JP2005507138A - 固体ポリマー電解質リチウム電池 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は、改良された固体ポリマー電解質電池に関する。詳細には本発明は、固体またはゲルポリマー電解質を有する一次および再充電可能な電池に関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯電話、ノート型コンピュータおよび小型ビデオカメラなどの新規で改良された電子機器に対する需要があることで、さらに比エネルギー密度が高いエネルギー貯蔵装置が必要とされている。近年、多くの先進電池技術が開発されて、金属水素化物(例:Ni−MH)、ニッケル−カドミウム(Ni−Cd)、液体電解質を有するリチウム電池、そして最近ではポリマー電解質を有するリチウム電池などの装置に役立っている。
【0003】
リチウム電池は、エネルギー密度が高いことから市場に出回っている。リチウムは元素の周期律表で原子番号3であり、あらゆる固体材料の中で最も原子量が小さく、エネルギー密度が最も高い。その結果、リチウムは非常に高いエネルギー密度を有する電池に好ましい材料である。リチウム電池はまた、Ni−CdおよびNi−MHセルの両方での約1.5Vと比較して、約4.2V以下という高い単位セル電圧を有することからも望ましい。
【0004】
リチウム電池は、リチウムイオン電池であるかリチウム金属電池であることができる。リチウムイオン電池は、グラファイトなどのホスト物質中でリチウムイオンをインターカレーションすることで負極を形成する。他方、リチウム金属電池は負極に金属リチウムまたはリチウム合金を用いる。
【0005】
リチウム電池で使用される電解質は、液体電解質またはポリマー電解質であってもよい。液体電解質を有するリチウム電池が、数年間にわたって市場に出回っている。固体ポリマー電解質を有するリチウム電池が市場に出るようになったのは比較的最近である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
液体電解質を有するリチウムイオン充電式電池およびリチウム−金属一次電池が現在、ノート型コンピュータ、ビデオカメラおよび携帯電話などの利用分野で大量生産されている。しかしながら、液体電解質技術を有するリチウム電池にはいくつか大きい欠点がある。それらの欠点は、コスト、安全性、大きさおよび包装に関するものであり、液体電解質の使用によるものである。液体電解質は、剛性で気密密閉された金属「缶」に入れる必要があり、その缶によってエネルギー密度が低下し得る。さらに、安全上の理由から、液体電解質を有するリチウムイオン充電式電池およびリチウム−金属一次電池は、過熱によって生じ得る内圧の大幅上昇などのある種の悪条件が存在する場合には、自動的に排気するよう設計されている。極端な圧力下でセルが排気されないと、液体Liセルで用いられる液体電解質は非常に可燃性が高いことから爆発する可能性がある。
【0007】
固体ポリマー電解質を有するリチウム電池が、液体電解質を有するリチウム電池に対する進歩した代替物を代表するものである。代表的なポリマー電解質には、ポリエチレンオキサイド(PEO)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)などがある。
【0008】
リチウム電池の電気化学的操作は、液体電解質またはポリマー電解質のいずれを使用する場合であっても本質的に同じであり、使用される負極材料および正極材料に基づいたものである。リチウムイオン電池の場合、電池はロッキングチェア原理によって動作する。すなわち充電および放電によって、リチウムイオンを正極と負極の間で出入りさせて「揺らし」、活性電極材料表面上でのインターカレーション−脱インターカレーションプロセスにリチウムイオンを関与させる。
【0009】
リチウム−金属電池のサイクル使用の際には、下記のプロセスが起こる。放電の間、リチウムの溶解が金属リチウム負極で起こり、リチウムイオンの電解質中への進入が生じる。放電時の正極では、リチウムイオンの固体へのインターカレーションが起こる。リチウム−金属電池の充電時には、リチウム陽イオンが固相正極から脱インターカレーションし、非水系液体電解質中のリチウムイオンから金属リチウム負極上への金属リチウムの堆積が起こる。
【0010】
液体電解質を用いる場合、金属リチウムの堆積に続いて樹状結晶形成が起こり、その結果電池において短絡が生じ得る。短絡が起こると爆発を生じる場合がある。この点から、液体電解質を有するリチウム電池のサイクル使用は非常に危険な場合がある。リチウム−金属電池における液体電解質をポリマー固体電解質に切り換えることで、金属リチウム上での樹状結晶の形成が防止され、電池サイクル使用時における短絡発生が防止される。
【0011】
電解質が漏出し得ない非揮発性材料であることから、ポリマー電解質を有するリチウム電池は、本質的に液体電解質を有するリチウム電池より安全である。さらに、ポリマー電解質によって、排気の必要性や液体電解質を有するリチウム電池の動作に必要な包装圧が必要なくなる。従って、ポリマー電解質によって、金属プラスチック積層体袋などの柔らかな外装を用いることが可能となり、液体電解質缶型Li電池と比較した場合に、重量および厚さの点で改善される。さらに最近の研究から、悪条件下であっても電極材料が液体電解質と比較してポリマー電解質との反応性が低いことが示されている。それは、従来の液体電解質を有するLi電池と比較して、ポリマー電解質を有するLi電池において安定な充電−放電を行う上でのかなりの安全上の利点を構成するものである。固体ポリマー電解質を有するリチウム電池は、環境的に許容できるものでもある。
【0012】
ポリマー電解質を有するリチウム電池は、特定のポリマー電解質基材と混合された液体電解質を有するゲル型ポリマー電解質として構成される。ポリマー電解質はセパレータとして機能し、電池の正極フィルムと負極フィルムの間に挿入されている。正極、セパレータおよび負極の各組み合わせが、単位電池セルを形成する。ポリマー電解質を有するものなどの実際のリチウム電池は、多くの電池セルを順次積層して所望の電池容量を得ることで製造される。
【0013】
リチウム金属充電式電池は、Liイオン電池と比較して高い性能を提供し、特に容量が高い。しかしながら、Li金属は一次電池では良好に機能することが明らかになっているが、真に実用可能な充電式Li金属技術にはいくつかの課題があった。
【0014】
Li金属電池の主要な問題の一つは、金属型でのリチウムが非常に反応性が高いという点である。従ってそのために、充電式の形態に固有の問題が生じる。
繰り返し充電/放電サイクルによって、リチウム金属含有電極上で表面凹凸の蓄積が生じる。樹状結晶と称されるその凹凸構造は、陽極と陰極の間のセパレータを貫通し、内部短絡を生じる程度まで成長し得る。良く見ても、この現象によって充電式Li−金属電池の耐用寿命が150サイクル以下まで短くなる。最悪の場合には、内部短絡によって電池の内部温度がリチウムの融点(181℃)より高くなって、それが重大な発火を生じさせる可能性がある。
【0015】
ポリマー電解質をリチウム金属電池と組み合わせる試みがいくつか行われている。ポリマー電極を有するLi金属電池は樹状結晶形成を回避または実質的に回避することが明らかになっているが、そのような電池について報告されている性能は特に良好なものではない。その結果最近では、ほとんどの大衆消費電子製品分野の開発努力がポリマー電解質を有するリチウムイオン電池に集中している。
【0016】
リチウム電池の多くの性能パラメータが、電解質の選択、ならびに選択された電解質と使用される正極材料および負極材料との相互作用に関連するものである。電解質伝導率が高いと電池性能が向上する。ポリマー電解質のイオン伝導率は、約10−4S/cmの大きさであることが報告されている。しかしながら、ポリマー電解質のイオン伝導率が多くの電池用途で少なくとも約10−3S/cmの値に達することが望ましい。さらに、負極材料および正極材料に対するポリマー電解質の電気化学的安定性を高めることで、電池信頼性を向上させ、保存特性およびサイクル特性を高めることも望ましいと考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0017】
ポリマー電解質には変性ポリマー材料などがあり、その変性ポリマー材料には高ハロゲン濃度を有するハロゲン含有ポリマーがある。その高ハロゲン濃度は、モノマーの重合によって形成されるハロゲン含有ポリマーのハロゲン含有率に相対した濃度である。変性ポリマー電解質は、出発ポリマー材料と比較して非晶質部分が増加している。ポリマー電解質はまた、アルカリ金属の塩および非プロトン性溶媒を含有し、その塩および非プロトン性溶媒は変性ポリマー材料と完全に混合されている。
【0018】
変性ポリマー材料から形成されるポリマー電解質は、ポリマー電解質材料のイオン伝導性を改善することができ、ポリマー電解質を有するリチウム電池の安定性も改善することができる。本発明は、一次および充電式の両方のリチウム電池、Li金属またはLiイオン電池に利用可能であり、ポリマー電解質は固体型またはゲルポリマー型のいずれかである。
【0019】
ハロゲン含有ポリマーは、少なくとも1種類の塩素原子を含むポリマーであってもよく、その塩素含有ポリマーは好ましくはポリ塩化ビニル(PVC)である。使用されるPVCは一般的には粉末製品であり、それを次にハロゲン化することができる。PVCは、懸濁PVCまたは乳濁PVCであってもよい。
【0020】
粉末ポリ塩化ビニルを得るには2つの主要な方法がある。モノマーであるエチレンクロライド(塩化ビニル)の水中での懸濁重合または同モノマーの水中での乳濁重合である。その懸濁法および乳濁法によって、異なるPVC生成物が得られる。具体的には、懸濁および乳濁ポリ塩化ビニルは、粒度分布組成ならびにある種の物理的および化学的性質が異なる。従って、ハロゲン化PVC(例:塩素化PVC)の得られる特性はかなりの部分が、ハロゲン化を受ける最初のPVC材料(乳濁または懸濁PVC)の種類によって決まる可能性がある。変性ポリマー材料は、素含有率60〜72重量%の塩素化PVC(C−PVC)を含むことができる。C−PVCに基づくポリマー電解質は、10〜40重量%のC−PVCを含むことができる。
【0021】
アルカリ金属塩は、LiClO4、LiBF4、LiAsF6、LiPF6、LiCF3SO3またはLiN (CF3SO2)2であることができる。電解質は3〜20重量%の前記アルカリ金属塩を含むことができる。
【0022】
非プロトン性溶媒は、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、γ−ブチロラクトン、1,3−ジオキソランまたはジメトキシエタンであることができる。ポリマー電解質は40〜82重量%の非プロトン性溶媒を含むことができる。
【0023】
充電式電池には、アルカリ金属を含む負極、正極および変性ポリマー材料から形成されたポリマー電解質などがあり、変性ポリマー材料には高ハロゲン濃度を有するハロゲン含有ポリマーなどがある。高ハロゲン濃度は、モノマーの重合から形成されたハロゲン含有ポリマーのハロゲン含有率に関連するものである。充電式電池には、アルカリ金属の塩および非プロトン性溶媒などがあり、その塩および非プロトン性溶媒は変性ポリマー材料と完全混合されている。
【0024】
前記ハロゲン含有ポリマーは少なくとも1種類の塩素含有ポリマーを含むことができ、その変性ポリマー材料は好ましくは塩素化ポリ塩化ビニル(C−PVC)である。
前記電池は、炭素層が交互配置されたリチウムイオンなどのリチウム含有材料から形成された負極を有するリチウムイオン型であることができる。電池はまたリチウム金属またはリチウム金属合金から形成された負極を有するリチウム金属電池であってもよい。リチウム合金は、リチウム−アルミニウム、リチウム−アルミニウム−ケイ素、リチウム−アルミニウム−カドミウム、リチウム−アルミニウム−ビスマスまたはリチウム−アルミニウム−スズであることができる。
【0025】
正極は、リチウム−遷移金属酸化物材料などの金属酸化物材料であってもよい。正極は、MnO2、LiMn2O4、酸化バナジウム類(VxOy)ならびに金属硫化物(例:TiS2)、S、ポリスルフィド類、ポリビオロゲン、ポリアセチレン、ポリピロールおよびポリチオフェンなどの他の材料であることができる。
【0026】
ポリマーには変性ポリマー材料などがあり、変性ポリマー材料には高ハロゲン濃度を有するハロゲン含有ポリマーなどがある。高ハロゲン濃度は、モノマーの重合から形成されたハロゲン含有ポリマーのハロゲン含有率に関連するものである。
【0027】
固体ポリマー電解質の製造方法には、ハロゲン含有ポリマーを提供する段階、前記ハロゲン含有ポリマーをハロゲン化して高ハロゲン含有変性ポリマー材料を与える段階がある。高ハロゲン濃度は、モノマーの重合から形成されたハロゲン含有ポリマーのハロゲン含有率に関連するものである。次に、変性ポリマー材料、少なくとも1種類のアルカリ金属塩および少なくとも1種類の非プロトン性溶媒を混合する。
【0028】
前記ハロゲン含有ポリマーは、ポリ塩化ビニル(PVC)などの少なくとも1種類の塩素含有ポリマーを含むことができる。粉末ポリ塩化ビニルの例は、塩化ビニルの懸濁重合またはそれの乳濁重合によって得ることができる。PVCに対して、塩素化などのハロゲン化法を行うことができる。PVCは、均一または不均一塩素化法によって塩素化することで、塩素化ポリ塩化ビニル(C−PVC)を形成することができる。
【0029】
前記混合段階には、揮発性溶媒の添加操作が含まれている場合がある。その場合、前記方法には室温での減圧処理などによって揮発性溶媒を除去する段階が含まれる可能性がある。
【0030】
添付の図面とともに下記の詳細な説明を参照することで、本発明ならびにそれの特徴および効果についての理解が深まるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
固体ポリマー電解質(SPE)を有する改良されたリチウム電池は、改良されたポリマー電解質材料を用いて形成することができる。本発明の一態様において、ハロゲン含有ポリマー電解質材料は、ハロゲン化工程によって化学修飾して、ポリマーのハロゲン含有率を増加させ得る。その変性工程によって、ポリマー電解質材料のイオン伝導性を高めることができ、ポリマー電解質を有するリチウム電池の安定性も高めることができる。本発明は、一次および充電式リチウム電池の両方、Li金属もしくはLiイオン電池に利用可能であり、そのポリマー電解質は固体型またはゲルポリマー型である。
【0032】
本発明の好ましい実施形態では、ポリ塩化ビニル(PVC)をポリマー材料として用いる。ポリ塩化ビニルは、結晶パーセントが約10%である部分結晶材料である。PVCの構造をハロゲン化によって化学修飾することで、PVCの結晶部分が実質的になくなる。その修飾の結果として、ハロゲン化PVCから形成されたSPEの電気化学的安定性を高めて、リチウム含有負極や多くの一般的な正極材料に対する電解質の反応性を低下させることができる。電解質反応性が低下すると、電極表面(例:Li金属電極)上で形成される不動態化膜の抵抗が低下し、動作時および保管期間の両方において内部抵抗が小さい改良されたLi電池が得られる。その化学修飾工程によって、SPEのLiイオン伝導性を高めることで電池性能を改善することもできる。
【0033】
一部のSPE材料の特性を改善する一つの方法は、ハロゲン化を行うことで、得られる化学的に変化を受けたポリマーのハロゲン含有率が重合反応から形成されるポリマーのハロゲン含有率よりかなり高くなるようにする方法によるものである。例えば、モノマーエチレンクロライド(塩化ビニル)の重合から形成されるPVCのハロゲン含有率は、約58.4重量%であり、そのハロゲン含有率はハロゲンである塩素によって得られたものである。
【0034】
本明細書で用いる場合、モノマーエチレンクロライド(塩化ビニル)の重合から形成されるポリマーの塩素レベルより高いさらなる塩素含有率を有するPVC系電解質は、「塩素化PVC」またはC−PVCと称し、F、BrまたはIなどの他のハロゲンのPVCへの付加によってPVCでのハロゲン濃度より高いハロゲン含有率が得られる場合には、本明細書で「ハロゲン化PVC」と称するポリマーが形成されることになる。
【0035】
効率、信頼性が向上し、サイクル容量および保管安定性が高くなったリチウムイオン型およびリチウム金属型の両方について、塩素化PVCによって、一次および充電式リチウム電池の形成が可能になることが明らかになっている。そのままではかなりのレベルの結晶性を有する他のハロゲン含有ポリマーおよびコポリマーに本発明を適用して、それらのポリマーから改良されたSPEリチウ電池を形成可能であると予想される。
【0036】
具体的には、リチウムイオン型およびリチウム金属型の両方についてSPEリチウム電池で利用するためのPVCの電気化学的特性は、PVCに対する塩素の形での追加的ハロゲン、すなわちモノマーエチレンクロライド(塩化ビニル)の重合から形成されるPVCの塩素含有率(約58.4重量%)に対する追加的ハロゲンを提供することで大幅に改善可能であることが明らかになっている。PVCに対する追加的塩素を加えることで、PVC材料を化学的にも構造的にも変性させることが可能であることが認められている。塩素化の際、PVCの結晶部分は大きく低減して、それの非晶質部分が増加する。塩素の量が少なくとも約60%、好ましくは60〜75%まで高くなって塩素化PVC(C−PVC)が形成されると、得られるC−PVCポリマーについてアセトン−トルエンまたはアセトン−トルエン−酢酸ブチル型等の各種有機溶媒での溶解度も高くなる。
【0037】
本発明を用いて形成されるポリマー電解質には、高ハロゲン濃度を有するハロゲン含有ポリマーなどがあり、その変性ポリマーは適用可能なモノマーの重合から得られるポリマーのハロゲン含有率に関して高いハロゲン濃度を有する。アルカリ金属の塩および非プロトン性溶媒を好ましくは変性ポリマーと混合する。好ましくは、前記ポリマー電解質は10〜40重量%のハロゲン含有変性ポリマーを含む。
【0038】
塩素化PVCによって、ポリマーPVCとは異なる特性を有するポリマーが得られる。C−PVCポリマーおよびアルカリ金属塩と非プロトン性溶媒との組み合わせによって、高イオン伝導性を有するSPEが製造されることが明らかになっている。図1に示したように、25℃(300K)でのC−PVCの単位面積当たりの室温イオン伝導性は、C−PVC:PC:LiClO4(15.6:77.9:6.5重量%)という組成を有するSPEでは0.015/cm2より大きい。図1には、同じSPEのイオン伝導性の温度依存性も示してある。
【0039】
本発明は、広範囲のアルカリ金属塩、非プロトン性溶媒および電極材料に対して適用可能である。好ましくはアルカリ金属塩は、LiClO4、LiBF4、LiAsF6、LiPF6、LiCF3SO3およびLiN(CF3SO2)2から選択される。アルカリ金属塩は、好ましくはSPEの3〜10重量%である。
【0040】
非プロトン性溶媒は好ましくは、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、γ−ブチロラクトン、1,3−ジオキソランおよびジメトキシエタンから選択される。非プロトン性溶媒は好ましくは、SPEの40〜82重量%である。
【0041】
SPEを有するリチウムイオンセルまたはリチウム金属セルから形成される一次および充電式電池のいずれも、本発明を用いて形成することができる。本発明によれば、Li電池セルは、アルカリ金属を含む負極、正極および負極と正極の間に挿入されたポリマー電解質を有し、そのポリマー電解質はハロゲン化ポリマー材料から形成されたものである。好ましくは、アルカリ金属の塩および非プロトン性溶媒をハロゲン化ポリマーと混合してポリマー基材材料を形成し、そのポリマー基材材料にはアルカリ塩および非プロトン性溶媒が含まれる。
【0042】
好ましい実施形態では、SPEを有するリチウム金属電池が形成される。この実施形態においては、負極はリチウム金属またはリチウム合金から形成することができる。リチウム合金には、リチウム−アルミニウム、リチウム−アルミニウム−ケイ素、リチウム−アルミニウム−カドミウム、リチウム−アルミニウム−ビスマス、リチウム−アルミニウム−スズなどがある。これらのリチウム合金におけるリチウム含有率は、好ましくは75〜85重量%の範囲である。
【0043】
正極材料は好ましくは、MnO2、VyOx、LixMnyOz(例:LiMn2O4)、LiCoO2、LiNiO2などのリチウム遷移金属酸化物ならびに金属スルフィド類(例:TiS2)、S、ポリスルフィド類、ポリビオロゲン、ポリアセチレン、ポリピロールおよびポリチオフェンなどの材料から選択される。
【0044】
多くの理由により、Li電池用のSPE材料としては、ポリ塩化ビニルは用いられてこなかった。第1には、PVCは結晶相部分を有しており、全体的な結晶度は約10%であることが知られている。結晶性ポリマー領域があると通常、Liイオン伝導性が低下し、有機溶媒でのポリマー溶解度が低下する。有機溶媒での溶解度が低いと、そのようなポリマーを用いたゲル−ポリマー電解質の製造が複雑になる。
【0045】
ポリ塩化ビニルはまた、リチウムに対する反応性が高いために、リチウム電極表面に抵抗率の大きい不動態化膜が形成し得ることも知られている。Li電極表面上に高抵抗率不動態化層があると、大きい直列抵抗が加わり、性能が低下し、特には電池のサイクル特性が低下することでリチウム電池の性能がかなり低下し得る。
【0046】
図2に示したように、Li電極表面上に形成された不動態層の抵抗率(Rp)は経時的に上昇する。しかしながらパラメータRpは、C−PVCを有するリチウム電極(Cl含有率61.4重量%)と比較して、PVCを有するリチウム電極ではかなり高いことが認められる。Rpが上昇すると、電池の内部直列抵抗がさらに大きくなる。高RpはLiのSPEとの反応性上昇に相当し、低RpはLiのSPEとの反応性が低下することに相当する。
【0047】
図3には、Li−SPE−Liシステムのインピーダンスを示してある。このSPEは、PVC、プロピレンカーボネート(PC)溶媒およびLiClO4塩から形成したものであり、そのSPEはPVC:PC:LiClO4(15.6:77.9:6.5重量%)という組成を有する。システムインピーダンス特性は、システムの保管時間の関数として測定した。インピーダンスシステムパラメータ(抵抗および容量)を、0.08〜200kHzという広い周波数範囲にわたって交流電流を加えることで求めた。y軸パラメータは1/ωCを有することが示されており、1/ωCはシステムインピーダンス(反応性インピーダンス)の虚数部分であることから角周波数である。各曲線は、日数を単位とする保管時間に相当し、そのシステムのインピーダンス経時変化特性を示すものである。
【0048】
図3に示したシステムインピーダンスデータは、2つのリチウム電極間に配置されたSPEだけでなく、リチウム電極/ポリマー電解質界面などの電極界面の性質についても特性を示すものである。リチウム−ポリマー電解質界面の性質は、リチウム電源にとって非常に重要である。
【0049】
界面の性質は、多くの重要な電池特性を実質的に決定するものである。例えば、保管時の電源の安全性、リチウム表面に形成された不動態化膜の抵抗(Rp)および得られる電源内部直接抵抗ならびに電源充電サイクル効率が、界面の性質に強く影響される。
【0050】
リチウム電極/ポリマー電解質の性質は、活性リチウム電極とポリマー電解質の各種成分の間で経時的に起こり得る化学反応によって決まる。リチウム電極表面上で起こる化学的相互作用の結果、不動態化抵抗膜が形成され、リチウム腐食が起こる。従って、Li電極に対するSPEの反応性を低下させることができるC−PVCなどのポリマー電解質は、Li電池性能を向上させることができる。
【0051】
図4には、Cl含有率が61.4重量%であるC−PVCポリマーをPVCに代えて用いた以外は、図3に示したシステムにSPE組成を有する本発明の1実施形態によるLi−SPE−Liシステムのインピーダンスを示してある。使用した電解質構造は、C−PVC:PC:LiClO4(15.6:77.9:6.5重量%)であった。図4(C−PVC)と図3(PVC)の間でシステムインピーダンス結果を比較すると、抵抗性および容量反応性成分の両方についてのシステムインピーダンスがPVCに代えてC−PVCを用いることで大幅に改善されることがわかる。その改善は、PVC(図3)を用いた場合に形成される不動態化層と比較して、C−PVC(図4)の場合には抵抗性の低い不動態層が形成されるためである可能性がある。この点は、リチウムのPVCとの反応性と比較した場合にC−PVCに対するリチウムの反応性の方が低いことに関する図2で認められた。
【0052】
本発明によりC−PVC系電解質を用いて形成されるリチウム電池は、図5〜8に示したように、長期サイクル時の良好な安定性などの高い電気化学的安定性をも提供する。図5aおよび5bにはそれぞれ、ポリマー電解質:C−PVC(Cl含有率61.4重量%):PC:LiClO4(15.6:77.9:6.5重量%)を有する2325コイン型セル内のLi/SPE/V6O13システムの充電および放電特性が示してある。Icharge=Idischarge=100μA/cm2、V6O13質量=2.5mg/cm2)。x軸はAh/g単位で測定されるシステム容量を表し、y軸はセル電圧を表す。
【0053】
図6aおよび6bにはそれぞれ、本発明の別の実施形態によるSPEを含むLi電池システムの充電および放電特性を示してある。用いたシステムは、組成:C−PVC(Cl含有率61.4重量%):PC:LiClO4(15.6:77.9:6.5重量%)のSPEを有する2325コイン型セル内のLi/SPE/V2O5システムとした。Icharge=Idischarge=50μA/cm2、V2O5質量=2.3mg/cm2。
【0054】
図7には、本発明の1実施形態によるLi電池システムについての充電/放電サイクル数の関数として電池放電容量を示してある。使用したシステムは、組成C−PVC(Cl含有率61.4重量%):PC:LiClO4(15.6:77.9:6.5重量%)のSPEを有するLi/SPE/MnO2正極とした。23サイクル後にシステム容量は非常に安定していることがわかる。
【0055】
図8には、本発明の1実施形態によるLi電池システムについての充電/放電サイクル数の関数として電池放電容量を示してある。使用したシステムは、組成C−PVC(Cl含有率61.4重量%):PC:LiClO4(15.6:77.9:6.5重量%)のSPEを有するLi/SPE/LiMn2O4とした。25サイクル後にシステム容量は非常に安定していることがわかる。
【0056】
結晶性レベルがかなり高いハロゲン含有ポリマーを、PVCの塩素化によるハロゲン化に関して記載した方法でハロゲン化することができる。C−PVC SPEの形成は、下記の方法によって行うことができる。第1の段階では、2,2′−アゾ−ビス−イソブチロニトリルなどの反応開始剤の存在下に約80℃の温度で不均一系(例:H2OまたはCCl4中)または均一系(有機溶媒中)にてPVCを塩素化する。塩素化PVCを得る2つの主要な製造方法があり、不均一塩素化と均一塩素化である。不均一塩素化下では、粉末ポリ塩化ビニルの水またはCCl4などの液体中での懸濁液に塩素ガス(Cl2)を通す。均一塩素化下では、1以上の有機溶媒溶液中のポリ塩化ビニルに塩素ガスを通す。
【0057】
次に、生成したC−PVCをLiClO4およびプロピレンカーボネートと混合することができ、それを一体でテトラヒドロフラン(THF)に溶かして、実質的に均一な溶液を形成する。次にその溶液を、ガラスシート上に注ぐか電極に直接乗せ、室温で24時間、次に45℃で減圧下に48時間乾燥させる。C−PVC SPE薄膜を乾燥させた後、その膜をリチウム電池での使用に供する。
【0058】
C−PVCポリマー電解質の動作特性は、塩素化の程度および電解質組成によってかなり決まる。高伝導率ならびに保管時の良好な電気化学的および化学的安定性が10〜40重量%のC−PVC(そのC−PVCは60〜72重量%の範囲の塩素含有率を有する)、40〜82重量%の非プロトン性溶媒(PCなど)および3〜20重量%のアルカリ(例:リチウム)塩を含むSPE電解質によって示された。
【0059】
以下の実施例を参照することで、本発明についての理解を深めることができる。
【実施例1】
【0060】
混合機、還流冷却管および塩素流導入管を取り付けた化学フラスコ中でPVCの不均一塩素化を行った。PVC 20g、四塩化炭素(CCl4)100mLおよび2,2′−アゾ−ビス−(イソブチロニトリル)反応開始剤0.2gをフラスコに入れた。そのフラスコをシリコン浴で加熱して80℃とし、次にCCl4を入れた。反応開始時には、液体中に淡い黄緑色が現れた。この反応を2時間にわたって行った。次に、反応混合物をショット(Shott )ガラスフィルターで濾過した。C−PVCを温(沸騰)水で10回、76%エタノール/水混合液で3回洗浄した。ポリマーを60℃で18時間乾燥させ、40℃で減圧下に乾燥させた。得られた塩素化PVCの塩素含有率は60.5%と測定された。C−PVC生成物のIRスペクトラムを図9に示してある。図9では、PVCと比較してC−PVCの2920cm−1および1430cm−1における吸収帯域の強度低下が示されており、それはPVC中の−CH2−に相当する。同時に、2967cm−1での吸収帯域強度上昇は、−CH−基の振動に相当する。
【0061】
従って上記のIRデータは、下記塩素化反応の証拠を示すものである。
【0062】
【化1】
さらに、ポリマーのアタクチックおよびシンジオタクチック領域のそれぞれのC−Cl基の振動に関連する波長695cm−1での光学密度と635cm−1での光学密度の間の比の値の分析が重要であると考えられる。D695/D635指数が、PVC誘導体の結晶性の尺度として報告されている[S. Krimm, Advances Polymer Sci., 2, 124 (1960)](表1参照)。
【0063】
PVCの場合、D695/D635指数は0.55の値を有する。C−PVCの場合、その指数の値は使用される塩素化条件および結果的にPVCに加えられる塩素の関数である。C−PVCにおけるD695/D635比は0.74〜1.33と測定された。D695/D635比が大きいほど、ポリマーの非晶質性が高い。
【実施例2】
【0064】
C−PVC(15.6重量%)(C−PVCの塩素含有率は約61.4%)、PC(77.9重量%)およびLiClO4(6.5重量%)の混合物をテトラヒドロフラン520mLに溶かした。均一溶液が形成され、それをガラス支持体上に注いだ。得られた膜を室温で24時間、減圧下に45℃で48時間乾燥させた。形成されたシステムのインピーダンスを1対のNi電極を用いて測定した。ポリマー電解質の抵抗を直接求めるため、インピーダンス特性は好ましくは不活性電極を用いることで調べる。そのような電極は、ニッケル、白金およびスチールなどのポリマー電解質の成分と相互作用しない電極材料から選択する。そうすることで、電極−ポリマー界面において電極−ポリマー電解質反応が有意な程度に起こることはなくなる。従って、測定インピーダンス特性に影響を与え得る不動態化膜は形成されない。従って、Niなどの実質的に非反応性の電極を用いたインピーダンス測定によって、ポリマー電解質の提供を直接求めることができる。
【0065】
本実施例で形成されるフィルムの導電率は、25℃で0.045Sm/cm2であり、その場合のSm/cm2は1単位の電解質表面積当たりの導電率である。この導電率の尺度は、約100μm未満のものなどの比較的薄い材料の技術的および動作的特性を評価する上で有用である。そのような材料特性評価は、材料がプラスチックであり、実際の製品においてその厚さが容易に変わり得る場合に簡便である。例えば、機械的圧縮の影響を受ける場合の電源組立時に、ポリマー電解質層の厚さならびに標準的なポリプロピレンセパレータの厚さは低下し得る。電源動作時には、プラスチックポリマー電解質(ならびにセパレータ)の厚さ変動が、電解質に加わる圧力に応じた電極厚さの変化のために生じ得る。
【0066】
従ってそれは、単位ポリマー電解質表面積当たりの比導電率を表すのに便利である。その尺度を用いることで、液体電解質を有する標準的なポリプロピレンセパレータを有する電源の特性を、所定のSPEを有する電源の特性と容易に比較することができる。
【0067】
白金電極を用いた電圧測定によって、C−PVCに基づくSPEが電圧範囲0.8〜4.5Vで安定であることが示された。従ってC−PVCは、複数の異なる正極材料を有する非常に多様な電池システムで使用することができる。
【実施例3】
【0068】
Cl含有率が61.4重量%であるC−PVC(15.2重量%)、PC(38.0重量%)、エチレンカーボネート(EC)(38.0重量%)およびLiPF6(8.8重量%)の混合物をテトラヒドロフラン520mLに溶かした。得られた均一溶液をガラス支持体上に注いだ。得られた膜を室温で24時間、減圧下に45℃で48時間乾燥させた。Ni−SPE−Niシステムにおけるインピーダンス測定値から、SPEフィルムの導電率が約0.066Sm/cm2であることがわかった。
【実施例4】
【0069】
Cl含有率が61.4重量%であるC−PVC(16.1重量%)、PC(80.8重量%)およびLiBF4(3.1重量%)の混合物をテトラヒドロフラン520mLに溶かした。得られた均一溶液をガラス支持体上に注いだ。得られた膜を室温で24時間、減圧下に45℃で48時間乾燥させた。Ni−SPE−Niシステムにおけるインピーダンス測定値から、SPEフィルムの導電率が約0.065Sm/cm2であることがわかった。
【実施例5】
【0070】
Cl含有率が61.4重量%であるC−PVC(15.9重量%)、PC(79.3重量%)およびLiCF3SO3(4.8重量%)の混合物をテトラヒドロフラン520mLに溶かした。得られた均一溶液をガラス支持体上に注いだ。得られた膜を室温で24時間、減圧下に45℃で48時間乾燥させた。Ni−SPE−Niシステムにおけるインピーダンス測定値から、SPEフィルムの導電率が約0.032Sm/cm2であることがわかった。
【実施例6】
【0071】
Cl含有率が61.4重量%であるC−PVC(15.2重量%)、PC(60.4重量%)、DME(17.9重量%)およびLiClO4(6.5重量%)の混合物をテトラヒドロフラン520mLに溶かした。得られた均一溶液をガラス支持体上に注いだ。得られた膜を室温で24時間、減圧下に45℃で48時間乾燥させた。Ni−SPE−Niシステムにおけるインピーダンス測定値から、SPEフィルムの導電率が約0.108Sm/cm2であることがわかった。
【実施例7】
【0072】
金属リチウム負極(厚さ:1.8mm)とV6O13(85%)、カーボンブラック(5%)、グラファイト(5%)および結合剤−PVdF20810(Solvay)(5重量%)の混合物から製造した正極との間にポリマー電解質層(実施例1に従って製造し、厚さ0.12mm)を挿入することで、2325コイン型セルの大きさを有するシステムLi/SPE/V6O13の充電式電池を製造した。その電池を20℃で、放電時電流0.1mAおよび充電時電流0.1mAにて2.0〜3.7Vで繰り返し使用した。その測定値の結果を図5に示してある。
【実施例8】
【0073】
金属リチウム(厚さ1.8mm)負極とV2O5(85%)、カーボンブラック(5%)、グラファイト(5%)および結合剤PVdF20810(Solvay)(5重量%)の混合物から製造した正極との間にポリマー電解質層(実施例1に従って製造し、厚さ0.12mm)を挿入することで、2325コイン型セルの大きさを有するシステムLi/SPE/V2O5の充電式電池を製造した。その電池を20℃で、放電時電流0.05mAおよび充電時電流0.1mAにて2.3〜3.7Vで繰り返し使用した。その測定値の結果を図6に示してある。
【実施例9】
【0074】
金属リチウム負極(厚さ1.8mm)とフッ素化ポリマーであるポリテトラフルオロエチレン(10重量%)の懸濁液を用いてMnO2(80重量%)、カーボンブラック(5重量%)、グラファイト(5重量%)および結合剤の混合物から製造した正極との間にポリマー電解質層(実施例1に従って製造し、厚さ0.15mm)を挿入することで、2325コイン型セルの大きさを有するシステムLi/SPE/MnO2の充電式電池を製造した。その電池を20℃で、放電時電流0.1mAおよび充電時電流0.02mAにて2.0〜3.7Vで繰り返し使用した。その測定値の結果を図7に示してある。
【実施例10】
【0075】
金属リチウム負極(厚さ1.8mm)とフッ素化ポリマーであるポリテトラフルオロエチレン(10重量%)の懸濁液を用いてLiMn2O4(80重量%)、カーボンブラック(5重量%)、グラファイト(5重量%)および結合剤の混合物から製造した正極との間にポリマー電解質層(実施例1に従って製造し、厚さ0.15mm)を挿入することで、2325コイン型セルの大きさを有するシステムLi−SPE−LiMn2O4の充電式電池を製造した。その電池を20℃で、放電時電流0.1mAおよび充電時電流0.02mAにて2.0〜3.7Vで繰り返し使用した。その測定値の結果を図8に示してある。
【0076】
以上、本発明の好ましい実施形態について解説・説明したが、本発明はそれに限定されるものではないことは明らかであろう。特許請求の範囲に記載の本発明の精神および範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者には多くの修正、変更、改変、置き換えおよび均等物は明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】ポリ塩化ビニルポリマー(PVC)を塩素化して塩素化ポリ塩化ビニル(C−PVC)を形成することで得られる固体ポリマー電解質(SPE)のイオン伝導性の温度依存性を示すグラフ。
【図2】PVCおよびC−PVCに基づくSPEから、Li−SPE−M nO2システムのLi電極表面上に形成された不動態化層の抵抗を示すグラフ。
【図3】Li−SPE−LiシステムすなわちPVCから形成されたSPEのシステムインピーダンスを示すグラフ。
【図4】Li−SPE−LiシステムすなわちC−PVCから形成されたSPEのシステムインピーダンスを示すグラフ。
【図5】(a)Li電池システムの充電特性を示すグラフ。(b)Li電池システムの放電特性を示すグラフ。
【図6】(a)Li電池システムの充電特性を示すグラフ。(b)Li電池システムの放電特性を示すグラフ。
【図7】Li電池システムについての充電/放電サイクルの数の関数としての放電容量を示す図。
【図8】Li電池システムについての充電/放電サイクルの数の関数としての放電容量を示す図。
【図9】PVCとC−PVCの間の構造的相違を示すPVCおよびC−PVCの個々のIRスペクトラム。
Claims (36)
- 高ハロゲン濃度を有したハロゲン含有ポリマーを含有する変性ポリマー材料と、前記高ハロゲン濃度はモノマーの重合から形成される前記ハロゲン含有ポリマーのハロゲン含有率に相対したものであることと、
アルカリ金属の塩と、
非プロトン性溶媒とを備え、前記塩および前記非プロトン性溶媒が前記変性ポリマー材料と完全混合されているポリマー電解質。 - 前記ハロゲン含有ポリマーには少なくとも1種類の塩素含有ポリマーが含まれる請求項1に記載のポリマー電解質。
- 前記塩素含有ポリマーがポリ塩化ビニル(PVC)である請求項2に記載のポリマー電解質。
- 前記ポリ塩化ビニル(PVC)が懸濁ポリ塩化ビニル(PVC)である請求項3に記載のポリマー電解質。
- 前記ポリ塩化ビニル(PVC)が乳濁ポリ塩化ビニル(PVC)である請求項3に記載のポリマー電解質。
- 前記変性ポリマー材料がC−PVCを含み、該C−PVCが60〜72重量%の塩素を含む請求項1に記載のポリマー電解質。
- 前記ポリマー電解質が10〜40重量%の前記C−PVCを含む請求項6に記載のポリマー電解質。
- 前記アルカリ金属塩がLiClO4、LiBF4、LiAsF6、LiPF6、LiCF3SO3およびLiN (CF3SO2)2からなる群から選択される少なくとも1種類である請求項1に記載のポリマー電解質。
- 前記電解質が3〜20重量%の前記アルカリ金属塩を含む請求項1に記載のポリマー電解質。
- 前記非プロトン性溶媒がプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、γ−ブチロラクトン、1,3−ジオキソランおよびジメトキシエタンからなる群から選択される少なくとも1種類である請求項1に記載のポリマー電解質。
- 前記電解質が40〜82重量%の前記非プロトン性溶媒を含む請求項1に記載のポリマー電解質。
- アルカリ金属を含有する負極と、
正極と、
変性ポリマー材料、アルカリ金属の塩および非プロトン性溶媒から形成されたポリマー電解質と、前記変性ポリマー材料は高ハロゲン濃度を有したハロゲン含有ポリマーを含有することと、前記高ハロゲン濃度がモノマーの重合から形成される前記ハロゲン含有ポリマーのハロゲン含有率に相対する濃度であることとを備え、前記塩および前記非プロトン性溶媒が前記変性ポリマー材料と完全混合されている、充電式電池。 - 前記ハロゲン含有ポリマーが少なくとも1種類の塩素含有ポリマーを含む請求項12に記載の充電式電池。
- 前記変性ポリマー材料が塩素化ポリ塩化ビニル(C−PVC)を含有する請求項13に記載の充電式電池。
- 前記負極がリチウムを含有する請求項12に記載の充電式電池。
- 前記負極がリチウム合金を含有する請求項12に記載の充電式電池。
- 前記リチウム合金がリチウム−アルミニウム、リチウム−アルミニウム−ケイ素、リチウム−アルミニウム−カドミウム、リチウム−アルミニウム−ビスマスおよびリチウム−アルミニウム−スズからなる群から選択される少なくとも1種類である請求項16に記載の充電式電池。
- 前記負極がリチウムイオン材料を含有する請求項12に記載の充電式電池。
- 前記正極が金属酸化物を含有する請求項12に記載の充電式電池。
- 前記正極がリチウム−遷移金属酸化物を含む請求項12に記載の充電式電池。
- 前記正極がMnO2、LiMn2O4およびバナジウム酸化物(VxOy)からなる群から選択される少なくとも1種類である請求項12に記載の充電式電池。
- 前記正極が有機ポリマーを含有する請求項12に記載の充電式電池。
- 前記正極がポリビオロゲン、ポリアセチレンおよびポリピロールからなる群から選択される少なくとも1種類である請求項12に記載の充電式電池。
- 前記正極が硫黄含有材料を含む請求項12に記載の充電式電池。
- 前記正極がTiS2、S、ポリスルフィドおよびポリチオフェンからなる群から選択される少なくとも1種類である請求項12に記載の充電式電池。
- 変性ポリマー材料を含有するポリマーであって、前記変性ポリマー材料が高ハロゲン濃度を有したハロゲン含有ポリマーを含み、前記高ハロゲン濃度がモノマーの重合から形成される前記ハロゲン含有ポリマーのハロゲン含有率に相対した濃度である、ポリマー。
- ハロゲン含有ポリマーを提供する工程と、
前記ハロゲン含有ポリマーをハロゲン化して高ハロゲン含有変性ポリマー材料を得る工程と、
前記変性ポリマー材料、少なくとも1種類のアルカリ金属塩および少なくとも1種類の非プロトン性溶媒を混合する工程とからなり、
前記高ハロゲン濃度がモノマーの重合から形成される前記ハロゲン含有ポリマーのハロゲン含有率に相対するものである、固体ポリマー電解質の製造方法。 - 前記ハロゲン含有ポリマーには少なくとも1種類の塩素含有ポリマーが含まれる請求項27に記載の方法。
- 前記塩素含有ポリマーにはポリ塩化ビニル(PVC)が含まれる請求項28に記載の方法。
- 前記ポリ塩化ビニル(PVC)が懸濁ポリ塩化ビニル(PVC)である請求項29に記載の方法。
- 前記ポリ塩化ビニル(PVC)が乳濁ポリ塩化ビニル(PVC)である請求項29に記載の方法。
- 前記変性ポリマー材料には塩素化ポリ塩化ビニル(C−PVC)が含まれる請求項27に記載の方法。
- 前記ハロゲン化が塩素化を含み、均一または不均一塩素化法によって前記PVCの塩素化を行う請求項32に記載の方法。
- 前記混合段階が揮発性溶媒を添加する段階を有する請求項27に記載の方法。
- 前記揮発性溶媒を除去する段階をさらに有する請求項34に記載の方法。
- 前記除去段階が、室温での減圧処理を含む請求項35に記載の方法。
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