JP2005505573A - リポソーム中の(エステル)−リゾレシチン - Google Patents

リポソーム中の(エステル)−リゾレシチン Download PDF

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Abstract

本発明は、(エステル)−リゾレシチン化合物を含有する新規リポソーム調製物に関する。リポソームは作用物質を封入するために特に適切である。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、(エステル)リゾレシチン化合物を含有する新規リポソーム調製物に関する。リポソームは、特に作用物質を封入するために適切である。
【0002】
種々の疾患に対して自体が良好な作用を有する数多くの作用物質は、実際には使用できないか、または限定的にしか使用できない。しばしば化合物が水溶液中で劣悪な溶解性を有することに基づき、このことが静脈内(I.V.)への投与、またはドリンク溶液の形での経口投与を不適切にしてしまう。さらに、多くの製剤学的に作用する化合物は、経口投与の場合に、体内でしばしば劣悪にだけしか、または全体に再吸収されない。さらに、製剤学的に作用する多くの化合物は遊離した形で投与される場合に、特に全身に投与する際に、少なからぬ副作用を有するため、これらは、長時間にわたって、または/かつ高い投与量で投与することができない。
【0003】
よって、上記の欠点を克服するために作用物質を適切な形で“封入する”多くの試みが行われた。この場合に頻繁に使用される封入法は、リポソームの使用である。
【0004】
それにもかかわらず、特に封入すべき作用物質ならびに可能な投与法の多様性に基づいて、治療的に働く作用物質のための封入系にさらに多くの要求が存在する。
【0005】
本発明は、
a)式I
【0006】
【化1】
Figure 2005505573
[式中、
は、13〜23個の炭素原子を有する炭化水素基であり、
は、H、OHまたはORであり、ここでRは、C〜C−アルキル基またはアリル基であり、
nは、2、3または4である]
の(エステル)−リゾレシチン 10〜50mol%
b)コレステロール 10〜50mol%、
c)レシチン 10〜50mol%および
d)ホスファチジルモノグリセリン、ホスファチジルジグリセリン、ホスファチジルトリグリセリンおよびホスファチジルテトラグリセリンならびにコレステロールホスホモノグリセリンおよびコレステロールオリゴグリセリンから成る群から選択される負の荷電体 (Ladungstraeger)5〜25mol%
を含有するリポソームに関する。
【0007】
従って、本発明は、
a)式I
【0008】
【化2】
Figure 2005505573
[式中、
は、13〜23個の炭素原子を有する炭化水素基であり、
は、H、OHまたはORであり、ここでRは、C〜C−アルキル基またはアリル基であり、
nは、2、3または4である]
の(エステル)−リゾレシチン 10〜90mol%、特に10〜50mol%
b)コレステロール 0〜60mol%、特に10〜50mol%、
c)レシチン 0〜50mol%、特に10〜50mol%および
d)ホスファチジルモノグリセリン、ホスファチジルジグリセリン、ホスファチジルトリグリセリンおよびホスファチジルテトラグリセリン、コレステロールホスホモノグリセリンおよびコレステロールオリゴグリセリン、アルキルホスホグリセリン、アルキルホスホオリゴグリセリン、アルキルホスホグリコール、アルキルホスホプロパンジオール−(1.3)または/およびアルキルホスホプロパンジオール−(1.2)から成る群から選択される負の荷電体 3〜50mol%、特に5〜25mol%
を含有するリポソームに関する。
【0009】
意外にも、所定の組成物を有する本発明によるリポソームは、作用物質キャリアよりも卓越した特性を有することが認められた。特に、本発明によるリポソーム中に封入された作用物質が、相応する裸(free)の作用物質よりも著しく優れた作用を有することを認めることができた。
【0010】
さらに、種々の作用物質を、簡単な方法で、例えば、簡単に添加または混合することにより、本発明によるリポソーム中に取り込むことが可能である。しばしば、簡単に撹拌すれば封入された作用物質を有するリポソームを形成するために十分であるので、煩わしい方法は必要ではない。さらに、本発明によるリポソームは、例えば、孔径0.8μm、0.45μmまたは0.2μmを有するフィルターを通して除菌することができる。本発明によるリポソーム、特に成分c)としてコレステロールホスホモノグリセリンまたはコレステロールホスホオリゴグリセリンを含有するものは、加熱滅菌することもでき、特に、>70℃、>80℃、>90℃、有利に>95℃の温度でできる。すなわち、本発明によるリポソームは、熱安定性である。さらに、これらは、広いpH−範囲にわたって、例えば、pH3〜pH9、有利にpH2〜pH10でも安定である。
【0011】
本発明によるリポソームは、成分a)としてエステル−リゾレシチンを含有する。これに関して、リゾレシチンとは、遊離したOH基を有さず、酸素に結合した短鎖の炭化水素基、特にC〜C−アルキル基またはアリル基を含有する化合物であるとも称する。それというのも、このような化合物は、リゾレシチンのような特性を有するからである。成分a)中では、炭化水素基Rは、13〜23個の炭素原子を含有することができ、特に15〜21個の炭素原子、とりわけ有利に16〜19個の炭素原子が有利である。Rは、アルキル基、特にC13〜C19−アルキル基またはアルケニル基、特にC15〜C23−アルケニル基またはアルカジエニル基またはアルカトリエニル基、特にC15〜C23−アルカジエニル基またはC15〜C23−アルカトリエニル基であるのが特に有利である。炭化水素基Rは、原則的に飽和またはモノ不飽和もしくはポリ不飽和であることができる。さらに炭化水素基は、分枝または線状であることができ、その際、線状の炭化水素基が有利である。Rは、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基、ヘキサデセニル基、ヘプタデセニル基、オクタデセニル基、オクタデカジエニル基、オクタデカトリエニル基、ノナデセニル基またはエイコセニル基であるのが特に有利である。
【0012】
式1中のRは、H、OHまたはOCHであるのが有利であり、HまたはOHであるのが特に有利である。
【0013】
式Iの化合物の極性成分は、ホスホコリン(PC)から成るのが有利である、すなわち、nは有利に2である。
【0014】
本発明によるリポソーム中の式Iのエステル−リゾレシチン化合物の量は、10〜50mol%、有利に20〜45mol%、最も有利に25〜40mol%である。
【0015】
本発明によるリポソーム中の式Iのエステル−リゾレシチン化合物の量は、10〜90mol%、特に15〜90mol%、有利に10〜50mol%、より有利に20〜45mol%、最も有利に25〜40mol%である。
【0016】
さらなる成分として、本発明によるリポソームは、コレステロール(成分b))を含有する。コレステロールとは、ここで使用されるように、コレステロール自体ならびにコレステロール誘導体であると解釈される。適切なコレステロール誘導体は、例えば、コレステロールオリゴグリセリンまたはコレステロールホスホコリンであり、その際、親水基を有するコレステロール誘導体は、水性媒体中の溶解性を改善するために有利である。
【0017】
本発明によるリポソーム中のコレステロールの量は、有利に20〜45mol%、特に25〜40mol%である。
【0018】
本発明によるリポソーム中のコレステロールの量は、0〜60mol%、有利に10〜50mol%、より有利に20〜45mol%、特に25〜40mol%である。
【0019】
さらなる成分c)として、本発明によるリポソームは、レシチンを含有する。レシチンは、脂肪酸、グリセリン、リン酸およびコリンからエステル化により形成されるグリセロ燐脂質である。レシチンは、しばしばホスファチジルコリン(PC)とも称される。本発明によれば、式
【0020】
【化3】
Figure 2005505573
[式中、
とRは、それぞれ独立に12〜30個の炭素原子、特に14〜24個の炭素原子を有する炭化水素基を表す]
のレシチンを使用するのが有利である。基RとRは、線状または分枝、かつ飽和またはモノ不飽和もしくはポリ不飽和であることができる。基RとRは、脂肪酸基であるのが有利である。
【0021】
本発明によるリポソーム中の成分c)の量は、有利に20〜45mol%、特に有利に25〜40mol%である。
【0022】
本発明によるリポソーム中の成分c)の量は、0〜50mol%、特に0〜40mol%または10〜50mol%、有利に20〜45mol%、特に有利に25〜40mol%である。
【0023】
最後に、さらなる成分として、本発明によるリポソームは、負の荷電体を含有する。これらの荷電体は、特にホスファチジルモノグリセリンおよびホスファチジルオリゴグリセリンならびにコレステロールホスホモノグリセリンおよびコレステロールホスホオリゴグリセリンから選択される。この場合に、オリゴグリセリンは、有利に2〜4個のグリセリン基を有する。ホスファチジルオリゴグリセリンは、特に1−snと2−sn位で、飽和またはモノ不飽和もしくはポリ不飽和であってよく、12〜30個の炭素原子、特に14〜26個の炭素原子を有していてよい脂肪酸でエステル化される。シス−二重結合を有する脂肪酸エステルを有するホスファチジルグリセリンが有利である。少なくとも1個のオレイル基を含有するホスファチジルグリセリンが有利である。そのような化合物は、ジオレイル化合物、例えば、ジオレイル−sn−グリセロ−3−ホスホグリセリン、ジオレイル−sn−グリセロ−3−ホスホジグリセリン、ジオレイル−sn−グリセロ−3−ホスホトリグリセリンならびにジオレイル−sn−グリセロ−3−ホスホテトラグリセリンを有するのが有利であり、これらは有利にNa塩として使用される。2個の異なる基、例えば、オレイル基およびパルミトイル基を有する化合物を使用することもできる。電荷は、ホスフェートに存在する負の電荷により与えられる。
【0024】
もう1つの有利な実施態様において、本発明によるリポソームは、成分d)としてコレステロールホスホグリセリンまたはコレステロールホスホオリゴグリセリン、特に1〜4個のグリセリン基を有するものを含有する。意外にも、コレステロールホスホグリセリンまたはコレステロールホスホオリゴグリセリンの使用下に、熱安定性であり、ひいては加熱滅菌できるリポソームが得られることが認められた。これは、他の多くのリポソーム調製物に対して、特にリポソームの可能な静脈内または皮下投与に関して相当の利点である。コレステロールホスホグリセリン化合物として、特に次のものが有利である:
【0025】
【化4】
Figure 2005505573
【0026】
【化5】
Figure 2005505573
【0027】
さらに、適切な成分d)として使用可能な化合物は、アルキルホスホグリセリン、アルキルホスホオリゴグリセリン、アルキルホスホグリコール、アルキルホスホプロパンジオール−(1.3)または/およびアルキルホスホプロパンジオール−(1.2)である。このうち、アルキル基は、有利に13〜23個の炭素原子を有し、その際、有利に成分d)の化合物のアルキル基は、それぞれ使用される成分a)の基Rと同じである。成分d)は、有利に本発明によるリポソーム中に3〜50mol%、特に5〜25mol%、より有利に10〜20mol%の量で存在する。
【0028】
成分d)は、本発明によるリポソーム中に10〜20mol%の量で存在する。
【0029】
上記のように、成分a)、b)、c)およびd)は、有利に全部でリポソーム中に含有される成分の100mol%を形成する。
【0030】
上記のように構成されたリポソームは、固有の作用物質の特性を何も有さない。すなわち、これは、キャリア系として使用できる中性(製剤学的作用の意味で)のリポソームである。もう1つの有利な実施態様では、本発明は、上記のようなさらに1つの製剤学的作用物質が封入された形または/および更なるリポソームシェルの成分として含有されたリポソームを有する。封入するために、極めて広い作用物質の多様さ、例えば、アンホテリシンB、サイクロスポリン、植物性セラミドならびに他の作用化合物、例えば、エーテル−リゾレシチン、例えば、ET 180CH3 (1−0−オクタデシル−2−0−メチル−グリセロ−3−ホスホコリン)が使用される。極性基または極性成分、例えば、OH-基またはアミノ基を含有する作用物質を封じ込めるのが有利である。有利に本発明によるリポソーム中に封入できる更なる作用物質基は、アルキルホスホコリン、特に飽和、1箇所または複数箇所が不飽和であることができる12〜30個、とりわけ14〜24個の炭素原子を有する炭水化物を有するホスホコリンである。従って、例えば、ヘキサデシルホスホコリンを本発明によるリポソームに封入する際に、静脈内投与で卓越した作用が著しく減少した毒性を生じることが認められる。エルシル−ホスホコリンとオレイル−ホスホコリンを封じ込める場合にも、経口投与されるリポソーム中に封入されていない裸の化合物を著しく上回る作用が観察される。
【0031】
相応する作用物質の封じ込みにより、原虫疾患を治療するための本発明による特別な医薬品および細菌または菌類により引き起こされる疾患を治療するために、滅菌濾過可能または/および加熱滅菌可能な形でリポソームを提供することができる。リポソーム中に封じ込めることができる付加的な作用物質は、殺菌性作用物質、例えば、オキシテトラサイクリン、ドキシサイクリンまたはミノサイクリン、抗かび性作用物質、例えば、アンホテリシンBまたはグリセオフルビンならびに免疫抑制作用物質、例えば、サイクロスポリンを有する。
【0032】
治療の可能性の例は、次のものである:付加的な作用物質としてのアンホテリシンBの使用下のリーシュマニア症、テトラサイクリンの使用下のエールリヒノイス、アンホテリシンBの使用下の真菌性疾患およびサイクロスポリンAの使用下の免疫抑制。
【0033】
従って、本発明によるリポソームの本質的な利点は、すでに経口投与の際に、本発明によるリポソーム中に封入されていない経口投与と比べて著しく卓越した作用が達成できることにある。さらに、本発明によるリポソーム中への封入は、他の形での投与、例えば、静脈内または皮下への投与も可能にし、これにより、しばしば作用を改めて改善させることができる。
【0034】
本発明は、本発明によるリポソームを含有する更なる組成物を有する。これらの組成物は、有利には本発明によるリポソームが分散されている水溶液から成る。さらに、前記組成物は他の溶剤、特に生理学的に認容性のアルコールを含有することもできる。水と混合可能な2〜4個の炭素原子を有するアルコール、例えばエタノール、2−プロパノール、1,2−プロパンジオールおよび2−ブタノールまたはこれらの組み合わせが有利である。
【0035】
上記のように、本発明によるリポソームは特に作用物質を封入するための医薬品ベースとして使用するために適切である。さらに、本発明は、本発明によるリポソームを含有した医薬品にも関する。このような医薬品中で、リポソームは作用物質を封入された形または/およびリポソームシェルの他の成分として有するのが有利である。
【0036】
本発明によるリポソームは、簡単な方法で成分a)、b)、c)およびd)を一緒に混合することにより製造することができる。混合を水溶液中で行うのが有利であり、その際、得られた混合物または水溶液は水と混合可能であり、生理学的に認容性の2〜4個の炭素原子を有するアルコールに添加することができるので、成分は水中で分散する複合体または分散可能な複合体を形成する。(エステル)−リゾレシチン化合物:アルコールのモル比は、1:0.1〜1:500である。
【0037】
完成したリポソーム調製物中では、(エステル)−リゾレシチンの量は有利に0.1〜200μMol/gである。
【0038】
本発明によりリポソーム形成に使用される成分の容易な可溶性により、本発明によるリポソーム調製物の製造には過圧の使用は不必要である。大抵は、簡単に超音波にかけ、場合によっては、撹拌すれば十分である。よって、製造法は極めて簡略で、かつ安くなる。さらに、相応した濃度のアルコール性溶液中に貯蔵することにより滅菌条件を問題なく保持することができる。これらの利点は、付加的に作用物質を調製物に組み入れる場合にも該当する。
【0039】
本発明によるリポソームの使用下に、さらにローレンツォス病(Lorenzos-Disease)に対する薬剤を製造する場合に成功する。
【0040】
この場合に、エルカ酸をリゾレシチンまたはレシチン中に挿入し、次に作用物質として本発明によるリポソーム中に封入する。よって、本発明は、ローレンツォス病に対する 医薬品を製造するための上記のリポソームの使用にも関し、その際、リポソームは封入されたエルカ酸誘導体、特にエルカ酸−リゾレシチンまたはエルカ酸−レシチンを有する。
本発明を以下の実施例によりさらに説明する。
例1−出発物質の製造
市販のコレステロールを再結晶化により>98%の純度まで精製した。
1.2−ジオレイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリンと他のレシチン(成分c))を、使用したホスファチジルグリセリンとホスファチジル−オリゴグリセリンと同様に従来技術で記載された方法により製造した。
【0041】
エステル−リゾレシチン(モノアシルグリセロホスホコリン)は、簡単な方法で、グリセロホスホコリンから製造することができる。適切なリゾレシチンには、例えば、次のものが含まれる:
1−オレイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン
(C2652NO;521.676)
1−エルコイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン
(C3060NOP;577.784)
1−リノレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン
(C2650NOP;519.660)
1−パルミトイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン
(C2450NOP;495.638)
1−ステアロイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン
(C2654NOP;523.692)
1−オレイル−sn−グリセロ−3−ホスホ−N.N.N−トリメチルプロピルアンモニウム
(C2754NOP;535.703)
1−エルコイル−sn−グリセロ−3−ホスホ−N.N.N−トリメチルプロピルアンモニウム
(C3162NOP;591.81)
1−リノレイル−sn−グリセロ−3−ホスホ−N.N.N−トリメチル−プロピルアンモニウム
(C2752NOP;533.687)
1−パルミトイル−sn−グリセロ−3−ホスホ−N.N.N−トリメチル−プロピルアンモニウム
(C2552NOP;509.687)
1−ステアロイル−sn−グリセロ−3−ホスホ−N.N.N−トリメチループロピルアンモニウム
(C2756NOP;537.719)
1−オレイル−sn−グリセロ−3−ホスホ−N.N.N−トリメチル−ブチルアンモニウム
(C2856NOP;549.730)
1−エルコイル−sn−グリセロ−3−ホスホ−N.N.N−トリメチル−ブチルアンモニウム
(C3264NOP;605.838)
例2−リポソームの製造
エステル−リゾレシチンは、脂肪混合物を完全にリポソーム分散液に変換させるために、その傑出した分散特性により極めて適切であることが認められた。この場合に穏やかな条件下で、例えば超音波浴中で簡単に超音波にかけることによりリポソームの形成を行う。
【0042】
脂質混合物は、例えば、X−副腎性白質ジストロフィーを治療するためのエルカ酸誘導体、または作用物質、例えば、アンホテリシンC、シクロスポリン等を挿入することにより医薬品として使用する場合に、製剤学的作用を有することができる。
【0043】
全脂質60〜100mMの最終濃度で脂質混合物からリポソーム分散液1000mlを製造するために、次のように行う:
Figure 2005505573
Figure 2005505573
例3−組成物
Figure 2005505573
例えば
ジパルミトイル−
ジステアロイル− sn−G−3−ホスホグリセリンまたは
ジオレオイル− −オリゴグリセリン
例えば
1−パルミトイル−
1−ステアロイル− sn−G−3−ホスホグリセリン
1−オレオイル−
例えば
コレステロール−ホスホ−グリセリンまたは−オリゴグリセリン。
【0044】
この場合に、系が纏まって一致するように注意するのが有利である。すなわち、調製物中では、1種だけの脂肪酸成分を使用するのが極めて有利である。
【0045】
Figure 2005505573
しかし、抗腫瘍作用または抗寄生虫作用の意味で、作用物質の品質を有さない(エーテル)−リゾレシチンを含有する調製物も重要である。よって、これらの調製物は、特に重要である。それというのも、前記調製物は加熱滅菌可能であり、従って特に簡単に取り扱うことができるからである:例えば
Figure 2005505573
相応して:
Figure 2005505573

Claims (19)

  1. a)式I
    Figure 2005505573
    [式中、
    は、13〜23個の炭素原子を有する炭化水素基であり、
    は、H、OHまたはORであり、ここでRは、C〜C−アルキル基またはアリル基であり、
    nは、2、3または4である]
    の(エステル)−リゾレシチン 10〜50mol%
    b)コレステロール 10〜50mol%、
    c)レシチン 10〜50mol%および
    d)ホスファチジルモノグリセリン、ホスファチジルジグリセリン、ホスファチジルトリグリセリンおよびホスファチジルテトラグリセリン、コレステロールホスホモノグリセリンおよびコレステロールオリゴグリセリンから成る群から選択される負の荷電体 5〜25mol%
    を含有するリポソーム。
  2. 式I中のRは、C13〜C19−アルキル基、C15〜C23−アルケニル基、C15〜C23−アルカジエニル基またはC15〜C23−アルカトリエニル基である、請求項1に記載のリポソーム。
  3. 式I中のnは、数値2である、請求項1または2に記載のリポソーム。
  4. もう1種の作用物質が封入された形または/およびリポソームシェルの更なる成分として含有されている、請求項1から3までのいずれか1項に記載のリポソーム。
  5. 請求項1から4までのいずれか1項に記載のリポソームを含有する組成物。
  6. 場合により薬理学的に適切なキャリアまたは希釈剤を有する、請求項1から4までのいずれか1項に記載のリポソームを含有する医薬品。
  7. 請求項1から4までのいずれか1項に記載のリポソームと、この中に封入された作用物質を有する、請求項6に記載の医薬品。
  8. 請求項1から3までのいずれか1項に記載のリポソームを有している、作用物質を挿入するための医薬品ベース。
  9. 請求項6または7に記載の医薬品、または請求項8に記載の医薬品ベースにおいて、これらが経口、静脈内または皮下に投与するために適切な形で存在することを特徴とする、請求項6または7に記載の医薬品、または請求項8に記載の医薬品ベース。
  10. 請求項1から4までのいずれか1項に記載のリポソームの製法において、
    a)式I
    Figure 2005505573
    (式中、
    は、13〜23個の炭素原子を有する炭化水素基であり、
    は、H、OHまたはORであり、ここでRは、C〜C−アルキル基またはアリル基であり、
    nは、2、3または4である)
    の(エステル)−リゾレシチン 10〜50mol%
    b)コレステロール 10〜50mol%、
    c)レシチン 10〜50mol%および
    d)ホスファチジルモノグリセリン、ホスファチジルジグリセリン、ホスファチジルトリグリセリンおよびホスファチジルテトラグリセリンならびにコレステロールホスホモノグリセリンおよびコレステロールオリゴグリセリンから成る群から選択される負の荷電体 5〜25mol%
    を混合することを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載の製法。
  11. ローレンツォス病に対する医薬品を製造するための、請求項1から4までのいずれか1項に記載のリポソームの使用において、リポソームは、封入されたエルカ酸誘導体、特にエルカ酸−リゾレシチンまたはエルカ酸レシチンを有する、リポソームの使用。
  12. a)式I
    Figure 2005505573
    (式中、
    は、13〜23個の炭素原子を有する炭化水素基であり、
    は、H、OHまたはORであり、ここでRは、C〜C−アルキル基またはアリル基であり、
    nは、2、3または4である)
    の(エステル)−リゾレシチン 10〜90mol%
    b)コレステロール 0〜60mol%、
    c)レシチン 0〜50mol%および
    d)ホスファチジルモノグリセリン、ホスファチジルジグリセリン、ホスファチジルトリグリセリンおよびホスファチジルテトラグリセリン、コレステロールホスホモノグリセリンおよびコレステロールオリゴグリセリンおよび/またはアルキルホスホグリセリン、アルキルホスホオリゴグリセリン、アルキルホスホグリコール、アルキルホスホプロパンジオール−(1.3)または/およびアルキルホスホプロパンジオール−(1.2)から成る群から選択される負の荷電体 3〜50mol%
    を含有するリポソーム。
  13. 請求項1から4までのいずれか1項に記載の特性を有する、請求項12に記載のリポソーム。
  14. 請求項12または13に記載のリポソームを含有する組成物。
  15. 場合により、薬理学的に適切なキャリア材料または希釈剤を有する、請求項12または13に記載のリポソームを含有する医薬品。
  16. 請求項12または13に記載のリポソームと、その中に封入された作用物質を有することを特徴とする、請求項15に記載の医薬品。
  17. 請求項12または13に記載のリポソームを有している、作用物質を挿入するための医薬品ベース。
  18. 請求項12または13に記載のリポソームの製法において、
    a)式I
    Figure 2005505573
    [式中、
    は、13〜23個の炭素原子を有する炭化水素基であり、
    は、H、OHまたはORであり、ここでRは、C〜C−アルキル基またはアリル基であり、
    nは、2、3または4である]
    の(エステル)−リゾレシチン 10〜90mol%
    b)コレステロール 0〜60mol%、
    c)レシチン 0〜50mol%および
    d)ホスファチジルモノグリセリン、ホスファチジルジグリセリン、ホスファチジルトリグリセリンおよびホスファチジルテトラグリセリン、コレステロールホスホモノグリセリンおよびコレステロールオリゴグリセリンおよび/またはアルキルホスホグリセリン、アルキルホスホオリゴグリセリン、アルキルホスホグリコール、アルキルホスホプロパンジオール−(1.3)または/およびアルキルホスホプロパンジオール−(1.2)から成る群から選択される負の荷電体 3〜50mol%
    を混合することを特徴とする、請求項12または13に記載のリポソームの製造。
  19. ローレンツォス病に対する医薬品を製造するための請求項12または13に記載のリポソームの使用において、リポソームは封入されたエルカ酸誘導体、特にエルカ酸−リゾレシチンまたはエルカ酸レシチンを有する、リポソームの使用。
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