JP2005351287A - 自転車用ディスクブレーキパッド - Google Patents

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Abstract

【課題】 自転車用ディスクブレーキパッドにおいて、摩擦部材の摩耗を音により告知しつつディスクロータの寿命の低下を抑える。
【解決手段】 ディスクブレーキパッド76は、バックプレート77に摩擦部材78が接合されたパッドであって、摩擦部材78は、同一の成分の摩擦サイン部80と摩擦制動部81とを含み、摩擦サイン部80がバックプレート77側の積層構造を有し、摩擦サイン部80の成分中の硬質成分比率が、摩擦制動部81の成分中の硬質成分比率より高いことを特徴とする。
【選択図】 図7

Description

本発明は、ブレーキパッド、特に、バックプレートに摩擦部材が接合された自転車用ディスクブレーキパッドに関する。
ディスクブレーキパッドは、通常、車輪とともに回転するディスクブレーキロータを挟持して車輪を制動する。従来のディスクブレーキパッドとして、いわゆるレジンパッドが知られている。レジンパッドは、たとえば、複数の粉末素材が合成樹脂製結合剤(バインダー)により結合された摩擦部材と、摩擦部材が、たとえば接着剤により接合された金属製のバックプレートとを有している(たとえば、特許文献1参照)。このような構成のディスクブレーキパッドでは、摩擦部材が摩耗すると、バックプレートとディスクロータとが接触し音鳴りして摩擦部材が摩耗したことを告知している。
特開平6−74267号公報
前記従来の構成では、ディスクロータにバックプレートが接触することにより摩擦部材の摩耗を告知するようにしている。このため、摩擦部材が摩耗して音鳴りしたときには、金属製のバックプレートが同じく金属製のディスクロータを傷つけてディスクロータの寿命が低下するおそれがある。
本発明の課題は、自転車用ディスクブレーキパッドにおいて、摩擦部材の摩耗を音により告知しつつディスクロータの寿命の低下を抑えることにある。
発明1に係る自転車用ディスクブレーキパッドは、バックプレートに摩擦部材が接合されたパッドであって、摩擦部材は、同一の成分の摩擦サイン部と摩擦制動部とを含み、摩擦サイン部がバックプレート側の積層構造を有し、摩擦サイン部の成分中の硬質成分比率が、摩擦制動部の成分中の硬質成分比率より高いことを特徴とする。
このブレーキパッドでは、摩擦部材を同一の成分で硬質成分比率が高い摩擦サイン部と摩擦制動部との2層構造とし、摩擦制動部が摩耗して硬質の摩擦サイン部にディスクロータが接触すると音鳴りするようにしている。ここでは、バックプレートではなく、摩擦制動部が摩耗して摩擦サイン部にディスクロータが接触すると摩擦サイン部で音鳴りするようにしているので、摩擦部材が摩耗して音鳴りしてもバックプレートとディスクロータとが接触することがない。このため、摩擦部材の摩耗を音により告知しつつディスクロータの寿命の低下を抑えることができる。
発明2に係る自転車用ディスクブレーキパッドは、発明1に記載のパッドにおいて、バックプレートの少なくとも一部の周縁部に沿って摩擦サイン部との接合面に凸部が設けられ、摩擦サイン部の周縁部には、凸部と嵌合する第1切欠部が設けられていることを特徴とする。この場合には、摩擦サイン部の第1切欠部とバックプレートの凸部との嵌合により、摩擦サイン部がバックプレートから剪断剥離しにくくなる。
発明3に係る自転車用ディスクブレーキパッドは、発明1に記載のパッドにおいて摩擦サイン部は、バックプレートの略中央部に接合され、摩擦制動部は、摩擦サイン部を覆うように前記摩擦サイン部及びバックプレートに接合されていることを特徴とする。この場合には、摩擦制動部が摩擦サイン部を覆っているので、摩擦摩耗部が摩耗し中央に配置された摩擦サイン部が露出して音鳴りしても、摩擦制動部が摩擦サイン部の周囲に残る。このため、制動特性が急激に変化しにくくなる。
発明4に係る自転車用ディスクブレーキパッドは、発明3に記載のパッドにおいて、バックプレートの少なくとも一部の周縁部に沿って摩擦サイン部との接合面に凸部が設けられ、摩擦制動部の周縁部には、凸部と嵌合する第2切欠部が設けられていることを特徴とする。この場合には、摩擦サイン部の第2切欠部とバックプレートの凸部との嵌合により、摩擦サイン部がバックプレートから剪断剥離しにくくなる。
発明5に係る自転車用ディスクブレーキパッドは、発明1から4のいずれかに記載のパッドにおいて、バックプレートの摩擦サイン部との接合面には、第1凹凸部が設けられ、摩擦サイン部には、第1凹凸部と嵌合する第2凹凸部が設けられていることを特徴とする。この場合には、凹凸嵌合によりバックプレートに対して摩擦サイン部が剪断剥離しにくくなる。
発明6に係る自転車用ディスクブレーキパッドは、発明1から5のいずれかに記載のパッドにおいて、摩擦サイン部の摩擦制動部との接合面には第3凹凸部が設けられ、摩擦制動部には、第3凹凸部と嵌合する第4凹凸部が設けられていることを特徴とする。この場合には、凹凸嵌合により摩擦サイン部に対して摩擦制動部が剪断剥離しにくくなる。
発明7に係る自転車用ディスクブレーキパッドは、発明1から6のいずれかに記載のパッドにおいて、摩擦部材の成分中の硬質成分は、少なくとも三酸化二クロムを含む成分から構成され、三酸化二クロムの成分比率を異ならせることにより、摩擦制動部及び摩擦サイン部の硬質成分比率を異ならせていることを特徴とする。この場合には、成分中の三酸化二クロムの成分比率を異ならせることにより比較的少ない成分比率の変化で音により告知ができ、摩擦制動力に影響を与えにくくなる。
発明8に係る自転車用ディスクブレーキパッドは、発明1から6のいずれかに記載のパッドにおいて、摩擦部材の成分中の硬質成分は、少なくともシリカを含む成分であり、シリカの成分比率を異ならせることにより、摩擦制動部及び摩擦サイン部の硬質成分比率を異ならせていることを特徴とする。この場合には、成分中のシリカの成分比率を異ならせることにより比較的少ない成分比率の変化で音により告知ができ、摩擦制動力に影響を与えにくくなる。
発明9に係る自転車用ディスクブレーキパッドは、発明1から6のいずれかに記載のパッドにおいて、摩擦部材の成分中の硬質成分は、少なくとも三酸化二クロム及びシリカを含む成分であり、三酸化二クロム及びシリカの双方の成分比率を異ならせることにより、摩擦制動部及び摩擦サイン部の硬質成分比率を異ならせていることを特徴とする。この場合には、成分中の三酸化二クロム及びシリカの少なくとも一方、又は、双方の成分比率を異ならせることにより比較的少ない成分比率の変化で音により告知ができ、摩擦制動力に影響を与えにくくなる。
本発明によれば、バックプレートではなく、摩擦制動部が摩耗して摩擦サイン部にディスクロータが接触すると音鳴りするようにしているので、摩擦部材が摩耗して音鳴りしても硬質のバックプレートとディスクロータとが接触することがない。このため、ディスクロータが傷つきにくくなり、摩擦部材の摩耗を音により告知しつつディスクロータの寿命の低下を抑えることができる。
図1は、本発明の実施形態1によるディスクブレーキ装置12を搭載した自転車10のフロント部分を示している。このような自転車10は、当該技術では公知であり、自転車の構成部品についての詳細な説明は省略する。
自転車10は、従来知られたものであり、ハンドルバー15を有する自転車フレーム14と、フロント及びリアフォーク16(フロントフォークのみ図示)と、前後輪17(前輪のみ図示)と、スプロケットやチェーンを含む駆動装置とを含んでいる。
ディスクブレーキ装置12は、ダブルクラウン型のサスペンション付きのフロントフォーク16に装着されたブレーキキャリパ21と、ディスクロータ22と、ブレーキ作動機構23とを備えている。
ブレーキキャリパ21は、ディスクロータ22に近接した位置で自転車10のフロントフォーク16に取り付けられており、ディスクロータ22にその回転を停止させる締め付け力を加えることができる。図2及び図3に示すように、ブレーキキャリパ21は、ハウジング50と、ピストンユニット51とを備えている。ハウジング50は、たとえばアルミニウム合金などの熱伝導性材料で構成されており、ボルトで結合された第1ハウジング部材52aと、第2ハウジング部材52bとを有している。両ハウジング部材52a,52bは実質的に同じ形状であり、第2ハウジング部材52bには、ブレーキ作動機構23の油圧配管86が連結され、両ハウジング部材52a,52bにブレーキオイルが供給されるようになっている。
また、第2ハウジング部材52bは、ブレーキキャリパ21をフロントフォーク16にボルト止めするための取付部材54を形成する外向きに延出したフランジを有している。両ハウジング部材52a,52bをボルト締めすると、ブレーキスロットがその間に形成され、その間にディスクロータ22を収納することができる。また両ハウジング部材52a,52bには、図3及び図5に示すように、それぞれ2つのピストン74が収納される円形のシリンダ部57a,57bと、それぞれのシリンダ部57a,57bにブレーキオイルを供給するための油路58a,58bが形成されている。これにより、ブレーキ作動機構23から供給されたブレーキオイルは、第2ハウジング部材52bに流入して油路58a,58bに流入することによってピストンユニット51を作動させる。
図3に示すように、ピストンユニット51は、4つのピストン74と、1対のブレーキパッド76とを有している。ピストン74は、1対のシリンダ部57a,57bに摺動自在にはめ込まれており、制動解除位置と制動位置との間で移動する。ブレーキパッド76は、ピストン74の先端に配置され一体で移動する。したがって、ピストン74が制動解除位置から制動位置に移動するとブレーキパッド76も制動解除位置から制動位置に移動する。制動位置にあるとき、ブレーキパッド76はディスクロータ22を挟持して摩擦係合し、ディスクロータ22を介して前輪17を制動する。制動解除位置にあるとき、ブレーキパッド76はディスクロータ22から離れてディスクロータ22は自由回転可能になる。
ブレーキパッド76はレジンパッドであり、図6及び図7に示すように、金属製のバックプレート77に合成樹脂により金属材料を含む粉末を結合した摩擦部材78が、たとえば、接着剤により接合されたものである。バックプレート77は、たとえば、1.5mm〜1.8mm程度の厚みのステンレス合金製の板状部材であり、第1及び第2ハウジング部材52a,52bに、係止される鉤状の係止部77aと進退自在に支持される円形の支持部77bとを有している。また、バックプレート77は、摩擦部材78の接合面の周縁部に沿って摩擦部材78に向けて突出する凸部77cを有している。
摩擦部材78は、バックプレート77上に積層される硬質の摩擦サイン部60と、摩擦サイン部60上に積層される摩擦制動部61とを有している。摩擦サイン部60の摩擦制動部61との接合面には円柱状に突出する突出部62aを有する凹凸部62が設けられている。また、摩擦サイン部60は、バックプレート77の凸部77cに嵌合する切欠部63を有している。摩擦部材78の厚みは、たとえば、2.0mm〜2.5mm程度の厚みを有するのであり、摩擦サイン部60と摩擦制動部61との厚みの比は、1:3〜1:1の範囲である。
摩擦制動部61には、摩擦サイン部60の突出部62aに嵌合する円柱状の凹み部64aを有する凹凸部64が摩擦サイン部60との接合面に設けられている。摩擦制動部61の表面はディスクロータ22に接触して前輪17を制動する。
摩擦サイン部60と摩擦制動部61とは、同一の成分で硬質成分の比率が摩擦サイン部60の方が高いように構成されている。具体的には、表1に示すように、三酸化二クロムの割合が摩擦サイン部60の方が摩擦制動部61に比べて高くなっている。なお、摩擦サイン部60では、三酸化にクロム以外の成分は摩擦制動部61より減らしている。
Figure 2005351287
これにより、摩擦サイン部60は、摩擦制動部61より硬質になっている。このように硬質の摩擦サイン部60は、回転しているディスクロータ22と圧接すると、軟質の摩擦制動部61に比べて大きな音で鳴りやすい。このため、摩擦制動部61が摩耗して摩擦サイン部60が露出しディスクロータ22と圧接すると、音鳴りしてライダーに摩擦部材78が摩耗していることを告知できる。この音鳴りするとき、ディスクロータ22は、バックプレート77に圧接しているわけではないので、ディスクロータ22が傷つきにくくなり、ディスクロータ22の寿命の低下を防止できる。
次にディスクブレーキパッドの製造方法について図8及び図9を用いて説明する。
図8に示すように、バックプレート77では、ステップS1で母材となるステンレス合金製の凸部77c等を形成した板材を用意する。ステップS2では、たとえば回転洗浄機を利用して予備脱脂処理を行い、表裏面の汚れを取り除く。ステップS3では、接着剤の付着性を良くするために表面をショットブラスト処理する。ステップS4では、ショットブラスト後の汚れを取り除くために回転洗浄機を利用して仕上げ脱脂処理を行う。ステップS5では、たとえば、フェノール樹脂系接着剤を摩擦部材78の接合面に塗布する。ステップS6では、たとえば1日程度接着剤を自然乾燥させる。
一方、摩擦部材78では、ステップS7では、摩擦部材となる原料を用意する。ステップS8では、原材料は表1に示したような所定の成分比となるように計量する。ステップS9では、レディゲミキサ等を利用して原材料を均等に混合する。ステップS10では、摩擦サイン部60となる部分を仮に成形する第1仮成形処理を行う。この状態の図9(a)に示す。ここでは、摩擦サイン部60の摩擦制動部61との接合面に突出部62aを有する凹凸部62を形成するとともに、バックプレート77との接合面に切欠部63を形成する。ステップS11では、摩擦サイン部60上に摩擦サイン部60を覆うように摩擦制動部61となる部分を乗せて仮成形する第2仮成形処理を行う。この状態を図9(b)に示す。ここでは、摩擦制動部61に凹み部64aを有する凹凸部64が形成される。また、表面は平滑に成形される。これらの処理が行うと、ステップS12に移行する。
ステップS12では、摩擦部材78をバックプレート77上に載置する。ステップS13では、載置された摩擦部材78を加圧しかつプレス機を利用して加熱加圧処理して本成形処理を行う。このとき、たとえば、300kgf/cmの圧力で175℃に8分間加熱・加圧成形処理する。これにより、摩擦部材78がバックプレート77に固着される。ステップS14では、バインダーである合成樹脂が完全に溶けて固まるようにするために電気炉を利用して、たとえば200℃で10時間アフターキュア処理を行う。ステップS15では、摩擦部材78の表面を平滑にして厚みをそろえるために研磨処理を行い、図9(c)に示すように製品としてのディスクブレーキパッド76が完成する。
ディスクロータ22は、前輪17のハブに固定されており、前輪17に連動して回転する。ディスクロータ22は、図2に示すように、たとえばステンレス合金製の円板部材であり、中心に位置するハブ取付部22aと外周側の摩擦面となるリング状のロータ部22bとを一体形成したものである。
ブレーキ作動機構23は、図4及び図5に示すように、ブレーキキャリパ21を作動させてディスクロータ22を強力に挟持することにより前輪17に制動をかけるための機構である。ブレーキ作動機構23は、ハンドルバー15の右端部に一体で取り付けられている。ブレーキ作動機構23は、ブレーキレバー80と、マスターシリンダ81と、マスターピストン82と、オイルタンク83とを有している。
ブレーキレバー80は、図4及び図5に示すように、ハンドルバー15に装着されたブラケット84と、ブラケット84に制動位置と制動解除位置とに揺動自在に装着されたレバー部85とを有している。ブラケット84は、マスターシリンダ81と一体形成されており、マスターピストン82及びオイルタンク83はブラケット84に支持されている。マスターピストン82は、マスターシリンダ81内に移動可能に取り付けられている。さらに具体的に言うと、オイルタンク83はマスターシリンダ81に取り付けられており、マスターシリンダ81の内孔と連通してそれに作動流体を供給する。マスターピストン82は一端部でレバー部85に連結されているため、マスターピストン82をマスターシリンダ81内で軸方向に移動させることができる。従って、レバー部85を作動させると、マスターピストン82はマスターシリンダ81内を軸方向に移動する。このようにマスターピストン82がマスターシリンダ81内を移動することによって、圧油がブレーキキャリパ21に連結された油圧配管86へ送られる。このため、圧油がピストン74およびブレーキパッド76を移動させてディスクロータ22を挟持し、前輪17を制動する。
このディスクブレーキ装置12では、ブレーキ作動機構23の作動によって、ブレーキキャリパ21は、ディスクロータ22が回転可能な制動解除位置とディスクロータ22に制動力を作用させる制動位置との間で動作する。
ここでは、バックプレート77ではなく、摩擦制動部61が摩耗して摩擦サイン部60にディスクロータ22が接触すると摩擦サイン部60で音鳴りするようにしているので、摩擦部材78が摩耗して音鳴りしてもバックプレート77とディスクロータ22とが接触することがない。このため、摩擦部材の摩耗を音により告知しつつディスクロータ22の寿命の低下を抑えることができる。
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、複数の凹凸部を摩擦部材に形成したが、図10及び図11に示すように、摩擦サイン部160をバックプレート77の中心部にたとえば円板状に形成し、摩擦サイン部160を覆うように摩擦制動部161を摩擦サイン部160及びバックプレート77に接合してもよい。この場合、バックプレート77の凸部77cに係合する切欠部163が摩擦制動部161に形成されている。
(b) 前記実施形態では、バックプレート77の周縁部全体に凸部77cを設けたが少なくとも一部に凸部を設ければよい。
(c) 前記実施形態では、バックプレート77の凸部77cをバックプレート77の凹凸部と兼用したが、バックプレート77の周縁部以外に凹凸部を設けてもよい。
本発明の一実施形態を採用した自転車の前部側面図。 そのディスクロータ部分の側面図。 ブレーキキャリパの分解模式図。 ブレーキ作動機構の正面図。 ディスクブレーキ装置の概略構成図。 本発明の一実施形態によるディスクブレーキパッドの平面図。 図6のVII−VII断面図。 ディスクブレーキパッドの製造工程を示すフローチャート。 製造時のディスクブレーキパッドの断面図。 他の実施形態の図6に相当する図。 他の実施形態の図7に相当する図。
符号の説明
60,160 摩擦サイン部
61,161 摩擦制動部
62 凹凸部
63,163 切欠部
64 凹凸部
76 ディスクブレーキパッド
77 バックプレート
77c 凸部
78 摩擦部材

Claims (9)

  1. バックプレートに摩擦部材が接合された自転車用ディスクブレーキ装置のディスクブレーキパッドであって、
    前記摩擦部材は、同一の成分の摩擦サイン部と摩擦制動部とを含み、
    前記摩擦サイン部がバックプレート側の積層構造を有し、
    前記摩擦サイン部の成分中の硬質成分比率が、前記摩擦制動部の成分中の硬質成分比率より高いことを特徴とする自転車用ディスクブレーキパッド。
  2. 前記バックプレートの少なくとも一部の周縁部に沿って前記摩擦サイン部との接合面に凸部が設けられ、
    前記摩擦サイン部の周縁部には、前記凸部と嵌合する第1切欠部が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の自転車用ディスクブレーキパッド。
  3. 前記摩擦サイン部は、前記バックプレートの略中央部に接合され、
    前記摩擦制動部は、前記摩擦サイン部を覆うように前記摩擦サイン部及びバックプレートに接合されていることを特徴とする、請求項1に記載の自転車用ディスクブレーキパッド。
  4. 前記バックプレートの少なくとも一部の周縁部に沿って前記摩擦サイン部との接合面に凸部が設けられ、
    前記摩擦制動部の周縁部には、前記凸部と嵌合する第2切欠部が設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の自転車用ディスクブレーキパッド。
  5. 前記バックプレートの前記摩擦サイン部との接合面には第1凹凸部が設けられ、
    前記摩擦サイン部には前記第1凹凸部と嵌合する第2凹凸部が設けられていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の自転車用ディスクブレーキパッド。
  6. 前記摩擦サイン部の前記摩擦制動部との接合面には第3凹凸部が設けられ、
    前記摩擦制動部には前記第3凹凸部と嵌合する第4凹凸部が設けられていることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の自転車用ディスクブレーキパッド。
  7. 前記摩擦部材の成分中の硬質成分は、少なくとも三酸化二クロムを含む成分から構成され、
    前記三酸化二クロムの成分比率を異ならせることにより、前記摩擦制動部及び前記摩擦サイン部の硬質成分比率を異ならせていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の自転車用ディスクブレーキパッド。
  8. 前記摩擦部材の成分中の硬質成分は、少なくともシリカを含む成分であり、
    前記シリカの成分比率を異ならせることにより、前記摩擦制動部及び前記摩擦サイン部の硬質成分比率を異ならせていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の自転車用ディスクブレーキパッド。
  9. 前記摩擦部材の成分中の硬質成分は、少なくとも三酸化二クロム及びシリカを含む成分であり、
    前記三酸化二クロム及びシリカの双方の成分比率を異ならせることにより、前記摩擦制動部及び前記摩擦サイン部の硬質成分比率を異ならせていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の自転車用ディスクブレーキパッド。
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