JP2005512051A - 特定の分析データに一致するように計算された既知物質のブレンドとして未知物質を分析し、計算されたブレンドに基づいて未知物質の特性を予測する方法 - Google Patents

特定の分析データに一致するように計算された既知物質のブレンドとして未知物質を分析し、計算されたブレンドに基づいて未知物質の特性を予測する方法 Download PDF

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Abstract

未知物質の特性を求める方法であって、未知物質のIRスペクトルを求める工程、IRスペクトルをデータベース中の既知スペクトルの線形結合にあてはめる工程であって、データベースには、アッセイ特性が既知である参照物質のスペクトルが含まれている工程および参照物質のアッセイ特性から未知物質の特性を求める工程を含む方法が開示される。

Description

本発明は、分光法のような多変量分析技術、または多変量分析技術と検査の組合せを用いて未知物質を分析する方法である。そのような検査は、バルク物質を対象として安価にかつ容易に行いうる物理特性または化学特性の測定であり、例えば、限定されるものではないが、APIまたは比重および粘度の測定が挙げられる。未知物質は、その多変量分析データ(例えばスペクトル)、またはその多変量分析データおよび検査データを、データベースに含まれる同一タイプの参照物質の多変量分析データまたは多変量分析データおよび検査データと比較することにより分析される。比較は、データベースに含まれる多変量分析データまたはデータベースに含まれる多変量分析データおよび検査データが未知物質のものに一致する参照物質のサブセットのブレンドを計算するように行われる。次に、参照物質の計算されたブレンドは、参照物質の測定された化学特性、物理特性、および性能特性と、既知のブレンディング関係式を用いて、未知物質の他の化学特性、物理特性、または性能特性を予測するために、使用される。
石油化学業界には、ビジネスの意思決定、操作の計画、制御および最適化、並びに生成物の保証を目的として、プロセスフィードまたは生成物の非常に詳細な分析が必要とされる事例が多く存在する。本明細書中では、そのような詳細分析を、以降「アッセイ」と呼ぶ。原油アッセイは、その一例である。詳細分析で使用される方法は、実施するのにコストと時間がかかる可能性があり、リアルタイムの分析に適していない可能性がある。費用をかけずにかつ時宜を得て詳細分析の情報を提供することのできる代替法を有することが望ましい。本発明は、そのような代替法の1つである。
赤外分光法、特に近赤外分光法は、石油化学製品の定量分析に広く使用されている。ほとんどの用途では、測定されたスペクトルを、物質の化学特性、物理特性、および性能特性に関連づける線形回帰モデルが生成される。化学特性としては、元素組成および分子組成が挙げられるが、これらに限定されるものではない。物理特性としては、密度、粘度および低温流動性(例えば、流動点、曇り点、または凝固点)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。性能特性としては、オクタン価およびセタン価が挙げられるが、これらに限定されるものではない。そのような線形回帰モデルは多くの石油化学用途にうまく使用されてきたが、プロセスフィードおよび生成物の詳細分析を行うには、その有用性に限界がある。詳細分析(アッセイ)を行うには、何百もの化学的パラメーター、物理的パラメーターおよび性能パラメーターが必要になって、管理できないほど多数の回帰モデルの開発および保守が要求される可能性がある。更に、対象特性の多くは、線形回帰モデルを用いて容易に予測されない、組成の複雑な非線形関数である可能性もある。最後に、詳細分析(アッセイ)に完全サンプルのサブフラクションの組成および特性のデータが含まれ、これらが完全サンプルのスペクトルに基づく線形回帰モデルを用いて容易に予測されない可能性もある。本発明では、既知参照物質のブレンドとして未知物質を表す新規なアルゴリズム手法を用いて、これらの制約を回避する。本発明によれば、物質の多数の化学特性、物理特性、および性能特性を容易に予測することが可能であり、非線形ブレンディング則が既知であれば、非線形の特性を予測することが可能であり、特性が参照物質の類似のサブフラクションについて測定されており、かつその特性に対するブレンディング関係式が既知であれば、物質の化学特性、物理特性および性能特性を予測することが可能である。
石油化学製品の化学特性、物理特性および性能特性を予測しようとして、線形回帰を伴わない代替法が分光学的データに適用された。例えば、組成の非線形関数である特性の予測を改良するために、非線形後処理法およびニューラルネットワークが利用された。これらの分析を適用する場合、非線形性の問題を扱うことになろうが、そうすると、詳細分析(アッセイ)の予測に必要とされる、管理できないほど数多いモデルの複雑さを増してしまうだけになろう。特性を推測できるようにすべく分析対象物質と十分に類似した参照物質を同定するように、トポロジーに基づく方法がスペクトルデータに適用された。しかしながら、トポロジー法は、任意の分析対象サンプルに十分に類似した参照が存在することを保証するために、本発明よりもかなり緻密なデータベースを必要とする。詳細分析(アッセイ)を行う場合、トポロジー法を利用するのに十分な程度に緻密なデータベースを作成するのに要するコストは、極めて高くつく。いずれの代替法においても、完全サンプルのスペクトルに基づいてサンプルのサブフラクションの特性を確実に予測しうることは実証されていない。
本発明の好ましい実施形態では、広域中間赤外分光法(7000〜400cm−1)を利用するが、他の多変量分析技術を用いて類似の結果を得ることも可能であろう。そのような多変量分析技術には、他の形態の分光法が包含され、例えば、近赤外分光法(12500〜7000cm−1)、UV/可視分光法(200〜800nm)、蛍光分光法、およびNMR分光法が挙げられるが、これらに限定されるものではない。シミュレーテッドガスクロマトグラフィー蒸留(GCD)およびマススペクトロメトリーのような多変量分析技術から得られるデータ、またはGC/MSのような組み合わされた多変量分析技術から得られるデータを用いて、類似の分析を行うことも可能であろう。これに関連して、本明細書中では以降、「スペクトル」という単語が用いられる場合、この単語には、分光法、クロマトグラフィー法、分光測定法、またはそれらの組合せのような多変量分析測定法により生成される分析データの任意のベクトルまたは行列(array)が包含される。
本発明は、原油の化学特性、物理特性および性能特性の予測に適用可能である。全原油の特性と、全原油の任意の留出物カットの特性の両方を予測することができる。また本発明は、石油化学プロセスストリームおよび生成物ストリームにも適用可能である。分析で使用される参照物質および分析される未知物質は、プロセスフィードであっても、生成物であっても、その両方であってもよい。例えば、参照物質は、詳細な分子組成分析が行われた接触分解ユニットへの軽油フィードであってもよい。本発明は、未知軽油の分子組成を予測するために使用することができる。また本発明は、潤滑油の抽出および脱蝋のプロセスへの含蝋留出物フィードの、抽出応答データの予測にも適用可能である。抽出応答データとしては、抽出および脱蝋の条件の関数としての、ラフィネートおよび脱蝋ラフィネートの収率、ラフィネートおよび脱蝋ラフィネートの粘度および粘度指数、ラフィネートおよび脱蝋ラフィネートの飽和化合物含有率、並びにラフィネートおよび脱蝋ラフィネートの屈折率が挙げられるが、これらに限定されるものではない。参照物質は、抽出および脱蝋のデータが測定された含蝋留出物フィードサンプルである。本発明は、未知含蝋留出物フィードの抽出および脱蝋のデータを予測するために使用される。
石油化学業界では、ビジネスの意思決定、操作の計画、制御および最適化、並びに生成物の保証を行うために、フィードおよび生成物の物質の極めて詳細な分析(アッセイ)がしばしば利用される。これらの分析のうちで中心をなすのは、原油アッセイである。原油をアッセイする場合、2工程で蒸留が行われる。ASTM D2892(非特許文献1を参照されたい)のような方法が、約650°F(343℃)未満で沸騰する留出物カットを単離するために使用される。この蒸留の残留物は、650°Fから約1000〜1054°Fまで(343℃から538〜568℃まで)の範囲をカバーする留出物カットおよび真空残留物カットを生成するように、ASTM D5236のような方法を用いて、更に蒸留される。少なくとも、典型的な生成物またはユニットフィードに対応するカット、例えばLPG(初留点〜68°F)、LSR(68〜155°F)、ナフサ(155〜350°F)、灯油(350〜500°F)、ディーゼル油(500〜650°F)、真空軽油(650°Fから1000〜1054°Fまで)および真空残留物(1000〜1054°F+)が、典型的には単離される。次に、各留出物カットを分析し、元素特性、分子特性、物理特性および/または性能特性を調べる。実施される個々の分析は、カットの典型的な性質に依存する。分析の具体例を表1に示す。これらの分析から誘導されるデータは、典型的には、任意の所望の蒸留範囲の原油品質を推定すべく数学的に操作することのできる電子データベースに保存されるであろう。例えば、ハバーリー・システムズ・インコーポレーテッド(Haverly Systems Inc.)およびエイチピーアイ・コンサルタンツ・インコーポレーテッド(HPI Consultants Inc.)から市販品として原油アッセイライブラリーを入手することが可能である。これらはいずれも、アスペンテック・インコーポレーテッド(Aspentech Inc.)のものと同じように、データを処理するためのツールを提供する。アッセイデータは、クルード・クオリティー・インコーポレーテッド(Crude Quality Inc.)により、シェル・オイル・カンパニー(Shell Oil Company)により、およびスタトイル(Statoil)により発表されている。典型的には、特性/蒸留温度データを滑らかな曲線にあてはめる。次に、この曲線を用いて、任意の所望の蒸留カットの特性を推定することができる。
Figure 2005512051
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アッセイデータの使用目的に依存して、組織団体ごとに異なるアッセイストラテジーが利用されるであろう。より小さい温度範囲をカバーするより多くの留出物カットを用いれば、特性/温度曲線の確度は改良される。しかしながら、参照分析用の適切なサンプルを提供するために蒸留する必要のある油の体積が増加し、所要の分析数もまた増加する。従って、アッセイのコストおよび日程が増加する。組成およびプロセスモデリングでは、例えば、非特許文献2に記載されているHDHA法のように、極めて詳細な分析が利用されることもある。
詳細な原油アッセイは、終了までに数週間〜数ヶ月かかることもある。その結果、ビジネスの意思決定、並びに操作の計画、制御および最適化を行うために用いられるアッセイデータは、ほとんど、現在搬入されている積荷について販売または処理されたものではなく、「代表的な」過去の積荷の実績データである。こうしたアッセイでは、操作に顕著な影響を及ぼす可能性のある積荷間の変動が明らかにならない。非特許文献3には、油品質変動の原因、製油所操作に及ぼすその影響および原油品質モニタリングで使用するための改良された分析技術の必要性が論じられている。ワグエスパックは、原油変動の原因を長期間およびその輸送期間の両方について次のように列挙している:産油層の老化;相対的油田産油量の変化;集油システムにおける原油の混合;バッチインターフェースに関連するパイプラインの劣化;汚染;共通仕様原油ストリームへの著しく異なる品質のストリームの圧入。そのような変動を生じると、原油の価値およびそれから作製しうる生成物は著しく変化する可能性がある。
詳細分析は、多くの石油化学フィードおよび生成物に対して行われる。非特許文献4には、石油化学プロセスのモデリングで使用するための構造化指向ランピング(Structured Oriented Lumping)(SOL)スキームが記載されている。SOLスキームでは、HPLC、フィールドイオン化マススペクトロメトリーおよびガスクロマトグラフィー/マススペクトロメトリー(GC/MS)の組合せから収集されたデータが利用される(非特許文献5)。ヤコブ(Jacob)ら(非特許文献6)は、潤滑剤製造に関与する種々の精製プロセスへのSOL法の適用について記載している。SOLデータを発生させるために使用される分析スキームは、複雑であり、適用するのに時間がかかる。本発明は、最小サンプル体積でSOLデータを迅速に発生する手段を提供することにより、ビジネスの意思決定のためのこれらのSOLベースのプロセスモデルの有用性を最大化するのに役立つ。
赤外分光法およびラマン分光法は、さまざまな石油化学ストリームのプロセス分析のために使用されてきた。ジー・エム・ヒエフトジェ(G.M.Hieftje)、ディー・イー・ホニグス(D.E.Honigs)およびティー・ビー・ハーシュフェルド(T.B.Hirschfeld)は、多重線形回帰(MLR)を用いて近赤外(NIR)スペクトルから単純な炭化水素混合物の物理特性を予測することについて記載した(1989年1月24日発行の特許文献1)。ディー・エイ・スウィンケルス(D.A.Swinkels)、ピー・エム・フレドリックス(P.M.Fredricks)およびピー・アール・オズボーン(P.R.Osborn)は、石炭の分析にFT−IRおよび主成分回帰(PCR)を適用した(1987年10月20日発行の特許文献2)。ジェイ・エム・ブラウン(J.M.Brown)は、スペクトルおよび条件つき主スペクトル分析(CPSA)を用いてサンプルの特性および組成データを予測する方法について記載している(1992年6月9日発行の特許文献3)。アール・クラーク(R.Clarke)は、ラマン分光法を用いて炭化水素の特性を見積もる方法について記載している(1992年8月18日発行の特許文献4)。アール・エイチ・クラーク(R.H.Clarke)およびディー・タング(D.Tang)は、炭化水素燃料特性を決定するための方法および中間赤外装置について記載している(1993年7月6日発行の特許文献5)。エス・エム・マッガード(S.M.Maggard)(1990年10月16日発行の特許文献6)と同じように、ディー・シー・ランバート(D.C.Lambert)およびエイ・マーテンス(A.Martens)(特許文献7および1996年2月6日発行の特許文献8)は、NIRスペクトルおよびMLRを用いるオクタン価の予測について記載している。マッガード(Maggard)はまた、NIRおよびMLRまたは部分最小二乗法(PLS)を用いる、ガソリン中のパラフィン、イソパラフィン、芳香族化合物、ナフテンおよびオレフィンの定量(1994年9月20日発行の特許文献9)、NIRおよびMLRを用いる、ブレンド成分のスペクトルからのブレンド特性の予測(1993年6月29日発行の特許文献10)、並びにNIRスペクトルを用いる、ガソリンの酸素化物および酸素含有率の予測についても記載している。エス・マッガード(S.Maggard)およびダブリュー・ティー・ウェルシュ(W.T.Welch)は、NIRスペクトルを用いる中間留出物燃料の有機硫黄含有率の予測について論じている(1994年9月20日発行の特許文献11)。ジェイ・ビー・クーパー(J.B.Cooper)、エム・ビー・サムナー(M.B.Sumner)、ダブリュー・ティー・ウェルシュ(W.T.Welch)およびケイ・エル・ワイズ(K.L.Wise)は、ラマン分光法を用いるガソリンの酸素および酸素化物含有率の見積もり方法を記載している(1997年2月21日発行の特許文献12)。アール・アール・ブレドソウ(R.R.Bledsoe)、ジェイ・ビー・クーパー(J.B.Cooper)、エム・ビー・サムナー(M.B.Sumner)、ダブリュー・ティー・ウェルシュ(W.T.Welch)、ビー・ケイ・ウィルト(B.K.Wilt)およびケイ・エル・ワイズ(K.L.Wise)は、ラマン分光法を用いるガソリンのオクタン価およびリード蒸気圧の予測方法を記載している(1999年4月6日発行の特許文献13)。これらの方法では、典型的には、個々の特性に対する線形モデルが必要であり、従って、組成の非線形関数である特性には必ずしも有用であるとは限らず、分析対象サンプルのサブフラクションの特性の予測にも必ずしも有用であるとは限らない。それらにより最小サンプル体積で迅速分析を行うことができるが、詳細分析に適用した場合、実行できないほど多数のモデルの開発および保守が必要になるであろう。更に、これらのNIR法の多くは、原油が本質的に不透明であるスペクトル領域で行われる。ラマン法は、典型的には、蛍光の妨害を受けるため原油または他の重質炭化水素には適用できない。これらの方法ではいずれも、赤外スペクトルと検査データとの組合せは利用されていない。
エイ・エスピノサ(A.Espinosa)、エイ・マーテンス(A.Martens)、ジー・ベントロン(G.Ventron)、ディー・シー・ランバート(D.C.Lambert)およびエイ・パスキエ(A.Pasquier)は、MLRを用いてブレンド成分の近赤外スペクトルからブレンドの物理特性を予測することについて記載している(特許文献14および1995年12月12日発行の特許文献15)。RONのような非線形の特性を予測しようとして、生成物および吸光度の比を組み入れた。エイ・エスピノサ(A.Espinosa)、ディー・シー・ランバート(D.C.Lambert)、エイ・マーテンス(A.Martens)およびジー・ベントロン(G.Ventron)は、NIRおよびMLRを用いてプロセスフィードのスペクトルからプロセス生成物の特性を予測する方法について記載している(特許文献16および1990年4月25日発行の特許文献17)。非線形の特性を取り扱うために、この場合にもまた、生成物および吸光度の比が使用された。ビー・エヌ、ペリー(B.N.Perry)およびジェイ・エム・ブラウン(J.M.Brown)は、線形モデルの結果を後処理することにより非線形の特性の予測を改良する方法について記載している(1997年6月24日発行の特許文献18)。ジェイ・エム・トルチャード(J.M.Tolchard)およびエイ・ボイド(A.Boyd)は、炭化水素物理特性を予測するためのNIRおよびニューラルネットワークの使用について記載している(特許文献19)。組成に対して非線形の関係を有する特性を予測するためにこれらの方法を使用することも可能であろうが、いずれの場合にも、予測される特性ごとに個別のモデルを構築する必要があろう。更に、これらの方法では、いずれも、スペクトルが検査データと組み合わせて使用されていない。
アール・ディフォッギオ(R.DiFoggio)、エム・サドフカーン(M.Sadhukhan)およびエム・ランク(M.Ranc)は、赤外データと痕跡レベルの化合物を示すデータを組み合わせて物質の物理特性を推定する方法について記載している(1994年11月1日発行の特許文献20)。ディフォッギオ(DiFoggio)らは、赤外データと検査データの使用については教示しておらず、彼らの方法では、推定される特性ごとに個別のモデルを構築する必要があろう。
ビー・デスカレス(B.Descales)、ディー・ランバート(D.Lambert)、ジェイ・ライナス(J.LLinas)、エイ・マーテンス(A.Martens)、エス・オスタ(S.Osta)、エム・サンチェス(M.Sanchez)およびエス・バゲス(S.Bages)は、NIRスペクトルから特性を決定するためのトポロジーに基づく方法について記載している(2000年5月30日発行の特許文献21)。彼らの方法では、分析対象サンプルのスペクトルと、データベース中の全参照スペクトルの間のユークリッド距離を計算する。スペクトルが未知スペクトルから所定の距離の範囲内にある参照サンプルを選択し、選択された参照の特性の平均として未知物質の特性を計算する。他の選択肢として、未知物質のスペクトルを、選択された参照の線形結合にあてはめ、未知物質の特性を、参照サンプルの特性の重みつき組合せとして計算することが可能である。非線形の特性は、ブレンディング係数を介して取り扱われる。未知物質から所定の距離の範囲内に十分な参照が存在しない場合、この方法では、参照サンプル間を補間するようにデータベースを緻密化する手段をとる。デスカレス(Descales)らの方法を用いて、未知物質をあたかも参照サンプルのブレンドであるかのように分析することができるが、ブレンド成分は、未知物質のスペクトルにほぼ等しいスペクトルを有するサンプル、即ち、スペクトル空間内の最近接サンプルに限定される。更に、デスカレス(Descales)らは、赤外データと検査データとの組合せについては教示していない。
炭化水素の詳細分析のために、他の方法が利用されてきた。ティー・アール・アッシュ(T.R.Ashe)、アール・ダブリュー・カパラ(R.W.Kapala)およびジー・ルーシス(G.Roussis)は、種々の潤滑油製造工程のフィードストリームおよび生成物ストリームの化学特性、性能特性、知覚特性および物理特性を予測するために、GC/MSデータのPLSモデルを利用した(1997年12月16日発行の特許文献22)。ティー・アール・アッシュ(T.R.Ashe)、エス・ジー・ルーシス(S.G.Roussis)、ジェイ・ダブリュー・フェドラ(J.W.Fedora)、ジー・フェルシー(G.Felshy)およびダブリュー・ピー・フィッツジェラルド(W.P.Fitzgerald)は、原油の物理特性および化学特性を予測するために、GC/MSデータのPLSモデルを使用した(1997年12月16日発行の特許文献23)。いずれの方法でも、予測される特性ごとに個別のモデルが利用された。
アイ・エイチ・チョー(I.H.Cho)、ジェイ・ジー・チョイ(J.G.Choi)およびエイチ・アイ・チャング(H.I.Chung)は、原油を分析するために蒸留ユニットと分光計を組み合わせた装置について記載した(特許文献24)。各留出物カットの特性ごとに個別の計量化学モデルが利用された。
ケイ・ヒダジャト(K.Hidajat)およびエス・エム・チョング(S.M.Chong)は、NIRスペクトルから原油の全沸点および密度を見積もることについて述べている(非特許文献7)。他の全原油特性および留出物カットの特性については予測されなかった。
米国特許第4,800,279号明細書 米国特許第4,701,838号明細書 米国特許第5,121,337号明細書 米国特許第5,139,334号明細書 米国特許第5,225,679号明細書 米国特許第4,963,745号明細書 欧州特許第2852521号明細書 米国特許第5,490,085号明細書 米国特許第5,349,188号明細書 米国特許第5,223,714号明細書 米国特許第5,348,645号明細書 米国特許第5,596,196号明細書 米国特許第5,892,228号明細書 欧州特許第305090号明細書 米国特許第5,475,612号明細書 欧州特許第304232号明細書 米国特許第5,452,232号明細書 米国特許第5,641,962号明細書 国際公開第9417391号パンフレット 米国特許第5,360,972号明細書 米国特許第6,070,128号明細書 米国特許第5,699,270号明細書 米国特許第5,699,269号明細書 国際公開第00/39561号パンフレット ASTM規格年次報告書(Annual Book of ASTM Standards),第5.01−5.03巻,米国材料試験協会(American Society for Testing and Materials),ペンシルバニア州フィラデルフィア(Philadelphia,PA) ヤコブ(Jacob),クアン(Quann),サンチェス(Sanchez)およびウェルズ(Wells)著,油およびガスジャーナル(Oil and Gas Journal),1998年7月6日 ケイ・ジー・ワグエスパック(K.G.Waguespack)著,炭化水素処理(Hydrocarbon Processing),第77巻,第9号,1998年 特集記事) アール・ジェイ・クアン(R.J.Quann)およびエス・ビー・ヤッフェ(S.B.Jaffe)著,工業技術化学研究(Ind.Eng.Chem.Res.),1992年,第31巻,p.2483−2497 サリバン・アール・エフ(Sullivan,R.F.);ボドルスジナスキー・エム・エム(Bodluszynaski,M.M.);フェッツァー・ジェイ・シー(Fetzer,J.C.)著;エネルギー燃料(Energy Fuels),1989年,第3巻,p.603−612) ヤコブ(Jacob)ら(ヤコブ・エス・エム(Jacob,S.M.);クアン・アール・ジェイ(Quann,R.J.);サンチェス・イー(Sanchez,E);ウェルズ・エム・イー(Wells,M.E.))著,油およびガスジャーナル(Oil and Gas Journal),1998年,p.51−58 近赤外分光誌(J.Near Infrared Spectroscopy),第8巻,p.53−59(2000年) シー・エル・ロウソン(C.L.Lawson)およびアール・ジェイ・ハンソン(R.J.Hanson)著,最小二乗法問題の解法(Solving Least Squares Problems),工業応用数学会誌(SIAM),1995年 アール・ブロ(R.Bro)およびエス・デ・ジョング(S.De Jong),ケモメトリックス誌(Journal of Chemometrics),第11巻,p.393−401,1997年 シー・ティー・ベアード(C.T.Baird)著,石油生成物ブレンディングの手引き(Guide to Petroleum Product Blending),エイチピーアイ・コンサルタンツ・インコーポレーテッド(HPI Consultants,Inc.),1989年 化学工業サイエンス(Chemical Engineering Science),1996年,第51巻,p.1615−1635
本発明は、未知物質の特性を決定する方法である。本発明は、未知物質の多変量分析データを求める工程、多変量分析データを、データベース中の既知多変量分析データの線形結合にあてはめる工程であって、データベースには、アッセイ特性が既知である参照物質の多変量分析データが含まれている工程、および参照物質のアッセイ特性から未知物質の特性を求める工程を含む。
好ましい実施形態では、本方法は、分子成分に関係しないシグナルを多変量分析データから取り除く工程を含む。シグナルを取り除く工程は、未知物質および参照物質の多変量分析データを、取り除くべきシグナルの具体例に直交化させることにより、行うことが可能である。
他の好ましい実施形態では、本方法は、多変量分析データを検査データで拡張して拡張データを形成することにより、未知物質の拡張データを既知参照物質の検査データで拡張された多変量分析データの線形結合にあてはめるようにする工程を更に含む。検査データとしては比重または粘度を用いうるが、これらに限定されるものではない。
本発明は、原油のような未知物質を、あたかも既知の組成および特性の物質のブレンドであるかのように分析する方法である。本発明では、組成および特性があらかじめ測定されている参照物質のデータベースに含まれる多変量分析データ(例えば、スペクトル)、または多変量分析データおよび検査データを利用する。未知物質の多変量分析データまたは多変量分析データ+検査データを、参照物質の多変量分析データまたは多変量分析データ+検査データの線形結合にあてはめる。次に、そのように選択された参照物質およびあてはめにより示された割合を使用し、既知のブレンディング関係式を利用することにより、未知物質の組成および特性のデータを計算する。
原油の場合、本発明では、好ましくは7000〜400cm−1の範囲、最も好ましくは6000〜900cm−1の範囲の赤外データを利用する。好ましくは、0.2mmの公称経路長を有するセルを用いて65±1℃で原油スペクトルを収集する。好ましい範囲内に吸光度が計測器の線形応答範囲を超える部分があれば、その部分をデータ解析から除外することも可能である。同様に、好ましい範囲内に分析対象物質に関してわずかな情報しか含まれず、不十分な信号/雑音を生じたり、干渉を起こしたりしやすい部分があれば、その部分をデータ解析から除外することも可能である。データ解析方法は、このタイプまたは範囲のデータに限定して行われるものではない。同一のデータ解析方法を、近赤外スペクトル、ラマンスペクトル、UV/可視スペクトル、NMRスペクトル、GCクロマトグラムまたはHPLCクロマトグラムに適用することも可能である。
本発明は、2つのモードで行われる。データベース開発モードでは、既知物質(以降「参照物質」と呼ぶ)に関する多変量分析データ(スペクトル等)、検査データおよび詳細分析(アッセイ)データを取得する。分析対象物質を表すものでない種々の変動要因を除去するために、ブラウン(Brown)の方法(特許文献3)を用いて多変量分析データを前処理する。データベース中の多変量分析データ、または多変量分析データおよび検査データを組み合わせる。分析モードでは、未知物質の多変量分析データまたは多変量分析データおよび検査データを取得する。ブラウンの方法を用いて多変量分析データを前処理し、次いで、未知物質の多変量分析データ、または多変量分析データおよび検査データに最もよく一致する参照物質のブレンドを計算すべく、このデータベースに対して解析を行う。次に、ブレンドおよび割合により示される参照物質、並びに予測される特性に関する既知のブレンディング則を用いて、未知物質の詳細分析(アッセイ)データを予測する。
原油のような物質に対して分光測定を行う場合、収集されたスペクトルには、その物質の有機成分だけに起因するものではないさまざまなシグナルが含まれる可能性がある。例えば、原油のFT−MIRスペクトルには、分光計光路中の水蒸気および二酸化炭素に起因する吸光度、サンプル中に分散された水に起因する吸光度、散乱に起因するベースライン変動および計測器のドリフトに起因するベースライン変動が含まれる可能性がある。これらの無関係なシグナルを補正しなかった場合、計算されたブレンドおよび予測された特性には、誤差が含まれるおそれがある。
ベースライン変動は、ブラウンの方法(特許文献3)を用いて補正する。ベースライン変動の例として、正規直交多項式を発生させる。スペクトルデータが1つの連続領域をカバーする場合、典型的には、1セットの多項式を利用する。吸光度が計測器の線形応答範囲を超える領域を排除したことによりスペクトルデータが不連続になった場合、好ましくは、部分領域ごとに個別の多項式のセットを発生させる。典型的には、多項式は、全スペクトル範囲をカバーするが、発生させた範囲外ではゼロの値が割当てられた列ベクトルとして保存される。
図1は、3つの異なる分光計で収集されたオルクイデア(Orquidea)原油のスペクトルの例を示している。計測器の差は、スペクトル間のベースライン変動となって現れる。こうした差を補正しなければ、異なるブレンドが3つのスペクトルに一致すると計算されるおそれがあり、異なる原油特性予測が行われる可能性がある。
図2は、利用しうる多項式補正の例を示している。スペクトルデータは4999.6〜969.1cm−1の範囲をカバーし、CaFセルウィンドウのカットオフにより、周波数下限が設定される。1.5を超える吸光度を回避するために、3096.2〜2763.5cm−1および1535.1〜1281.5cm−1の領域をデータから除外する。分光計光路中の二酸化炭素に起因する干渉を回避するために、2421.2〜2249.6の領域をデータ解析から除外する。除外された領域は、図中では陰影をつけた矩形で示されている。上側周波数範囲4999.6〜3096.2cm−1をカバーするように、1セットの直交多項式を発生させる。多項式の第2のセットは、2763.5〜1535.1cm−1の範囲をカバーし、2421.2〜2249.6cm−1の除外された範囲はゼロに設定される。多項式の第3のセットは、1281.5〜969.1cm−1の範囲をカバーする。該当するスペクトル範囲で観測された典型的なベースライン変動を補正するように、多項式の各セットの最大次数を設定する。長期間にわたり代表的な物質のスペクトルを反復して収集し、観測されたベースライン変動を相殺するのに必要とされる多項式の次数を決定することにより、補正に必要な次数を実験的に決定することができる。この例の場合、定数項、一次項および二次項を含む二次多項式(次数2)を上側の2つの周波数領域で使用し、線形(次数1)多項式(定数項および一次項)を下側周波数領域で使用する。
図3は、多項式に直交化させた後の同一の3つの原油のスペクトルを示している。ベースラインの差は、3つのスペクトルが本質的に同一の特性予測結果を与えるように最小化されている。
ベースライン補正列ベクトルは、行列Uの列を構成する。行列はf×p次元である。ここで、fは、含まれるスペクトル領域内のスペクトルデータ点の数であり、pは、全ての含まれる領域で使用される多項式項の合計数である。
ベースライン変動は、典型的には、計算された多項式を用いて補正可能であるが、他の変動要因は、典型的には、実験的に誘導されたデータを用いて補正される。原油の場合、分散された水に起因する吸収および散乱がしばしば観測される。
図4は、種々のレベルで分散された水を有するショーカーリョ(Chocalho)原油のサンプルの6つのスペクトルを示している。水は、3400cm−1領域の幅広い吸収、1630cm−1近傍のより弱い吸収、および散乱に起因するベースライン変化となって現れる。これらの変動を補正しなかった場合、ブレンド成分は、原油の有機成分との一致ではなく水汚染物質との一致に基づいて選択される可能性があり、誤った特性予測が行われるおそれがある。
水吸収の形は水レベルと原油タイプの両方に依存するので、水補正データを発生させるには、いくつかの具体例のスペクトルが必要とされる。0.1〜4体積%の範囲のレベルの水を、選択された参照原油に添加する。サンプルを振盪させ、そして沈降させる。任意の分散された水を含む原油のスペクトルを出発原油のスペクトルと同じように収集する。図5は、ハイドラン(Heidrun)原油並びに1、2、および4%の水で処理された原油のスペクトル(下から上へ)を示している。有機原油成分に起因する特徴を相殺するように、湿潤原油のスペクトルから出発原油のスペクトルを引くことにより、差スペクトルが発生する。湿潤ハイドラン原油サンプルの差スペクトルの具体例を図6に示す。いくつかの異なる原油について、類似の差スペクトルを発生させる。この例では、アルラヤン(Al Rayyan)原油、ファイフ(Fife)原油、ハイドラン原油、フート(Hout)原油、オデュデュ(Odudu)原油およびスタグ(Stag)原油を用いて、水の差スペクトルを発生させた。これらの差スペクトルは、行列Xの列になる。最初に、多項式に対して行列Xを直交化させる。
Figure 2005512051
上つき添字tは、行列の転置を示す。次に、得られた行列X’の特異値分解を行う。
Figure 2005512051
ローディング行列Uの最初の列ベクトルを補正ベクトルとして使用する。原油中の水の場合、典型的には、最初の2つのベクトルを補正として保持する。これらのベクトルを図7にグラフで示す。補正ベクトルを多項式と組み合わせて、補正行列Uを形成する。
=[U、U] [3]
の列ベクトルは、正規直交型である。湿潤原油(図4)のスペクトルを補正(多項式および分散された水)に直交化させると、水および散乱に起因する変動は最小化され(図8)、その結果、6つのスペクトルが同一の特性予測結果を生じるであろう。
他の補正も適用することも可能である。例えば、ブラウン(特許文献3)により論じられているように、分光計光路中の水蒸気に起因する吸収は、特性予測結果に影響を及ぼす変動となって現れる可能性がある。水蒸気の具体例のスペクトルを収集し、これを用いて水蒸気補正を発生させることができる。具体例のスペクトルは、行列Xの列を形成する。この行列をあらかじめ計算された全ての補正(例えば、多項式および分散された水)に直交化させる。
Figure 2005512051
次に、直交化行列の特異値分解の計算を行う。
Figure 2005512051
次に、ローディング行列Uの最初の列をあらかじめ計算された補正と組み合わせる。
=[U、U] [6]
水蒸気については、典型的には、ローディングベクトルが1つだけ保持されるであろう。Uの列ベクトルは、正規直交型である。
異なる用途、異なる分光計タイプまたは異なるスペクトル範囲に対しては、利用しうる補正のタイプが異なる可能性がある。上記の考察は、どのように補正を計算することができるかを例示したものである。典型的には、最初に多項式補正を計算するが、他の補正を計算する順番は任意である。例えば、分散された水の補正を行う前に水蒸気補正を計算することが可能である。
データベース開発モードでは、参照物質を詳細分析により分析し、これらの物質のスペクトルを収集し、これらの物質の検査データを取得する。原油の場合、詳細分析は原油アッセイである。検査データとしては、API比重または比重および粘度が挙げられるが、これらに限定されるものではない。粘度は全て、同一の温度で測定しなければならないが、原油分析に使用される典型的な範囲内の任意の温度を使用することができる。流動する原油ストリームのオンライン分析に本発明を使用する場合、スペクトル測定に使用されるのと同一の65℃で粘度を測定することが好ましいであろう。
2つ以上のセルを用いて参照物質のスペクトルを収集する場合、共通の経路長に合せてスペクトルのスケールを変更する。トルエンのような純粋な物質の吸光度を比較することにより、各セルの相対的経路長を推定する。平均経路長を計算し、スペクトルを収集するのに使用したセルの経路長で平均経路長を割った比により、各スペクトルのスケールを変更する。各スペクトルの経路長を推定するために、CPSAモデル(特許文献3)を使用することができる。
スケールの変更された参照物質のスペクトルは、f×n次元の行列Xを構成する。ここで、nはスペクトルの数である。Xを規定の補正に直交化させる。
Figure 2005512051
スケールの変更された参照物質の直交化スペクトル、I。詳細分析(D)から得られた結果は、同一のデータベースに保存することもできるし、他の選択肢として、個別のデータベースに保存することもできる。特定の物質のスペクトル、検査および詳細分析を関連づけることができるように、各参照物質に固有の識別子を付与する。
分析モードでは、未知物質のスペクトルxおよび検査データiを取得する。参照物質のスペクトルおよび検査データを収集するのに使用したのと同一の条件下で、スペクトルおよび検査データを収集する。
参照物質のスペクトルに使用したのと同一の補正に対してスペクトルを直交化させる。
Figure 2005512051
分析モードでスペクトルデータだけを使用する場合、最小二乗法アルゴリズムを用いてデータベースに対して直交化スペクトルx’を分析する。
Figure 2005512051
未知物質のスペクトルを参照物質のスペクトルの線形結合にあてはめる。列ベクトルcは、線形結合の係数を含む。
ブレンディング関係式は、典型的には、正の割合を仮定するので、非負最小二乗法アルゴリズムが好ましい。
Figure 2005512051
好適なアルゴリズムは、非特許文献8に記載されている。好ましいアルゴリズムは、非特許文献9に記載されている。
[10]で計算された係数を、それらの合計が1になるように規格化する。
Figure 2005512051
[11]で計算された係数c’は、好ましくはコンピューター上に、単に理論上存在するにすぎないブレンドである「仮想ブレンド」中の参照物質の体積分率を表す。次に、これらの体積分率および参照物質の特性を用いて、既知のブレンディング関係式により「仮想ブレンド」の特性を計算する。「仮想ブレンド」に対して計算されたこれらの特性は、未知物質の特性の予測結果である。
本発明の好ましい実施形態の分析モードでは、未知物質の分析に検査データが含まれる。検査データを体積比ブレンド可能な形態に変換し、スペクトルデータに対して重みづけする。
非負最小二乗あてはめで使用するために、検査データを体積比ブレンド可能な形態に変換しなければならない。成分の体積比率と成分の特性との積の合計として混合物の値を計算することができる場合、特性は体積比ブレンド可能である。多くの特性は体積比ブレンド可能ではないが、体積比ブレンド可能な形態に変換することができる。Fは、検査結果Iを体積比ブレンド可能な形態Λに変換する関数である。
Λ=F(I) [12]
比重は、体積比ブレンド可能な特性の例である。API比重は、使用前に比重に変換する。粘度は、最初に、次の形式の関係式を用いて粘度ブレンディング価に変換する。
VBN=a+blog(log(v+c)) [13]
成分の体積分率×成分のVBNの合計として混合物の体積比ブレンディング価を計算し、[13]の逆変換により混合物の粘度を計算する。
非特許文献10には、マクスウェル(Maxwell)およびレフタス(Refutas)ブレンディング指数が記載されており、両方ともこの形式を有する。本発明の目的では、パラメーターaを0に設定し、パラメーターbを1に設定する。パラメーターcは、典型的には、0.6〜0.8の範囲内の値に固定する。粘度が重量に基づいてブレンディングされると仮定される場合、体積比ブレンド可能な数値を取得するために、[13]から計算されたVBNに物質の比重を掛けることになろう。体積比ブレンド可能な数値を取得するために使用される方法は、典型的には、詳細分析から得られるデータを操作するプログラムで使用される方法に一致するように選択されるであろう。
体積比ブレンド可能な検査データは、2つの理由で、スペクトルデータに対して重みづけしなければならない。第1に、典型的には、検査結果よりも多くのスペクトル点が存在するからである。重みづけをしなければ、検査結果は、二乗和にほとんど寄与せず、計算されたブレンドにほとんど影響を及ぼさないであろう。第2に、いくつかのタイプの検査測定では、検査データの測定誤差の大きさはレベルに依存しないからである。重みづけをすれば、この変動が補償される。
本発明の好ましい実施形態では、検査結果に対する重みづけは、次の方法で計算される。
・データベース中の補正されたスペクトルの平均分散を計算する。
Figure 2005512051
・最小二乗あてはめの公称相関係数R nomを選択する。典型的には、0.9992〜0.9995の範囲の値が使用される。これは、最小二乗法であてはめられると期待されるスペクトル分散の割合を表す。
1点あたりに割り当てられる分散は、次のように推定される。
Figure 2005512051
・iが未知物質の検査データであり、検査データが体積比ブレンド可能である場合、発表されている再現性相関式を用いて、レベルiの検査データの再現性R(i)を求める。検査データが体積比ブレンド可能でない場合、それを体積比ブレンド可能な形態λ=F(i))に変換し、体積比ブレンド可能な形式で再現性を推定する。
Figure 2005512051
・検査データの重みづけは、次のように計算される。
Figure 2005512051
式中、検査データが体積比ブレンド可能である場合、RはR(i)であり、検査データが体積比ブレンド可能でない場合、RはR(λ)である。αは、異なる検査特性に対して異なりうる調節可能なパラメーターである。αの適正値を決定する方法について、以下で論述する。
重みづけされた体積比ブレンド可能な検査データでスペクトルデータを拡張し、最小二乗法を用いて、この組合せに対して最良のあてはめを提供する参照物質の線形結合を計算する。
Figure 2005512051
好ましくは、先に述べたように、非負最小二乗法アルゴリズムを用いて最小二乗あてはめの計算を行う。
[18]で計算された線形結合は、「仮想ブレンド」の最初の推定値を表す。[18]で計算された係数を[11]により規格化する。係数の合計が十分に1に近ければ、[18]の結果を最終値とする。原油のFT−MIRスペクトルの場合、[18]の係数を最終値とするには、合計値sが0.9999〜1.0001でなければならない。係数の合計が十分に1に近くない場合、[18]のスペクトルデータを1/sでスケール変更し、最小化を繰り返す。
Figure 2005512051
[19]で計算された係数を[11]により規格化する。係数の合計が十分に1に近くなるかまたは反復の最大数を超えるまで、このシーケンスを繰り返す(反復する)。
Figure 2005512051
は、未知物質のスペクトルの最小二乗推定値として「仮想ブレンド」に対して計算されたスペクトルである。あてはまりの良さの推定値は、次式で与えられる。
Figure 2005512051
cは、ゼロでない係数の数であり、
Figure 2005512051
は、未知物質のスペクトルデータの平均値である。典型的には、特性予測の確度は、Rに反比例して変化するであろう。用途の確度要件に応じて、最小の許容しうるR値(R nom)を確定する。分析時、計算されたR値がR nomを超えれば、特性予測の確度は適切であると予想される。未知物質に対して計算されたRがR nom未満である場合、予測はそれほど正確ではない可能性がある。原油のFT−MIR分析の場合、使用される正確な周波数範囲に依存して、典型的には、0.9992〜0.9995のR nom値が利用される。
Figure 2005512051
は、未知物質の体積比ブレンド可能な検査データの最小二乗推定値として「仮想ブレンド」に対して計算された、体積比ブレンド可能な検査データである。検査データの推定値は、[12]と逆の関係式を用いることにより得られる。
Figure 2005512051
[17]中のパラメーターαの好適な値を取得する一方法は、次のとおりである。各検査データに対してαの初期値を選択する。データベース中の参照物質を取り出し、未知物質として扱う。この参照物質のスペクトルおよび検査データを、先に記載した手順(式[12]〜[20])により残りの参照物質と比較して分析する。所望のRでスペクトルをあてはめて次式が成り立つように、αの値を調整する。
Figure 2005512051
原油のFT−MIR分析の場合、R nomまたはそれよりも良好にあてはめられたスペクトルに対応する検査データ全体にわたり総和をとる。αがこの値をとれば、予測される検査データの誤差分布は、参照方法の再現性と同一の標準偏差を有することになる。検査データの品質が再現性よりも良好な場合、より大きいα値を使用して、より小さい標準偏差で予測を行うことができる。α値を小さくすると、検査特性の予測誤差が増大するであろう。
データベースのサブセットへのあてはめ
全データベースと比較して未知物質を分析することができるが、データベースのサブセットと比較して分析を行うことが有用なこともある。未知物質とサブセットのメンバーの予想される類似性に関する予備知識に基づいて、サブセットを選択することが可能である。例えば、特定グレードの原油の新しいサンプルを、アッセイが行われた同一グレードの参照サンプルからなるサブセットと比較して分析することにより、現在の積荷の特性が、これまでの積荷のものと一致しているかを調べることが可能である。同様に、特定の原産地から入手した原油を、同一の地域から得られた既知の原油からなるサブセットを用いて分析することができる。
ブレンディング則による品質の予測
先に記載した方法および既知のブレンディング関係式を用いて計算された「仮想ブレンド」組成を用いて、品質の予測を行う。物質の実際のブレンドの品質を計算するように設計されたソフトウェアを用いて、予測を行うことも可能である。こうした「ブレンド」計算を行うことのできるソフトウェアは、ハバーリー・システムズ・インコーポレーテッド(Haverly Systems Inc.)、エイチピーアイ・コンサルタンツ・インコーポレーテッド(HPI Consultants Inc.)およびアスペンテック・インコーポレーテッド(Aspentech Inc.)から市販されている。多くの石油会社は、類似の「自社」システムを有している。「ブレンド」計算に利用しうる方法の例を以下に記載する。
体積比ブレンド可能な特性の場合、参照物質の品質の重みつき合計として、予測品質
Figure 2005512051
を計算する。
Figure 2005512051
式中、qは、参照物質の品質を含む列ベクトルであり、qは、i番目の参照物質の品質である。体積比ブレンド可能な品質としては、以下のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
・体積%収率
・比重
・FIA(ASTM D1319)により測定される飽和化合物または芳香族化合物
・ポンド毎バレルで表される元素データ
・屈折率
多くの特性は、重量(重量比)に基づいてブレンド可能である。重量に基づいてブレンド可能な特性の場合、最小二乗あてはめから計算された体積比係数に、対応する参照物質の比重をかける。予測品質
Figure 2005512051
は、次のように計算される。
Figure 2005512051
Pは、参照物質の比重ρを含む対角行列である。
Figure 2005512051
は、分析対象未知物質の予測比重である。重量ブレンド可能な特性としては、以下のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
・API比重
・重量%収率
・重量パーセントまたは重量基準のPPMで表される元素データ
・中和価
・GC分析またはHPLC分析から誘導される組成データ
いくつかの特性は、体積基準でも重量基準でも直接ブレンディングすることができない。非特許文献10には、種々の非線形の特性をブレンディングするのに使用される方法およびそのような方法をどのように開発するかが記載されている。ほとんどの場合、これらの方法では、数学関数を適用してブレンディング価またはブレンディング指数を計算し、これらの価/指数を体積比または重量比でブレンディングし、次に、数学関数の逆関数を用いてブレンドの品質を計算することが必要とされる。先に述べたレフタスブレンディング指数は、非線形の特性をブレンディングする一例である。流動点、曇り点および凝固点のような低温流動性は、典型的には、引火点のような特性の場合と同じように、ブレンディング指数法を用いて計算される。
分布品質、即ち蒸留温度の関数としての品質値は、次のように計算される。留出物カットの収集された蒸留収率曲線(体積%および重量%)並びに品質データを、典型的にはスプラインあてはめにより、滑らかな曲線にあてはめる。滑らかな曲線へのあてはめに基づいて、収率および品質値を〜5℃間隔で計算する。体積比ブレンディング法、重量比ブレンディング法または非線形ブレンディング法を各温度区間のデータに適用し、分布品質の推定値を生成させる。
以下の実施例では、Xは、CaFウィンドウおよび公称0.2mmの経路長を有するセルを用いて65℃で収集された、原油297種のFT−MIRスペクトルからなる。Xは、4685.2〜3586.0cm−1、2608.3〜2524.4cm−1、2238.9〜1537.0cm−1および1341.2〜1045.2cm−1の領域をカバーする。計測器の線形応答範囲を超える吸光度を回避するために、3000cm−1近傍および1537.0〜1341.2cm−1の領域を除外する。大気の二酸化炭素に起因する妨害を回避するために、2400cm−1近傍の領域を除外する。この経路長のとき、4685.2cm−1を超える領域には、分析で有効に使用するのに十分な程度に強い吸収は含まれない。CaFウィンドウは、約1045.2cm−1未満の周波数の透過を阻止する。
図2に示されるようにベースライン多項式Uを発生させた。4685.2〜3586.0cm−1の領域では、定数項、一次項、二次項、三次項および四次項を使用する。2608.3〜1537.0cm−1の領域をカバーするように、個別の定数項、一次項、二次項および三次項を発生させる。1341.2〜1045.2cm−1の領域では、定数項、一次項、二次項および三次項を使用する。
2つのタイプの補正を利用した。原油サンプル中の水に対する補正を、先に本明細書中で論じたように発生させた。28の差スペクトルを使用し、2つの補正項を保持した。また、計測器の光路中の水蒸気に対する補正を、先に本明細書中で論じたように発生させた。水蒸気の60の具体例のスペクトルを使用し、1つの補正項を発生させた。X中の原油スペクトルを、先に本明細書中で論じたように多項式および補正に直交化させ、補正されたスペクトルX’を生成させる。
この方法の予測性能を評価するために、交差検証法を使用した。297の補正された原油スペクトルのうちの1つをX’から取り出し、未知物質として処理する。検査データを使用する場合、対応する検査データをIから取り出す。スペクトルまたはスペクトルおよび検査データを、先に本明細書に記載したように分析し、残りの原油に基づいて「仮想ブレンド」を計算する。次に、計算されたブレンド組成を使用し、既知のブレンディング関係式により原油品質を推定する。各原油を未知物質として1回取り出して、このプロセスを繰り返し297回行う。より極限的な組成を有する原油のスペクトルは、データベースから取り出したとき、適切にあてはめることがないので、適切にあてはめられた原油だけを使用して、即ち、式[18]から得られるRが0.9992よりも大きいかまたはそれに等しい原油だけを使用して、本方法の評価を行った。
あてはめに検査データを組み入れる効果を明らかにするために、3セットのデータを提示する。セット1は、IRデータだけを用いて行われるあてはめに用いる。セット2は、30.1578の重み係数α(式[15])を有するAPI比重を組み入れたあてはめに用いる。セット3は、30.7496の重み係数αを有するAPI比重および87.1783の重み係数を有する40℃の粘度を組み入れたあてはめに用いる。
図9の(A)は、1999年に取得したクウェート(Kuwait)原油のサンプルのスペクトルを示している。スペクトルを多項式および補正項に直交化させた。表2は、より新しいクウェート’00サンプルを除外したデータベース中の295の原油スペクトルへのこのスペクトルのあてはめに基づいて計算された「仮想ブレンド」を示している。
Figure 2005512051
図9の(B)は、セット3として表2に列挙された原油のスペクトルの重みつき合計として発生させた最小二乗あてはめを示している。図9の(C)は、原油のスペクトルとあてはめとの差を示している。あてはめのRは、0.9999よりも大きい。
あてはめに使用した295種の原油には、1998年に取得したクウェート原油のサンプルが含まれる。この実施例では、経時による原油品質の変化を追跡するためにどのように本発明を使用することができるかを示す。もし原油が変化しなければ、クウェート’98原油に関連する係数は90%を超えることが期待されよう。実際には、クウェート’98スペクトルはあてはめに含まれていないので、原油品質に有意な変化を生じたことが示唆される。このことは、原油のAPI比重が29.8°から30.9°に変化したことにより確認される。本発明によれば、検査データが含まれているかどうかに依存して、30.6°〜30.8°の範囲のAPI比重が予測される。30.6°〜30.8°は、API比重試験法の再現性の範囲内で30.9°の測定値に一致する。
表3は、予測全原油特性を示し、表4および5は、代表的な留出物カットの予測特性を示している。
Figure 2005512051
Figure 2005512051
Figure 2005512051
留出物カットの品質予測が、全原油サンプルの測定から行われていることに留意されたい。ほとんどの場合、予測品質は、参照測定の再現性の範囲内で測定された品質と一致する。この実施例では、IRスペクトルのみに基づくあてはめ(セット1)と検査データを組み入れたあてはめ(セット2〜4)との間で、予測に有意な差異はみられない。
クウェート’99の実施例は、本発明の方法と、ビー・デスカレス(B.Descales)、ディー・ランバート(D.Lambert)、ジェイ・ライナス(J.LLinas)、エイ・マーテンス(A.Martens)、エス・オスタ(S.Osta)、エム・サンチェス(M.Sanchez)およびエス・バゲス(S.Bages)により記載された方法(2000年5月30日発行の特許文献21)の間に有意差があることを示している。295の補正された参照スペクトルと、クウェート’99サンプルの補正されたスペクトルの間のユークリッド距離を計算し、参照サンプルを距離の大きさによりランクづけした。結果を表3の「類似指数」と記された列に示す。デスカレス(Descales)らの方法では、未知物質に最も近い参照を利用する。本発明の本方法では、最も小さいユークリッド距離を有する参照原油(2000年にアッセイされたバスラ(Basrah)原油)は、あてはめに含まれていなかった。そして、22番目および29番目に近い参照があてはめに有意な寄与を示す。
表2〜5の最も右側の列は、あてはめに使用する参照を、中東を起源とするサブセットに制限した場合のデータを示している。サブセットを使用して得られた特性予測結果が、完全なライブラリーを用いて得られた結果とほとんど区別できないことに留意されたい。サブセットを用いて原油データをあてはめる能力を利用すれば、未知物質に関する追加情報を推測することができる。
サブセットへのあてはめを情報の推測に使用することについて、次の実施例により更に例示する。この場合、2000年にアッセイされたシリアン・ライト(Syrian Light)原油サンプルのデータは、唯一つの参照、即ち、1999年にアッセイされたシリアン・ライト原油サンプルのデータにあてはまる。あてはめの結果を表6に示す。
Figure 2005512051
’00サンプルのデータは、0.9997のRであてはめることができる。また、検査データを組み入れた場合、参照測定の精度よりも良好にあてはまる。’00サンプルのデータは’99サンプルだけのデータに適切にあてはめることができるという事実を用いて、原油品質がごくわずかな変化しか生じなかったと推測することができる。この推測が正しいことは、表7の全原油データ、および図10に示される累積体積収率データにより示される。
Figure 2005512051
表8は、1998年に取得したスエズ・ミックス(Suez Mix)原油サンプルのスペクトルのあてはめに基づいて計算された「仮想ブレンド」を示す。
Figure 2005512051
この原油のデータを、アフリカ産および中東産の107種の原油の参照データにあてはめた。3つのあてはめは全て、0.9999よりも大きいR値を有していた。この実施例では、原油ミックスを分析するためにどのように本発明を使用することができるかを示す。従来の1995スエズ・ミックスサンプルがデータベースに示されてはいるが、あてはめに顕著に寄与するほど、現在のサンプルに十分に類似してはいないことに留意されたい。予測全原油品質および分布品質を表9〜11に示す。
Figure 2005512051
Figure 2005512051
Figure 2005512051
Figure 2005512051
セット1〜3と記された列では、このスペクトルをデータベース中の残りの296の原油スペクトルにあてはめた。3つのあてはめは全て、0.9997よりも大きいR値を有していた。この実施例では、その原油の以前のサンプルがデータベースの中にないときに未知の原油を分析するために本発明をどのように使用しうるかを示している。以前のエスクラボス(Escravos)サンプルはデータベース中に示されておらず、「仮想ブレンド」の25%超に寄与する単一の原油は存在しない。それにもかかわらず、表13〜15に示される予測は、ほとんどアッセイデータの再現性の範囲内にあり、極めて適正である。
Figure 2005512051
Figure 2005512051
Figure 2005512051
エスクラボスの実施例は更に、本発明の方法と、ビー・デスカレス(B.Descales)、ディー・ランバート(D.Lambert)、ジェイ・ライナス(J.LLinas)、エイ・マーテンス(A.Martens)、エス・オスタ(S.Osta)、エム・サンチェス(M.Sanchez)およびエス・バゲス(S.Bages)により記載された方法(2000年5月30日発行の特許文献21)の間に有意差があることを示している。296の補正された参照スペクトルと、エスクラボスサンプルの補正されたスペクトルの間のユークリッド距離を計算し、サンプルを距離の大きさによりランクづけした。結果を表12の「類似指数」と記された列に示す。あてはめの中で最も有意な原油は、分析したスペクトルに「最も近い」スペクトルを有する原油ではない。エスクラボスに最も近い隣接位置を占める原油(2000年にアッセイされたオデュデュ・ブレンド(Odudu Blend))は、いずれのあてはめにも含まれていない。2番目および3番目に「近い」サンプルは、構成要素をアフリカ原油のサブセットに制限しないかぎり、あてはめの2%未満を占めるにすぎず、4番目〜17番目に「近い」サンプルは、あてはめに含まれていない。本発明の方法によれば、原油のさまざまなセットから、赤外スペクトルに固有の組成情報に最もよく一致する組合せを選択できることは明らかである。本発明によりスペクトルのあてはめを行うことにより、データベース中に「最近接」スペクトルを有していない物質でさえも、その品質を予測することができる。
エスクラボスの実施例では更に、分析対象サンプルに関する情報を推測するためにどのように本発明の本方法を使用することができるかが示される。全ライブラリーを用いて分析した場合、アフリカ産の原油は、あてはめ成分の50%超を占める。実際に、アフリカ原油だけからなるサブセットを用いてエスクラボスデータを適切にあてはめることができる。この種の分析を用いれば、原油サンプルの原産地域を推測することができる。
API比重や粘度のような検査データを組み入れると、予測される仮想ブレンドに明瞭な効果が現れる。そのようなデータを組み入れたところ、蒸留収率の予測が改良されることがわかった。この改良は、表16で実証される。
Figure 2005512051
交差検証分析で0.9992よりも大きいR値を有する161種の原油のあてはめにおける、累積収率および基本品質の予測の標準誤差を示す。API比重を用いて、またはAPI比重と40℃の粘度との組合せを用いて計算されたあてはめでは、累積収率予測の二乗平均(RMS)誤差は、IRスペクトルだけを用い計算したときよりも著しく良好である。それらを組み入れたあてはめで計算されたAPI比重および粘度数もまた、IRに基づく予測と比較して改良される。組成タイプ予測(硫黄、窒素または中和価)に対しては、検査データを組み入れてもわずかな影響しか現れない。
他のタイプの検査データを本発明で利用することができる。そのようなデータの例としては、物質中の硫黄の重量パーセント、または、ガスクロマトグラフィーシミュレーテッド蒸留により推定されるような、ある一定の温度で蒸留して得られる物質のパーセントが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
更なる実施例では、原油以外の物質の詳細分析に本発明の本方法を適用できることが示される。本方法を用いれば、接触分解ユニットへのフィードの分子分布および構造指向ランピング(Structure−Oriented Lumping)(SOL)情報を予測することができる。予測される分子分布情報は、利用される特定の参照分析に依存し、沸点範囲の関数として、パラフィン、ナフテンおよび芳香族分子タイプのような情報を含む。構造化指向ランピング(Structured Oriented Lumping)については、プロセスモデリングでのその使用(非特許文献11)の場合と同じように、クアン(Quann)およびヤッフェ(Jaffe)により記載されている(非特許文献4)。この実施例では、参照は、典型的には流動接触分解プロセスへのフィードとして使用される成分である49のバージン軽油およびプロセスストリームからなる。ヤコブ(Jacob)、クアン(Quann)、サンチェス(Sanchez)およびウェルズ(Wells)により記載された高詳細炭化水素分析(HDHA)方法(非特許文献2)によりその参照を分析し、SOL情報を得た。CaFウィンドウおよび0.5ミリメートルの公称経路長を有するセルを用いて、60℃で、これらの物質のFT−MIRスペクトルを得た。5524.1〜3120.3cm−1、2699.9〜2384.5cm−1および2290.1〜1679.7cm−1の領域のデータを分析に使用した。5524.1〜3120.3cm−1および2699.9〜1679.7cm−1の範囲をカバーする2組の二次多項式を用いて、ベースライン変動を補正した。先に記載したように液体水補正データを発生させた。水が添加されたキャットフィードの26のスペクトルを収集した。対応する乾燥キャットフィードのスペクトルを差し引くことにより、差スペクトルを発生させた。差スペクトルを多項式補正に直交化させた。得られたデータに対して特異値分解を行い、2つの液体水補正データベクトルを保持した。また、既に述べたようにして、水蒸気に対する追加の補正ベクトルを発生させた。10の水蒸気スペクトルを多項式および液体水補正データに直交化させた。得られたデータに対して特異値分解を行い、1つの水蒸気補正を保持した。この実施例については、検査データは利用しなかった。
SOL情報の予測を実証するために、49のキャットフィードのうちの所定のサンプルをデータベースから取り出し、あたかもそれらが未知物質であるかのように、残りの48のサンプルと比較して分析した。3つのキャットフィードサンプルのあてはめのR値および計算されたブレンド組成を表17に示す。
Figure 2005512051
表17に示される「仮想ブレンド」を用いて、表18に示されるようなSOL情報を計算する。
Figure 2005512051
また、「仮想ブレンド」を用いて、表19に示されるようなフィードの化学的および物理的特性を予測することもできる。
Figure 2005512051
本発明を用いれば、全物質(例えば全原油)の特性および物質のサブフラクション(例えば留出物カット)の特性を予測することができることは明らかである。本発明により、体積比ブレンド可能な品質(例えば体積%収率)、重量比ブレンド可能な品質(例えば元素組成)または線形ブレンド不可能な品質(例えば低温流動性)を予測することができる。本発明では、スペクトルデータのみに基づいてそのような予測を行うことが可能であるが、検査データを計算に組み入れることにより、いずれかの予測を改良することも可能である。
3つの異なる分光計で収集されたオルクイダ(Orquida)原油のスペクトルの例を示している。 ベースライン変動の補正に利用しうる多項式補正の例を示している。 多項式に直交化させた後のオルクイダ原油のスペクトルを示している。 種々のレベルで分散された水を含むショーカーリョ原油サンプルの6つのスペクトルを示している。 ハイドラン原油、並びに1、2、および4%の水で処理されたハイドラン原油のスペクトル(下から上へ)を示している。 1、2、および4%の水で処理された原油のスペクトルからハイドラン原油のスペクトルを引くことにより発生させた差スペクトルを示している。 図6に示される水の差スペクトルから発生させた2つの補正ベクトルを示している。 多項式および水の補正ベクトルに直交化させた後の、チョカルホ原油の6つのサンプルのスペクトルを示している。 1999年にアッセイされたクウェート原油サンプルのスペクトル(A)、(A)のスペクトルへのあてはめ(B)、および(A)のスペクトルと(B)のあてはめの差(C)を示している。 2つのシリアン・ライト原油サンプルの収率曲線を示しており、この曲線から、それらの類似性が実証される。

Claims (66)

  1. 未知物質のアッセイ特性を求める方法であって、
    a)該未知物質の多変量分析データを求める工程;
    b)該多変量分析データをデータベース中の既知多変量分析データの線形結合にあてはめて該線形結合の係数を求める工程であって、該データベースには、アッセイ特性が既知である参照物質の多変量分析データが含まれている工程;および
    (c)該係数と該参照物質のアッセイ特性から、該未知物質の該アッセイ特性を求める工程
    を含むことを特徴とする未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  2. 前記未知物質および前記参照物質の多変量分析データから、それらの物質の分子成分に関係しないシグナルを取り除く工程を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  3. 前記多変量分析データを検査データで拡張して拡張データを形成することにより、前記未知物質の該拡張データを、前記既知参照物質の検査データで拡張された多変量分析データの線形結合にあてはめるようにする工程を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  4. 前記多変量分析データから、その物質の分子成分に関係しないシグナルを取り除く工程;および
    前記多変量分析データを検査データで拡張して拡張データを形成することにより、前記未知物質の該拡張データを前記既知参照物質の検査データで拡張された多変量分析データの線形結合にあてはめるようにする工程
    を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  5. 前記シグナルを取り除く工程は、前記参照物質および前記未知物質の多変量分析データを、取り除くべきシグナルの具体例データに直交化させることにより行われることを特徴とする請求項2または4に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  6. 前記あてはめは、非負最小二乗法アルゴリズムを用いて求められることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  7. 前記多変量分析データは、スペクトルであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  8. 前記スペクトルは、IRスペクトルであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  9. 前記多変量分析データは、クロマトグラムであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  10. 前記検査データは、体積比ブレンド可能な形態であることを特徴とする請求項4または5に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  11. 前記検査データは、APIまたは比重であることを特徴とする請求項4または5に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  12. 前記検査データは、粘度であることを特徴とする請求項4または5に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  13. 前記検査データは、APIまたは比重、および粘度であることを特徴とする請求項4または5に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  14. 前記アッセイ特性は、前記物質またはそのサブフラクションの化学特性、物理特性、および性能特性であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  15. 前記未知物質は原油であり、前記アッセイ特性は、該全原油またはその任意の蒸留カットの任意の物理特性、化学特性、または性能特性であることを特徴とする請求項14に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  16. 前記アッセイ特性は、物理特性であることを特徴とする請求項15に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  17. 前記物理特性は、蒸留収率であることを特徴とする請求項16に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  18. 前記物理特性は、低温流動性であることを特徴とする請求項16に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  19. 前記低温流動性は、凝固点であることを特徴とする請求項18に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  20. 前記低温流動性は、曇り点であることを特徴とする請求項18に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  21. 前記低温流動性は、流動点であることを特徴とする請求項18に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  22. 前記アッセイ特性は、化学特性であることを特徴とする請求項15に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  23. 前記化学特性は、元素組成であることを特徴とする請求項22に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  24. 前記元素組成は、硫黄含有率であることを特徴とする請求項23に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  25. 前記元素組成は、窒素含有率であることを特徴とする請求項23に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  26. 前記化学特性は、分子組成であることを特徴とする請求項22に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  27. 前記分子組成は、飽和化合物含有率であることを特徴とする請求項26に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  28. 前記分子組成は、芳香族化合物含有率であることを特徴とする請求項26に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  29. 前記分子組成は、芳香環分布であることを特徴とする請求項26に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  30. 前記アッセイ特性は、性能特性であることを特徴とする請求項15に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  31. 前記性能特性は、オクタン価であることを特徴とする請求項30に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  32. 前記性能特性は、セタン価であることを特徴とする請求項30に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  33. 前記特性は、全原油特性であることを特徴とする請求項15に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  34. 前記特性は、分布特性であることを特徴とする請求項15に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  35. 前記未知物質はプロセスユニットへのフィードであり、前記アッセイ特性は、該フィードまたはその任意のサブフラクションの任意の物理特性、化学特性、または性能特性であることを特徴とする請求項14に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  36. 前記アッセイ特性は、物理特性であることを特徴とする請求項35に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  37. 前記物理特性は、蒸留収率であることを特徴とする請求項36に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  38. 前記アッセイ特性は、化学特性であることを特徴とする請求項35に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  39. 前記化学特性は、元素組成であることを特徴とする請求項38に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  40. 前記元素組成は、硫黄含有率であることを特徴とする請求項39に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  41. 前記元素組成は、窒素含有率であることを特徴とする請求項39に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  42. 前記元素組成は、芳香族炭素含有率であることを特徴とする請求項39に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  43. 前記化学特性は、分子組成であることを特徴とする請求項38に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  44. 前記分子組成は、飽和化合物含有率であることを特徴とする請求項43に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  45. 前記分子組成は、沸点の関数であることを特徴とする請求項44に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  46. 前記分子組成は、パラフィン含有率であることを特徴とする請求項43に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  47. 前記分子組成は、沸点の関数であることを特徴とする請求項46に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  48. 前記分子組成は、ナフテン含有率であることを特徴とする請求項43に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  49. 前記分子組成は、沸点の関数であることを特徴とする請求項48に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  50. 前記分子組成は、芳香族化合物含有率であることを特徴とする請求項43に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  51. 前記分子組成は、沸点の関数であることを特徴とする請求項50に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  52. 前記分子組成は、芳香環分布であることを特徴とする請求項43に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  53. 前記分子組成は、沸点の関数であることを特徴とする請求項52に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  54. 前記プロセスユニットは、接触分解ユニットであることを特徴とする請求項35に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  55. 前記プロセスユニットは、潤滑油抽出ユニットであることを特徴とする請求項35に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  56. 前記物質は、含蝋留出物フィードであることを特徴とする請求項55に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  57. 前記サブフラクションは、抽出により生成されたラフィネートであることを特徴とする請求項55に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  58. 前記アッセイ特性は、ラフィネート収率であることを特徴とする請求項55に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  59. 前記アッセイ特性は、ラフィネート粘度であることを特徴とする請求項55に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  60. 前記アッセイ特性は、ラフィネート粘度指数であることを特徴とする請求項55に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  61. 前記アッセイ特性は、ラフィネート飽和化合物含有率であることを特徴とする請求項55に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  62. 前記サブフラクションは、抽出および脱蝋により生成された脱蝋ラフィネートであることを特徴とする請求項55に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  63. 前記アッセイ特性は、脱蝋ラフィネート収率であることを特徴とする請求項55に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  64. 前記アッセイ特性は、脱蝋ラフィネート粘度であることを特徴とする請求項55に記載の方法。
  65. 前記アッセイ特性は、脱蝋ラフィネート粘度指数であることを特徴とする請求項55に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
  66. 前記アッセイ特性は、脱蝋ラフィネート飽和化合物含有率であることを特徴とする請求項55に記載の未知物質のアッセイ特性を求める方法。
JP2003549904A 2001-11-30 2002-10-25 特定の分析データに一致するように計算された既知物質のブレンドとして未知物質を分析し、計算されたブレンドに基づいて未知物質の特性を予測する方法 Pending JP2005512051A (ja)

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