JP2005351393A - 防振ダンパー - Google Patents

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Abstract

【課題】相手方部品の加工が容易で工程数が少なく、しかも構成が簡素で製造が容易な防振ダンパーを提供する。
【解決手段】本発明の防振ダンパーは、被防振部材40と被防振部材40を支持する支持部50の間に設けられるダンパーで、硬質材料からなり被防振部材40の変位に追随する屈曲構造のダンパー本体2と、軟質弾性材料からなりダンパー本体2の屈曲に伴い接触して互いを押圧するように設けられた第1及び第2の振動減衰部3a、3bとを有している。ダンパー本体2は、比較的高い剛性を有する樹脂材料を用いて一体成形により形成される。第1及び第2の振動減衰部3a、3bは、ゴム部材又は熱可塑性エラストマを用いて一体成形又は接着等の追加工により形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、精密機器、音響機器等における振動減衰用の防振ダンパーに関する。
従来、この種の精密機器、音響機器等の電子機器においては、外部からの振動が電子機器本体の動作に悪影響を与えることに鑑み、外部からの振動を減衰するために電子機器の外部及び内部にダンパーを組込むことが行われている。
特に、CDプレーヤ、MDプレーヤ、DVDプレーヤ等の高速可動部分を有する電子機器を自動車のような振動の激しい機械に搭載する場合には、自動車が受ける振動を効率的に減衰させて電子機器本体に伝達しないようにするための防振対策が不可欠である。
このような目的で使用される防振ダンパーとしては、従来から多種多様の構造なものが知られている。
例えば、中空又は中実構造のゴム部材等から構成される防振ダンパーのほか、ダンパー本体に、例えば、シリコーンオイル、ゲル等の粘性物質を封入した粘性流体封入型の防振ダンパー等が好適に使用されている。
特開平9−170636号公報 特開2003−14046号公報 実開平7−19645号公報
しかしながら、このような従来技術においては、種々の課題がある。
例えば、中空又は中実構造の防振ダンパーの場合は、防振能力が十分ではなく、相手方となる板金に複雑な加工が必要で、工程数が多くなるという問題がある。
一方、粘性流体封入型の防振ダンパーは、防振能力は高いものの、組立工程が必要であるなど製造工程が複雑であるためコスト高となるという問題がある。
また、位置合わせ用の引張ばねが必要となるとともに、相手方の取付部に高価な部品を用いなければならないという問題もある。
本発明は、このような従来の技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、相手方部品の加工が容易で工程数の少ない防振ダンパーを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、防振能力が比較的高く、しかも構成が簡素で製造が容易な防振ダンパーを提供することにある。
上記目的を達成するためになされた第1の発明は、被防振部材と当該被防振部材を支持する支持部の間に設けられ、当該被防振部材の振動を減衰する防振ダンパーであって、所定の硬質材料からなり、前記被防振部材の変位に追随して屈曲する構造のダンパー本体と、所定の軟質弾性材料からなり、前記ダンパー本体の屈曲に伴う弾性変形によって振動減衰性を発現させるように前記ダンパー本体に設けられた振動減衰部とを有することを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記ダンパー本体に一つ以上の凸状の振動減衰部が設けられ、前記ダンパー本体の屈曲に伴い前記振動減衰部が押圧されるように構成されていることを特徴とする。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記ダンパー本体が、屈曲構造の一体的な板状部材から構成されていることを特徴とする。
第4の発明は、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記ダンパー本体が、比較的高い剛性を有する樹脂材料からなることを特徴とする。
第5の発明は、第1乃至第4のいずれかの発明において、前記振動減衰部が、ゴム部材又は熱可塑性エラストマからなることを特徴とする。
本発明の場合、ダンパー本体が硬質材料からなることから、例えば、ねじを用いて相手方部品へ取り付けることが可能で、相手方部品の加工は、穴等の形成のみで済む。
したがって、本発明によれば、ゴム弾性体からなるダンパーのような相手方部品の板金打ち抜き加工や、オイル封入ダンパーのような相手方部品の板金折り曲げ加工等は必要なく、加工工程を削減して簡素化することが可能になる。
また、本発明は、硬質材料からなるダンパー本体と軟質弾性材料からなる振動減衰部とから基本的に構成されるため、オイル封入ダンパーのようなシャフト等は不要で、また複雑な組立工程を行う必要がないので、製造コストを抑えることが可能になる。
しかも、本発明の振動減衰部は、ダンパー本体の屈曲変形によって振動減衰性を発現させるように設けられているため、引張バネを用いることなく自重による反力に抗して被防振部材を位置決め支持することが可能になる。
そして、このような振動減衰部の大きさや形状を変更することにより、被防振部材の変位範囲やダンパーのバネ特性を変更することができるので、防振環境に応じた種々の防振ダンパーを提供することができる。
その一方、本発明によれば、硬質材料からなるダンパー本体と軟質弾性材料からなる振動減衰部とを組み合わることによって、ゴム弾性体のみからなるダンパーに比べて高い防振能力の防振ダンパーを提供することが可能になる。
一方、本発明において、ダンパー本体に複数の凸状の振動減衰部を設け、ダンパー本体の屈曲に伴い振動減衰部同士が接触して互いを押圧するように構成すれば、より防振能力が高く、かつ、被防振部材の変位範囲やダンパーのバネ特性の変更が容易な防振ダンパーを提供することが可能になる。
また、本発明において、ダンパー本体が、屈曲構造の一体的な板状部材からなる場合には、樹脂の射出成形によりダンパー本体を形成することができるので、作製時間を短縮することが可能になる。
本発明によれば、相手方部品の加工が容易で工程数の少ない防振ダンパーを提供することができる。
また、本発明によれば、防振能力が比較的高く、しかも構成が簡素で製造が容易な防振ダンパーを提供することができる。
以下、本発明に係る防振ダンパーの好ましい実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の防振ダンパーの全体構成を示す部分断面図で、被防振部材と支持部の間に装着した状態を示すものである。
図2(a)は、同防振ダンパーの全体構成を示す側面図、図2(b)は、同防振ダンパーの全体構成を示す正面図、図2(c)は、図2(b)のA−A線断面図である。
図1に示すように、本実施の形態の防振ダンパー1は、例えば上方側に位置する被防振部材40とこの被防振部材40を支持する下方側の支持部50の間に装着されるもので、概略、ダンパー本体2と、このダンパー本体2に設けられる後述の振動減衰部3とから構成されている。
図2(a)(b)に示すように、ダンパー本体2は、長方形形状の板状の部材からなるもので、例えば、硬質材料を用いて射出成形によって一体的に形成されている。
本発明の場合、ダンパー本体2の材料は特に限定されることはないが、ネジ部を設ける観点からは、比較的高い剛性を有する樹脂材料を好適に用いることができる。
このような材料としては、例えば、ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレン(PE)、四フッ化エチレン樹脂、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ナイロン等があげられる。
これらのうちでも、ヒンジ性を確保する観点からは、ポリプロピレンを用いることがより好ましい。
なお、ダンパー本体2の表面硬度としては、ロックウェル硬度(R;JIS2001:K7202−2)の値がR50〜R130の樹脂を用いることが好ましく、より好適には、R80〜R100の樹脂である。
本実施の形態の場合、ダンパー本体2の一方の面の中央部に、ダンパー本体2の幅方向に延びる切り欠き部20が形成され、これにより切り欠き部20の近傍のくびれた部分21を支軸として第1及び第2の揺動腕部22a、22bが屈曲揺動して開閉するように構成されている(以下、この部分を屈曲部21という)。
ここで、第1及び第2の揺動腕部22a、22bは、それぞれ長さが同一となるように形成されている。ただし、取付ネジの取付位置等の関係から、後述するように、第1及び第2の揺動腕部22a、22bの長さを異ならせることも可能である。
また、第1及び第2の揺動腕部22a、22bは、上記切り欠き部20が設けられた側と反対側の面が対向するように、これらの揺動(開閉)角度が、0°〜180°となるように構成されている。
そして、ダンパー本体2の一方の端部には、ダンパー本体2を被防振部材40に取り付けるための第1の相手側取付部23aが形成され、またダンパー本体2の他方の端部には、ダンパー本体2を支持部50に取り付けるための第2の相手側取付部23bが形成されている。
本実施の形態の第1及び第2の相手側取付部23a、23bは、それぞれ各揺動腕部22a、22bと同一の幅を有し、かつ、各揺動腕部22a、22bより肉厚の例えば矩形柱形状に形成されている。ただし、取付ネジの取付位置等の関係から、後述するように、第1及び第2の相手側取付部23a、23bの幅を異ならせることも可能である。
そして、第1及び第2の相手側取付部23a、23bと第1及び第2の揺動腕部22a、22bとの連結部分には、それぞれダンパー本体2の幅方向に延びる第1及び第2の切り欠き部24a、24bが形成され、これによりこれら切り欠き部24a、24bの近傍のくびれた第1及び第2のヒンジ部25a、25bを支軸として各相手側取付部23a、23bに対して各揺動腕部22a、22bが屈曲揺動するように構成されている。
さらに、第1及び第2の相手側取付部23a、23bには、所定の径のネジ穴26a、26bがそれぞれ設けられている。本実施の形態の場合は、各相手側取付部23a、23bの端部にネジ穴26a、26bが設けられている。
一方、ダンパー本体2の各揺動腕部22a、22bの対向する側の表面には、それぞれ凸状の第1及び第2の振動減衰部3a、3bが例えば接着剤を用いて取り付けられている。
本実施の形態の場合、第1及び第2の振動減衰部3a、3bは、例えば射出成形によって略断面円弧面状に一体的に形成されるもので、それぞれの当接面30a、30bが湾曲面状となるように構成されている。
ここで、第1及び第2の振動減衰部3a、3bは、同一の大きさ及び形状に形成されており、第1及び第2の揺動腕部22a、22b上において屈曲部21に対して線対称となる位置に配設されている。
本発明の場合、各振動減衰部3a、3bの材料は特に限定されることはないが、ゴム部材あるいは熱可塑性エラストマを好適に用いることができる。
ここで、ゴム部材としては、例えばブチルゴム(IIR)、シリコーンゴム(Q)、クロロプレンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR)、エチレン−プロピレンゴム(EPDM)等をあげることができる。
これらのうちでも、振動減衰性向上の観点からは、ブチルゴムを用いることが好ましい。
一方、熱可塑性エラストマとしては、スチレン系熱可塑性エラストマ(スチレン系TPE)が好ましく、例えばポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−ポリイソプレン−ポリスチレンブロック共重合体(SIS)、SBS,SISを水添して得られるSEBS,SEPS等をあげることができる。
さらに、スチレン系以外の熱可塑性エラストマとしては、例えばポリマミド系エラストマ、ポリウレタン系エラストマ、オレフィン系エラストマ、ポリエステル系エラストマ等を挙げることができる。また、発泡させた材料やゲルからなる材料を使用することもできる。
なお、各振動減衰部3a、3bの硬度は、JIS A Hs10〜50°程度とすることが好ましい。
図3(a)〜(c)は、本実施の形態の防振ダンパーの動作を示す部分断面図である。
上述の構成を有する本実施の形態の防振ダンパー1を使用する場合には、振動減衰部3a、3b同士を対向させた状態で、ダンパー本体2の各相手側取付部23a、23bを、被防振部材40と支持部50に、それぞれネジ60を用いて固定する。
これにより、振動のない静止状態では、被防振部材40の重さと防振ダンパー1の自重によって、ダンパー本体2の第1及び第2の揺動腕部22a、22bが屈曲部21を支軸として閉じる方向に変位し、被防振部材40の当接面同士が接触して互いを押圧する。その結果、各振動減衰部3a、3bにおいて生じた反力がつり合い、図3(a)に示すように、被防振部材40が所定の高さ位置に静止する。
この状態において、被防振部材40に対して振動が加わった場合には、図3(b)(c)に示すように、ダンパー本体2の第1及び第2の揺動腕部22a、22bが、上述したヒンジ構造によって揺動開閉し、これにより被防振部材40が上下方向に変位する。
ここで、被防振部材40が下方に変位する場合、すなわち、ダンパー本体2の第1及び第2の揺動腕部22a、22bが閉じる方向に移動する場合には、軟質の弾性材料からなる振動減衰部3a、3b同士の接触押圧によって振動が減衰する。
本実施の形態においては、各振動減衰部3a、3bの当接面30a、30bが湾曲面状に形成されているため、ダンパー本体2の閉じる方向への移動に伴って振動減衰部3a、3b同士の接触面積が増加し、またそれぞれの変形量も大きくなるため、各振動減衰部3a、3bからの反力は急激に大きくなる。その結果、図3(b)に示すように、ダンパー本体2の第1及び第2の揺動腕部22a、22bのなす角度は一定の角度より小さくならず、被防振部材40は所定の高さ位置より下がることはない。
なお、被防振部材40が上方に変位する場合、すなわち、ダンパー本体2の第1及び第2の揺動腕部22a、22bが開く方向に移動する場合には、図3(c)に示すように、第1及び第2の振動減衰部3a、3b同士が接触しないため、被防振部材40は、上方に向って機構部の構成に従って変位する。
以上述べた本実施の形態においては、ダンパー本体2が硬質材料からなるので、ネジ60を用いて被防振部材40及び支持部50へ取り付けることが可能で、被防振部材40及び支持部50の加工は、穴の形成のみで済む。
したがって、本実施の形態によれば、例えばゴム弾性体からなるダンパーのような相手方部品の板金打ち抜き加工や、オイル封入ダンパーのような相手方部品の板金折り曲げ加工やシャフト等は必要なく、加工工程を削減して簡素化することができる。
また、本実施の形態は、硬質材料からなるダンパー本体2と軟質弾性材料からなる第1及び第2の振動減衰部3a、3bとから基本的に構成されるため、複雑な組立工程を行う必要がないので、製造コストを抑えることができる。
しかも、本実施の形態においては、引張バネを用いることなく自重による反力に抗して被防振部材40を位置決め支持することができる。
そして、第1及び第2の振動減衰部3a、3bの大きさや形状を変更することにより、被防振部材40の変位範囲や防振ダンパー1のバネ特性を変更することができるので、防振環境に応じた種々の防振ダンパーを提供することができる。
その一方、本実施の形態によれば、硬質弾性材料からなるダンパー本体2と軟質弾性材料からなる第1及び第2の振動減衰部3a、3bとを組み合わせて振動を減衰させるように構成したので、ゴム弾性体のみからなるダンパーに比べて高い防振能力の防振ダンパーを提供することができる。
さらに、本実施の形態では、ダンパー本体2と各振動減衰部3a、3bが、それぞれ一体成形によって作製することができるので、例えば異材質射出成形によって防振ダンパー1を作製することによって、作製時間を大幅に短縮することが可能になる。
図4(a)(b)は、本発明に係る防振ダンパーの第2の実施の形態の全体構成を示す断面図であり、以下、上記実施の形態に対応する部分については同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
図4(a)(b)に示すように、本実施の形態の防振ダンパー1Aにおいては、ダンパー本体2の第1及び第2の揺動腕部22a、22bに孔27a、27bが設けられ、これら各27a、27bに、例えば略断面キノコ状に形成された第1及び第2の振動減衰部3c、3dの取付部分を挿入することによって各振動減衰部3c、3dをダンパー本体2に固定するように構成されている。
このような構成を有する本実施の形態によれば、上記実施の形態と同様の効果に加えて、種々の電子機器等に対応させて防振ダンパー1Aのバネ定数を変更することが容易になるとともに、ゲル状の材料を用いて各振動減衰部3c、3dを構成することができるというメリットがある。
なお、本実施の形態においては孔27a、27bはダンパー本体2を貫通していてもしていなくともよい。その他の構成及び作用効果については上述の実施の形態と同一であるのでその詳細な説明を省略する。
図5(a)(b)は、本発明に係る防振ダンパーの第3の実施の形態の全体構成を示す断面図であり、以下、上記実施の形態に対応する部分については同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
図5(a)(b)に示すように、本実施の形態の防振ダンパー1Bにおいては、ダンパー本体2の第1及び第2の相手側取付部23c、23dの側部にネジ穴26a、26bを設けるようにしたものである。
そして、本実施の形態の場合は、第1及び第2の相手側取付部23c、23dは、ダンパー本体2の長手方向に向って肉厚となるように形成されている。
このような構成を有する本実施の形態によれば、上記実施の形態と同様の効果に加えて、省スペース化が可能になるというメリットがある。その他の構成及び作用効果については上述の実施の形態と同一であるのでその詳細な説明を省略する。
図6は、本発明に係る防振ダンパーの第4の実施の形態の全体構成を示す断面図であり、以下、上記実施の形態に対応する部分については同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
図6に示すように、本実施の形態の防振ダンパー1Cにおいては、第1及び第2の振動減衰部の凸状の部分を異なる形状にしたものである。
すなわち、本実施の形態においては、ダンパー本体2上に、例えば凸部を有する第1の振動減衰部3eと、凹部を有する第2の振動減衰部3fとが設けられている。
このような構成を有する本実施の形態によれば、上記実施の形態と同様の効果に加えて、種々の電子機器等に対応させて防振ダンパー1Cのバネ定数を変更することが容易になるというメリットがある。その他の構成及び作用効果については上述の実施の形態と同一であるのでその詳細な説明を省略する。
図7は、本発明に係る防振ダンパーの第5の実施の形態の全体構成を示す断面図であり、以下、上記実施の形態に対応する部分については同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
図7に示すように、本実施の形態の防振ダンパー1Dにおいては、ダンパー本体2に、上記第2の振動減衰部に対応する凸状の当接部分28を一体的に形成したものである。
このような構成を有する本実施の形態によっても、防振ダンパー1Cのバネ定数を変更することができる。その他の構成及び作用効果については上述の実施の形態と同一であるのでその詳細な説明を省略する。
なお、本発明は上述の実施の形態に限られることなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、上述の実施の形態においては、ダンパー本体に切り欠き部を形成することによって屈曲部を設けるようにしたが、本発明はこれに限られず、ダンパー本体に対して熱処理を行うこと又はフィルム状にすることによって屈曲部を設けることも可能である。
また、上述の実施の形態では、第1及び第2の振動減衰部を同一の材料を用いて同一の形状・配置となるように構成したが、異なる硬度の材料を用い、また、異なる形状・配置となるように構成することも可能である。
さらに、ダンパー本体の形状についても上記実施の形態のものは一例であり、本発明の範囲を逸脱しない限り、種々の変更を行うことができる。
例えば、図8(a)(b)に示すように、取付ネジの取付位置等に応じて第1及び第2の揺動腕部22a、22bの長さを異ならせることも可能である。
また、第1及び第2の相手側取付部23a、23bに設けるネジ穴26a、26bの位置についても、図9(a)に示すように、取付ネジの取付位置等に応じて第1及び第2の相手側取付部23a、23bの中央部より側部側にずらせることも可能である。
さらにまた、第1及び第2の相手側取付部23a、23bの幅についても、図9(b)(c)に示すように、ダンパー本体2の中央部に比べて幅狭形状に形成することも可能である。
加えて、上述の実施の形態では、ネジを用いてダンパー本体を相手方部品に取り付けるようにしたが、本発明はこれに限られず、例えば、図10(a)〜(c)に示すように、ダンパー本体2の相手側取付部23a(23b)に爪状のフック部28a(28b)を形成し、このフック部28a(28b)を、被防振部材40(支持部50)に設けたフック孔40a(50a)及び係合部40b(50b)に係止することによりダンパー本体2の取付固定を行うことも可能である。
図11(a)〜(c)は、本発明の防振ダンパーの装着例を示す説明図である。
本発明では、例えば、図11(a)に示すように、ばね部材70によって四隅を支持された被防振部材40の四隅下部と支持部50との間に、上述した防振ダンパー1を、それぞれ装着する。
この場合、図11(b)に示すように、被防振部材40の側部と支持部50の側壁との間に、上述した防振ダンパー1を、それぞれ装着することも可能である。
さらに、図11(c)に示すように、被防振部材40の表面と支持部50の天井面との間、また被防振部材40の裏面と支持部50の底面との間に、上述した防振ダンパー1を、それぞれ装着することも可能である。
以下、本発明の実施例を説明する。
<実施例>
図11(a)に示すように、図1に示す防振ダンパー1を、ばね部材70によって四隅を支持された被防振部材40の四隅下部と支持部50との間にそれぞれ装着し、所定の振動試験を行い振動減衰特性を測定した。その測定結果を図12に実線で示す。
ここで、試験は、被防振部材の重量を200g、測定周波数域10〜200Hzとし、入力レベルを1Gに保って行った。
<比較例1>
中空タイプのゴム単ダンパーを、上記実施例の防振ダンパー1に代えて被防振部材40と支持部50との間に介在させ、上記実施例と同様の条件下で振動減衰特性を測定した。その測定結果を図12に二点鎖線で示す。
<比較例2>
公知のオイルダンパーを、上記実施例の防振ダンパー1に代えて被防振部材40と支持部50との間に介在させ、上記実施例と同様の条件下で振動減衰特性を測定した。その測定結果を図12に破線で示す。
本実施例に係る防振ダンパーは、比較的低コストであり組み付けも容易であるるが、図12から理解されるように、公知のオイルダンパーとゴム単ダンパーの中間的な特性の防振ダンパーを提供できることが明らかになった。
本発明に係る防振ダンパーの第1の実施の形態の全体構成を示す部分断面図で、被防振部材と支持部の間に装着した状態を示すものである。 (a):同防振ダンパーの全体構成を示す側面図である。(b):同防振ダンパーの全体構成を示す正面図である。(c):図2(b)のA−A線断面図である。 (a)〜(c):同防振ダンパーの動作を示す部分断面図である。 (a)(b):本発明に係る防振ダンパーの第2の実施の形態の全体構成を示す断面図である。 (a)(b):本発明に係る防振ダンパーの第3の実施の形態の全体構成を示す断面図である。 本発明に係る防振ダンパーの第4の実施の形態の全体構成を示す断面図である。 本発明に係る防振ダンパーの第5の実施の形態の全体構成を示す断面図である。 (a)(b):本発明に係る防振ダンパーの変更例の全体構成を示す部分断面図である。 (a)〜(c):本発明におけるダンパー本体の変更例を示す正面図である。 (a):本発明に係る防振ダンパーの装着手段の他の例を示す説明図である。(b):図10(a)のB−B線部分断面図である。(c):図10(a)のC−C線部分断面図である。 (a)〜(c):本発明の防振ダンパーの装着例を示す説明図である。 本発明の実施例及び比較例の振動特性を示すグラフである。
符号の説明
1…防振ダンパー
2…ダンパー本体
3…振動減衰部(3a…第1の振動減衰部、3b…第2の振動減衰部)
21…屈曲部
22a…第1の揺動腕部
22b…第2の揺動腕部
23a…第1の相手方取付部
23b…第2の相手方取付部
25a…第1のヒンジ部
25b…第2のヒンジ部
26a…第1のネジ穴
26b…第2のネジ穴
27a…孔
27b…孔
40…被防振部材
50…支持部
60…ネジ

Claims (5)

  1. 被防振部材と当該被防振部材を支持する支持部の間に設けられ、当該被防振部材の振動を減衰する防振ダンパーであって、
    所定の硬質材料からなり、前記被防振部材の変位に追随して屈曲する構造のダンパー本体と、
    所定の軟質弾性材料からなり、前記ダンパー本体の屈曲に伴う弾性変形によって振動減衰性を発現させるように前記ダンパー本体に設けられた振動減衰部とを有することを特徴とする防振ダンパー。
  2. 請求項1において、前記ダンパー本体に一つ以上の凸状の振動減衰部が設けられ、前記ダンパー本体の屈曲に伴い前記振動減衰部が押圧されるように構成されていることを特徴とする防振ダンパー。
  3. 請求項1又は2のいずれか1項において、前記ダンパー本体が、屈曲構造の一体的な板状部材から構成されていることを特徴とする防振ダンパー。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、前記ダンパー本体が、比較的高い剛性を有する樹脂材料からなることを特徴とする防振ダンパー。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、前記振動減衰部が、ゴム部材又は熱可塑性エラストマからなることを特徴とする防振ダンパー。
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