JP2005523983A - 耐加水分解性ポリエステル組成物および関連物品ならびに方法 - Google Patents

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Abstract

ポリマー組成物であって、ポリエステル、ホウ素成分、およびエポキシ成分を含む組成物。これらの組成物から製造された物品、特に、優れた耐加水分解性を必要とする物品。

Description

発明の分野は、熱可塑性ポリエステル組成物に、および特に、耐加水分解性熱可塑性ポリエステル組成物ならびにそれから製造される用途に関する。
ポリエステルの耐加水分解性を求める増大する要求、特に自動車産業によって提案されたそれらの要求は、現在入手可能な組成物または既存技術に記載されたものに比べてさらにより良好な耐加水分解性を有する熱可塑性ポリエステル組成物を提供できることをますます重要にしてきた。
熱可塑性ポリエステルの耐加水分解性は、エポキシ材料の添加によって改善することができる。しかしながら、現在の耐加水分解性要件によって必要とされる高レベルで組み込まれた場合、エポキシ材料はしばしば溶融粘度を増加させるまたは溶融加工中の粘度増加の速度を増加させることさえするという不利点を有し、その両方とも射出成形のような溶融製造作業での性能に有害である。
(特許文献1)は、とりわけ、ポリエステル樹脂(特にエチレンテレフタレートタイプの)、少なくとも2個のエポキシ基を含有する化合物および/またはエポキシ樹脂、ならびにカーボンブラックを含む組成物を開示している。しかしながら、この参考文献は実施例のいずれにもエポキシ樹脂およびエポキシ化合物の両方の使用を具体的に開示していないし、両方が使用されるべきである場合にエポキシ樹脂対エポキシ化合物の相対比を開示していないし、両方を使用した時に改善された耐加水分解性を開示していない。
米国特許公報(特許文献2)は、とりわけ、線状ポリエステルおよび二官能性エポキシ化合物、特にシクロヘキサン環に少なくとも1個のエポキシドを有するものを含む組成物を開示している。しかしながら、シクロヘキサン環ベースのエポキシドを使用することの潜在的な欠点は、現在入手可能であるかかるエポキシドの高揮発性である。
上に記載された欠点を回避しながら改善された耐加水分解性を有するポリエステル組成物を得ることが望ましい。
幾つかの特許文献がポリエステル組成物における様々なホウ酸塩の使用を開示している。
米国特許公報(特許文献3)は、とりわけ、100重量%ポリエチレンテレフタレート、10〜25重量%ハロゲン化難燃剤、および3〜10重量%ホウ酸亜鉛を含む組成物を開示している。該ポリエステル組成物が自動車部品および家電製品用の成形品に使用され、かつ、耐熱性と組み合わされた難燃性、成形性、および良好な機械的性質を有することが開示されている。
(特許文献4)(抄録)は、とりわけ、ポリブチレンテレフタレートを含む組成物、とりわけ、ガラス繊維を含む組成物、およびとりわけ、ホウ酸亜鉛を含む組成物を含む熱可塑性樹脂組成物を記載している。開示された利点は、改善された機械特性および低そり性であり、高い寸法精度を有する成形物品を与える。
(特許文献5)は、ポリエステル、オキザラート化合物、およびホウ酸塩をはじめとする群から選択された無機化合物を含む難燃性組成物を開示している。
(特許文献6)(抄録)は、0.001〜10重量%のホウ酸塩を熱可塑性樹脂に混合することによって調製される熱可塑性樹脂組成物を含むレーザマーキング用ハウジング材を記載している。記載された利点は、耐トラッキング性、難燃性、および絶縁破壊強度の間のバランスを阻害することなく、鋭い黒色マーキングを行うことができることである。
(特許文献7)(抄録)は、0.1〜50ミクロンの平均粒径を有する好ましくは粒子状、または針状結晶ホウ酸アルミニウムを含む内部密着防止剤を開示している。ポリエチレンテレフタレートから製造されたフィルムのような、樹脂フィルムがこの添加剤を含有してもよい。生じる利点は優れた滑り性および耐ブロッキング性であると開示されている。
しかしながら、ホウ酸塩を開示している上記引用特許文献のどれも耐加水分解性の改善を指向していない。
(特許文献8)(抄録)は、熱可塑性ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、シランカップリング剤および無機質充填剤を含有する組成物を記載している。ある実施例で、ポリブチレンテレフタレートおよびノボラックエポキシ樹脂の混合物が0.5〜1.0ミクロンの繊維径および10〜20ミクロンの長さを有するホウ酸アルミニウム・ウィスカと混合されたことが開示されている。(特許文献9)(抄録)は、ポリエステル、非常に特殊な変性エポキシ化合物、無機難燃助剤、および強化充填剤を含む難燃性樹脂組成物を記載している。無機難燃助剤はメタホウ酸バリウムであってもよい。しかしながら、これらの抄録のいずれもが、それらの組成物の耐加水分解性用途向け使用を開示していない。
特開平09−208816号公報 米国特許第5,596,049号明細書 米国特許第4,713,407号明細書 特開平09−194699号公報 国際公開第96/34047A1号パンフレット 特開平08−142510号公報 特開平06−025463号公報 特開平07−102153号公報 特公昭62−041967号公報
本発明は、ポリマー組成物であって、ポリエステル、ホウ素成分、およびエポキシ成分を含む組成物を含む。本発明は、また、かかる組成物から製造された物品、好ましくは耐加水分解性が望まれる成形物品を含む。
本発明のポリマー組成物は(a)ポリエステル、(b)ホウ素成分、および(c)エポキシ成分を含む。
(ポリエステル)
本発明の組成物は少なくとも1種のポリエステルを含む。
全ポリエステルは好ましくは組成物の約20〜約99.5重量パーセント、より好ましくは組成物の約40〜約99重量パーセント、さらにより好ましくは組成物の約60〜約98重量パーセントを構成する。もちろん、全ポリエステルはエポキシ成分、ホウ素成分、およびいかなる他の任意成分(下で説明されるものに限定されない)の量が計算に入れられた後の組成物の残りを構成することができる。
好ましいポリエステルには、一般に、グリコールとジカルボン酸、またはその反応性誘導体との線状飽和縮合生成物であるポリマーが含まれる。好ましくは、ポリエステルは、8〜14個の炭素原子を有する芳香族ジカルボン酸と、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノールおよび式HO(CHOH(ここで、nは2〜10の整数である)の脂肪族グリコールよりなる群から選択された少なくとも1種のグリコールとの縮合生成物を含む。50モルパーセント以下の芳香族ジカルボン酸を、8から14個の炭素原子を有する少なくとも1種の異なる芳香族ジカルボン酸で置き換えることができ、および/または20モルパーセント以下を2から12個の炭素原子を有する脂肪族ジカルボン酸で置き換えることができる。
高分子量ポリエステルは溶融縮合によって得られたより低分子量ポリエステルの固相重合によって好ましくは得ることができる。
好ましいポリエステルには、ポリエチレンテレフタレート、ポリ(1,4−ブチレン)テレフタレート、1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体、および芳香族ジカルボン酸とグリコールとから誘導された他の線状ホモポリマーエステルが含まれる。好ましい芳香族ジカルボン酸には、テレフタル酸、イソフタル酸、ジ安息香酸;1,5−、2,6−、および2,7−ナフタレンジカルボン酸をはじめとするナフタレンジカルボン酸;4,4’−ジフェニレンジカルボン酸、ビス(p−カルボキシフェニル)メタン、エチレン−ビス−p−安息香酸、1,4−テトラメチレンビス(p−オキシ安息香酸)、エチレン−ビス(p−オキシ安息香酸)、ならびに1,3−トリメチレンビス(p−オキシ安息香酸)が含まれる。好ましいグリコールには、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ならびに一般式HO(CHOH(ここで、nは2から10の整数である)の脂肪族グリコール、例えばエチレングリコール、1,3−トリメチレングリコール、1,4−テトラメチレングリコール、1,6−ヘキサメチレングリコール、1,8−オクタメチレングリコール、1,10−デカメチレングリコール、1,3−プロピレングリコール、および1,4−ブチレングリコールよりなる群から選択されたものが含まれる。上に示されたように、20モルパーセント以下の、好ましくはアジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ドデカン二酸または1,4−シクロヘキサンジカルボン酸が存在することができる。
より好ましいポリエステルは、任意の他のポリエステルも同様に使用することができるが、単独でまたは本明細書に記載されるポリエステルのうちのどれかとの任意の組合せで、ポリエチレンテレフタレートホモポリマー、ポリブチレンテレフタレートホモポリマー、ポリエチレンテレフタレート/ポリブチレンテレフタレート共重合体、ポリエチレンテレフタレート共重合体、ポリエチレンテレフタレート/ポリブチレンテレフタレート混合物および/またはそれらの混合物をベースにするものである。固相重合されなかったポリブチレンテレフタレートがポリエステルとしてさらにより好ましい。
好ましいポリエステルには、また、ここで説明されるコポリエーテルエステル(本明細書ではコポリエーテルエステルエラストマーまたはコポリエーテルエステルポリマーとも言われる)も含まれる。
好ましい実施形態では、コポリエーテルエステルエラストマーは、エステル結合によって頭−尾に結合した多数の反復する長鎖エステル単位および短鎖エステル単位を有し、前記長鎖エステル単位は式
Figure 2005523983
で表され、前記短鎖エステル単位は式
Figure 2005523983
で表され、
式中、
Gは、約400〜3500の平均分子量を有するポリ(アルキレンオキシド)グリコールから末端ヒドロキシル基の除去後に残る二価基であり、
Rは、約300未満の分子量を有するジカルボン酸からカルボキシル基の除去後に残る二価基であり、
Dは、約250未満の分子量を有するジオールからヒドロキシル基の除去後に残る二価基であり、
ここで、前記コポリエーテルエステルは約25から約99重量パーセント短鎖エステル単位を含有する。
本明細書で用いるところでは、ポリマー鎖中の単位に適用されるような用語「長鎖エステル単位」は、長鎖グリコールのジカルボン酸との反応生成物を意味する。好適な長鎖グリコールは、末端の(またはできる限りほとんど末端の)ヒドロキシ基を有し、かつ、約400から約3500、特に約600から約2300の分子量を有するポリ(アルキレンオキシド)グリコールである。好ましいポリ(アルキレンオキシド)グリコールには、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール、ポリ(トリメチレンオキシド)グリコール、ポリ(プロピレンオキシド)グリコール、ポリ(エチレンオキシド)グリコール、これらのアルキレンオキシドの共重合体グリコール、およびエチレンオキシド−キャップ化ポリ(プロピレンオキシド)グリコールのようなブロック共重合体が含まれる。2種以上のこれらグリコールの混合物を使用することができる。
コポリエーテルエステルのポリマー鎖中の単位に適用されるような用語「短鎖エステル単位」は、約550未満の分子量を有する低分子量化合物またはポリマー鎖単位を意味する。それらは、低分子量ジオールまたはジオールの混合物(約250よりも下のMW)をジカルボン酸と反応させて上の式(II)で表されるエステル単位を形成することによって製造される。
反応してコポリエーテルエステルの製造のための使用に好適な短鎖エステル単位を形成する低分子量ジオールのうちに、非環式、脂環式および芳香族ジヒドロキシ化合物が含まれる。好ましい化合物は、エチレングリコール、プロピレングリコール、イソブチレングリコール、テトラメチレングリコール、1,4−ペンタメチレングリコール、2,2−ジメチルトリメチレングリコール、ヘキサメチレングリコールおよびデカメチレングリコール、ジヒドロキシシクロヘキサン、シクロヘキサンジメタノール、レゾルシノール、ヒドロキノン、1,5−ジヒドロキシナフタレンなどのような2〜15個の炭素原子のジオールである。特に好ましいジオールは、2〜8個の炭素原子を含有する脂肪族ジオール、最も特に1,4−ブタンジオールである。使用することができるビスフェノールのうちに、ビス(p−ヒドロキシ)ジフェニル、ビス(p−ヒドロキシフェニル)メタン、およびビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパンが含まれる。ジオールの同等のエステル形成性誘導体もまた有用である(例えば、エチレンオキシドまたはエチレンカーボネートをエチレングリコールの代わりに使用することができ、またはレゾルシノールジアセテートをレゾルシノールの代わりに使用することができる)。
用語「低分子量ジオール」は、本明細書で用いるところでは、かかる同等のエステル形成性誘導体を含むと解釈されるべきであるが、ただし、分子量要件はジオールに関係し、その誘導体には関係しない。
コポリエーテルエステルを製造するために前述の長鎖グリコールおよび低分子量ジオールと反応させられるジカルボン酸は、低分子量の、すなわち、約300未満の分子量を有する脂肪族、脂環式または芳香族ジカルボン酸である。用語「ジカルボン酸」には、本明細書で用いるところでは、コポリエーテルエステルポリマーの形成においてグリコールおよびジオールとの反応でジカルボン酸のように実質的に機能する2個の官能性カルボキシル基を有するジカルボン酸の酸同等物が含まれる。これらの同等物には、エステルならびに酸ハロゲン化物および酸無水物のようなエステル形成性誘導体が含まれる。分子量要件は酸に関係し、その同等エステルまたはエステル形成性誘導体には関係しない。従って、300よりも大きい分子量を有するジカルボン酸のエステルまたは300よりも大きい分子量を有するジカルボン酸の酸同等物は、該酸が約300よりも下の分子量を有するという条件付きで含まれる。ジカルボン酸は、コポリエーテルエステルポリマー形成および本発明の組成物におけるポリマーの使用を実質的に妨げない任意の置換基または組合せを含有することができる。
用語「脂肪族ジカルボン酸」は、本明細書で用いるところでは、それぞれ飽和炭素原子に結合した2個のカルボキシル基を有するカルボン酸を意味する。カルボキシル基が結合している炭素原子が飽和であり、かつ、環中にある場合、該酸は脂環式である。共役不飽和を有する脂肪族または脂環式酸は、ホモ重合のためにしばしば使用することができない。しかしながら、マレイン酸のような、幾つかの不飽和酸は使用することができる。
芳香族ジカルボン酸は、該用語が本明細書で用いられるところでは、炭素環芳香環構造中の炭素原子に結合した2個のカルボキシル基を有するジカルボン酸である。両官能性カルボキシル基が同じ芳香環に結合していることは必要ではなく、2個以上の環が存在する場合、それらは脂肪族もしくは芳香族二価基または−O−もしくは−SO−のような二価基によって連結されることができる。
使用することができる代表的な脂肪族および脂環式酸は、セバシン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、グルタル酸、4−シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸、2−エチルスベリン酸、シクロペンタンジカルボン酸、デカヒドロ−1,5−ナフチレンジカルボン酸、4,4’−ビシクロヘキシルジカルボン酸、デカヒドロ−2,6−ナフチレンジカルボン酸、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルカルボン酸)、3,4−フランジカルボン酸である。好ましい酸はシクロヘキサンジカルボン酸およびアジピン酸である。
代表的な芳香族ジカルボン酸には、フタル酸、テレフタル酸およびイソフタル酸、ジ安息香酸;ビス(p−カルボキシフェニル)メタン、p−オキシ−1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−スルホニルジ安息香酸のような2個のベンゼン核を持った置換ジカルボキシ化合物ならびにハロ、アルコキシ、およびアリール誘導体のような、それらのC〜C12アルキルおよび環置換誘導体が含まれる。芳香族ジカルボン酸もまた存在するという条件付きでp−(ベータ−ヒドロキシエトキシ)安息香酸のようなヒドロキシル酸も使用することができる。
芳香族ジカルボン酸は、本発明に有用なコポリエーテルエステルポリマーを製造するのに好ましい部類である。芳香族酸のうちで、8〜16個の炭素原子のもの、特にテレフタル酸が単独でまたはフタル酸および/またはイソフタル酸との混合物で好ましい。
コポリエーテルエステルは好ましくは上の式(II)に相当する約25〜99重量パーセント短鎖エステル単位を含有し、残りは上の式(I)に相当する長鎖エステル単位である。コポリエーテルエステルはより好ましくは約40〜95、さらにより好ましくは約60〜90重量パーセント短鎖エステル単位を含有し、残りは長鎖エステル単位である。一般に、コポリエーテルエステル中のパーセント短鎖エステル単位が増えるにつれて、ポリマーはより高い引張強度および弾性率を有し、水蒸気透過速度は低下する。最も好ましくは、上の式(I)および(II)中のRで表される基の少なくとも約70%は1,4−フェニレン基であり、上の式(II)中のDで表される基の少なくとも約70%は1,4−ブチレン基であり、かつ、1,4−フェニレン基ではないR基および1,4−ブチレン基ではないD基の百分率の合計は30%を超えない。コポリエーテルエステルを製造するために第2ジカルボン酸が使用される場合には、イソフタル酸が選り抜きの酸であり、第の低分子量ジオールが使用される場合には、1,4−ブテンジオールまたはヘキサメチレングリコールが選り抜きのジオールである。
2種以上のコポリエーテルエステルエラストマーのブレンドまたは混合物を使用することができる。ブレンドに使用されるコポリエーテルエステルエラストマーは、個々に、エラストマーについて本明細書で先に開示された値内に入る必要はない。しかしながら、2種以上のコポリエーテルエステルエラストマーのブレンドは加重平均でコポリエーテルエステルについて本明細書で記載された値に適合しなければならない。例えば、等量の2種のコポリエーテルエステルエラストマーを含有する混合物では、一コポリエーテルエステルは60重量パーセント短鎖エステル単位を含有することができ、他のコポリエーテルエステルは45重量パーセント短鎖エステル単位の加重平均に向けて30重量パーセント短鎖エステル単位を含有することができる。
好ましくは、コポリエーテルエステルエラストマーはテレフタル酸およびイソフタル酸のエステルもしくはエステルの混合物、1,4−ブタンジオールならびにポリ(テトラメチレンエーテル)グリコールもしくはエチレンオキシド−キャップ化ポリプロピレンオキシドグリコールから製造され、またはテレフタル酸のエステル、例えばテレフタル酸ジメチル、1,4−ブタンジオールおよびポリ(エチレンオキシド)グリコールから製造される。より好ましくは、コポリエーテルエステルエラストマーはテレフタル酸のエステル、例えばテレフタル酸ジメチル、1,4−ブタンジオールおよびポリ(テトラメチレンエーテル)グリコールから製造される。
ジカルボン酸またはそれらの誘導体および高分子グリコールは、好ましくは、反応混合物中に存在するのと同じモル割合で最終生成物中へ組み込まれる。実際に組み込まれる低分子量ジオールの量は、反応混合物中に存在する二酸および高分子グリコールのモル間の差に相当する。低分子量ジオールの混合物が使用される場合、組み込まれる各ジオールの量は概して存在するジオールの量、それらの沸点、および相対反応性の関数である。組み込まれるグリコールの総量は依然として二酸および高分子グリコールのモル間の差である。
本明細書で記載されるコポリエーテルエステルエラストマーは、従来のエステル交換反応によって好都合にも製造することができる。好ましい手順は、芳香族酸のエステル、例えば、テレフタル酸のジメチルエステルを、ポリ(アルキレンオキシド)グリコールおよびモル過剰の低分子量ジオール、1,4−ブタンジオールと触媒の存在下に150℃〜160℃に加熱し、続いて交換反応によって形成されたメタノール留去することを含む。加熱はメタノール発生が完了するまで続けられる。温度、触媒およびグリコール過剰量に依存して、この重合は2、3分〜2、3時間内に完了する。この生成物は低分子量プレポリマーの製造に終わり、プレポリマーは下に記載される手順によって高分子量コポリエーテルエステルへ持っていくことができる。かかるプレポリマーはまた多数の代わりのエステル化またはエステル交換法によって製造することもでき、例えば、長鎖グリコールを、ランダム化が起こるまで触媒の存在下に高または低分子量短鎖エステルホモポリマーまたは共重合体と反応させることができる。短鎖エステルホモポリマーまたは共重合体は、上のようなジメチルエステルおよび低分子量ジオールからか遊離酸とジオールアセテートとからかのどちらかから、エステル交換によって製造することができる。あるいはまた、短鎖エステル共重合体は、適切な酸、酸無水物もしくは酸塩化物と、例えば、ジオールとから直接エステル化によって、または酸の環式エーテルまたはカーボネートとの反応のような他の方法によって製造することができる。明らかにプレポリマーは、また、長鎖グリコールの存在下にこれらの方法を実施することによって製造されてもよい。
生じたプレポリマーは次に過剰の短鎖ジオールの蒸留によって高分子量へ持っていかれる。この工程は「重縮合」として公知である。この蒸留の間に追加のエステル交換が起こって分子量を増加させ、コポリエーテルエステル単位の配列をランダム化させる。最良の結果は、通常、この最終蒸留または重縮合が1,6−ビス−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェノール)プロピオンアミド]ヘキサンまたは1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス[3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル]ベンゼンのような酸化防止剤の存在下に1mm圧力未満および240℃〜260℃で2時間未満実施される場合に得られる。最も実用的な重合法は重合反応を完了するためのエステル交換に依存する。起こり得る不可逆の熱分解を伴う高温での過度の保持時間を回避するために、エステル交換反応用の触媒を使用することが有利である。多種多様な触媒を使用することができるが、単独でまたは酢酸マグネシウムもしくは酢酸カルシウムと組み合わせて使用されるチタン酸テトラブチルのような有機チタネートが好ましい。アルカリまたはアルカリ土類金属アルコキシドおよびチタネートエステルから誘導されるような、複合チタネートもまた非常に有効である。チタン酸ランタンのような無機チタン酸塩、酢酸カルシウム/三酸化アンチモン混合物ならびにリチウムおよびマグネシウムアルコキシドは、使用することができる他の触媒を代表するものである。
エステル交換重合は一般に添加溶媒なしに溶融体で実施されるが、低温で塊からの揮発性成分の除去を促進するために不活性溶媒を使用することができる。この技法は、例えば、直接エステル化によるプレポリマー製造中に特に価値がある。しかしながら、ある種の低分子量ジオール、例えば、ブタンジオールは共沸蒸留によって重合中に都合よく除去される。他の特殊な重合法、例えば、ビスフェノールのビスアシルハライドおよびビスアシルハライド・キャップ化線状ジオールとの界面重合は、特殊なポリマーの製造に有用であるかもしれない。バッチ法および連続法の両方をコポリエーテルエステルポリマー製造の任意の段階に用いることができる。プレポリマーの重縮合は、また、細分された固体プレポリマーを真空中または不活性ガスの流れ中で加熱して遊離した低分子量ジオールを除去することによって固相で成し遂げることもできる。この方法は、分解速度が重合速度に比べてはるかに遅いプレポリマーの軟化点よりも下の温度で用いられるので、分解を低減するという利点を有すると考えられる。主な不利点は、所与の重合度に到達するのに必要とされる長い時間である。
(ホウ素成分)
本発明のポリマー組成物は、好ましくは酸化ホウ素、ホウ酸、ホウ酸塩、または前記いずれかの1種または複数種の任意の混合物を含むホウ素成分を含む。
ホウ素成分は、好ましくは組成物の約0.01〜5重量パーセント、より好ましくは組成物の約0.02〜0.3重量パーセント、さらにより好ましくは組成物の約0.03〜0.1重量パーセントを構成し、他の代わりの好ましい範囲は、組成物の約0.05〜約1重量パーセント、さらにより好ましくは組成物の約0.1〜約0.5重量パーセントである。
より好ましくは、ホウ素成分はホウ酸、ホウ酸塩、または前記いずれかの1種または複数種の任意の混合物を含む。さらにより好ましくは、ホウ素成分は少なくとも1種のホウ酸塩を含む。
本明細書で用いるところでは、「ホウ酸塩」(または簡単に「ボレート」)はホウ酸の塩を意味する。メタホウ酸(HBO)、オルトホウ酸(HBO)、四ホウ酸(H)、および五ホウ酸(HB)をはじめとする、異なるホウ酸がある。これらの酸のそれぞれを塩基との反応によって塩へ変換することができる。異なる塩基を使用して異なるホウ酸塩を製造することができる。これらには、ホウ酸アンモニウム塩を与えるアミノ化合物、およびホウ酸ナトリウムを与える水酸化ナトリウムのような水和金属酸化物が含まれる。これらのホウ酸塩は無水であってもよいし、またはそれらは水和されていてもよい。例えば、四ホウ酸ナトリウムは無水形で、また、五水和物および十水和物としても入手可能である。
好ましいホウ酸塩はアルカリ金属ホウ酸塩であり、ナトリウム、リチウム、およびカリウムが好ましく、四ホウ酸ナトリウムが特に好ましい。
他の好ましい金属ホウ酸塩は二価金属ホウ酸塩であり、アルカリ土類金属ホウ酸塩、特にカルシウムおよびマグネシウムが好ましい。ホウ酸アルミニウムのような三価金属ホウ酸塩もまた使用されてもよい。
(エポキシ成分)
本発明のポリマー組成物はエポキシ成分を含む。
エポキシ成分は、組成物中の全ポリエステルのkg当たり好ましくは約5〜500ミリ当量(MEQ)、より好ましくは約10〜300ミリ当量(MEQ)、より好ましくは約15〜200ミリ当量(MEQ)、さらにより好ましくは約20〜150ミリ当量(MEQ)の総エポキシ機能(total epoxy function)を提供するのに十分な量を構成する。
本明細書で当量とは、添加されたエポキシ官能基の「モル」数を意味する。
好ましくは、エポキシ成分は1種または複数種のエポキシポリマーおよび/またはエポキシ化合物を含む。
好ましいエポキシポリマーはジフェノール・エポキシ縮合ポリマーである。本明細書で用いるところでは、「ジフェノール・エポキシ縮合ポリマー」は、好ましくは末端基としてエポキシ官能基、およびポリマー内にジフェノール部分を有する縮合ポリマーを意味する。かかるジフェノール・エポキシ縮合ポリマーは当業者には周知である。
好ましいジフェノール・エポキシ縮合ポリマーは次のものである。
Figure 2005523983
式中、n=1〜16であり、かつ、
Xは、−、−C(CH−、−SO−、−C(CF−、−CH−、−CO−、または−CCH−である。
nは平均を表し、それ故整数である必要はなく、Xはポリマー全体にわたって同じであってもよいし、またはポリマー全体にわたって変わってもよい。好ましくは、Xは−C(CHである。
好ましいジフェノール・エポキシ縮合ポリマーには、エピクロロヒドリンのジフェノール化合物との縮合ポリマーが含まれる。2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパンおよび類似の異性体との2,2−ビス(p−グリシジルオキシフェニル)プロパン縮合生成物もまた好ましい。
好ましい商業的に入手可能なジフェノール・エポキシ縮合ポリマーには、シェル・ケミカル社(Shell Chemical Co.)から入手可能な、樹脂のエポン(EPON)(登録商標)1000シリーズ(1001F〜1009F)が含まれる。エポン(登録商標)1001F、エポン(登録商標)1002F、およびエポン(登録商標)1009Fが特に好ましい。
好ましいエポキシ化合物は、化合物の分子当たり少なくとも2個のエポキシ基、より好ましくは化合物の分子当たり少なくとも3個のエポキシ基、より好ましくは化合物の分子当たり少なくとも4個のエポキシ基を含む化合物を含む。さらにより好ましくは、この化合物は化合物の分子当たり2〜4個のエポキシ基を含む。この化合物のエポキシ基は好ましくはグリシジルエーテル、さらにより好ましくはフェノール化合物のグリシジルエーテルを含む。この化合物はポリマーまたは非ポリマーであってもよく、非ポリマーが好ましい。好ましい商業的に入手可能な実施形態は、主としてテトラ(パラヒドロキシフェニル)エタンのテトラグリシジルエーテルであると考えられるエポン(登録商標)1031(シェル・ケミカル社から入手可能)である。
エポキシ成分の別の好ましい実施形態は「エポキシ系」と言うべきものである。エポキシ系は(i)ジフェノール・エポキシ縮合ポリマー(「エポキシ系の第1部分」)および(ii)エポキシ化合物の分子当たり少なくとも2個のエポキシ基を含む少なくとも1種のエポキシ化合物(「エポキシ系の第2部分」)を含む。
エポキシ系の第1部分は、上に記載されたような好ましいジフェノール・エポキシ縮合ポリマーを含み、そのうち樹脂のエポン(登録商標)1000シリーズが好ましい商業的に入手可能な実施形態である。エポキシ系の第2部分は、上にまた記載されたような他の好ましいエポキシ化合物を含み、そのうちエポン(登録商標)1031が好ましい商業的に入手可能な実施形態である。
エポキシド系の第2部分のエポキシ化合物は、エポキシ系の第1部分で使用されるジフェノール・エポキシ縮合ポリマーとは異なり、ポリマーであってもまたは非ポリマーであってもよい。好ましくは、エポキシ化合物は非ポリマーである。
好ましくは、エポキシ系は組成物中の全ポリエステルのkg当たり約5〜500ミリ当量(MEQ)の総エポキシ機能を含む。
より好ましくは、エポキシ系は組成物中の全ポリエステルのkg当たり約10〜300ミリ当量(MEQ)の総エポキシ機能を含む。
さらにより好ましくは、エポキシ系は組成物中の全ポリエステルのkg当たり約15〜200ミリ当量(MEQ)の総エポキシ機能を含む。
さらにより好ましくは、エポキシ系は組成物中の全ポリエステルのkg当たり約20〜150ミリ当量(MEQ)の総エポキシ機能を含む。
上の好ましい範囲のいずれに関しても、エポキシ系の第2部分は好ましくは総エポキシ機能の約1〜約99%、より好ましくは総エポキシ機能の約1〜約80%、より好ましくは総エポキシ機能の約1〜約60%、さらにより好ましくは総エポキシ機能の約10〜約75%、最も好ましくは総エポキシ機能の約20〜約50%を提供する。
(任意成分)
従来の添加剤が本発明のポリマー組成物に添加されてもよい。例えば、難燃剤および難燃相乗剤が難燃性を改善するという目的のために添加されてもよいし、酸化防止剤および熱安定剤が耐熱性を改善し、着色を防止するという目的のために添加されてもよい。他の添加剤には、充填剤、不活性充填剤、強化剤、耐衝撃性改良剤、粘度調整剤、核剤、着色剤および染料、滑剤、可塑剤、金型剥離剤、ならびにUV安定剤が含まれる。
本発明のポリマー組成物は、任意のブレンド方法を用いて成分材料のすべてをブレンドすることによって得ることができる。これらのブレンド成分は一般に好ましくはできるだけ大いに均質にされる。具体的な例として、成分材料のすべてはブレンダー、混練機、バンベリー(Banbury)ミキサー、ロール押出機などのようなミキサーを用いて均質に混合されて樹脂組成物を与える。または、材料の一部がミキサーで混合され、次に材料の残りが加えられ、均質になるまでさらに混合される。あるいはまた、材料は前もってドライブレンドされてもよく、加熱された押出機を次に用いて均質になるまで溶融および混練して、次にストランド形状に押し出し、引き続き望ましい長さにカットして粒状物になる。
本発明のポリマー組成物は、成形ペレットとして単独で、または他のポリマーと混合されて使用されてもよい。ペレットは、特に、耐加水分解性が望まれる最終用途向けに、例えば、管、ケーブル外皮、成形電気器具部品、および成形自動車内装部品、ワイヤ外被、光ファイバー・ケーブル用の緩い緩衝管、ならびにより高い湿度使用環境で使用される成形部品向けに、射出成形または押出物品だけでなく繊維、フィルム、およびコーティングを製造するために使用されてもよい。
本発明のポリマー組成物の物品への成形は、当業者に公知の方法によって実施することができる。射出成形、押出成形、加圧成形、気泡成形、ブロー成形、真空成形、インジェクションブロー成形、回転成形、カレンダー成形および溶液キャスティング成形のような一般に利用される成形方法が好ましい。
次の実施例1〜11は、本発明の好ましい実施形態を例示する。本発明はこれらの実施例に限定されない。
(実施例1〜4)
実施例1〜4で使用する各組成物は、すべての百分率が下にまたは表に示すような重量パーセントである(特に明記しない限り)、次のものを含有した。
1.残り、標準重合によって0.60の固有粘度へ製造したPBTから調製したポリブチレンテレフタレート(PBT)。このPBTを次に1.25の固有粘度へ固相重合する。すべての固有粘度は、重量で1:1のトリフルオロ酢酸:塩化メチレン中の0.40gPBT/100ml濃度溶液で、19℃で実施する。
2.0.5%、ペンタエリスリトールテトラステアレート(ヘンケル社(Henkel,Inc.)から入手可能)。
3.0.3%、イルガノックス(Irganox)(登録商標)1010(チバ−ガイギー(Ciba−Geigy)から入手可能)。
4.特に明記しない限り、2.3%、エポン(登録商標)1001F(シェル・ケミカル社から入手可能)−538の平均エポキシ当量(EEW)を有するエピクロロヒドリン/ビスフェノールA縮合生成物。実施例4は、また、主としてテトラ(パラヒドロキシフェニル)エタンのテトラグリシジルエーテルであり、かつ、212のエポキシド当量を有すると考えられる、エポン(登録商標)1031(シェル・ケミカル社から入手可能)も使用した。
5.表に示した、四ホウ酸ナトリウム、無水粉末(シグマ−アルドリッチ(Sigma−Aldrich)から入手可能)。
ポリエステル組成物を、プラスチック・バッグ中で成分すべてをドライブレンドし、次に減圧排気付きで適度によく作動するスクリューデザインを用いる30mm双葉構造にセットアップした28/30mmワーナー(Werner)およびプフライデラー(Pfleiderer)二軸スクリュー押出機でブレンドを配合することによって調製した。バレル温度を270℃に設定し、スクリュー速度は250RPMであった。押出速度は20〜30ポンド/時であり、溶融温度は290〜295℃であった。
溶融体は2穴式ストランドダイを出て、ペレットへカットされた。ペレットを乾燥循環空気オーブン中で約16時間乾燥し、270℃バレル温度、60RPMスクリュー速度、80℃金型温度、および30〜35秒全サイクルを用いる6オンスのファンドル(Van Dorn)往復スクリュー射出成形機で、1/8インチ厚さ米国材料試験協会(ASTM)D638タイプ1引張試験片および1/8インチ厚さ×1/2インチ幅「フレックス(Flex)」試験片へ成形した。
引張特性は、ASTM D638に従って2.0インチ/分のクロスヘッド速度で実施した。伸びは、それが伸び計の範囲(約5%)を超えた場合にキャリパーを用いたことを除いて、伸び計を用いて測定した。
ノッチ付アイゾット衝撃は、1/8インチ厚さ×1/2インチ幅試験片を用いて、ASTM D256に従って実施した。
耐加水分解性は、14.7psiゲージ圧を与える121℃の圧力鍋を用いて引張試験片を水蒸気に100時間曝すことによって測定した。下の表はこの試験を「PCT」または「圧力鍋試験」と言う。次に暴露試験片を周囲条件に少なくとも16時間保持し、引張特性を上記のように測定した。結果を「成形したまま」のものと比較して引張強度および伸びの%保持を計算した。
溶融粘度および溶融粘度安定性を窒素放出付き真空オーブン中110℃で少なくとも16時間乾燥した樹脂試料に関して実施した。ケインネス・ギャラキシ(Kayeness Galaxy)V、モデル8052一定速度流動計をこの目的のために用いた。オリフィスは直径0.040インチ×長さ0.800インチであった。試験を260℃および1216秒−1の剪断速度で実施した。粘度を、樹脂を流動計バレル中へ導入した後5分(=保圧時間(HUT))で、また10、15、20、25および30分でも測定した。溶融安定性を、20、25および30分後の溶融粘度対5分後に測定したものの比として計算した。
何のホウ酸ナトリウムも含有しない比較例を実施例1〜4に関して実施した。かかる5実験の平均結果を下の表1に示す。実施例1〜4のすべてのように、ホウ素成分と組み合わせて2.3%エポン(登録商標)1001F(実施例4.3および実施例4.4については2.0%)を、耐加水分解性を改善するために使用した。エポン(登録商標)1001Fが含まれていない場合には、試験片は圧力鍋試験(PCT)で100時間後に試験するには余りにも脆かった。
(実施例1)
下の表1に含まれる実施例1.1〜1.5は、受け取ったままの無水四ホウ酸ナトリウム粉末を使用した。
Figure 2005523983
(実施例2)
下の表2に含まれるこれらの実施例2.1〜2.5については、ジェット・ミルを通した多数回通過によって四ホウ酸ナトリウム粉末を3〜4ミクロンの平均粒度へ微粉末化した。
Figure 2005523983
(実施例3)
取扱いを容易にし、微粉末化四ホウ酸ナトリウムのよりむらのない分布を得るために、それをPBT中の5%コンセントレートにし、このコンセントレートを下の表3に示すように実施例3.1〜3.6で使用した。
Figure 2005523983
(実施例4)
表4で下に示すように、実施例4について使用した組成物は、実施例4.3および実施例4.4で、エポン(登録商標)1001Fレベルを2.0%に減らし、1.0%のエポン(登録商標)1031を添加したことを除いて、実施例3のものに類似している。表4を参照すると、とりわけ、添加したエポン(登録商標)1031がPCTでの100時間後に引張強度および伸びを実質的に改善した。この変更は、また、確かに後続の加工が実質的に影響を受けるほどではないが、溶融粘度安定性も幾分低下させた。
Figure 2005523983
(実施例5〜11)
実施例5〜11で使用した材料は次のものであった。
PBT:50,000の重量平均分子量および1.07dl/g(19℃での0.4g/100ml50/50塩化メチレン/トリフルオロ酢酸)の固有粘度を有する熱可塑性ポリブチレンテレフタレート。
PEE A:38重量%1,4−ブチレンテレフタレートおよび11重量%1,4−ブチレンイソフタレート短鎖エステル単位と、約1,000の数平均分子量を有するポリ(テトラメチレンエーテル)グリコールのテレフタレートおよびイソフタレートから誘導された長鎖エステル単位とを含有するセグメント化コポリエーテルエステル。PEE Aは40Dのショアー(Shore)D硬度を有する。
PEE B:45重量%1,4−ブチレンテレフタレート短鎖エステル単位と約1,400の数平均分子量を有するポリ(テトラメチレンエーテル)グリコールから誘導された長鎖エステル単位とを含有するセグメント化コポリエーテルエステル。PEE Bは45DのショアーD硬度を有する。
PEE C:70重量%1,4−ブチレンテレフタレート短鎖エステル単位と約1,000の数平均分子量を有するポリ(テトラメチレンエーテル)グリコールから誘導された長鎖エステル単位とを含有するセグメント化コポリエーテルエステル。PEE Bは63DのショアーD硬度を有する。
CB:PEE A中の25%カーボンブラックのコンセントレート。
エポキシ:
4種の異なるグレードのエポン(登録商標)エポキシドを使用した。これらはすべて異なるグリシジルエポキシドエーテルであるが、それらは化学構造で、およびエポキシド当量で異なる。エポン(登録商標)1009Fは3050のエポキシド当量を有すると考えられ、エポン(登録商標)1002Fは650のエポキシド当量を有すると考えられ、エポン(登録商標)1001Fは538のエポキシド当量を有すると考えられ、エポン(登録商標)1031は212のエポキシド当量を有すると考えられる。一般に、より低いエポキシド当量で、重量基準でより多くのエポキシド官能性がある。これらのエポン(登録商標)エポキシドはすべてシェルから入手可能である。
ホウ酸塩:
無水四ホウ酸ナトリウム(ペンシルバニア州ウェストチェスター(West Chester,PA)のVWRサイエンティフィック・プロダクツ(Scientific Products)から入手可能)
ホウ酸ナトリウム十水和物(イリノイ州ホフマン・エステーツ(Hoffman Estates,IL)のUSボラックス社(US Borax Inc.)から入手可能)
ホウ酸ナトリウム十水和物「20ミュール・チーム・ボラックス(Mule Team Borax)」(デラウェア州ウィルミントン(Wilmington,DE)のローカル・アクメ・チェイン・グローセリー・ストア(local Acme chain grocery store)から入手した)
四ホウ酸カリウム十水和物(ミズーリ州セントルイス(St.Louis,MO)のシグマから入手可能)
四ホウ酸リチウム(シグマから入手可能)
メタホウ酸リチウム(シグマから入手可能)
五ホウ酸カリウム(出所不詳の実験室ボトルから)
ホウ酸マグネシウム(ペンシルバニア州アストン(Aston,PA)のボッドマン(Bodman)から入手可能)
ホウ酸アルミニウム(ボッドマンから入手可能)
四ホウ酸カルシウム(ボッドマンから入手可能)。
無水四ホウ酸ナトリウムを約1mmの平均粒度の顆粒状で受け取り、粉末オーガー付きのボルタック(Vortac)ジェット・ミル、モデルE12で微粉末化して6μmの中央粒度の無水四ホウ酸ナトリウムを与え、それを実施例のほとんどで使用した。実施例で使用した他のホウ酸塩化合物は、より微細な粒子として受け取り、乳鉢および乳棒でさらにすり砕いて、より小さな粒度を与えた。
ポリマーブレンドをドラムまたはプラスチック・バッグのような好適な容器中で成分をそれらの適切な割合で予備混合することによって調製した。次に混合物を、240℃のバレル温度および押出機を出る265℃のポリマー溶融体温度の30mmワーナーおよびプフライデラー二軸スクリュー押出機で溶融ブレンドした。ダイを出る配合された材料を水中で急冷し、表面水を圧縮空気で除去し、ペレットへカットした。生成物を真空オーブン中で十分に乾燥し、次に250℃のノズル温度および30℃の金型温度の6オンス(170g)ファンドル機でミクロ引張試験片へ成形した。
引張強度および破断点伸びをはじめとする引張特性は、ASTM D412に従って50cm/分の試験速度で、射出成形ミクロダンベル試験片について測定した。
加水分解安定性試験は、成形試験試料をバーンステッド実験室滅菌器(Barnstead Laboratory Sterilizer)中に入れることによって行った。滅菌器は125℃および大気圧よりも上の18psi(124KPa)水蒸気圧で運転した。試料を、典型的にはこれらの条件に8日(192時間)までまたはそれ以上(288時間)の期間曝した。この時間の後、試料をオートクレーブから取り出し、放冷し、引張特性について試験した。比較のために、引張特性を加水分解安定性試験前の試料についても測定した。
実施例5〜11およびそれらに含まれた表では、特に明記しない限り、量のすべては最終組成物中の各成分の重量百分率として示す。さらに、表では、「n/m」はその特定項目について何の測定も行われなかったことを示す。
(実施例5)
実施例5は、ホウ酸塩成分およびエポキシ成分の両方の使用(実施例5.1〜5.9)の効果を、エポキシド成分のみの使用またはどちらの成分も不使用(比較例5.1〜5.6)と比べて比較する。表5Aは実施例5.1〜5.9についての引張強度および破断点伸びデータを示し、表5Bは比較例5.1〜5.6についての引張強度および破断点伸びデータを示す。
Figure 2005523983
Figure 2005523983
これらの結果は、ホウ素成分およびエポキシ成分の組合せによって改善された加水分解安定性能を示す。96時間暴露後の破断点伸び値は、同じ量のエポン(登録商標)1002Fありだがホウ素成分なしの比較例5.3および5.5に比べて実施例5.4、5.5、5.6、および5.8について相当により高い。同様に、96時間暴露後および192時間暴露後の破断点伸び値は、同じレベルのエポン(登録商標)1002Fありだがホウ素成分なしの比較例5.4に比べて実施例5.1、5.3、および5.7についてはるかにより高い。また、192時間後および288時間後の破断点伸び値も、同じレベルのエポン(登録商標)1001Fありだがホウ素成分なしの比較例5.6に比べて実施例5.8についてはるかにより高い。
(実施例6)
実施例6は、下の表6の実施例6.1〜6.7に示すように、ホウ酸塩成分および異なるタイプのエポキシ成分を有する組成物を含む。これらは、96時間暴露後の高い破断点伸び値から理解できるように、加水分解安定性を改善するのに有効である、
Figure 2005523983
(実施例7)
実施例7は、下の表7の実施例7.1〜7.2に示すように、「エポキシ系」実施形態の例を含む。表7はまた比較例7.1も含む。
Figure 2005523983
(実施例8)
実施例8は、下の表8の実施例8.1〜8.4に示すように、ホウ素成分の粒度が変わる組成物を含む。表8で示すように、とりわけ、より高い破断点伸び値は、細砕された四ホウ酸ナトリウムが使用された場合に96時間暴露後に得られる。
Figure 2005523983
(実施例9)
実施例9は、下の表9Aの実施例9.1〜9.3.3に示すように、様々な異なるホウ素成分が使用される組成物を含む。下の表9Bは、比較例(比較例9.1〜9.3)を含む。表9Aおよび9Bで示すように、とりわけ、より高い破断点伸び値は、特にホウ素成分としてアルカリ金属ホウ酸塩を使用した場合に96時間暴露後に達成される。
Figure 2005523983
Figure 2005523983
(実施例10)
実施例10は、下の表10の実施例10.1〜10.4に示すように、PEE CのPEE A中のエポン(登録商標)1002Fおよび四ホウ酸ナトリウムのコンセントレートとの直接射出成形ブレンドであった組成物の例を含む。これらのコンセントレートは79%のPEE A、20%のエポン(登録商標)1002F(または13.3%のエポン(登録商標)1002Fおよび6.7%のエポン(登録商標)1031)、ならびに1%の細砕四ホウ酸ナトリウムを含有した。表10の組成物は成形製品の最終組成物を与える。表10はまた比較例10.1も含む。
Figure 2005523983
(実施例11)
実施例11は、下の表7の実施例11.1〜11.2に示すように、ホウ酸ナトリウム十水和物を含有する組成物を含む。
Figure 2005523983
本発明は今のところ好ましい実施形態であると考えられるものに関して記載されてきたか、本発明は開示された実施形態に限定されないことが理解されるべきである。それとは反対に、本発明は、添付の請求項の精神および範囲内に含まれる様々な修正および同等な手筈をカバーすることを意図される。次の請求項の範囲は、すべてのかかる修正ならびに同等の調合物および機能を包含するように最も広い解釈を認められるべきである。

Claims (19)

  1. ポリマー組成物であって、
    ポリエステル、
    前記組成物の約0.01〜約5重量パーセントの量のホウ素成分、および
    前記ポリエステルのキログラム当たり約5〜500ミリ当量の総エポキシ機能を提供するのに十分な量のエポキシ成分
    を含むことを特徴とする組成物。
  2. 前記ホウ素成分が前記組成物の約0.05〜約1重量パーセントを構成することを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 前記ホウ素成分が前記組成物の約0.1〜0.5重量パーセントを構成することを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  4. 前記エポキシ成分が前記ポリエステルのキログラム当たり約10〜300ミリ当量の総エポキシ機能を提供するのに十分な量を構成することを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  5. 前記エポキシ成分が前記ポリエステルのキログラム当たり約15〜200ミリ当量の総エポキシ機能を提供するのに十分な量を構成することを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  6. 前記エポキシ成分が前記ポリエステルのキログラム当たり約20〜150ミリ当量の総エポキシ機能を提供するのに十分な量を構成することを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  7. 前記エポキシ成分が少なくとも1種のジフェノール・エポキシ縮合ポリマーまたは分子当たり少なくとも2個のエポキシ基を含む少なくとも1種のエポキシ化合物を含むことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  8. 前記ホウ素成分が酸化ホウ素、ホウ酸、ホウ酸塩、または前記いずれかの1種もしくは複数種の任意の混合物を含むことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  9. 前記ホウ素成分が少なくとも1種のホウ酸塩を含むことを特徴とする請求項8に記載の組成物。
  10. 前記ホウ酸塩がアルカリ金属ホウ酸塩、二価金属ホウ酸塩、または三価金属ホウ酸塩を含むことを特徴とする請求項9に記載の組成物。
  11. 前記ホウ酸塩がアルカリ金属ホウ酸塩を含むことを特徴とする請求項10に記載の組成物。
  12. 前記アルカリ金属ホウ酸塩がホウ酸ナトリウム、ホウ酸リチウム、またはホウ酸カリウムの少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項11に記載の組成物。
  13. 前記アルカリ金属ホウ酸塩がホウ酸ナトリウムを含み、かつ、前記ホウ酸ナトリウムが四ホウ酸ナトリウムを含むことを特徴とする請求項12に記載の組成物。
  14. 前記エポキシ成分が
    (i)ジフェノール・エポキシ縮合ポリマー、および
    (ii)少なくとも1種のエポキシ化合物の分子当たり少なくとも2個のエポキシ基を含む少なくとも1種のエポキシ化合物
    を含むエポキシ系を含むことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  15. 前記ポリエステルがグリコールとジカルボン酸もしくはその反応性誘導体との少なくとも1種の線状飽和縮合生成物、またはコポリエーテルエステルを含むことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  16. 前記ポリエステルがコポリエーテルエステル、およびグリコールとジカルボン酸またはその反応性誘導体との少なくとも1種の線状飽和縮合生成物を含むことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  17. 前記コポリエーテルエステルが前記線状飽和縮合生成物よりも多い量で存在することを特徴とする請求項16に記載の組成物。
  18. 前記ポリエステルがコポリエーテルエステルおよびポリブチレンテレフタレートを含むことを特徴とする請求項16に記載の組成物。
  19. 前記ポリエステルがポリブチレンテレフタレートを含むことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
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