JP2005303789A - 情報装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】情報装置の消費電力を低減すること。
【解決手段】本発明にかかる情報装置1は、RFIDタグから送信された応答電波の受信状態に基づいて、アンテナ4に対する送信電圧値を制御する制御部6を備える。制御部6は、所定の期間ごとに応答電波の受信の有無を判断し、この判断結果に応じてアンテナ4に対する送信電圧値を所定の増加率で段階的に増加させている。また、制御部6は、前記アンテナ4の送信電圧値が所定の最大電圧値まで増加させた後は、アンテナ4に対して、この最大電圧値で間欠通信を行なわせる。このため、本発明によれば、情報装置1全体の消費電力を低減することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、所定周波数の電波を送受信するアンテナを介して、応答要求電波の送信と該応答要求電波に応じて情報記録媒体から送信された応答電波の受信とを行なって前記情報記録媒体の識別情報を読み書きする情報装置に関する。
従来から、無線通信システムの1つとして、RFID(Radio Frequency Identification)システムが開発されており、入退室管理、商品管理等に利用されている。RFIDシステムでは、識別情報等が記憶されたRFIDタグを管理対象に取り付ける。そして、専用の情報装置を用い、所定周波数の電波を介してRFIDタグの識別情報を取得する読取処理および各種情報をRFIDタグに対して書き込む書込処理を行うことによって、管理対象を管理している。近年、読取処理および書込処理の簡易化のため、携帯型の情報装置が開発されている(特許文献1参照)。
特開平11−238103号公報
ところで、近年、携帯型の情報装置の小型化および軽量化が求められており、これにともない情報装置の省電力化が必要とされている。しかしながら、従来の情報装置では、アンテナにおける送信信号の増幅時に電力を多く必要としており、情報装置全体において消費される電力を低減することが困難であった。このため、情報装置に搭載される電池の小型化および軽量化が困難であり、情報装置の小型化および軽量化を図ることができないという問題があった。
この発明は、上記した従来技術の欠点に鑑みてなされたものであり、消費電力を低減して、搭載される電池の小型化および軽量化を図り、小型化および軽量化を可能とする情報装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明にかかる情報装置は、所定周波数の電波を送受信するアンテナを介して、応答要求電波の送信と該応答要求電波に応じて情報記録媒体から送信された応答電波の受信とを行なって前記情報記録媒体の識別情報を読み書きする情報装置において、前記情報記録媒体から送信された前記応答電波の受信状態に基づいて、前記アンテナに対する送信電力値を制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる情報装置は、前記制御手段は、前記応答電波の受信までの間、時間の経過とともに前記送信電力値を増大させることを特徴とする。
また、この発明にかかる情報装置は、前記制御手段は、前記応答電波を受信した場合、該応答電波の受信時における前記送信電力値で前記情報記録媒体との間の情報の送受信を行なわせることを特徴とする。
また、この発明にかかる情報装置は、前記制御手段は、前記送信電力値が所定の最大電力値となった場合、該最大電力値で前記情報記録媒体との間の間欠通信を行なわせることを特徴とする。
また、この発明にかかる情報装置は、前記制御手段は、所定期間ごとに前記応答電波の受信の有無を判断し、該判断結果に応じて前記送信電力値を所定の増加率で段階的に増加させることを特徴とする。
また、この発明にかかる情報装置は、前記送信電力値の増加率を指示する指示情報を入力する入力手段をさらに備え、前記制御手段は、前記入力手段から入力された指示情報をもとに、指示された増加率で前記送信電力値を増加させることを特徴とする。
また、この発明にかかる情報装置は、前記所定期間の選択を指示する期間指示情報を入力する選択手段をさらに備え、前記制御手段は、前記選択手段から入力された期間指示情報をもとに、選択された所定期間ごとに前記応答電波の受信の有無を判断することを特徴とする。
また、この発明にかかる情報装置は、前記送信電力値の増加履歴を記憶する記憶手段をさらに備え、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記増加履歴をもとに、前記送信電力値の増加率を制御することを特徴とする。
本発明にかかる情報装置によれば、情報記録媒体から送信された応答電波の受信状態に基づいて、アンテナに対する送信電力値を制御する制御手段を備えることによって、当該情報装置全体で消費される電力を低減することが可能となる。このため、本発明にかかる情報によれば、搭載される電池の小型化および軽量化が可能となり、情報装置の小型化および軽量化を実現することができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態である情報装置について、所定周波数の電波を介して、情報記録媒体であるRFIDタグの識別情報を取得する読取処理およびRFIDタグに対して情報を書き込む書込み処理を行なう情報装置を例として説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付している。
(実施の形態)
まず、実施の形態にかかる情報装置について説明する。本実施の形態にかかる情報装置は、RFIDタグから送信された応答電波の受信状態に基づいてアンテナに対する送信電力を制御する制御部を備え、応答電波を受信するまでの間、時間の経過とともに送信電力値を増大させている。なお、RFIDタグは、情報装置が送信した所定周波数の応答要求電波に応じて、蓄積した識別情報等の各種情報に対応する応答電波を送信する情報記録媒体である。また、RFIDタグが蓄積する各種情報は、所定周波数の電波を介して、読出しが可能であるとともに、書き込み、書き換えが可能である。
図1は、本実施の形態にかかる情報装置の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態にかかる情報装置1は、入力部2と、アンテナ4を有するRFID処理部3と、記憶部5と、タイマー6aを有する制御部6と、外部通信部7と、表示部8と、音声入出力部9およびストレージデバイス10を備える。入力部2、RFID処理部3、記憶部5、外部通信部7、表示部8、音声入出力部9およびストレージデバイス10は、制御部6に電気的に接続される。また、制御部6は、入力部2、RFID処理部3、記憶部5、タイマー6a、外部通信部7、表示部8、音声入出力部9およびストレージデバイス10を制御する。
入力部2は、情報装置1の動作指示および情報装置1が行なう処理の指示情報を入力し、各指示情報の入力を受け付けるとともに受け付けた指示情報の内容を制御部6に送出する。入力部2は、指示情報が入力される複数の入力キー等を有し、入力キー等から入力された各指示情報の内容を制御部6に送出する。
RFID処理部3は、制御部6の制御のもと、所定周波数の電波を送信してRFIDタグに電力供給を行なうとともに、所定周波数の電波を送受信してRFIDタグに対して読取処理および書込み処理のRFID処理を行なう。
読取処理においては、RFID処理部3は、制御部6の制御のもと、RFIDタグの識別情報等を取得するために、RFIDタグに対して応答を求める指示に対応した電気信号を必要に応じて変調し、アンテナ4に送出する。そして、RFID処理部3は、アンテナ4に対して、この電気信号に対応する応答要求電波を送信させるよう制御する。RFID処理部3は、アンテナ4を介して、RFIDタグからの応答電波を受信する。RFID処理部3は、この応答電波に対応する電気信号を必要に応じて復調し、RFIDタグに記録された識別情報等を取得する。RFID処理部3は、取得した識別情報等を制御部6に送出し、読取処理を達成する。
書込み処理においては、RFID処理部3は、制御部6の制御のもと、RFIDタグに対して情報を書き込むために、RFIDタグに対して情報の書込みを求める指示に応じた電気信号を必要に応じて変調し、アンテナ4に送出する。そして、RFID処理部3は、アンテナ4に対して、この電気信号に対応する電波を送信させて、RFIDタグに対して非接触による書込み処理を行なう。
アンテナ4は、RFID処理部3の制御のもと、通信エリア内に存在するRFIDタグとの間において、所定周波数の電波を送受信する。アンテナ4は、RFID処理部3から入力された電気信号に対応する所定の電波を増幅してRFIDタグに対して送信する。また、アンテナ4は、RFIDタグから送信された応答電波を受信し、受信した応答電波に対応する電気信号をRFID処理部3に送出する。アンテナ4の送信電力値は、RFIDタグから送信された応答電波の受信状態をもとに、制御部6によって制御される。アンテナ4の送信電力値の制御にともない、アンテナ4における増幅処理の増幅度が制御されることになり、この結果、アンテナ4から送信される応答要求電波の送信エリアが制御されることとなる。言い換えると、アンテナ4から送信される応答要求電波の送信エリアはアンテナ4の送信電力値によって異なり、アンテナ4の送信電力値が増加するにしたがって応答要求電波の送信エリアは拡大する。
記憶部5は、処理プログラム等の各種データが予め記憶されたROM(Read Only Memory)と、各処理の演算パラメータ、RFIDタグから読み取られた各種情報を記憶するRAM(Random Access Memory)とを用いて実現される。
制御部6は、記憶部5に記憶された処理プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)を備え、入力部2、RFID処理部3、記憶部5、タイマー6a、外部通信部7、表示部8、音声入出力部9およびストレージデバイス10の各処理または動作を制御する。この場合、制御部6は、これらの各構成部位に入出力される情報について所定の入出力制御を行い、かつ、この情報に対して所定の情報処理を行う。また、制御部6は、RFIDタグからの応答電波の受信状態に基づいて、アンテナ4に対する送信電力値のうち送信電圧値を制御する。なお、制御部6は、外部通信部7を介して、RFID処理部3から入力された識別情報等を外部のホストコンピュータ(図示せず)に送出し、その後、外部通信部7を介して、ホストコンピュータによって情報処理がなされた情報を受信してもよい。
タイマー6aは、時間を計測する機能を備え、制御部6の制御のもと、計時を行なう。制御部6は、タイマー6aの計時値が所定期間T以上であるか否かを判断し、この判断結果に応じてアンテナ4に対する送信電圧値を増加させている。
外部通信部7は、RS232C、USB、またはIEEE1394等の外部通信用インターフェース、あるいはIrDA規格に準拠した赤外線通信インターフェース等を備え、外部のホストコンピュータ等に対する情報通信を行う。
表示部8は、制御部6の制御のもと、RFID処理に関する情報を表示出力する。表示部8の表示出力情報として、たとえば、読取処理の完了および書込み処理の完了のほか、読取処理において読み取られた識別情報等、RFIDタグに書き込む書込情報等がある。また、表示部8は、情報装置1に処理動作に関するエラーが発生した場合に、制御部6の制御のもと、このエラーを報知する所定のエラー表示を表示出力してもよい。
音声入出力部9は、マイクロフォン、スピーカー、音声信号処理部等を有しており、制御部6の制御のもと、外部から入力された音声情報を処理した後に制御部6に送出し、また、制御部6から入力された音声情報を処理し外部に出力する。なお、音声入出力部9は、各処理の開始または完了を報知する所定の報知音を出力してもよい。また、音声入出力部9は、情報装置1に処理動作に関するエラーが発生した場合に、このエラーを報知する所定のエラー音を、たとえば、表示部8によるエラー表示の出力と同期して出力してもよい。
ストレージデバイス10は、制御部6の制御のもと、外部から挿入されたスマートメディア、メモリスティック、マルチメディアカード、またはSDメモリカード等の記憶媒体を駆動させて、記憶媒体に記憶される情報を読み取る。さらに、ストレージデバイス10は、制御部6の制御のもと、制御部6から入力された情報を記憶媒体に対して記録するように機能してもよい。なお、記憶媒体は、ストレージデバイス10に対して着脱可能である。
つぎに、情報装置1の動作のうち、制御部6がアンテナ4の送信電圧値を設定するまでの動作について説明する。図2は、情報装置1において、制御部6によってアンテナ4の送信電圧値が設定されるまでの処理手順を説明するためのフローチャートである。
図2に示すように、まず、制御部6は、入力部2から、RFID処理に対する指示情報が入力されたか否かを判断し(ステップS102)、指示情報が入力されるまで、ステップS102を繰り返す。
制御部6は、入力部2からRFID処理に対する指示情報が入力されたと判断した場合には(ステップS102:Yes)、アンテナ4の送信電圧値Vnの送信電圧段階nを初期段階であるn=1に設定する(ステップS104)。この場合、アンテナ4の送信電圧値Vnは、制御部6によってV1に設定される。制御部6は、タイマー6aをスタートさせて(ステップS106)、タイマー6aは計時を開始する。
制御部6は、送信電圧値Vnであるアンテナ4に対して、RFIDタグへの応答要求電波を送信させる(ステップS108)。制御部6は、予測期間内にRFIDタグからの応答電波を受信したか否かを判断する(ステップS110)。ここで、予測期間とは、応答要求電波の送信後、この応答要求電波に対する応答電波の返信が予測される期間である。
制御部6は、予測時間内にRFIDタグからの応答電波を受信したと判断した場合には(ステップS110:Yes)、送信電圧値Vnであるアンテナ4から送信された応答要求電波がRFIDタグに到達して、この応答要求電波に応じてRFIDタグから応答電波が送信されたものと考えられる。すなわち、送信電圧値Vnであるアンテナ4から送信される応答要求電波の送信エリア内に、読み書き対象であるRFIDタグが含まれると考えられる。この場合、制御部6は、アンテナ4の送信電圧をVnに設定し(ステップS112)、アンテナ4の送信電圧値の設定を終了する。そして、制御部6は、RFID処理部3に対して、RFIDタグへのRFID処理を行なわせる。このように、制御部6は、RFIDタグからの応答電波を受信した場合、この応答電波の受信時におけるアンテナ4の送信電圧値でRFIDタグとの間の情報の送受信を行なわせる。
これに対し、制御部6は、予測時間内にRFIDタグからの応答電波を受信しないと判断した場合には(ステップS110:No)、タイマー6aの計時値tが所定期間T以上であるか否かを判断する(ステップS114)。なお、この所定期間Tは、たとえば、RFID処理期間としてRFIDタグ1枚あたりに許容される期間であってもよく、任意に設定された期間であってもよい。
制御部6は、計時値tが所定時間T未満であると判断した場合には(ステップS114:No)、ステップS108に戻って、再度、アンテナ4にRFIDタグに対する応答要求電波を送信させて(ステップS108)、この応答要求電波に対する応答電波を受信したか否かを判断する(ステップS110)。
一方、制御部6は、計時値tが所定期間T以上であると判断した場合には(ステップS114:Yes)、タイマー6aの計時値を0に戻してリセットする(ステップS116)。そして、制御部6は、アンテナ4の送信電圧値Vnの送信電圧段階nが最大段階nmaxであるか否かを判断する(ステップS118)。
制御部6は、アンテナ4の送信電圧値Vnの送信電圧段階nが最大段階nmaxでないと判断した場合には(ステップS118:No)、アンテナ4の送信電圧値Vnの送信電圧段階nを1段階上げて、n=n+1とする(ステップS120)。送信電圧値Vnの場合には、アンテナ4から送信される応答要求電波がRFIDタグに到達していないものと考えられるため、アンテナ4の送信電圧値に所定の加算電圧値を加算することによって送信電圧段階nを1段階上げて、応答要求電波の送信エリアを広げる。そして、ステップS106に進み、上述した処理手順を繰り返し、応答電波の受信の有無をもとに応答要求電波がRFIDタグに達するか否かを判断する。このように、制御部6は、所定期間TごとにRFIDタグからの応答電波の受信の有無を判断し、この判断結果に応じてアンテナ4の送信電圧値を所定の増加率で段階的に増加させている。言い換えると、制御部6は、RFIDタグからの応答電波を受信するまでの間、時間の経過とともにアンテナ4の送信電圧値を増大させている。
また、制御部6は、アンテナ4の送信電圧値Vnの送信電圧段階nが最大段階nmaxであると判断した場合には(ステップS118:Yes)、アンテナ4の送信電圧値をVnmaxに設定して間欠通信を行なわせるよう制御する(ステップS122)。このように、制御部6は、アンテナ4の送信電圧値が所定の最大電圧値となった場合には、この最大電圧値VnmaxでRFIDタグとの間の間欠通信を行なうよう制御している。
具体的に、図3および図4を参照して、アンテナ4の送信電圧値Vnの設定を説明する。図3および図4は、時間変化に対するアンテナ4の送信電圧値変化を示した図である。図3において、曲線l1は、情報装置1におけるアンテナ4の送信電圧値の時間依存を示し、曲線l2は、従来の情報装置におけるアンテナの送信電圧値の時間依存を示す。
図3の曲線l2に示すように、従来の情報装置では、入力部からRFID処理の指示時情報が入力された場合には、アンテナの送信電圧値を最大値Vmaxまで増加させて、RFIDタグに対して読取処理および書込み処理を行なっていた。このため、RFIDタグが情報装置に近接しており、アンテナの送信電圧値Vmax以下でRFIDタグに対するRFID処理が十分行なえる場合であっても、アンテナの送信電圧値は最大電圧値Vmaxのままであり、多くの電力を消費していた。
これに対し、情報装置1では、制御部6は、所定期間Tごとに応答電波を受信の有無を判断して、応答電波を受信しないと判断した場合には、アンテナ4の送信電圧値を段階的に増加させている。具体的には、図3の曲線l1に示すように、時間t1において、RFID処理の指示が入力された場合、制御部6は、まず、送信電圧段階n=1としてアンテナ4の送信電圧値VnをV1とする。そして、制御部6は、送信電圧値V1であるアンテナ4から応答要求電波を送信して、この応答要求電波に対する応答電波を時間t1から期間Tが経過する時間t2までに受信したか否かを判断する。制御部6は、応答電波を受信しないと判断した場合には、アンテナ4の送信電圧値V1を1段階上げてV2に増加させて応答要求電波の送信エリアを拡大し、応答要求電波を送信する。同様に、制御部6は、時間t2から期間Tが経過する時間t3までに応答電波を受信しないと判断した場合には、アンテナ4の送信電圧値V2を1段階上げてV3に増加させる。そして、制御部6は、時間t3から期間Tを経過する時間t4までに応答電波を受信した場合には、応答要求電波の送信エリア内に通信対象であるRFIDタグが含まれるものと考えられるため、アンテナ4の送信電圧値をV3に設定して、RFIDタグに対する読取処理および書込み処理を行なう。
このように、情報装置1では、制御部6は、所定時間Tごとに応答電波を受信したか否かを判断して、この判断結果に応じてアンテナ4の送信電圧値を所定の増加率で段階的に増加させており、応答電波を受信した場合のアンテナ4の送信電圧値Vnに設定してRFIDタグに対する読取処理および書込み処理を行なう。このため、図3に示すように、RFID処理指示を受けた時間t1から任意の時間tsまでにおける消費電圧量を比較した場合、情報装置1では、従来の情報装置と比較し、領域Sに該当する消費電圧量を低減することが可能となる。
また、図4に示すように、情報装置1では、アンテナ4の送信電圧値Vnを送信電圧段階nの最大値に対応するV5まで増加させた場合であっても、期間T以内に応答電波を受信しないと判断した場合には、アンテナ4の送信電圧値を最大電圧値V5に設定して、間欠通信を行なわせている。そして、情報装置1は、間欠的に応答要求電波の送信および応答電波の受信を行なうことによってRFIDタグを探索する。このため、情報装置1では、アンテナ4の送信電圧値を最大電圧値Vnmaxまで増加させた後は間欠通信を行なうことによって、全体として消費電力を低減することが可能となる。
情報装置1における電力の多くは、アンテナ4からの応答要求電波送信時の増幅処理において費やされる。実施の形態にかかる情報装置1では、上述したように、アンテナ4の送信電圧値をRFIDタグの受信状態に基づいて段階的に増加させ、また、アンテナ4の送信電圧値Vnを最大電圧値まで増加させた場合には間欠通信を行なわせることによって、情報装置1全体の消費電力を低減することが可能となる。この結果、情報装置1に搭載される電池寿命を長くすることができる。したがって、従来の電池と同等の寿命とした場合には、電池容量を小さくすることが可能となり、電池の小型化および軽量化が可能となるため、情報装置1の小型化および軽量化を図ることができる。
なお、制御部6は、アンテナ4の送信電圧値Vnの送信電圧段階nを上げる場合、図5に示すように、各段階nに同値の加算電圧値a[V]を対応させて、段階ごとに加算電圧値a[V]を加算してもよい。この場合、アンテナ4の送信電圧の増加率は一定となる。
また、アンテナ4の送信電圧段階nを上げる際に加算する加算電圧値を入力部2からの指示情報をもとに変更してもよい。たとえば、図6に示すように、加算電圧値がそれぞれ異なる加算モードが設定されている場合、入力部2が加算モード4を指示する指示情報を制御部6に入力した場合には、制御部6は、アンテナ4の送信電圧値Vnの送信電圧段階nを1段階上げる時には加算モード4に対応する加算電圧値d[V]を加算すればよい。このように、入力部2は、アンテナ4の送信電圧値の増加率を指示する指示情報を入力し、制御部6は、入力部2から入力された指示情報をもとに、指示された増加率でアンテナ4の送信電圧値を増加させてもよい。
また、アンテナ4の送信電圧値Vnの増加率は一定であることを要しない。たとえば、図7に示すように、制御部6は、アンテナの送信電圧値段階nを上げるごとに、それぞれ異なる加算電圧値a〜e[V]を送信電圧値Vnに加算してもよい。たとえば、図7に示すように、送信電圧段階nをn=1にする場合には、V1=a[V]とし、送信電圧段階nをn=1からn=2に上げる場合には、V1[V]にb[V]を加算してV2[V]としてもよい。また、制御部6は、これらの加算電圧値a〜e[V]を一定の関数に基づいて設定してもよい。また、入力部2は、これらの加算電圧値a〜e[V]を指示する指示情報を入力してもよく、制御部6は、入力部2から入力された指示情報に基づいて、アンテナの送信電圧段階nを上げるごとに、それぞれ異なる加算電圧値a〜e[V]を送信電圧値Vnに加算してもよい。
また、所定期間Tは、各段階で全て同一の期間T1であってもよい。また、所定期間Tを入力部2からの期間指示情報をもとに変更してもよい。たとえば、図8に示すように、期間モード1〜5と、各期間モードに対応する期間T1〜T5が設けられていた場合、入力部2は、所定期間Tとして、期間モード3の選択を指示する期間指示情報を入力した場合には、制御部6は、期間モード3に対応する期間T3ごとに応答電波の受信の有無を判断する。このように、入力部2は、所定期間Tの選択を指示する期間指示情報を入力し、制御部6は、入力部2から入力された期間指示情報をもとに、選択された所定期間Tごとに応答電波の受信の有無を判断してもよい。
また、所定期間Tは、図9に示すように、段階nごとにそれぞれ異なる期間T1〜T5であってもよい。また、制御部6は、図9に示すように、段階nごとに、各段階nに対応する期間T1〜T5の間、応答電波を受信したか否かを判断して、同一の加算電圧値a[V]を加算してもよい。また、図10に示すように、制御部6は、各段階nに対応する期間T1〜T5の間、応答電波を受信したか否かを判断して、各段階nに対応した加算電圧a,b,c,dまたはe[V]を加算してもよい。また、期間T1〜T5は、一定の関数に基づいて定めてもよい。
また、上述した加算電圧a〜eおよび判断期間T1〜T5は、予め設定してもよい。また、制御部6は、情報装置1を前回使用した際における加算電圧値および判断期間の変動履歴を記憶部5に記憶しておき、記憶部5に記憶された変動履歴をもとに加算電圧値および判断期間を設定してもよい。すなわち、記憶部5は、情報装置1の前回使用時におけるアンテナ4の送信電圧値の増加履歴を記憶し、制御部6は、記憶部5に記憶された増加履歴をもとに、アンテナ4の送信電力値の増加率を設定してもよい。
(実施例)
つぎに、実施の形態にかかる情報装置1の具体的構成を示す実施例について説明する。図11は、情報装置1の全体構成を例示する分解斜視図である。図11に示す各部材を組み合わせることによって、本実施の形態にかかる情報装置1が構成される。
本実施例にかかる情報装置は、上部ハウジング11と、下部ハウジング12と、ガスケット部材13とによって筐体が形成されている。ガスケット部材13は、弾性部材を用いて環状に形成されており、上部ハウジング11と下部ハウジング12とを係合する際に、それぞれの係合部分に設けられた溝部にはめ込まれて弾性変形し、上部ハウジング11と下部ハウジング12との間に生じる隙間を埋めている。また、図11に示すように、ガスケット部材13は、下部ハウジング12に形成された穴部14に対応した開口部15を備えた構造であり、後述する操作スイッチ22と穴部14との間に生じる隙間も埋めている。
上部ハウジング11は、画像表示を行うための表示窓81が形成される。また、上部ハウジング11は、識別情報等の入力を行なうための複数のボタン21を備える。表示窓81は液晶モジュール82と組み合わされることによって表示部8として機能する。また、ボタン21は、後述する入力スイッチ25と連動することで入力部2として機能する。
下部ハウジング12は、底部にバッテリ収容部16が形成され、側面部に前述の穴部14が形成された構造を有する。また、下部ハウジング12の底部には、アンテナ4を構成するループアンテナ41が配置されており、ループアンテナ41と接続し、後述する回路基板61に形成される所定の電子回路によってRFID処理部3が形成される。
バッテリ収容部16は、情報装置1の各構成要素の駆動電力を供給するバッテリ17を収容するためのものである。バッテリ収容部16の開口部には蓋部18がはめ込まれる構成となっており、蓋部18は、バッテリ17を収容した状態で開口部にはめ込まれることによってバッテリ17を外部から保護する機能を有する。
穴部14は、操作スイッチ22をはめ込むためのものである。操作スイッチ22は、RFID処理の指示情報を入力する入力部2を構成する。たとえば、操作者が操作スイッチ22を押した場合にRFID処理モードが選択され、操作スイッチ22を押す回数に応じて、読取処理および書込み処理が選択される。操作者が操作スイッチ22を押す回数に対応して下部ハウジング12の底部に設けられた制御スイッチ24が連動するよう構成されており、制御スイッチ24の連動によって、入力された指示情報の内容が制御部6に入力される。
上部ハウジング11、下部ハウジング12およびガスケット部材13によって形成される筐体内には、プリント配線基板等によって構成される回路基板61が配置されている。回路基板61上には、ボタン21に対応した入力スイッチ25が配置される。ボタン21と入力スイッチ25と前述した操作スイッチ22と制御スイッチ24とによって入力部2が構成されている。また、回路基板61上には、表示窓81に対応した位置に液晶モジュール82が配置されている。また、回路基板61上には、CPUやメモリ等の電子回路群が配置されており、かかる電子回路群によってRFID処理部3、記憶部5、制御部6、外部通信部7、表示部8および音声入出力部9が構成されている。
実施の形態にかかる情報装置の概略構成を示すブロック図である。 実施の形態にかかる情報装置において、アンテナの送信電圧値が設定されるまでの処理手順を説明するフローチャートである。 時間変化に対するアンテナの送信電圧の変化を示す図である。 時間変化に対するアンテナの送信電圧の変化を示す図である。 アンテナの送信電圧の各増加段階に対する加算電圧を示す図である。 アンテナの送信電圧の加算モードに対する加算電圧を示す図である。 アンテナの送信電圧値の各増加段階に対する加算電圧を示す図である。 期間モードに対する各判断期間を示す図である。 アンテナの送信電圧値の各増加段階に対する判断期間を示す図である。 アンテナの送信電圧値の各増加段階に対する判断期間を示す図である。 実施の形態にかかる情報装置の実施例について示す分解斜視図である。
符号の説明
1 情報装置
2 入力部
3 RFID処理部
4 アンテナ
5 記憶部
6 制御部
6a タイマー
7 外部通信部
8 表示部
9 音声入出力部
10 ストレージデバイス
11 上部ハウジング
12 下部ハウジング
13 ガスケット部材
14 穴部
15 開口部
16 バッテリ収容部
17 バッテリ
18 蓋部
21 ボタン
22 操作スイッチ
24 制御スイッチ
25 入力スイッチ
41 ループアンテナ
61 回路基板
81 表示窓
82 液晶モジュール

Claims (8)

  1. 所定周波数の電波を送受信するアンテナを介して、応答要求電波の送信と該応答要求電波に応じて情報記録媒体から送信された応答電波の受信とを行なって前記情報記録媒体の識別情報を読み書きする情報装置において、
    前記情報記録媒体から送信された前記応答電波の受信状態に基づいて、前記アンテナに対する送信電力値を制御する制御手段を備えたことを特徴とする情報装置。
  2. 前記制御手段は、前記応答電波の受信までの間、時間の経過とともに前記送信電力値を増大させることを特徴とする請求項1に記載の情報装置。
  3. 前記制御手段は、前記応答電波を受信した場合、該応答電波の受信時における前記送信電力値で前記情報記録媒体との間の情報の送受信を行なわせることを特徴とする請求項2に記載の情報装置。
  4. 前記制御手段は、前記送信電力値が所定の最大電力値となった場合、該最大電力値で前記情報記録媒体との間の間欠通信を行なわせることを特徴とする請求項2または3に記載の情報装置。
  5. 前記制御手段は、所定期間ごとに前記応答電波の受信の有無を判断し、該判断結果に応じて前記送信電力値を所定の増加率で段階的に増加させることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の情報装置。
  6. 前記送信電力値の増加率を指示する指示情報を入力する入力手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記入力手段から入力された指示情報をもとに、指示された増加率で前記送信電力値を増加させることを特徴とする請求項5に記載の情報装置。
  7. 前記所定期間の選択を指示する期間指示情報を入力する選択手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記選択手段から入力された期間指示情報をもとに、選択された所定期間ごとに前記応答電波の受信の有無を判断することを特徴とする請求項5または6に記載の情報装置。
  8. 前記送信電力値の増加履歴を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記増加履歴をもとに、前記送信電力値の増加率を制御することを特徴とする請求項5〜7のいずれか一つに記載の情報装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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