JP2005506302A - ノシセプチン類似体 - Google Patents
ノシセプチン類似体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005506302A JP2005506302A JP2002582867A JP2002582867A JP2005506302A JP 2005506302 A JP2005506302 A JP 2005506302A JP 2002582867 A JP2002582867 A JP 2002582867A JP 2002582867 A JP2002582867 A JP 2002582867A JP 2005506302 A JP2005506302 A JP 2005506302A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alkyl
- group
- piperidinyl
- cycloalkyl
- dione
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D417/00—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00
- C07D417/02—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00 containing two hetero rings
- C07D417/04—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00 containing two hetero rings directly linked by a ring-member-to-ring-member bond
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P25/00—Drugs for disorders of the nervous system
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P25/00—Drugs for disorders of the nervous system
- A61P25/04—Centrally acting analgesics, e.g. opioids
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P29/00—Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P37/00—Drugs for immunological or allergic disorders
- A61P37/08—Antiallergic agents
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P43/00—Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D401/00—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom
- C07D401/02—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings
- C07D401/04—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings directly linked by a ring-member-to-ring-member bond
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Public Health (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Pain & Pain Management (AREA)
- Neurology (AREA)
- Neurosurgery (AREA)
- Immunology (AREA)
- Rheumatology (AREA)
- Pulmonology (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
Abstract
Description
【0001】
本出願は、いずれも2001年4月18日に出願された米国仮特許出願番号60/284,674および60/284,676の優先権を主張するもので、その開示を参考のためにここに取り込む。
【0002】
慢性疼痛は障害への主な原因であり、多くの苦悩の原因である。厳しい慢性疼痛を首尾良く治療することが、医師の主な目的であり、オピオイド鎮痛薬が好ましい薬剤である。
【0003】
近年までに、各クラスがサブタイプ受容体を有する3つの主要なクラスのオピオイド受容体が中枢神経系(CNS)で証明された。これらの受容体クラスはμ、δおよびκと表された。アヘン製剤はこれらの受容体に高度の親和性を有するが身体に内因性ではなかったので、これらの受容体への内因性リガンドを同定し単離するための研究が行われた。これらのリガンドは、エンケファリン、エンドルフィンおよびダイノルフィンとして同定された。
【0004】
最近の研究により、既知の受容体クラスに高度の相同性を有するオピオイド受容体様(ORL1)受容体をコードするcDNAが同定された。この新しく発見された受容体は、薬理学的類似性を示さないので、構造のみに基づいてオピオイド受容体と分類された。最初に、μ、δおよびκ受容体への高度の親和性を有する非選択的リガンドが、ORL1には低い親和性を有することが示された。この特性により、内因性リガンドがまだ発見されていない事実と合わさって、「オーファン受容体」という用語が生じた。
【0005】
その後の研究により、ORL1受容体の内因性リガンドが単離され構造同定された。このリガンドは、オピオイドペプチドファミリーの要素に構造が類似している17アミノ酸ペプチドである。
【0006】
ORL1受容体の発見は、疼痛管理のために投与することができる新規化合物のための、またはこの受容体により調節される他の症候群のための、薬剤発見の機会を提供する。
【0007】
前記文献を含むここで引用される全ての文献の全体が全ての目的のために参考として取り込まれる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、本発明の特定の態様の目的は、ORL1受容体に親和性を示す新規化合物を提供することである。
【0009】
本発明の特定の態様の目的は、ORL1受容体および一種または二種以上のμ、δおよびκ受容体に親和性を示す新規化合物を提供することである。
【0010】
本発明の特定の態様の目的は、ORL1受容体に親和性を有する化合物を投与することにより慢性または急性疼痛を患っている患者を治療するための新規化合物を提供することである。
【0011】
本発明の特定の態様の目的は、現在入手される化合物、例えばモルヒネより大きな、μ、δおよびκ受容体における作動薬活性を有する新規化合物を提供することである。
【0012】
本発明の特定の態様の目的は、現在入手される化合物より大きな、μ、δおよびκ受容体における作動薬活性を有する化合物を投与することにより、慢性および急性疼痛を治療する方法を提供することである。
【0013】
本発明の特定の態様の目的は、μ、δおよびκ受容体において作動薬活性を有すると共に現在入手される化合物よりも副作用が小さい非オピオイド化合物を投与することにより、慢性および急性疼痛を治療する方法を提供することである。
【0014】
本発明の特定の態様の目的は、鎮痛薬、抗炎症薬、利尿薬、麻酔薬および神経保護薬、抗高血圧薬、抗不安薬;食欲制御薬;聴力調節薬;鎮咳薬、抗喘息薬、歩行活動修飾薬、学習および記憶修飾薬、神経伝達およびホルモン放出修飾薬、腎機能修飾薬、抗鬱薬、アルツハイマー病または他の痴呆による記憶喪失の治療薬、抗てんかん薬、抗痙攣薬、アルコールおよび薬剤嗜癖からの禁断症状の治療薬、水バランス制御薬、ナトリウム排泄制御薬および動脈血圧疾患制御薬として有用な化合物および、前記化合物を投与する方法を提供することである。
【0015】
本発明の化合物は、中枢および/または末梢の一種または二種以上のオピオイド受容体(ORL1、μ、δおよびκ)由来の薬力学的反応の修飾に有用である。この反応は、一種または二種以上の受容体を刺激(作動薬)または阻害(拮抗薬)する化合物に起因し得る。特定の化合物は、1つの受容体を刺激し(例えば、μ作動薬)、異なる受容体を阻害し得る(例えば、ORL−1拮抗薬)。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の他の目的および利点は、以下の詳細な記載から明らかとなる。本発明は特定の態様において下記一般式(I)で示される化合物:
【0017】
【化17】
(式中、
Wは、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキル、C3-12シクロアルキルC1-4アルキル−、C1-10アルコキシ、C3-12シクロアルコキシ−、1〜3個のハロゲンで置換されたC1-10アルキル、1〜3個のハロゲンで置換されたC3-12シクロアルキル、1〜3個のハロゲンで置換されたC3-12シクロアルキルC1-4アルキル−、1〜3個のハロゲンで置換されたC1-10アルコキシ、1〜3個のハロゲンで置換されたC3-12シクロアルコキシ−、−COOV1、−C1-4COOV1、−CH2OH、−SO2N(V1)2、ヒドロキシC1-10アルキル−、ヒドロキシC3-10シクロアルキル−、シアノC1-10アルキル−、シアノC3-10シクロアルキル−、−CON(V1)2、NH2SO2C1-4アルキル−、NH2SOC1-4アルキル−、スルホニルアミノC1-4アルキル−、ジアミノアルキル−、−スルホニルC1-4アルキル、6員ヘテロ環式環、6員ヘテロ芳香族環、6員ヘテロ環式C1-4アルキル−、6員ヘテロ芳香族C1-4アルキル−、6員芳香族環、6員芳香族C1-4アルキル−、オキソまたはチオで任意に置換された5員ヘテロ環式環、5員ヘテロ芳香族環、オキソまたはチオで任意に置換された5員ヘテロ環式C1-4アルキル−、5員ヘテロ芳香族C1-4アルキル−、−C1-5(=O)W1、−C1-5(=NH)W1、−C1-5NHC(=O)W1、−C1-5NHS(=O)2W1、−C1-5NHS(=O)W1、ここでW1は水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキル、C1-10アルコキシ、C3-12シクロアルコキシ、−CH2OH、アミノ、C1-4アルキルアミノ−、ジC1-4アルキルアミノ−、または1〜3個の低級アルキルで任意に置換された5員ヘテロ芳香族環である;
ここで、各V1は、独立して、H、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、ベンジルおよびフェニルより選択され;
Qは、5〜8員シクロアルキル、5〜8員ヘテロ環式または6員芳香族もしくはヘテロ芳香族基であり;
各nは独立して0〜3の整数であり;
A、BおよびCは、独立して、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキル、C1-10アルコキシ、C3-12シクロアルコキシ、−CH2OH、−NHSO2、ヒドロキシC1-10アルキル−、アミノカルボニル−、C1-4アルキルアミノカルボニル−、ジC1-4アルキルアミノカルボニル−、アシルアミノ−、アシルアミノアルキル−、アミド、スルホニルアミノC1-10アルキル−である、またはA〜Bは一緒になってC2-6橋を形成する、またはB〜Cは一緒になってC3-7橋を形成する、またはA〜Cは一緒になってC1-5橋を形成することができ;
Zは、結合、直鎖または分岐C1-6アルキレン、−NH−、−CH2O−、−CH2NH−、−CH2N(CH3)−、−NHCH2−、−CH2CONH−、−NHCH2CO−、−CH2CO−、−COCH2−、−CH2COCH2−、−CH(CH3)−、−CH=、−O−および−HC=CH−からなる群より選択され、ここで、炭素および/または窒素原子は、1個または2個以上の低級アルキル、ヒドロキシ、ハロまたはアルコキシ基で置換されまたは置換されていない;
R1は、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキル、C2-10アルケニル、アミノ、C1-10アルキルアミノ−、C3-12シクロアルキルアミノ−、−COOV1、−C1-4COOV1、シアノ、シアノC1-10アルキル−、シアノC3-10シクロアルキル−、−NH2SO2−、NH2SO2C1-4アルキル−、NH2SOC1-4アルキル−、アミノカルボニル−、C1-4アルキルアミノカルボニル−、ジC1-4アルキルアミノカルボニル−、ベンジル、C3-12シクロアルケニル−、単環式、二環式もしくは三環式アリールまたはヘテロアリール環、ヘテロ単環式環、ヘテロ二環式環系、および下記式(III)で示されるスピロ環系からなる群より選択され:
【0018】
【化18】
(式中、X1およびX2は、独立して、NH、O、SおよびCH2からなる群より選択され;ここで、前記R1のアルキル、シクロアルキル、アルケニル、C1-10アルキルアミノ−、C3-12シクロアルキルアミノ−またはベンジルは、任意に、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ニトロ、トリフルオロメチル−、シアノ、−COOV1、−C1-4COOV1、シアノC1-10アルキル−、−C1-5(=O)W1、−C1-5NHS(=O)2W1、−C1-5NHS(=O)W1、5員ヘテロ芳香族C0-4アルキル−、フェニル、ベンジル、ベンジロキシからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換されており、前記フェニル、ベンジルおよびベンジロキシは、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル−、C1-10アルコキシ−およびシアノからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され;ここで、前記C3-12シクロアルキル、C3-12シクロアルケニル、単環式、二環式もしくは三環式アリール、ヘテロアリール環、ヘテロ単環式環、ヘテロ二環式環系、または式(III)で示されるスピロ環系は、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ニトロ、トリフルオロメチル−、フェニル、ベンジル、フェニロキシおよびベンジロキシからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され、ここで、前記フェニル、ベンジル、フェニロキシまたはベンジロキシは、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシおよびシアノからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され;
R2は、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキル−およびハロゲンからなる群より選択され、前記アルキルまたはシクロアルキルは、任意に、オキソ、アミノ、アルキルアミノまたはジアルキルアミノ基で置換されている。))
および薬学的に許容できるその塩およびその溶媒和物を含む。
【0019】
本発明は特定の態様において下記一般式(IA)で示される化合物:
【0020】
【化19】
(式中、
各nは独立して0〜3の整数であり;
Zは、結合、−CH2−、−NH−、−CH2O−、−CH2CH2−、−CH2NH−、−CH2N(CH3)−、−NHCH2−、−CH2CONH−、−NHCH2CO−、−CH2CO−、−COCH2−、−CH2COCH2−、−CH(CH3)−、−CH=および−HC=CH−からなる群より選択され、ここで、炭素および/または窒素原子は、低級アルキル、ハロゲン、ヒドロキシまたはアルコキシ基で置換されまたは置換されていない;
R1は、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキル、C2-10アルケニル、アミノ、C1-10アルキルアミノ、C3-12シクロアルキルアミノ、ベンジル、C3-12シクロアルケニル、単環式、二環式もしくは三環式アリールまたはヘテロアリール環、ヘテロ単環式環、ヘテロ二環式環系、および下記式(III)で示されるスピロ環系からなる群より選択され:
【0021】
【化20】
(式中、X1およびX2は、独立して、NH、O、SおよびCH2からなる群より選択され;
ここで、前記単環式アリールは好ましくはフェニルであり;
ここで、前記二環式アリールは好ましくはナフチルであり;
ここで、前記アルキル、シクロアルキル、アルケニル、C1-10アルキルアミノ、C3-12シクロアルキルアミノまたはベンジルは、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、フェニル、ベンジル、ベンジロキシからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換されており、前記フェニル、ベンジルおよびベンジロキシは、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシおよびシアノからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され、
ここで、前記C3-12シクロアルキル、C3-12シクロアルケニル、単環式、二環式もしくは三環式アリール、ヘテロアリール環、ヘテロ単環式環、ヘテロ二環式環系および式(III)で示されるスピロ環系は、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、フェニル、ベンジル、フェニロキシおよびベンジロキシからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され、ここで、前記フェニル、ベンジル、フェニロキシまたはベンジロキシは、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシおよびシアノからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され;
R2は、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキルおよびハロゲンからなる群より選択され、前記アルキルは、任意に、オキソ基で置換されている。))
および薬学的に許容できるその塩およびその溶媒和物を含む。
【0022】
本発明は、特定の態様において、下記一般式(II)で示される化合物:
【0023】
【化21】
(式中、
Wは、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキル、C3-12シクロアルキルC1-4アルキル−、C1-10アルコキシ、C3-12シクロアルコキシ−、1〜3個のハロゲンで置換されたC1-10アルキル、1〜3個のハロゲンで置換されたC3-12シクロアルキル、1〜3個のハロゲンで置換されたC3-12シクロアルキルC1-4アルキル−、1〜3個のハロゲンで置換されたC1-10アルコキシ、1〜3個のハロゲンで置換されたC3-12シクロアルコキシ−、−COOV1、−C1-4COOV1、−CH2OH、−SO2N(V1)2、ヒドロキシC1-10アルキル−、ヒドロキシC3-10シクロアルキル−、シアノC1-10アルキル−、シアノC3-10シクロアルキル−、−CON(V1)2、NH2SO2C1-4アルキル−、NH2SOC1-4アルキル−、スルホニルアミノC1-10アルキル−、ジアミノアルキル−、−スルホニルC1-4アルキル、6員ヘテロ環式環、6員ヘテロ芳香族環、6員ヘテロ環式C1-4アルキル−、6員ヘテロ芳香族C1-4アルキル−、6員芳香族環、6員芳香族C1-4アルキル−、オキソまたはチオで任意に置換された5員ヘテロ環式環、5員ヘテロ芳香族環、オキソまたはチオで任意に置換された5員ヘテロ環式C1-4アルキル−、5員ヘテロ芳香族C1-4アルキル−、−C1-5(=O)W1、−C1-5(=NH)W1、−C1-5NHC(=O)W1、−C1-5NHS(=O)2W1、−C1-5NHS(=O)W1、ここでW1は水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキル、C1-10アルコキシ、C3-12シクロアルコキシ、−CH2OH、アミノ、C1-4アルキルアミノ−、ジC1-4アルキルアミノ−、または1〜3個の低級アルキルで任意に置換された5員ヘテロ芳香族環である;
ここで、各V1は、独立して、H、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、ベンジルおよびフェニルより選択され;
Qは、5〜8員シクロアルキル、5〜8員ヘテロ環式または6員芳香族もしくはヘテロ芳香族基であり;
nは0〜3の整数であり;
A、BおよびCは、独立して、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキル、C1-10アルコキシ、C3-12シクロアルコキシ、−CH2OH、−NHSO2、ヒドロキシC1-10アルキル−、アミノカルボニル−、C1-4アルキルアミノカルボニル−、ジC1-4アルキルアミノカルボニル−、アシルアミノ−、アシルアミノアルキル−、アミド、スルホニルアミノC1-10アルキル−である、またはA〜Bは一緒になってC2-6橋を形成する、またはB〜Cは一緒になってC3-7橋を形成する、またはA〜Cは一緒になってC1-5橋を形成することができ;
Zは、結合、直鎖または分岐C1-6アルキレン、−NH−、−CH2O−、−CH2NH−、−CH2N(CH3)−、−NHCH2−、−CH2CONH−、−NHCH2CO−、−CH2CO−、−COCH2−、−CH2COCH2−、−CH(CH3)−、−CH=、−O−および−HC=CH−からなる群より選択され、ここで、炭素および/または窒素原子は、1個または2個以上の低級アルキル、ヒドロキシ、ハロまたはアルコキシ基で置換されまたは置換されていない;
R1は、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキル、C2-10アルケニル、アミノ、C1-10アルキルアミノ−、C3-12シクロアルキルアミノ−、−COOV1、−C1-4COOV1、シアノ、シアノC1-10アルキル−、シアノC3-10シクロアルキル−、NH2SO2−、NH2SO2C1-4アルキル−、NH2SOC1-4アルキル−、アミノカルボニル−、C1-4アルキルアミノカルボニル−、ジC1-4アルキルアミノカルボニル−、ベンジル、C3-12シクロアルケニル−、単環式、二環式もしくは三環式アリールまたはヘテロアリール環、ヘテロ単環式環、ヘテロ二環式環系、および下記式(III)で示されるスピロ環系からなる群より選択され:
【0024】
【化22】
(式中、X1およびX2は、独立して、NH、O、SおよびCH2からなる群より選択され;ここで、前記R1のアルキル、シクロアルキル、アルケニル、C1-10アルキルアミノ、C3-12シクロアルキルアミノまたはベンジルは、任意に、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ニトロ、トリフルオロメチル−、シアノ、−COOV1、−C1-4COOV1、シアノC1-10アルキル−、−C1-5(=O)W1、−C1-5NHS(=O)2W1、−C1-5NHS(=O)W1、5員ヘテロ芳香族C0-4アルキル、フェニル、ベンジル、ベンジロキシからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換されており、前記フェニル、ベンジルおよびベンジロキシは、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル−、C1-10アルコキシ−およびシアノからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され、ここで、前記C3-12シクロアルキル、C3-12シクロアルケニル、単環式、二環式もしくは三環式アリール、ヘテロアリール環、ヘテロ単環式環、ヘテロ二環式環系、または式(III)で示されるスピロ環系は、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ニトロ、トリフルオロメチル−、フェニル、ベンジル、フェニロキシおよびベンジロキシからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され、ここで、前記フェニル、ベンジル、フェニロキシまたはベンジロキシは、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシおよびシアノからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され;
R2は、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキル−およびハロゲンからなる群より選択され、前記アルキルまたはシクロアルキルは、任意に、オキソ、アミノ、アルキルアミノまたはジアルキルアミノ基で置換されている。))
および薬学的に許容できるその塩およびその溶媒和物を含む。
【0025】
本発明は、特定の態様において、下記式(IIA)で示される化合物:
【0026】
【化23】
(式中、
nは0〜3の整数である;
Zは、結合、−CH2−、−NH−、−CH2O−、−CH2CH2−、−CH2NH−、−CH2N(CH3)−、−NHCH2−、−CH2CONH−、−NHCH2CO−、−CH2CO−、−COCH2−、−CH2COCH2−、−CH(CH3)−、−CH=、および−HC=CH−からなる群より選択され、ここで、炭素および/または窒素原子は、低級アルキル、ハロゲン、ヒドロキシまたはアルコキシ基で置換されまたは置換されていない;
R1は、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキル、C2-10アルケニル、アミノ、C1-10アルキルアミノ、C3-12シクロアルキルアミノ、ベンジル、C3-12シクロアルケニル、単環式、二環式もしくは三環式アリールまたはヘテロアリール環、ヘテロ単環式環、ヘテロ二環式環系、および式(III)で示されるスピロ環系からなる群より選択され:
【0027】
【化24】
(式中、X1およびX2は、独立して、NH、O、SおよびCH2からなる群より選択され;
ここで、前記単環式アリールは好ましくはフェニルであり;
ここで、前記二環式アリールは好ましくはナフチルであり;
ここで、前記アルキル、シクロアルキル、アルケニル、C1-10アルキルアミノ、C3-12シクロアルキルアミノまたはベンジルは、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、フェニル、ベンジル、ベンジロキシからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換されており、前記フェニル、ベンジルおよびベンジロキシは、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシおよびシアノからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され、
ここで、前記C3-12シクロアルキル、C3-12シクロアルケニル、単環式、二環式もしくは三環式アリール、ヘテロアリール環、ヘテロ単環式環、ヘテロ二環式環系、または式(III)で示されるスピロ環系は、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、フェニル、ベンジル、フェニロキシおよびベンジロキシからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され、ここで、前記フェニル、ベンジル、フェニロキシまたはベンジロキシは、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシおよびシアノからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され;
R2は、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキルおよびハロゲンからなる群より選択され、前記アルキルは、任意に、オキソ基で置換されている。))
および薬学的的に許容できるその塩を含む。
【0028】
式(I)または(II)で示される特定の好ましい態様おいて、Qは、フェニルまたは1〜3個の窒素原子を含む6員ヘテロ芳香族基である。
【0029】
式(I)、(II)、(IA)または(IIA)で示される特定の好ましい態様おいて、R1アルキルは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、フェニルまたはヘキシルである。
【0030】
式(I)、(II)、(IA)または(IIA)で示される特定の好ましい態様おいて、R1シクロアルキルは、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシルまたはノルボルニルである。
【0031】
式(I)、(II)、(IA)または(IIA)で示される他の好ましい態様において、R1二環式環系はナフチルである。式(I)、(II)、(IA)または(IIA)で示される他の好ましい態様において、R1二環式環系はテトラヒドロナフチル、またはデカヒドロナフチルであり、R1三環式環系はジベンゾシクロヘプチルである。他の好ましい態様において、R1はフェニルまたはベンジルである。
【0032】
式(I)、(II)、(IA)または(IIA)で示される他の好ましい態様において、R1二環式芳香族環は10員環、好ましくはキノリンまたはナフチルである。
【0033】
式(I)、(II)、(IA)または(IIA)で示される他の好ましい態様において、R1二環式芳香族環は9員環、好ましくはインデニルである。
【0034】
式(I)、(II)、(IA)または(IIA)で示される特定の態様において、Zは、結合、メチル、またはエチルである。
【0035】
式(I)、(II)、(IA)または(IIA)で示される特定の態様において、Z基は、塩基Z基上においていかなる水素置換も有さないように最大限に置換されている。例えば、塩基Z基が−CH2−である場合、2つのメチル基による置換により、−CH2−塩基Z基から水素が除去される。
【0036】
式(I)、(II)、(IA)または(IIA)で示される他の好ましい態様において、nは0である。
【0037】
式(I)、(II)、(IA)または(IIA)で示される特定の態様において、X1およびX2はいずれもOである。
【0038】
式(I)または(II)で示される特定の態様において、Wは、−CH2C(=O)NH2、−C(NH)NH2、ピリジルメチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フラニルメチル、−C(=O)CH3、−CH2CH2NHC(=O)CH3、−SO2CH3、CH2CH2NHSO2CH3、フラニルカルボニル−、メチルピロリルカルボニル−、ジアゾールカルボニル−、アゾールメチル−、トリフルオロエチル−、ヒドロキシエチル−、シアノメチル−、オキソ−オキサゾールメチル−またはジアゾールメチル−である。
【0039】
式(I)または(II)で示される特定の態様において、ZR1は、シクロヘキシルエチル−、シクロヘキシルメチル−、シクロペンチルメチル−、ジメチルシクロヘキシルメチル−、フェニルエチル−、ピロリルトリフルオロエチル−、チエニルトリフルオロエチル−、ピリジルエチル−、シクロペンチル−、シクロヘキシル−、メトキシシクロヘキシル−、テトラヒドロピラニル−、プロピルピペリジニル−、インドリルメチル−、ピラゾイルペンチル−、チアゾリルエチル−、フェニルトリフルオロエチル−、ヒドロキシヘキシル−、メトキシヘキシル−、イソプロポキシブチル−、ヘキシル−、またはオキソカニルプロピル−である。
【0040】
式(I)または(II)で示される特定の態様において、ZR1またはWの少なくとも1つは、−CH2COOV1、テトラゾリルメチル−、シアノメチル−、NH2SO2メチル−、NH2SOメチル−、アミノカルボニルメチル−、C1-4アルキルアミノカルボニルメチル−またはジC1-4アルキルアミノカルボニルメチル−である。
【0041】
式(I)または(II)で示される特定の態様において、ZR1は、プロピルの3炭素において、−COOV1、テトラゾリルC0-4アルキル−、シアノ−、アミノカルボニル−、C1〜4アルキルアミノカルボニル−またはジC1-4アルキルアミノカルボニル−で任意に置換された3,3−ジフェニルプロピルである。
【0042】
別の態様において、式(I)、(II)、(IA)または(IIA)で示されるZR1は以下のものであり得る。
【0043】
【化25】
(式中、
Y1は、R3−(C1−C12)アルキル、R4−アリール、R5−ヘテロアリール、R6−(C3−C12)シクロ−アルキル、R7−(C3−C7)ヘテロシクロアルキル、−CO2(C1−C6)アルキル、CNまたは−C(O)NR8R9;Y2は、水素またはY1;Y3は、水素または(C1−C6)アルキル;またはY1、Y2およびY3は、それらが結合している炭素と一緒になって以下の構造の一つを形成する:
【0044】
【化26】
(式中、rは、0〜3であり;wおよびuは、各々0〜3、但し、wとuの合計は1〜3であり;cおよびdは、独立して1または2であり;sは1〜5であり;および環Eは、縮合R4−フェニルまたはR5−ヘテロアリール環である;
R10は、独立して、H、(C1−C6)アルキル、−OR8、−(C1−C6)アルキル−OR8、−NR8R9および−(C1−C6)アルキル−NR8R9からなる群より選択される1〜3個の置換基であり;
R11は、独立して、R10、−CF3、−OCF3、NO2およびハロからなる群より選択される1〜3個の置換基である、または隣接環炭素原子上のR11置換基(substituents)は、一緒になってメチレンジオキシまたはエチレンジオキシ環を形成して良く;
R8およびR9は、独立して、水素、(C1−C6)アルキル、(C3−C12)シクロアルキル、アリールおよびアリール(C1−C6)アルキルからなる群より選択され;
R3は、独立して、H、R4−アリール、R6−(C3−C12)シクロアルキル、R5−ヘテロアリール、R7−(C3−C7)ヘテロシクロアルキル、−NR8R9、−OR12および−S(O)0-2R12からなる群より選択される1〜3個の置換基であり;
R6は、独立してH、(C1−C6)アルキル、R4−アリール、−NH8R9、−OR12および−SR12からなる群より選択される1〜3個の置換基であり;
R4は、独立して、水素、ハロ、(C1−C6)アルキル、R13−アリール、(C3−C12)シクロアルキル、−CN、−CF3、−OR8、−(C1−C6)アルキル−OR8、−OCF3、−NR8R9、−(C1−C6)アルキル−NR8R9、−NHSO2R8、−SO2N(R14)2、−SO2R8、−SOR8、−SR8、−NO2、−CONR8R9、−NR9COR8、−COR8、−COCF3、−OCOR8、−OCO2R8、−COOR8、−(C1−C6)アルキル−NHCOOC(CH3)3、−(C1−C6)アルキル−NHCOCF3、−(C1−C6)アルキル−NHSO2−(C1−C6)アルキル、−(C1−C6)アルキル−NHCONH−(C1−C6)−アルキルおよび下式からなる群より選択される1〜3個の置換基であり;
【0045】
【化27】
(式中、fは、0〜6である;または隣接環炭素原子上のR4置換基(substituents)は一緒になってメチレンジオキシまたはエチレンジオキシ環を形成して良く;
R5は、独立して、水素、ハロ、(C1−C6)アルキル、R13−アリール、(C3−C12)シクロアルキル、−CN、−CF3、−OR8、−(C1−C6)アルキル−OR8、−OCF3、−NR8R9、−(C1−C6)アルキル−NR8R9、−NHSO2R8、−SO2N(R14)2、−NO2、−CONR8R9、−NR9COR8、−COR8、−OCOR8、−OCO2R8および−COOR8からなる群より選択される1〜3個の置換基であり;
R7は、H、(C1−C6)アルキル、−OR8、−(C1−C6)アルキル−OR8、−NR8R9または−(C1−C6)アルキル−NR8R9であり;
R12は、H、(C1−C6)アルキル、R4−アリール、−(C1−C6)アルキル−OR8、−(C1−C6)アルキル−NR8R9、−(C1−C6)アルキル−SR8またはアリール(C1−C6)アルキルであり;
R13は、独立して、H、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシおよびハロからなる群より選択される1〜3個の置換基であり;
R14は、独立して、H、(C1−C6)アルキルおよびR13−C6H4−CH2−からなる群より選択される)。
【0046】
ここで用いられる「アルキル」という用語は、1個の基および1〜10個の炭素原子を有する直鎖または分岐飽和脂肪族炭化水素基を意味する。アルキル基の例には、メチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、およびペンチルがある。分岐アルキルは、メチル、エチルまたはプロピルのような一種または二種以上のアルキル基が、直鎖アルキル鎖の−CH2−基の一方または両方の水素を置換していることを意味する。「低級アルキル」という用語は、炭素原子数1〜3のアルキルを意味する。
【0047】
「アルコキシ」という用語は、酸素基に結合している先に定義した「アルキル」を意味する。
【0048】
「シクロアルキル」という用語は、1個の基および3〜12個の炭素原子を有する非芳香族単環式または多環式炭化水素環系を意味する。単環式シクロアルキル環の例には、シクロプロピル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルがある。多環式シクロアルキル環の例には、アダマンチルおよびノルボルニルがある。
【0049】
「アルケニル」という用語は、1個の基および2〜10個の炭素原子を有する、炭素−炭素二重結合を含む直鎖または分岐脂肪族炭化水素基を意味する。
【0050】
「分岐」アルケニルは、メチル、エチルまたはプロピルのような一種または二種以上のアルキル基が、−CH2−または−CH=直鎖アルケニル鎖の一方または両方の水素を置換していることを意味する。「アルケニル」の例には、エテニル、1−および2−プロペニル、1−,2−および3−ブテニル、3−メチルブト−2−エニル、2−プロペニル、ヘプテニル、オクテニルおよびデセニルがある。
【0051】
「シクロアルケニル」という用語は、1個の基および3〜12個の炭素原子を有する、炭素−炭素二重結合を含む非芳香族単環式または多環式炭化水素環系を意味する。単環式シクロアルケニル環の例には、シクロプロペニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニルまたはシクロヘプテニルがある。多環式シクロアルケニル環の例には、ノルボルネニルがある。
【0052】
「アリール」という用語は、側鎖的または縮合状態で一緒に結合してよい1、2または3個の環を含み、かつ単一の基を含む炭素環式芳香族環系を意味する。アリール基の例には、フェニル、ナフチルおよびアセナフチルがある。
【0053】
「ヘテロ環式」という用語は、環に一種または二種以上のヘテロ原子(炭素以外の原子)を有し、かつ1個の基を有する環式化合物を意味する。この環は飽和、部分的飽和または不飽和であってよく、ヘテロ原子は窒素、硫黄および酸素からなる群より選択され得る。飽和ヘテロ環式基の例には、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジノ、ピペラジニルのような、1〜4個の窒素原子を含む飽和3〜6員ヘテロ単環式基;モルホリニルのような、1〜2個の酸素および1〜3個の窒素原子を含む飽和3〜6員ヘテロ単環式基;チアゾリジニルのような、1〜2個の硫黄原子および1〜3個の窒素原子を含む飽和3〜6員ヘテロ単環式基がある。部分的飽和ヘテロ環式基の例には、ジヒドロチオフェン、ジヒドロピラン、およびジヒドロフランがある。他のヘテロ環式基は、オキソカニルおよびチオカニルのような、ヘテロ原子で置換された7〜10炭素環であり得る。ヘテロ原子が硫黄である場合、硫黄は、チオカニルジオキシドのような二酸化硫黄であり得る。
【0054】
「ヘテロアリール」という用語は、不飽和ヘテロ環式基を意味し、「ヘテロ環式」は先に説明した如くである。ヘテロアリールの例には、ピロリル、ピリジル、ピリミジルおよびピラジニルのような、1〜4個の窒素原子を含む不飽和3〜6員ヘテロ単環式基;インドリル、キノリルおよびイソキノリルのような、1〜5個の窒素原子を含む不飽和縮合ヘテロ環式基;フリルのような、酸素原子を含む不飽和3〜6員ヘテロ単環式基;チエニルのような、硫黄原子を含む不飽和3〜6員ヘテロ単環式基;オキサゾリルのような、1〜2個の酸素原子および1〜3個の窒素原子を含む不飽和3〜6員ヘテロ単環式基;ベンゾキサゾリルのような、1〜2個の酸素原子および1〜3個の窒素原子を含む不飽和縮合ヘテロ環式基;チアゾリルのような、1〜2個の硫黄原子および1〜3個の窒素原子を含む不飽和3〜6員ヘテロ単環式基;およびベンゾチアゾリルのような、1〜2個の硫黄原子および1〜3個の窒素原子を含む不飽和縮合ヘテロ環式基がある。「ヘテロアリール」という用語は、不飽和ヘテロ環式基も含み、「ヘテロ環式」は先に説明した如くであり、ヘテロ環式基はアリール基と縮合し、アリールは先に説明した如くである。縮合基の例には、ベンゾフラン、ベンズジオキソールおよびベンゾチオフェンがある。
【0055】
ここで用いられる「ヘテロ環C1-4アルキル」、「ヘテロ芳香族C1-4アルキル」等の用語は、C1-4アルキル基に結合した環状構造を示す。
【0056】
ここに開示した環構造の全てが、当業者に理解されるように、結合が可能な任意の点で結合することができる。
【0057】
ここで用いられる「患者」という用語は、ヒトまたは、コンパニオン動物および家畜のような動物を含む。
【0058】
ここで用いられる「ハロゲン」という用語は、フッ化物、臭化物、塩化物、ヨウ化物またはアラバミドを含む。
【0059】
ここに開示した発明は、開示した化合物の全ての薬学的に許容できる塩を含むものと解される。薬学的に許容できる塩には、ナトリウム塩、カリウム塩、セシウム塩等のような金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩等のようなアルカリ土類金属塩;トリエチルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、エタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンアジアミン塩等のような有機アミン塩;塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、燐酸塩等のような無機酸塩;蟻酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩等のような有機酸塩;メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等のようなスルホン酸塩;アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩等のようなアミノ酸塩があるが、これらに限定されない。
【0060】
ここに開示した発明は、開示した化合物の全てのプロドラッグも含むものと解される。プロドラッグは、生体内で活性な親薬剤を放出する任意の共有結合キャリアであると考えられる。
【0061】
ここに開示した発明は、開示した化合物の生体内代謝生成物も含むものと解される。そのような生成物は、主に酵素的プロセスにより、例えば、投与された化合物の酸化、還元、加水分解、アミド化、エステル化等から得ることができる。従って、本発明は、本発明の化合物を、哺乳動物に、その代謝生成物を生成するのに充分な時間接触させることを含む方法により製造される化合物を含む。そのような生成物は、典型的には、本発明の放射線標識化合物を調製し、これを、ラット、マウス、モルモット、サルのような動物にまたはヒトに非経口的に検知可能な投与量で投与し、充分な時間代謝させ、尿、血液または他の生物学的サンプルからその転化生成物を単離することにより同定される。
【0062】
ここに開示した発明は、一種または二種以上の原子が異なる原子質量または質量数を有する原子により置換されることにより同位体標識された開示化合物も含むものと解される。開示化合物に組み込むことができる同位体の例には、水素、炭素、窒素、酸素、燐、フッ素および塩素の同位体、それぞれ、2H、3H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、および36Clがある。ここで開示した化合物の一部は、1または2個以上の非対称中心を含み、エナンチオマー、ジアステレオマー、および他の立体異性体型を生じることができる。本発明は、全てのそのような可能な型に加えて、それらのラセミ体および分割体およびそれらの混合物も含むものと解される。ここに開示した化合物がオレフィン性二重結合または他の幾何的非対称中心を含む場合、特記のない限り、EおよびZ幾何異性体の両方を含むものとされる。全ての互変異性体も本発明に含まれるものとする。
【0063】
ここで用いられる「立体異性体」という用語は、原子の空間的方向のみが異なる個々の分子の全ての異性体を表す一般的用語である。これは、互いの鏡像(ジアステレオマー)ではないキラル中心を2個以上有する化合物のエナンチオマーおよび異性体を含む。
【0064】
「キラル中心」という用語は、4つの異なる基が結合する炭素原子を意味する。
【0065】
「エナンチオマー」または「エナンチオマー性」という用語は、その鏡像に重ね合わさることができない分子を意味し、従って光学的に活性であり、すなわちエナンチオマーは偏光面をある方向に回転し、その鏡像は偏光面を反対方向に回転する。
【0066】
「ラセミ」という用語は、等量のエナンチオマーの混合物を意味し、光学的に不活性である。
【0067】
「分割」という用語は、ある分子の2つのエナンチオマー型の一方の分離、濃縮または除去を意味する。
【0068】
ORL−1に関してここで用いられる「修飾」という用語は、(i)該受容体を阻害または活性化すること、または(ii)該受容体活性の正常な調節に直接または間接的に影響することに由来する、被検体における薬力学的反応(例えば鎮痛)の介在を意味する。受容体活性を修飾する化合物には、アゴニスト、アンタゴニスト、アゴニスト/アンタゴニスト混合型、および受容体活性の調節に直接または間接的に影響する化合物がある。
【0069】
式(I)および(IA)で示される本発明の特定の好ましい化合物は以下のものを含む:
1−[1−(ナフス−2−イル−メチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(p−フェニルベンジル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(3,3−ビス(フェニル)プロピル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(p−ベンジロキシベンジル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(4−プロピルシクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(5−メチルヘクス−2−イル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(シクロオクチルメチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(デカヒドロ−2−ナフチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(1,3−ジヒドロインデン−2−イル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(シクロオクチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(ナフス−2−イル−メチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(p−ベンジロキシベンジル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(p−フェニルベンジル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(デカヒドロ−2−ナフチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
1−[1−(4−プロピルシクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
1−[1−(ベンジル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
1−[1−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,b]−シクロヘプタン−5−イル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
1−[1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
1−[1−(5−メチルヘクス−2−イル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
1−[1−(ノルボルナン−2−イル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
1−[1−(シクロオクチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
1−[1−(1,3−ジヒドロインデン−2−イル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
1−[1−(3,3−ビス(フェニル)プロピル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;および
薬学的に許容できるその塩およびその溶媒和物。
【0070】
式(I)で示される他の好ましい化合物は以下のものを含む:
3−ブチル−1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
3−アセトアミド−1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
3−(2−メタンスルホンアミド)−1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
3−メトキシカルボニルメチル−1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
3−シアノメチル−1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
3−(2−ヒドロキシエチル)−1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
3−ブトキシカルボニルメチル−1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;および
薬学的に許容できるその塩およびその溶媒和物。
【0071】
式(II)および(IIA)で示される本発明の特定の好ましい化合物は以下のものを含む:
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(ナフス−2−イル−メチル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(p−フェニルベンジル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−[4,4−ビス(4−フルオロフェニル)ブチル]−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(p−ベンジロキシベンジル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(4−プロピル−シクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(5−メチルヘクス−2−イル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(ノルボルナン−2−イル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(デカヒドロ−2−ナフチル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,b]−シクロヘプテン−5−イル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(3,3−ジフェニルプロピル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(シクロオクチル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−[4−(1−メチルエチル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(1,3−ジヒドロインデン−2−イル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(シクロオクチルメチル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;および
薬学的に許容できるその塩およびその溶媒和物。
【0072】
本発明の化合物は、オピオイドおよびORL1受容体の修飾を必要とする誰にも投与することができる。投与は、経口、局所、座剤、吸入または非経口的であってよい。
【0073】
本発明は、前記化合物の全ての薬学的に許容できる塩も含む。当業者は、ここで請求する化合物の酸付加塩を、化合物を種々の既知の方法により適当な酸と反応させることにより調製し得ることを理解する。
【0074】
錠剤、ゲルキャップ、カプセル、カプレット、顆粒、ロゼンジおよびバルク粉末のような固体型、および乳濁液、溶液および懸濁液のような液体型を含む種々の経口投与型を用いることができる。本発明の化合物は、単独で投与、または当業者に既知の種々の薬学的に許容できるキャリアおよび賦形剤と組み合わせることができ、賦形剤には、希釈剤、懸濁剤、可溶化剤、バインダー、崩壊剤、防腐剤、着色剤、潤滑剤等があるが、これらに限定されない。
【0075】
本発明の化合物を経口錠剤中に混入する場合、そのような錠剤を圧縮、錠剤研和(tablet triturates)、腸溶性被覆、糖被覆、フィルム被覆、多層圧縮または多層化することができる。液体経口投与型には、水性および非水性溶液、乳濁液、懸濁液および、適当な溶媒、防腐剤、乳化剤、懸濁化剤、希釈剤、甘味剤、着色剤および風味剤を含む非活性顆粒から再構成される溶液および/または懸濁液がある。本発明の化合物を非経口的に注入すべき場合、これらは、例えば、等張滅菌溶液の状態であってよい。あるいは、本発明の化合物を吸入すべき場合、これらは乾燥エアロゾルに調製する、または水性または部分的水性溶液に調製することができる。
【0076】
さらに、本発明の化合物を経口投与型に配合する場合、そのような投与型は、胃腸管中で化合物を中間放出させる、または胃腸管を通して制御放出および/または持続放出させることができる。種々の制御および/または持続放出製剤が当業者に良く知られており、本発明の製剤と組み合わせて用いることが考えられる。制御および/または持続放出は、例えば、経口投与型上の被覆により、または、本発明の化合物を制御および/または持続放出マトリクス中に配合することにより提供することができる。
【0077】
経口投与型を調製するために用いることができる薬学的に許容できるキャリアおよび賦形剤の特定の例が、Handbook of Pharmaceutical Excipients, American Pharmaceutical Association(1986年)に記載されている。固体経口投与型を作るための技術および組成物がPharmaceutical Dosage Forms: Tablets (Lieberman, LachmanおよびSchwartz著)、第2版、Marcel Dekker, Inc.Techniques出版、および錠剤(圧縮および成形)、カプセル(硬質および軟質ゼラチン)およびピルを作るための組成物がRemington’s Pharmaceutical Sciences (Arthur Osol, editor), 1553B1593 (1980年)にも記載されている。液体経口投与型を作るための技術および組成物がPharmaceutical Dosage Forms: Disperse Systems, (Lieberman, RiegerおよびBanker編), Marcel Dekker, Inc.出版、に記載されている。
【0078】
本発明の化合物を、注入による非経口投与(例えば、連続輸液またはボーラス注入)用に混入する場合、非経口投与用の製剤は、油性または水性ビヒクル中の懸濁液、溶液、乳濁液であってよく、そのような製剤は、さらに、安定化剤、懸濁化剤、分散剤等のような薬学的に必要な添加剤を含んでよい。本発明の化合物は、注入性製剤として再構築するための粉末の状態であっても良い。
【0079】
特定の態様において、本発明の化合物は、少なくとも一種の他の治療薬と組み合わせて用いることができる。治療薬には、μ−オピオイド作動薬;非オピオイド鎮痛薬;非ステロイド抗炎症薬;Cox−II阻害剤;制吐薬;β−アドレナリン阻害薬;抗痙攣薬;抗鬱薬;Ca2+チャンネル阻害薬;抗癌薬およびそれらの混合物があるが、これらに限定されない。
【0080】
特定の態様において、本発明の化合物は、μ−オピオイド作動薬と組み合わせて、薬学的投与型に調製することができる。本発明の製剤に含まれ得るμ−オピオイド作動薬には、アルフェンタニル、アリルプロジン、アルファプロジン、アニレリジン、ベンジルモルフィン、ベジトラミド、ブプレノルフィン、ブトルファノール、クロニタゼン、コデイン、デソモルフィン、デクストロモラミド、デゾシン、ジアンプロミド、ジアモルフォン、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルフィン、ジメノキサドール、ジメフェプタノール、ジメチルチアンブテン、ジオキサフェチル、ブチレート、ジピパノン、エプタゾシン、エトヘプタジン、エチルメチルチアンブテン、エチルモルフィン、エトニタゼンフェンタニル、ヘロイン、ヒドロコドン、ヒドロモルフォン、ヒドロキシペチジン、イソメタドン、ケトベミドン、レボルファノール、レボフェナシルモルファン、ロフェンタニル、メペリジン、メプタジノール、メタゾシン、メタドン、メトポン、モルフィン、ミロフィン、ナルブフィン、ナルセイン、ニコモルフィン、ノルレボルファノール、ノルメタドン、ナロルフィン、ノルモルフィン、ノルピパノン、アヘン、オキシコドン、オキシモルフォン、パパベレタム、ペンタゾシン、フェナドキソン、フェノモルファン、フェナゾシン、フェノペリジン、ピミノジン、ピリトラミド、プロヘプタジン、プロメドール、プロペリジン、プロピラム、プロポキシフェン、スフェンタニル、チリジン、トラマドール、薬学的に許容できるその塩およびその混合物があるが、これらに限定されない。
【0081】
特定の好ましい態様において、μ−オピオイド作動薬は、コデイン、ヒドロモルフォン、ヒドロコドン、オキシコドン、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルフィン、モルフィン、トラマドール、オキシモルフォン、薬学的に許容できるその塩およびその混合物から選択される。
【0082】
本発明のもう一つの態様において、薬剤は、疼痛および/または炎症の治療用の5−リポキシゲナーゼの阻害剤とCox−II阻害剤との混合物を含む。適当なCox−II阻害剤および5−リポキシゲナーゼ阻害剤、およびその組み合わせが、米国特許第6,136,839号に記載されており、ここでその全体を参考として組み込む。Cox−II阻害剤には、ロフェコキシブ(Vioxx)、セレコキシブ(Celebrex)、DUP−697、フロスリド、メロキシカム、6−MNA、L−745337、ナブメトン、ニメスリド、NS−398、SC−5766、T−614、L−768277、GR−253035、JTE−522、RS−57067−000、SC−58125、SC−078、PD−138387、NS−398、フロスリド、D−1367、SC−5766、PD−164387、エトリコキシブ、バルデコキシブおよびパレコキシブ、または薬学的に許容できるその塩、エナンチオマーまたは互変異性体があるが、これらに限定されない。
【0083】
本発明の化合物は、投与型において、非オピオイド鎮痛薬、例えば、アスピリン、イブプロフェン、ジクロフェナク、ナプロキセン、ベノキサプロフェン、フルルビプロフェン、フェノプロフェン、フルブフェン、ケトプロフェン、インドプロフェン、ピロプロフェン、カルプロフェン、オキサプロジン、プラモプロフェン、ムロプロフェン、トリオキサプロフェン、スプロフェン、アミノプロフェン、チアプロフェン酸、フルプロエン、ブクロキシン酸、インドメタシン、スリンダク、トルメチン、ゾメピラク、チオピナク、ジドメタシン、アセメタシン、フェンチアザク、クリダナク、オクスピナク、メフェナミン酸、メクロフェナミン酸、フルフェナミン酸、ニフルミン酸、トルフェナミン酸、ジフルリサール、フルフェニサール、ピロキシカム、スドキシカムまたはイソキシカムを含む非ステロイド抗炎症薬、薬学的に許容できるその塩およびその混合物と組み合わせることもできる。本発明の投与型中に含むことができる他の適当な非オピオイド鎮痛薬には、化学的クラスの鎮痛薬、解熱薬、非ステロイド系抗炎症薬;サリチル酸誘導体、例えば、アスピリン、ソディウムサリシレート、コリンマグネシウムトリサリシレート、サルサレート、ジフルニサル、サリチルサリチル酸、スルファサラジンおよびオルサラジン;パラアミノフェノール誘導体、例えば、アセトアミノフェン;インドールおよびインデン酢酸、例えば、インドメタシン、スリンダクおよびエトドラク;ヘテロアリール酢酸、例えば、トルメチン、ジクロフェナクおよびケトロラク;アンスラニル酸(フェナメート)、例えば、メフェナミン酸およびメクロフェナミン酸;エノール酸、例えば、オキシカム(ピロキシカム、テノキシカム)およびピラゾリジンジオン(フェニルブタゾン、オキシフェンタルタゾン);およびアルカノン、例えば、ナブメトンがあるが、これらに限定されない。本発明で用いられる薬剤中に含まれ得るNSAIDのより詳細な説明には、Paul A.Insel Analgesic Antipyretic and Antiinflammatory Agents and Drugs Employed in the treatment of Gout in Goodman & Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics, 617〜57 (Perry B.Molinhoff and Raymond W.Ruddon編、第9版、1996年)およびGlen R.Hanson Analgesic, Antipyretic and Anti-Inflammatory Drugs in Remington: The Science and Practice of Pharmacy第II巻、1196〜1221頁(A.R.Gennaro編、第19版、1995年)が参照され、その全体がここで参考に取り込まれる。
【0084】
特定の態様において、本発明の化合物は、抗偏頭痛薬と組み合わせて薬学的投与型に調製することができる。抗偏頭痛薬には、アルピロプリド、ジヒドロエルゴタミン、ドラセトロン、エルゴコルニン、エルゴコルニニン、エルゴクリプチン、エルゴット、エルゴタミン、フルメドロキソンアセテート、フナジン、リスリド、ロメリジン、メチセルギドオキセトロン、ピゾチリン、およびそれらの混合物があるが、これらに限定されない。
【0085】
他の治療薬は、例えば制吐薬のようないかなる可能性のある副作用も低減させるアジュバントでもあり得る。適当な制吐薬には、メトクロプロミド、ドムペリドン、プロクロルペラジン、プロメタジン、クロルプロマジン、トリメトベンズアミド、オンダンセトロン、グラニセトロン、ヒドロキシジン、アセチルロイシンモノエタノールアミン、アリザプリド、アザセトロン、ベンズキナミド、ビエタノーチン、ブロモプリド、ブクリジン、クレボプリド、シクリジン、ジメンヒドリネート、ジフェニドール、ドラセトロン、メクリジン、メタラタール、メトピマジン、ナビロン、オキシペルンジル、ピパマジン、スコポラミン、スルピリド、テトラヒドロカンナビノール、トリエチルペラジン、チオプロペラジン、トロピセトロンおよびそれらの混合物があるが、これらに限定されない。
【0086】
特定の態様において、本発明の化合物は、β−アドレナリン阻害薬と組み合わせて薬学的投与型に調製することができる。適当なβ−アドレナリン阻害薬には、アセブトロール、アルプレノロール、アモスラボール、アロチノロール、アテノロール、ブフェノロール、ベタキソロール、ベバントロール、ビソプロロール、ボピンドロール、ブクモロール、ブフェトロール、ブフラロール、ブニトロロール、ブプラノロール、ブチドリン塩酸塩、ブトフィロロール、カラゾロール、カルテオロール、カルベジロール、セリプロロール、セタモロール、クロラノロール、ジレバロール、エパノロール、エスモロール、インデノロール、ラベタロール、レボブノロール、メピンドロール、メチプラノロール、メトプロロール、モプロロール、ナドロール、ナドキソロール、ネビバロール、ニフェナロール、ニプラジロール、オキシプレノロール、ペンブトロール、ピンドロール、プラクトロール、プロネタロール、プロプラノロール、ソタロール、スルフィナロール、タリノロール、テルタトロール、チリソロール、チモロール、トリプロロールおよびキシベノロールがあるが、これらに限定されない。
【0087】
特定の態様において、本発明の化合物は、薬学的投与型において、抗痙攣薬と組み合わせることができる。適当な抗痙攣薬には、アセチルフェネツリド、アルブトイン、アロキシドン、アミノグルテチミド、4−アミノ−3−ヒドロキシ酪酸、アトロラクタミド、ベクラミド、ブラメート、カルシウムブロミド、カルバマゼピン、シンロミド、クロメチアゾール、クロナゼパム、デシメミド、ジエタジオン、ジメタジオン、ドキセニトロイン、エテロバルブ、エタジオン、エトスキシミド、エトトイン、フェルバメート、フルオレゾン、ガバペンチン、5−ヒドロキシトリプトファン、ラモトリジン、マグネシウムブロミド、マグネシウムスルフェート、メフェニトイン、メフォバルビタール、メタルビタール、メテトイン、メススキシミド、5−メチル−5−(3−フェナンスリル)−ヒダントイン、3−メチル−5−フェニルヒダントイン、ナルコバルビタール、ニメトラゼパム、ニトラゼパム、オキシカルバゼピン、パラメタジオン、フェナセミド、フェネタルビタール、フェネツリド、フェノバルビタール、フェンスキシミド、フェニルメチルバルビツル酸、フェニトイン、フェテニレートソディウム、ポタシウムブロミド、プレガバリン、プリミドン、プロガビド、ソディウムブロミド、ソラナム、ストロンチウムブロミド、スクロフェニド、スルチアメ、テトラントイン、チアガビン、トピラメート、トリメタジオン、バルプロン酸、バルプロミド、ビガバトリン、およびゾニサミドがあるが、これらに限定されない。
【0088】
特定の態様において、本発明の化合物は、抗鬱薬と組み合わせて薬学的投与型に調製することができる。適当な抗鬱薬には、ビンダリン、カロキサゾン、シタロプラム、ジメタザン、フェンカミン、インダルピン、インデロキサジン塩酸塩、ネフォパム、ノミフェンシン、オキシトリプタン、オキシペルチン、パロキセチン、セルトラリン、チアゼシム、トラゾドン、ベンモキシン、イプロクロジド、イプロニアジド、イソカルボキサジド、ニアラミド、オクタモキシン、フェネルジン、コチニン、ロリシプリン、ロリプラム、マプロチリン、メトラリンドール、ミアンセリン、ミルタゼピン、アジナゾラム、アミトリプチリン、アミトリプチリノキシド、アモキサピン、ブトリプチリン、クロミプラミン、デメキシプチリン、デシプラミン、ジベンゼピン、ジメタクリン、ドチエピン、ドキセピン、フルアシジン、イミプラミン、イミプラミンN−オキシド、イプリンドール、ロフェプラミン、メリトラセン、メタプラミン、ノルトリプチリン、ノキシプチリン、オピプラモール、ピゾチリン、プロピゼピン、プロトリプチリン、キヌプラミン、チアネプチン、トリミプラミン、アドラフィニル、ベナクチジン、ブプロピオン、ブタセチン、ジオキサドロール、ヅロキセチン、エトペリドン、フェバルバメート、フェモキセチン、フェンペンタジオール、フルオキセチン、フルボキサミン、ヘマトポルフィリン、ヒペリシン、レボファセトペラン、メジフォキサミン、ミルナシプラン、ミナプリン、モクロベミド、ネファゾドン、オキサフロザン、ピベラリン、プロリンタン、ピリスクシデアノール、リタンセリン、ロキシンドール、ルビジウムクロライド、スルピリド、タンドスピロン、ソラリノン、トフェナシン、トロキサトン、トラニルシプロミン、L−トリプトファン、ベンラファキシン、ビロキサジンおよびジメルジンがあるが、これらに限定されない。
【0089】
特定の態様において、本発明の化合物は、Ca2+チャンネル阻害剤と組み合わせて薬学的投与型に調製することができる。適当なCa2+チャンネル阻害剤には、ベプリジル、クレンチアゼム、ジルチアゼム、フェンジリン、ガロパミル、ミベフラジル、プレニラミン、セモチアジル、テロジリン、ベラパミル、アムロジピン、アラニジピン、バルニジピン、ベニジピン、シルニジピン、エフォニジピン、エルゴジピン、フェロジピン、イスラジピン、ラシジピン、レルカニジピン、マニジピン、ニカルジピン、ニフェジピン、ニルバジピン、ニモジピン、ニソルジピン、ニトレンジピン、シンナリジン、フルナリジン、リドフラジン、ロメリジン、ベンシクラン、エタフェノン、ファントファロンおよびペルヘキシリンがあるが、これらに限定されない。
【0090】
特定の態様において、本発明の化合物は、抗癌剤と組み合わせて薬学的投与型に調製することができる。適当な抗癌剤にはアシビシン;アクラルビシン;アコダゾール塩酸塩;アクロニン;アドゼレシン;アルデスロイキン;アルトレタミン;アンボマイシン;アメタントロンアセテート;アミノグルテチミド;アムサクリン;アナストロゾール;アンスラマイシン;アスパラギナーゼ;アスペルリン;アザシチジン;アゼテパ;アゾトマイシン;バチマスタト;ベンゾデパ;ビカルタミド;ビスアントレン塩酸塩;ビスナフィドジメシレート;ビゼレシン;ブレオマイシンスルフェート;ブレキナルソディウム;ブロピリミン;ブスルファン;カクチノマイシン;カルステロン;カラセミド;カルベチメル;カルボプラチン;カルムスチン;カルビシン塩酸塩;カルゼレシン;セデフィンゴール;クロラムブシル;シロレマイシン;シスプラチン;クラドリビン;クリスナトールメシレート;シクロフォスファミド;シタラビン;デカルバジン;ダクチノマイシン;ダウノルビシン塩酸塩;デシタビン;デキソルマプラチン;デザグアニン;デザグアニンメシレート;ジアジクオン;ドセタキセル;ドキソルビシン;ドキソルビシン塩塩酸;ドロロキシフェン;ドロロキシフェンシトレート;ドロモスタノロンプロピオネート;ヅアゾマイシン;エダトレキセート;エフロルニチン塩酸塩;エルサミトルシン;エンロプラチン;エンプロメート;エピプロピジン;エピルビシン塩酸塩;エルブロゾール;エソルビシン塩酸塩;エストラムスチン;エストラムスチンフォスフェートソディウム;エタニダゾール;エトポシド;エトポシドフォスフェート;エトプリン;ファドロゾール塩酸塩;ファザラビン;フェンレチニド;フロクスリジン;フルダラビンフォスフェート;フルオロウラシル;フルロシタビン;フォスキドン;フォストリエシンソディウム;ゲムシタビン;ゲムシタビン塩酸塩;ヒドロキシウレア;イダルビシン塩酸塩;イフォスファミド;イルモフォシン;インターロイキンII(組換えインターロイキンIIまたはrIL2を含む);インターフェロンアルファ−2a;インターフェロンアルファ−2b;インターフェロンアルファ−n1;インターフェロン−n3;インターフェロンベータ−Ia;インターフェロンガンマ−Ib;イプロプラチン;イリノテカン塩酸塩;ランレオチドアセテート;レトロゾール;ロイプロリドアセテート;リアロゾール塩酸塩;ロメトレキソールソディウム;ロムスチン;ロソキサントロン塩酸塩;マソプロコール;マイタンシン;メクロレタミン塩酸塩;メゲストロールアセテート;メレンゲストロールアセテート;メルファラン;メノガリル;メルカプトプリン;メトトレキセート;メトトレキセートソディウム;メトプリン;メツレデパ;ミチンドミド;マイトカルシン;マイトクロミン;マイトギリン;マイトマルシン;マイトマイシン;マイトスペル;マイトタン;マイトキサントロン塩酸塩;マイコフェノール酸;ノコダゾール;ノガラマイシン;オルマプラチン;オキシスラン;パクリタキセル;ペガスパルガーゼ;ペリオマイシン;ペンタムスチン;ペプロマイシンスルフェート;ペルフォスファミド;ピポブロマン;ピポスルファン;ピロキサントロン塩酸塩;プリカマイシン;プロメスタン;ポリフィメルソディウム;ポリフィロマイシン;プレドニムスチン;プロカルバジン塩酸塩;ピュ−ロマイシン;ピュ−ロマイシン塩酸塩;ピラゾフリン;リボプリン;ログレチミド;サフィンゴール;サフィンゴール塩酸塩;セムスチン;シムトラゼン;スパルフォセートソディウム;スパルソマイシン;スピロゲルマニウム塩酸塩;スピロムスチン;スピロプラチン;ストレプトニグリン;ストレプトゾシン;スロフェヌル;タリソマイシン;テコガランソディウム;テガフル;テロキサントロン塩酸塩;テモポルフィン;テニポシド;テロキシロン;テストラクトン;チアミプリン;チオグアニン;チオテパ;チアゾフリン;チラパラミン;トレミフェンシトレート;トレストロンアセテート;トリシリビンフォスフェート;トリメトレキセート;トリメトレキセートグルクロネート;トリプトレリン;ツブロゾール塩酸塩;ウラシルムスタード;ウレデパ;バプレオチド;ベルテプロフィン;ビンブラスチンスルフェート;ビンクリスチンスルフェート;ビンデシン;ビンデシンスルフェート;ビンピジンスルフェート;ビングリシネートスルフェート;ビンロイロシンスルフェート;ビノレルビンタルテート;ビンロシジンスルフェート;ビンゾリジンスルフェート;ボロゾール;ゼニプラチン;ジノスタチン;ゾルビシン塩酸塩があるが、これらに限定されない。他の抗癌剤には、20−エピ−1,25ジヒドロキシビタミンD3;5−エチニルウラシル;アビラテロン;アクラルビシン;アシルフルベン;アデシペノール;アドゼレシン;アルデスロイキン;ALL−TK拮抗薬;アルトレタミン;アンバムスチン;アミドックス;アミフォスチン;アミノレブリン酸;アンルビシン;アンサクリン;アナグレリド;アナストロゾール;アンドログラフォリド;血管新生阻害剤;拮抗薬D;拮抗薬G;アンタレリックス;抗背方化形態形成タンパク−1;アンチアンドロゲン、前立腺癌;アンチエストロゲン;アンチネオプラストン;アンチセンスオリゴヌクレオチド;アフィジコリングリシネート;アポトーシス遺伝子修飾剤;アポトーシス調節剤;アプリン酸;アラ−CDP−DL−PTBA;アルギニンデアミネーゼ;アスラクリン;アタメスタン;アトリムスチン;アキシナスタチン1;アキシナスタチン2;アキシナスタチン3;アザセトロン;アザトシン;アザチロシン;バッカチンIII誘導体;バラノール;バチマスタート;BCR/ABL拮抗薬;ベンゾクロリンス;ベンゾイルスタウロスポリン;ベータラクタム誘導体;ベータアレチン;ベータクラマイシンB;ベツリン酸;bFGF阻害剤;ビカルタミド;ビサントレン;ビサジリジニルスペルミン;ビスナフィド;ビストラテンA;ビゼレシン;ブレフレート;ブロピリミン;ブドチタン;ブチオニンスルフォキシミン;カルシポトリオール;カルフォスチンC;カンプトテシン誘導体;カナリポックスIL−2;カペシタビン;カルボキサミド−アミノ−トリアゾール;カルボキシアミドトリアゾール;CaRestM3;CARN700;カルチラーゲ誘導阻害剤;カルゼレシン;カゼインキナーゼ阻害剤(ICOS);カスタノスペルミン;セクロピンB;セトロレリックス;クロルルンス;クロロキノキサリンスルフォンアミド;シカプロスト;シス−ポリフィリン;クラドリビン;クロミフェン類似体;クロトリマゾール;コリスマイシンA;コリスマイシンB;コンブレタスタチンA4;コンブレタスタチン類似体;コナゲニン;クラムベスシジン816;クリスナトール;クリプトフィシン8;クリプトフィシンA誘導体;クラシンA;シクロペンタンスラキノンス;シクロプラタム;シペマイシン;シタラビンオクフォスフェート;細胞溶解因子;サイトスタチン;デクリキシマブ;デシタビン;デヒドロジデムニンB;デスロレリン;デキサメタゾン;デクシフォスファミド;デクスラゾキサン;デクスバラパミル;ジアジクオン;ジデムニンB;ジドックス;ジエチルノルスペルミン;ジヒドロ−5−アザシチジン;ジヒドロタキソール;9−;ジオキサマイシン;ジフェニルスピロムスチン;ドセタキセル;ドコサノール;ドラセトロン;ドキシフルリジン;ドロロキシフェン;ドロナビノール;ヅオカルマイシンSA;エブセレン;エコムスチン;エデルフォシン;デドレコロマブ;エフロルニチン;エレメン;エミテフル;エピルビシン;エプリステリド;エストラムスチン類似体;エストロゲン作動薬;エストロゲン拮抗薬;エタニダゾール;エトポシドフォスフェート;エキセメスタン;ファドロゾール;ファザラビン;フェンレチニド;フィルグラスチム;フィナステリド;フラボピリドール;フレゼラスチン;フルアステロン;フルダラビン;フルオロダウノルニシン塩酸塩;フォルフェニメックス;フォルメスタン;フォストリエシン;フォテムスチン;ガドリニウムテキサフィリン;ガリウムニトレート;ガロシタビン;ガニレリックス;ゲラチナーゼ阻害剤;ゲムシタビン;グルタチオン阻害剤;ヘプスルファム;ヘレグリン;ヘキサメチレンビスアセタミド;ハイペリシン;イバンドロン酸;イダルビシン;イドキシフェン;イドラマントン;イルモフォシン;イロマスタート;イミダゾアクリドン;イミキモド;免疫刺激ペプチド;インスリン様成長因子−1受容体阻害剤;インターフェロン作動薬;インターフェロン;インターロイキン;イオベングラン;ヨードドキソルビシン;イポメアノール,4−;イロプラクト;イルソグラジン;イソベンガゾール;イソホモハリコンドリンB;イタセトロン;ジャスプラキノリド;カハラリドF;ラメラリン−Nトリアセテート;ランレオチド;レイナマイシン;レノグラスチム;レンチナンスルフェート;レプトルスタチン;レトロゾール;白血病阻害因子;白血球アルファインターフェロン;ロイプロリド+エストロゲン+プロゲステロン;ロイプロレリン;レバミゾール;リアロゾール;線状ポリアミン類似体;親油性2糖ペプチド;親油性白金化合物;リソクリナミド7;ロバプラチン;ロムブリクリン;ロメトレキソール;ロニダミン;ロキソキサントロン;ロバスタチン;ロキソリビン;ルルトテカン;ルテチウムテキサフィリン;リソフィリン;溶解性ペプチド;マイタンシン;マンノスタチンA;マリマスタート;マソプロコール;マスピン;マトリライシン阻害剤;マトリクスメタロプロティナーゼ阻害剤;メノガリル;メルバロン;メテレリン;メチオニナーゼ;メトクロプラミド;MIF阻害剤;ミフェプリストン;ミルテフォシン;ミリモスチム;不適正二本鎖RNA;マイトグラゾン;マイトラクトール;マイトマイシン類似体;マオトナフィド;マイトトキシン線維芽細胞成長因子−サポリン;マイトキサントロン;モファロテン;モルグラモスチム;単クローン抗体,ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン;モノフォスフォリル脂質A+ミオバクテリア細胞壁sk;モピダモール;多剤耐性遺伝子阻害剤;多発性腫瘍抑制剤1−系治療;マスタード抗癌剤;ミカペロキシドB;マイコバクテリア細胞壁抽出物;ミリアポロン;N−アセチルジアナリン;N−置換ベンズアミド;ナファレリン;ナグレスチップ;ナロキソン+ペンタゾシン;ナパビン;ナフテルピン;ナルトグラスチム;ネダプラチン;ネモルビシン;ネリドロン酸;中性エンドペプチダーゼ;ニルタミド;ニサマイシン;酸化窒素修飾剤;ニトロキシド抗酸化剤;ニトルリン;O6−ベンジルグアニン;オクトレオチド;オキセノン;オリゴヌクレオチド;オナプリストン;オンダンセトロン;オンダンセトロン;オラシン;口腔サイトカイン誘発剤;オルマプラチン;オサテロン;オキサリプラチン;オキサウノマイシン;パクリタキセル;パクリタキセル類似体;パクリタキセル誘導体;パラウアミン;パルミトイルリゾキシン;パミドロン酸;パナキシトリオール;パノミフェン;パラバクチン;パゼリプチン;ペガスパルガーゼ;ペルデシン;ペントサンポリスルフェートソディウム;ペントサチン;ペントロゾール;ペルフルブロン;ペルフォスファミド;ペリルアルコール;フェナジノマイシン;フェニルアセテート;フォスファターゼ阻害剤;ピシバニル;ピロカルピン塩酸塩;ピラルビシン;ピリトレキシム;プラセチンA;プラセチンB;プラスミノーゲン活性化剤阻害剤;白金錯体;白金化合物;白金−トリアミン錯体;ポルフィメルソディウム;ポリフィロマイシン;プレドニソン;プロピルビスアクリドン;プロスタグランジンJ2;プロテアソーム阻害剤;タンパク−A系免疫修飾剤;タンパクキナーゼC阻害剤;タンパクキナーゼC阻害剤,ミクロアルガール;タンパクチロシンフォスフェート阻害剤;プリンヌクレオシドフォルフォリラーゼ阻害剤;プルプリン;ピラゾロアクリジン;ピリドキシレル化ヘモグロビンポリオキシエチレン共役体;raf拮抗薬;ラルチトレキシド;ラモセトロン;rasファルネシルタンパクトランスフェラーゼ阻害剤;ras阻害剤;ras−GAP阻害剤;レテリプチン脱メチル化物;レニウムRe186エチドロネート;リゾキシン;リボザイム;RIIレチナミド;ログレチミド;ロヒツキン;ロムルチド;ロキニメックス;ルビギノンB1;ルボキシル;サフィンゴール;サイントピン;SarCNU;サルコフィトールA;サルグラモスチム;Sdi1擬態;セムスチン;老化誘導阻害剤1;センスオリゴヌクレオチド;シグナルトランスダクション阻害剤;シグナルトランスダクション修飾剤;一本鎖抗原結合タンパク;シゾフィラン;ソブゾキサン;ソディウムボロカプテート;ソディウムフェニルアセテート;ソルベロール;ソマトメジン結合タンパク;ソネルミン;スパルフォシン酸;スピカマイシンD;スピロムスチン;スプレノペンチン;スポンギスタチン1;スクワラミン;幹細胞阻害剤;幹細胞分割阻害剤;スチピアミド;ストメライシン阻害剤;スルフィノシン;超活性血管作用性腸ペプチド拮抗薬;スラジスタ;スラミン;スワインソニン;合成グリコサミノグリカン;タリムスチン;タモキシフェンメチオジド;タウロムスチン;タザロテン;テコガランソディウム;テガフル;テルラピリリウム;テロメラーゼ阻害剤;テモポルフィン;テモゾロミド;テニポシド;テトラクロロデカオキシド;テトラゾミン;タリブラスチン;チオコラリン;スロンボポイエチン;スロンボポイエチン擬態;サイマルファシン;サイモポイエチン受容体作動薬;サイモトリアナン;甲状腺刺激ホルモン;錫エチルエチオプルプリン;チラパザミン;チタノセンビクロリド;トプセンチン;トレミフェン;全能幹細胞因子;翻訳阻害剤;トレチノイン;トリアセチルウリジン;トリシリビン;トリメトレキセート;トリプトレリン;トロピセトロン;ツロステリド;チロシンキナーゼ阻害剤;チルフォスチン;UBC阻害剤;ウベニメックス;尿生殖洞誘導成長阻害因子;ウロキナーゼ受容体拮抗薬;バプレオチド;バリオリンB;ベクター系,赤血球遺伝子治療;ベラレソール;ベラミン;ベルジン;ベルテポルフィン;ビノレルビン;ビンキサルチン;ビタキシン;ボロゾール;ザノテロン;ゼニプラチン;ジラスコルブおよびジノスタチンスチマラマルがあるが、これらに限定されない。
【0091】
本発明の化合物および他の治療薬は、付加的にまたは、より好ましくは相乗的に作用することができる。好ましい態様において、本発明の化合物を含む組成物は、本発明の化合物を含む組成物と異なる組成物または同じ組成物の一部であり得るもう一つの治療薬の投与と共に投与される。もう一つの態様において、本発明の化合物を含む組成物は、もう一つの治療薬の投与の前または投与に続いて投与される。
【0092】
本発明の化合物は、例えば経口、非経口または局所経路により哺乳動物に投与された場合、1日当たり患者の体重1kg当たり約0.01〜約3000mg、好ましくは約0.01〜約1000mgの投与量で一回または分割投与とすることができる。しかしながら、特に、治療される被検体の体重および身体状態(例えば、肝および腎機能)、治療される苦痛、症状の過酷度、投与経路、投与間隔頻度、任意の有害副作用の存在、および利用される特定の化合物に依り、変化が必ず生じる。
【0093】
本発明の化合物は、好ましくは、ヒトORL−1受容体への結合親和性Kiが約500nM以下、100nM以下、50nM以下、20nM以下または5nM以下である。結合親和性Kiは、以下に記載のようにヒトオピオイド受容体様受容体(ORL−1)を発現する組換えHEK−293細胞からの膜を利用するアッセイにおいて当業者により測定することができる。
【0094】
以下の実施例により本発明の種々の態様を説明するが、いかようにも特許請求の範囲を限定するものと解すべきでない。
【実施例1】
【0095】
「5員SO2」頭部群の合成
【0096】
【化28】
[手順]
1,2−フェニレンジアミン1(160g,1.50mol)および4−オキソ−ピペリジン−tert−ブチルエステル2(100g,0.50mol)を攪拌下に1,2−ジクロロエタン(2.0L)に溶解した。酢酸(31.6mL)を添加し、続いて、ソディウムトリアセトキシボロハイドライド(148g,0.70mol)を添加し、得られる混合物を室温で18時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をエーテルと1M酢酸とに分けた。有機層を分離し、1M酢酸(3×)で洗い、続いてソディウムビカーボネート(1×)で洗った。水相を、エーテル(1×)で逆抽出し、併せた有機抽出物をMgSO4で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させてオレンジ色ガムを得た。エーテル/ヘキサン(1:1)600mLを添加し、続いて種付けして結晶化を誘発した。15分後、混合物を濾過し、エーテル/ヘキサン(1:1)300mLで洗って、純3を白色固形物(79.2g,53%)として得た。
【0097】
融点=107.1〜107.6℃
1H−NMR(CDCl3):d1.30(bd,2H),1.40(s,9H),1.95(bd,2H),3.90(bt,2H),3.25(b,2H),3.30(m,1H),3.95(b,2H),6.60〜6.80(m,4H)。
【0098】
ジアミン3(5.4g,18.6mmol)を無水ピリジン(30mL)に溶解した。スルファミド(3.58g,37.2mmol)を添加し、混合物を2時間加熱還流した。混合物を室温まで冷却し、溶媒を蒸発させて乾燥した。残渣をジクロロメタン:メタノール(10:1,500mL)と0.1M塩酸(500mL)とに分け、有機相を分離し、ブライン(500mL)で洗い、MgSO4で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残渣をエチルアセテートと研和して純4を淡桃色固形物(5.15g,79%)として得た。
【0099】
融点=204.7〜205.4℃
1H−NMR(DMSO):d1.30(s,9H),1.80〜1.95(m,4H),2.80(b,2H),3.95(m,2H),4.10(m,1H),6.70〜7.00(m,4H),11.25(bs,1H)。
【0100】
化合物4(5.15g,14.57mmol)を酢酸エチル100mLに懸濁させ、濃塩酸/エチルアセテートの1:1混合物20mLを添加し、懸濁液を室温で2時間攪拌した。混合物を濾過し、濾液をエチルアセテートで洗って純5(HCl塩)を淡桃色固形物(3.82g,91%)として得た。
【0101】
1H−NMR(DMSO)(HCl塩):d2.10(m,2H),2.50(m,2H),3.12(m,2H),3.52(m,2H),4.40(m,1H),5.80(b,1H),6.90〜7.20(m,3H),7.35(m,1H),9.20(b,1H),9.40(b,1H),11.70(b,1H)。
【0102】
元素分析:
C11H15N3O2S.HCl.0.75H20での理論値:C,43.56;H,5.81;N,13.85
実測値:C,43.90;H,5.78;N,13.51
【実施例2】
【0103】
「6員SO2」頭部群の合成
【0104】
【化29】
[手順]
アントラニルアミド6(15.0g,110.1mmol)およびN−ベンジル−4−ピペリドン(20.96g,110.1mmol)を窒素雰囲気下に15分間攪拌して氷酢酸(150mL)に溶解した。ソディウムトリアセトキシボノハイドライド(35.14g,165.8mmol)を少しずつ添加し、得られる混合物を室温で60時間攪拌した。混合物を水中に注ぎ、エチルアセテート(1×)で抽出した。エチルアセテート抽出物を水(3×)で逆抽出した。併せた水性抽出物をソディウムヒドロキシドペレットで慎重にpH12まで塩基性化し、混合物を濾過して白色固形物を得、これをアセトンと研和して7を白色結晶性固形物(19.8g,58%)として得た。
【0105】
融点=249.8〜250.7℃(分解)
リチウムアルミニウムハイドライド(3.58g,96.7mmol)を乾燥ジオキサン50mL中に含む懸濁液に、7(10.0g,32.3mmol)を乾燥ジオキサン100mL中に含む懸濁液を滴下した。得られる混合物を室温で1時間攪拌し、次に一晩加熱還流した。混合物を室温まで冷却し、水で1時間かかって慎重に冷却した。マグネシウムスルフェート(約20g)を添加し、混合物をセライトを通して乾燥し、フィルターケークをジクロロメタンで洗った。濾液をMgSO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣をエーテルと研和して8を白色固形物(6.70g,71%)として得た。
【0106】
融点=116〜118℃
1H−NMR(CDCl3):d1.60(m,2H),2.10(m,2H),2.25(bt,2H),2.85(b,2H),3.40(m,1H),3.60(s,2H),3.91(s,2H),6.63(m,2H),7.05(d,1H),7.20(m,1H),7.25〜7.4(m,5H)。
【0107】
8(7.00g,23.7mmol)をピリジン50mL中に含む溶液に、スルファミド(4.55g,47.4mmol)を添加し、得られる溶液を18時間加熱還流した。室温まで冷却後、混合物を蒸発させて褐色ガムを得た。これをクロロホルムと1Mポタシウムカーボネート溶液とに分け、有機相を分離した。水相をクロロホルム(2×)で抽出し、併せた有機抽出物をMgSO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣をクロマトグラフィーに付して淡黄色泡状物(6.00g)を得た。これをエチルアセテート60mLに溶解し、濃塩酸:酢酸エチルの1:1混合物4mLを添加した。混合物を、完全な結晶化が生じるまで30分間放置した。混合物を濾過し、固形物をエチルアセテートで洗って9を白色結晶性固形物(6.28g,67%)として得た。
【0108】
融点=248〜249.9℃
1H−NMR(DMSO)(HCl塩):d2.05(m,2H),2.32(m,2H),3.12(m,2H),3.40(b,2H),4.30(b,3H),4.45(b,2H),7.10〜7.30(m,4H),7.40〜7.60(m,5H),7.85(m,1H)。
【0109】
化合物9(4.0g,11mmol)を、メタノール/水(3:1)100mL中にて、Pd/Cで24時間水素化した。濾過および蒸発させて残渣を得、これをエチルアセテート/メタノール(1:1)と研和して純10を白色結晶性固形物(2.72g,89%)として得た。
【0110】
MS:m/z268.1(M+1)
1H−NMR(CDCl3)(HCl塩):d2.00(m,4H),2.70(m,2H),3.2(m,2H),4.15(m,1H)4.52(s,2H),7.15〜7.35(m,5H)。
【0111】
元気分析:
C12H17N3O2S.HCl.0.4H20としての計算値:C,46.34;H,6.09;N,13.51
実測値:C,46.36;H,5.88;N,13.37
【実施例3】
【0112】
「5員SO2」および「6員SO2」頭部群への尾部群の結合
以下の手順により尾部群を頭部群に結合させた。
【0113】
【化30】
[アルキル化のための一般的手順]
アミン(1当量)およびトリエチルアミン(1当量)をジメチルホルムアミド中に含む溶液に、アルキルブロミドまたはクロリド1当量を1回で投与した。混合物を攪拌し、80℃で一晩加熱した。TLCが反応完了を示した。反応液を、水の添加により急冷し、続いて1N NaOHを加えてpH10にした。混合物をEt2Oで2回抽出した。併せた有機抽出物を、ポタシウムカーボネートで乾燥し、溶媒を蒸発させ、続いてクロマトグラフィーに付して純生成物を得た。
【0114】
[還元的アミノ化の一般的手順]
ケトンまたはアルデヒド(1当量)、アミン(1当量)および酢酸(1当量)をメタノール中に含む混合物に、ソディウムシアノボロハイドライド(1.4当量)を一回で添加した。混合物を室温で一晩攪拌した。TLCが反応完了を示した。反応液を、水の添加により急冷し、続いて1N NaOHを加えてpH10にした。混合物をEt2Oで2回抽出した。併せた有機抽出物を、ポタシウムカーボネートで乾燥し、溶媒を蒸発させ、続いてクロマトグラフィーに付して純生成物を得た。
【0115】
説明した一般的手順を用いて尾部群を結合させることにより以下の化合物を調製した:
1−[1−(ナフス−2−イル−メチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
LC:93.2%
MS:m/z 394.2(M+1)
1H NMR(DMSO):d1.95(b,2H),2.22(m,2H),2.40(b,2H),3.10(m,2H),3.80〜4.00(b,3H),6.60〜6.80(m,4H),7.50(m,3H),7.90(m,4H),10.8(b,1H)。
【0116】
1−[1−(p−フェニルベンジル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
LC:96.4%
MS:m/z 420.6(M+1)
1H−NMR(CDCl3):d2.07(m,2H),2.30(m,2H),2.48(m,2H),3.15(m,2H),3.65(s,2H),3.90(m,1H),6.78〜6.95(m,4H),7.30〜7.60(m,9H)。
【0117】
1−[1−(3,3−ビス(フェニル)プロピル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
LC:100%
MS:m/z 448.2(M+1)
1H−NMR(DMSO):d2.00(b,2H),2.20〜2.40(m,4H),2.60〜2.85(m,4H),3.20〜3.50(m,2H),3.90(bt,1H),4.00(t,1H),6.40〜6.60(m,4H),7.18(m,2H),7.25〜7.40(m,8H)。
【0118】
1−[1−(p−ベンジロキシベンジル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
LC:98%
MS:m/z 450.7(M+1)
1H−NMR(CDCl3):d2.23(m,2H),2.75(m,2H),2.90(m,2H),3.62(s,2H),3.85(m,2H),4.12(m,1H),5.10(s,2H),6.90〜7.48(m,13H)。
【0119】
1−[1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
LC:100%
MS:m/z 384.6(M+1)
1H−NMR(DMSO−d6):d1.20〜2.60(m,10H),2.75〜3.10(m,5H),3.90(m,1H),6.40(b,2H),6.55(b,2H),7.10(b,4H)。
【0120】
1−[1−(4−プロピルシクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
LC:92.7%
MS:m/z 378.3(M+1)
1H−NMR(DMSO−d6):d0.85(t,3H),1.15(m,1H),1.30(m,4H),1.35〜1.55(m,2H),1.55〜1.65(m,4H),1.70(b,1H),1.85(b,1H),1.90〜2.10(m,2H),2.35〜2.50(b,2H),3.00(b,3H),3.55(b,2H),3.92(m,1H),6.30(m,2H),6.50(m,2H),10.1(b,1H)。
【0121】
1−[1−(5−メチルヘクス−2−イル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
LC:100%
MS:m/z 352.3(M+1)
1H−NMR(DMSO):d0.85(m,6H),1.10〜1.30(m,6H),1.40(m,1H),1.50(m,1H),1.70(b,1H),2.05(bd,2H)2.45(m,2H),2.90〜3.20(m,3H),3.90〜4.10(m,2H),6.30(m,2H),6.50(m,2H)。
【0122】
1−[1−(デカヒドロ−2−ナフチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
LC:95%
MS:m/z 390.7(M+1)
1H−NMR(DMSO−d6):d0.8〜2.10(m,20H),2.90〜3.60(m,5H),3.95(m,1H),6.30(b,2H),6.50(b,2H)。
【0123】
1−[1−(シクロオクチルメチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
LC:100%
MS:m/z 364.3(M+1)
1H−NMR(DMSO−d6):d1.30〜2.10(m,18H),2.35〜2.55(m,2H),2.90〜3.40(m,3H),4.00(m,1H),6.30(m,2H),6.50(m,2H)。
【0124】
1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
LC:95.1%
MS:m/z 378.3(M+1)
1H−NMR(DMSO−d6):d0.80〜0.95(m,6H),1.03(b,1H)1.15(m,1H),1.30〜1.50(m,2H),1.55から1.90(m,6H),2.05(b,2H),2.30〜2.50(m,2H),2.80〜3.20(b,3H),3.40〜3.60(b,2H),3.95(m,1H),6.38(m,2H),6.45(m,2H),7.00(b,1H)。
【0125】
1−[1−(1,3−ジヒドロインデン−2−イル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
LC:96.5%
MS:m/z 370.6(M+1)
1H−NMR(DMSO−d6):d2.00(b,2H),2.30(m,2H),2.70(m,2H),3.10(m,2H),3.20〜3.60(m,5H),3.90(m,1H),6.40〜6.65(m,4H),7.10〜7.30(m,4H)。
【0126】
1−[1−(シクロオクチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
LC:100%
MS:m/z 392.7(M+15)
1H−NMR(MeOH):d1.30〜1.80(m,14H),2.05(m,1H),2.22(m,2H),2.50(m,2H),2.85(m,2H),3.00(m,2H),3.60(m,2H),4.30(m,1H),4.50(s,2H),7.10〜7.40(m,4H)。
【0127】
1−[1−(ベンジル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
1H−NMR(DMSO−d6):d2.05(m,2H),2.32(m,2H),3.12(m,2H),3.40(b,2H),4.30(b,3H),4.45(b,2H),7.10〜7.30(m,4H),7.40〜7.60(m,5H),7.85(m,1H)。
【0128】
1−[1−(ナフス−2−イル−メチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
LC:100%
MS:m/z 408.3(M+1)
1H−NMR(CDCl3):d1.95(b,2H),2.20(m,4H),3.05(m,2H),3.70(s,2H),4.10(m,1H),4.50(s,2H),7.10(m,2H),7.20(m,1H),7.30(m,1H),7.45(m,3H),7.75(s,1H),7.85(m,3H)。
【0129】
1−[1−(p−フェニルベンジル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
LC:92.3%
MS:m/z 434.1(M+1)
1H−NMR(CDCl3):d1.95〜2.30(m,6H),3.10(b,2H),3.65(s,2H),4.10(M,1H),4.50(s,2H),7.10〜7.70(m,13H)。
【0130】
1−[1−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,b]−シクロヘプタン−5−イル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
LC:100%
MS:m/z 482.2
1H−NMR(DMSO):d1.75(b,4H),1.92(m,2H),2.60〜2.80(m,4H),3.82(m,3H),4.00(s,1H),4.30(s,2H),7.00〜7.40(M,12H)。
【0131】
1−[1−(3,3−ビス(フェニル)プロピル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
LC:100%
MS:m/z 461.7
1H−NMR(DMSO):d1.75〜2.00(m,6H),2.17(b,4H),2.82(m,2H),3.85(m,1H),3.95(m,1H),4.35(s,2H),7.05〜7.20(m,5H),7.22〜7.35(m,9H)。
【0132】
1−[1−(p−ベンジロキシベンジル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
LC:100%
MS:m/z 464(M+1)
1H−NMR(CDCl3):d1.90(m,2H),2.10(m,4H),2.98(m,2H),3.45(s,2H),4.10(m,1H),4.45(s,2H),5.10(s,2H),6.90(d,2H),7.10〜7.50(m,11H)
1−[1−(1,2,3,4−テトラヒドロナフチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
LC:100%
MS:m/z 398.5(M+1)
1H−NMR(MeOH−d4):d1.75〜3.45(m,14H),3.60(m,1H),4.30(m,1H),4.50(s,2H),7.10〜7.40(m,8H)
1−[1−(4−プロピルシクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
LC:95.1%
MS:m/z 391.9
1H NMR(CDCl3):d0.90(m,4H),1.20(m,1H),1.30(m,5H),1.60〜1.95(m,6H),2.00(m,2H),2.17(m,2H),2.30〜2.50(m,3H),3.20(m,2H),4.10(m,1H),4.50(s,2H),7.15(m,2H),7.23(d,1H),7.35(t,1H)。
【0133】
1−[1−(5−メチルヘクス−2−イル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
LC:77.0%
MS:m/z 366.2(M+1)
1H−NMR(CDCl3):d0.85(d,6H),0.95(d,3H),1.15〜2.15(m,9H),2.22〜2.60(m,3H),2.90(m,2H),4.01(m,1H),4.50(s,2H),7.08〜7.40(m,4H)。
【0134】
1−[1−(ノルボルナン−2−イル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
LC:100%
MS:m/z 362.6(M+1)
1H−NMR(CDCl3):d1.10(m,1H),1.40〜1.75(m,6H),2.05(m,1H),2.15(m,2H),2.30〜2.55(m,3H),2.60(b,1H),2.80(m,2H),3.10(m,1H),3.51(m,2H),4.25(m,1H),4.50(s,2H),7.20〜7.40(m,4H)。
【0135】
1−[1−(デカヒドロ−2−ナフチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
LC:100%
MS:m/z 404.2(M+1)
1H−NMR(DMSO):d1.15〜1.78(m,16H),1.85(m,1H),1.90〜2.10(m,3H),2.32(m,2H),2.51(m,1H),2.98(m,2H),4.05(m,1H),4.50(s,2H),7.10〜7.35(m,4H)。
【0136】
1−[1−(シクロオクチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
LC:96.0%
MS:m/z 378.5(M+1)
1H−NMR(MeOH):d1.5〜2.05(m,14H),2.30(m,2H),2.50(m,2H),3.30(m,2H),3.52(m,3H),4.35(m,1H),4.50(s,2H),7.10〜7.40(m,4H)。
【0137】
1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
LC:100%
MS:m/z 392.2(M+1)
1H−NMR(CDCl3):d0.90(m,5H),1.12(m,1H),1.25(m,2H),1.47(b,2H),1.65(m,2H),1.80〜2.00(m,3H),2.18(m,3H),2.54(m,2H),3.08(m,3H),3.50(m,2H),4.29(m,1H),4.53(s,2H),7.10〜7.30(m,3H),7.40(t,1H)。
【0138】
1−[1−(1,3−ジヒドロインデン−2−イル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
LC:100%
MS:m/z 384.3(M+1)
1H−NMR(DMSO):d1.78〜2.10(m,6H),2.70(m,2H),2.90〜3.10(m,5H),3.89(m,1H),4.35(s,2H),7.00〜7.25(m,8H)。
【0139】
3−ブチル−1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
LC:100%
MS:448.4
H−NMR(DMSO):7.35t(1H);7.11〜7.23m(3H);6.60s(2H);4.48s(2H);3.88〜3.97m(1H);3.25d(2H);2.95t(2H);2.41bs(1H);2.25bs(2H);1.87m(4H);1.65m(7H);1.51m(2H);1.33m(4H);0.88t(3H);0.81d(6H)
3−アセトアミド−1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
LC:100%
MS:449.2
H−NMR(CDCl3):7.48s(1H);7.25〜7.33m(3H);6.55s(2H);4.51s(2H);3.90m(1H);3.56s(2H);3.18d(2H);2.45bs(1H);2.33bs(2H);1.75〜1.95m(4H);1.50〜1.68m(6H);1.44m(1H);1.33m(1H);1.12m(1H);0.78d(6H)
3−(2−メタンスルホンアミド)−1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
LC:100%
MS:513.2
H−NMR(DMSO):7.09〜7.30m(4H);6.58s(2H);4.54s(2H);4.46d(2H);3.99m(4H);3.12m(5H);2.88s(3H);2.33bs(3H);1.98s(3H);1.89m(5H);1.34m(6H);1.18m(4H);1.16t(2H);0.82d(6H)
3−メトキシカルボニルメチル−1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
LC:100%
MS:464.2
H−NMR(DMSO):7.41m(1H);7.33m(3H);6.67s(4H);4.65s(2H);3.95s(3H);3.65s(3H);2.49m(1H);2.38m(2H);2.05m(2H);1.77m(2H);1.56m(6H);1.35m(2H);1.35m(2H);1.25m(1H);0.80d(6H)
3−シアノメチル−1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
LC:100%
MS:431.3
H−NMR(DMSO):7.10〜7.48m(4H);4.60s(2H);4.45s(2H);3.77m(1H);2.91d(2H);2.25m(1H);1.90t(2H);1.85d(2H);1.50〜1.66m(7H);1.21〜1.44m(5H);1.07m(1H);0.82d(6H)
3−(2−ヒドロキシエチル)−1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
LC:100%
MS:436.2
H−NMR(CDCl3):7.38t(1H);7.22m(3H);6.67s(2H);4.55s(2H);3.95m(1H);3.62m(2H);3.11m(4H);2.44bs(1H);2.35bs(2H);1.85bs(4H);1.55〜1.65m(5H);1.48m(2H);1.33m(2H);1.12m(1H);0.82d(6H)
3−ブトキシカルボニルメチル−1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
LC:100%
MS:506.2
H−NMR(DMSO):7.31m(1H);7.22m(3H);4.50s(2H);3.71s(3H);2.90d(2H);2.22m(1H);1.98t(2H);1.80d(2H);1.50〜1.70(4H);1.44〜1.58(12H);1.28m(5H);1.01m(1H);0.81d(6H)
本発明の式(I)または(IA)の範囲の他の化合物は同様の技術により合成することができる。
【実施例4】
【0140】
好ましい化合物のORL1受容体におけるノシセプチン親和性を、以下のアッセイにより得た。
【0141】
細胞を氷冷低張緩衝液(2.5mM MgCl2、50mM HEPES、pH7.4)(10ml/10cm皿)に溶解し、続いて組織グラインダー/テフロン乳棒で均質化することにより、ヒトオピオイド受容体様受容体(ORL−1)(Receptor Biology)を発現する組換えHEK−293細胞からの膜を調製した。膜を、30000×gにて4℃で15分間遠心分離することにより集め、ペレットを低張緩衝液中に再懸濁して最終濃度1〜3mg/mlにした。標準としてウシ血清アルブミンを用い、BioRadタンパクアッセイ試薬を用いて、タンパク濃度を決めた。少量のORL−1受容体膜を−80℃で貯蔵した。
【0142】
機能的SGTPgS結合アッセイを以下のように行った。氷上の結合緩衝液(100mM NaCl、10mM MgCl2、20mM HEPES、pH7.4)に、最終濃度で0.066mg/mlのORL−1膜タンパク、10mg/mlのサポニン、3mMのGDPおよび0.20nMの[35S]GTPgSを順次添加することにより、ORL−1膜溶液を調製した。調製された膜溶液(190ml/ウエル)を、DMSO中で調製された作動薬の20倍濃縮貯蔵溶液10mlを含む96浅ウエルポリプロピレンプレートに移した。プレートを、室温で振とう下に30分間インキュベートした。96ウエル組織ハーベスタ(Brandel)を用いて96−ウエルUnifilter GF/Bフィルタープレート(Packard)上で迅速に濾過することにより反応を停止し、続いて氷冷結合緩衝液(10mM NaH2PO4、10mM Na2HPO4、pH7.4)200mlで3回濾過洗浄した。続いてフィルタープレートを50℃で2〜3時間乾燥した。50ml/ウエルシンチレーションカクテル(BetaScint;Wallac)を添加し、プレートをPackard Top−Countで1分/ウエルの割合でカウントした。
【0143】
データを、GraphPad PRISMO,v.3.0において曲線あてはめ関数を用いて分析し、結果を以下の表1に示す。
【0144】
【表1】
【実施例5】
【0145】
キノリン頭部群の合成
【0146】
【化31】
[手順]
化合物1(5g,25.1mmol)をMeOH125mL中に含む溶液に、室温で、NaBH4(1.9g,50.2mmol)を少しずつ添加し、反応混合物を2時間攪拌した。混合物を蒸発させて乾燥し、飽和NH4Cl溶液を添加した。混合物をEtOAc(5X)で抽出した。併せた有機抽出物をK2CO3で乾燥し、濾過し減圧下に蒸発させて粗生成物2を白色固形物として得た。この材料を、さらに精製することなく次の工程において直接用いた。
【0147】
1H−NMR(CDCl3):d1.40〜1.55(m,11H),1.85(m,2H),3.00(m,2H),3.85(m,3H)。
【0148】
2(5.05g,25.1mmol)をTHF50mL中に含む溶液に、0℃にし、Et3N(5.25mL,37.6mmol)およびCH3SO2Cl(2.14mL,27.6mmol)を添加した。反応液を室温で2時間攪拌した。得られる混合物をエーテルで希釈し、飽和NH4Cl溶液(3×)で洗い、MgSO4で乾燥し、蒸発させて粗生成物を固形物として得た。ヘキサンと研和して3を淡白色固形物(6.30g,2段階で90%)として得た。
【0149】
1H−NMR(CDCl3):d1.45(s,9H),1.80(m,2H),1.95(m,2H),3.02(s,3H),3.30(m,2H),3.72(m,2H),4.90(m,1H)。
【0150】
化合物4(5.00g,34.0mmol)をキシレン500mL中に含む溶液に、NaH(1.63g,40.8mmol)を室温で添加した。添加後、混合物を2時間加熱還流した。室温まで冷却後、3(11.39g,40.8mmol)を1回で添加した。反応混合物を穏やかに還流するまで加熱し、20時間維持した。冷却した溶液をブラインとEtOAcとに分けた。層を分離し、水層をEtOAc(1×)で抽出した。併せた有機抽出物をMgSO4で乾燥し、濾過し、蒸発させて粗5を油状物として得、これをさらに精製することなく次の工程で直接用いた。
【0151】
HClをEtOAc(150ml,1:10)中に含む混合物を室温で化合物5(11.2g、34.0mmol)を添加した。反応をTLCでモニターした。反応が完了したとき、水およびEtOAdを添加し、層を分離し、水相をEtOAc(1×)で洗浄した。有機洗浄液を廃棄し、水層をK2CO3で塩基性化し、EtOAc(3×)で抽出した。有機抽出物をMgSO4で乾燥し、濾過し、蒸発させて粗生成物を得、これをカラムクロマトグルフィーにより精製して6(4.30g,2段階で55%)を透明ガラスとして得た。
【0152】
1H−NMR(CDCl3):d1.75(m,2H),2.47〜2.88(m,8H),3.20(m,2H),4.35(m,1H),7.02(m,1H),7.12〜7.25(m,3H)。
【実施例6】
【0153】
尾部群の結合
以下の手順に従って尾部群をキノリン頭部群に結合させた。
【0154】
【化32】
[アルキル化のための一般的手順]
アミン(1当量)およびトリエチルアミン(1当量)をジメチルホルムアミド中に含む溶液に、アルキルブロミドまたはクロリド1当量を1回で投与した。混合物を攪拌し、80℃で一晩加熱した。TLCが反応完了を示した。反応液を、水の添加により急冷し、続いて1N NaOHを加えてpH10にした。混合物をEt2Oで2回抽出した。併せた有機抽出物を、ポタシウムカーボネートで乾燥し、溶媒を蒸発させ、続いてクロマトグラフィーに付して純生成物を得た。
【0155】
[還元的アミノ化の一般的手順]
ケトンまたはアルデヒド(1当量)、アミン(1当量)および酢酸(1当量)をメタノール中に含む混合物に、ソディウムシアノボロハイドライド(1.4当量)を一回で添加した。混合物を室温で一晩攪拌した。TLCが反応完了を示した。反応液を、水の添加により急冷し、続いて1N NaOHを加えてpH10にした。混合物をEt2Oで2回抽出した。併せた有機抽出物を、ポタシウムカーボネートで乾燥し、溶媒を蒸発させ、続いてクロマトグラフィーに付して純生成物を得た。
【0156】
説明した一般的手順を用いて尾部群を結合させることにより以下の化合物を調製した:
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(ナフス−2−イル−メチル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
LC:97.4%
MS:m/z 371.2(M+1)
1H−NMR(CDCl3):d1.70(m,2H),2.20(m,2H),2.55(m,2H),2.68(m,2H),2.82(m,2H),3.05(b,2H),3.70(s,2H),4.32(m,1H),7.02(m,1H),7.15(d,1H),7.20〜7.30(m,2H),7.42(m,2H),7.51(d,1H),7.75(s,1H),7.85(m,3H)。
【0157】
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(p−フェニルベンジル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
LC:100%
MS:m/z 397.2(M+1)
1H−NMR(CDCl3):d1.75(b,2H),2.20(m,2H),2.60(m,2H),2.72(m,2H),2.85(m,2H),3.08(b,2H),3.62(s,2H),4.35(m,1H),7.00〜7.70(m,13H)。
【0158】
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−[4,4−ビス(4−フルオロフェニル)ブチル]−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
LC:93.6%
MS:m/z 475.3(M+1)
1H−NMR(CDCl3):d1.50(m,2H),1.75(m,2H),2.05(m,4H),2.4(m,2H),2.65(m,4H),2.80(m,2H),3.01(m,2H),3.90(t,1H),4.35(m,1H),6.90〜7.35(m,12H)。
【0159】
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(p−ベンジロキシベンジル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
LC:100%
MS:m/z 427.2(M+1)
1H−NMR(CDCl3):d1.75(m,2H),2.10(m,2H),2.78〜2.90(m,4H),2.85(m,2H),3.05(m,2H),3.50(s,2H),4.40(m,1H),5.05(s,2H),7.00〜7.60(m,13H)。
【0160】
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
LC:98.8%
MS:m/z 361.2(M+1)
1H−NMR(CDCl3):d1.88〜2.12(m,3H),2.45(m,1H),2.65(m,2H),2.80〜2.35(m,8H),3.50〜3.75(m,3H),3.90(m,2H),4.80(m,1H),7.05〜7.55(m,8H)。
【0161】
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(4−プロピル−シクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
LC:100%
MS:m/z 355.2(M+1)
1H−NMR(CDCl3):d0.80〜2.25(m,18H),3.55〜3.70(m,2H),2.85〜3.30(m,6H),3.45〜3.80(m,4H),7.00〜7.50(m,4H)。
【0162】
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(5−メチルヘクス−2−イル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
LC:100%
MS:m/z 329.6(M+1)
1H−NMR(CDCl3):d0.95(m,6H),1.25〜1.35(m,3H),1.42(d,3H),1.53〜1.70(m,2H),2.10(m,2H),3.60(m,2H),2.85〜3.55(m,12H),7.05〜7.40(m,4H)。
【0163】
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(ノルボルナン−2−イル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
LC:100%
MS:m/z 325.2(M+1)
1H−NMR(CDCl3):d1.22(m,1H),1.40〜1.65(m,5H),1.80〜2.10(m,5H),2.30(b,1H),2.50(m,2H),2.61(b,1H),2.85(m,2H),2.90〜3.20(m,4H),3.50(m,2H),4.45(m,1H),7.02(t,1H),7.22(d,1H),7.28〜7.40(m,2H)。
【0164】
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(デカヒドロ−2−ナフチル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
LC:100%
MS:m/z 367.2(M+1)
1H−NMR(CDCl3):d1.20〜2.15(m,12H),3.63(m,2H),2.85〜3.75(m,14H),4.25〜4.45(m,2H),7.05〜7.45(m,4H)。
【0165】
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]−シクロヘプテン−5−イル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
LC:100%
1H−NMR(CDCl3):d1.62(b,2H),2.00(m,2H),2.51〜2.70(m,4H),3.85(m,6H),4.00(s,1H),4.05〜4.25(m,3H),7.00〜7.30(m,12H)。
【0166】
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(3,3−ジフェニルプロピル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
LC:99.3%
MS:m/z 425.3(M+1)
1H−NMR(CDCl3):d1.70(b,2H),2.05(m,2H),2.30(m,4H),2.55〜2.70(m,4H),2.80(m,2H),3.02(b,2H),4.02(m,1H),4.30(m,1H),7.00(m,1H),7.12〜7.35(m,13H)。
【0167】
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(シクロオクチルメチル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
LC:100%
MS:m/z 341.2(M+1)
1H−NMR(CDCl3):d1.36〜1.76(m,11H),1.78〜1.89(m,2H),1.92〜1.95(m,2H),1.98〜2.09(m,2H),2.58〜2.62(m,2H),2.79〜2.82(m,2H),3.00〜3.08(m,3H),3.28〜3.42(m,3H),4.90〜4.98(m,1H),7.05(t,1H),7.14(d,1H),7.40(d,1H),7.51(t,1H)。
【0168】
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−[4−(1−メチルエチル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
LC:100%
MS:m/z 355.2(M+1)
1H−NMR(CDCl3):d0.90〜1.05(m,6H),1.05〜2.30(m,13H),2.60(m,2H),2.80〜3.80(m,6H),4.35(m,2H),4.55(m,1H),7.05〜7.45(m,4H)。
【0169】
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(1,3−ジヒドロインデン−2−イル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
LC:90.4%
MS:m/z 347.2(M+1)
1H−NMR(CDCl3):d1.90(b,2H),2.60(m,2H),2.70〜3.00(m,6H),3.25(m,4H),3.40(b,2H),3.80(m,1H),4.70(m,1H),7.00〜7.40(m,8H)。
【0170】
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(シクロオクチルメチル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
LC:100%
MS:m/z 355.3(M+1)
1H−NMR(CDCl3):d1.15〜1.28(m,2H),1.39〜1.78(M,15H),1.98〜2.10(m,4H),2.51〜2.68(m,4H),2.79(t,2H),2.98(d,2H),4.21〜4.31(m,1H),6.95〜7.01(m,1H),7.11〜7.14(m,1H),7.20〜7.24(m,2H)。
【0171】
本発明の式(II)または(IIA)の範囲の他の化合物は同様の技術により合成することができる。
【実施例7】
【0172】
好ましい化合物のORL1受容体におけるノシセプチン親和性を、以下のアッセイにより得た。
【0173】
細胞を氷冷低張緩衝液(2.5mM MgCl2、50mM HEPES、pH7.4)(10ml/10cm皿)に溶解し、続いて組織グラインダー/テフロン乳棒で均質化することにより、ヒトオピオイド受容体様受容体(ORL−1)(Receptor Biology)を発現する組換えHEK−293細胞からの膜を調製した。膜を、30000×gにて4℃で15分間遠心分離することにより集め、ペレットを低張緩衝液中に再懸濁して最終濃度1〜3mg/mlにした。標準としてウシ血清アルブミンを用い、BioRadタンパクアッセイ試薬を用いて、タンパク濃度を決めた。少量のORL−1受容体膜を−80℃で貯蔵した。
【0174】
機能的SGTPgS結合アッセイを以下のように行った。氷上の結合緩衝液(100mM NaCl、10mM MgCl2、20mM HEPES、pH7.4)に、最終濃度で0.066mg/mlのORL−1膜タンパク、10mg/mlのサポニン、3mMのGDPおよび0.20nMの[35S]GTPgSを順次添加することにより、ORL−1膜溶液を調製した。調製された膜溶液(190ml/ウエル)を、DMSO中で調製された作動薬の20倍濃縮貯蔵溶液10mlを含む96浅ウエルポリプロピレンプレートに移した。プレートを、室温で振とう下に30分間インキュベートした。96ウエル組織ハーベスタ(Brandel)を用いて96−ウエルUnifilter GF/Bフィルタープレート(Packard)上で迅速に濾過することにより反応を停止し、続いて氷冷結合緩衝液(10mM NaH2PO4、10mM Na2HPO4、pH7.4)200mlで3回濾過洗浄した。続いてフィルタープレートを50℃で2〜3時間乾燥した。50ml/ウエルシンチレーションカクテル(BetaScint;Wallac)を添加し、プレートをPackard Top−Countで1分/ウエルの割合でカウントした。
【0175】
データを、GraphPad PRISMO,v.3.0において曲線あてはめ関数を用いて分析し、結果を以下の表2に示す。
【0176】
【表2】
【実施例8】
【0177】
化合物のμ受容体における親和性を以下のアッセイに従って得た:
氷上の結合緩衝液(100mM NaCl、10mM MgCl2、20mM HEPES、pH7.4)に、最終濃度で0.075μg/μlの所望の膜タンパク、10μg/mlのサポニン、3μMのGDPおよび0.20nMの[35S]GTPγSを順次添加することにより、Muオピオイド受容体膜溶液を調製した。調製された膜溶液(190μl/ウエル)を、DMSO中で調製された作動薬の20倍濃縮貯蔵溶液10μlを含む96浅ウエルポリプロピレンプレートに移した。プレートを、室温で振とう下に30分間インキュベートした。96ウエル組織ハーベスタ(Brandel)を用いて96−ウエルUnifilter GF/Bフィルタープレート(Packard)上で迅速に濾過することにより反応を停止し、続いて氷冷結合緩衝液(10mM NaH2PO4、10mM Na2HPO4、pH7.4)200μlで3回濾過洗浄した。続いてフィルタープレートを50℃で2〜3時間乾燥した。50ml/ウエルシンチレーションカクテル(MicroScint;Packard)を添加し、プレートをPackard Top−Countで1分/ウエルの割合でカウントした。
【0178】
データを、GraphPad PRISMO,v.3.0において曲線あてはめ関数を用いて分析し、結果を以下の表3に示す。
【0179】
【表3】
Claims (62)
- 下記式(I)で示される化合物:
Wは、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキル、C3-12シクロアルキルC1-4アルキル−、C1-10アルコキシ、C3-12シクロアルコキシ−、1〜3個のハロゲンで置換されたC1-10アルキル、1〜3個のハロゲンで置換されたC3-12シクロアルキル、1〜3個のハロゲンで置換されたC3-12シクロアルキルC1-4アルキル−、1〜3個のハロゲンで置換されたC1-10アルコキシ、1〜3個のハロゲンで置換されたC3-12シクロアルコキシ−、−COOV1、−C1-4COOV1、−CH2OH、−SO2N(V1)2、ヒドロキシC1-10アルキル−、ヒドロキシC3-10シクロアルキル−、シアノC1-10アルキル−、シアノC3-10シクロアルキル−、−CON(V1)2、NH2SO2C1-4アルキル−、NH2SOC1-4アルキル−、スルホニルアミノC1-10アルキル−、ジアミノアルキル−、−スルホニルC1-4アルキル、6員ヘテロ環式環、6員ヘテロ芳香族環、6員ヘテロ環式C1-4アルキル−、6員ヘテロ芳香族C1-4アルキル−、6員芳香族環、6員芳香族C1-4アルキル−、オキソまたはチオで任意に置換された5員ヘテロ環式環、5員ヘテロ芳香族環、オキソまたはチオで任意に置換された5員ヘテロ環式C1-4アルキル−、5員ヘテロ芳香族C1-4アルキル−、−C1-5(=O)W1、−C1-5(=NH)W1、−C1-5NHC(=O)W1、−C1-5NHS(=O)2W1、−C1-5NHS(=O)W1、ここでW1は水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキル、C1-10アルコキシ、C3-12シクロアルコキシ、−CH2OH、アミノ、C1-4アルキルアミノ−、ジC1-4アルキルアミノ−、または1〜3個の低級アルキルで任意に置換された5員ヘテロ芳香族環である;
ここで、各V1は、独立して、H、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、ベンジルおよびフェニルより選択され;
Qは、5〜8員シクロアルキル、5〜8員ヘテロ環式または6員芳香族もしくはヘテロ芳香族基であり;
各nは独立して0〜3の整数であり;
A、BおよびCは、独立して、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキル、C1-10アルコキシ、C3-12シクロアルコキシ、−CH2OH、−NHSO2、ヒドロキシC1-10アルキル−、アミノカルボニル−、C1-4アルキルアミノカルボニル−、ジC1-4アルキルアミノカルボニル−、アシルアミノ−、アシルアミノアルキル−、アミド、スルホニルアミノC1-10アルキル−である、またはA〜Bは一緒になってC2-6橋を形成する、またはB〜Cは一緒になってC3-7橋を形成する、またはA〜Cは一緒になってC1-5橋を形成することができ;
Zは、結合、直鎖または分岐C1-6アルキレン、−NH−、−CH2O−、−CH2NH−、−CH2N(CH3)−、−NHCH2−、−CH2CONH−、−NHCH2CO−、−CH2CO−、−COCH2−、−CH2COCH2−、−CH(CH3)−、−CH=、−O−および−HC=CH−からなる群より選択され、ここで、炭素および/または窒素原子は、1個または2個以上の低級アルキル、ヒドロキシ、ハロまたはアルコキシ基で置換されまたは置換されていない;
R1は、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキル、C2-10アルケニル、アミノ、C1-10アルキルアミノ、C3-12シクロアルキルアミノ−、−COOV1、−C1-4COOV1、シアノ、シアノC1-10アルキル−、シアノC3-10シクロアルキル−、NH2SO2−、NH2SO2C1-4アルキル、NH2SOC1-4アルキル−、アミノカルボニル−、C1-4アルキルアミノカルボニル−、ジC1-4アルキルアミノカルボニル−、ベンジル、C3-12シクロアルケニル−、単環式、二環式もしくは三環式アリールまたはヘテロアリール環、ヘテロ単環式環、ヘテロ二環式環系、および式(III)で示されるスピロ環系からなる群より選択され:
R2は、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキルおよびハロゲンからなる群より選択され、前記アルキルまたはシクロアルキルは、任意に、オキソ、アミノ、アルキルアミノまたはジアルキルアミノ基で置換されている。))
または薬学的に許容できるその塩またはその溶媒和物。 - Qがフェニルまたは、1〜3個の窒素原子を含む6員ヘテロ芳香族基である請求項1に記載の化合物。
- Wが、−CH2C(=O)NH2、−C(NH)NH2、ピリジルメチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フラニルメチル、−C(=O)CH3、−CH2CH2NHC(=O)CH3、−SO2CH3、CH2CH2NHSO2CH3、フラニルカルボニル−、メチルピロリルカルボニル−、ジアゾールカルボニル−、アゾールメチル−、トリフルオロエチル、ヒドロキシエチル−、シアノメチル−、オキソ−オキサゾールメチル−またはジアゾールメチル−である請求項1に記載の化合物。
- ZR1が、シクロヘキシルエチル−、シクロヘキシルメチル−、シクロペンチルメチル−、ジメチルシクロヘキシルメチル−、フェニルエチル−、ピロリルトリフルオロエチル−、チエニルトリフルオロエチル−、ピリジルエチル−、シクロペンチル−、シクロヘキシル−、メトキシシクロヘキシル−、テトラヒドロピラニル−、プロピルピペリジニル−、インドリルメチル−、ピラゾイルペンチル−、チアゾリルエチル−、フェニルトリフルオロエチル−、ヒドロキシヘキシル−、メトキシヘキシル−、イソプロポキシブチル−、ヘキシル−またはオキソカニルプロピル−である請求項1に記載の化合物。
- ZR1またはWの少なくとも一方が、−CH2COOV1、テトラゾリルメチル−、シアノメチル−、NH2SO2メチル−、NH2SOメチル−、アミノカルボニルメチル−、C1-4アルキルアミノカルボニルメチル−またはジC1-4アルキルアミノカルボニルメチル−である請求項1に記載の化合物。
- ZR1が、プロピルの3炭素において、−COOV1、テトラゾリルC0-4アルキル−、シアノ−、アミノカルボニル−、C1-4アルキルアミノカルボニル−またはジC1-4アルキルアミノカルボニル−で任意に置換された3,3−ジフェニルプロピルである請求項1に記載の化合物。
- 式(IA)で示される化合物:
各nは独立して0〜3の整数である;
Zは、結合、−CH2−、−NH−、−CH2O−、−CH2CH2−、−CH2NH−、−CH2N(CH3)−、−NHCH2−、−CH2CONH−、−NHCH2CO−、−CH2CO−、−COCH2−、−CH2COCH2−、−CH(CH3)−、−CH=および−HC=CH−からなる群より選択され、ここで、炭素および/または窒素原子は、低級アルキル、ハロゲン、ヒドロキシまたはアルコキシ基で置換されまたは置換されていない;
R1は、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキル、C2-10アルケニル、アミノ、C1-10アルキルアミノ、C3-12シクロアルキルアミノ、ベンジル、C3-12シクロアルケニル、単環式、二環式もしくは三環式アリールまたはヘテロアリール環、ヘテロ単環式環、ヘテロ二環式環系、および式(III)で示されるスピロ環系からなる群より選択され:
ここで、前記アルキル、シクロアルキル、アルケニル、C1-10アルキルアミノ、C3-12シクロアルキルアミノまたはベンジルは、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、フェニル、ベンジル、ベンジロキシからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換されており、前記フェニル、ベンジルおよびベンジロキシは、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシおよびシアノからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され、
ここで、前記C3-12シクロアルキル、C3-12シクロアルケニル、単環式、二環式もしくは三環式アリール、ヘテロアリール環、ヘテロ単環式環、ヘテロ二環式環系および式(III)で示されるスピロ環系は、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、フェニル、ベンジル、フェニロキシおよびベンジロキシからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され、ここで、前記フェニル、ベンジル、フェニロキシまたはベンジロキシは、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシおよびシアノからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され;
R2は、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキルおよびハロゲンからなる群より選択され、前記アルキルは、任意に、オキソ基で置換されている。))
または薬学的に許容できるその塩。 - R1が、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチルおよびヘキシルからなる群より選択されるアルキルである請求項7に記載の化合物。
- R1が、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシルおよびノルボルニルからなる群より選択されるシクロアルキルである請求項7に記載の化合物。
- R1が、テトラヒドロナフチル、デカヒドロナフチルまたはジベンゾシクロヘプチルである請求項7に記載の化合物。
- R1が、フェニルまたはベンジルである請求項7に記載の化合物。
- R1が二環式芳香族環である請求項7に記載の化合物。
- 前記二環式芳香族環は、インデニル、キノリンまたはナフチルである請求項12に記載の化合物。
- Zが、結合、メチルまたはエチルである請求項7に記載の化合物。
- 各nが0である請求項7に記載の化合物。
- スルホン環中の「n」が0または1である請求項7に記載の化合物。
- X1およびX2がいずれも0である請求項7に記載の化合物。
- 下記化合物からなる群より選択される化合物:
1−[1−(ナフス−2−イル−メチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(p−フェニルベンジル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(3,3−ビス(フェニル)プロピル−4−ピペリジニル)−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(p−ベンジロキシベンジル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(4−プロピルシクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(5−メチルヘクス−2−イル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(シクロオクチルメチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(デカヒドロ−2−ナフチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(1,3−ジヒドロインデン−2−イル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(シクロオクチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(ナフス−2−イル−メチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(p−ベンジロキシベンジル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
1−[1−(p−フェニルベンジル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
1−[1−(デカヒドロ−2−ナフチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
1−[1−(4−プロピルシクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2,2−ジオン;
1−[1−(ベンジル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
1−[1−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]−シクロヘプタン−5−イル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
1−[1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
1−[1−(5−メチルヘクス−2−イル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
1−[1−(ノルボルナン−2−イル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
1−[1−(シクロオクチル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
1−[1−(1,3−ジヒドロインデン−2−イル)−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
1−[1−(3,3−ビス(フェニル)プロピル−4−ピペリジニル)−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;および
薬学的に許容できるその塩。 - 下記化合物からなる群より選択される化合物:
3−ブチル−1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
3−アセトアミド−1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
3−(2−メタンスルホンアミド)−1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
3−メトキシカルボニルメチル−1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
3−シアノメチル−1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
3−(2−ヒドロキシエチル)−1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;
3−ブトキシカルボニルメチル−1−[1−[4−(2−プロピル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−2,1,3−ベンゾチアジアジン−2,2−ジオン;および
薬学的に許容できるその塩およびその溶媒和物。 - 請求項1に記載の化合物および少なくとも1種の薬学的に許容できる賦形剤を含んでなる薬学的組成物。
- 請求項1に記載の鎮痛薬の有効量を必要としている患者に投与することを含んでなる、疼痛を治療する方法。
- 請求項1に記載の化合物の有効量を必要としている患者に投与することを含んでなる、ORL1受容体からの薬理学的反応を修飾する方法。
- 請求項7に記載の化合物および少なくとも1種の薬学的に許容できる賦形剤を含んでなる薬学的組成物。
- 請求項7に記載の鎮痛薬の有効量を必要としている患者に投与することを含んでなる、疼痛を治療する方法。
- 請求項7に記載の化合物の有効量を必要としている患者に投与することを含んでなる、ORL1受容体からの薬理学的反応を修飾する方法。
- 下記式(IA)で示される化合物:
R2は、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキルおよびハロゲンからなる群より選択され、前記アルキルは、任意に、オキソ基で置換されている;
各nは独立して0〜3の整数であり;
ZR1は下記式で示され;
Y1は、R3−(C1−C12)アルキル、R4−アリール、R5−ヘテロアリール、R6−(C3−C12)シクロ−アルキル、R7−(C3−C7)ヘテロシクロアルキル、−CO2(C1−C6)アルキル、CNまたは−C(O)NR8R9であり;Y2は、水素またはY1;Y3は、水素または(C1−C6)アルキル;またはY1、Y2およびY3は、それらが結合している炭素と一緒になって以下の構造の一つを形成する:
R10は、独立してH、(C1−C6)アルキル、−OR8、−(C1−C6)アルキル−OR8、−NR8R9および−(C1−C6)アルキル−NR8R9からなる群より選択される1〜3個の置換基である;
R11は、独立して、R10、−CF3、−OCF3、NO2およびハロからなる群より選択される1〜3個の置換基である、または隣接環炭素原子上のR11置換基は一緒になってメチレンジオキシまたはエチレンジオキシ環を形成し得る;
R8およびR9は、独立して、水素、(C1−C6)アルキル、(C3−C12)シクロアルキル、アリールおよびアリール(C1−C6)アルキルからなる群より選択され;
R3は、独立して、H、R4−アリール、R6−(C3−C12)シクロアルキル、R5−ヘテロアリール、R7−(C3−C7)ヘテロシクロアルキル、−NR8R9、−OR12および−S(O)0-2R12からなる群より選択される1〜3個の置換基であり;
R6は、独立してH、(C1−C6)アルキル、R4−アリール、−NH8R9、−OR12および−SR12からなる群より選択される1〜3個の置換基であり;
R4は、独立して、水素、ハロ、(C1−C6)アルキル、R13−アリール、(C3−C12)シクロアルキル、−CN、−CF3、−OR8、−(C1−C6)アルキル−OR8、−OCF3、−NR8R9、−(C1−C6)アルキル−NR8R9、−NHSO2R8、−SO2N(R14)2、−SO2R8、−SOR8、−SR8、−NO2、−CONR8R9、−NR9COR8、−COR8、−COCF3、−OCOR8、−OCO2R8、−COOR8、−(C1−C6)アルキル−HCOOC(CH3)3、−(C1−C6)アルキル−NHCOCF3、−(C1−C6)アルキル−NHSO2−(C1−C6)アルキル、−(C1−C6)アルキル−NHCONH−(C1−C6)−アルキルおよび下記式で示される部分からなる群より選択される1〜3個の置換基である;
R5は、独立して、水素、ハロ、(C1−C6)アルキル、R13−アリール、(C3−C12)シクロアルキル、−CN、−CF3、−OR8、−(C1−C6)アルキル−OR8、−OCF3、−NR8R9、−(C1−C6)アルキル−NR8R9、−NHSO2R8、−SO2N(R14)2、−NO2、−CONR8R9、−NR9COR8、−COR8、−OCOR8、−OCO2R8および−COOR8からなる群より選択される1〜3個の置換基であり;
R7は、H、(C1−C6)アルキル、−OR8、−(C1−C6)アルキル−OR8、−NR8R9または−(C1−C6)アルキル−NR8R9であり;
R12は、H、(C1−C6)アルキル、R4−アリール、−(C1−C6)アルキル−OR8、−(C1−C6)アルキル−NR8R9、−(C1−C6)アルキル−SR8またはアリール(C1−C6)アルキルであり;
R13は、独立して、H、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシおよびハロからなる群より選択される1〜3個の置換基であり;
R14は、独立して、H、(C1−C6)アルキルおよびR13−C6H4−CH2−からなる群より選択される。)
または薬学的に許容できるその塩。 - 請求項26に記載の化合物および少なくとも1種の薬学的に許容できる賦形剤を含んでなる薬学的組成物。
- 請求項26に記載の鎮痛薬の有効量を必要としている患者に投与することを含んでなる、疼痛を治療する方法。
- 請求項26に記載の化合物の有効量を必要としている患者に投与することを含んでなる、ORL1受容体からの薬理学的反応を修飾する方法。
- 請求項1に記載の化合物の有効量を必要としている患者に投与することを含んでなる、オピオイド受容体からの薬理学的反応を修飾する方法。
- 請求項7に記載の化合物の有効量を必要としている患者に投与することを含んでなる、オピオイド受容体からの薬理学的反応を修飾する方法。
- 請求項26に記載の化合物の有効量を必要としている患者に投与することを含んでなる、オピオイド受容体からの薬理学的反応を修飾する方法。
- 下記式(II)で示される化合物:
ここで、V1は、独立して、H、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、ベンジルまたはフェニルより選択され;
Qは、5〜8員シクロアルキル、5〜8員ヘテロ環式または6員芳香族もしくはヘテロ芳香族基であり;
nは0〜3の整数であり;
A、BおよびCは、独立して、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキル、C1-10アルコキシ、C3-12シクロアルコキシ、−CH2OH、−NHSO2、ヒドロキシC1-10アルキル、アミノカルボニル、C1-4アルキルアミノカルボニル、ジC1-4アルキルアミノカルボニル−、アシルアミノ、アシルアミノアルキル、アミド、スルホニルアミノC1-10アルキルである、またはA〜Bは一緒になってC2-6橋を形成する、またはB〜Cは一緒になってC3-7橋を形成する、またはA〜Cは一緒になってC1-5橋を形成することができ;
Zは、結合、直鎖または分岐C1-6アルキレン、−NH−、−CH2O−、−CH2NH−、−CH2N(CH3)−、−NHCH2−、−CH2CONH−、−NHCH2CO−、−CH2CO−、−COCH2−、−CH2COCH2−、−CH(CH3)−、−CH=、−O−および−HC=CH−からなる群より選択され、ここで、炭素および/または窒素原子は、1個または2個以上の低級アルキル、ヒドロキシ、ハロまたはアルコキシ基で置換されまたは置換されていない;
R1は、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキル、C2-10アルケニル、アミノ、C1-10アルキルアミノ−、C3-12シクロアルキルアミノ−、−COOV1、−C1-4COOV1、シアノ、シアノC1-10アルキル、シアノC3-10シクロアルキル−、−NH2SO2−、NH2SO2C1-4アルキル−、NH2SOC1-4アルキル−、アミノカルボニル−、C1-4アルキルアミノカルボニル−、ジC1-4アルキルアミノカルボニル−、ベンジル、C3-12シクロアルケニル−、単環式、二環式もしくは三環式アリールまたはヘテロアリール環、ヘテロ単環式環、ヘテロ二環式環系、および式(III)で示されるスピロ環系からなる群より選択され:
R2は、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキルおよびハロゲンからなる群より選択され、前記アルキルまたはシクロアルキルは、任意に、オキソ、アミノ、アルキルアミノまたはジアルキルアミノ基で置換されている。))
または薬学的に許容できるその塩またはその溶媒和物。 - Qがフェニルまたは、1〜3個の窒素原子を含む6員ヘテロ芳香族基である請求項33に記載の化合物。
- Wが、−CH2C(=O)NH2、−C(NH)NH2、ピリジルメチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フラニルメチル、−C(=O)CH3、−CH2CH2NHC=OCH3、−SO2CH3、CH2CH2NHSO2CH3、フラニルカルボニル−、メチルピロリルカルボニル−、ジアゾールカルボニル−、アゾールメチル−、トリフルオロエチル、ヒドロキシエチル−、シアノメチル−、オキソ−オキサゾールメチル−およびジアゾールメチル−からなる群より選択される請求項33に記載の化合物。
- ZR1が、シクロヘキシルエチル−、シクロヘキシルメチル−、シクロペンチルメチル−、ジメチルシクロヘキシルメチル−、フェニルエチル−、ピロリルトリフルオロエチル−、チエニルトリフルオロエチル−、ピリジルエチル−、シクロペンチル−、シクロヘキシル−、メトキシシクロヘキシル−、テトラヒドロピラニル−、プロピルピペリジニル−、インドリルメチル−、ピラゾイルペンチル−、チアゾリルエチル−、フェニルトリフルオロエチル−、ヒドロキシヘキシル−、メトキシヘキシル−、イソプロポキシブチル−、ヘキシル−およびオキソカニルプロピル−からなる群より選択される請求項33に記載の化合物。
- ZR1またはWの少なくとも一方が、−CH2COOV1、テトラゾリルメチル−、シアノメチル−、NH2SO2メチル−、NH2SOメチル−、アミノカルボニルメチル−、C1-4アルキルアミノカルボニルメチル−およびジC1-4アルキルアミノカルボニルメチル−からなる群より選択される請求項33に記載の化合物。
- ZR1が、プロピルの3炭素において、−COOH、−COOV1、テトラゾリルC0-4アルキル−、シアノ−、アミノカルボニル−、C1-4アルキルアミノカルボニル−またはジC1-4アルキルアミノカルボニル−で任意に置換された3,3−ジフェニルプロピルである請求項33に記載の化合物。
- 式(IIA)で示される化合物:
nは0〜3の整数であり;
Zは、結合、−CH2−、−NH−、−CH2O−、−CH2CH2−、−CH2NH−、−CH2N(CH3)−、−NHCH2−、−CH2CONH−、−NHCH2CO−、−CH2CO−、−COCH2−、−CH2COCH2−、−CH(CH3)−、−CH=および−HC=CH−からなる群より選択され、ここで、炭素および/または窒素原子は、低級アルキル、ハロゲン、ヒドロキシまたはアルコキシ基で置換されまたは置換されていない;
R1は、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキル、C2-10アルケニル、アミノ、C1-10アルキルアミノ、C3-12シクロアルキルアミノ、ベンジル、C3-12シクロアルケニル、単環式、二環式もしくは三環式アリールまたはヘテロアリール環、ヘテロ単環式環、ヘテロ二環式環系、および式(III)で示されるスピロ環系からなる群より選択され:
ここで、前記アルキル、シクロアルキル、アルケニル、C1-10アルキルアミノ、C3-12シクロアルキルアミノまたはベンジルは、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、フェニル、ベンジル、ベンジロキシからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換されており、前記フェニル、ベンジルおよびベンジロキシは、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシおよびシアノからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され、
ここで、前記C3-12シクロアルキル、C3-12シクロアルケニル、単環式、二環式もしくは三環式アリール、ヘテロアリール環、ヘテロ単環式環、ヘテロ二環式環系および式(II)で示されるスピロ環系は、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、フェニル、ベンジル、フェニロキシおよびベンジロキシからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され、ここで、前記フェニル、ベンジル、フェニロキシまたはベンジロキシは、任意に、ハロゲン、C1-10アルキル、C1-10アルコキシおよびシアノからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換され;
R2は、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキルおよびハロゲンからなる群より選択され、前記アルキルは、任意に、オキソ基で置換されている。)
または薬学的に許容できるその塩。 - R1が、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチルおよびヘキシルからなる群より選択されるアルキルである請求項39に記載の化合物。
- R1が、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシルおよびノルボルニルからなる群より選択されるシクロアルキルである請求項39に記載の化合物。
- R1が、テトラヒドロナフチル、デカヒドロナフチルまたはジベンゾシクロヘプチルである請求項39に記載の化合物。
- R1が、フェニルまたはベンジルである請求項39に記載の化合物。
- R1が二環式芳香族環である請求項39に記載の化合物。
- 前記二環式芳香族環は、インデニル、キノリンまたはナフチルである請求項44に記載の化合物。
- Zが、結合、メチルまたはエチルである請求項39に記載の化合物。
- nが0である請求項39に記載の化合物。
- X1およびX2がいずれも0である請求項39に記載の化合物。
- 下記化合物からなる群より選択される化合物:
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(ナフス−2−イル−メチル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(p−フェニルベンジル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−[4,4−ビス(4−フルオロフェニル)ブチル]−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(p−ベンジロキシベンジル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(4−プロピル−シクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(5−メチルヘクス−2−イル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(ノルボルナン−2−イル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(デカヒドロ−2−ナフチル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,b]−シクロヘプテン−5−イル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(3,3−ジフェニルプロピル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(シクロオクチル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−[4−(1−メチルエチル)−シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(1,3−ジヒドロインデン−2−イル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(シクロオクチルメチル)−4−ピペリジニル]−キノリン−2−オン;および
薬学的に許容できるその塩。 - 請求項33に記載の化合物および少なくとも1種の薬学的に許容できる賦形剤を含んでなる薬学的組成物。
- 請求項33に記載の鎮痛薬の有効量を必要としている患者に投与することを含んでなる、疼痛を治療する方法。
- 請求項33に記載の化合物の有効量を必要としている患者に投与することを含んでなる、ORL1受容体からの薬理学的反応を修飾する方法。
- 請求項39に記載の化合物および少なくとも1種の薬学的に許容できる賦形剤を含んでなる薬学的組成物。
- 請求項39に記載の鎮痛薬の有効量を必要としている患者に投与することを含んでなる、疼痛を治療する方法。
- 請求項39に記載の化合物の有効量を必要としている患者に投与することを含んでなる、ORL1受容体からの薬理学的反応を修飾する方法。
- 式(IIA)で示される化合物:
R2は、水素、C1-10アルキル、C3-12シクロアルキルおよびハロゲンからなる群より選択され;、前記アルキルは、任意に、オキソ基で置換されている;
nは0〜3の整数であり;
ZR1は下記式で示され;
Y1は、R3−(C1−C12)アルキル、R4−アリール、R5−ヘテロアリール、R6−(C3−C12)シクロ−アルキル、R7−(C3−C7)ヘテロシクロアルキル、−CO2(C1−C6)アルキル、CNまたは−C(O)NR8R9;Y2は、水素またはY1;Y3は、水素または(C1−C6)アルキル;またはY1、Y2およびY3は、それらが結合している炭素と一緒になって以下の構造の一つを形成する:
R10は、独立してH、(C1−C6)アルキル、−OR8、−(C1−C6)アルキル−OR8、−NH8R9および−(C1−C6)アルキル−NR8R9からなる群より選択される1〜3個の置換基である。;
R11は、独立してR10、−CF3、−OCF3、NO2およびハロからなる群より選択される1〜3個の置換基であり、または隣接環炭素原子上のR11置換基は一緒になってメチレンジオキシまたはエチレンジオキシ環を形成する;
R8およびR9は、独立して水素、(C1−C6)アルキル、(C3−C12)シクロアルキル、アリールおよびアリール(C1−C6)アルキルからなる群より選択され;
R3は、独立してH、R4−アリール、R6−(C3−C12)シクロアルキル、R5−ヘテロアリール、R7−(C3−C7)ヘテロシクロアルキル、−NR8R9、−OR12および−S(O)0-2R12からなる群より選択される1〜3個の置換基であり;
R6は、独立してH、(C1−C6)アルキル、R4−アリール、−NR8R9、−OR12および−SR12からなる群より選択される1〜3個の置換基であり;
R4は、独立して、水素、ハロ、(C1−C6)アルキル、R13−アリール、(C3−C12)シクロアルキル、−CN、−CF3、−OR8、−(C1−C6)アルキル−OR8、−OCF3、−NR8R9、−(C1−C6)アルキル−NR8R9、−NHSO2R8、−SO2N(R14)2、−SO2R8、−SOR8、−SR8、−NO2、−CONR8R9、−NR9COR8、−COR8、−COCF3、−OCOR8、−OCO2R8、−COOR8、−(C1−C6)アルキル−NHCOOC(CH3)3、−(C1−C6)アルキル−NHCOCF3、−(C1−C6)アルキル−NHSO2−(C1−C6)アルキル、−(C1−C6)アルキル−NHCONH−(C1−C6)−アルキルおよび下記式で示される基からなる群より選択される1〜3個の置換基であり;
R5は、独立して、水素、ハロ、(C1−C6)アルキル、R13−アリール、(C3−C12)シクロアルキル、−CN、−CF3、−OR8、−(C1−C6)アルキル−OR8、−OCF3、−NR8R9、−(C1−C6)アルキル−NR8R9、−NHSO2R8、−SO2N(R14)2、−NO2、−CONR8R9、−NR9COR8、−COR8、−OCOR8、−OCO2R8および−COOR8からなる群より選択される1〜3個の置換基であり;
R7は、H、(C1−C6)アルキル、−OR8、−(C1−C6)アルキル−OR8、−NR8R9または−(C1−C6)アルキル−NR8R9であり;
R12は、H、(C1−C6)アルキル、R4−アリール、−(C1−C6)アルキル−OR8、−(C1−C6)アルキル−NR8R9、−(C1−C6)アルキル−SR8またはアリール(C1−C6)アルキルであり;
R13は、独立して、H、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシおよびハロからなる群より選択される1〜3個の置換基であり;
R14は、独立して、H、(C1−C6)アルキルおよびR13−C6H4−CH2−からなる群より選択される。)
または薬学的に許容できるその塩。 - 請求項56に記載の化合物および少なくとも1種の薬学的に許容できる賦形剤を含んでなる薬学的組成物。
- 請求項56に記載の鎮痛薬の有効量を必要としている患者に投与することを含んでなる、疼痛を治療する方法。
- 請求項56に記載の化合物の有効量を必要としている患者に投与することを含んでなる、ORL1受容体からの薬理学的反応を修飾する方法。
- 請求項33に記載の化合物の有効量を必要としている患者に投与することを含んでなる、オピオイド受容体からの薬理学的反応を修飾する方法。
- 請求項39に記載の化合物の有効量を必要としている患者に投与することを含んでなる、オピオイド受容体からの薬理学的反応を修飾する方法。
- 請求項56に記載の化合物の有効量を必要としている患者に投与することを含んでなる、オピオイド受容体からの薬理学的反応を修飾する方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US28467601P | 2001-04-18 | 2001-04-18 | |
US28467401P | 2001-04-18 | 2001-04-18 | |
PCT/US2002/012356 WO2002085291A2 (en) | 2001-04-18 | 2002-04-18 | Nociceptin analogs |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009173441A Division JP2009280603A (ja) | 2001-04-18 | 2009-07-24 | ノシセプチン類似体 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005506302A true JP2005506302A (ja) | 2005-03-03 |
JP2005506302A5 JP2005506302A5 (ja) | 2007-04-05 |
JP4380992B2 JP4380992B2 (ja) | 2009-12-09 |
Family
ID=26962736
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002582867A Expired - Fee Related JP4380992B2 (ja) | 2001-04-18 | 2002-04-18 | ノシセプチン類似体 |
JP2009173441A Pending JP2009280603A (ja) | 2001-04-18 | 2009-07-24 | ノシセプチン類似体 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009173441A Pending JP2009280603A (ja) | 2001-04-18 | 2009-07-24 | ノシセプチン類似体 |
Country Status (14)
Country | Link |
---|---|
US (3) | US6861421B2 (ja) |
EP (2) | EP1379252A4 (ja) |
JP (2) | JP4380992B2 (ja) |
KR (3) | KR100855204B1 (ja) |
CN (1) | CN100441182C (ja) |
AU (2) | AU2002303406B2 (ja) |
BR (1) | BR0209128A (ja) |
CA (1) | CA2444108C (ja) |
HK (1) | HK1070573A1 (ja) |
HU (1) | HUP0402510A3 (ja) |
IL (2) | IL158486A0 (ja) |
MX (1) | MXPA03009602A (ja) |
RU (1) | RU2268883C2 (ja) |
WO (1) | WO2002085291A2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010537969A (ja) * | 2007-08-31 | 2010-12-09 | パーデュー、ファーマ、リミテッド、パートナーシップ | 置換キノキサリンタイプピペリジン化合物とその使用 |
JP2014040467A (ja) * | 2007-01-16 | 2014-03-06 | Purdue Pharma Lp | 複素環置換ピペリジン化合物とその使用 |
Families Citing this family (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
OA12790A (en) * | 2002-03-13 | 2006-07-10 | Janssen Pharmaceutica Nv | New inhibitors of histone deacetylase. |
DK1491212T3 (da) | 2002-03-29 | 2012-10-29 | Mitsubishi Tanabe Pharma Corp | Middel til behandling af søvnforstyrrelser |
WO2008073958A2 (en) | 2006-12-12 | 2008-06-19 | Wyeth | Substituted benzothiadiazinedioxide derivatives and methods of their use |
CL2007003590A1 (es) * | 2006-12-12 | 2008-02-29 | Wyeth Corp | Compuestos derivados de aril sulfamida; procedimiento de preparacion; composicion farmaceutica que comprende a dichos compuestos; y su uso en prevencion y tratamiento de sintomas vasomotrices, disfuncion sexual, transtornos gastrointestinales, transt |
AU2009275218C1 (en) | 2008-07-21 | 2015-02-05 | Purdue Pharma L.P. | Substituted-Quinoxaline-Type Bridged-Piperidine Compounds and the uses thereof |
AU2011346749A1 (en) | 2010-12-22 | 2013-05-02 | Purdue Pharma L.P. | Phosphorus-substituted quinoxaline-type piperidine compounds and uses thereof |
WO2014102589A1 (en) | 2012-12-27 | 2014-07-03 | Purdue Pharma L.P. | Quinazolin-4(3h)-one-type piperidine compounds and uses thereof |
US9090618B2 (en) | 2012-12-27 | 2015-07-28 | Purdue Pharma L.P. | Substituted benzimidazole-type piperidine compounds and uses thereof |
US10118927B2 (en) | 2012-12-27 | 2018-11-06 | Purdue Pharma L.P. | Substituted piperidin-4-amino-type compounds and uses thereof |
WO2014102588A2 (en) | 2012-12-27 | 2014-07-03 | Purdue Pharma L.P. | Indole and indoline-type piperidine compounds and uses thereof |
US9884844B2 (en) | 2012-12-31 | 2018-02-06 | Sunovion Pharmaceuticals, Inc. | Heterocyclic compounds and methods of use thereof |
JP6854823B2 (ja) | 2016-01-13 | 2021-04-07 | グリュネンタール・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | 3−(カルボキシメチル)−8−アミノ−2−オキソ−1,3−ジアザ−スピロ−[4.5]−デカン誘導体 |
PL3402781T3 (pl) | 2016-01-13 | 2020-09-21 | Grünenthal GmbH | Pochodne 3-((hetero-)arylo)-8-amino-2-okso-1,3-diazaspiro-[4.5]-dekanu |
AU2017207467B2 (en) | 2016-01-13 | 2020-07-16 | Grünenthal GmbH | 3-(carboxyethyl)-8-amino-2-oxo-1,3-diaza-spiro-[4.5]-decane derivatives |
TWI654181B (zh) | 2016-01-13 | 2019-03-21 | 歌林達有限公司 | 8-胺基-2-側氧基-1,3-二氮-螺-[4.5]-癸烷衍生物 |
ES2797904T3 (es) | 2016-01-13 | 2020-12-04 | Gruenenthal Gmbh | Derivados de 3-((hetero)aril)alquil-8-amino-2-oxo-1,3-diazaespiro-[4.5]-decano |
Family Cites Families (39)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3161645A (en) | 1962-12-18 | 1964-12-15 | Res Lab Dr C Janssen N V | 1-(1-aroylpropyl-4-piperidyl)-2-benzimidazolinones and related compounds |
US3318900A (en) | 1964-05-06 | 1967-05-09 | Janssen Pharmaceutica Nv | Derivatives of benzimidazolinyl piperidine |
US3325499A (en) | 1964-11-02 | 1967-06-13 | Mcneilab Inc | 1-(1-hydrocarbyl-4-piperdyl)-2-indolinone |
DE2609645A1 (de) | 1976-03-09 | 1977-09-15 | Boehringer Sohn Ingelheim | Aminoalkylheterocyclen |
EP0029707B1 (en) * | 1979-11-21 | 1984-02-01 | Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd | Novel piperidine derivatives, method for the preparation thereof and pharmaceutical compositions containing them |
US4344945A (en) * | 1980-03-10 | 1982-08-17 | Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. | Piperidine derivatives |
US4329353A (en) | 1980-10-22 | 1982-05-11 | Janssen Pharmaceutica, N.V. | 1-(4-Aryl-cyclohexyl)piperidine derivatives, method of use thereof and pharmaceutical compositions thereof |
US4410528A (en) | 1980-05-16 | 1983-10-18 | Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. | Hypotensive piperidine derivatives |
JPS5759889A (en) * | 1980-09-30 | 1982-04-10 | Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd | Novel piperidine derivative |
JPS58180481A (ja) | 1982-04-15 | 1983-10-21 | Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd | 新規なピペリジン誘導体 |
JPS60120872A (ja) * | 1983-12-01 | 1985-06-28 | Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd | 新規なヘテロ環状化合物及び強心剤 |
DE69009785T2 (de) * | 1989-02-10 | 1994-11-03 | Otsuka Pharma Co Ltd | Carbostyrilderivate. |
WO1995019773A1 (en) * | 1992-10-07 | 1995-07-27 | Merck & Co., Inc. | Carbostyril oxytocin receptor antagonists |
ATE216580T1 (de) * | 1993-07-16 | 2002-05-15 | Merck & Co Inc | Benzoxazinon- und benzopyrimidinon- piperidinyl- verbindungen als tokolytische oxytocin-rezeptor- antagonisten |
CA2187767A1 (en) * | 1994-04-14 | 1995-10-26 | Joel R. Huff | Alpha1c adrenergic receptor antagonists |
FR2722190B1 (fr) | 1994-07-05 | 1996-10-04 | Sanofi Sa | Derives de 1-benzyl-1,3-dihydro-2h-benzimidazol-2-one, leur preparation, les compositions pharmaceutique en contenant |
US5767118A (en) * | 1994-10-26 | 1998-06-16 | Merck & Co., Inc. | 4-Heterocyclic peperidines promote release of growth hormone |
US5574044A (en) | 1994-10-27 | 1996-11-12 | Merck & Co., Inc. | Muscarine antagonists |
DE69635048T2 (de) | 1995-06-12 | 2006-02-16 | G.D. Searle & Co. | Mittel, enthaltend einen cyclooxygenase-2 inhibitor und einen 5-lipoxygenase inhibitor |
ATE218126T1 (de) | 1995-09-13 | 2002-06-15 | Kyowa Hakko Kogyo Kk | Phenylpiperidin-derivate |
WO1997040035A1 (en) | 1996-04-19 | 1997-10-30 | Neurosearch A/S | 1-(4-piperidyl)-benzimidazoles having neurotrophic activity |
US6063796A (en) * | 1997-04-04 | 2000-05-16 | Merck & Co., Inc. | Somatostatin agonists |
DE69826278T2 (de) | 1997-05-30 | 2005-11-10 | Banyu Pharmaceutical Co., Ltd. | 2-oxoimidazol-derivate |
JPH10330377A (ja) | 1997-06-02 | 1998-12-15 | Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd | ピペリジン誘導体 |
US6166037A (en) | 1997-08-28 | 2000-12-26 | Merck & Co., Inc. | Pyrrolidine and piperidine modulators of chemokine receptor activity |
SI0921125T1 (en) | 1997-12-05 | 2002-04-30 | F. Hoffmann-La Roche Ag | 1,3,8-Triazaspiro(4,5)decan-4-on derivatives |
US6166209A (en) | 1997-12-11 | 2000-12-26 | Hoffmann-La Roche Inc. | Piperidine derivatives |
ES2175925T3 (es) | 1998-01-19 | 2002-11-16 | Pfizer | Compuestos 4-(2-ceto-1-benzilimidazolinil)piperidina como agonistas del receptor orl1. |
US6410561B1 (en) | 1998-03-26 | 2002-06-25 | Japan Tobacco Inc. | Amide derivatives and nociceptin antagonists |
EP1080091A1 (en) | 1998-05-18 | 2001-03-07 | Novo Nordisk A/S | Novel 1,3,8-triazaspiro[4.5]decanones with high affinity for opioid receptor subtypes |
ID29137A (id) | 1998-07-27 | 2001-08-02 | Schering Corp | Ligan-ligan afinitas tinggi untuk reseptor nosiseptin orl-1 |
US6262066B1 (en) | 1998-07-27 | 2001-07-17 | Schering Corporation | High affinity ligands for nociceptin receptor ORL-1 |
MA26659A1 (fr) | 1998-08-06 | 2004-12-20 | Pfizer | Dérivés de benzimidazole nouveaux, compositions pharmaceutiques les contenant et procédé pour leur préparation. |
JP2001044213A (ja) * | 1999-07-30 | 2001-02-16 | Hitachi Cable Ltd | ヘテロバイポーラトランジスタ用エピタキシャルウエハ |
SE9904652D0 (sv) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | Astra Pharma Prod | Novel Compounds |
ES2248281T3 (es) | 2000-02-18 | 2006-03-16 | Meiji Seika Kaisha, Ltd. | Derivados de fenoxialquilamina utiles como agonistas del receptor opioide delta. |
JP5049447B2 (ja) * | 2000-08-14 | 2012-10-17 | オーソ−マクニール・フアーマシユーチカル・インコーポレーテツド | 置換ピラゾール |
CA2421493A1 (en) * | 2000-09-06 | 2002-03-14 | Ortho-Mcneil Pharmaceutical, Inc. | A method for treating allergies using substituted pyrazoles |
JP2007009500A (ja) * | 2005-06-30 | 2007-01-18 | Nissei Ltd | パズル循環式駐車設備の運転方法 |
-
2002
- 2002-04-18 MX MXPA03009602A patent/MXPA03009602A/es active IP Right Grant
- 2002-04-18 EP EP02731427A patent/EP1379252A4/en not_active Withdrawn
- 2002-04-18 HU HU0402510A patent/HUP0402510A3/hu unknown
- 2002-04-18 KR KR1020067024260A patent/KR100855204B1/ko not_active IP Right Cessation
- 2002-04-18 RU RU2003133454/04A patent/RU2268883C2/ru not_active IP Right Cessation
- 2002-04-18 KR KR1020057022594A patent/KR100722207B1/ko not_active IP Right Cessation
- 2002-04-18 AU AU2002303406A patent/AU2002303406B2/en not_active Ceased
- 2002-04-18 CA CA2444108A patent/CA2444108C/en not_active Expired - Fee Related
- 2002-04-18 US US10/126,507 patent/US6861421B2/en not_active Expired - Lifetime
- 2002-04-18 BR BR0209128-3A patent/BR0209128A/pt not_active Application Discontinuation
- 2002-04-18 JP JP2002582867A patent/JP4380992B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2002-04-18 CN CNB028121686A patent/CN100441182C/zh not_active Expired - Fee Related
- 2002-04-18 EP EP08015057A patent/EP1997818A3/en not_active Withdrawn
- 2002-04-18 WO PCT/US2002/012356 patent/WO2002085291A2/en active Application Filing
- 2002-04-18 IL IL15848602A patent/IL158486A0/xx unknown
- 2002-04-18 KR KR1020037013695A patent/KR100729242B1/ko not_active IP Right Cessation
-
2003
- 2003-10-19 IL IL158486A patent/IL158486A/en not_active IP Right Cessation
-
2005
- 2005-03-01 US US11/069,728 patent/US7563809B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2005-04-15 HK HK05103227.4A patent/HK1070573A1/xx not_active IP Right Cessation
-
2006
- 2006-06-30 AU AU2006202794A patent/AU2006202794A1/en not_active Abandoned
-
2009
- 2009-06-16 US US12/485,612 patent/US20090253727A1/en not_active Abandoned
- 2009-07-24 JP JP2009173441A patent/JP2009280603A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014040467A (ja) * | 2007-01-16 | 2014-03-06 | Purdue Pharma Lp | 複素環置換ピペリジン化合物とその使用 |
JP2010537969A (ja) * | 2007-08-31 | 2010-12-09 | パーデュー、ファーマ、リミテッド、パートナーシップ | 置換キノキサリンタイプピペリジン化合物とその使用 |
Also Published As
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5189562B2 (ja) | ノシセプチン類似体 | |
JP4342181B2 (ja) | スピロピラゾール化合物 | |
JP4489354B2 (ja) | スピロインデンおよびスピロインダン化合物類 | |
JP4401076B2 (ja) | ベンズイミダゾロン化合物 | |
JP2009280603A (ja) | ノシセプチン類似体 | |
US20050009854A1 (en) | Triazaspiro compounds useful for treating or preventing pain | |
RU2265018C2 (ru) | Производные бензимидазола и фармацевтические композиции на их основе |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050418 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050418 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070216 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090127 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20090423 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20090501 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20090525 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20090601 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090724 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090818 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090915 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131002 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |