JP2003502013A - モルホリノ−ヌクレオチドの製造方法、並びに核酸配列の分析およびラベリングのためのその使用 - Google Patents

モルホリノ−ヌクレオチドの製造方法、並びに核酸配列の分析およびラベリングのためのその使用

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JP2003502013A JP2000601189A JP2000601189A JP2003502013A JP 2003502013 A JP2003502013 A JP 2003502013A JP 2000601189 A JP2000601189 A JP 2000601189A JP 2000601189 A JP2000601189 A JP 2000601189A JP 2003502013 A JP2003502013 A JP 2003502013A
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フロランス・マルシアック
シルヴィー・ソウヴェイゴ
ジャン−フランソワ・モーレ
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ディディエ・モルコ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、Sanger法によるDNAまたはRNA配列決定法における鎖伸長停止因子としての、あるいはDNAまたはRNA断片を作製するための、以下の式(I): 【化1】 [式中、R1は核酸塩基を表し、R2は以下の式: −(CH2n−NH2 −(CH2n−SH −(CH2n−COOH −(CH2n−OH −(CH2n−NH−R3 −(CH2n−SR3 −(CH2n−CO−R3 −(CH2n−OR3 {式中、nは1から12の範囲の整数であり、R3はマーカー、タンパク質、酵素、脂肪酸、またはペプチドから由来する基である}の一つに対応する基を表す]のモルホリノ−ヌクレオシドの使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モルホリノ−ヌクレオシド三リン酸で酵素的に伸張した核酸(DN
AまたはRNA)断片の製造に関する。この伸張は、核酸鎖中にこれらの誘導体
を取り込むことによる核酸配列の分析のために使用されてもよく、また配列の酵
素的ラベリングおよび固定化または検出のために使用されてもよい。
【0002】 これらのモルホリノ−ヌクレオシド三リン酸はまた、多くの応用における各種
の役割を有する付加的分子で使用されてもよい。
【0003】
【従来の技術】
核酸配列の分析のために最も広く使用される方法は、Sanger等, Proceeding o
f National Academy of Science, 74, 1977, p. 5463-5467 [1]によって開発さ
れた「鎖伸長停止反応」法である。それは、天然のヌクレオシド三リン酸モノマ
ーの混合物から、テンプレートとして機能するDNA鎖の配列に相補するDNA
ポリマーを作成する、DNA依存性DNAポリメラーゼの特性に基づく。上記方
法は、分析されるDNA鎖を使用して開始し、「鎖伸長停止因子」として周知で
ある従来の反応媒体分子に加えることによって一連の相補的な鎖のコピーを作成
し、ついで新たに形成された鎖の長さを分析し、鋳型の塩基配列を決定すること
を含む。この方法の原理は、以下の表1に説明される
【0004】
【表1】
【0005】 この表1は、DNAポリメラーゼ、一般的に25未満の塩基対の小さいオリゴ
ヌクレオチドより成るプライマー、および4種の天然のヌクレオシド三リン酸の
混合物を、鋳型を構成する測定が所望される配列を有するDNA鎖と接触させる
場合に生ずる反応を説明する。上記プライマーは、分析されるDNA鎖の相補的
な配列の鎖に相当する。分析されるDNAの相補的な配列と自発的に相互作用す
る(ハイブリダイゼーション)このプライマーで開始して、上記酵素は、伸張−
重合によって、上記鋳型に相補的なコピーである新たなDNA鎖を構築するよう
に、鋳型に相補的なヌクレオシドを取り込んでいく。新たなヌクレオチドは、伸
長する鎖の3’−OH末端に、連続的に、塩基対の間の相補性に関するWatson &
Crickルールに適合して、排他的に取り込まれる。チミジンは、鋳型として機能
する鎖中に存在するアデニンとの相補性によって、新たに形成される鎖内に取り
込まれ、グアニンはシトシンとの相補性によって取り込まれ、その逆の関係も成
り立つ。もし全ての必要とされる化合物が、非制限的な量で提供されるのであれ
ば、上記鎖がマトリックスに相補的な完全な鎖を表すまで、上記酵素は形成され
る鎖の重合を触媒するであろう。
【0006】 他方で、もしポリメラーゼによって認識されるが、遊離3’−OH末端を有さ
ない分子が反応媒体に加えられると、この分子が各時間で取り込まれ、新たなヌ
クレオチドを結合するのに利用できる部位が存在しないため、鎖がもはや伸長で
きなくなり、酵素の重合作業は中断されるであろう(中断された新たに形成され
る鎖の作製)。これは、3'-デオキシチミジン5'-三リン酸を使用して以下の表2
に説明される。
【0007】
【表2】
【0008】 (極わずかな)濃度で「T鎖伸長停止因子」と称されるこのチミジン誘導体を
使用して、テンプレート中のアデニンの位置によってランダムに固定化される部
位を有する一連のDNA鎖が、所定のテンプレートに対して得られる。得られた
結果が、表3において説明される。テンプレートの配列は第一列に記載され、T
鎖伸長停止因子(Sで記載)で作製された新たに形成された鎖の配列がその後の
列に記載される。
【0009】
【表3】
【0010】 この例において、テンプレートは、示された領域中に5個のアデニンを含み、
かくしてDNAポリメラーゼは、異なる長さを有する5種の中断された新たに形
成される鎖を生産する。
【0011】 ついで、この混合物を変性媒体中でのポリアクリルアミドゲル電気永劫で分析
することによって、T鎖伸長停止因子を使用して得られた各鎖の長さを測定する
。中断された新たに形成された鎖のサイズにより、マトリックスにおけるアデニ
ンの位置を推定することが可能である。
【0012】 この実験を、A,GおよびC鎖伸長停止因子をそれぞれ使用して三回繰り返す
ことにより、全部で4シリーズのDNA断片が得られ、各断片の長さにより、テ
ンプレート配列の完全な配列を決定することが可能である。
【0013】 RNA配列決定の方法は、使用される酵素が逆転写酵素(RNA依存性DNA
ポリメラーゼ)であることを除いて、同様な原理に基づく。
【0014】 DNAポリメラーゼの作用を停止するための鎖伸長停止因子として最も一般的
に使用される製品は、以下の式を有する2',3'-ジデオキシヌクレオシド三リン酸
である:
【化12】 [式中、Bは文献[1]に記載された核酸塩基A,C,GまたはTの一つを表す]。
【0015】 天然のヌクレオシド三リン酸の構造と比較してこれらの製品の構造は、次のヌ
クレオチドのための結合の部位として機能する3’位置でのヒドロキシル官能基
の欠失を示す。
【0016】 2',3'-ジデオキシヌクレオチドの化学的合成は、3の工程を含む長くて労力の
かかるプロトコールに従って実施される。グアニンの場合、この方法の第一の工
程は、グアニンの環外アミン官能基と、糖の第一級5’ヒドロキシル官能基の保
護である。ついで3’ヒドロキシル官能基が、生産された2'-3'二重結合の除去
、ついで還元によって除去される。最後の工程は、三リン酸誘導体の調製である
【0017】 多の鎖伸長停止因子は、文献WO-A-96/23807 [2]に記載されている。これらは
、アラビノヌクレオシド、3'-フルオロ-2',3'-ジデオキシヌクレオシド、3'-ア
ジド-2',3'-ジデオキシヌクレオシド、または3'-アミノ-2',3'-ジデオキシヌク
レオシドの5'-三リン酸である。これらはまた、合成のために労力がかかる。
【0018】 もともとSanger法においては、合成されるDNA断片の顕視化は、相補的な鎖
の重合を開始するために使用されるプライマーの5’末端での32Pでの放射性活
性ラベリングによって達成された。蛍光分子を有するプライマーを使用すること
によって、修正がなされた。この改良は、放射性活性物質の使用を避けるために
、使用の容易性についてのみ利点を有するが、異なる重合停止因子(A,G,T
またはC停止因子)をそれぞれ使用する、4種の配列決定反応を実施する必要性
は未だ存在する。
【0019】 新たな改良は、Prober等, Science, 238, 1987, 336-341頁[3]に記載された、
核酸塩基に蛍光分子を有する配列停止因子の使用である。
【0020】 これらの条件の下では、新たに合成された鎖は、配列決定反応の前にもはやラ
ベルされることはなく、配列停止因子の取り込みと同時に直接的にラベルされる
。各DNA塩基に対して異なる光学的特性を有する蛍光分子を選択するように注
意を払うことによって、実験プロトコールは著しく単純化された。一回の反応の
みが、互いに混合した4種の停止因子で実施される。その結果として、単一の電
気泳動レーンで開始して、配列の4種のヌクレオチドが、4種の停止因子の異な
る放射波長によって識別される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
分析プロトコールの単純化は、欠点を含まないものではない。特に蛍光分子は
、塩基に直接接合される。塩基の間の認識を支配する水素結合の部位の直接的な
領域に位置するこの構造的な修飾は、酵素による認識の減少を生ずる。これを補
うために、停止因子の濃度の増大が推奨され、これは非常に高い添加値を有する
開始物質の非常に顕著な消費を導く。さらにこれらの分子は、合成するのが未だ
に困難である。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の一つの主題は特に、このタイプの配列決定法における、合成するのが
より容易で、さらに核酸塩基の修飾を必要とせずに効率的なラベリングを実施す
ることが可能なヌクレオチド三リン酸類似体より成る鎖伸長停止因子の使用に存
する。
【0023】 かくして本発明の一つの主題は、鎖伸長停止因子を使用する核酸に相補的な配
列の酵素的重合の方法によって、核酸(DNAまたはRNA)を配列決定するた
めの方法であり、ここで鎖伸長停止因子の少なくとも一つは、前駆体として、以
下の式:
【化13】 [式中、R1は核酸塩基を表し、R2は以下の式: −(CH2n−NH2 −(CH2n−SH −(CH2n−COOH −(CH2n−OH −(CH2n−NH−R3 −(CH2n−SR3 −(CH2n−CO−R3 −(CH2n−OR3 {式中、nは1から12の範囲の整数であり、R3はラベル、タンパク質、酵素、
脂肪酸、またはペプチドから由来する基である} の一つに対応する基を表す] に対応する化合物を有する。
【0024】 この方法において使用される鎖伸長停止因子は、ポリメラーゼおよびトランス
クリプターゼによる認識が可能である核酸塩基R1を含むヌクレオチド誘導体で
あり、相補性についてのWatsonとCrickのルールに従う。
【0025】 R1について使用される核酸塩基は、天然のももでも合成のものでもよい。天
然の塩基は一般的に、アデニン、グアニン、シトシン、チミン、ウラシル、キサ
ンチン、ヒポキサンチン、および2-アミノプリン、並びにそれらの誘導体から選
択される。
【0026】 合成の塩基は、天然の塩基との相互作用が可能である、天然の核酸塩基の類似
体または誘導体である。
【0027】 好ましくはR1は、以下の式の一つに対応する:
【化14】
【0028】 式(I)のヌクレオチド誘導体において、サッカリド部分は、以下のものを含
む適切な置換モルホリンで置換される: 1°)三リン酸基によってエステル化された、環状酸素に近接したヒドロキシル
官能基。上記分子のこの部分は、ヌクレオチドの4',5'部分を模倣し、伸長する
DNAまたはRNA鎖に対するポリメラーゼまたはトランスクリプターゼによる
結合を可能にする。 2°)任意に発色分子または生物学的に活性な基の接合を可能にし、特に別のヌ
クレオチドの結合を妨げる(重合の妨害)、R2で置換されたアミン官能基。
【0029】 文献[1]、[2]および[3]に記載されたもののような、Sanger法において従来使
用されている誘導体と比較して、これらの化合物は、以下に示されるように、リ
ボヌクレオチド三リン酸から直接的に単一の工程で合成されてもよい。
【0030】 これらの化合物の利点は、官能化のために使用でき、環を官能化することも可
能である、R2基(モルホリン環の置換基)の広範囲の選択肢という点に存する
。酸、アミン、チオール、またはエーテルのような官能基が取り込まれてもよく
、特にDNAまたはRNAを同定するために有用なラベルといった、各種の化合
物の接合を可能にするであろう。
【0031】 R3として使用されるラベルは、ヌクレオチドのラベリングのために周知の広
範囲の分子から選択されてもよい。それらは例えば、放射性活性製品、発光分子
、電気発光分子、および蛍光製品、他の分子とカップリング可能な分子、抗原−
抗体タイプの相互作用を可能にする分子、並びに酵素的ラベルから選択されても
よい。
【0032】 好ましくは、核酸の配列決定のために、R3は例えば、いずれかのフルオレセ
インまたはローダミンから選択される蛍光分子である。ビオチン誘導体もまた使
用されてもよい。特に、核酸をラベリングするために使用される誘導体が選択さ
れるであろう。
【0033】 ヌクレオシドのサッカリド部分がモルホリノで置換されているヌクレオシド誘
導体は、以下の文献に示されるように、従来技術においてすでに合成されている
: − Hileman等, Bioconjugate Chemistry, 5, 1994, 436-444頁 [4]; − Broker等, Nucleic Acids Research, 5, 1978, 363-385頁 [5]; − Agrawal等, Nucleic Acids Research, 14, 1986, 363-385頁 [6]; − FR-A-2 710 068 [7];および − Rayford等, Jounal of Biological Chemistry, 260, 1985, 15708-15713頁
[8]。
【0034】 文献[4]のヌクレオシド誘導体は、フルオレセインまたはローダミンで置換さ
れるモルホリノ環を含む。それらは、核酸塩基配列決定法における鎖伸長停止因
子としてよりもむしろ、タンパク質の研究のために使用される。
【0035】 蛍光分子がモルホリノ環に直接取り込まれているため、それらの製造は、ここ
で報告される方法のものとは異なる。我々が記載している方法は、Hileman等の
方法とは対照的に、最終産物の単離と十分な特徴付けが可能である中間体精製の
工程を含む。
【0036】 文献[5]は、ビオチンで置換されたモルホリノ環を含むヌクレオシド誘導体で
、3’末端を修飾されたトランスファーRNAに関する。この産物は、トランス
ファーRNA遺伝子の染色体内局在を研究するための、トランスファーRNAの
化学的ラベルとして使用される。
【0037】 文献[6]は、特異的な遺伝子の検出と単離のためのプローブとして使用される
、ビオチンに接合したモルホリノ環を含むオリゴヌクレオチドに関する。
【0038】 文献[7]は、置換されたモルホリノ環を含むヌクレオシド誘導体を記載する。
それらは、ヌクレオシド誘導体のモルホリノ環に結合したハプテンに対して生産
された抗体を調製するために使用される。
【0039】 文献[8]は、アフィニティークロマトグラフィーのために使用される、CH2
OOHで置換されたモルホリノアデノシンを説明する。
【0040】 かくしてこれらの文献はいずれも、Sanger法に従った核酸配列決定法における
鎖伸長停止因子としての、本発明のもののようなヌクレオチド誘導体の使用に関
するものではない。
【0041】 本発明の方法において使用されるヌクレオチド誘導体は、アデニンを表すR1
を有する以下に説明される反応スキームに従って、リボヌクレオシド三リン酸か
ら直接に単一の工程で調製されてもよい。
【0042】
【化15】
【0043】 この方法は、モルホリン環を形成するための文献[6]および[7]に記載された方
法と同じタイプのものである。
【0044】 式(I)のヌクレオチド誘導体はまた、モルホリノ−ヌクレオシドから調製さ
れてもよく、リン酸基は、Ludgwig等, J. Org. Chem. 54, 1989, 631-635頁 [9]
によって記載されたような、Ecksteinプロトコールを使用して取り込まれてもよ
い。
【0045】 酵素的重合のために使用されてもよい酵素は、以下の記載されたものであって
もよい。
【0046】 本発明に従って、式(I)のモルホリノ−ヌクレオシドを調製するための方法
は、以下の式のヌクレオシド三リン酸:
【化16】 [式中、R1は上述の意味を有する]と、過フッ素酸塩、R2が上述の意味を有する
式R2NH2の化合物、および水素化ホウ素ナトリウムとの反応を含む。
【0047】 本発明はまた、核酸断片の3’OH末端でのヌクレオチド誘導体の酵素的取り
込みによる、核酸(DNAまたはRNA)断片の3’末端でのラベリングのため
の、前駆体として式(I)の化合物を有するヌクレオチド誘導体の使用に関する
【0048】 本発明はまた、核酸断片の3’OH末端中への上記ヌクレオチド誘導体の酵素
的取り込みによる、3'-ラベル化核酸(DNAまたはRNA)断片を製造する方
法に関する。
【0049】 上記酵素は、DNAポリメラーゼのKlenow断片でもよく、この場合テン
プレートは、プライマーとして機能する核酸断片に対してモルホリノ−ヌクレオ
シドを結合するために使用される。
【0050】 上記酵素はまた、好熱性細菌の耐熱性ポリメラーゼ、または末端トランスフェ
ラーゼ、または逆転写酵素であってもよい。
【0051】 かくしてラベルされたDNAまたはRNA断片は、いずれかの引き続くライゲ
ーションをブロックし、エキソヌクレアーゼに対する保護を確実にし、さらにD
NAまたはRNA断片を検出するために使用できる。
【0052】 前駆体として式(I)の化合物を有する修飾されたモルホリノ−ヌクレオチド
はまた、R3として例えばDNAまたはいずれかの支持体に対する架橋のための
光架橋剤;例えば細胞内への浸透を容易にするための脂肪酸、疎水性ペプチド、
または抗体;検出のためのアルカリホスファターゼ、ペルオキシダーゼ、または
アセチルコリンエステラーゼのような酵素または酵素の一部;近接のDNAを切
断するための制限酵素;および蛍光分子から選択される化合物を含む、前駆体と
して式(I)の化合物を有する修飾されたモルホリノ−ヌクレオチドの、3’末
端への酵素的取り込みによる、核酸(DNAまたはRNA)断片の修飾のために
使用されてもよい。
【0053】 上述のように、この修飾されたモルホリノ−ヌクレオチドの取り込みは、酵素
的に実施される。使用可能である窒素性塩基、ラベル、および酵素は、上述のも
のと同じであってもよい。
【0054】 本発明に従って、核酸断片の3’ラベリング、核酸断片の修飾、または核酸の
配列決定のためにそれぞれ使用される、ヌクレオチド誘導体、修飾されたモルホ
リノ−ヌクレオチド、および鎖伸長停止因子は、一リン酸形態の化合物(I)で
あってもよい。
【0055】 本発明の他の特徴および利点は、添付した図面を参考にして、以下の調製例に
関する記載を読むことでより明白になるが、上記調製例は、明らかに説明の目的
のために示されるものであり、制限的な意味を有するものではない。
【0056】
【発明の実施の形態】
以下の実施例1から4は、式(I)のモルホリノ−ヌクレオチドの合成を説明
する。
【実施例】
【0057】 実施例1:4-(カルボキシメチル)-2-(アデノシン-9-yl)-6-(ヒドロキシメチル)
モルホリン6-三リン酸(モルホリノAグリシン)1の合成 このモルホリノAグリシン1は、R1がアデニンで、R2が−CH2−COOH
基である式(I)に相当する。
【0058】 この実施例において、全ての反応は、50mLの丸底フラスコ中で磁性攪拌しなが
ら室温で実施される。
【0059】 1.000g(1.8mmol, 1当量)の5'-アデノシン三リン酸を10mLの水に溶解し、1当
量の過ヨウ素酸ナトリウム(388mg, 1.8mmol)を加える。ついで上記溶液を35分
攪拌する。
【0060】 2mLの水(pH=9.5-10)に溶解したグリシン(682mg, 9.1mmol, 5当量)を加え、溶
液のpHを固体の炭酸カリウムで9.5-10に上げる。上記溶液を55分攪拌する。反
応混合物は黄色を呈する。
【0061】 水素化ホウ素ナトリウム(全部で166mg, 4.4mmol, 2.5当量)を、6の等量の部
分で加え、それぞれを0.2mLの水に溶解する。第一の部分を添加した後、気体の
発生が生じる。それぞれ添加の直前に溶解した他の部分を、1時間おきに加える
【0062】 一晩放置した後、上記溶液を1Mギ酸を加えることによってpH4-5に中和し、つ
いで蒸発させる。
【0063】 1mL/分の流速と、溶出液として25mM酢酸トリエチルアンモニウムTEAA/メ
タノールMeOH[98/2]を使用する、Merck LiChrocart 125-4 LiChrospher 100
RP-18カラム("endcapped, 5μm, 125×4mm)での逆相極性のクロマトグラフィー
による分析により、40%の収率が示される(k'=3.85)。
【0064】 精製:これは、8mL/分の流速と、溶出液として25mM二炭酸トリエチルアンモニウ
ムTEABを使用する、Macherey Nagel Nucleosil 7 C-18カラム(7μm, 250×2
1mm)を使用する予備的高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって実施さ
れる。
【0065】 特徴付け:
【数1】
【0066】 実施例2:4-(カルボキシメチル)-2-(チミジン-1-yl)-6-(ヒドロキシメチル)モ
ルホリン6-三リン酸(モルホリノTグリシン)4の合成 この化合物4は、R1がチミンを表し、R2が−CH2−COOH基を表す式(
I)に相当する。
【0067】 この実施例において、モルホリノ−ヌクレオシドが最初に調製され、ついで三
リン酸塩に変換される。
【0068】 a)リボチミジンモルホリノ−ヌクレオシド2の調製 全ての反応は、250mLの丸底フラスコ中で磁性攪拌しながら環境温度で実施さ
れる。
【0069】 リボチミジン(3.500g, 13.5mmol, 1等量)を35mLの水に溶解し、1等量の過ヨ
ウ素酸ナトリウム(2.900g, 13.5mmol)を加える。ついで上記溶液を45分攪拌す
る。
【0070】 35mLの水(pH=9.5-10)に溶解したグリシン(5.089g, 67.8mmol, 5当量)を加え、
溶液のpHを固体の炭酸カリウムで9.5-10に上げる。上記溶液を1時間45分攪拌
する。反応混合物は黄色を呈する。
【0071】 3.5mlの水に溶解した水素化ホウ素ナトリウム(全部で1.280g, 33.8mmol, 2.5
当量)の6分の1を、上記溶液に加える。気体の発生が生じる。それぞれ添加の
直前に溶解した他の部分を、1時間おきに加える。
【0072】 一晩放置した後、上記溶液を1Mギ酸を加えることによってpH4-5に中和し、つ
いで蒸発させる。
【0073】 1mL/分の流速と、溶出液として25mMTEAA/MeOH[99/1]を使用する、Me
rck LiChrocart 125-4 LiChrospher 100 RP-18カラム("endcapped", 5μm, 125
×4mm)での逆相極性のクロマトグラフィーによる分析により、32%の収率が示さ
れる(k'=8.83)。
【0074】 精製:これは、C-18シリカのカラムでの「フラッシュ」クロマトグラフィーまた
は逆相極性(Matrex, Amicon)によって実施される。溶出液は水である。
【0075】 特徴付け:
【数2】
【0076】 b)リボチミジンモルホリノ−ヌクレオシド一リン酸3の調製 234μLのリンオキシクロリドトリクロリド(2.5mmol, 1.5等量)を、デシケータ
ー中で乾燥した342mgのイミダゾール(5.0mmol, 3等量)に加え、ついで5mLの厳密
に無水のピリジン中に加える。上記混合物を、風乾しながら30分攪拌する。
【0077】 平行して、a)で得られた500mgのモルホリノチミジン(1.7mmol, 1等量)を、
ピリジン中で3回乾燥し、ついで5mLの無水ピリジンに加える。
【0078】 アルゴン環境下でイミダゾール/POCl3/ピリジン混合物を、モルホリノ
ヌクレオシド溶液に加え、全体を環境温度で48時間攪拌する。次に100μLの水
を加え、氷冷バス中で反応フラスコを注意して冷却する。上記反応混合物を乾燥
状態に蒸発させ、ついで水に二回加え、蒸発させてピリジンを除去する。
【0079】 1mL/分の流速と、溶出液として25mMTEAA/MeOH[97/3]を使用する、Ma
cherey Nagel Nucleosil 7 C-18カラム(7μm, 120×3mm)での逆相極性のクロマ
トグラフィーによる分析により、33%の収率が示される(k'=0.62)。
【0080】 精製:これは、5mL/分の流速と、溶出液として水を使用する、H:Macherey Nagel
Nucleosil 7 C-18カラム(7μm, 250×21mm)を使用する予備的HPLCによって
実施される。
【0081】 特徴付け:
【数3】
【0082】 c)リボチミジンモルホリノ−ヌクレオシド4の調製 5mLの無水ジメチルホルムアミドに溶解した1.097gのカルボニルジイミダゾー
ル(67.mmol, 5等量)を、3mLの無水ジメチルホルムアミドに溶解したb)で得ら
れたチミジンモルホリノヌクレオシド一リン酸3のトリブチルアンモニウム塩に
加える(511mg, 1.3mmol, 1等量)。上記混合物を環境温度で5時間攪する。過剰
なカルボニルジイミダゾールを、436μLのメタノール(10.8mmol, 8等量)を加え
ることによって破壊する。30分後、5mLのジメチルホルムアミドに溶解した5
等量のトリブチルアンモニウムピロリン酸(3.008g, 6.7mmol)を加える。上記混
合物を2日間攪拌し、反応混合物を濾過して乾燥状態に蒸発させる。
【0083】 1mL/分の流速で、以下の条件の下でのギ酸アンモニウム(AF)の勾配を溶出
液として使用して、SFCC PVDI 31カラム(5μm, 100×4.6mm)で、逆相極性のクロ
マトグラフィーによる分析を実施する: t(分) 25mM AF 0.9M AF (%) (%) 0 100 0 10 100 0 40 0 100 41 0 100 43 100 0 これにより、27%の収率が示された(k'=13.84)。)
【0084】 精製:これは、イオン交換相のカラムでの「フラッシュ」クロマトグラフィーに
より実施される(DEAE Sepharose Fast Flow, Pharmacia Biotech)。溶出液はT
EABの勾配である(25mMから0.9M)。
【0085】 特徴付け:
【数4】
【0086】 実施例3:4-(カルボキシメチル)-2-(グアニン-9-yl)-6-(ヒドロキシメチル)モ
ルホリン6-三リン酸(モルホリノGグリシン)5の合成 このモルホリノGグリシン5は、R1=グアニンで、R2=−CH2−COOH
を有する式(I)に相当する。
【0087】 グアノシン5'-三リン酸(50mg, 0.08mmol, 1当量)を2mLの水に溶解し、1当量
の過ヨウ素酸ナトリウム(18mg, 0.08mmol)を加える。ついで上記溶液を35分攪
拌する。2mLの水(pH=9.5-10)に溶解したグリシン(31mg, 0.42mmol, 5当量)を加
え、溶液のpHを固体の炭酸カリウムで9.5-10に上げる(pHペーパーでモニターす
る)。上記溶液を45分攪拌する。水素化ホウ素ナトリウム(全部で8mg, 0.21mmo
l, 2.5当量)を、6の等量の部分で加え、それぞれを0.1mLの水に溶解する。それ
ぞれ添加の直前に溶解した他の部分を、1時間おきに加える。一晩放置した後、
上記溶液を1Mギ酸を加えることによってpH4-5に中和し、ついで蒸発させる。
【0088】 1mL/分の流速で、以下の条件の下でのギ酸アンモニウムの勾配を溶出液として
使用して、SFCC PVDI 31カラム(5μm, 100×4.6mm)で、逆相極性(システムE)
のクロマトグラフィーによる分析を実施する: t(分) 25mM AF 1M AF (%) (%) 0 100 0 3 100 0 10 0 100 15 0 100 17 100 0
【0089】 これにより、39%の収率が示された(k'=5.5)。
【0090】 化合物5を、システムF:Vydac Sax-Proteinカラム(8μm, 100×4.6mm);流
速:10mL/分;溶媒:以下の条件の下でのギ酸アンモニウムの勾配を使用する予
備的HPLCにより精製する: t(分) 25mM AF 1M AF (%) (%) 0 100 0 3 100 0 10 0 100 15 0 100 17 100 0 14mgの化合物5が得られ、26.1%の収率である。
【0091】 特徴付け:
【数5】
【0092】 実施例4:4-(カルボキシメチル)-2-(シトシン-1-yl)-6-(ヒドロキシメチル)モ
ルホリン6-三リン酸(モルホリノCグリシン)6の合成 化合物6は、R1=シトシンで、R2=−CH2−COOHを有する式(I)に
相当する。
【0093】 全ての反応は、20mLの丸底フラスコ中で磁性攪拌しながら環境温度で実施され
る。
【0094】 シトシン5'-三リン酸(50.0mg, 0.09mmol, 1等量)、過ヨウ素酸ナトリウム(21m
g, 0.09mmol, 1等量)、2mLの水(pH=9.5-10)に溶解したグリシン(36mg, 0.48mmol
, 5等量)、並びにそれぞれ0.05mLの水に6の等量部分で加えられる水素化ホウ素
ナトリウム(全部で9mg,0.23mmol, 2.5等量)で開始して、反応を化合物5と同様
に実施する。
【0095】 実施例3と同様のイオン交換相カラム(システムE)でのクロマトグラフィー
による分析により、利用率k'=4.08が示される。
【0096】 この製品を、実施例3と同様にシステムFを使用して半予備的HPLCにより
精製する。
【0097】 17mgの製品が単離され、その収率は24.3%に相当する。
【0098】 特徴付け:
【数6】
【0099】 実施例5:4-(アミノブチル)-2-(アデノシン-9-yl)-6-(ヒドロキシメチル)モル
ホリン6-三リン酸(モルホリノAプトレッシン)7の合成 このモルホリノAプトレッシン7は、R1がアデニンを表し、R2が−(CH2)4 −NH2基を表す式(I)に相当する。
【0100】 全ての反応は、100mLのフラスコ中で磁性攪拌しながら環境温度で実施される
【0101】 アデノシン5'-三リン酸(500mg, 0.9mmol, 1当量)を10mLの水に溶解し、1当量
の過ヨウ素酸ナトリウム(194mg, 0.9mmol)を加える。ついで上記溶液を45分攪
拌する。
【0102】 プトレッシン(456μL, 4.5mmol, 5等量)を加える。上記溶液を45分攪拌する
。反応混合物は黄色を呈する。
【0103】 0.1mLの水に溶解した水素化ホウ素ナトリウム(全部で86mg, 2.3mmol, 2.5当量
)の6分の1を、上記溶液に加える。気体の発生が生じる。それぞれ添加の直前
に溶解した他の6等分を、1時間おきに加える。
【0104】 一晩放置した後、上記溶液を1Mギ酸を加えることによってpH4-5に中和し、つ
いで蒸発させる。
【0105】 1mL/分の流速と、溶出液として以下の条件の下で25mMTEAB/MeOH勾配
を使用する、Merck LiChrocart 125-4 LiChrospher 100 RP-18カラム("endcappe
d", 5μm, 125×4mm)で、逆相極性のクロマトグラフィーによる分析を実施する
: t(分) TEAB MeOH (%) (%) 0 97 3 2 97 3 10 90 10 15 90 10 17 97 3
【0106】 この分析により、67%の収率が示される(k'=3.81)。
【0107】 製品7を、4mL/分の流速で、以下の条件の下で25mM TEAB/MeOH勾配
を溶出液として使用するPhenomenex Ultremex 5-C18カラム(250×10mm)での半予
備的HPLCにより精製する: t(分) TEAB MeOH (%) (%) 0 95 5 3 95 5 8 90 10 10 95 5
【0108】 特徴付け:
【数7】
【0109】 実施例6:4-(アミノブチル)-2-(チミジン-1-yl)-6-(ヒドロキシメチル)モルホ
リン6-三リン酸(モルホリノプトレッシン)9の合成 化合物9は、R1=チミン、R2=−(CH2)4−NH2を有する式(I)に相当
する。
【0110】 a)4-(アミノブチル)-2-(チミジン-1-yl)-6-(ヒドロキシメチル)モルホリノ-6-
ヒドロキシル8の調製 全ての反応は、250mLの丸底フラスコ中で磁性攪拌しながら環境温度で実施さ
れる。
【0111】 リボチミジン(2.000g, 7.74mmol, 1等量)を30mLの水に溶解し、1等量の過ヨ
ウ素酸ナトリウム(1.656, 7.75mmol)を加える。ついで上記溶液を70分攪拌す
る。プトレッシン(3.9mL, 38.75mmol, 5等量)を加える。上記溶液を50分攪拌
する。反応混合物は黄色を呈する。
【0112】 0.25mlの水に溶解した水素化ホウ素ナトリウム(全部で735mg, 19.42mmol, 2.5
当量)の6分の1を、上記溶液に加える。気体の発生が生じる。それぞれ0.25mL
の水に添加の直前に溶解した他の6等分を、1時間おきに加える。
【0113】 一晩放置した後、上記溶液を1Mギ酸を加えることによってpH4-5に中和し、つ
いで蒸発させる。システムG:Merck LiChrocart 125-4 LiChrospher 100 RP-18
カラム("endcapped, 5μm, 125×4mm);流速1mL/分;溶出液:以下の条件の下で
の25mM TEAB/CH3CN勾配を使用して、逆相極性のクロマトグラフィーに
よる分析を実施する: t(分) TEAB CH3CN (%) (%) 0 100 0 4 100 0 15 85 15 18 100 0
【0114】 これにより、76%の収率が示される(k'=5.7)。
【0115】 システムH:Macherey Nagel Nucleosil 7 C-18カラム(7μm, 250×21mm);流
速:10mL/分;溶出液:25mMTEAB/CH3CN[85/15]を使用する、予備的H
PLCによって製品を精製する。
【0116】 1.56gの化合物8、すなわち64.6%の収率が得られる。
【0117】 特徴付け:
【数8】
【0118】 b)4-(アミノブチル)-2-(チミジン-1-yl)-6-(ヒドロキシメチル)モルホリノ6-
リン酸9の調製 モルホリノチミジン/プトレッシン8(249mg, 0.80mol, 1等量)を、1時間ベ
ーンポンプを使用して乾燥する。256mgのProton-sponge(登録商標)(1.19mmol,
1.5等量)を加え、2mLの無水リン酸トリメチルを加える;媒体を攪拌しながら氷
冷バスに配置し、109μLのリンオキシクロリドを加える(全部で2.24mmol, 2.8等
量)。2時間30分後、さらに50mLのリンオキシクロリドを加え、この操作を1
2時間後に繰り返す。次に、無水DMF中のトリブチルアンモニウム塩(4.0mmol
, 5等量)の形態のピロリン酸塩の0.5M溶液を8mL加える。上記混合物を0℃で1
分間攪拌し、ついで媒体をローター乾燥機とベーンポンプで乾燥する。
【0119】 システムI:Vydac Sax-Proteinカラム(8μm, 100×4.6mm)で10mL/分の流速で
、以下の条件でのギ酸アンモニウムの勾配を溶出液として使用する逆相極性のク
ロマトグラフィーによる分析を実施する: t(分) TEAB MeOH (%) (%) 0 100 0 1 100 0 15 70 30 17 100 0
【0120】 これにより、利用率k'=3.2が示される。
【0121】 製品を、上述のシステムIを使用する予備的HPLCにより精製する。
【0122】 48mgの8が得られ、すなわち13.2%の収率である。
【0123】 特徴付け:
【数9】
【0124】 実施例7:4-(アミノブチル)-2-(グアノシン-9-yl)-6-(ヒドロキシメチル)モル
ホリン6-三リン酸(モルホリノGプトレッシン)10の合成 化合物10は、R1=グアニンで、R2=−(CH2)4−NH2を有する式(I)
に相当する。
【0125】 全ての反応は、50mLの丸底フラスコ中で磁性攪拌しながら環境温度で実施され
る。
【0126】 グアノシン5'-三リン酸(50mg, 0.17mmol, 1当量)を5mLの水に溶解し、1当量
の過ヨウ素酸ナトリウム(37mg, 0.17mmol)を加える。ついで上記溶液を30分攪
拌する。
【0127】 プトレッシン(85μL, 0.84mmol, 5等量)を加え、上記溶液のpHを測定し、1
0にあわせる。もしより低い値が見出されるのであれば、炭酸カリウムを加えて
この値を得る。上記溶液を45分攪拌する。
【0128】 水素化ホウ素ナトリウム(全部で8.7mg, 0.45mmol, 2.5当量)を、6の等量の部
分で加え、それぞれを0.1mLの水に溶解する。
【0129】 それぞれ添加の直前に溶解した他の部分を、1時間おきに加える。
【0130】 一晩放置した後、上記溶液を1Mギ酸を加えることによってpH4-5に中和し、つい
で蒸発させる。
【0131】 化合物10を、メタノールから沈降し、引き続きNa+形態のDowex樹脂の5mL
を通過させることによって精製する。
【0132】 68mgの化合物10が得られ、すなわち62.2%の収率である。
【0133】 特徴付け:
【数10】
【0134】 実施例8:4-(アミノブチル)-2-(シトシン-1-yl)-6-(ヒドロキシメチル)モルホ
リン6-三リン酸(モルホリノCプトレッシン)11の合成 全反応は、50mLの丸底フラスコ中で磁性攪拌しながら環境温度で実施される。
【0135】 シトシン5'-三リン酸(50mg, 0.09mmol, 1等量)、過ヨウ素酸ナトリウム(20mg,
0.09mmol, 1等量)、プトレッシン(47μm, 0.47mmol, 5等量)、並びにそれぞれ0
.1mLの水に6の等量部分で加えられる水素化ホウ素ナトリウム(全部で9.1mg,0.2
4mmol, 2.5等量)で開始して、反応を化合物7と同様に実施する。
【0136】 システムO:Merck LiChrocart 125-4 LiChrospher 100 RP-18カラム("endcap
ped, 5μm, 125×4mm);流速:1mL/分;溶出液:以下の条件の下で25mM TEA
B/MeOH勾配を使用する、逆相極性のクロマトグラフィーにより分析を実施
する: t(分) 25mM TEAB MeOH (%) (%) 0 97 3 2 97 3 10 90 10 15 90 10 17 97 3 利用率k'=4.18が示される。
【0137】 化合物11を、メタノールから沈降し、引き続きNa+形態のDowex樹脂の5mL
を通過させることによって精製する。
【0138】 47mgの化合物11が得られ、すなわち85.4%の収率である。
【0139】 特徴付け:
【数11】
【0140】 実施例9:4-[5((2-アミノブチル)-(チオウレイジル)フルオレセイン)]-2-(アデ
ノシン-9-yl)-6-(ヒドロキシメチル)モルホリン6-三リン酸(モルホリノAプト
レッシン−フルオレセイン)12の合成 この化合物12は、R1がアデニンを表し、R2が(CH2)4NHR3基(R3はフ
ルオレセインから由来する基である)を有する式(I)に相当する。
【0141】 全ての反応は、100mLのフラスコ中で磁性攪拌しながら環境温度で実施される
【0142】 184.9mg(0.5mmol, 1.5等量)のフルオレセインイソチオシアネートを、水/ピ
リジン混合物(1/1)中で、実施例5のモルホリノAプトレッシン7の200mg(0.3mm
ol, 1等量)の3の部分に段階的に加える。媒体を48時間攪拌し、乾燥状態に蒸
発する。
【0143】 1mL/分の流速と、溶出液として25mMTEAA/MeOH[97/3]を使用する、Me
rck LiChrocart 125-4 LiChrospher 100 RP-18カラム("endcapped, 5μm, 125×
4mm)で、逆相極性のクロマトグラフィーによる分析により、約48%の収率が示
される(k'=7.51)。
【0144】 精製:これは、逆相極性のC-18シリカのカラムでの「フラッシュ」クロマトグラ
フィーにより実施される(Econosil prep 90, Alltech, France)。溶出液は、水
/MeOH勾配である。
【0145】 特徴付け:
【数12】
【0146】 実施例10:4-[5(((2-アミノブチル)-(チオウレイジル)フルオレセイン)-1-2-(
チミジン-1-yl)-6-(ヒドロキシメチル)モルホリン6-三リン酸(モルホリノプト
レッシン−フルオレセイン)13の合成 全ての反応は、25mLの丸底フラスコ中で磁性攪拌しながら環境温度で実施され
る。
【0147】 31mg(0.08mmol, 1.5等量)のフルオレセインイソチオシアネートを、水/ピリ
ジン混合物の2mL(1/1)中に溶解した化合物9の30mg(0.05mmol, 1等量)の3の部
分に段階的に加える。媒体を48時間攪拌し、乾燥状態に蒸発する。
【0148】 逆相極性のカラム(システムL):Macherey Nagel Nucleosil 7 C-18カラム(
7μm, 250×21mm);流速:10mL/分;溶出液:以下の条件の下での25mM TEAB
/CH3CNでの、高速液体クロマトグラフィーによって、化合物を13を精製
する: t(分) TEAB CH3CN (%) (%) 0 100 0 4 100 0 15 73 27 18 100 0
【0149】 特徴付け:
【数13】
【0150】 実施例11:4-[5(((2-アミノブチル)-(チオウレイジル)フルオレセイン)]-2-(
グアノシン-9-yl)-6-(ヒドロキシメチル)モルホリン6-三リン酸(モルホリノG
プトレッシンフルオレセイン)14の合成 全ての反応は、25mLの丸底フラスコ中で磁性攪拌しながら環境温度で実施され
る。
【0151】 30mg(0.08mmol, 1.5等量)のフルオレセインイソチオシアネートを、水/ピリ
ジン混合物の2mL(1/1)中に溶解した化合物10の30mg(0.05mmol, 1等量)の3の
部分に段階的に加える。媒体を48時間攪拌し、乾燥状態に蒸発する。
【0152】 システムM:Merck LiChrocart 125-4 LiChrospher 100 RP-18カラム("endcap
ped, 5μm, 125×4mm);流速1mL/分;溶出液:以下の条件の下での25mM TEA
B/CH3CN勾配を使用して、逆相極性のクロマトグラフィーによる分析を実
施する: t(分) TEAB CH3CN (%) (%) 0 100 0 4 100 0 15 73 27 18 100 0 これにより、約24%の収率が示される(k'=4.62)。
【0153】 化合物14は、実施例10のシステムLを使用する逆極性のカラムでの高速液
体クロマトグラフィーにより精製される。
【0154】 14.5mgの化合物14が得られる、すなわち30.0%の収率である。
【0155】 特徴付け:
【数14】
【0156】 実施例12:4-[5(((2-アミノブチル)-(チオウレイジル)フルオレセイン)]-2-(
シトシン-1-yl)-6-(ヒドロキシメチル)モルホリン6-三リン酸(モルホリノCプ
トレッシン−フルオレセイン)15の合成 全反応は、10mLの丸底フラスコ中で磁性攪拌しながら環境温度で実施される。
【0157】 36mg(0.09mmol, 1.5等量)のフルオレセインイソチオシアネートを、水/ピリ
ジン混合物の2mL(1/1)中に溶解した化合物10の30mg(0.05mmol, 1等量)の3の
部分に段階的に加える。媒体を48時間攪拌し、乾燥状態に蒸発する。
【0158】 逆相極性のクロマトグラフィー(実施例11に記載されたシステムM)による
分析により、利用率k'=4.7が示される。
【0159】 化合物15を、逆相極性のカラム(実施例10のシステムL)での半予備的高
速液体クロマトグラフィーにより精製する。
【0160】 22.7mgの化合物15が得られる、すなわち44.3%の収率である。
【0161】 特徴付け:
【数15】
【0162】 実施例13:DNA配列の分析のためのモルホリノTグリシンの使用 実施例2のモルホリノTグリシンを、BluescriptプラスミドDNA(Stratagen
e, La Jolla, CA, USA)であるスタンダードテンプレート上の蛍光プライマー(Ap
plied Biosystems, Perkin-Elmer, Foster City, CA, USA)を使用して連続反応
において試験する。使用される酵素は、Taqポリメラーゼ(Perkin-Elmer)であ
り、そのバッファーにおいて使用される(TACSバッファー, Perkin-Elmer)。
【0163】 二つの反応を、200および500μMでモルホリノTグリシンで実施し(表
4)、さらにジデオキシヌクレオチドT(Boehringer)を使用してコントロール反
応を実施する(表5)。
【0164】 10μLの全量の反応媒体は、125ngのテンプレート、1.25pmolの蛍光プライマー
、および表4と5に示された他の構成成分を含む。上記媒体を熱サイクルにかけ
、新たに形成されるDNA鎖の多くの分子を生産する。Perkin-Elmer 9700機で
の増幅を、以下の連続に従って実施する:3分、95℃;15サイクル(15秒
、95℃;15秒、55℃;1分、70℃);15サイクル(15秒、95℃;
1分70℃)。増幅産物を、Sephadex G50カラムで精製する。
【0165】 カラム溶出液中で得られた増幅産物の移動を、Applied Biosystems 377機にお
いて、1×TBE中でLong Rangerタイプ(6%)のアクリルアミドの変性ゲル
(7M尿素)で実施する。電気泳動を、1500Vの下で12時間実施する。
【0166】 この場合、チミジン三リン酸を欠失した4種の天然のヌクレオシド三リン酸の
混合物(dTTPミックスと称される)を表すヌクレオチドのストック溶液の調
製を、以下の態様で実施する。
【0167】 1.25mMのdTTPの溶液(Promega)2μLを、2μLの5mM dATP(Promega)、2
μLの5mM dCTP(Promega)および2μLの5mM dGTP(Promega)と混合する。
【0168】
【表4】
【0169】
【表5】
【0170】 配列決定反応の産物を、蛍光によって検出する。得られた結果は、添付した図
面に表されており、それらは、Perkin-Elmer Analysisソフトウェアー、バージ
ョン3.0によって分析された配列決定ゲル中の産物の検出を説明する。
【0171】 各試験について、プライマーは、コントロール反応250μmジデオキシチミジン
三リン酸についてROXラベル(赤色)(破線の曲線)、および200μmモルホリ
ノTグリシンに関する反応についてJOEラベル(緑色)(実線)という、蛍光
特性によって同定可能である。
【0172】 図に示されているように、モルホリノTグリシンがTaqポリメラーゼによっ
て塩基特異的な態様で正確に取り込まれ、鎖伸長停止因子として正確に機能する
ため、これらの試験の結果は完全に決定的である。
【0173】 他の3種のモルホリノ−ヌクレオシド1,5および6を同じ態様で使用し、分
析される断片中の4種のDNA塩基の位置を決定することが可能である。
【0174】 実施例14:配列決定におけるモルホリノAプトレッシンとモルホリノAフルオ
レセインの試験 モルホリノAプトレッシン(MATTP)7とモルホリノAフルオレセイン(
MATPPF)12を、BluescriptプラスミドDNA(Stratagene, La Jolla, C
A, USA)であるスタンダードテンプレート上の蛍光プライマー(Applied Biosyste
ms, Perkin-Elmer, Foster City, CA, USA)を使用する配列決定反応において試
験する。使用される酵素は、Taqポリメラーゼ(Perkin-Elmer)であり、そのバ
ッファー(Thermo Sequenaseバッファー, Amersham Life Science)において使用
される。
【0175】 250μMの濃度でジデオキシヌクレオチドddATPを使用するコントロー
ル反応とともに、100,200および400μMのMATTPで3種の配列決
定反応を実施し、200,500,1000および5000μMのMATPPF
で4種の配列決定反応を実施する。
【0176】 10μLの全量の反応媒体は、125ngのテンプレート、1.25pmolの蛍光プライマー
、および表に記載されたような他の構成成分を含む。
【0177】 上記媒体は、熱サイクルにかけられ、新たに形成されたDNA鎖の多くの分子
を生産する。Perkin-Elmer 9700機(Gene Amp(登録商標), PCR System 9700)で
の増幅を、以下の配列に従って実施する: MATTP7 :3分、95℃;30サイクル(15秒、95℃、15秒、55℃;1
分、70℃) MATPPF12:3分、95℃;30サイクル(15秒、95℃、15秒、55℃;4
分、60℃)。
【0178】 増幅産物を、Sephadex G50カラムで精製する。各配列決定反応の産物を、コン
トロール反応の産物と混合し、電気泳動によって分析する。
【0179】 得られた混合物の移動を、Applied Biosystems 377機(ABI Prism DNA Sequenc
er, Perkin-Elmer)で、1×TBE中でのLong Rangerタイプ(6%)のアクリル
アミドの変性ゲル(7M尿素)で実施する。電気泳動を1680V、50mAの
下で7時間実施する。
【0180】 16種の反応のためのヌクレオチド:dATPミックスのストック溶液の調製 この場合、デオキシアデノシン三リン酸が欠失した4種の天然のヌクレオチド
三リン酸の混合物(dATPミックスと称される)を表すヌクレオチドのストッ
ク溶液の調製を、以下の態様で実施する。1.25mMのdATPの溶液(Promega)4μ
Lを、4μLの5mM dTTP(Promega)、4μLの5mM dCTP(Promega)および4μL
の5mM dGTP(Promega)と混合する。
【0181】
【表6】
【0182】 MATPP7の2mMストック溶液の調製 1.17mgのMATPP7を、1.04mLのH2Oで希釈する。
【表7】
【0183】
【表8】
【0184】 MATPPF12の20mMおよび2mMストック溶液の調製 20mMの溶液S0:110.5μLのH2Oでサンプル(2.2mg)を希釈する; 2mMの溶液S1:10μLのS0を取り、90μLのH2Oを加える。
【0185】
【表9】
【0186】
【表10】
【0187】
【表11】
【0188】 第90から第250塩基の間で、100μMのモルホリノAプトレッシン7と5mM
のモルホリノAフルオレセイン12で得られた結果が、図2に示されている。
【0189】 かくして、二つの誘導体は、鎖伸長停止因子として実際に機能することが見出
される。さらに、蛍光誘導体、モルホリノAフルオレセインを使用して実施され
た反応は、この誘導体によって有される蛍光分子によって検出されたことに注意
すべきである:蛍光鎖伸長停止因子がかくして調製された。
【0190】 実施例15:DNA断片のテンプレート依存性3’ラベリングのための、モルホ
リノAプトレッシン(MATPP)とモルホリノAフルオレセイン(MATPP
F)の使用;3種のポリメラーゼ(Taq,Kelnow,Klenow Ex
o Free)と逆転写酵素によるこれらの化合物の酵素的取り込みの試験 これらの2種のヌクレオシド三リン酸誘導体を、オリゴヌクレオチド13塩基
長をその3’末端でラベルするための酵素的取り込みにおいて試験する。使用さ
れる酵素が、Watson & Clickルールに従ってオリゴヌクレオチドに亘る相補的鎖
を必要とするため、このラベリングは、「テンプレート依存性」と称される。配
列A(17870pmol/mL)とその相補的標的C(16128pmol/mL)は、以下の図に示される
: 標的C: 3'-TGC CAA CCA ACC CCA CCT CAA CCT CTG-5' プライマーA: 5'-ACG GTT GGT TGG G (13bp) 予測断片および長さ(bp):5'-ACG GTT TGG GGT GGA (18bp) 5'-ACG GTT GGT TGG GGT GGA GTT GGA (24bp) 5'-ACG GTT GGT TGG GGT GGA GTT GGA GA (26bp)) 5'-ACG GTT GGT TGG GGT GGA GTT GGA GAC (27bp)
【0191】 3種の酵素を、このラベリングのために使用する:Taq DNAポリメラー
ゼ(Boehringer Mannheim)、Klenow断片(Boehringer Mannheim)およびKl
enowエキソヌクレアーゼフリーポリメラーゼ(Amersham Life Science)。"Re
ady to go" T4 Polynucleotide Kinaseキット(Pharmacia Biotech)を使用して、 32 Pリン酸塩の取り込みにより、5’末端でプライマーをラベルする。放射性ラ
ベルプライマーは、Aと記載される
【0192】 3種の酵素のための反応バッファーが、10種の反応のために調製される:
【表12】
【表13】
【0193】 ついで酵素を、10種の反応のために以下の態様で希釈する: − Taq(5U/μL):10×0.1μLのTaq+10×15.5μLのH2O; − Klenow(20U/μL):10×0.1μLのKlenow+10×15.5μLのH2
; − Klenow Exo Free(5U/μL):10×0.1μLのKlenow E
xo Free+10×15.5μLのH2O。
【0194】 通常のヌクレオシド三リン酸を含む溶液もまた調製する: − それぞれ0.1mMのdGTPとdTTPの混合物より成る溶液「2P]; − それぞれ0.1mMのdATP、dCTP、dGTPおよびdTTPの混合物よ
り成る溶液「4P」
【0195】 実施反応は、以下の表14に記載される:
【表14】
【0196】 かくしてモルホリノAプトレッシンを、400,200および50μMの3種
の濃度で試験し、一方モルホリノAフルオレセインを、2.5mM、400,2
00および50mMで反応する。
【0197】 酵素を添加する前に、混合bつうを94℃で5分変性する。ついでハイブリダ
イゼーションが生じるように環境温度に戻して放置する。Taqについて70℃
で、二つのKlenow断片について37℃で、10分間伸長を実施する。最後
に媒体を再びホルムアミド溶液で変性し、90℃で5分加熱し、その後ポリアク
リルアミドゲルに配置する。2000Vでの電気泳動による分離を実施する。リ
ン酸基イメージャーを使用してゲルを読みとる;得られた結果が図3に示される
【0198】 この図において、レーン1は、ラベル化オリゴヌクレオチドAの移動コントロ
ールとして機能する。このオリゴヌクレオチドは、13塩基(13マー)の長さ
を有する。レーン2,3および4は、オリゴヌクレオチドAノシン町とモルホリ
ノAプトレッシンの取り込みがモニターできるように機能する。これらの条件の
下で、ヌクレオチドdGTPおよびdTTP(溶液「P2」)のみが加えられ、
プライマーの伸長を実施するための酵素によって使用できる。反応媒体中のモル
ホリノAプトレッシンの存在により、塩基18のレベルで取り込みが可能である
。「2P」混合物のみを媒体に配置して、コントロールを実施した;この場合、
重合を継続するアデノシン誘導体を有さないため、第17塩基まで酵素は伸長を
継続する。かくして、17塩基長であるこのコントロールと、反応2,3および
4の間の移動の差異は、MATPPの取り込み、および鎖の伸長の中断を確認す
る。反応5から8は、モルホリノAフルオレセインを使用する同様な反応に相当
する。ここでまた、MATPPFは実際に取り込まれ、相補的な鎖の重合を停止
する。しかしながら二つのKlenow断片については、モルホリノ誘導体の代
わりに別の塩基(GまたはT)の偶然的な取り込みが存在することに注意すべき
である。特にこの場合、18マーおよび24マーに相当する伸長産物が見出され
る。
【0199】 ウェル9(図4参照)は、コントロール反応である:反応媒体は4種の通常の
でオキシヌクレオシドを含み、最大の伸長まで、つまり27マーが得られるまで
、プライマーを最終的に伸長できる。
【0200】 結論として、3種の酵素は、最も小さい濃度を含む、全ての試験された濃度に
おいて、モルホリノAプトレッシンとモルホリノAフルオレセインを取り込む。
【0201】 オリゴヌクレオチドの伸長の過程でモルホリノヌクレオチド誘導体を取り込む
逆転写酵素の能力を確認した。この試験において、逆転写酵素(M-MLV, Promega;
活性:200000I/mL)をモデルとして選択する。この酵素は、ヌクレオシド三リン
酸の存在下で、オリゴヌクレオチドプライマーから標的鎖(DNAまたはRNA
)に相補的なDNA鎖を合成可能である。モルホリノAプトレッシンとモルホリ
ノAフルオレセインがかくして、250μMの最終濃度で試験される。コントロール
コピーもまた、「4P」溶液の4種のヌクレオシド三リン酸で、ゲル上に試験さ
れる。
【0202】 標的C(27マー、16128pmol/mL)の配列およびプライマーB(14マー、563
68pmol/mL)の配列が以下に示される。放射性活性ラベルされるこのプライマーB
はBと記載される。
【0203】 かくして溶液Bは、50μLの容量で10pmolのプライマーBを含む。Cおよび
Bの溶液はまた、10倍に希釈される;これらの溶液はそれぞれC/10および
B/10と記載される。 標的C :3'-TGC CAA CCA ACC CCA CCT CAA CCT CTG-5' プライマーB:5'-ACG GTT GGT TGG GG (14bp)
【0204】
【表15】
【0205】 上述のように、酵素の添加前に94℃で5分で混合物を変性し、環境温度に冷
却する。伸長を37℃で60分実施する。媒体をホルムアミド溶液で変性し、9
0℃で5分加熱し、その後ポリアクリルアミドゲルに乗せる。分離を1500V
での電気泳動によって実施する。リン酸基イメージャーを使用して、ゲルを読み
とる;得られた結果が図4に示される。
【0206】 この図において、レーン4は、ラベル化プライマーBの長さを確認可能である
。レーン3は、4種の天然のでオキシヌクレオチドの存在下で、27塩基対の最
終産物までのプライマーBの最大の伸長を示す。反応1および2は、モルホリノ
誘導体が逆転写酵素によりプライマーBの伸長の過程で取り込まれることを示す
。この取り込みは定量的であり、18塩基対の産物を生ずる(モルホリノ誘導体
の不存在下では、伸長は第17塩基でブロックされる)。
【0207】 結論として、モルホリノ誘導体は、逆転写酵素によって非常によく認識され、
塩基特異的な方法で伸長の間プライマー内に取り込まれる。
【0208】
【参考文献】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の鎖伸長停止因子(実線の曲線)、および従来
技術の鎖伸長停止因子(破線の曲線)を有する、プラスミドDNAの配列決定に
ついて得られた結果を説明する図である。
【図2】 図2は、配列決定において、モルホリノAプトレッシン(MA
TPP)およびモルホリノAフルオレセイン(MATPPF)を試験することに
よって得られた結果を説明する図である。
【図3】 図3は、オリゴヌクレオチドAの伸張と、モルホリノAプトレ
ッシンの取り込みをモニターするための試験の、ポリアクリルアミドゲルでの結
果を説明する図である。
【図4】 図4は、プライマーBの伸張と、モルホリノ誘導体の取り込み
をモニターするための試験の、ポリアクリルアミドゲルでの結果を説明する図で
ある。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年1月30日(2001.1.30)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 [式中、R1は核酸塩基を表し、R2は以下の式: −(CH2n−NH2 −(CH2n−SH −(CH2n−COOH −(CH2n−OH −(CH2n−NH−R3 −(CH2n−SR3 −(CH2n−CO−R3 −(CH2n−OR3 {式中、nは1から12の範囲の整数であり、R3は核酸断片の3’OH末端で、
ラベル、タンパク質、酵素、脂肪酸、またはペプチドから由来する基である} の一つに対応する基を表す] の化合物を有するヌクレオチド誘導体の酵素的取り込みを含む、3'-ラベル化核
酸(DNAまたはRNA)断片を製造する方法。
【化2】 [式中、R1は核酸塩基を表し、R2は以下の式: −(CH2n−NH−R3 −(CH2n−CO−R3 −(CH2n−SR3 −(CH2n−OR3 {式中、nは1から12の範囲の整数であり、R3は、光架橋剤、脂肪酸、疎水性
ペプチド、抗体、酵素および蛍光分子から選択される化合物を表す} の一つに対応する基を表す] に相当する化合物を有する修飾されたモルホリノヌクレオチドを、3’末端で酵
素的に取り込むことによる、核酸断片を修飾する方法。
【化3】 [式中、R1は核酸塩基を表し、R2は以下の式: −(CH2n−NH2 −(CH2n−SH −(CH2n−COOH −(CH2n−OH −(CH2n−NH−R3 −(CH2n−SR3 −(CH2n−CO−R3 −(CH2n−OR3 {式中、nは1から12の範囲の整数であり、R3は、ラベル、タンパク質、酵素
、脂肪酸、またはペプチドから由来する基である} の一つに対応する基を表す] の化合物を有する方法。
【化4】 の一つに対応する、請求項1から5のいずれか一項記載の方法。
【化5】 [式中、R1がアデニンであり、R2が−CH2−COOH、−(CH24−NH2
、または−(CH24−NH−R3(式中、R3はフルオレセインから由来する基
を表す)を表す] に対応するモルホリノ−ヌクレオチド。
【化6】 [式中、R1がチミンであり、R2が−CH2−COOH、−(CH24−NH2
または−(CH24−NH−R3(式中、R3はフルオレセインから由来する基を
表す)を表す] に対応するモルホリノ−ヌクレオチド。
【化7】 [式中、R1がシトシンであり、R2が−CH2−COOH、−(CH24−NH2
、または−(CH24−NH−R3(式中、R3はフルオレセインから由来する基
を表す)を表す] に対応するモルホリノ−ヌクレオチド。
【化8】 [式中、R1がグアニンであり、R2が−CH2−COOH、−(CH24−NH2
、または−(CH24−NH−R3(式中、R3はフルオレセインから由来する基
を表す)を表す] に対応するモルホリノ−ヌクレオチド。
【化9】 [式中、R1は核酸塩基を表し、R2は以下の式: −(CH2n−NH2 −(CH2n−SH −(CH2n−COOH −(CH2n−OH −(CH2n−NH−R3 −(CH2n−SR3 −(CH2n−CO−R3 −(CH2n−OR3 {式中、nは1から12の範囲の整数であり、R3は、ラベル、タンパク質、酵素
、脂肪酸、またはペプチドから由来する基である} の一つに対応する基を表す] のモルホリノ−ヌクレオシドを生産する方法であって、以下の式:
【化10】 [式中、R1は上述の意味を有する] のヌクレオシド三リン酸を、過ヨウ素酸塩、式R2NH2[式中、R2は上述の意味
を有する]の化合物、および水素化ホウ素ナトリウムを反応させる方法。
【化11】 [式中、R1は核酸塩基を表し、R2は以下の式: −(CH2n−NH2 −(CH2n−SH −(CH2n−COOH −(CH2n−OH −(CH2n−NH−R3 −(CH2n−SR3 −(CH2n−CO−R3 −(CH2n−OR3 {式中、nは1から12の範囲の整数であり、R3は、ラベル、タンパク質、酵素
、脂肪酸、またはペプチドから由来する基である} の一つに対応する基を表す] のモルホリノ−ヌクレオシドの使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C12N 15/09 C12N 15/00 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),CA,JP,U S (72)発明者 シルヴィー・ソウヴェイゴ フランス・F−38320・エルベイ・ル・ノ ヤレ(番地なし) (72)発明者 ジャン−フランソワ・モーレ フランス・F−38500・クーブルヴィー・ モンテ・デュ・ピレ(番地なし) (72)発明者 ジャン−ポール・イサルテル フランス・F−38120・サン−テグレヴ・ リュ・デュ・フォールネ・9 (72)発明者 ディディエ・モルコ フランス・F−38210・トゥラン・アヴニ ュ・ドゥ・ラ・ガル・11・レ・ノワイエ・ A1・1 Fターム(参考) 2G045 AA35 DA12 DA13 DA14 FB01 FB02 FB05 FB06 FB07 GC15 4B024 AA11 AA20 BA80 CA01 CA11 HA19 4B063 QA13 QQ42 QQ52 QR08 QR32 QR35 QR42 QR56 QR62 QR66 QS03 QS25 QS34 QS36 QX02 QX07 4B064 AF27 CA21 DA13

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前駆体として、以下の式: 【化1】 [式中、R1は核酸塩基を表し、R2は以下の式: −(CH2n−NH2 −(CH2n−SH −(CH2n−COOH −(CH2n−OH −(CH2n−NH−R3 −(CH2n−SR3 −(CH2n−CO−R3 −(CH2n−OR3 {式中、nは1から12の範囲の整数であり、R3は核酸断片の3’OH末端で、
    ラベル、タンパク質、酵素、脂肪酸、またはペプチドから由来する基である} の一つに対応する基を表す] の化合物を有するヌクレオチド誘導体の酵素的取り込みを含む、3'-ラベル化核
    酸(DNAまたはRNA)断片を製造する方法。
  2. 【請求項2】 前駆体として、以下の式: 【化2】 [式中、R1は核酸塩基を表し、R2は以下の式: −(CH2n−NH−R3 −(CH2n−CO−R3 −(CH2n−SR3 −(CH2n−OR3 {式中、R3は、光架橋剤、脂肪酸、疎水性ペプチド、抗体、酵素および蛍光分子
    から選択される化合物を表す} の一つに対応する基を表す] に相当する化合物を有する修飾されたモルホリノヌクレオチドを、3’末端で酵
    素的に取り込むことによる、核酸断片を修飾する方法。
  3. 【請求項3】 鎖伸長停止因子を使用する、核酸(DNAまたはRNA)に
    相補的な配列の酵素的重合の方法によって、核酸の配列を決定する方法であって
    、上記鎖伸長停止因子の少なくとも一つが、前駆体として、以下の式: 【化3】 [式中、R1は核酸塩基を表し、R2は以下の式: −(CH2n−NH2 −(CH2n−SH −(CH2n−COOH −(CH2n−OH −(CH2n−NH−R3 −(CH2n−SR3 −(CH2n−CO−R3 −(CH2n−OR3 {式中、nは1から12の範囲の整数であり、R3は、ラベル、タンパク質、酵素
    、脂肪酸、またはペプチドから由来する基である} の一つに対応する基を表す] の化合物を有する方法。
  4. 【請求項4】 上記酵素が、DNAポリメラーゼのKlenow断片である
    、請求項1から3のいずれか一項記載の方法。
  5. 【請求項5】 上記酵素が、好熱性細菌の耐熱性ポリメラーゼ、または末端
    トランスフェラーゼ、または逆転写酵素である、請求項1から3のいずれか一項
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 上記核酸塩基が、アデニン、グアニン、シトシン、チミン、
    ウラシル、キサンチン、ヒポキサンチン、および2-アミノプリン、並びにそれら
    の誘導体から選択される天然の核酸塩基である、請求項1から5のいずれか一項
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 上記R1が、以下の式: 【化4】 の一つに対応する、請求項1から5のいずれか一項記載の方法。
  8. 【請求項8】 上記ラベルが、放射性活性製品、発光製品、電気発光製品、
    および蛍光製品、他の分子とカップリング可能な分子、抗原−抗体タイプの相互
    作用を可能にする分子、並びに酵素的ラベルから選択される、請求項1から7の
    いずれか一項記載の方法。
  9. 【請求項9】 上記R3が、蛍光分子である、請求項1から7のいずれか一
    項記載の方法。
  10. 【請求項10】 上記R3が、フルオレセイン誘導体、ビオチン誘導体、お
    よびローダミン誘導体から選択される、請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 上記誘導体、修飾されたモルホリノ−ヌクレオチド、また
    は鎖伸長停止因子が、一リン酸形態の化合物(I)である、請求項1から3のい
    ずれか一項記載の方法。
  12. 【請求項12】 以下の式: 【化5】 [式中、R1がアデニンであり、R2が−CH2−COOH、−(CH24−NH2
    、または−(CH24−NH−R3(式中、R3はフルオレセインから由来する基
    を表す)を表す] に対応するモルホリノ−ヌクレオチド。
  13. 【請求項13】 以下の式: 【化6】 [式中、R1がチミンであり、R2が−CH2−COOH、−(CH24−NH2
    または−(CH24−NH−R3(式中、R3はフルオレセインから由来する基を
    表す)を表す] に対応するモルホリノ−ヌクレオチド。
  14. 【請求項14】 以下の式: 【化7】 [式中、R1がシトシンであり、R2が−CH2−COOH、−(CH24−NH2
    、または−(CH24−NH−R3(式中、R3はフルオレセインから由来する基
    を表す)を表す] に対応するモルホリノ−ヌクレオチド。
  15. 【請求項15】 以下の式: 【化8】 [式中、R1がグアニンであり、R2が−CH2−COOH、−(CH24−NH2
    、または−(CH24−NH−R3(式中、R3はフルオレセインから由来する基
    を表す)を表す] に対応するモルホリノ−ヌクレオチド。
  16. 【請求項16】 以下の式: 【化9】 [式中、R1は核酸塩基を表し、R2は以下の式: −(CH2n−NH2 −(CH2n−SH −(CH2n−COOH −(CH2n−OH −(CH2n−NH−R3 −(CH2n−SR3 −(CH2n−CO−R3 −(CH2n−OR3 {式中、nは1から12の範囲の整数であり、R3は、ラベル、タンパク質、酵素
    、脂肪酸、またはペプチドから由来する基である} の一つに対応する基を表す] のモルホリノ−ヌクレオシドを生産する方法であって、以下の式: 【化10】 [式中、R1は上述の意味を有する] のヌクレオシド三リン酸を、過ヨウ素酸塩、式R2NH2[式中、R2は上述の意味
    を有する]の化合物、および水素化ホウ素ナトリウムを反応させる方法。
  17. 【請求項17】 DNAまたはRNA断片のラベリングのための、以下の式
    : 【化11】 [式中、R1は核酸塩基を表し、R2は以下の式: −(CH2n−NH2 −(CH2n−SH −(CH2n−COOH −(CH2n−OH −(CH2n−NH−R3 −(CH2n−SR3 −(CH2n−CO−R3 −(CH2n−OR3 {式中、nは1から12の範囲の整数であり、R3は、ラベル、タンパク質、酵素
    、脂肪酸、またはペプチドから由来する基である} の一つに対応する基を表す] のモルホリノ−ヌクレオシドの使用。
JP2000601189A 1999-02-22 2000-02-21 モルホリノ−ヌクレオチドの製造方法、並びに核酸配列の分析およびラベリングのためのその使用 Pending JP2003502013A (ja)

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