JP2005509364A - デジタルfmステレオ復号器及び操作の方法 - Google Patents

デジタルfmステレオ復号器及び操作の方法 Download PDF

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Abstract

デジタル化された中間周波数(DIF)FM無線受信機(100)のコスト効率の高いデジタルステレオ復号器(216)である。FM復調(212)の後、(L−R)ステレオ信号をベースバンドへとシフトするために、高いサンプリングレートの多重化信号(MPX)が自走の局所的直角の混合器(308、320)と混合される。更にMPX信号は、組み込まれた19KHzのパイロットトーン信号を1KHzに変換するために自走の局所的に生成された搬送波信号とも混合される。パイロットトーン信号は低いサンプリングレートにデシメーションされ、これによりパイロット信号の位相を推定するために低いレートの信号に位相同期ループ(PLL)が適用される。高周波数のノイズを減衰させ音質を改善するためにFM混合制御装置が使用される。受信機は、ソフトウェアで実施されてもよいし、様々な動作特性を備えるよう顧客により構成可能でもよい。

Description

本発明は一般にFM受信機に関し、特に、ステレオFM受信機に関する。
ステレオFM受信機は一般に多くの消費者製品で使用されている。アナログ信号が受信されて中間周波数(IF)段でデジタル化される。デジタル化された後、信号はFM復調器で復調され、周波数多重化ステレオ信号を得る。周波数多重化(MPX)ステレオ信号は、少なくとも、ベースバンドの左右のチャネルを合計した信号(L+R)と、19kHzのパイロット信号と、38kHzを中心とする左右のチャネルの差信号(L−R)と、57KHzの無線データ信号(RDS)とを有する。この特定の周波数は一般に採用されている規格で決定されている。次に、(L−R)オーディオ成分が多重化ステレオ信号から抽出され、(L+R)オーディオ成分と結合されて、特定のLチャネルと特定のRチャネルとからなるステレオ出力をもたらす
ステレオ復号化を行い、(L−R)信号を抽出するためには、19KHzのパイロット信号を回復させなくてはならない。回復されたパイロット信号の周波数は38KHzに倍増されていることが多い。この信号は(L−R)信号を混合してベースバンドに低減させるために利用される。19KHzの信号を回復させるにあたっては、位相情報も正確に回復されなくてはならない。正確な位相回復がなされないと、音質が劣化する原因となる。正確な位相回復は、弱い入力信号では特に困難である。
合成のMPX信号にはかなりのノイズ成分があるため、ノイズのかなりの部分を除去するためにはステレオブレンド器回路を利用するプロセスが必要である。従来のブレンド器回路は、ノイズの影響を低減するために(L−R)周波数成分を減衰させる。その後、(L+R)信号から高周波数成分を除去するハイカット回路が使用される。しかし、(L−R)信号が減衰される場合、ノイズのほかに信号情報も除去されてしまう。
本発明は一例として図示され、添付の図面に限定はされず、これらの図面では同じ参照番号が類似の構成要素を示している。
図中の構成要素は、簡単化しかつ明確化すべく図示され、必ずしも寸法通りには描かれていない。例えば、本発明の実施形態の理解の向上を助けるために図中の幾つかの構成要素の寸法が誇張されている場合がある。
図1は本発明の1つの実施形態による無線受信機を図示する。無線受信機100にはユーザインタフェース110があり、このユーザインタフェース110は導線144を介して制御回路112と双方向に結合されている。制御回路112は、導線142を介して無線周波数(RF)ユニット106及び108と双方向に結合されており、導線140を介して中間周波数(IF)ユニット114と双方向に結合されており、導線138を介してベースバンドユニット116と双方向に結合されている。RFユニット106は、導線120を介してRFアンテナ102に結合されており、導線124を介してIFユニット114と双方向に結合されている。RFユニット108は、導線122を介してRFアンテナ104に結合されており、導線126を介してIFユニット114と双方向に結合されている。IFユニット114は導線128と130と132を介してベースバンドユニット116に結合されている。ベースバンドユニット116は導線134を介してオーディオ処理ユニット150及びデータ処理ユニット148に結合されている。オーディオ処理ユニット150は増幅器及びスピーカ118に結合されており、この増幅器及びスピーカ118は導線136を介して出力信号を供給する。データ処理ユニット148はユーザイ
ンタフェース110と双方向に結合されている。更に、ユーザは導線146を介してユーザインタフェース110に情報を供給してもよいしユーザインタフェース110から情報を受信してもよい。
操作中、RFアンテナ102及び104は無線信号を捕捉して、これらの無線信号をRFユニット106及び108にそれぞれ供給する。RFユニット106及び108は受信した無線信号を、無線受信機の設計に従って共通中間周波数範囲に変換する。即ち、RFユニット106及び108は受信した無線信号の周波数をIFユニット114の要求次第で低い周波数又は高い周波数に変換する。IFユニット114は、導線124及び126を介してRF信号を受信し、これらのRF信号をアナログ‐デジタル変換器を用いてデジタル化する。更にIFユニット114は、デジタル化された同相信号及び直角信号を生成するデジタルミキシングも行い、これらの信号は導線128及び130を介してベースバンドユニット116に出力される。代替の実施形態では、IFユニット114は必須ではない。即ち、RFユニット106及び108は、アンテナ102及び104から受信した無線信号を直接ベースバンドに移動させてもよいし、デジタル化されたベースバンド信号を直接ベースバンドユニット116に供給するアナログ‐デジタル変換器を備えていてもよい。(なお、RFユニット106及び108及びIFユニット114は、使用される際に、受信した無線信号が低い周波数と高い周波数のそれぞれどちらに変換される必要があるかに依存して「低周波数ユニット(lower frequency unit)」又は「高周波数ユニット(higher frequency unit)」と見なされる場合がある。)
ベースバンドユニット116はデジタル化された無線信号を中間周波数ユニット114から受信する、又は、IFユニットがない場合には、RFユニット106及び108から直接受信する。ベースバンドユニット116は、導線134を介してオーディオ情報及びデータ情報を生成するために、信号調整と復調と復号化を行う。ベースバンドユニット116により行われる処理は後の図面を参照して更に説明される。オーディオ情報は導線134を介してオーディオ処理ユニット150に供給される場合があり、このオーディオ処理ユニット150は、無線受信機100から導線136を介してオーディオ出力を生成するため増幅器及びスピーカ118に結合されている場合がある。例えば、このオーディオ出力は無線のスピーカから流れる音楽の場合がある。代案として、ベースバンドユニット116は、更なる処理のためにデータ情報を導線134を介してデータ処理ユニット148へと出力する場合がある。データ処理ユニット148の出力がユーザインタフェース110に結合されることにより、ユーザと無線受信機100の出力との相互作用が可能になる。例えば、ユーザインタフェース110は、無線ダイヤル、タッチスクリーン、モニタとキーボード、キーパッド、又は他の任意の適切な入出力装置でよい。データ情報は、テキスト、グラフィック、又はデジタル形式で送信される他の任意の情報でよい。
代替の実施形態では、無線受信機100は異なるフォーマットのデータに使用される場合があり、このデータは例えば、AM、FM、GPS、デジタルTV、TV、デジタル/オーディオ放送、オーディオ放送、デジタル/ビデオ放送などである。更に、無線受信機100は無線周波数以外の周波数を受信するよう設計されている場合がある。従ってアンテナ102及び104は、様々なデータフォーマットを検出できるセンサと見なされる場合がある。更に、システムの各センサ又はアンテナは、例えば、1つのセンサが無線信号を受信すると同時に他のセンサが上述の異なるタイプのデータを受信するよう、異なるフォーマットのデータを受信する場合がある。更に、図1の無線受信機100には2つのセンサ又はアンテナ(たとえばアンテナ102及び104)が示されているが、代替の実施形態では信号ないしは情報の捕捉のために、任意の数のセンサが使用されてよい。
図2はベースバンドユニット116の一部の1つの実施形態を図示している。IFフィルタ200が同相信号と直角信号の対I1、Q1、及びI2、Q2をそれぞれ導線128
及び130を介して受信し、I1、Q1がセンサないしアンテナ102を介して受信した信号に対応しており、I2、Q2がセンサないしアンテナ104を介して受信した信号に対応している。I1及びI2はデジタル化された同相信号を表しており、Q1及びQ2はデジタル化された直角信号(例えば、同相信号と比較すると位相が90度ずれている信号)を表している。(なお、以下に更に説明されるように、I1、Q1、及びI2、Q2などの各信号は複素数で表されてもよく、その場合には、I1及びI2は実数部を表し、Q1及びQ2は虚数部を表す。)IFフィルタ200は導線202及び204を介してチャネル処理ユニット206に結合されている。チャネル処理ユニット206は導線208及び210を介して復調器212に結合されており、復調器212は導線214を介して信号処理ユニット216に結合されている。信号処理ユニット216は導線134を介してオーディオ/データ情報を供給する。IFフィルタ200、チャネル処理ユニット206、復調器212、信号処理ユニット216は、導線138を介し制御回路112に結合されている。導線138は、ユニット200、206、212、216と別個の信号をやりとりするための様々な導線を備えた制御バスと見なされる場合がある。導線132は、例えば、導線138のサブセットであったり、中間周波数ユニット114に戻るよう設けられた全てのバス138であったりする。従って、導線138を介して受信された制御信号は導線132を介してIF周波数ユニット114に送信される場合がある。同様に、これらの制御信号やこれらの信号のサブセットは導線124及び126を介して送信されRFユニット106及び108に戻る場合がある。代案として、制御信号は直接に制御回路112から導線142を介して無線周波数ユニット106及び108に送られる場合がある。
操作中、IFフィルタ200は、入力信号I1、Q1、及びI2、Q2の所望の周波数範囲から、望ましくない信号及びノイズを除去する。更にIFフィルタ200は、フィルタリング済みの同相信号と直角信号の対I1’、Q2’、及びI2’、Q2’を生成するために、隣接チャネルを抑制し、I1’、Q1’はI1、Q1に対応しており、I2’、Q2’はI2、Q2に対応している。チャネル処理ユニット206は、I1’、Q1’、及びI2’、Q2’を受信し、これらを結合させて単一の結合信号Icomb、Qcombを生成する。代案として、チャネル処理ユニット206は、I1’、Q1’、又はI2’、Q2’などのチャネル処理ユニット206の入力信号のうち一方を、導線210を介して直接に復調器212へIbypass、Qbypassとして供給する場合もある。従って、チャネル処理ユニット206は、チャネル処理ユニット206のデジタル化された入力信号を組み合わせるか、これらの入力信号を直接に復調器212などの更なる処理ユニットへとバイパスするかの選択肢を提供する。チャネル処理ユニット206は、Icomb、Qcombなどの結合信号及びIbypass、Qbypassなどのバイパス信号の両方を供給する場合もある。チャネル処理ユニット206及びIbypass、Qbypassは異なるタイプの信号フォーマットを受信する能力も備え、そのため、I1’、Q1’などの1つの信号がチャネル処理ユニット206により処理されて導線208を介し出力される一方で、I2’、Q2’などの第2の信号は直接に復調器212にバイパスされる、異なった信号フォーマットの場合がある。(代案として、I1’、Q1’はチャネル処理ユニット206により処理されずに導線208を介して出力される場合もある。)これにより、チャネル処理ユニット206は更なる処理のために単一の結合信号も種々の異なる信号も供給できる。例えば、1つのアンテナが1つの無線局からの信号を供給すると同時に、2番目のアンテナが2番目の無線局からの信号又は異なるデータフォーマットの信号を供給する。チャネル処理ユニット206は受信した信号のノイズ除去を行う場合もある。
なお、図2に図示した実施形態では、IFフィルタ200及びチャネル処理ユニット206により受信された2つの信号のみが図示されている。しかし、図1を参照して説明したように、無線受信機100は102や104などのアンテナを任意の数だけ備えていて
よい。その実施形態では、各アンテナがそのアンテナ特有のI1、Q1などの同相信号と直角信号の対をIFフィルタ200に供給する。この実施形態では、IFフィルタ200は、アンテナの各々に対応する複数のフィルタリング済みの同相信号と直角信号の対を供給する。このように、チャネル処理ユニット206は必要に応じて単一の結合信号又は多数の副結合の信号を出力する場合がある。更に、チャネル処理ユニット206は、多数のバイパス信号を供給する場合があり、その結果、1つ以上の入力信号が復調器212などの更なる処理ユニットに直接バイパスされることがある。
復調器212は、チャネル処理ユニット206から信号Icomb、Qcomb、及びIbypass、Qbypassを受信し、復調された信号を導線214を介して信号処理ユニット216に供給する。更に、復調器212が信号Ibypass、Qbypassを受信した場合にも、復調器212は復調されたIbypass、Qbypassを同様に導線214を介し信号処理ユニット216に供給する。しかし、上述のように、Ibypass、Qbypassは必須ではない。例えば、1つの実施形態では、復調器212がFM復調器であり、各々の入力信号(例えば、Icomb、Qcomb、及びIbypass、Qbypass)に対応している多重(MPX)信号を供給する場合がある。代替の実施形態では、復調器212が、AM復調器であったり、システム(例えば、無線受信機100)と入力信号I1、Q1、及びI2、Q2に要求される他の任意の信号フォーマットに特定の復調器であったりする。信号処理ユニット216は、導線214を介して受信した信号に更なる処理を実行し、導線134を介してオーディオ/データ情報を出力する場合がある。オーディオ/データ情報には、単なるオーディオ情報、単なるデータ情報、オーディオ情報及びデータ情報の両方の組み合わせなどがある。このデータは、図1に図示されているように、データ処理システムやオーディオ処理システムなどの種々の異なるシステムに出力される場合がある。例えば、FM受信機では、復調器212はMPX信号を上述のように信号処理ユニット216へと出力する。この実施形態では、信号処理ユニット216はMPX信号を受信し、適切な信号を各スピーカに供給するためステレオ復号化を行う。例えば、MPX信号は、ステレオシステムの左右のスピーカ信号を供給するために、パイロットトーンを利用して復号される場合がある。更に、信号処理ユニット216は、更なる情報を後続の処理ユニットに供給するため、他の副搬送波信号(例えば、RDSやDARC)も復調する場合がある。
図3に図示されているのは図2の信号処理ユニット216のデジタルFMステレオ復号器部分である。図2の信号214は入力信号として機能し、サンプリングレート変換器302の入力に結合されている。サンプリングレート変換器302の出力は、サンプリングレート毎秒240Kサンプルの「MPX」と表記されている周波数多重化信号を供給する。MPX信号は低域通過フィルタ304の入力に接続されている。低域通過フィルタのカットオフ周波数は15KHzであり、低域通過フィルタは15KHzを上回る周波数全てをフィルタして遮断する。低域通過フィルタ304の出力はデシメータ306の入力に接続されている。デシメータ306は係数5でデシメーションを行う。デシメータ306の出力は、左右を加算した(L+R)ステレオ信号をサンプリングレート毎秒48Kサンプルで供給する。サンプリングレート変換器302の出力は乗算器308の第1の入力にも接続されている。乗算器308の第2の入力がコサインテーブル(図示せず)から値2cos(2π×38000t)の信号を受信し、ここでtは時間である。乗算器308の出力が、カットオフ周波数15KHzの低域通過フィルタ310の入力に接続されている。低域通過フィルタ310の出力がデシメータ312の入力に接続され、このデシメータ312は係数5でデシメーションを行う。サンプリングレート変換器302の出力は乗算器320の第1の入力にも接続されている。乗算器320の第2の入力がサインテーブル(図示せず)から値2sin(2π×38000t)の信号を受信し、ここでtは時間である。乗算器320の出力が、カットオフ周波数15KHzの低域通過フィルタ322の入力に接続されている。低域通過フィルタ322の出力がデシメータ324の入力に接続さ
れている。デシメータ312の出力が乗算器330の第1の入力に接続されている。乗算器330の第2の入力が、Cosθであるコサイン関数の信号を受信する。デシメータ324の出力が乗算器340の第1の入力に接続されている。乗算器340の第2の入力が、Sinθであるサイン関数の信号を受信する。乗算器330の出力が加算器350の第1の入力に接続されている。乗算器330の出力が加算器350の第2の入力に接続されている。加算器350の出力が、(L−R)であるステレオ信号の第1のデータ成分をサンプリングレート毎秒48Kサンプルで供給する。(L+R)信号は第2のデータ成分でありステレオブレンド器360の第1の入力に接続されており、(L−R)信号はステレオブレンド器360の第2の入力に接続されている。(L−R)信号、即ち第1のデータ成分は、左チャネルと右チャネルとの差であり、(L+R)信号、即ち第2のデータ成分は、左チャネルと右チャネルの和である。ステレオブレンド器360には、FMステレオ信号の右ステレオチャネル(R‐Out)382である第1の出力信号があり、更に、左ステレオチャネル(L‐Out)380である第2の出力信号もある。R‐Out信号は右チャネル出力信号であり、L‐Out信号は左チャネル出力信号である。サンプリングレート変換器302の出力は乗算器370の第1の入力にも接続されている。乗算器370の第2の入力が、所定のコサイン値2Cos(2π×20000t)の信号に接続され、ここでtは時間である。この信号は自走搬送波信号であり、これは信号の値が外部ソースに影響されないことを意味している。乗算器370の出力は、低域通過フィルタ372の入力に接続されている中間信号である。低域通過フィルタ372のカットオフ周波数は1.8KHzである。低域通過フィルタ372の出力はデシメータ374の入力に接続されている。デシメータ374のデシメーション係数は20である。デシメータ374の出力は位相同期ループ(PLL)376の入力に接続されている。位相同期ループには、Cosθと表記されている信号を供給する第1の出力と、Sinθと表記されている信号を供給する第2の出力とがある。デシメータ374の出力は電力推定回路377の第1の入力に接続されている。電力推定回路377の出力がステレオ表示出力信号を供給する。
操作中、サンプリングレート変換器302は入力でFM復調信号を受信する。サンプリングレート変換器302は、FM復調信号のサンプリングレートを毎秒960Kサンプルなどのレートから毎秒240Kサンプルのレートまで低下させる。サンプリングレート変換器302の出力は、多重化されたFM復調信号、即ちMPXであり、ベースバンドのL+R成分、38KHzのL−R成分、19kHzのパイロット信号成分、更に可能であれば57kHzのRDS信号を備えている。
MPX信号は以下のように表される。
MPX=(L+R)+A×cos(2π×19×10×t)+γ)+(L−R)×cos(2π×38×10×t+η)
ここでAはパイロットトーン信号の振幅である。
低域通過フィルタ304は15KHZを上回る成分全てにフィルタをかけるよう機能し、従って、MPX信号のL+R成分を供給する。そのためサンプリングレートはデシメータ306により係数5でレート毎秒48Kサンプルまで下げられる。サンプリングレートが下がるに従って、残りの処理回路のコスト効率がよくなる。乗算器308は、図示しないコサインテーブルの値2cos(2π×38000t)の局所的に生成された信号とMPX信号を混合するよう機能する。
コサインテーブルのサイズ(即ち、必要なコサイン値の数)はサンプリングレートに依存している。デジタルドメインでは、値2cos(2π×38000t)は2cos(2π×38000kT)と表され、ここでkはサンプリング点の数であり、Tはサンプリング周期の期間である。図示のシステムでは、サンプリング周期は(1/240,000)秒である。これらの周波数により、局所的に生成されたコサイン信号はcos[(19π/60)×k]となる。従って、乗算器308の第2の入力で38kHzの局所的な信号
を生成するためにコサインテーブルで必要とされるのは、60点のみである。乗算器308の出力はベースバンドにシフトされたL−R信号である。
乗算器308の出力は次のように表される。
MPX×2×Cos(2π×38000t)=(L−R)Cos(η)+付加的な高周波数成分
その後、15kHzを上回る高周波数成分全てを除去するためにフィルタ310が使用される。やはり、主にコストの理由で、デシメータ312がサンプリングレートを毎秒48Kサンプルまで低下させる。デシメーションされた信号は、以下に述べる位相補正信号のCosθを乗算される。
同様に、乗算器320は、図示しないサインテーブルの値2sin(2π×38000t)の局所的に生成された信号とMPX信号を混合するよう機能する。サインテーブルのサイズ(即ち、必要なサイン値の数)はサンプリングレートに依存している。デジタルドメインでは、値2sin(2π×38000t)は2sin(2π×38000kT)と表され、ここでkはサンプリング点の数であり、Tはサンプリング周期の期間である。図示のシステムでは、サンプリング周期は(1/240,000)秒である。これらの周波数により、局所的に生成されたコサイン信号はSin[(19π/60)×k]となる。従って、乗算器320の第2の入力で38kHzの局所的な信号を生成するためにサインテーブルで必要とされるのは、60点のみである。乗算器320の出力はベースバンドにシフトされたL−R信号である。
乗算器320の出力は次のようになる。
MPX×2×Sin(2π×38000t)=−(L−R)Sin(η)+付加的な高周波数成分
その後、15kHzを上回る高周波数成分全てを除去するためにフィルタ322が使用される。やはり、主にコストの理由で、デシメータ324がサンプリングレートを毎秒48Kサンプルまで低下させる。デシメーションされた信号は、以下に述べる位相補正信号のSinθを乗算される。従って、乗算器308及び320は自走の38kHzの直角混合器として機能し、そのため、ステレオ信号(L−R)は、位相情報は元のままでベースバンドにシフトされる。
FM復調信号は乗算器370にも接続され、2cos(2π×20000t)を乗算される。乗算器370は、図示しないコサインテーブルの値2cos(2π×20000t)の局所的に生成された信号とMPX信号を混合するよう機能する。入力サンプリングレートは毎秒240,000サンプルである。結果として、デジタルドメインでは、乗算器370の第2の入力の値は2cos[(2π×20000t)×(k/240000)]となる。この値はcos(πk/6)に単純化されてよい。従って、乗算器370の第2の入力の値を完全に表すには12点のコサインテーブルが使用されればよい。乗算器370の出力は、1kHzのパイロット信号に余計な望ましくない成分が加わった中間信号である。即ち、中間信号のパイロット信号成分は入力信号のパイロット信号成分より低い周波数である。余計な望ましくない成分があるので、1kHzを上回る高周波数成分全てを除去するためにフィルタ372が使用される。やはり、主にコストの理由で、デシメータ374がサンプリングレートを毎秒12kサンプルまで低下させる。デシメータ374の出力は位相値を持つ中間信号である。デシメータ374の出力に対し電力の推定がなされる。推定電力が所定の閾値を上回る場合には、ステレオ信号が存在するという表示がなされる。デシメーションされた信号は、(L−R)信号に関する位相角を推定するため位相同期ループ376に送り込まれる。位相同期ループ376は、入力信号のパイロット信号成分の概算の位相を決定し、中間信号のパイロット信号成分の概算の位相を用いて少なくとも1つの三角関数を生成する。Cosθ及びSinθの出力はデシメータ312及び3
24の出力を補正する位相補正である。位相同期ループ376が正確に同期している場合、θの値はηである。
乗算器330はデシメータ312の出力及びCosθ位相補正信号を受信し、デシメータ324の出力とSinθの出力とのマイナスの積に加算される積を生成する。加算器350によりもたらされ生成された和は、第1のデータ成分であり、また、(L−R)信号の位相が第2のデータ成分である(L+R)信号と整列するよう位相の補正された(L−R)信号である。加算器350の出力は次のように表される。
(L−R)cosη×cosθ+(L−R)sinη×sinθ=(L−R)cos(η−θ)
従って、θが正確にηに等しく、位相同期ループ376の同期状態が示されている場合は、乗算器3650の出力は正確に(L−R)である。
ステレオブレンド器360は一般に、(L+R)信号及び(L−R)信号の両方を受信するよう機能する。受信する信号が強力でノイズが小さい場合、左チャネル信号と右チャネル信号とが生成される。受信する信号が弱くノイズが大きい場合、ステレオブレンド器360は、ノイズの影響を低減させるために(L−R)信号をフィルタにかける。更に、ノイズを更に低減させるため(L−R)信号の減衰が起こる。このように、ノイズの除去を支援するため(L−R)信号のバンド幅はかなり狭められる。更に、ノイズレベルがかなり大きい場合は、(L+R)信号のバンド幅も同様に狭められる。このように狭めることは「ハイカット(high cut)」として既知である。更に、信号に欠陥があると、信号は一般にある程度まで弱められる。ステレオブレンド器360に関するステレオブレンド器の1つの実施形態がこれから更に説明される。
図4に図示されているのは、図3のステレオブレンド器360の1つの形式である。低域通過フィルタ410にはL+R信号を受信する第1の入力がある。FM混合制御回路420には図1の制御回路112からの多数の入力を受信する第1の入力がある。FM混合制御回路420の第1の出力は低域通過フィルタ410の第2の入力に接続されている。低域通過フィルタ410は(L+R)信号をフィルタにかけて出力する。低域通過フィルタ430にはL−R信号を受信する第1の入力がある。FM混合制御回路420の第2の出力は低域通過フィルタ430の第2の入力に接続されている。低域通過フィルタ430は(L−R)信号をフィルタにかけて出力する。乗算器415には、低域通過フィルタ410の出力に接続されている第1の入力と、ゲイン信号即ちゲイン1を受信する第2の入力と、出力とがある。加算器440には、乗算器415の出力に接続されている第1のプラス入力と、低域通過フィルタ430の出力に接続されている第2のプラス入力とがある。加算器440の出力は、左のステレオ出力信号、即ちL−Outを供給する。乗算器435には、低域通過フィルタ430の出力に接続されている第1の入力と、ゲイン係数即ちゲイン2を受信する第2の入力と、出力とがある。加算器450には、乗算器435の出力に接続されているマイナス入力と、乗算器415の出力に接続されている第2のプラス入力とがある。加算器450の出力は右のステレオ出力信号、即ちR−Outを供給する。
操作中、ステレオブレンド器360は、(L+R)信号と(L−R)信号とを受信し、位相の整列している(L−R)信号を用いて第1の出力信号即ちL−Outを生成する。低域通過フィルタ410及び430の各々には、受信した信号の状態に依存して変化する動的バンド幅がある。受信した信号は強力でも、歪みを引き起こすマルチパスエコーがある場合、バンド幅は狭くなる。更に、隣接する信号の干渉や歪みが発生する際にも、バンド幅は狭くなる。1つの形式では、低域通過フィルタ410のバンド幅は約3kHzから15kHzぐらいまで変化する。
低域通過フィルタのバンド幅調整が必要になると、低域通過フィルタ430が最初にそのバンド幅を狭くする。フィルタ430はバンド幅を変える最初のフィルタであるが、これは(L−R)信号は高周波数からシフトされており(L+R)信号よりも容易に破損してしまうからである。注意すべきは、低域通過フィルタ410及び430を実現するために様々な既知のフィルタが利用されてよいことである。1つの形式では、低域通過フィルタ410及び430の各々を実現するために従来の有限インパルス応答(FIR)フィルタが利用されてよい。別の形式では、FIRフィルタは、ユーザの提供するカスタマイズされたソフトウェアで修正可能なフィルタ係数を用いてソフトウェアで実現されてよい。FIRフィルタを利用することは、幾つかの他のフィルタとは対照的に、(L+R)信号と(L−R)信号との間の適切な位相関係を維持するのに有利である。フィルタ430のバンド幅が最小のバンド幅に狭められたあとで、ゲイン係数即ちゲイン2は1未満に低減され乗算器435により減衰された信号となる。ゲイン2の係数が最小の係数に調整されると、低域通過フィルタ410のバンド幅が狭く調整される。同様に、バンド幅を狭めることに加えて、(L+R)信号を減衰させ更にノイズを除去するために乗算器415が使用される。バンド幅及び減衰率の修正はFM混合制御回路420と制御回路112からの信号とにより達成される。加算器440は(L+R)信号と(L−R)信号とを加算して(2L)出力信号をL−Outとして生成する。加算器450は(L+R)信号と(L−R)のマイナスとを加算して(2R)出力信号を生成する。
異なるバンド幅を実現するため低域通過フィルタ410及び430には所定の係数が使用される。低域通過フィルタ410及び430がソフトウェアにより実現されてもハードウェア回路で実現されても、係数はテーブルに保存されるか同時に計算される。
図5に図示されているのは、図3の位相同期ループ376に使用され得る多くのタイプの位相同期ループの1つの形式である。乗算器502には、デシメータ374の出力に接続されている第1の入力と、値2SinΨ(n)の信号を受信する第2の入力とがある。値2SinΨ(n)を供給するために乗算器502の第2の入力にサインテーブル504が接続されており、位相同期ループ376のフィードバックとして機能する。乗算器502の出力が遅延回路506の入力に接続されている。遅延回路506の出力が乗算器508の第1の入力に接続されている。乗算器508の第2の入力が所定のフィルタ係数を受信する。乗算器508の出力が加算器510の第1の入力に接続されている。乗算器502の出力は乗算器509の第1の入力にも接続されている。乗算器509の第2の入力も所定のフィルタ係数を受信する。乗算器509の出力が加算器510の第2の入力に接続されている。加算器510の出力が遅延回路520の入力に接続されている。遅延回路520の出力が乗算器530の第1の入力と乗算器540の第1の入力とに接続されている。乗算器530の第2の入力がF1と表記されている周波数に接続されている。乗算器530の出力が加算器510の第3の入力に接続されている。乗算器540の第2の入力が「調整可能なB」と表記されている信号に接続され、この信号は調整可能なゲイン信号を表している。乗算器540の出力が加算器560の第1の入力に接続されている。加算器560の出力が遅延回路561の入力に接続されている。遅延回路561の出力が加算器560の第2の入力に接続されている。加算器560の出力が加算器562の第1の入力に接続されている。加算器562の第2の入力が、位相補正定数ないし所定の位相補正である信号を受信する。加算器562の出力が、合成された位相値を供給し、加算器564の第1の入力に接続されている。乗算器564の第2の入力が所定の正整数を「2」である一定の値の形で受信する。乗算器564の出力が、乗算されて合成された位相値ないしは位相角θを供給する。乗算器564の出力がサイン/コサインテーブル570の入力に接続されている。サイン/コサインテーブル570は、コサイン出力でコサイン値のCosθも、サイン出力でサイン値のSinθも共に供給する。サイン/コサインテーブル570が乗算されて合成された位相値の少なくとも1つの三角関数を決定する。加算器57
2には、加算器560の出力に接続されている第1の入力がある。加算器572の第2の入力が遅延回路574の入力と加算器580の出力とに接続されている。加算器580の第1の入力が(π/6)である値を受信し、加算器580の第2の入力が遅延回路574の出力に接続されている。加算器572の出力がサインテーブル504の入力に接続されている。
操作中、デシメーションされた場合の低域通過フィルタ372の出力は局地的に生成された1kHzの搬送波信号と乗算器502で乗算される。乗算器502は位相検出機能を果たしている。乗算器508、509、530、540と、遅延回路506、520と、加算器508とは、位相同期ループのループフィルタを集合的に形成する。乗算器540の出力は低域通過フィルタにかけられている。遅延回路561及び加算器560が、フィルタリング済みの信号に関する位相誤差を乗算器540の出力に累算するアキュムレータの機能を果たす。加算器560の出力は位相同期ループで受信した信号の推定位相信号である。加算器580及び遅延回路574は自走位相アキュムレータ信号を供給するよう機能し、この信号は、サインテーブル504から供給された局所的な信号の1kHzの周波数に依存して相変化を生成するよう機能する。加算器572は自走位相アキュムレータ信号と推定位相信号とを合成するよう機能し、合計の位相信号をサインテーブル504に供給する。位相角は合計の位相角のサイン値を定めるために使用される。
更に、加算器560の出力は累算された位相信号であり、位相同期ループにより受信される前に信号が低域通過フィルタ及びデシメータを介して結合されるので、この信号には累算に関する幾らかの位相遅れがある。累算された位相信号は位相補正定数に加算される。位相補正定数は所定の定数値であり、この定数値は、低域通過フィルタ372の1kHzでの位相周波数応答の計算から得られる。即ち、定数は時間遅延による位相誤差を補償するための値であり、この値は乗算器370の入力から位相同期ループ374の入力へとパイロット信号を結合する際に生じる。乗算器564は補正された位相に係数2を乗算する。係数2がこの特定の実施形態で使用されるのは、(L−R)信号の搬送波が38kHzでパイロット信号周波数が19kHzであるからである。乗算器564の出力は、(L−R)信号に関する位相誤差を補正する必要のある位相角である。そのためこの位相角は、サイン/コサインテーブル570の位相角のサイン値及びコサイン値を定めるために使用される。
ここまでで、FMステレオ受信機で使用される全てのデジタル復号器及びその操作の方法が提供されたことが認識されるはずである。デジタル化された中間周波数の(DIF)FM受信機におけるFM多重化信号のステレオ信号を復号し混合するための、コスト効率の高い方法が提供された。本発明は特に、受信された弱いFM信号のステレオ生成に有利である。ステレオブレンド器で非常に細かいフィルタリングを用い、ステレオブレンド器でまず(L−R)信号をフィルタにかけることにより、ノイズの影響は、主な信号チャネルの(L+R)に影響を及ぼさずに大幅に低減される。従って、ノイズの影響は大幅に除去されるが、信号の忠実度は、マイナスに減衰されたりフィルタリングされたりせずに維持される。(L−R)信号は高周波数からバンド幅へとシフトされた周波数であるが、(L+R)信号はそうではない。従って、主な(L+R)信号チャネルでのノイズの影響は重大ではない。
位相同期ループは位相の推定及び補正を非常にコスト効率の高い方法で可能にする。最初に19kHzのパイロット信号と特定の所定周波数とを1kHzの信号を得るべく混合することにより、非常に低いサンプリングレートへの信号の更なるデシメーションが達成される。混合は、必要なルックアップテーブルが比較的小さくなるように実現される。特に、テーブルのサイズは、入力サンプリングレート、及びパイロット信号と混合される信号の周波数により決定される。毎秒240Kサンプルなので20kHzの信号が選択され
、コサインテーブルを実現する信号波形に必要なのは12点のみである。パイロット信号のサンプリングレートが低減された結果、位相同期ループ376は非常に低いサンプリングレートで操作可能になる。
本発明はソフトウェアで規定されている無線機の実施を可能にし、この実施は容易にプログラムも修正もできる。理解されるべきは、本明細書に記載した全ての機能が、全ての機能を実施するよう開発されたソフトウェア及びコードで実施できることである。ソフトウェアが容易に変更できることにより、音質及び選択度の機能を動的に変更するための柔軟性を高められる。周波数応答特性は修正でき、増幅は目的の用途の要望に基づいて変更可能である。
回路が本発明を実現するために使用される際には、アナログ要素を用いるより全てデジタルFM復号器を用いる方が好ましい。アナログ回路の老朽化により更に故障が起きやすくなる。あらゆるアナログ要素の動作特性に温度変化がマイナスに影響する。
本発明を実現する装置は、殆どの部分が、当業者に既知の電子部品及び電子回路で構成されているので、回路の詳細は、以上に図示したように必要と思われるより多くは説明しないが、これは本発明の基礎を成す概念の理解と認識のため、また本発明の教示を不明瞭にしたり本発明の教示から逸脱したりしないようにするためである。
前述の明細書では、本発明は特定の実施形態を参照して説明された。しかし、以下の請求項に説明する本発明の範囲から逸脱することなく様々な修正及び変更をなしうることを当業者は認識する。例えば、本発明は乗算器以外の様々な混合回路を用いて実現されてもよい。更に、乗算は、シフト機能によりシフト操作を用いて行うことができる。和や結合や加算の機能の達成には、様々なソフトウェア技術及びハードウェア回路が使用されてよい。フィルタ係数はソフトウェアで修正可能であってよい。従って、本明細書及び図面は限定の意味ではなく説明の意味のものであると見なすべきであり、全てのこのような修正は本発明の範囲内に含まれることを意図されている。
利益、他の利点、問題の解決策は、以上では特定の実施形態に関して説明された。しかし、利益、利点、問題の解決策、現れる又はより顕著になるあらゆる利益、利点、解決策をもたらすあらゆる構成要素(単数又は複数)は、任意の又は全ての請求項にとって、決定的だったり、必要だったり、不可欠だったりする特徴又は構成要素として解釈されるべきではない。本明細書で使用されているように、用語「含む(comprises)」、「含まれている(comprising)」、又はこれらの他の任意の変形物は、非排他的な包含に及ぶことを意図されており、そのため、プロセス、方法、項目、構成要素のリストからなる装置は、これらの構成要素のみを包含するのではなく、特にリストアップされていなかったりこれらのプロセス、方法、項目、装置に固有ではなかったりする他の構成要素も包含する場合がある。
本発明のステレオ復号器を利用している無線受信機のブロック図。 図1のベースバンドユニットの一部のブロック図。 図2の信号処理ユニットの一部のステレオ復号器のブロック図。 図3のステレオブレンド器のブロック図。 図4の位相同期ループのブロック図。

Claims (9)

  1. 入力信号及び第1の出力信号を有する復号器であって;
    所定の値と前記入力信号とを乗算して中間信号を生成する乗算器であって、前記入力信号はパイロット信号成分を有しており、前記中間信号中のパイロット信号成分は、前記入力信号中のパイロット信号成分よりも低い周波数であることと;
    前記中間信号を受信し、前記パイロット信号成分を出力として供給するフィルタと;
    前記フィルタの出力から前記パイロット信号成分を受信する位相同期ループであって、該位相同期ループが前記入力信号のパイロット信号成分の概算の位相を決定し、前記中間信号のパイロット信号成分の概算の位相を用いて少なくとも1つの三角関数を生成することと;
    同少なくとも1つの三角関数を用いて前記入力信号の第1のデータ成分と前記入力信号の第2のデータ成分とを位相同期させて、位相同期している第1のデータ成分を供給する手段と;
    前記位相同期している第1のデータ成分を用いて第1の出力信号を生成する手段と;を備える復号器。
  2. 前記復号器が第2の出力を有し、前記第1の出力信号が右ステレオチャネルであり、前記第2の出力信号が左ステレオチャネルであり、前記第1のデータ成分が左チャネルと右チャネルとの差であり、前記第2のデータ成分が左チャネルと右チャネルとの和である請求項1の復号器。
  3. 前記位相同期している第1のデータ成分を用いて前記第1の出力信号を生成する前記手段がステレオブレンド器からなる請求項1の復号器。
  4. 前記ステレオブレンド器が、
    第1のフィルタ出力を供給する第1のフィルタと;
    第2のフィルタ出力を供給する第2のフィルタと;
    前記第1のフィルタ及び前記第2のフィルタに結合されている結合回路であって、同結合回路が前記第1のフィルタ出力と前記第2のフィルタ出力とを結合して前記第1と第2の出力信号を生成する;
    請求項3の復号器。
  5. 前記第1のフィルタのフィルタ係数が選択可能であり、前記第2のフィルタのフィルタ係数も選択可能である請求項4の復号器。
  6. 左チャネルL及び右チャネルRの情報を含んでいる入力信号を復号化する方法であって、前記方法は、
    フィルタリング済みのL+R信号を生成するためにL+R信号をフィルタリングする工程であって、Lは左チャネルでRは右チャネルであることと;
    フィルタリング済みのL−R信号を生成するためにL−R信号をフィルタリングする工程と;
    前記L+R信号及び前記L−R信号をフィルタリングした後で、前記フィルタリング済みのL+R信号と前記フィルタリング済みのL−R信号とを結合して、左チャネル出力信号及び右チャネル出力信号を生成する工程と;
    を含む方法。
  7. 前記L+R信号をフィルタリングする工程及び前記L−R信号をフィルタリングする工程が少なくとも1つのFIRフィルタを用いて行われる請求項6に記載の方法。
  8. 前記L+R信号をフィルタリングする工程及び前記L−R信号をフィルタリングする工程がソフトウェアで行われる請求項6に記載の方法。
  9. ソフトウェアで修正可能なフィルタ係数を供給する工程を更に含む請求項8に記載の方法。
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