JP2005502394A - クリーニング用具及びそのジョイント - Google Patents

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レイ ドレイク,ギャリー
リー ロニー,ギャリー
スティーヴン メイル,マイケル
レスリー ケイチャー,マーク
アレン ブラッドベリー,グレン
リク−ハン セ,レナード
スプーナー,グレゴリー
ヴォン,ホス
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Abstract

表面からごみを除去するクリーニング用具であって、ハンドルと、モップヘッドと、ハンドル及びモップヘッドを接続する調節可能で固定可能なジョイントとを含むクリーニング用具。このジョイントは、モップヘッドとハンドルとの角度を適切に調節して適切な位置に固定することができる。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、取り外し可能な状態で取り付けられる使い捨てクリーニングシートを任意選択的に含み、人間の毛、ペットの毛、土砂、埃などのごみをカーペットや家具の布地部分などの柔らかい表面から除去するクリーニング用具に関する。
【背景技術】
【0002】
不要なごみを表面、特に柔らかい表面から除去することは困難である場合が多い。例えば、ペットの毛をカーペットから取り除くことは難しい。従来の真空掃除機では、ペットの毛をカーペットから十分に除去できないことが多い。真空掃除機がペットの毛をカーペットからある程度除去できるとしても、真空掃除機は重くて電力を要するので、繰り返し使用するのは不便な場合がある。更に、ペットの毛が真空掃除機の回転ブラシに絡まり、掃除機のクリーニングや修理が必要になることがある。
【0003】
柔らかい表面からごみを除去する問題に取り組むために、多くの装置が開示されてきた。例えば、シルバーストロン(Silverstrone)に発行された米国特許第4,703,538号は、土砂や綿くずなどをじゅうたん、床、布張り家具、及びその他の表面から除去することに適したクリーニング用具を開示している。シルバーストロン(Silverstrone)のクリーニング用具は、マジックテープ製の外部表面を有する円筒形のクリーニング部位と嵌合する外側に伸びた一対の脚を有する伸張式ハンドルから構成されている。円筒の末端部とハンドルの脚との間にディスクがはめ込まれ、円筒がハンドルの脚に固定して取り付けられている。次いでこのクリーニング用具を掃除する表面に押し付けると、土砂、綿くずなどを除去することができる。ただし、このクリーニング用具には、土砂や綿くずなどが溜まると、消費者が手で円筒形のクリーニング部位を掃除しなくてはならないという不便な点がある。円筒はハンドルの脚に取り外しできない状態で取り付けられているので、マジックテープにごみが溜まるたびにクリーニング用具を手で掃除しなくてはならない。更に、シルバーストロン(Silverstrone)のクリーニング用具は、消費者の手が届きにくい場所にも手が届くようにするための、ハンドルの脚とハンドルとの角度を調節する機能が備わっていない。その上、シルバーストロン(Silverstrone)のクリーニング用具は、マジックテープの外部表面の円筒がカーペットの表面で引っかかりやすいため、カーペットなどの特定の表面上で押したり引いたりすることが困難な場合がある。
【0004】
ヴァロン(Varon)に発行された米国特許第4,042,995号には、動物の毛をカーペットから除去する用具が開示されている。ヴァロン(Varon)の用具には、モップのハンドルに取り付けられたヘッドから下に伸びる滑らかな先細のポリエチレン製剛毛を有する面が含まれる。剛毛は後縁で最も密集しており、前縁はぎざぎざの形に整えられている。この用具をカーペット上で引っ張ると、剛毛が動物の毛を拾い上げる。剛毛は長いハンドルのヘッドに取り外しできないように取り付けられている。そのため、シルバーストロン(Silverstrone)のクリーニング用具と同様、ヴァロン(Varon)の用具にも剛毛にごみが溜まると毎回手で掃除しなくてはならないという問題がある。また、ヴァロン(Varon)の用具もモップのハンドルとそのヘッドとの角度を調節するための機能が備わっていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上のことから、ペットの毛などのごみを柔らかい表面などの表面から除去することができ、取り外し可能な状態で取り付けて使用後は消費者が簡単に捨てることができるクリーニングシートを使用した便利なクリーニング用具を作製することが望まれている。クリーニングシートは使用ごとに手で掃除する必要がなく、簡単に捨てることができる。更に、手が届きにくい場所に手が届くように調節することができ、カーペットなどの掃除が困難な表面上を滑らかに移動することができるクリーニング用具を提供することが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ごみを表面、特にカーペットなどの柔らかい表面から除去し、好ましくは取り外し可能な状態でクリーニングシートを使用するクリーニング用具に関する。一般に、本発明のクリーニング用具はハンドル及びモップヘッドを含み、ハンドル及びモップヘッドはジョイントを介して接続される。本発明のジョイントは、ジョイントの固定を解除してモップヘッドとハンドルとの角度を望ましい角度に調節した後、望ましい位置に固定できる固定可能なジョイントであることが好ましい。
【0007】
本発明は更に、カーペットなどの比較的摩擦の大きい表面上をクリーニング用具が容易に移動できるように、ハンドルに接続されたモップヘッドに1つ以上の滑走体が含まれるクリーニング用具に関する。
本発明は更に、本発明のクリーニング用具を使用する方法にも関する。
【0008】
本明細書に引用されるすべての文献は、その関連部分において本明細書に引用して援用されている。いずれの文献の引用も本発明に関連する先行技術として容認するものと解釈すべきでない。
【0009】
本明細書全体にわたって記載されるあらゆる最大限度数の中には、それよりも低いあらゆる限度数も、本明細書に明確に記載されたものとして含まれると理解すべきである。本明細書全体にわたって記載されるあらゆる最小限度数の中には、それよりも高いあらゆる限度数も、本明細書に明確に記載されたものとして含まれる。本明細書全体で記載されるあらゆる数値範囲の中には、当該数値範囲内における、より狭い数値範囲も、すべて本明細書に明確に記載されたものとして含まれる。
【0010】
他に指定がない限り、本明細書の明細、実施例、及び請求の範囲におけるすべての割合、比率、及び百分率は重量基準であり、すべての限度数は、当該技術分野において許容可能な通常の程度の精度で使用される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
一般に、本発明のクリーニング用具はジョイントを介してモップヘッドに接続されたハンドルを有する。クリーニング用具は、表面からごみを除去するために、取り外し可能なクリーニングシートを取り付けて使用することができる。
【0012】
I.取り外し可能なクリーニングシート
本発明のクリーニング用具は、ごみを表面から除去するために、様々な取り外し可能なクリーニングシートを取り付けることができる。本発明のクリーニング用具に使用できる取り外し可能なクリーニングシートには、多種多様な異なる種類の基材が含まれる。基材は織布でも不織布でもよく、合成繊維、天然繊維、又は混合繊維から製造されていてもよい。基材はポリマー被膜であってもよい。基材は、湿式からみ合わせ(hydroentanged)、スパンボンド、メルトブロウン、カードなどの様々な方法で製造することができるが、これらに限定されない。好ましい基材は、湿式からみ合わせ又はスパンボンド法で合成繊維から製造された不繊布である。
【0013】
本発明のクリーニング用具に使用するのに好適な取り外し可能なクリーニングシートには、同時係属米国出願番号09/082,349号(1998年5月20日出願)、09/082,396号(1998年5月20日出願)、及び09/729,626号(2000年11月30日出願)に記載されているものが含まれる。その他の好適なクリーニングシートは、米国特許第5,525,397号及び第6,143,393号に記載されている。
【0014】
本発明のクリーニング用具に使用するのに好ましい取り外し可能なクリーニングシートには、基材及び基材に固着した多数の凸部を有する使い捨てクリーニングシートが含まれる。凸部には、例えば、鉤型凸部、傾斜繊維、剛毛などが含まれる。このようなクリーニングシートは、髪の毛などのごみを、家具の布地部分、布地、カーペットなどの柔らかい表面から除去するのに特に好適である。これらの好ましいクリーニングシートは、同時係属米国出願番号60/300,700号(2001年6月25日出願、カチャー(Kacher)ら)(P&G事例8604P)、米国出願番号60/300,760号(2001年6月25日出願、カチャー(Kacher)ら)(P&G事例8605P)、米国出願番号60/370,712号(2002年4月8日出願、カチャー(Kacher)ら)(P&G事例8604P2)、及び米国出願番号60/370,715号(2002年4月8日出願、カチャー(Kacher)ら)(P&G事例8605P2)に詳細に記載されている。
【0015】
II.クリーニング用具
本発明のクリーニング用具は、家庭内の表面、特に家具の布地部分、布地、カーペットなどの柔らかい表面を掃除するために使用することが好ましい。しかし、クリーニング用具を柔らかい表面上で動かすと、クリーニング用具が柔らかい表面に「引っかかったり」「絡まったり」しやすいため、クリーニング用具を使用してこのような柔らかい表面からごみを除去することは困難な場合が多い。このことは、例えば上記で参考のために示した、基材及び基材に固着した多数の凸部を有するクリーニングシートをクリーニング用具に取り付けた場合に、特に問題になることがある。実際にはこれにより2つの異なる問題が生じる可能性がある。第1の問題は、クリーニング用具のモップヘッドが旋回軸で回転するジョイントを介してクリーニング用具のハンドルに回転可能な状態で取り付けられている場合、クリーニング用具を表面上で動かすと、モップヘッドが不安定になり、意に反して回転して、表面からごみを除去することが困難になることである。第2の問題は、掃除する表面とクリーニング用具との間に生じる摩擦がかなり大きいため、消費者がクリーニング用具を表面上で動かすことが困難なことである。
【0016】
このような問題を解決するために、本発明のクリーニング用具には2つの異なる特徴を組み込むことができる。それぞれの特徴は、単独で又はもう1つの特徴と組み合わせてクリーニング用具に組み込むことができる。
【0017】
(A.固定可能なジョイント)
本発明のクリーニング用具の第1の好ましい特徴は、クリーニング用具のハンドルにモップヘッドを接続する、調節可能で固定可能なジョイントである。このジョイントは、消費者がより便利に使用できるようにクリーニング用具のモップヘッドとハンドルとの角度を調節できるという意味で調節可能であり、手が届きにくい場所に手が届くようにしたり、消費者の身長に合わせてモップ掛けが楽にできる位置にハンドルがくるようにすることができる。このジョイントは、消費者が一旦モップヘッドとハンドルとの角度を望ましい角度に調節したら、モップヘッド及びハンドルを接続するジョイントを固定して、その望ましい角度を保つことができるという意味で固定可能である。
【0018】
固定可能なジョイントは、2つの理由から重要な意味がある。第1に、固定可能なジョイントは、掃除する表面上でクリーニング用具を動かす場合に、モップヘッドが回転したり、不安定になるのを防止する。第2に、固定可能なジョイントは、掃除する表面上でクリーニング用具を動かす場合に、消費者に追加的なてこの作用を提供することができる。このことは、上記で参考のために示した、基材及び基材に固着した多数の凸部を有する使い捨てクリーニングシートを取り付けたクリーニング用具を使用する場合に、特に重要である。
【0019】
本発明のクリーニング用具は、クリーニング用具のハンドルにモップヘッドを接続するための様々な異なるジョイントを組み込むことができる。本発明のクリーニング用具に好適なジョイントの例を図1、図4、図6〜図38に示すが、これらに限定されない。
【0020】
図1では、本発明のクリーニング用具11に好適なジョイント10を示す。このジョイント10は調節可能及び固定可能である。ジョイント10は、ハンドル部分12及びベース部分13を含む。ハンドル部分12は、クリーニング用具11のハンドル18に接続している。ベース部分13は、クリーニング用具11のモップヘッド14に接続している。ハンドル部分12及びベース部分13は、それぞれ複数の嵌合する歯15を含む。ハンドル部分12及びベース部分13には、ハンドル部分12及びベース部分13を組み合わせてジョイント10を形成するための、ボルト16及びナット17を差し込む穴がある。ナット17及びボルト16にナット17を締めると、ハンドル部分12及びベース部分13の複数の嵌合する歯15が互いに嵌合し、ジョイント10を固定する。ナット17及びボルト16を締めると、クリーニング用具11のモップヘッド14及びハンドル18は互いに一定角度になる。その結果、ジョイント10は固定された配置になる。ナット17及びボルト16を弛めると、ハンドル部分12及びベース部分13の嵌合する歯15が互いに嵌合しなくなり、ジョイント10がボルト16を中心に180°回転できるようになる。その結果、ユーザーはモップヘッド14及びハンドル18の角度を調節することができる。望ましい角度を決定したら、ユーザーは再度、ナット17及びボルト16を締めて、ハンドル部分13及びベース部分13の嵌合する歯15を互いに嵌合させ、ジョイント10を望ましい位置に固定することができる。
【0021】
図4及び図5は、本発明のクリーニング用具41に好適な別のジョイント40を示す。ジョイント40は、ベース部分42(モップヘッド43の上部ベース50の一部として形成することができる)、茎部44、及びねじ付きプラグ45を含む。茎部44は、ねじ付き部分46、第1連結面47、及び茎部ベース53を含む。ベース部分42は、茎部44のねじ付き部分46を伸ばして中に通すことができるスロット48を含む。茎部44のねじ付き部分46は、ねじ付きプラグ45と嵌合する。ねじ付きプラグ45は、クリーニング用具41のハンドル49に接続しており、第2連結面54を含む。モップヘッド43は、上部ベース50及び下部ベース51を含む。下部ベース51は、内部で茎部ベース53が回転できる一対のリブ52を有する。
【0022】
図4及び図5のジョイント40は、ハンドル49を左回り55又は右回り56に回転させると、茎部44のねじ付き部分46により、固定したり、固定を解除したりすることができる。ジョイント40を固定するようにハンドル49を回転させると、第1連結面47及び第2連結面54が互いに引き寄せられる。連結面同士が引き寄せられると、第1連結面47がベース部分42の内側表面と嵌合し、第2連結面54がベース部分42の外側表面と嵌合する。第1連結面47及び第2連結面54とベース部分42との摩擦が十分に大きくなると、ジョイント40が適切な位置で固定される。その結果、ハンドル49とモップヘッド43との角度が適切な位置で固定される。ハンドル49を左回り55又は右回り56と反対に回転させると、ジョイント40の固定を解除することができ、これによって第1連結面47及び第2連結面54は互いに遠ざかる。その結果、ハンドル49はベース部分42のスロット48に沿って自由に動けるようになる。ハンドル49とモップヘッド43との望ましい角度を決定したら、ユーザーはハンドル49を回転させて、再度ジョイント40を固定することができる。
【0023】
図9〜図14に示す別の実施例では、ねじ付きプラグ45に取り付けたメス型部材145及びハンドル49の底部に取り付けたオス型部材149を使用して、ねじ付きプラグ45及びハンドル49を取り外し可能な状態で取り付けることができる。メス型部材145は、図10〜12に示すように、ほぼ円筒形の壁1145で画定される本体を有し、その一方の末端が底部2145で閉じている。この底部2145は、ねじ付きプラグ45に取り付けることができる。メス型部材145は、ほぼ円盤形の鍵付きプレート部材3145を含み、この鍵付きプレート部材3145はメス型部材145の本体、好ましくは円筒形の壁1145の内側表面に取り付けられる。その結果、底部2145と鍵付きプレート部材3145との間に中空の空間が形成される。鍵付きプレート部材3145は上部及び下部表面を有し、開口部4145を含む。この開口部によって、鍵付きプレート部材3145にスリット又は切り抜きを入れることができる。この開口部は、鍵付きプレート部材3145の上部表面から始まり、下部表面で終わっていることが好ましい。鍵付きプレート部材3145の下部表面はまた、開口部4145に対して0°より大きい角度の溝又は切り込み5145を有することもできる。好ましい実施例では、溝5145は開口部4145に対してほぼ垂直である。任意選択的ではあるが好ましくは、メス型部材145はばね部材6145を含み、このばね部材はメス型部材145の円筒形の本体内部に位置することが好ましい。前述したように、オス型部材149は、図13に示すように、ハンドル49の底部に取り付けられることが好ましい。オス型部材149は、シャフト1149、及びシャフト1149に垂直に取り付けられたピン2149を含む。オス型部材149のシャフト1149及びピン2149は、開口部4145を通ってメス型部材145に挿入され、その結果、ばね部材6145を圧縮する。ピン2149が底部2145と鍵付きプレート部材3145との間にある中空の空間に達すると、シャフト1149が回転可能になり、ピン2149もこの中空の空間内で回転することができる。ピン2149が溝5145に達すると、ばね部材6145の偏倚作用により溝5145の内部でピン2149が押され、メス型部材145の内部でシャフト1149及びピン2149がそれ以上回転できなくなる。ピン2149が溝5145の内部にあると、ハンドルを回転させるだけでジョイント40の固定及び解除を行うことができ、結果としてモップヘッド43に対するハンドルの角度を調節することができる。メス型部材145からオス型部材149を外すには、最初にハンドル49を押して溝5145からピン2149を外し、次にピン2149が開口部4145と一致するまでハンドル49を回す。その結果、シャフト1149及びピン2149をメス型部材145から取り出すことができる。当業者であれば、メス型部材145をハンドル49の底部に取り付け、オス型部材149をねじ付きプラグ45に取り付けても、同様の利点が得られることは理解できるであろう。更に、ねじ部材6145がメス型部材145でなくオス型部材149の一部であっても、同様の利点を得ることができる。メス型部材145及びオス型部材149は、ユーザーがハンドルに加える力に耐えることができ、壊れることなくこの力を伝達できる任意の好適な材料から製造することができる。メス型及びオス型部材に使用するのに好適な材料の好ましい例には、金属、合金、プラスチック、木材、又はこれらの組み合わせが含まれる。
【0024】
好ましい実施例では、図14に示すように、ねじ付きプラグ45は、可撓性素材部分56を使用してハンドル49に可撓式に取り付けることができる。ある実施例では、この可撓性素材部分56は、内部容量256を形成する壁156により画定されるほぼ円筒形の形状を有する。可撓性素材部分56がベローズ形の形状を有すると有益な場合がある。好ましい実施例では、少なくともメス型部材145の一部とオス型部材149の一部が可撓性素材部分56の内部容量256の中に位置するように、ねじ付きプラグ45は、可撓性素材部分56を使用してハンドル49に可撓式に取り付けられる。他の利点の中でも、可撓性素材部分によりハンドルはX−Y平面上で360°回転できるため、モップヘッド43は、可撓性素材の伸縮性により、クリーニングシート又はクリーニングパッドを取り付けて使用できるように旋回させることができる。好適なクリーニングシート及び/又はクリーニングパッドの例には、プロクター・アンド・ギャンブル社(Procter and Gamble Company)から市販され、同時係属米国出願番号09/082,349号(1998年5月20日出願、フェレシテコー(Fereshthekhou)ら)及び米国出願番号09/671,718号(2000年9月27日出願、シェリー(Sherry)ら)に詳細に記載されているスイファー(SWIFFER)(登録商標)クリーニングシート及びスイファー・ウエット(SWIFFER WET)(登録商標)が含まれるが、これらに限定されない。当業者であれば、前述の床モップにいずれか別の種類のクリーニングシート又はクリーニングパッドを取り付けて使用しても、同様の利点が得られることは理解できるであろう。更に、可撓性素材部分56の可撓性及び伸縮性により、オス型部材149をメス型部材145に非常に簡単に挿入することができる。
【0025】
本発明の別の実施例では、メス型部材145又はオス型部材149は、前述したような調節可能及び固定可能なジョイント40を必要としない、予め定められた一定角度でモップヘッドに取り付ることができる。この実施例では、オス型部材をメス型部材に取り付けていないときには、ユーザーはこの用具を使用して堅い表面を掃除することが好ましい。メス型部材145にオス型部材149を取り付けると、モップヘッドとハンドルが「固定」されるため、ユーザーはこの床モップに凸部を有するクリーニングシートを取り付けて使用することができる。
【0026】
図6では、本発明のクリーニング用具69に好適な別のジョイント68を示す。ジョイント68はボール継ぎ手式のジョイントであり、非固定位置にあるとき、360°調節することができる。ジョイント68は、ハンドル部分62及びベース部分63を含む。ハンドル部分62はハンドル64に接続しており、ベース部分63はクリーニング用具69のモップヘッド65に接続している。ハンドル部分62は軸受けを含み、この軸受けを通ってねじ付き部分が伸びている。ベース部分63はボールを含み、このボールはハンドル部分62の軸受けを通って伸びているねじ付き部分を受け止める。ジョイント68の構成に基づいてハンドル64を左回り66又は右回り67に回転させると、ジョイント68を固定することができる。ハンドル64を回転させると、ハンドル部分62の軸受けを通って伸びているねじ付き部分がベース部分63のボールと嵌合し、ボール及び軸受けが互いに引き寄せられる。ハンドル64を回転させ続けると、ボールと軸受けとの摩擦が大きくなり、ジョイント68が適切な位置に固定される。ジョイントが固定位置にあると、モップヘッド65とハンドル64との角度が固定される。ハンドル64を反対の左回り66又は右回り67に回転させて、ジョイント68の固定を解除すると、ハンドル64はジョイント68を中心にモップヘッド65に対して360°回転させることができる。モップヘッド65とハンドル64との望ましい角度を決定したら、ユーザーは再度、ハンドル64を左回り66又は右回り67に適切に回転させ、ジョイント68を望ましい位置に固定することができる。
【0027】
図7では、本発明のクリーニング用具71に好適な別のジョイント70を示す。ジョイント70は、ハンドル部分72及びベース部分73を含む。ハンドル部分72は、クリーニング用具71のハンドル74に接続している。ベース部分73は、クリーニング用具71のモップヘッド75に接続している。ハンドル部分72及びベース部分73は、ハンドル部分72及びベース部分73を共に支持するボルト76を通すための穴を有する。ハンドル部分72はばね付きボールを有し、ベース部分73は多数の凹部77を有する。ハンドル部分72のばね付きボールはベース部分73の凹部77と嵌合することができ、その結果、ジョイント70が望ましい位置に固定される。ユーザーはハンドル74に力を加えてばね付きボールを凹部77から押し出し、ばね付きボールをベース部分73の次の凹部77に移動させて、クリーニング用具71のモップヘッド75とハンドル74との角度を調節することができる。
【0028】
図15〜34では、本発明のクリーニング用具に好適で、調節可能及び固定可能な別の種類のジョイントを示す。
【0029】
図15〜22に示す実施例では、床モップは、モップヘッド114、万能ジョイント130によってモップヘッド114に回転可能な状態で接続されたハンドル部分118、及びハンドル部分118の内部に位置するスライド可能な固定部材140を含む。この実施例の万能ジョイント130は、同じ平面上に位置し得る2つの回転軸を有する。好適な万能ジョイントの例は、ほぼ十字形の形状を有し得る。スライド可能な固定部材140は、図15に示すように、垂直に取り付けられたアーム部材142を有する長手方向の棒141であり得る。当業者であれば、長手方向の棒141は円形、三角形、方形など、任意の幾何学的な形状又は形態を有することができることを理解できるであろう。スライド可能な固定部材140に変形や湾曲が生じると、固定部材140は万能ジョイント130を通ってスライドして移動できなくなるため、スライド可能な固定部材140は比較的堅い材料又は剛体材料で製造されることが好ましい。好適な材料の例には、金属、合金、プラスチック、木材、又はこれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。アーム部材142を押したり引いたりすると、ハンドル部分118の側面にあるスリット1118により、スライド可能な固定部材140は第1の位置から第2の位置まで移動することができる。前述したように、クリーニング用具に凸部を有するクリーニングシートを取り付けて使用する場合、モップヘッド118に対するハンドル部分118の角度を調節して適切な位置に固定すると有益な場合がある。モップヘッドにハンドル部分を適切な位置で固定するために、モップヘッド114はスライド可能な固定部材140と嵌合する穴、凹部、切り込み、又は突起部1114を少なくとも1個、好ましくは1〜10個、更に好ましくは2〜6個含む。スライド可能な固定部材は、万能ジョイント130の中央開口部131を通して押し込まれ、モップヘッド114の穴又は突起部1114の1つと嵌合することができる。図16、図18、図21〜図23に示すように、スライド可能な固定部材が第1の位置にあるとき、ハンドル部分118はX−Y平面上で360°回転できるため、モップヘッド114をクリーニングシート又はクリーニングパッドを取り付けて使用できるように旋回させることができる。図17、図19、図21、及び図24に示すように、スライド可能な固定部材が第2の位置にあるとき、つまり、万能ジョイント130の中央開口部131に押し込まれてモップヘッド114の凹部1114と嵌合しているとき、万能ジョイントは固定され、ハンドル部分118とモップヘッド114との角度が固定される。当業者であれば、図19及び図20に示すように、穴又は突起部1114がモップヘッド114の前縁又は後縁に近いほど、ハンドル部分118とモップヘッド114との角度αが小さくなることを理解できるであろう。角度αが約0〜約90°、好ましくは約20〜約70°、更に好ましくは約35〜約55°になるように、穴又は凹部1114をモップヘッド上に配置すると有益な場合がある。当業者であれば、長手方向の棒141の長さがクリーニング用具のハンドル全体の長さとほぼ同等か、それ以下であることが理解できるであろう。好ましい実施例では、棒部材141及びスリット1118の長さは、モップヘッドのいずれかの穴又は突起部1114と嵌合することができる長さである。ある実施例では、これらの穴又は突起部1114はすべてモップヘッド114の片側に位置している。別の実施例では、図16〜18に示すように、これらの穴又は突起部1114はモップヘッド114の両側に位置している。既存のモップヘッドの幅が一般的に約100〜約200mmであることを考慮すれば、当業者は、角度αには限界があり、0°(ハンドル部分がモップヘッド114の平面と平行になる角度)より大きくなることが理解できるであろう。この問題を解決するために、追加の穴又は突起部を有する拡張部分150をモップヘッドに追加することができる。この拡張部分150の概念図を図21及び22に示す。この拡張部分114があれば、0°に近い小さな角度でもハンドルを調節して固定することができるようになる。図16及び図17に示すように、スライド可能な固定部材を第1又は第2の位置のいずれか適切な位置に固定するために、スリット1118にほぼ垂直なスリット2118を、任意選択的にハンドル部分118に少なくとも1つ追加することができる。別の実施例では、スライド可能な固定構造として、ばね仕掛けを使用することができる。更に別の実施例では、長手方向の棒141をモップヘッド114の穴又は凹部1114に力ではめ込むように、穴又は凹部1114が棒141よりわずかに小さい場合がある。突起部1114は、中空の長手方向の棒部材1141と嵌合させて固定することができる。また、前述した調節可能及び固定可能なジョイントを、異なる平面上にある2つの回転軸、及び中空でない棒状のスライド部材140を有する万能ジョイントと共に使用することもできる。この実施例を図23及び図24に示す。
【0030】
図25に示す別の実施例では、床モップはハンドル部分118に可撓式に取り付けられたモップヘッド114、及び前述したようなハンドル部分118の内部に位置するスライド可能な固定部材140を含む。モップヘッド114は、スライド可能な固定部材140と嵌合する突起部、穴、凹部、又は切り込み1114を少なくとも1個、好ましくは1〜10個、更に好ましくは2〜6個含む。モップヘッド114を、可撓性素材部分156を使用して、可撓性素材部分156が突起部又は穴1114の少なくとも一部を覆うように、ハンドル149の下部に可撓式に取り付けることができる。スライド可能な固定部材は、ハンドル部分118及び可撓性素材部分156の中で移動し、モップヘッド114の穴又は突起部1114と嵌合することができる。スライド可能な固定部材が第1の位置にあるとき、ハンドル149はX−Y平面上で360°回転できるため、モップヘッド114はクリーニングシート又はクリーニングパッドを取り付けて使用できるように旋回することができる。図25に示すように、スライド可能な固定部材140が第2の位置にあるとき、つまり、ハンドル部分118及び可撓性素材部分156の中に押し込まれてモップヘッド114の穴又は突起部1114と嵌合しているとき、ハンドル149は固定され、ハンドル149とモップヘッド114との角度も固定されるため、ユーザーは凸部を有するクリーニングシートで柔らかい表面を掃除することができる。前述したように、モップヘッド114に対するハンドル149の角度は、スライド可能な固定部材140を一時的に取り付ける穴又は突起部1114により調節することができる。好ましい実施例では、スライド可能な固定部材を穴又は突起部1114に力ではめ込み、柔らかい表面を掃除する間、ハンドル149をモップヘッド114に固定して取り付けておくことができる。
【0031】
図26〜34では、本発明のクリーニング用具に好適で、調節可能及び固定可能な別のジョイントを示す。
【0032】
図27に示す実施例では、床モップは、モップヘッド214、万能ジョイント230によってモップヘッド214に回転可能に接続されたハンドル部分218、及びハンドル部分218の外側表面に沿ってスライド可能に移動できる固定部材240を含む。この実施例の万能ジョイント230は、2つの異なる平面上に位置することができる、ほぼ垂直な2つの回転軸231及び232を有する。この実施例では、万能ジョイント230は、第1回転軸231に沿ってモップヘッド214に回転可能な状態で取り付けられ、第2回転軸232に沿ってハンドル部分218に取り付けられている。スライド可能な固定部材240は、環状部材241及び棒部材242を含む。環状部材241はほぼ円筒形の形状であり、環状部材241がハンドル部分218に沿ってスライドして移動できるように、ハンドル部分218の外径よりわずかに大きい内径を有する。当業者であれば、環状部材241は円形、三角形、方形などの任意の幾何学的形状又は形態を有することができるが、ハンドル部分218とほぼ同じ形状が好ましいことを理解できるであろう。棒部材242は任意の好適な位置で環状部材に取り付けることができるが、環状部材241の前側下部に取り付けることが好ましい。当業者であれば、環状部材及び棒部材は、1つに組み合わされる2つの異なる部品であっても、又は1つの部品を形成するように成型されていてもよく、任意の種類の材料からも製造可能であるが、前述したように比較的堅い材料若しくは剛体材料から製造されることが好ましいことを理解できるであろう。この実施例では、前述したように、モップヘッド214は、穴、凹部、切り込み、又は突起部を含む。スライド可能な固定部材240は、ハンドル部分に沿って第1の位置から第2の位置までスライドすることができる。第1の位置では、図27及び図29に示すように、ハンドル部分218はX−Y平面上で360°回転できるため、モップヘッド214も旋回可能である。第2の位置では、図28及び30〜31に示すように、ジョイントが一定角度で固定される。スライド可能な固定部材240が第2の位置に移動すると、環状部材241の少なくとも一部が万能ジョイント230の回転軸の少なくとも1つ、好ましくは第2回転軸232を覆い、ハンドル部分218がこの軸で回転できなくなる。更に、スライド可能な固定部材240が第2の位置にあるとき、棒部材242はモップヘッドの穴、凹部、又は切り込みと嵌合し、ハンドル部分218が万能ジョイント230の第1回転軸231で回転できなくなる。スライド可能な固定構造240を、前述したいずれかの構造を使用して適切な位置で固定することができる。
【0033】
図32〜図34に示す別の実施例では、万能ジョイント230はU字型部分231を含む。このU字型部分231は、第1回転軸231に沿ってモップヘッド214に回転可能な状態で取り付けられ、第2回転軸232に沿ってハンドル部分218に回転可能な状態で取り付けられている。第1及び第2の回転軸は異なる平面上にあり、ほぼ垂直である。この実施例では、環状部材241が一対のスリット又は切り込み243及び244を有すると有益な場合がある。これらのスリット又は切り込みにより、環状部材241は少なくとも部分的に万能ジョイント230の第2回転軸232を覆うことができる。
【0034】
前述した固定可能及び/又は調節可能なジョイントはすべて床モップと「一体化」されている。そのため、既に床モップを所有する消費者も、凸部を有するクリーニングシートを最大限に利用するために、調節可能及び/又は固定可能なジョイントを有する新しいモップを購入しなければならない可能性がある。この新しいモップを購入しなければならないという不都合を避けるために、本発明の観点の1つは、床モップの万能ジョイントとハンドルを一定角度で固定するための独立した固定部品に関する。
【0035】
図35〜図38では、床モップの万能ジョイントとハンドルを一定角度で固定するための好適な固定部材を示す。
【0036】
図35及び図36に示す実施例では、固定部材80を使用して、床モップ90の万能ジョイントを一定角度で固定することができる。床モップ90は、万能ジョイント390でハンドル290に回転可能な状態で取り付けられたモップヘッド190を含む。ある実施例では、万能ジョイント390はほぼ十字形の形状を有し得る。万能ジョイント390は、同じ平面上に存在することがある第1及び第2の回転軸を有することができる。万能ジョイント390の2つの回転軸は、ハンドル290がX−Y平面上で360°回転できるように、垂直であることが好ましい。モップヘッド190は、モップヘッド190の上面中央部に取り付けられた2つの耳部材1190及び2190を含み、これらの耳部材は間に空間を有する。2つの耳部材1190及び2190を、第1回転軸に沿って万能ジョイント290に回転可能な状態で取り付けることができる。ハンドル290は、その下部にほぼU字型の形状を有する2つの耳部材1290及び2290を含む。2つの耳部材1290、2290を、第2回転軸に沿って万能ジョイント290に回転可能な状態で取り付けることができる。ある実施例では、固定部材80は、内側、外側、上端、及び下端を有する、実質的に平らな支持体プレート180を含む。支持体プレート180の内側は、万能ジョイント390を固定部材80で固定したとき、耳部材1190、2190及び万能ジョイント390に面する側面である。下端は、万能ジョイント390を固定部材80で固定したとき、モップヘッド190の上面に最も近づく支持体プレート180の端部である。万能ジョイント390の第1回転軸でハンドル290が回転するのを防ぐために、第1固定プレート280を支持体プレート180の内側に取り付けることができる。ある実施例では、第1固定プレート280を、支持体プレート280との角度が約0〜約90°、好ましくは約20〜約70°、更に好ましくは約35〜約55°になるように、支持体プレート180に取り付けることができる。ユーザーがモップヘッド190の第1耳部材1190と第2耳部材2190との間に、第1固定プレート280を挿入できるように第1固定プレート280の幅を設定する。好ましい実施例では、第1固定プレート280が第1耳部材1190と第2耳部材2190との間に圧力嵌め、及び/又は適切な位置に保持されるように、第1固定プレート280の幅は、第1耳部材1190と第2耳部材2190との間の距離よりわずかに大きい。更に、ユーザーが第1固定プレート280を万能ジョイントの下に挿入できるように、第1固定プレート280を支持体プレート180に取り付けることがある。好ましい実施例では、ユーザーが第1固定プレート280を第1耳部材1190と第2耳部材2190との間に挿入したとき、第1固定プレート280を、ハンドル290の下部にある耳部材1290の先端にほぼ隣接するように支持体プレート180に取り付ける。この実施例では、ユーザーが第1固定プレート280を耳部材1190と2190との間に挿入したとき、第1固定プレート280が万能ジョイント390の第1回転軸を超えるように第1固定プレート280の長さを設定することがある。好ましい実施例では、第1固定プレート280の長さは、ハンドル290の第1耳部材1290と第2耳部材2290との外側の距離にほぼ等しいことがある。更に好ましい実施例では、第1固定プレート280がモップヘッド190の第1耳部材1190と第2耳部材2190との間に挿入されたとき、ハンドル290の長手方向軸線が第1固定プレートとほぼ垂直になるように、第1固定プレート280を、支持体プレート180に取り付ける。当業者であれば、第1固定プレート280を前述のように挿入すると、ハンドル290の各耳部材1290、2290が第1固定プレート280にぶつかり、万能ジョイント390の第1回転軸でハンドル290が回転するのを制限、好ましくは防止することが理解できるであろう。その結果、ハンドル290とモップヘッド190との角度が固定される。この角度は、第1固定プレート280と支持体プレート180との角度にほぼ等しい。
【0037】
別の実施例では、万能ジョイント390の第2回転軸でハンドル290が回転するのを防ぐために、固定部材80は第2固定プレート380及び第3固定プレート480を有することがある。この実施例では、ハンドル290を固定部材80で固定したとき、第2固定プレート380と第3固定プレート480との間にハンドル290を配置できるように、第2及び第3の固定プレートを間に空間を空けて支持体プレート180に取り付けることができる。ある実施例では、第2及び第3の固定プレートを支持体プレート180の上端付近に取り付けると好ましいことがある。第2固定プレート380と第3固定プレート480との間の距離は、ハンドル290の耳部材1290、2290の幅とほぼ等しいか、好ましくはわずかに小さく設定されることがある。別の実施例では、第2固定プレート380と第3固定プレート480との間の距離は、ハンドル290の幅又は直径とほぼ等しいか、好ましくはわずかに小さく設定されることがある。ある実施例では、第2固定プレート380及び第3固定プレート480は、支持体プレート280との角度が約20〜約160°、好ましくは約50〜約120°、更に好ましくは約75〜約105°になるように、支持体プレート180に取り付けられる。ユーザーが第1固定プレート280をモップヘッドの耳部材1190と2190との間に挿入して、万能ジョイント390の第1回転軸を固定させると、ハンドル290が第2固定プレート380と第3固定プレート480との間に「挟まれる」。その結果、ハンドル290が万能ジョイント390の第2回転軸で回転しなくなる。
【0038】
図37及び図38に示す本発明の別の実施例では、床モップは、異なる平面上にある第1及び第2の回転軸を有する万能ジョイント395を含むことができる。前述したように、万能ジョイントの第1及び第2の回転軸が垂直であることが好ましい。この実施例では、万能ジョイント395はほぼU字型又はV字型の形状を有し得る。このU字型又はV字型の部材は、第1脚部材1385、第2脚部材2385、及び上部3385を有する。モップヘッド195を、第1回転軸に沿って各脚部材1385及び2385に回転可能な状態で取り付けることができる。ハンドル295を、第2回転軸に沿ってU字型又はV字型のジョイント385の上部3385に回転可能な状態で取り付けることができる。固定部材85を使用して、U字型又はV字型のジョイントを一定角度で固定することができる。ある実施例では、固定部材85は、その一方の側部に切り込み1185を有する、ほぼ方形の支持体プレート185を含む。ある実施例では、この切り込みの幅を、ハンドル295の直径とほぼ等しいか、好ましくはわずかに小さく設定することがある。また、固定部材85は、第1脚285及び第2脚385が支持体プレート185の切り込み1185の各側面に位置するように、支持体プレート185の一方の端、好ましくは切り込み1185を有する端に下向きに取り付けた第1脚285及び第2脚385を含む。更に、固定部材85は、少なくとも固定部材85の第1脚285及び第2脚385と向かい合うように反対側の端に下向きに取り付けた第3脚485を有する。ある実施例では、第1脚285及び第2脚385は第3脚485とほぼ平行である。好ましい実施例では、第1、第2、及び第3の脚の下部がモップヘッド195の上面に接するとき、上面と脚285、脚385、及び/又は脚485のいずれかとの角度が約0〜約90°、好ましくは約20〜約70°、更に好ましくは約35〜約55°になるように、第1脚285及び第2脚385の長さを、第3脚485の長さより長く設定する。図38に示すように、ハンドル295をモップヘッド195に一定角度で固定するには、ハンドルが支持体プレート185の内側に位置するようにハンドル295を切り込み1185に挿入し、各脚285、385、及び485がモップヘッドの上面に接するまで固定部材85全体をハンドル195に沿ってスライドさせるだけでよい。前述したように固定部材85をモップヘッドに取り付けると、第1脚285、第2脚385、及び第3脚485が万能ジョイント395の第1回転軸でハンドル295が回転するのを防ぎ、支持体プレート185が万能ジョイント395の第2回転軸でハンドル295が回転するのを防ぐ。
【0039】
前述した固定部材80及び85は任意の好適な材料から製造することができる。好適な材料の例には、木材、金属、プラスチック、又はこれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
【0040】
固定部材80及び/又は85は、単独で又はキットとして販売されることがある。このキットは、固定部材80又は85を少なくとも1つ、及び基材と基材に固着した凸部を有するクリーニングシートを少なくとも1枚含む。別のキットでは、更に万能ジョイント(前述したジョイントなど)を有するクリーニング用具を含むことがある。また別のキットでは、固定部材80及び/又は85を少なくとも1つ、及び床モップのモップヘッドに取り外し可能な状態で取り付けることのできる滑走体を少なくとも1つ、好ましくは2つ含むことがある。別の実施例では、基材及び基材に固着した凸部を有するクリーニングシートを少なくとも1枚、同様に基材に固着した滑走体を少なくとも1つ、好ましくは2つ含むキットの中に、少なくとも1つの固定部材80及び/又は85が含まれることがある。
【0041】
他の種類のジョイントでも、本明細書において望ましい調節可能及び固定可能な機能を提供することができると考えられる。
【0042】
(B.滑走体)
本発明のクリーニング用具の第2の好ましい特徴は滑走体を組み入れることであり、好ましくはクリーニング用具のモップヘッドの下面に滑走体を組み入れることである。滑走体は、クリーニング用具が掃除する表面上を移動しやすいように、本発明のクリーニング用具に組み込まれる構造である。滑走体は、テープ、コーティング、成型部品などの種々の形態を有することができる。テープの形態の滑走体は、本発明のクリーニング用具のモップヘッド下面に直接貼り付けることができる。滑走体はモップヘッドの下面に直接成型することもできる。更に、滑走体はモップヘッドに取り付け可能な成型部品を含むこともできる。
【0043】
滑走体は、上記で参照として組み込んだ、基材及び基材に固着した多数の凸部を有する取り外し可能なクリーニングシートを取り付けたクリーニング用具を使用する場合に特に重要である。クリーニングシートの凸部は、表面からごみを除去する点においては有効であるが、掃除する表面、特にカーペット、家具の布地部分、布地などの柔らかい表面上をクリーニング用具が滑らかに移動するという点では問題を起こすことがある。滑走体により、クリーニング用具の掃除する表面上を滑らかに移動する能力を著しく向上させることができる。
【0044】
滑走体は多くの材料から製造することができるが、比較的摩擦係数が低い材料から製造することが好ましい。本発明の滑走体の製造に好適な材料には、アセタール(ポリアセタールを含む)、ポリプロピレン、ポリエチレン、ABS、テフロン、及びこれらの混合物が挙げられる。滑走体の製造に好ましい材料には、アセタール及びポリアセタールが挙げられる。アセタールはホルムアルデヒドの誘導体であり、ホモポリマー及びコポリマーを含む。アセタールは丈夫で堅く(しかし脆性はなく)、耐水性、耐熱性、及び耐薬品性に優れている。アセタールはその他の多くの材料に比べて表面摩擦が小さく、磨耗も少ない。ポリアセタールの最大の特性には、高い引っ張り強度、剛性、弾性、反復衝撃の荷重や負荷による変形からの優れた回復力が挙げられる。以上のことから、アセタールは滑走体の製造に好ましい材料である。アセタールは、デュポン(DuPont)から商品名デルリン(DELRIN)(登録商標)として、またセラニーズ(Celanese)から商品名セルコン(CELCON)(登録商標)として市販されている。
【0045】
本発明のクリーニング用具は、少なくとも1つ、好ましくは少なくとも2つの滑走体を含むことが好ましく、これらの滑走体は本発明のクリーニング用具のモップヘッド下面の各側端付近に配置することが好ましい。別の実施例では、少なくとも1つ、好ましくは2つの滑走体をモップヘッド下面の側端から距離を離して配置することがある。このとき、滑走体と側端との距離は5mm以上、好ましくは10mm以上、最も好ましくは15mm以上であることが好ましい。この実施例では、凸部を固着した基材に加えて、シートから滑走体を出すための切り込み又は穴を相当数有するクリーニングシートを床モップに取り付けて使用することができる。この実施例では、モップヘッド下面の側端と滑走体との間に位置するクリーニングシートの基材部分に凸部が含まれると有益なことがある。また、柔らかい表面の縁及び/又は角を掃除する際に、このようなクリーニングシートを使用すると有益である。
【0046】
図2は、図1のクリーニング用具11の、モップヘッド14の底面図である。図2は、2つの滑走体20を取り付けたモップヘッド14を示す。滑走体20は、モップヘッド14の下面の各側端付近に配置されている。この実施例では、滑走体20は、モップヘッド14の下面に固着し、好ましくはテフロン製のテープのストリップである。
【0047】
図3は、図1のクリーニング用具11の、モップヘッド14の側面図である。図3は、滑走体20が好ましくはテフロン製の比較的薄いテープのストリップで、わずかに湾曲した輪郭を有することを示す。一般に、取り外し可能なクリーニングシートをクリーニング用具11に取り付ける場合、クリーニングシートは2つの滑走体20の間に配置する。滑走体によって滑走体の下面とモップヘッド14の下面との間にいくらかの高さが生じるため、滑走体20が存在しないと、かなりの力を加えてもクリーニングシートは表面に接触しなくなる。これにより、クリーニングシートを使用して表面からごみを除去しながら、クリーニング用具11が掃除する表面上を滑らかに滑走できるようになる。ある実施例では、モップヘッドは実質的に圧縮可能及び/又は順応可能なパッドを有することができる。床モップに圧縮可能及び/又は順応可能なパッドを取り付けて使用すると、使用中にパッドが圧縮する傾向がある。その結果、滑走体が柔らかい表面と接触するようになる。この実施例では、モップヘッドの下面に対する滑走体の高さがマイナスになるように、つまり、滑走体の下面がモップヘッドのパッドの下面よりも遠くに柔らかい表面から離れるように、滑走体をモップヘッドに取り付けることができる。本発明のある実施例では、滑走体の高さは約−10〜約15mm、好ましくは約3〜9mm、更に好ましくは約5〜7mmである。図40に示すように、滑走体の高さ120は、モップヘッド下面と滑走体下面の間の距離を表す。ある実施例では、モップヘッド下面に一対の滑走体を取り付けたクリーニング用具は、同時係属米国出願番号60/300,700号(2001年6月25日出願、カチャー(Kacher)ら)(P&G事例8604P)、米国出願番号60/300,760号(2001年6月25日出願、カチャー(Kacher)ら)(P&G事例8605P)、米国出願番号60/370,712号(2002年4月8日出願、カチャー(Kacher)ら)(P&G事例8604P2)、及び米国出願番号60/370,715号(2002年4月8日出願、カチャー(Kacher)ら)(P&G事例8605P2)に詳細に記載されるような、凸部を有する使い捨てクリーニングシートを取り付けて使用する。この実施例では、モップヘッドにこのようなクリーニングシートを取り付けて柔らかい表面上を移動させると、クリーニングシートの凸部の少なくとも一部が柔らかい表面と嵌合するか、柔らかい表面に「入る」ため、有益な場合があることがわかっている。凸部の末端が表面に入る深さが約0〜約4mm、好ましくは約0〜約3mm、更に好ましくは約0.1〜約2mmであると好ましいことがある。
【0048】
別の滑走体の例を図4及び図5に示す。クリーニング用具41は一対の滑走体57を有する。滑走体57は、例えば、モップヘッド43の下面に張り付けたり、モップヘッド43の内部に成型したり、又はモップヘッド43に連動して浮動させることができる。図5は、モップヘッド43に連動して浮動するばね止め滑走体57を示す。ばね止め滑走体57は滑走体ベース58に取り付けられており、ばね59はこの滑走体ベース58を通り抜けて滑走体57に伸びている。また、ばね59はモップヘッド43の下部ベース51を通り抜けて上部ベース50に達している。これらの滑走体57は、クリーニング用具41を掃除する表面上で前後に動かすと、前後に揺れ動くことができる。この滑走体57の揺れる動きにより、クリーニング用具に取り外し可能な状態で取り付けられたクリーニングシートが使用しやすくなる。モップヘッドの下面に対する滑走体の高さは、ばね止め滑走体によって異なることがある。この高さの違いは、滑走体の停止位置とモップヘッド又はパッドの下面との差として見ることができる。ある実施例では、この差は約−1.0cm〜約+2.0cm、好ましくは約0cm〜約+1.0cmである。
【0049】
図8は、取り外し可能なクリーニングシート82を取り付けた、滑走体81を有するクリーニング用具80を示す。クリーニングシート82は、一対の滑走体81の間に配置する。
【0050】
図39〜56では、本発明のクリーニング用具に適した滑走体を含む別のモップヘッドを示す。
【0051】
図39〜図41に示す実施例では、床モップは、上下表面及び左右側部を有し、左右側部に第1滑走部材360及び第2滑走部材365が回転可能な状態で取り付けられたモップヘッド314を含む。ある実施例では、第1及び第2の滑走部材は、回転軸に沿ってモップヘッド314の左右側部にそれぞれ回転可能な状態で取り付けられている。この実施例では、各滑走部材は、上面及び下面を有する本体部分1360、並びに本体部分1360の下面に取り付けられた少なくとも1つの滑走体2360を含む。当業者であれば、滑走体を本体部分1360の下面ではなく上面に取り付けても、同様の利点が得られることを理解できるであろう。各滑走部材360及び365は、第1の位置から第2の位置へ回転させて移動させることができる。図40に示すように、滑走部材360又は365が第1の位置にあるとき、少なくとも1つの滑走体2360はモップヘッド314の下面付近に位置する。その結果、クリーニング用具に前述した凸部を有するクリーニングシートを取り付けて、柔らかい表面を掃除することができる。図39に示すように、滑走部材360又は365が第2の位置にあるとき、少なくとも1つの滑走体はモップヘッド314の上面付近に位置する。その結果、クリーニング用具にクリーニングシート又はクリーニングパッドを取り付けて、堅い表面を掃除することができる。滑走部材360又は365が第2の位置にあるとき、本体部分1360の上面(このとき掃除する表面に面している)は、モップヘッド314の下面と同じ高さ及び/又は曲率を有することが好ましい。その結果、滑走部材とモップヘッドの高さが一致し、モップヘッドは実質的に滑らかな下面及び/又は連続した下面を有することができる。ある実施例では、滑走部材360及び365を第1の位置から第2の位置へ、又はその逆の位置へ回転させたり、ひっくり返したりできる。ユーザーは使用するクリーニングシートの種類や掃除する表面に応じて、これらの滑走部材を回転させるだけでよい。ユーザーがこれらの滑走部材360、365の一方だけを回転させても、両方の滑走部材が回転することが好ましい。図41に示すように、これは、各滑走部材360及び365を棒368で物理的につなぐと非常に簡単に実施することができる。この棒368により、滑走部材360又は365の一方が回転すると、他方の滑走部材も回転することができる。モップヘッド314は、クリーニング用具の使用中に棒368が適切な位置に固定されるように、任意選択的に少なくとも1つ、好ましくは2つの保持部材を含むことができる。滑走部材360及び365を回転させるには、棒368及び滑走部材を適切な位置に固定させる「保持力」を超える力が必要である。これらの保持部材1314は、切り込み、溝、クリップ、又は当該技術分野において既知の同等物であることができる。保持部材1314は、モップヘッドの少なくとも一方の端付近に配置することができる。好ましい実施例では、モップヘッド314は前縁に1つ及び後縁に1つの保持部材を有する。図39〜図40に示すように、本発明のある実施例では、棒368はその両末端部で第1滑走部材360及び第2滑走部材365と接続しており、第1及び第2の滑走部材の回転軸にほぼ隣接する位置に存在する。この実施例では、棒368はモップヘッド314の内部に位置する。棒368がモップヘッド314の内部に位置すると、ユーザーが棒368をうっかり破損させたり、更に滑走部材の回転時に棒368に手や指が挟まれたりすることがないため、有益である。
【0052】
別の実施例では、第1滑走部材360及び第2滑走部材365を、モップヘッド314に(好ましくはモップヘッドの左右両側に)取り外し可能な状態で取り付けることができる。この実施例では、滑走体2360及び2365がモップヘッド314のほぼ下面付近に位置するように、各滑走部材をモップヘッドの右側及び左側に非常に簡単に取り付けることができる。ユーザーはこの床モップに凸部を有するクリーニングシートを取り付けて、堅い表面を掃除することができる。望ましい場合には、ユーザーはモップヘッドから各滑走部材360、365を取り外し、滑走部材を回転させ、滑走体2360及び2365がモップヘッド314の上面付近に位置するように取り付け直すことができる。ユーザーはこの床モップにクリーニングシート又はクリーニングパッドを取り付けて、堅い表面を掃除することができる。モップヘッドの右側及び左側に滑走部材360、365を取り外し可能な状態で取り付ける方法には、多数の方法があると考えられる。例えば、滑走部材をモップヘッドにクリップで止めたり、圧力嵌めしたり、フック・ループ式ファスナ又は感圧接着剤を使用して取り外し可能な状態で取り付けたりすることができる。
【0053】
図42〜43に示す実施例では、床モップは、上下表面及び左右側部を有し、左右側部に第1滑走部材460及び第2滑走部材465がちょうつがい状に取り付けられたモップヘッド414を含む。ある実施例では、第1及び第2の滑走部材は、モップヘッド414の右側及び左側にそれぞれちょうつがい状に取り付けられた滑走体1460又は1465を少なくとも1つ含む。各滑走部材460及び465は、第1の位置から第2の位置へちょうつがい状に動かす(つまり、ひっくり返す)ことができる。図42に示すように、滑走部材460又は465が第1の位置にあるとき、少なくとも1つの滑走体1460又は1465はモップヘッド414の下面付近に位置する。その結果、クリーニング用具に前述した凸部を有するクリーニングシートを取り付けて、柔らかい表面を掃除することができる。図43に示すように、滑走部材460又は465が第2の位置にあるとき、少なくとも1つの滑走体はモップヘッド414の下面から遠ざかるようにひっくり返される。その結果、クリーニング用具にクリーニングシート又はクリーニングパッドを取り付けて、堅い表面を掃除することができる。
【0054】
図44〜46に示す実施例では、床モップは、上下表面及び左右側部を有し、左右側部に第1滑走部材560及び第2滑走部材565がスライド可能に取り付けられたモップヘッド514を含む。ある実施例では、第1及び第2の滑走部材は、モップヘッド514の右側及び左側にそれぞれスライド可能な状態で取り付けられている。この実施例では、各滑走部材は、下面を有する滑走体1560を少なくとも1つ、並びに本体部分1560の反対側に取り付けられた突起部2560及び3560を少なくとも1つ、好ましくは2つ含むことがある。これらの突起部は、モップヘッド514の右側及び左側にそれぞれ存在する、少なくとも1つ、好ましくは一対の「耳」部材3514の内側にある、対応する溝又は誘導部材2514と嵌合し、これらの溝又は誘導部材の中にスライドさせ移動させることができる。ユーザーが滑走部材560又は565を図44の矢印の方向に引っ張ると、滑走部材が第1の位置にくるように、これらの溝又は誘導部材が形成されることがある。図44及び46に示すように、滑走部材560又は565がこの第1の位置にあるとき、少なくとも1つの滑走体1560はモップヘッド514の下面から突き出ている。その結果、クリーニング用具に前述した凸部を有するクリーニングシートを取り付けて、柔らかい表面を掃除することができる。前述したように、ユーザーはクリーニングシートの少なくとも一部が滑走部材560と565との間に位置するように、凸部を有するクリーニングシートをモップヘッドに取り付けることができる。当業者であれば、ユーザーが滑走部材560又は565を図45の矢印の方向に押すと、滑走部材が第2の位置にくることは理解できるであろう。図45に示すように、滑走部材560又は565がこの第2の位置にあるとき、少なくとも1つの滑走体の下面はモップヘッド514の下面とほぼ同じ平面上にある。その結果、クリーニング用具にクリーニングシート又はクリーニングパッドを取り付けて、堅い表面を掃除することができる。別の実施例では、少なくとも1つ、好ましくは2つの突起部2560及び3560は、モップヘッド514の右側及び左側にそれぞれ存在する、少なくとも1つ、好ましくは2つの「耳」部材3514に取り付けることができる。これらの突起部2560及び3560は、滑走部材560、565の上にある、対応する溝又は誘導部材2514と嵌合することができる。前述したように、ユーザーは使用するクリーニングシートの種類や掃除する表面に応じて、滑走部材560及び565を引くか、又は押すだけでよい。任意選択的ではあるが、溝又は誘導部材2514の少なくとも一部は、突起部2560及び3560よりわずかに狭いことが好ましい。それにより、最小限の力を加えるだけで、滑走部材を第1の位置から第2の位置へ、又はその逆の位置へスライドさせ移動させることができる。
【0055】
図48〜51に図式的に示した別の実施例では、モップヘッド514はスライド可能なロッド部材570を含むことがある。このロッド部材は、上下表面、前後表面、第1及び第2の末端部を有し、モップヘッド514の内部に配置させることができる。このスライド可能なロッド部材570は、ほぼ長手方向に配置させることができる。
【0056】
ある実施例では、スライド可能なロッド部材570は少なくとも2つの溝又は誘導部材1570を含む。各溝又は誘導部材は、それぞれスライド可能なロッド部材570の第1及び第2の末端部付近に配置させることができる。各溝又は誘導部材1570は、スライド可能なロッド部材570の前面及び/又は後面に配置させることが好ましい。スライド可能なロッド部材570は、アーム部材2570により、モップヘッド514の長手方向軸線に沿ってスライドさせ移動させることができる。このアーム部材は、スライド可能なロッド部材570の上面に取り付けられており、好ましくはモップヘッド514の上面にあるスリット又は切り取り部分を通って上に伸びている。図48に示すように、モップヘッド514は少なくとも1つ、好ましくは2つの滑走部材560及び565を含み、これらの滑走部材は、モップヘッド514の下面に開いた、対応する切り取り部分を通って伸張することができる。ある実施例では、各滑走部材は上下、左右、及び前後表面を有するほぼ方形の形状である。また、各滑走部材は、図50〜図51に示すように、スライド可能なロッド部材570の溝又は誘導部材1570と嵌合するピン部材5560及び5565を少なくとも1つ、好ましくは2つ含む。ピン部材は滑走部材560、565の側部のいずれかに取り付けることができるが、滑走部材の前側及び/又は後側に取り付けることが好ましい。別の実施例では、図51に示すように、滑走部材はほぼU字形の形状を有する。この実施例では、各滑走部材は中間に空間が開いた底部分及び前後部分を有する。ピン部材は、この空間に向かって伸張するように滑走部材に取り付けることができる。この実施例では、スライド可能なロッド部材570がこの空間内に配置されると、ピン部材5560がスライド可能なロッド部材570の対応する溝1570に嵌合することができる。各溝又は誘導部材1570は、スライド可能なロッド部材570の長手方向の動きが結果として滑走部材560、565の上下方向の動きになるように、スライド可能なロッド部材570の前面及び/又は後面に対して斜めに配置されることが好ましい。スライド可能なロッド部材の第1末端部付近にある溝の「傾き」が、スライド可能なロッド部材の第2末端部付近にある溝の傾きとほぼ等しいと好ましいことがある。前述したように、当業者であれば、スライド可能なロッド部材がモップヘッド514の長手方向軸線に沿って動くと、図48及び図49に示すように、滑走部材560及び565がモップヘッドの上下方向軸線に沿って動く(つまり、上下方向に動く)ことが理解できるであろう。また、当業者であれば、ピン部材5560をスライド可能なロッド部材570に取り付けると、ピン部材が滑走部材560にある溝1570と嵌合し、同様の利点が得られることが理解できるであろう。任意選択的ではあるが、モップヘッドは、内部にスライド可能なロッド部材570の上下方向の動きを防止する保持部材4514を含むことが好ましい。前述したように、滑走部材560及び565を第1の位置から第2の位置へ、又はその逆の位置へ移動させて調節することができる。ユーザーはアーム部材2570を押すか、又は引くだけで、使用するクリーニングシートの種類に応じて、滑走部材560及び565を伸ばしたり引っ込めたりすることができる。 スライド可能なロッド部材570は、任意選択的に、スライド可能なロッド部材に取り付けることのできるばね式構造5570を有する固定構造を含むことができる。このばね式構造は、スライド可能なロッド部材570にほぼ平行な軸線に沿ってモップヘッドの内側表面に配置された多数の凹部の1つと、取り外し可能な状態で嵌合することができる。ある実施例では、滑走部材560、565の高さは、ばね式構造5570と嵌合する凹部の数と同じ「レベル」に調節することができる。ばね式構造の軸線方向の力より強い力でアーム部材2570を押すか、又は引くと、滑走部材560及び565の高さを変更することができる。
【0057】
別の実施例では、モップヘッド514は少なくとも1つ、好ましくは2つのばね式滑走部材560、565を含む。ある実施例では、各滑走部材560、565は少なくとも1つ、好ましくは2つのばね部材3560と接続しており、このばね部材は内部で各滑走部材を押したり引いたりすることができる。スライド可能なロッド部材570は、バイアス部分を有する切り込み又は切り取り部分6570を少なくとも1つ、好ましくは2つ含むことができる。好ましい実施例では、第1切り込みの「傾斜」部分の傾きは、第2切り込みのバイアス部分の傾きにほぼ等しい。スライド可能なロッド部材570がモップヘッド514の内部で長手方向に動くと、各切り込みのバイアス部分が滑走部材560、565の上面の端に当たり、滑走部材がモップヘッドの下面を通り抜けて伸張する。スライド可能なロッド部材570が反対方向に動くと、ばね部材3560がモップヘッド514の内部で各滑走部材を元の位置に引っ張るか、又は押し出す。前述したように、スライド可能なロッド部材570が長手方向に動くと、滑走部材560、565が上下方向に動いて、上又は下に移動する。
【0058】
図52〜56に示す本発明の別の実施例では、床モップは、上下表面及び左右側部を有するモップヘッド614と、モップヘッド614に取り外し可能な状態で取り付け可能なフレーム部材660を含む。フレーム部材660は、互いにほぼ平行な長手方向部材1660及び2660を少なくとも1つ、好ましくは2つ含む。好ましい実施例では、少なくとも1つ、好ましくは両方の長手方向部材1660及び2660をモップヘッド614に取り外し可能な状態で取り付けることができる。また、フレーム部材660は、長手方向部材1660及び/又は2660に取り付けられた滑走体3660を少なくとも1つ、好ましくは1〜25、更に好ましくは2〜10、最も好ましくは3〜6有する。この実施例では、ユーザーはクリーニング用具のモップヘッド614に乾式クリーニングシート又は吸収性クリーニングパッドを取り付けて、堅い表面を掃除することができる。また、ユーザーはモップヘッドに凸部を有するクリーニングシートを取り付けて、更に、凸部を有するシートの一部がモップヘッド614とフレーム部材660との間にくるように、モップヘッドにフレーム部材660を取り付けることができる。図53及び55に示す構成であれば、少なくともいくつかの滑走体3660により、クリーニング用具は掃除する表面上を滑らかに滑走することができる。当業者であれば、フレーム部材660により、凸部を有するクリーニングシート1をモップヘッドに十分に固定できることは理解できるであろう。従って、グリッパー619はなくても構わないが、あったほうが好ましい。柔らかい表面を掃除し終えたら、フレーム部材660をモップヘッド614から外して、凸部を有するクリーニングシートを簡単にモップヘッドから取り外すことができる。ある実施例では、滑走体3660の少なくともいくつかを、長手方向部材1660及び/又は2660とほぼ垂直に配置する。別の実施例では、滑走体3660の少なくともいくつかは、長手方向部材1660及び/又は2660との角度が約0〜約90°、好ましくは約45〜約90°、最も好ましくは約70〜約85°になるように、長手方向部材1660及び/又は2660に取り付けられる。滑走体は、約0.5〜40mm、好ましくは約1〜30mm、更に好ましくは約2〜約20mm、最も好ましくは約5〜約15mmの幅3661を有することができる。また、滑走体はいずれか好適な幾何学的形状を有することができる。幾何学的形状の例には、方形、三角形、台形、双曲線形、放物線形、正弦曲線形、及びこれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。別の実施例では、各滑走体の幅は滑走体の長さにより異なることが好ましい。更に別の実施例では、各滑走体の高さは滑走体の長さにより異なることが好ましい。また別の実施例では、各滑走体の幅は滑走体の高さにより異なることが好ましい。ある実施例では、滑走体が柔らかい表面に接する部分の幅は、滑走体がクリーニングシートに接する部分の幅より大きいことがある。理論に縛られることは意図しないが、このような先細の滑走体はクリーニングシートの凸部の間に入り込み、凸部を有するシートのクリーニング効果を向上すると考えられている。理論に縛られることは意図しないが、凸部を有するクリーニングシートを取り付けたモップヘッドが柔らかい表面上でうまく「滑走」するには、滑走体の「高さ」と滑走比率との両方を考慮すべきであると考えられている。この滑走比率とは、モップヘッドの下面の全表面に対する滑走体全体の表面積の割合である。例えば、モップヘッド614に凸部を有するクリーニングシートを取り付けて、フレーム部材660を使用しない場合、滑走比率は0になる。一方、モップヘッド614に凸部を有するクリーニングシートを取り付けて、クリーニングシートの全体を覆うフレーム部材660を使用する場合(つまり、モップヘッドが柔らかい表面上で完全に滑走できる場合)、滑走比率は1になる。ある実施例では、滑走体の幅は、滑走比率が約0.01〜約0.35、好ましくは約0.05〜約0.25、最も好ましくは約0.1〜約0.15になるように設定する。本発明の別の実施例では、滑走体3660の少なくともいくつかは異なる幅を有することができる。フレーム部材660が2つの滑走体3660を有する場合、各滑走体3660を長手方向部材1660及び/又は2660の各末端部に取り付けることができる。フレーム部材660が少なくとも3つの滑走体3660を有する場合、各滑走体3660は、隣接する2つの滑走体の距離が他の隣接する2つの滑走体3660の距離と等しくなるように、長手方向部材1660及び/又は2660に取り付けることが好ましい。別の実施例では、一連の隣接する滑走体3660の距離が増加又は減少するように配置することができるが、この場合も同様の利点を得ることができる。本発明の別の実施例では、モップヘッド614は「中高」の下面1614を有することがある。図53〜54に示すように、この中高の下面は、より正確な弧を描くように、ほぼ一定の曲率半径を有する湾曲した輪郭であることが望ましい。実質的に湾曲した下面の曲率半径は、モップヘッドの下面の終端5614及び6614を通る円の半径と、下面が接触する表面の接点を測定することにより決定することができる。曲率半径は、約200mm以上、好ましくは約1000mm以上であることが好ましい。最も好ましい曲率半径は約200〜約1200mmである。この「中高」の下面は、一定の曲率半径又は可変の曲率半径を有することができる。ある実施例では、フレーム部材660の滑走体3660が、モップヘッド614の「中高」の下面1614と同じ凹形と曲率半径を有すると好ましいことがある。別の実施例では、滑走体3660の曲率半径が、モップヘッド614の「中高」の下面1614の曲率と湾曲が異なると好ましいことがある。ある実施例では、滑走体3660の曲率半径は、モップヘッド614の「中高」の下面1614の曲率半径よりも小さい。理論に縛られることは意図しないが、モップヘッド614の下面が実質的に平らな場合、モップヘッドに凸形の滑走体を有するフレーム部材660を取り付けて使用すると有益であると考えられている。この実施例では、凸形の滑走体により、モップヘッドが柔らかい表面上で滑走しやすくなるだけでなく、モップヘッドに「揺れる」動きが加わって、凸部を有するクリーニングシートの「使用効率」が増加する。前述したように、フレーム部材はモップヘッド614に取り外し可能な状態で取り付けることができる。ある実施例では、フレーム部材660をモップヘッド614にクリップで取り付けることができる。このことは、長手方向部材1660及び/又は2660の少なくとも1つに少なくとも1つのクリップ又はリブを付けることで、簡単に行うことができる。別の実施例では、フレーム部材660をモップヘッド614の前縁又は後縁にちょうつがい状に取り付けたり、それぞれ前縁又は後縁にクリップで留めたりすることができる。別の実施例では、ユーザーがモップヘッド614にフレーム部材660を取り付けることができるように、Velcro(登録商標)材料などのフック・ループ式ファスナのストリップを長手方向部材1660及び/又は2660に取り付けることができる。本発明のある実施例では、フレーム部材660は、長手方向部材1660及び2660の両方に取り付けられた弾性材のストリップを少なくとも1つ、好ましくは2つ含む。図52に示す本発明の別の実施例では、フレーム部材660は、長手方向部材1660及び/又は2660に取り付けられた実質的に可撓性の素材のストリップ1662、1664、2662、2664を少なくとも1つ、好ましくは2つ、更に好ましくは4つ含むことができる。これらの可撓性素材のストリップ1662、1664、2662、2664は、モップヘッド614の上面にある、対応する突起部又は凹部2614と嵌合する凹部又は突起部1666及び2666を少なくとも1つ有する。本発明の好ましい実施例では、可撓性素材のストリップ1662、1664、2662、2664が多数の凹部1666及び2666を有し、モップヘッド614が4つの突起部2614を有する。これらの突起部は、モップヘッドの上面に対称に配置することが好ましい。当業者であれば、突起部2614は別の位置(例えば、モップヘッド614の側部など)にあってもよく、この場合も同様の利点が得られることが理解できるであろう。この実施例では、モップヘッド614からフレーム部材660を取り外し、乾式クリーニングシート又は吸収性クリーニングシートを取り付けると、堅い表面も柔らかい表面も掃除することができるため有益である。また、この実施例では、凸部を有するクリーニングシート及びフレーム部材660を使用して柔らかい表面を掃除でき、更に、使用するクリーニングシートの種類や掃除する柔らかい表面に応じて、モップヘッド614の下面に対する滑走体3660の高さを設定することができる。当業者であれば、突起部2614をいずれの凹部1666、2666と嵌合するかによって滑走体3660の高さが調節できることが理解できるであろう。更に好ましい実施例では、図55に示すように、モップヘッド614の下面は少なくとも1つ、好ましくは多数の溝3614を有する。それぞれの溝3614は、少なくとも1つの対応する滑走体3660に「向き合う」ことができる。溝3614の深さ及び幅は、溝3614が対応する滑走体3660の少なくとも一部、好ましくは全体を包むことができるように設定される。図54に示すように、滑走体3660の少なくとも一部、好ましくは全体が溝3614の中に入っていれば、ユーザーはフレーム部材660を完全に取り外すことなく、クリーニング用具に乾式クリーニングシート又は吸収性パッドを取り付けて使用することができる。この実施例では、滑走体3660が必要ない場合でも、モップヘッドにフレーム部材660を取り付けたままにしておくことができるため有益である。その結果、ユーザーがフレーム部材660をなくしたり、置き忘れたりすることがなくなる。当業者であれば、滑走体3660の高さを調節する別の種類の調節可能な取り付け構造を使用しても、同様の利点が得られることが理解できるであろう。調節可能な取り付け構造の例には、長手方向部材1660及び/若しくは2660に取り付けられるフック・ループ式ファスナ(例えば、Velcro(登録商標)材料などのフック・ループ式ファスナのストリップ)、モップヘッド614の少なくとも1つの切り込み若しくは凹部と嵌合するストリップで、一方の末端部にフック部材を有し、もう一方の末端部が長手方向部材に取り付けられる材料のストリップ、又は感圧接着剤を有する材料のストリップが含まれるが、これらに限定されない。
【0059】
本発明は、掃除する表面上を滑走するクリーニング用具の能力を補助するための別の構造の滑走体も包含することを留意すべきである。
【0060】
(C.その他任意の機能)
本発明のクリーニング用具には、任意選択的ではあるが好ましいその他の機能を組み込むことができる。これらの機能には、(a)湾曲した下面を有するモップヘッド、及び/又は(b)モップヘッドの下面に取り付けられる順応可能なモップパッドが含まれるが、これらに限定されない。
【0061】
本発明のクリーニング用具の任意選択的ではあるが好ましい機能には、湾曲した下面を有するモップヘッドが含まれる。モップヘッドの下面が湾曲していると、クリーニングシートを使用して掃除する表面からごみを除去しやすくなる。図3は、モップヘッド14のわずかに湾曲した下面を示す。
【0062】
好ましい湾曲したモップヘッドは、同時係属米国出願番号09/821,953号(2001年3月30日出願、カチャー(Kacher)ら)に詳細に記載されている。
【0063】
また、本発明のクリーニング用具は、モップヘッドの下面に取り付けたモップパッドを有することが好ましい。モップパッドは、好ましくは比較的柔らかく順応性のある材料から製造される。これにより、掃除する表面からごみを除去するクリーニングシートの能力が更に強化される。モップパッドを製造するための好適な材料には、PVC、ポリウレタン、ポリエチレン、EVAなどが含まれる。
【0064】
図4及び図5は、クリーニング用具41のモップヘッド43の下面に取り付けられたモップパッド60を示す。図4及び図5に示すように、クリーニング用具が2つの滑走体57を含む場合、モップパッド60は2つの滑走体57の間に配置することが好ましい。
【0065】
本発明のクリーニング用具のモップヘッドは、更に任意選択的にバンパーを含むことができる。一般に、バンパーはモップヘッドの外側の端を取り囲むものである。バンパーは、表面を掃除するとき、クリーニング用具がぶつかる可能性がある家具やその他のアイテムを破損しないように、一般に比較的柔らかい材料から製造される。バンパーを製造するための好適な材料にはサンタプレンが挙げられる。
【0066】
図4及び図5は、モップヘッド43の外側の端を取り囲むバンパー61を有するモップヘッド43を示す。
【0067】
本発明のクリーニング用具は、更に取り外し可能なクリーニングシートをクリーニング用具に取り付けるための取り付け具を含むことができる。図8に示すように、本発明のクリーニング用具にクリーニングシートを取り付けるには、「グリッパー」を使用することが好ましい。好ましいグリッパーは、同時係属米国出願番号09/374,714号(1999年8月13日出願、キングリー(Kingry)ら)に詳細に記載されている。本発明のクリーニング用具にクリーニングシートを取り付ける別の方法には、フック・ループ式ファスナーシステムが挙げられる。フック・ループ式ファスナーシステムを使用する場合、フック状の材料又はループ状の材料のいずれかを、モップヘッドに接触するクリーニングシートの基材表面に固着する。一方、クリーニングシートのフック又はループ状の材料と嵌合する相補的なループ又はフック状の材料を、モップヘッドに固着する。
【0068】
図1のクリーニング用具11は、モップヘッド14のそれぞれの角付近に配置された4つのグリッパー19を有する。グリッパー19は、クリーニング用具11に取り付けられる取り外し可能なクリーニングシートの角と嵌合することができる。
【0069】
III.使用方法
本発明は更に、本発明のクリーニング用具を使用する方法に関する。本発明の方法は、ごみを表面から除去するために、一般に本発明のクリーニング用具を表面に接触させる工程を含む。取り外し可能なクリーニングシートをクリーニング用具に取り付けることが好ましい。
【0070】
本発明のクリーニング用具を使用して、種々の表面を掃除することができる。本発明のクリーニング用具を使用して掃除する表面は、フィラメント、撚り糸、又はこれらの混合物などの繊維性の表面であることが好ましい。フィラメント又は撚り糸は、羊毛、絹、木綿、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエステル、又はこれらの混合物から製造され得る。本明細書における好ましい表面は、織布、カット&ループパイル、プラッシュ、サクソニー、ループ、バーバー、オリエンタル、ブレーデッド、スカルプチャード、テクスチャード、シャギー、及びこれらの組み合わせを含むカーペットである。
【0071】
掃除する表面がカーペットである場合、本法は、カーペットに掃除機をかけた後でカーペットに本発明のクリーニング用具を接触させる工程を含むことができる。本発明のクリーニング用具は、従来の真空掃除機では一般に除去が困難なペットの毛などのごみを除去する場合に、特に有効である。
【0072】
本法は、本発明のクリーニング用具を表面に接触させる工程を含み、表面からアレルゲンを除去するか、又は空気中のアレルゲンを減少させることを包含することもできる。
【0073】
本発明の特定の実施形態について記載したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本発明の様々な変更及び修正を実施できることが当業者には明らかである。更に、本発明をある特定の実施形態と関連させて説明してきたが、限られた手段によるものであり、本発明の範囲は添付の請求項によって定義され、従来技術で認められるのと同様に広範に解釈されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】クリーニング用具のモップヘッドとハンドルとの間に固定可能な歯止め式のジョイントを含む、本発明のクリーニング用具の斜視図である。
【図2】図1のクリーニング用具のモップヘッド底面図である。
【図3】図1のクリーニング用具のモップヘッドの側面図である。
【図4】クリーニング用具のモップヘッドとハンドルとの間に固定可能な一方向のジョイントを含む、本発明のクリーニング用具の斜視図である。
【図5】図4のクリーニング用具のモップヘッドの分解図である。
【図6】クリーニング用具のモップヘッドとハンドルとの間に固定可能なボール継ぎ手式のジョイントを含む、本発明のクリーニング用具の斜視図である。
【図7】クリーニング用具のモップヘッドとハンドルとの間に固定可能な一方向のばね付きのボールベアリング式ジョイントを含む、本発明のクリーニング用具の斜視図である。
【図8】取り外し可能なクリーニングシートを取り付けた、図4のクリーニング用具の斜視図である。
【図9】クリーニング用具に取り付けたメス型固定部材を含む、本発明のクリーニング用具の斜視図である。
【図10】メス型固定部材の図12のA−A軸断面図である。
【図11】メス型固定部材の図12のB−B軸断面図である。
【図12】図9のメス型固定部材の平面図である。
【図13】本発明のオス型固定部材の斜視図である。
【図14】モップヘッドにハンドルを可撓式に取り付けた、モップヘッドとハンドルとの組み立て品の斜視図である。
【図15】本発明のスライド可能な固定部材を含む、床モップの分解図である。
【図16】非固定位置にある図15の床モップの斜視図である。
【図17】固定位置にある図15の床モップの斜視図である。
【図18】図16の床モップの側面図である。
【図19】一定角度で固定された図17の床モップの側面図である。
【図20】一定角度で固定された図17の床モップの側面図である。
【図21】非固定位置にある、拡張部分を有する床モップの斜視図である。
【図22】図22の床モップの側面図である。
【図23】非固定位置にある本発明のスライド可能な固定部材を含む、床モップの斜視図である。
【図24】固定位置にあるスライド可能な固定部材を含む、図23の床モップの斜視図である。
【図25】固定位置にある本発明のスライド可能な固定部材を含む、床モップの斜視図である。
【図26】本発明のスライド可能な環状部材の斜視図である。
【図27】本発明のスライド可能な環状部材を含む、床モップの斜視図である。
【図28】固定位置にある図27の床モップの斜視図である。
【図29】図27の床モップの側面図である。
【図30】図28の床モップの側面図である。
【図31】別の角度で固定された図28の床モップの側面図である。
【図32】本発明のスライド可能な環状部材の斜視図である。
【図33】本発明のスライド可能な環状部材を含む、床モップの斜視図である。
【図34】固定位置にある図33の床モップの斜視図である。
【図35】本発明の固定部材の斜視図である。
【図36】図35の固定部材を含み、固定位置にある床モップの側面図である。
【図37】本発明の固定部材の斜視図である。
【図38】図37の固定部材を含み、固定位置にある床モップの横断側面図である。
【図39】上方位置にある本発明の滑走部材を含む、モップヘッドの前面図である。
【図40】下方位置にある本発明の滑走部材を含む、モップヘッドの前面図である。
【図41】上方位置にある本発明の滑走部材を含む、図40のモップヘッドの斜視図である。
【図42】下方位置にある本発明の滑走部材を含む、モップヘッドの前面図である。
【図43】上方位置にある図42の滑走部材を含む、モップヘッドの側面図である。
【図44】下方位置にある本発明の滑走部材を含む、モップヘッドの前面図である。
【図45】下方位置にある図44の滑走部材を含む、モップヘッドの前面図である。
【図46】下方位置にある滑走部材を含む、図45の斜視図である。
【図47】図44の滑走部材の斜視図である。
【図48】下方位置にある本発明の格納可能な滑走部材を含む、モップヘッドの横断前面図である。
【図49】上方位置にある滑走部材を含む、図48の横断前面図である。
【図50】見やすくするためにモップヘッドカバーを除いた、図48の格納可能な滑走部材の構造の平面図である。
【図51】図50の格納可能な滑走部材の構造の左側面図である。
【図52】本発明のフレーム部材及び凸部を有するクリーニングシートを含む、床モップの斜視図である。
【図53】見やすくするためにハンドルを除いた、図52の床モップの側面図である。
【図54】フレーム部材が上方位置にある、本発明の床モップの側面図である。
【図55】図52のモップヘッドの斜視図である。
【図56】図54のモップヘッドの斜視図である。

Claims (20)

  1. 表面からごみを除去するクリーニング用具であって、
    該クリーニング用具が、
    内側表面及び外側表面を有するハンドルと、
    モップヘッドと、
    該ハンドル及び該モップヘッドを接続するジョイントと
    を含み、
    該ジョイントが固定可能であること及び
    前記モップヘッドにクリーニングシートが付いていることを特徴とするクリーニング用具。
  2. 前記モップヘッドと前記ハンドルとの角度を調節するために、
    前記ハンドルを左回り又は右回りに回転させると前記ジョイントが解除され、
    前記ハンドルを前記方向と反対方向に回転させると前記ジョイントが固定されて、前記モップヘッドと前記ハンドルとの角度を固定することができる、請求項1に記載のクリーニング用具。
  3. 前記ジョイントがボールと軸受けとを含み、
    前記ジョイントが前記軸受けに前記のボールを締めて固定されており、
    ハンドルを回転して前記ジョイントの固定を解除すると、前記軸受けが全方向の動きに対応できる、請求項2に記載のクリーニング用具。
  4. 前記ジョイントがタレットと固定ナットとを含み、
    前記ジョイントが前記タレットに前記ナットを締めて固定されており、
    前記ナットを弛めると前記ジョイントが前後に動くことができる、請求項2に記載のクリーニング用具。
  5. 前記クリーニングシートが複数の凸部の固着した基材を有する、請求項1に記載のクリーニング用具。
  6. 前記ジョイントが、前記ハンドルを前記モップヘッドに一定角度で固定するためのスライド可能な固定部材を含む、請求項1に記載のクリーニング用具。
  7. 前記モップヘッドが、前記スライド可能な固定部材と嵌合するための凹部又は突起部を少なくとも1つ含む、請求項6に記載のクリーニング用具。
  8. 前記ジョイントが第1及び第2の回転軸を有する万能ジョイントを含み、
    前記モップヘッドが前記第1回転軸で前記万能ジョイントに回転可能な状態で取り付けられ、
    前記ハンドルが前記第2回転軸で前記万能ジョイントに回転可能な状態で取り付けられている、請求項6に記載のクリーニング用具。
  9. 前記ジョイントがメス型固定部材と、該メス型固定部材と取り外し可能な状態で嵌合するオス型固定部材とを含む、請求項1に記載のクリーニング用具。
  10. 前記ハンドルが前記モップヘッドに可撓式に取り付けられている、請求項1に記載のクリーニング用具。
  11. 前記ジョイントが、前記ハンドルと前記モップヘッドとが0〜90°の角度、好ましくは20〜70°の角度になるように固定される、請求項1に記載のクリーニング用具。
  12. 床モップのハンドルを一定角度で固定する固定装置であって、
    前記床モップが、十字型の万能ジョイントの付いたハンドルに回転可能な状態で取り付けられたモップヘッドを含み、
    前記固定装置が、
    支持体プレートと、
    該支持体プレートに取り付けられた第1の固定プレートと、
    該支持体プレートに取り付けられた第2及び第3の固定プレートと
    を含むことを特徴とする固定装置。
  13. 前記第1固定プレートが、前記第1固定プレートと前記支持体プレートとが約20〜70°の角度になるように前記支持体プレートに取り付けられる、請求項12に記載の固定装置。
  14. 前記第2及び第3固定プレートが、前記第2及び第3固定プレートと前記支持体プレートとが20〜160°の角度になるように支持体プレートに取り付けられる、請求項13に記載の固定装置。
  15. 前記固定装置を前記万能ジョイントに差し込んだとき、前記第1固定プレートが、前記万能ジョイントの第1回転軸で前記ハンドルが回転するのを防止する、請求項12に記載の固定装置。
  16. 前記固定装置を前記万能ジョイントに差し込んだとき、前記第2及び第3固定プレートが、前記万能ジョイントの第2回転軸で前記ハンドルが回転するのを防止する、請求項12に記載の固定装置。
  17. 床モップのハンドルを一定角度で固定する固定装置であって、
    前記床モップが、第1及び第2の回転軸を有する万能ジョイントの付いたハンドルに回転可能な状態で取り付けられたモップヘッドを含み、
    前記第1及び第2回転軸が異なるプレート上に位置し、
    前記固定装置が、
    一方の端と隣接した切り込みを含む支持体プレートと、
    前記支持体プレートに取り付けられた、上部及び下部を有する第1の固定プレートと、
    前記切り込みが第2及び第3の固定プレートの中間に位置するように前記支持体プレートに取り付けられた、上部及び下部を有する第2及び第3の固定プレートと
    を含むことを特徴とする固定装置。
  18. 前記第1、第2、及び第3の固定プレートの下部が平らな表面と接するとき、前記第1、第2、及び第3の固定プレートの間にあるハンドルと前記平らな表面とが20〜160°の角度になるように、前記第2及び第3の固定プレートの長さが前記第1の固定プレートの長さより長い、請求項17に記載の固定装置。
  19. 前記万能ジョイントが前記固定装置内にあるとき、前記第1、第2、及び第3の固定プレートが、前記万能ジョイントの前記第1回転軸で前記ハンドルが回転するのを防止する、請求項18に記載の固定装置。
  20. 前記万能ジョイントが前記固定装置内にあるとき、前記第1の支持体プレートが、前記万能ジョイントの前記第2回転軸で前記ハンドルが回転するのを防止する、請求項18に記載の固定装置。
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