JP2005510613A - 強化熱硬化性樹脂およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
POLYMER TOUGHENING,CHARLES B. ARENDS編集,MARCEL DEKKER,INC.出版,p.131 Blending Modification of Polymers,WU Peixi及びZHANG Liucheng編集,China Light Indutry Press出版,1996,p.311 Ll Ningsheng及びSUN Zaijian著,Science and Engineering of Polymer Materials,No.5,p.8−13(1987) YAN Hengmei著,Applications of Engineering Plastics,No.2,p.45−52(1989) Epoxy Resins,CHEN PingおよびLIU Shengping編集,Chemical Industry Press出版,p.126−138(1999) H.KISHI,Y-B. SHI,J. HUANG, A. F. YEE,JOURNAL OF MATERIALS SCIENCE 32(1997)761−771
マスターバッチの作製
20部の全硫化粉末カルボキシル化ニトリルゴム(トリメチロールプロパンを架橋助剤として、カルボキシル化ニトリルラテックス(Synthetic Resin Plant of Lanzhou Petrochemical Company,Gansu Province,Chinaより入手可能)中にカルボキシル化ニトリルラテックスの乾燥重量に対して3重量%添加し、得られた混合物に線量2.5Mradの放射線を照射して、それを硬化し、次にスプレードライして製造される;ゲル含有量96.1重量%、平均粒子サイズ:約90nm)を、100部のエポキシ樹脂プレポリマー(Wuxi Resins Plant,Jiangsu Province,Chinaから入手可能;製品名:E−44)と混合し、得られた混合物を次に3本ロールミルで3回粉砕し、全硫化粉末カルボキシル化ニトリルゴムとエポキシ樹脂プレポリマーのマスターバッチ(NMRT−1)を得た。
24グラムのエポキシ樹脂プレポリマー(上記と同様)、43.2グラムのマスターバッチNMR−1、及び45グラムのメチルテトラヒドロフタル酸無水物(Jiaxing-Dongfang Chemical Factory,Zhejiang Province,Chinaより入手可能)を3つ口フラスコに入れ、次に恒温水槽で攪拌しながら90℃に加熱し、30分間混合する。得られた混合物に0.9グラムのトリエタノールアミン(Jiamusi Petrochemical Factory,Heilongjiang Province,Chinaより入手可能)を添加し、混合物を攪拌しながら5分間脱気する。次に得られた混合物を130℃に予熱されたポリテトラフルオロエチレンの型に入れ、130℃で1時間プレキュアさせ、冷却し、型から取り出し、次に110℃で16時間後アフターキュアさせ、物品を得る。物品の種々の特性について測定し、その結果を表1に要約する。この試料の透過型顕電子微鏡写真を図1に示す。図1において、その映像は、熱可塑性樹脂マトリックス中に分散した平均粒子サイズ約90nmのゴム粒子を表わす。
エポキシ樹脂プレポリマーとNMRT−1をそれぞれ48グラムと14.4グラム用いた以外は実施例1と同様の処理手順である。結果を表1に要約する。
エポキシ樹脂プレポリマーとNMRT−1をそれぞれ36グラムと28.8グラム用いた以外は実施例1と同様の処理手順である。結果を表1に要約する。
エポキシ樹脂プレポリマーとNMRT−1をそれぞれ12グラムと57.6グラム用いた以外は実施例1と同様の処理手順である。結果を表1に要約する。
強靭な熱硬化性樹脂の製造において、エポキシ樹脂プレポリマーを添加せず、マスターバッチNMRT−1のみを72グラム用いた以外は実施例1と同様の処理手順である。結果を表1に要約する。
マスターバッチの製造
10部の全硫化粉末カルボキシル化ニトリルゴム(実施例1と同様)と、100部のエポキシ樹脂プレポリマー(実施例1と同様)とを混合し、得られた混合物を次に3本ロールミルで5回粉砕し、全硫化粉末カルボキシル化ニトリルゴムとエポキシ樹脂プレポリマーのマスターバッチ(NMRT−2)を得た。
66グラムのNMRT−2と、45グラムのメチルテトラヒドロフタル酸無水物(実施例1と同様)を3つ口フラスコに入れ、次に恒温水槽で攪拌しながら90℃に加熱し、30分間混合する。得られた混合物に0.3グラムのトリエタノールアミン(実施例1と同様)を添加し、混合物を攪拌しながら5分間脱気する。次に得られた混合物を130℃に予熱されたポリテトラフルオロエチレンの型に入れ、130℃で1時間プレキュアさせ、冷却し、型から取り出し、次に110℃で16時間アフターキュアさせ、物品を得る。物品の種々の特性について測定し、その結果を表1に要約する。
全硫化粉末カルボキシル化ニトリルゴムのかわりに、全硫化粉末ニトリルゴム(トリメチロールプロパントリアクリレートを架橋助剤として、ニトリルラテックス(Research and Development Center of Lanzhou Petrochemical Company,Gansu Province,Chinaから入手可能;製品名:DINGJING−26)中にニトリルラテックスの乾燥重量に対して3重量%を添加し、得られた混合物に線量2.5Mradの放射線をを照射して、硬化させ、次にスプレードライすることにより製造される;ゲル含有量:85.3重量%、平均粒子サイズ:約100nm)を用いた以外は実施例1と同様の処理手順である。結果を表1に要約する。
60グラムのエポキシ樹脂プレポリマー(実施例1と同様)、および45グラムのメチルテトラヒドロフタル酸無水物(実施例1と同様)を3つ口フラスコに入れ、次に恒温水槽で攪拌しながら90℃に加熱し、30分間混合する。得られた混合物に0.9グラムのトリエタノールアミン(実施例1と同様)を添加し、混合物を攪拌しながら5分間脱気する。次に得られた混合物を130℃に予熱されたポリテトラフルオロエチレンの型に入れ、130℃で1時間プレキュアさせ、冷却し、型から取り出し、次に110℃で16時間アフターキュアさせ、物品を得る。物品の種々の特性について測定し、その結果を表1に要約する。
60グラムのエポキシ樹脂プレポリマー(実施例1と同様)、7.2グラムのCTBN(Research institute of Lanzhou Petrochemical Company,Gansu Province,Chinaから入手可能;製品名:CTBN−2−16)、および45グラムのメチルテトラヒドロフタル酸無水物(実施例1と同様)を3つ口フラスコに入れ、次に恒温水槽で攪拌しながら90℃に加熱し、30分間混合する。得られた混合物に0.9グラムのトリエタノールアミン(実施例1と同様)を添加し、混合物を攪拌しながら5分間脱気する。次に得られた混合物を130℃に予熱されたポリテトラフルオロエチレンの型に入れ、130℃で1時間プレキュアさせ、冷却し、型から取り出し、次に110℃で16時間アフターキュアさせ、物品を得る。物品の種々の特性について測定し、その結果を表1に要約する。
CTBNを28.8グラム用いた以外は比較例2同様の処理手順である。結果を表1に要約する。
マスターバッチの作製
10部の全硫化粉末カルボキシル化ニトリルゴム(トリメチロールプロパントリアクリレートを架橋助剤として、カルボキシル化ニトリルラテックス(Synthetic Resin Plant of Lanzhou Petrochemical Company,Gansu Province,Chinaより入手可能)中にカルボキシル化ニトリルラテックスの乾燥重量に対して3重量%添加し、得られた混合物に線量2.5Mradの放射線を放射し、硬化させ、次にスプレードライすることにより製造される;ゲル含有量:96.1重量%、平均粒子サイズ:90nm)を、100部の不飽和ポリエステル樹脂プレポリマー(Beijing Reserch and Design Institute of Glass Fiber Reinforced Materialsより入手可能;製品名:UP−191)と混合し、得られた混合物を次に3本ロールミルで3回粉砕し、不飽和ポリエステル樹脂プレポリマーと全硫化粉末カルボキシル化ニトリルゴムとのマスターバッチ(NUPT−1)を得た。
60グラムの不飽和ポリエステル樹脂プレポリマー(上記と同じ)、66グラムのマスターバッチNUPT−1、および3グラムのメチルエチルケトン過酸化物(Beijing Research and Design Institute of Glass Fiber Reinforced Materialsより入手可能)の50%ジメチルフタレート溶液を3つ口フラスコに入れ、次に恒温水槽で攪拌しながら60℃に加熱し、30分間混合する。次に得られた混合物を90℃に予熱されたポリテトラフルオロエチレンの型に入れ、90℃で2時間硬化させ、冷却し、型から取り出し、物品を得る。物品の種々の特性について測定し、その結果を表2に要約する。
120グラムの不飽和ポリエステル樹脂プレポリマー(Beijing Research and Design Institute of Glass Fiber Reinforced Materials製:製品名:UP−191)、および3グラムのメチルエチルケトン過酸化物(Beijing Research and Design Institute of Glass Fiber Reinforced Materials製)の50%ジメチルフタレート溶液を3つ口フラスコに入れ、次に恒温水槽で攪拌しながら60℃に加熱し、30分間混合する。次に得られた混合物を90℃に予熱されたポリテトラフルオロエチレンの型に入れ、90℃で2時間硬化させ、冷却し、型から取り出し、物品を得る。物品の種々の特性について測定し、その結果を表2に要約する。
Claims (12)
- 熱硬化性樹脂と、20〜500nmの範囲の平均粒子サイズを有し、均一な構造で、ゲル含有量が75重量%以上のゴム粒子とを含み、ゴム粒子の総重量と熱硬化性樹脂の総重量との比が(0.5〜95):100である強化熱硬化性樹脂。
- 前記熱硬化性樹脂が、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、アミノ樹脂、またはシリコーン樹脂から選択される請求項1に記載の強化熱硬化性樹脂。
- 前記熱硬化性樹脂が、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、またはフェノール樹脂から選択される請求項2記載の強化熱硬化性樹脂。
- 前記ゴム粒子の平均粒子サイズが30〜200nmの範囲である請求項1記載の強化熱硬化性樹脂。
- 前記ゴム粒子の平均粒子サイズが50〜150nmの範囲である請求項1記載の強化熱硬化性樹脂。
- 前記ゴム粒子の総重量と熱硬化性樹脂の総重量との比が(1〜45):100である請求項1記載の強化熱硬化性樹脂。
- 前記ゴム粒子が、全硫化粉末ゴムである請求項1〜6のいずれかに記載の強化熱硬化性樹脂。
- 前記全硫化粉末ゴムが、全硫化粉末天然ゴム、全硫化粉末スチレン−ブタジエンゴム、全硫化粉末カルボキシル化スチレン−ブタジエンゴム、全硫化粉末ニトリルゴム、全硫化粉末カルボキシル化ニトリルゴム、全硫化粉末ポリブタジエンゴム、全硫化粉末クロロプレンゴム、全硫化粉末シリコーンゴム、全硫化粉末アクリルゴム、全硫化粉末ブタジエン−スチレン−ビニルピリジンゴム、全硫化粉末イソプレンゴム、全硫化粉末ブチルゴム、全硫化粉末エチレン−プロピレンゴム、全硫化粉末ポリスルフィドゴム、全硫化粉末アクリレート−ブタジエンゴム、全硫化粉末ウレタンゴム、および全硫化粉末フッ素ゴムからなる群から選択される少なくとも1種である請求項7記載の強化熱硬化性樹脂。
- 平均粒子サイズが20〜500nmの範囲のゴム粒子を熱硬化性樹脂プレポリマーと均一に混合し、同時に硬化助剤を添加し、次に得られた混合物を硬化し、前記強化熱硬化性樹脂を得ることを含み、ゴム粒子の総重量と、熱硬化性樹脂プレポリマーの総重量の比が(0.5〜95):100である請求項1〜8のいずれかに記載の強化熱硬化性樹脂の製造方法。
- 前記ゴム粒子と前記熱硬化性樹脂プレポリマーとの混合を、前記ゴム粒子と前記熱硬化性樹脂プレポリマーの好ましい比で直接混合することによる1段階で行なう請求項9記載の方法。
- 前記ゴム粒子と前記熱硬化性樹脂プレポリマーとの混合を、前記ゴム粒子を前記熱硬化性樹脂プレポリマーの一部と重量比(1〜100):100で予め混合して、マスターバッチをつくり、次に該マスターバッチと前記熱硬化性樹脂プレポリマーの残部とを混合する2段階で行なう請求項9記載の方法。
- 前記マスターバッチにおける前記ゴム粒子の重量と、熱硬化性樹脂プレポリマーの重量の比が(5〜50):100である請求項11記載の方法。
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