JP2005532466A - 難燃性熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明に係る難燃性熱可塑性樹脂組成物は、(A)熱可塑性ポリカーボネート樹脂45〜95重量部と、(B)ビニル系グラフト供重合体1〜50重量部と、(C)ビニル系供重合体またはこれらの混合物0〜50重量部と、(D)前記基礎樹脂(A)+(B)+(C)100重量部に対して、(D−1)単量体形りん酸エステル化合物またはその混合物5〜95重量部と(D−2)オリゴマー形りん酸エステル系化合物またはその混合物95〜5重量部とからなる有機りん系化合物の混合物1〜30重量部と、(E)前記基礎樹脂(A)+(B)+(C)100重量部に対して、フッ素化ポリオレフィン系樹脂0.05〜5重量部とからなる。

Description

本発明は、難燃性、耐熱性及び機械的強度が優れたポリカーボネート系熱可塑性樹脂組成物に関し、より具体的には、ポリカーボネート樹脂、ゴム変性ビニル系グラフト供重合体、ビニル系供重合体、特定単量体形リン酸エステル化合物、特定オリゴマー形リン酸エステル化合物及びフッ素化ポリオレフィン系樹脂からなって、難燃性、機械的強度、耐熱性、耐衝撃性、熱安定性、作業性及び外見特性が優れた難燃性熱可塑性樹脂組成物に関する。
ポリカーボネート/ビニル系供重合体のブレンドは、通常電気電子部品またはその他の事務用機器のように熱を多く発散させる大型射出物に適用されるため、必須的に難燃性、高い耐熱性及び機械的強度を保持しなければならない。
このような樹脂組成物に難燃性を付与するため、従来にはハロゲン系難燃剤とアンチモン系化合物とが用いられた。しかし、ハロゲン系難燃剤を用いる場合、燃焼時に発生するガスの人体有害性問題のためハロゲン系難燃剤を含まない樹脂に対する需要が最近急激に拡大されている。
ハロゲン系難燃剤を用いないで難燃性を付与するための技術として現在最も普遍的なのは、リン酸エステル系難燃剤を用いるのである。特許文献1および2には、芳香族ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレングラフト供重合体、供重合体及び単量体形リン酸エステルからなる難燃性樹脂組成物が開示されている。しかし、このような単量体形リン酸エステル系化合物を難燃剤として用いた樹脂組成物は耐熱度が大きく低下され、難燃剤が射出成形中に揮発して成形物の表面に沈積するいわゆる“ジューシング(juicing)”現象が発生する問題点がある。
米国特許第4,692,488号明細書 米国特許第5,061,745号明細書
このようなジューシング現象を克服するためよく用いられる方法は、リン酸エステル化合物の分子量を増加させる方法である。リン酸エステル化合物の分子量を増加させる方法としては、単量体形リン酸エステル化合物に置換基を導入したり、オリゴマー形リン酸エステル化合物を用いる方法がある。特許文献3には、アルキル基置換アリールリン酸エステル化合物を用いて耐酸化及び耐加水分解安定性が向上された組成物が開示されており、特許文献4には、オリゴマー形リン酸エステル化合物を製造する方法が開示されており、この化合物がポリアミドまたはポリカーボネート樹脂の難燃剤として用いられることができることが開示されている。特許文献5には、芳香族ポリカーボネート樹脂、スチレン含有供重合体またはグラフト供重合体及びリン酸エステルオリゴマーからなる難燃性樹脂組成物が開示されている。しかし、アルキル基置換アリールリン酸エステル化合物やオリゴマー形縮合リン酸エステル形態の難燃剤を熱可塑性樹脂に適用することは、分子量が小さい単量体形のリン酸エステルを用いる場合に対して、ジューシング現象の発生が少なく、耐熱性が比較的向上される長所があるが、同じ重量の置換されない単量体形リン酸エステル系難燃剤を用いた場合より難燃度が低下される短所を有しているので、同等な水準の難燃度を確保する為より多い量の難燃剤を添加するべきである。
米国特許第5,206,404号明細書 特開昭59−202240号公報 米国特許第5,204,394号明細書
前記の単量体形及びオリゴマー形リン酸エステル化合物を混用して用いることにより2種難燃剤の短所を互いに補完する方法もある。
特許文献6には、単量体形リン酸エステル化合物とビスフェノール−A、レゾルシノールまたはヒドロキノンから誘導されたオリゴマー形リン酸エステル化合物を混用して用いることにより、耐応力クラック特性が向上されるPC/ABS樹脂組成物が開示されている。しかし、この場合にも単量体形リン酸エステル系難燃剤のため、耐熱度低下とジューシング現象が完全に防止されることはできなかった。また、オリゴマー形リン酸エステルの難燃性がモノリン酸エステルより劣って、難燃剤に、より多いオリゴマー形リン酸エステルが含まれ、それにより樹脂組成物の難燃性はもっと低下されるべきであった。
米国特許第5,672,645号明細書
本発明者らは、従来の問題点を解決するため鋭意検討した結果、ポリカーボネート樹脂、ゴム変性ビニル系グラフト供重合体、ビニル系供重合体、単量体形リン酸エステル化合物、特定オリゴマー形リン酸エステル系化合物及びフッ素化ポリオレフィン系樹脂からなる樹脂組成物が難燃性、耐衝撃性、耐熱性、熱安定性、作業性及び外見特性などの物性バランスが優れることを発見し、本発明を完成することになった。
本発明の目的は、ポリカーボネート樹脂、ゴム変性ビニル系グラフト供重合体、ビニル系供重合体、単量体形リン酸エステル化合物、特定オリゴマー形リン酸エステル系化合物及びフッ素化ポリオレフィン系樹脂からなって、耐衝撃性、耐熱性、熱安定性、作業性及び外見などの物性が優れた難燃性熱可塑性樹脂組成物を提供することにある。
本発明の上記及びその他の目的は、下記で説明される本発明によって全て達成できる。
本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物は、
(A)熱可塑性ポリカーボネート樹脂45〜95重量部;(B)(B−1)(B−1.1)スチレン、α−メチルスチレン、ハロゲンまたはアルキル置換スチレン、C−Cメタクリル酸アルキルエステル類、C−Cアクリル酸アルキルエステル類、またはこれらの混合物50〜95重量部と、(B−1.2)アクリロニトリル、メタクリロニトリル、C−Cメタクリル酸アルキルエステル類、C−Cアクリル酸アルキルエステル類、無水マレイン酸、C−CアルキルまたはフェニルN−置換マレイミドまたはこれらの混合物5〜50重量部からなる5〜95重量部の単量体混合物を、(B−2)ブタジエンゴム、アクリルゴム、エチレン/プロピレンゴム、スチレン/ブタジエンゴム、アクリロニトリル/ブタジエンゴム、イソプレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンの三元供重合体(EPDM)、ポリオルガノシロキサン/ポリアルキル(メタ)アクリレートゴム複合体中の一つまたはこれらの混合物から選択されたゴム質重合体5〜95重量部にグラフト重合して得たビニル系グラフト供重合体1〜50重量部;(C)(C−1)スチレン、α−メチルスチレン、ハロゲンまたはアルキル置換スチレン、C−Cメタクリル酸アルキルエステル類、C−Cアクリル酸アルキルエステル類またはこれらの混合物50〜95重量部と、(C−2)アクリロニトリル、メタクリロニトリル、C−Cメタクリル酸アルキルエステル類、C−Cアクリル酸メチルエステル類、無水マレイン酸、C−CアルキルまたはフェニルN−置換マレイミドまたはこれらの混合物5〜50重量部とを供重合して得たビニル系供重合体またはこれらの混合物0〜50重量部;(D)前記基礎樹脂(A)+(B)+(C)100重量部に対して、(D−1)下記の一般式(I)で表示される単量体形りん酸エステル化合物またはその混合物5〜95重量部と、(D−2)下記の一般式(II)で表示されるオリゴマー形りん酸エステル系化合物またはその混合物95〜5重量部からなる有機りん系化合物の混合物1〜30重量部;及び(E)前記基礎樹脂(A)+(B)+(C)100重量部に対して、平均粒子の大きさが0.05〜1000μmで、密度が1.2〜2.3g/cmであるフッ素化ポリオレフィン系樹脂0.05〜5重量部からなることを特徴とする:
Figure 2005532466
前記構造式(I)で、RとRは、それぞれお互いに独立に水素原子やC−Cアルキル基であり、xは0または1〜3の整数である。
Figure 2005532466
前記構造式(II)で、R、R、R及びRは、それぞれ独立にC−C20アリールまたはアルキル置換されたC−C20アリール基であり、nは反復単位の数を表す整数として1ないし5であり、オリゴマー形りん酸エステル化合物の混合物でnの平均値は1ないし3である。
以下、本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物の各成分である(A)ポリカーボネート樹脂、(B)ゴム変性ビニル系グラフト供重合体樹脂、(C)ビニル系供重合体樹脂、(D−1)単量体形りん酸エステル化合物、(D−2)オリゴマー形りん酸エステル化合物及び(E)フッ素化ポリオレフィン系樹脂に対して詳細に説明する。
(A)ポリカーボネート樹脂
本発明の樹脂組成物の製造に用いられる構成成分(A)である芳香族ポリカーボネート樹脂は下記一般式(III)で表示されるジフェノール類をフォスゲン、ハロゲンフォルメートまたは炭酸ジエステルと反応させることにより、製造することができる:
Figure 2005532466
前記式で、Aは単一結合、C−Cのアルキレン、C−Cのアルキリデン、C−Cのシクロアルキリデン、−S−または−SO2−を表す。
前記一般式(III)のジフェノールの具体例としては、4,4′−ジヒドロキシジフェニル、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,4−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、2,2−ビス−(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパンなどを挙げられる。この中で2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサンなどが好ましく、より好ましくて工業的に最も多く用いられる芳香族ポリカーボネートは、ビスフェノール−Aとも呼ばれる2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパンから製造される。
本発明の樹脂組成物の製造に用いられる適合のポリカーボネートとしては、重量平均分子量が10,000〜200,000であるのが挙げられ、15,000〜80,000であるのが好ましい。
本発明の樹脂組成物の製造に用いられるポリカーボネートとしては、分枝鎖があるのが用いられ、好ましくは重合に用いられるジフェノール類全量に対して0.05〜2モル%の3価またはその以上の多官能化合物、例えば3価またはその以上のフェノール基を有する化合物を添加して製造することができる。
本発明の樹脂組成物の製造に用いられるポリカーボネートとしては、ホモ−ポリカーボネート、コ−ポリカーボネートが挙げられ、またコ−ポリカーボネートとホモ−ポリカーボネートとのブレンド形態で用いるのもできる。
また、本発明の樹脂組成物の製造に用いられるポリカーボネートは、エステル前駆体、例えば2官能カルボン酸の存在下で重合反応させて得られた芳香族ポリエステル−カーボネート樹脂に一部または全量代替することもできる。
(B)ゴム変性ビニル系グラフト供重合体
本発明の樹脂組成物の製造に用いられるビニル系グラフト供重合体(B)は、(B−1.1)スチレン、α−メチルスチレン、ハロゲンまたはアルキル置換スチレン、C−Cメタクリル酸アルキルエステル類、C−Cアクリル酸アルキルエステル類またはこれらの混合物50〜95重量部と、(B−1.2)アクリロニトリル、メタクリロニトリル、C−Cメタクリル酸アルキルエステル類、C−Cアクリル酸アルキルエステル類、無水マレイン酸、C−CアルキルまたはフェニルN−置換マレイミドまたはこれらの混合物5〜50重量部からなる5〜95重量部の単量体混合物(B−1)を、ブタジエンゴム、アクリルゴム、エチレン/プロピレンゴム、スチレン/ブタジエンゴム、アクリロニトリル/ブタジエンゴム、イソプレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンの三元供重合体、ポリオルガノシロキサン/ポリアルキル(メタ)アクリレートゴム複合体中で一つまたはこれらの混合物から選択された5〜95重量部のゴム質重合体(B−2)にグラフト重合して得たのである。
前記のC−Cメタクリル酸アルキルエステル類またはC−Cアクリル酸アルキルエステル類は、それぞれメタクリル酸またはアクリル酸のアルキルエステル類として1〜8個の炭素原子を含むモノヒドリルアルコールから得られたエステル類である。これらの具体例としては、メタクリル酸メチルエステル、メタクリル酸エチルエステル、アクリル酸エチルエステル、アクリル酸メチルエステルまたはメタクリル酸プロピルエステルが挙げられる。
ビニル系グラフト供重合体(B)の好ましい例としては、ブタジエンゴム、アクリルゴム、またはスチレン/ブタジエンゴムに、スチレンとアクリロニトリル及び選択的に(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体を混合物の形態でグラフト供重合したのが挙げられる。
他の好ましいビニル系グラフト供重合体(B)としては、ブタジエンゴム、アクリルゴム、またはスチレン/ブタジエンゴムに(メタ)アクリル酸メチルエステルの単量体をグラフト供重合したのが挙げられる。
より好ましいグラフト供重合体(B)は、ABSグラフト供重合体である。
前記ゴム(B−2)の粒径は、耐衝撃性及び成形物の表面特性を向上させるため、0.05〜4μmであるのを用いるのが好ましい。
前記のグラフト供重合体を製造する方法は、この分野の通常の知識を有する者にすでによく知られているのとして、乳化重合、懸濁重合、溶液重合、または塊状重合法中どれも用いられることができ、好ましい製造方法としては、ゴム質重合体の存在下で、前述した芳香族ビニル系単量体を投入し、重合開始剤を用いて乳化重合または塊状重合させるのである。
(C)ビニル系供重合体
本発明の樹脂組成物の製造に用いられるビニル系供重合体(C)としては、(C−1)スチレン、α−メチルスチレン、ハロゲンまたはアルキル置換スチレン、C−Cメタクリル酸アルキルエステル類、C−Cアクリル酸アルキルエステル類またはこれらの混合物50〜95重量部と、(C−2)アクリロニトリル、メタクリロニトリル、C−Cメタクリル酸アルキルエステル類、C−Cアクリル酸アルキルエステル類、無水マレイン酸、C−Cアルキルまたはフェニル核置換マレイミドまたはこれらの混合物5〜50重量部とを供重合して得たビニル系供重合体またはこれら供重合体の混合物が挙げられる。
前記のC−Cメタクリル酸アルキルエステル類またはC−Cアクリル酸アルキルエステル類は、それぞれメタクリル酸またはアクリル酸のアルキルエステル類として1〜8個の炭素原子を含むモノヒドリルアルコールから得られたエステル類である。これらの具体例としては、メタクリル酸メチルエステル、メタクリル酸エチルエステル、アクリル酸エチルエステル、アクリル酸メチルエステルまたはメタクリル酸プロピルエステルが挙げられる。
本発明の樹脂組成物の製造に用いられる熱可塑性ビニル系供重合体(C)は、グラフト供重合体(B)の製造時に副産物として生成されることができ、特に少量のゴム質重合体に過量の単量体混合物をグラフトさせる場合や分子量調節剤として用いられる連鎖移動剤を過量に用いる場合、より多い発生する。本発明の樹脂組成物の製造に用いられるビニル系供重合体(C)の含量はグラフト供重合体(B)の副産物を含んで表したのではない。
好ましいビニル系供重合体(C)としては、スチレンとアクリロニトリルそして選択的にメタクリル酸メチルエステルの単量体混合物、α−メチルスチレンとアクリロニトリルそして選択的にメタクリル酸メチルエステルの単量体混合物またはスチレン、α−メチルスチレンとアクリロニトリルそして選択的にメタクリル酸メチルエステルの単量体混合物から製造されたことが挙げられる。前記のビニル系供重合体は乳化重合、懸濁重合、溶液重合、または塊状重合で製造されることができ、重量平均分子量が15,000〜400,000であるのを用いるのが好ましい。
他の好ましいビニル系供重合体(C)としては、メタクリル酸メチルエステル単量体と選択的にアクリル酸メチルエステルまたはアクリル酸メチルエステルの単量体混合物から製造されたのが挙げられる。構成成分(C)であるメタクリル酸メチルエステル系重合体は、乳化重合、懸濁重合、溶液重合、または塊状重合法で製造されることができ、重量平均分子量が20,000〜250,000であるのを用いるのが好ましい。
また他の好ましいビニル系供重合体(C)は、スチレンと無水マレイン酸との供重合体として、連続塊状重合法及び溶液重合法を用いて製造することができる。2つ単量体成分の組成比は広い範囲で変化されることができ、好ましくは無水マレイン酸の含量が5〜50重量%であるのが好ましい。スチレン/無水マレイン酸系供重合体の分子量も広い範囲のものガ用いられるが、重量平均分子量20,000〜200,000及び固有粘度0.3〜0.9であるのを用いるのが好ましい。
本発明の樹脂組成物の製造に用いられるビニル系供重合体(C)の製造に用いられるスチレン単量体は、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、2,4−ジメチルスチレン及びα−メチルスチレンのような他の置換されたビニル系単量体に代替して用いることができる。
前記で説明した本発明の樹脂組成物の製造に用いられるビニル系供重合体(C)は、単独またはこれらの2種以上の混合物の形態とも用いられる。
(D)有機りん系化合物
(D−1)単量体形りん酸エステル化合物
本発明の樹脂組成物の製造に用いられる単量体形りん酸エステル化合物は、下記の一般式(I)で表示されるりん酸エステル化合物またはこれらの混合物である:
Figure 2005532466
前記構造式(I)において、RとRは、それぞれお互いに独立に水素原子やC−Cアルキル基であり、xは0または1〜3の整数である。好ましいRとRとしては、水素原子またはメチル、エチル、イソプロピルまたはt−ブチル基が好ましい。
本発明に係る前記構造式(I)のようなりん酸エステル化合物の製造方法は、特に制限されることではなく、通常的にオキシ塩化りん(POCl)にR基が置換されたナフタル基を有する芳香族アルコールとR基が置換されたフェニル基を有する芳香族アルコールとを50〜200°Cの温度で同時にまたは順次的に反応させて製造される。本発明に係る前記構造式(I)のような単量体形りん酸エステル化合物を製造するに用いられる触媒としては塩化アルミニウム(AlCl)、塩化マグネシウム(MgCl)または塩化亜鉛(ZnCl)などの塩化金属がある。
(D−2)オリゴマー形りん酸エステル化合物
本発明の樹脂組成物の製造に用いられるオリゴマー形りん酸エステル化合物は、下記の一般式(II)で表示されるりん酸エステル化合物またはこれらの混合物である。
Figure 2005532466
前記式(II)において、R、R、R及びRは、それぞれ独立にC−C20アリールまたはアルキル置換されたC−C20アリール基であり、nは反復単位の数を表す整数として1ないし5の数であり、オリゴマー形りん酸エステル化合物の混合物でnの平均値は1ないし3である。好ましいR、R、R及びRは、それぞれフェニル基またはナフタル基やメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、イソブチル、イソアミル、t−アミルなどのアルキル基が置換されたフェニル基またはナフタル基であり、このうち、フェニル基、ナフタル基またはメチル、エチル、イソプロピルまたはt−ブチル基が置換されたフェニル基がより好ましい。
本発明の樹脂組成物の製造に用いられる前記一般式(II)の化合物は、ビフェノールから誘導されたオリゴマー形りん酸エステル化合物である。
即ち、本発明の樹脂組成物の製造に用いられる難燃剤構成成分(D−2)は、nの平均値が1〜3のオリゴマー形ビフェノール誘導りん酸エステルである。本発明では、nの値がお互いに異なるりん酸エステル化合物が単独または混合された形態で用いられることができるが、重合工程で製造される際にそれぞれの成分がすでに混合されているのを用いたり、それぞれ別に製造されたn値が異なるりん酸エステル化合物を混合して用いるのも好ましい。
(E)フッ素化ポリオレフィン系樹脂
本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物の製造に用いられるフッ素化ポリオレフィン系樹脂(E)は、従来の利用可能な樹脂として、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド、テトラフルオロエチレン/ビニリデンフルオロライド供重合体、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン供重合体及びエチレン/テトラフルオロエチレン供重合体などが挙げられる。これらはお互いに独立に用いられることができ、お互いに異なる2種以上が併用されることもできる。
本発明の樹脂組成物の製造に用いられるフッ素化樹脂は、公知の重合方法を用いて製造されることができ、例えば7〜71kg/cmの圧力と0〜200°Cの温度、好ましくは20〜100°Cの条件でナトリウム、カリウムまたはアンモニウムパーオキシジサルフェートなどの自由ラジカル形成触媒が入っている水性媒質内で製造されることができる。
フッ素化ポリオレフィン系樹脂は、エマルジョン状態または粉末状態で用いることができる。エマルジョン状態のフッ素化ポリオレフィン系樹脂を用いると全体樹脂組成物内での分散性が良好であるが、製造工程が複雑になるという短所がある。従って、粉末状態としても全体樹脂組成物内に適切に分散されて繊維状網状を形成することができると、粉末状態で用いるのが好ましい。
本発明の樹脂組成物の製造に好ましく用いられるフッ素化ポリオレフィン系樹脂としては、粒子の大きさが0.05〜1,000μmであり、比重が1.2〜2.3g/cmであるポリテトラフルオロエチレンがある。
本発明の樹脂組成物の製造に用いられるフッ素化ポリオレフィン樹脂の含量は、基礎樹脂構成成分(A)+(B)+(C)の100重量部に対して0.05〜5重量部である。
本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物には、難燃性の改善のため、上記に説明した成分の以外にその他の有機りん酸エステル化合物、ハロゲン含有有機化合物、シアニュレート化合物、金属塩などのように一般に広く常用化された難燃剤及び難燃補助剤を追加に用いることができる。難燃補助剤として使用可能な金属塩は、通常的に広く知られたスルホン酸金属塩及びスルホンスルホン酸金属塩などがある。これらはお互いに独立に用いられることもでき、お互いに異なる2種以上が併用されることもできる。
本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物は、前記の構成成分の以外にもそれぞれの用度によって滑剤、離型剤、核剤、帯電防止剤、安定剤、補強剤、無機物添加剤、顔料または染料などの一般の添加剤を含むことができ、付加される無機物添加剤は基礎樹脂構成成分(A)+(B)+(C)の100重量部に対して0〜60重量部、好ましくは0.1〜40重量部の範囲内で用いることができる。
本発明の樹脂組成物は、樹脂組成物を製造する公知の方法で製造することができる。例えば、本発明の構成成分とその他の添加剤とを同時に混合した後に、押出機内で溶融押出してペレットの形態に製造することができる。
本発明の組成物は、いろんな製品の成形に用いられ、特に高温で射出されつつ難燃性及び高い耐衝撃性が要求されるコンピューターハウジングのような電気、電子製品のハウジングの製造に適合である。
以下、後述する実施例により本発明を具体的に説明する。しかし、本発明の範囲がこれら実施例により制限されるのではない。
(A)ポリカーボネート樹脂
重量平均分子量(Mw)が25,000であるビスフェノール−A形のポリカーボネートを用いた。
(B)ゴム変性ビニル系グラフト供重合体
単量体全量に対してブタジエン含量が58重量部になるようにブタジエンゴムラテックスを投入し、スチレン31重量部、アクリロニトリル11重量部及び脱イオン水150重量部の混合物に必要な添加剤であるオレイン酸カリウム1.0重量部、クメンヒドロパーオキシド0.4重量部、t−ドデシルメルカプタン連鎖移動剤0.3重量部を付加させて5時間75°Cに維持しながら反応させてABSグラフトラテックスを製造した。生成重合体ラテックスに1%硫酸溶液を添加し、凝固させた後に乾燥してグラフト供重合体樹脂を粉末の状態に製造した。
(C)ビニル系供重合体樹脂
スチレン71重量部、アクリロニトリル29重量部及び脱イオン水120重量部の混合物に必要な添加剤であるアゾビスイソブチロニトリル0.17重量部、t−ドデシルメルカプタン連鎖移動剤0.4重量部及びトリカルシウムホルフェート0.5重量部を添加して75°Cで5時間懸濁重合してSAN供重合体樹脂を製造した。該供重合体を水洗、脱水及び乾燥させて粉末状態のSAN供重合体樹脂を得た。
(D)有機りん系化合物
(D−1)単量体形りん酸エステル化合物
(D−1.1)本発明の実施例で用いられた他の単量体形りん酸エステル化合物は日本大八化学工業株式会社のトリフェニルホスフェート(TPP)を用いた。
(D−1.2)本発明の実施例で用いられた単量体形りん酸エステル化合物はホスフォラスオキシクロライドにフェノールと2−ナフトールとを反応させて得られ、この化合物はトリフェニルホスフェートが2.5重量%、前記の一般式(I)でRとRがみんな水素原子でありxが1である化合物が88重量%、RとRがみんな水素原子でありxが2である化合物が9重量%含まれたりん酸エステル化合物の混合物である。
(D−2)オリゴマー形りん酸エステル
本発明の実施例で用いられたオリゴマー形りん酸エステル化合物は、前記の一般式(II)でのnの値が0であるのが1.2重量%、nの値が1であるのが89.1重量%及びnの値が2以上であるのが9.7重量%含まれており、平均nの値が1.05であり、R、R、R及びRがそれぞれフェニル基である非フェノール誘導オリゴマー形りん酸エステル化合物の混合物を用いた。
(D−3)ビスフェノール−A形りん酸エステル
本発明の比較例で用いられたオリゴマー形りん酸エステル化合物は、下記の一般式(IV)のような構造を有するビスフェノール−A誘導オリゴマー形りん酸エステル化合物の混合物として、重合度nの値が0であるのが3.4重量%、nの値が1であるのが85.4重量%及びnの値が2以上であるのが11.1重量%含まれている日本大八化学工業株式会社のCR−741Sを用いた。
Figure 2005532466
(E)フッ素化ポリオレフィン系樹脂
米国デュポン(Dupont)社のテフロン(登録商標)(商品名)7AJを用いた。
実施例1〜4
表1に表している組成の各構成成分と安定剤とを添加して通常の混合機で混合し、L/D=35、φ=45mmである二軸押出機を用いて押出した後、押出物をペレットの形態に製造し、製造されたペレットは射出成形をする前に80°Cで5時間乾燥した。射出温度250°Cで物性測定及び難燃度平価のための試片を10oz射出機を用いて製造した。この試片は23°C、相対湿度50%で48時間放置した後、物性及び難燃性を測定した。
比較例1〜4
比較例1〜4は、実施例1〜4と同様な組成で、本発明の特定オリゴマー形りん酸エステル化合物(D−2)の代わりに、ビスフェノール−A誘導オリゴマー形りん酸エステル化合物(D−3)を用いたのである。
Figure 2005532466
前記実施例及び比較例で成形された試片に対して下記の方法で物性を測定した。
(1)難燃度はUL−94規定に準じて1.6mm厚さの試片を用いて評価した。
(2)ノッチアイゾッド衝撃強度は1/8″試片に対してASTM D256規格によって測定した。
(3)VST(ビカット軟化温度)はASTM D1525規格により評価した。
実施例1〜4及び比較例1〜4で製造された樹脂の組成及び物性を下記の表2に表した。
Figure 2005532466
前記の結果から、本発明の単量体形りん酸エステル化合物と特定オリゴマー形りん酸エステル化合物とを混合して用いると、比較例で用いたのような分子量の高いビスフェノール−A誘導オリゴマー形りん酸エステル化合物(D−3)を混用して用いる場合に比べ、優れた難燃性と耐熱性を維持しながら耐衝撃性も優れた結果を表すのが分かる。
即ち、本発明で単量体形りん酸エステル化合物と混用して用いられるオリゴマー形りん酸エステル化合物の分子量が、比較例で用いられたビスフェノール−A誘導オリゴマー形りん酸エステル化合物に比べて低いが、本発明の実施例で表した樹脂組成物が比較例で表した樹脂組成物に比べてより高い耐熱度(ビカット軟化温度)を表し、難燃性においてもより優れることが分かる。それだけでなく、比較例で用いられたビスフェノール−A誘導オリゴマー形りん酸エステル化合物を単量体形りん酸エステル化合物と混用して用いる場合にビスフェノール−A誘導オリゴマー形りん酸エステル化合物の相対的量が増加することに応じて衝撃強度が急激に低下される反面、本発明のオリゴマー形りん酸エステル化合物を単量体形りん酸エステル化合物と混用して用いる場合には二化合物の相対的組成変化に関わらず一定に高い衝撃強度を表す。
本発明は難燃性、機械的強度、耐熱性、耐衝撃性、熱安定性、作業性及び外見特性などの物性バランスが優れてコンピューターモニターの外装やその他の事務用機器の射出物を製造するに有用な難燃性熱可塑性樹脂組成物を提供する効果を有する。
本発明の単純な変形ないし変更はこの分野の通常の知識を有する者により容易に利用されることができ、このような変形や変更はすべて本発明の領域に含まれる。

Claims (4)

  1. (A)熱可塑性ポリカーボネート樹脂45〜95重量部と、
    (B)(B−1)(B−1.1)スチレン、α−メチルスチレン、ハロゲンまたはアルキル置換スチレン、C−Cメタクリル酸アルキルエステル類、C−Cアクリル酸アルキルエステル類、またはこれらの混合物50〜95重量部と、(B−1.2)アクリロニトリル、メタクリロニトリル、C−Cメタクリル酸アルキルエステル類、C−Cアクリル酸アルキルエステル類、無水マレイン酸、C−CアルキルまたはフェニルN−置換マレイミドまたはこれらの混合物5〜50重量部からなる単量体混合物5〜95重量部とを、
    (B−2)ブタジエンゴム、アクリルゴム、エチレン/プロピレンゴム、スチレン/ブタジエンゴム、アクリロニトリル/ブタジエンゴム、イソプレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンの三元共重合体(EPDM)、ポリオルガノシロキサン/ポリアルキル(メタ)アクリレートゴム複合体中1つまたはこれらの混合物から選択されたゴム質重合体5〜95重量部にグラフト重合して得たビニル系グラフト共重合体1〜50重量部と、
    (C)(C−1)スチレン、α−メチルスチレン、ハロゲンまたはアルキル置換スチレン、C−Cメタクリル酸アルキルエステル類、C−Cアクリル酸アルキルエステル類、またはこれらの混合物50〜95重量部と、(C−2)アクリロニトリル、メタクリロニトリル、C−Cメタクリル酸アルキルエステル類、C−Cアクリル酸メチルエステル類、無水マレイン酸、C−CアルキルまたはフェニルN−置換マレイミドまたはこれらの混合物5〜50重量部とを共重合して得たビニル系共重合体またはこれらの混合物0〜50重量部と、
    (D)前記基礎樹脂(A)+(B)+(C)100重量部に対して、(D−1)下記式(I)で表示される単量体形りん酸エステル化合物またはその混合物5〜95重量部と、(D−2)下記式(II)で表示されるオリゴマー形りん酸エステル系化合物またはその混合物95〜5重量部とからなる有機りん系化合物の混合物1〜30重量部と、
    (E)前記基礎樹脂(A)+(B)+(C)100重量部に対して、平均粒子の大きさが0.05〜1000μmであり、密度が1.2〜2.3g/cmであるフッ素化ポリオレフィン系樹脂0.05〜5重量部とからなる、難燃性熱可塑性樹脂組成物であって、
    Figure 2005532466
    前記式(I)において、RとRはそれぞれお互いに独立に水素原子やC−Cアルキル基であり、xは0または1〜3の整数であり;
    Figure 2005532466
    前記式(II)において、R、R、R及びRはそれぞれ独立にC−C20アリールまたはアルキル置換されたC−C20アリール基であり、nは反復単位の数を表す整数として1ないし5の数であり、オリゴマー形りん酸エステル化合物の混合物でnの平均値は1ないし3である、難燃性熱可塑性樹脂組成物。
  2. 前記式(I)で表示される単量体形りん酸エステル化合物(D−1)のRとRがそれぞれ水素原子またはメチル、エチル、イソプロピルまたはt−ブチルなどのアルキル基である、請求項1に記載の難燃性熱可塑性樹脂組成物。
  3. 前記式(II)で表示されるオリゴマー形りん酸エステル系化合物(D−2)のR、R、R及びRがそれぞれフェニル基、ナフチル基、またはメチル、エチル、イソプロピルまたはt−ブチルなどのアルキル基が置換されたフェニル基である、請求項1に記載の難燃性熱可塑性樹脂組成物。
  4. 請求項1に記載の難燃性熱可塑性樹脂組成物から製造される成形品。

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