JP2005353621A - 熱電変換システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 熱電変換モジュールの熱源部への取り付けを適正に行え、熱電変換素子によって排熱を電気エネルギーに効率よく変換して利用することができる熱電変換システムを得ることである。
【解決手段】 熱源部23からの熱を受熱し熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電変換モジュール7と、熱源部23に設置された熱電変換モジュール7を覆い端部が熱源部23にハンダ6で固定され熱電変換モジュール7を冷却するための冷却フィン1と、熱源部23と熱変換モジュール7との間および冷却フィン1と熱変換モジュール7との間を電気的に絶縁する熱伝導性シート5a、5bとを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 熱源部23からの熱を受熱し熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電変換モジュール7と、熱源部23に設置された熱電変換モジュール7を覆い端部が熱源部23にハンダ6で固定され熱電変換モジュール7を冷却するための冷却フィン1と、熱源部23と熱変換モジュール7との間および冷却フィン1と熱変換モジュール7との間を電気的に絶縁する熱伝導性シート5a、5bとを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ゼーベック効果やペルチェ効果などの熱電効果を有する熱電変換モジュールを用いて、熱エネルギーを電気エネルギーに直接変換する熱電変換システムに関する。
熱電変換システムは、熱エネルギーを電気エネルギーに直接的に変換するものであり、民生および産業の分野から発生する未利用熱エネルギーを有効利用するため、熱電変換素子によって排熱を電気エネルギーに効率よく変換して、排熱を利用することが行われている。
図10は、熱電変換システムに用いられる熱電変換モジュールの斜視図である。熱電変換モジュール7は、P型素子(P型半導体)2とN型素子(N型半導体)3とを金属部材である電極4を介して接合することにより、P型素子とN型素子との対(PN素子対)が形成されている。このようなPN素子対にはリード線17が接続されている。熱電変換モジュール7の両面には基板16が設けられ、片面を冷却水などで冷やし、反対側の片面に熱を加えると起電力が発生して電流が流れる。すなわち、熱電変換モジュール7の両側に温度差を与えることにより、電力を取り出すことができる。
一般に、熱電変換システムにおいては、熱源部に熱電変換モジュール7を取り付けるにあたっては、グリース(熱伝導グリース)を介したボルト締結がある。この取り付け方法は、グリースにより温度変化による膨張や収縮に対して、ある程度の応力解放が期待できる圧縮接合である。また、接着剤あるいはハンダを用いて完全に固定する接合方法などがある。
図11は、熱電変換モジュールをグリースを介して熱源部23に圧縮接合する一例を示す側面断面図である。この圧縮接合方法は最も一般的に用いられている固定方法であり、図11に示すように、熱源部23に下部グリース層21aを介して熱電変換モジュール7を当接し、上部グリース層21bを介して熱電変換モジュール7を冷却部20の取付部材24に当接して、締結ボルト18を熱源部23に締め付けることにより熱電変換モジュール7を押さえつけて熱源部23に固定している。締結用のボルト18に金属を用いる場合は、放熱側(高温側)から吸熱側(低温側)に熱が伝達しないように、熱絶縁ブッシュ(プラスチックなど)19を介在させる。このように構成された熱電変換システムにおいては、締結用のボルト18で固定されていることから、熱電変換モジュール7を常に安定した圧力で固定することができる。
図12は、熱電変換モジュールを接着剤により熱源部23に固定方法の一例を示す側面断面図である。接着剤は、一般にはエポキシ樹脂が用いられる。図12に示すように、熱源部23に下部接着剤22aを介して熱電変換モジュール7を当接し、上部接着剤22bを介して熱電変換モジュール7を冷却部20に当接して熱電変換モジュール7を熱源部23に固定している。エポキシ接着剤の熱伝導率は添加剤なしで0.3W/mK、BN(窒化ホウ素)添加剤入りで1.2W/mK程度なので、薄く均一に塗布すると同時に、気泡を確実に除去することが大切である。このように構成された熱電変換システムにおいては、樹脂系の接着剤の弾性はハンダの50分の1程度なので、温度変化にともなう熱電変換モジュールと接着相手との間に発生する熱応力を緩和することができる。
同様に、図12の接着剤22をハンダにした固定方法もある。ハンダで固定する場合には、熱電変換モジュールの表面および接合相手面にハンダ付けを可能にする何らかの金属化処理(メタライズ)を施しておく必要がある。このように構成された熱電変換システムにおいては、ハンダの熱伝導率は通常使われているハンダでは、20〜50W/mKと、ハンダの組織によってかなり異なるが、グリースの0.2W/mKや接着剤の0.3〜1.2W/mKと比較すると、熱伝導率が高いので、熱抵抗を低く抑えることができる。
ここで、高温側と低温側にそれぞれ備えられた電極の一方側面に複数のP型半導体とN型半導体との対を交互に配置し、電極の他方側面に配される耐熱性絶縁物として熱伝導グリースを介して接合した熱交換用の伝熱板を有したものがあり、モジュール厚みの異なるモジュールにおいても接触熱抵抗が低減でき、装置全体の熱変換効率を向上させたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−179273号公報
しかし、従来の熱電変換システムにおいては、グリースを介した圧縮接合の場合は、締結ボルト18で固定するため、熱源部23に固定用の穴を開けなければならない。熱源部23が金属の場合には穴を開けるのは大変であり作業に手間がかかる。また、熱源部23に穴を開けることができない場合には、熱電変換システムを取り付けることができない。
また、接着剤22による固定方法の場合は、熱源部23が低温(100℃以下)の場合は効果的であるが、高温(100℃以上)で接着剤22の融点を超える場合は、固定することができない。また、垂直に熱電変換システムを取り付けた場合は、接着力が弱いと熱電変換システムの重さで圧接力が弱くなったり、熱源部23から外れてしまうおそれがある。
また、ハンダによる固定方法の場合は、接合面積が大きい場合にハンダのフラックス中の樹脂成分、ハンダ自体に含まれるガス成分、隙間に閉じ込められた空気などによってボイドが発生しやすく、熱抵抗を低く抑えられない。また、ハンダの場合は、温度変化にともなう熱電変換モジュールと接着相手との間に発生する熱応力を緩和しにくいという問題があった。
本発明の目的は、熱電変換モジュールの熱源部への取り付けを適正に行え、熱電変換素子によって排熱を電気エネルギーに効率よく変換して利用することができる熱電変換システムを得ることである。
本発明の熱電変換システムは、熱源部からの熱を受熱し熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電変換モジュールと、熱源部に設置された熱電変換モジュールを覆い端部が熱源部にハンダで固定され熱電変換モジュールを冷却するための冷却フィンと、熱源部と熱変換モジュールとの間および冷却フィンと熱変換モジュールとの間を電気的に絶縁する熱伝導性シートとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、冷却フィンで熱電変換モジュール全体を覆う構造にし、冷却フィンの端部をハンダ付けするので、締結ボルトで固定する方法の様に熱源を加工する必要がない。従って、熱電変換モジュールの取り付けが容易にでき、締結ボルトで固定するよりも作業時間を短縮することができる。また、熱源部を加工しないので熱源が傷つかない。さらに、締結ボルトの加工費用や材料費を削減することができ、熱電変換モジュールのメンテナンスが容易になる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わる熱電変換システムの構成図である。図1において、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電変換モジュール7は、熱電変換素子であるP型素子(P型半導体)2とN型素子(N型半導体)3とを金属部材である電極4を介して接合し、複数個のPN素子対が形成されている。そして、熱源部23側の電極4に電気的に絶縁する下部熱伝導性シート5aが配置され、同様に、放熱フィン1側の電極4に電気的に絶縁する上部熱伝導性シート5bが配置されている。冷却フィン1は熱電変換モジュール7を冷却するものであり、熱電変換モジュール7全体を覆う形状になっており、冷却フィン1の端部は熱源部23の表面にハンダ6で固定される。
冷却フィン1はアルミニウムで造られており、使用する熱源部23の温度によって冷却フィン1の形状(高さ)は最適なものを選択する。冷却フィン1の素材は、アルミニウム以外に、ステンレスや銅などを用いる場合もある。冷却フィン1の形状は、熱電変換モジュール7と同じ形状であり、熱電変換モジュール7よりも若干大きく形成されている。冷却フィン1が熱電変換モジュール7の熱電変換素子あるいは電極4と接触すると、発電量が低下してしまうため、接触しないように隙間(マージン)を持たせている。
熱電変換モジュール7は、基本的に電極4が剥き出しになっているスケルトンタイプのものを使用し、熱電変換モジュール7の両側の電極4が直接熱伝導性シート5a、5bに接触するような構造になっている。このため、従来のように熱電変換素子および電極4と熱源部23との接触を電気的に絶縁するセラミック基板やアルミナ基板を省くことができるので、熱電変換モジュール7への熱伝導率が向上する。もちろん、スケルトンタイプ以外のもので構成してもよい。熱電変換モジュール7の大きさは、例えば60mm×60mmの大きさを基本サイズとし、熱源部23への取り付け面積にあわせて熱電変換モジュール7を直並列に連結する。熱伝導性シート5a、5bは、シリコンやエポキシ樹脂などの柔軟性がある素材で、電気的に絶縁できて熱伝導性がよいものを設けており、温度変化にともなう熱電変換モジュール7と接着相手との間に発生する熱応力を緩和することができる。
熱電変換システムを取り付ける熱源部の一例としては、変圧器のタンクやラジエータを想定しており、熱電変換システムを取り付ける場合に、熱源部23の金属表面を加工する必要がないので、既存の変圧器を加工する必要がない。従って、変圧器への熱電変換モジュール7の取り付けが容易に行える。
第1の実施の形態によれば、熱源部23にハンダにより冷却フィンを取り付けることによって熱電変換モジュール7を熱源部23に取り付けられるので、締結ボルトで固定する方法よりも作業を短時間で行うことができる。また、熱源部23の表面を加工する必要がないので、熱源部に傷をつけることがなく、締結ボルトの加工費用や材料費を削減することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。図2は本発明の第2の実施の形態に係わる熱電変換システムの構成図である。図2において、熱電変換モジュール7は、熱電変換素子であるP型素子(P型半導体)2とN型素子(N型半導体)3とを金属部材である電極4を介して接合し、複数個のPN素子対が形成されている。そして、熱源部23側の電極4に電気的に絶縁する下部熱伝導性シート5aが配置され、同様に、放熱フィン1側の電極4に電気的に絶縁する上部熱伝導性シート5bが配置されている。また、熱電変換モジュール7の側面を包囲する金属ケース8が設けられており、金属ケース8の一方端部は、熱源部23にハンダ6で固定され、他方端は断熱材のパッキン9を介して冷却フィン1に圧接している。これにより、金属ケース8は冷却フィン1および熱電変換モジュール7を熱源部23に圧着する。
すなわち、冷却フィン1および熱電変換モジュール7の四辺を金属ケース8で押さえつけながら、熱源部23である金属表面にハンダ6で金属ケース8を固定する。また、冷却フィン1と金属ケース8との間には、断熱材のパッキン9が設けられており、冷却フィン1と金属ケース8とが直接接触しない構造となっている。
断熱性のパッキン9はプラスチックなどを用いており、この断熱性のパッキン9を設けることで、熱源部23から冷却フィン1への熱伝導を抑制し、発電効率の低下を防止する。また、冷却フィン1および熱電変換モジュール7の熱源部23への接合圧力の偏りを無くし、安定した圧力を加えることができるようにしている。
金属ケース8は、冷却フィン1および熱電変換モジュール7の四辺を押さえつける構造である場合に最も安定した圧力を加えることができるが、対向する二辺を押さえつける構造でも同様の圧接効果を得ることができる。
第2の実施の形態によれば、冷却フィン1と金属ケース8との間に断熱性のパッキン9があるので、熱源部23の金属表面からハンダ6で固定された金属ケース8を伝って冷却フィン1に熱が逃げにくい。従って、熱電変換効率が向上するので熱電変換システムの性能がよくなる。
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。図3は本発明の第3の実施の形態に係わる熱電変換システムの構成図である。この第3の実施の形態は、図2に示した第2の実施の形態に対し、金属ケースに代えて断熱性の樹脂ケース11を設け、パッキン9を省略したものである。すなわち、冷却フィン1および熱電変換モジュール7を圧接する材質を断熱性の樹脂ケース11とし、熱源部23の金属表面にハンダ6で固定する部分だけを金属にしたものである。図2と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図3において、樹脂ケース11の材質はエポキシ樹脂で構成されており、ハンダ6で固定する部分は金属である銅10で処理が施されている。エポキシ樹脂以外でも、適度な強度と断熱性および耐熱性があるものであればケースとしての適用が可能である。また、ハンダをつける銅の処理も銅以外の何らかの金属化処理(メタライズ)を施してもよい。
この第3の実施の形態の場合は、熱源部23の適用対象温度領域としては比較的低温(100℃以下)を想定している。従って、ある温度以上になる場合は、耐熱性を考慮し、第1の実施の形態または第2の実施の形態の熱電変換システムの構成を採用することことが望ましい。
第3の実施の形態によれば、冷却フィン1および熱電変換モジュール7を圧接する材質を断熱性の樹脂ケース11にしたので、断熱材のパッキン9を設けなくても熱源部23と冷却フィン1との熱伝導を妨げることができる。また、熱電変換素子あるいは電極4と樹脂ケース11とが接触したとしても、電流がリークしないので発電量を低下させることがない。すなわち、部品点数を減らすことができ、熱電変換効率が向上するので熱電変換システムの性能がよくなる。
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。図4は本発明の第4の実施の形態に係わる熱電変換システムの構成図である。この第4の実施の形態は、図2に示した第2の実施の形態に対し、パッキン9に代えてバネ12を冷却フィン1と金属ケース8との間に設けたものである。図2と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図4において、バネ12を設ける位置は冷却フィン1の四隅とする。これにより、バネ12による圧接力で熱電変換モジュール7と熱源部23との接触力が増加するので、熱電変換モジュール7への熱伝導性が向上する。また、安定した圧接力を維持することもできる。
なお、圧接力が均一に加わるのであれば、中央の1箇所だけにバネ12を設けることも可能であるし、熱電変換モジュール7の面積が大きく、四隅だけでは安定した圧接力を維持できない場合は、4箇所以上の場所にバネ12を設けてもよい。
以上の説明では、冷却フィン1と金属ケース8との間にバネ12を設ける場合について説明したが、第1の実施の形態における冷却フィン1と熱電変換モジュール7との間、第3の実施の形態における冷却フィン1と樹脂ケース11との間にバネ12を設けるようにしてもよい。
第4の実施の形態によれば、冷却フィン1と熱電変換モジュール7との間、冷却フィン1と金属ケース8との間、または冷却フィン1と樹脂ケース11との間にバネ12を設けるので、バネ12による圧接力で熱電変換モジュール7と熱源部23との接触力が増加する。従って、熱電変換モジュールへの熱伝導性が向上し、熱電変換システムの性能がよくなる。
次に、本発明の第5の実施の形態を説明する。図5は本発明の第5の実施の形態に係わる熱電変換システムの構成図である。この第5の実施の形態は、図4に示した第4の実施の形態に対し、金属ケース8の材質をステンレス綱としてバネ12を省略し、冷却フィン1および熱電変換モジュール7を圧接する部分にバネ部24を形成したものである。図4と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図5において、金属ケース13の材質をステンレスとし、冷却フィン1および熱電変換モジュール7を圧接する部分に、ステンレス材質のバネ性を有したバネ部24を形成する。そして、このバネ部24で冷却フィン1および熱電変換モジュール7を圧接する。
第5の実施の形態によれば、バネ部24による圧接力で熱電変換モジュール7と熱源部23との接触力が増加するので、熱電変換モジュール7への熱伝導性が向上する。また、図4で示した第4の実施の形態における圧接用のバネ12が不要なので、熱電変換システムとしての部品数を減らすことができる。
次に、本発明の第6の実施の形態を説明する。図6は本発明の第6の実施の形態に係わる熱電変換システムの構成図である。図6において、熱電変換モジュール7は、熱電変換素子であるP型素子(P型半導体)2とN型素子(N型半導体)3とを金属部材である電極4を介して接合し、複数個のPN素子対が形成されている。そして、熱源部23側の電極4に電気的に絶縁する下部熱伝導性シート5aが配置され、同様に、放熱フィン1側の電極4に電気的に絶縁する上部熱伝導性シート5bが配置されている。また、熱電変換モジュール7の側面を包囲する金属ケース8が設けられており、この金属ケース8に開閉自在の固定用レバー14が設けられている。固定用レバー14は閉じたときに冷却フィン1および熱電変換モジュール7を圧接するものである。
すなわち、冷却フィン1および熱電変換モジュール7の圧接用に固定用レバー14が金属ケース8に設けられており、この固定用レバー14は、鉄あるいはステンレスなどの素材とし、固定用レバー14を閉めると熱源部23と熱電変換モジュール7および冷却フィン1に適度な圧力が加わり熱伝導性を向上させる。
固定用レバー14の位置は相対する辺の一箇所とするが、熱電変換モジュール7の面積が大きく、一箇所だけでは安定した圧接力を維持できない場合は、2箇所以上の場所に固定用レバー14を設けてもよい。また、圧接力を増加したい場合には、固定用レバー14をクロスして固定するようにしてもよい。
以上の説明では、金属ケース8に固定用レバー14を設けた場合について説明したが、図3に示した樹脂ケース11に固定用レバー14を設けるようにしてもよい。
第6の実施の形態によれば、固定用レバー14を開閉することができるので、熱電変換モジュール7を容易に取り出すことが可能である。すなわち、熱源部23に熱電変換モジュール7を取り付けた後に、熱電変換モジュール7が故障した場合などに、熱電変換モジュールを容易に取り出すことができる。従って、熱電変換モジュール7のメンテナンスが容易になる。
次に、本発明の第7の実施の形態を説明する。図7は本発明の第7の実施の形態に係わる熱電変換システムの構成図である。この第7の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、熱源部15への固定は、ハンダ6に代えて磁石15で固定するようにしたものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図7において、熱源部23の金属表面に熱電変換モジュール7を永久磁石15
で固定する。これにより、熱電変換モジュール7の熱源部23への取り付けおよび取り外しが容易にできるとともに、熱源部23の金属表面を汚すことも無い。すなわち、冷却フィン1を熱源部23にハンダ付けする場合には、熱源部23に一度取り付けた後は、熱電変換システム7を取り外すのに、その都度ハンダ6を溶かす必要があり作業が非常に大変であったが、永久磁石15を用いた熱電変換システムにおいては、取り外しが容易に行える。
で固定する。これにより、熱電変換モジュール7の熱源部23への取り付けおよび取り外しが容易にできるとともに、熱源部23の金属表面を汚すことも無い。すなわち、冷却フィン1を熱源部23にハンダ付けする場合には、熱源部23に一度取り付けた後は、熱電変換システム7を取り外すのに、その都度ハンダ6を溶かす必要があり作業が非常に大変であったが、永久磁石15を用いた熱電変換システムにおいては、取り外しが容易に行える。
以上の説明では、第1の実施の形態に対し永久磁石15を適用した場合について説明したが、第2の実施の形態ないし第6の実施の形態に適用するようにしてもよい。
第7の実施の形態によれば、熱源部23である金属表面を全く加工する必要がなく固定でき、また、スタットで固定するよりも作業時間を短縮できる。すなわち、熱源部23の金属表面を加工しないので傷をつけることがなく、スタット加工費用や材料費を削減できる。これにより、取り付け作業が容易にでき、メンテナンスが容易になる。
次に、本発明の第8の実施の形態を説明する。図8は本発明の第8の実施の形態に係わる熱電変換システムの構成図である。この第8の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、熱源部23と熱電変換モジュール7との間に設けている熱伝導性シート5aは、柔軟性を有した曲面形状としたものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図8において、熱源部23である金属表面と熱電変換モジュール7との間に設けている熱伝導性シート5aは、柔軟性を有し曲面形状としている。熱伝導性シート5aは、シリコンやエポキシ樹脂などの柔軟性がある素材とし、電気的に絶縁できて熱伝導性がよいものを設けており、温度変化にともなう熱電変換モジュール7と接着相手との間に発生する熱応力を緩和する。
一般に、現在市場に出ている熱電変換モジュール7は板状のものであるので、熱電変換システム7を取り付ける熱源部23の表面形状が平面である必要があるが、第8の実施の形態では、熱伝導性シート5aは柔軟性を有し曲面形状としているので、熱電変換システム7を設置する場所が平面である場合に限られることなく取り付けが可能となる。
以上の説明では、第1の実施の形態に対し、柔軟性を有した曲面形状の熱伝導性シート5aを適用した場合について説明したが、第2の実施の形態ないし第7の実施の形態に適用するようにしてもよい。
第8の実施の形態によれば、熱源部23の金属表面が曲面などの複雑な形状を有するものであっても、熱電変換モジュール7を容易に取り付けることができるので、熱源部23である金属表面と熱電変換モジュール7との間における熱伝導率の低下を防ぐことができる。また、熱電変換システム7の設置場所が平面だけではなく曲面などの複雑な形状を有する場所にも設置できるので、効率よく排熱を回収することができる。
次に、本発明の第9の実施の形態を説明する。図9は本発明の第9の実施の形態に係わる熱電変換システムの構成図である。この第9の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、熱源部23に配置される熱電変換モジュール7の電極4を導電性の弾性体で形成したものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図9において、熱源部23である金属表面に取り付ける熱電変換モジュール7の電極4を導電性のゴムのような弾性体で形成する。また、熱伝導性シート5aもシリコンやエポキシ樹脂などの柔軟性を有した素材で形成する。
電極4の素材のゴムとしては、シリコンゴム、ウレタンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、スチレンブタジエンゴム、天然ゴム、ブタジエンゴムなどが挙げられる。導電性ゴムの抵抗値が大きい場合には、電極4に電流が流れる際の発熱量が大きくなり望ましくないため、抵抗値はできるだけ低いものを使用する。
以上の説明では、第1の実施の形態に対し、導電性でかつ弾性体の電極4を適用した場合について説明したが、第2の実施の形態ないし第7の実施の形態に適用するようにしてもよい。
第9の実施の形態によれば、熱源部23の金属表面が曲面などの複雑な形状を有するものであっても、熱電変換モジュール7を容易に取り付けることができるので、熱源部23である金属表面と熱電変換モジュール7との間における熱伝導率の低下を防ぐことができる。また、熱電変換システム7の設置場所が平面だけではなく曲面などの複雑な形状を有する場所にも設置できるので、効率よく排熱を回収することができる。
1…冷却フィン、2…P型素子、3…N型素子、4…電極、5…熱伝導性シート、6…ハンダ、7…熱電変換モジュール、8…金属ケース、9…パッキン、10…銅処理、11…樹脂ケース、12…バネ、13…金属ケース(バネ性)、14…固定レバー、15…永久磁石、16…基板、17…リード線、18…締結ボルト、19…熱絶縁ブッシュ、20…冷却部、21…グリース、22…接着剤、23…熱源部、24…バネ部
Claims (9)
- 熱源部からの熱を受熱し熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電変換モジュールと、前記熱源部に設置された熱電変換モジュールを覆い端部が前記熱源部にハンダで固定され前記熱電変換モジュールを冷却するための冷却フィンと、前記熱源部と前記熱変換モジュールとの間および前記冷却フィンと前記熱変換モジュールとの間を電気的に絶縁する熱伝導性シートとを備えたことを特徴とする熱電変換システム。
- 熱源部からの熱を受熱し熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電変換モジュールと、前記熱源部に設置された熱電変換モジュールを冷却するための冷却フィンと、前記熱源部と前記熱変換モジュールとの間および前記冷却フィンと前記熱変換モジュールとの間を電気的に絶縁する熱伝導性シートと、前記熱電変換モジュールの側面を包囲し一方端部が前記熱源部にハンダで固定され他方端が断熱材のパッキンを介して前記冷却フィンを圧接し前記冷却フィンおよび前記熱電変換モジュールを圧着する金属ケースとを備えたことを特徴とする熱電変換システム。
- 熱源部からの熱を受熱し熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電変換モジュールと、前記熱源部に設置された熱電変換モジュールを冷却するための冷却フィンと、前記熱源部と前記熱変換モジュールとの間および前記冷却フィンと前記熱変換モジュールとの間を電気的に絶縁する熱伝導性シートと、前記熱電変換モジュールの側面を包囲し一方端部が前記熱源部にハンダで固定され他方端が前記冷却フィンを圧接し前記冷却フィンおよび前記熱電変換モジュールを圧着する断熱性の樹脂ケースとを備えたことを特徴とする熱電変換システム。
- 前記冷却フィンと前記熱電変換モジュールとの間、前記冷却フィンと前記金属ケースとの間、または前記冷却フィンと前記樹脂ケースとの間にバネを設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の熱電変換システム。
- 前記金属ケースの材質をステンレス綱とし、前記冷却フィンおよび前記熱電変換モジュールを圧接する部分にバネ部を形成したことを特徴とする請求項2記載の熱電変換システム。
- 他方端が前記冷却フィンを圧接する金属ケースまたは樹脂ケースは、前記冷却フィンおよび前記熱電変換モジュールを開閉自在の固定用レバーで圧接することを特徴とする請求項2または請求項3記載の熱電変換システム。
- 前記熱源部への固定は、ハンダに代えて磁石で固定することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項記載の熱電変換システム。
- 前記熱源部と前記熱電変換モジュールとの間に設けている熱伝導性シートは、柔軟性を有した曲面形状であることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項記載の熱電変換システム。
- 前記熱源部に配置される熱電変換モジュールの電極は、導電性の弾性体で形成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項記載の熱電変換システム。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013165113A (ja) * | 2012-02-09 | 2013-08-22 | Furukawa Co Ltd | 熱電変換装置 |
JPWO2017179735A1 (ja) * | 2016-04-15 | 2019-02-07 | ヤマハ株式会社 | 熱電変換モジュールパッケージ |
JP2019062054A (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-18 | 三菱マテリアル株式会社 | 熱電変換セル及び熱電変換モジュール |
KR20190067693A (ko) * | 2017-12-07 | 2019-06-17 | 엘지이노텍 주식회사 | 열전 모듈 |
-
2004
- 2004-06-08 JP JP2004169408A patent/JP2005353621A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102072577B1 (ko) * | 2017-12-07 | 2020-02-03 | 엘지이노텍 주식회사 | 열전 모듈 |
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