JP2005514423A - ジアルキル−アンサ−メタロセンの製造 - Google Patents

ジアルキル−アンサ−メタロセンの製造 Download PDF

Info

Publication number
JP2005514423A
JP2005514423A JP2003558019A JP2003558019A JP2005514423A JP 2005514423 A JP2005514423 A JP 2005514423A JP 2003558019 A JP2003558019 A JP 2003558019A JP 2003558019 A JP2003558019 A JP 2003558019A JP 2005514423 A JP2005514423 A JP 2005514423A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sub
sup
formula
group
dialkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2003558019A
Other languages
English (en)
Inventor
ショテック,イェルク
シャウァ,ディアーナ
Original Assignee
バーゼル、ポリオレフィン、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by バーゼル、ポリオレフィン、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング filed Critical バーゼル、ポリオレフィン、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング
Publication of JP2005514423A publication Critical patent/JP2005514423A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F17/00Metallocenes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

式(I):
【化1】
Figure 2005514423

で表される珪素−架橋ジアルキル−アンサ−メタロセンをラセモ選択的に製造する方法であって、式(II):
【化2】
Figure 2005514423

で表されるリガンド出発化合物を、式(III):
【化3】
Figure 2005514423

で表される遷移金属ジアルキル化合物と反応させる工程、[上記式(I)、(II)及び(III)において、Mが元素周期表の第4、5又は6族の元素であり、RがC〜C20−アルキル基又はC〜C40−アリールアルキル基を表し、Xが同一でも異なっていても良く、ハロゲンを表し、Rが同一でも異なっていても良く、C〜C40−基を表し、Rが同一でも異なっていても良く、C〜C40−基を表し、Tが、シクロペンタジエニル環と共に、環の大きさが5〜12個の原子からなる別の飽和又は不飽和の環を形成する2価のC〜C40−基を表し、その場合Tはシクロペンタジエニル環に縮合した環中にSi、Ge、N、P、O又はSのヘテロ原子を含んでいても良く、MがLi、Na、K、MgCl、MgBr、MgI、Mg又はCaを表し、Dが非電荷のルイス塩基リガンドを表し、xが(Mの酸化数−2)に等しく、yが0〜2であり、そしてpが、2価の正電荷金属イオンの場合は1を表し、1価の正電荷金属イオン又は金属イオンフラグメントの場合は2を表す。]を含む製造方法。

Description

本発明は、式(I)で表される珪素−架橋ジアルキル−アンサ−メタロセンのラセモ選択的製造方法、及びこれらのメタロセンのラセモ選択的製造のために式(III)で表される遷移金属ジアルキル化合物を使用する方法に関する。
アイソタクチックポリプロピレン(i−PP)の製造は、一般にアンサ−メタロセンをそのラセミ体で使用して行われる。特に良好な性能が得られることが分かっており、それ故工業的に利用されているメタロセンは、置換珪素−架橋アンサ−ビスインデニルジルコノセンジクロリドである。これは特許文献1(EP−B0485821)、特許文献2(EP−A0549900)及び特許文献3(EP−A0576970)に記載されている。
オレフィンの重合に使用される触媒組成物は、少なくとも1種のメタロセン及び少なくとも1種の助触媒、例えばメチルアルミノキサン又はホウ酸塩を含んでいる。助触媒として、ホウ酸塩、例えば[PhC][B(C又は[HN(n−Bu)[B(Cを用いた場合、メタロセンはジアルキルメタロセンを使用することが好ましい。ジアルキルメタロセンは遷移金属に結合する2個のアルキル基を有する。
ジアルキルメタロセンの合成方法は公知である。特許文献4(米国特許番号5936108)では、ジルコノセンジクロリド等のメタロセンジクロリドと、メチルリチウム等のリチウムアルキル化合物とを、遷移金属上のクロリドリガンドをアルキル基と置換しながら、反応させる。特許文献5(EP−A0682036)では、モノメチル−及びジメチル−メタロセンは、対応するメタロセンジクロリドとトリメチルアルミニウムとの、フッ化ナトリウムの存在下における反応により合成される。
上記の両方の方法において、予め合成されたメタロセンジクロリドが出発化合物として使用され、このためラセミのジメチルメタロセンの合成には、その出発化合物として対応するラセミのメタロセンジクロリドが必要である。しかしながら、対応するラセミのメタロセンジクロリドの合成においては、それらはrac/meso混合物として得られるので、meso(メソ)化合物を分離しなければならない。
"Journal of Organometallic Chemistry" 535 (1997) 29-32には、2個のインデニル基のそれぞれの2位に水素を有する種々架橋されたジメチル−ビスインデニルジルコセンの合成方法が記載されている。この方法では、2個脱プロトン化された架橋ビスインデニルリガンドをジメチルジルコニウムジクロリドと反応させるが、それは−40℃未満で処理されなければならない。2個のインデニル基のそれぞれの2位に水素原子を有するジメチルシリルビスインデニルジメチルジルコニウムの合成の場合、mesoリッチ生成物混合物が得られるので、ここでの主生成物であるmeso生成物を分離除去して、rac異性体を得なければならないであろう。
上述の理由のため、ラセミの珪素−架橋ジアルキル−アンサ−メタロセンの公知の製造方法では、経済性の面で要望があり、また工業的に容易に実行可能であることも望まれている。
EP−B0485821 EP−A0549900 EP−A0576970 米国特許番号5936108 EP−A0682036 "Journal of Organometallic Chemistry" 535 (1997) 29-32
本発明の目的は、経済性の点、及び工業的製造における実行可能性の点の両方において優位性を有するラセミの珪素−架橋ジアルキル−アンサ−メタロセンを優先的に製造する方法を見いだすことにある。
本発明者等は、上記目的が、式(I):
Figure 2005514423
で表される珪素−架橋ジアルキル−アンサ−メタロセンをラセモ選択的に製造する方法であって、
式(II):
Figure 2005514423
で表されるリガンド出発化合物と、式(III):
Figure 2005514423
で表される遷移金属ジアルキル化合物とを反応させる工程
[上記式(I)、(II)及び(III)において、
が元素周期表の第4、5又は6族の元素であり、
が同一であって、C〜C20−アルキル基又はC〜C40−アリールアルキル基を表し、
Xが同一でも異なっていても良く、ハロゲンを表し、
が同一でも異なっていても良く、C〜C40−基を表し、
が同一でも異なっていても良く、C〜C40−基を表し、
Tが、シクロペンタジエニル環と共に、環の大きさが5〜12個の原子からなる別の飽和又は不飽和の環を形成する2価のC〜C40−基を表し、且つTはシクロペンタジエニル環に縮合した環中にSi、Ge、N、P、O又はSのヘテロ原子を含んでいても良く、
がLi、Na、K、MgCl、MgBr、MgI、Mg又はCaを表し、
Dが非電荷のルイス塩基リガンドを表し、
xが(Mの酸化数−2)に等しく、
yが0〜2であり、そして
pが、2価の正電荷金属イオンの場合は1を表し、1価の正電荷金属イオン又は金属イオンフラグメントの場合は2を表す。]
を含む製造方法により達成されることを見いだした。
さらに、式(I)で表される珪素−架橋ジアルキル−アンサ−メタロセンのラセモ選択製造のために、式(III)で表される遷移金属ジアルキル化合物を使用する方法を見いだした。
が元素周期表の第3、4、5又は6族の元素又はランタニド元素あり、例えば、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン又はタングステンを挙げることができ、好ましくはチタン、ジルコニウム又はハフニウム、特に好ましくはジルコニウム又はハフニウム、極めて好ましくはジルコニウムである。
は同一であり、それぞれC〜C20−アルキル基(好ましくはC〜C−アルキル基)又はC〜C40−アリールアルキル基(好ましくはC〜C15−アリールアルキル基)を表し、このアリールアルキル基のアリール部分は炭素原子数6〜10個、好ましくは6個有し、そしてそのアルキル部分は炭素原子数1個を有することが好ましく、アリール部分はさらにC〜C−アルキル基によって置換されていても良い。Rはメチル又はベンジルが好ましく、特にメチルが好ましい。
基Xは、同一でも異なっていても良く、好ましくは同一であり、それぞれハロゲン、例えばフッ素、塩素、臭素又はヨウ素、好ましくは塩素である。
が同一でも異なっていても良く、それぞれC〜C40−基を表し、好ましくは炭素原子を介してシクロペンタジエニルに結合し且つα位で分岐していても、分岐しなくても良いC〜C40−基を表す。Rは一般に直鎖又は分岐のC〜C20−アルキル基、好ましくはC〜C−アルキル基、特に好ましくはC〜C−アルキル基、或いはアルキル部分の炭素原子数1〜10個、好ましくは1〜4個で、アリール部分の炭素原子数が6〜22個、好ましくは6〜10個のアリールアルキル基である。特に好ましいRの例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、ベンジル及び2−フェニルエチルを挙げることができる。
さらに限定されない限り、アルキルは、直鎖、分岐又は環式の基、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、シクロペンチル、n−ヘキシル、シクロヘキシル、n−へプチル又はn−オクチルである。
基Rは同一でも異なっていても良く、それぞれC〜C40−基を表し、例えばC〜C20−アルキル基、好ましくはC〜C−アルキル基、C〜C20−アルケニル基、好ましくはC〜C−アルケニル基、C〜C22−アルール基、好ましくはC〜C10−アルール基、アルキル部分の炭素原子数1〜10個、好ましくは1〜4個で、アリール部分の炭素原子数が6〜22個、好ましくは6〜10個のアルキルアリール又はアリールアルキル基である。これらの基はハロゲン化されていても良い。特に好ましいRの例としては、C〜C−アルキル基、特にメチル又はエチル、及びフェニルを挙げることができる。
Tは、シクロペンタジエニル環と共に、環の大きさが5〜12個、好ましくは5〜7個、特に好ましくは5又は6個の原子からなる別の飽和又は不飽和の環を形成する2価のC〜C40−基であり、且つTはシクロペンタジエニル環に縮合した環中にヘテロ原子のSi、Ge、N、P、O又はS、好ましくはN又はSを含んでいても良い。
はLi、MgCl、MgBr又はMgであることが好ましく、特にLiが好ましい。
非電荷のルイス塩基リガンドDとしては、例えば、直鎖、環式又は分岐の、酸素−、イオウ−、窒素−又はリン−含有、好ましくは酸素−含有炭化水素を挙げることができる。好ましくは、エーテル及びポリエーテル、例えばジエチルエーテル、ジブチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、アニソール、トリグリム(triglyme)、テトラヒドロフラン及びジオキサンである。特に、1,2−ジメトキシエタン及びテトラヒドロフランが好ましい。
特に好ましい態様は、式(I)
[但し、Tが、1〜4個の基Rによって置換されていても良い1,3−ブタジエン−1,4−ジイル基を表し、且つその2個の1,3−ブタジエン−1,4−ジイル基は異なっていても良く、
が同一でも異なっていても良く、C〜C20−基を表し、
がチタン、ジルコニウム又はハフニウムを表し、
が同一であって、C〜C−アルキル基又はC〜C20−アリールアルキル基を表し、
Xがハロゲンを表し、そして
、R、M、D、p、x及びyが、前記と同義である。]
で表される珪素−架橋ジアルキル−アンサ−メタロセンをラセモ選択的に製造する方法である。
がジルコニウムであって、Rがメチルであることが好ましい。
1,3−ブタジエン−1,4−ジイル基Tは同一でも異なっていても良いが、同一であることが好ましい。
置換された1,3−ブタジエン−1,4−ジイル基上の基Rは、同一でも異なっていても良いが、特に同一が好ましく、それぞれC〜C−アルキル基、又は置換又は無置換のC〜C40−アリール基等のC〜C20−アルキル基である。特に好ましくは、基Rは、アルキル部分の炭素原子数が1〜10個、好ましくは1〜4個で、アリール部分の炭素原子数が6〜22個、好ましくは6〜10個を有する、置換又は無置換のC〜C40−アリール基であり、ハロゲン化されていても良い。好ましい基Rの例としては、フェニル、2−トリル、3−トリル、4−トリル、2,3−ジメチルフェニル、2,4−ジメチルフェニル、2,5−ジメチルフェニル、2,6−ジメチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、3,5−ジメチルフェニル、3,5−ジ(tert−ブチル)フェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、2,3,4−トリメチルフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、フェナントレニル、p−イソプロピルフェニル、p−tert−ブチルフェニル、p−s−ブチルフェニル、p−シクロヘキシルフェニル、及びp−トリメチルシリルフェニルを挙げることができる。
置換された1,3−ブタジエン−1,4−ジイル基T上の基Rの数は、1又は2個が好ましく、特に1個が好ましい。
1,3−ブタジエン−1,4−ジイル基Tは、シクロペンタジエニル基と共にインデニル環、特に2,4位、2,4,5位、2,4,6位又は2,4,7位において置換されたインデニル環を形成し、且つインデニル環の6員環上の2個の置換基は別の環(例、別の1,3−ブタジエン−1,4−ジイル基)の一部と一緒になっても良い。インデニル環は2,4位で置換されることが極めて好ましい。
本発明の方法の例で示された置換パターンが最も好ましい。
本発明の方法において、式(II)で表される塩様リガンドの出発化合物は、式(III)で表される遷移金属ジアルキル化合物との反応の前に、その場で即座に単離した形でも製造される。
式(III)の塩様リガンドの出発化合物を合成するために、対応する非電荷の珪素−架橋ビスシクロペンタジエニル化合物は強塩基により2個脱プロトン化される。使用することができる強塩基としては、例えば、有機リチウム又は有機マグネシウム化合物、例えばメチルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、n−ブチル−n−オクチルマグネシウム又はジブチルマグネシウムを挙げることができる。
脱プロトン化されるべき、非電荷の珪素−架橋ビシクロペンタジエニル化合物は、もう一度、2種のシクロペンタジエニルアニオンと適当な珪素試薬(例えば、ジメチルジクロロシラン等のジオルガノジクロロシラン)との架橋反応からの単離された形で、或いは単離されることなく架橋反応から直接使用することができる。非電荷の珪素−架橋ビシクロペンタジエニル化合物の別の可能な方法としては、逐次経路がある。この場合、例えば、シクロペンタジエニルアニオンを、適当な珪素試薬(例えば、ジメチルジクロロシラン等のジオルガノジクロロシラン)と反応させて、モノクロロモノシクロペンタジエニルジオルガノシラン化合物を得、次いでこの塩素を別のシクロペンタジエニル基(最初と異なっていても良い)と置換させ、所望の非電荷の珪素−架橋ビシクロペンタジエニル化合物を得る。
シクロペンタジエニルアニオンの合成は、基本的には、非電荷の珪素−架橋ビシクロペンタジエニル化合物の脱プロトン化と同条件下に行うことができる。
式(II)のリガンドの出発化合物を形成するための非電荷の珪素−架橋ビシクロペンタジエニル化合物の2個の脱プロトン化は、通常、−78〜110℃、好ましくは0〜80℃、特に好ましくは20〜60℃の温度範囲で行われる。
強塩基によりシクロペンタジエニル誘導体の脱プロトン化を行うことができる適当な不活性溶剤としては、脂肪族又は芳香族炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、エチルベンゼン、クメン、デカリン、テトラリン、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン又はヘプタン、或いはエーテル、例えばジエチルエーテル、ジ−n−ブチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル(MTBE)、テトラヒドロフラン(THF)、1,2−ジメトキシエタン(DME)、アニソール、トリグリム又はジオキサン、及びこれらの材料の混合物を挙げることができる。式(I)のメタロセン錯体を製造するための本発明の次の工程が同様に行うことができる溶剤又は溶剤混合物が好ましい。
本発明の方法の好適態様において、式(III)の遷移金属ジアルキル化合物は、−30℃を超える、特に0℃を超える温度で、化合物Mx+2と2〜2.5当量の化合物Rとをリガンド化合物Dの存在下に化合させることにより製造される(但し、これらの式において、MがLi、Na、K、MgCl、MgBr、MgI、1/2[Mg++]又は1/2[Zn++]、そして他の変数は請求項1又は2と同義である)。
本発明の方法の別の好適態様においては、式(II)のリガンドの出発化合物を、−30℃を超える、特に0℃を超える温度で、式(III)の遷移金属ジアルキル化合物と化合させる。
反応成分を化合させた後、反応混合物は、好ましくは30〜150℃、特に好ましくは50〜80℃に、少なくとも10分間、好ましくは1〜8時間の間維持される。
本発明の方法の別の好適態様においては、反応は、少なくとも10容量%、好ましくは少なくとも50容量%、特に好ましくは少なくとも80容量%、極めて好ましくは少なくとも90容量%のエーテル、特に環式エーテルを含む有機溶剤又は溶剤混合物中で行われる。極めて有用なエーテルの例はテトラヒドロフランである。反応溶液中に存在しても良い別の不活性溶剤としては、リガンドの脱プロトン化を行うことができる前述の脂肪族又は芳香族炭化水素又はエーテルである。
本発明の方法においては、式(I)の所望のrac化合物のみならず対応するmeso化合物も形成させることが可能である。珪素架橋上の2個のシクロペンタジエニル基が同一でない場合、化合物はC対称を有するmeso体又はC対称を有するrac体では存在せず、その代わりC対称を有するジアステレオマー化合物のみ存在する。2個のシクロペンタジエニル基が同一であるが、珪素架橋上の2個の基Rが同一でない場合、化合物はC対称を有するラセミのジアステレオマー及びC対称を有する2種の異なるmesoのジアステレオマーとして存在する。プロピレンの重合における触媒成分として使用したとき、種々の置換基の3次元配置が相互に異なっているこれらの異なるジアステレオマーのメタロセン化合物は、相互に関連する2個のシクロペンタジエニルリガンドの3次元配置に基づいてのみ挙動し、それはあたかもC対称rac異性体(アイソタクチックポリプロピレン)又はC対称meso異性体(アタクチックポリプロピレン)のようであり、従ってそれぞれは擬rac体又は擬meso体であり得る。
Figure 2005514423
下記のように、rac及び擬−rac体と、meso及び擬−meso体とは、rac体及びmeso体としてのみ区別し得るものである。
本発明の方法の別の態様において、ラセモ選択性=(rac割合−meso割合)/(rac割合+meso割合)は、0より大きい、好ましくは0.5より大きい。
本発明は、さらに前述の式(I)で表される珪素−架橋ジアルキル−アンサ−メタロセンのラセモ選択製造のために、式(III)で表される遷移金属ジアルキル化合物を使用する方法も提供する。
式(I)のメタロセンの例を示すが、実例ではあるが、限定されるものではない。
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジメチルジルコニウム、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)ジメチルジルコニウム、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジメチルジルコニウム、
ジメチルシランジイルビス(2−エチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジメチルジルコニウム、
ジメチルシランジイルビス(2−n−プロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジメチルジルコニウム、
ジメチルシランジイル(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジメチルジルコニウム、
ジメチルシランジイル(2−エチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジメチルジルコニウム、
ジメチルシランジイル(2−メチル−4−フェニルインデニル)(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジメチルジルコニウム、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデニル)(2,7−ジメチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジメチルジルコニウム、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデニル)(2−エチル−7−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジメチルジルコニウム
式MX又はMで表される塩、例えば塩化リチウム又は塩化マグネシウムは、式(I)で表されるラセミの珪素−架橋ジアルキル−アンサ−メタロセンを製造する本発明の方法において副生物として得られるものであり、これは公知の方法でメタロセンから分離することができる。例えば、塩化リチウム等の塩は、メタロセンが溶解するような適当な溶剤により沈殿させることができ、これにより固体の塩化リチウムをろ過工程により溶解メタロセンから分離することができる。メタロセンは、この種の適当な溶剤で抽出することによりこの塩から分離することもできる。このようなろ過工程は、キースラガー(珪藻土)等のろ過助剤を用いて行うこともできる。例えば、有機溶剤、特に有機の非プロトン性酸素非含有溶剤(例、トルエン、エチルベンゼン、キシレン又は塩化メチレン)を、このようなろ過又は抽出工程に使用することができる。必要により、塩が少なくとも部分的に溶解する溶剤成分は、塩を上記のように分離する前に、かなりの程度まで除去される。例えば、塩化リチウムはテトラヒドロフランにかなり溶解する。
本発明の方法で製造される式(I)で表されるラセミの珪素−架橋ジアルキル−アンサ−メタロセンは、適当な助触媒及び適宜、適当な担持材料と共に、α−オレフィンの単独重合又は共重合における触媒組成物の触媒構成成分として使用される。
全般
有機金属化合物を用いる全ての実験は、乾燥ガラスの容器(baked glass vessel)中で、保護アルゴン雰囲気下に行った。
1.MeSi(2−Me−4−PhInd)ZrMeの合成
1a. ジメチルジルコニウムジクロリド(1)の合成
356mlのTHFを0℃で反応容器に充填し、4.97g(21.3ミリモル)のジルコニウムテトラクロリドを加えた。0℃で、47ml(47ミリモル=2.2当量)の、1Mのメチルリチウムのクメン/THF溶液を、8分間に亘って滴下した。次いで、その黄色溶液を、0℃でさらに30分間撹拌した。
1b. MeSi(2−Me−4−PhInd)ZrMe(2)の合成
10g(21.3ミリモル)のジメチルビス(2−メチル−4−フェニル−1−インデニル)シランを、236mlのTHFに溶解し、0℃に冷却し、そして18.8mlのブチルリチウム溶液(2.5モルトルエン溶液、47ミリモル=2.2当量に相当)を4分間に亘って滴下した。その冷却浴を除去し、反応混合物をさらに25分間撹拌した(T=15℃)。赤褐色の反応混合物を、実験1aで作製されたジメチルジルコニウムジクロリドの溶液に、0℃で15分間に亘って加え、次いで得られた混合物65℃に加熱した。
65℃で4.5時間経過後、約90%の溶剤(596ml)を褐色懸濁液から留去した。粗生成物のサンプルのプロトンNMRにより、そのrac/meso比は3:1を示した。次いで、375mlのトルエンを粗生成物の懸濁液に加え、その懸濁液を60℃で30分間撹拌し、G3保護ガスフリットでろ過し、残さを50mlの温トルエン(60℃)で一回洗浄した。
ろ液を、その約1/4体積(125ml)まで蒸発させ、形成した固体をG3保護ガスフリットでろ別した。その黄緑色の残さを3mlのトルエンで2回洗浄し、オイルポンプで真空乾燥した。
収量:3.86gの黄色固体の(2);プロトンNMRによれば純粋rac異性体(理論収量の31%に相当)

Claims (8)

  1. 式(I):
    Figure 2005514423
    で表される珪素−架橋ジアルキル−アンサ−メタロセンをラセモ選択的に製造する方法であって、
    式(II):
    Figure 2005514423
    で表されるリガンド出発化合物を、式(III):
    Figure 2005514423
    で表される遷移金属ジアルキル化合物と反応させる工程
    [上記式(I)、(II)及び(III)において、
    が元素周期表の第4、5又は6族の元素であり、
    が同一であって、C〜C20−アルキル基又はC〜C40−アリールアルキル基を表し、
    Xが同一でも異なっていても良く、ハロゲンを表し、
    が同一でも異なっていても良く、C〜C40−基を表し、
    が同一でも異なっていても良く、C〜C40−基を表し、
    Tが、シクロペンタジエニル環と共に、環の大きさが5〜12個の原子からなる別の飽和又は不飽和の環を形成する2価のC〜C40−基を表し、且つTはシクロペンタジエニル環に縮合した環中にSi、Ge、N、P、O又はSのヘテロ原子を含んでいても良く、
    がLi、Na、K、MgCl、MgBr、MgI、Mg又はCaを表し、
    Dが非電荷のルイス塩基リガンドを表し、
    xが(Mの酸化数−2)に等しく、
    yが0〜2であり、そして
    pが、2価の正電荷金属イオンの場合は1を表し、1価の正電荷金属イオン又は金属イオンフラグメントの場合は2を表す。]
    を含む製造方法。
  2. Tが、1〜4個の基Rによって置換されていても良い1,3−ブタジエン−1,4−ジイル基を表し、且つその2個の1,3−ブタジエン−1,4−ジイル基は異なっていても良く、
    が同一でも異なっていても良く、C〜C20−基を表し、
    がチタン、ジルコニウム又はハフニウムを表し、
    が同一であって、C〜C−アルキル基又はC〜C20−アリールアルキル基を表し、
    Xがハロゲンを表し、そして
    、R、M、D、p、x及びyが、請求項1と同義である、請求項1に記載の製造方法。
  3. 式(III)で表される遷移金属ジアルキル化合物を、−30℃を超える温度で、化合物Mx+2と2〜2.5当量の化合物Rとをリガンド化合物Dの存在下に化合させることにより製造する(但し、これらの式において、MがLi、Na、K、MgCl、MgBr、MgI、1/2[Mg++]又は1/2[Zn++]、そして他の変数は請求項1又は2と同義である)請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 式(II)又は(V)で表されるリガンド出発化合物を式(III)で表される遷移金属ジアルキル化合物と、−30℃を超える温度で化合させる請求項1又は2に記載の製造方法。
  5. 反応混合物の反応成分を化合させた後、その反応混合物を30〜150℃に少なくとも10分間維持する請求項4に記載の製造方法。
  6. 反応を、少なくとも10容量%のエーテルを含む有機溶剤又は有機溶剤混合物中で行う請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法。
  7. ラセモ選択性=(rac割合−meso割合)/(rac割合+meso割合)が、0より大きい請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法。
  8. 式(I)で表される珪素−架橋ジアルキル−アンサ−メタロセンのラセモ選択製造のために、式(III)で表される遷移金属ジアルキル化合物を使用する方法。
JP2003558019A 2002-01-08 2002-12-17 ジアルキル−アンサ−メタロセンの製造 Ceased JP2005514423A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10200422A DE10200422A1 (de) 2002-01-08 2002-01-08 Verfahren zur Herstellung von Dialkyl-ansa-Metallocenen
PCT/EP2002/014379 WO2003057704A1 (en) 2002-01-08 2002-12-17 Preparation of dialkyl-ansa-metallocenes

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005514423A true JP2005514423A (ja) 2005-05-19

Family

ID=7711664

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003558019A Ceased JP2005514423A (ja) 2002-01-08 2002-12-17 ジアルキル−アンサ−メタロセンの製造

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20060154804A1 (ja)
EP (1) EP1461346B1 (ja)
JP (1) JP2005514423A (ja)
AT (1) ATE293120T1 (ja)
AU (1) AU2002361138A1 (ja)
DE (2) DE10200422A1 (ja)
WO (1) WO2003057704A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10250062A1 (de) * 2002-10-25 2004-05-06 Basell Polyolefine Gmbh Verfahren zur racemoselektiven Darstellung von verbrückten Metallocenkomplexen mit unsubstituierten oder 2-substituierten Indenylliganden
DE10250025A1 (de) * 2002-10-25 2004-05-06 Basell Polyolefine Gmbh Verfahren zur Darstellung teilweise hydrierter rac-ansa-Metallocen-Komplexe
KR101926833B1 (ko) 2015-06-05 2019-03-07 주식회사 엘지화학 메탈로센 화합물

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001516367A (ja) * 1998-01-14 2001-09-25 モンテル テクノロジー カンパニー ビーブイ メタロセン化合物の製造方法
JP2001517673A (ja) * 1997-09-23 2001-10-09 バーゼル、ポリプロピレン、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング ラセミメタロセン錯体の選択的製造

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2071888T3 (es) * 1990-11-12 1995-07-01 Hoechst Ag Bisindenilmetalocenos sustituidos en posicion 2, procedimiento para su preparacion y su utilizacion como catalizadores en la polimerizacion de olefinas.
USRE37573E1 (en) * 1990-11-12 2002-03-05 Basell Polyolefin Gmbh Process for the preparation of an olefin polymer using metallocenes containing specifically substituted indenyl ligands
ES2090209T3 (es) * 1990-11-12 1996-10-16 Hoechst Ag Metalocenos con ligandos basados en derivados de indenilo sustituidos en posicion 2, procedimiento para su preparacion y su empleo como catalizadores.
US5932669A (en) * 1991-11-30 1999-08-03 Targor Gmbh Metallocenes having benzo-fused indenyl derivatives as ligands, processes for their preparation and their use as catalysts
TW294669B (ja) * 1992-06-27 1997-01-01 Hoechst Ag
DE4416894A1 (de) * 1994-05-13 1995-11-16 Witco Gmbh Verfahren zur Synthese von Mono- und Dimethylmetallocenen und deren Lösungen speziell für den Einsatz zur Polymerisation von Olefinen
US5936108A (en) * 1996-10-17 1999-08-10 Albemarle Corporation Metallocene synthesis
JP2002530416A (ja) * 1998-11-25 2002-09-17 バーゼル、ポリオレフィン、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング モノアリールオキシ−アンサ−メタロセン
DE10158656A1 (de) * 2001-11-30 2003-06-26 Basell Polyolefine Gmbh Organoübergangsmetallverbindung, Biscyclopentadienylligandsystem, Katalysatorsystem und Verfahren zur Herstellung von Polyolefinen

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001517673A (ja) * 1997-09-23 2001-10-09 バーゼル、ポリプロピレン、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング ラセミメタロセン錯体の選択的製造
JP2001516367A (ja) * 1998-01-14 2001-09-25 モンテル テクノロジー カンパニー ビーブイ メタロセン化合物の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE10200422A1 (de) 2003-07-17
DE60203742D1 (de) 2005-05-19
EP1461346A1 (en) 2004-09-29
DE60203742T2 (de) 2006-03-02
AU2002361138A1 (en) 2003-07-24
EP1461346B1 (en) 2005-04-13
WO2003057704A1 (en) 2003-07-17
US20060154804A1 (en) 2006-07-13
ATE293120T1 (de) 2005-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6627764B1 (en) Transition metal compound, ligand system, catalyst system and its use for the polymerization of olefins
JP3287617B2 (ja) アイソタクチツクポリオレフイン製造の方法及び触媒
JP4208265B2 (ja) メタロセン化合物の製造方法
US7115761B2 (en) Process for the production of monohalide or dihalide metallocene compounds
JP2001031694A (ja) 遷移金属化合物、触媒組成物、その製造方法及びそのオレフィン重合のための用途
JP3919837B2 (ja) 架橋メタロセンの製造方法
JP4417719B2 (ja) シリコン橋状メタロセン化合物の製造
JP2001517673A (ja) ラセミメタロセン錯体の選択的製造
JP4454225B2 (ja) ラセミメタロセン錯体の製造方法
US7671223B2 (en) Process for the racemoselective preparation of ansa-metallocenes
WO1996019488A1 (en) A method of preparing high purity racemic metallocene alkyls and use thereof
EP1461346B1 (en) Preparation of dialkyl-ansa-metallocenes
JP4390770B2 (ja) rac−ジオルガノシリルビス(2−メチルベンゾ[e]インデニル)ジルコニウム化合物のラセモ選択的合成法
EP1778707B1 (en) Process for the racemoselective synthesis of ansa-metallocenes
RU2335504C2 (ru) Способ получения галогенидметаллоценовых соединений
JP4571500B2 (ja) 比較的短い時間で異性化を可能にするアンサ−メタロセンビフェノキシドのラセモ選択的製造
JP4579155B2 (ja) 部分的に水素化されたラセミ体のansa−メタロセン錯体の製造方法
JP2007514684A (ja) アンサ−メタロセン錯体のメソ−選択的合成
JP4510291B2 (ja) チタン(ii)又はジルコニウム(ii)錯体の製造法
JP4535560B2 (ja) シリルブリッジを有するフルオレニル−シクロペンタジエニル配位子およびシリルブリッジを有するフルオレニル−シクロペンタジエニルメタロセンの製造方法
JPH11292891A (ja) メタロセン化合物の新規な合成方法
JP2008504331A (ja) アンサ−メタロセンをラセモ選択的に合成する方法
JPH11292890A (ja) 新規な有機遷移金属化合物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091214

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100525

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20100928