JP2005351466A - 自動無段変速装置 - Google Patents

自動無段変速装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005351466A
JP2005351466A JP2004176293A JP2004176293A JP2005351466A JP 2005351466 A JP2005351466 A JP 2005351466A JP 2004176293 A JP2004176293 A JP 2004176293A JP 2004176293 A JP2004176293 A JP 2004176293A JP 2005351466 A JP2005351466 A JP 2005351466A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotating disk
continuously variable
variable transmission
groove
transmission according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004176293A
Other languages
English (en)
Inventor
Jen Fu-Shen
ジェン フ−シェン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2004176293A priority Critical patent/JP2005351466A/ja
Publication of JP2005351466A publication Critical patent/JP2005351466A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 軽量で構造が簡易で、かつ放熱用のオイルを必要としない自動無段変速装置を提供する。
【解決手段】 駆動軸に少なくとも1以上の第1回転盤と、少なくとも1以上の第2回転盤を設け、該第1回転盤と第2回転盤には駆動部材の摺動と回動に供するガイド溝と作動溝を形成し、かつ作動溝に該ガイド部と該駆動部材に接して相対的に作動するガイド部を形成し、該駆動部材を該ガイド溝と作動溝とに回動自在に支持して該駆動部材と該ガイド溝とが互いに接するように構成し、該駆動部材に伝導部材を懸架し、該駆動部材が該ガイド溝と作動溝内を摺動して該伝導部材が該駆動部材を取り巻く半径を自動的に変化させるように構成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、変速装置に関し、特に自動的に変速比率を変換する無段自動変速装置に関する。
現在、一般に利用されている乗り物には、人力によるもの以外に、原動機によって発生する動力を利用するオートバイや自動車エンジンによって発生する動力を用いる自動車などが挙げられる。これらの動力を用いるオートバイや自動車はいずれも変速装置を備えているが、従来の変速装置はいずれも動力の節約を達成することができず、変速装置内部において摩擦による高熱が容易に発生し、さらには変速装置が重過ぎるなどの欠点を有する。これら欠点を改善すべく、当業者が鋭意開発を行ってきたが、開発された技術は欠点を完全に改善する新規なものはなく、一部の機能の補強であるか、もしくは一部の改良でしかなく、その効果は前記欠点が与える影響を低減させる程度のものである。よって、当該分野の技術は発展が停滞し、今日に至るも、上記変速装置の持つ欠点は上記オートバイや自動車の利用者にとって抜本的な解決を見出していなかった。
そこで、この出願人は上述した変速装置に関し、先に下記する特許文献に記載されたものを提案した。
台湾特許出願公告番号第544498号
上記特許出願は、2002年9月5日にアメリカ合衆国、2002年9月24日に日本国、2003年5月2日に欧州特許庁、2002年8月28中華人民共和国にそれぞれ出願された。出願番号は、それぞれUSP10/234,518、特願2002−278001、03009736.4、02129220.5、分割出願20041000478.1)。その技術内容は、駆動軸に複数の回転盤を設け、該回転盤には軸桿が摺動、回動するためのガイドレールを形成し、前記軸桿に連動構造と、リセット構造と駆動部材とを設け、かつ前記駆動部材に伝導部材を懸架する。好ましくは、前記駆動部材が歯車であって、前記伝導部材がチェーンである。前記伝導部材は駆動部材を駆動させると、連動構造とリセット構造によって、前記軸桿がガイドレール上を摺動し、回転して伝導部材が駆動部材を取り巻く半径を変化させ、自動無段変速の機能を達成するものであった。
上記公知技術においては、以上の技術を駆動状態(駆動装置を指す。以下同じ)と受動状態(受動装置を指す。以下同じ)に応用した場合、駆動装置上の駆動軸を駆動して、回転盤を駆動するために必要な力を伝導部材が受動装置の駆動部材を駆動する力より小さくすると駆動装置の駆動部材は時計回りの逆方區に回転する。同時に、駆動装置の駆動部材は連動構造が取り巻くことによって駆動部材に設けた駆動軸が内方向に摺動する。このため、伝導部材の駆動部材を取り巻く半径が縮小する。
逆に、伝導部材の駆動装置を取り巻く半径が増大し、かつリセット構造によって上述する構造が本来の状態に復帰する。
以上をまとめると、上記公知の技術による自動無段変速装置は、作用する力の大きさの変化に対して自動的に回転半径を調整し、変速比率を自動的に変換する目的を達成する。例えば、異なる使用者が同様の路面を走行する場合においても、抵抗力の大きさに対して自動的に回転半径を調整して変速比率を自動的に変換する目的を達成する。また、例えば同様の使用者が異なる路面を走行する場合も同様である。
また、歯車とチェーンが駆動部材と伝導部材であった場合、動力伝導の過程におい伝導構造の摩擦係数が小さければ高熱が発生することがなく、放熱用のオイルを必要としない。
さらに、変速装置自身の重量は、一般のトランスミッションに比して軽量である、
但し、上述する機能と、その効果をより完全なものにし、産業の発展に寄与するためには、更なる技術の開発を必要とする。
この発明は、自動的に変速比率を変換する自動無段変速装置を提供することを目的とする。
また、この発明は、軽量で構造の簡易な自動無段変速装置を提供することを目的とする。
また、この発明は放熱用のオイルを必要としない自動無段変速装置を提供することを課題とする。
そこで本発明者は、上記公知技術に鑑み鋭意研究を重ねた結果、駆動軸に少なくとも1以上の第1回転盤と、少なくとも1以上の第2回転盤を設け、前記第1回転盤と第2回転盤には駆動部材の摺動と回動に供するガイド溝と作動溝を形成し、かつ作動溝に前記ガイド溝と前記駆動部材に接して相対的に作動するガイド部を形成し、さらに前記駆動部材を前記ガイド溝と作動溝とに回動自在に支持し、前記駆動部材に伝導部材を懸架して構成する自動無段変速装置の構造によって課題を解決できる点に着眼し、係る知見に基づき本発明を完成させた。
以下、この発明について具体的に説明する。
請求項1に記載する記載する自動無段変速装置は、駆動軸に少なくとも1以上の第1回転盤と、少なくとも1以上の第2回転盤を設け、該第1回転盤と第2回転盤には駆動部材の摺動と回動に供するガイド溝と作動溝を形成し、かつ作動溝に該ガイド部と該駆動部材に接して相対的に作動するガイド部を形成し、
該駆動部材を該ガイド溝と作動溝とに回動自在に支持して該駆動部材と該ガイド溝とが互いに接するように構成し、
該駆動部材に伝導部材を懸架し、該駆動部材が該ガイド溝と作動溝内を摺動して該伝導部材が該駆動部材を取り巻く半径を自動的に変化させるように構成する。
請求項2に記載する自動無段変速装置は、請求項1における駆動部材が歯車である。
請求項3に記載する自動無段変速装置は、請求項1における駆動部材が歯付きベルトである。
請求項4に記載する自動無段変速装置は、請求項1における駆動部材がチェーンである。
請求項5に記載する自動無段変速装置は、請求項1におけるガイド溝が封鎖式の円弧状の溝である。
請求項6に記載する動無段変速装置は、請求項1におけるガイド溝が封鎖式の直線状の溝である。
請求項7に記載する動無段変速装置は、請求項1におけるガイド溝が貫通式の円弧状の溝である。
請求項8に記載する自動無段変速装置は、請求項1におけるガイド溝が貫通式の直線状の溝である。
請求項9に記載する自動無段変速装置は、請求項1における作動溝が直線状の溝である。
請求項10に記載する自動無段変速装置は、請求項1における記作動溝が円弧状の溝である。
請求項11に記載する自動無段変速装置は、請求項1に記載する第1回転盤と第2回転盤上に位置決め柱を形成し、該第1回転盤の位置決め柱と該第2回転盤の位置決め柱との間に弾性部材を設ける。
請求項12に記載する自動無段変速装置は、請求項1における第1回転盤が、少なくとも上回転盤と、下回転盤とを含む。
請求項13に記載する自動無段変速装置は、請求項12における上回転盤と下回転盤とが単体として形成される。
請求項14に記載する自動無段変速装置は、請求項12における上回転盤と下回転盤とが組み合わせて構成される。
請求項15に記載する自動無段変速装置は、請求項1における第2回転盤が、少なくとも上回転盤と、下回転盤とを含む。
請求項16に記載する自動無段変速装置は、請求項15における上回転盤と下回転盤とが単体として形成される。
請求項17に記載する自動無段変速装置は、請求項15における記上回転盤と下回転盤とが組み合わせて構成される。
本発明の自動無段変速装置は、従来の公知技術のものに比して速度が極めて速くなり、走行時間を大幅に節減することができるとともに、エネルギー効率が極めて高くなり、走行距離を大幅に増加させることができるという利点がある。
また、本発明の自動無段変速装置は、従来の公知技術に比してはるかに軽量であって、かつ製造コストを大幅に節減できるという利点がある。
また、本発明の自動無段変速装置は、放熱用にオイルを注油する必要がないという利点がある。
この発明による無段自動変速装置は、自動的に変速比率を変換するという目的を実現するものであって、駆動軸に少なくとも1以上の第1回転盤と、少なくとも1以上の第2回転盤を設け、前記第1回転盤と第2回転盤には駆動部材の摺動と回動に供するガイド溝と作動溝を形成し、かつ作動溝に該ガイド溝と該駆動部材に接して相対的に作動するガイド部を形成し、さらに該駆動部材を前記ガイド溝と作動溝とに回動自在に支持し、前記駆動部材に伝導部材を懸架して構成する。
係る構成の自動無段変速装置について、その構造と特徴を詳述するために具体的な実施例を挙げ、以下に説明する。
この発明による自動無断変速装置を図1、2、3に開示する。図面は、この発明を駆動状態に応用した場合の好ましい実施例である。図面によれば、駆動軸(11)と、第1回転盤(21)と、第2回転盤(22)と、駆動部材(31)と、伝動部材(41)とを含んでなる。第1回転盤(22)は、上回転盤(211)と、下回転盤(212)とによって構成する。前記上回転盤(211)と下回転盤(212)は一体に形成した単体とするか、もしくは図面に開示するように組み合わせて構成する。次に、第2回転盤(22)も上回転盤(221)と下回転盤(222)とによって構成する。尚、該上回転盤(221)と下回転盤(222)は一体に形成した単体とするか、もしくは図面に開示するように組み合わせて構成する。
図1に開示するように、駆動軸(11)には端縁部に凸状部(11)を形成する。また、上回転盤(211)と下回転盤(212)とには、それぞれ駆動軸(11)が貫通する貫通孔(211a)(212a)を穿設する。また、貫通孔(211a)(212a)には、駆動軸(11)の凸状部(111)が嵌挿する凹溝(211c)(212c)をそれぞれ形成する。
さらに、上回転盤(221)、下回転盤(222)には、駆動軸(11)が貫通する貫通孔(221a)(222a)をそれぞれ穿設する。
上回転盤(211)と下回転盤(212)と駆動軸(11)とを組立てる場合は、駆動軸(11)を上回転盤(211)の貫通孔(211a)と、上回転盤(221)の貫通孔(221a)と、下回転盤(222)の貫通穴(222a)と、下回転盤(212)の貫通孔(212a)の順に貫通させ、かつ駆動軸(11)の凸状部(111)を上回転盤(211)の凹溝(211c)と、下回転盤(212)の凹溝(212c)に嵌挿させて、駆動軸(11)を貫通孔(211a)(211a)(222a)(212a)に挿通させ、少なくとも一以上の上回転盤(211)か、もしくは少なくとも一以上の回転盤(212)を嵌合させて、駆動軸(11)が回転すると、同時に一つか、もしくは一つ以上の第1回転盤(21)が回転するように構成する。
図1、3に開示するように、駆動部材(31)は、両端縁部に軸支部(31c)を形成してなる歯車であって、駆動部材(31)の両端縁部の軸支部(31c)には、端面にネジ孔(31a)を形成する。このネジ孔(31a)は締結部材(31b)の螺着に供する。
上回転盤(211)と下回転盤(212)には、駆動部材(31)を回動自在に設けるための少なくとも一以上のガイド溝(211b)(212b)を形成する。これらのガイド溝(211b)(212b)は、封鎖式、もしくは貫通式の円弧状の溝(図1、21参照)か、もしくは直線状の溝(図15、19参照)のどれであってもよい。尚、ガイド溝(211b)(212b)が封鎖式の円弧状か、もしくは直線状の溝であった場合、駆動部材(31)の両端面にネジ孔(31a)を形成する加工の工程は、省くことができる。この場合、駆動部材(31)の両端が封鎖式の円弧状、もしくは直線状の溝内で摺動して外れないように制限するだけでよい。さらに、締結部材(31b)は、このような状況下で、必ずしも必要な部材ではなくなる。上回転盤(221)と、下回転盤(222)は、少なくとも一以上の該軸支部(31c)に軸支する作動溝(221b)、(222b)をそれぞれ穿設する。該作動溝(221b)、(222b)は、図1、図15に開示するように直線状の溝か、もしくは図19、図21に開示するように円弧形状の溝であってもよい。さらに、作動溝(221b)(222b)には、該駆動部材(31)に咬合し、相対的に作動するガイド部(221c)(222c)を設ける。該ガイド部(221c)(222c)は、例えば図1に開示するようなラッチである。
以上の部材を組み立てる場合は、駆動部材(31)の軸支部(31c)が、それぞれ上回転盤(221)の作動溝(221b)と上回転盤(211)のガイド溝(211b)とを貫通するようにして、駆動部材(31)と上回転盤(221)のガイド部(221c)とを咬合させ、さらに複数の締結部材(31b)で螺着する。また、駆動部材(31)の他端の軸支部(31c)は、それぞれ下回転盤(222)の作動溝(222b)と下回転盤(212)のガイド溝(212b)とを貫通するようにして、駆動部材(31)と上回転盤(222)のガイド部(222c)とを咬合させ、さらに複数の締結部材(31b)で螺着する。次いで、図3に開示するように、伝導部材(41)を図1と図2に開示した駆動部材(31)に掛ける。伝導部材(41)は、図11、13に開示するように歯付きベルトであるか、もしくは図17、18に開示するようにチェーンであってもよい。
図4、5に開示するように、駆動部材(31)は、上回転盤(211)の中心に近接した位置(図4参照)から上回転盤(211)の外周(図5参照)に至るように作動する。該駆動部材(31)は時計回りの方向に沿って回転し、かつガイド溝(211b)に沿って外方向に作動する。同時に上回転盤(211)は、時計回りの逆方向に沿って回転し、駆動部材(31)がガイド溝(211b)の末端か、もしくは作動溝部(221b)の末端に至ると動作を停止する。逆に、駆動部材(31)を、上回転盤(211)の周囲の位置(図5参照)から上回転盤(211)の中心に近接した位置(図4参照)に作動させた場合、駆動部材(31)は時計回りの逆方向に回転し、ガイド溝(211)に沿って内方向に作動する。同時に、上回転盤(221)は時計回りの方向に回転し、駆動部材(31)はガイド溝(211b)の末端か、もしくは作動溝(221b)の末端に至ると動作を停止する。以上の動作の原理は、下回転盤(212)(222)についても同様である。
図6、7、8に開示するように、本発明を受動状態時に運用した場合の好ましい実施例である。その全体的構造は、本発明を駆動状態に応用した場合の好ましい実施例と略同様である。よって、ここでは説明は省略する。その異なる点は、第1回転盤(23)と第2回転盤(24)にある。
図6に開示するように、第1回転盤(23)は、上回転盤(231)と下回転盤(232)とによって構成する。該上回転盤(231)と下回転盤(232)は単体とするか、もしくは図6に開示するように組立てて形成する。第2回転盤(24)は上回転盤(241)と下回転盤(242)とによって構成する。該上回転盤(241)と下回転盤(242)は単体とするか、もしくは図6に開示するように組立てて形成する。
上回転盤(231)、下回転盤(232)には、それぞれ駆動軸(11)を貫通させる貫通孔(231a)(232a)を穿設する。貫通孔(231a)と貫通孔(232a)は、凸状部(111)が嵌挿する凹溝(231c)(232c)をそれぞれ形成する。その組み立て方式は、この発明を駆動状態に応用する実施例とほぼ同様である。
また、上回転盤(231)と下回転盤(232)には、駆動部材(31c)を回動自在に支持する少なくとも一つ以上のガイド溝(231b)(232b)を形成する。ガイド溝(231b)(232b)は、封鎖式、もしくは貫通式の円弧状の溝(図6、22参照)か、もしくは直線状の溝(図16、20参照)のどれかであってもよい。ガイド溝(231b)(232b)が封鎖式の円弧状か、もしくは直線状の溝であった場合、駆動部材(31)の両端面にネジ孔(31a)を形成する加工の工程は、省くことができる。この場合、駆動部材(31)の両端が封鎖式の円弧状、もしくは直線状の溝内で摺動して外れないように制限するだけでよい。締結部材(31b)はこのような状況下で、必ずしも必要な部材ではなくなる。
別途、上回転盤(241)と下回転盤(242)には、少なくとも一つ以上の軸支部(31c)を軸支する作動溝(241b)、(242b)をそれぞれ穿設する。該作動溝(241b)、(242b)は、図6、図16に開示するように直線状の溝か、もしくは図20、図22に開示するように円弧形状の溝であってもよい。作動溝(241b)(242b)には、駆動部材(31)に咬合し、相対的に作動するガイド部(241c)(242c)を設ける。ガイド部(241c)(242c)は、例えば図6に開示するようなラッチである。その組み立て方式は、この発明を駆動状態に応用する実施例と略同様である。
上回転盤(231)と下回転盤(232)に形成するガイド溝(231b)(232b)は、中心の位置から外周に向かい、時計回りの方向に沿ってやや湾曲させて形成した貫通式の円弧状の溝(図6参照)であって、逆に、図1に開示する上回転盤(211)、下回転盤(212)に形成するガイド溝(211b)(212b)は、中心から外周に向かって反時計回りの方向にやや湾曲させて形成した貫通式の円弧状の溝である。
図9、10に開示するように、駆動部材(31)を上回転盤(231)の中心に近接した位置(図9参照)から上回転盤(231)の外周(図10参照)に至るように作動させる場合、駆動部材(31)は時計回りの方向に沿って回転し、かつガイド溝(231b)に沿って外方向に作動する。同時に上回転盤(241)も、時計回りの方向に沿って回転し、駆動部材(31)がガイド溝(213b)の末端か、もしくは作動溝部(241b)の末端に至ると動作を停止する。逆に、該駆動部材(31)を、上回転盤(231)の周囲の位置(図10参照)から上回転盤(231)の中心に近接した位置(図9参照)へ作動させる場合、駆動部材(31)は時計回りの逆方向に回転し、ガイド溝(231b)に沿って内方向に作動する。同時に、上回転盤(241)も反時計回りの方向に回転し、該駆動部材(31)はガイド溝(231b)の末端か、もしくは作動溝(241b)の末端に至ると動作を停止する。以上の動作の原理は、下回転盤(232)(242)についても同様である。
図11、12、13、及び14は、この発明を応用した駆動状態側(図11、12、13、14の左側)と、受動状態側(図11、12、13、14の右側)に伝導部材を掛けた状態を示した説明図である。図面によれば、
無段自動変速の作動は、二種類の力の相互作用によって構成される。その内の一つの力は作用力である。即ち、第1回転盤(21)の駆動軸(11)の時計回りのトルクである。他の力は抵抗力である。即ち、第1回転盤(23)の駆動軸(11)の時計回りの逆方向に沿ったトルクである。時計回りのトルクが第1回転盤(21)の駆動軸(11)に作用すると、点版(21)は、これに対応して時計回りの方向に回転する。この場合、第1回転盤(21)の駆動部材(31)は同時に二種類の異なる方式の動作をさせられる。その内の一の動作は第1回転盤(21)に従って駆動軸(11)の回りを時計回りに公転する。他の動作は、反時計回りの方向に自転し、第1回転盤(21)の中心に近接した位置(図10、12参照)から第1回転盤(21)の外周に向かって、中心から離れる移動の動作を行う(図13、14参照)。この場合、上述する作動によって駆動部材(31)に掛けた伝導部材(41)が時計回りの方向に回転し、同時に伝導部材(41)が駆動状態の駆動部材(31)を取り巻く半径を増加させる。
抵抗力が発生すると、該抵抗力は第1回転盤(23)の時計回りの回転を阻止する。この場合、伝導部材(41)は第1回転盤(23)の駆動部材を時計回りの方向に自転させ、同時に第2回転盤(24)の作動溝(241b)(242b)の作用によって伝導部材(41)が受動状態の駆動部材(31)を取り巻く半径を増加させる。
さらに、受動状態の駆動部材(31)の時計回りの自転は、次に掲げる三種類の状態において停止する。
1.駆動部材(31)が第1回転盤(23)、もしくは第2回転盤(24)のガイド溝(231b)(232b)、又は作動溝(241b)(242b)の末端に至る。
2.受動状態の駆動部材(31)を取り巻く伝導部材(41)の回転半径が増大し時計回りのトルク(即ち、前述する作用力)の効果が増大し、時計回りの逆方向のトルク(即ち、前述する抵抗力)の効果が減少して、最終的に反時計回りの方向のトルク(即ち、前述する抵抗力)の効果が時計回りのトルク(即ち、前述する作用力)の効果と平衡した状態になる。
3.伝導部材(41)の長さは固定されたものであって、駆動状態の駆動部材(31)に懸架される伝導部材(41)の取り巻く半径が増大すると、伝導部材(41)の受動状態の駆動部材(31)を取り巻く半径が減少する。この逆の場合も同様である。言い換えれば、反時計回りの方向のトルク(即ち、前述する抵抗力)の効果が時計回りトルク(即ち、前述する作用力)の効果によって平衡状態になった場合、駆動状態と受動状態に懸架されるの伝導部材(41)が取り巻く半径によって変化が停止する。
以上の説明からわかるように、この発明の作動の原理は次ぎのとおりである。
1.時計回りのトルク(即ち、前述する作用力))の作用と、反時計回りの方向のトルク(即ち、抵抗力)作用とが、互いに対抗して平衡するメカニズムによって、伝導部材(41)が駆動状態と受動状態とを取り巻く両半径を自動的に変化させる。
2.変速比率は、伝導部材(41)が駆動状態と受動状態とを取り巻く両半径によって決まる、よって、時計回りのトルク(即ち、前述する作用力)と、反時計回りの方向のトルク(即ち、前述する抵抗力)とが互いに対抗して平衡するメカニズムによって、この発明は自動的にその変速比率を変化させる。
また、図4、5に開示するように、上回転盤(211)、下回転盤(212)、上回転盤(221)、及び下回転盤(22)上には、弾性部材(51)を設けるための位置決め柱(211d)(212d)(221d)(222d)を設ける。図9、10に開示するように上回転盤(231)、下回転盤(232)、上回転盤(241)、及び下回転盤(242)には、弾性部材(51)を設けるための位置決め柱(231d)(232d)(241d)(242d)を設ける。弾性部材(51)は、この発明による変速装置が作動する前において、伝導部材(41)のテンションを保つ作用を有する。
以上から分かるように、この発明による変速装置は次に掲げる特徴を備える。
1.平均的に言えば、この発明による変速装置を応用した乗り物は、相当する手動、もしくは自動変速装置を備える乗り物に比して、速度が極めて速くなり、走行時間を約30%節減することができる。
2.平均的に言えば、この発明による変速装置を応用した乗り物は、相当する手動、もしくは自動変速装置を備える乗り物に比して、エネルギー効率が極めて高くなり、約50%の走行距離を増加させることができる。
3.この発明による変速装置は、如何なる手動、もしくは自動変速装置に比して、コストを遥かに節減することができる。
4.この発明による変速装置は、如何なる手動、もしくは自動変速装置を備える乗り物に比して、遥かに軽量である。
また、上述する構造における駆動部材(31)と伝導部材(41)は、如何なる伝導態様であってもよく。実施例における歯車と歯付きベルトに限らない。さらに、以上はこの発明の好ましい実施例であって、この発明の実施の範囲を限定するものではない。上述するこの発明の方法、形状、構造、装置などにかかる変化、又は当業者のなし得る修正、もしくは変更であって、この発明の精神の下においてなされ、この発明に対して均等の効果を有するものは、いずれも本発明の特許請求の範囲に属するものとする。
この発明を駆動状態に応用した場合の分解図である。 この発明を駆動状態に応用した場合の他の分解図である。 この発明を駆動状態に応用した場合の斜視図である。 この発明を駆動状態に応用した場合において、駆動部材が回転盤の中心部に位置する状態を示した説明図である、 この発明を駆動状態に応用した場合において、駆動部材が回転盤の周囲に位置する状態を示した説明図である。 この発明を受動状態に応用した場合の分解図である。 この発明を受動状態に応用した場合の他の分解図である。 この発明を受動状態に応用した場合の斜視図である。 この発明を受動状態に応用した場合において、駆動部材が回転盤の中心部に位置する状態を示した説明図である、 この発明を受動状態に応用した場合において、駆動部材が回転盤の周囲に位置する状態を示した説明図である、 駆動状態と受動状態に伝導部材を懸架した状態を示した斜視図である。 図11に開示する状態における駆動部材の位置を示した説明図である。 駆動状態と受動状態に伝導部材を懸架した他の状態を示した斜視図である。 図13に開示する状態における駆動部材の位置を示した説明図である。 この発明を駆動状態に応用した場合であって、溝部の形状を変更した他の実施形態を示した分解図である。 この発明を駆動状態に応用した場合であって、溝部の形状を変更した他の実施形態を示した他の分解図である。この発明を駆動状態に応用した場合の他の分解図である。 この発明における伝導部材をチェーンとした場合の駆動状態の分解図である。 この発明における伝導部材をチェーンとした場合の駆動状態の分解図である。 この発明を駆動状態に応用した場合であって、溝部の形状を変更したその他の実施形態を示した分解図である。 この発明を受動状態に応用した場合であって、溝部の形状を変更したその他の実施形態を示した分解図である。 この発明を駆動状態に応用した場合であって、溝部の形状を変更した別の実施形態を示した分解図である。 この発明を受動状態に応用した場合であって、溝部の形状を変更した別の実施形態を示2した分解図である。
符号の説明
11 駆動軸
111 凸状部
21 第1回転盤
211 上回転盤
211a 貫通孔
211b ガイド溝
211c 凹溝
211d 位置決め柱
212 下回転盤
212a 貫通孔
212b ガイド溝
212c 凹溝
212d 位置決め柱
22 第2回転盤
221a 貫通孔
221b 作動溝
221c ガイド部
222 下回転盤
222a 貫通孔
222b 作動溝
222c ガイド部
222d 位置決め柱
23 第1回転盤
231 上回転盤
231a 貫通孔
231b ガイド溝
231c 凹溝
231d 位置決め柱
232 下回転盤
232a 貫通孔
232b ガイド溝
232c 凹溝
232d 位置決め柱
24 第2回転盤
241 上回転盤
241a 貫通孔
241b 作動溝
241c ガイド部
241d 位置決め柱
242 下回転盤
242a 貫通孔
242b 作動溝
242c ガイド部
242d 位置決め柱
31 駆動部材
31a ネジ孔
31b 締結部材
31c 軸支部
41 伝導部材
51 弾性部材

Claims (17)

  1. 駆動軸に少なくとも1以上の第1回転盤と、少なくとも1以上の第2回転盤を設け、前記第1回転盤と第2回転盤には駆動部材の摺動と回動に供するガイド溝と作動溝を形成し、かつ前記作動溝に前記ガイド溝と前記駆動部材に接して相対的に作動するガイド部を形成し、
    前記駆動部材を前記ガイド溝と作動溝とに回動自在に支持して前記駆動部材と前記ガイド溝とが互いに接するように構成し、
    前記駆動部材に伝導部材を懸架し、前記駆動部材が前記ガイド溝と前記作動溝内を摺動して前記伝導部材が前記駆動部材を取り巻く半径を自動的に変化させるように構成することを特徴とする、自動無段変速装置。
  2. 前記駆動部材が歯車であることを特徴とする、請求項1に記載の自動無段変速装置。
  3. 前記駆動部材が歯付きベルトであることを特徴とする、請求項1に記載の自動無段変速装置。
  4. 前記駆動部材がチェーンであることを特徴とする、請求項1に記載の自動無段変速装置。
  5. 前記ガイド溝が封鎖式の円弧状の溝であることを特徴とする、請求項1に記載の自動無段変速装置。
  6. 前記ガイド溝が封鎖式の直線状の溝であることを特徴とする、請求項1に記載の自動無段変速装置。
  7. 前記ガイド溝が貫通式の円弧状の溝であることを特徴とする、請求項1に記載の自動無段変速装置。
  8. 前記ガイド溝が貫通式の直線状の溝であることを特徴とする、請求項1に記載の自動無段変速装置。
  9. 前記作動溝が直線状の溝であることを特徴とする、請求項1に記載の自動無段変速装置。
  10. 前記作動溝が円弧状の溝であることを特徴とする、請求項1に記載の自動無段変速装置。
  11. 前記第1回転盤と第2回転盤上に位置決め柱を形成し、前記第1回転盤の位置決め柱と前記第2回転盤の位置決め柱との間に弾性部材を設けることを特徴とする、請求項1に記載の自動無段変速装置。
  12. 前記第1回転盤は、少なくとも上回転盤と、下回転盤とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の自動無段変速装置。
  13. 前記上回転盤と前記下回転盤とが単体として形成されることを特徴とする。請求項12に記載の自動無段変速装置。
  14. 前記上回転盤と前記下回転盤とが組み合わせて構成されることを特徴とする、請求項12に記載の自動無段変速装置。
  15. 前記第2回転盤は、少なくとも上回転盤と、下回転盤とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の自動無段変速装置。
  16. 前記上回転盤と前記下回転盤とが単体として形成されることを特徴とする、請求項15に記載の自動無段変速装置。
  17. 前記上回転盤と前記下回転盤とが組み合わせて構成されることを特徴とする、請求項15に記載の自動無段変速装置。
JP2004176293A 2004-06-14 2004-06-14 自動無段変速装置 Pending JP2005351466A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004176293A JP2005351466A (ja) 2004-06-14 2004-06-14 自動無段変速装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004176293A JP2005351466A (ja) 2004-06-14 2004-06-14 自動無段変速装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005351466A true JP2005351466A (ja) 2005-12-22

Family

ID=35586099

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004176293A Pending JP2005351466A (ja) 2004-06-14 2004-06-14 自動無段変速装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005351466A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007008165A1 (de) 2007-02-13 2008-08-14 Harald Von Hacht Stufenlos steuerbares Umschlingungs-Getriebe
JP2009092232A (ja) * 2007-10-11 2009-04-30 Toshimasa Matsumoto ボルト歯車
JP2015175386A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 ジヤトコ株式会社 多段変速機構
JP2015178874A (ja) * 2014-03-19 2015-10-08 ジヤトコ株式会社 無段変速機構
JP2015178872A (ja) * 2014-03-19 2015-10-08 ジヤトコ株式会社 無段変速機構
JP2015178873A (ja) * 2014-03-19 2015-10-08 ジヤトコ株式会社 無段変速機構
WO2015182193A1 (ja) * 2014-05-27 2015-12-03 ジヤトコ株式会社 変速機構
WO2016093204A1 (ja) * 2014-12-09 2016-06-16 ジヤトコ株式会社 変速機構
JP2016109262A (ja) * 2014-12-09 2016-06-20 ジヤトコ株式会社 変速機構
JP2016109261A (ja) * 2014-12-09 2016-06-20 ジヤトコ株式会社 変速機構
CN110630710A (zh) * 2019-09-29 2019-12-31 梁恩 一种防滑无级变速器

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007008165A1 (de) 2007-02-13 2008-08-14 Harald Von Hacht Stufenlos steuerbares Umschlingungs-Getriebe
JP2009092232A (ja) * 2007-10-11 2009-04-30 Toshimasa Matsumoto ボルト歯車
JP2015175386A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 ジヤトコ株式会社 多段変速機構
JP2015178874A (ja) * 2014-03-19 2015-10-08 ジヤトコ株式会社 無段変速機構
JP2015178872A (ja) * 2014-03-19 2015-10-08 ジヤトコ株式会社 無段変速機構
JP2015178873A (ja) * 2014-03-19 2015-10-08 ジヤトコ株式会社 無段変速機構
WO2015182193A1 (ja) * 2014-05-27 2015-12-03 ジヤトコ株式会社 変速機構
CN106415068A (zh) * 2014-05-27 2017-02-15 加特可株式会社 变速机构
JPWO2015182193A1 (ja) * 2014-05-27 2017-04-20 ジヤトコ株式会社 変速機構
WO2016093204A1 (ja) * 2014-12-09 2016-06-16 ジヤトコ株式会社 変速機構
JP2016109262A (ja) * 2014-12-09 2016-06-20 ジヤトコ株式会社 変速機構
JP2016109261A (ja) * 2014-12-09 2016-06-20 ジヤトコ株式会社 変速機構
JPWO2016093204A1 (ja) * 2014-12-09 2017-07-06 ジヤトコ株式会社 変速機構
KR101877697B1 (ko) * 2014-12-09 2018-07-12 쟈트코 가부시키가이샤 변속 기구
CN110630710A (zh) * 2019-09-29 2019-12-31 梁恩 一种防滑无级变速器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005351466A (ja) 自動無段変速装置
CN1208558C (zh) 包括多个转矩产生部分的单轴铰接装置
JP3704662B2 (ja) 無段変速機
JP3134915U (ja) 摩擦係合強度の強化するクラッチ
EP0273930A1 (en) Oriented flat belt continuously variable transmission using pulleys with guideways
CA2722008A1 (en) One-way transmission for motor
TWI238876B (en) Automatic step-less gearshift mechanism
CN115212558A (zh) 力反馈装置
EP1605186A1 (en) Automatic stepless speed changing mechanism
JP2003314645A (ja) トロイダル型無段変速機及び無段変速装置
JP3792199B2 (ja) ベルト式駆動リングcvt連結器
US20030166437A1 (en) Exercising monocycle
CN109693757B (zh) 自行车无段自动变速装置
US11480233B2 (en) Planetary speed-change mechanism
KR20160026369A (ko) 자전거용 무단 변속 장치
CN216131329U (zh) 变速器结构
JP3783626B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2008518168A (ja) 機械式無段階自動変速式の伝動装置
US6892608B2 (en) Turning disc intermittent rotary mechanism
JP2006503251A5 (ja)
KR20020089678A (ko) 무단변속장치
CN1693739A (zh) 自动无级变速的机构
KR100787366B1 (ko) 원심력을 이용한 차동제한장치
JP2002242998A (ja) 遊星歯車装置
CN100377965C (zh) 自行车变速花毂的旋转控制接口模块

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070403

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20071002

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02