JP2005352768A - 情報装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】情報装置の省電力化を実現すること。
【解決手段】本発明にかかる情報装置1は、読取手段としてRFID処理部3と光学情報読取部4とを備え、さらに、処理開始が指示された読取手段を処理可能状態とし、一方の読取手段を処理不可状態とする制御部10とを備える。本発明にかかる情報装置1は、処理開始が指示された読取手段における読取処理の間、一方の読取手段を処理不可状態とするため、消費電力の低減を図ることが可能となる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、情報記録媒体の情報を非接触で読み取る読取処理を行なう複数の読取手段を備えた情報装置に関する。
従来から、無線通信システムの1つとして、RFID(Radio Frequency Identification)システムが開発されており、入退室管理、商品管理等に利用されている。RFIDシステムでは、識別情報等を記憶するRFIDタグを管理対象に取り付け、専用の情報装置がRFIDタグに対して所定周波数の電波を用いて読取処理、書込処理を行なうことによって管理対象を管理している。
近年、RFIDタグを読み取る情報装置として、RFIDタグを読み取るRFID処理部のほかに、他の情報記録媒体を読み取る機能をさらに備えた情報装置が提案されている。このような情報装置として、たとえば、符号化された各種の情報を表示した光学情報記録媒体の情報を読み取る光学情報読取部をさらに備えた情報装置が開発されている(特許文献1参照)。光学情報読取部は、光学情報記録媒体に対して撮像処理を行い、得られた画像情報を解読することによって光学情報記録媒体の記録内容を読み取る。
特開2001−229337号公報
ところで、近年、特に携帯型の情報装置に対して、装置の小型化が求められており、これにともない情報装置の省電力化が必要とされている。しかしながら、従来の情報装置は、操作者の入力指示にしたがってRFID処理部と光学情報読取部とを同時に起動させている。このため、従来の情報装置では、RFID処理部と光学情報処理部とによって消費される電力が多くなり、省電力化に支障をきたしていた。この結果、情報装置に搭載される電池の小型化が困難であり、情報装置の小型化を図ることができないという問題があった。
この発明は、上記した従来技術の欠点に鑑みてなされたものであり、複数の読取手段が同時に起動する場合であっても、省電力化を実現する情報装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明にかかる情報装置は、情報記録媒体の情報を非接触で読み取る読取処理を行なう複数の読取手段を備えた情報装置において、前記複数の読取手段の少なくとも一つに対して前記読取処理の開始を指示する指示情報を入力する入力手段と、前記入力手段に入力された指示情報をもとに、前記読取処理の開始が指示された前記読取手段を処理可能状態とし、他の前記読取手段を処理不可状態とする制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる情報装置は、前記制御手段は、前記読取処理の開始を指示された前記読取手段における前記読取処理が開始してから該読取処理が終了するまでの読取期間の間、前記他の読取手段を処理不可状態とすることを特徴とする。
また、この発明にかかる情報装置は、前記複数の読取手段は、所定周波数の電波を送受信するアンテナを有し、前記アンテナの送受信電波を介して、第1の前記情報記録媒体に対して前記読取処理を行なう第1の前記読取手段と、前記第1の情報記録媒体と異なる種別である第2の前記情報記録媒体に対して光学的に前記読取処理を行なう第2の前記読取手段と、を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる情報装置は、前記入力手段は、前記第1の読取手段に対して、前記読取処理の開始を指示する指示情報を入力する第1の処理入力手段と、前記第2の読取手段に対して、前記読取処理の開始を指示する指示情報を入力する第2の処理入力手段と、を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる情報装置は、前記読取処理の完了と前記読取処理によって前記情報記録媒体から読み取った情報とを表示する表示手段を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる情報装置は、前記第1の読取手段は、前記読取処理とともに、前記第1の情報記録媒体に対して非接触で情報を書き込む書込処理を行ない、前記表示手段は、前記書込処理の完了と前記書込処理によって前記情報記録媒体に書込む情報とを表示することを特徴とする。
本発明にかかる情報装置によれば、読取処理の開始が指示された読取手段を処理可能とし、他の読取手段を処理不可状態とすることによって、複数の読取手段における読取処理の同時処理に起因する消費電力の増大を防止することができ、情報装置全体の消費電力を低減することができる。このため、本発明にかかる情報装置によれば、情報装置に搭載される電池の小型化が可能となり、情報装置の小型化を実現することができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態である情報装置について説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付している。
(実施の形態)
まず、実施の形態にかかる情報装置について説明する。本実施の形態にかかる情報装置は、読取部としてRFID読取部と光学情報読取部とを備え、制御部の制御のもと、読取処理の開始が指示された読取部が処理可能状態とされて読取処理を行なっている間、他の読取部は所定不可状態とされる。
図1は、本実施の形態にかかる情報装置の概略構成を示すブロック図である。また、図2は、本実施の形態にかかる情報装置の平面図を例示する図である。図1に示すように、実施の形態にかかる情報装置1は、指示情報が入力される入力部2と、RFIDタグの情報を読み書きするRFID処理を行なうRFID処理部3と、光学情報記録媒体の情報を読み取る光学情報読取処理を行なう光学情報読取部4と、各種情報を表示出力する表示部5と、外部装置との間の情報通信を処理する外部通信部6と、音声処理を行なう音声入出力部7と、ストレージデバイス8と、各種情報が記憶された記憶部9と、各構成部位を制御する制御部10とを有する。入力部2は、RFID処理入力部2aと光学処理入力部2bとを備える。RFID処理部3は、アンテナ3aを備える。制御部10は、RFID処理と光学情報読取処理とを切替える切替え部10aを備える。入力部2、RFID処理部3、光学情報読取部4、表示部5、外部通信部6、音声入出力部7、ストレージデバイス8および記憶部9は、制御部10に電気的に接続される。また、制御部10は、入力部2、RFID処理部3、光学情報読取部4、表示部5、外部通信部6、音声入出力部7、ストレージデバイス8、記憶部9および切替え部10aを制御する。また、RFID処理部3は、アンテナ3aを制御する。なお、RFIDタグとは、所定周波数の応答要求電波に応じて、蓄積した識別情報等の各種情報に対応する応答電波を送信する情報記録媒体であり、RFIDタグが蓄積する各種情報は、所定周波数の電波を介して、読出しが可能であるとともに、書き込み、書き換えが可能である。また、光学情報記録媒体とは、光学情報記録媒体は、符号化された各種の情報を表示した情報記録媒体である。
入力部2は、情報装置1の動作指示および情報装置1が行なう処理の指示情報を入力し、各指示情報の入力を受け付けるとともに受け付けた指示情報の内容を制御部10に送出する。入力部2は、たとえば、図2に示すように、指示情報を入力する複数の入力キーである入力ボタン21を有し、入力ボタン21から入力された各指示情報の内容を制御部10に入力する。
入力部2は、RFID処理の開始を指示する指示情報を入力するRFID処理入力部2aと光学情報読取処理の開始を指示する指示情報を入力する光学処理入力部2bとを備える。ここで、RFIDタグ処理入力部2aは、図2に示すように、たとえば情報装置の右側面に設けられたRFID処理入力スイッチ22を備えており、このRFID処理入力スイッチ22が押下されることによって、RFID処理の開始の指示を受け付ける。また、光学処理入力部2bは、図2に示すように、たとえば情報装置の左側面に設けられた光学処理入力スイッチ23を備えており、この光学処理入力スイッチ23が押下されることによって、光学情報読取処理の開始の指示を受け付ける。
RFID処理部3は、制御部10の制御のもと、所定周波数の電波を送信してRFIDタグに電力供給を行なうとともに、所定周波数の電波を介してRFIDタグの情報を読み書きするRFID処理を行なう。RFID処理として、RFID読取処理およびRFID書込処理がある。
RFID読取処理においては、RFID処理部3は、制御部10の制御のもと、RFIDタグの識別情報等を取得するために、RFIDタグに対して応答を求める指示に対応した電気信号を必要に応じて増幅、変調し、アンテナ3aに送出する。そして、RFID処理部3は、アンテナ3aに対して、この電気信号に対応する応答要求電波を送信させるよう制御する。また、RFID処理部3は、アンテナ3aを介して、RFIDタグからの応答電波を受信する。そして、この応答電波に対応する電気信号を必要に応じて復調し、RFIDタグに記録された識別情報等を取得する。そして、RFID処理部3は、取得した識別情報等を制御部10に送出し、非接触によるRFID読取処理を達成する。RFID書込処理においては、RFID処理部3は、制御部10の制御のもと、RFIDタグに対して情報を書き込むために、RFIDタグに対して情報の書込みを求める指示に応じた電気信号を必要に応じて増幅、変調し、アンテナ3aに送出する。そして、RFID処理部3は、アンテナ3aに対して、この電気信号に対応する電波を送信させて、RFIDタグに対して非接触によるRFID書込処理を行なう。
アンテナ3aは、RFID処理部3の制御のもと、通信エリア内に存在するRFIDタグとの間において、所定周波数の電波を送受信する。アンテナ3aは、RFID処理部3から入力された電気信号に対応する所定の電波をRFIDタグに対して送信する。また、アンテナ3aは、RFIDタグから送信された応答電波を受信し、受信した応答電波に対応する電気信号をRFID処理部3に送出する。
光学情報読取部4は、CCD(Charge Coupled Diode)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等と、結像した入力光を電気信号に変換する光電変換部と、光電変換部からの入射光を結像させる光学系とを備え、光学情報記録媒体を撮像処理し、撮像処理によって得られた画像情報を解読して、光学情報記録媒体の情報を読み取る光学情報読取処理を行なう。また、光学情報読取部4は、光学情報記録媒体に対して赤外光または可視光を送信する半導体レーザ素子または発光ダイオード等の光源と、この光学情報記録媒体からの反射光を受信するフォトセンサ等の受光素子とを備え、受信した光を処理することによって、光学情報記録媒体の情報を取得してもよい。
表示部5は、たとえば、液晶表示装置(Liquid Crystal Display : LCD)、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、電流が供給される間発光を継続する発光ダイオード(Light emitting diode : LED)を有し、制御部10の制御のもと、各種情報をたとえば図2に示す表示領域5aに表示出力する。表示部5の表示出力情報として、たとえば、RFID読取処理、光学情報読取処理およびRFID書込処理の完了のほか、RFID読取処理および光学情報読取処理において読み取られた識別情報等、RFIDタグに書き込む書込情報等がある。また、表示部5は、情報装置1に処理動作に関するエラーが発生した場合に、制御部10の制御のもと、このエラーを報知する所定のエラー表示を表示出力してもよい。また、光学情報読取部4が光学情報記録媒体を撮像するように機能する場合、表示部5は、制御部10における制御のもと、光学情報読取部4によって撮像された画像情報を表示出力する場合もある。
外部通信部6は、RS232C、USB、またはIEEE1394等の外部通信用インターフェース、あるいはIrDA規格に準拠した赤外線通信インターフェース等を用いて実現され、外部のホストコンピュータ(図示せず)等に対する情報通信を行う。
音声入出力部7は、マイクロフォンおよびスピーカーを用いて実現される。音声入出力部7は、制御部10の制御のもと、外部からの音声情報を入力するとともに、入力した音声情報を制御部10に送出する。また、音声入出力部7は、制御部10の制御のもと、制御部10から入力された音声情報を外部に出力する。なお、音声入出力部7は、制御部10の制御のもと、各構成部位による処理の開始または完了を報知する所定の報知音を出力し、または、情報装置1において処理動作に関するエラーが発生した場合に、制御部10の制御のもと、このエラーを報知する所定のエラー音を出力してもよい。
ストレージデバイス8は、制御部10の制御のもと、外部から挿入されたスマートメディア、メモリスティック、マルチメディアカード、またはSDメモリカード等の記憶媒体を駆動させて、記憶媒体に記憶される情報を読み取る。さらに、ストレージデバイス8は、制御部10の制御のもと、制御部10から入力された情報を記憶媒体に対して記録するように機能してもよい。なお、記憶媒体は、ストレージデバイス8に対して着脱可能である。
記憶部9は、処理プログラム等の各種データが予め記憶されたROM(Read Only Memory)と、各処理の演算パラメータ、情報記録媒体から読み取られた各種情報、あるいは音声情報等を記憶するRAM(Random Access Memory)とを用いて実現される。
制御部10は、記憶部9に記憶された処理プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)を備える。また、制御部10は、入力部2、RFID処理部3、光学情報読取部4、表示部5、外部通信部6、音声入出力部7、ストレージデバイス8、記憶部9および切替え部10aの各処理または動作を制御する。この場合、制御部10は、これらの各構成部位に入出力される情報について所定の入出力制御を行い、かつ、この情報に対して所定の情報処理を行う。制御部10は、外部通信部6を介して、RFID処理部3または光学情報読取部4から入力された情報を外部のホストコンピュータに送出し、その後、このホストコンピュータによって情報処理がなされた情報を受信してもよい。
制御部10は、RFID処理入力部2aからRFID処理の開始を指示する指示情報が入力された場合、RFID処理部3を処理可能状態とするともに、光学情報読取部4を処理不可状態とする。一方、制御部10は、光学処理入力部2bから光学情報読取処理の開始を指示する指示情報が入力された場合、光学情報読取部4の処理可能状態とするとともに、RFID処理部3を処理不可状態とする。制御部10は、切替え部10aに対して、RFID処理部3または光学情報読取部4の切替えを行なわせることによって、RFID処理部3および光学情報読取部4を処理可能状態または処理不可状態とする。制御部10は、切替え部10aに対して、所定の処理信号および禁止信号を送信して、RFID処理部3または光学情報読取部4の切替えを指示する。
切替え部10aは、制御部10の制御のもと、RFID処理部3および光学情報読取部4を切替える機能を備える。切替え部10aがRFID処理部3に切替えた場合には、RFID処理部3が処理動作を行なうことができ、光学情報読取部4は処理動作を行なうことができない。一方、切替え部10aが、光学情報読取部4に切替えた場合には、光学情報読取部4が処理動作を行なうことができ、RFID処理部3は処理動作を行なうことができない。切替え部10aは、制御部10から送信された所定の処理信号および禁止信号を受信することによって、RFID処理部3または光学情報読取部4の切替え制御を行なう。
つぎに、情報装置1が行なう処理のうち、RFID処理部3または光学情報読取部4において行なわれる読取処理の処理手順について説明する。図3は、情報装置1がRFID処理または光学情報読取処理を完了するまでの処理手順を示すフローチャートである。
図3に示すように、まず、制御部10は、RFID処理入力部2aまたは光学処理入力部2bから指示情報が入力されたか否かを判断する(ステップS102)。指示情報が入力されない場合には(ステップS102:No)、ステップS102の判断を繰り返す。
そして、制御部10は、指示情報が入力されたと判断した場合には(ステップS102:Yes)、入力された指示情報がRFID処理または光学情報読取処理を指示するかを判断する(ステップS104)。
制御部10は、指示情報が指示する処理がRFID処理であると判断した場合には(ステップS104:RFID処理)、RFID処理部3に対して、RFID処理の開始を指示する(ステップS106)。次いで、制御部10は、指示情報の指示に対応しない光学情報読取部4に対して、光学情報読取処理の禁止を指示する(ステップS108)。制御部10は、RFID処理部3に対してRFID処理を行なうよう処理制御を行い、RFID処理部3は、RFID処理を行なう(ステップS110)。制御部10は、RFID処理部3におけるRFID処理が終了したか否かを判断し(ステップS112)、RFID処理が終了するまでステップS112の判断を繰り返す。制御部10は、RFID処理部3におけるRFID処理が終了したと判断した場合には(ステップS112:Yes)、光学情報読取処理の禁止を解除する(ステップS114)。
これに対して、制御部10は、指示情報が指示する処理が光学情報読取処理であると判断した場合には(ステップS104:光学情報読取処理)、光学情報読取部4に対して光学情報読取処理の開始を指示する(ステップS116)。次いで、制御部10は、指示情報の指示に対応しないRFID処理部3に対して、RFID処理の禁止を指示する(ステップS118)。制御部10は、光学情報読取部4に対して光学情報読取処理を行なうよう処理制御を行い、光学情報読取部4は、光学情報読取処理を行なう(ステップS120)。制御部10は、光学情報読取部4における光学情報読取処理が終了したか否かを判断し(ステップS122)、光学情報読取処理が終了するまでステップS122の判断を繰り返す。制御部10は、光学情報読取部4における光学情報読取処理が終了したと判断した場合には(ステップS122:Yes)、RFID処理の禁止を解除する(ステップS124)。
そして、制御部10は、新たな指示情報が入力されたか否かを判断し(ステップS126)、新たな指示情報が入力されたと判断した場合には(ステップS126:Yes)、ステップS104に戻り、上述した処理と同様の処理を行なう。一方、制御部10は、新たな指示情報が入力されていないと判断した場合には(ステップS126:No)、処理動作を終了する。
このように、情報装置1では、制御部10は、指示情報が指示する処理を行なう処理部が読取処理等を行なっている間、他方の読取部に処理の禁止を指示して処理不可状態としている。
具体的に、図4を用いて説明する。図4は、制御部10が受信する信号と制御部10が送信する信号とのタイミングチャートである。図4(a)にRFID処理開始信号のタイミングチャートを示し、図4(b)にRFID処理信号のタイミングチャートを示し、図4(c)に光学処理禁止信号のタイミングチャートを示し、図4(d)に光学処理開始信号のタイミングチャートを示し、図4(e)に光学処理信号のタイミングチャートを示し、図4(f)にRFID処理禁止信号のタイミングチャートを示す。RFID処理開始信号は、RFID処理の開始を指示するためにRFID処理入力部2aが制御部10に入力する信号である。RFID処理信号は、RFID処理部3への切替えを指示するために制御部10が切替え部10aに送信する信号である。光学処理禁止信号は、光学情報読取部4への切替えを禁止するために制御部10が切替え部10aに送信する信号である。光学処理開始信号は、光学情報読取処理の開始を指示するために光学処理入力部2bが制御部10に入力する信号である。光学処理信号は、光学情報読取部4への切替えを指示するために制御部10が切替え部10aに送信する信号である。RFID処理禁止信号は、RFID処理部3への切替えを禁止するために制御部10が切替え部10aに送信する信号である。
図4に示すように、制御部10は、期間Taの間、指示情報が入力されたか否かの判断を繰り返し(ステップS102)、図4(a)に示すように、RFID処理開始信号が入力されオン状態となった場合には、指示情報が入力されたと判断して(ステップS102:Yes)、入力された開始信号がRFID処理または光学情報読取処理のいずれの処理の開始を指示するか否かを判断する(ステップS104)。
まず、図4(a)に示すように、制御部10にはRFID処理開始信号が入力されているため、制御部10は、RFID処理の開始が指示されたと判断する(ステップS104:RFID処理)。このため、制御部10は、図4(b)に示すように、RFID処理部3に対するRFID処理信号の送信をオン状態として、切替え部10aに対してRFID処理信号を送信する。切替え部10aは、RFID処理信号を受信することによって、RFID処理部3に切替え、RFID処理信号を受信する間、RFID処理部3への切替えを継続する。このように、制御部10は、切替え部10aにRFID処理信号を送信してRFID処理部3に切替えさせることによって、RFID処理の開始を指示する(ステップS106)。
さらに、図4(c)に示すように、制御部10は、RFID処理信号の送信期間Tbの間、光学処理禁止信号の送信をオン状態として、切替え部10aに対して光学処理禁止信号を送信する。切替え部10aは、光学処理禁止信号を受信する間、光学情報読取部4の切替えは行なわない。このように、制御部10は、切替え部10aに対して、光学処理禁止信号を送信して光学情報読取部4に切替えを禁止することによって、光学情報読取処理の禁止を指示する(ステップS108)。
次いで、制御部10は、RFID処理の終了(ステップS112:Yes)によってRFID処理信号をオフ状態として、切替え部10aに対してRFID処理部3への切替えを解除する。また、光学処理禁止信号の送信をオフ状態として、切替え部10aに対して光学情報読取部4の切替え禁止を解除する(ステップS114)。
このように、制御部10は、RFID処理が行なわれる期間Tbの間、切替え部10aに対して光学処理禁止信号を送信して、光学情報読取部4への切替えを禁止している。また、たとえば、図4の期間Teの間に光学処理入力部2bから光学処理開始信号が入力された場合であっても、制御部10は、切替え部10aへの光学処理禁止信号の送信を継続しているため、切替え部10aは、RFID処理中に光学情報読取部4に切替えることはない。したがって、情報装置1では、RFID処理中に光学情報読取部4の処理動作が行なわれることはない。
同様に、制御部10は、光学情報読取処理が指示された場合も、切替え部10aにRFID処理禁止信号を送信することによって、切替え部10aにおけるRFID処理部3への切替えを禁止している。具体的には、図4(d)に示すように、期間Tc後に、光学処理開始信号の入力によって、制御部10は、光学情報読取処理の開始を指示されたと判断した場合には(ステップS104:光学情報読取処理)、図4(e)に示すように、切替え部10aに対して光学処理信号を送信して光学情報読取部4の切替えを指示する。この結果、切替え部10aは、光学情報読取部4に切替えを行なう。また、制御部10は、図4(f)に示すように、光学処理信号を送信する期間Tdの間、切替え部10aに対するRFID処理禁止信号を送信して、切替え部10aに対して、RFID処理部3の切替えを禁止する。この結果、切替え部10aは、RFID処理禁止信号を受信する間、RFID処理部3への切替えは行なわない。制御部10は、光学情報読取処理の終了(ステップS122:Yes)によって、RFID処理信号を停止するとともに、RFID処理禁止信号の送信を停止することによって、RFID処理部3への切替え禁止を解除する(ステップS124)。この結果、切替え部10aでは、RFID処理部3への切替え禁止が解除される。したがって、情報装置1では、光学情報読取処理中にRFID処理部3の処理動作が行なわれることはない。
このように、情報装置1では、制御部10が、RFID処理部3および光学情報読取部4のうち、処理開始が指示された読取手段を処理可能状態とするとともに、他の読取手段を処理不可状態としている。このため、RFID処理部3と光学情報読取部4は同時に処理動作せず、RFID処理部3と光学情報読取部4との同時動作に起因する消費電力の増加を防止することができる。したがって、消費電力の低減が可能となり、情報装置1全体の省電力化を図ることができる。この結果、情報装置1に搭載される電池を小型化することが可能となり、情報装置1の小型化を実現することができる。
なお、制御部10は、図2に示すRFID処理入力スイッチ22が押下される間、すなわち、RFID処理入力部2aからのRFID処理開始信号の送信が継続する間、RFID処理部3を処理可能状態とし光学情報読取部4を処理不可状態としてもよい。そして、制御部10は、光学処理入力スイッチ23が押下される間、すなわち、光学処理入力部2bから光学処理開始信号の送信が継続する間、光学情報読取部4を処理可能状態としRFID処理部3を処理不可状態としてもよい。また、制御部10は、RFID処理入力スイッチ22が一度押下されてRFID処理が行なわれている間に、光学処理入力スイッチ23が押下されて光学処理開始信号が入力された場合には、RFID処理後に光学情報読取処理を行なうとしてもよい。そして、制御部10は、光学処理入力スイッチ23が一度押下されて光学情報読取処理が行なわれている間に、RFID処理入力スイッチ22が押下されてRFID処理開始信号が入力された場合には、光学情報読取処理後にRFID処理を行なうとしてもよい。
また、図5に示すように、RFID処理入力部2aおよび光学処理入力部2bとして切替えスイッチ24を設けてもよい。図5は、情報装置1の右側面を例示した図である。この場合、たとえば、図5に示すように、切替えスイッチ24が上方向に移動したときにRFID処理の開始が入力される。また、切替えスイッチ24が下方向に移動したときに光学情報読取処理の開始が入力される。このような切替えスイッチ24を設け、切替えスイッチ24がいずれかの方向に移動することによって、RFIDモードまたは光学情報読取処理モードを入力してもよい。また、情報装置1は、図5に示すように、切替えスイッチ24の移動によって、機械的にRFID処理部3と切替え部10aとを接続してもよく、また、光学情報読取部4と切替え部10aとを接続してもよい。
また、図6に示すように、二次電池102と電圧検出部103とをさらに設けた情報装置101でもよい。二次電池102は、外部からの電力供給によって充電され、この結果、二次電池102の端子電圧はもとの電圧まで回復する。また、電圧検出部103は、二次電池102の端子電圧の値を測定し、測定した端子電圧値を制御部10に送出する。
この場合、制御部10は、電圧検出部103の測定電圧値がRFID処理または光学情報読取処理のいずれか処理動作に必要な電圧値に達していない場合には、処理動作に必要な電圧値に達していない処理の開始を禁止する。たとえば、RFID処理部3におけるRFID処理に必要な電圧値がVa[V]であり、光学情報読取部4における光学情報読取処理に必要な電圧値がVb(<Va)[V]であって、電圧検出部103の測定電圧値がVb[V]である場合には、制御部10は、RFID処理部3を処理不可状態とし、RFID処理の開始を禁止する。また、電圧検出部103の測定電圧値がVb[V]を下回った場合には、さらに光学情報読取部4を処理不可状態とし、光学情報読取処理の開始を禁止する。このように、情報装置101では、電圧検出部103が二次電池102の端子電圧値を検出して、制御部10は、この測定電圧値に応じてRFID処理部3および光学情報読取部4を処理不可状態としている。この結果、処理動作中における供給電力の不足に起因する不安定な処理動作を回避することができる。
また、実施の形態では、RFID処理部3および光学情報読取部4を備えた情報装置1,101について説明したが、これに限らず、RFID処理部3が用いる周波数と異なる周波数の電波を介して情報記録媒体との間で無線通信を行なう無線通信処理部をさらに備えた情報装置に適用してもよい。このような情報装置も同様に、処理開始を指示された処理部を処理可能状態とし、他の処理部を処理不可状態とすることによって、情報装置全体で消費される電力を低減することが可能となる。
実施の形態にかかる情報装置の概略構成を示すブロック図である。 実施の形態にかかる情報装置の平面図である。 実施の形態にかかる情報装置がRFID処理または光学情報読取処理を完了するまでの処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態にかかる情報装置の制御部が送受信する信号のタイミングチャートである。 実施の形態にかかる情報装置の右側面図である。 実施の形態にかかる情報装置の概略構成の他の例を示すブロック図である。
符号の説明
1、101 情報装置
2 入力部
2a RFID処理入力部
2b 光学処理入力部
3 RFID処理部
3a アンテナ
4 光学情報読取部
5 表示部
5a 表示領域
6 外部通信部
7 音声入出力部
8 ストレージデバイス
9 記憶部
10 制御部
10a 切替え部
21 入力ボタン
22 RFID処理入力スイッチ
23 光学処理入力スイッチ
24 切替えスイッチ
102 二次電池
103 電圧検出部

Claims (6)

  1. 情報記録媒体の情報を非接触で読み取る読取処理を行なう複数の読取手段を備えた情報装置において、
    前記複数の読取手段の少なくとも一つに対して前記読取処理の開始を指示する指示情報を入力する入力手段と、
    前記入力手段に入力された指示情報をもとに、前記読取処理の開始が指示された前記読取手段を処理可能状態とし、他の前記読取手段を処理不可状態とする制御手段と、
    を備えたことを特徴とする情報装置。
  2. 前記制御手段は、前記読取処理の開始を指示された前記読取手段における前記読取処理が開始してから該読取処理が終了するまでの読取期間の間、前記他の読取手段を処理不可状態とすることを特徴とする請求項1に記載の情報装置。
  3. 前記複数の読取手段は、
    所定周波数の電波を送受信するアンテナを有し、前記アンテナの送受信電波を介して、第1の前記情報記録媒体に対して前記読取処理を行なう第1の前記読取手段と、
    前記第1の情報記録媒体と異なる種別である第2の前記情報記録媒体に対して光学的に前記読取処理を行なう第2の前記読取手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の情報装置。
  4. 前記入力手段は、
    前記第1の読取手段に対して、前記読取処理の開始を指示する指示情報を入力する第1の処理入力手段と、
    前記第2の読取手段に対して、前記読取処理の開始を指示する指示情報を入力する第2の処理入力手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の情報装置。
  5. 前記読取処理の完了と前記読取処理によって前記情報記録媒体から読み取った情報とを表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の情報装置。
  6. 前記第1の読取手段は、前記読取処理とともに、前記第1の情報記録媒体に対して非接触で情報を書き込む書込処理を行ない、
    前記表示手段は、前記書込処理の完了と前記書込処理によって前記情報記録媒体に書込む情報とを表示することを特徴とする請求項5に記載の情報装置。
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