JP2005503347A - 皮膚のバリヤー機能を増強するための電解質の使用 - Google Patents

皮膚のバリヤー機能を増強するための電解質の使用 Download PDF

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Abstract

本発明は乾燥皮膚の処置および予防のための化粧品または皮膚科学的調製物製造のための電解質の使用に関する。本発明はまた、乾燥皮膚の処置および予防のため、そして皮膚のバリヤー機能の強化のための化粧品および皮膚科学的調製物製造のための電解質の使用に関する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は乾燥皮膚の処置および予防のための化粧品または皮膚科学的調製物製造のための電解質(electrolytes)の使用、並びに乾燥皮膚の処置および予防のため、そして皮膚のバリヤー機能(barrier function)を増強するための化粧品および皮膚科学的調製物製造のための電解質の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚はヒトの最大の器官である。その多数の機能(例えば、温度調節のためおよび感覚器官としての機能)のうちで、皮膚(および従って最終的には全生物体)が乾燥することを妨げるバリヤー機能が恐らく、もっとも重要である。それと同時に、皮膚は外部物質の浸透および吸収に対する遮蔽装置として働く。このバリヤー機能は、一番外側の層として環境に対する実際の防護鞘を形成する表皮により実施される。それはまた、厚さ全体の約1/10であるので、皮膚の一番薄い層でもある。
【0003】
表皮はその中の一番外側の層の角質層(Stratum corneum)がバリヤー機能のために重要である部分である層状組織(stratified tissuse)である。それは環境と接しているので、摩耗し、従って、それ自体、外側では微細な薄片が連続的に剥落し、かつ内側では角質化細胞および脂質物質が続いて生成される再生の連続過程にある。
【0004】
専門家の分野において最近認められているEliasの皮膚模型はレンガ壁に類似の2−成分系(レンガおよびモルタルの模型)として角質層を説明している(非特許文献1参照)。この模型において、角質細胞(corneocytes)はレンガに相当し、細胞間空隙中の複雑な組成をもつ脂質の膜がモルタルに相当する。この系は本質的に親水性物質に対する物理的バリヤーを表わすが、その狭い、多層構造のために、同様にこれもまた親油性物質による透過が困難である。一方では角質層の具体的な構造が皮膚を防護し、他方では規定量の水と結合することによりそれ自体の柔軟性を安定化する。
【0005】
例えば、圧縮力、衝撃またはせんだん応力のような機械的応力はまた、驚くべき程度に角質層単独により、または皮膚の更に深層と一緒に阻止されることができる。比較的大きな圧縮力、ねじり力またはせんだん応力は角質との表皮の噛み合いにより皮膚のより深層に伝達される。
【0006】
水および湿度含量の調節は表皮の脂質膜のもっとも重要な機能の一つである。しかし、それは外部の化学的および物理的影響に対するバリヤー効果を有するのみならずまた、角質層の凝集にも貢献する。
【0007】
角質層の脂質は本質的にセラミド、遊離脂肪酸、コレステロールおよび硫酸コレステロールから成り、全角質層上に分布されている。これらの脂質の組成は表皮のバリヤーの無傷の機能および従って皮膚の水不透過性に対して決定的に重要である。
【0008】
単純な水浴を使用する皮膚の洗浄−界面活性剤の添加を伴なわない−ですら最初に、皮膚の角質層を膨潤させる。この膨潤の度合いはなかでも、入浴時間および温度に影響される。同時に、例えば、埃の水溶性成分のような水溶性物質、しかしまた角質層の水結合能に寄与する皮膚に内在する物質も洗い落とされ、もしくは洗い出される。更に、皮膚に内在する界面活性剤物質の結果として、皮膚中の脂質もまたある程度溶解されて、洗い落とされる。最初の膨潤後に、これは皮膚のその後の乾燥を誘起し、それが更に洗浄活性添加剤により著しく強化される可能性がある。
【0009】
健康な皮膚においては、皮膚の保護機序が皮膚の上部層に対するこのような僅かな障害を容易に代償することができるので、これらの過程は概括的に、大した結果をもたらさない。しかし、例えば、環境、光線損傷、老化皮膚等により誘起された摩耗損傷または刺激の結果としての正常状態からの非病理学的偏りの症例においてすら、皮膚表面上の保護機序が損傷される。
【0010】
例えば、老化皮膚においては、再生的新生がより緩徐な速度でおこり、そこではとりわけ、角質層の水−結合能が減少する。従って、皮膚はしなやかでなくなり、乾燥し、ひび割れる(「生理学的」乾燥皮膚)。バリヤーの損傷がその結果である。皮膚は微生物、トキシンおよびアレルゲンの侵入のような有害な環境の効果に感受性になる。その結果、毒性もしくはアレルギー性の皮膚反応が起こる可能性すらある。
【0011】
病理学的乾燥および感受性皮膚の症例においては、バリヤーの損傷が先験的に存在する。表皮の細胞間脂質が欠陥性になるかまたは不適切な量もしくは組成で形成される。その結果、角質層の透過性が増加し、吸湿性物質および水の喪失に対する皮膚の防護が不適切になる。
【0012】
皮膚のバリヤー効果は経皮水分喪失(TEWL)の測定により定量できる。これは発汗時の水分喪失を考慮しない、身体内部からの水分蒸散量である。TEWL値の測定は極めて多数の情報を与えることが判明し、非常に異なる化学構造を有する界面活性剤の相容性、等を決定するために、ひびの切れたもしくは割れた皮膚を診断するために使用することができる。
【0013】
皮膚の美容および手入れの行き届いた外観のために、皮膚の一番上の層の水分の割合がもっとも重要である。水分調節剤を導入することによりそれを限定された範囲に好ましい影響を与えることができる。
【0014】
一般的に洗浄調製物の成分であるアニオン界面活性剤は、角質層中のpHを継続して増加することができ、それは皮膚のバリヤー機能を回復し、新生する役割をもつ再生過程を著しく妨げる。この場合には、規則的な抽出の結果として、必須物質の再生と喪失の間に、新規の、しばしば非常に不都合な平衡状態が角質層中に確立され、この状態が皮膚の外観および角質層の機能の生理学的モードに決定的な悪影響を有する。
【0015】
本発明の目的のための皮膚の手入れは主として、環境の影響(例えば、埃、化学薬品、微生物)に対する、そして身体に内在物質(例えば、水分、脂質、電解質)の喪失に対するバリヤーとしての皮膚の生来の機能を強化もしくは回復することを意味すると理解される。
【0016】
乾燥し、ストレスを受けた皮膚の手入れ、処置および洗浄のための製品自体は知られている。しかし、生理学的に無傷の、水和された滑らかな角質層の再生へのそれらの寄与はその程度および時間に関して制約される。
【0017】
角質層のバリヤー機能および水和に対する軟膏およびクリームの効果は本質的には処置される皮膚の領域の被覆(密閉)に基づく。軟膏またはクリームは事実上、皮膚による水分喪失を防止することを意図される(第2の)人工的バリヤーを表わす。再度、例えば洗浄剤を使用してこの物理的バリヤーを除去することも同様に容易であり、その結果として、最初の損傷状態が再度達成される。更に、皮膚手入れ効果は定常的処置により減少する可能性がある。製品使用を停止後、皮膚は処置の開始前の状態に極めて早急に回復する。ある種の製品の事例においては、皮膚の状態は場合によっては一過性に悪化すらする。従って、恒常的な製品の効果は一般的に達成されないかまたは、ごく限定された程度に達成されるのみである。
【0018】
皮膚のバリヤー機能に対する幾つかの医薬調製物の効果は、有効成分が皮膚中もしくは皮膚をとおして身体中へ浸透することができるようにさせることを意図される、バリヤーに対する選択的な損傷にすらある。ここでは、副作用としての皮膚の損傷された外観は支払わなければならない小さい代償としてある程度許容される。
【0019】
手入れ用洗浄製品の効果は本質的には皮脂様物質による有効な再脂肪補充にある。これらの調製物の界面活性剤含量の同時の減少が質層バリヤーに対する損傷の更なる制約を可能にする。
【0020】
しかし、先行技術には角質層のバリヤー機能および水和に対して有効な効果をもち、かつ角質層およびとりわけ細胞間脂質を含んで成るラメラの物理化学的特性を強化もしくは回復すらさせる調製物が存在しない。
【0021】
皮膚の生来の再生を補助し、その生理学的機能を強化するために、最近ますます、セラミドもしくはセラミド類似体のような細胞間脂質混合物が、生来のバリヤーを再構築するために皮膚により使用されることができる局所用調製物に添加されるようになってきた。しかし、これらの脂質は大部分、非常に高価な原料である。更に、それらの効果は大部分、期待された効果よりは極めて低い。
【0022】
従って、本発明の目的は、先行技術の欠点を克服することであった。とりわけ、その目的は、特に皮膚の生来の再生が不適切な時に皮膚のバリヤー特性を保持もしくは回復する皮膚手入れ用組成物を提供することであった。それらはまた、皮膚乾燥のその後の損傷、例えば、ひび割れまたは炎症性もしくはアレルギー過程、または更に神経皮膚炎の処置および予防に適しなければならない。本発明の目的はまた、太陽および風のような環境の影響に対して皮膚を保護する、安定な皮膚手入れ用化粧品および/または皮膚科学的組成物を提供することであった。とりわけ、調製物の効果は生理学的で、急速で持続性でなければならない。
【非特許文献1】
P.M.Elias,Structure and Function of the Stratum Corneum Permeability Barrier,Drug Dev.Res.13,1988,97−105.
【発明の開示】
【0023】
これらの目的は、乾燥皮膚の処置および予防のための化粧品または皮膚科学的調製物を製造するための電解質の使用並びに、乾燥皮膚の処置および予防のため、そして皮膚のバリヤー機能を増強するための化粧品および皮膚科学的調製物を製造するための電解質の使用による、驚くべきで、当業者により予知することができなかった方法で達成される。
【0024】
本発明は有利には、乾燥皮膚の処置および予防のための無機塩(とりわけ、NaCl、NaBr、NaI、Na、NaSiO、NaCO、NaHCO、NaPO、NaHPO、NaHPO、KCl、KI、LiCl、NHCl、ZnCl、AlSOおよびMgSO)および皮膚内に生来存在する酸の塩(例えば、ナトリウムリポネート、ナトリウムシトレート、アンモニウムラクテート、ナトリウムラクテート、ナトリウムビカルボネート、ナトリウムシトレートのようなエネルギー代謝の酸の塩)または弱カルボン酸(例えば、ナトリウムプロピオネート)の使用により実施される。驚くべきことには、前記の活性系は水に対する表皮バリヤーを維持するために連続的に新生されなければならない脂質およびタンパク質の皮膚中での代謝を刺激する。本発明に従うと、乾燥皮膚は正常な皮膚が乾燥することを積極的に予防しながら、これらの調製物のバリヤー増強効果により処置そして/または手入れされる。
【0025】
本発明に従う化粧品または皮膚科学的調製物は好ましくは、調製物の総組成物に基づき0.05〜30重量%、特に好ましくは1〜5重量%の1種もしくは複数の電解質、好ましくは塩化ナトリウム、を含んで成る。
【0026】
グリセロールは有利には、−必須ではないが−調製物の総重量に基づき、0.05重量%〜30重量%の量で、好ましくは0.1重量%〜20重量%の量で、特に好ましくは1〜15重量%の量で本発明に従う化粧品または皮膚科学的調製物中に含まれる。
【0027】
独国特許第43 04 066号明細書は、皮膚炎、とりわけふけ症の調節および予防のため、そして更に洗浄組成物中に存在する界面活性物質および/またはこれらの洗浄用組成物中に存在するその他の物質が皮膚の外部層中に透過することを妨げるための1種もしくは複数の電解質が洗浄組成物または濃厚物の総重量に基づき6重量%を越える濃度で含まれる、水性化粧品洗浄用組成物中への、またはある種の低水分または無水洗浄用組成物濃厚物の水洗浄のための電解質の使用につき記載している。しかし、従来の当該技術は本発明の方向の道筋を指摘することはできなかった。
【0028】
本発明に従う調製物はすべての点において極めて満足な調製物である。本発明に従う調製物は従来の当該技術分野の調製物よりも、
−皮膚のバリヤー特性をより良く保持または回復し、
−皮膚の乾燥をより良く抑制し、
−皮膚の老化をより良く抑制し、そして
−環境の影響に対して皮膚をより良く保護する、
ことは当業者にとり予知されなかった。
【0029】
本発明に従う化粧品または皮膚科学的調製物は通常の組成を有することができ、皮膚および/または毛髪の処置、手入れおよび洗浄のため、そして装飾化粧品中のメークアップ製品として使用することができる。従って、それらの処方に応じて、それらは例えば、皮膚保護クリーム、洗浄乳液、日焼け止めロ−ション、栄養クリーム、デイクリームもしくはナイトクリーム等として使用することができる。本発明に従う調製物を場合によっては医薬調製物の基剤として使用することができ、有利である。
【0030】
本発明に従って使用される有効成分組み合わせ物は特に好ましくは、pH−緩衝調製物中に使用され、そこでは5〜7、とりわけ約5〜6のpHが極めて特に好ましい。
【0031】
日焼け止め剤の形態の化粧品および皮膚科学的調製物もまた好ましい。本発明に従う1種もしくは複数の有効成分に加えて、これらは好ましくは少なくとも1種のUV−Aフィルター物質および/または少なくとも1種のUV−Bフィルター物質および/または少なくとも1種の無機顔料を含んで成る。
【0032】
しかし、その主目的は日光に対する遮蔽ではないが、UV遮蔽物質を含んで成る化粧品および皮膚科学的調製物を提供することもまた本発明の目的に有利である。従って、UV−AおよびUV−Bフィルター物質が例えば、デイクリーム中に一般に取り入れられている。
【0033】
本発明に従う化粧品および皮膚科学的調製物は、このような調製物中に通常使用されるような化粧品補助剤、例えば保存剤、殺バクテリア剤、香料、気泡抑制剤、染料、着色作用をもつ顔料、増粘剤、界面活性物質、乳化剤、皮膚軟化剤、湿潤剤及び/または保湿剤、脂肪、油、ワックスおよび化粧品または皮膚科学的調製物のその他の通常の成分(例えばアルコール、ポリオール、ポリマー、気泡安定剤、有機溶媒またはシリコーン誘導体)を含んで成ることができる。
【0034】
それぞれの場合の製品の型に応じて、それぞれ使用することができる化粧品、皮膚科学的または医薬担体物質および香料の量は簡単な模索実験により当業者により容易に決定することができる。
【0035】
皮膚の処置および手入れのための調製物が特に好ましい。
【0036】
本発明に従う化粧品および皮膚科学的調製物は、使用のために、化粧品として通常の方法で十分量を皮膚および/または毛髪に適用される。
【0037】
本発明に従う化粧品および皮膚科学的調製物は様々な形態で存在することができる。従って、例えば、それらは液剤、無水調製物、油中水(W/O)型もしくは水中油(O/W)型のエマルションもしくはミクロエマルション、例えば水中油中水(W/O/W)型の複エマルション、ゲル、固形スティック、軟膏または更にエアゾールであることができる。本発明に従う有効成分を、例えばセルロースカプセル封入物として、例えばコラーゲンマトリックスおよびその他の通常のカプセル封入材料中、ゼラチン、ワックスマトリックス中へのカプセル封入形態で、またはリポソームとしてカプセル封入して投与することも有利である。
【0038】
本発明に従う有効成分を皮膚および毛髪を洗浄するための水系または界面活性調製物中に取り込むことも可能であり、本発明の目的に有利である。
【0039】
本発明に従う化粧品および皮膚科学的調製物はとりわけ、抗酸化剤を含んで成ることもできる。本発明に従って使用することができる好ましい抗酸化剤は、化粧品および/または皮膚科学的用途に適したまたはそれに通常のすべての抗酸化剤である。
【0040】
抗酸化剤は有利には、非常に少量の許容投与量(例えばpmol〜μmol/kg)における、アミノ酸(例えばグリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプロファン)およびそれらの誘導体、イミダゾール(例えばウロカニン酸)およびそれらの誘導体、D,L−カルノシン、D−カルノシン、L−カルノシンおよびそれらの誘導体(例えばアンセリン)のようなペプチド、カロテノイド、カロテン(例えばα−カロテン、β−カロテン、Ψ−リコペン)およびそれらの誘導体、クロロゲン酸およびその誘導体、リポ酸およびその誘導体(例えばジヒドロリポ酸)、アウロチオグルコース、プロピルチオウラシルおよび他のチオール(例えばチオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミン並びに、それらのグリコシル、N−アセチル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチルおよびラウリル、パルミトイル、オレイル、γ−リノレイル、コレステリルおよびグリセリルエステル)およびそれらの塩、チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジステアリル、チオジプロピオン酸およびそれらの誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシドおよび塩)並びにスルホキシイミン化合物(例えばブチオニン・スルホキシイミン、ホモシステイン・スルホキシイミン、ブチオニン・スルホン、ペンタ−、ヘキサ−およびヘプタチオニン・スルホキシイミン)、並びに更に、(金属)錯体形成剤(例えばα−ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン)、α−ヒドロキシ酸(例えばクエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTAおよびそれらの誘導体、不飽和脂肪酸およびそれらの誘導体(例えばγ−リノレン酸、リノール酸、オレイン酸)、葉酸およびその誘導体、ユビキノンおよびユビキノールおよびそれらの誘導体、ビタミンCおよび誘導体(例えばパルミチン酸アスコルビル、リン酸アスコルビルMg、酢酸アスコルビル)、トコフェロールおよび誘導体(例えば酢酸ビタミンE)、ビタミンAおよび誘導体(パルミチン酸ビタミンA)並びにベンゾイン樹脂の安息香酸コニフェリル、ルチン酸およびその誘導体、α−グリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリリンデングルシトール、カルノシン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ノルジヒドログアヤク酸、ノルジヒドログアヤレチン酸、トリヒドロキシブチロフェノン、尿酸およびその誘導体、マンノースおよびその誘導体、亜鉛およびその誘導体(例えばZnO、ZnSO)、セレンおよびその誘導体(例えばセレノメチオニン)、スチルベンおよびそれらの誘導体(例えば酸化スチルベン、トランス−酸化スチルベン)並びに、本発明に従って適切な前記のこれらの有効成分の誘導体(塩、エステル、エーテル、糖、ヌクレオチド、ヌクレオシド、ペプチド及び脂質)から成る群から選択される。
【0041】
本発明に従う調製物中の前記の抗酸化剤(1種もしくは複数の化合物)の量は好ましくは調製物の総重量に基づいて、0.001〜30重量%、特に好ましくは0.05〜20重量%、とりわけ、1〜10重量%である。
【0042】
ビタミンEおよび/もしくはその誘導体が1種もしくは複数の抗酸化剤である場合は、調製物の総重量に基づき0.001〜10重量%の範囲からそれらそれぞれの濃度を選択することが有利である。
【0043】
ビタミンAもしくはビタミンA誘導体またはカロテンもしくはそれらの誘導体が1種もしくは複数の抗酸化剤である場合は、調製物の総重量に基づき0.001〜10重量%の範囲からそれらそれぞれの濃度を選択することが有利である。
【0044】
本発明に従うエマルションは有利であり、例えば前記の脂肪、油、ワックスおよびその他の脂肪物質、並びに更に水および、この型の調製物に通常使用されるような乳化剤を含んで成る。
【0045】
脂質相は有利には下記の物質の群:
− 鉱油、鉱物ワックス、
− カプリン酸もしくはカプリル酸のトリグリセリドのような油、更に例えばヒマシ油のような天然の油、
− 脂肪、ワックス並びに他の天然および合成脂肪物質、好ましくは低炭素数アルコールとの、例えばイソプロパノール、プロピレングリコールもしくはグリセロールとの脂肪酸のエステル、または低炭素数アルカン酸とのもしくは脂肪酸との脂肪アルコールのエステル、
− 安息香酸アルキル、
− シリコーン油(例えばジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサンおよびそれらの混合形態)
から選択することができる。
【0046】
本発明の目的のためのエマルション、オレオゲルおよびヒドロ分散物もしくは脂質分散物の油相は有利には、3〜30炭素原子の鎖長を有する飽和および/もしくは不飽和の分枝および/もしくは非分枝アルカンカルボン酸と、3〜30炭素原子の鎖長を有する飽和および/もしくは不飽和の分枝および/もしくは非分枝アルコールとのエステルの群から、芳香族カルボン酸と3〜30炭素原子の鎖長を有する飽和および/もしくは不飽和の分枝および/もしくは非分枝アルコールとのエステルの群から選択される。その場合、これらのエステル油は有利には、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、オレイン酸イソプロピル、ステアリン酸n−ブチル、ラウリン酸n−ヘキシル、オレイン酸n−デシル、ステアリン酸イソオクチル、ステアリン酸イソノニル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ラウリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、エルカ酸オレイル、オレイン酸エルシル、エルカ酸エルシルおよび、これらのエステルの合成、半合成および天然の混合物、例えばジョジョバ油から成る群から選択することができる。
【0047】
油相はまた有利には、分枝および非分枝炭化水素および炭化水素ワックス、シリコーン油、ジアルキルエーテルの群から、飽和もしくは不飽和の分枝もしくは非分枝アルコールおよび更に脂肪酸トリグリセリド、すなわち8〜24、とりわけ12〜18炭素原子の鎖長を有する飽和および/もしくは不飽和の分枝および/もしくは非分枝アルカンカルボン酸のトリグリセロールエステル、の群から選択することができる。脂肪酸トリグリセリドは有利には、例えば合成、半合成および天然油、例えば、オリーブ油、ヒマワリ油、大豆油、落花生油、菜種油、アーモンド油、ヤシ油、ココナツ油、ヤシの芯油等の群から選択することができる。
【0048】
本発明の目的のためには、これらの油およびワックス成分のあらゆる混合物もまた有利に使用することができる。必要な場合には、更に、油相の単独脂質成分としてワックス、例えば、パルミチン酸セチルを使用することも有利であるかも知れない。
【0049】
油相は有利には、イソステアリン酸2−エチルヘキシル、オクチルドデカノール、イソノナン酸イソトリデシル、イソエイコサン、ココア酸2−エチルヘキシル、安息香酸C12−15−アルキル、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドおよびジカプリリルエーテルから成る群から選択される。
【0050】
安息香酸C12−15−アルキルとイソステアリン酸2−エチルヘキシルの混合物、安息香酸C12−15−アルキルとイソノナン酸イソトリデシルの混合物並びに安息香酸C12−15−アルキル、イソステアリン酸2−エチルヘキシルおよびイソノナン酸イソトリデシルの混合物が特に有利である。
【0051】
炭化水素のうちで、パラフィン油、スクアランおよびスクアレンを本発明の目的のために有利に使用することができる。
【0052】
1種もしくは複数のシリコーン油に加えて他の油相成分の更なる含有物を使用することは好ましいが、油相は有利にはまた、環式もしくは線状シリコーン油を含有するかもしくはこれらの油のみから成ることもできる。
【0053】
本発明に従って使用することができるシリコーン油としては、シクロメチコン(オクタメチルシクロテトラシロキサン)が有利に使用される。しかし、他のシリコーン油、例えばヘキサメチルシクロトリシロキサン、ポリジメチルシロキサン、ポリ(メチルフェニルシロキサン)もまた本発明の目的のために有利に使用することができる。
【0054】
シクロメチコンとイソノナン酸イソトリデシルの混合物およびシクロメチコンとイソステアリン酸2−エチルヘキシルの混合物が特に有利である。
【0055】
有利な乳化剤は例えば、セテアレス−20との混合物中のグリセリルステアレート、ソルビタンステアレート、ソルビタンオレエート、セテアレス−25、ステアリルアルコールとの混合物中のセテアレス−6、PEG−40ヒマシ油およびナトリウムセチルステアリルスルフェートとの混合物中のセチルステアリルアルコール、トリセテアレス−4ホスフェート、グリセリルステアレート、ナトリウムセチルステアリルスルフェート、レシチン、トリラウレス−4ホスフェート、ラウレスー4ホスフェート、ステアリン酸、プロピレングリコールステアレートSE、PEG−25水素化ヒマシ油、PEG−54水素化ヒマシ油、PEG−6カプリル酸/カプリン酸グリセリド、ソルビタンステアレート、プロピレングリコールとの混合物中のグリセリルオレエート、PEG−9ステアレート、グリセリルラノレート、セテス−2、セテス−20、ポリソルベート60、ラノリン、PEG−100ステアレートとの混合物中のグリセリルステアレート、グリセリルミリステート、パラフィン油(流動パラフィン(Paraffinum liquidum))との混合物中の微細結晶ワックス(Cera microcristallina)、オゾケライト、水素化ヒマシ油、グリセリルイソステアレートとポリグリセリル−3オレエート、グリセリルラウレート、PEG−40ソルビタンペルオレエート、ラウレスー4、セテアレス−3、羊毛ワックス酸混合物、イソステアリルグリセリルエーテル、ナトリウムセチルステアリルスルフェートとの混合物中のセチルステアリルアルコール、羊毛ワックスアルコール混合物、ラウレスー23、ステアレス−2、PEG−30ステアレートとの混合物中のグリセリルステアレート、PEG−40ステアレート、グリコールジステアレート、PEG−22ドデシルグリコールコポリマー、ポリグリセリル−2PEG−4ステアレート、ペンタエリスリチルイソステアレート、ポリグリセリル−3ジイソステアレート、セテアレス−20、水素化ヒマシ油との混合物中のソルビタンオレエート、蜜蝋(Cera alba)とステアリン酸、イソプロピルヒドロキシセチルエーテルとの混合物中のナトリウムジヒドロキシセチルホスフェート、メチルグルコースセスキステアレート、ステアレス−10、PEG−20ステアレート、PEG−8ジステアレートとの混合物中のステアレス−2、ステアレス−21、ステアレス−20、イソステアレス−20、メチルグルコースジオレエート、PEG−7水素化ヒマシ油、PEG−2水素化ヒマシ油との混合物中のソルビタンオレエート、オゾケライトと水素化ヒマシ油、PEG−2水素化ヒマシ油との混合物中のソルビタンイソステアレート、オゾケライトと水素化ヒマシ油、PEG−45/ドデシルグリコールコポリマー、メトキシ−PEG−22/ドデシルグリコールコポリマー、水素化ココナツ脂肪酸グリセリド、ポリグリセリル−4イソステアレート、PEG−40ソルビタンペルオレエート、PEG−40ソルビタンペルイソステアレート、PEG−20グリセリルステアレート、PEG−20−グリセリルステアレート、PEG−8蜜蝋、ラウリルメチコンコポリオール、セチルジメチコンコポリオール、ポリグリセリル−2ラウレート、イソステアリルジグリセリルスクシネート、ステアラミドプロピルPGジモニウムクロリドホスフェート、PEG−7水素化ヒマシ油、グリセリルステアレート、セテス−20、トリエチルシトレート、PEG−20メチルグルコースセスキステアレート、セテアレス−12、パラフィン油(流動パラフィン(Paraffinum liquidum))、グリセリルステアレートシトレート、セチルホスフェート、ソルビタンセスキオレエート、アクリレート/C10−30−アルキルアクリレートクロスポリマー、ソルビタンイソステアレート、メチルグルコースセスキステアレート、トリセテアレス−4ホスフェート、トリラウレス−4ホスフェート、ポリグリセリルメチルグルコースジステアレート、ポロキサマー101、カリウムセチルホスフェート、イソステアレス−10、ポリグリセリル−2セスキイソステアレート、セテス−10、ポリグリセリル−2ジポリヒドロキシステアレート、オレス−20,イソセテス−20、グリセリルイソステアレート、ポリグリセリル−3ジイソステアレート、セテアレス−20との混合物中のグリセリルステアレート、セテアレス−12、セチルステアリルアルコールとセチルパルミテート、PEG−20ステアレートとの混合物中のセチルステアリルアルコール、グリセリルステアレート、PEG−30ステアレートである。
【0056】
適当な場合には、本発明に従う調製物の水相は有利には、低炭素数アルコール、ジオールもしくはポリオールおよびそれらのエーテル、好ましくは、エタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、グリセロール、エチレングリコール、エチレングリコールモノエチルもしくはモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル、モノエチルもしくはモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルもしくはモノエチルエーテルおよび類似製品、更に低炭素数アルコール、例えば、エタノール、イソプロパノール、1,2−プロパンジオール、グリセロールおよび、とりわけ、有利には二酸化ケイ素、ケイ酸アルミナム、多糖類およびそれらの誘導体、例えば、ヒアルロン酸、キサンタンゴムおよびヒドロキシプロピルメチルセルロースからなる群から、特に有利には、ポリアクリレート、好ましくは、それぞれ個別にもしくは組み合わせたCarbopol、例えば、タイプ980、981、1382、2984および5984のCarbopolから成る群からのポリアクリレートから成る群から選択することができる1種もしくは複数の増粘剤、を含んで成る。
【0057】
前記の溶媒の組み合わせ物がとりわけ使用される。アルコール性溶媒の場合には、水が更なる成分であってもよい。
【0058】
本発明に従うエマルションは有利であり、例えば、前記の脂肪、油、ワックスおよびその他の脂肪物質、並びにまた水および、この型の調製物に通常使用されるような乳化剤を含んで成る。
【0059】
本発明に従うゲルは通常、低炭素数アルコール、例えば、エタノール、イソプロパノール、1,2−プロパンジオール、グリセロール並びに水および/または、油性−アルコール性ゲルの場合には、好ましくは、二酸化ケイ素もしくはケイ酸アルミナムであり、水性−アルコール性もしくはアルコール性ゲルの場合には好ましくは、ポリアクリレートである増粘剤の存在下における前記の油を含んで成る。
【0060】
エアゾール容器から噴霧することができる本発明に従う調製物に適した噴射剤は、通常に知られた、容易に揮発性の液化噴射剤、例えば、単独または相互に混合して使用することができる炭化水素(プロパン、ブタン、イソブタン)である。圧縮空気もまた有利に使用することができる。
【0061】
本発明に従う調製物は有利にはまた、UVB領域のUV光線を吸収する物質を含んで成ることができ、全領域の紫外線から毛髪または皮膚を保護する化粧品調製物を提供するためには、フィルター物質の総量は調製物の総重量に基づいて例えば0.1重量%〜30重量%、好ましくは、0.5〜10重量%、とりわけ1.0〜6.0重量%である。それらはまた、毛髪または皮膚のための日焼け止め組成物として使用することもできる。
【0062】
本発明に従う調製物がUVBフィルター物質を含んで成る場合は、これらは油溶性でも水溶性でもよい。本発明に従って有利な油溶性UVBフィルターは例えば、
− 3−ベンジリデンカンファー誘導体、好ましくは3−(4−メチルベンジリデン)カンファーおよび3−ベンジリデンカンファー、
− 4−アミノ安息香酸誘導体、好ましくは4−(ジメチルアミノ)安息香酸2−エチルヘキシルおよび4−(ジメチルアミノ)安息香酸アミル、
− ケイ皮酸のエステル、好ましくは4−メトキシケイ皮酸2−エチルヘキシルおよび4−メトキシケイ皮酸イソペンチル、
− サリチル酸のエステル、好ましくはサリチル酸2−エチルヘキシル、サリチル酸4−イソプロピルベンジルおよびサリチル酸ホモメンチル、
− ベンゾフェノンの誘導体、好ましくは2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノンおよび2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
− ベンザルマロン酸のエステル、好ましくは4−メトキシベンザルマロン酸ジ(2−エチルヘキシル)、並びに
− 2,4,6−トリアニリノ(p−カルボ−2’−エチル−1’−ヘキシルオキシ)−1,3,5−トリアジン
である。
【0063】
有利な水溶性UVBフィルターは例えば、
− 2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸の塩、例えばそのナトリウム、カリウムもしくはそのトリエタノールアンモニウム塩およびスルホン酸自体、
− ベンゾフェノンのスルホン酸誘導体、好ましくは2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸およびその塩
− 3−ベンジリデンカンファーのスルホン酸誘導体、例えば4−(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル)ベンゼンスルホン酸、2−メチル−5−(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル)スルホン酸およびそれらの塩並びに更に、1,4−ジ(2−オキソ−10−スルホ−3−ボルニリデンメチル)ベンゼンおよびその塩(対応する10−スルファト化合物、例えば対応するナトリウム、カリウムもしくはトリエタノールアンモニウム塩)(ベンゼン−1,4−ジ(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル)−10−スルホン酸とも呼ばれる)、
である。
【0064】
本発明に従う有効成分組み合わせ物と組み合わせて使用することができる前記UVBフィルターのリストはもちろん制限的意図はもたれない。
【0065】
本発明はまた、本発明に従って使用される有効成分組み合わせ物の、抗酸化剤としての少なくとも1種のUVBフィルターとの組み合わせ物の使用、および化粧品または皮膚科学的調製物中への、本発明に従って使用される有効成分組み合わせ物の、抗酸化剤としての少なくとも1種のUVBフィルターとの組み合わせ物の使用を提供する。
【0066】
化粧品調製物中に今日まで通常含まれてきたUVAフィルターと、本発明に従って使用される有効成分組み合わせ物を組み合わせることもまた有利であるかも知れない。これらの物質は好ましくは、ジベンゾイルメタンの誘導体、とりわけ1−(4’−tert−ブチルフェニル)−3−(4’−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオンおよび1−フェニル−3−(4’−イソプロピルフェニル)プロパン−1,3−ジオンである。これらの組み合わせ物およびこれらの組み合わせ物を含んで成る調製物もまた本発明により提供される。使用することができる量はUVB組み合わせ物に対するものである。
【0067】
本発明はまた、本発明に従って使用される有効成分組み合わせ物の、抗酸化剤としての少なくとも1種のUVAフィルターとの組み合わせ物の使用、および化粧品または皮膚科学的調製物中への、本発明に従う有効成分組み合わせ物の、抗酸化剤としての少なくとも1種のUVAフィルターとの組み合わせ物の使用を提供する。
【0068】
本発明はまた、本発明に従って使用される有効成分組み合わせ物の、抗酸化剤としての少なくとも1種のUVAフィルターおよび少なくとも1種のUVBフィルターとの組み合わせ物の使用、並びに化粧品または皮膚科学的調製物中への有効成分組み合わせ物の、抗酸化剤としての少なくとも1種のUVAフィルターおよび少なくとも1種のUVBフィルターとの組み合わせ物の使用を提供する。
【0069】
本発明に従って使用される有効成分組み合わせ物の有効量を含む化粧品および皮膚科学的調製物はまた、UV光線から皮膚を遮蔽するために化粧品中に通常使用される無機顔料を含んで成ることができる。これらはチタン、亜鉛、ジルコニウム、シリコン、マンガン、セリウムおよびそれらの混合物の酸化物、並びにその中でそれらの酸化物が有効物質であるような誘導体である。二酸化チタンに基づいた顔料が特に好ましい。
【0070】
化粧品および皮膚科学的は有効成分および、毛髪の手入れおよび毛髪の処置のためのこの型の調製物に通常使用されるような補助剤を含んで成る。使用することができる補助剤は保存剤、界面活性物質、気泡抑制剤、増粘剤、乳化剤、脂肪、油、ワックス、有機溶媒、殺バクテリア剤、香料、染料あるいは、その仕事が毛髪または化粧品もしくは皮膚科学的調製物自体を着色することである顔料である。
【0071】
本発明に従うアニオンは好ましくは塩化物、硫酸および硫酸水素、リン酸、リン酸水素並びに線状および環式オリゴリン酸および炭酸および炭酸水素イオンの群から選択される。
【0072】
皮膚洗浄組成物またはシャンプーの形態にある化粧品調製物は好ましくは少なくとも1種のアニオン、非イオンまたは両性界面活性物質、あるいはこれらの物質の混合物、水性溶媒中に本発明に従って使用される有効成分組み合わせ物並びに本目的に通常使用されるような補助剤を含んで成る。界面活性物質またはこれらの物質の混合物は1重量%と50重量%の間の濃度でシャンプー中に含まれることができる。
【0073】
化粧品または皮膚科学的調製物が、すすぎ落とされ、そして例えばブリーチの前もしくは後、シャンプーの前もしくは後、2回のシャンプー段階の間、パーマネントウェーブ処理の前もしくは後に適用されるローションの形態にある場合には、それらは例えば、場合により、その濃度が0.1と10重量%の間、好ましくは0.2と5重量%の間であることができる界面活性物質を含んで成る水溶液または水−アルコール溶液である。
【0074】
これらの化粧品または皮膚科学的調製物はまた、本目的に通常使用される補助剤を含むエアゾールであることもできる。
【0075】
すすぎ落とされないローション、とりわけ整髪用ローション、毛髪のブロードライ時に使用されるローション、スタイリングおよびトリートメントローションの形態の化粧品調製物は概括的に水溶液、アルコール溶液または水−アルコール溶液であり、少なくとも1種のカチオン、アニオン、非イオンまたは両性ポリマーあるいはそれらの混合物、並びに更に有効濃度で、本発明に従って使用される有効成分組み合わせ物を含んで成る。使用されるポリマーの量は例えば0.1と10重量%の間、好ましくは0.1と3重量%の間である。
【0076】
本発明に従って使用される有効成分組み合わせ物を含有する毛髪の処置および手入れ用化粧品調製物は非イオンまたはアニオン型のエマルションの形態にあることができる。非イオンエマルションは水に加えて、例えばまた、ポリエトキシル化もしくはポリプロポキシル化されてもよい、油もしくは脂肪アルコールあるいは2種の有機成分の混合物を含有する。これらのエマルションは場合により、カチオンの界面活性物質を含んで成る。
【0077】
本発明に従う毛髪の処置および手入れ用化粧品調製物は、本発明に従う有効量の有効成分および場合により本目的に通常使用される溶媒、好ましくは水を含んで成るのみならずまた、有機増粘剤、例えばアラビアゴム、キサンタンゴム、アルギン酸ナトリウム、セルロース誘導体、好ましくはメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースまたは無機増粘剤、例えばケイ酸アルミナム、例えばベントナイト、またはポリエチレングリコールとポリエチレングリコールステアレートもしくはジステアレートの混合物を含んで成るゲルの形態にあることができる。増粘剤はゲル中に、例えば0.1と30重量%の間、好ましくは0.5と15重量%の間の量で存在する。
【0078】
好ましくは毛髪用を意図された組成物中の本発明に従う有効成分の量は、組成物の総重量に基づいて0.05重量%〜10重量%、とりわけ0.5重量%〜5重量%である。
【0079】
本発明に従う水性化粧品洗浄組成物または水洗浄を意図された低水分もしくは無水洗浄組成物濃厚物はアニオン、非イオンおよび/または両性界面活性剤を含んで成ることができる。
【0080】
界面活性剤は有機非極性物質を水中に溶解することができる両性物質である。少なくとも1種の親水性分子部分および1種の疎水性分子部分をもつそれらの特別な分子構造の結果として、それらは水の表面張力を減少させ、皮膚を湿潤化させ、汚れの除去および溶解を容易にし、すすぎを容易にし、そして所望の場合には泡立ちを調節することができる。
【0081】
界面活性剤分子の親水性部分は大部分は極性官能基、例えば、−COO、−OSO 2−、−SO であるが、他方、疎水性部分は通常、非極性炭化水素基である。界面活性剤は概括的に親水性分子部分の型および電荷に従って分類される。これに関連しては、4種の群に分類することができる、
・アニオン界面活性剤、
・カチオン界面活性剤、
・両性界面活性剤および
・非イオン性界面活性剤。
【0082】
アニオン界面活性剤は通常、官能基として、カルボン酸、硫酸もしくはスルホン酸基を有する。水溶液中では、それらは酸性もしくは中性溶媒中で陰性に帯電した有機イオンを形成する。カチオン界面活性剤はほとんど独占的に第四級アンモニウム基の存在を特徴とする。水溶液中で、それらは酸性もしくは中性溶媒中で陽性に帯電した有機イオンを形成する。両性界面活性剤はアニオンおよびカチオン基の両方を含み、従って、水溶液中でpHに応じてアニオンもしくはカチオン界面活性剤の動態を示す。強酸性溶媒中ではそれらは陽性の電荷をもち、アルカリ性溶媒中では、陰性の電荷をもつ。それに対し、中性pH領域では、下記の例が具体的に示す役割をもつように、それらは両イオン性である。
【0083】
RNH CHCHCOOHX(pH=2)X=あらゆるアニオン、例えば、Cl
RNH CHCHCOO(pH=7)
RNHCHCHCOO(pH=12)B=あらゆるカチオン、例えば、Na
ポリエーテル鎖は非イオン界面活性剤を代表する。非イオン界面活性剤は水性溶媒中でイオンを形成しない。
A.アニオン界面活性剤
有利に使用することができるアニオン界面活性剤は下記である、
アシルアミノ酸(およびそれらの塩)、例えば、
1.アシルグルタメート、例えば、ナトリウムアシルグルタメート、ジ−TEA−パルミトイルアスパルテートおよびナトリウムカプリル酸/カプリン酸グルタメート、
2.アシルペプチド、例えば、パルミトイル−加水分解牛乳タンパク質、ナトリウムココイル−加水分解大豆タンパク質およびナトリウム/カリウムココイル−加水分解コラーゲン、
3.サルコシネート、例えば、ミリストイルサルコシネート、TEA−ラウロイルサルコシネート、ナトリウムラウロイルサルコシネートおよびナトリウムココイルサルコシン、
4.タウリン酸塩、例えば、ナトリウムラウロイルタウレートおよびナトリウムメチルココイルタウレート、
5.アシルラクチレート、ラウロイルラクチレート、カプロリルラクチレート、
6.アラニネート、
カルボン酸および誘導体、例えば、
1.カルボン酸、例えば、ラウリン酸、アルミナムステアレート、マグネシウムアルカノラートおよび亜鉛ウンデシレネート、
2.エステルカルボン酸、例えば、カルシウムステアロイルラクチレート、ラウレス−6シトレートおよびナトリウムPEG−4ラウラミドカルボキシレート、
3.エーテルカルボン酸、例えば、ナトリウムラウレス−13カルボキシレートおよびナトリウムPEG−6ココアミドカルボキシレート、
リン酸エステルおよび塩、例えば、DEA−オレス−10ホスフェートおよびジラウレス−4ホスフェート、
スルホン酸および塩、例えば、
1.アシルイセチオネート、例えば、ナトリウム/アンモニウムココイルイソチオネート、
2.アルキルアリールスルホネート、
3.アルキルスルホネート、例えば、ナトリウムココモノグリセリドスルフェート、ナトリウムC12−14−オレフィンスルホネート、ナトリウムラウリルスルホアセテートおよびマグネシウムPEG−3ココアミドスルフェート、
4.スルホスクシネート、例えば、ジオクチルナトリウムスルホスクシネート、二ナトリウムラウレススルホスクシネート、二ナトリウムラウリルスルホスクシネートおよび二ナトリウムウンデシレンアミド−MEAスルホスクシネート、並びに
硫酸エステル、例えば、
1.アルキルエーテルスルフェート、例えば、ナトリウム、アンモニウム、マグネシウム、MIRA、TIPAラウレススルフェート、ナトリウムミレススルフェートおよびナトリウムC12−13−パレススルフェート、
2.アルキルスルフェート、例えば、ナトリウム、アンモニウムおよびTEAラウリルスルフェート。
B.カチオン界面活性剤
有利に使用することができるカチオン界面活性剤は下記である。
1.アルキルアミン、
2.アルキルイミダゾール、
3.エトキシル化アミンおよび
4.第四級界面活性剤、
5.第四級エステル。
【0084】
第四級界面活性剤は4個のアルキルおよび/またはアリール基に共有結合されている少なくとも1個のN原子を含む。これがpHに拘わりなく陽性の電荷をもたらす。アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタインおよびアルキルアミドプロピルヒドロキシスルファインが有利な第四級界面活性剤である。本発明に従って使用されるカチオン界面活性剤はまた、好ましくは、第四級アンモニウム化合物、とりわけ塩化もしくは臭化ベンジルトリアルキルアンモニウム、例えば、塩化ベンジルジメチルステアリルアンモニウム、および更にアルキルトリアルキルアンモニウム塩、例えば、塩化もしくは臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化もしくは臭化アルキルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム、塩化もしくは臭化ジアルキルジメチルアンモニウム、アルキルアミドエチルトリメチルアンモニウムエーテルスルフェート、アルキルピリジニウム塩、例えば塩化ラウリル−もしくはセチルピリジニウム、イミダゾール誘導体並びに、酸化アミン、例えば酸化アルキルジメチルアミンもしくは酸化アルキルアミノエチルジメチルアミンのようなカチオン特性をもつ化合物、の群から選択することができる。とりわけセチルトリメチルアンモニウム塩の使用が有利である。
C.両性界面活性剤
有利に使用することができる両性界面活性剤は下記である。
1.アシル/ジアルキルエチレンジアミン、例えば、ナトリウムアシルアンホアセテート、二ナトリウムアシルアンホジプロピオネート、二ナトリウムアルキルアンホジアセテート、ナトリウムアシルアンホヒドロキシプロピルスルホネート、二ナトリウムアシルアンホジアセテートおよびナトリウムアシルアンホプロピオネート、
2.N−アルキルアミノ酸、例えば、アミノプロピルアルキルグルタミド、アルキルアミノプロピオン酸、ナトリウムアルキルイミドジプロピオネートおよびラウロアンホカルボキシグリシネート。
D.非イオン界面活性剤
有利に使用することができる非イオン界面活性剤は下記である。
1.アルコール、
2.アルカノールアミド、例えば、ココアミドMEA/DEA/MIPA、
3.酸化アミン、例えば、酸化ココアミドプロピルアミン、
4.酸化エチレン、グリセロール、ソルビタンもしくは他のアルコールとカルボン酸のエステル化により形成されるエステル、
5.エーテル、例えば、エトキシル化/プロポキシル化アルコール、エトキシル化/プロポキシル化エステル、エトキシル化/プロポキシル化グリセロールエステル、エトキシル化/プロポキシル化コレステロール、エトキシル化/プロポキシル化トリグリセリドエステル、エトキシル化/プロポキシル化ラノリン、エトキシル化/プロポキシル化ポリシロキサン、プロポキシル化POEエーテルおよび、ラウリルグルコシド、デシルグリコシドおよびココグリコシドのようなアルキルポリグリコシド、
6.蔗糖エステル、蔗糖エーテル、
7.ポリグリセロールエステル、ジグリセロールエステル、モノグリセロールエステル、
8.メチルグルコースエステル、ヒドロキシ酸のエステル。
【0085】
1種以上の非イオン界面活性剤とのアニオンおよび/もしくは両性界面活性剤の組み合わせ物の使用もまた有利である。
【0086】
皮膚のための化粧品洗浄調製物の形態にある化粧品調製物は液体もしくは固体形態にすることができる。それらは本発明に従って使用される有効成分組み合わせ物を含んで成るのみならずまた、好ましくは、少なくとも1種のアニオン、非イオンもしくは両性界面活性物質またはそれらの混合物および、本目的に通常使用されるような補助剤を含んで成る。界面活性物質は調製物の総重量に基づき1と94重量%の間の濃度で洗浄調製物中に含まれることができる。
【0087】
シャンプーの形態の化粧品調製物は有効量の有効成分組み合わせ物に加えて、好ましくは、少なくとも1種のアニオン、非イオンもしくは両性界面活性物質またはそれらの混合物およびそのために通常使用されるような補助剤を含んで成る。界面活性物質は1重量%と94重量%の間の濃度でシャンプー中に含まれることができる。
【0088】
前記の界面活性剤とは別に、本発明に従う組成物は水および、場合によっては化粧品中に通常の添加剤、例えば、香料、増粘剤、染料、消臭剤、抗微生物物質、再脂肪補充剤、錯体形成剤および金属イオン封鎖剤、真珠光沢剤、植物抽出物、ビタミン、活性成分等を含んで成る。
【0089】
錯体形成剤を含んで成るこれらの有効成分組み合わせ物を本発明に従って使用される有効成分組み合わせ物または化粧品もしくは皮膚科学的調製物に添加することは本発明に従って好ましい。
【0090】
錯体形成剤はそれら自体は周知の化粧品学および/または医薬生薬学の補助剤である。Mn、Fe、Cuおよびその他のような面倒な金属の錯体形成は例えば、化粧品または皮膚科学的調製物における望ましくない化学反応を妨げることができる。
【0091】
錯体形成剤、とりわけキレート形成剤は金属原子と錯体を形成する。1種もしくは複数の多塩基錯体形成剤、すなわちキレート形成剤の存在下においては、これらの錯体は金属環(metallacycles)である。キレートは1個の配位子が中心原子上の2個以上の配位を占める化合物である。この場合には、金属原子またはイオンによる錯体形成の結果として、通常延伸された化合物が閉環されて、環を与える。結合配位子数は中心金属の配位数に左右される。キレート形成の必要条件は金属と反応する化合物が電子供与体として働く2個以上の原子団を含むことである。
【0092】
1個もしくは複数の錯体形成剤は有利には、通常の化合物の群から選択することができる、そこで少なくとも1種の物質が好ましくは、酒石酸およびそのアニオン、クエン酸およびそのアニオン、アミノポリカルボン酸およびそのアニオン(例えば、エチレンジアミン四酢酸(EDTA))およびそのアニオン、ニトリロ三酢酸(NTA)およびそのアニオン、ヒドロキシエチレンジアミノ三酢酸(HOEDTA)およびそのアニオン、ジエチレンアミノ五酢酸(DPTA)およびそのアニオン、トランス−1,2−ジアミノシクロヘキサン四酢酸(CDTA)およびそのアニオン)から成る群から選択される。
【0093】
本発明に従う1種もしくは複数の錯体形成剤は有利には、調製物の総重量に基づいて、好ましくは0.01重量%〜10重量%の量で、好ましくは、0.05重量%〜5重量%の量で、特に好ましくは0.1〜2.0重量%の量で化粧品または皮膚科学的調製物中に含まれる。
【0094】
本発明はまた同様に、それらの調製物が例えば毛髪の処理および手入れのための調製物、とりわけ毛髪着色剤、ヘアラッカー、シャンプー、カラーシャンプーおよびまたメークアップ製品(例えばマニキュア、口紅、ファンデーション)、洗浄およびシャワー用調製物、皮膚の処置もしくは手入れ用クリームまたは、それらの成分が貯蔵期間中の酸化もしくは光線酸化のために安定性の問題を伴なう可能性があり、本発明に従って使用される有効量の有効成分組み合わせ物を含有する化粧品調製物を含んで成るその他のすべての化粧品調製物である場合の、化粧品または皮膚科学的調製物を酸化または光線酸化に対して保護する方法を含む。
【0095】
これらの調製物中に本発明に従って使用される有効成分組み合わせ物の量は好ましくは、調製物の総重量に基づいて0.01〜30重量%、好ましくは0.05〜20重量%、とりわけ0.1〜10.0重量%である。
【0096】
本発明はまた、それ自体既知の方法で化粧品および皮膚科学的調製物中に、本発明に従う有効成分組み合わせ物を取り入れることを含んで成る、本発明に従う化粧品組成物の製法を提供する。
【0097】
次の実施例はそれを制約することなしに、本発明を具体的に示す役割をもつ。別記されない限り、すべての量、割合および百分率は調製物の重量および総量または総重量に基づく。
【実施例1】
【0098】
O/Wクリーム
Figure 2005503347
油相の成分を合わせ、次に同様に合わせた水相とともに60〜70℃で撹拌し、次に混合物をホモジナイズする。次に混合物を室温に冷却する。
【実施例2】
【0099】
O/Wクリーム
Figure 2005503347
油相の成分を合わせ、次に同様に合わせた水相とともに60〜70℃で撹拌し、次に混合物をホモジナイズする。次に混合物を室温に冷却する。
【実施例3】
【0100】
O/Wクリーム
Figure 2005503347
油相の成分を合わせ、次に同様に合わせた水相とともに60〜70℃で撹拌し、次に混合物をホモジナイズする。次に混合物を室温に冷却する。
【実施例4】
【0101】
O/Wクリーム
Figure 2005503347
油相の成分を合わせ、次に同様に合わせた水相とともに60〜70℃で撹拌し、次に混合物をホモジナイズする。次に混合物を室温に冷却する。

Claims (4)

  1. 乾燥皮膚の処置および予防のための化粧品または皮膚科学的調製物製造のための電解質の使用。
  2. 乾燥皮膚の処置および予防のためそして皮膚のバリヤー機能を増強するための化粧品および皮膚科学的調製物製造のための電解質の使用。
  3. 化粧品または皮膚科学的調製物中への、調製物の総組成物に基づいて0.05〜30重量%、特に好ましくは1〜5重量%の1種もしくは複数の電解質、好ましくは塩化ナトリウム含量に相当する請求項1または2のいずれかに記載の使用。
  4. 調製物の総組成物に基づいて0.05〜30重量%、好ましくは0.1〜20重量%、特に好ましくは1〜15重量%グリセロールが化粧品または皮膚科学的調製物中に含まれることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の使用。
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