JP2000174835A - キャリア同期回路及び直交復調回路及び混信波除去装置 - Google Patents

キャリア同期回路及び直交復調回路及び混信波除去装置

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JP2000174835A
JP2000174835A JP10342843A JP34284398A JP2000174835A JP 2000174835 A JP2000174835 A JP 2000174835A JP 10342843 A JP10342843 A JP 10342843A JP 34284398 A JP34284398 A JP 34284398A JP 2000174835 A JP2000174835 A JP 2000174835A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は、再生キャリア信号の精度を高めるこ
とができないという問題点があったが、本発明では、再
生キャリア信号の精度を高め、混信波を的確に除去でき
るキャリア同期回路及び直交復調回路及び混信波除去装
置を提供する。 【解決手段】 キャリア信号を再生するにあたり、準同
期検波して得た複素ベースバンド信号を複素リミッタ回
路23によりその振幅を一定にし、第3のLPF回路2
4によりキャリア信号の成分を抽出し、さらにデジタル
PLL回路25によって、キャリア信号の位相にロック
し、当該ロックした位相で持続的に安定したキャリア信
号を再生して出力するキャリア同期回路及び直交復調回
路及び混信波除去装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
機及び中継放送装置に用いられるキャリア同期回路及び
直交復調回路及び混信波除去装置に係り、特に安定して
精度の高い再生キャリア信号を生成し、混信波を的確に
除去できるキャリア同期回路及び直交復調回路及び混信
波除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】日本国内では、テレビ放送信号が超短波
帯(VHF)のうち、90MHz〜108MHz及び1
70MHz〜222MHzで送信されている。一方、高
度100km付近に発生する電離層(E層)と略同じ高
度付近に突発的に現れる電離層として、スポラディック
E層(以下、「Eスポ」と略称する)と呼ばれるものが
あり、日本周辺では4月〜8月にかけてよく発生し、V
HF波の電波の異常伝搬を発生させ、国内のテレビ放送
信号に外国のFM音声放送波を混信させる原因となるこ
とが知られている。
【0003】そこで、従来から一部のテレビジョン放送
中継装置には、Eスポに起因する混信波の影響を除去す
るため、種々の装置(混信波除去装置)が組み込まれて
いる。近年、特にデジタル信号処理技術の発展により、
例えば、特開平10−294884号の「デジタル化E
スポ混信妨害除去回路」、特開平10−294901号
の「テレビジョン信号のデジタル処理方式」等に記載さ
れているようなデジタル処理を用いて、回路をLSI化
することでテレビジョン受像機に内蔵することが可能な
混信波除去装置が考案されている。
【0004】これらEスポに起因する混信波を除去する
ための従来のデジタル処理を用いた混信波除去装置に用
いられる直交復調回路について、図3を参照しつつ説明
する。図3は、従来の直交復調回路の一例を表す構成ブ
ロック図である。
【0005】従来の直交復調回路は、図3に示すよう
に、一般に、受信したテレビ放送信号をアナログ回路に
より、後段のデジタル回路におけるサンプリング周波数
の1/4の周波数の中間周波信号(IF信号)に変換す
るIF信号変換手段1と、当該IF信号を直接A/D変
換するA/D変換手段2と、局部発振信号(以下、「局
発信号」と略称する)を生成する手段としての局発信号
生成手段3と、局発信号を用いてA/D変換した信号を
準同期検波し、複素ベースバンド信号を生成する準同期
検波手段4と、複素ベースバンド信号から複素リミッタ
及び狭帯域ローパスフィルタ(LPF)を用いて複素キ
ャリア信号を抽出する複素キャリア信号抽出手段5と、
複素キャリア信号を用いて、複素ベースバンド信号の周
波数と位相とを補正し、完全直交同期検波された複素ベ
ースバンド信号を出力する補正手段6とから構成されて
いる。
【0006】また、局発信号生成手段3は、π/2ラジ
アンごとの余弦の符号に従って、一定時間ごとに「1,
0,−1,0,1…」のように変化するデータ系列であ
る同相局部発振信号(以下、「COS信号」と称する)
を出力するCOS信号生成手段と、π/2ラジアンごと
の正弦の符号を反転したものに従って、一定時間ごとに
「0,−1,0,1,0,…」のように変化するデータ
系列である直交局部発振信号(以下、「−SIN信号」
と称する)を出力する−SIN信号生成手段とから構成
されている。
【0007】次に、図3に示した従来の混信波除去装置
の直交復調回路の動作について説明すると、まず、IF
信号変換手段1が受信信号をサンプリング周波数の1/
4の周波数のIF信号に変換して出力し、A/D変換手
段2が、当該IF信号をA/D変換して出力する。
【0008】一方、局発信号生成手段3のCOS信号生
成手段と、−SIN信号生成手段とがそれぞれ、COS
信号と−SIN信号とを局発信号として出力し、準同期
検波手段4が、当該局発信号を用いてA/D変換手段2
が出力する信号を準同期検波して、複素ベースバンド信
号を生成して出力する。
【0009】そして、複素キャリア信号抽出手段5が、
複素リミッタ及び狭帯域LPFを用いて複素キャリア信
号を抽出して出力し、補正手段6が、複素キャリア信号
抽出手段5から入力される複素キャリア信号を用いて、
準同期検波手段4から入力される複素ベースバンド信号
の周波数と位相とを補正し、完全直交同期検波された複
素ベースバンド信号を出力するようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の直交復調回路では、IF信号変換手段が、アナログ
回路であり、混信波の影響により、IF信号の周波数に
揺らぎが発生したり、IF信号の周波数がずれたりする
場合がある。したがって、複素キャリア信号抽出手段の
精度を高めるために狭帯域LPFの帯域幅を狭めようと
すると、本来通過すべき周波数の信号が本来の位置から
揺らぎ等によりずれているために、通過させるべき映像
キャリア信号が通過せずに減衰して、復調映像信号に歪
みが発生するため、狭帯域LPFの帯域幅を狭めること
ができない。また、極端に通過帯域幅の狭いLPFを用
いると、狭帯域LPFのハードウエアの規模が大きくな
り、デジタル処理による混信波除去装置の利点である回
路規模の縮小を図ることができなくなるため、いずれに
しろ、狭帯域LPFの帯域幅を極端に狭めることは困難
である。
【0011】従って、映像キャリア周波数に近接した周
波数の混信波が到来すると、再生キャリア信号に混信波
が混入することになり、精度の高いキャリア信号を再生
できないという問題点があった。
【0012】さらに、面積の大きい白色部分を含む絵柄
の映像信号によって変調された変調波が受信された場
合、過変調やマルチパス歪み等により、キャリア成分が
消失したり、キャリア成分の強度が低下する等、再生キ
ャリア信号の精度が劣化するという問題点があった。
【0013】このように従来の直交復調回路を用いた混
信波除去装置では、再生キャリア信号の精度を高めるこ
とができず、劣化した再生キャリア信号に基づいて生成
された完全同期検波信号から混信波を検出して除去する
ので、混信波を的確に除去できないと同時に、出力され
る映像信号に歪みを与えるという問題点があった。
【0014】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、劣悪な混信環境のもとでも高い精度の再生キャリア
信号を得ることのできるキャリア同期回路及び直交復調
回路さらに、混信波除去装置を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための請求項1記載の発明は、キャリア同期回路
において、抽出したキャリア信号の位相にロックしてキ
ャリア信号を持続的に再生することを特徴としており、
安定して精度の高い再生キャリア信号を生成できる。
【0016】上記従来例の問題点を解決するための請求
項2記載の発明は、キャリア同期回路において、複素ベ
ースバンド信号の入力を受けて、当該複素ベースバンド
信号の振幅を一定にする複素リミッタ回路と、前記複素
リミッタ回路が出力する複素ベースバンド信号からキャ
リア信号を抽出する狭帯域ローパスフィルタ回路と、前
記狭帯域ローパスフィルタ回路から出力されるキャリア
信号の位相にロックし、当該ロックした位相で、持続的
にキャリア信号を再生し、出力するデジタルPLL回路
とを有することを特徴としており、安定して精度の高い
再生キャリア信号を生成できる。
【0017】上記従来例の問題点を解決するための請求
項3記載の発明は、キャリア同期回路において、複素ベ
ースバンド信号の入力を受けて、帯域制限を行う第2の
LPF回路と、前記帯域制限された複素ベースバンド信
号のサンプリング周波数をNTSC信号の色副搬送波周
波数に変換する第2のダウンサンプル回路と、前記第2
のダウンサンプル回路から出力される信号の振幅が一定
になるように制御する複素リミッタ回路と、前記複素リ
ミッタ回路が出力する信号の映像キャリア成分をキャリ
ア信号として抽出する狭帯域ローパスフィルタ回路と、
前記狭帯域ローパスフィルタ回路が出力するキャリア信
号の位相にロックし、当該ロックした位相で、持続的に
キャリア信号を再生して出力するデジタルPLL回路
と、前記デジタルPLL回路から入力されるキャリア信
号に、予め設定された信号を内挿して、サンプリング周
波数を高めるアップサンプル回路と、前記内挿によりサ
ンプリング周波数が高められたキャリア信号を補間し、
再生キャリア信号として出力する第4のLPF回路とを
有することを特徴としており、安定して精度の高い再生
キャリア信号を生成できる。
【0018】上記従来例の問題点を解決するための請求
項4記載の発明は、請求項2又は請求項3記載のキャリ
ア同期回路において、デジタルPLL回路が、中間周波
信号の映像キャリア周波数と、NTSC信号の色副搬送
波周波数の2倍の周波数との差をあらわす周波数誤差信
号を出力するデジタルPLL回路であり、前記デジタル
PLL回路が出力する周波数誤差信号から高周波成分を
除去するループフィルタ回路と、前記ループフィルタ回
路が出力する信号に基づいて、中間周波信号の生成に用
いる局部発振信号を出力する電圧制御発振器とを有する
ことを特徴としており、安定して精度の高い再生キャリ
ア信号を生成でき、かつ、IF信号の周波数を安定にで
きる。
【0019】上記従来例の問題点を解決するための請求
項5記載の発明は、請求項2又は請求項3又は請求項4
記載のキャリア同期回路において、デジタルPLL回路
は、位相比較手段と、積分手段と、発振手段とを具備
し、前記位相比較手段が、入力される複素キャリア信号
の位相と、再生した複素キャリア信号の位相との位相差
を位相誤差信号として出力するとともに、入力される複
素キャリア信号の振幅が予め定めた一定の値より小さく
なったときに、前記位相誤差信号を強制的に位相差がな
いことを表すゼロデータとして出力する位相比較手段で
あり、前記積分手段が、前記位相誤差信号から前記発振
手段を制御する信号を生成して出力する積分手段であ
り、前記発振手段が、前記積分手段が出力する信号に基
づいて複素キャリア信号の位相を生成し、当該位相から
複素キャリア信号を再生して出力するとともに、当該再
生した複素キャリア信号の位相を前記位相比較手段に帰
還して出力する発振手段であるデジタルPLL回路であ
ることを特徴としており、安定して精度の高い再生キャ
リア信号を生成できる。
【0020】上記従来例の問題点を解決するための請求
項6記載の発明は、請求項5記載のキャリア同期回路に
おいて、位相比較手段は、入力された複素キャリア信号
の位相としての逆正接を演算する逆正接回路と、前記発
振手段が再生した複素キャリア信号の位相と、当該演算
した逆正接との差を位相誤差信号として演算する引算器
と、前記位相誤差信号を−π〜πまでの値に変換する第
1の±π化回路と、位相差がないことを表す信号として
のゼロデータを出力するゼロデータ回路と、入力された
複素キャリア信号の絶対値を演算して出力する絶対値回
路と、前記絶対値回路が出力する絶対値が、予めキャリ
ア信号が消失しているか否かを区別するレベルとして設
定されているしきい値を超えているか否かにより、入力
された複素キャリア信号のレベルが十分なレベルになっ
ているか否かを判断する第1のスレショルド回路と、前
記第1のスレショルド回路が、キャリア信号が十分なレ
ベルになっていると判断する場合には、前記第1の±π
化回路が出力する位相誤差信号を出力し、前記第1のス
レショルド回路が、キャリア信号が十分なレベルになっ
ていないと判断する場合には、前記ゼロデータ回路が出
力する信号を出力する第1のセレクタ回路とを有する位
相比較手段であることを特徴としており、安定して精度
の高い再生キャリア信号を生成できる。
【0021】上記従来例の問題点を解決するための請求
項7記載の発明は、請求項5又は請求項6記載のキャリ
ア同期回路において、発振手段が、第3の加算器と、第
2の±π化回路と、第2のラッチ回路と、COS回路
と、SIN回路とを具備する数値制御発振器回路であっ
て、前記第3の加算器が、積分手段から入力される制御
信号と前記第2のラッチ回路が出力する信号とを加算し
て出力する第3の加算器であり、前記第2の±π化回路
が、前記第3の加算器が出力する信号を−π〜πまでの
値に変換する第2の±π化回路であり、前記第2のラッ
チ回路が、前記第2の±π化回路が出力する信号をラッ
チして出力する第2のラッチ回路であり、前記COS回
路が、前記第2のラッチ回路が出力する信号の余弦を出
力するCOS回路であり、前記SIN回路が、前記第2
のラッチ回路が出力する信号の正弦を出力するSIN回
路であることを特徴としており、安定して精度の高い再
生キャリア信号を生成できる。
【0022】上記従来例の問題点を解決するための請求
項8記載の発明は、請求項5又は請求項6又は請求項7
記載のキャリア同期回路において、積分手段は、前記位
相比較手段が出力する信号に、引き込み時の直接項係数
と、保持時の直接項係数と、引き込み時の積分項係数
と、保持時の積分項係数とを各々乗算する第1〜第4の
固定値乗算回路と、前記位相比較手段が出力する検出位
相誤差信号が、引き込みが完了して、保持の動作を行う
べき誤差として予め設定されているしきい値を超えてい
るか否かにより、引き込みを完了したか否かを判断する
第2のスレショルド回路と、前記第2のスレショルド回
路が引き込みを完了したと判断した時には、前記第2の
固定値乗算回路が出力する信号を出力し、前記第2のス
レショルド回路が引き込みを完了していないと判断した
時には、前記第1の固定値乗算回路が出力する信号を出
力する第2のセレクタ回路と、前記第2のスレショルド
回路が引き込みを完了したと判断した時には、前記第4
の固定値乗算回路が出力する信号を出力し、前記第2の
スレショルド回路が引き込みを完了していないと判断し
た時には、前記第3の固定値乗算回路が出力する信号を
出力する第3のセレクタ回路と、前記第3のセレクタ回
路が出力する信号を積分する積分回路と、前記第2のセ
レクタ回路が出力する信号と前記積分回路により積分さ
れた信号とを加算し、制御信号として出力する第2の加
算器とを有する積分手段であることを特徴としており、
安定して精度の高い再生キャリア信号を生成できる。
【0023】上記従来例の問題点を解決するための請求
項9記載の発明は、請求項8記載のキャリア同期回路に
おいて、積分手段が、積分回路が出力する信号をアナロ
グ信号に変換し、周波数誤差信号として出力するD/A
変換回路とを有する積分手段であることを特徴としてお
り、当該周波数誤差信号をIF信号の再生に用いる局部
発振信号を制御する信号として用いれば、IF信号の周
波数を安定にできる。
【0024】上記従来例の問題点を解決するための請求
項10記載の発明は、請求項4又は請求項9記載のキャ
リア同期回路において、デジタルPLL回路から出力さ
れる周波数誤差信号の高周波成分を除去するループフィ
ルタ回路と、前記ループフィルタ回路から出力される信
号に基づいて、IF信号を生成するための局部発振信号
を生成して出力する電圧制御発振器とを有することを特
徴としており、IF信号の周波数を安定にできる。
【0025】上記従来例の問題点を解決するための請求
項11記載の発明は、直交復調回路において、局部発振
信号とTVチューナ等から入力されるRF信号とを乗算
して周波数変換を行う乗算器と、前記乗算器における周
波数変換で生じたイメージ信号等不要成分を除去して、
アナログのIF信号として出力するバンドパスフィルタ
回路と、前記バンドパスフィルタ回路が出力するアナロ
グのIF信号をデジタルのIF信号に変換するA/D変
換回路と、前記A/D変換回路が出力する信号のNTS
C変調波における両側波帯領域の信号成分を減衰させる
ステップナイキストフィルタ回路と、前記ステップナイ
キストフィルタ回路が出力する信号を準同期検波し、複
素ベースバンド信号を出力する準同期検波回路と、前記
複素ベースバンド信号から準同期検波に伴って発生した
イメージ成分を除去する第1のローパスフィルタ回路
と、前記第1のローパスフィルタ回路が出力する信号の
サンプリング周波数を変換する第1のダウンサンプル回
路と、前記第1のダウンサンプル回路が出力する信号を
一定の時間遅延する遅延回路と、前記複素ベースバンド
信号からキャリア信号の再生を行い、再生したキャリア
信号を出力する請求項1乃至請求項10記載のキャリア
同期回路と、前記キャリア同期回路から出力される再生
キャリア信号に基づいて、前記遅延回路から出力される
信号の周波数位相誤差を補正し、完全同期検波した信号
を出力する位相回転回路とを有することを特徴としてお
り、安定した複素ベースバンド信号を出力できる。
【0026】上記従来例の問題点を解決するための請求
項12記載の発明は、混信波除去装置において、請求項
11記載の直交復調回路が出力する信号に基づいて、混
信波を検出して除去することを特徴としており、混信波
を的確に除去できる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係るキ
ャリア同期回路は、同相成分と直交成分とを有する複素
キャリア信号(以下、「キャリア信号」と略称する)を
再生するにあたり、準同期検波して得た複素ベースバン
ド信号を複素リミッタ回路によりその振幅を一定にし、
狭帯域ローパスフィルタ回路によりキャリア信号の成分
を抽出し、さらにデジタルPLL回路によって、キャリ
ア信号の位相にロックしたキャリア信号を再生すること
で、キャリア信号の精度を高め、かつ、抽出したキャリ
ア信号のレベルが減衰し、又は消失してもPLL回路の
特性によりキャリア信号を持続的に安定して出力できる
ものである。
【0028】また、かかるキャリア同期回路を用いた、
本発明の実施の形態に係る直交復調回路は、安定したキ
ャリア信号に基づいて準同期検波して得た複素ベースバ
ンド信号の周波数位相誤差を補正し、完全直交同期検波
された複素ベースバンド信号を得て出力するものであ
り、安定した複素ベースバンド信号を出力できるもので
ある。
【0029】さらに、かかる直交復調回路を用いた、本
発明の実施の形態に係る混信波除去装置は、安定した複
素ベースバンド信号に基づいて混信波を検出し、除去す
るので、混信波を的確に除去できると共に歪みの少ない
復調信号を得ることができるものである。
【0030】本発明の実施の形態に係る直交復調回路を
図1を使って説明する。図1は、本発明の実施の形態に
係る直交復調回路の構成ブロック図である。本発明の実
施の形態に係る直交復調回路は、図1に示すように、局
発信号とTVチューナ等から入力されるRF信号とを乗
算して周波数変換を行う手段としての乗算器11と、周
波数変換で生じたイメージ信号等不要成分を除去する手
段としてのBPF回路12と、アナログのIF信号をデ
ジタルのIF信号に変換する手段としてのA/D変換回
路13と、ステップナイキストフィルタ回路14と、C
OS信号及び−SIN信号を局発信号として準同期検波
を行い、同相成分と直交成分との各成分にわけて、複素
ベースバンド信号を出力する手段としての準同期検波回
路15と、複素ベースバンド信号の同相成分と直交成分
とに対応して設けられ、各々対応する成分の複素ベース
バンド信号から準同期検波に伴って発生したイメージ成
分を除去する手段としての2つの第1のLPF回路16
a,16bと、第1のLPF回路16a,16bの各々
に対応して設けられ、各信号のサンプリング周波数を変
換する手段としての第1のダウンサンプル回路17a,
17bと、第1のダウンサンプル回路17a,17bに
対応して設けられ、各信号を一定の時間遅延する手段と
しての遅延回路18a,18bと、各信号の入力を受け
て、周波数位相誤差を補正し、完全同期検波した信号を
出力する手段としての位相回転回路19と、キャリア信
号の再生を行い、再生したキャリア信号を同相成分と直
交成分とにわけて出力するとともに、IF信号を生成す
るための局発信号を出力する手段としてのキャリア同期
回路20とから基本的に構成されている。
【0031】また、キャリア同期回路20は、図1に示
したように、後にサンプリング周波数を変換する際に、
同相成分と直交成分の各信号に対応して設けられ、各対
応する信号に折り返し歪みが生じないよう、帯域制限を
行う手段としての第2のLPF回路21a,21bと、
第2のLPF回路21a,21bに対応して設けられ、
サンプリング周波数をNTSC信号の色副搬送波周波数
に変換する手段としての第2のダウンサンプル回路22
a,22bと、第2のダウンサンプル回路22a,22
bが出力する複素ベースバンド信号の振幅すなわち絶対
値が一定になるように処理する手段としての複素リミッ
タ回路23と、複素リミッタ回路23が出力する同相成
分と直交成分の各信号に対応して設けられ、対応する各
信号の映像キャリア成分以外の成分を除去する手段とし
ての第3のLPF回路(狭帯域ローパスフィルタ回路)
24a,24bと、第3のLPF回路24a,24bが
出力する信号(複素キャリア信号)の位相にロックし、
当該位相で、持続的に複素キャリア信号を再生して出力
することで、当該キャリア信号の精度を高め、複素キャ
リア信号の振幅が小さい場合でも安定した複素キャリア
信号を自走して再生し、出力するとともに、IF信号の
映像キャリア周波数と、NTSC信号の色副搬送波周波
数の2倍の周波数との差をあらわす信号を周波数誤差信
号として出力する手段としてのデジタルPLL回路25
と、デジタルPLL回路25から入力される同相成分と
直交成分の各信号に「0」の信号を内挿して、サンプリ
ング周波数を高めるアップサンプル回路26a,26b
と、内挿によりサンプリング周波数が高められた各信号
に対応して設けられ、各信号を補間して再生したキャリ
ア信号として出力する手段としての第4のLPF回路2
7a,27bと、デジタルPLL回路25が出力する周
波数誤差信号から高周波成分を除去する手段としてのル
ープフィルタ回路28と、ループフィルタ回路28が出
力する信号に基づいて、乗算器11がIF信号を生成す
るために用いる局発信号を出力する手段としてのVCO
29とから構成されている。
【0032】以下、各部を具体的に説明する。乗算器1
1は、キャリア同期回路20から入力される局発信号と
TVチューナ等から入力されるRF信号(アンテナから
入力された、混信波を含む信号を所定のレベルに増幅し
た信号)とを乗算してRF信号の周波数変換を行い、例
えば、理想的には、RF信号をサンプリング周波数2
8.63636MHzの1/4の周波数である7.15
809MHzのIF信号に変換して出力するものであ
る。ここで、28.63636MHzとは、NTSC信
号の色副搬送波周波数の8倍の周波数であり、従って、
7.15809MHzは、NTSC信号の色副搬送波周
波数の2倍の周波数である。
【0033】BPF回路12は、乗算器11から入力さ
れるIF信号から周波数変換に伴って生じるイメージ成
分と不要な帯域の成分とを除去して出力するものであ
る。A/D変換回路13は、BPF回路12から入力さ
れる信号を例えば28.63636MHz(NTSC信
号の色副搬送波周波数の8倍の周波数)のクロック周波
数でデジタル信号に変換し、デジタルのIF信号として
出力するものである。
【0034】ステップナイキストフィルタ回路14は、
NTSC信号が残留側波帯信号であることから、そのま
ま検波すると、映像信号に歪みが生じることを考慮し
て、映像キャリア周波数の近傍の周波数(±1.25M
Hz)、すなわち両側波帯(DSB;DoubleSideBand)
領域の信号をSSB(SingleSideBand)領域の信号成分
に比べて約6dB程度、減衰させるものである。
【0035】準同期検波回路15は、COS信号及び−
SIN信号を局発信号として用いて、ステップナイキス
トフィルタ14が出力する信号を準同期検波し、同相成
分と直交成分との各成分を有する複素ベースバンド信号
を出力するものである。
【0036】第1のLPF回路16aは、準同期検波回
路15が出力する複素ベースバンド信号の同相成分から
準同期検波に伴って発生したイメージ成分を除去するも
のであり、第1のLPF回路16bは、準同期検波回路
15が出力する複素ベースバンド信号の直交成分から準
同期検波に伴って発生したイメージ成分を除去するもの
である。
【0037】第1のダウンサンプル回路17aと、第1
のダウンサンプル回路17bとは、それぞれ第1のLP
F回路16aから入力された信号と第1のLPF回路1
6bから入力された信号とを2:1の割合いで間引い
て、サンプリング周波数を28.63636MHzか
ら、その半分の14.31818MHz(NTSC信号
の色副搬送波周波数の4倍の周波数)に変換するもので
ある。
【0038】遅延回路18a及び遅延回路18bは、そ
れぞれ第1のダウンサンプル回路17aと、第1のダウ
ンサンプル回路17bとから入力された信号を一定時間
遅延させて、後に説明する、キャリア同期回路20がキ
ャリア信号を再生して位相回転回路19に出力するタイ
ミングと一致するようにして、位相回転回路19に出力
するものである。
【0039】位相回転回路19は、キャリア同期回路2
0が再生して出力する同相成分と直交成分とを有する複
素キャリア信号に基づいて、遅延回路18a,bから入
力される同相成分と直交成分とを有する複素ベースバン
ド信号の周波数位相誤差を補正し、完全同期検波出力の
同相成分及び直交成分として出力するものである。
【0040】また、キャリア同期回路20の第2のLP
F回路21aと、第2のLPF回路21bとは、それぞ
れ第1のダウンサンプル回路17aと、第1のダウンサ
ンプル回路17bとから入力された信号から映像キャリ
ア周波数の近傍の成分のみを取り出して、後にダウンサ
ンプル回路22にて折り返し歪みが生じないように帯域
制限を行って、出力するものである。
【0041】第2のダウンサンプル回路22aと、第2
のダウンサンプル回路22bとは、それぞれ、第2のL
PF回路21aと、第2のLPF回路21bとが出力す
る信号を例えば4:1に間引いて、サンプリング周波数
を3.57954MHz(NTSC信号の色副搬送波周
波数)に変換して出力するものである。
【0042】複素リミッタ回路23は、第2のダウンサ
ンプル回路22a,22bが出力する複素信号の振幅す
なわち絶対値が一定になるように処理して、一定振幅の
複素ベースバンド信号を出力するものである。複素リミ
ッタ回路23の具体的な構成としては、特開平10−3
03999号の「複素搬送波リミッタ回路」に示すよう
なものが考えられる。
【0043】第3のLPF回路24aと第3のLPF回
路24bとは、狭帯域ローパスフィルタ回路であり、そ
れぞれ複素リミッタ回路23が出力する同相成分と直交
成分の各成分の信号に対応して設けられ、対応する各信
号の映像キャリア成分以外の成分を除去して出力するも
のである。
【0044】デジタルPLL回路25は、第3のLPF
回路24aと第3のLPF回路24bとが出力する同相
成分と直交成分の各成分の信号(複素キャリア信号)の
精度を高めるとともに、複素キャリア信号の振幅が小さ
い場合でも安定したキャリア信号を再生して出力すると
ともに、IF信号の映像キャリア周波数と、NTSC信
号の色副搬送波周波数の2倍の周波数との差をあらわす
信号を周波数誤差信号として出力するものである。
【0045】つまり、デジタルPLL回路25は、第3
のLPF回路24の通過帯域を狭める代わりに、PLL
回路の特性により、第3のLPF回路24が出力する複
素キャリア信号の精度を高め、また、同様にPLL回路
の特性として、信号の入力がなくても一定の期間は自走
動作する、いわゆる、フライホイール効果があるため、
複素キャリア信号が過変調やマルチパス歪み等によって
消失してしまったり、減衰してしまっていても、安定し
たキャリア信号を再生するものである。デジタルPLL
回路25の具体的な構成については、後述する。
【0046】アップサンプル回路26aとアップサンプ
ル回路26bとは、それぞれ、デジタルPLL回路25
から入力される同相成分と直交成分の各信号に「0」の
信号を内挿して、サンプリング周波数を高め、例えば、
4倍の14.31818MHzの周波数に変換するもの
である。第4のLPF回路27aと第4のLPF回路2
7bとは、それぞれアップサンプル回路26aとアップ
サンプル回路26bとから入力される信号を補間して、
再生したキャリア信号として出力するものである。
【0047】ループフィルタ回路28は、デジタルPL
L回路25が出力する周波数誤差信号から高周波成分を
除去するものである。VCO29は、電圧制御発振器で
あり、ループフィルタ28から入力される信号に基づい
て、IF信号を生成するために用いる局発信号を出力す
るものである。尚、VCO29の制御は、デジタルPL
L回路25の応答速度に比べ、十分遅いものとして、互
いのフィードバック制御が競合しないようにしておくこ
とが好適である。そうでないと、デジタルPLL回路2
5が応答しないうちに、VCO29が制御され、的確な
制御ができなくなるからである。
【0048】ここで、デジタルPLL回路25の構成に
ついて、図2を参照しつつ説明する。図2は、デジタル
PLL回路25の一例を表す構成ブロック図である。P
LL回路は、一般に、位相比較手段と、積分手段と、発
振手段とから構成されているものであるが、ここでは、
図2を用いて、発振手段として、NCO(数値制御発振
器)を用いたデジタル信号処理型の2次Tan−DPL
L回路について説明する。デジタルPLL回路25は、
他の回路構成であっても構わない。
【0049】図2に示すデジタルPLL回路は、入力さ
れる複素キャリア信号と、再生した複素キャリア信号の
位相誤差を位相誤差信号として出力するとともに、入力
される複素キャリア信号の振幅が一定の値より小さくな
ったときに、位相誤差信号を強制的にゼロとして出力す
る手段としての位相比較手段71と、入力される複素キ
ャリア信号に基づいて、当該位相誤差信号からIF信号
の映像キャリア周波数とNTSC信号の色副搬送波周波
数の2倍の周波数との差をあらわす周波数誤差信号と、
キャリア信号を再生するために必要なNCOの発振周波
数を制御する信号としてのNCO制御信号とを生成する
積分手段72と、積分手段72が出力するNCO制御信
号に基づいてキャリア信号の位相の値を再生し、当該値
から再生したキャリア信号として、同相成分と直交成分
とにわけて出力するとともに、当該再生したキャリア信
号の位相の値を位相比較手段71に帰還して出力するN
CO回路(数値制御発振器回路)73とから構成されて
いる。
【0050】位相比較手段71は、図2に示すように、
入力された同相成分と直交成分との各成分の複素キャリ
ア信号から、当該複素キャリア信号の位相を演算する手
段としての逆正接回路41と、NCO回路73が再生し
た複素キャリア信号の位相と、当該演算した位相との差
(位相誤差信号)を演算する手段としての引算器42
と、位相誤差信号θをθ=θ0+2πn(ここでnは、
整数)となるようなθ0(−π<θ0<π)の値に変換す
る手段としての第1の±π化回路43と、「0」の値を
表す信号としてのゼロデータを出力する手段としてのゼ
ロデータ回路44と、入力された同相成分と直交成分と
を有する複素キャリア信号の絶対値を演算して出力する
手段としての絶対値回路45と、絶対値回路45が出力
する絶対値が、予めキャリア信号が消失しているか否か
を区別するレベルとして設定されているしきい値を超え
ているか否かを判断して、キャリア信号のレベルが十分
なレベルになっているか否かを判断する手段としての第
1のスレショルド回路46と、第1のスレショルド回路
46が、キャリア信号が十分なレベルになっていると判
断する場合には、第1の±π化回路43が出力する位相
誤差信号θ0を積分手段72に出力し、そうでない場合
には、ゼロデータ回路44が出力する「0」を表す信号
を積分手段72に選択的に出力する手段としての第1の
セレクタ回路47とから構成されている。
【0051】また、積分手段72は、位相比較手段71
が出力する信号に、引き込み時の直接項係数α1と、保
持時の直接項係数α2と、引き込み時の積分項係数β1
と、保持時の積分項係数β2とを各々乗算する手段とし
ての第1〜第4の固定値乗算回路48a〜48dと、位
相比較手段71の第1の±π化回路43が出力する位相
誤差信号θ0が、予め引き込みが完了して、保持の動作
を行うべき誤差として設定されているしきい値を超えて
いるか否かを判定し、引き込みを完了したか否かを判断
する手段としての第2のスレショルド回路49と、第2
のスレショルド回路49が引き込みを完了したと判断し
た時には、保持時の直接項係数α2を乗算する第2の固
定値乗算回路48bが出力する信号を選択的に出力し、
そうでない時には、引き込み時の直接項係数α1を乗算
する第1の固定値乗算回路48aが出力する信号を選択
的に出力する手段としての第2のセレクタ回路50a
と、第2のスレショルド回路49が引き込みを完了した
と判断した時には、保持時の積分項係数β2を乗算する
第4の固定値乗算回路48dが出力する信号を選択的に
出力し、そうでない時には、引き込み時の積分項係数β
1を乗算する第3の固定値乗算回路48cが出力する信
号を選択的に出力する手段としての第3のセレクタ回路
50bと、当該第3のセレクタ回路50bが出力する信
号を積分する手段としての第1の加算器51とクリップ
回路52とラッチ回路53(請求項において、第1の加
算器51とクリップ回路52とラッチ回路53とをまと
めて、「積分回路」と称する)と、第2のセレクタ回路
50aが出力する信号とラッチ回路53が出力する信号
とを加算し、キャリア信号を再生するために必要な信号
(NCO制御信号)として出力する手段としての第2の
加算器54と、ラッチ回路53が出力する信号をアナロ
グ信号に変換して、周波数誤差信号として出力するD/
A変換回路55とから構成されている。
【0052】さらに、NCO回路73は、積分手段72
の第2の加算器54が出力する信号を−π〜πの範囲に
維持しつつ積分を行い、キャリア信号の位相に相当する
信号を出力する手段としての第3の加算器56と第2の
±π化回路57と第2のラッチ回路58と、ラッチ回路
58が出力する、キャリア信号の位相に相当する信号か
ら、キャリア信号の同相成分を再生して出力するCOS
回路59と、同様に、キャリア信号の位相に相当する信
号から、キャリア信号の直交成分を再生して出力するS
IN回路60とから構成されている。
【0053】以下、各部を具体的に説明すると、位相比
較手段71の逆正接回路41は、入力された同相成分と
直交成分とを有する複素キャリア信号から、当該複素キ
ャリア信号の逆正接を演算し、位相信号として出力する
ものである。逆正接回路41は、例えば、複素キャリア
信号の各成分に対応する逆正接の値を予め格納したRO
M(読み出し専用メモリ)を用いれば実現することがで
きる。
【0054】引算器42は、逆正接回路41が出力する
位相信号とNCO回路73から入力される、再生したキ
ャリア信号の位相を表す信号との差を演算して、位相誤
差信号として出力するものである。
【0055】第1の±π化回路43は、引算器42が出
力する位相誤差信号θをθ=θ0+2πn(ここでnは
整数)となるようなθ0(−π<θ0<π)に変換するも
のである。例えば正接の値は、−π〜πまでに対応する
値を周期的に繰り返すものであるので、このような性質
を利用したものである。
【0056】ゼロデータ回路44は、θ0=0である場
合に第1の±π化回路43が出力すべき値(ゼロデー
タ)を出力しているものである。つまり、ゼロデータと
は、位相誤差が「0」であることを表す位相誤差信号で
ある。
【0057】絶対値回路45は、入力されるキャリア信
号の同相成分と直交成分との各成分の信号から、キャリ
ア信号の振幅絶対値、すなわち当該キャリア信号に、そ
の複素共役を乗算し、さらに平方根を求めた結果を表す
信号を出力するものである。
【0058】第1のスレショルド回路46は、絶対値回
路45が演算した振幅絶対値が、予めキャリア信号が十
分な振幅を有しているか否かを判定するために設定され
ているしきい値を超えているかを判断し、判断の結果を
表す信号を出力するものである。
【0059】第1のセレクタ回路47は、第1のスレシ
ョルド回路46から入力される信号に従って、キャリア
信号が十分な振幅を有していると判断された場合には、
第1の±π化回路43が出力する信号を選択的に、積分
手段72に出力し、そうでなければ、ゼロデータ回路4
4が出力する信号を選択的に、積分手段72に出力する
ものである。
【0060】つまり、位相比較手段71は、入力される
複素キャリア信号の同相成分と直交成分とを逆正接回路
41と絶対値回路45とに分配して入力し、逆正接回路
41が位相信号を生成して出力し、絶対値回路45が複
素キャリア信号の振幅絶対値を表す信号を出力し、引算
器42が逆正接回路41が出力する位相信号と、NCO
回路73が出力する再生したキャリア信号の位相信号と
の差を位相誤差信号として演算し、第1の±π化回路4
3が当該位相誤差信号(請求項において、「検出位相誤
差信号」と称する)を−π〜πまでの値として出力す
る。
【0061】一方、絶対値回路45が出力する振幅絶対
値を表す信号に従って、第1のスレショルド回路46
が、入力された複素キャリア信号の振幅が十分であるか
否かを判断し、十分であると判断した場合には、第1の
セレクタ回路47が、第1の±π化回路43から入力さ
れる位相誤差信号を選択的に出力し、第1のスレショル
ド回路46が、入力された複素キャリア信号の振幅が十
分でないと判断した場合には、第1のセレクタ回路47
が、ゼロデータ回路44が出力している、ゼロデータ
(位相誤差が「0」であるとする位相誤差信号)を出力
するようになる。
【0062】入力される複素キャリア信号の振幅絶対値
が極端に小さくなると、かかる複素キャリア信号から得
られる位相信号の精度が悪くなって、再生される複素キ
ャリア信号の精度が悪化することが考えられ、また、過
変調などで、ある程度の時間、入力される複素キャリア
信号が消失した場合に、正常な複素キャリア信号が持続
的に再生できなくなることが考えられるが、このような
位相比較手段71によれば、入力される複素キャリア信
号の振幅絶対値が、予め設定された値より小さくなる
と、位相誤差信号を強制的にゼロとして、デジタルPL
L回路の状態を保持し、NCOを持続発振させることが
できる効果がある。
【0063】また、積分手段72の各部について説明す
ると、第1〜第4の固定値乗算回路48a〜48dは、
それぞれ、位相比較手段71のセレクタ回路47が出力
する位相誤差に、引き込み時の直接項係数α1と、保持
時の直接項係数α2と、引き込み時の積分項係数β1
と、保持時の積分項係数β2とを乗算するものである。
【0064】これにより、γi=αxi+βΣxiのよう
な数式(ここでxは、セレクタ回路47が出力する信
号)を演算して、周波数誤差信号(βΣxiの部分)と
再生キャリア信号を生成するために必要なNCO制御信
号γとを得るようになっている。尚、Σはiについての
加算である。
【0065】第2のスレショルド回路49は、予め位相
比較手段71の第1の±π化回路43が出力する位相誤
差信号に基づいて、引き込みの動作を完了したか否かを
判断するために設定されているしきい値と、第1の±π
化回路43が出力する位相誤差信号とを比較し、第1の
±π化回路43が出力する位相誤差信号がしきい値を超
えている時には、引き込みの動作を完了していないと判
断して、引き込みの動作を完了していないことを表す信
号を第2のセレクタ回路50aと、第3のセレクタ回路
50bとに出力するものである。また、第2のスレショ
ルド回路49は、第1の±π化回路43が出力する位相
誤差信号がしきい値を超えていない時には、引き込みの
動作を完了したと判断して、引き込みの動作を完了した
ことを表す信号を第2のセレクタ回路50aと、第3の
セレクタ回路50bとに出力するものである。
【0066】ここで、第2のスレショルド回路49は、
持続的に電気的な振動を出力してしまう、いわゆるハン
チングを防止するため、入力信号の絶対値を一定期間平
均して得られた値で比較・判定するのが好適である。
【0067】第2のセレクタ回路50aは、第2のスレ
ショルド回路49から引き込みの動作を完了したことを
表す信号の入力を受けて、第2の固定値乗算回路48b
が出力する信号を選択的に第2の加算器54に出力する
ものである。また、第2のセレクタ回路50aは、第2
のスレショルド回路49から引き込みの動作を完了して
いないことを表す信号の入力を受けて、第1の固定値乗
算回路48aが出力する信号を選択的に第2の加算器5
4に出力するものである。
【0068】第3のセレクタ回路50bは、第2のスレ
ショルド回路49から引き込みの動作を完了したことを
表す信号の入力を受けて、第4の固定値乗算回路48d
が出力する信号を選択的に第1の加算器51に出力する
ものである。また、第3のセレクタ回路50bは、第2
のスレショルド回路49から引き込みの動作を完了して
いないことを表す信号の入力を受けて、第3の固定値乗
算回路48cが出力する信号を選択的に第1の加算器5
1に出力するものである。
【0069】第1の加算器51は、第3のセレクタ50
bから入力される信号と、ラッチ回路53から帰還して
入力される信号とを加算して、クリップ回路52に出力
するものである。クリップ回路52は、第1の加算器5
1から入力される信号が第1のラッチ回路53が保持で
きるとする大きさを超えてしまわないように、いわゆる
オーバーフロー処理、及びアンダーフロー処置を行うも
のである。
【0070】第1のラッチ回路53は、クリップ回路5
2から入力される信号を一時的に記憶(ラッチ)して、
第1の加算器51に帰還して出力するとともに、第2の
加算器54に出力し、さらに、D/A変換回路55にも
出力するものである。従って、第1の加算器51とクリ
ップ回路52と第1のラッチ回路53とは、全体として
巡回的に加算を行って、積分を実行するものである。
【0071】第2の加算器54は、第2のセレクタ回路
50aから入力された信号とラッチ回路53から入力さ
れた信号とを加算して、NCO回路73に出力するもの
である。また、デジタルPLL回路が十分に同期してい
る状態(引き込みを完了した状態)では、第1のラッチ
回路53が保持し、出力する値は、デジタルPLL回路
に入力された複素キャリア信号の基となるIF信号の周
波数誤差に比例している。そこで、D/A変換回路55
は、当該第1のラッチ回路53が出力する信号をアナロ
グ信号に変換して、周波数誤差信号として出力するもの
である。
【0072】つまり、積分手段72は、位相比較手段7
1の第1のセレクタ回路47が出力する位相誤差信号
に、第1〜第4の固定値乗算回路48a〜48dによっ
て、それぞれ引き込み時の直接項係数α1と、保持時の
直接項係数α2と、引き込み時の積分項係数β1と、保
持時の積分項係数β2とを乗算し、第1の±π化回路4
3から入力される位相誤差信号に基づいて、第2のスレ
ショルド回路49が引き込みの動作を完了したか否かを
判断し、引き込みの動作を完了したと判断すると、第2
のセレクタ回路50aと第3のセレクタ回路50bと
が、それぞれ第2の固定値乗算回路48bと、第4の固
定値乗算回路48dとが出力する信号をそれぞれ選択的
に第2の加算器54と、第1の加算器51とに出力し、
第2のスレショルド回路49が引き込みの動作を完了し
ていないと判断した時には、第2のセレクタ回路50a
と第3のセレクタ回路50bとが、それぞれ第1の固定
値乗算回路48aと、第3の固定値乗算回路48cとが
出力する信号をそれぞれ選択的に第2の加算器54と、
第1の加算器51とに出力するようになる。
【0073】一方、第1の加算器51とクリップ回路5
2と第1のラッチ回路53とが、第3のセレクタ回路5
0bから入力される信号を積分して出力し、第2の加算
器54が第2のセレクタ回路50aから入力される信号
と当該積分の結果とを加算して、NCO回路73に出力
するとともに、D/A変換回路55が、当該第1のラッ
チ回路53から入力される信号をアナログ信号に変換
し、周波数誤差信号として出力するようになる。
【0074】このような積分手段72によれば、RF信
号をIF信号に周波数変換する際に使用する局発信号の
周波数を制御する信号としてD/A変換回路55が出力
する信号を使用することで、IF信号の映像キャリア周
波数をサンプリング周波数の整数分の1に正確に同期さ
せることができ、量子化に伴う高調波成分の折り返しを
映像キャリア周波数に一致させて、フリッカやビートの
発生を防止できる効果がある。
【0075】第3の加算器56は、第2の加算器54が
出力する信号と、第2のラッチ回路58が出力する信号
とを加算して出力するものである。第2の±π化回路5
7は、第3の加算器56が出力する信号φを、φ=φ0
+2πn(ここで、nは整数)となるようなφ0(−π
<φ0<π)に変換して出力するものである。
【0076】第2のラッチ回路58は、第2の±π化回
路57が出力する信号をラッチするとともに、第3の加
算器56に帰還して出力し、かつ、位相比較手段71の
引算器42にも出力するものである。さらに、第2のラ
ッチ回路58は、当該ラッチした信号を位相値として、
COS回路59と、SIN回路60とに出力するもので
ある。
【0077】COS回路59は、第2のラッチ回路58
から入力される位相値の余弦に相当する信号を生成し
て、再生キャリア信号の同相成分として出力するもので
ある。また、SIN回路60は、第2のラッチ回路58
から入力される位相値の正弦に相当する信号を生成し
て、再生キャリア信号の直交成分として出力するもので
ある。尚、COS回路59と、SIN回路60とは、逆
正接回路41と同様に、ROM等により実現できるもの
である。
【0078】つまり、NCO回路73は、積分手段72
の第2の加算器54が出力する信号を第3の加算器56
と第2の±π化回路58と第2のラッチ回路58とによ
って積分し、位相比較手段71が出力する位相誤差信号
がゼロに収束するようにフィードバック動作する。ま
た、当該積分の結果を基にしてCOS回路59とSIN
回路60とが再生キャリア信号の同相成分と直交成分と
を各々出力するようになっている。
【0079】このようなNCO73のフィードバック動
作により、再生キャリア信号を安定して生成できるよう
になる効果がある。
【0080】全体として、図2に示したようなデジタル
PLL回路によれば、再生するキャリア信号の精度を高
めることができ、入力されるキャリア信号の振幅が低下
していたり、消滅してしまっても、再生キャリア信号を
持続的に出力できる効果がある。従って、図1に示す、
このようなデジタルPLL回路を有するキャリア同期回
路20によれば、精度の高い再生キャリア信号を持続的
に出力できる効果がある。
【0081】次に、図1に示した、デジタル直交復調回
路の動作について説明する。アンテナから入力された、
混信波を含む受信信号は、適当なレベルに増幅され、R
F信号として乗算器11に入力される。すると、乗算器
11がキャリア同期回路20のVCO29から入力され
る局発信号と当該RF信号とを乗算して出力し、BPF
回路12が乗算器11における周波数変換に伴って生じ
るイメージ成分と不要な帯域の成分とを除去して、IF
信号として出力する。
【0082】ここで、例えばIF信号のサンプリング周
波数を28.63636MHz(NTSC信号の色副搬
送波周波数の8倍)とすると、映像キャリア周波数がサ
ンプリング周波数の1/4の周波数である7.1580
9MHz(NTSC信号の色副搬送波周波数の2倍)の
IF信号を得るようにする。
【0083】そして、A/D変換回路13が、例えば2
8.63636MHzのクロック周波数で、アナログ信
号としてのIF信号をデジタルIF信号に変換し、ステ
ップナイキストフィルタ回路4が、NTSC変調波の両
側波帯信号に相当する映像キャリア周波数±1.25M
Hzの周波数領域の信号成分をSSB領域の信号成分に
比べて6dB低下させる。
【0084】そして、準同期検波回路15が、ステップ
ナイキストフィルタ回路14から入力された信号をCO
S信号と、−SIN信号とを局発信号として直交復調
し、複素ベースバンド信号を生成して、その同相成分と
直交成分とにわけてそれぞれ出力する。そして、複素ベ
ースバンド信号の各成分は、それぞれ対応する第1のL
PF回路16により直交復調に伴って発生したイメージ
成分が除去され、対応する第1のダウンサンプル回路1
7により、サンプリング周波数を例えば、14.318
18MHz(NTSC信号の色副搬送波周波数の4倍)
に変換して落とされ、さらに対応する遅延回路18によ
り、キャリア同期回路20で再生キャリア信号を生成す
るのに生じる遅延分だけ遅延させられて、位相回転回路
19に出力される。
【0085】一方、ダウンサンプル回路17が出力した
信号の各成分はそれぞれ、対応する第2のLPF回路2
1によって、映像キャリア周波数近傍の成分のみを取り
出されると共に、次のダウンサンプル処理で折り返し歪
みが生じないように帯域制限され、複素リミッタ回路2
3によって、一定振幅の複索ベースバンド信号に変換さ
れる。
【0086】そして、一定振幅に変換された複素ベース
バンド信号の各成分の信号は、さらにそれぞれ対応する
第3のLPF回路24によって映像キャリア成分以外の
成分を除去され、キャリア信号として出力される。そし
て、当該キャリア信号は、デジタルPLL回路25の働
きによって、持続的な安定した再生キャリア信号として
出力され、当該再生キャリア信号の同相成分と直交成分
との各成分の信号は、それぞれ対応するアップサンプル
回路26により、「0」の信号を内挿されて、例えば、
4倍の14.31818MHzのサンプリング周波数に
変換されて出力され、さらに、対応する第4のLPF回
路27によって、補間されて、再生キャリア信号として
位相回転回路19に出力される。
【0087】そして、位相回転回路19が、遅延回路1
8が出力する複素ベースバンド信号の同相成分と直交成
分との各成分の周波数位相誤差を当該再生キャリア信号
の同相成分と直交成分との各成分の信号を用いて補正
し、完全同期検波信号された複素ベースバンド信号の同
相成分と直交成分とを出力するようになる。
【0088】一方、デジタルPLL回路25が出力する
周波数誤差信号(IF信号の映像キャリア周波数と、
7.15809MHz(NTSC信号の色副搬送波周波
数の2倍)との差の周波数に関する情報)をループフィ
ルタ回路28により、高周波を除去した後、VCO29
に制御の信号として出力し、VCO29が出力する局発
信号を調整して、IF信号の周波数が正確に7.158
09MHz(NTSC信号の色副搬送波周波数の2倍)
になるようにする。
【0089】本発明の実施の形態に係るデジタル直交復
調回路によれば、RF信号に混信波等が混入し、RF信
号から抽出されるキャリア信号が劣化し、又は消失して
も、デジタルPLL回路25及び、それを用いたキャリ
ア同期回路20の働きにより、持続的に高精度かつ安定
した再生キャリア信号を得て、準同期検波した信号の周
波数位相誤差を補正することができ、安定した完全同期
検波信号を出力できる効果がある。
【0090】さらに、図1に破線で示したように、本発
明の実施の形態に係るデジタル直交復調回路の後段に、
当該デジタル直交復調回路が出力する完全同期検波信号
の同相成分と直交成分との各成分の信号を複素FFT処
理し、混信波の周波数とレベルとを検出し、ヒルベルト
変換/アダプティブフィルタ回路等によって、混信波成
分を適応的にキャンセルするキャンセル回路を設けれ
ば、混信波除去装置とすることもできる。このような混
信波除去装置によれば、精度の高い再生キャリア信号に
基づいて生成された完全同期検波信号に基づいて混信波
を検出して除去するので、混信波を的確に除去できると
ともに画質劣化の少ない出力映像信号を得ることができ
る効果がある。
【0091】尚、上記本発明の実施の形態に係るデジタ
ル直交復調回路では、キャリア信号として、同相成分と
直交成分とを有する複素キャリア信号の場合について説
明したが、通常の実数キャリア信号の場合についても同
様にすることができる。
【0092】
【発明の効果】請求項1,2記載の発明によれば、抽出
したキャリア信号の位相にロックしてキャリア信号を持
続的に再生するキャリア同期回路としているので、安定
して精度の高い再生キャリア信号を生成できる効果があ
る。
【0093】請求項3記載の発明によれば入力された複
素ベースバンド信号を、予め帯域制限してからダウンサ
ンプリングし、複素リミッタ回路により、その振幅を一
定にし、さらに狭帯域ローパスフィルタ回路がキャリア
信号を抽出して出力し、デジタルPLL回路が当該キャ
リア信号の入力を受けて、当該キャリア信号の位相にロ
ックし、当該ロックした位相で、持続的にキャリア信号
を再生して出力し、アップサンプル回路が、デジタルP
LL回路から出力される再生されたキャリア信号に予め
設定された信号を内挿してアップサンプリングし、さら
にLPFによって補間して出力するキャリア同期回路と
しているので、安定して精度の高い再生キャリア信号を
生成できる効果がある。
【0094】請求項4記載の発明によれば、デジタルP
LL回路が、IF信号のキャリア信号の周波数の誤差を
表す周波数誤差信号を出力し、ループフィルタ回路が当
該周波数誤差信号の高周波成分を除去し、当該ループフ
ィルタ回路から出力される信号に従って、電圧制御発振
器がIF信号を生成するための局部発振信号を出力する
請求項1〜3記載のキャリア同期回路としているので、
安定して精度の高い再生キャリア信号を生成できる効果
があり、かつ、IF信号の周波数を安定にできる効果が
ある。
【0095】請求項5〜8記載の発明によれば、デジタ
ルPLL回路の位相比較手段が、入力されるキャリア信
号と再生したキャリア信号との位相差を位相誤差信号と
して生成し、入力されたキャリア信号の強度が十分でな
い場合には、位相誤差信号を、強制的に位相誤差がない
ことを表す信号として出力し、積分手段が、当該位相誤
差信号に基づいて、発振手段を制御する信号を出力し、
発振手段が、当該信号に従って、キャリア信号を再生し
て出力するとともに、当該再生したキャリア信号の位相
を位相比較手段に帰還して出力する請求項2又は請求項
3又は請求項4記載のキャリア同期回路としているの
で、安定して精度の高い再生キャリア信号を生成できる
効果がある。
【0096】請求項9記載の発明によれば、積分手段の
D/A変換回路が、内部で発生する信号を周波数誤差信
号として出力する請求項8記載のキャリア同期回路とし
ているので、当該周波数誤差信号を基に、IF信号を生
成する発振器を制御すれば、IF信号の周波数を安定に
できる効果がある。
【0097】請求項10記載の発明によれば、ループフ
ィルタ回路が、デジタルPLL回路から出力される周波
数誤差信号の高周波成分を除去し、電圧制御発振器がル
ープフィルタ回路から出力される信号に基づいて、IF
信号を生成するための局部発振信号を生成して出力する
請求項4又は請求項9記載のキャリア同期回路としてい
るので、IF信号の周波数を安定にできる効果がある。
【0098】請求項11記載の発明によれば、乗算器
が、局部発振信号とTVチューナ等から入力されるRF
信号とを乗算して周波数変換を行い、バンドパスフィル
タ回路が、イメージ信号等不要成分を除去して、アナロ
グのIF信号として出力し、A/D変換回路が、当該信
号をデジタルのIF信号に変換して出力し、ステップナ
イキストフィルタ回路が、当該デジタルのIF信号のN
TSC変調波における両側波帯領域の信号成分を減衰さ
せてから、準同期検波回路が、当該信号を準同期検波し
て複素ベースバンド信号を出力し、第1のローパスフィ
ルタ回路が、複素ベースバンド信号から準同期検波に伴
って発生したイメージ成分を除去し、第1のダウンサン
プル回路が、当該信号のサンプリング周波数を変換し、
遅延回路が第1のダウンサンプル回路が出力する信号を
一定の時間遅延して出力する一方、請求項1乃至請求項
10記載のキャリア同期回路が複素ベースバンド信号か
らキャリア信号の再生を行い、再生したキャリア信号を
出力し、位相回転回路が、キャリア同期回路から出力さ
れる再生キャリア信号に基づいて、遅延回路から出力さ
れる信号の周波数位相誤差を補正し、完全同期検波した
信号を出力する直交復調回路としているので、請求項1
乃至請求項10記載のキャリア同期回路が出力する持続
的で安定したキャリア信号に基づいて、IF信号の復調
を行うことができ、安定した複素ベースバンド信号を出
力できる効果がある。
【0099】請求項12記載の発明によれば、請求項1
1記載の直交復調回路が出力する信号に基づいて、混信
波を検出して除去する混信波除去装置としているので、
安定した複素ベースバンド信号に基づいて混信波を除去
でき、混信波を的確に除去できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る直交復調回路の構成
ブロック図である。
【図2】デジタルPLL回路25の一例を表す構成ブロ
ック図である。
【図3】従来の直交復調回路の一例を表す構成ブロック
図である。
【符号の説明】
1…IF信号変換手段、 2…A/D変換手段、 3…
局発信号生成手段、4…準同期検波手段、 5…複素キ
ャリア信号抽出手段、 6…補正手段、 11…乗算
器、 12…BPF回路、 13…A/D変換回路、
14…ステップナイキストフィルタ回路、 15…準同
期検波回路、 16…第1のLPF回路、 17…第1
のダウンサンプル回路、 18…遅延回路、 19…位
相回転回路、 20…キャリア同期回路、 21…第2
のLPF回路、 22…第2のダウンサンプル回路、
23…複素リミッタ回路、 24…第3のLPF回路、
25…デジタルPLL回路、 26…アップサンプル回
路、 27…第4のLPF回路、 28…ループフィル
タ回路、 29…VCO回路、 41…逆正接回路、
42…引算器、 43…第1の±π化回路、 44…ゼ
ロデータ回路、45…絶対値回路、 46…第1のスレ
ショルド回路、 47…第1のセレクタ回路、 48…
固定値乗算回路、 49…第2のスレショルド回路、
50a…第2のセレクタ回路、 50b…第3のセレク
タ回路、 51…第1の加算器、52…クリップ回路、
53…第1のラッチ回路、 54…第2の加算器、5
5…D/A変換回路、 56…第3の加算器、 57…
第2の±π化回路、58…第2のラッチ回路、 59…
COS回路、 60…SIN回路、 71…位相比較手
段、 72…積分手段、 73…NCO回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 居相 直彦 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 久保 光生 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 Fターム(参考) 5C021 PA12 PA23 PA26 PA34 PA35 PA54 PA62 PA64 PA67 PA76 PA84 PA86 RC01 XC00 YA00 5C066 AA03 BA20 CA07 DB08 EB11 EC12 GA15 KA08 KA13 KB02 KB03 KC02 KC04 KD03 KE18 KE20 KF03 KG01 KP03 5K004 AA05 FA26 FG02 FH01 FH06 FJ06 FJ17 5K052 AA01 AA11 BB03 DD04 EE05 GG25

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抽出したキャリア信号の位相にロックし
    てキャリア信号を持続的に再生することを特徴とするキ
    ャリア同期回路。
  2. 【請求項2】 複素ベースバンド信号の入力を受けて、
    当該複素ベースバンド信号の振幅を一定にする複素リミ
    ッタ回路と、 前記複素リミッタ回路が出力する複素ベースバンド信号
    からキャリア信号を抽出する狭帯域ローパスフィルタ回
    路と、 前記狭帯域ローパスフィルタ回路から出力されるキャリ
    ア信号の位相にロックし、当該ロックした位相で、持続
    的にキャリア信号を再生し、出力するデジタルPLL回
    路とを有することを特徴とするキャリア同期回路。
  3. 【請求項3】 複素ベースバンド信号の入力を受けて、
    帯域制限を行う第2のLPF回路と、 前記帯域制限された複素ベースバンド信号のサンプリン
    グ周波数をNTSC信号の色副搬送波周波数に変換する
    第2のダウンサンプル回路と、 前記第2のダウンサンプル回路から出力される信号の振
    幅が一定になるように制御する複素リミッタ回路と、 前記複素リミッタ回路が出力する信号の映像キャリア成
    分をキャリア信号として抽出する狭帯域ローパスフィル
    タ回路と、 前記狭帯域ローパスフィルタ回路が出力するキャリア信
    号の位相にロックし、当該ロックした位相で、持続的に
    キャリア信号を再生して出力するデジタルPLL回路
    と、 前記デジタルPLL回路から入力されるキャリア信号
    に、予め設定された信号を内挿して、サンプリング周波
    数を高めるアップサンプル回路と、 前記内挿によりサンプリング周波数が高められたキャリ
    ア信号を補間し、再生キャリア信号として出力する第4
    のLPF回路とを有することを特徴とするキャリア同期
    回路。
  4. 【請求項4】 デジタルPLL回路が、中間周波信号の
    映像キャリア周波数と、NTSC信号の色副搬送波周波
    数の2倍の周波数との差をあらわす周波数誤差信号を出
    力するデジタルPLL回路であり、 前記デジタルPLL回路が出力する周波数誤差信号から
    高周波成分を除去するループフィルタ回路と、 前記ループフィルタ回路が出力する信号に基づいて、中
    間周波信号の生成に用いる局部発振信号を出力する電圧
    制御発振器とを有することを特徴とする請求項2又は請
    求項3記載のキャリア同期回路。
  5. 【請求項5】 デジタルPLL回路は、位相比較手段
    と、積分手段と、発振手段とを具備し、 前記位相比較手段が、入力される複素キャリア信号の位
    相と、再生した複素キャリア信号の位相との位相差を位
    相誤差信号として出力するとともに、入力される複素キ
    ャリア信号の振幅が予め定めた一定の値より小さくなっ
    たときに、前記位相誤差信号を強制的に位相差がないこ
    とを表すゼロデータとして出力する位相比較手段であ
    り、 前記積分手段が、前記位相誤差信号から前記発振手段を
    制御する信号を生成して出力する積分手段であり、 前記発振手段が、前記積分手段が出力する信号に基づい
    て複素キャリア信号の位相を生成し、当該位相から複素
    キャリア信号を再生して出力するとともに、当該再生し
    た複素キャリア信号の位相を前記位相比較手段に帰還し
    て出力する発振手段であるデジタルPLL回路であるこ
    とを特徴とする請求項2又は請求項3又は請求項4記載
    のキャリア同期回路。
  6. 【請求項6】 位相比較手段は、 入力された複素キャリア信号の位相としての逆正接を演
    算する逆正接回路と、 前記発振手段が再生した複素キャリア信号の位相と、当
    該演算した逆正接との差を位相誤差信号として演算する
    引算器と、 前記位相誤差信号を−π〜πまでの値に変換する第1の
    ±π化回路と、 位相差がないことを表す信号としてのゼロデータを出力
    するゼロデータ回路と、 入力された複素キャリア信号の絶対値を演算して出力す
    る絶対値回路と、 前記絶対値回路が出力する絶対値が、予めキャリア信号
    が消失しているか否かを区別するレベルとして設定され
    ているしきい値を超えているか否かにより、入力された
    複素キャリア信号のレベルが十分なレベルになっている
    か否かを判断する第1のスレショルド回路と、 前記第1のスレショルド回路が、キャリア信号が十分な
    レベルになっていると判断する場合には、前記第1の±
    π化回路が出力する位相誤差信号を出力し、前記第1の
    スレショルド回路が、キャリア信号が十分なレベルにな
    っていないと判断する場合には、前記ゼロデータ回路が
    出力する信号を出力する第1のセレクタ回路とを有する
    位相比較手段であることを特徴とする請求項5記載のキ
    ャリア同期回路。
  7. 【請求項7】 発振手段が、第3の加算器と、第2の±
    π化回路と、第2のラッチ回路と、COS回路と、SI
    N回路とを具備する数値制御発振器回路であって、 前記第3の加算器が、積分手段から入力される制御信号
    と前記第2のラッチ回路が出力する信号とを加算して出
    力する第3の加算器であり、 前記第2の±π化回路が、前記第3の加算器が出力する
    信号を−π〜πまでの値に変換する第2の±π化回路で
    あり、 前記第2のラッチ回路が、前記第2の±π化回路が出力
    する信号をラッチして出力する第2のラッチ回路であ
    り、 前記COS回路が、前記第2のラッチ回路が出力する信
    号の余弦を出力するCOS回路であり、 前記SIN回路が、前記第2のラッチ回路が出力する信
    号の正弦を出力するSIN回路であることを特徴とする
    請求項5又は請求項6記載のキャリア同期回路。
  8. 【請求項8】 積分手段は、 前記位相比較手段が出力する信号に、引き込み時の直接
    項係数と、保持時の直接項係数と、引き込み時の積分項
    係数と、保持時の積分項係数とを各々乗算する第1〜第
    4の固定値乗算回路と、 前記位相比較手段が出力する検出位相誤差信号が、引き
    込みが完了して、保持の動作を行うべき誤差として予め
    設定されているしきい値を超えているか否かにより、引
    き込みを完了したか否かを判断する第2のスレショルド
    回路と、 前記第2のスレショルド回路が引き込みを完了したと判
    断した時には、前記第2の固定値乗算回路が出力する信
    号を出力し、前記第2のスレショルド回路が引き込みを
    完了していないと判断した時には、前記第1の固定値乗
    算回路が出力する信号を出力する第2のセレクタ回路
    と、 前記第2のスレショルド回路が引き込みを完了したと判
    断した時には、前記第4の固定値乗算回路が出力する信
    号を出力し、前記第2のスレショルド回路が引き込みを
    完了していないと判断した時には、前記第3の固定値乗
    算回路が出力する信号を出力する第3のセレクタ回路
    と、 前記第3のセレクタ回路が出力する信号を積分する積分
    回路と、 前記第2のセレクタ回路が出力する信号と前記積分回路
    により積分された信号とを加算し、制御信号として出力
    する第2の加算器とを有する積分手段であることを特徴
    とする請求項5又は請求項6又は請求項7記載のキャリ
    ア同期回路。
  9. 【請求項9】 積分手段が、積分回路が出力する信号を
    アナログ信号に変換し、周波数誤差信号として出力する
    D/A変換回路とを有する積分手段であることを特徴と
    する請求項8記載のキャリア同期回路。
  10. 【請求項10】 デジタルPLL回路から出力される周
    波数誤差信号の高周波成分を除去するループフィルタ回
    路と、 前記ループフィルタ回路から出力される信号に基づい
    て、IF信号を生成するための局部発振信号を生成して
    出力する電圧制御発振器とを有することを特徴とする請
    求項4又は請求項9記載のキャリア同期回路。
  11. 【請求項11】 局部発振信号とTVチューナ等から入
    力されるRF信号とを乗算して周波数変換を行う乗算器
    と、 前記乗算器における周波数変換で生じたイメージ信号等
    不要成分を除去して、アナログのIF信号として出力す
    るバンドパスフィルタ回路と、 前記バンドパスフィルタ回路が出力するアナログのIF
    信号をデジタルのIF信号に変換するA/D変換回路
    と、 前記A/D変換回路が出力する信号のNTSC変調波の
    両側波帯領域の信号成分を減衰させるステップナイキス
    トフィルタ回路と、 前記ステップナイキストフィルタ回路が出力する信号を
    準同期検波し、複素ベースバンド信号を出力する準同期
    検波回路と、 前記複素ベースバンド信号から準同期検波に伴って発生
    したイメージ成分を除去する第1のローパスフィルタ回
    路と、 前記第1のローパスフィルタ回路が出力するサンプリン
    グ周波数を変換する第1のダウンサンプル回路と、 前記第1のダウンサンプル回路が出力する信号を一定の
    時間遅延する遅延回路と、 前記複素ベースバンド信号からキャリア信号の再生を行
    い、再生したキャリア信号を出力する請求項1乃至請求
    項10記載のキャリア同期回路と、 前記キャリア同期回路から出力される再生キャリア信号
    に基づいて、前記遅延回路から出力される信号の周波数
    位相誤差を補正し、完全同期検波した信号を出力する位
    相回転回路とを有することを特徴とする直交復調回路。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の直交復調回路が出力
    する信号に基づいて、混信波を検出して除去することを
    特徴とする混信波除去装置。
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