ペアをセットする前記ステップが、第1の伝達関数を有する少なくとも1つのフィルタ段を選択するサブステップを備え、
    前記第2のセットの少なくとも1つの極ゼロ点ペアをセットするステップが、第2の伝達関数を有する少なくとも1つのフィルタ段を選択するサブステップをさらに備えた方法。
  20. 前記変調器がデジタルデルタ・シグマ変調器を備えた請求項13に記載の方法。
  21. 前記変調器がアナログデルタ・シグマ変調器を備えた請求項13に記載の方法。
  22. データコンバータであって、
    変換器出力信号ベースバンドと、少なくとも1つの第2のノイズ減衰帯域とにおいてノイズを減衰するための第1のノイズ減衰帯域を含む複数のノイズ減衰帯域を持つノイズ伝達関数を有するデルタ・シグマ変調器と、
    前記変調器からの出力信号を分割して複数の中間信号に変える回路と、
    複数のインタリーブされたデータ変換エレメントであって、前記中間信号のうちの対応する中間信号を第1の形から第2の形へ変換する個々のデータ変換エレメントと、
    前記変換エレメントからの出力信号を加算して、変換器出力信号に変える加算器と、を備えたデータコンバータにおいて、前記変調器の前記第2のノイズ減衰帯域が、前記変調器から出力されたノイズであって、前記インタリーブされた変換エレメント間のミスマッチにより復調されたノイズを減衰させることを特徴とするデータコンバータ。
  23. 前記分割用回路が、n個のインタリーブされた変換エレメントによる変換用出力信号をn個の中間信号に分割し、前記少なくとも1つの第2のノイズ減衰帯域が、前記変調器の前記ノイズ伝達関数の中にn個の減衰帯域を含む請求項22に記載のデータコンバータ。
  24. 前記インタリーブされたデータ変換エレメントが、インタリーブされたオペレーティング相で作動する複数のスイッチドキャパシタフィルタエレメントを備えた請求項22に記載のデータコンバータ。
  25. 前記インタリーブされたデータ変換エレメントが、インタリーブされたオペレーティング相で作動する複数の電流ステアリングエレメントを備えた請求項22に記載のデータコンバータ。
  26. 前記第1の形がデジタル形式で、前記第2の形がアナログ形式である請求項22に記載のデータコンバータ。
  27. 前記第1の形がアナログ形式で、前記第2の形がアナログ形式である請求項22に記載のデータコンバータ。
  28. 前記第1のノイズ減衰帯域と、前記少なくとも1つの第2のノイズ減衰帯域との間のノイズ減衰レベルの差分が、前記インタリーブされた変換エレメント間のミスマッチレベルの関数として選択される請求項22に記載のデータコンバータ。
  29. 前記デルタ・シグマ変調器が少なくとも2つのセットの極ゼロ点ペアを生成し、個々のセットが前記z平面上の前記極ゼロ点ペアの数および位置において異なる請求項22に記載のデータコンバータ。
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