JP2005354479A - 作業機械の無線遠隔操縦システム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の作業機械に対応する複数の操縦室側装置が操縦室内に設けられる作業機械の無線操縦システムにおいて、各作業機械の操縦者のそれぞれに対して、自身が操作する作業機械の音を、この音以外の音を遮らずに提供できるとともに、各操縦者に提供される音と他の操縦者に提供される音との交錯を防止することができる作業機械の無線操縦システムを提供することにある。
【解決手段】操縦室側装置5Aの操縦装置8、モニタ装置7および狭指向性スピーカ9と、操縦室側装置5Bの操縦装置8、モニタ装置7および狭指向性スピーカ9は、操縦室4内において隣接させてある。各狭指向性スピーカ9は、例えば操縦者50A,50B後方に位置するよう配置してある。狭指向性スピーカ9の指向角は、操縦者50A側と操縦者50B側との間で音漏れが生じない角度に設定してある。
【選択図】図1
【解決手段】操縦室側装置5Aの操縦装置8、モニタ装置7および狭指向性スピーカ9と、操縦室側装置5Bの操縦装置8、モニタ装置7および狭指向性スピーカ9は、操縦室4内において隣接させてある。各狭指向性スピーカ9は、例えば操縦者50A,50B後方に位置するよう配置してある。狭指向性スピーカ9の指向角は、操縦者50A側と操縦者50B側との間で音漏れが生じない角度に設定してある。
【選択図】図1
Description
本発明は、作業現場に配備される無人の作業機械を、作業現場から離れた遠隔地に設けられる操縦室において無線通信により操縦するための作業機械の遠隔操縦システムであって、作業機械の動作に対応する音情報を操縦室に送信し、この音情報を操縦室内においてスピーカにより音に変換して出力する無線遠隔操縦システムに関する。
作業機械が作業を行う作業現場には、災害復旧現場やダム工事現場等、安全上人の立ち入りが好ましくない作業現場がある。この作業現場で作業を行う場合、無人の作業機械を作業現場に配備し、作業現場から離れた遠隔地に設けた操縦室において、無線通信により遠隔操縦する、ということが行われる。
前記遠隔操縦を行うための従来の無線遠隔操縦システムは、操縦室およびその周辺に設けられる操縦室側装置と、作業機械およびその周辺に設けられる作業機械側装置とを備えている。
操縦室側装置は、手動操作される操作部を有しこの操作部の操作に対応した操作情報を生成する操作情報生成手段と、作業機械に操作情報を無線送信する操作情報送信手段と、作業機械からの撮像情報を受信する撮像情報受信手段と、撮像情報を映像に変換して表示する表示手段とを備えている。作業機械側装置は、操作情報を受信する操作情報受信手段と、操作情報に従って作業機械の動作を制御する制御手段と、作業状況を撮像して撮像情報を生成する撮像手段と、操縦室に撮像情報を無線送信する撮像情報送信手段とを備えている。
このように構成された作業機械の無線操縦システムでは、撮像手段が作業状況を撮像して撮像情報を生成し、撮像情報送信手段が操縦室に撮像情報を無線送信し、撮像情報受信手段が撮像情報を受信して、表示手段が撮像情報を作業状況の映像に変換して表示する。また、操作部が操作されると、操作情報発生手段が操作部の操作に対応した操作情報を生成し、操作情報送信手段が操作情報を作業機械に無線送信し、操作情報受信手段が操作情報を受信して、制御手段が操作情報に従って作業機械の動作を制御する。
つまり、操縦者は、遠隔地において、表示手段が表示した作業状況の映像を見ながら、操作情報発生手段の操作部を操作することによって、無人の作業機械の操縦を行うことができる。
さらに、従来の作業機械の遠隔操縦システムには、作業機械の動作に対応する音を操縦者に提供するための音提供システムを備えているものがある。
この音提供システムは、作業機械側装置に備えられ音に対応する音情報を生成する音情報生成手段と、作業機械側装置に備えられ音情報を操縦室に無線送信する音情報送信手段と、操縦室側装置に備えられ作業機械からの音情報を受信する音情報受信手段と、操縦室側装置に備えられ音情報を音に変換して出力するスピーカとから構成されている。
このように構成された音提供システムでは、音情報生成手段が作業機械の動作に対応する音情報を生成し、音情報送信手段が音情報を操縦室に無線送信し、音情報受信手段が音情報を受信して、スピーカが音情報を音に変換して操縦室内に出力する。
つまり、操縦者は、自身の操縦に対応する音をスピーカで聞くことによって、作業機械内で作業機械の操縦を行っているかような臨場感を得られる。
特開平9−158257号公報
一般的に、作業現場では、ダンプトラックやショベル等の作業機械を複数使用する。このため、複数の作業機械に対応する複数の操縦室側装置が、操縦室に設けられる。そして、各操縦室側装置ごとに各作業機械の操縦者が配備される。
この場合、作業機械の音をスピーカにより操縦者に提供すると、操縦室内において複数の作業機械の音が交錯するので、各操縦者は各作業機械の音を聞き分けて自身の操縦する作業機械の音を聞き取る必要がある。このため、各操縦者が自身の操縦する作業機械の音を聞き間違うおそれがある、という問題が生じる。
この問題の解決手段としては、各操縦者にヘッドホンを装着させて、各作業機械の音を各操縦者ごとに個別に聞かせるようにすることが考えられる。この場合、操縦者はヘッドホンの装着によって他の操縦者の声を遮られるので、複数の作業機械を協働させて作業を行う際に、操縦者同士の意思の疎通が行いにくいという別の問題が発生する。
本発明は、上述の実状を考慮してなされたものであり、その目的は、複数の作業機械に対応する複数の操縦室側装置が操縦室内に設けられる作業機械の無線操縦システムにおいて、各作業機械の操縦者のそれぞれに対して、自身が操作する作業機械の音を、この音以外の音を遮らずに提供できるとともに、各操縦者に提供される音と他の操縦者に提供される音との交錯を防止することができる作業機械の無線操縦システムを提供することにある。
前述の目的を達成するために、本発明は、次の〔1〕〜〔3〕のように構成してある。
〔1〕 本発明は、作業現場に配備される無人の作業機械を、作業現場から離れた遠隔地に設けられる操縦室において無線通信により操縦するための作業機械の遠隔操縦システムであって、前記操縦室に設けられ手動操作される操作部を有しこの操作部の操作に対応した操作情報を生成する操作情報生成手段、前記操縦室に設けられ前記作業機械に前記操作情報を無線送信する操作情報送信手段、前記操縦室に設けられ前記作業現場からの撮像情報を受信する撮像情報受信手段、前記操縦室に設けられ前記撮像情報を映像に変換して表示する表示手段、前記操縦室に設けられ前記作業機械からの音情報を受信する音情報受信手段、および、前記操縦室に設けられ前記音情報を音に変換して出力するスピーカを有する操縦室側装置と、前記作業機械に設けられ前記操作情報を受信する操作情報受信手段、前記作業機械に設けられ前記操作情報に従って前記作業機械の動作を制御する制御手段、前記作業機械およびその周辺の少なくとも一方に設けられ作業状況を撮像して前記撮像情報を生成する撮像手段、前記作業機械およびその周辺の少なくとも一方に設けられ前記操縦室に前記撮像情報を無線送信する撮像情報送信手段、前記作業機械に設けられ前記作業機械の動作に対応する前記音情報を生成する音情報生成手段、および、前記作業機械に設けられ前記音情報を前記操縦室に無線送信する音情報送信手段を有する作業機械側装置とを備える作業機械の遠隔操縦システムにおいて、前記作業現場に複数配備された前記作業機械のそれぞれに対応する複数の操縦室側装置が、前記操縦室に設けられ、前記スピーカが、狭指向性スピーカからなることを特徴とする。
このように構成した本発明では、各操縦者に対して、自身の操縦する作業機械の音が、狭指向性スピーカにより提供される。これにより、各操縦者に対して、自身が操縦する作業機械の音を、この音以外の音を遮らずに提供できるとともに、各操縦者に提供される音と他の操縦者に提供される音との交錯を防止することができる。
〔2〕 本発明は、〔1〕記載の発明において、前記音情報生成手段が、前記作業機械の動作に伴って前記作業機械から発生する音を集音して前記音情報に変換する集音装置からなることを特徴とする。
〔3〕 本発明は、〔1〕記載の発明において、前記音が、前記作業機械の動作に対応させて予め設定した仮想音であり、前記音情報生成手段が、前記作業機械の動作に応じて前記仮想音に対応する前記音情報を生成する仮想音情報生成装置からなることを特徴とする。
前述したように、本発明では、各作業機械の各操縦者に対して、自身が操作する作業機械の音を、この音以外の音を遮らずに提供できるとともに、各操縦者に提供される音と他の操縦者に提供される音との交錯を防止することができる。この結果、自身の操作する作業機械の音と他の操縦者の操作する作業機械の音とを操縦者が聞き間違うことを防止でき、かつ、操縦者同士の意思の疎通を行いやすくすることができる。
以下に本発明の作業機械の無線操縦システムの実施形態について図を用いて説明する。
図1は、本発明の作業機械の無線操縦システムの一実施形態の構成の概略を示す図、図2は、図1に示す実施形態に備えられる操縦室側装置および作業機械側装置の構成を示すブロック図である。
図1において、1は、無人のショベル100および無人のダンプトラック200が作業を行う災害復旧現場やダム工事現場等の、安全上人の立ち入りが好ましくない作業現場がである。なお、作業現場には、作業内容や作業効率を考慮して複数種類の作業機械が多数配備されるのが一般的であるが、本実施形態では説明を簡単にするために、作業現場1にショベル100およびダンプトラック200がそれぞれ1台ずつ配備されたことにしてある。
ショベル100は、掘削作業を行うフロント作業機101、このフロント作業機101や運転室等が搭載される旋回体102、ショベル100を走行させる走行体103を備えている。
フロント作業機101は、旋回体102に起伏可能に設けられるブーム101aと、このブーム101aを駆動するブームシリンダ101bと、ブーム101の先端に回動可能に設けられるアーム101cと、このアーム101cを駆動するアームシリンダ101dと、アーム101cの先端に回動可能に設けられるバケット101eと、このバケット101eを駆動するバケットシリンダ101fとを備えている。旋回体102と走行体103の間には、旋回モータ(図示せず)の回転により旋回体102を走行体103に対して旋回させる旋回装置(図示せず)が備えられている。走行体103は、走行モータ(図示せず)の動力により履帯103aを回転させて走行するようになっている。
ブームシリンダ101d、アームシリンダ101d、バケットシリンダ101f、旋回モータ、走行モータを駆動させるための油圧回路は、図示しないが、エンジン、このエンジンにより駆動して圧油を吐出するメインポンプおよびパイロットポンプ、メインポンプから各油圧アクチュエータへの圧油の流れを制御する方向切換弁、パイロットポンプから各方向切換弁へのパイロット圧油の流れを制御する電磁弁等を備えており、各油圧アクチュエータの動作が電子制御可能になっている。
ダンプトラック200は、車体201と、この車体201に搭載されるダンプ装置202と、車体201を走行させる走行装置203とを備えている。
ダンプ装置202は、起伏可能に設けられ土砂や採石等が積み込まれるダンプボディ202と、このダンプボディ202を駆動するホイストシリンダ202aを備えている。走行装置203は、走行用油圧モータ(図示せず)の動力により駆動する車輪203aを備えている。
ホイストシリンダ202a、走行用油圧モータ等の油圧アクチュエータを駆動するための油圧回路は、図示しないが、エンジン、このエンジンにより駆動して圧油を吐出するメインポンプおよびパイロットポンプ、メインポンプから各油圧アクチュエータへの圧油の流れを制御する方向切換弁、パイロットポンプから各方向切換弁へのパイロット圧油の流れを制御する電磁弁等を備えており、各油圧アクチュエータの動作が電子制御可能になっている。
<本実施形態の構成>
本実施形態は、次のように構成してある。
本実施形態は、次のように構成してある。
本実施形態は、作業現場1から離れた遠隔地に設けられる操縦室4を備えている。この操縦室4は、トレーラ、ワンボックスカー、プレハブ小屋を利用して設けてある。また、操縦室4には、作業現場1に配備されるショベル100およびダンプトラック200のそれぞれに対応する2つの操縦室側装置5A,5Bのそれぞれを設けてある。なお、作業現場1にショベル100やダンプトラック200以外にも作業機械が配備される場合、その作業機械に対応する操縦室側装置も操縦室4に設ける。
また、本実施形態は、ショベル2に設けられ操縦室側装置5Aと信号の送受を行う作業機械側装置6Aと、ダンプトラック3に設けられ操縦室側装置5Bと信号の送受を行う作業機械側装置6Bとを備えている。
〔操縦室側装置の構成〕
操縦室側装置5A,5Bは、次のように構成してある。操縦室側装置5A,5Bの基本的な構成は同様なので、操縦室側装置5Aを例に挙げて説明する。
操縦室側装置5A,5Bは、次のように構成してある。操縦室側装置5A,5Bの基本的な構成は同様なので、操縦室側装置5Aを例に挙げて説明する。
図2に示すように、操縦室側装置5Aは、手動操作される操作部として操作レバー81や操作ボタン82を有し、操作レバー81や操作ボタン82の操作に応じてショベル2に対する操作情報(電気信号)を生成する操作情報生成手段、すなわち操縦装置8と、操作情報を電波に変換して無線送信する操作情報送信手段、すなわち無線機11を備えている。また、ショベル100からの撮像情報(電波)を受信して電気信号に変換する撮像情報受信手段、すなわち無線機10と、撮像情報(電気信号)を映像に変換して表示する表示手段、すなわちモニタ装置7とを備えている。また、ショベル100からの音情報(電波)を受信して電気信号に変換する音情報受信手段、すなわち無線機12と、この無線機12からの音情報(電気信号)を音に変換して出力する狭指向性スピーカ9とを備えている。
また、図1に示すように、操縦室側装置5Aの操縦装置8、モニタ装置7および狭指向性スピーカ9と、操縦室側装置5Bの操縦装置8、モニタ装置7および狭指向性スピーカ9は、操縦室4内において隣接させてある。狭指向性スピーカ9は、操縦者の前方か後方に位置するよう、例えば後方に位置するよう配置してある。
狭指向性スピーカ9は、音を放射する角度、すなわち指向角を、所定の角度に設定したスピーカである。図1に示す点線は、狭指向性スピーカ9の指向角を示している。各狭指向性スピーカ9の指向角は、操縦者50A側と操縦者50B側との間で音漏れが生じない角度に設定してある。
〔作業機械側装置の構成〕
作業機械側装置6A,6Bは、次のように構成してある。作業機械側装置6A,6Bの基本的な構成は同様なので、作業機械側装置6Aを例に挙げて説明する。
作業機械側装置6A,6Bは、次のように構成してある。作業機械側装置6A,6Bの基本的な構成は同様なので、作業機械側装置6Aを例に挙げて説明する。
図2に示すように、作業機械側装置6Aは、無線機11から送信された操作情報(電波)を受信して電気信号に変換する操作情報受信手段、すなわち無線機14と、この無線機14からの操作情報(電気信号)に従ってショベル100の動作を制御する制御手段、すなわち制御装置17とを備えている。また、作業状況を撮像して撮像情報(電気信号)を生成する撮像手段、すなわちテレビカメラ16と、このテレビカメラ16が生成した撮像情報(電気信号)を電波に変換して操縦室4に無線送信する撮像情報送信手段、すなわち無線機13とを備えている。また、ショベル100の動作に対応する音情報(電気信号)を生成する音情報生成手段、例えば集音装置18と、この集音装置18が生成した音情報(電気信号)を電波に変換して操縦室4に無線送信する音情報送信手段、すなわち無線機15とを備えている。
制御装置17は、フロント作業機の各シリンダ101b,101d,101f、走行モータ、旋回モータ等の各動作を制御するための目標値を操作情報から算出し、目標値に対応する制御信号を、油圧回路に備えられる電磁弁や、エンジンの調速装置、メインポンプの押し退け容量可変装置等に出力するものである。なお、ダンプトラック200の制御装置は、ホイストシリンダ202aや走行用油圧モータ等の各動作を制御するための目標値を操作情報から算出し、目標値に対応する制御信号を、油圧回路に備えられる電磁弁や、エンジンの調速装置、メインポンプの押し退け容量可変装置等に出力するものである。
なお、無線機10〜15としては、50GHz簡易無線機(mm波無線機)や特定小電力無線機を使用している。また、無線機から無線機へ電波が届かない場合、中継車や、中継装置を設けた櫓などを中継局として設ける。
<本実施形態の動作>
本実施形態は次のように動作する。
本実施形態は次のように動作する。
テレビカメラ16が作業状況を撮像して撮像情報(電気信号)を生成し、無線機13が撮像情報(電気信号)を電波に変換して操縦室4に送信し、無線機10が撮像情報(電波)を受信して電気信号に変換し、モニタ装置7が撮像情報(電気信号)を作業状況の映像に変換して表示する。また、操作レバー81や操作ボタン82が操作されると、操縦装置8が操作レバー81や操作ボタン82の操作に対応した操作情報(電気信号)を生成し、無線機11が操作情報(電気信号)を電波に変換してショベル100に送信し、無線機14が操作情報(電波)を受信して電気信号に変換し、制御装置17が操作情報(電気信号)に従ってショベル100の動作を制御する。
つまり、操縦者50Aは、遠隔地において、モニタ装置7が表示した作業状況の映像を見ながら操縦装置8の操作レバー81や操作ボタン82を操作することによって、無人のショベル100の操縦を行うことができる。
また、集音装置18がショベル100の動作に対応する音情報(電気信号)を生成し、無線機16が音情報(電気信号)を電波に変換して操縦室4に送信し、無線機12が音情報(電波)を受信して電気信号に変換し、狭指向性スピーカ9が音情報(電気信号)を音に変換して操縦者50Aに向かって出力する。
つまり、操縦者50Aは、自身の操縦に対応するショベル100の音を、狭指向性スピーカ9で聞くことによって、ショベル100内でショベル100の操縦を行っているかような臨場感を得られる。
なお、操縦室側装置5Bと作業機側装置6Bによってダンプトラック200を操縦する際の本実施形態の動作は、前述の操縦室側装置5Aと作業機側装置6Aによってショベル100を操縦する場合と同様なので、その動作の説明を省略する。
また、本実施形態では、作業機械側装置6A,6Bは、作業機械であるショベルまたはダンプに設けられているが、必ずしも作業機械に搭載されたものに限らずに、その周辺に設けられるものを含んでも良い。特にテレビカメラは、作業機械の外部に設置されて作業現場を撮像するものも使用されている。
<3> 本実施形態の効果
本実施形態によれば次の効果が得られる。
本実施形態によれば次の効果が得られる。
本実施形態では、各操縦者50A,50Bに対して、自身の操作する作業機械の音が、狭指向性スピーカ9により提供される。これにより、各操縦者50A,50Bに対して、自身が操作する作業機械の音を、この音以外の音を遮らずに提供できるとともに、操縦者50Aに提供される音と操縦者50Bに提供される音との交錯を防止することができる。この結果、自身の操作する作業機械の音と他の操縦者の操作する作業機械の音とを操縦者が聞き間違うことを防止でき、かつ、操縦者50A,50B同士の意思の疎通を行いやすくすることができる。
なお、本実施形態は、音情報生成手段として集音装置18を備えているが、本発明はこれに限るものではなく、集音装置18の代わりに、図3に示す仮想音情報生成装置19を備える構成にしてもよい。
仮想音情報生成装置19は、フロント作業機101にかかる負荷を検出して検出信号(電気信号)を出力する負荷検出装置21と、検出信号を予め設定された仮想音情報(電気信号)に変換して出力する変換装置22とを備えている。負荷検出装置21には、例えばバケット101eの回動角度と、バケットシリンダ101f内の圧力とから算出されるバケット101eに作用する力、および、アーム101cとバケット10eとを回動自在に連結するピンのひずみから算出されるバケット101eに作用する力を合成して掘削力(負荷)を測定する装置がある。この装置の他には、バケット101eにかかる負荷に伴うアーム101cの変形を、バケット101eにかかる負荷として検出する装置がある。
そして、仮想音情報生成装置19を備える無線操縦システムでは、フロント作業機が掘削や放土を行った際、負荷検出装置21が、フロント作業機101が掘削時や放土時に変化するバケット101eにかかる負荷を検出して検出信号(電気信号)を出力し、この検出信号から変換装置22が仮想音情報(電気信号)を生成し、無線機15が仮想音情報(電気信号)を電波に操縦室4に送信する。すると、無線機12が仮想音情報(電波)を受信して電気信号に変換し、狭指向性スピーカ9が仮想音情報(電気信号)を音に変換して出力する。これにより、操縦者50Aは、フロント作業機101の掘削動作や放土動作に対応する音を、ダンプトラック200やショベル100から発生する他の音に妨害されることなく、確実に聞くことができる。
また、本発明は、図4に示すように、集音装置18および仮想音情報生成装置19の両方と、音情報の生成元を集音装置18および仮想音情報生成装置19のいずれかに切換える切換装置23と、操縦装置8に設けられ切換を指令するための操作部とを備える構成にしてもよい。
1 作業現場
4 操縦室
5A,5B 操縦室側装置
6A,6B 作業機械側装置
7 モニタ装置(表示手段)
8 操縦装置(操作情報発生手段)
8a 操作レバー(操作部)
8b 操作ボタン(操作部)
9 狭指向性スピーカ
10 無線機(撮像情報受信手段)
11 無線機(操作情報送信手段)
12 無線機(音情報受信手段)
13 無線機(撮像情報送信手段)
14 無線機(操作情報受信手段)
15 無線機(音情報送信手段)
16 テレビカメラ(撮像手段)
17 制御装置(制御手段)
18 集音装置(音情報生成手段)
19 仮想音生成装置(仮想音情報生成手段)
50A,50B 操縦者
100 ショベル(作業機械)
200 ダンプトラック(作業機械)
4 操縦室
5A,5B 操縦室側装置
6A,6B 作業機械側装置
7 モニタ装置(表示手段)
8 操縦装置(操作情報発生手段)
8a 操作レバー(操作部)
8b 操作ボタン(操作部)
9 狭指向性スピーカ
10 無線機(撮像情報受信手段)
11 無線機(操作情報送信手段)
12 無線機(音情報受信手段)
13 無線機(撮像情報送信手段)
14 無線機(操作情報受信手段)
15 無線機(音情報送信手段)
16 テレビカメラ(撮像手段)
17 制御装置(制御手段)
18 集音装置(音情報生成手段)
19 仮想音生成装置(仮想音情報生成手段)
50A,50B 操縦者
100 ショベル(作業機械)
200 ダンプトラック(作業機械)
Claims (3)
- 作業現場に配備される無人の作業機械を、作業現場から離れた遠隔地に設けられる操縦室において無線通信により操縦するための作業機械の遠隔操縦システムであって、
前記操縦室に設けられ手動操作される操作部を有しこの操作部の操作に対応した操作情報を生成する操作情報生成手段、前記操縦室に設けられ前記作業機械に前記操作情報を無線送信する操作情報送信手段、前記操縦室に設けられ前記作業現場からの撮像情報を受信する撮像情報受信手段、前記操縦室に設けられ前記撮像情報を映像に変換して表示する表示手段、前記操縦室に設けられ前記作業機械からの音情報を受信する音情報受信手段、および、前記操縦室に設けられ前記音情報を音に変換して出力するスピーカを有する操縦室側装置と、
前記作業機械に設けられ前記操作情報を受信する操作情報受信手段、前記作業機械に設けられ前記操作情報に従って前記作業機械の動作を制御する制御手段、前記作業機械およびその周辺の少なくとも一方に設けられ作業状況を撮像して前記撮像情報を生成する撮像手段、前記作業機械およびその周辺の少なくとも一方に設けられ前記操縦室に前記撮像情報を無線送信する撮像情報送信手段、前記作業機械に設けられ前記作業機械の動作に対応する前記音情報を生成する音情報生成手段、および、前記作業機械に設けられ前記音情報を前記操縦室に無線送信する音情報送信手段を有する作業機械側装置とを備える作業機械の遠隔操縦システムにおいて、
前記作業現場に複数配備された前記作業機械のそれぞれに対応する複数の操縦室側装置が、前記操縦室に設けられ、
前記スピーカが、狭指向性スピーカからなることを特徴とする作業機械の遠隔操縦システム。 - 前記音情報生成手段が、前記作業機械の動作に伴って前記作業機械から発生する音を集音して前記音情報に変換する集音装置からなることを特徴とする請求項1記載の作業機械の遠隔操縦システム。
- 前記音が、前記作業機械の動作に対応させて予め設定した仮想音であり、
前記音情報生成手段が、前記作業機械の動作に応じて前記仮想音に対応する前記音情報を生成する仮想音情報生成装置からなることを特徴とする請求項1記載の作業機械の遠隔操縦システム。
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Publications (1)
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JP2004174019A Pending JP2005354479A (ja) | 2004-06-11 | 2004-06-11 | 作業機械の無線遠隔操縦システム |
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JP (1) | JP2005354479A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015155878A1 (ja) * | 2014-04-11 | 2015-10-15 | 株式会社日立製作所 | 遠隔操縦作業機 |
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- 2004-06-11 JP JP2004174019A patent/JP2005354479A/ja active Pending
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