JP2005514112A - 過酸化水素指示材および過酢酸指示材、およびこれを用いる方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、過酸化水素指示材および過酢酸指示材であって、選択された群の着色料の少なくとも1種および遷移金属塩を含んでいる指示薬組成物が上に配置されている基材を含む指示材(インジケータ)を提供する。過酸化水素および/または過酢酸への暴露の結果として、着色料は色彩を変え、さらには無色にもなり、これによって過酸化水素および/または過酢酸の存在を示す。

Description

医療機器、特に外科用器具は一般的に、使用に先立って蒸気またはその他の滅菌用/消毒用ガスまたは液体を用いて滅菌される。これまでの滅菌プロセスでは、加圧蒸気を利用する。これに代わる滅菌プロセスでは、滅菌剤として蒸気形態の酸化エチレンまたは過酸化水素を利用する。
過酸化水素およびその他の化学的蒸気相滅菌技術の利用は一般的に、蒸気滅菌に関連した操作温度よりもはるかに低い操作温度を伴なう。これらの「低温」技術は一般に、約80℃未満の温度で、多くの場合約65℃未満の温度で操作が行なわれる。過酸化水素滅菌の場合、滅菌された製品は一般的に、滅菌サイクルの完了後まもなく使用することができる。これは、分解生成物(例えば水および酸素)が非毒性であるからである。過酸化水素の潜在力は、イオン化プラズマ場の形態にある電気エネルギーの存在によって高めることができる。
これに代わる滅菌プロセスは、液相過酢酸溶液を利用する。このような滅菌プロセスは、滅菌室で実施することができる。一般的な滅菌サイクルの間、滅菌される物品は、例えば過酢酸約2,000ppm〜2,500ppmを含む滅菌溶液に暴露される。この物品は、滅菌が効果的になるのに十分なほど高い温度で、例えば50℃〜60℃で十分な時間この溶液に暴露される。
滅菌指示材は、滅菌プロセスが実施されたかどうかを監視するために用いられる。滅菌指示材は一般的に、基材に載せられている指示薬組成物を含んでおり、この組成物は滅菌プロセスの間に色彩を変える。しかしながら過酸化水素用の従来の指示材は多くの場合、光に暴露された時に色が褪せることが多い。したがって過酸化水素または過酢酸を用いて、物品の滅菌を示すための色彩変化組成物を含む適切な指示材(indicator)へのニーズが依然として存在する。
本発明は、過酸化水素および/または過酢酸滅菌剤を包含する滅菌剤の存在を検出するため、および滅菌剤を用いる滅菌プロセスの監視のための指示材(indicator)および方法を目的とする。これらの指示材および方法は、基材とその上に配置された指示薬組成物とを含む指示材であって、この指示薬組成物が、滅菌剤に暴露された時に色彩を変える少なくとも1種の着色料、少なくとも1つのバインダー樹脂、および遷移金属の少なくとも1つの塩を含んでいる指示材を含む。
本発明の好ましい実施態様において、遷移金属は、第VB族、第VIII族、および第IB族遷移金属、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。本発明の滅菌指示材は好ましくは、過酸化水素および/または過酢酸に暴露された時に色彩を変える着色料を含んでいる。本発明の滅菌指示材は好ましくは、メタン、モノアゾ、ジアゾ、トリアゾ、ジアジン、チアジン、キサンテン、オキサジン、シアニン、アントラキノン、ベンゾジフラノン、スチリル、フタロシアニン、キノフタロン、ニトロ、およびニトロソ着色料、およびこれらの組合わせからなる着色料の種類の群から選択される着色料、および/またはビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、ベーシックレッド15、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン(Keystone soap fluoro green)、およびベーシックレッド14着色料、およびこれらの組合わせからなる群から選択される着色料を含んでいる。したがって本発明の滅菌指示材は、例えばメタンとジアゾ着色料との組合わせ、ベーシックブルー41とベーシックレッド15との組合わせ、またはメタン着色料とベーシックブルー41との組合わせを包含する着色料を含んでいてもよい。さらにより一層好ましい滅菌指示材は、滅菌剤、好ましくは過酸化水素に暴露された時に色彩を変えない少なくとも1種の着色料もさらに含んでいる指示薬組成物を含む。
1つの実施態様において、本発明は、過酸化水素、好ましくは蒸気相の過酸化水素の存在を検出するための方法および指示材を目的とする。これらの方法および指示薬は、過酸化水素滅菌プロセスが実施されたかどうかを監視するのに特によく適している。
別の実施態様において、本発明は、過酢酸の存在を検出するための方法および指示材を目的とする。過酢酸は液相または蒸気相であってもよい。好ましくはこの過酢酸は液相である。これらの方法および指示材は、過酢酸滅菌プロセスが実施されたかどうかを監視するのに非常に適している。
本発明は、過酸化水素指示材および過酢酸指示材であって、基材とその上に配置された指示薬組成物とを含み、この指示薬組成物が、少なくとも1種の着色料、少なくとも1つの金属塩、および少なくとも1つのバインダー樹脂を含んでいる指示材を提供する。好ましくはこの金属塩は遷移金属塩である。より好ましくはこの遷移金属塩は、周期表の第VIB族、第VIII族、および第IB族の1つ以上の金属を含み、これには鉄、銅、コバルト、およびクロムが含まれる。さらにより好ましくは、この遷移金属塩は、周期表の第VIII族および第IB族の金属を含み、これには鉄、銅、およびコバルト、およびこれらの組合わせが含まれる。最も好ましくはこの遷移金属塩は、鉄および/または銅を含む。これらの塩は、無機または有機アニオンを含んでいてもよい。これらの例には、塩化物、酢酸塩、硫酸塩、クロム酸塩、ヨウ素酸塩、モリブデン酸塩、硝酸塩、蓚酸塩、クエン酸塩、プロピオン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、および安息香酸塩が含まれる。好ましいアニオンには、塩化物、酢酸塩、および硫酸塩が含まれる。
好ましい実施態様において、過酸化水素指示材は次のものを含む。すなわち、遷移金属の少なくとも1つの塩;メタン、モノアゾ、ジアゾ、トリアゾ、ジアジン、チアジン、キサンテン、オキサジン、およびアントラキノン着色料、およびこれらの組合わせからなる着色料の種類の群から選択される少なくとも1種の着色料、および/またはビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、ベーシックレッド15、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、およびこれらの組合わせからなる群から選択される少なくとも1種の着色料;および少なくとも1つのバインダー樹脂である。より好ましい実施態様において、この遷移金属塩は、銅塩、コバルト塩、鉄塩、クロム塩、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。さらにより一層好ましい実施態様において、この遷移金属塩は、少なくとも1つの鉄塩である。さらにより好ましい実施態様において、この着色料は、パテントブルーバイオレット、アルカリブルー4B、ビクトリアピュアブルーBO、アシッドフクシンナトリウム塩、アルファズリン(Alphazurine)A、メチルバイオレット2B、エチルバイオレット、FD/Cブルー1、ブリリアントブルーR、リサミングリーン(Lissamine green)B、エリオグラウシン(Erioglaucine)、エリオクロムブラック(Eriochrome black)T、エリオクロムブルーブラックB、シバクロンブリリアントレッド(Cibacron brilliant red)3B、クロモトロープ(Chromotrope)2B、アマランス、D&CレッドNo.33、ボルドーR、アシッドバイオレット7、アシッドバイオレット5、プラスモコリント(Plasmocorinth)B、アシッドブルー113、アシッドレッド151、アシッドブラック24、アシッドレッド97、ダイレクトレッド75、ブリリアントクロセイン(crocein)MOO、ポンソーSS、リアクティブブラック5、アルセナゾ111、ダイレクトブルー71、アゾカルミンG、メチレンバイオレット3RAX、トルイジンブルーO、メチレングリーン、スルホローダミンB、ローダニン6G、ビオラミンR、ナイルブルーA、ベーシックブルー3、ブリリアントクレシルブルーBB、ベーシックレッド15、アリザリンバイオレット3R、ビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、D&CグリーンNo.5、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。さらにより一層好ましい実施態様において、この着色料は、ビクトリアピュアブルーBO、アシッドフクシンナトリウム塩、アルファズリンA、メチルバイオレット2B、エチルバイオレット、FD/Cブルー1、ブリリアントブルーR、リサミングリーンB、エリオグラウシン、エリオクロムブラックT、エリオクロムブルーブラックB、シバクロンブリリアントレッド3B、クロモトロープ2B、D&CレッドNo.33、アシッドバイオレット7、アシッドバイオレット5、プラスモコリントB、アシッドブルー113、アシッドレッド151、アシッドブラック24、アシッドレッド97、ダイレクトレッド75、ブリリアントクロセインMOO、ポンソーSS、リアクティブブラック5、アルセナゾ111、アゾカルミンG、メチレンバイオレット3RAX、トルイジンブルーO、メチレングリーン、スルホローダミンB、ローダニン6G、ビオラミンR、ナイルブルーA、ベーシックブルー3、ブリリアントクレシルブルーBB、ベーシックレッド15、アリザリンバイオレット3R、ビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、D&CグリーンNo.5、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。さらにより好ましい実施態様において、過酸化水素指示材は、過酸化水素蒸気に暴露された時に色彩を変えない少なくとも1種の着色料もさらに含んでいる指示薬組成物を含む。
別の好ましい実施態様において、この過酸化水素指示材は、基材とその上に配置された指示薬組成物とを含み、この場合、この指示薬組成物は、コバルト、銅、クロム、およびこれらの組合わせの少なくとも1つの塩;過酸化水素蒸気に暴露された時に色彩を変える少なくとも1種の着色料;および少なくとも1つのバインダー樹脂を含んでいる。好ましい実施態様において、この塩は、塩化コバルト、酢酸コバルト、塩化(第二)銅、硫酸(第二)銅、酢酸(第二)銅、クロムカリウムスルフェート、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。別の好ましい実施態様において、この着色料は、メタン、モノアゾ、ジアゾ、トリアゾ、ジアジン、チアジン、シアニン、キサンテン、オキサジン、およびアントラキノン着色料、およびこれらの組合わせからなる着色料の種類の群から選択され、および/またはこの着色料は、ビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、ベーシックレッド15、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。さらに別の好ましい実施態様において、この指示薬組成物は、これに加えて、過酸化水素に暴露された時に色彩を変えない少なくとも1種の着色料も含んでいる。
別の好ましい実施態様において、この過酸化水素指示材は、基材とその上に配置された指示薬組成物とを含み、この場合、この指示薬組成物は、少なくとも1つのコバルト塩、過酸化水素蒸気に暴露された時に色彩を変える少なくとも1種の着色料、および少なくとも1つのバインダー樹脂を含んでいる。より好ましい実施態様において、この着色料は、メタン、モノアゾ、ジアゾ、オキサジン、およびアントラキノン着色料、およびこれらの組合わせからなる着色料の種類の群から選択される。さらにより一層好ましい実施態様において、この着色料は、パテントブルーバイオレット、アニリンブルー、エリオグラウシン、アルセナゾ1、アシッドブルー92、エリオクロムブルーブラックB、コンゴ(Congo)レッド、アシッドブルー29、ナイルブルーA、リアクティブブルー2、ベーシックレッド15、D&CグリーンNo.5、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。
別の好ましい実施態様において、この過酸化水素指示材は、基材とその上に配置された指示薬組成物とを含み、この場合、この指示薬組成物は、少なくとも1つの銅塩、過酸化水素蒸気に暴露された時に色彩を変える少なくとも1種の着色料、および少なくとも1つのバインダー樹脂を含んでいる。より好ましい実施態様において、この着色料は、メタン、モノアゾ、ジアゾ、トリアゾ、ジアジン、チアジン、キサンテン、オキサジン、シアニン、およびアントラキノン着色料、およびこれらの組合わせからなる着色料の種類の群から選択され、および/またはこの着色料は、ビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、ベーシックレッド15、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。さらにより一層好ましい実施態様において、この着色料は、アルファズリンA、メチルバイオレット2B、エチルバイオレット、FD/Cブルー1、ブリリアントブルーR、リサミングリーンB、エリオグラウシン、ビクトリアピュアブルーBO、アシッドフクシンナトリウム塩、パテントブルーバイオレット、ギニア(Guinea)グリーンB、クーマシー(Coomassie)バイオレットR150、モルダント(Mordant)ブラウン48、クロモトロープ(Chromotrope)2B、D&CレッドNo.33、ボルドーR、アシッドバイオレット7、アシッドバイオレット5、プラスモコリント、アシッドレッド151、アシッドブルー29、アシッドブラック24、アシッドレッド97、ダイレクトレッド75、ブリリアントクロセインMOO、ポンソーSS、リアクティブブラック5、アルセナゾ111、ダイレクトブルー71、アゾカルミンG、メチレンバイオレット3RAX、トルイジンブルーO、アズール(Azure)B、メチレングリーン、スルホローダミンB、ローダニン6G、ビオラミンR、ナイルブルーA、ベーシックブルー3、ブリリアントクレシルブルーBB、キナルジン(Quinaldine)レッド、ベーシックレッド15、アリザリンバイオレット3R、リアクティブブルー2、ビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、D&CグリーンNo.5、ファスト(Fast)グリーンFCF、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。さらにより好ましい実施態様において、この着色料は、メタン、モノアゾ、ジアゾ、ジアジン、チアジン、キサンテン、オキサジン、およびシアニン着色料、およびこれらの組合わせからなる着色料の種類の群から選択され、および/またはこの着色料は、ビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、ベーシックレッド15、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。最も好ましい実施態様において、この着色料は、アルファズリンA、メチルバイオレット2B、エチルバイオレット、FD/Cブルー1、ブリリアントブルーR、リサミングリーンB、エリオグラウシン、ビクトリアピュアブルーBO、アシッドフクシンナトリウム塩、クーマシーバイオレットR150、モルダントブラウン48、アシッドバイオレット5、プラスモコリント、アシッドレッド151、アシッドブルー29、アシッドブラック24、アシッドレッド97、ダイレクトレッド75、アルセナゾ111、アゾカルミンG、メチレンバイオレット3RAX、トルイジンブルーO、メチレングリーン、ローダニン6G、ベーシックブルー3、ブリリアントクレシルブルーBB、キナルジンレッド、ベーシックレッド15、リアクティブブルー2、ビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、D&CグリーンNo.5、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。
別の好ましい実施態様において、この過酸化水素指示材は、基材とその上に配置された指示薬組成物とを含み、この場合、この指示薬組成物は、少なくとも1つのクロム塩、過酸化水素蒸気に暴露された時に色彩を変える少なくとも1種の着色料、および少なくとも1つのバインダー樹脂を含んでいる。より好ましい実施態様において、この着色料は、メタン、モノアゾ、ジアゾ、およびシアニン着色料、およびこれらの組合わせからなる着色料の種類の群から選択される。さらにより一層好ましい実施態様において、この着色料は、エチルバイオレット、エリオクロムブラックT、エリオクロムブルーブラックB、コンゴレッド、アシッドブルー113、キナルジンレッド、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。さらにより好ましい実施態様において、この着色料は、エチルバイオレット、エリオクロムブラックT、エリオクロムブルーブラックB、アシッドブルー113、キナルジンレッド、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。
別の実施態様において、本発明は、基材とその上に配置された指示薬組成物とを含んでいる過酢酸指示材を提供する。この場合、この指示薬組成物は、少なくとも1つの遷移金属塩;モノアゾおよびジアゾ着色料、およびこれらの組合わせからなる着色料の種類の群から選択される少なくとも1種の着色料、および/またはビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、ベーシックレッド15、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、およびこれらの組合わせからなる群から選択される少なくとも1種の着色料;および少なくとも1つのバインダー樹脂を含んでいる。好ましい実施態様において、この指示薬組成物はさらに、過酢酸に暴露された時に色彩を変えない少なくとも1種の着色料も含んでいる。
好ましい実施態様において、この過酢酸指示材は、基材とその上に配置された指示薬組成物とを含み、この場合、この指示薬組成物は、銅、コバルト、およびこれらの組合わせの少なくとも1つの塩;過酢酸、好ましくは液体過酢酸に暴露された時に色彩を変える少なくとも1種の着色料;および少なくとも1つのバインダー樹脂を含んでいる。より好ましい実施態様において、この指示薬組成物はさらに、過酢酸に暴露された時に色彩を変えない少なくとも1種の着色料も含んでいる。
別の好ましい実施態様において、この過酢酸指示材は、基材とその上に配置された指示薬組成物とを含み、この場合、この指示薬組成物は、少なくとも1つの銅塩、過酢酸、好ましくは液体過酢酸に暴露された時に色彩を変える少なくとも1種の着色料、および少なくとも1つのバインダー樹脂を含んでいる。より好ましい実施態様において、この着色料は、モノアゾおよびジアゾ着色料、およびこれらの組合わせからなる着色料の種類の群から選択され、および/またはこの着色料は、ビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、ベーシックレッド15、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。さらにより一層好ましい実施態様において、この着色料は、アシッドバイオレット7、エバンス(Evans)ブルー、ナフトール(Naphthol)ブルーブラック、リアクティブブラック5、ブリリアントブラックBN、アゾカルミンB、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。
別の好ましい実施態様において、この過酢酸指示材は、基材とその上に配置された指示薬組成物とを含み、この場合、この指示薬は少なくとも1つのコバルト塩、過酢酸、好ましくは液体過酢酸に暴露された時に色彩を変える少なくとも1種の着色料、および少なくとも1つのバインダー樹脂を含んでいる。より好ましい実施態様において、この着色料は、モノアゾおよびジアゾ着色料、およびこれらの組合わせからなる着色料の種類の群から選択される。さらにより一層好ましい実施態様において、この着色料は、シバクロンブリリアントレッド3B、エバンスブルー、リアクティブブラック5、ブリリアントブラックBN、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。
本発明はまた、過酸化水素滅菌プロセスおよび過酢酸滅菌プロセスを包含する滅菌プロセスの監視方法も提供する。これらの方法は、遷移金属の少なくとも1つの塩、滅菌剤に暴露された時に色彩を変える少なくとも1種の着色料、および少なくとも1つのバインダー樹脂を含んでいる指示薬組成物を含む指示材を供給する工程;滅菌される物品を供給する工程;およびこの滅菌される物品および指示材を滅菌剤に暴露する工程を含む。この滅菌剤は好ましくは、過酸化水素、好ましくは過酸化水素蒸気、およびまたは過酢酸、好ましくは液体過酢酸を含んでいる。
本発明の過酸化水素滅菌プロセスの監視方法は、次の工程を含む。すなわち、基材と、その上に配置された指示薬組成物であって、遷移金属の少なくとも1つの塩、メタン、モノアゾ、ジアゾ、トリアゾ、ジアジン、チアジン、シアニン、キサンテン、オキサジン、アントラキノン、ベンゾジフラノン、スチリル、フタロシアニン、キノフタロン、ニトロ、およびニトロソ着色料、およびこれらの組合わせからなる着色料の種類の群から選択される少なくとも1種の着色料、および/またはビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、ベーシックレッド15、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、およびこれらの組合わせからなる群から選択される少なくとも1種の着色料、および少なくとも1つのバインダー樹脂を含んでいる指示薬組成物とを含む過酸化水素指示材を供給する工程;滅菌される物品を供給する工程;および過酸化水素指示材および滅菌される物品を過酸化水素蒸気に暴露する工程である。より好ましい方法において、遷移金属の塩は、塩化(第二)銅、塩化第一鉄、塩化コバルト、酢酸コバルト、硫酸第二銅、硫酸第一鉄、クロムカリウムスルフェート、酢酸第二銅、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。さらにより一層好ましい方法において、この指示薬組成物はさらに、過酸化水素蒸気に暴露された時に色彩を変えない着色料も含んでいる。
本発明の好ましい方法において、この方法は次の工程を含む。すなわち、基材と、その上に配置された指示薬組成物であって、銅、クロム、鉄、コバルト、およびこれらの組合わせの少なくとも1つの塩、過酸化水素蒸気に暴露された時に色彩を変える少なくとも1種の着色料、および少なくとも1つのバインダー樹脂を含んでいる指示薬組成物とを含む過酸化水素指示材を供給する工程;滅菌される物品を供給する工程;および過酸化水素指示材および滅菌される物品を過酸化水素蒸気に暴露する工程を含む。より好ましい方法において、この着色料は、メタン、モノアゾ、ジアゾ、トリアゾ、ジアジン、チアジン、シアニン、キサンテン、オキサジン、およびアントラキノン着色料、およびこれらの組合わせからなる着色料の種類の群から選択され、および/またはこの着色料は、ビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、ベーシックレッド15、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。
別の好ましい方法は、基材と、その上に配置された指示薬組成物であって、少なくとも1つのコバルト塩、過酸化水素蒸気に暴露した時に色彩を変える少なくとも1種の着色料、および少なくとも1つのバインダー樹脂を含んでいる指示薬組成物とを含む過酸化水素指示材を供給する工程;滅菌される物品を供給する工程、および過酸化水素指示薬および滅菌される物品を過酸化水素蒸気に暴露する工程を含む。より好ましい方法において、この着色料は、メタン、モノアゾ、ジアゾ、オキサジン、およびアントラキノン着色料、およびこれらの組合わせからなる着色料の種類の群から選択される。さらにより一層好ましい方法において、この着色料は、パテントブルーバイオレット、アニリンブルー、エリオグラウシン、アルセナゾ1、アシッドブルー92、エリオクロムブルーブラックB、コンゴレッド、アシッドブルー29、ナイルブルーA、リアクティブブルー2、ベーシックレッド15、D&CグリーンNo.5、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。
別の好ましい方法は、基材と、その上に配置された指示薬組成物であって、少なくとも1つの銅塩、過酸化水素蒸気に暴露された時に色彩を変える少なくとも1種の着色料、および少なくとも1つのバインダー樹脂を含んでいる指示薬組成物とを含む過酸化水素指示材を供給する工程、滅菌される物品を供給する工程、および過酸化水素指示材および滅菌される物品を過酸化水素蒸気に暴露する工程を含む。より好ましい方法において、この着色料は、メタン、モノアゾ、ジアゾ、トリアゾ、ジアジン、チアジン、キサンテン、オキサジン、シアニン、およびアントラキノン着色料、およびこれらの組合わせからなる着色料の種類の群から選択され、および/またはこの着色料は、ビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、ベーシックレッド15、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。さらにより一層好ましい方法において、この着色料は、アルファズリンA、メチルバイオレット2B、エチルバイオレット、FD/Cブルー1、ブリリアントブルーR、リサミングリーンB、エリオグラウシン、ビクトリアピュアブルーBO、アシッドフクシンナトリウム塩、パテントブルーバイオレット、ギニアグリーンB、クーマシーバイオレットR150、モルダントブラウン48、クロモトロープ2B、D&CレッドNo.33、ボルドーR、アシッドバイオレット7、アシッドバイオレット5、プラスモコリント、アシッドレッド151、アシッドブルー29、アシッドブラック24、アシッドレッド97、ダイレクトレッド75、ブリリアントクロセインMOO、ポンソーSS、リアクティブブラック5、アルセナゾ111、ダイレクトブルー71、アゾカルミンG、メチレンバイオレット3RAX、トルイジンブルーO、アズールB、メチレングリーン、スルホローダミンB、ローダニン6G、ビオラミンR、ナイルブルーA、ベーシックブルー3、ブリリアントクレシルブルーBB、キナルジンレッド、ベーシックレッド15、アリザリンバイオレット3R、リアクティブブルー2、ビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、D&CグリーンNo.5、ファストグリーンFCF、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。さらにより好ましい方法において、この着色料は、アルファズリンA、メチルバイオレット2B、エチルバイオレット、FD/Cブルー1、ブリリアントブルーR、リサミングリーンB、エリオグラウシン、ビクトリアピュアブルーBO、アシッドフクシンナトリウム塩、クーマシーバイオレットR150、モルダントブラウン48、アシッドバイオレット5、プラスモコリント、アシッドレッド151、アシッドブルー29、アシッドブラック24、アシッドレッド97、ダイレクトレッド75、アルセナゾ111、アゾカルミンG、メチレンバイオレット3RAX、トルイジンブルーO、メチレングリーン、ローダニン6G、ベーシックブルー3、ブリリアントクレシルブルーBB、キナルジンレッド、ベーシックレッド15、リアクティブブルー2、ビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、D&CグリーンNo.5、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。
別の好ましい方法は、基材と、その上に配置された指示薬組成物であって、少なくとも1つの鉄塩、過酸化水素蒸気に暴露された時に色彩を変える少なくとも1種の着色料、および少なくとも1つのバインダー樹脂を含んでいる指示薬組成物とを含む過酸化水素指示材を供給する工程、滅菌される物品を供給する工程、および過酸化水素指示材および滅菌される物品を過酸化水素蒸気に暴露する工程を含む。より好ましい方法において、この着色料は、メタン、モノアゾ、ジアゾ、トリアゾ、ジアジン、チアジン、シアニン、キサンテン、オキサジン、およびアントラキノン着色料、およびこれらの組合わせからなる着色料の種類の群から選択され、および/またはこの着色料は、ビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、ベーシックレッド15、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。さらにより一層好ましい方法において、この着色料は、パテントブルーバイオレット、アルカリブルー4B、ビクトリアピュアブルーBO、アシッドフクシンナトリウム塩、アルファズリンA、メチルバイオレット2B、エチルバイオレット、FD/Cブルー1、ブリリアントブルーR、リサミングリーンB、エリオグラウシン、エリオクロムブラックT、エリオクロムブルーブラックB、シバクロンブリリアントレッド3B、クロモトロープ2B、アマランス、D&CレッドNo.33、ボルドーR、アシッドバイオレット7、アシッドバイオレット5、プラスモコリントB、アシッドブルー113、アシッドレッド151、アシッドブラック24、アシッドレッド97、ダイレクトレッド75、ブリリアントクロセインMOO、ポンソーSS、リアクティブブラック5、アルセナゾ111、ダイレクトブルー71、アゾカルミンG、メチレンバイオレット3RAX、トルイジンブルーO、メチレングリーン、スルホローダミンB、ローダニン6G、ビオラミンR、ナイルブルーA、ベーシックブルー3、ブリリアントクレシルブルーBB、キナルジンレッド、ベーシックレッド15、アリザリンバイオレット3R、ビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、D&CグリーンNo.5、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。さらにより好ましい方法において、この着色料は、ビクトリアピュアブルーBO、アシッドフクシンナトリウム塩、アルファズリンA、メチルバイオレット2B、エチルバイオレット、FD/Cブルー1、ブリリアントブルーR、リサミングリーンB、エリオグラウシン、エリオクロムブラックT、エリオクロムブルーブラックB、シバクロンブリリアントレッド3B、クロモトロープ2B、D&CレッドNo.33、アシッドバイオレット7、アシッドバイオレット5、プラスモコリントB、アシッドブルー113、アシッドレッド151、アシッドブラック24、アシッドレッド97、ダイレクトレッド75、ブリリアントクロセインMOO、ポンソーSS、リアクティブブラック5、アルセナゾ111、アゾカルミンG、メチレンバイオレット3RAX、トルイジンブルーO、メチレングリーン、スルホローダミンB、ローダニン6G、ビオラミンR、ナイルブルーA、ベーシックブルー3、ブリリアントクレシルブルーBB、ベーシックレッド15、アリザリンバイオレット3R、ビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、D&CグリーンNo.5、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。
別の好ましい方法は、基材と、その上に配置された指示薬組成物であって、少なくとも1つのクロム塩、過酸化水素蒸気に暴露された時に色彩を変える少なくとも1種の着色料、および少なくとも1つのバインダー樹脂を含んでいる指示薬組成物とを含む過酸化水素指示材を供給する工程、滅菌される物品を供給する工程、および過酸化水素指示材および滅菌される物品を過酸化水素蒸気に暴露する工程を含む。より好ましい方法において、この着色料は、メタン、モノアゾ、ジアゾ、およびシアニン着色料、およびこれらの組合わせからなる着色料の種類の群から選択される。さらにより一層好ましい方法において、この着色料は、エチルバイオレット、エリオクロムブラックT、エリオクロムブルーブラックB、コンゴレッド、アシッドブルー113、キナルジンレッド、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。さらにより好ましい方法において、この着色料は、エチルバイオレット、エリオクロムブラックT、エリオクロムブルーブラックB、アシッドブルー113、キナルジンレッド、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。
本発明の滅菌プロセスの好ましい監視方法は、次の工程を含む。すなわち、基材と、その上に配置された指示薬組成物であって、遷移金属の少なくとも1つの塩、モノアゾ、ジアゾ、ベンゾジフラノン、スチリル、フタロシアニン、キノフタロン、ニトロ、およびニトロソ着色料、およびこれらの組合わせからなる着色料の種類の群から選択される少なくとも1種の着色料、および/またはビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、ベーシックレッド15、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、およびこれらの組合わせからなる群から選択される少なくとも1種の着色料、および少なくとも1つのバインダー樹脂を含んでいる指示薬組成物とを含む過酢酸指示材を供給する工程;滅菌される物品を供給する工程;および過酢酸指示材および滅菌される物品を、過酢酸、好ましくは液体過酢酸に暴露する工程を含む。より好ましい方法において、遷移金属の塩は、酢酸第二銅、酢酸コバルト、硫酸第二銅、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。
本発明の好ましい方法において、この方法は次の工程を含む。すなわち、基材と、その上に配置された指示薬組成物であって、銅、コバルト、およびこれらの組合わせの少なくとも1つの塩、過酢酸に暴露された時に色彩を変える少なくとも1種の着色料、および少なくとも1つのバインダー樹脂を含んでいる指示薬組成物とを含む過酢酸指示材を供給する工程;滅菌される物品を供給する工程;および過酢酸指示材および滅菌される物品を過酢酸、好ましくは液体過酢酸に暴露する工程を含む。より好ましい方法において、この着色料は、モノアゾおよびジアゾ着色料、およびこれらの組合わせからなる着色料の種類の群から選択され、および/またはこの着色料は、ビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、ベーシックレッド15、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、およびこれらの組合わせからなる着色料の種類の群から選択される。
本発明の好ましい方法において、この方法は次の工程を含む。すなわち、基材と、その上に配置された指示薬組成物であって、少なくとも1つの銅塩、過酢酸に暴露された時に色彩を変える少なくとも1種の着色料、および少なくとも1つのバインダー樹脂を含んでいる指示薬組成物とを含む過酢酸指示材を供給する工程;滅菌される物品を供給する工程;および過酢酸指示材および滅菌される物品を過酢酸、好ましくは液体過酢酸に暴露する工程を含む。より好ましい方法において、この着色料は、モノアゾおよびジアゾ着色料、およびこれらの組合わせからなる着色料の種類の群から選択され、および/またはこの着色料は、ビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、ベーシックレッド15、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。さらにより好ましい方法において、この着色料は、アシッドバイオレット7、エバンスブルー、ナフトールブルーブラック、リアクティブブラック5、ブリリアントブラックBN、アゾカルミンB、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。
本発明の別の好ましい方法において、この方法は次の工程を含む。すなわち、基材と、その上に配置された指示薬組成物であって、少なくとも1つのコバルト塩、過酢酸に暴露された時に色彩を変える少なくとも1種の着色料、および少なくとも1つのバインダー樹脂を含んでいる指示薬組成物とを含む過酢酸指示材を供給する工程;滅菌される物品を供給する工程;および過酢酸指示材および滅菌される物品を過酢酸、好ましくは液体過酢酸に暴露する工程を含む。より好ましい方法において、この着色料は、モノアゾおよびジアゾ着色料、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。さらにより好ましい方法において、この着色料は、シバクロンブリリアントレッド3B、エバンスブルー、リアクティブブラック5、ブリリアントブラックBN、およびこれらの組合わせからなる群から選択される。
1つの実施態様において、本発明は、少なくとも1つの金属塩、好ましくは遷移金属塩、着色料の群より選択される少なくとも1つ、および少なくとも1つのバインダー樹脂を含んでなる指示薬組成物がその上に配置されている基材を含んでいる滅菌指示材を提供する。好ましくはこの滅菌剤は、過酸化水素および/または過酢酸である。滅菌剤への暴露の結果として、これらの着色料は色彩を変え、さらに無色にもなり、これによって滅菌剤の存在を示し、滅菌プロセスの監視方法を提供する。
本発明の1つの実施態様は、少なくとも1つの遷移金属塩、および過酸化水素に暴露された時に色彩を変える着色料の群より選択される少なくとも1つ、および少なくとも1つのバインダー樹脂を含んでいる指示薬組成物がその上に配置されている基材を含んでいる過酸化水素指示材を提供する。過酸化水素への暴露の結果として、これらの着色料は色彩を変え、さらに無色にもなり、過酸化水素の存在を示す。
別の実施態様において、本発明は、少なくとも1つの金属塩、好ましくは遷移金属塩、過酢酸に暴露された時に色彩を変える着色料の群より選択される少なくとも1つ、および少なくとも1つのバインダー樹脂を含んでいる指示薬組成物がその上に配置されている基材を含んでいる過酢酸指示材を提供する。過酢酸への暴露の結果として、これらの着色料は色彩を変え、これによって過酢酸の存在を示す。
特に本発明は、過酸化水素蒸気滅菌プロセス、または液体過酢酸または過酢酸蒸気のどちらかを用いてもよい過酢酸滅菌プロセスへの暴露を表示するためのシステムを目的とする。1つの実施態様において、この指示薬組成物は、過酸化水素蒸気に暴露された時にこの組成物の色彩が変わるように変換される(典型的には化学的に変換される)少なくとも1つの成分を含んでいる。別の実施態様において、この指示薬組成物は、液体過酢酸および/または過酢酸蒸気、好ましくは液体過酢酸に暴露された時にこの組成物の色彩が変わるように変換される(典型的には化学的に変換される)少なくとも1つの成分を含んでいる。これらの組成物は、過酸化水素および/または過酢酸に暴露された時に色彩を変える1つ以上の成分、ならびに過酸化水素および/または過酢酸に暴露された時に色彩を変えないほかの成分を含んでいてもよい。この組成物は好ましくは、この組成物を適切な基材に塗布するのを補助するためのポリマーバインダー樹脂を含んでいる。
本発明の指示材(indicator)は、物品がいつ過酸化水素および/または過酢酸に暴露されたかを示すのに非常に有用である。重要なことに、本発明の指示材は、特定の物品がいつ過酸化水素蒸気および/または液体過酢酸または過酢酸蒸気を用いて滅菌に付されたかを表示するための、単純であるが効果的な手段を提供する。
好ましくは本発明の過酸化水素指示薬組成物は、少なくとも約1時間以内50℃で30重量%(wt%)の過酸化水素を含む水溶液上の雰囲気に暴露された時に色彩変化を受け、および/または約8×102パスカル(Pa)〜約13.3×102Paの圧力で、約45℃〜約50℃の温度で少なくとも50分間、約6ミリグラム/リットル(mg/l)〜約7mg/l過酸化水素を含んでいる雰囲気(空室で、すなわち滅菌される物品を伴なわず)に暴露された時に色彩変化を受ける。これらは、空の商業用過酸化水素プラズマ滅菌器内の典型的な条件である。より好ましくは従来の滅菌器における使用のために、本発明の過酸化水素指示薬組成物は、約8×102Pa〜約13.3×102Paの圧力で、約45℃〜約50℃の温度で少なくとも約50分間、約6mg/l〜約7mg/l過酸化水素を含んでいる雰囲気(空室で)に暴露された時に色彩変化を受ける。本明細書において用いられている色彩変化とは、裸眼により検出可能な色彩変化を包含し、これには無色になることも含まれる。
本発明の過酢酸指示薬組成物は好ましくは、液体および/または蒸気相過酢酸に暴露された時に色彩変化を受ける。好ましくはこれらの過酢酸指示薬は、室温で少なくとも5〜10分間、少なくとも5%過酢酸を含んでいる雰囲気に暴露された時に明確な色彩変化を受ける。より好ましくは本発明の指示薬組成物は、約100ppm〜約10,000ppmの濃度で、約0℃〜約100℃で約1秒〜約15分間、液体過酢酸に暴露された時に色彩変化を受ける。本明細書において用いられている色彩変化とは、裸眼によって検出可能な色彩の変化を包含し、これには無色になることも含まれる。
好ましくはこれらの指示薬組成物は、室内照明、例えば蛍光灯に暴露された時に有意に色褪せしない。より好ましくはこれらの指示薬組成物は、例えば窓を通過する日光に1週間、または室内照明に2ヶ月間暴露された時に有意に色褪せしない。
本発明の指示薬組成物に使用するのに適した着色料には、メタン、モノアゾ、ジアゾ、トリアゾ、ジアジン、シアニン、チアジン、キサンテン、オキサジン、アントラキノン、ベンゾジフラノン、スチリル、フタロシアニン、キノフタロン、ニトロ、およびニトロソ着色料、およびこれらの組合わせとして分類された着色料、および/またはビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、ベーシックレッド15、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、およびベーシックレッド14着色料、およびこれらの組合わせを包含する着色料が含まれる。本発明の指示薬組成物に使用するのに適した着色料にはさらに、アルファズリンA、メチルバイオレット2B、エチルバイオレット、FD/Cブルー1、ブリリアントブルーR、リサミングリーンB、エリオグラウシン、パテントブルーバイオレット、アニリンブルー、ビクトリアピュアブルーBO、アシッドフクシンナトリウム塩、ギニアグリーンB、アルカリブルー4B、クーマシーバイオレットR150、クロモトロープ2B、D&CレッドNo.33、ボルドーR、アシッドバイオレット7、アシッドバイオレット5、プラスモコリントB、シバクロンブリリアントレッド3B、アマランス、アルセナゾ1、アシッドブルー92、エリオクロムブルーブラックB、エリオクロムブラックT、モルダントブラウン48、アシッドブラック24、アシッドレッド97、ダイレクトレッド75、ブリリアントクロセインMOO、ポンソーSS、リアクティブブラック5、アルセナゾ111、コンゴレッド、アシッドブルー29、アシッドブルー113、アシッドレッド151、ダイレクトブルー71、アゾカルミンG、メチレンバイオレット3RAX、トルイジンブルーO、メチレングリーン、アズールB、スルホローダミンB、ローダニン6G、ビオラミンR、ナイルブルーA、ベーシックブルー3、ブリリアントクレシルブルーBB、キナルジンレッド、ベーシックレッド15、アリザリンバイオレット3R、リアクティブブルー2、ビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、アシッドグリーンAX986、D&CグリーンNo.5、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、ブリリアントブラックBN、エバンズブルー、ナフトールブルーブラック、キシリジン(Xylidine)ポンソー2R、アゾカルミンB、およびファストグリーンFCFが含まれる。これらの着色料についての代替名称およびカラーインデックス番号は、下記の表1〜13に記載されている。決定するのが難しい分類および/またはカラーインデックス番号を有する着色料は、これらの表において「不明(Not Known)」として示されている。この場合「不明」は、単に着色料の種類および/またはカラーインデックス番号の決定が難しいということを意味しているのであって、必ずしも当業界で完全に知られていないことを意味するわけではない。これらの着色料の様々な組合わせは、本発明の指示薬組成物に用いることができる。このような混合物またはブレンドは、色彩変化において利用可能な選択肢を劇的に増加させるであろう。
過酸化水素指示材の場合、適切な着色料は、従来の滅菌条件(例えば約8×102Pa〜約13.3×102Paの圧力で、約45℃〜約50℃の温度で少なくとも約50分間空室で、6mg/l〜約7mg/l過酸化水素)下に過酸化水素蒸気に暴露された時、または乾燥器中でより濃縮した過酸化水素蒸気に暴露された時、無色になるか、または裸眼によって検出可能な異なる色彩に変わる。
好ましくは、少なくとも1種の着色料が過酸化水素指示薬組成物中に、この組成物が50℃で約1時間以内、30wt%の過酸化水素を含んでいる水溶液上の雰囲気に暴露された時に少なくとも目に見える明らかな色彩変化を引起こすのに十分な量、および/または約8×102Pa〜約13.3×102Paの圧力で、約45℃〜約50℃の温度で少なくとも約50分間(空室で)約6mg/l〜約7mg/l過酸化水素を含む雰囲気に暴露された時に色彩変化を引起こすのに十分な量で存在する。一般にこれらの組成物は、この組成物の総重量を基準にして、過酸化水素への暴露の時に色彩を変える着色料を約0.1wt%〜約5.0wt%含んでいる。
実際、この着色料濃度は、色彩変化の明白な視覚的表示を可能にするようなものであるべきである。好ましくは、当初の色彩と過酸化水素蒸気への暴露後の色彩との対比を示す着色料である。これらの例には、塩化第二銅、およびアルファズリンA、メチルバイオレット2B、エチルバイオレット、FD/Cブルー1、ブリリアントブルーR、リサミングリーンB、エリオグラウシン、ビクトリアピュアブルーBO、アシッドフクシンナトリウム塩、クロモトロープ2B、D&CレッドNo.33、ボルドーR、アシッドバイオレット7、アシッドバイオレット5、プラスモコリントB、アシッドブラック24、アシッドレッド97、ダイレクトレッド75、ブリリアントクロセインMOO、ポンソーSS、リアクティブブラック5、アルセナゾ111、ダイレクトブルー71、アゾカルミンG、メチレンバイオレット3RAX、トルイジンブルーO、メチレングリーン、スルホローダミンB、ローダニン6G、ビオラミンR、ナイルブルーA、ベーシックブルー3、ブリリアントクレシルブルーBB、キナルジンレッド、ベーシックレッド15、アリザリンバイオレット3R、ビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、D&CグリーンNo.5、およびこれらの組合わせ(表1bおよび5)を含む過酸化水素指示薬;硫酸第二銅、およびパテントブルーバイオレット、ギニアグリーンB、メチレンバイオレット3RAX、アズールB、ベーシックレッド15、ファストグリーンFCF、およびこれらの組合わせ(表6)を含む過酸化水素指示薬;および酢酸第二銅、およびクーマシーバイオレットR150、モルダントブラウン48、アシッドレッド151、アシッドブルー29、リアクティブブルー2、およびこれらの組合わせ(表10)を含む過酸化水素指示薬が含まれる。
過酸化水素に暴露された時に色彩を変えない少なくとも1種の着色料が、本発明の指示薬組成物中に用いられるならば、これは、過酸化水素蒸気への暴露に先立って、および暴露後の両方の場合に、目標色彩強度を生じるのに十分な量で、単独または1つ以上の追加の着色料と組合わせて存在する。一般にこのような組成物は、この組成物の総重量を基準にして、過酸化水素への暴露の時に色彩を変えない着色料を約0.1wt%〜約5.0wt%含んでいる。
過酸化水素(hydrogen peroxide acid)への暴露後に実質的に無色になるこのような着色料はまた、過酸化水素に暴露された時に色彩を変えないほかの着色料(例えば染料または顔料)と組合わせて用いることができ、色彩を取り去ることによって適切な対比色彩変化を有する化学的指示薬を生じる。例えばシバクロンブリリアントレッド3B(ペールピンク、表1b、No.15)およびエチルバイオレット(ブルー、表1b、No.5)とともに金属塩塩化第二銅を含んでいる指示薬は、ペールピンクとブルーとの混合の結果として、ブルーグリーン色を有するであろう。過酸化水素蒸気に暴露された時、エチルバイオレットは無色に変わり(表1b、No.5)、シバクロンブリリアントレッド3Bのペールピンクが残り、これは過酸化水素蒸気に暴露された時、色彩を変えない(表1b、No.15)。
好ましいものは、当初の色彩を有し、過酸化水素蒸気への暴露後に無色に変わる着色料である。これらの例には、塩化第一鉄、およびアルファズリンA、メチルバイオレット2B、エチルバイオレット、FD/Cブルー1、ブリリアントブルーR、リサミングリーンB、エリオグラウシン、ビクトリアピュアブルーBO、アシッドフクシンナトリウム塩、シバクロンブリリアントレッド3B、クロモトロープ2B、D&CレッドNo.33、アシッドバイオレット7、アシッドバイオレット5、プラスモコリントB、アシッドブラック24、アシッドレッド97、ダイレクトレッド75、ブリリアントクロセインMOO、ポンソーSS、リアクティブブラック5、アルセナゾ111、アゾカルミンG、メチレンバイオレット3RAX、トルイジンブルーO、メチレングリーン、スルホローダミンB、ローダニン6G、ビオラミンR、ナイルブルーA、ベーシックブルー3、ブリリアントクレシルブルーBB、ベーシックレッド15、アリザリンバイオレット3R、ビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、D&CグリーンNo.5、およびこれらの組合わせ(表2および7)を含む過酸化水素指示薬;硫酸第一鉄、およびエリオクロムブラックT、エリオクロムブルーブラックB、アシッドブルー113、アシッドレッド151、およびこれらの組合わせ(表8)を含む過酸化水素指示薬;塩化第二銅、およびアルファズリンA、メチルバイオレット2B、エチルバイオレット、FD/Cブルー1、ブリリアントブルーR、リサミングリーンB、エリオグラウシン、ビクトリアピュアブルーBO、アシッドフクシンナトリウム塩、アシッドバイオレット5、プラスモコリントB、アシッドブラック24、アシッドレッド97、ダイレクトレッド75、アルセナゾ111、アゾカルミンG、メチレンバイオレット3RAX、トルイジンブルーO、メチレングリーン、ローダニン6G、ベーシックブルー3、ブリリアントクレシルブルーBB、キナルジンレッド、ベーシックレッド15、ビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、D&CグリーンNo.5、およびこれらの組合わせ(表1bおよび5)を含む過酸化水素指示薬;塩化コバルト、およびパテントブルーバイオレット、アニリンブルー、アルセナゾ1、アシッドブルー92、コンゴレッド、アシッドブルー29、およびこれらの組合わせ(表3b)を包含する過酸化水素指示薬;酢酸コバルト、およびエリオグラウシン、エリオクロムブルーブラックB、ナイルブルーA、リアクティブブルー2、ベーシックレッド15、D&CグリーンNo.5、およびこれらの組合わせ(表4)を含む過酸化水素指示薬;硫酸第二銅、およびメチレンバイオレット3RAX(表6)を含む過酸化水素指示薬;クロムカリウムスルフェート、およびエチルバイオレット、エリオクロムブラックT、エリオクロムブルーブラックB、アシッドブルー113、キナルジンレッド、およびこれらの組合わせ(表9)を含む過酸化水素指示薬;および酢酸第二銅およびクーマシーバイオレットR150を含む過酸化水素指示薬(表10)が含まれる。
過酢酸指示薬の場合、適切な着色料は、従来の滅菌条件下、液体過酢酸への暴露の時に異なる色彩に変わる。本発明の過酢酸指示薬組成物は好ましくは、液体および/または蒸気相過酢酸に暴露された時に色彩変化を受ける。好ましくはこの過酢酸指示薬は、室温で少なくとも5〜10分間、少なくとも5%過酢酸を含んでいる雰囲気に暴露された時に明白な色彩変化を受ける。より好ましくは本発明の指示薬組成物は、約0℃〜約100℃で約1秒〜約15分間、約100ppm〜約10,000ppmの濃度で液体過酢酸に暴露された時に色彩変化を受ける。
好ましくは、少なくとも1種の着色料が過酢酸指示薬組成物中に、この組成物が滅菌室において約50℃〜約56℃の温度で約12分間0.2パーセントの濃度およびpH6.4で液体過酢酸を含んでいる滅菌剤へ暴露された時に目に見える明らかな色彩変化を引起こすのに十分な量で存在する。この着色料の濃度は、裸眼によって検出しうる色彩変化の明白な視覚的表示を可能にするようなものであるべきである。過酢酸指示薬に好ましい着色料は、当初の色彩と液体過酢酸蒸気への暴露後の色彩との対比を示す着色料である。これらの例には、酢酸第二銅、およびエバンスブルー、アシッドバイオレット7、ナフトールブルーブラック、リアクティブブラック5、ブリリアントブラックBN、アゾカルミンB、およびこれらの組合わせ(表11)を含む過酢酸指示薬;酢酸コバルト、およびシバクロンブリリアントレッド3B、エバンスブルー、リアクティブブラック5、ブリリアントブラックBN、およびこれらの組合わせ(表12)を含む過酢酸指示薬;および硫酸第二銅、およびエバンスブルー、アシッドバイオレット7、ナフトールブルーブラック、リアクティブブラック5、ブリリアントブラックBN、アゾカルミンB、およびこれらの組合わせ(表13)を含む過酢酸指示薬が含まれる。
好ましくは、本発明の過酸化水素指示薬および過酢酸指示薬は、金属塩を含んでいる。好ましくはこの金属塩は、遷移金属塩である。より好ましくはこの金属塩は、周期表の第VIB族、第VIII族、および第IB族の1つ以上の金属を包含する。これには、鉄、銅、コバルト、およびクロムが含まれる。さらにより好ましくはこの金属塩は、周期表の第VIII族およ第IB族の金属を包含する。これには、鉄、銅、コバルト、およびこれらの組合わせが含まれる。最も好ましくはこの金属塩は、鉄および/または銅を包含する。
これらの塩は、無機または有機アニオンを含んでいてもよい。これらの例には、塩化物、酢酸塩、硫酸塩、クロム酸塩、ヨウ素酸塩、モリブデン酸塩、蓚酸塩、クエン酸塩、プロピオン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、および安息香酸塩が含まれる。好ましいアニオンには、塩化物、酢酸塩、および硫酸塩が含まれる。
指示薬組成物は一般に、水または有機溶媒(好ましくは有機溶媒)中の分散液または溶液の形態で配合される。この組成物は、上記のような少なくとも1種の着色料、ならびに有機バインダー樹脂を含んでいる。非常に多様な適切なバインダー樹脂を用いることができる。これらの例には、合成または天然ポリマーまたは樹脂が含まれる。適切なバインダー樹脂は、この指示薬組成物の機能を妨げないものである。これらの例には、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、ウレタンアルキド、エポキシ、アルキル化ウレア−およびメラミン−ホルムアルデヒド、ポリアミド、スチレンブタジエン、ビニル、フェノール、シェラック、エチルセルロース、メチルセルロース、アクリル、および紫外線および電子ビーム硬化性樹脂が含まれる。十分な量のバインダー樹脂がこれらの組成物中に含まれて、上に配置されている基材へのこの組成物の適切な結合を与える一方で、色彩変化の所望の速度を与える。一般にこれらの組成物は、この組成物の総重量を基準にして、ポリマーバインダー樹脂を約20wt%〜約40wt%含んでいる。
本発明の指示薬組成物はまた、必ずしもバインダー樹脂として機能しないほかの樹脂を含んでいてもよい。例えばこれらの組成物は、分散剤として機能する樹脂、例えばロープレックス(Rhoplex)I−545、すなわちペンシルベニア州フィラデルフィアのローム・アンド・ハース社(Rohm and Haas Corp.,Philadelphia,PA)から入手しうる水ベースのアクリルポリマーを含んでいてもよい。これは、この組成物の基材への塗布に用いられる溶媒中にこの組成物の成分を分散するのを補助する。本発明の指示薬組成物はまた、乳白剤、例えば二酸化チタン、界面活性剤、可塑剤、消泡剤等を含んでいてもよい。あるいくつかの実施態様の場合、基本的物質、例えば有機アミン(例えばトリエタノールアミン)は、従来の滅菌剤中の低濃度の過酸化水素に対するこの着色料の感受性を向上させるために用いることができる。一般的にこのような添加剤は、指示薬組成物の総重量を基準にしてわずか約5wt%で用いられる。
これらの組成物は一般的に、上記のような溶媒から基材に塗布される。適切な溶媒には、水および有機溶媒、例えばケトン、エステル、アルコール等が含まれる。適切な溶媒の例には、メチルエチルケトン、n−プロピルアセテート、およびイソプロパノールが含まれる。この溶媒は一般的に、この組成物の総重量を基準にして、約20wt%までの量で用いられる。この指示薬組成物は、非常に多様な技術によって基材に塗布することができる。この技術には例えば、フレキソ印刷、グラビア、スクリーン、またはダイプロセスによる印刷またはコーティングが含まれる。
指示薬組成物が上に配置されている基材は、多様なあらゆるものであってもよい。一般的に、適切な基材には、着色されていてもよく、または無色であってもよいポリマー材料、例えばポリエステル、ポリエチレン、またはポリスチレンフィルム、不織布、紙等が含まれる。好ましくはこれは、プラスチックポリスチレン裏材(backing)である(イリノイ州シカゴハイツ、プラスチック・サプライヤーズ社(Plastic Suppliers,Inc.,Chicago Hights,IL))から商品として入手しうる)。この基材は、材料ストリップ(例えば2cm×13cmの寸法を有する材料ストリップ)の形態にあってもよい。任意にこの組成物は、この基材ストリップの長さ全体にストライプとしてコーティングすることができる。この基材はまた、指示薬組成物が上に配置されている表面の反対側表面にも接着剤を有していてもよい。このように、この指示材は、滅菌される物品への接着用テープまたはラベルとして用いられてもよい。
用いられる過酸化水素蒸気滅菌手順は従来のものであり、例えば米国特許第4,756,882号、第4,756,882号、第4,643,876号、第4,956,145号、および第5,445,792号に開示されている。好ましくはこれは、プラズマベースの滅菌系である。
一般に、滅菌される物品を、本発明の過酸化水素指示材の好ましい実施態様のいずれかとともに滅菌室に入れ、一般に予め測定されている過酸化水素の用量を、この滅菌室に送る。蒸気を発生させ、滅菌が完了した後の適切な長さの時間容器を満たしておく。ついでこの指示薬を、色彩変化について調べる。器具および全体の手順は一般に、電子的に制御される。医療機器を滅菌する時、1サイクルで十分なことが多い。医療機器は包装されていることが多く、この包装全体を滅菌区画に入れる。この包装によって過酸化水素が浸透し、これらの機器の滅菌を実施することができ、一方、その後にこれらの機器を空気中の汚染から保護する。本発明のプロセスに用いられる温度は、一般にすべて65℃未満である。
用いることができる過酢酸滅菌手順は従来のものであり、例えば米国特許第6,287,518号および第4,892,706号に開示されている。従来の液体過酢酸滅菌手順は、米国特許第4,892,706号に開示されている。
一般に、滅菌される物品を、本発明の過酢酸指示材の好ましい実施態様のいずれかとともに滅菌室に入れる。ついで濃縮過酢酸を緩衝液中に希釈し、滅菌剤溶液を形成する。これを滅菌室に導入し、滅菌室全体に循環させる。滅菌される物品および指示材を、約60℃未満の温度で少なくとも約12分間滅菌剤溶液に暴露する。ついでこの滅菌室を排水し、水で濯ぎ洗いする。この濯ぎ洗いされた物品および指示材を滅菌室から取り出し、指示材を色彩変化について調べる。
本発明は、次の特定の実施例によってより詳細に例証される。これらの実施例は例証のために示されているのであって、次の開示または特許請求の範囲を限定するものではない。実施例および本明細書のほかのところにあるパーセンテージはすべて、ほかに特定されていなければ重量である。
金属塩を含まない対照例A
対照指示薬組成物(対照指示薬組成物A)は、9部メタノール:1部水中のヒドロキシプロピルセルロース7wt%を含んでいるバインダー溶液10ミリリットル(ml)を、約0.1グラム(g)または良好な色彩を生じるのに十分な量の着色料(0.1wt%〜5wt%)とともにガラスビンで振とうして調製した。これらの対照指示薬組成物を調製するために用いられた着色料を、表1aに記載する。
実施例1
指示薬組成物の調製
表1bに記載されている指示薬組成物(指示薬組成物1)は、対照例Aに記載されている対照指示薬組成物へ飽和塩化第二銅水溶液1滴を添加し、ガラスビンで振とうして調製した。
指示薬組成物のコーティング
指示薬組成物および対照指示薬組成物を、No.16マイヤー(Meyer)バー(ニューヨーク州ウエブスター、R.D.スペシャルティーズ(R.D.Specialties,Webster,NY)から商品として入手しうる)を用いて、プラスチックポリスチレン裏材(イリノイ州シカゴハイツ、プラスチック・サプライヤーズ社から商品として入手しうる)にコーティングした。このコーティングされたインクを、オーブン(ミネソタ州ミネアポリス、デスパッチ・オーブン社(Despatch Oven Co.,Minneapolis,MN)から「デスパッチスタイルV29」という商品として入手しうる)で50℃で2分間乾燥した。このコーティングされたフィルムを、はさみを用いて切断し、約2センチメートル(cm)×13cmの指示材を得た。
テスト方法
各々のコーティングされた指示薬組成物およびコーティングされた対照指示薬組成物を、機器のトレー蓋(tray lid)の上に置き、カリフォルニア州アービンのアドバンスト・ステラライゼーション・プロダクツ社(Advanced Sterilization Products Co.,Irvine,CA)から入手したステラッド(STERRAD)100SIGMP滅菌器において、45〜55℃で過酸化水素プラズマ滅菌手順の完全病院100サイクル(full Hospital 100 cycle)に暴露した。滅菌手順の間、圧力が40.0Paに低下されるまで、真空を5〜6分間滅菌室中に引き込んだ。ついで58〜60パーセント過酸化水素の水溶液1.8mlアリコートを、空の滅菌室中に注入し、6〜7mg/l過酸化水素の空室濃度を生じた。過酸化水素蒸気を、8×102〜13.3×102Paで44分間この室全体に拡散させた。ついで真空を抜出し、圧力を66.7Paに低下させ、この室から検出しうるすべての過酸化水素蒸気を除去した。ついで、66.7Paで約15〜16分間、400ワットおよび13.56メガヘルツ(MHz)でのRF電力源を放出することによって、プラズマ相をこの室に発生させた。その後、この室内で大気圧に達するまでこの室を3〜4分間換気した。滅菌手順に暴露した後、これらの指示材をトレー蓋から除去し、色彩変化について調べた。各々の対照指示薬組成物および指示薬組成物についての結果を、それぞれ表1aおよび表1bに記載する。
これらの着色料を、上記のような過酸化水素プラズマ滅菌手順の完全病院100サイクルに暴露した後、対照指示薬組成物(表1a)の大部分は、これらの当初の色彩から変化しなかった。しかしながらビクトリアグリーンSエクストラは無色になり、ベーシックブルー41、トルイジンブルーO、およびアルセナゾ111はより明るくなり、キナルジンレッドおよびアルカリブルー4Bはわずかに明るくなり、ビオラミンRは、ライトピンクからピンク/バイオレットに変わった(濃くなった)。
塩化第二銅を指示薬組成物に添加した後、これらの着色料の大部分は、上記のように過酸化水素プラスマに暴露された時、無色になるかまたは有意に明るくなった(表1b)。変わらなかったか、またはこの変化をヒトの目で見るのが難しくするほどわずかしか変わらない塩化第二銅を含んでいる着色料は、シバクロンブリリアントレッド3B、アマランス、およびブリリアントブラックBNであった。ナイルブルーAは、ライトブルーからライトグレーに変わった。ボルドーRは、ライトピンクからわずかにより明るいピンクに変わった。ダイレクトレッド75は、ほぼ無色から無色に変わり、ポンソーSSは、ピンク/ベージュからライトパープル/ピンクに変わった。
下記の実施例2(表2)に示されているように、金属イオンの選択が色彩変化に影響を与えうる。例えば1つの金属イオンを含んでいる指示薬組成物は、同様に滅菌剤に暴露された、異なる金属イオンを有する同じ着色料を含んでいる指示薬組成物のものとは異なる滅菌剤に暴露された指示薬組成物中で、色彩変化を生じうる。例えば、無色に変わる表2、No.7に記載された着色料クロモトロープ2B(塩化第一鉄を含む)と、ベージュに変わる表1b、No.57に記載されたクロモトロープ2B(塩化第二銅を含む)とを比較されたい。
実施例2
塩化第一鉄を用いた指示薬組成物の調製
指示薬組成物(指示薬組成物2、表2)は、対照例Aに記載された対照指示薬組成物へ、飽和塩化第一鉄の水溶液1滴を添加し、ガラスビンで振とうすることによって調製した。塩化第一鉄とともに用いられた着色料を、表2に記載する。
指示薬組成物および対照指示薬組成物を、プラスチック裏材にコーティングし、実施例1に記載されているように滅菌した。
各々の対照指示薬組成物(対照指示薬組成物A)および指示薬組成物2についての結果を、それぞれ表1aおよび表2に示す。
対照組成物への塩化第一鉄の添加後、表2に記載された着色料の各々は、上記のように過酸化水素プラズマに暴露された時、無色になるか、または有意に明るくなった。
金属塩を含まない対照例B
対照指示薬組成物(対照指示薬B、表3a)は、6部メタノール:4部水中のヒドロキシプロピルセルロース5wt%を含んでいるバインダー溶液10ミリリットル(ml)を、約0.1gまたは良好な色彩を生じるのに十分な量の着色料(0.1wt%〜5wt%)とともにガラスビンで振とうして調製した。実施例3〜10についての対照指示薬組成物Bに用いられた着色料を、表3aに記載する。
実施例3
塩化コバルトを用いた指示薬組成物の調製
水3.25gに対して塩1gを含んでいる塩化コバルト塩溶液1滴を、対照例Bに記載されている対照指示薬組成物に添加し、ガラスビンで振とうした。塩化コバルトとともに用いられた着色料を、表3bに記載する。
指示薬組成物および対照指示薬組成物を、プラスチック裏材にコーティングし、実施例1に記載されているように滅菌した。
各々の対照指示薬組成物Bおよび指示薬組成物3についての結果を、それぞれ表3aおよび表3bに示す。
これらの着色料を、上記のように過酸化水素プラズマ滅菌手順の完全病院100サイクルに暴露した後、これらの着色料の大部分は、これらの当初の色彩から変化しなかった。しかしながらギニアグリーンBはほぼ無色になり、アシッドフクシンナトリウム塩はより明るくなり、ナイルブルーA、アルセナゾ1、ベーシックレッド14、ベーシックレッド15、およびアルカリブルー4Bは、わずかに明るくなった。アズールBは有意に明るくなり、アニリンブルーは、ブルーからグレー/グリーンに変わり、キナルジンレッドは、マディーピンクからライトピンクに変わり、アシッドブルー92はライラックからライトバイオレットに変わった。
対照組成物への塩化コバルトの添加後、表3bに記載された着色料のすべては、上記のように過酸化水素プラズマに暴露された時、無色になった。
実施例4
酢酸コバルトを用いた指示薬組成物の調製
水3.25gに対して塩1gを含んでいる酢酸コバルト塩溶液1滴を当初組成物に添加し、ガラスビンで振とうすること以外、実施例3に記載されているように指示薬組成物を調製した。用いられた着色料を、表4に記載する。
指示薬組成物および対照指示薬組成物を、プラスチック裏材にコーティングし、実施例1に記載されているように滅菌した。
各々の対照指示薬組成物および指示薬組成物4についての結果を、それぞれ表3aおよび表4に示す。
対照組成物への酢酸コバルトの添加後、表4に記載された着色料の各々は、上記のように過酸化水素プラズマに暴露された時、無色になった。
実施例5
塩化第二銅を用いた指示薬組成物の調製
水13gに対して塩1gを含んでいる塩化第二銅塩溶液4滴を当初組成物に添加し、ガラスビンで振とうすること以外、実施例3に記載されているように指示薬組成物を調製した。用いられた着色料を、表5に記載する。
指示薬組成物および対照指示薬組成物を、プラスチック裏材にコーティングし、実施例1に記載されているように滅菌した。
各々の対照指示薬組成物および指示薬組成物5についての結果を、それぞれ表3aおよび表5に示す。
対照組成物への塩化第二銅の添加後、表5に記載された着色料の各々は、上記のように過酸化水素プラズマに暴露された時、無色になった。
実施例6
硫酸第二銅を用いた指示薬組成物の調製
水13gに対して塩1gを含んでいる硫酸第二銅塩溶液4滴を当初組成物に添加し、ガラスビンで振とうすること以外、実施例3に記載されているように指示薬組成物を調製した。用いられた着色料を、表6に記載する。
指示薬組成物および対照指示薬組成物を、プラスチック裏材にコーティングし、実施例1に記載されているように滅菌した。
各々の対照指示薬組成物および指示薬組成物6についての結果を、それぞれ表3aおよび表6に示す。
表6に記載された着色料の対照組成物への硫酸第二銅の添加は、先行実施例ほど劇的な結果を示さなかった。各々の着色料は、上記のように過酸化水素プラズマに暴露された時に色彩を変えた。しかしながらアズールBは透明になり、メチレンバイオレット3RAXはほぼ無色になり、ベーシックレッド15は有意に明るくなった。過酸化水素プラズマに暴露された時、パテントブルーバイオレットは、グリーン/ブルーからグリーン/グレーに変わり、ギニアグリーンBおよびファストグリーンFCFは、グリーンから、明るい背景の(on clear)まだらなグリーンに変わった。
実施例7
塩化第一鉄を用いた指示薬組成物の調製
水3.25gに対して塩1gを含んでいる塩化第一鉄塩溶液1滴を当初組成物に添加し、ガラスビンで振とうすること以外、実施例3に記載されているように指示薬組成物を調製した。用いられた着色料を、表7に記載する。
指示薬組成物および対照指示薬組成物を、プラスチック裏材にコーティングし、実施例1に記載されているように滅菌した。
各々の対照指示薬組成物および指示薬組成物7についての結果を、それぞれ表3aおよび表7に示す。
対照組成物への塩化第一鉄の添加後、表7に記載された着色料は、上記のように過酸化水素プラズマに暴露された時、無色になった。
実施例8
硫酸第一鉄を用いた指示薬組成物の調製
水13gに対して塩1gを含んでいる硫酸第一鉄塩溶液4滴を当初組成物に添加し、ガラスビンで振とうすること以外、実施例3に記載されているように指示薬組成物を調製した。用いられた着色料を、表8に記載する。
指示薬組成物および対照指示薬組成物を、プラスチック裏材にコーティングし、実施例1に記載されているように滅菌した。
各々の対照指示薬組成物および指示薬組成物8についての結果を、それぞれ表3aおよび表8に示す。
対照組成物への硫酸第一鉄の添加後、これらの着色料の各々は、上記のように過酸化水素プラズマに暴露された時、無色になるか、ほぼ無色になるか、または有意により明るくなった。
実施例9
クロムカリウムスルフェートを用いた指示薬組成物の調製
水3.25gに対して塩1gを含んでいるクロムカリウムスルフェート塩溶液1滴を当初組成物に添加し、ガラスビンで振とうすること以外、実施例3に記載されているように指示薬組成物を調製した。用いられた着色料を、表9に記載する。指示薬組成物および対照指示薬組成物を、プラスチック裏材にコーティングし、実施例に記載されているように滅菌した。
各々の対照指示薬組成物および指示薬組成物9についての結果を、それぞれ表3aおよび表9に示す。
対照組成物へのクロムカリウムスルフェートの添加後、コンゴレッド以外のこれらの着色料の各々は、上記のように過酸化水素プラズマに暴露された時、無色になった。コンゴレッドは、レッドからブラウンに変わった。これは、ヒトの目で見られる有意な変化である。
実施例10
酢酸第二銅を用いた指示薬組成物の調製
水3.25gに対して塩1gを含んでいる酢酸第二銅塩溶液1滴を当初組成物に添加し、ガラスビンで振とうすること以外、実施例3に記載されているように指示薬組成物を調製した。用いられた着色料を、表10に記載する。
指示薬組成物および対照指示薬組成物を、プラスチック裏材にコーティングし、実施例1に記載されているように滅菌した。
各々の対照指示薬組成物Bおよび指示薬組成物10についての結果を、それぞれ表3aおよび表10に示す。
対照組成物への酢酸第二銅の添加後、表10に記載された着色料は、上記のように過酸化水素プラズマに暴露された時、キシリジンポンソー2R以外、ほぼ無色になるか、有意により明るくなるか、またはより明るくなった。キシリジンポンソー2Rは、酢酸第二銅の添加および過酸化水素プラズマへの暴露の場合色彩を変えなかった。
実施例11
酢酸第二銅を有する指示薬組成物および器具の調製
水90ml中に着色料0.3gを溶解して、指示薬組成物を調製した。これらの着色料を表11に記載する。結果として生じた溶液を、3つの船形容器(boat)に等しく分けた。11cm円形のワットマングレード1濾紙をこの溶液中に浸漬し、過剰溶液をこの濾紙から滴らせ、約1時間乾燥して、対照指示材を作製した。この乾燥された対照物の色彩を表11に記録する。
酢酸第二銅{Cu(C23222O}(ミズーリ州ヘイゼルウッド、マリンクロート社(Mallinckrodt,Inc.,Hazelwood,Mo)から入手しうる)1.0gを水13mlに添加して、第二溶液(指示薬組成物11)を調製した。
この第二溶液5mlを、各々の船形容器中の溶液に添加した。さらに3つの11cm円形の濾紙を、各々の船形容器中に1つずつ浸漬し、滴らせ、対照物のように乾燥した。乾燥された着色料および金属塩組成物の色彩を表11に記録する。
接着剤(剥離ライナー上の3MVHBアクリレート接着剤)は、剥離ライナーから各々の乾燥された濾紙の片側への接着剤の移動によって塗布した。1.9cm(0.75インチ)の円形を、この接着剤が裏に貼られた濾紙から切取った。小さい方の接着剤の円を、デラウエア州ウイルミントンのE.I.デュポン・ド・ヌムール・アンド・カンパニー(E.I.du Pont de Nemours and Company,Wilmington,DE)から入手しうるTYVEK型101025Dスパンボンドオレフィン裏材の5.08cm平方(2インチ)×0.25ミリメートル(0.01インチ)厚さ片の中心に貼り付けた。この円を、次のようにして器具の中に封入した。中央に2.54cm(1インチ)平方×0.95cm(3/8インチ)深さの蒸気ヘッドスペースを有する、ポリ塩化ビニル(ミネソタ州ミネアポリスのパーフェクシール(Perfecseal,Minneapolis,MN)からPJN−9708623として入手しうる)の5.08cm(2インチ)平方×0.25mm(0.01インチ)厚さ片を、ロクタイト(Loctite)411瞬間接着剤を用いて、スパンボンド裏材に接着した。
テスト方法
これらの器具を、オハイオ州メンターのステリス社(STERIS Corporation,Mentor,Ohio)から入手したステリス・システム(STERIS SYSTEM)1滅菌器で処理した。これらの器具を滅菌器中に密封し、腐蝕防止緩衝液での予備洗浄に暴露した。ついで35パーセント液体過酢酸60mlをこの緩衝液に導入し、50〜56℃で12分間滅菌室全体に循環させた。この循環滅菌剤は、0.2パーセントの液体過酢酸濃度およびpH6.4を有していた。ついでこの滅菌剤を排水し、滅菌室を水で4回洗浄した。これらの器具を除去し、色彩変化を目視検査した。これらの結果を表11に記録する。これらの器具のいくつかは、この円の縁部で色彩を変化させたが、中心において当初の色彩を保持した。新しい指示器具は、着色濾紙の裏側に接着剤コーティングを付けずにテストした。実施例11〜13の結果を、表11、12、および13に記載する。
実施例12
硫酸銅を有する指示薬組成物および器具の調製
指示薬組成物を、実施例11のように調製した。用いられた着色料を、表12に記載する。第二溶液(指示薬組成物12)は、硫酸銅(CuSO4・5H2O)(ミズーリ州ヘイゼルウッドのマリンクロート社から入手しうる)1.0gを水13mlに添加して調製した。器具を調製し、実施例11に記載されているようにテストした。これらの結果を表12に記録する。
実施例13
酢酸コバルトを有する指示薬組成物および器具の調製
指示薬組成物を、実施例11のように調製した。用いられた着色料を表13に記載する。第二溶液(指示薬組成物13)は、酢酸コバルト(II)四水和物{Co(C2322・4H2O)(ミズーリ州セントルイスのシグマ−アルドリッチ・ファイン・ケミカルズ(Sigma−Aldrich Fine Chemicals,St.Louis,MO)から入手しうる)1.0gを水13mlに添加して調製した。器具を調製し、実施例11に記載されているようにテストした。これらの結果を表13に記録する。
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本明細書において引用されている特許、特許文献、および出版物の完全な開示は、それらの各々が個々に援用されているかのように、それら全体の参照により援用される。本発明の様々な修正例および代替例は、本発明の範囲および精神から逸脱することなく、当業者には明らかになるであろう。本発明は、本明細書に示されている例証的実施態様および実施例によって不当に限定されるものではなく、このような実施例および実施態様は、本明細書に示されている特許請求の範囲によってのみ限定されるものである本発明の範囲とともに、あくまでも例として示されていると理解すべきである。

Claims (9)

  1. 基材とその上に配置された指示薬組成物とを含む滅菌指示材であって、前記指示薬組成物が、
    遷移金属の少なくとも1つの塩、
    滅菌剤に暴露された時に色彩を変える少なくとも1種の着色料、および
    少なくとも1つのバインダー樹脂、
    を含む滅菌指示材。
  2. 前記遷移金属が、第VIB族、第VIII族、および第IB族遷移金属、およびこれらの組合わせからなる群から選択され、前記滅菌剤が、過酸化水素または過酢酸であり、前記着色料が、メタン、モノアゾ、ジアゾ、トリアゾ、ジアジン、チアジン、キサンテン、オキサジン、シアニン、アントラキノン、ベンゾジフラノン、スチリル、フタロシアニン、キノフタロン、ニトロ、およびニトロソ着色料、およびこれらの組合わせからなる着色料の種類の群から選択され、および/または前記着色料が、ビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、ベーシックレッド15、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、およびこれらの組合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の滅菌指示材。
  3. 基材とその上に配置された指示薬組成物とを含む過酸化水素指示材であって、前記指示薬組成物が、
    遷移金属の少なくとも1つの塩、
    メタン、モノアゾ、ジアゾ、トリアゾ、ジアジン、チアジン、キサンテン、オキサジン、およびアントラキノン着色料、およびこれらの組合わせからなる着色料の種類の群から選択される少なくとも1種の着色料、および/またはビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、ベーシックレッド15、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、およびこれらの組合わせからなる群から選択される少なくとも1種の着色料、および
    少なくとも1つのバインダー樹脂、
    を含む過酸化水素指示材。
  4. 前記遷移金属の塩が、銅塩、コバルト塩、鉄塩、クロム塩、およびこれらの組合わせからなる群から選択される、請求項3に記載の過酸化水素指示材。
  5. 前記着色料が、パテントブルーバイオレット、アルカリブルー4B、ビクトリアピュアブルーBO、酸性フクシンナトリウム塩、アルファズリンA、メチルバイオレット2B、エチルバイオレット、FD/Cブルー1、ブリリアントブルーR、リサミングリーンB、エリオグラウシン、エリオクロムブラックT、エリオクロムブルーブラックB、シバクロンブリリアントレッド3B、クロモトロープ2B、アマランス、D&CレッドNo.33、ボルドーR、アシッドバイオレット7、アシッドバイオレット5、プラスモコリントB、アシッドブルー113、アシッドレッド151、アシッドブラック24、アシッドレッド97、ダイレクトレッド75、ブリリアントクロセインMOO、ポンソーSS、リアクティブブラック5、アルセナゾ111、ダイレクトブルー71、アゾカルミンG、メチレンバイオレット3RAX、トルイジンブルーO、メチレングリーン、スルホローダミンB、ローダニン6G、ビオラミンR、ナイルブルーA、ベーシックブルー3、ブリリアントクレシルブルーBB、ベーシックレッド15、アリザリンバイオレット3R、ビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、D&CグリーンNo.5、およびこれらの組合わせからなる群から選択される、請求項3に記載の過酸化水素指示材。
  6. 基材とその上に配置された指示薬組成物とを含む過酢酸指示材であって、前記指示薬組成物が、
    遷移金属の少なくとも1つの塩、
    モノアゾおよびジアゾ着色料、およびこれらの組合わせからなる着色料の種類の群から選択される少なくとも1種の着色料、および/またはビクトリアグリーンSエクストラ、ベーシックブルー41、ベーシックレッド15、アシッドグリーンAX986、キーストーンソープフルオログリーン、ベーシックレッド14、およびこれらの組合わせからなる群から選択される少なくとも1種の着色料、および
    少なくとも1つのバインダー樹脂、
    を含む過酢酸指示材。
  7. 基材とその上に配置された指示薬組成物とを含む過酢酸指示材であって、前記指示薬組成物が、
    銅、コバルト、およびこれらの組合わせの少なくとも1つの塩、
    過酢酸に暴露された時に色彩を変える少なくとも1種の着色料、および
    少なくとも1つのバインダー樹脂、
    を含む過酢酸指示材。
  8. 前記指示薬組成物がさらに、滅菌剤に暴露された時に色彩を変えない少なくとも1種の着色料を含む、請求項1または2に記載の滅菌指示材。
  9. 滅菌プロセスの監視方法であって、
    基材と、
    遷移金属の少なくとも1つの塩、
    滅菌剤に暴露された時に色彩を変える少なくとも1種の着色料、および
    少なくとも1つのバインダー樹脂、
    を含む指示薬組成物と、
    を含む指示材を供給する工程、
    滅菌される物品を供給する工程、および
    前記指示材および前記滅菌される物品を滅菌剤に暴露する工程、
    を含む方法。
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