JP2005508015A - アレー構造の光ファイバコリメータを製造するシステム及び方法 - Google Patents

アレー構造の光ファイバコリメータを製造するシステム及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】実用的で、光損失が最小なアレー構造の光ファイバコリメータの構成部品を調整する方法を提供する。
【解決手段】初めに、複数の個別光ファイバ201を有する光ファイバアレーブロック202を受容及び保持し、次にマイクロレンズ表面に沿って一体化された複数のマイクロレンズとマイクロレンズ表面の反対側の基板面とを有するマイクロレンズアレー基板206を受容及び保持し、次にマイクロレンズの少なくとも1つから出力された光ビームを受光するように配置された第1の受光器212の少なくとも一部210を受容及び保持し、次に少なくとも1つの光ビームを光源214から複数の個別光ファイバの少なくとも1つへ出力し、第1の受光器で受光される光パワーが最大になるようにマイクロレンズアレー基板と光ファイバアレーブロックの少なくとも一方の位置を他方に対して調整する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、全体として、アレー構造の光ファイバコリメータに関し、特に、アレー構造の光ファイバコリメータを製造するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
光学装置では、アレー構造の光ファイバコリメータが益々使われている。例えば、アレー構造の光ファイバコリメータは、光アイソレータチップや光サーキュレータチップなどの種々の光学的チップに接続して使用されたり、使用するように提案されている。最近では、高密度の波長分割多重装置(DWDM)に使われる、アレー構造の光テバイスに対する要求が増えたので、低価格化が益々重要になってきている。しかし、グレーデッドインデックス(GRIN)レンズ、非球面レンズ、又はフレネルマイクロレンズを取り込んだ平行化用アレーを使用する光デバイスの有用性は、光ファイバコリメータアレーの構成に大きく左右される。したがって、光損失を低減するようにファイバコリメータアレーを構成することが重要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、実用的で、光損失が最小なアレー構造の光ファイバコリメータの構成部品を調整するシステムと方法が必要となる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、アレー構造の光ファイバコリメータの構成部品を、確実に調整する装置と方法とに関する。まず、第1の固定具は、光ファイバアレーブロックを受容及び保持するためのものであり、複数の個別の光ファイバを受容及び保持するように設定される。次に、第2の固定具は、マイクロレンズの表面に沿って一体化された複数のマイクロレンズと、このマイクロレンズの表面と反対側の基板面とからなるマイクロレンズアレー基板を受容及び保持するために設定される。そして、第3の固定具は、前記一体化マイクロレンズの少なくとも1つから出る光ビームを受光するように配置された第1の受光器の少なくとも一部を受容及び保持するために設定される。次に、少なくとも1つの光ビームが、光源から複数の個別光ファイバの少なくとも1つへ出力される。マイクロレンズアレー基板と、光ファイバアレーブロックとの少なくとも一方の位置を他方に対して調整して、第1の受光器で受光される光ビームの光パワーを最大にする。最後に、一体化マイクロレンズから出力される光パワーが最大になったら、光ファイバアレーブロックをマイクロレンズアレー基板に固定して、アレー構造の光ファイバコリメータが完成する。
【0005】
本発明の他の特徴点や利点は、後述の詳細な説明の中で述べる。また、詳細な説明から、当業者には明らかになるか、前述の特許請求の範囲及び添付の図面に記載された本発明を実施すれば分かるであろう。
【0006】
上述の説明は、本発明の一例に過ぎず、請求の範囲に規定した本発明の性質と特徴とを理解するために全体像がつかめるように意図したものである。添付の図面は、本発明の理解を更に深めるためのものであり、明細書の一部をなす。図面は、本発明の種々の特徴点と実施例とを示すものであり、図面の簡単な説明とともに本発明の原理と動作の説明に資するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、実用的で、光損失が最小なアレー構造の光ファイバコリメータの構成部品を調整するシステムと方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明を実施するための最良の形態は、後述する実施例1〜3に記載の通りである。
【実施例1】
【0009】
図1は、第1のアレー構造の光ファイバコリメータ102と、第2のアレー構造の光ファイバコリメータ112とを有するアレー構造光ファイバデバイス100を示す。第1のアレー構造の光ファイバコリメータ102は、複数の光ファイバ101を保持する第1の光ファイバアレーブロック104と、マイクロレンズ表面に沿って一体化した複数のマイクロレンズからなる第1のマイクロレンズアレー基板106とを有する。第2のアレー構造の光ファイバコリメータ112は、複数の光ファイバ111を保持する第2の光ファイバアレーブロック114と、マイクロレンズ表面に沿って一体化した複数のマイクロレンズからなる第2のマイクロレンズアレー基板116とを有する。光チップ(例えば、アイソレータチップ、サーキュレータチップ、フィルタ等)108は、基板120に形成された溝118の内部で保持される。第1のアレー構造の光ファイバコリメータ102と第2のアレー構造の光ファイバコリメータ114は、基板120に結合され(例えば、接着剤を使って)、調整後は、第1のアレー構造の光ファイバコリメータ102と第2のアレー構造の光ファイバコリメータ114が互いに位置関係を保つとともにチップ108に対しても、位置関係を保つ。
【0010】
そして、図2には、複数の光ファイバ201(例えば8本の光ファイバ)を保持する光ファイバアレーブロック202を、マイクロアレー基板206に対して整列させる方法を示す。ファイバ201は光源214に結合され、光源214はファイバ201の各々に光ビームを出力するのが好ましい。あるいは、光源214は、光ビームをファイバ201の各端部へ出力するだけでもよい。図2(A)に示すように、第1の固定具203は、ブロック202を受容及び保持するとともに自動調整器(auto-aligner)220に結合されて、基板206及びSMC光ファイバ210に対して、ブロック202を移動しやすくする。基板206は、第2の固定具205により受容及び保持され、固定具205は、基板206を自動調整器220に装着し、したがって、自動調整器220が、基板206を移動しやすくする。SMC光ファイバ210は、受光器212に結合されるとともに、固定具207により受容及び保持される。受光器212からみたとき(SMC光ファイバ210を介して)、各ファイバ201と、各ファイバに対応するマイクロレンズから出射する光パワーが最大になるように、ブロック202と基板206との相対位置が調整される。ブロック202の複数の光ファイバ201と基板206のマイクロレンズとの間を最適に調整するには、自動調整器220により精密な割り出しが必要であることが理解されよう。所望の調整が完了すると、ブロック202は基板206に張り付けられ(例えば、光学用接着剤を使って)、これにより、図2(B)に示された調整法といっしょに使用されるアレー構造の光ファイバコリメータ230が完成する。
【0011】
図2(B)に示すように、コリメータ230の複数の光ファイバ201は、受光器212に結合される。次に、コリメータ230は、固定具209により受容及び保持され、固定具209を介して自動調整器220に結合される。次に、光源214は、光ファイバアレーブロック232に保持された複数の光ファイバ231に結合される。光ファイバアレーブロック232が固定具203を介して自動調整器220に結合される。マイクロレンズアレー基板236は、次に、固定具205を介して、自動調整器220に結合される。ブロック232と基板236は、自動調整器220により移動され、それにより、ブロック232に保持された光ファイバ231と、基板236のマイクロレンズとを介して、受光器212からコリメータ230を通してみたとき、最適な光パワーを伝達し易くする。伝達パワーが最大になったら、ブロック232を、基板236に固定して(例えば、光学接着剤を使って)、図2(C)に示すようなもう一つのコリメータ250とする。
【0012】
図2(C)に示すように、コリメータ250は、固定具209を使用して、自動調整器220に結合されるとともに、複数の光ファイバ231を介して、受光器212に結合される。光ファイバアレーブロック262は、光源214に結合された複数の光ファイバ261を保持するとともに、固定具203により受容及び保持されて固定具203を介して自動調整器220に結合される。基板266は、固定具205により受容及び保持されて、固定具205を介して自動調整器220に結合される。図2(B)に示す方法と同様だが、ブロック262と基板266は、相互に整列して、コリメータ250を介して受光器212からみたとき、基板266のマイクロレンズを通過する光パワーを最大にする。以上、1つのコリメータを使って、次段のマイクロレンズアレー基板を次段の光ファイバアレーブロックと整列させて、次段のコリメータを作り出す方法を説明した。
【0013】
図3は、上述のSMCファイバ法とステッピング法を使ってつくった、一対のコリメータの結合損失を示すグラフである。図3に示すように、SMCファイバに対して整列させた一対のコリメータの最小結合損失は、一方のコリメータを、同様に整列した他方のコリメータから5乃至6ミリの位置に配置したとき、約1.5dBである。先につくっておいたコリメータを使って、次につくったコリメータと整列させ、つくったコリメータを他のコリメータから5−6ミリに配置したとき、0.6dBの減衰が得られた。しかし、完全なマスタコリメータを使わないと、整列誤差が残ることがあり、最初の2つ又は3つのコリメータは、大抵、捨てなければならない。更に、平行化された光ビームは、通常、広がって、ミクロン又はミクロン以下の精度で整列する(この場合、ビーム径は、代表的には100から140ミクロン)ので、平行化された光ビームを検出して行う調整では、X,Y及びZ軸方向の移動に対して特に敏感というわけではない。
【実施例2】
【0014】
図4は、光ファイバアレーブロック402をマイクロレンズアレー基板406と整列させる別の装置を示す。光源(例えば、レーザダイオード)414は、光サーキュレータ416に結合され、この光サーキュレータ416が、受光器(例えば、フォトデテクタ)418に結合される。サーキュレータ416は、また、ブロック402中に保持される複数の光ファイバ401に結合される。ブロック402は、固定具403により受容及び保持されて、固定具403を介して自動調整器420に結合される。基板406は、固定具405により受容及び保持されて、固定具405を介して自動調整器420に結合される。ハーフミラー422は、固定具411により受容及び保持されて、固定具411を介して自動調整器420に結合される。電荷結合素子(CCD)カメラ424は、固定具413により受容及び保持されて、固定具413を介して自動調整器420に結合される。このようにして、自動調整器420は、ブロック402、基板406及びミラー422の、カメラ424に対する相対位置および三次元(X,Y及びZ)における互いに対する相対位置を調整できる。
【0015】
まず、初めに、自動調整器420により、ブロック402とミラー422とを接触させ、ブロック402とミラー422をθX及びθY方向に整列させて最大の光パワーが伝達されるようにする。これにより、ブロック402とミラー422は平行になる。次に、ミラー422をZ方向に移動して、ブロック402から離す。それから、基板406をブロック402とミラー422との間に置く。光源414が、光ファイバ401の少なくとも最初の一本と、最後の一本とに光ビームを出力し、カメラ424を使って基板406のマイクロレンズを介して、照明位置を目視検査することにより、調整するようになっている。次に、ミラー422と基板404との間の距離をαに設定する。この距離は、マイクロレンズと、形成されるビームウエストポイント(beam waist point)(wave frontが曲率0であり、ビーム径が最小となるガウスビーム中の点)との間の光路長に対応する。次に、光ビームを、ファイバ401とブロック402へ入力し、基板406のマイクロレンズが、受光器418からみたときの反射光パワーを調べることにより調整される。最適調整が完了すると、ブロック402と基板404とが相互に位置関係をもって固定され(例えば、光学接着剤を使って)、アレー構造の光ファイバコリメータを形成する。
【0016】
図5は、前述の各方法について、コリメータ間の距離の関数としての結合損失を示す。マイクロレンズの表面に反射防止コーティング(AR)を施さない場合、鏡法により調整された一対のコリメータの最小結合損失は0.6dBである。したがって、マイクロレンズの表面がARコーティングされていると、結合損失は代表的には0.5dB未満のはずである。調整確度は、X及びY方向で約0.5−1ミクロンから約0.1ミクロンに改善され、またθX,θY及びθZ軸では0.1度から0.01度に改善された点に注目されたい。
【0017】
図6は、光ファイバアレーブロックとマイクロレンズアレー基板について、1つのチャンネルで調整後の調整ずれを時間の関数としてプロットしたグラフを示す。時間が経つにつれて増加する損失は、主に、自動調整器上にあるホルダとブラケットの熱膨張又は熱収縮と、自動調整器の振動とによるものである。鏡を使う調整方法では、鏡と光ファイバアレーブロックとが平行に調整され、その位置にて、基板とブロックの調整中に、あるところまでは移動するかも知れない時間長にわたって鏡をそのままにする。市販されているいずれのタイプのものも、一般に、自動調整器の不安定さが見られる。
【0018】
図7に示すように、構成部品の調整に影響を与えるもう1つの要因は、自動調整器の回転の中心が、ブロック402とミラー422の表面の、最初のチャンネル(CH1)と最後のチャンネル(CH6)の先端からずれることである。代表的な自動調整器では、基板406が固定され、ミラー422とブロック402を移動させて、調整を容易にする。しかし、ブロック402とミラー422を、例えばθY軸上で動かすと、調整点として使われる第1のチャンネルと最後のチャンネルの先端が、θY軸上だけでなく、X及びZ軸上でも動く。ミラー422はブロック402と同様に動き、ブロック402はX軸上で自動的に調整できるが、調整誤差はZ軸に残ることがある。
【実施例3】
【0019】
本発明のもう1つの実施例によれば、図8に示すように、図4のミラー422の代わりに、ダミーブロック(好ましくはSiO2又はガラスのブロック)826を使用する。ダミーブロック826は基板806の表面に取り付ける。図示のとおり、光ファイバアレーブロック802はその表面に結合された(例えば、光学接着剤を使って)レンズスペーサ828を有し、このブロック802とスペーサ828が一体化したユニットを構成する。したがって、ブロック802とスペーサ828は、単独の固定具803を使って、自動調整器802に取り付けられる。同様に、ダミーブロック826は基板806に取り付けられている。この基板806は、単独の固定具805を介して自動調整器820に結合されている。CCDカメラ824も、固定具813を介して自動調整器820に結合されている。光源(例えば、レーザダイオード)814は、光アイソレータ830を介して、光ビームを光サーキュレータ816に出力する。このサーキュレータ816は複数の光ファイバ801に結合され、この光ファイバ801がブロック802中に保持されている。好ましくは、光を、複数の光ファイバ801の第1の光ファイバと最後の光ファイバとに入力し、基板806のマイクロレンズを介して、CCDカメラ824を使って、照明位置を目視で検査することにより、ブロック802と基板806とを粗調整する。基板806のマイクロレンズで形成された平行化光ビームは、ダミーブロック826の表面で部分的に反射される。ダミーブロック826の厚さは、レンズ表面からビームウエストポイントまでの光路長に対応しているのが好ましい。反射光は、ファイバ中に再入力され、サーキュレータ826により、受光器(例えば、フォトデテクタ)818に導かれる。ブロック802(スペーサ828を含む)と基板805(ダミーブロック826を含む)の調整は、第1のチャンネルと最後のチャンネルの光パワーをチェックすることによりできる。代替案としては、個別にチャンネルを検査してもよい。このようにして、反射光のパワーを検査することで、基板806とブロック802が6つの全ての軸(X,Y,Z,θX,θY,θZ)上で精密に調整される。正確に調整されたら、接着剤(例えば、紫外光(UV)光学接着剤)がスペーサ828の表面と基板806の表面との間に注入され、一体化されたコリメータができあがる。前述の方法に優る本方法の第1の利点は、自動調整器上に保持されねばならない部品の数が3個から2個に減り、これにより、更に精密な調整ができることである。
【0020】
図9は、結合損失を示す複数のカーブを説明するグラフであり、図8のセットアップを使って製作された多数対のコリメータについて、コリメータ間の距離の関数として結合損失を示す。ダミーブロックを使って調整した1対のコリメータの結合損失は、最小0.4dB(フレネル反射損失は、除去されるが、コネクタ損失は含まれている。)であった。調整確度が約10−20ミクロンの範囲から、Z軸上で約1ミクロンに改善し、この方法が6つの軸全てに適用できる点に注目されたい。
【0021】
上述の方法は種々の構成のコリメータに適用可能である。例えば、図10は、マイクロレンズアレー基板1006の傾斜面が、ダミーブロック1026の傾斜面に整合しているアレー構造の光ファイバコリメータ1000を示す。ダミーブロック1026の面に傾きを持たせて基板1006の傾きを補償し、更に精密な調整ができるようになっている。図11に示すように、凸レンズ又は回折レンズを有するコリメータ1100は、調整用の空所(例えば、くぼみ)を有するダミーブロック1126を含んでもよい。図12に示すように、平行化された光ビームが、マイクロレンズアレー基板1206のマイクロレンズの光軸から数度はずれるようにつくる場合は、傾斜した背面を有するダミーブロック1226を使って、もっと精密な調整をするのが有利である。上述のとおり、アレー構造の光ファイバコリメータの損失を、全体として、従来構造のものよりも軽減する多数の方法を述べた。
【0022】
ここで述べた本発明の好適な実施例に対する種々の変形例が、請求の範囲に定義された本発明の精神及び範囲から逸脱することなく可能であることは当業者には自明である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施例によるアレー構造の光デバイスの斜視図である。
【図2】本発明の一実施例による光ファイバアレーブロックとマイクロレンズアレー基板とを整列させるセットアップを示す図である。
【図3】本発明の各実施例により構成部品がシングルモード平行化(SMC)ファイバ法及びステッピング法により調整された、一対のアレー構造の光ファイバコリメータ間の距離の関数である結合損失を示す図である。
【図4】本発明の他の実施例による、光ファイバアレーブロックをマイクロレンズアレー基板と整列させるためのセットアップを示すブロック図である。
【図5】SMCファイバ法、ステッピング法及び鏡法を用いた場合の、コリメータ間の間隔の関数としての結合損失を示す図である。
【図6】図4に示すセットアップについて、時間の関数としての結合損失の増加を示す図である。
【図7】マイクロレンズアレー基板に対する、図4に示す光ファイバアレーブロックとミラーの動きを示す平面図である。
【図8】本発明の別の実施例によりアレー構造の光ファイバコリメータの構成部品を調整するセットアップを示すブロック図である。
【図9】図8のセットアップを用いてつくった、多数のコリメータ対について、コリメータ間の距離の関数として結合損失を示す図である。
【図10】傾斜面を有する傾斜ダミーブロックを使ってマイクロレンズアレー基板の傾斜面と組み合わせるアレー構造の光ファイバコリメータを示す図である。
【図11】凸型マイクロレンズ又は回折マイクロレンズを受容する凹部を有するダミーブロックを採用したアレー構造の光ファイバコリメータを示す側面図である。
【図12】背面が傾斜したダミーブロックを有し、マイクロレンズの光軸から数度外れた角度で整列させた、平行化光ビームを有するコリメータとともに使用されるアレー構造の光ファイバコリメータを示す側面図である。
【符号の説明】
【0024】
100 アレー構造光ファイバデバイス
101,111 光ファイバ
102,112 アレー構造の光ファイバコリメータ
104,114 光ファイバアレーブロック
106,116 マイクロレンズアレー基板
108 光チップ
118 溝
120 基板
203,205,207,209 固定具
210 SMC光ファイバ
212 受光器
214 光源
220 自動調整器
416 光サーキュレータ
422 ハーフミラー
424 CCDカメラ
826 ダミーブロック
828 レンズスペーサ
830 光アイソレータ

Claims (16)

  1. アレー構造の光ファイバコリメータの構成部品を確実に調整するシステムであり、
    自動調整器と、
    複数の個別の光ファイバを受容及び保持する光ファイバアレーブロックを受容、保持し、自動調整器に結合する第1の固定具と、
    マイクロレンズ表面に沿って一体化された構造の複数のマイクロレンズと、このマイクロレンズ表面に対向する基板面からなるマイクロレンズアレー基板を受容、保持し、自動調整器に結合する第2の固定具と、
    一体化したマイクロレンズの少なくとも1つから出力される光ビームを受光するように位置決めされる第1の受光器の少なくとも一部を受容、保持し、自動調整器に結合する第3の固定具とを有し、
    光源から少なくとも1つの光ビームを、複数の個別光ファイバの少なくとも1つへ出力し、
    自動調整器が、マイクロレンズアレー基板と光ファイバアレーブロックのうち、少なくとも一方の位置を他方に対して調節して、第1の受光器により受光される光ビームの光パワーを最大にし、
    一体化構造のマイクロレンズから出力される光パワーが最大になったとき、光ファイバアレーブロックをマイクロレンズアレー基板に固定し、アレー構造の光ファイバコリメータを構成することを特徴とするシステム。
  2. 前記第1の受光器は、一端が検出器に結合されたシングルモード平行化ファイバを有するとともに、前記シングルモード平行化ファイバの他端が一体化構造のマイクロレンズの1つからの光ビームを受光するように配置され、検出器へ出力された光パワーが最大になったとき、光ファイバアレーブロックが、マイクロレンズアレー基板に固定されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. シングルモード平行化ファイバをアレー構造の光ファイバコリメータに置き換え、この光ファイバコリメータを用いて光ビームを受光し検出器へ出力することによって、次段のアレー構造の光ファイバコリメータを調整することを特徴とする請求項2に記載のシステム。
  4. 光ファイバアレーブロックに平行に整列されるとともに、光ビームが所望の波長であるとき光ビームの一部を反射するハーフミラーを、第1の受光器とマイクロレンズアレー基板との間に位置するように第4の固定具によって受容及び保持して自動調整器に結合し、
    光結合器と光サーキュレータのうちの1つを、複数の個別の光ファイバの少なくとも1つに結合するとともに、光源と光ファイバアレーブロックとの間に設け、
    光サーキュレータと光結合器のうち、1つの出力ポートに結合される第2の受光器を設け、第2の受光器に出力される光パワーが最大になったら、光ファイバアレーブロックをマイクロレンズアレー基板に固定することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  5. 第1の受光器が電荷結合素子(CCD)カメラであることを特徴とする請求項4に記載のシステム。
  6. ハーフミラーが、一体化構造のマイクロレンズの光ビームウエストポイントに位置していることを特徴とする請求項4に記載のシステム。
  7. 光ビームを部分的に反射するダミーブロックをマイクロレンズアレー基板に装着し、
    光結合器と光サーキュレータのうち1つを、光源と光ファイバアレーブロックとの間に結合させるとともに、複数の個別の光ファイバの少なくとも1つに結合し、
    光サーキューレータと光結合器のうち一方の出力ポートに結合された第2の受光器を設け、第2の受光器に出力された光パワーが最大のとき、光ファイバアレーブロックをマイクロレンズアレー基板に固定したことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  8. 第1の受光器は電荷結合素子(CCD)カメラであることを特徴とする請求項7に記載のシステム。
  9. ダミーブロックが、SiO2とガラスのうちの1つで作られていること特徴とする請求項7に記載のシステム。
  10. 複数の個別光ファイバが最初の光ファイバと最後の光ファイバとを有し、光ビームが最初の光ファイバと最後の光ファイバの双方に出力され、調整をし易くすることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  11. 少なくとも1つの光ファイバが、最初の光ファイバと最後の光ファイバとの間に配設されることを特徴とする請求項10に記載のシステム。
  12. ダミーブロックがマイクロレンズアレー基板の基板表面に装着されることを特徴とする請求項7に記載のシステム。
  13. ダミーブロックがマイクロレンズアレー基板のマイクロレンズ表面に装着されることを特徴とする請求項7に記載のシステム。
  14. ダミーブロックはマイクロレンズ表面に装着された第1の表面と、第2の表面とを有し、マイクロレンズは、屈折レンズと回折レンズのうちの1つであり、ダミーブロックはマイクロレンズ表面と第1の表面との間に空隙を形成するように構成されていることを特徴とする請求項13に記載のシステム。
  15. ダミーブロックはマイクロレンズ表面に装着された第1の表面と、第2の表面とを有し、マイクロレンズがグレーデッドインデックス(GRIN)レンズであり、ダミーブロックの第2の表面が傾斜していることを特徴とする請求項13に記載のシステム。
  16. マイクロレンズはグレーデッドインデックス(GRIN)レンズと、屈折レンズと、回折レンズのうちの1つであることを特徴とする請求項7に記載のシステム。
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