JP6219475B1 - 清掃用ヘッド及び清掃具 - Google Patents
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Abstract
Description
この掃除具は、清掃用シートの被清掃面との接触面積がより広くなるように、ヘッド部の底面が平面状に形成されているのが好ましいが、その一方で、ヘッド部の底面が平面状であると被清掃面にこびり付いている汚れなどは除去し難くなってしまう。
被清掃面を払拭する清掃用シートが取付けられ、前記被清掃面上で所定方向に移動させて前記被清掃面を払拭する清掃用ヘッドであって、
前記被清掃面側に設けられた第1部材と、
前記第1部材の前記被清掃面側と反対側の少なくとも一部に当接するように設けられた第2部材と、
前記第1部材と、前記第2部材と、を上側から覆うように収容し、上面に柄連結部と、シート固定部と、が設けられたケース体と、
を備え、
前記第2部材は、前記第1部材よりも相対的に硬い部材であり、前記第1部材との当接部における当該清掃用ヘッドの移動方向側の端部よりも前記移動方向上流側の部分に、前記移動方向側の端部よりも前記第1部材側に突出した凸部が設けられ、
前記第1部材は、前記被清掃面側の面が平面状に形成されるとともに、前記第2部材との当接部における当該清掃用ヘッドの移動方向側の端部よりも前記移動方向上流側の部分に、前記凸部に嵌合する凹部が設けられていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、
被清掃面を払拭する清掃用シートが取付けられ、前記被清掃面上で所定方向に移動させて前記被清掃面を払拭する清掃用ヘッドであって、
前記被清掃面側に設けられた第1部材と、
前記第1部材の前記被清掃面側と反対側の少なくとも一部に当接するように設けられた第2部材と、を備え、
前記第2部材は、前記第1部材よりも相対的に硬い部材であり、前記第1部材との当接部における当該清掃用ヘッドの移動方向側の端部よりも前記移動方向上流側の部分に、前記移動方向側の端部よりも前記第1部材側に突出した凸部が設けられ、
前記第1部材は、前記被清掃面側の面が平面状に形成されるとともに、前記第2部材との当接部における当該清掃用ヘッドの移動方向側の端部よりも前記移動方向上流側の部分に、前記凸部に嵌合する凹部が設けられ、
前記凸部の突出長を調整自在に構成されていることを特徴としている。
当該清掃用ヘッドは、前記被清掃面上で一方向及び前記一方向と反対方向となる他方向に往復移動させて前記被清掃面を払拭するものであり、
前記第2部材の前記第1部材との当接部における往復移動方向側の両端部の間の部分が、前記両端部よりも前記第1部材側に突出することで前記凸部を形成し、
前記第1部材の前記第2部材との当接部における前記往復移動方向側の両端部の間に、前記凹部が設けられていることを特徴としている。
当該清掃用ヘッドは、その長手方向に略直交する短手方向と略等しい方向に移動させて前記被清掃面を払拭可能であり、
前記凸部は、前記第2部材の前記第1部材との当接部における前記短手方向側の両端部の間に設けられ、
前記凹部は、前記第1部材の前記第2部材との当接部における前記短手方向側の両端部の間に設けられていることを特徴としている。
当該清掃用ヘッドは、更に、前記長手方向と略等しい方向に移動させて前記被清掃面を払拭可能であり、
前記凸部は、前記第2部材の前記第1部材との当接部における前記長手方向側の両端部の間に設けられ、
前記凹部は、前記第2部材の前記第1部材との当接部における前記長手方向側の両端部の間に設けられていることを特徴としている。
前記第1部材は、前記第2部材に対して着脱自在に構成されていることを特徴としている。
請求項1〜6の何れか一項に記載の清掃用ヘッドと、
前記清掃用ヘッドの前記被清掃面と反対側に連結された柄と、を備えることを特徴としている。
図1は、本発明を適用した一実施形態の清掃具100を示す斜視図である。
清掃用ヘッド1について、図2(a)〜図3(b)を参照して詳細に説明する。
図2(a)は、図1のA−A線における清掃用ヘッド1の断面図である。また、図2(b)は、清掃用ヘッド1を底面側から視て模式的に示す図である。なお、図2(b)にあっては、清掃用シートSの図示は省略している。
また、図3(a)は、図1のA−A線における清掃用ヘッド1の断面図であり、被清掃面F側に押圧された状態を模式的に示す図である。また、図3(b)は、図3(a)の一点鎖線で囲繞した一部分を拡大して示す図であり、清掃用ヘッド1による被清掃面Fの清掃作業を説明するための図である。
なお、以下の説明では、被清掃面F側を下側とし、被清掃面Fと反対側を上側とする。また、清掃用ヘッド1の長手方向の一端側を左側、長手方向の他端側を右側、清掃用ヘッド1の長手方向に略直交する短手方向の一端側を前側、短手方向の他端側を後側とする。
また、天面部142の四隅には、シート固定部144、…がそれぞれ設けられている。このシート固定部144、…に清掃用シートSの端部近傍が固定されることで清掃用ヘッド1に清掃用シートSを取付け可能となっている。具体的には、清掃用ヘッド1の第1部材11の下面113(後述)に清掃用シートSをあてがい、下面113からはみ出ている部分をケース体14の天面部142側に折り返してシート固定部144、…に挟み込むことにより、清掃用シートSが取付けられた状態となる(図1等参照)。
清掃用シートSは、例えば、清掃用ヘッド1の形状に合わせて長手方向に長尺な矩形状に形成されている。具体的には、清掃用シートSの寸法は、例えば、30cm×20cm等の一般的な寸法となっている。
また、清掃用シートSは、所定の繊維を繊維素材として、例えば、スパンレース、エアスルー、エアレイド、ポイントボンド、スパンボンド、ニードルパンチ等の周知の技術により製造される不織布である。所定の繊維としては、例えば、レーヨン、リヨセル、テンセル、コットン等のセルロース系繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール等のポリオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル繊維、ナイロン等のポリアミド系繊維が挙げられる。これらは単独で、或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。
ここで、第2部材12の取付け固定は、例えば、公知の所定の接着剤やネジ止め等により行われるが、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
また、第2部材12の下面部121は、第1部材11との当接部を構成し、この下面部121には、第1部材11側に突出した凸部122が設けられている。具体的には、第2部材12の下面部121の前後方向(短手方向)側の前後両端部の間、且つ、左右方向(長手方向)側の左右両端部の間となる中央部分が、これら前後両端部並びに左右両端部よりも第1部材11側に突出することで凸部122が形成されている(図2(b)参照)。また、凸部122の下面部121からの突出長は、前後方向及び左右方向に亘って略等しくなっている。すなわち、凸部122は、前後方向に所定の幅を有し、左右方向に亘って長尺な略直方体状に形成されている。
なお、図2(b)にあっては、凸部122を破線で模式的に表している。
そして、凸部122は、第2部材12の下面部121における清掃用ヘッド1の移動方向側の端部よりも移動方向上流側(例えば、移動方向が前方向である場合、前端部よりも後側等)の部分に、移動方向側の端部よりも第1部材11側に突出して形成されている。すなわち、第2部材12の下面部121における往復移動方向側の両端部(例えば、前後両端部や左右両端部)の間の中央部分によって凸部122が形成されている。
なお、第1部材11及び第2部材12の素材は、後述するように、当該清掃用ヘッド1が被清掃面F側に押圧された状態での第1部材11の変形度合を考慮して選択されるのが好ましく、例えば、互いに異なる組成で形成された複数の第1部材11を用意しておき、清掃の用途等に応じて付替え可能な構成としても良い。
また、第1部材11の上面部111は、第2部材12との当接部を構成し、この上面部111には、第2部材12の凸部122に嵌合する凹部112が設けられている。具体的には、第1部材11の上面部111の前後方向(短手方向)側の前後両端部の間、且つ、左右方向(長手方向)側の左右両端部の間にて、当該上面部111が被清掃面F側に座刳られて凹部112が形成されている。
すなわち、凹部112は、前後方向に所定の幅を有し、左右方向に亘って長尺に形成され、前後方向及び左右方向に亘って略等しい深さを有する溝状に形成されている。具体的には、凹部112の前後方向の幅は、凸部122の前後方向の幅と略等しいか、この幅よりもわずかに大きくなっている。また、凹部112の左右方向の幅は、凸部122の左右方向の幅と略等しいか、この幅よりもわずかに大きくなっている。また、凹部112の深さは、凸部122の突出長と略等しいか、この突出長よりもわずかに大きくなっている。
一方、例えば、清掃作業等の際に清掃用ヘッド1が被清掃面F側に押圧された状態では(図3(a)及び図3(b)参照)、第2部材12の方が第1部材11よりも相対的に硬い部材であるため、第1部材11の方が変形し易くなる。ここで、第1部材11は、凹部112に対応する部分の厚さ(上下方向の長さ)が第2部材12の凸部122の分だけ薄くなっているため、上面部111の前後方向側の前後両端部や左右方向側の左右両端部等の凹部112以外の部分よりも上下方向の変形の自由度が小さくなっている。このため、被清掃面F側に加えられる力が大きくなると、第1部材11の下面113のうち、凹部112に対応する部分は清掃用シートSを介して略全体が被清掃面Fに接触可能となる一方で、前後方向側の前後両端部側ほど、また、左右方向側の左右両端部側ほど被清掃面Fよりも浮き上がって、清掃用シートSと被清掃面Fとの間に空間が生じる。
次に、清掃具100の使用方法について説明する。
なお、以下の説明では、使用者は、清掃用ヘッド1をその短手方向(前後方向)と略等しい方向に往復移動させて清掃作業を行うものとする。
そして、清掃用ヘッド1を被清掃面F上で一方向に移動させていくことで、被清掃面F上の塵埃や汚れなどが清掃用シートSと被清掃面Fとの間に生じた空間に入り込み、清掃用シートSに付着されて除去される。
清掃用ヘッド1を被清掃面F上で他方向に移動させていくことで、被清掃面F上の塵埃や汚れなどが清掃用シートSと被清掃面Fとの間に生じた空間に入り込み、清掃用シートSに付着されて除去される。
このように、被清掃面F側に押圧された状態で、第1部材11の下面113の移動方向側の端部よりも移動方向上流側(より中央側)の部分を塵埃や汚れなどの除去に寄与させることができ、被清掃面Fの清掃を効率良く行うことができる。
以下に、清掃具100の変形例について説明する。ここで、以下に説明する以外の点は、上記実施形態の清掃具100と略同様の構成及び機能をなし、その具体的な説明は省略する。
以下に、変形例1の清掃用ヘッド1Aについて、図4(a)及び図4(b)を参照して説明する。
図4(a)は、変形例1の清掃用ヘッド1Aを示す斜視図であり、図4(b)は、図4(a)のB−B線における清掃用ヘッド1Aの断面図である。なお、図4(a)及び図4(b)にあっては、清掃用シートSの図示は省略している。
なお、この変形例1は、清掃用ヘッド1Aを短手方向(前後方向)と略等しい方向に往復移動させて行う清掃作業を想定したものであるが、一例であってこれに限られるものではなく、清掃用ヘッド1Aの移動方向に応じて第1部材11Aや第2部材12Aの形状等を適宜任意に変更可能である。
一方、第1部材11Aの前後方向側の前後両端部には、例えば、係止部123の形状に対応する鉤状の被係止部114が左右方向に亘ってそれぞれ形成されている。この被係止部114は、例えば、前端部側の断面形状が右側から視て略逆「コ」字状であり、後端部側の断面形状が右側から視て略「コ」字状である。また、第1部材11Aには、その左右方向側の左右両端部に亘るように凹部112Aが形成されている。
以下に、変形例2の清掃用ヘッド1Bについて、図5(a)及び図5(b)を参照して説明する。
図5(a)は、変形例2の清掃用ヘッド1Bの図1のA−A線に対応する断面図であり、図5(b)は、図5(a)の一点鎖線で囲繞した一部分を拡大して示す図である。
具体的には、本体部124の略中央部には、開口部125が形成され、その内縁部に凹凸部125Aが形成されている。また、凸部122Bは、開口部125の内形と略等しい外形を有し、その外縁部に凹凸部122Cが形成されている。
本体部124の開口部125の凹凸部125Aと凸部122Bの凹凸部122Cとは、互いに噛み合う波形形状に形成され、係合位置を調整自在となっている(図5(b)参照)。例えば、凸部122Bの突出長を小さく(短く)したい場合には、第1部材11Bを第2部材12Bから取り外して、凸部122Bの下面側から当該凸部122Bが上方向に押圧されることで、本体部124に対して凸部122Bを上方向に移動させる。一方、凸部122Bの突出長を大きく(長く)したい場合には、第2部材12Bを取付部材13から取り外して、凸部122Bの上面側から当該凸部122Bが下方向に押圧されることで、本体部124に対して凸部122Bを下方向に移動させる。
なお、図5(b)には、本体部124に対して凸部122Bを上方向に移動させた状態を二点鎖線で模式的に表している。
図6(a)〜図6(g)は、凸部122や凹部112の変形例を模式的に示す図であり、図1のA−A線に対応する断面図である。また、図7(a)〜図7(e)は、凸部122の変形例を模式的に示す第2部材12の底面図である。
1、1A、1B 清掃用ヘッド
11、11A、11B 第1部材
11 上面部(当接部)
112、112A 凹部
12、12A、12B 第2部材
121 下面部(当接部)
122、122A、122B 凸部
2 柄
S 清掃用シート
Claims (7)
- 被清掃面を払拭する清掃用シートが取付けられ、前記被清掃面上で所定方向に移動させて前記被清掃面を払拭する清掃用ヘッドであって、
前記被清掃面側に設けられた第1部材と、
前記第1部材の前記被清掃面側と反対側の少なくとも一部に当接するように設けられた第2部材と、
前記第1部材と、前記第2部材と、を上側から覆うように収容し、上面に柄連結部と、シート固定部と、が設けられたケース体と、
を備え、
前記第2部材は、前記第1部材よりも相対的に硬い部材であり、前記第1部材との当接部における当該清掃用ヘッドの移動方向側の端部よりも前記移動方向上流側の部分に、前記移動方向側の端部よりも前記第1部材側に突出した凸部が設けられ、
前記第1部材は、前記被清掃面側の面が平面状に形成されるとともに、前記第2部材との当接部における当該清掃用ヘッドの移動方向側の端部よりも前記移動方向上流側の部分に、前記凸部に嵌合する凹部が設けられていることを特徴とする清掃用ヘッド。 - 被清掃面を払拭する清掃用シートが取付けられ、前記被清掃面上で所定方向に移動させて前記被清掃面を払拭する清掃用ヘッドであって、
前記被清掃面側に設けられた第1部材と、
前記第1部材の前記被清掃面側と反対側の少なくとも一部に当接するように設けられた第2部材と、を備え、
前記第2部材は、前記第1部材よりも相対的に硬い部材であり、前記第1部材との当接部における当該清掃用ヘッドの移動方向側の端部よりも前記移動方向上流側の部分に、前記移動方向側の端部よりも前記第1部材側に突出した凸部が設けられ、
前記第1部材は、前記被清掃面側の面が平面状に形成されるとともに、前記第2部材との当接部における当該清掃用ヘッドの移動方向側の端部よりも前記移動方向上流側の部分に、前記凸部に嵌合する凹部が設けられ、
前記凸部の突出長を調整自在に構成されていることを特徴とする清掃用ヘッド。 - 当該清掃用ヘッドは、前記被清掃面上で一方向及び前記一方向と反対方向となる他方向に往復移動させて前記被清掃面を払拭するものであり、
前記第2部材の前記第1部材との当接部における往復移動方向側の両端部の間の部分が、前記両端部よりも前記第1部材側に突出することで前記凸部を形成し、
前記第1部材の前記第2部材との当接部における前記往復移動方向側の両端部の間に、前記凹部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の清掃用ヘッド。 - 当該清掃用ヘッドは、その長手方向に略直交する短手方向と略等しい方向に移動させて前記被清掃面を払拭可能であり、
前記凸部は、前記第2部材の前記第1部材との当接部における前記短手方向側の両端部の間に設けられ、
前記凹部は、前記第1部材の前記第2部材との当接部における前記短手方向側の両端部の間に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の清掃用ヘッド。 - 当該清掃用ヘッドは、更に、前記長手方向と略等しい方向に移動させて前記被清掃面を払拭可能であり、
前記凸部は、前記第2部材の前記第1部材との当接部における前記長手方向側の両端部の間に設けられ、
前記凹部は、前記第2部材の前記第1部材との当接部における前記長手方向側の両端部の間に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の清掃用ヘッド。 - 前記第1部材は、前記第2部材に対して着脱自在に構成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の清掃用ヘッド。
- 請求項1〜6の何れか一項に記載の清掃用ヘッドと、
前記清掃用ヘッドの前記被清掃面と反対側に連結された柄と、を備えることを特徴とする清掃具。
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