JP2005531321A5 - - Google Patents

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上のマーカーの幾らかは腎障害と関連すると仮想されるが、これらのマーカーは投薬の選択のためのもしくは薬物の選択のためのまたは腎障害を決定するための診断として単独でもしくは組合せて実際には使用されてきていないで、発現のそれらのレベルは、種々の腎障害の状に決して相関されてきていない。
さらなる態様において、本発明は、腎毒性を引き起こさないかもしくは誘発しない候補薬剤を同定するための方法であって、(a)毒性を受けていない腎臓の組織の試料を候補薬剤と接触させること、(b)腎臓の組織から、カルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGF、クラステリン、VEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよびC4の中で選択される一つもしくはそれ以上の遺伝子に対応する遺伝子発現のレベルを測定して、第一のセットの値を得ること、ならびに(c)第一のセットの値(複数を含む)を腎毒性を受けていない腎臓の組織において工程(b)に対するのと同じ遺伝子(複数を含む)についてかつ同一の条件下において評価された遺伝子発現のレベルに対応する第二のセットの値と比較することの工程を含んでなるが、そこでは、カルビンジンD−28k、EGF、VEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼBおよび/もしくはポドシンの遺伝子発現について第二値同一であるかもしくはさらに高い第一値は、候補薬剤が腎毒性を引き起こさないかもしくは誘発しない指標であり、ならびに/またはそこでは、KIM−1、OPN、クラステリン、アルファ−2uおよび/もしくはC4の遺伝子発現について第二値同一であるかもしくはさらに低い第一値は、候補薬剤が腎毒性を引き起こさないかもしくは誘発しない指標である、方法をカバーする。
本発明の最後の態様は、腎臓機能、腎毒性および/もしくは腎障害を含む生物学的プロセスに関連する候補遺伝子を同定する方法であって、a)少なくとも一つの数値Iを得るためのアルゴリズムの入力として、カルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGF、クラステリン、VEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよびC4の中で選択される少なくとも一つのマーカーの遺伝子発現のレベルを使用すること;ならびに(b)(a)で得られた少なくとも一つの数値Iを候補遺伝子について得られた数値IIと比較することを含んでなる、方法をカバーする。
(図面の簡単な説明)
(図1)図1は、腎臓病理学的状に連結した遺伝子マーカーの発現変化の進展を表す。病理学的採点は以下のように定義される:1=最少、非常に少ない;2=軽微、わずか;3=中程度、中程度の数;4=顕著な、多い;5=重篤な、大量の数。
(図2)図2は、腎臓遺伝子の発現変化の発生対古典的生化学終点(クレアチニンレベル)を表す。病理学的採点は以下のように定義される:1=最少、非常に少ない;2=軽微、わずか;3=中程度、中程度の数;4=顕著な、多い;5=重篤な、大量の数。
(図3)図3は、二つの試験化合物(TC1およびTC2)ならびにシクロスポリンA(CsA)で処置したラットの腎臓中のマーカー遺伝子の相対的倍率発現の変化を表す。A.U.:任意の単位
それぞれのマーカーを異なる腎臓病理学的所見に連結することができるので、特に腎臓病理学に連結するようなマーカーの遺伝子発現プロフィールを同定することが可能である。たとえば、カルビンジンD−28kのmRNAレベルは、無機質化についてのカルシウム撹乱予測変数のための初期マーカーとして使用される。KIM−1のmRNAレベルは、一般の腎臓傷害のためのマーカーである。OPNのmRNAレベルは、腎毒性にしばしば関連するマクロファージの浸潤のための初期マーカーでありかつ腎臓損傷の際の組織リモデリングのためのマーカーである。EGFのmRNAレベルは、一般の腎毒性のための初期マーカーである。クラステリンのmRNAレベルは、免疫仲介の腎毒性のための初期マーカーである。
本発明のもう一つの特別な態様において、一つもしくは複数のこれらのマーカーの発現プロフィールは、腎毒性における薬物の応答性の分子的根拠を検査するためのおよび腎毒性を処置する薬物の有効性もしくは腎臓上のそれらの副作用を評価するための貴重な分子的道具を提供することができた。細胞が薬物もしくは他の活性分子との接触のような、種々の修飾状に暴露される間にベースラインプロフィールからの発現プロフィールの変化は、そのような効果の指標として使用されることができる。
本発明のもう一つの特別な態様において、マーカーの示差発現のお蔭で、これらのマーカーを利用して、患者における特定の薬物処置が腎臓に有毒でないであろうかどうかの予測の確実性を増強することが可能である。それ故に、本発明は、腎毒性の処置に使用する候補薬剤を同定するための方法であって、(a)毒性を受けている腎臓の組織の試料を候補薬剤と接触させること、(b)腎臓の組織から、カルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGFおよびクラステリンの中で選択される一つもしくはそれ以上の遺伝子に対応する遺伝子発現のレベルを測定して、第一のセットの値を得ること、ならびに(c)第一のセットの値を候補薬剤により誘発されていない腎毒性を受けている腎臓の組織において工程(b)に対するのと同じ遺伝子(複数を含む)についてかつ同一の条件下において評価された、遺伝子発現のレベルに対応する第二のセットの値と比較することの工程を含んでなるが、そこでは、カルビンジンD−28kおよび/もしくはEGFの遺伝子発現について第二値実質的に同一かもしくはさらに大きい第一値は、候補薬剤が腎毒性の症状を改善している指標であり、ならびに/またはそこでは、KIM−1、オステオポンチンおよび/もしくはクラステリンの遺伝子発現について第二値実質的に同一かもしくはさらに低い第一値は、候補薬剤が腎毒性の症状を改善している指標である、方法を提供する。
本発明のもう一つの特別な態様において、腎毒性の処置に使用する候補薬剤を同定するための方法であって、(a)毒性を受けている腎臓の組織の試料を候補薬剤と接触させること、(b)腎臓の組織から、VEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよびC4の中で選択される一つもしくはそれ以上の遺伝子に対応する遺伝子発現のレベルを測定して、第一のセットの値を得ること、ならびに(c)第一のセットの値を候補薬剤により誘発されていない腎毒性を受けている腎臓の組織において工程(b)に対するのと同じ遺伝子(複数を含む)についてかつ同一の条件下において評価された遺伝子発現のレベルに対応する第二のセットの値と比較することの工程を含んでなるが、そこでは、VEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼBおよび/もしくはポドシンの遺伝子発現について第二値より実質的にさらに大きい第一値は、候補薬剤が腎毒性の症状を改善している指標であり、ならびに/またはそこでは、アルファ−2uおよび/もしくはC4の遺伝子発現について第二値より実質的にさらに低い第一値は、候補薬剤が腎毒性の症状を改善している指標である、方法が提供される。
本発明のもう一つの特別な態様において、腎毒性を引き起こさないかもしくは誘発しない候補薬剤を同定するための方法であって、(a)毒性を受けていない腎臓の組織の試料を候補薬剤と接触させること、(b)腎臓の組織から、カルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGFおよびクラステリンの中で選択される一つもしくはそれ以上の遺伝子に対応する遺伝子発現のレベルを測定して、第一のセットの値を得ること、ならびに(c)第一のセットの値を腎毒性を受けていない腎臓の組織において工程(b)に対するのと同じ遺伝子(複数を含む)についてかつ同一の条件下において評価された遺伝子発現のレベルに対応する第二のセットの値と比較すること:の工程を含んでなるが、そこでは、カルビンジンD−28kおよび/もしくはEGFの遺伝子発現について第二値と実質的に同一であるかもしくはさらに高い第一値は、候補薬剤が腎毒性を引き起こさないかもしくは誘発しない指標であり、ならびに/またはそこでは、KIM−1、オステオポンチンおよび/もしくはクラステリンの遺伝子発現について第二値と実質的に同一であるかもしくはさらに低い第一値は、候補薬剤が腎毒性を引き起こさないかもしくは誘発しない指標である、方法が提供される。
本発明のもう一つの特別な態様において、腎毒性を引き起こさないかもしくは誘発しない候補薬剤を同定するための方法であって、(a)毒性を受けていない腎臓の組織の試料を候補薬剤と接触させること、(b)腎臓の組織から、VEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよびC4の中で選択される一つもしくはそれ以上の遺伝子に対応する遺伝子発現のレベルを測定して、第一のセットの値を得ること、ならびに(c)第一のセットの値を腎毒性を受けていない腎臓の組織において工程(b)に対するのと同じ遺伝子(複数を含む)についてかつ同一の条件下において評価された遺伝子発現のレベルに対応する第二のセットの値と比較すること:の工程を含んでなるが、そこでは、VEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼBおよび/もしくはポドシンの遺伝子発現について第二値同一であるかもしくはさらに高い第一値は、候補薬剤が腎毒性を引き起こさないかもしくは誘発しない指標であり、ならびに/またはそこでは、アルファ−2uおよび/もしくはC4の遺伝子発現について第二値同一であるかもしくはさらに低い第一値は、候補薬剤が腎毒性を引き起こさないかもしくは誘発しない指標である、方法が提供される。
本発明のもう一つの好ましい実施態様にしたがって、EGFについて4倍未満の、VEGFについて2倍未満の、OAT−K1について2倍未満の、アルドラーゼAについて20倍未満のおよび/もしくはアルドラーゼBについて2倍未満の、遺伝子発現の抑制、ならびに/またはKIM−1について20倍未満の、OPNについて3倍未満の、クラステリンについて7倍未満の、アルファ−2uについて50倍未満のおよび/もしくはC4について3倍未満の、遺伝子発現の誘発は、候補薬剤が腎毒性引き起こさないかもしくは誘発しない指標である。これらの値はそれぞれの集団のタイプもしくは種についてまた変わり得る。
上の方法、即ち、(i)候補薬剤を同定するための、(ii)二つの薬物候補の腎臓の細胞毒性の潜在能力を比較するためのおよび(iii)腎毒性を引き起こさないかもしくは誘発しない候補薬剤を同定するための、方法の一つの特別な利点は、それらをインビトロで実施できることである。使用される腎臓組織は、細胞毒性薬剤と接触されてきている培養された腎臓組織もしくは細胞から好ましく得られる。腎臓組織は、腎毒性を受けている個体の腎臓の試料であり得るが、これは、そのような方法の広範なインビトロ適用を制限し得る。
正常のおよび疾患の両方の細胞により分泌されるところのマーカー(カルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGF、クラステリン、VEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよびC4)のタンパク質発現はまた分析され得て、本発明の方法において価値がある。上澄み液を単離することができて、そしてMWT−COフィルターを用いて、タンパク質の混合物を簡単にすることができる。次いで、タンパク質をトリプシンで消化することができる。次いで、トリプチックペプチドをミクロキャピラリーHPLCカラム上に負荷し得るが、そこではそれらが分離されて、特注の電子スプレーイオン化源を通して、直接にイオントラップ質量分析計の中に溶出される。傾斜の全体を通して、配列データを、既に断片化されてきているものを動的に排除する一方で、カラムから溶出する四つの最強度のイオン(ペプチド)の断片化を通して獲得することができる。この方法で、試料中のおよそ50〜200の異なるタンパク質に対応して、多重スキャンからの配列データを得ることができる。これらのデータを、Ms-Tagのような相関分析ツールを用いてデータベースに対して検索して、上澄み液中のマーカーのタンパク質発現を同定する。
マーカーによりコード化されたタンパク質の発現をまた、検出可能なように標識化されているか、もしくは引き続いて標識化され得るところのプローブにより検出することができる。一般的には、プローブは、発現されたタンパク質を認識する抗体である。
転写体アレー
本発明の好ましい実施態様において、“オリゴヌクレオチドアレイ”(本明細書ではまた“マイクロアレイ”と呼ばれる)を使用する。マイクロアレイを、細胞における転写状を分析するために、そして特に腎臓の細胞の転写状を測定するために使用することができる。
データベース
本発明はまた、本発明(表1)で示されるマーカーのセットの少なくとも一つについての遺伝子発現プロフィールを含むデータベースを作成する方法を提供する。たとえば、それぞれのマーカーについての遺伝子発現プロフィールを、単独でもしくは組合せて、特定の腎臓の疾患もしくは毒性を同定するマーカープロフィールの標準化表示のためのデータ処理システムが集約されるように、デジタル保存媒体の中に保存することができる。
本発明の一つの態様は、腎臓機能、腎毒性および/もしくは腎障害を含む生物学的プロセスに関連した候補遺伝子を同定する方法であって、a)少なくとも一つの数値Iを得るためのアルゴリズムの入力として、カルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGF、クラステリン、VEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよびC4の中で選択される少なくとも一つのマーカーの遺伝子発現のレベルを使用すること;ならびに(b)a)で得られた少なくとも一つの数値Iを候補遺伝子について得られた数値IIと比較することを含んでなる、方法を提供する。好ましくは、方法は、もし工程(b)で得られた数値Iが予め定められた関係において数値IIと相関するならば、候補遺伝子が生物学的プロセスと関連する、工程(c)をさらに含む。本発明の特別な実施態様において、予め定められた関係は1もしくはそれより大である。本発明のもう一つの実施態様において、予め定められた関係は1もしくはそれより小である。
通常の投与量は、0.1〜100,000マイクログラムから、約1gの全投与量まで、投与経路に依存して変動し得る。特定の投与量および送達方法に関するガイダンスは、文献中に提供され、当分野の開業医に一般的に利用可能である。当業者は、ヌクレオチドについてはアンタゴニストについてよりは異なる処方を使用するであろう。
引用文献
本明細書中で引用される全ての文献は、出典明示により、あたかもそれぞれの文献または特許もしくは特許出願が、特異的かつ個別に全ての目的について全体的な出明示により本明細書の一部とするのと同じ程度に、全体的なおよび全ての目的の出明示により本明細書の一部とする。加えて、本明細書で引用される全てのGenBankアクセス番号は、出典明示により、あたかもそれぞれのそのような番号が、特異的かつ個別に全ての目的について全体的な出明示により本明細書の一部とすると同程度に、全体的なおよび全ての目的の出明示により本明細書の一部とする。
ゲノミックスのデータの採掘後にかつそれぞれの群で用いられた実験条件下で、幾つかの遺伝子がそれぞれのプローブアレイ上で、>2倍で示差的に発現されていることが見い出され、リアルタイムPCRでの確認のために選択された。GeneSpring[登録商標]ソフトウェアーを用いて、処置群における発現レベルを比較し、クラスタ化アルゴリズムを用いて遺伝子を選別した。これらの計算は、それらの発現変動にしたがって遺伝子を分離して、類似の変動パターンを共有する遺伝子をグループ化する(階層型クラスタリング、K-平均クラスタリング)。それはまた、特定の群における発現レベルの分布を全体的な分布と比較して、与えられた群が全体的な分布に属すべき確率を計算する。それについての発現変化が病理学的格付けと相関するところの遺伝子が選択された。五個の遺伝子マーカー、カルビンジン−D28k、KIM−1、OPN、EGFおよびクラステリン、が本薬剤での処置後に、DNA−アレイ上に観察された特異的なプロフィールの部分を構成する。
クラスリンは、この遺伝子の産物が分泌タンパク質であるので、マーカーとして特に興味が持たれ得る。クラスリンのタンパク質レベルは、非腎毒性化合物(A)および三つの腎毒性化合物(B、C、D;表3)での処置後にこれらの動物の血清検体のウエスタンブロット分析によって確認されるように、実際に増加された。
Figure 2005531321
*=平均的被処置検体バンド容積/平均的対照バンド容積×100
シクロスポリンA(CsA)処置によって上向き調節される遺伝子
腎臓損傷分子(KIM−1)
CsA20mg/kg/日の処置によって有意に上向き調節されると見出された一つの遺伝子は、腎臓損傷分子(KIM−1)(プローブセットAF035963_at)であった。表6で示されるように、KIM−1の発現は、CsA20mg/kg/日で処置されたラットで、対照ラットと比較して26−倍誘発された(p<0.001)。CsA5mg/kg/日で処置されたラットでは、KIM−1の誘発はなにも検出されなかった。CsA(5mg)と比較したCsA(20mg)によるKIM−1発現の変化は、統計的に有意である(p<0.004)。
オステオポンチン(OPN)
CsA20mg/kg/日の処置によって有意に上向き調節されると見出された第二番目の遺伝子は、オステオポンチン(OPN)(プローブセットM14656_at)であった。表6で示されるように、オステオポンチンの発現は、CsA20mg/kg/日で処置されたラットで、対照ラットと比較して3.9−倍誘発された(p<0.001)。CsA5mg/kg/日で処置されたラットでは、オステオポンチンの誘発はなにも検出されなかった。CsA(20mg)と比較したCsA(5mg)によるオステオポンチン発現の変化は、統計的に有意である(p<0.001)。
クラステリン/テストステロン‐抑圧前立腺メッセージ2(TRPM‐2)
CsA20mg/kg/日の処置によって有意に上向き調節されると見出された第三番目の遺伝子は、テストステロン‐抑圧前立腺メッセージ2(TRPM‐2)としてまた知られる、クラステリン(プローブセットM64733mRNA_s_atあった。クラステリンの発現は、CsA20mg/kg/日で処置されたラットで、対照ラットと比較して7.6−倍誘発された(表6;p<0.001)。CsA5mg/kg/日で処置されたラットでは、クラステリンの誘発はなにも検出されなかった。CsA(20mg)と比較したCsA(5mg)によるクラステリン発現の変化は、統計的に有意である(p<0.001)。
アルファ−2uグロブリン関係のタンパク質(アルファ‐2u)
CsA20mg/kg/日の処置によって有意に上向き調節されると見出された第四番目の遺伝子は、ヒトにおけるリポカリン2(LCN2)もしくは好中球ゼラチナーゼ関連のリポカリン(NGAL)としてまた知られる、アルファ−2uグロブリン関係のタンパク質(アルファ‐2u)(プローブセットrc_AA946503_at)であった。アルファ‐2uの発現は、CsA20mg/kg/日で処置されたラットで、対照ラットと比較して60−倍誘発された(表6;p<0.001)。CsA5mg/kg/日で処置されたラットでは、アルファ‐2uの誘発はなにも検出されなかった。対照およびCsA(5mg)と比較したCsA(20mg)によるアルファ‐2u発現の変化は、統計的に有意である(p<0.001)。
補体成分4(C4)
CsA20mg/kg/日の処置によって有意に上向き調節されると見出された第五番目の遺伝子は、補体成分4(C4)(プローブセットU42179_at)であった。C4は、CsA20mg/kg/日で処置されたラットで、対照ラットと比較して3.3−倍誘発された(表6;p<0.001)。CsA5mg/kg/日で処置されたラットでは、C4の有意な誘発はなにも検出されなかった。CsA(20mg)と比較したCsA(5mg)によるC4発現の変化は、統計的に有意である(p<0.001)。
シクロスポリンA(CsA)処置によって下方調御される遺伝子
表皮成長因子(EGF)
CsA20mg/kg/日の処置によって有意に下方調御されると見出された一つの遺伝子は、表皮成長因子(EGF)(プローブセットX12748cds_s_at)であった。CsA20mg/kg/日で処置されたラットは、対照ラットと比較して4.5−倍少ないEGF発現を示した(表6、p<0.001)。CsA5mg/kg/日で処置されたラットでは、EGF発現の有意な変化はなにも検出されなかった。CsA(5mg)と比較したCsA(20mg)によるEGF発現の変化は、統計的に有意である(p<0.004)。
血管内皮成長因子(VEGF)
CsA20mg/kg/日の処置によって有意に下方調御されると見出された第二番目の遺伝子は、血管内皮成長因子(VEGF)(プローブセットrc_AA850734_at)であった。VEGFは、CsA20mg/kg/日で処置されたラットでは、対照ラットと比較して2.6−倍抑圧された(表6、p<0.001)。CsA5mg/kg/日で処置されたラットでは、VEGF抑圧の有意な変化はなにも検出されなかった。CsA(5mg)と比較したCsA(20mg)によるVEGF発現の変化は、統計的に有意である(p<0.001)。
アルドラーゼA
CsA20mg/kg/日の処置によって有意に下方調御されると見出された第四番目の遺伝子は、アルドラーゼA(プローブセットU20643_at)であった。アルドラーゼAの発現は、CsA20mg/kg/日で処置されたラットでは、対照ラットと比較して26−倍抑圧された(表6、p<0.001)。CsA5mg/kg/日で処置されたラットでは、アルドラーゼA発現の有意な変化はなにも検出されなかった。CsA(5mg)と比較したCsA(20mg)によるアルドラーゼA発現の変化は、統計的に有意である(p<=0.042)。
アルドラーゼB
CsA20mg/kg/日の処置によって有意に下方調御されると見出された第五番目の遺伝子は、アルドラーゼB(プローブセットX02284_at)であった。アルドラーゼBの発現は、CsA20mg/kg/日で処置されたラットでは、対照ラットと比較して2.1−倍抑圧された(表6、p<0.001)。CsA5mg/kg/日で処置されたラットでは、OAT‐K1発現の有意な変化はなにも検出されなかった。CsA(5mg)と比較したCsA(20mg)によるアルドラーゼB発現の変化は、統計的に有意である(p<=0.001)。
図1は、腎臓病理学的状に連結した遺伝子マーカーの発現変化の進展を表す。病理学的採点は以下のように定義される:1=最少、非常に少ない;2=軽微、わずか;3=中程度、中程度の数;4=顕著な、多い;5=重篤な、大量の数。 図2は、腎臓遺伝子の発現変化の発生対古典的生化学終点(クレアチニンレベル)を表す。病理学的採点は以下のように定義される:1=最少、非常に少ない;2=軽微、わずか;3=中程度、中程度の数;4=顕著な、多い;5=重篤な、大量の数。 図3は、二つの試験化合物(TC1およびTC2)ならびにシクロスポリンA(CsA)で処置したラットの腎臓中のマーカー遺伝子の相対的倍率発現の変化を表す。A.U.:任意の単位

Claims (60)

  1. 個体において腎毒性を測定する方法であって、
    (a)個体から身体の試料を得ること、
    (b)身体の試料からカルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGFおよびクラステリンの中で選択される一つもしくはそれ以上の遺伝子に対応する遺伝子発現のレベルを測定して、第一のセットの値を得ること、ならびに
    (c)第一のセットの値を腎毒性を受けていない個体の身体の試料において工程(b)に対するのと同じ遺伝子(複数を含む)についてかつ同一の条件下において評価された遺伝子発現のレベルに対応する第二のセットの値と比較すること:を含んでなるが、そこではカルビンジンD−28kおよび/もしくはEGFの遺伝子発現について第二値よりさらに低い第一値は工程(a)の個体が腎毒性を持っているか、発症しているかもしくは感受性である指標であり、ならびに/またはそこではKIM−1、オステオポンチンおよび/もしくはクラステリンの遺伝子発現について第二値よりさらに大きい第一値は個体が腎毒性を持っているか、発症しているかもしくは感受性である指標である、方法。
  2. 工程(b)および(c)においてカルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGFおよびクラステリンの中で選択される少なくとも2もしくは3個の遺伝子が使用される、請求項1に記載の方法。
  3. 個体において腎毒性を測定する方法であって、
    (a)個体から身体の試料を得ること、
    (b)身体の試料からアルファ−2uグロブリン関係のタンパク質(アルファ−2u)、補体成分4(C4)、血管内皮成長因子(VEGF)、腎臓特異的な有機陰イオン輸送体−K1(OAT−K1)、アルドラーゼA、アルドラーゼBおよびポドシンの中で選択される一つもしくはそれ以上の遺伝子に対応する遺伝子発現のレベルを測定して、第一のセットの値を得ること、ならびに
    (c)第一のセットの値を腎毒性を受けていない個体の身体の試料において工程(b)に対するのと同じ遺伝子(複数を含む)についてかつ同一の条件下において評価された遺伝子発現のレベルに対応する第二のセットの値と比較すること:を含んでなるが、そこではVEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼBおよび/もしくはポドシンの遺伝子発現について第二値よりさらに低い第一値は工程(a)の個体が腎毒性を持っているか、発症しているかもしくは感受性である指標であり、ならびに/またはそこではアルファ−2uおよび/もしくはC4の遺伝子発現について第二値よりさらに大きい第一値は個体が腎毒性を持っているか、発症しているかもしくは感受性である指標である、方法。
  4. 工程(b)および(c)においてVEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよびC4の中で選択される少なくとも2もしくは3個の遺伝子が使用される、請求項3に記載の方法。
  5. 工程(b)および(c)においてカルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGF、クラステリン、VEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよびC4の中で選択される少なくとも2もしくは3個の遺伝子が使用される、請求項1または3に記載の方法。
  6. 細胞毒性薬剤での処置下にある個体において腎毒性を測定する方法であって、
    (a)個体から身体の試料を得ること、
    (b)身体の試料からカルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGF、クラステリン、アルファ−2u、C4、VEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼBおよびポドシンの中で選択される一つもしくはそれ以上の遺伝子に対応する遺伝子発現のレベルを測定して、第一のセットの値を得ること、ならびに
    (c)第一のセットの値を腎毒性を受けていない個体の身体の試料において工程(b)に対するのと同じ遺伝子(複数を含む)についてかつ同一の条件下において評価された遺伝子発現のレベルに対応する第二のセットの値と比較すること:を含んでなるが、そこではカルビンジンD−28k、EGF、VEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼBおよび/もしくはポドシンの遺伝子発現について第二値よりさらに低い第一値は工程(a)の個体が腎毒性を持っているか、発症しているかもしくは感受性である指標であり、ならびに/またはそこでは、KIM−1、OPN、クラステリン、アルファ−2uおよび/もしくはC4の遺伝子発現について第二値よりさらに大きい第一値は個体が腎毒性を持っているか、発症しているかもしくは感受性である指標である、方法。
  7. 細胞毒性薬剤がシクロスポリン、シスプラチン、タクロリムス、アミノグリコシド、スルホンアミドおよびトリメタジオンの中で選択される、請求項6に記載の方法。
  8. 工程(b)および(c)においてカルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGF、クラステリン、VEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよびC4の中で選択される少なくとも2もしくは3個の遺伝子が使用される、請求項6または7に記載の方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法であって、5.30E+08未満でカルビンジンD−28kの、1.50E+07以上でKIM−1の、2.80E+08未満でEGFの、1.40E+08以上でオステオポンチンの、1.90E+09以上でクラステリンのおよび/もしくは3.00E+06未満でポドシンの、工程(b)の個体の身体の試料の中におけるmRNAの発現レベルは、そのような個体が腎毒性を持っているか、発症しているかもしくは感受性であることを示すが、そこではmRNAの発現は絶対値で測定される、方法。
  10. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法であって、EGFについて少なくとも4倍の、VEGFについて少なくとも2倍の、OAT−K1について少なくとも2倍の、アルドラーゼAについて少なくとも20倍のおよび/もしくはアルドラーゼBについて少なくとも2倍の抑制、ならびに/またはKIM−1について少なくとも20倍の、OPNについて少なくとも3倍の、クラステリンについて少なくとも7倍の、アルファ−2uについて少なくとも50倍のおよび/もしくはC4について少なくとも3倍の誘発はそのような個体は腎毒性を持っているか、発症しているかもしくは感受性である指標である、方法。
  11. 遺伝子発現のレベルが遺伝子発現の生成物に対応するタンパク質の存在を検出することにより評価される、請求項1〜10にいずれか1項に記載の方法。
  12. 個体における腎毒性が腎毒性に対して薬学的に許容される薬剤で処置された個体から得られる身体の試料について請求項1〜11の1項に示される工程(a)、(b)および(c)を実施する、工程を含む療法に応答するかどうかを決定し、そして薬物療法に対する個体の応答性を決定するのに使用する試験
  13. 腎毒性の少なくとも一つの症状が改善されるように、腎臓において一つもしくはそれ以上の遺伝子の合成、発現もしくは活性を調整する調整化合物または遺伝子のカルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGFおよび/もしくはクラステリンのグループの遺伝子発現生成物の治療的に有効な量を含む、腎毒性処置剤
  14. 請求項13に記載の処置剤であって、調整化合物での処置後に個体の腎毒性を請求項1、2、もしくは5〜8にしたがって測定し、ならびに5.30E+08以上でカルビンジンD−28kの、1.50E+07未満でKIM−1の、2.80E+08以上でEGFの、1.40E+08未満でオステオポンチンの、および/もしくは1.90E+09未満でクラステリンの、個体の身体の試料の中におけるmRNA遺伝子発現は、候補薬剤が腎毒性を改善していることを示すが、そこでは、mRNA遺伝子発現は絶対値でされることを特徴とする、処置剤
  15. 腎毒性の少なくとも一つの症状が改善されるように、腎臓において一つもしくはそれ以上の遺伝子の合成、発現もしくは活性を調整する調整化合物または遺伝子のVEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよび/もしくはC4のグループの遺伝子発現生成物の治療的に有効な量を含む、腎毒性処置剤
  16. 請求項13もしくは15に記載の処置剤であって、調整化合物の処置後に個体の腎毒性を請求項1〜11のいずれか1項にしたがって測定し、EGFについて4倍未満の、VEGFについて2倍未満の、OAT−K1について2倍未満の、アルドラーゼAについて20倍未満のおよび/もしくはアルドラーゼBについて2倍未満の、遺伝子発現の抑制、ならびに/またはKIM−1について20倍未満の、OPNについて3倍未満の、クラステリンについて7倍未満の、アルファ−2uについて50倍未満のおよび/もしくはC4について3倍未満の、遺伝子発現の誘発は、腎毒性の少なくとも一つの症状が改善されることを示すことを特徴とする、処置剤
  17. 腎毒性の少なくとも一つの症状が改善されるように、腎臓において一つもしくはそれ以上の遺伝子の合成、発現もしくは活性を調整する調整化合物または遺伝子のカルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGF、クラステリン、VEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよび/もしくはC4のグループの遺伝子発現生成物の治療的に有効な量を含む、細胞毒性薬剤の処置下にある個体の腎毒性処置剤
  18. 細胞毒性薬剤がシクロスポリン、シスプラチン、タクロリムス、アミノグリコシド、スルホンアミドおよびトリメタジオンの中で選択される、請求項17に記載の処置剤
  19. 腎毒性の処置に使用する候補薬剤を同定するための方法であって、
    (a)毒性を受けている腎臓の組織の試料を候補薬剤と接触させること、
    (b)腎臓の組織から、カルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGFおよびクラステリンの中で選択される一つもしくはそれ以上の遺伝子に対応する遺伝子発現のレベルを測定して、第一のセットの値を得ること、ならびに
    (c)第一のセットの値を候補薬剤により誘発されていない腎毒性を受けている腎臓の組織において工程(b)に対するのと同じ遺伝子(複数を含む)についてかつ同一の条件下において評価された遺伝子発現のレベルに対応する第二のセットの値と比較すること:の工程を含んでなるがそこではカルビンジンD−28kおよび/もしくはEGFの遺伝子発現について第二値よりさらに大きい第一値は候補薬剤が腎毒性の症状を改善している指標であり、ならびに/またはそこではKIM−1、オステオポンチン、および/もしくはクラステリンの遺伝子発現について第二値よりさらに低い第一値は、候補薬剤が腎毒性の症状を改善している指標である、方法。
  20. 工程(b)および(c)においてカルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGFおよびクラステリンの中で選択される少なくとも2もしくは3個の遺伝子が使用される、請求項19に記載の方法。
  21. 腎毒性の処置に使用する候補薬剤を同定するための方法であって、
    (a)毒性を受けている腎臓の組織の試料を候補薬剤と接触させること、
    (b)腎臓の組織からVEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよびC4の中で選択される一つもしくはそれ以上の遺伝子に対応する遺伝子発現のレベルを測定して、第一のセットの値を得ること、ならびに
    (c)第一のセットの値を候補薬剤により誘発されていない腎毒性を受けている腎臓の組織において工程(b)に対するのと同じ遺伝子(複数を含む)についてかつ同一の条件下において評価された遺伝子発現のレベルに対応する第二のセットの値と比較すること:の工程を含んでなるが、そこではVEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼBおよび/もしくはポドシンの遺伝子発現について第二値よりさらに大きい第一値は、候補薬剤が腎毒性の症状を改善している指標であり、ならびに/またはそこではアルファ−2uおよび/もしくはC4の遺伝子発現について第二値よりさらに低い第一値は候補薬剤が腎毒性の症状を改善している指標である、方法。
  22. 工程(b)および(c)においてVEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよびC4の中で選択される少なくとも2もしくは3個の遺伝子が使用される、請求項21に記載の方法。
  23. 工程(b)および(c)においてカルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGF、クラステリン、VEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよびC4の中で選択される少なくとも2もしくは3個の遺伝子が使用される、請求項19もしくは21に記載の方法。
  24. 請求項19、20もしくは23に記載の方法であって、5.30E+08以上でカルビンジンD−28kの、1.50E+07未満でKIM−1の、2.80E+08以上でEGFの、1.40E+08未満でオステオポンチンの、1.90E+09未満でクラステリンのおよび/もしくは3.00E+06以上でポドシンの、毒性を受けている腎臓の組織の中におけるmRNAの発現レベルは、候補薬剤が腎毒性の症状を改善している指標であるが、そこではmRNAの発現は絶対値でされる、方法。
  25. 請求項19〜23のいずれか1項に記載の方法であって、EGFについて4倍未満の、VEGFについて2倍未満の、OAT−K1について2倍未満の、アルドラーゼAについて20倍未満のおよび/もしくはアルドラーゼBについて2倍未満の、遺伝子発現の抑制、ならびに/またはKIM−1について20倍未満の、OPNについて3倍未満の、クラステリンについて7倍未満の、アルファ−2uについて50倍未満のおよび/もしくはC4について3倍未満の、遺伝子発現の誘発は、候補薬剤が腎毒性の症状を改善している指標である、方法。
  26. 遺伝子発現のレベルが遺伝子発現の生成物に対応するタンパク質の存在を検出することにより評価される、請求項19〜25に記載の方法。
  27. 腎毒性を引き起こさないかもしくは誘発しない候補薬剤を同定するための方法であって、
    (a)毒性を受けていない腎臓の組織の試料を候補薬剤と接触させること、
    (b)腎臓の組織からカルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGFおよびクラステリンの中で選択される一つもしくはそれ以上の遺伝子に対応する遺伝子発現のレベルを測定して、第一のセットの値を得ること、
    ならびに(c)第一のセットの値を腎毒性を受けていない腎臓の組織において工程(b)に対するのと同じ遺伝子(複数を含む)についてかつ同一の条件下において評価された遺伝子発現のレベルに対応する第二のセットの値と比較すること:の工程を含んでなるが、そこではカルビンジンD−28kおよび/もしくはEGFの遺伝子発現について第二値と同一であるかもしくはさらに高い第一値は、候補薬剤が腎毒性を引き起こさないかもしくは誘発しない指標であり、ならびに/またはそこではKIM−1、オステオポンチンおよび/もしくはクラステリンの遺伝子発現について第二値と同一であるかもしくはさらに低い第一値は、候補薬剤が腎毒性を引き起こさないかもしくは誘発しない指標である、方法。
  28. 工程(b)および(c)においてカルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGFおよびクラステリンの中で選択される少なくとも2もしくは3個の遺伝子が使用される、請求項27に記載の方法。
  29. 腎毒性を引き起こさないかもしくは誘発しない候補薬剤を同定するための方法であって、
    (a)毒性を受けていない腎臓の組織の試料を候補薬剤と接触させること、
    (b)腎臓の組織からVEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよびC4の中で選択される一つもしくはそれ以上の遺伝子に対応する遺伝子発現のレベルを測定して、第一のセットの値を得ること、ならびに
    (c)第一のセットの値を腎毒性を受けていない腎臓の組織において工程(b)に対するのと同じ遺伝子(複数を含む)についてかつ同一の条件下において評価された遺伝子発現のレベルに対応する第二のセットの値と比較すること:の工程を含んでなるが、そこではVEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼBおよび/もしくはポドシンの遺伝子発現について第二値同一であるかもしくはさらに高い第一値は候補薬剤が腎毒性を引き起こさないかもしくは誘発しない指標であり、ならびに/またはそこではアルファ−2uおよび/もしくはC4の遺伝子発現について第二値同一であるかもしくはさらに低い第一値は候補薬剤が腎毒性を引き起こさないかもしくは誘発しない指標である、方法。
  30. 工程(b)および(c)においてVEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよびC4の中で選択される少なくとも2もしくは3個の遺伝子が使用される、請求項29に記載の方法。
  31. 工程(b)および(c)においてカルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGF、クラステリン、VEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよびC4の中で選択される少なくとも2もしくは3個の遺伝子が使用される、請求項27もしくは29に記載の方法。
  32. 請求項27、28もしくは31に記載の方法であって、5.30E+08以上でカルビンジンD−28kの、1.50E+07未満でKIM−1の、2.80E+08以上でEGFの、1.40E+08未満でオステオポンチンの、1.90E+09未満でクラステリンのおよび/もしくは3.00E+06以上でポドシンの、毒性を受けていない腎臓の組織の中で測定されたmRNAの発現レベルは、候補薬剤が腎毒性を引き起こさないかもしくは誘発しない指標であるが、そこではmRNAの発現は絶対値でされる、方法。
  33. 請求項27〜31のいずれか1項に記載の方法であって、EGFについて4倍未満の、VEGFについて2倍未満の、OAT−K1について2倍未満の、アルドラーゼAについて20倍未満のおよび/もしくはアルドラーゼBについて2倍未満の、遺伝子発現の抑制、ならびに/またはKIM−1について20倍未満の、OPNについて3倍未満の、クラステリンについて7倍未満の、アルファ−2uについて50倍未満のおよび/もしくはC4について3倍未満の、遺伝子発現の誘発は候補薬剤が腎毒性を引き起こさないかもしくは誘発しない指標である、方法。
  34. 遺伝子発現のレベルが遺伝子発現の生成物に対応するタンパク質の存在を検出することにより評価される、請求項27〜33項に記載の方法。
  35. 方法がインビトロで実施され、そして毒性を受けている腎臓組織は細胞毒性条件下で細胞毒性薬剤と接触された培養された腎臓組織から得られる請求項27〜34項に記載の方法。
  36. 請求項27〜35に記載の方法であって、毒性を受けている腎臓組織は腎毒性を受けている個体の腎臓の試料であり、当該試料は無機質化、繊維症、尿細管湿潤、壊死損傷もしくは腎不全をもたらす任意の他の種類の損傷を有する、方法。
  37. 二つの薬物候補の腎臓の細胞毒性の潜在能力を比較するための方法であって、
    (a)毒性を受けていない腎臓の組織の試料を第一の薬物候補と接触させて、腎臓の組織から、カルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGFおよびクラステリンの中で選択される一つもしくはそれ以上の遺伝子に対応する遺伝子発現のレベルを測定して、第一のセットの値を得ること、ならびに
    (b)毒性を受けていない腎臓の組織の試料を第二の薬物候補と接触させて、腎臓の組織から、カルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGFおよびクラステリンの中で選択される一つもしくはそれ以上の遺伝子に対応する遺伝子発現(複数を含む)のレベル(複数を含む)を測定して、第二のセットの値を得ること、ならびに
    (c)第一のセットの値を第二のセットの値と比較すること:の工程を含んでなるがそこではもし第一値がカルビンジンD−28kおよび/もしくはEGFの遺伝子発現(複数を含む)について第二値よりさらに低いならばこれは第二の薬物候補が第二の薬物候補より腎臓に対して細胞毒性がより少ない指標であり、ならびに/またはそこではもし第一値がKIM−1、オステオポンチンおよび/もしくはクラステリンの遺伝子発現について第二値よりさらに高いならばこれは第二の薬物候補が第二の薬物候補より腎臓に対して細胞毒性がより少ない指標である方法。
  38. 二つの薬物候補の腎臓の細胞毒性の潜在能力を比較するための方法であって、
    (a)毒性を受けていない腎臓の組織の試料を第一の薬物候補と接触させて、腎臓の組織から、VEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよびC4の中で選択される一つもしくはそれ以上の遺伝子に対応する遺伝子発現のレベルを測定して、第一のセットの値を得ること、ならびに
    (b)毒性を受けていない腎臓の組織の試料を第二の薬物候補と接触させて、腎臓の組織から、VEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよびC4の中で選択される一つもしくはそれ以上の遺伝子に対応する遺伝子発現(複数を含む)のレベル(複数を含む)を測定して、第二のセットの値を得ること、ならびに
    (c)第一のセットの値を第二のセットの値と比較すること:の工程を含んでなるが、そこではもし第一値がVEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼBおよび/もしくはポドシンの遺伝子発現について第二値よりさらに低いならば、これは第二の薬物候補が第二の薬物候補より腎臓に対して細胞毒性がより少ない指標であり、ならびに/またはそこではもし第一値がアルファ−2uおよび/もしくはC4の遺伝子発現について第二値よりさらに高いならばこれは第二の薬物候補が第二の薬物候補より腎臓に対して細胞毒性がより少ない指標である、方法。
  39. 請求項1〜38に記載の方法であって、mMRNAの発現のレベルがノーザンブロット分析、逆転写PCR、リアルタイム定量的PCR、分岐したDNA、核酸配列ベースの増幅(NASBA)、転写仲介の増幅、リボヌクレアーゼ保護アッセイもしくは現在利用固能であるかもしくはそうなる遺伝子発現分析のための任意の他の方法からなる群から選択される技法により検出される、方法。
  40. 遺伝子がカルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGFおよびクラステリンから選択される、腎毒性の診断のために遺伝子中の或る多形性の利用。
  41. 遺伝子がVEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよびC4から選択される、腎毒性の診断のために遺伝子の中の多形性の利用。
  42. 遺伝子がカルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGF、クラステリン、VEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよびC4から選択される、腎毒性の診断のために遺伝子の中の多形性の利用。
  43. カルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGF、クラステリン、VEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよびC4の中で選択される一つもしくはそれ以上のマーカー遺伝子に対応する遺伝子発現のレベルを測定する手段を含む、個体において腎毒性を診断するためのキット。
  44. 個体が細胞毒性薬剤での処置下にある、請求項43に記載のキット。
  45. カルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGF、クラステリン、VEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよびC4の中で選択される少なくとも2もしくは3個のマーカー遺伝子の発現を測定することができる、請求項43もしくは44に記載のキット。
  46. 遺伝子発現のレベルを測定するための手段がマーカー遺伝子に特異的な一つもしくはそれ以上のオリゴヌクレオチドを含む、請求項43〜45のいずれか1項に記載のキット。
  47. 請求項43〜45のいずれか1項に記載のキットであって、遺伝子発現のレベルを測定するための手段がノーザンブロット分析、逆転写PCR、リアルタイム定量的PCR、分岐したDNA、核酸配列ベースの増幅(NASBA)、転写仲介の増幅、リボヌクレアーゼ保護アッセイおよびマイクロアレイから選択されるキット。
  48. 請求項43〜45のいずれか1項に記載のキットであって、遺伝子発現のレベルを測定するための手段がカルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGF、クラステリン、VEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよびC4の中で選択されるマーカー遺伝子によりコード化されたタンパク質に特異的な少なくとも一つの抗体を含む、キット。
  49. 抗体がポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、ヒト化もしくはキメラ抗体、および抗体フラグメントのマーカーへの結合のために十分な生物学的に機能性の抗体フラグメントの中で選択される、請求項48に記載のキット。
  50. 遺伝子発現のレベルを測定するための手段が免疫アッセイ方法を含む、請求項48もしくは49のいずれか1項に記載のキット。
  51. 個体の身体の試料を得るための手段をさらに含む、請求項43〜50のいずれか1項に記載のキット。
  52. 遺伝子発現のレベルを測定するための手段および個体の身体の試料を含有するために適当な容器をさらに含む、請求項43〜51のいずれか1項に記載のキット。
  53. 使用およびキットの結果の解釈のための取扱い説明書をさらに含む、請求項43〜52のいずれか1項に記載のキット。
  54. 腎臓機能、腎毒性および/もしくは腎障害を含む生物学的プロセスに関連する候補遺伝子を同定する方法であって、
    (a)少なくとも一つの数値Iを得るためのアルゴリズムの入力としてカルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGF、クラステリン、VEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよびC4の中で選択される少なくとも一つのマーカーの遺伝子発現のレベルを使用すること;ならびに
    (b)(a)で得られた少なくとも一つの数値Iを候補遺伝子について得られた数値IIと比較すること:を含んでなる、方法。
  55. 工程(b)で得られた数値Iが予め定められた関係において数値IIと相関する場合、候補遺伝子が生物学的プロセスと関連する、工程(c)をさらに含む、請求項54に記載の方法。
  56. 予め定められた関係が1もしくはそれより大である、請求項54もしくは55に記載の方法。
  57. 予め定められた関係が1もしくはそれより小である、請求項54もしくは55に記載の方法。
  58. 請求項54〜57のいずれか1項に記載の方法であって、カルビンジンD−28k、KIM−1、OPN、EGF、クラステリン、VEGF、OAT−K1、アルドラーゼA、アルドラーゼB、ポドシン、アルファ−2uおよびC4の中で選択される少なくとも一つのマーカーの遺伝子発現のレベルが腎臓組織、血液もしくは尿のような個体の異なる身体の試料からまたは腎臓の細胞系のような細胞系から得られる、方法。
  59. 身体の試料もしくは細胞系が、細胞毒性薬剤と接触してきている、請求項54〜58のいずれか1項に記載の方法。
  60. 方法がコンピュータで実施可能な方法である、請求項54〜59のいずれか1項に記載の方法。
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