JP2005502257A - 多重積分により信号を符号化及び復号する変調コードシステム及び方法 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は、図6に示すように、チャンネル300を介して送信されるか又は記録媒体上に記憶される前に、オリジナル信号sを所定の第2条件を満たすような符号化信号cに変換するエンコーダ100を含む変調コードシステムに関する。該変調コードシステムは、更に、復元又は受信後に、上記符号化信号cを上記オリジナル信号sに復号するデコーダ200も有する。
【0002】
従来既知の斯様な変調コードシステムは、データ伝送システム又はデータ記憶システムにかなり使用されている。
【0003】
本発明は、更に、上記エンコーダ100及びデコーダ200を動作させる既知の方法にも関する。
【背景技術】
【0004】
伝統的に、変調コードシステムのエンコーダ又はデコーダは、例えば数え上げ符号化方法(enumerative encoding method)又は統合スクランブリング方法(integrated scrambling method)のような特定の変調方法を使用している。上記数え上げ符号化方法は、例えば、1997年9月のIEEETrans. Inform. Theory、第IT-43巻、第5号、第1389〜1399頁におけるK.A.S. Imminkによる「制限されたチャンネルのチャンネル容量に近づく実用的方法」から既知である。また、上記統合スクランブリング方法は、例えば1999年、オランダ国、シャノン基金出版のK.A.S. Imminkによる「大容量データ記憶システム用のコード」から既知である。
【0005】
これらの方法は、オリジナル信号sのyxcなる複雑な条件(制約)を満足する信号cへの変換を、通常は1に近い変調コードレートで可能にする。変調コードのレートは、ソースシンボル当たりの符号化信号の平均数を示す数である。例えば、1/2コードのレートのエンコーダは、各ソースシンボルに対して(平均で)2つの符号化シンボルを生成する。
【0006】
斯様な既知の変調コードシステムのうちの少なくともデコーダは、高速動作を可能にするために通常はハードウェアで実施化される。しかしながら、上述した変調コード方法のハードウェアによる実施化は、例えば所要のテーブルを記憶するために、不利にも非常に多くのハードウェアを必要とする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、従来技術から開始して、既知の変調コードシステム並びに斯かる変調コードシステムのエンコーダ及びデコーダを動作させる既知の方法を、これらが少ないハードウェアで済むように改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的は、請求項1に記載されているように、上記エンコーダを該エンコーダがオリジナル信号sを所定の第1条件を満たす中間信号tに変換する変調コードエンコーダと、該中間信号tをN回積分して前記符号化信号cを発生する変換器エンコーダとを有するように具現化すると共に、上記デコーダを該デコーダが復元の後に上記符号化信号cをN回微分して上記中間信号tを再生する変換器デコーダと、該中間信号tを前記オリジナル信号sに復号する変調コードデコーダとを有するように具現化することにより達成され、ここで、Nは1より大きい整数である。
【0009】
上記第1条件(制約)は、一般的に、第2条件よりも簡単、等しい又は一層複雑とすることができる。しかしながら、好ましい実施例においては、上記第1条件は、通常、第2条件よりも簡単とする。
【0010】
当該変調コードシステムの請求項に記載された構成、特に上記変調コードエンコーダのエンコーダ内での変換器エンコーダとの直列接続、及び上記変換器デコーダのデコーダ内での上記変調コードデコーダとの直列接続は、斯かるエンコーダ及びデコーダを実施化するためのハードウェア費用が有利にも大幅に低減されることを保証する。
【0011】
更に、上記目的は、請求項2に記載されたエンコーダにより達成される。上述した利点は、該エンコーダにも同様に当てはまる。
【0012】
上記エンコーダの簡単且つより廉価な構成の一例が請求項3に記載されている。
【0013】
該エンコーダは、好ましくは、高い動作速度を保証するためにハードウェアにより構成されるものとする。
【0014】
当該方法は、1に近い変調コードレートにとり特に好適である。その場合、変調コードエンコーダ及び変換器エンコーダは、共に1に近い変調コードレートを有さなければならない。何故なら、全体のエンコーダの変調コードレートは上記変調コードエンコーダ及び変換器エンコーダの変調コードレートの積に対応するからである。
【0015】
有利には、上記変調コードエンコーダは(0,k)エンコーダとし、その場合において、中間信号tは(0,k)制約を受け、かくして、上記第1条件は非常に簡単な条件を満たすことになる。
【0016】
更に、本発明の前記目的は、オリジナル信号sを所定の第2条件を満たす符号器信号cに変換する請求項7に記載した符号化方法により達成される。該符号化方法の利点は、上記エンコーダの上述した利点に対応する。
【0017】
更に、本発明の前記目的は請求項8に記載されたデコーダにより達成される。該デコーダの利点、即ち該デコーダを実施化するために少ないハードウェアしか要しないという利点は、上述した利点に対応する。
【0018】
上記変換器デコーダは、スライディングブロックデコーダを表す。
【0019】
該変換器デコーダは、好ましくは、高い動作速度を達成するために少なくとも部分的にはハードウェアで構成される。
【0020】
非常に単純な実施例においては、前記変調コードデコーダは(0,k)デコーダであり、その結果、該デコーダは単純な(0,k)パターンに制限された中間信号tをオリジナル信号sに復号する。
【0021】
本発明の他の有利な実施例は、従属請求項に記載されている。
【0022】
最後に、本発明の前記目的は、請求項13に記載された復号方法により達成され、この方法の利点は上述したデコーダの利点と対応する。
【0023】
6枚の図を参照して説明がなされる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明による変調コードシステムの幾つかの実施例を図1ないし5を参照して説明する。更に詳細には、変調コードシステムのハードウェア構成を図1ないし3を参照して説明し、該システムの動作を図4及び5を参照して説明する。
【0025】
図1は、本発明による変調コードシステムを示す。該システムは、オリジナル信号sを所定の第1条件(constraints:制約)を満たすような中間信号tに変換する変調コードエンコーダ110と、該中間信号tを当該エンコーダ100のエンコーダ出力信号cに変換する変換器エンコーダ120とを有し、該信号cは第2条件(制約)を満たす。変換器エンコーダ120は、上記中間信号tをN回積分するN個の積分器120-1、…、120-Nの直列接続を有している。該変換器エンコーダ120に出力される前に上記信号tをラッチするメモリ(図示略)を、上記変調コードエンコーダ110と上記変換器エンコーダ120との間に設けることもできる。
【0026】
上記エンコーダ100から出力されたエンコーダ信号cは、例えばチャンネル300を介して送信されるか、又は記録媒体(図示略)上に記憶される。
【0027】
受信又は復元の後、上記符号化信号cはデコーダ200により入力される。該デコーダ200において、上記符号化信号cは先ず変換器デコーダ220により前記中間信号tへ変換して戻される。次いで、該中間信号は変調コードデコーダ210により前記オリジナル信号sに復調される。上記中間信号tをラッチするメモリ(図示略)を上記変換器デコーダ220と上記変調コードデコーダ210との間に設けることもできる。
【0028】
変換器デコーダ220は、復元後に上記エンコーダ信号cをN回微分して上記中間信号tを発生するN個の微分器220-1、…、220-Nの直列接続を有している。
【0029】
以下の図2ないし5の詳細な説明においては、信号s、t及びcは、各々、例示としてビットsj、tj及びcjの系列であると仮定し、ここで上記パラメータjは斯かる信号又は系列のクロックを表している。
【0030】
図2は、n=1〜Nとした場合の、前記積分器120-nのうちの1つの実施例を示している。この積分器120-nは論理XORゲート121-nと遅延エレメント122-nとを有している。遅延エレメント122-nはビット系列tj-1 (n)を表す信号t(n)を発生するように作用する。該遅延エレメント122-nは、例えばフリップフロップとして実施化することができる。信号t(n)はn回積分された後の中間信号t=t(0)に対応する。ビットtj-1 (n)は前記論理XORゲート121-nに帰還されて、n−1回積分された後の前記中間信号tに対応する信号t(n-1)のビットtj (n-1)とXOR合成される。該XOR合成の結果は、当該積分器120-nの出力を表す。
【0031】
図3は、前記変換器デコーダ220において縦続接続される微分器220-nの一実施例を示している。該実施例によれば、微分器220-nは、微分器入力信号t(n)のビットtj (n)を入力すると共に、tj-1 (n)ビット系列を表すような出力信号を発生する遅延エレメント224-nを有している。ここで、遅延エレメント224-nもフリップフロップとして構成することができる。更に、微分器の当該実施例は、上記遅延エレメント224-nの出力信号を上記微分器入力信号t(n)のビットtj (n)と論理XOR合成して微分器出力ビット系列tj (n-1)を発生する論理XORゲート225-nを有している。
【0032】
上記エンコーダ100及びデコーダ200の動作を、図4及び5を参照して詳細に説明する。
【0033】
図4において、変調コードエンコーダ110及び変換器エンコーダ120の動作を詳細に説明する。即ち、変調コードエンコーダ110はオリジナル入力信号sを入力し、該信号のソースビットsjは、各々、pビットのブロックsnp、snp+1、…、s(n+1)p-1にグループ化される(方法ステップS4-1参照)。
【0034】
次いで、これらのブロックは、方法ステップS4-2により、各々qビットのコードワードブロックtnq (0)、…、t(n+1)q-1 (0)に符号化される。この符号化は、エンコーダ110において所与の変調コードを用いて変調コードレートp/qで実施される。結果として、ビット系列tj (0)を表す中間信号t=t(0)が発生される。
【0035】
方法ステップS4-3においては、第1積分が実行される前に、積分パラメータkが1に設定される。該パラメータkは、大凡、当該変換器エンコーダ120で現在実行されている積分ステップの番号を表す。次いで、当該変換器エンコーダ120において前のビットtj (k-1)から、下記の式(ステップS4-4参照)に従って新たなビットtj (k)を計算することにより積分ステップが実行される:
【数1】
ここで、丸内の十字はXOR合成を表している。
【0036】
次いで、積分パラメータkはk+1に設定される。このkの新たな設定値は、方法ステップS4-5により、当該変換器エンコーダ120で全体として実行されるべき積分の所定数Nと比較される。該所定数Nの積分が未だ実行されていない場合は、方法ステップS4-4及びS4-5が、最終的に合計N回の積分が実行されるまで必要な回数だけ繰り返される。その後、上記N回の積分処理の結果として得られると共にビット系列cjを表す符号化信号cが、チャンネル300に出力されるか又は記録媒体(図示略)に記憶される。
【0037】
図5は、変換器デコーダ220及び当該デコーダ200の一部としての後続の変調コードデコーダ210の動作を示している。該デコーダ200は、概ね、図4に示したエンコーダ100の逆の動作を実行する。
【0038】
図5によれば、変換器デコーダ220は上記チャンネル300を介しての送信の後の、又は上記記録媒体からの復元の後の符号化信号cを入力する。先ず、微分パラメータk’が、エンコーダ100において実行される積分の所定数に対応するような微分の所定数を表すNに設定される。この初期化は、方法ステップS5-1において実行される。
【0039】
上記初期化の後に、最初の微分が方法ステップS5-2に従い微分器220-Nにより実行される。更に詳細には、該微分は古いビットtj k ’から下記式に従って新たなビットtj k ’ -1を計算することにより実行され:
【数2】
ここで、丸内の十字はXOR合成を表している。
【0040】
次に、上記微分パラメータk’は1だけ減少され、次いで方法ステップS5-3において1と比較される。方法ステップS5-3における上記比較の結果、所定回数Nの微分が未だ実行されていない場合は、方法ステップS5-2及びS5-3が縦続接続された微分器220-(N-1)、…、220-1において繰り返される。
【0041】
これに反して、方法ステップS5-3における上記比較の結果、N回の微分が順に実行された場合は、結果としての中間信号tj 0=tjが変調コードデコーダ210に入力される。ここでは、上記中間信号tj 0のビットが、方法ステップS5-4により、各々qビットのブロックtnq (0)、…、t(n+1)q-1 (0)にグループ化される。
【0042】
最後に、上記ブロックは方法ステップS5-5に従ってオリジナル信号sjのソースワードsnp、…、s(n+1)p-1に復号される。この復号ステップS5-5は、所定の変調コードの変調コードデコーダ210を用いて実行される。
【0043】
次に、変換器エンコーダ120の動作を2つの例を示すことにより説明する。しかしながら、これら2つの例を示す前に、基本定義を短く説明する。説明の簡略化ために、以下では信号を系列とも呼ぶ。
【0044】
簡単な条件を満たす信号は、例えば、(0,k)制限信号であり、該信号は連続する零の数が多くてもkであるような二進信号である。対照的に、複雑な条件を満足する信号は、例えば表1に掲げるアンチホイッスル(anti-whistle)パターンの遷移パターンのような一層複雑なパターンに従うランレングス制限を有するような信号である。
【0045】
【表1】
【0046】
ランレングス制限RLLコードは、デジタル伝送及び記録システムに広く適用されている。RLL系列は2つのパラメータ、即ちd及びkにより特徴付けられ、これらパラメータは最小及び最大ランレングスを各々指定する。ここで適切な例は、k制限である。k制限系列は1及び0により表され、ここで、1は遷移を示し、0は遷移無しを示す。k制限系列においては、連続する0の数がkに制限される。1回の積分の後、k+1の同一のシンボルの最大のランを伴うデータ系列が形成される。該k制限は、データの遷移が規則的に生じ、適切なタイミング回復を容易にする。スペクトル内のDC成分を拒絶するシステム(例えば、デジタル磁気記録)の場合、k制限は自動利得制御が適切に機能することも保証する。
【0047】
伝送及び記録システムにおける更に高いデータレート及び密度を目指す要求の結果、ナイキスト周波数より上には殆ど余分な帯域幅を有さないような最近のシステムとなった。このような理由で、所謂k2制限を介してナイキストレートデータパターン
【数3】
又は
【数4】
のランレングスを制限することが望ましい。
【0048】
タイミング回復及び自動利得制御以外に、多くのデータ受信機は適応的帯域幅制御又は等化も実施する。強力な等化器の適応化のためには、受信された系列内に少なくとも2つの別個の周波数成分が含まれていなければならない。通過帯域システム(例えば、デジタル磁気記録)に関して、表2は直流DCとナイキスト周波数との間(内包的ではない)の通過帯域内に多くても単一周波数成分を有するような全てのデータパターンを掲載している。制限k2、k3、k4 a、k4 b及びk6は、周期2、3、4及び6のシンボル間隔でパターンを制限すると定義される。これらの制限は、一緒に、アンチホイッスル制限と呼ばれる。これらのアンチホイッスル制限は、既に、ハードディスク用途用のチャンネルICに簡単な8/9極性ビットコーダを用いて実施化されている。
【0049】
この紹介の後、上述した第1の例が示される。該例は、k制限系列に対する多重積分に関係するものである。
【0050】
k制限系列s0は、1回の積分の後に、DC系列に対してk+1に等しい最大ランレングスを持つ系列s1を生成することが、良く知られている。後に自明となる理由により、以降ではアルファベット{0,1}が使用される。
【0051】
【表2】
【0052】
1回の積分の後、制限系列は:
【数5】
となる。t1a及びt1bに対する最大ランレングスはk+1に等しい。t1に対する2回目の積分は、下記制限系列を伴うt2を生成する:
【数6】
t2a、t2b及びt2cに対する最大ランレングスは全てk+2に等しくなる。同様に、3回目の積分は下記の制限系列を伴うt3を生成する:
【数7】
t3a、t3b、t3c及びt3dに対する最大ランレングスは全てk+3に等しくなる。4回目の積分は、下記制限系列を伴うt4を生成する:
【数8】
t4a、t4b、t4c、t4d、t4e及びt4fに対する最大ランレングスは全てk+4に等しくなる。4回の積分の後、k4a及びk4bの制限も、k+4なるランレングスに制限される。同様に注記に値するのは、4回目の積分の後、制限されている系列はt4a、t4b、t4c、t4d、t4e、t4fのもののみであるということである。このことは、無関係な制限を導入するような余分な冗長性が持ち込まれていないことを意味している。
【0053】
明らかに、積分の数は増加させることができる。しかしながら、…0000111100001111…のような無傷な系列は5番目の積分の後に出現する。しかしながら、更なる多重積分は、オリジナルのk制限系列からk3又はk6制限を伴う系列を生成することはできない。
【0054】
多重積分は、興味ある有用な制限を伴う系列を生成する。これらの結果が表3にまとめられる。
【0055】
【表3】
【0056】
この方法の利点は下記のものを含む。
1.k制限系列を生成する既存及び既知の方法に対する最適なてこ応用方法である。
2.k制限からk2及びk4a及びk4b制限へ拡張するために簡単なハードウェアしか要さない。
3.m回の積分の後、k+1からk+mへのランレングスの増加という僅かな犠牲で、オリジナルのk制限系列の同一のコードレートが維持される。kは小さくすることができるが(例えば、簡単な16/17コーダにおけるk=6)、結果としてのk’は依然として許容可能である。
【0057】
以下、変換器エンコーダ120の動作の第2例を示す。
【0058】
この第2例は、k及びk3a制限の系列t=t(0)で開始することにより、アンチホイッスル制限を受けるような系列を生成することを狙いとするものである。k+1は系列…111111…又は…000000…の最大ランレングスを示し、k3a+1は系列…110110110…の最大ランレングスを示す。更に、k=k3aと仮定する。これらが等しくない場合、以降に得られる制限系列が異なる最大ランレングスを有するかも知れないことのみを意味する。
【0059】
1回目の積分の後、制限系列は、
【数9】
となる。これら系列の全てに対する最大ランレングスはk+1に等しい。t1に対する2回目の積分は、下記制限系列を伴うt2を生成する。
【数10】
これらの系列の全てに対する最大ランレングスはk+2に等しい。同様に、3回目の積分は下記制限を伴うt3を生成する。
【数11】
これらの系列に対する最大ランレングスはk+3に等しい。系列t3jは、ランレングスが副産物として制限された“無傷の”系列であることを強調すべきであろう。4回目の積分は下記制限系列を伴うt4を生成する。
【数12】
【0060】
これら系列の全てに対する最大ランレングスはk+4に等しい。全ての系列はアンチホイッスル制限を受ける。しかしながら、余分な“無傷”系列t4j及びt4kも制限系列のリストに含まれ、このことは、コードレート内の不必要な冗長性が導入されたことを意味する。
【0061】
以上、本発明を該発明の好ましい実施例に関連して説明したが、これらは限定することのない例であると理解されたい。かくして、当業者にとっては、請求項に記載された本発明の範囲から逸脱すること無しに、種々の変形例を着想することが可能である。
【0062】
また、“有する”なる動詞及びその活用形は、請求項に記載されたもの以外の構成要素又はステップの存在を排除するものではない。更に、単数形の構成要素は複数の斯かる構成要素の存在を排除するものではない。また、請求項において、括弧内に配置された符号は当該請求項の範囲を限定するものと見なしてはならない。また、本発明はハードウェア及びソフトウェアにより構成することができる。また、幾つかの“手段”は、同一のハードウェア品目により表すことができる。更に、本発明は各及び全ての新規なフィーチャ又はフィーチャの組み合わせに存するものである。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】図1は、本発明による変調コードシステムを示す。
【図2】図2は、積分器の一実施例を示す。
【図3】図3は、微分器の一実施例を示す。
【図4】図4は、本発明による符号化処理を説明するフローチャートを示す。
【図5】図5は、本発明による復号処理を説明するフローチャートを示す。
【図6】図6は、既知の変調コードシステムを示す。
Claims (13)
- チャンネルを介して送信されるか又は記録媒体に記憶される前に、オリジナル信号sを所定の第2条件を満たす符号化信号cに変換するエンコーダと、
復元の後に、前記符号化信号cを前記オリジナル信号sに復号するデコーダと、
を有する変調コードシステムにおいて、
前記エンコーダが、前記オリジナル信号sを所定の第1条件を満たす中間信号tに変換する変調コードエンコーダと、該中間信号tをN回積分して前記符号化信号cを発生する変換器エンコーダとを有し、
前記デコーダが、復元後に前記符号化信号cをN回微分して前記中間信号tを再生する変換器デコーダと、該中間信号tを前記オリジナル信号sに復号する変調コードデコーダとを有し、Nが1より大きな整数である、
ことを特徴とする変調コードシステム。 - 請求項1に記載のシステムの一部としてのエンコーダにおいて、
前記オリジナル信号sを所定の第1条件を満たす中間信号tに変換する前記変調コードエンコーダと、
該中間信号tをN回積分して前記符号化信号cを発生する前記変換器エンコーダと、
を有することを特徴とするエンコーダ。 - 請求項2に記載のエンコーダにおいて、前記変換器エンコーダがN個の積分器の縦続接続を有し、これら積分器の各々が論理XORゲートと遅延エレメントとを有し、該遅延エレメントは積分器出力信号を発生し、該積分器出力信号は前記論理XORゲートに帰還されて、入力される積分器入力信号とXOR合成され、これにより前記遅延エレメントへ入力される信号を発生することを特徴とするエンコーダ。
- 請求項2に記載のエンコーダにおいて、前記変換器エンコーダがハードウェアで構成されることを特徴とするエンコーダ。
- 請求項2に記載のエンコーダにおいて、当該エンコーダが1に近い変調コードレートを有することを特徴とするエンコーダ。
- 請求項2に記載のエンコーダにおいて、前記変調コードエンコーダが(0,k)エンコーダであることを特徴とするエンコーダ。
- オリジナル信号sを所定の第2条件を満たす符号化信号cに変換する符号化方法において、
前記オリジナル信号sを所定の第1条件を満たす中間信号tに変換するステップと、
該中間信号tをN回積分して符号化信号cを発生するステップと、
を有することを特徴とする符号化方法。 - 請求項1に記載のシステムの一部としてのデコーダにおいて、
前記符号化信号cをN回微分して前記中間信号tを発生する前記変換器デコーダと、
該中間信号tを前記オリジナル信号sに復号する変調コードデコーダと、
を有し、Nが1より大きな整数であることを特徴とするデコーダ。 - 請求項8に記載のデコーダにおいて、前記変換器デコーダはN個の微分器の縦続接続を有し、これら微分器の各々が、
微分器入力信号のビットを入力すると共に出力信号を発生する遅延エレメントと、
該遅延エレメントの前記出力信号を前記微分器入力信号と論理XOR合成して、微分器出力信号を発生する論理XORゲートと、
を有していることを特徴とするデコーダ。 - 請求項8に記載のデコーダにおいて、前記変換器デコーダが少なくとも部分的にハードウェアで構成されていることを特徴とするデコーダ。
- 請求項8に記載のデコーダにおいて、当該デコーダが1に近い変調コードレートを有することを特徴とするデコーダ。
- 請求項8に記載のデコーダにおいて、前記変調コードデコーダが(0,k)デコーダであることを特徴とするデコーダ。
- 所定の第2条件を満たす復元された符号化信号cを、条件を満たさないオリジナル信号sに復号する復号方法において、
− 前記符号化信号cをN回微分して、所定の第1条件を満たす中間信号tを発生するステップであって、Nが1より大きな整数であるようなステップと、
− 前記中間信号tを前記オリジナル信号sに復号するステップと、
を有していることを特徴とする復号方法。
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