JP2005508196A - 核酸分析の汎用ヌクレオチド - Google Patents

核酸分析の汎用ヌクレオチド Download PDF

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Abstract

本発明は、1つ以上の汎用塩基を組み込むプライマー伸長産物を作製および分析するための方法およびキットを包含し、これは、核酸配列決定およびマイクロサテライト分析のための方法およびキットを含む。特定の実施形態において、少なくとも1つの標的核酸テンプレートを配列決定する方法を提供する。そのような特定の実施形態は、少なくとも1つの標的核酸テンプレート、少なくとも1つのプライマー、少なくとも1つのポリメラーゼ、少なくとも1つの汎用ヌクレオチド、ならびに標識を含む少なくとも1つの特異的ターミネーターを含む反応組成物の形成を含む。反応組成物は、少なくとも1つの汎用ヌクレオチドおよび少なくとも1つの特異的ターミネーターを含む少なくとも1つのプライマー伸長産物を生成するため、インキュベートされる。

Description

【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、核酸合成間にポリヌクレオチド鎖に取り込まれ得る汎用ヌクレオチドに一般的に関連する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
プライマー伸長反応は、現在の分子生物学において広く使用されている。例えば、サンガー配列決定において、オリゴヌクレオチドプライマーは、テンプレートの5’末端にアニールされ、デオキシリボヌクレオチド三リン酸(dNTPs)、ポリメラーゼ、および4つのジデオキシヌクレオチドターミネーターが反応組成物を形成するため加えられ(4つのターミネーターは、別個の反応または一つの反応に一緒に、どちらかで加えられる)、そして反応組成物は、プライマー伸長および終結が達成される適切な条件下でインキュベートされる。
【0003】
可変性縦列反復配列数(Variable Number of Tandem Repeats)(VNTRs)および短縦列反復(Short Tandem Repeats)(STRs)を含むマイクロサテライトの解析は、プライマー伸長反応を利用する別の広く使用される方法である。STRは、ゲノムの1つ以上の位置で直列に反復する2〜7個のヌクレオチド配列である。縦列反復の数は、個体間で変化する。特定の遺伝子解析技術のため、STRsは、反復領域に隣接する特異的なプライマーを用いたPCRにより増幅され反復数が決定される。特定の技術において、その決定は、例えば電気泳動、質量分析、またはクロマトグラフィーによるサイズ区別を用いてなされる。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
(発明の要旨)
特定の実施形態において、少なくとも1つの標的核酸テンプレートを配列決定する方法を提供する。そのような特定の実施形態は、少なくとも1つの標的核酸テンプレート、少なくとも1つのプライマー、少なくとも1つのポリメラーゼ、少なくとも1つの汎用ヌクレオチド、ならびに標識を含む少なくとも1つの特異的ターミネーターを含む反応組成物の形成を含む。反応組成物は、少なくとも1つの汎用ヌクレオチドおよび少なくとも1つの特異的ターミネーターを含む少なくとも1つのプライマー伸長産物を生成するため、インキュベートされる。1つ以上の少なくとも1つのプライマー伸長産物は、少なくとも1つの移動度依存性分析技術(MDAT)を使用して分離される。次に、1つ以上の少なくとも1つのプライマー伸長産物は検出される。
【0005】
特定の実施形態において、少なくとも1つの標的核酸テンプレートの配列決定方法は、少なくとも1つの標的核酸テンプレート、標識を含む少なくとも1つのプライマー、少なくとも1つのポリメラーゼ、少なくとも1つの汎用ヌクレオチド、および少なくとも1つの特異的ターミネーターを含む少なくとも1つの反応組成物の形成を含む。この反応組成物は、1つ以上の少なくとも1つの汎用ヌクレオチドおよび1つ以上の少なくとも1つの特異的ターミネーターを含む少なくとも1つのプライマー伸長産物を生成するため、インキュベートされる。1つ以上の少なくとも1つのプライマー伸長産物は、少なくとも1つの移動度依存性分析技術(MDAT)を使用して分離される。次に、1つ以上の少なくとも1つのプライマー伸長産物は検出される。
【0006】
特定の実施形態において、少なくとも1つの標的核酸テンプレートの配列決定方法は、少なくとも1つの標的核酸テンプレートから少なくとも1つのプライマー伸長産物を放出する工程ならびに少なくとも1回、インキュベートおよび放出を繰り返す工程をさらに含む。
【0007】
本発明の特定の実施形態は、複数個のプライマー伸長産物の検出方法を提供する。特定の実施形態に従って、その方法は、少なくとも1つのテンプレート、標識を含む少なくとも1つのプライマー、少なくとも1つのポリメラーゼ、および少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを含む、反応組成物の形成を含む。この反応組成物は、適切な条件下で、1つ以上の少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを含む少なくとも1つのプライマー伸長産物を生成するためにインキュベートされる。プライマー伸長産物は、少なくとも1つの核酸テンプレートから放出され、インキュベーションおよび放出の手順は複数のプライマー伸長産物を生成するために繰り返される。1つ以上の複数のプライマー伸長産物は、MDATを用いて分離される。次に、1つ以上の複数のプライマー伸長産物は、検出される。
【0008】
特定の実施形態に従って、複数の2次プライマー伸長産物の検出方法が提供される。特定の実施形態において、この方法は、少なくとも1つの核酸テンプレート、少なくとも1つの第1プライマー、少なくとも1つの特異的ヌクレオチド、および少なくとも1つの第1ポリメラーゼを含む第1反応組成物の形成を含み、ここではこの第1反応組成物は、汎用ヌクレオチドを含まない。第1反応組成物は、適切な条件下で、少なくとも1つの第1プライマー伸長産物を生成するためにインキュベートされる。少なくとも1つの第1プライマー伸長産物は、少なくとも1つの標的核酸テンプレートから放出され、インキュベーションおよび放出の手順は、複数の第1プライマー伸長産物の生成のために繰り返される。特定の実施形態において、この方法は、1つ以上の少なくとも1つの第1プライマー伸長産物、標識を含む少なくとも1つの第2プライマー、少なくとも1つの第2ポリメラーゼおよび少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを含む第2反応組成物の形成をさらに含む。第2反応組成物は、適切な条件下で、少なくとも1つの第2プライマー伸長産物を生成するためにインキュベーションされる。少なくとも1つの第2プライマー伸長産物は、少なくとも1つの第1プライマー伸長産物から放出され、インキュベーションおよび放出の手順は複数の第2プライマー伸長産物を生成するために繰り返される。特定の実施形態において、その方法は、MDATを用いた1つ以上の複数の第2プライマー伸長産物の分離を含む。次に、1つ以上の複数の第2プライマー伸長産物は検出される。
【0009】
特定の実施形態に従って、標的核酸テンプレートの配列決定のためのキットが提供される。特定の実施形態において、そのキットは、少なくとも1つのポリメラーゼ、少なくとも1つの汎用ヌクレオチド、および少なくとも1つの特異的なターミネーターを含む。
【0010】
特定の実施形態において、標的核酸テンプレートの短縦列反復の検出のためのキットが提供される。特定の実施形態において、そのキットは、少なくとも1つの汎用ヌクレオチド、少なくとも1つのポリメラーゼ、および標的核酸テンプレート内の短縦列反復に隣接した配列に相補的な配列を含む少なくとも1つのプライマーを含む。
【0011】
(例示的な実施形態の詳細な説明)
上記一般的な説明および以下の詳細な説明の両方は、例示的かつ説明的であるのみであり、そして本発明を限定しないことが理解されるべきである。本願において、単数形の使用は、他に特にそうでないと言及されない限り、複数を包含する。本願において、「または(or)」は、他に言及されない限り、「および/または(and/or)」を意味する。さらに、用語「含む(including)」および他の形態の使用(例えば、「含む(includes)」および「含まれる(included)」)は、非限定的である。
【0012】
本明細書中で使用される節の見出しは、系統立ての目的のみのためであり、そして記載される主題を限定するとは解釈されない。本願において引用される全ての文献、または文献の一部(特許、特許出願、記事、書籍および学術論文が挙げられるが、これらに限定されない)は、任意の目的でその全体が本明細書中に参考として明白に援用される。
【0013】
(定義)
用語「ヌクレオチド塩基」とは、本明細書中において使用される場合、置換または非置換の芳香族環をいう。特定の実施形態において、この芳香族環は、少なくとも1つの窒素原子を含む。特定の実施形態において、ヌクレオチド塩基は、適切に相補的なヌクレオチド塩基と、ワトソン−クリックおよび/またはフーグスティーンの水素結合を形成し得る。例示的なヌクレオチド塩基およびそのアナログとしては、天然に存在するヌクレオチド塩基であるアデニン、グアニン、シトシン、ウラシル、チミン、ならびに天然に存在するヌクレオチド塩基のアナログ(例えば、7−デアザアデニン、7−デアザグアニン、7−デアザ−8−アザグアニン、7−デアザ−8−アザアデニン、N6−Δ2−イソペンテニルアデニン(6iA)、N6−Δ2−イソペンテニル−2−メチルチオアデニン(2ms6iA)、N2−ジメチルグアニン(dmG)、7−メチルグアニン(7mG)、イノシン、ネブラリン、2−アミノプリン、2−アミノ−6−クロロプリン、2,6−ジアミノプリン、ヒポキサンチン、プソイドウリジン、プソイドシトシン、プソイドイソシトシン、5−プロピニルシトシン、イソシトシン、イソグアニン、7−デアザグアニン、2−チオピリミジン、6−チオグアニン、4−チオチミン、4−チオウラシル、O−メチルグアニン、N−メチルアデニン、O−メチルチミン、5,6−ジヒドロチミン、5,6−ジヒドロウラシル、ピラゾロ[3,4−D]ピリミジン(例えば、米国特許第6,143,877号および同第6,127,121号ならびにPCT出願公開WO01/38584を参照のこと)、エテノアデニン、インドール(例えば、ニトロインドールおよび4−メチルインドール)、およびピロール(例えば、ニトロピロール)が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態において、ヌクレオチド塩基は、汎用ヌクレオチド塩基である。特定の例示的なヌクレオチド塩基は、例えば、Fasman,1989,Practical Handbook of Biochemistry and Molecular Biology,385−394頁,CRC Press,Boca Raton,Fla.およびそこに引用される参考文献において見出され得る。
【0014】
用語「ヌクレオチド」とは、本明細書中において使用される場合、糖(例えば、リボース、アラビノース、キシロース、およびピラノース、ならびにこれらの糖アナログ)のC−1’炭素に結合したヌクレオチド塩基を含む化合物をいう。用語ヌクレオチドはまた、ヌクレオチドアナログを包含する。糖は、置換または非置換であり得る。置換リボース糖としては、1つ以上の炭素原子(例えば、2’−炭素原子)が1つ以上の同じかまたは異なるCl、F、−R、−OR、−NRまたはハロゲン基(ここで、各Rは、独立して、H、C〜CアルキルまたはC〜C14アリールである)で置換されているリボースが挙げられるが、これらに限定されない。例示的なリボースとしては、2’−(C1〜C6)アルコキシリボース、2’−(C5〜C14)アリールオキシリボース、2’,3’−ジデヒドロリボース、2’−デオキシ−3’−ハロリボース、2’−デオキシ−3’−フルオロリボース、2’−デオキシ−3’−クロロリボース、2’−デオキシ−3’−アミノリボース,2’−デオキシ−3’−(C1〜C6)アルキルリボース、2’−デオキシ−3’−(C1〜C6)アルコキシリボースおよび2’−デオキシ−3’−(C5〜C14)アリールオキシリボース、リボース、2’−デオキシリボース、2’,3’−ジデオキシリボース、2’−ハロリボース、2’−フルオロリボース、2’−クロロリボース、および2’−アルキルリボース(例えば、2’−O−メチル,4’−α−アノマーヌクレオチド,1’−α−アノマーヌクレオチド、2’−4’−および3’−4’−で連結しそして他の「ロックされた」または「LNA」、二環式糖修飾物が挙げられるが、これらに限定されない(例えば、PCT出願公開番号WO98/22489、同WO98/39352;および同WO99/14226を参照のこと)。ポリヌクレオチドにおける例示的なLNA糖アナログとしては、以下の構造:
【0015】
【化1】
Figure 2005508196
が挙げられるが、これらに限定されない。ここで、Bは、任意のヌクレオチド塩基である。
【0016】
リボースの2’位置または3’位置における修飾として、水素、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、アリルオキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、メトキシエチル、アルコキシ、フェノキシ、アジド、アミノ、アルキルアミノ、フルオロ、クロロおよびブロモが挙げられるが、これらに限定されない。ヌクレオチドとしては、天然のD光学異性体形態、およびL光学異性体形態が挙げられるが、これらに限定されない(例えば、Garbesi(1993)Nucl.Acids Res.21:4159−65;Fujimori(1990)J.Amer.Chem.Soc.112:7435;Urata,(1993)Nucleic Acids Symposium Ser.No.29:69−70を参照のこと)。ヌクレオチド塩基がプリンである場合(例えば、AまたはG)、リボース糖が、このヌクレオチド塩基のN位置に結合される。ヌクレオチド塩基がピリミジンである場合(例えば、C、TまたはU)、ペントース糖が、このヌクレオチド塩基のN位置に結合される(プソイドウリジンを除く。プソイドウリジンにおいて、ペントース糖は、ウラシルヌクレオチド塩基のC5位置に結合される)(例えば、KornbergおよびBaker,(1992)DNA Replication,第2版,Freeman,San Francisco,CAを参照のこと)。
【0017】
ヌクレオチドのペントース炭素の1つ以上は、以下の式:
【0018】
【化2】
Figure 2005508196
を有するリン酸エステルで置換され得る。ここで、αは、0〜4の整数である。特定の実施形態において、αは2であり、そしてこのリン酸エステルは、ペントースの3’炭素または5’炭素に結合される。特定の実施形態において、このヌクレオチドは、ヌクレオチド塩基が、プリン、7−デアザプリン、ピリミジン、汎用ヌクレオチド塩基、特異的ヌクレオチド塩基、またはこれらのアナログである、ヌクレオチドである。「ヌクレオチド5’−三リン酸」とは、5’位置に三リン酸エステル基を有するヌクレオチドをいい、そして時々、リボース糖の構造的特徴を特に示すために、「NTP」、または「dNTP」および「ddNTP」と記載される。三リン酸エステル基は、種々の酸素を置換する硫黄を含み得る(例えば、α−チオ−ヌクレオチド5’−三リン酸)。ヌクレオチドの化学についての概説については、例えば、Shabarova,Z.およびBogdanov,A.Advanced Organic Chemistry of Nucleic Acids,VCH,New York,1994を参照のこと。
【0019】
用語「ヌクレオチドアナログ」とは、本明細書中において使用される場合、ペントース糖および/またはヌクレオチド塩基および/またはヌクレオチドの1つ以上のリン酸エステルが、そのそれぞれのアナログと置き換えられ得る実施形態をいう。特定の実施形態において、例示的なペントース糖アナログは、上記のものである。特定の実施形態において、ヌクレオチドアナログは、上記のようなヌクレオチド塩基アナログを有する。特定の実施形態において、例示的なリン酸エステルアナログとしては、アルカリホスホネート、メチルホスホネート、ホスホロアミデート、ホスホトリエステル、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエート、ホスホロセレノエート、ホスホロジセレノエート、ホスホロアニロチオエート、ホスホロアニリデート、ホスホロアミデート、ボロノホスフェートなどが挙げられるが、これらに限定されず、そして会合する対イオンを含み得る。
【0020】
「ヌクレオチドアナログ」の定義にはまた、DNA/RNAリン酸エステルおよび/または糖リン酸エステルの骨格が、異なるタイプのヌクレオチド間結合で置き換えられている、ポリヌクレオチドアナログに重合し得るヌクレオチドアナログモノマーが含まれる。例示的なポリヌクレオチドアナログとしては、ポリヌクレオチドの糖リン酸骨格がペプチド骨格で置き換えられている、ペプチド核酸が挙げられるが、これらに限定されない。
【0021】
「伸長可能なヌクレオチド」とは、以下のヌクレオチドである:(i)ポリヌクレオチド鎖の末端に酵素的にかまたは合成的に取り込まれ得るヌクレオチド、および(ii)さらなる酵素的または合成的な伸長を支持し得るヌクレオチド。伸長可能なヌクレオチドとしては、ポリヌクレオチド鎖に既に酵素的にかまたは合成的に取り込まれたヌクレオチド、ならびにさらなる酵素的または合成的な伸長を支持されているか、あるいはさらなる酵素的または合成的な伸長を支持し得るヌクレオチドが挙げられる。伸長可能なヌクレオチドとしては、ヌクレオチド5’−三リン酸(例えば、dNTPおよびNTP)、ポリヌクレオチドの化学合成に適切なホスホロアミダイト、ならびに酵素的にかもしくは化学的に既に取り込まれた、ポリヌクレオチド鎖におけるヌクレオチド単位が挙げられるが、これらに限定されない。伸長可能なヌクレオチドとしては、特異的ヌクレオチド、ヌクレオチドアナログ、および汎用ヌクレオチドが挙げられるが、これらに限定さない。
【0022】
ヌクレオチドに関して本明細書で用いられる用語「タイプ」は、構造的に別個のヌクレオチドをいう。例えば、AとGとは、異なるタイプのヌクレオチドである。同様に、GとIとは、両者がCと対形成し得るけれども、異なるタイプのヌクレオチドである。本明細書で用いられる、異なる「対形成タイプ」であるヌクレオチドは、両者が構造的に別個であり、そして異なる対形成特異性を有している。例えば、AとGとは、異なる対形成タイプのヌクレオチドである。なぜなら、それらは構造的に別個であり、そしてそれらは異なる対形成特異性(T対C)を有しているからである。GとIとは、互いに比較されるとき、異なる対形成タイプのヌクレオチドではない。なぜなら、構造的に別個であるが、それらは、両方ともCと特異的に結合するからである。以下に規定されるような、汎用ヌクレオチドの対形成タイプはそれが対形成するヌクレオチドの組み合わせにより決定される。例えば、仮想の汎用ヌクレオチドYが、A、C、およびTと対形成し、そして構造的にYと異なる、仮想の汎用ヌクレオチドXが、CおよびGと対形成する。それゆえ、XとYとは異なるタイプの汎用ヌクレオチドであり、そしてXとYとはまた、それらは両方ともCと対形成し得るが、異なる対形成タイプの汎用ヌクレオチドである。
【0023】
本明細書で用いられる用語「特異的ヌクレオチド」は、プライマー伸長反応の間にポリメラーゼによってポリヌクレオチド鎖中に取り込まれ得、そしてテンプレート鎖中の1つより多くの異なる対形成タイプのヌクレオチドと対形成しない(ここで、テンプレート鎖中のヌクレオチドは汎用ヌクレオチドではない)、伸長可能なヌクレオチドをいう。例えば、Cは、たとえそれが、GとIとの両方と特異的に対形成するとしても特異的ヌクレオチドである。なぜなら、GとIとは異なる対形成タイプのヌクレオチドではないからである。同様に、Cは、たとえそれがGと汎用ヌクレオチドの両方と対形成するとしても、特異的ヌクレオチドである。特異的ヌクレオチドは、天然に存在するヌクレオチド、例えば、アデニン、シトシン、グアニン、チミンまたはウラシルであり得る。特異的ヌクレオチドはまた、テンプレート配列特異的様式で対形成するヌクレオチドアナログであり得る。
【0024】
本明細書で用いられる用語「汎用ヌクレオチド」は、プライマー伸長反応の間にポリメラーゼによってポリヌクレオチド鎖中に取り込まれ得、そして1つより多くの対形成タイプの特異的ヌクレオチドと対形成する伸長可能なヌクレオチドをいう。特定の実施形態では、この汎用ヌクレオチドは、任意の特異的ヌクレオチドと対形成する。特定の実施形態では、この汎用ヌクレオチドは、4つの対形成タイプの特異的ヌクレオチドまたはそれらのアナログと対形成する。特定の実施形態では、この汎用ヌクレオチドは、3つの対形成タイプの特異的ヌクレオチドまたはそれらのアナログと対形成する。特定の実施形態では、この汎用ヌクレオチドは、2つの対形成タイプの特異的ヌクレオチドまたはそれらのアナログと対形成する。汎用ヌクレオチドの2つ以上の対形成タイプの特異的ヌクレオチドとの対形成は、非テンプレート配列特異的対形成と称される。
【0025】
本明細書で用いられるとき、用語「汎用ヌクレオチド塩基」および「汎用塩基」は交換可能に用いられ、そして汎用ヌクレオチドの塩基部分をいう。この汎用ヌクレオチド塩基は、窒素原子を含み得るか、または含まなくてもよい芳香族環部分を含み得る。特定の実施形態では、汎用塩基は、ペントース糖のC−1’炭素に共有結合し得、汎用ヌクレオチドを形成する。特定の実施形態では、汎用ヌクレオチド塩基は、別のヌクレオチド塩基と特異的に水素結合しない。特定の実施形態では、汎用ヌクレオチド塩基は、疎水的スタッキングにより同じ核酸鎖上の隣接ヌクレオチド塩基と相互作用し得る。汎用ヌクレオチドは、限定されないで、2’−デオキシ−7−アザインドール−5’−トリホスフェート(d7AITP)、2’−デオキシ−イソカルボスチリル−5’−トリホスフェート(dICSTP)、2’−デオキシ−プロピニルイソカルボスチリル−5’−トリホスフェート(dPICSTP)、2’−デオキシ−6−メチル−7−アザインドール−5’−トリホスフェート(dM7AITP)、2’−デオキシ−イミジゾピリジン−5’−トリホスフェート(dImPyTP)、2’−デオキシ−ピロールピリジン−5’−トリホスフェート(dPPTP)、2’−デオキシ−プロピニル−7−アザインドール−5’−トリホスフェート(dP7AITP)、または2’−デオキシ−アレニル−7−アザインドール−5’−トリホスフェート(dA7AITP)を含む。
【0026】
本明細書で用いられる用語「ヌクレオチドターミネーター」または「ターミネーター」は、プライマー伸長反応で次のヌクレオチドの取り込みを支持しない、酵素により取り込み可能なヌクレオチドをいう。それ故、ターミネーターは、伸長可能なヌクレオチドではない。特定の実施形態では、ターミネーターは、ヌクレオチドが、プリン、7−デアザプリン、ピリミジン、特異的ヌクレオチドまたはヌクレオチドアナログであり、そして、糖部分は、ジデオキシヌクレオチドトリホスフェート(ddNTP)のように、さらなる合成をブロックする3’−置換基を含むペントースであるようなものである。特定の実施形態では、さらなる合成をブロックする置換基は、限定されないで、アミノ基、デオキシ基、ハロゲン基、アルコキシ基およびアリールオキシ基を含む。例示のターミネーターは、限定されないで、糖−リン酸エステル部分が3’−(C1−C6)アルキルリボース−5’−トリホスフェート、2’−デオキシ−3’−(C1−C6)アルキルリボース−5’−トリホスフェート、2’−デオキシ−3’−(C1−C6)アルコキシリボース−5−トリホスフェート、2’−デオキシ−3’−(C5−C14)アリールオキシリボース−5’−トリホスフェート、2’−デオキシ−3’−ハロリボース−5’−トリホスフェート、2’−デオキシ−3’−アミノリボース−5’−トリホスフェート、2’,3’−ジデオキシリボース−5’−トリホスフェートまたは2’、3’−ジデヒドロリボース−5’−トリホスフェートであるようなものを含む。特定の実施形態では、ddATP、ddCTP、ddGTP、ddITP、およびddTTPのような、ddNTPが鎖終了のために用いられ得る。
【0027】
特定の実施形態では、ターミネーターは、ポリメラーゼによって、テンプレート中の特定のヌクレオチドに対向するプライマー伸長産物中に取り込まれる「特異的ターミネーター」である。特異的ターミネーターは、限定されないで、テンプレート中にアデニンまたはアデニンアナログに対向して取り込まれるddTTPを含むTターミネーター;テンプレート中にチミン、ウラシル、またはチミンまたはウラシルのアナログに対向して取り込まれるddATPを含む、Aターミネーター;テンプレート中にグアニンまたはグアニンアナログに対向して取り込まれるddCTPを含むCターミネーター;およびテンプレート中にシトシンまたはシトシンのアナログに対向して取り込まれるddGTPを含む、Gターミネーターを含む。
【0028】
用語「標識」は、分子に付着され得、そして:(i)検出可能な信号を提供する;(ii)第2の標識と相互作用し、第2の標識により提供される検出可能な信号を改変する(例えば、FRET(蛍光共鳴エネルギー移動));(iii)ハイブリダイゼーション、例えば、二重鎖形成を安定化する;または(iv)結合複合体またはアフィニティーセットのメンバーを提供する(例えば、親和性、抗体/抗原、イオン的複合体化、ハプテン/リガンド(例えば、ビオチン/アビジン))、任意の部分をいう。標識化は、既知の標識、結合、連結基、試薬、反応条件、および分析方法および精製方法を採用する多数の公知の技法を用いて達成され得る。標識は、限定されないで、検出可能な蛍光信号、化学発光信号、または生物発光信号を発生またはクエンチする光発出または光吸収化合物を含む(例えば、Kricka、L.Nonisotopic DNA Probe Techniques(1992)、Academic Press、San Deigo、3〜28頁を参照のこと)。生体分子を標識するために有用な蛍光レボーター色素は、限定されないで、フルオレセイン(例えば、米国特許第5,188,934号;同第6,008,379号;および同第6,020,481号を参照のこと)、ローダミン(例えば、米国特許第5,366,860号;同第5,847,162号;同第5,936,087号;同第6,051,719号;および同第6,191,287号を参照のこと)、ベンゾフェノキサジン(例えば、米国特許第6,140,500号を参照のこと)、ドナーおよびアクセプターの対を含むエネルギー移動蛍光色素(例えば、米国特許第5,863,727号;同第5,800,996号;および同第5,945,526号を参照のこと)、およびシアニン(例えば、Kubista、WO97/45539を参照のこと)、ならびに検出可能な信号を生成し得る任意のその他の蛍光標識を含む。フルオレセイン色素の例は、限定されないで、6−カルボキシフルオロセイン;2’,4’,1,4,−テトラクロロフルオレセイン;および2’,4’,5’,7’,1,4−ヘキサクロロフルオレセインを含む。標識もまた、限定されないで、半導体ナノクリスタル、または量子ドット(例えば、米国特許第5,990,479号および同第6,207,392B1号;Hanら、Nature Biotech.19:631〜635を参照のこと)を含む。
【0029】
1つのクラスの標識は、二本鎖のハイブリダイゼーションを増大し、安定化し、または影響するために供されるハイブリダイゼーション安定化部分、例えば、インターカレーター、マイナーグルーブバインダー、および架橋性官能基である(例えば、Blackburn、G.およびGait、M.編「DNA and RNA structure」Nucleic Acids in Chemistry and Biology、第2版、(1996)Oxford University Press、15〜81頁を参照のこと)。なお別のクラスの標識は、例えば、ビオチン、ジゴキシゲニン、およびその他のハプテンのように、特異的または非特異的捕獲により分子の分離または固定化を行う(例えば、Andrus、A.「Chemical methods for 5’non−isotopic labelling of PCR probes and primers」(1995) PCR2:A Practical Approach、Oxford University Press、Oxford、39〜54頁を参照のこと)。非放射活性標識方法、技法、および試薬は:Non−Radioactive Labelling、A Practical Introduction、Garman、A.J.(1997)Academic Press、San Diegoに総説がある。
【0030】
標識は、「検出可能に異なり得」、これは、それらが、少なくとも1つの検出方法により互いから区別可能であることを意味する。検出可能に異なる標識は、限定されないで、異なる波長の光を発する標識、異なる波長の光を吸収する標識、異なる蛍光減衰寿命を有する標識、異なるスペクトル特徴を有する標識、異なる放射活性減衰性質を有する標識、異なる電荷の標識、および異なるサイズの標識を含む。
【0031】
本明細書で用いられる用語「標識されたターミネーター」は、標識に物理的に連結されているターミネーターをいう。標識への連結は、ポリメラーゼによるポリヌクレオチド中へのターミネーターの取り込みを妨げないターミネーター上の部位(単数または複数)にある。
【0032】
本明細書で用いられる用語「標的核酸テンプレート」は、プライマー伸長反応のためのテンプレートとして供される核酸配列をいう。標的核酸テンプレートは、限定されないで、ミトコンドリアDNAおよび核DNAを含むゲノムDNA、cDNA、合成DNA、プラスミドDNA、酵母人工染色体DNA(YAC)、細菌人工染色体DNA(BAC)、およびその他の染色体外DNA、およびプライマー伸長産物を含む。標的核酸テンプレートはまた、限定されないで、RNA、合成RNA、mRNA、tRNA、およびペプチド核酸(PNA)のようなRNAおよびDNA両方のアナログを含む。特定の実施形態では、標的核酸テンプレートは、汎用ヌクレオチドを含まない。
【0033】
異なる標的核酸テンプレートは、一本鎖連続核酸の異なる部分であり得るか、または異なる核酸上に存在し得る。一本鎖連続核酸の異なる部分は重複し得る。
【0034】
本明細書で用いられる「プライマー」は、ポリメラーゼで触媒されるプライマー伸長反応において、少なくとも1つのヌクレオチドで伸長され得る遊離の3’−OH(またはその機能的等価物)を有するポリヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチドをいう。特定の実施形態では、プライマーは、汎用ヌクレオチドを含まない。特定の実施形態では、プライマーは、それらが、プライマー伸長反応が生じる環境中で目的のポリヌクレオチドにハイブリダイズするに十分長いという条件で、実質的に任意の長さであり得る。特定の実施形態では、プライマーは、長さが少なくとも14ヌクレオチドである。プライマーは、特定の配列に特異的であり得るか、または、あるいは、例えば、配列のセットに特定的な、縮重であり得る。
【0035】
用語「プライマー伸長」および「プライマー伸長反応」は交換可能に用いられ、そして、ポリメラーゼ、テンプレート、および1つ以上のヌクレオチドを用い、核酸プライマー、またはプライマー伸長産物に1つ以上のヌクレオチドを付加するプロセスをいう。特定の実施形態では、プライマー伸長反応は、少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを含む。換言すれば、それは、各タイプの汎用ヌクレオチドの多くの分子を含み得るけれども、少なくとも1つのタイプの汎用ヌクレオチドを含む。特定の実施形態では、プライマー伸長反応は、それは、1つのタイプの汎用ヌクレオチドの多くの分子を含み得るが、そのタイプの汎用ヌクレオチドを含む。
【0036】
「プライマー伸長産物」は、1つ以上のヌクレオチドが、プライマー伸長反応においてプライマーに付加されたとき生成される。特定の実施形態では、プライマー伸長産物は、1つのタイプの汎用ヌクレオチドを含む。特定の実施形態では、プライマー伸長産物は、1つより多くのタイプの汎用ヌクレオチドを含む。特定の実施形態では、プライマー伸長産物は、1つ以上の汎用ヌクレオチドが続く特異的ヌクレオチドの5’配列から構成される。特定の実施形態では、この特異的ヌクレオチドの5’配列は、長さが少なくとも14ヌクレオチドである。プライマー伸長産物は、次の伸長反応における標的核酸テンプレートとして供され得る。プライマー伸長産物は、ターミネーターを含み得る。
【0037】
本明細書で用いられる用語「ポリヌクレオチド」、「オリゴヌクレオチド」、および「核酸」は交換可能に用いられ、そしてヌクレオチドモノマーの一本鎖および二本鎖ポリマーを意味し、ヌクレオチド間ホスホジエステル結合リンケージ、またはヌクレオチド間アナログ、および会合する対イオン(例えば、H、NH 、トリアルキルアンモニウム、Mg2+、Naなど)により連結された2’−デオキシリボヌクレオチド(DNA)およびリボヌクレオチド(RNA)を含む。ポリヌクレオチドは、完全にデオキシリボヌクレオチド、完全にリポヌクレオチド、またはそれらのキメラ混合物から構成され得る。ヌクレオチドモノマー単位は、本明細書に記載の任意のヌクレオチドを含み得、限定されないで、特異的ヌクレオチド、ヌクレオチドアナログ、および汎用ヌクレオチドを含む。代表的には、ポリヌクレオチドは、少数のモノマー単位、例えば、それらがしばしばオリゴヌクレオチドと当該技術分野で称されるときの5〜40から、数千のモノマーヌクレオチド単位までの範囲である。他であることが示されなければ、ポリヌクレオチド配列が提示されるときはいつも、他であることが注記されなければ、ヌクレオチドは左から右に5’から3’の順序であり、そして「A」は、デオキシアデノシンまたはそのアナログを示し、「C」は、デオキシシチジンまたはそのアナログを示し、「G」は、デオキシグアノシンまたはそのアナログを示し、および「T」は、チミジンまたはそのアナログを示すことが理解される。
【0038】
ポリヌクレオチドは、例えば、RNAおよびDNAの場合のように、単一のタイプの糖部分から、またはRNA/DNAキメラの場合のように、異なる糖部分の混合物から構成され得る。特定の実施形態では、核酸は、以下の構造式による、リボポリヌクレオチドおよび2’−デオキシリボポリヌクレオチドである:
【0039】
【化3】
Figure 2005508196
ここで、各Bは、独立して、例えば、プリン、7−デアザプリン、ピリミジン、特異的ヌクレオチド、汎用ヌクレオチドであるヌクレオチドの塩基部分であり;各mは、個々の核酸の長さを規定し、そしてゼロから数千、数万、またはそれ以上の範囲であり得;各Rは、独立して、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、−R’’、−OR’’、および−NR’’R’’からなる群から選択され、ここで、各R’’は、独立して、(C−C)アルキルまたは(C−C14)アリールであるか、または2つの隣接するRが一緒になって、リボース糖が2’,3’−ジデヒドロリボースであるような結合を形成し、そして各R’は、独立して、ヒドロキシルまたは
【0040】
【化4】
Figure 2005508196
であり得、ここでαはゼロ、1または2である。
【0041】
上記に図示した、リボポリヌクレオチドおよび2’−デオキシリボポリヌクレオチドの特定の実施形態では、ヌクレオチド塩基Bは、先に記載のように、糖部分のC1’炭素に共有結合している。
【0042】
用語「核酸」、「ポリヌクレオチド」、および「オリゴヌクレオチド」はまた、核酸アナログ、ポリヌクレオチドアナログ、およびオリゴヌクレオチドアナログを含み得る。本明細書で用いられる用語「核酸アナログ」、「ポリヌクレオチドアナログ」、および「オリゴヌクレオチドアナログ」は交換可能に用いられ、少なくとも1つのヌクレオチドアナログおよび/または少なくとも1つのリン酸エステルアナログおよび/または少なくとも1つのペントース糖アナログを含むポリヌクレオチドをいう。ポリヌクレオチドアナログの定義内にまた、リン酸ジエステル結合および/または糖リン酸エステル結合が、他のタイプの結合、例えば、N−(2−アミノエチル)−グリシンアミドおよびその他のアミド(例えば、Nielsenら、1991、Science 254:1497〜1500;WO92/20702;米国特許第5,719,262号;米国特許第5,698,685号を参照のこと);モルホリノ(例えば、米国特許第5,698,685号;米国特許第5,378,841号;米国特許第5,185,144号を参照のこと);カルバメート(例えば、Stirchak&Summerton、1987、J.Org.Chem.52:4202を参照のこと);メチレン(メチルイミノ)(例えば、Vasseurら、1992、J.Am.Chem.Soc.114:4006を参照のこと);3’−チオホルムアセタール(例えば、Jonesら、1993、J.Org.Chem.58:2983を参照のこと);スルファメート(例えば、米国特許第5,470,967号を参照のこと);2−アミノエチルグリシン、通常、PNAと称される(例えば、Buchardt、WO92/20702;Nielsen(1991)Science 254:1497〜1500を参照のこと);およびその他(例えば、米国特許第5,817,781号;Frier&Altman、1997、Nucl.Acids Res.25:4429およびその中で引用されている文献を参照のこと)で置換されたポリヌクレオチドが含まれる。リン酸エステルアナログは、限定されないで、(i)C−Cアルキルホスホネート、例えば、メチルホスホネート;(ii)ホスホルアミデート;(iii)C−Cアルキル−ホスホトリエステル;(iv)ホスホロチオエート;および(v)ホスホロジチオエートを含む。
【0043】
用語「アニーリング」および「ハイブリダイゼーション」は交換可能に用いられ、そして、二重鎖、三重鎖、またはその他のより高いオーダーの構造の形成を生じる、1つの核酸の別の核酸との塩基対形成相互作用を意味する。汎用ヌクレオチドが含まれないとき、特定の実施形態では、主な相互作用は、Watson/CrickおよびHoogsteenタイプの水素結合による、塩基特異的、例えば、A/TおよびG/Cである。塩基スタッキング、および疎水性相互作用もまた、二重鎖安定性に寄与し得る。
【0044】
本明細書で用いる用語「改変体」は、タンパク質の任意の改変をいい、制限されずに、アミノ酸配列における変化、1つ以上のアミノ酸の置換、1つ以上のアミノ酸の付加、1つ以上のアミノ酸の欠失、およびアミノ酸それ自身に対する改変を含む。特定の実施形態では、これらの変化は、保存的アミノ酸置換を含む。保存的アミノ酸置換は、1つのアミノ酸を、例えば、類似の疎水性、親水性、電荷、または芳香族性を有する他で置換することを含み得る。特定の実施形態では、保存的アミノ酸置換は、類似のヒドロパシー指数を基礎になされ得る。ヒドロパシー指数は、アミノ酸の疎水性および電荷特徴を考慮し、そして、特定の実施形態では、保存的アミノ酸置換を選択するための指針して用いられ得る。このヒドロパシー指数は、例えば、Kyteら、J.Mol.Biol.、157:105〜131(1982)中で論議されている。保存的アミノ酸置換は、任意の前記の特徴を基になされ得ることが理解される。
【0045】
アミノ酸に対する改変は、限定されないで、グリコシル化、メチル化、リン酸化、ビオチン化、およびアミノ酸配列における変化を生じないタンパク質への任意の共有結合的および非共有結合的付加を含む。本明細書で用いられる「アミノ酸」は、ポリペプチドまたはタンパク質中に酵素的または合成によるいずれかで取り込まれ得る、天然または非天然である任意のアミノ酸をいう。
【0046】
本明細書で用いられる「移動度依存性分析技術」または「MDAT」は、異なる分析物タイプ間の異なる移動速度に基づく分析技法を意味する。例示の移動度依存性分析技法は、電気泳動、クロマトグラフィー、質量スペクトル分析、沈降(例えば、勾配遠心分離)、フィールドフロー分画法、多段抽出技法などを含む。
【0047】
本明細書で用いられる「アフィニティーセット」は、互いに特異的に結合する分子のセットである。アフィニティーセットは、限定されないで、ビオチンおよびアビジン、ビオチンおよびストレプトアビジン、レセプターおよびリガンド、抗体およびリガンド、抗体および抗原、およびポリヌクレオチド配列およびその相補物を含む。アフィニティーセットの1つ以上のメンバーは、固体支持体に結合され得る。例示の固体支持体は、限定されないで、アガロース、セファロース、磁気ビーズ、ポリスチレン、ポリアクリルアミド、ガラス、メンブレン、シリカ、半導体材料、シリコン、および有機ポリマーを含む。
【0048】
本明細書で用いられる「ハイブリダイゼーションを基礎にしたプルアウト」または「HBP」は、上記アフィニティーセットがポリヌクレオチド配列およびその相補物である1つのタイプの親和性分離である。HBPは、ヌクレオチド配列が固体支持体に結合または固定化され、そしてその相補的配列を選択的に吸着するために用いられるプロセスである(例えば、1997年6月12日に出願されたO’Neillらによる米国特許出願第08/873,437号を参照のこと)。
【0049】
(本発明の特定の例示の実施形態)
本発明は、プライマー伸長産物を生成および分析するための方法およびキットに関する。このようなプライマー伸長産物は、少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを含む反応組成物を、プライマー伸長を行うために適した適切な条件下でインキュベートすることにより生成される。特定の実施形態によれば、この反応組成物は、少なくとも1つのターミネーター、および少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを含む。特定の実施形態によれば、本発明は、少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを含む反応組成物を用いて核酸を配列決定するための方法およびキットを提供する。
【0050】
(例示の成分)
本発明の特定の実施形態によれば、汎用ヌクレオチドは、二重鎖DNA中に効率的に詰め(pack)得る、非天然の、優勢的に疎水性の塩基を含む(例えば、Bergerら、Angew、Chem.Int.Ed.Engl.(2000)39:2940〜42;Wuら、J.Am.Chem.Soc.(2000)122:7621〜32;Bergerら、Nuc.Acids Res.(2000)28:2911〜14、Smithら、Nucleosides&Nucleotides(1998)17:541〜554、Ogawaら、J.Am.Chem.Soc.(2000)122:3274〜87を参照のこと)。特定の実施形態によれば、汎用ヌクレオチドは、DNA中に見出される天然塩基の2つ以上と対形成し得る。本発明の特定の実施形態によれば、汎用ヌクレオチドは、天然の塩基対の特異的水素結合相互作用を欠如し得、そしてそれ故、立体的および疎水的相互作用により、DNA鎖中の2つ以上の塩基を置換し得る。
【0051】
本発明の特定の実施形態によれば、上記汎用ヌクレオチドは、限定されないで、2’−デオキシ−7−アザインドール−5’−トリホスフェート(d7AITP)、2’−デオキシ−イソカルボスチリル−5’−トリホスフェート(dICSTP)、2’−デオキシ−プロピニルイソカルボスチリル−5’−トリホスフェート(dPICSTP)、2’−デオキシ−6−メチル−7−アザインドール−5’−トリホスフェート(dM7AITP)、2’−デオキシ−イミジゾピリジン−5’−トリホスフェート(dImPyTP)、2’−デオキシ−ピロールピリジン−5’−トリホスフェート(dPPTP)、2’−デオキシ−アレニル−7−アザインドール−5’−トリホスフェート(dA7AITP)、または2’−デオキシ−プロピニル−7−アザインドール−5’−トリホスフェート(dP7AITP)を含む。特定の実施形態では、この汎用ヌクレオチドは、ポリメラーゼ、例えば、DNAポリメラーゼにより、特定のヌクレオチドが取り込まれる速度にほぼ等しい速度で利用される。
【0052】
本発明の特定の実施形態は、汎用ヌクレオチドとともに使用するために最適化されたポリメラーゼを使用する。特定の実施形態に従って、ポリメラーゼを最適化する方法としては、以下が挙げられるがこれらに限定されない:部位特異的変異誘発、非特異的変異誘発、1つ以上のアミノ酸の欠失、1つ以上のアミノ酸の付加、1つ以上のアミノ酸の置換、および翻訳後の改変(タンパク質分解、炭水化物基またはホスフェートの欠失、および炭水化物基またはホスフェートの付加を含むが、これらに限定されない)。従って、ポリメラーゼとしては、天然に存在するポリメラーゼおよび改変ポリメラーゼまたは改変体ポリメラーゼ(汎用ヌクレオチドの最適な組み込みのために改変されたポリメラーゼを含む)が挙げられる。
【0053】
特定の実施形態に従って、ポリメラーゼは、特異的ヌクレオチドが同じポリメラーゼによって組み込まれる速度の少なくとも10%の速度である速度で、プライマー伸長産物中に、汎用ヌクレオチドを組み込む。特定の実施形態において、汎用ヌクレオチドは、特異的ヌクレオチドが同じポリメラーゼによって組み込まれる速度の少なくとも25%の速度である速度で、ポリメラーゼによって組み込まれる。特定の実施形態において、汎用ヌクレオチドは、特異的ヌクレオチドが組み込まれる速度の少なくとも50%の速度である速度で、組み込まれる。特定の実施形態において、汎用ヌクレオチドは、特異的ヌクレオチドが組み込まれる速度の少なくとも75%の速度である速度で、組み込まれる。特定の実施形態において、ポリメラーゼは、特異的ヌクレオチドが組み込まれる速度に等しいかまたは実質的に等しい速度で、汎用ヌクレオチドをプライマー伸長産物に組み込む。特定の実施形態に従って、ポリメラーゼは、早すぎる鎖の停止を減少させるのに十分な速度で汎用ヌクレオチドを組み込む。
【0054】
本発明において使用するためのポリメラーゼは、熱安定であってもなくても良い。特定の実施形態において、ポリメラーゼは、ヌクレオチドトリホスフェートと比較して、3’−ジデオキシヌクレオチドである鎖ターミネーターの組み込みに対する識別を減少させる変異を有する。特定の実施形態において、位置667にTyr残基を有する変異体を使用し得る(Taq DNAポリメラーゼを基準として番号を付けられる)。このような変異体の詳細な説明は、例えば、米国特許第5,614,365号に見出され得る。このような変異ポリメラーゼは、簡便に、Y667変異体として総称的に呼ばれ得る。
【0055】
特定の実施形態に従って、ポリメラーゼとしては、DNAポリメラーゼ、RNAポリメラーゼ、逆転写酵素、T7ポリメラーゼ、SP6ポリメラーゼ、T3ポリメラーゼ、Sequenase、Klenowフラグメント、AmpliTaq FS、最小の3’−5’エキソヌクレアーゼ活性を有するかまたは3’−5’エキソヌクレアーゼ活性を有さない熱安定性DNAポリメラーゼ、あるいは上記ポリメラーゼのいずれかの酵素活性改変体またはフラグメントが挙げられるが、これらに限定されない。本発明の特定の実施形態に従って、2つ以上のポリメラーゼの混合物が使用される。
【0056】
(プライマー伸長)
特定の実施形態に従うプライマー伸長反応を使用して、標的核酸テンプレートの少なくとも一部の相補的なコピーを作製する。特異的なプライマー伸長反応において、標的核酸テンプレート、少なくとも1つのプライマー、少なくとも1つの汎用ヌクレオチド、および少なくとも1つのポリメラーゼを含む伸長反応組成物を使用する。少なくとも1つのプライマーは、標的テンプレートにアニールする。ポリメラーゼが、1つ以上のヌクレオチドを、標的核酸テンプレートにアニールするプライマーの3’末端に酵素的に付加する場合、プライマー伸長産物が作製される。
【0057】
プライマー伸長反応は、特異的ヌクレオチドおよび汎用ヌクレオチドの組み合わせを含み得るか、または排他的に汎用ヌクレオチドを含み得る。ポリメラーゼによってプライマーの3’末端(またはプライマーから伸長されるプライマー伸長産物の3’末端)に付加されるヌクレオチドは、特異的ヌクレオチドであり得、その結果、これは、テンプレート配列特異的様式で付加され、そして、それに対向するテンプレートヌクレオチドと特異的に対を形成する。あるいは、ポリメラーゼによって付加されるヌクレオチドは、汎用ヌクレオチドであり得、これは、非テンプレート配列特異的様式で付加される。ポリメラーゼは、標的核酸テンプレートの末端に達するまで、あるいは標的核酸テンプレートの末端の前に、例えば、テンプレートを落とす(falling off)ことによってまたはターミネーター(存在する場合)の組み込みによって早すぎる停止を行うまで、ヌクレオチドを成長するプライマー伸長産物の3’末端に付加する。
【0058】
プライマー伸長反応の結果は、プライマー伸長産物であり、これは、5’末端において、ポリメラーゼによって組み込まれたヌクレオチドのストリングに共有結合されたプライマーを含む。特定の実施形態において、ヌクレオチドのストリングは、排他的に1つのタイプの汎用ヌクレオチドを含み得るか、または排他的に1つより多くのタイプの汎用ヌクレオチドを含み得る。特定の例示的な実施形態において、ヌクレオチドのストリングは、A、T、C、およびGと対を形成する汎用ヌクレオチドの1つのタイプを含み得る。特定の例示的な実施形態において、ヌクレオチドのストリングは、CおよびGと対を形成する1つのタイプの汎用ヌクレオチド、ならびにAおよびTと対を形成する別のタイプの汎用ヌクレオチドを含み得る。特定の例示的な実施形態において、ヌクレオチドのストリングは、A、T、C、およびGと対を形成する2つの異なるタイプの汎用ヌクレオチドを含み得る。特定の実施形態において、ヌクレオチドのストリングは、1つのタイプの汎用ヌクレオチドおよび1つ以上の対形成タイプの特異的ヌクレオチドの組み合わせを含み得る。特定の例示的な実施形態において、ヌクレオチドのストリングは、テンプレートのCおよびGと対を形成する汎用ヌクレオチド、ならびにテンプレートのTおよびAと対を形成する、特異的ヌクレオチドAおよびTをそれぞれ含み得る。特定の実施形態において、ヌクレオチドのストリングは、1つより多くのタイプの汎用ヌクレオチドおよび1つ以上の対形成タイプの特異的ヌクレオチドの組み合わせを含み得る。例示的な場合において、ヌクレオチドのストリングは、2つのタイプの汎用ヌクレオチド(CおよびGと対を形成するヌクレオチドおよびGおよびAと対を形成する他のヌクレオチド)ならびにテンプレートのTと対を形成する特異的ヌクレオチドAを含み得る。
【0059】
特定の実施形態に従って、プライマー伸長反応は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)の一部である。PCRの一般的な説明は、例えば、PCR Protocols:A Guide to Methods and Applications,Academic Press,New York,NY(1990);およびPCR Primer:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory Press,NY(1995)に提供される。PCRにおいて、反応組成物は、少なくとも1つのテンプレート、少なくとも1つのプライマー、少なくとも1つのポリメラーゼ、および伸長可能なヌクレオチドを含む。少なくとも1つの汎用ヌクレオチドは、反応組成物に含まれる。反応組成物は、標的テンプレートの少なくとも一部に相補的なプライマー伸長産物を生成するプライマー伸長反応、テンプレートからのプライマー伸長反応産物の分離、テンプレートの少なくとも一部および/またはプライマー伸長産物への新たなプライマーのアニーリング、ならびにテンプレートの少なくとも一部に相補的であり、そして/または先に産生されたプライマー伸長産物の少なくとも一部に相補的であるプライマー伸長産物を産生する引き続くプライマー伸長反応を生じる、温度変化のサイクルに供される。
【0060】
特定の実施形態において、反応組成物は、1つ以上の「プライマーセット」を含み、これは、同じ2本鎖テンプレートの対向する鎖にアニールする順方向プライマーおよび逆方向プライマーを含む。順方向プライマーは、テンプレートの一本の鎖にアニールし、そして逆方向プライマーは、テンプレートの他の鎖にアニールし、その結果、順方向プライマーからのプライマー伸長産物は、逆方向プライマーからプライマー伸長産物の少なくとも一部に相補的である配列を含む。引き続くプライマー伸長反応において、順方向プライマーは、逆方向プライマーからのプライマー伸長産物にアニールし得、そして逆方向プライマーは、順方向プライマーからのプライマー伸長産物にアニールし得る。
【0061】
本発明に従う非対称PCR(A−PCR)は、増幅反応組成物を含み、ここで、(i)少なくとも1つのプライマーセットは、順方向プライマーのみまたは逆方向プライマーのみを含むか;(ii)過剰の1つのプライマー(プライマーセットの他のプライマーと比較して)が存在するか;または(iii)第1のプライマーのTm50が、第2のプライマーのTm50とは少なくとも6〜8℃異なる少なくとも1つのプライマーセットが存在する。特定の実施形態において、第1のプライマーのTm50は、第2のプライマーTm50と少なくとも10〜12℃異なる。結果として、プライマー伸長反応の後に、テンプレートの1つの鎖の少なくとも一部に相補的な過剰な産物が、テンプレートの他の鎖の少なくとも一部に相補的である産物に対して作製される。
【0062】
本発明の特定の実施形態において、非対称PCR反応組成物は、少なくとも1つの順方向プライマー、または少なくとも1つの逆方向プライマーを有するが、代表的には両方を有さない少なくとも1つのプライマーセットを含む。このような実施形態において、プライマー伸長反応は、代表的に、テンプレートの1つの鎖の少なくとも一部に相補的なプライマー伸長産物を産生するが、他の鎖の少なくとも一部に相補的な産物を産生しない。プライマー伸長反応の各々の引き続く回において、新規なプライマーは、プライマー伸長産物を産生するためにテンプレートにアニールする。特定の実施形態において、プライマー伸長産物ではなく、テンプレートのみが、非対称PCRの各々引き続く回において増幅される。
【0063】
特定の実施形態において、本発明は、非同期性(asynchronous)PCRの方法を提供する。(例えば、2001年6月5日に出願された、米国特許出願第09/875,211号を参照のこと)。
【0064】
特定の実施形態において、標的配列の各々に特異的な1つ以上のプライマーの複数のセットを同時に使用して、複数の標的配列を増幅し得、これは、多重(multiplex)PCRと呼ばれ得る。(例えば、H.Geadaら、Forensic Sci.Int.108:31−37(2000)およびD.G.Wangら、Science 280:1077−82(1998)を参照のこと)。
【0065】
マイクロサテライト(STRおよびVNTRを含む)は、繰り返された配列のタンデムなアレイを含むゲノムの領域である。繰り返しの数は、個々に変化し得るか、疾患に対するマーカーであり得、従って、これらの領域は、診断目的のために使用され得る。繰り返された配列は、2〜約80ヌクレオチドの長さであり得、そして繰り返しの数は、数百の範囲である。マイクロサテライト(STRを含む)の分析は、代表的に、繰り返しの数の正確な決定を必要とし、そして2つの標的核酸テンプレート間の繰り返しの数の差は、1つまたは2つほどであり得る。
【0066】
特定の実施形態において、STRは、繰り返し領域に隣接するプライマーを用いて、PCRを使用して繰り返し領域を最初に増幅することによって分析される。次いで、増幅されたプライマー伸長産物は、サイズに基づいて分離される。産物のサイズを分析することによって、分析されるSTRの繰り返しの数を決定し得る。特定の実施形態において、各々異なるSTR領域について異なって標識されたプライマーを使用することによって、同じ反応組成物における1つより多くのSTR領域を分析し得る。
【0067】
特定の実施形態において、反応組成物は、少なくとも1つのポリメラーゼ、少なくとも1つのプライマーセット、少なくとも1つの標的核酸テンプレート、および少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを含む。反応組成物は、特異的ヌクレオチドを含んでも含まなくても良い。特定の実施形態において、各々のプライマーセットの少なくとも1つのプライマーは、標識を含む。特定の実施形態において、異なるテンプレートに対する異なるプライマーは、異なる標識を有する。
【0068】
プライマー伸長反応において、ポリメラーゼは、プライマーまたはプライマー伸長産物の3’末端にヌクレオチドを付加する。特定の実施形態において、特異的ヌクレオチドは、テンプレートの配列に従って、プライマー伸長産物の3’末端に付加され、一方、汎用ヌクレオチドは、非特異的に付加される。特定の実施形態において、得られるプライマー伸長産物は、その5’末端に、ポリメラーゼによって組み込まれたヌクレオチドのストリングに共有結合されたプライマー配列を含む。特定の実施形態において、ヌクレオチドのストリングは、排他的に1つのタイプの汎用ヌクレオチドを含み得るか、または排他的に1つより多くのタイプの汎用ヌクレオチドを含み得る。特定の実施形態において、ヌクレオチドのストリングは、1つのタイプの汎用ヌクレオチドおよび1つ以上の対形成タイプの特異的ヌクレオチドの組み合わせを含み得るか、または1つより多くのタイプの汎用ヌクレオチドおよび1つ以上の対形成タイプの特異的ヌクレオチドの組み合わせを含み得る。
【0069】
特定の実施形態において、プライマー伸長産物は、移動度依存性分析技術(またはMDAT)によって分離され得る。特定の実施形態において、プライマー伸長産物は、例えば、分子量、長さ、配列、および/または電荷に基づいて分離され得る。混合物中の2つ以上の核酸配列が、例えば、移動度、長さ、分子量、配列および/または電荷に基づいて識別され得る任意の方法は、本発明の範囲内である。例示的なMDAT技術としては、限定しないが、電気泳動(例えば、ゲル電気泳動またはキャピラリー電気泳動)、HPLC、質量分光法(MALDI−TOFを含む)、およびゲル濾過が挙げられる。特定の実施形態において、MDATは、電気泳動またはクロマトグラフィーである。
【0070】
特定の実施形態において、プライマー伸長産物に結合される標識の同一性は、プライマーの同一性と相関し、従って、アニールするテンプレートの同一性と相関し、従って、分析される領域の同一性と相関する。また、プライマー伸長産物を分離することによって、所定のSTRにおける繰り返しの数を決定し得る。この方法において、いくつかの異なるプライマーセットおよび標的核酸テンプレートのプライマー伸長産物は、単一のプライマー伸長反応において比較され得る。
【0071】
種々の実施形態において、異なる数の対形成タイプの特異的ヌクレオチドが、使用され得る。特定の実施形態において、反応組成物は、4つの特異的に伸長可能なヌクレオチドおよび少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを含む。特定の実施形態において、反応組成物は、3つの特異的な伸長可能なヌクレオチドおよび少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを含む。特定の実施形態において、反応組成物は、2つの特異的な伸長可能なヌクレオチドおよび少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを含む。特定の実施形態において、反応組成物は、1つの特異的な伸長可能なヌクレオチドおよび少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを含む。
【0072】
特定のこのような実施形態において、ポリメラーゼは、特定の伸長可能なヌクレオチドおよび少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを、プライマー伸長産物に組み込む。現在の少なくともいくつかの特定の実施形態において、特異的ヌクレオチドよりも少なくとも1つの汎用ヌクレオチドが、テンプレート配列における1つ以上の特異的ヌクレオチドに対向するポリメラーゼによって組み込まれる。
【0073】
特定の実施形態において、反応組成物は、特異的な伸長可能なヌクレオチドを含まず、少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを含む。少なくとも1つの汎用ヌクレオチドは、テンプレートの特異的ヌクレオチドの全てに対向するプライマー伸長産物中に、ポリメラーゼによって組み込まれる。
【0074】
本発明の特定の実施形態において、STRは、非対称PCRによって分析される。本発明の特定の実施形態において、反応組成物は、1つ以上のプライマーセット(その各々が、順方向プライマーのみまたは逆方向プライマーのみを含む)を含む。特定の実施形態において、各々の異なるプライマーが、異なる標識を含む。特定の実施形態において、少なくとも1つのプライマーセットに対するプライマー伸長反応は、テンプレートの1つの鎖のみに相補的であるプライマー伸長産物を生じる。
【0075】
本発明の特定の実施形態において、プライマーは、オリゴヌクレオチドプライマーであり、そして分析のためのポリヌクレオチド分子は、ゲノムDNAまたはcDNAである。特定の実施形態において、プライマーおよびテンプレートのアニーリング、または二重鎖形成は、ハイブリダイゼーションによって行われ得る。プライマー/テンプレート二重鎖は、ポリメラーゼがプライマーを伸長する能力を有意に妨害せず、プライマーの3’末端ヌクレオチド塩基が標的核酸テンプレートの所定の位置のすぐ隣にハイブリダイズする能力を有意に妨害しない、1つ以上のミスマッチを含み得る。
【0076】
特定の実施形態において、初期の標的核酸テンプレートは、汎用ヌクレオチドの存在下で増幅される前に、処理される。特定の実施形態において、初期の標的核酸テンプレートは、STRおよびSTRの一端または両端における一定の長さの隣接領域を含む核酸を作製するように処理される。特定の実施形態において、このように処理された核酸は、引き続く伸長反応において標的核酸テンプレートとして使用されて、STRの両端に一定の長さの隣接領域を有し、STR内のヌクレオチドの数によって長さの異なる伸長産物を作製する。
【0077】
特定の実施形態において、初期の標的核酸テンプレートは、特異的ヌクレオチドを含み、汎用ヌクレオチドを含まない第1反応組成物で、PCRの初期サイクルに供することによって、処理される。次いで、得られる第1プライマー伸長産物を、汎用ヌクレオチドの存在下で増幅する。特定の実施形態において、PCRの1つ以上の初期サイクルが、特異的ヌクレオチド、ならびに各STR領域に隣接する順方向プライマーおよび逆方向プライマーの両方を含むが、汎用ヌクレオチドを含まない第1反応組成物を用いて実施される。このような初期サイクルは、所定の長さの隣接領域およびSTR領域を含む種々の第1プライマー伸長産物を産生する。特定の実施形態において、このような第1プライマー伸長産物は、少なくとも1つの汎用ヌクレオチドおよび少なくとも1つのプライマーを含む第2反応組成物を用いるPCRの引き続くサイクルのための標的核酸テンプレートとして役立つ。このような引き続くサイクルおよびSTRを検出するための方法の残り(第2の反応産物の分離および検出を含む)は、上記のように実施され得る。
【0078】
特定の実施形態において、初期標的核酸テンプレートの大部分または全ては、少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを含む反応組成物を用いるPCRの引き続くサイクルの前に、除去され、そして第1のプライマー伸長産物は、このような引き続くサイクルのPCRにおけるテンプレートとして役立つ。特定の実施形態において、初期核酸テンプレートは、アフィニティーセットの第1メンバーを用いて改変される。特定の実施形態において、初期標的核酸テンプレートは、汎用ヌクレオチドを含まないPCRの初期サイクルの前、その間、またはその後にアフィニティーセットの第2メンバーに結合する。特定の実施形態において、アフィニティーセットの第2メンバーは、固体支持体に結合されて、その結果、初期標的核酸テンプレートの大部分または全てが、少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを用いるPCRの引き続くサイクルの前に、反応組成物から分離され得る。特定の実施形態において、初期標的核酸テンプレートの大部分または全てが、ハイブリダイゼーションベースのプルアウト(HBP)を用いて除去される。
【0079】
特定の実施形態において、初期標的核酸テンプレートは、汎用ヌクレオチドの存在下での増幅の前に、制限エンドヌクレアーゼを用いる消化によって処理される。特定の実施形態において、1つ以上の初期標的核酸テンプレートは、1つ以上のSTR領域を含む。この初期標的核酸テンプレートは、汎用ヌクレオチドの存在下でのPCRによるSTR領域の増幅の前に、1つ以上の制限エンドヌクレアーゼを用いて消化される。特定の実施形態において、初期標的核酸テンプレートは、STRの一方の末端または両方の末端に一定の長さの隣接領域を有する標的核酸テンプレートを得るために増幅される各々のSTR領域に隣接する一方の領域または両方の領域で消化される。次いで、このように消化された標的核酸テンプレートは、STRの両端に一定の長さの隣接領域を有するプライマー伸長産物を得るために、伸長反応において使用され得る。STRを検出するための方法の残り(プライマー伸長産物の分離および検出を含む)は、上記のように実施され得る。
【0080】
マイクロサテライトの分析は、MDAT(例えば、電気泳動、質量分析、またはクロマトグラフィー)の間に存在する、増幅された産物の異常な移動度をもたらし得る2次構造が存在する場合、困難であり得る。特定の実施形態に従って、プライマー伸長反応における1つ以上の伸長可能なヌクレオチドを、1つ以上の汎用ヌクレオチドに置き換えることによって、分離の間の2次構造の形成は、減少し得る。特定の実施形態に従って、ゲノム内のマイクロサテライト領域より長い繰り返し領域を、例えば、PCR反応の一部として、プライマー伸長反応における汎用ヌクレオチドを使用して分析し得る。STRおよびこれを分析する方法は、例えば、米国特許第5,364,759号、同第5,075,217号、同第6,090,558号および同第6,221,598号に記載され、これらは、本明細書中において任意の目的について参考として援用される。
【0081】
核酸の配列は、例えば、Sangerの方法(例えば、Sangerら、Proc.Nat.Acad.Sci74:5463−5467(1977)を参照のこと)によって、プライマー伸長産物の作製によって決定し得る。特定の実施形態に従って、本発明は、反応組成物中で汎用ヌクレオチドを使用して核酸を配列決定するための方法を提供する。特定の実施形態において、二重鎖(2本鎖ポリヌクレオチド)は、標的核酸テンプレートとプライマーとの間に形成される。プライマーは、標的核酸テンプレートの所定の位置にハイブリダイズする。特定の実施形態において、1つ以上の伸長可能なヌクレオチド(少なくとも1つの汎用ヌクレオチド、1つ以上のポリメラーゼ、および1つ以上の特異的ターミネーターを含む)は、プライマーとともに反応組成物に含まれる。反応組成物は、特異的ヌクレオチドを含んでも含まなくても良い。
【0082】
反応組成物は、適切な反応条件下でインキュベートされ、その結果、1つ以上の伸長可能なヌクレオチドが、プライマーの3’末端上にポリメラーゼによって連続的に組み込まれる。存在する場合、特異的ヌクレオチドは、テンプレート配列特異的様式でポリメラーゼによって付加されるが、一方、汎用ヌクレオチドは、非テンプレート配列特異的様式で付加される。特異的ターミネーターは、プライマー伸長産物内に組み込まれ得、そして一旦組み込まれると、ポリメラーゼによるプライマー伸長産物の3’末端へのヌクレオチドのさらなる組み込みを妨げる。次いで、プライマー伸長反応によって作製されたプライマー伸長産物は、サイズに基づいて分離され得、そして核酸テンプレートの配列は、産物の特定のサイズおよび各産物における特異的ターミネーターの同一性から決定され得る。
【0083】
特定の実施形態において、反応組成物は、4つの異なる特異的ターミネーター(例えば、Aターミネーター、Tターミネーター、Gターミネーター、およびCターミネーター)を含み、これらの各々は、異なる標識に結合される。従って、生成されるプライマー伸長産物の各々は、3’末端に4つの特異的ターミネーターのうちの1つを含み、そしてこのターミネーターの同一性は、標識の同一性と相関する。さらに、ターミネーターに対向するテンプレート鎖上のヌクレオチドの同一性は、ターミネーターの同一性(従って、標識の同一性)によって決定され得る。例えば、プライマー伸長産物がその3’末端にCターミネーターを有する場合、テンプレートは、ターミネーターに対向するGを含む。プライマー伸長産物の長さは、テンプレート配列において、Gが配置される場所を決定する。
【0084】
少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを使用する特定の実施形態において、反応組成物中のプライマーは、さらに、標識を含み、そしてターミネーターは、標識されない。特定の実施形態において、4つの異なる反応組成物の各々は、テンプレート上の同じ位置にアニールするプライマーを含むが、異なる反応組成物の各々のプライマーは、異なる標識を含む。プライマーは、標的核酸テンプレート上の所定の位置にハイブリダイズする。
【0085】
特定の実施形態において、少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを含む1つ以上の伸長可能なヌクレオチド、1つ以上のポリメラーゼ、および1つ以上の特異的ターミネーターは、反応組成物内に含まれる。特定の実施形態において、異なる非標識ターミネーターは、4つの反応組成物の各々に含まれる。反応組成物は、特異的ヌクレオチドを含んでも含まなくても良い。反応組成物は、適切な反応条件下でインキュベートされ、その結果、1つ以上の伸長可能なヌクレオチドが、プライマーの3’末端上にポリメラーゼによって連続的に組み込まれる。特異的ヌクレオチドは、存在する場合、テンプレート配列特異的様式でポリメラーゼによって付加され、一方、汎用ヌクレオチドは、非特異的様式で付加される。
【0086】
これらの実施形態の特定の実施形態において、各々のプライマー伸長反応は、それらの3’末端にターミネーターの1つのタイプのみを有するプライマー伸長産物を生成する。プライマーに結合される標識の同一性は、ターミネーターの同一性、従って、テンプレート上のターミネーターに対向するヌクレオチドの同一性に関連する。特定の実施形態において、4つの別々の反応からのプライマー伸長産物は、組み合わせられ得る。次いで、この産物は、MDAT(例えば、サイズに基づいて分離される)によって分析され得る。次いで、テンプレートの配列は、産物の特定のサイズおよび各々の産物のターミネーターの同一性から決定され得る。
【0087】
特定の実施形態において、1つより多くのテンプレートが、同じ反応組成物内で配列決定され得る。特定の実施形態において、反応組成物は、2つの異なるテンプレートにアニールする2つの異なるプライマーを含み得、異なるプライマーの各々は、異なる標識を含む。特定の実施形態において、反応組成物は、さらに、4つの異なるテンプレートを含み得、各々が、異なる標識を含む。特定の実施形態において、1つ以上の伸長可能なヌクレオチド(少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを含む)および1つ以上のポリメラーゼがまた、反応組成物に含まれる。反応組成物は、特異的ヌクレオチドを含んでも含まなくても良い。反応組成物は、適切な反応条件下でインキュベートされ、その結果、1つ以上の伸長可能なヌクレオチドが、各々のプライマーがアニールするテンプレート配列に従って、異なるプライマーの各々の3’末端上にポリメラーゼによって連続的に組み込まれる。特異的ヌクレオチドは、存在する場合、テンプレート配列特異的な様式でポリメラーゼによって付加され、一方、汎用ヌクレオチドは、非特異的な様式で付加される。
【0088】
従って、プライマー伸長反応は、各々が、伸長されたプライマーを同定する標識、および3’末端においてターミネーターを同定する別の標識を有する、プライマー伸長産物を生成する。特定の実施形態において、プライマー伸長産物は、分離され得る。テンプレートの配列は、産物の特定のサイズ、プライマーの同一性、および各々の産物のターミネーターの同一性から決定され得る。従って、2つのテンプレートの各々の配列は、同時に決定され得る。
【0089】
特定の実施形態において、反応組成物は、異なるテンプレートにアニールする2つより多くの異なるプライマー(各々が異なる標識を含む)を含み得る。特定の実施形態において、反応組成物は、異なる標識のプライマーおよび4つの異なるターミネーター(各々が、異なる標識を含む)を含む。特定の実施形態において、反応は、2つの異なるプライマーについて実質的に上記されるように実施される。
【0090】
特定の実施形態において、反応組成物は、1つのタイプの非標識ターミネーターおよび2つ以上の異なる標識プライマー(2つ以上の異なるテンプレートに特異的である)を含み得る。特定の実施形態において、4つの異なる反応組成物は、各々、異なる標識されないターミネーターおよび2つ以上の異なって標識されたプライマーを含む。特定の実施形態において、次いで、各々の反応組成物は、プライマー伸長反応に供される。次いで、各々の反応組成物の伸長産物が分離される。標識は、どのテンプレートが伸長産物に相関するかを示す。末端ヌクレオチドの同一性、従って、それに対向するテンプレートヌクレオチドの同一性は、プライマー伸長産物が生成された反応組成物に基づいて決定され得る。産物の長さは、ヌクレオチドがテンプレート内に含まれる場所を示す。
【0091】
種々の実施形態において、異なる数の対形成タイプの特異的ヌクレオチドが、使用され得る。特定の実施形態において、反応組成物は、4つの特異的に伸長可能なヌクレオチドおよび少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを含む。特定の実施形態において、反応組成物は、3つの特異的に伸長可能なヌクレオチドおよび少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを含む。特定の実施形態において、反応組成物は、2つの特異的に伸長可能なヌクレオチドおよび少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを含む。特定の実施形態において、反応組成物は、1つの特異的に伸長可能なヌクレオチドおよび少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを含む。
【0092】
特定のこのような実施形態において、ポリメラーゼは、特異的に伸長可能なヌクレオチドおよび少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを、プライマー伸長産物に組み込む。特定の実施形態において、少なくともある時点で、特異的ヌクレオチドよりも、少なくとも1つの汎用ヌクレオチドが、ポリメラーゼによって、テンプレート配列中の1つ以上の特異的ヌクレオチドに対向して組み込まれる。
【0093】
特定の実施形態において、反応組成物は、特異的に伸長可能なヌクレオチドを含まず、そして少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを含む。この少なくとも1つの汎用ヌクレオチドは、テンプレート中の特異的ヌクレオチドの全てに対向して、プライマー伸長産物中にポリメラーゼによって組み込まれる。
【0094】
特定の実施形態において、プライマー伸長産物は、移動度依存性分析技術(またはMDAT)によって分離され得る。特定の実施形態において、プライマー伸長産物は、例えば、分子量、長さ、配列、および/または電荷に基づいて分離され得る。混合物中の2つ以上の核酸配列が区別され得る任意の方法(例えば、移動度、長さ、分子量、配列、および/または電荷に基づく)は、本発明の範囲内である。例示的な分離技術としては、限定しないが、電気泳動(例えば、ゲル電気泳動またはキャピラリー電気泳動)、HPLC、質量分光法(MALDI−TOFを含む)、およびゲル濾過が挙げられる。特定の実施形態において、MDATは、電気泳動またはクロマトグラフィーである。プライマー伸長産物を分離することによって、各々の産物のサイズおよびその3’末端におけるターミネーターの同一性に基づいて、テンプレート核酸の配列を決定し得る。
【0095】
本発明の特定の実施形態において、プライマーは、オリゴヌクレオチドプライマーであり、そして分析のためのポリヌクレオチド分子は、ゲノムDNAまたはcDNAである。特定の実施形態において、プライマーおよびテンプレートのアニーリング、または二重鎖形成は、ハイブリダイゼーションによって行われ得る。プライマー/テンプレート二重鎖は、ポリメラーゼがプライマーを伸長する能力を有意に妨害しないか、またはプライマーの3’末端ヌクレオチド塩基が標的核酸テンプレートの所定の位置のすぐ隣にハイブリダイズする能力を有意に妨害しない、1つ以上のミスマッチを含み得る。
【0096】
特定の実施形態において、この方法は、サイクル配列決定を包含し、ここで、プライマー伸長反応および停止に続いて、プライマー伸長産物が、標的核酸テンプレートから放出され、そして新規なプライマーが、同じ様式でアニールされ、伸長され、そして停止される。サイクル配列決定によって、プライマー伸長産物の増幅が可能になる。特定の実施形態において、サイクル配列決定は、サーモサイクラー装置を使用して実施される。
【0097】
特定の実施形態において、プライマーおよび/またはターミネーターは、標識される。特定の実施形態において、標識は、蛍光色素を含む。特定の実施形態において、反応物は、4つの異なるターミネーターを含み、各々が、異なる蛍光色素で標識される。特定の実施形態において、4つの反応組成物は、各々、異なる蛍光色素で標識されたプライマーを含む。特定の実施形態において、4つのプライマーは、同じ配列を有する。特定の実施形態において、1つの反応組成物は、1つより多くの異なるプライマーを含み、そして各異なるプライマーは、異なる蛍光色素で標識される。特定の実施形態において、プライマー伸長産物は、例えば、電気泳動、質量分光法、またはクロマトグラフィーによって分離される。
【0098】
DNA配列決定技術は、DNAの4つの特定の塩基間の違いから生じ得る変動性によって制限され得る。例えば、配列決定産物の分離の間、高いG−C含有量の領域において生じる2次構造から圧縮が生じ得る。これらの圧縮は、複数の産物を同じサイズで行動(run)させ、電気泳動、質量分光法、またはクロマトグラフィー後に、重なるいくつかのプライマー伸長産物ピークを生じる。特定の実施形態において、本発明は、配列決定反応において1つ以上のdNTPを少なくとも1つの汎用ヌクレオチドに置き換えることによって、プライマー伸長産物における二次構造を減少させ得、これによって、圧縮を減少させる方法を提供する。
【0099】
また、特定の実施形態に従う少なくとも1つの汎用ヌクレオチドの使用は、伸長反応における早すぎる鎖の停止を減少させ得る。早すぎる鎖の停止は、伸長産物におけるターミネーターの組み込み前の、伸長反応の停止である。
【0100】
(キット)
本発明はまた、上記方法を実施するためのキットを提供する。特定の実施形態において、キットは、この方法を実施するために使用される2つ以上の構成要素を集めることによって、目的の方法の実行を早めるために役立つ。特定の実施形態において、キットは、エンドユーザーによる測定の必要性を最小にするために、予め測定された単位量で構成要素を含む。特定の実施形態において、キットは、本発明の1つ以上の方法を実施するための説明書を含む。特定の実施形態において、キットの構成要素は、互いに一緒に操作するために最適化されている。
【0101】
特定の実施形態において、本発明のキットは、少なくとも1つの標的核酸テンプレートを配列決定するために使用され得る。特定の実施形態において、標的核酸テンプレートを配列決定するためのキットは、少なくとも1つの汎用ヌクレオチド、少なくとも1つのポリメラーゼ、および少なくとも1つの特異的ターミネーターを含む。特定の実施形態において、標的核酸テンプレートを配列決定するためのキットは、さらなる構成要素(限定しないが、少なくとも1つのプライマーが挙げられる)を含み得る。特定の実施形態において、少なくとも1つの特異的ターミネーターおよび/または少なくとも1つのプライマーは、さらに標識を含み得る。キットはまた、コントロール反応を実施するための試薬を含み得、これは、1つ以上の上記成分、および少なくとも1つの標的核酸テンプレートを含み得る。
【0102】
特定の実施形態において、本発明のキットは、複数のプライマー伸長産物を生成するために使用され得る。特定の実施形態において、キットは、STR分析のために使用され得る。特定の実施形態において、STR分析のためのキットは、少なくとも1つの汎用ヌクレオチドおよび少なくとも1つのポリメラーゼを含む。特定の実施形態において、STR分析のためのキットは、少なくとも1つのプライマーを含み得る。特定の実施形態において、この少なくとも1つのプライマーは、さらに標識を含み得る。STR分析のためのキットはまた、コントロール反応を実施するための試薬を含み得、これは、1つ以上の上記成分および少なくとも1つの標的核酸テンプレートを含み得る。
【0103】
本発明の他の実施形態は、本明細書中に開示される本発明の詳細および実施を考慮することにより、当業者に明らかである。明細書および実施例は、単なる例示とみなされることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】図1Aは、テトラヌクレオチドプライマー(斜線付きの棒)を有する天然のヌクレオチド(例えば、A(dATP)、T(dTTP)、G(dGTP)、およびC(dCTP))の存在下で進行するプライマー伸長を概略的に図示する。各ヌクレオチドは、テンプレート配列依存性の様式で(例えば、ワトソン−クリック塩基対合(ここで、AはTと対合し、そしてGはCと対合する)に基づいて)、プライマー伸長産物に付加する。図1Bに示される特定の例示的な実施形態において、汎用ヌクレオチド「X」の存在下でのプライマー伸長の結果として、テンプレート配列非依存性の様式で、この汎用ヌクレオチドがプライマー伸長産物に取り込まれる。従って、汎用ヌクレオチド「X」は、このテンプレート中に存在する任意のヌクレオチドと対合し得る。図1Cに示される特定の例示的な実施形態において、仮定的汎用ヌクレオチド「Z」の存在下でのプライマー伸長の結果として、この汎用ヌクレオチドが、このテンプレートにおける特定のヌクレオチドに対向するが他のヌクレオチドには対向しない、プライマー伸長産物に取り込まれる。ここで、例えば、Zは、このテンプレートにおけるGヌクレオチドおよびCヌクレオチドと対合するが、Zは、AにもTにも対合しない。従って、Zは、GおよびCに関しては汎用ヌクレオチドであるが、AまたはTに関しては汎用ヌクレオチドではない。図1Dに示される特定の例示的な実施形態において、仮定的汎用ヌクレオチド「Y」の存在下でのプライマー伸長の結果として、この汎用ヌクレオチドが、このテンプレートにおいてA、T、およびCに対向するプライマー伸長産物に取り込まれるが、Gに対向するプライマー伸長産物には取り込まれない。
【図2】図2は、いくつかの非限定的な例示的な汎用ヌクレオチドの構造を示す。(A)2’−デオキシ−7−アザインドール−5’−トリホスフェート(d7AITP)、(B)2’−デオキシ−6−メチル−7−アザインドール−5’−トリホスフェート(dM7AITP)、(C)2’−デオキシ−ピロロピリジン−5’−トリホスフェート(dPPTP)、(D)2’−デオキシーイミダゾピリジンー5’−トリホスフェート(dImPyTP)、(E)2’−デオキシ−イソカルボスチリル−5’−トリホスフェート(dICSTP)、(F)2’−デオキシ−プロピニル−7−アザインドール−5’−トリホスフェート(dP7AITP)、(G)2’−デオキシ−プロピニルイソカルボスチリル−5’−トリホスフェート(dPICSTP)、および(H)2’−デオキシ−アレニル−7−アザインドール−5’−トリホスフェート(dA7AITP)。この図において使用される場合、「R」は、ヌクレオチドのデオキシリボース部分である。

Claims (30)

  1. 少なくとも1つの標的核酸テンプレートを配列決定する方法であって、以下:
    (a)少なくとも1つの標的核酸テンプレート、少なくとも1つのプライマー、少なくとも1つのポリメラーゼ、少なくとも1つの汎用ヌクレオチド、および少なくとも1つの特異的ターミネーターを含む、反応組成物を形成する工程;
    (b)該反応組成物を適切な条件下でインキュベートして、1つ以上の該少なくとも1つの汎用ヌクレオチドおよび該1つ以上の少なくとも1つの特異的ターミネーターを含む少なくとも1つのプライマー伸長産物を生成する工程;
    (c)1つ以上の該少なくとも1つのプライマー伸長産物を分離する工程であって、該分離する工程が、少なくとも1つの移動度依存性分析技術(MDAT)を含む、工程;および
    (d)1つ以上の該少なくとも1つのプライマー伸長産物を検出する工程、
    を包含する、方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、前記(b)が、前記1つ以上の少なくとも1つの標的核酸テンプレートから、前記1つ以上の少なくとも1つのプライマー伸長産物を放出する工程を包含し、そして前記インキュベートする工程および該放出する工程を、少なくともさらに1回繰り返す、方法。
  3. 請求項2に記載の方法であって、前記少なくとも1つの標的核酸テンプレートが、少なくとも1つの制限エンドヌクレアーゼを用いて切断された少なくとも1つの標的核酸である、方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法であって、前記1つ以上の少なくとも1つの特異的ターミネーターが、標識を含む、方法。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法であって、前記少なくとも1つの特異的ターミネーターが、第1標識を含むAターミネーター、第2標識を含むTターミネーター、第3標識を含むGターミネーター、および第4標識を含むCターミネーターを含み、ここで、第1標識、第2標識、第3標識、および第4標識が、検出可能に異なっている、方法。
  6. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法であって、前記1つ以上の少なくとも1つのプライマーが、各々標識を含む、方法。
  7. 請求項2に記載の方法であって、前記少なくとも1つの標的核酸テンプレートが、第1標的核酸テンプレートおよび第2標的核酸テンプレートを含み、前記第1の標的核酸テンプレートおよび第2標的核酸テンプレートが異なり、そして前記少なくとも1つのプライマーが、(i)第1標的核酸テンプレートに特異的であり、しかも第1標識を含む第1プライマー、および(ii)第2標的核酸テンプレートに特異的であり、しかも第2標識を含む第2プライマーを含み、そして該第1標識および第2標識が、検出可能に異なる、方法。
  8. 複数の第2プライマー伸長産物を検出する方法であって、以下:
    (a)少なくとも1つの標的核酸テンプレート、少なくとも1つの第1プライマー、少なくとも1つの特異的ヌクレオチド、および少なくとも1つの第1ポリメラーゼを含む第1反応組成物を形成する工程であって、ここで、該第1反応組成物が、汎用ヌクレオチドを含まない、工程;
    (b)該反応組成物を適切な条件下でインキュベートして、少なくとも1つの第1プライマー伸長産物を生成する工程;
    (c)該少なくとも1つの第1プライマー伸長産物を、該少なくとも1つの標的核酸テンプレートから放出する工程;
    (d)(b)および(c)を繰り返して、複数の第1プライマー伸長産物を生成する工程;
    (e)少なくとも1つの第1プライマー伸長産物、標識を含む少なくとも1つの第2プライマー、少なくとも1つの第2ポリメラーゼ、および少なくとも1つの汎用ヌクレオチドを含む第2反応組成物を形成する工程;
    (f)該反応組成物を、適切な条件下でインキュベートして、少なくとも1つの第2プライマー伸長産物を生成する工程;
    (g)該少なくとも1つの第2プライマー伸長産物を、該少なくとも1つの第1プライマー伸長産物から放出する工程;
    (h)(f)および(g)を繰り返して、複数の第2プライマー伸長産物を生成する工程;
    (i)1つ以上の該複数の第2プライマー伸長産物を分離する工程であって、ここで、該分離する工程が、少なくとも1つの移動度依存性分析技術(MDAT)を含む、工程;および
    (j)1つ以上の該複数の第2プライマー伸長産物を検出する工程、
    を包含する、方法。
  9. 請求項2〜7のいずれか一項に記載の方法であって、1つ以上の前記少なくとも1つの標的核酸テンプレートが、短いタンデムの繰り返しを含む、方法。
  10. 請求項8に記載の方法であって、1つ以上の前記少なくとも1つの標的核酸テンプレートが、短いタンデムの繰り返しを含み、そして該方法が、さらに、前記第2反応組成物を形成する前に、1つ以上の該標的核酸テンプレートを除去する工程を包含する、方法。
  11. 請求項4〜8のいずれか一項に記載の方法であって、少なくとも1つの標識が、蛍光色素を含む、方法。
  12. 請求項4〜8のいずれか一項に記載の方法であって、少なくとも1つの標識が、エネルギー移動蛍光色素を含む、方法。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法であって、前記反応組成物が、さらに、少なくとも1つの特異的に伸長可能なヌクレオチドを含む、方法。
  14. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法であって、前記反応組成物が、特異的に伸長可能なヌクレオチドを含まない、方法。
  15. 請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法であって、前記少なくとも1つの汎用ヌクレオチドが、1つのタイプの汎用ヌクレオチドである、方法。
  16. 請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法であって、前記少なくとも1つの汎用ヌクレオチドが、2つのタイプの汎用ヌクレオチドである、方法。
  17. 請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法であって、前記少なくとも1つの汎用ヌクレオチドが、3つのタイプの汎用ヌクレオチドである、方法。
  18. 請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法であって、1つ以上の前記少なくとも1つの汎用ヌクレオチドが、個々に、2’−デオキシ−7−アザインドール−5’−トリホスフェート(d7AITP)、2’−デオキシ−イソカルボスチリル−5’−トリホスフェート(dICSTP)、2’−デオキシ−プロピニルイソカルボスチリル−5’−トリホスフェート(dPICSTP)、2’−デオキシ−6−メチル−7−アザインドール−5’−トリホスフェート(dM7AITP)、2’−デオキシ−イミジゾピリジン−5’−トリホスフェート(dImPyTP)、2’−デオキシ−ピロールピリジン−5’−トリホスフェート(dPPTP)、2’−デオキシ−アレニル−7−アザインドール−5’−トリホスフェート(dA7AITP)、または2’−デオキシ−プロピニル−7−アザインドール−5’−トリホスフェート(dP7AITP)を含む、方法。
  19. 請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法であって、前記MDATが、電気泳動、クロマトグラフィー、HPLC、質量分光法、沈降、フィールドフローフラクショネーション、または多段階フラクショネーションのうちの少なくとも1つを含む、方法。
  20. 請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法であって、前記MDATが、電気泳動を含む、方法。
  21. 標的核酸テンプレートを配列決定するためのキットであって、少なくとも1つの汎用ヌクレオチド、少なくとも1つのポリメラーゼ、および少なくとも1つの特異的ターミネーターを含む、キット。
  22. 請求項21に記載のキットであって、さらに、少なくとも1つのプライマーを含む、キット。
  23. 標的核酸テンプレート中の短いタンデムの繰り返しを検出するためのキットであって、少なくとも1つの汎用ヌクレオチド、少なくとも1つのポリメラーゼ、および該標的核酸テンプレート中の短いタンデムの繰り返しに隣接する配列に相補的である配列を含む少なくとも1つのプライマーを含む、キット。
  24. 請求項21または22に記載のキットであって、1つ以上の前記少なくとも1つの汎用ヌクレオチドが、d7AITP、dICSTP、dPICSTP、dM7AITP、dImPyTP、dPPTP、dA7AITP、またはdP7AITPを含む、キット。
  25. 請求項21〜24のいずれか一項に記載のキットであって、1つ以上の前記少なくとも1つのプライマーが、各々、標識を含む、キット。
  26. 請求項21に記載のキットであって、4つのプライマーを含み、各々のプライマーが、他の3つのプライマーの標識とは異なる標識を含む、キット。
  27. 請求項21に記載のキットであって、前記少なくとも1つの特異的ターミネーターが、さらに標識を含む、キット。
  28. 請求項27に記載のキットであって、前記キットが、第1標識を含むAターミネーター、第2標識を含むTターミネーター、第3標識を含むGターミネーター、および第4標識を含むCターミネーターを含み、第1標識、第2標識、第3標識、および第4標識が、検出可能に異なっている、キット。
  29. 請求項25〜28のいずれか一項に記載のキットであって、少なくとも1つの標識が、蛍光色素を含む、キット。
  30. 請求項25〜28のいずれか一項に記載のキットであって、少なくとも1つの標識が、エネルギー移動蛍光色素を含む、キット。
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