JP2005528030A - 機内エンターテイメントシステムを制御するための方法 - Google Patents

Abstract

ＴＣＰ／ＩＰ、ＨＴＴＰ、またはＦＴＰなどのネットワークプロトコルを使用して機内エンターテイメント（ＩＦＥ）システムを制御するための方法。座席内のブロードキャストされるオーディオおよびビデオ、頭上の読書灯コントロール（４１２５）、および乗務員呼び出し（４１５０）を含む複数の機能の制御が、ネットワークプロトコルを使用してそれぞれが通信するネットワーククライアント（４００）、ネットワークサーバ（４５０）、およびネットワークサーバプログラム（５００）を使用して実施される。ネットワーククライアント（４００）は、ネットワーククライアント（４００）としてＷｅｂブラウザ（５２００）が使用されるか、または仮想Ｗｅｂブラウザ（５１５０）が使用されるかに依存して、機内エンターテイメントシステムのユーザに可視であることも、不可視であることも可能である。各ライン交換ユニット（ＬＲＵ）用のソフトウェアは、ＩＦＥシステム内のその他のコンポーネントとは独立に、設計すること、再設計すること、または試験することができる。ＩＦＥシステムの特定の機能が、ＩＦＥシステムの特定の部分だけに利用可能であるようにして、異なる乗客クラスに、ＩＦＥシステムに対する異なるレベルのアクセスを許すことができる。

Description

本発明は、一般に、コンピュータネットワークに関し、より詳細には、ネットワークプロトコルを使用して機内エンターテイメントシステムを制御し、操作するためのシステムおよび方法に関する。

今日のほとんどの民間航空機は、ＩＦＥシステムを備えている。通常、ＩＦＥシステムは、様々な機能を提供するように接続された複数のコンピュータを含む。それらのコンピュータは、例えば、オーディオ／ビデオヘッドエンド機器、区画配信ボックス、乗客サービスシステム（ＰＳＳ）、および座席電子ボックスを含む。航空機のモジュール環境では、それらのコンピュータのそれぞれが、ライン交換ユニット（「ＬＲＵ」）と呼ばれる。というのは、ほとんどが、航空機が製造され、試験される際に製造ライン上で「ライン取り付け（ｌｉｎｅ ｆｉｔ）」されるからである。ＬＲＵの少なくとも一部は、個々に、または座席グループ別に乗客席に直接に接続される。それらのＬＲＵは、航空機上の乗客とＩＦＥシステムの間のインタフェースであり、複数の機能へのアクセスを提供する。より高性能な多機能ＩＦＥシステムは、ＩＦＥシステムの複数の機能を実行するように協働する千近くの別々の接続されたコンピュータを含むことが可能である。

従来のＩＦＥシステム内のＬＲＵは、通常、システム機能を実行するための比較的単純なエレクトロニクスおよびマイクロプロセッサを含む。座席に提供されるオーディオのチャネルおよび音量は、従来、座席のグループに機能を提供する座席エレクトロニクスボックスによって制御され、座席エレクトロニクスボックスは、オーディオ／ビデオ入力信号を扱うマイクロプロセッサおよび信号調整エレクトロニクスを含む。一部の周知のシステムでは、座席エレクトロニクスボックスは、航空機搭乗員が乗客向けの安全告知でオーディオまたはビデオを中断することができるようにする客室告知システムによって無効にされることが可能である。ＩＦＥシステムは、操縦室内、および機上の別の場所における安全上重要な航空エレクトロニクスに干渉することを避けるため、連邦航空局（ＦＡＡ）によって定められた厳しい要件を満たさなければならない。さらに、航空機業界が、ＩＦＥシステムに関して、例えば、ＩＦＥシステムの電力使用、帯域幅、および重量に関して厳しい要件を定めている。ＩＦＥシステムプロバイダは、以上の理由で、特定のハードウェアコンポーネントおよびソフトウェアコンポーネントを選択する際に厳しく制限されている。

ＩＦＥシステムを制御するための方法およびシステムは、通常、「マスタ−スレーブ」アーキテクチャで実行されるソフトウェア命令を使用して実装されている。マスタ−スレーブシステム用の特定の諸機能は、独自の特定用途向けカスタムソフトウェアを使用して実装されている。ＩＦＥシステムのより複雑な諸機能のために使用されるエレクトロニクスには、通常、マイクロプロセッサおよびメモリを備えたコンピュータが含まれる。それぞれのマスタコンピュータおよびスレーブコンピュータに関して、実行される各機能に関して、カスタムソフトウェアが要求される。それぞれのカスタムソフトウェアが、システム内で統合され、別々に試験されなければならない。実行される最も単純な機能に関してさえ、統合および試験は、労働集約的であり、誤りが生じやすい。

従来、カスタムソフトウェアが、例えば、テーププレーヤー、デジタルメディアプレーヤー、またはゲームコンソールなどの他のハードウェアと対話する客室管理端末装置を実装するために使用される。管理端末装置とＩＦＥシステム内のその他のデバイスのインタフェースのそれぞれが、別々にプログラミングされ、試験される。ＩＦＥシステム内に実装される各ハードウェアに関して、１つのインタフェース（例えば、マスタコンピュータと特定のタイプのスレーブコンピュータの間のインタフェース）が定義されなければならず、２つのソフトウェアプログラムが開発され、試験されなければならない（マスタ用に１つ、スレーブ用に１つ）。システムへの追加または変更が後に所望される場合、そのような変更には時間がかかり、元のシステム設計の詳細に高度に精通していることが要求される。

別の場合では別々であるようなソフトウェアコンポーネントを結合することにより、またはあるデバイス用に設計されたソフトウェアコンポーネント群を異なるデバイスで使用することにより、従来のＩＦＥシステムの設計、試験、およびメンテナンスを迅速化する試みが行われてきた。残念ながら、そのような取り組みは、システムエラーおよびソフトウェアバグの数の増加をもたらしており、それらのソフトウェアバグは、修正するのがより困難である。というのは、ソフトウェアの変更の効果は、ソフトウェアがシステム内の複数のタイプのハードウェア上で実行される場合、予測するのがより困難だからである。

さらに、従来のＩＦＥシステムにおけるソフトウェアのカスタムの性質に起因して、システムのより新しいモデルが開発されるにつれ、システムプロバイダがレガシモデルをサポートすることがより困難になる。より古いモデルを設計した技術者が、システムプロバイダを退職している可能性があり、新たな技術者は、そのより古いシステムがどのように実装されたかを学ぶ時間または能力を有さない可能性がある。独自のハードウェアおよびソフトウェアのアーキテクチャを有するシステムにおけるバグを診断し、修正することは、システムがどのように機能するかを学ぶだけでも時間と労力を要する。メンテナンスリソースは、しばしば、極めて独特のシステムがどのように機能するかを新たな技術者に教えることに浪費される。

したがって、実装し、変更し、診断するのが簡単であり、よりモジュール化され、相互接続するのがより容易なアーキテクチャを有するＩＦＥシステムの必要性が存在する。

本発明は、ＩＦＥシステムの機能を実行するように１つまたは複数のＬＲＵ上にそれぞれが配置された、Ｗｅｂブラウザまたは端末エミュレーションプログラムなどのネットワーククライアント、ならびにＷｅｂサーバなどのネットワークサーバ上で実行されるＣＧＩスクリプトなどのネットワークサーバプログラムを使用することにより、以上の諸問題を克服するＩＦＥシステムを制御するための改良されたシステムおよび方法を提供する。ネットワーククライアントとサーバは、伝送制御プロトコル（ＴＣＰ）、ユーザデータグラムプロトコル（ＵＤＰ）、ハイパーテキスト転送プロトコル（ＨＴＴＰ）、またはファイル転送プロトコル（ＦＴＰ）などの１つまたは複数のネットワークプロトコルを使用して通信する。

本発明の一態様によれば、ＩＦＥシステムの諸機能は、ネットワークサーバ要求、例えば、ＨＴＴＰ形式のユニバーサルリソースロケータ（ＵＲＬ）コールが、Ｗｅｂブラウザから、同一のＬＲＵ上、または異なるＬＲＵ上に配置されたＷｅｂサーバに送信された後、実行される。Ｗｅｂサーバは、ネットワークサーバ要求の中の情報を使用して、共通ゲートウェイインタフェース（ＣＧＩ）スクリプトなどのネットワークサーバプログラムを実行する。制御される諸機能には、座席内のオーディオおよびビデオ、客室乗務員呼び出し、および頭上照明の切り替えが含まれる。本発明の重要な利点は、ＩＦＥシステムの諸機能の追加または変更が大幅に単純化されること、つまり、各機能をＷｅｂサーバ上の別個のＷｅｂサイトとして独立に実装できることである。

一実施形態では、本発明は、ネットワークプロトコル対応のＩＦＥシステムを提供する。ＩＦＥシステムのユーザが入力信号を生成することができるようにするために、ユーザインタフェースがシステム内で提供される。ユーザインタフェースは、システム内の１つまたは複数のＬＲＵに接続される。プロセッサが、ＬＲＵ内部に配置され、制御アクティブ化信号を生成する目的で入力信号を処理するためにシステム内で使用される。制御アクティブ化信号は、一実施形態ではＷｅｂブラウザであるネットワーククライアントによって受信され、ネットワーククライアントは、その制御アクティブ化信号からネットワークサーバ要求を生成する。一実施形態ではＡＰＡＣＨＥ ＴＯＭＣＡＴサーバのようなＷｅｂサーバ上で実行されるＣＧＩスクリプトであるネットワークサーバプログラムが、ネットワークサーバ要求を受信し、ＩＦＥシステム内の１つまたは複数のＬＲＵ上で１つまたは複数の命令を実行することにより、ＩＦＥシステムの機能を制御する。ネットワークサーバプログラムは、オプションとして、機能が実行される際に、ネットワークサーバ応答をネットワーククライアントに戻すことができる。ネットワーククライアントがフルディスプレイを有するかどうかに依存して（すなわち、ネットワーククライアントが、仮想Ｗｅｂブラウザではなく、Ｗｅｂブラウザである場合）、ネットワークサーバ応答が、表示のために処理されて、表示されることも可能である。

本発明の異なる実施形態では、制御されるＩＦＥシステムの諸機能は、単純であることも、複雑であることも可能である。ＩＦＥシステムの複雑な機能は、座席内のオーディオおよびビデオの配信である。一部の実施形態、または一部の動作モードでは、座席内のオーディオおよびビデオの配信は、対話型であるか、または管理端末装置などのシステムに接続された別のユーザインタフェースを介して搭乗員によって制御される。ＩＦＥシステムの他の複雑な諸機能には、インターネット上のＷｅｂページにアクセスすること、電子メールを送受信すること、コンピュータゲームを独りで、またはシステムの他のユーザらと行うこと、および推定到着時間、対気速度、および位置などの飛行情報を調べることが含まれる。ＩＦＥシステムの単純な諸機能には、客室乗務員呼び出しボタン、または頭上照明ボタンなどの乗客サービスシステム（ＰＳＳ）に従来、関連する諸機能が含まれる。他の単純な諸機能には、座席調整、および空気調和が含まれることが可能である。当業者には認識されるとおり、他の諸機能が、単純な機能も複雑な機能も可能である。

本発明の重要な利点は、ＩＦＥシステム内のユーザインタフェースが、ディスプレイを有する必要がなく、本発明のシステムのユーザは、ディスプレイを使用することなしにネットワーククライアントに対する入力信号を生成することができることである。ユーザインタフェースは、スイッチ、ボタン、またはノブなどの、システムに対する入力信号を生成するのに使用することができる任意の機械的デバイスであることが可能であり、この実施形態では、ユーザインタフェースは、ディスプレイを有していなくてもよい。この利点は、仮想Ｗｅｂブラウザの使用を介して達せられる。本発明の説明において以下に使用する「仮想Ｗｅｂブラウザ」とは、制御アクティブ化を受信することができ、ＵＲＬ呼び出しなどのネットワークサーバ要求を生成することができ、ネットワークサーバ応答を受信することができ、ＨＴＭＬ形式のＷｅｂページであることが可能なネットワークサーバ応答を解析して、Ｗｅｂブラウザ上で実行されているＬＲＵ上のソフトウェアコンポーネント群およびハードウェアコンポーネント群に役立つデータにすることができるＷｅｂブラウザである。ただし、仮想Ｗｅｂブラウザは、グラフィカルユーザインタフェース（ＧＵＩ）を生成せず、ＧＵＩは、仮想Ｗｅｂブラウザが、ネットワーククライアントに関連する本発明の方法におけるステップを実行するのに必要ない。仮想Ｗｅｂブラウザに接続されたユーザインタフェースが、発光ダイオード（ＬＥＤ）などの最小限のディスプレイを提供すること、または全くディスプレイを提供しないことが可能である。

別の実施形態では、ユーザインタフェースには、ディスプレイおよびキーボードが含まれることが可能である。ネットワーククライアントを備えたラップトップが、ＩＦＥシステムに対するユーザインタフェースの役割をすることができる。（この実施形態は、ＩＦＥシステムの開発、試験、およびメンテナンスの目的で特に有利である。）他の実施形態では、ユーザインタフェースは、タッチスクリーンディスプレイであることが可能である。これらの実施形態のすべてにおいて、通常のＷｅｂブラウザなどのネットワーククライアントを、ネットワーククライアントに関連する方法のステップを実行するために使用することができる。当業者には認識されるとおり、システムに対する入力信号を生成するために複数の異なる種類のユーザインタフェースを使用することができる。

本発明のさらに別の実施形態では、ネットワーククライアントとネットワークサーバの間の通信は、ＨＴＴＰプロトコルなどのＴＣＰ／ＩＰプロトコルに従う。他の実施形態では、システム内の通信は、ＦＴＰ、簡易メール転送プロトコル（ＳＭＴＰ）、ＴＥＬＮＥＴ、またはワイヤレスアプリケーションプロトコル（ＷＡＰ）などの異なるネットワークプロトコルに従うことも可能である。当業者には認識されるとおり、セキュアソケットシェル（ＳＳＨ）またはセキュアＨＴＴＰ（ＨＴＴＰＳ）などのセキュアネットワークプロトコルも、本発明のシステム内で使用することができる。

ネットワーククライアントとネットワークサーバは、システム内の同一のＬＲＵ上に物理的に配置される必要はない。一実施形態では、ネットワーククライアントとネットワークサーバはともに、同一のＬＲＵ上のハードウェアにロードされる。別の実施形態では、第１のＬＲＵ上にロードされたネットワーククライアントプログラムが、システム内の第２のＬＲＵ上のネットワークサーバと通信する（ネットワークプロトコルに従って）。また、本発明のシステム内で、いくつかのネットワークサーバプログラムが、同一のネットワークサーバ上で同時に実行されて、複数のネットワーククライアントと同時に通信することも可能である。同時に実行されることが可能なネットワークサーバプログラムの数は、主に、ネットワークサーバ、ならびにネットワークサーバを実行しているＬＲＵのハードウェアリソースによって制限される。本発明の別の重要な利点は、ＩＦＥシステムの機能が制御されるために命令が実行されなければならないＬＲＵにローカルなより少ないハードウェアリソースを有するＬＲＵではなく、より多くのハードウェアリソースを有する遠隔のＬＲＵを、ネットワークサーバ、およびネットワークサーバプログラムを有するように選択できることである。この結果、本発明のＩＦＥシステムは、より柔軟性があり、よりモジュール化されている。

また、本発明は、ネットワークプロトコルを使用してＩＦＥシステムの機能を実行するための方法も提供する。方法は、ユーザインタフェースを使用して入力信号を生成することから始まる。前述したとおり、入力信号を生成するのに使用されるユーザインタフェースは、単純なスイッチ、キーボード、タッチスクリーン、ラップトップ、または他の任意の適切な入力デバイスであることが可能である。

ユーザインタフェースを使用してユーザによって生成された入力信号は、プロセッサによって処理され、制御アクティブ化信号が生成される。このステップにおける処理は、キー処理とも呼ばれ、単純なアナログ信号またはデジタル信号（最初のステップでユーザインタフェースによって生成されるいずれかの信号）を、ネットワーククライアントプログラムに役立つ制御アクティブ化信号に変換することを可能にする。一実施形態では、このステップにおける処理は、ＩＦＥシステム内の第１のＬＲＵ上のハードウェアとソフトウェア（デバイスドライバなどの）の組み合わせによって実行される。生成される制御アクティブ化信号は、ユーザインタフェースを使用して生成される特定の入力に固有である。

この方法により、ＩＦＥシステムの機能を制御することが可能になる。制御アクティブ化信号を使用して、ネットワーククライアントは、ネットワークサーバ要求を生成する。ネットワークサーバ要求は、ネットワークサーバに送信される。ネットワークサーバ要求を受信すると、ネットワークサーバは、ＩＦＥシステムの特定の機能を制御することに関連する１つまたは複数の命令をＩＦＥシステム内の１つまたは複数のＬＲＵ上で実行するネットワークサーバプログラムを実行する。制御される機能は、ネットワークサーバ要求の形態に依存し、ネットワークサーバ要求の形態は、制御アクティブ化信号の形態に依存し、制御アクティブ化信号の形態は、入力信号の形態に依存する。オプションとして、ネットワークサーバプログラムは、制御される機能に関連する情報を有するネットワーククライアント応答を生成することもできる。本発明の実施形態において実施することができるその他のオプションのさらなるステップには、ネットワーククライアント応答をネットワーククライアントに送信すること、表示するためにネットワーククライアント応答を処理すること、処理済みのネットワーククライアント応答を表示することが含まれる。

前述したとおり、本発明の方法は、ＨＴＴＰ、ＦＴＰ、ＳＭＴＰ、またはＴＥＬＮＥＴなどの複数のネットワークプロトコルのいずれであってもよい。本発明の好ましい実施形態では、ＨＴＴＰプロトコルが使用され、ネットワークサーバ要求は、ＨＴＴＰ形式で生成される。本発明の他の実施形態では、ネットワークサーバ要求、ネットワーククライアント応答、またはその両方を、ＦＴＰ形式などの異なるフォーマットで提供することができる。ＩＦＥシステム内のＬＲＵ間の通信のためにその他のネットワークプロトコルを使用してもよいことが、当業者には認識されよう。

本発明の利点は、本発明により、ＩＦＥシステム内で複雑なソフトウェア通信インタフェース群の必要性が回避され、これにより、ＩＦＥシステムに追加または変更を行うのに要する時間と労力が減少することである。詳細には、標準のソフトウェア技術、インタフェース定義、およびプロトコルの使用を介して、開発が相当に単純化されることである。有利には、システムコンポーネント間で通信するのにＴＣＰ／ＩＰを広範に使用することにより、ＩＦＥシステムの各機能を、システムに統合する前に、独立に設計し、試験することが可能になる。この結果、ＩＦＥシステム内の各ハードウェアを別々に試験することができ、各ネットワークサーバプログラムを別々に設計し、試験することにより、システムの信頼性が向上する。

本発明の別の利点は、本発明により、航空機の客室内で必要とされるハードウェアが少なくなり、重量が抑制されることである。例えば、ネットワークコマンドを使用してＰＳＳコンポーネント群を制御することにより、読書灯機能および乗務員呼び出し機能のために物理的スイッチが必要なくなる。ＩＦＥシステムの機能のすべてが、乗客、搭乗員、または両者が利用できるキーボードを有するユーザインタフェース、およびディスプレイまたはタッチスクリーンによって実行されることも可能である。

本発明の実施形態によれば、ネットワークサーバプログラムは、諸機能を制御するためにＩＦＥシステム内のＬＲＵ上で命令を実行し、オプションとして、ネットワークサーバ応答をネットワーククライアントに提供する。ネットワークサーバプログラムは、ある実施形態では、共通ゲートウェイインタフェース（ＣＧＩ）スクリプトを使用して実装される。当業者には周知のとおり、ＣＧＩスクリプトは、Ｐｒａｃｔｉｃａｌ Ｅｘｔｒａｃｔｉｏｎ ａｎｄ Ｒｅｐｏｒｔｉｎｇ Ｌａｎｇｕａｇｅ（ＰＥＲＬ）スクリプト、ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ、またはＣ、Ｃ＋＋、またはＪａｖａなどの様々な異なるプログラミング言語を使用して書くことができる。本発明の現行で好ましい実施形態では、ネットワーククライアントプログラムは、ＨＴＴＰ形式のＵＲＬ呼び出しの形態でネットワークサーバ要求を、ネットワークサーバプログラム（このケースでは、ＣＧＩスクリプト）がロードされるＬＲＵに送信することにより、ＣＧＩスクリプトにアクセスするＷｅｂブラウザである。当業者には周知のとおり、他のプログラミング言語で書かれた他のプログラムを使用して、ＩＦＥシステムの様々な高レベル機能および低レベル機能を実装することもできる。ネットワークサーバプログラムを実装するのにＣＧＩスクリプトを使用することは、本発明に必須ではない。また、ネットワークサーバプログラムは、Ｊａｖａ Ｓｅｒｖｅｌｅｔ（ＪＳＰ）を使用して、またはシンプルオブジェクトアクセスプロトコル（ＳＯＡＰ）に従って実装することもできる。さらに、ＩＦＥシステムの一部の機能を制御するための特定の命令を実行するために、ネットワーククライアントが、ネットワークサーバプログラムによって使用されることも可能である。そのような実施形態では、ネットワーククライアントは、Ｊａｖａ ＡｐｐｌｅｔまたはＪａｖａＳｃｒｉｐｔであることが可能である。

ネットワークプロトコル対応のＩＦＥシステムの開発を目指す人々にとっての障害は、ＩＦＥシステムの特別な諸機能に通常のＷｅｂブラウザおよびＷｅｂサーバを適合させることにある。従来、ＷｅｂブラウザとＷｅｂサーバの間の通信は、ユーザによって開始され、Ｗｅｂブラウザは、特定のＨＴＴＰアドレスに関連する語またはピクチャを単に表示するだけである。Ｗｅｂサーバは、ユーザがリンクをクリックした際にユーザによってトリガされるＨＴＴＰ要求に応答する。ユーザ入力なしでは、ＷｅｂサーバおよびＷｅｂブラウザは、通常、互いに通信することはない。しかし、ＩＦＥシステムでは、機能が実行されるのに、まず、ユーザが入力信号を生成することを要求されるのは、常に望ましいとは限らない。

さらに別の実施形態では、本発明は、限られた機能の「仮想」Ｗｅｂブラウザの実装を介して、この障害を克服する。ユーザインタフェースがディスプレイを含まない本発明の実施形態では、ネットワーククライアントプログラムは、仮想Ｗｅｂブラウザである。仮想Ｗｅｂブラウザは、ハイパーテキストマークアップ言語（ＨＴＭＬ）を解析し、ＵＲＬ呼び出しを生成する同一の機能を実行するが、従来のＷｅｂブラウザが行うように、Ｗｅｂページをユーザに表示することはしない。一部の実施形態では、ネットワーククライアントは、全くディスプレイを有さないのではなく、最小限のディスプレイ（発光ダイオード、発光ダイオードのアレイ、または小型液晶ディスプレイなどの）を有する仮想Ｗｅｂブラウザであることが可能である。仮想Ｗｅｂブラウザは、Ｗｅｂサーバによって仮想Ｗｅｂブラウザに送信されたＨＴＭＬファイルまたは拡張マークアップ言語（ＸＭＬ）ファイルを解析する従来のＷｅｂブラウザと同一の能力を有し、一般に、既に説明した点を除き、通常のＷｅｂブラウザと実質的に同様である。

ネットワークプロトコル対応のＩＦＥシステム内で、新たな機能は、別々のプログラムファイルを有する独立のＷｅｂページとして技術者によって実装される。これにより、従来のＩＦＥシステムにつきまとう意図しない対話および副作用のリスクが大幅に減少する。さらに、ある実施形態では、システム機能は、ネットワーククライアントからネットワークサーバ要求があったときにだけアクセスされ、機能が完了したとき、そのような機能が一時停止される、または終了されることが可能である。これにより、ＩＦＥシステムのリソースが節約され、システム全体にそれほど影響を与えずに、新たな機能を導入することができるようになる。ネットワークプロトコル対応のＩＦＥシステムの柔軟性およびモジュール性は、従来の方法およびシステムに優る大きな利点を示す。

本発明のシステムおよび方法の別の目立った利点は、ネットワークプロトコルに既に精通している通常のソフトウェア技術者が、システム内の問題をより迅速に診断し、修正することができることである。従来のＩＦＥシステムのカスタムソフトウェアに関連する学習曲線が解消される。これにより、開発、試験、およびメンテナンスに関連する時間と労力の浪費が回避される。ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、またはパーソナルデジタルアシスタント（ＰＤＡ）コンピュータを開発中のＩＦＥシステムに対するユーザインタフェースとして使用して、前述した方法でシステム試験が実行される。システムの機能のそれぞれは、例えば、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、またはＰＤＡコンピュータ上で実行されているＷｅｂブラウザからＵＲＬコールを行うことにより、試験される。ラップトップは、ＩＦＥシステム内のコンピュータ群にロードされるネットワーククライアントを実行する。したがって、Ｗｅｂブラウザなどのネットワーククライアントプログラムがロードされたラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、またはＰＤＡコンピュータが、ＩＦＥシステムの機能のそれぞれにアクセスし、機能のそれぞれを実行し、検証することができる。本発明の方法により、有利には、診断を実行するためにＩＦＥシステム全体を実行させる必要性が解消される。

また、本発明のシステムおよび方法により、ＩＦＥシステムの特定の機能の制御を特定のユーザインタフェースに限定することも可能になる。これは、ＩＦＥシステムの一部の機能の制御を特定のユーザ、または特定のグループのユーザだけに利用可能にすることができるという点で、利点を有する。例えば、ある実施形態では、航空機のファーストクラスセクションにおけるＬＲＵに接続されたユーザインタフェースだけに、ＩＦＥシステムを介してインターネットアクセスを許すことができる。

本発明は、乗客による使用と、客室乗務員、整備要員、および技術要員による使用の両方のために、Ｗｅｂサービスを相当に使用する。乗客から見ると、Ｗｅｂは、乗客制御ユニット（ＰＣＵ）が使用されている場合のように、不可視であるか、あるいはパーソナルデジタルゲートウェイ（ＰＤＧ）が使用されている場合のように、可視である。不可視のケースでは、ＰＣＵ上のボタンの押し下げが、仮想Ｗｅｂブラウザによる不可視のＷｅｂページ上にある不可視のコントロールの制御アクティブ化信号に変換される。これらの制御アクティブ化信号により、適切なＨＴＴＰコマンドが発せられることになり、このＨＴＴＰコマンドには、適切なネットワークサーバ活動が関わる。ネットワークサーバプログラムは、乗客によって最初に押された特定のＰＣＵボタン（チャネルサーフィン、読書灯アクティブ化などの）に基づき、必要とされるアクションを生じさせる。

低解像度のタッチスクリーンを組み込んだＰＤＧの場合、Ｗｅｂページは、乗客に可視であり、スクリーン上のコントロールのアクティブ化により、同様なＨＴＴＰコマンドが発せられ、適切なネットワークサーバがそのコマンドに基づいて動作するようになる。各ページは、制御されるＩＦＥシステムの特定の機能に適切なネットワークサーバによってそれぞれが生成される他の複数のページにリンクされることが可能である。例えば、選択可能な座席内映画を示すページが、デジタルサーバユニットから来る一方で、チャネル変更のためのページが、乗客自身の座席エレクトロニクスボックスによって生成されることが可能である。

客室乗務員、整備要員、および技術要員に関して、ＩＦＥシステムへのアクセス、および可視性は、管理端末装置を介する（または、代替として、管理端末装置が存在しない場合、接続されたラップトップを介する）。ＰＣベースのユニットは、エンターテイメントサービスの制御を含め、エンターテイメント機能、メンテナンス機能、および技術機能の制御を可能にするＷｅｂブラウザによって提示されるＷｅｂページに対する高解像度のタッチスクリーンアクセスを提供する。

人間の対話が存在する本発明のシステム内の各ポイントには、Ｗｅｂブラウザが存在する。この対話は、乗客相手、または航空会社の乗務員相手であることが可能である。Ｗｅｂブラウザは、人間の動作（ボタンの押し下げ、マウスのクリック、タッチスクリーンのアクティブ化）をＷｅｂサーバ要求に変換する。Ｗｅｂサーバは、要求された動作を実行し、データを取り出し、更新されたページをブラウザに戻す。Ｗｅｂサーバは、機能を実行するように外部からコマンドを受けることが可能な任意のＬＲＵ上に存在する。Ｗｅｂブラウザは、Ｊａｖａ ＡｐｐｌｅｔまたはＪａｖａＳｃｒｉｐｔによって支援されることが可能である。Ｗｅｂサーバも、同様に、ＣＧＩプログラムおよびＪａｖａプログラムによって支援されることが可能である。これらの支援により、ハードウェアコンポーネント群との対話、データベースアクセス、およびその他の機能が可能になる。

本発明の以上、およびその他の目的、利点、および特徴は、以下の詳細な説明、および添付の図面から明白となる。

本発明は、様々な変更形態および代替形態が可能であるが、一部の好ましい実施形態を例として図面に示し、以下に詳細に説明する。ただし、この説明は、本発明を説明する特定の形態に限定するものではなく、逆に、この説明は、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の趣旨および範囲に含まれるすべての変形形態、代替形態、および等価形態を範囲に含むことを意図している。

本発明のシステムおよび方法は、システム内のＬＲＵ間の通信のためにネットワークプロトコルを使用することにより、より柔軟性の高い、よりモジュール化されたＩＦＥシステムを可能にする。ネットワークプロトコルを使用することは、システム内の複数のＬＲＵ上にロードされるソフトウェア間の意図しない競合の可能性を低くすることにより、開発作業の効率を向上させ、ＩＦＥシステム内に現在、ロードされているソフトウェアのより容易なアップグレードおよびメンテナンスを可能にする。ＩＦＥシステムが実行することができる複数の機能を制御するのにネットワークプロトコルが使用される。

本発明のシステムは、ＩＦＥシステム内の複数のＬＲＵのいずれにプログラム群をロードしても実行することができるが、図１ａおよび１ｂは、本発明のシステムをどのように機内の座席に極めて近接したＬＲＵ上に実装することができるかという例を示している。図１ａを参照すると、座席の背もたれ７００、座席の肘掛け７２５、およびレッグレスト７７５を有する座席７５０が示されている。座席には、ユーザインタフェース２００が接続され、ユーザインタフェース２００は（上記の「発明の開示」で説明したとおり）、薄膜ボタンのセット、またはタッチスクリーンなどの、システムに入力信号を与えるのに適した任意のデバイスであることが可能である。ユーザインタフェース２００は、ＬＲＵ Ａ１００内部のプロセッサ３００に接続される。ＬＲＵ Ａは、一実施形態では、座席エレクトロニクスボックス２１６０（以下に図２ｂに関連して示し、説明するとおり）である。ＬＲＵ Ａ１００内部に配置されたプロセッサ３００は、ユーザインタフェース２００からの入力信号を、ネットワーククライアント４００に供給することができる制御アクティブ化信号に変換するのに適したプロセッサである。プロセッサ３００は、一実施形態では、ユーザインタフェース２００によって供給されるアナログ入力信号またはデジタル入力信号を、ネットワーククライアント４００に供給される制御アクティブ化信号に変換するのに有効なハードウェアとソフトウェアをともに含む。ソフトウェアは、ある実施形態では、ユーザインタフェース２００によって生成された特定の入力信号を特定の制御アクティブ化信号にマップするためのキールーティングテーブルを含む。

１つの可能な実施形態では、ネットワーククライアント４００とネットワークサーバ４５０は、同一のＬＲＵ（図１ａに示したＩＦＥシステムの座席レベル部分の実施形態におけるＬＲＵ Ａ１００）上に配置される。ネットワーククライアント４００とネットワークサーバ４５０を同一のＬＲＵ上に配置できることは、本発明のシステムの利点である。というのは、これにより、ＩＦＥシステムの一部の機能を実行する速度が向上するからである。ただし、図１ｂに示すとおり、ネットワーククライアント４００とネットワークサーバ４５０が同一のＬＲＵ上に配置されることは、本発明に必須ではない。

ネットワーククライアント４００とネットワークサーバ４５０の間の通信は、ＨＴＴＰ、ＦＴＰ、またはＴＥＬＮＥＴなどのネットワークプロトコルを使用して実行される。本発明の現行で好ましい実施形態では、使用されるプロトコルは、ＨＴＴＰである。この実施形態では、ネットワーククライアント４００は、ＬＩＮＵＸなどの、ＬＲＵ Ａ１００上のハードウェアに適合するオペレーティングシステム上で、Ｃ＋＋などの適切なプログラミング言語を使用して実装されるＷｅｂブラウザである。Ｗｅｂブラウザに供給された制御アクティブ化信号は、一実施形態ではＡＰＣＨＥ ＴＯＭＣＡＴＷｅｂサーバなどのＷｅｂサーバであるネットワークサーバ４５０に対するＵＲＬ呼び出しをもたらす。ネットワークサーバプログラム５００は、ある実施形態では、ＬＲＵ Ａ１００のハードウェア上のメモリの中にロードされるＣＧＩスクリプトである。ネットワークサーバプログラム５００は、ネットワークサーバプログラム５００がロードされるＬＲＵに関連するＩＦＥシステム１０００の機能を実行するのに必要なＩＦＥシステム１０００のハードウェアリソースを支配する。例えば、制御されるべき機能が、頭上の読書灯に関連している場合、ネットワークサーバプログラム５００は、頭上の照明を制御する電子回路内部のスイッチに接続され、電子回路に接続されたＬＲＵのハードウェア（図２ｃに示す本発明の実施形態では、区画配信ボックス２１５０である）上で命令を実行することにより、スイッチの開閉を行うことができる。制御される機能が、座席内のオーディオおよびビデオのディスプレイに関連している場合、ネットワークサーバプログラム５００を実行しているＬＲＵは、デジタルサーバユニット２５００またはオーディオ／ビデオコントローラ２１２０であることが可能である。

図１ａに示した実施形態では、ネットワークサーバプログラム５００は、オプションのディスプレイ６００に接続される。ディスプレイ６００は、オーディオ能力とビデオ能力をともに含むことが可能である（オーディオ能力は、以下に説明する図２ｂのヘッドホン２２１０を介して提供することができる）。ネットワークサーバプログラム５００は、ＩＦＥシステムの機能を制御するために命令を実行する。このため、ネットワークサーバプログラム５００は、複雑な機能を制御する際にＩＦＥシステム１０００内のハードウェアコンポーネント群を調整するように作用することができる。本発明の利点は、多くのネットワークサーバプログラム５００を、同一のネットワークサーバ４５０上、および異なる複数のネットワークサーバ４５０上で同時に実行することができることである。いくつかのネットワーククライアント４００が、同一のネットワークサーバプログラム５００を同時に要求することが可能であり、ネットワークサーバプログラム５００によって実行される機能は、数名の異なるユーザからの要求時に、同時に実行されることが可能である。同時の要求の数の限度は、ある程度は、ネットワークサーバプログラム５００のプラットフォームの役割をするネットワークサーバ４５０ソフトウェア（一実施形態では、ＬＩＮＵＸオペレーティングシステム上で実行されるＡＰＡＣＨＥ ＴＯＭＣＡＴソフトウェア）により、またある程度は、ネットワークサーバプログラム５００が実行されているＬＲＵのハードウェアリソースによって定められる。

「発明の開示」のセクションで説明したとおり、本発明の利点は、ネットワークサーバ４５０およびネットワークサーバプログラム５００を、本発明の方法を変更することなしに、ＩＦＥシステム１０００内の任意のＬＲＵ（能力のあるハードウェアリソースを備えた）上で実行することができることである。これにより、ＩＦＥシステム１０００全体の効率を向上させる形でハードウェアリソースを節約すること、または分散させることが可能になる。本発明のシステムは、非常に柔軟性があり、モジュール化されており、システムの諸部分を、異なる実施形態において異なるＬＲＵに移動させることができる。これは、システム内のＬＲＵ間の通信のためにネットワークプロトコルが使用される場合、システムの諸部分の接続が比較的不変のままであるために可能である。図１ｂに示したシステムの座席レベル部分の第２の実施形態では、ネットワーククライアント４００とネットワークサーバ４５０は、システム内の異なるＬＲＵ（ＬＲＵ Ｂ１２５およびＬＲＵ Ｃ１５０）上に配置される。ネットワーククライアント４００とネットワークサーバ４５０は、システムの本実施形態では１００ＢＡＳＥ−Ｔイーサネットデータ網（以下に説明する図２ａおよび図２ｂの１５００）であるデータ網１５００を介して通信する。ネットワーククライアント４００とネットワークサーバ４５０の分離により、経過時間（ユーザインタフェース２００を介して入力信号が与えられた時点とＩＦＥシステムの機能が実行される時点の間の）が少し長くなるが、この分離により、特定の機能が実行されることの要求をユーザから受信する可能性があるすべてのＬＲＵ上にではなく、ネットワークサーバ４５０をＩＦＥシステム内の少数のＬＲＵ上にだけロードすることができるという点で、ＩＦＥシステムのより高い柔軟性およびモジュール性が可能になる。

図１ｂに示したオプションのディスプレイ６５０は、ユーザインタフェース２００を使用して座席に直接に接続される（図１ａの実施形態におけるように）ことはない。ディスプレイ６５０は、代わりに、ユーザインタフェース２００を使用して座席正面の座席の座席背もたれ７００に接続される。本発明の方法は、図１ａと図１ｂで同一であり、システムのいくつかの部分の位置の違いは、本発明の方法に全く影響を与えない。

ＩＦＥシステム１０００全体の実施形態のハードウェアコンポーネント群のブロック図を図２ａおよび図２ｂに示している。図２ａおよび図２ｂのボックスのほとんどは、それらのコンポーネントが、航空機が製造される際に製造ラインで航空機に組み込まれ、メンテナンス中に同様の形で取り替えることができるため、当技術分野でライン交換ユニット（ＬＲＵ）として知られる単一の電子コンポーネントである。本発明の範囲に含まれる各ＬＲＵの本発明の実施形態による機能を、本発明の方法における使用に特に注意を払って、以下に説明する。

システム１０００は、一般に、ネットワークデータバックボーン１５００、およびエンターテイメントブロードキャスト、つまりＲＦバックボーン１６００を介して通信する複数のコンピュータコンポーネントを含むローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）である。ネットワークデータバックボーン１５００は、好ましくは、１００ＢＡＳＥ−Ｔイーサネットを使用し、ブロードキャストＲＦバックボーン１６００は、好ましくは、ビデオ信号およびオーディオ信号を含む高帯域幅のＲＦ伝送を搬送することができる。

一般に、システム１０００内のＬＲＵには、データバックボーン１５００を介して通信する管理端末装置１１００、オーディオ／ビデオコントローラ２１２０、デジタルサーバユニット２５００、１つまたは複数の配信ボックス２１５０、および複数のタップユニット２１３０が含まれる。以上のＬＲＵのいずれも、ネットワーククライアント４００、ネットワークサーバ４５０、またはその両方を実行することができるハードウェアを有することが可能である。オーディオ／ビデオコントローラ２１２０、デジタルサーバユニット２５００、およびその他の補助デバイス群は、ＲＦブロードキャストバックボーン１６００を介して区画配信ボックス２１５０またはタップユニット群２１３０にオーディオ信号およびビデオ信号を供給することができる。区画配信ボックス２１５０は、関連する区画内の１つまたは複数の座席エレクトロニクスボックス（図２ｂの２１６０）に信号を送る。代替として、タップユニット２１３０が、ブロードキャストバックボーン１６００から信号を受け取り、その信号を１つまたは複数の関連する頭上ディスプレイユニット２１４０に送る。

「管理端末装置」
図２ａでは、ある実施形態における客室管理端末装置１１００は、航空機搭乗員用のＩＦＥシステム１０００に対する中央ユーザインタフェースである。ユーザインタフェース２００のような管理端末装置１１００を使用して、搭乗員は、機内映画の開始および停止を行うこと、乗客に告知を行うこと、または飲食物の注文を調べることができる。また、管理端末装置１１００により、ユーザは、オーディオ／ビデオコンテンツまたはインターネットを機内の乗客が利用できるようにすること、または利用できないようにすること、あるいはユーザインタフェース２００を介して乗客に利用可能なＩＦＥシステムの他の諸機能を有効にする、または無効にすることができるようになる。ＩＦＥシステムのほとんど機能は、搭乗員によって開始されるか、乗客によって開始されるかにかかわらず、ＩＦＥシステム１０００の特定の機能を制御することに専用の別個のネットワークサーバプログラム５００によって制御される。しかし、前述したとおり、ネットワークサーバプログラム５００は、入力信号が生成される物理的場所の近くのＬＲＵ上に配置される必要はない。管理端末装置１１００は、ネットワーククライアント４００（図１ｂに示すＬＲＵ Ｂ１２５のような）だけを実行し、ＩＦＥシステム１０００内の異なるＬＲＵ上でネットワークサーバプログラム５００からのネットワークサーバ応答を受信することが可能である。または、別の実施形態では、管理端末装置１１００は、ネットワークサーバ４５０（ネットワークサーバプログラム５００を実行することができる）とネットワーククライアント４００の両方を有することも可能である。１つのそのような実施形態を図２ｃに示しており、この図では、管理端末装置１１００が、Ｗｅｂサーバ５２００とＷｅｂブラウザ５１００をともに実行していることが示されている。

本発明の別の実施形態では、管理端末装置上のネットワークサーバ上で実行されているＣＧＩスクリプトなどのネットワークサーバプログラムが、機内の乗客に対するオーディオまたはビデオの無線周波数ブロードキャスト、座席内のオーディオまたはビデオのストリーム、対話型ゲーム、インターネットへのアクセス、頭上の読書灯、乗務員呼び出しシステム（例えば、座席別の乗客要求の表示を含む）、空気調和システム（例えば、空調装置に接続されたサーモスタットを含む）、監視システム（例えば、１つまたは複数のセキュリティカメラ、およびそれに接続された１つまたは複数のディスプレイを含む）、客室のオーディオまたはビデオの告知システム、または乗客飛行情報の表示（オーディオ、ビデオ、またはその両方）に関連する機能を制御することができる。

管理端末装置１１００は、一実施形態では、１００ＢＡＳＥ−Ｔイーサネットデータ網（以降、「イーサネット」）１５００に接続される。図２ａのローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）スイッチ２１１０は、ＩＦＥシステム１０００の重要な機構である。ＬＡＮスイッチ２１１０により、イーサネットに接続された各ＬＲＵノードを単一のセグメントとして扱うことが可能になり、イーサネットを介するより高速なデータ転送がもたらされる。システム１０００の別の実施形態では、複数のＬＡＮスイッチ２１１０が使用される。本発明は、イーサネットの１００ＢＡＳＥ−Ｔネットワーク、１０ＢＡＳＥ−２ネットワーク、１０ＢＡＳＥ−５ネットワーク、１０００ＢＡＳＥ−Ｔネットワーク、１０００ＢＡＳＥ−Ｘネットワーク、またはギガビットネットワークなどの適切なネットワーキング通信標準に従って動作する。さらに別の実施形態では、ネットワークは、非同期転送モード（ＡＴＭ）ネットワーク、トークンリングネットワーク、またはその他の形態のネットワークであることも可能である。

「区画配信ボックス」
区画配信ボックス２１５０は、一般に、局所的な座席レベルルーティングデバイスである。区画配信ボックス２１５０は、座席エレクトロニクスボックス２１６０のグループ（図２ｂ）に対するネットワークデータバックボーン１５００上およびＲＦバックボーン１６００上の信号の配信を制御する。区画配信ボックス２１５０は、座席エレクトロニクスボックス２１６０、ならびに、オプションとして、タップユニット群２１３０の割り当て済みのネットワークアドレスを保持する。また、区画配信ボックス２１５０は、好ましくは、内蔵の試験装置（ＢＩＴＥ）能力も含む。さらに、区画配信ボックス２１５０は、例えば、頭上の読書灯および乗務員呼び出しインジケータを含む対応する区域乗客サービスを制御し、そのサービスと通信することも行う。オプションとして、区画配信ボックス２１５０は、オーディオ／ビデオコントローラ２１２０に関連して以下に説明するのと同様の形で、タップユニット２１３０を制御するようにさらに動作する。ある実施形態では、区画配信ボックス２１５０は、ネットワーククライアント４００、ネットワークサーバ４５０、またはその両方を実行するのに有効なハードウェアを有することが可能である。図２ｃに示した本発明の実施形態では、区画配信ボックス２１５０は、ネットワークサーバプログラム５００（ＣＧＩスクリプトなどの）を実行することができるネットワークサーバ４５０のようなＷｅｂサーバ５２００を含み、プログラム５００は、座席内電源供給装置、頭上の読書灯、対話型ゲーム、インターネットへのアクセス、オーディオまたはビデオの客室告知システム、乗客飛行情報の表示、および座席内電話などのＩＦＥシステム１０００内の区画配信ボックス２１５０に関連する機能を制御することができる。

区画配信ボックス２１５０のハードウェアには、フラッシュメモリなどのメモリを備えた１つまたは複数のマイクロプロセッサ、ネットワークインタフェースカード、ＲＳ４８５インタフェース、および無線周波数増幅器が含まれる。さらに、ある実施形態では、区画配信ボックス２１５０は、ＲＦ配信１６００の利得制御のための適切な利得制御回路も含む。ある実施形態では、区画配信ボックス２１５０で実行される、または区画配信ボックス２１５０に格納されたソフトウェアには、オペレーティングシステム（例えば、ＬＩＮＵＸ）、Ｗｅｂサーバ（例えば、ＡＰＡＣＨＥ ＴＯＭＣＡＴ）、ＴＣＰ／ＩＰ、ＦＴＰクライアント、ＦＴＰサーバ、ならびにタップユニットおよびＣＳＳとインタフェースを取るためのポートまたはコネクタなどの複数のソフトウェアコンポーネントが含まれることが可能である。適切なインタフェースには、ＲＳ４８５のようなシリアルポート、またはＵＳＢが含まれる。当業者には認識されるとおり、区画配信ボックス２１５０の実施形態は、利用可能なハードウェアリソースに依存して、ネットワーククライアント４００、ネットワークサーバ４５０、またはその両方を実行することができる。

「オーディオ／ビデオコントローラ」
オーディオ／ビデオコントローラ２１２０は、一般に、エンターテイメントヘッドエンドコントローラとして動作する。オーディオ／ビデオコントローラ２１２０は、カメラ、ビデオプレーヤー、およびオーディオプレーヤーなどの複数の入力信号デバイスと通信する。オーディオ／ビデオコントローラ２１２０は、データバックボーン１５００とブロードキャストバックボーン１６００の両方と通信する。オーディオ／ビデオコントローラ２１２０によって制御される機能には、例えば、オーディオコンテンツおよびビデオコンテンツを配信すること、タップユニット群２１３０および頭上ディスプレイユニット２１４０を制御すること、ならびにビデオテープ再生装置２０８０やオーディオ再生ユニット２０９０などの様々な入力の周波数変調が含まれる。図２ｃに示した本発明の実施形態では、オーディオ／ビデオコントローラ２１２０は、オーディオまたはビデオの無線周波数ブロードキャスト、座席内のオーディオまたはビデオのストリーム（例えば、デジタルメディア）、対話型ゲーム、インターネットへのアクセス、乗務員呼び出しシステム、監視システム、客室内のオーディオまたはビデオの告知システム、または乗客飛行情報の表示の制御など、ＩＦＥシステム１０００内でオーディオ／ビデオコントローラ２１２０に関連する諸機能を制御するための、ＣＧＩスクリプトなどのネットワークサーバプログラム群５００を実行することができるＷｅｂサーバの形態で、ネットワークサーバ４５０を有する。

さらに、ある実施形態では、オーディオ／ビデオコントローラ２１２０は、乗客サービスシステム２０６０（ＰＳＳ）のヘッドエンドコントローラとして動作し、システム２０６０には、例えば、座席ベルトを締めるように、または喫煙しないように乗客に指示する客室放送装置および警告インジケータが含まれる。したがって、オーディオ／ビデオコントローラ２１２０は、乗務員の告知のためにＲＦバックボーン１６００を介して他の信号を中断することができる、操縦室区域マイク２０７０などのＰＳＳ関連の入力に接続される。ＰＳＳ制御機能をオーディオ／ビデオコントローラ２１２０に組み込むことにより、ＰＳＳ機能を制御するための別個のＬＲＵの必要性が解消される。

さらに、オーディオ／ビデオコントローラ２１２０は、航空機ＩＤ、現在時刻、飛行モード、フライトナンバ、緯度、経度、および対気速度などの、非ＩＦＥシステム機器から獲得されたデータを含むシステムデータに関するアクセスポイントとして乗客飛行情報システム（ＰＦＩＳ）２１００を操作する。外部通信を円滑にするため、オーディオ／ビデオコントローラ２１２０は、１つまたは複数の衛星リンク２０２０を介して地上ベース、または衛星ベースの通信局と通信することができる客室内電気通信ユニット２０５０とさらに通信する。

当業者には認識されるとおり、オーディオ／ビデオコントローラ２１２０の実施形態は、利用可能なハードウェアリソースに依存して、ネットワーククライアント４００、ネットワークサーバ４５０、またはその両方を実行することができる。ネットワーククライアント４００またはネットワークサーバ４５０を実行することができるハードウェアを有する任意のＬＲＵに、ＩＦＥシステム１０００内のオーディオ／ビデオコントローラ２１２０に関連する機能を制御する必要性に応じて、ネットワーククライアント４００またはネットワークサーバ４５０をロードすることができる。

オーディオ／ビデオコントローラ２１２０ハードウェアには、マイク、イーサネットスイッチ、電話インタフェース、ＲＳ４８５インタフェース、客室放送およびオーディオ／ビデオコンテンツ配信のためのオーディオ変調器群が含まれる。オーディオ／ビデオコントローラ２１２０は、例えば、ＬＩＮＵＸなどのオペレーティングシステム、ＡＰＡＣＨＥ ＴＯＭＣＡＴなどのＷｅｂサーバ、ＦＴＰクライアントまたはＦＴＰサーバなどのＴＣＰ／ＩＰクライアントまたはＴＣＰ／ＩＰサーバ、タップユニット群およびＣＳＳに対するＲＳ４８５インタフェース、およびＬＡＰＤ通信を含め、様々なソフトウェアコンポーネントを含む。

「デジタルサーバユニット」
デジタルサーバユニット２５００は、例えば、ハードディスクドライブ上に格納されたデジタルコンテンツから導出されたアナログ出力およびビデオ出力を供給し、明確に規定された外部インタフェースを有するようにモジュール方式で構築される。ＡＲＩＮＣ６００（航空機製造業者が公布する標準）で指定された電気的インタフェースおよび物理的インタフェースを有するラックマウントが提供される。デジタルサーバユニット２５００が、電力を獲得し、外部制御インタフェース群に接続され、各ビデオ出力に２つのステレオオーディオ出力が関連している６つのベースバンドビデオ出力、および１２のステレオ出力、ならびに３つのＲＦ入力を６つの変調されたビデオ信号（１２のステレオのビデオ−オーディオを含む）および１２のステレオの変調されたオーディオ出力と結合する１つのＲＦ出力をこのコネクタにおいて提供する。ＳＣＳＩ ＩＩインタフェースを介するストレージサブシステムの診断アクセスおよび拡張のために、補助の前面取り付けのコネクタ群も提供される。

デジタルサーバユニット２５００は、ビデオテープ再生装置２０８０またはオーディオテープ再生装置２０９０と同様の形でビデオエンターテイメントを提供する。ビデオテープの代わりに、モーションピクチャエキスパートグループ（ＭＰＥＧ）形式（ＭＰＥＧ−１またはＭＰＥＧ−２）に準拠する圧縮形式でビデオコンテンツが格納される。ビデオデータは、ＭＰＥＧ−２トランスポートストリーム形式で、ビデオトラック、および１ないし１６のオーディオトラフィックを含む多重化された形式で格納される。オーディオコンテンツは、オーディオテープを使用する代わりに、ＭＰＥＧ−３（ＭＰ３）形式に準拠する圧縮形式でハードディスク上に格納される。高性能ディスクドライブに、コントローラ上のＣＰＵが、ワイドアンドファストＳＣＳＩインタフェースを介してアクセスする。次に、デジタルコンテンツが、デジタルサーバユニット２５００内部の回路カード上のクライアントプラットフォーム群にＴＣＰ／ＩＰを介してストリーミングされる。

次の２つのタイプのクライアントが実装される。すなわち、ビデオクライアント（回路カードごとに２つの）およびオーディオクライアント（カードごとに４つの）である。各ビデオクライアントが、ビデオで多重化された最大で１６の言語トラックから選択された２つの関連する同時ステレオ言語トラックを有する１つのビデオ出力を生成することができる。各オーディオクライアントは、３つ、または４つの出力を生成することができる。デジタルサーバユニット２５００は、合計で６つのビデオクライアントと、６つの関連するデュアルステレオビデオ出力およびオーディオ／ビデオ出力のための３つのビデオクライアントカードを含む。オーディオ出力のうち１２個の性質は、汎用であるが、第１３および第１４の出力は、ＰＲＡＭ機能およびＢＧＭ機能を実施するために使用される。これら２つの航空機インタフェースは、一般に、モノラルなので、第１３のオーディオ出力および第１４のオーディオ出力に関するＭＰ３プログラミングは、モノラルＭＰ３として符号化され、格納されて、ステレオ復号器の左チャネルだけが、適切な航空機客室放送システム入力に接続される。

ビデオクライアント群は、デジタルＭＰＥＧオーディオ／ビデオ復号器だけでなく、汎用のＰＣ対応プラットフォームでもあり、ブロードキャストバックボーン１６００を介してブロードキャストビデオチャネルとして表示されるカスタマイズされた機能を実装することができる。ビデオクライアントのこの用法の通常の例が、乗客飛行情報システム（ＰＦＩＳ）２１００の実装である。

当業者には認識されるとおり、デジタルサーバユニット２５００の実施形態は、利用可能なハードウェアリソースに依存して、ネットワーククライアント４００、ネットワークサーバ４５０、またはその両方を実行することができる。詳細には、図２ｃに示すとおり、デジタルサーバユニット２５００は、ＣＧＩスクリプトなどのネットワークサーバプログラム５００を実行するのに役立ち、プログラム５００は、座席内のオーディオストリームまたはビデオストリーム（デジタルコンテンツの）、無線周波数のオーディオブロードキャストまたはビデオブロードキャスト、対話型ゲーム、インターネットへのアクセス、またはデジタルサーバユニット２５００ハードディスク上のインターネットから格納された情報へのアクセス、監視システム、客室内のオーディオまたはビデオの告知システム、または乗客飛行情報の表示に関連するＩＦＥシステム１０００の諸機能を制御するのに役立つ。

「衛星リンク」
航空機の外部の人々と通信するため、ＩＦＥシステム１０００は、図２ａのオプションの衛星リンク２０２０を含み、リンク２０２０は、ＩＦＥシステム１０００にオーディオコンテンツ、ビデオコンテンツ、音声コンテンツ、およびデータコンテンツの追加のソースを提供することができる。マルチチャネル受信モジュール２０３０に関連して、衛星リンク２０２０は、複数のビデオチャネルをＩＦＥシステム１０００に提供する。一実施形態では、マルチチャネル受信モジュール２０３０は、ＩＦＥシステム内の他のＬＲＵ群に接続するＲＦバックボーン１６００に接続される。衛星リンク２０２０は、ネットワークストレージユニット２０４０に関連してインターネットアクセスも提供することができ、衛星リンクの帯域幅が、帯域幅を多く使用するグラフィックスまたは映画で消費されていない場合、航空機が地上にある間に、複数の人気のあるＷｅｂページが、ネットワークストレージユニット２０４０にダウンロードされる。客室内電気通信ユニット２０５０と協調して、衛星リンク２０２０は、北米電話システム（ＮＡＴＳ）などの地上ベースの電話網へのアクセスを提供することもできる。衛星リンク２０２０およびネットワークストレージユニット２０４０は、ネットワーククライアント４００、ネットワークサーバ４５０、またはその両方を実行することができる。

「タップユニット」
一般に、タップユニット２１３０は、ブロードキャスト信号を傍受し、その信号の選択可能な部分、または所定の部分を１つまたは複数のディスプレイユニットに配信するためのアドレス指定可能なデバイスである。したがって、タップユニット２１３０は、単独の乗客またはグループの乗客が見るために取り付けられた１つまたは複数の頭上ディスプレイユニット２１４０に直接に接続される。頭上ディスプレイユニット２１４０は、例えば、頭上の位置で隔壁または天井に、見る人の正面の座席後部に、調整可能な取り付け構造で、または任意の適切な場所に取り付けることができる。ある実施形態では、ＩＦＥシステム１０００は、複数のタップユニット２１３０を含む。タップユニットは、ディスプレイユニットをオンまたはオフにするように機能し、オーディオまたはビデオのチャネル選択用のチューナを同調させるように機能する。ある実施形態では、タップユニットは、オーディオ／ビデオＲＦバックボーン１６００上の無線ＲＦ信号のステータスを報告するのにも使用される。図２ｃに示した実施形態では、タップユニット２１３０は、ネットワーククライアント４００またはネットワークサーバ４５０を有さない。しかし、他の実施形態では、タップユニット２１３０は、当業者には認識されるとおり、これらのソフトウェアコンポーネントの一方または両方を有することが可能である。

「座席エレクトロニクスボックス」
図２ａのブロック図の続きである図２ｂでは、ネットワークデータバックボーン１５００を介して区画配信ボックス２１５０に接続された複数の座席エレクトロニクスボックス２１６０が示されている。座席エレクトロニクスボックス２１６０のそれぞれは、機内のそれぞれの乗客が利用できる個々の乗客制御ユニット２２２０、パーソナルデジタルゲートウェイ２２３０、ビデオディスプレイユニット２１７０、またはスマートビデオディスプレイユニット２１７５に対するインタフェースを提供する。別の実施形態（図２ｂに示さない）では、複数のビデオディスプレイユニット２１７０または乗客制御ユニット２２２０が、各座席エレクトロニクスボックス２１６０に接続される。また、座席エレクトロニクスボックス２１６０は、ビデオディスプレイユニット２１７０への電力、オーディオ−ビデオチャネル選択、および音量も制御する。１つまたは複数のユニバーサルシリアルバス２１８０またはオーディオジャック２２００も、座席エレクトロニクスボックス２１６０に接続され、乗客が、ラップトップコンピュータ２１９０またはヘッドホン２２１０をネットワーク１０００に接続することができるようにしている。座席エレクトロニクスボックス２１６０のハードウェアには（ある実施形態では）、マイクロプロセッサ、ＲＦタップ、ＲＦ増幅器、ＲＦレベル検出、ＲＦ利得制御、およびＲＦ分配器、ＦＭチューナ、ならびにvoice over IＰを扱うためのデジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）が含まれる。図１ａおよび図１ｂに示した本発明のシステムの実施形態では、ＬＲＵ Ａ１００、ＬＲＵ Ｂ１２５、およびＬＲＵ Ｃ１５０が、座席エレクトロニクスボックス２１６０であることが可能であるが、図示したＬＲＵ群が座席エレクトロニクスボックス２１６０であることは、本発明の方法に必須ではない。当業者には認識されるとおり、座席エレクトロニクスボックス２１６０の実施形態は、利用可能なハードウェアリソースに依存して、ネットワーククライアント４００、ネットワークサーバ４５０、またはその両方を実行することができる。ある実施形態では、座席エレクトロニクスボックス２１６０上のネットワークサーバ４５０上で実行されるネットワークサーバプログラム５００を使用して、座席内電源供給装置、頭上の読書灯、空気調和システム、座席調整システム（例えば、座席を動かすために使用される１つまたは複数のモータのコントロールを含む）、または座席内電話に関連するＩＦＥシステム１０００の諸機能を制御する。

図２ｃに示すとおり、本発明のある実施形態では、座席エレクトロニクスボックス２１６０は、ネットワーククライアント４００（仮想Ｗｅｂブラウザ５１５０の形態の）とネットワークサーバ４５０（Ｗｅｂサーバ５２００の形態の）をともに有する。本発明の他の実施形態では、当業者には認識されるとおり、異なるセットのソフトウェアコンポーネントを座席エレクトロニクスボックス２１６０にロードすることができる。

ネットワーク１０００のハードウェアアーキテクチャの以上の説明に鑑みて、システム１０００が、システム内の１つまたは複数のＬＲＵ上に配置されたネットワーククライアント４００とネットワークサーバ４５０の間の通信のためにネットワークプロトコルを使用して、どのように機能を実行することができるかというステップを以下に説明する。ただし、ネットワークサーバ４５０は、システムに接続された１つまたは複数のＬＲＵ上で１つまたは複数の命令を実行することにより、ＩＦＥシステムの機能を制御するためのネットワークサーバプログラム５００を実行することができる。

ＩＦＥシステム内の特定のＬＲＵによって実行される特定の機能は、実施形態ごとに異なる可能性があることに留意することが非常に重要である。ＩＦＥシステム内のＬＲＵのそれぞれを、異なる実施形態において、どのように使用して、ＩＦＥシステム１０００に関連する１つまたは複数の機能を制御することができるかを以上に説明しようと試みた。しかし、ＩＦＥシステムのハードウェアコンポーネント群が再構成され、システム内で移動されるにつれ、特定のＬＲＵによって制御される機能群は変わること、ならびに、特定のセットのハードウェアコンポーネントを所与として、本発明に必要なソフトウェアコンポーネント群をどのように実装しなければならないかが当業者には認識されることに留意しなければならない。本発明の核心は、ネットワークプロトコルを使用して、ＩＦＥシステムに関連する機能の制御を可能にするためのシステムおよび方法であり、このシステムおよび方法は、実施形態によらず、システムの特定の機能を制御するのに使用されるＬＲＵが変わっても同一のままである。

ＩＦＥシステム１０００を備えた航空機の乗客が、ユーザインタフェース２００、例えば、図３の実施形態に示したユーザインタフェースを使用してシステムに対する入力信号を生成する。前述したとおり、ユーザインタフェース２００は、薄膜ボタンなどの機械的ボタン、またはキーボードとディスプレイを備えたより多機能なデバイス、または動的に更新可能なタッチスクリーンで実装することができる。ユーザインタフェース２００は、図３に示したオプション（「乗務員呼び出し」または「音量アップ」などの）の数より少数の、または多数のオプションを含むことも可能である。当業者には認識されるとおり、ユーザインタフェース２００は、様々な形態をとることができる。表１は、例として、図３に示したボタンのいくつかを押すことによって生成されるネットワークサーバ要求の実施形態を示す。

図３の実施形態では、ユーザインタフェース２００は、次の４つの異なるフレームを含む。ＰＳＳフレーム４１００、音量フレーム４２００、チャネルフレーム４３００、およびモードフレーム４４００である。以上のフレームにより、ユーザインタフェース２００によって生成されることが可能な入力信号のタイプのそれぞれを、実装を容易にするためにグループ化することが可能になる。本発明の態様によれば、各フレームは、ＩＦＥシステム１０００の特定の機能を制御する際に使用するために異なるＣＧＩスクリプトを呼び出すことができる。図３に示したユーザインタフェース２００は、図２ｂに示した乗客制御ユニット２２２０またはパーソナルデジタルゲートウェイ２２３０の一部として実装することもできる。

図３に示したユーザインタフェース２００は、ある実施形態では、座席エレクトロニクスボックス２１６０に接続されるが、他の実施形態では、ユーザインタフェース２００は、異なるＬＲＵに、またはデータ網１５００に直接に接続することもできる（メンテナンスおよび試験において使用するためにラップトップがシステムに接続される場合、これが該当する）。別の実施形態では、ユーザインタフェース２００は、管理端末装置１１００に統合される。複数のユーザインタフェース２００をシステムに接続することができ、本発明のシステムの重要な利点は、システムが、複数のユーザから入力信号を受け取ることができ、複数の機能を同時に実行することができることである。ユーザインタフェース２００が座席エレクトロニクスボックス２１６０に接続される場合、座席エレクトロニクスボックス２１６０は、図１ａおよび図１ｂに関連して説明したとおり、プロセッサ３００を含む。

図３に示した実施形態では、座席にいる乗客は、音量アップを調整することを所望する場合、音量アップボタン４２２５を押す。ユーザインタフェース２００に接続されたプロセッサ３００が、ボタン押し下げによって生成された入力信号を、音量アップに対応する制御アクティブ化信号に変換し、その信号が、ネットワーククライアント４００に供給される。図３の実施形態の場合、ネットワーククライアント４００は、Ｗｅｂブラウザである。Ｗｅｂブラウザは、表１に示すとおり、「音量アップ」を求めるネットワークサーバ要求をＨＴＴＰ形式で生成する。生成された特定の入力信号に対応する特定のネットワークサーバ要求が、ＴＣＰまたはＵＤＰなどの低位レイヤのネットワークプロトコルを使用して、ネットワークサーバ４５０に送信され、サーバ４５０が、音量を変更するようにプログラミングされたＣＧＩスクリプトなどのネットワークサーバプログラム５００を実行する。ネットワークサーバプログラム５００が実行された際、例えば、デジタルサーバユニット２５００上のデータから生成されるオーディオストリームの音量が上がるように調整される。実行される機能は、生成された入力信号の種類に応じ、多くの異なる機能を、単純な機能も複雑な機能も、制御することができる。「乗務員呼び出し」４１５０および「モード」４４２５を含む他の機能を求めるネットワークサーバ要求の例を、図３の実施形態に示している。「モード」機能は、例えば、ＩＦＥシステムによって提供されるオーディオのコントロールとビデオコンテンツのコントロールの間で切り替えを行うのに使用することができる。図３に示したその他のボタンの用法は、当業者には周知である。

本発明の利点は、ＩＦＥシステム１０００の一部の機能を機内の特定のユーザ、または特定のグループのユーザに限定することができることである。図２ｂおよび２ｃに示した本発明の実施形態では、ビデオディスプレイユニット群２１７０とスマートビデオディスプレイユニット群２１７５がともに示されており、乗客制御ユニット２２２０およびパーソナルデジタルゲートウェイ２２３０も示されている。乗客制御ユニット２２２０は、パーソナルデジタルゲートウェイ２２３０によって制御されることが可能な機能のすべては制御することができない。図２ｃに示すとおり、パーソナルデジタルゲートウェイには、Ｗｅｂブラウザ５１００の形態で独自のネットワーククライアント４００がロードされる（これにより、パーソナルデジタルゲートウェイ２２３０が、何らかの種類のディスプレイを含むことが要求される）。乗客制御ユニット２２２０は、独自のネットワーククライアント４００を有さず、ネットワーククライアント４００を要する本発明の方法のステップを実行するために、座席エレクトロニクスボックス２１６０にロードされた仮想Ｗｅｂブラウザ５１５０への接続を頼りにする。同様に、スマートビデオディスプレイユニット２１７５は、ビデオディスプレイユニット２１７０よりも、ＩＦＥシステム１０００の諸機能を制御する能力をより多く有する。能力の違いは、本発明のある実施形態では、航空機のファーストクラスセクションだけにスマートビデオディスプレイユニット群２１７５およびパーソナルデジタルゲートウェイ群２２３０が設置されることに現れることが可能である。

当業者には認識されるとおり、ＩＦＥシステム１０００の多くの機能は、ソフトウェアだけを使用して、有効または無効にすることができる。ただし、スマートビデオディスプレイユニット２１７５とビデオディスプレイユニット２１７０の相対的能力、ならびにパーソナルデジタルゲートウェイ群２２３０と乗客制御ユニット２２２０に関連して説明したとおり、ＩＦＥシステム１０００の一部の機能は、ＩＦＥシステム１０００内の特定の場所に特定のハードウェアコンポーネント群を設置すること、または取り外すことによって有効または無効にすることもできる。

ネットワークサーバプログラム５００が実行された際、ＩＦＥシステム１０００の機能を制御するための実行命令に加えて、何らかの種類の出力も生成されることが可能である。本発明のある実施形態では、出力は、図４ａに６３００および６３５０として示し、図４ｂに６９００および６９５０として示すようなネットワークサーバ応答である。本発明の現行で好ましい実施形態では、使用されるネットワークプロトコルは、ＨＴＴＰである。このため、図４ａおよび図４ｂのネットワークサーバ応答として生成される「ボタンページ」は、本発明の現行で好ましい実施形態では、特定の機能に関してネットワークサーバプログラム５００に相当するＣＧＩスクリプトによって生成されたＨＴＭＬ形式のＷｅｂページである。

図４ａに示した本発明の実施形態では、オーディオ／ビデオコントローラ２１２０が、ヘッドエンド乗客サービスシステム２０６０に直接に接続される。この実施形態によれば、座席２１Ａ（６６００とラベル付けされた）にいる乗客が、自分の座席近くのボタンを押して読書灯をアクティブ化した場合、本発明の方法（図５で以下にさらに説明する）が実行されて、中間ステップで、ネットワークサーバ要求がもたらされる。ユーザによる読書灯のアクティブ化に対応するネットワークサーバ要求には、図４ａで６４００とラベル付けされている。同様に、座席２２Ｃにいる乗客が自分の座席に乗務員を呼ぶことを決めた場合、本発明の方法のステップに従ってネットワークサーバ要求が生成されることが可能であり、そのネットワークサーバ要求の実施形態に、図４ａで６５００とラベル付けされている。両方のケースで、ネットワークサーバ要求は、オーディオ／ビデオコントローラ２１２０上のＷｅｂサーバ５２００に送信され、サーバ５２００が、ＣＧＩスクリプト６２００（図４ａには１つだけのＣＧＩスクリプトを示しているが、以上２つの機能に関して異なることが可能な）を実行し、ＣＧＩスクリプト６２００が、このケースでは、乗務員呼び出しか、または読書灯のアクティブ化であるヘッドエンド乗客サービスシステム２０６０に関連する特定の機能の直接制御に乗客サービスシステムデバイスドライバ６１００によって変換される命令を実行する。ＣＧＩスクリプト６２００は、前述したとおり、Ｗｅｂページ６３００または６３５０の形態でネットワークサーバ応答を生成することもできる。本発明のある実施形態では、あるＷｅｂページが、座席エレクトロニクスボックス２１６０上にキャッシュされ、後続のＷｅｂページが、Ｗｅｂサーバ５２００からオーディオ／ビデオコントローラ２１２０上に受信されることも可能である。

図４ｂに示した本発明の実施形態は、図４ａに示した実施形態と同様である。１つの違いは、１つのオーディオ／ビデオコントローラ２１２０を使用してヘッドエンド乗客サービスシステム２０６０を制御するのではなく、区画配信ボックス１ ６８００および区画配信ボックス２ ６８５０をそれぞれ使用して、区域乗客サービスシステム２１５５を制御することである。方法のステップ、およびシステムの構造は、それ以外は同様であり、Ｗｅｂブラウザ群５１００または仮想Ｗｅｂブラウザ群５１５０のようなネットワーククライアント群４００、Ｗｅｂサーバ群５２００のようなネットワークサーバ群４５０、およびＣＧＩスクリプト６２００のようなネットワークサーバプログラム群５００がすべて、図１ａ〜１ｂ、図２ａ〜２ｃで説明したのと同一の形で機能する。図４ｂは、主に、本発明のシステムを設計することができる柔軟性を示すために含めている。さらに、図４ａおよび図４ｂは、システム内の１つまたは複数のＬＲＵに障害が生じた場合、どのようにシステム内の異なるＬＲＵを使用して同一の機能群を制御することができるかを示している。

図１〜３に関連して示し、説明したＩＦＥシステム１０００は、ＨＴＴＰ、ＦＴＰ、またはＴＥＬＮＥＴなどのネットワークプロトコルを使用して諸機能を実行するのに役立つ。ネットワークプロトコルを使用してＩＦＥシステム１０００の機能を実行する方法におけるステップの実施形態の制御流れ図を図５に示す。第１のステップ６０００で、ＩＦＥシステム１０００のユーザが、ユーザインタフェース２００を使用して入力信号を生成する。生成された入力信号は、プロセッサ３００に供給され、プロセッサ３００は、ユーザインタフェース２００から受け取られた入力信号を制御アクティブ化信号に変換するのに役立つキー処理６１００のステップを実行する。ステップ６３００で、制御アクティブ化信号が、ネットワーククライアント４００に送られ、クライアント４００は、ステップ６４００で、ステップ６０００においてユーザインタフェース２００によって生成された入力信号に対応するネットワークサーバ要求を生成する（図４ａおよび図４ｂに関連して上記に説明したとおり）。ネットワークサーバ要求は、ステップ６５００で、ネットワーククライアント４５０に送信される。ネットワークサーバ要求を受信した後、ネットワークサーバ４５０は、ステップ６６００で、１つまたは複数のＬＲＵ上で１つまたは複数の命令をステップ６６５０で実行することにより、ＩＦＥシステム１０００の機能を制御するためのネットワークサーバプログラム５００を実行することで応答する。図１ａおよび図１ｂに関連して前述したとおり、図５の方法のステップは、ＩＦＥシステム１０００内の単一のＬＲＵ上で実行される必要はない。

ステップ６６００におけるＩＦＥシステム１０００の機能の実行後に行われることが可能な追加のオプションのステップが存在する。図４ａおよび４ｂに示すような一部の実施形態では、ネットワークサーバプログラム５００が、ステップ６７００で、ネットワークサーバ応答を生成することができる。そのような実施形態では、ネットワークサーバプログラム５００は、ステップ６８００で、ネットワークサーバ応答をネットワーククライアント４００に送信することができる。次にステップ６８５０で、ネットワークサーバ応答が処理され、ステップ６９００で、最終的に表示されることが可能である。

本明細書で説明した、現行で好ましい実施形態の様々な変更形態および改変形態が、当業者には明白であることを理解されたい。そのような変更形態および改変形態は、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく、本発明の付随する利点を減ずることなしに実施することができる。

ネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステムの座席レベルレイアウトの第１の実施形態を示す概略図である。 ネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステムの座席レベルレイアウトの第２の実施形態を示す概略図である。 本発明の実施形態に従って使用される、ヘッドエンドコンポーネント群を含む機内エンターテイメントシステムの第１の部分において使用されるハードウェアコンポーネント群を示すブロック図である。 本発明の実施形態に従って使用される、座席レベルコンポーネント群を含む機内エンターテイメントシステムの第２の部分において使用されるハードウェアコンポーネント群を示すブロック図である。 本発明の実施形態に従って使用されるネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステムにおいて使用されるソフトウェアコンポーネント群を示すブロック図である。 本発明の実施形態に従って使用されるユーザインタフェースの例を示す図である。 本発明の第１の実施形態におけるネットワークサーバ要求およびネットワークサーバ応答を示す概略図である。 本発明の第２の実施形態におけるネットワークサーバ要求およびネットワークサーバ応答を示す概略図である。 本発明の実施形態に従って使用されるＩＦＥシステムの機能を制御するための方法を示す制御流れ図である。

Claims (49)

1. 機内エンターテイメントシステムのユーザが入力信号を生成することができるようにするためのユーザインタフェースと、
   前記入力信号を処理するため、および前記入力信号に応答して制御アクティブ化クライアントを生成するためのプロセッサと、
   前記制御アクティブ化信号を受け取るため、およびネットワークサーバ要求をネットワークプロトコル形式で生成するためのネットワーククライアントと、
   前記ネットワークサーバ要求を受信するためのネットワークサーバと、
   機内エンターテイメントシステム内の少なくとも１つのライン交換ユニット上で少なくとも１つの命令を実行することにより、機内エンターテイメントシステムの機能を制御するための、前記ネットワークサーバによって実行されるネットワークサーバプログラムとを含むネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステム。
2. 前記ネットワークサーバプログラムが、ネットワーククライアント応答も生成し、該ネットワーククライアント応答によって前記ネットワークサーバプログラムによって実行される前記機能に関する情報が前記ネットワーククライアントに供給される請求項１に記載のネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステム。
3. 前記ネットワーククライアントが、仮想Ｗｅｂブラウザである請求項１に記載のネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステム。
4. 前記ネットワーククライアントが、Ｗｅｂブラウザである請求項１に記載のネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステム。
5. 前記ネットワークサーバ要求が、ハイパーテキスト転送プロトコルに従う請求項１に記載のネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステム。
6. 前記ネットワーククライアントと前記ネットワークサーバが同一のライン交換ユニット上に配置された請求項１に記載のネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステム。
7. 前記ネットワーククライアントと前記ネットワークサーバが、２つの異なるライン交換ユニット上に配置された請求項１に記載のネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステム。
8. 前記ネットワークサーバプログラムが、共通ゲートウェイインタフェース（ＣＧＩ）スクリプトを使用して実装された請求項１に記載のネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステム。
9. 制御される前記機能が、オーディオ無線周波数ブロードキャストに関連する請求項１に記載のネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステム。
10. 制御される前記機能が、頭上ビデオ無線周波数ブロードキャストに関連する請求項１に記載のネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステム。
11. 制御される前記機能が、座席内電源供給装置に関連する請求項１に記載のネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステム。
12. 制御される前記機能が、座席内オーディオストリームに関連する請求項１に記載のネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステム。
13. 制御される前記機能が、座席内ビデオストリームに関連する請求項１に記載のネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステム。
14. 制御される前記機能が、対話型ゲームに関連する請求項１に記載のネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステム。
15. 制御される前記機能が、インターネットへのアクセスに関連する請求項１に記載のネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステム。
16. 制御される前記機能が、頭上の読書灯に関連する請求項１に記載のネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステム。
17. 制御される前記機能が、乗務員呼び出しシステムに関連する請求項１に記載のネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステム。
18. 制御される前記機能が、空気調和システムに関連する請求項１に記載のネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステム。
19. 制御される前記機能が、座席調節システムに関連する請求項１に記載のネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステム。
20. 制御される前記機能が、監視システムに関連する請求項１に記載のネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステム。
21. 制御される前記機能が、客室内オーディオ告知システムに関連する請求項１に記載のネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステム。
22. 制御される前記機能が、客室内ビデオ告知システムに関連する請求項１に記載のネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステム。
23. 制御される前記機能が、乗客飛行情報の表示に関連する請求項１に記載のネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステム。
24. 制御される前記機能が、座席内電話に関連する請求項１に記載のネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステム。
25. 制御される前記機能が、機内エンターテイメントシステムの特定のグループのユーザだけに利用可能である請求項１に記載のネットワークプロトコル対応の機内エンターテイメントシステム。
26. ネットワークプロトコルを使用して機内エンターテイメントシステムの機能を実行する方法であって、
    前記機内エンターテイメントシステムの選択された機能に関連する入力信号をユーザインタフェースから受け取るステップと、
    前記入力信号に対応する制御アクティブ化信号を生成するステップと、
    前記制御アクティブ化信号をネットワーククライアントに送るステップと、
    前記ネットワーククライアントを使用してネットワークサーバ要求を生成するステップと、
    前記ネットワークサーバ要求を前記ネットワーククライアントからネットワークサーバに送信するステップと、
    前記ネットワークサーバ上でネットワークサーバプログラムを実行するステップと、
    前記ネットワークサーバプログラムを使用して前記機内エンターテイメントシステムの機能を制御するための少なくとも１つの命令を前記機内エンターテイメントシステム内の少なくとも１つのライン交換ユニット上で実行するステップとを含む方法。
27. 前記ネットワークサーバ要求が、ハイパーテキスト転送プロトコルに従う請求項２６に記載の方法。
28. 前記ネットワークサーバ要求を送信する前記ステップにおいて、前記ネットワーククライアントと前記ネットワークサーバが２つの異なるライン交換ユニット上に配置されている請求項２６に記載の方法。
29. 前記ネットワークサーバ要求を送信する前記ステップにおいて、前記ネットワーククライアントと前記ネットワークサーバが同一のライン交換ユニット上に配置されている請求項２６に記載の方法。
30. 前記ネットワークサーバプログラムが、共通ゲートウェイインタフェース（ＣＧＩ）スクリプトを使用して実装される請求項２６に記載の方法。
31. 実行する前記ステップにおいて、制御される前記機能が、オーディオ無線周波数ブロードキャストに関連する請求項２６に記載の方法。
32. 実行する前記ステップにおいて、制御される前記機能が、頭上ビデオ無線周波数ブロードキャストに関連する請求項２６に記載の方法。
33. 実行する前記ステップにおいて、制御される前記機能が、座席内電源供給装置に関連する請求項２６に記載の方法。
34. 実行する前記ステップにおいて、制御される前記機能が、座席内オーディオストリームに関連する請求項２６に記載の方法。
35. 実行する前記ステップにおいて、制御される前記機能が、座席内ビデオストリームに関連する請求項２６に記載の方法。
36. 実行する前記ステップにおいて、制御される前記機能が、対話型ゲームに関連する請求項２６に記載の方法。
37. 実行する前記ステップにおいて、制御される前記機能が、インターネットへのアクセスに関連する請求項２６に記載の方法。
38. 実行する前記ステップにおいて、制御される前記機能が、頭上の読書灯に関連する請求項２６に記載の方法。
39. 実行する前記ステップにおいて、制御される前記機能が、乗務員呼び出しシステムに関連する請求項２６に記載の方法。
40. 実行する前記ステップにおいて、制御される前記機能が、空気調和システムに関連する請求項２６に記載の方法。
41. 実行する前記ステップにおいて、制御される前記機能が、座席調節システムに関連する請求項２６に記載の方法。
42. 実行する前記ステップにおいて、制御される前記機能が、監視システムに関連する請求項２６に記載の方法。
43. 実行する前記ステップにおいて、制御される前記機能が、客室内オーディオ告知システムに関連する請求項２６に記載の方法。
44. 実行する前記ステップにおいて、制御される前記機能が、客室内ビデオ告知システムに関連する請求項２６に記載の方法。
45. 実行する前記ステップにおいて、制御される前記機能が、乗客飛行情報の表示に関連する請求項２６に記載の方法。
46. 実行する前記ステップにおいて、制御される前記機能が、座席内電話に関連する請求項２６に記載の方法。
47. 制御される前記機内エンターテイメントシステムの前記特定の機能、および前記ネットワーククライアントによって送信された前記特定のネットワークサーバ要求に固有であるネットワーククライアント応答を、前記ネットワークサーバプログラムを使用して生成するステップと、
    前記ネットワーククライアント応答を前記ネットワーククライアントに送信するステップとをさらに含む請求項２６に記載の方法。
48. 処理済みのネットワーククライアント応答を生成するために前記ネットワーククライアント応答を処理するステップと、
    前記処理済みのネットワーククライアント応答をディスプレイ上で表示するステップとをさらに含む請求項４７に記載の方法。
49. 前記機内エンターテイメントシステムの特定の機能を前記機内エンターテイメントシステムの特定のグループのユーザだけに利用可能にするステップをさらに含む請求項４７に記載の方法。

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