JP2005500399A - エフェドリンなどのアミン及び中間体の合成方法 - Google Patents

エフェドリンなどのアミン及び中間体の合成方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2005500399

式(VI)の化合物(式中、Rは置換されていてもよいC1〜C6アルキルであり、RはH、OH、置換されていてもよいC1〜C6アルキル又は置換されていてもよいC1〜C6アルコキシであり、Rは置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアラルキル、又は置換されていてもよいアルキルであり、RはH又は置換されていてもよいC1〜C6アルキルである)を調製するための方法であって、式(V)のケトン(式中、R、R及びRは上に定義したとおりである)を、式RNHのアミン(Rは置換されていてもよいアルキルである)及び還元剤と共に、還元的アミノ化に供して式(VI)の化合物を形成し、その反応を超臨界流体又は液化ガスの存在下で実施する工程を含む、上記方法。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、ある種の化学反応を実施するための新規な環境に関する。本発明は、具体的にはエフェドリンなどの有用な医薬化合物を合成するための新規な方法及び環境に関する。
【背景技術】
【0002】
或る範囲の重要な部類の医薬化合物、食品添加物及びその他の生物学活性のある化合物は、キラルなアルキルアミンに基礎をおいている。そのような部類の化合物には、エフェドリン(α−[1−(メチルアミノ)エチル]ベンゼン−メタノール)などの交感神経様アミンが含まれる。これら化合物の多くは商業上重要であり、医薬組成物及びその他の用途における使用のために合成される。
【0003】
鏡像異性的に純粋な化合物を製造するための物理化学的方法では、通常、不斉である1段以上の工程を組み込んだ複数工程の合成及び厄介な精製手順が必要になる。このような方法は、時間がかかるだけではなく、比較的収率も低いことが多い。別法としては、鏡像異性的に純粋な出発物質を、鏡像異性選択的な反応工程と共に使用できるが、このような純粋な出発物質は、所望する化合物のうち非常に限られた数のものでしか入手可能ではない。
【0004】
近年、選択性が高く、良好な変換速度が得られ、かつ、簡単でクロマトグラフィーを使用しない生成物の分離、精製を可能にする方法の開発を目指して熱心な努力がなされてきている。また、反応を非水溶媒中で実施することが、大規模な反応及び精製に特に都合がよいため、特に望ましいと考えられている。
【0005】
エフェドリン(α−[1−(メチルアミノ)エチル]ベンゼン−メタノール)は、もともとマオウ(Ephedra)属の植物から分離されたが、天然に産する異性体、l−エフェドリン及びd−プソイドエフェドリンとして産し、その他の薬理学的に活性な異性体にはd−エフェドリン及びl−プソイドエフェドリンが含まれる。これらの化合物は、アドレナリン性交感神経様作用剤であり、抗ヒスタミン活性を有し、l−エフェドリンは気管支拡張剤として広く使用され、d−プソイドエフェドリンはうっ血除去剤として広く使用されている。これらの化合物群は、極めて広範囲の処方薬及びOTC医薬製剤中に配合されている。
【0006】
水性媒体中におけるパン酵母細胞全体を使用した触媒作用による、l−エフェドリンの前駆物質であるl−フェニルアセチルカルビノールの製造は、商業的に使用された最初の微生物生体内変換法の1つであった(Neuberg及びHirsch、1921年、また、Hildebrandt及びKlavehn、1934年を参照のこと)。この反応は、酵母に誘発される、ベンズアルデヒドのアセチル補酵素Aとの縮合を含む。この反応については広く研究されており、ピルビン酸脱カルボニル酵素によって媒介されることが示されている(Groger、Schmander及びMothes、1966年)。また、この反応は、基質に対する特異性が比較的広く、各種の置換芳香族アルデヒドを対応する光学活性置換フェニルアセチルカルビノールに変換できることが示されている(Long、James及びWard、1989年)。
【0007】
酵母に触媒されるこの系は広く利用されてきたが、これは通常水性系を使用しており、有機溶媒を必要とする大規模な抽出及び精製には不便である。さらに、発酵系には、所望の生成物の精製が困難となり得るという欠点があり、収率が低くなりがちである。反応の収率と利便性は固定化細胞又は選択したもしくは遺伝子的に変性した細胞を利用することによって改善可能であるが、プロセスのコストが相当加わることになる。精製酵素を使用すると、通常、費用が莫大となり、この場合も固定化酵素を使用しないと、収率が低く、かつ精製が困難となりがちである。
【0008】
本発明者らは、先の国際出願PCT/AU00/01543で、超臨界又は液化二酸化炭素中又は液化石油ガス中で、酵母に媒介されるベンズアルデヒドのアシロイン縮合を達成できることを示した。この反応では、対応する反応を従来の有機溶媒中で行った場合と比較し、芳香族アルデヒドから所望のカルビノールへの優れた転化率が得られる。好ましい実施形態では、該発明の方法を用いて、副生成物が全く存在することなく79%前後の収率が得られた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
他のケトン及びアルデヒドでの実験から、従来の有機溶媒以外の媒体中では、カルビノールの還元的アミノ化は実施不可能であると考えられていた。したがって、従来の有機溶媒中での従来技術を使用して中間体をl−エフェドリンに変換しなければならないという困難が依然として残っていた。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このたび驚くべきことに、エフェドリンのケトン前駆物質の還元的アミノ化が、超臨界二酸化炭素又は液化石油ガスなどの超臨界流体又は液化ガスの存在下に実施可能であることが本出願人により見出された。これらの試薬は、標準の有機又は水性溶媒中で実施する同様の反応よりも、生成物の精製及び処理が簡単なので、大規模反応における反応媒体として使用するのに特に有利である。
【0011】
同様に、本出願人は、構造的にエフェドリンに関連した化合物の特定のケトン前駆体を還元的アミノ化に供し、超臨界流体又は液化ガス中において目的とするアミンを形成できることを見出した。
【0012】
二酸化炭素は、無毒で容易にリサイクルすることができるので、本方法は、有機溶媒を必要とする反応に付随する諸問題を回避することができる。さらに、同一溶媒中でそれより以前の反応又は処理を実施することと組み合わせると、目的の化合物を「ワンポット」法で作ることが可能であり、その結果、さらに可能な限りの収率を最大化することができ、かつ、化合物合成のための大規模操作が簡単になる。
【0013】
(発明の概要)
本発明の一の側面によれば、式(VI)のアミン
【化1】
Figure 2005500399
(式中、Rは、置換されていてもよいC1〜C6アルキルであり、Rは、H、OH、置換されていてもよいC1〜C6アルキル又は置換されていてもよいC1〜C6アルコキシであり、Rは、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアラルキル又は置換されていてもよいアルキルであり、Rは、H又は置換されていてもよいC1〜C6アルキルである)
を形成するための方法であって、
式(V)のケトン
【化2】
Figure 2005500399
(式中、R、R及びRは上に定義したとおりである)を、式RNH(式中、Rは置換されていてもよいアルキルである)の第一級アミン及び還元剤を用いて超臨界流体又は液化ガスの存在下で還元して式(VI)のアミンを形成する工程を含む、上記方法が提供される。
【0014】
本方法は、次の反応式で表される。
【化3】
Figure 2005500399
【0015】
好ましくは、還元剤はHであり、かつ、還元は(RがRとなるような)適切な触媒の存在下で実施する。しかし、もう1つの選択肢は、NaBH又はLiAlHなどの水素化物還元剤を利用することである。アミン試薬(II)(すなわちR)及び水素化物還元剤を適切に選択すると、形成されたエナミン中間体中に初めから存在している基Rが還元工程の間に除去され、RはHとなる。他のR基及び適切な水素化物還元剤を選択すると、この様にはならず、RはRとなる。還元剤は、式(II)の第二級アミンと共に又は続く工程で反応混合物に添加することができる。
【0016】
本発明の一実施形態によれば、アミン(VI)は、エフェドリン(R=OH、R=フェニル、R=メチル、R=R=メチル)、イソエタリン(R=OH、R=3,4−ジヒドロキシフェニル、R=エチル、R=R=イソプロピル)、リトドリン(R=OH、R=4−ヒドロキシフェニル、R=メチル、R=R=2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル)、メタアンフェタミン(R=H、R=フェニル、R=メチル、R=R=メチル)、フェンフルラミン(R=H、R=3−トリフルオロメチルフェニル、R=メチル、R=R=エチル)及びプロピルヘキセドリン(R=H、R=シクロヘキシル、R=メチル、R=R=メチル)からなる群より選択される。これらの化合物は、水素化物還元剤を使用しても形成できるが、好ましくは還元剤として水素及び触媒を使用して形成する。
【0017】
本発明の別の実施形態によれば、アミン(VI)は、アンフェタミン、メトキサミン、フェニルプロパノールアミン、ヒドロキシアンフェタミン、エチルノルエピネフェリン及びメタラミノールからなる群より選択される。これらの化合物は、還元剤として水素化物還元剤を使用して形成できる。
【0018】
還元的アミノ化反応には、還元が行われる前にイミン中間体の形成が必須である。したがって、本発明の第2の側面では、式(III)のイミンを調製するための方法であって、
【化4】
Figure 2005500399
上で定義した式(V)のケトンを、Rが上で定義したとおりである式RNHのアミンと、超臨界流体又は液化ガスの存在下で反応させる工程を含む、上記方法が提供される。
【0019】
式(VI)
【化5】
Figure 2005500399
においてRがOHであるアミン(以下、化合物(VIa)という)を合成するための、本発明の好ましい実施形態では、その方法は、式(V)においてRがOHであるケトン(以下、化合物(Va)という)
【化6】
Figure 2005500399
を、式R−CHOのアルデヒドを式(VIII)の化合物
【化7】
Figure 2005500399
(式中、Rは上に定義したとおりであり、RはH又はアルキルである)と共に酵母に媒介されたアシロイン縮合に供して式(Va)のケトンを生成させ、そのアシロイン縮合工程を超臨界流体又は液化ガスの存在下で実施することにより形成する予備工程を含む。
【0020】
これらの工程を次の反応式に要約する。
【化8】
Figure 2005500399
(式中、R、R、R、R及びRは上に定義したとおりである)
【0021】
好ましくは、反応は、式(Va)の化合物を分離又は精製することなく行う。より好ましくは、アルデヒドR−CHOから式(VIa)の化合物を形成する複数の反応を1つの容器内で行う。
【0022】
還元は任意の適当な還元剤によって達成される。したがって、例えば、イミン中間体をLiAlHで(この試薬はCOと反応する可能性があるので、COベースではない適切な超臨界流体又は液化ガス媒体中で)還元し、第一級アミン生成物を形成できる。本発明の一実施形態では、水素及び適切な水素化触媒を使用して還元を実施する。この還元によって、式(VI)の化合物(式中、Rはアミン試薬RNHに由来する基Rである)が生ずる。適切な水素化触媒としては、白金及びパラジウムが挙げられる。炭素−窒素二重結合を還元するのに適した還元反応及び水素化触媒に関する詳細は、S.Pataiによる「炭素−窒素二重結合の化学(The Chemistry of the Carbon−Nitrogen double bond)」Wiley社、ニューヨーク、1970年、276−293頁及びP.N.Rylanderによる「白金金属による接触水素化(Catalytic Hydrogenation over Platinum Metals)」Academic Press社、ニューヨーク、1967年、123−138頁にある。
【0023】
還元的アミノ化に触媒存在下でのイミンの水素化が含まれる場合には、アシロイン縮合工程後、還元的アミノ化前に酵母を反応容器から回収し、還元的アミノ化後に触媒を回収することが好ましい。
【0024】
還元的アミノ化又はイミン形成反応で使用されるアミン反応試薬は、反応媒体に適した任意の都合の良い形状で添加できる。固体、液体又はガスそのままでもよく、あるいは適切な溶媒に溶かした溶液の形でもよい。本発明の好ましい実施形態では、アミンを有機溶媒中で添加し、反応を液化ガス中で実施した場合に、優れた転化率が得られることが見出された。この場合、有機溶媒は液化ガスと同一とすることができる。
【0025】
上で説明した様々な方法のすべてにおいて、その超臨界流体は、反応を妨害しない任意の超臨界流体とすることができる。反応温度は、使用する超臨界流体及びすべての反応行程で使用する試薬の性質によるであろう。したがって、反応温度は、200℃までの、好ましくは50℃までの、その反応に適した任意の温度とすることができる。同様に、圧力も超臨界流体の性質によるであろうし、3.44MPa(500psi)(六フッ化硫黄などの低臨界圧力の超臨界流体に対して)から48.26MPa(7000psi)までの範囲に及び得る。COの臨界温度及び圧力は、それぞれ31.1℃及び7.38MPa(1070psi)である。反応式に酵母に媒介される反応が含まれる方法に対しては、反応を中程度に上昇させた温度、適切には33〜42℃、好ましくは35℃で実施できるので、二酸化炭素が特に適していることを見出した。これらの温度において、それに対応する圧力は7.38MPa(1070psi)〜17.24MPa(2500psi)の間の範囲又はそれ以上に及び、好ましくは10.34MPa(1500psi)である。
【0026】
その他の適当な超臨界流体を以下に示す。
【表1】
Figure 2005500399
【0027】
アンモニアは反応を妨害し得るので、超臨界アンモニアは、反応を実施するのに適した超臨界流体ではないことに注意すべきである。特に、アンモニアはイミン形成及び還元的アミノ化を妨害する。
【0028】
超臨界流体の存在下で上で述べた方法の1つを実施する場合は、反応混合物を超臨界流体又は酢酸エチルやジエチルエーテルなどの有機溶媒を使用する抽出に付すことによって目的化合物を回収することができる。
【0029】
ある超臨界流体に対する、装置の設計及び制御並びに適切な圧力及び温度の選択に関する更なる情報は、Philip G Jessop及びWalter Leitner編の「超臨界流体を使用する化学合成(Chemical Synthesis Using Supercritical Fluids)」中に見出すことができる。
【0030】
液化ガスは、二酸化炭素、メタン、エタン、プロパン、ブタン、エチレンなどの炭化水素など又はその混合物とすることができる。液化石油ガスも使用することができる。この場合も、反応の温度と圧力は、使用する液化ガスの性質及び反応試薬の性質を考慮に入れて選択される。
【0031】
液化ガス中で反応が完結したら、系を脱ガスし、超臨界流体、液化ガス又は有機溶媒を用いて目的化合物を抽出する。
【0032】
酵母の介在するアシロイン縮合反応という予備工程を含む好ましい方法については、アシロイン縮合反応を遂行できるものであれば、いかなる酵母でも使用できることに留意すべきである。入手可能な最も安価な酵母を使用するのが経済的に有利であり、通常のパン酵母であるサッカロミュケス・ケレウィシアエ(Saccharomyces cerevisiae)が好ましい。ビール酵母及びワインもしくはシェリー酵母を含む、他の目的に適合した酵母株も使用できるであろう。超臨界流体環境に特に適合した株やアシロイン縮合の効率が強化された株も使用でき、そのような株には慣用的に選択され、遺伝子的に変性された株が含まれる。反応効率を最大にするためには、反応物質と接触する酵母の表面積を最大にすることが推奨される。このことは、「活性」乾燥酵母を使用することによって達成可能であり、この酵母は「即席乾燥酵母」として商業的に入手可能であり、室温で貯蔵できる。或いは、よく微粉砕した乾燥パン酵母も使用できる。米国特許第4734367号に記載されたようなその他の酵母類又は
Figure 2005500399
によって開示(1992年)されたようなカビ類も使用できる。当業者であれば、本明細書に記載する方法を用いて、ある特定の生物体が本発明の目的に合った機能を発揮するか否かを容易に試験することが可能であろう。
【0033】
基質に対する酵母の割合は個々の系によって異なるであろうし、通常の試行錯誤法によって実験的に容易に決定されるが、ベンズアルデヒドをフェニルアセチルカルビノールに変換するためには、最適割合が4.2g(酵母)/ミリモル(ベンズアルデヒド)であり、それ以上酵母量を増やしても転化率はほんの僅かしか増加せず、酵母量を減らすと転化率が減少することがわかった。
【0034】
同様に、最適反応時間も容易に決定でき、ベンズアルデヒド−フェニルアセチルカルビノールの系では、3〜24時間の反応時間について検討した。24時間よりさらに長く反応させても収率が向上することはない。
【0035】
本工程で使用する超臨界流体又は液化ガスはリサイクルできる。酵母は、他の用途、例えば、特にその流体又はガスが二酸化炭素である場合には動物飼料に使用できる。
【0036】
本出願において使用するとおり、用語「イミン」は、炭素−窒素二重結合を含有する任意の化合物をいい、したがって、この用語はオキシム、セミカルバゾン、及び置換もしくは無置換のアリールヒドラゾン(2,4−ジニトロフェニルヒドラゾンなど)を含んでいる。
【0037】
用語「アミン」とは、本明細書ではその最も広い意味で使用され、窒素原子を含有する任意の化合物をいう。したがって、用語アミンには、アンモニア、アルキルアミン、ヒドロキシアミン、アルコキシ及びアリールオキシアミン、アルケニルアミン、アルキニルアミンを含む第一級、第二級及び第三級アミン、トリメチルシランなどのケイ素含有置換基を有するアミン、含窒素複素環化合物、複素環アミン、アルキルスルホニルアミン、アリールスルホニルアミン、アシルアミン(すなわちアミド)、アルキルチオアミン、ベンジルチオアミン、アシルチオアミン、含燐置換基を有するアミン、セミカルバジド、ヒドラジン及びアリールヒドラジンが包含され、そのすべてが1個以上の不都合でない置換基で置換されていてもよい。
【0038】
ある基が「置換されて」いてもよいという場合、その基が、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、ハロアリール、ヒドロキシ、アルコキシ、アルケニルオキシ、アリールオキシ、ベンジルオキシ、ハロアルコキシ、ハロアルケニルオキシ、ハロアリールオキシ、ニトロ、ニトロアルキル、ニトロアルケニル、ニトロアルキニル、ニトロアリール、ニトロ複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルケニルアミノ、アルキニルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、ベンジルアミノ、ジベンジルアミノ、アシル、アルケニルアシル、アルキニルアシル、アリールアシル、アシルアミノ、ジアシルアミノ、アシルオキシ、アルキルスルホニルオキシ、アリールスルフェニルオキシ、複素環、複素環オキシ、複素環アミノ、ハロ複素環、アルキルスルフェニル、アリールスルフェニル、カルボアルコキシ、カルボアリールオキシ、メルカプト、アルキルチオ、ベンジルチオ、アシルチオ、及び含燐基から選択される1種以上の置換基を含んでいてもよいということを理解すべきである。場合によっては、これらの基は適当な保護基で保護されていてもよい。
【0039】
前記置換基又は各置換基は、アルキル、アリール、ハロ、ハロアルキル(一例としてトリハロメチルを含む)、ニトロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、カルボニル、チオキシ及びチオアルコキシからなる群より選択されることが好ましい。
【0040】
用語「アルキル」は単独又は「置換されていてもよいアルキル」のような複合語中で使用され、あるいは、直鎖、分岐又はモノ−もしくはポリ−環状アルキル、好ましくはC1〜18アルキル又はシクロアルキルを意味する。直鎖及び分岐アルキルの例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、アミル、イソアミル、sec−アミル、1,2−ジメチルプロピル、1,1−ジメチルプロピル、ヘキシル、4−メチルペンチル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、1,2,2−トリメチルプロピル、1,1,2−トリメチルプロピル、ヘプチル、5−メチルヘキシル、1−メチルヘキシル、2,2−ジメチルペンチル、3,3−ジメチルペンチル、4,4−ジメチルペンチル、1,2−ジメチルペンチル、1,3−ジメチルペンチル、1,4−ジメチルペンチル、1,2,3−トリメチルブチル、1,1,2−トリメチルブチル、ノニル、1−、2−、3−、4−、5−、6−又は7−メチルオクチル、1−、2−、3−、4−又は5−エチルヘプチル、1−、2−又は3−プロピルヘキシル、デシル、1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−又は8−メチルノニル、1−、2−、3−、4−、5−又は6−エチルオクチル、1−、2−、3−又は4−プロピルヘプチル、ウンデシル1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−、8−又は9−メチルデシル、1−、2−、3−、4−、5−、6−又は7−エチルノニル、1−、2−、3−、4−又は5−プロピルオクチル、1−、2−又は3−ブチルヘプチル、1−ペンチルヘキシル、ドデシル、1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−、8−、9−又は10−メチルウンデシル、1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−又は8−エチルデシル、1−、2−、3−、4−、5−又は6−プロピルノニル、1−、2−、3−又は4−ブチルオクチル、1−、2−ペンチルヘプチルなどが含まれる。環状アルキルの例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル及びシクロデシルなどが含まれる。場合によっては、「C1〜Cxアルキル」という表現を使用することによって、そのアルキル基が特定の大きさ又は長さであることを示す。表示された炭素原子の数字は、更なる置換基を除外して数えたアルキル基中の炭素原子の個数をいうものと解釈すべきである。
【0041】
好ましい実施形態では、式(VIII)の化合物(α−ケトカルボン酸又はカルボン酸エステル)は、ピルビン酸又はピルビン酸塩バッファー(すなわちRがCH)である。
【0042】
本発明の好ましい実施形態では、式(VII)の化合物は置換又は無置換のベンズアルデヒドであり、式(V)の化合物は置換又は無置換のフェニルアセチルカルビノールであり、式(VI)の化合物はエフェドリン又はその誘導体である。
【0043】
本発明の特に好ましい実施形態では、置換又は無置換のベンズアルデヒドからエフェドリン又はその誘導体を形成するための方法が提供され、その方法は次の反応式Eのとおりである。
【化9】
Figure 2005500399
(式中、Rは上に定義したとおりである)
【0044】
ベンズアルデヒド(IX)、ピルビン酸(VIII)、又はその双方が置換されていてもよく、また、ピルビン酸の代替としてピルビン酸塩、例えばピルビン酸ナトリウムを使用できることは明らかに理解されよう。更なる代替法としては、超臨界流体又は液化ガスが二酸化炭素でなければ、in situでピルビン酸に変換され得るピルビン酸の前駆物質、例えば乳酸も使用できる。アルキル、アリール、ハロ、ニトロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、カルボニル、チオキシもしくはチオアルコキシ基又はこれらの基の複合体で置換された芳香族アルデヒドもベンズアルデヒドの代わりに本発明のこの好ましい実施形態において使用することができる。
【0045】
ピルビン酸ナトリウム又はピルビン酸のいずれかについては、ピルビン酸塩/クエン酸塩緩衝液のpHは、好ましくは5〜6、より好ましくは6である。最適な結果を得るためには、好ましくは0.6〜1.2ml(緩衝液)/g(酵母)の割合が使用されるべきである。
【0046】
疑問を避けるため、還元に付される化合物中にその還元剤によって還元され得る他の官能基が含まれている場合には、(言葉又は化学構造で定義又は記載された)その対応する目的化合物は、もともとの官能基の代わりに還元された官能基を含む、対応する化合物を含むと解釈されるべきことを理解すべきである。
【0047】
本発明によれば、以上に記載した方法のいずれか一方法によって調製される化合物も提供される。
【0048】
以下の非限定的例を参照して本発明をさらに詳細に説明する。
【実施例】
【0049】
例1 液状メチルアミンを使用する超臨界二酸化炭素中での反応
250mlステンレス鋼製圧力容器に、フェニルアセチルカルビノール(0.2g、1.3ミリモル)、パラジウム触媒(0.05g)及び液状メチルアミン(3ml)を入れた。容器を水素ガスで2.7MPa(400psi)まで加圧し、次いで乾燥液体二酸化炭素をポンプで容器内に送り込むことにより総計で10.3MPa(1500psi)まで加圧した。次いで、その容器を35℃の湯浴中で24時間攪拌した。24時間後、反応容器を室温まで冷却し、徐々に脱ガスした。容器内容物及び残渣をジエチルエーテルで3回洗浄し、濾過した。ガスクロマトグラフィー分析によれば、フェニルアセチルカルビノール(PAC)からエフェドリンへの転化率は78%であった。
【0050】
例2 メチルアミンTHF溶液を使用する超臨界二酸化炭素中での反応
250mlステンレス鋼製圧力容器に、フェニルアセチルカルビノール(0.2g、1.3ミリモル)、パラジウム触媒(0.05g)及び5倍過剰量の2.0MメチルアミンTHF溶液(3.125ml、6.45ミリモル)を入れた。容器を水素ガスで2.7MPa(400psi)まで加圧し、次いで乾燥液体二酸化炭素をポンプで容器内に送り込むことにより総計で10.3MPa(1500psi)まで加圧した。次いで、その容器を35℃の湯浴中で24時間攪拌した。24時間後、反応容器を室温まで冷却し、徐々に脱ガスした。容器内容物及び残渣をジエチルエーテルで3回洗浄し、濾過した。ガスクロマトグラフィー分析によれば、フェニルアセチルカルビノール(PAC)からエフェドリンへの転化率は46%であった。
【0051】
例3 ガス状メチルアミンを使用する超臨界二酸化炭素中での反応
250mlステンレス鋼製圧力容器に、フェニルアセチルカルビノール(0.2g、1.3ミリモル)、パラジウム触媒(0.05g)を入れた。その容器に無水のガス状メチルアミンを圧力が約0.69MPa(100psi)になるまでヴェントした。次いで、容器を水素ガスで2.7MPa(400psi)まで加圧し、さらに乾燥液体二酸化炭素をポンプで容器内に送り込むことにより10.3MPa(1500psi)の最終圧力まで加圧した。次いで、その容器を35℃の湯浴中で24時間攪拌した。24時間後、反応容器を室温まで冷却し、徐々に脱ガスした。容器内容物及び残渣をジエチルエーテルで3回洗浄し、濾過した。ガスクロマトグラフィー分析によれば、フェニルアセチルカルビノール(PAC)からエフェドリンへの転化率は32%であった。
【0052】
例4 液体メチルアミンを使用する液体二酸化炭素中での反応
250mlステンレス鋼製圧力容器に、フェニルアセチルカルビノール(0.2g、1.3ミリモル)、パラジウム触媒(0.05g)、液体メチルアミン(3ml)を入れた。容器を水素ガスで2.7MPa(400psi)まで加圧し、次いで乾燥液体二酸化炭素をポンプで容器内に送り込むことにより総計で10.3MPa(1500psi)まで加圧した。次いで、その容器を室温で24時間攪拌した。24時間後、反応容器から徐々に脱ガスした。容器内容物及び残渣をジエチルエーテルで3回洗浄し、濾過した。ガスクロマトグラフィー分析によれば、フェニルアセチルカルビノール(PAC)からエフェドリンへの転化率は63%であった。
【0053】
例5 メチルアミンTHF溶液を使用する液体二酸化炭素中での反応
250mlステンレス鋼製圧力容器に、フェニルアセチルカルビノール(0.2g、1.3ミリモル)、パラジウム触媒(0.05g)、5倍過剰量の2.0MメチルアミンTHF溶液(3.125ml、6.45ミリモル)を入れた。容器を水素ガスで2.7MPa(400psi)まで加圧し、次いで乾燥液体二酸化炭素をポンプで容器内に送り込むことにより総計で10.3MPa(1500psi)まで加圧した。次いで、その容器を室温で24時間攪拌した。24時間後、反応容器から徐々に脱ガスした。容器内容物及び残渣をジエチルエーテルで3回洗浄し、濾過した。ガスクロマトグラフィー分析によれば、フェニルアセチルカルビノール(PAC)からエフェドリンへの転化率は97%であった。
【0054】
例6 ベンズアルデヒドの酵母の介在するアシロイン縮合と還元的アミノ化を組み合わせたエフェドリンの形成
250mlステンレス鋼製圧力容器に、ベンズアルデヒド(0.137g、1.3ミリモル)、ピルビン酸ナトリウム(2.168g、19.7ミリモル)、pH6のクエン酸塩緩衝液(5.4ml)及び酵母(5.4g)を入れた。この容器にポンプで乾燥液体二酸化炭素を送り込むことにより、10.3MPa(1500psi)まで加圧した。次いで、その容器を35℃の湯浴中で24時間攪拌した。24時間後、反応容器を室温まで冷却し、徐々に脱ガスした。
【0055】
次いで、ステンレス鋼製圧力容器に、フェニルアセチルカルビノール(0.2g、1.3ミリモル)、パラジウム触媒(0.05g)、5倍過剰量の2.0MメチルアミンTHF溶液(3.125ml、6.45ミリモル)を入れた。容器を水素ガスで2.7MPa(400psi)まで加圧し、次いで乾燥液体二酸化炭素をポンプで容器内に送り込むことにより総計で10.3MPa(1500psi)まで加圧した。次いで、その容器を35℃の湯浴中で24時間攪拌した。24時間後、反応容器を室温まで冷却し、徐々に脱ガスした。容器内容物及び残渣をジエチルエーテルで3回洗浄し、濾過した。ガスクロマトグラフィー分析によれば、フェニルアセチルカルビノール(PAC)からエフェドリンへの転化率は60%であった。
【0056】
これまで説明してきた実施形態及び例に対し、本発明の範囲から逸脱することなしに、様々な修正をなし得ることは、当業者に理解されよう。

Claims (22)

  1. 式(VI)で表される化合物
    Figure 2005500399
    (式中、Rは、置換されていてもよいC1〜C6アルキルであり、Rは、H、OH、置換されていてもよいC1〜C6アルキル又は置換されていてもよいC1〜C6アルコキシであり、Rは、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアラルキル又は置換されていてもよいアルキルであり、Rは、H又は置換されていてもよいC1〜C6アルキルである)
    を調製するための方法であって、
    式(V)で表されるケトン
    Figure 2005500399
    (式中、R、R及びRは上に定義したとおりである)を、式RNH(式中、Rは置換されていてもよいアルキルである)のアミン及び還元剤と共に還元的アミノ化に供して式(VI)で表される化合物を形成し、その反応を超臨界流体又は液化ガスの存在下で実施する工程を含む、上記方法。
  2. 還元剤が水素であり、かつ還元を触媒の存在下で実施する、請求項1に記載の方法。
  3. 触媒が白金又はパラジウムである、請求項2に記載の方法。
  4. 還元剤が水素化物還元剤である、請求項1に記載の方法。
  5. 式(VI)の化合物が、エフェドリン(R=OH、R=フェニル、R=メチル、R=R=メチル)、イソエタリン(R=OH、R=3,4−ジヒドロキシフェニル、R=エチル、R=R=イソプロピル)、リトドリン(R=OH、R=4−ヒドロキシフェニル、R=メチル、R=R=2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル)、メタアンフェタミン(R=H、R=フェニル、R=メチル、R=R=メチル)、フェンフルラミン(R=H、R=3−トリフルオロメチルフェニル、R=メチル、R=R=エチル)及びプロピルヘキセドリン(R=H、R=シクロヘキシル、R=メチル、R=R=メチル)からなる群より選択される、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の方法。
  6. アミン(VI)が、アンフェタミン、メトキサミン、フェニルプロパノールアミン、ヒドロキシアンフェタミン、エチルノルエピネフェリン及びメタラミノールからなる群より選択される、請求項1又は請求項4に記載の方法。
  7. 前記反応の温度が200℃以下である、請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記反応の温度が50℃以下である、請求項7に記載の方法。
  9. 前記反応が3.4MPa(500psi)〜48.2MPa(7000psi)の圧力で実施される、請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の方法。
  10. 超臨界流体が、二酸化炭素、エタン、亜酸化窒素、キセノン、フルオロホルム(CHF)、モノフルオロメタン、六フッ化硫黄及びクロロトリフルオロメタンからなる群より選択される、請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の方法。
  11. 反応混合物を超臨界流体又は有機溶媒を使用する抽出に供することによって式(VI)の化合物を回収する工程を含む、請求項10に記載の方法。
  12. 還元的アミノ化を、液化二酸化炭素又は液化炭化水素ガスからなる群より選択される液化ガス中で実施する、請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の方法。
  13. 反応の終結後に、還元的アミノ化を実施した容器からガスを放出する工程及び式(VI)の化合物を超臨界流体、液化ガス又は有機溶媒で抽出する工程を含む、請求項12に記載の方法。
  14. 還元的アミノ化を、液体二酸化炭素中で7.38MPa(1070psi)〜17.24MPa(2500psi)の圧力で実施する、請求項12又は請求項13に記載の方法。
  15. アミンRNHを有機溶媒中における前記反応に添加する、請求項12から請求項14までのいずれか一項に記載の方法。
  16. 超臨界流体又は液化ガスを再利用する工程を含む、請求項1から請求項15までのいずれか一項に記載の方法。
  17. 式(VI)で表される化合物中の置換基RがOHであり、したがって、還元的アミノ化の生成物が式(VIa)
    Figure 2005500399
    で表される化合物である、請求項1から請求項16までのいずれか一項に記載の方法。
  18. 式(VIa)で表される化合物を形成する方法が、
    式(V)においてRがOHであるケトン(以下、化合物(Va)という)
    Figure 2005500399
    を、式R−CHOのアルデヒドを式(VIII)の化合物
    Figure 2005500399
    (式中、Rは上に定義したとおりであり、RはH又はアルキルである)と共に酵母に媒介されたアシロイン縮合に供して式(Va)のケトンを生成させ、そのアシロイン縮合工程を超臨界流体又は液化ガスの存在下で実施することにより形成する予備工程
    を含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記酵母がサッカロミュケス・ケレウィシアエ(Saccharomyces cerevisiae)である、請求項18に記載の方法。
  20. −CHOがベンズアルデヒド(Rはフェニルである)であり、Rがメチルであり、前記酵母を約4.2g(酵母)/ミリモル(ベンズアルデヒド)の割合で添加する、請求項18又は請求項19に記載の方法。
  21. アシロイン縮合反応を3〜24時間にわたって実施する、請求項20に記載の方法。
  22. 式(III)のイミンを調製するための方法であって、
    Figure 2005500399
    請求項1で定義した式(V)のケトンを、Rが請求項1で定義したとおりである式RNHのアミンと、超臨界流体又は液化ガスの存在下で反応させる工程を含む、上記方法。
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