JP2007321225A - アルミニウム複合体、その製造方法及び装置 - Google Patents

アルミニウム複合体、その製造方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】比較的廉価で加工性や生産性、放熱性の良いアルミニウム合金を本体とし、耐摩耗性、耐熱性、剥離強度、硬さ等に優れた結合層が形成されたアルミニウム複合体、その製造方法及び製造装置を提供する。
【解決手段】アルミニウム合金で成る本体上に耐摩耗性セラミック混合結合材料を摩擦熱及び押圧力で結合して成る結合層が形成されているアルミニウム複合体、特にディスクブレーキロータである。
【選択図】図1

Description

本発明は、アルミニウム合金を本体とした耐摩耗性、硬さ、剥離強度、放熱性を向上させたアルミニウム複合体、その製造方法及び装置に関し、特に自動車等の輸送機の制動装置に使用されるディスクブレーキロータ(ブレーキ用ディスクロータ)、ディスクブレーキロータの製造方法及び装置に関する。
従来ディスクブレーキロータは、耐熱性や耐摩耗性に優れ、製造の容易性、コストの面等から鋳鉄製(FC200、FC250等)が主流である。近年自動車の分野では軽量化が盛んに行われている。しかし、鋳鉄は材料自体の比重が大きく、大幅な軽量化は困難である。
このため、従来使用している鋳鉄に代えてアルミニウム等の軽量材料に代替することが幾つか提案されている。例えば特開2002−115017号公報(特許文献1)には、補強材であるセラミックス繊維及びセラミックス粒子の少なくとも一方で形成されたプリフォームに対し、基材であるアルミニウム合金を浸透させたアルミニウム基複合材料が示されている。また、特開2001−65612号公報(特許文献2)には、ディスクロータの本体と摩擦材との摺動面に、耐摩耗性材による溶射層が形成され、溶射層が酸化物セラミックス材の溶射によって形成され、溶射層の厚さが0.05〜1.00mmに形成された車両用ディスクブレーキのディスクロータが開示されている。
更に、特開2001−262258号公報(特許文献3)には、軽量で高温耐摩耗性が優れ、耐食性、耐熱性にも優れたTiAl基合金が開示され、特開2001−317573号公報(特許文献4)には、軽量で耐摩耗性が優れ、高温強度、耐食性にも優れたTi及びTi合金で成るロータ本体の表面に、溶射法によりWC−Co系サーメット又はFe−Co系材料のコーティングが施されたブレーキ用ディスクロータが開示されている。
特開2002−115017号公報 特開2001−65612号公報 特開2001−262258号公報 特開2001−317573号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたアルミニウム基複合材料は、切削及び研削加工が非常に困難であるという問題があり、特許文献2に開示された車両用ディスクブレーキのディスクロータは、ディスクロータの摺動部は溶射であるために摩擦熱で高温になったとき、摺動部のセラミック材と本体の熱膨張率が異なるために界面が剥離したり、表面層に割れが生じ易くなるという問題がある。
また、特許文献3に開示されたTiAl基合金は、原材料が非常に高価であると共に、溶製技術並びに切削及び研削加工が非常に困難であるという問題があり、特許文献4に開示されたブレーキ用ディスクロータも溶製技術並びに切削及び研削加工が非常に困難であり、原材料が非常に高価であると共に、ディスクロータが摩擦熱で高温になったとき、界面が剥離したり、表面層に割れが生じ易くなるという問題がある。
更に従来、アルミニウム基複合材の製法として粉末冶金法、攪拌混合法、プリフォーム含浸法、鋳造法等が存在しているが、いずれも量産性が悪く、材料や設備投資でのコストが高く、切削加工も容易ではないといった問題がある。また、ディスクブレーキロータのブレーキパッド摺動面に対するセラミックス溶射の技術として、PTA(プラズマアーク)法、EB(電子ビーム)法、レーザービーム法等が存在しているが、いずれも機械的接合のために剥離強度が低く、溶射膜内に欠陥が発生し易く、接合効果が低いといった問題があり、PTA法では特に熱源(プラズマ発生装置)が高価になる欠点がある。
また、TiAl合金やTi合金等のTiベース合金は高価であると共に、加工性や生産性が悪いという問題があり、比較的低廉で加工性や生産性、放熱性も良いアルミニウム合金を主体としたアルミニウム複合体(特にディスクブレーキロータ)の出現が望まれている。
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、比較的低廉で加工性や生産性、放熱性の良いアルミニウム合金を本体とし、耐摩耗性、耐熱性、剥離強度等に優れた結合層を形成されたアルミニウム複合体(特にディスクブレーキロータ)、その製造方法及び製造装置を提供することにある。
本発明はアルミニウム複合体に関し、本発明の上記目的は、アルミニウム合金で成る本体上に耐摩耗性セラミック混合結合材料を摩擦熱及び押圧力で結合して成る結合層を形成することにより達成され、前記耐摩耗性セラミック混合結合材料が粉体又は粒体であることにより、或いは前記粉体又は粒体の径が20〜200μmの分布であることにより、或いは前記耐摩耗性セラミック混合結合材料がケイ素が10〜30重量%、鉄が3〜30重量%、残部がアルミニウムの合金にセラミック1〜30重量%を含むことにより、或いは前記結合層の厚さが100〜2000μmであることにより、或いは前記アルミニウム合金で成る本体がアルミニウム合金鋳物又は展伸材であることにより、より効果的に達成される。
また、本発明はディスクブレーキロータに関し、本発明の上記目的は、円盤状アルミニウム合金で成る本体両面の表面に、耐摩耗性セラミック混合結合材料を摩擦熱及び押圧力で結合して成る結合層をそれぞれ形成することにより達成され、前記耐摩耗性セラミック混合結合材料が粉体又は粒体であることにより、或いは前記粉体又は粒体の径が20〜200μmの分布であることにより、或いは前記耐摩耗性セラミック混合結合材料がケイ素が10〜30重量%、鉄が3〜30重量%、残部がアルミニウムの合金にセラミック1〜30重量%を含むことにより、或いは前記結合層の厚さが100〜2000μmであることにより、或いは前記円盤状アルミニウム合金がアルミニウム合金鋳物又は展伸材であることにより、より効果的に達成される。
更に、本発明はアルミニウム複合体の製造方法に関し、本発明の上記目的は、アルミニウム合金で成る本体上に粉体又は粒体の耐摩耗性セラミック混合結合材料を載置し、前記耐摩耗性セラミック混合結合材料に対して押圧工具の回転及び押圧に基づく摩擦熱及び押圧力を与え、前記アルミニウム合金の表面に100〜2000μmの結合層を形成することにより達成され、前記摩擦熱が280〜700℃であり、前記押圧力が50〜250kg/cmであることにより、より効果的に達成される。
本発明はディスクブレーキロータの製造方法に関し、本発明の上記目的は、円盤状アルミニウム合金で成るディスクブレーキロータ本体のインナー面及びアウター面上に粉体又は粒体の耐摩耗性セラミック混合結合材料を載置し、前記インナー面及びアウター面上の耐摩耗性セラミック混合結合材料に対して超硬合金材で成る押圧工具を当接し、前記押圧工具を回転しながら押圧し、前記押圧工具と前記耐摩耗性セラミック混合結合材料との摩擦熱によって前記耐摩耗性セラミック混合結合材料及び前記ディスクブレーキロータ本体のインナー表面又はアウター表面を軟化若しくは塑性流動させ、前記ディスクブレーキロータ本体のインナー表面及びアウター表面に円環状の結合層を形成することにより達成され、前記耐摩耗性セラミック混合結合材料がケイ素が10〜30重量%、鉄が3〜30重量%、残部がアルミニウムの合金にセラミック1〜30重量%を含むことにより、或いは前記押圧力が50〜250kg/cmであり、前記摩擦熱が280〜700℃であることにより、より効果的に達成される。
また、本発明はディスクブレーキロータの製造装置に関し、本発明の上記目的は、円筒状の押圧工具を有する回転押圧工具と、円盤状のディスクブレーキロータ本体を固定して前記押圧工具に対応した加工用隙間を有し、前記加工用隙間の前記ディスクブレーキロータ本体上に耐摩耗性セラミック混合結合材料を載置できる構造の固定部とを具備し、前記耐摩耗性セラミック混合結合材料を前記回転押圧工具で押圧しながら回転することにより前記ディスクブレーキロータ本体上に円環状の結合層を形成できるようにすることにより達成される。
本発明のアルミニウム複合体によれば、アルミニウム合金を本体(基材)としているので比較的廉価で放熱性が良く、加工性や生産性も良く、アルミニウム合金の表面に粉体又は粒体の耐摩耗性セラミック混合結合材料を載置して超硬合金材等で成る工具(回転押圧工具)で押圧して相対回転させることにより、摺動面の摩擦熱と押圧力でアルミニウム合金の表面及び耐摩耗性セラミック混合結合材料を軟化若しくは塑性流動させ、アルミニウム合金の酸化皮膜を破壊して結合層を形成するため、アルミニウム合金とセラミック混合結合材料とが完全な金属結合をして結合層が形成されるため、耐摩耗性、硬さ、耐熱性、剥離強度等に優れると共に、結合技術並びに切削及び研削加工が容易なアルミニウム複合体を製造することができる。剥離強度は、溶射では800N位であるが、本発明では1200N以上に改善された。
本発明では、工具(回転押圧部材)の摺動回転と押圧に基づく摩擦熱により温度を上げて金属結合を行い、アルミニウム合金の表面に結合層を形成するようにしているので、金属材料を加熱するための熱源を別個に設ける必要がなく、製造方法及び装置が簡易となる。
また、本発明のアルミニウム複合体を制動装置のディスクブレーキロータに適用した場合には、車両軽量化の要請に適合した軽量さを有すると共に、低廉、耐摩耗性、耐熱性、剥離強度等に優れたディスクブレーキロータを提供することができる。
本発明は、アルミニウム合金(基材)の表面にセラミック混合結合材料を熱源で溶融して結合層を形成するものではなく、超硬合金材(WC焼結合金等)等で成る工具(回転押圧工具)の摺動及び押圧に基づく摩擦熱により温度を上げて塑性変形抵抗を下げ、原子同士の反応により結合させること(結合させようとする原子にエネルギーを与えて原子同士を結合できる距離に近づけること)で金属結合を行い、アルミニウム合金(本体)の表面に結合層を形成することを特徴とする。表面に結合層を形成されたアルミニウム複合体は、車両等の制動装置に使用されるディスクブレーキロータ、ミッション部に使用されるシフトフォーク等の特に耐摩耗性が要求される部材として最適である。
先ず本発明の基本原理を図1に示して説明する。
図1(A)に示すように、アルミニウム合金鋳物(又は展伸材)のアルミニウム合金で成る本体1上に粉体若しくは粒体(例えば粒径20〜200μm)の耐摩耗性セラミック混合結合材料2を所定の厚さ(例えば2mm)に載置し、図1(B)に示すように載置された耐摩耗性セラミック混合結合材料2の上方に超硬合金材等で成る回転押圧工具3を配置し、図1(C)に示すように回転押圧工具3を回転すると共に、A方向に押圧力を付加して本体1との間の耐摩耗性セラミック混合結合材料2を押圧する。耐摩耗性セラミック混合結合材料2はケイ素(Si)が10〜30重量%、鉄(Fe)が3〜30重量%、残部がアルミニウムの合金にセラミック1〜30重量%を含んでいる。回転押圧工具3の回転と押圧力によって高温の摩擦熱が発生し、その摩擦熱と押圧力とが相俟って原子同士が反応し、本体1の表面及び耐摩耗性セラミック混合結合材料2が軟化若しくは塑性流動(2’)させられ、図1(D)に示すように本体1内に結合層4が徐々に形成される。所定時間上記動作を継続することにより図1(E)に示すような所定深さ(例えば100〜2000μm)の結合層4が形成される。
アルミニウム合金で成る本体1の表面に載置されている粉体又は粒体の耐摩耗性セラミック混合結合材料2を超硬合金材で成る回転押圧工具3で押圧して相対回転させることにより、摺動面の摩擦熱(280〜700℃)と押圧力(50〜250kg/cm)とで本体1表面及び耐摩耗性セラミック混合結合材料2が軟化若しくは塑性流動させられ、本体1表面の酸化皮膜が破壊されて結合層4が徐々に形成される。その際、適宜上下振動を与えるようにしても良い。原子同士の反応であるため、本体1とセラミック混合結合材料2とが完全な金属結合をして結合層4が形成され、これにより耐摩耗性、耐熱性、剥離強度等に優れると共に、結合技術並びに切削及び研削加工が容易な結合層4を備えたアルミニウム複合体を製造することができる。
次に、アルミニウム複合体の具体例として、車両等の制動装置としてブレーキパッドに挟持されて作用するディスクブレーキロータの構造及び製造方法、製造装置を説明する。
図2(A)は本発明に係るディスクブレーキロータ10の原型を示す平面図(アウター面)であり、図2(B)はそのA−A’断面図である。ディスクブレーキロータ本体10Aは断面円形の凹凸部を有する円盤構造であり、アウター側の中央部が凸状に突起し、インナー側の中央部が逆に凹状に同形陥没しており、中央部に同心円状の開口部11が設けられ、円周外縁には鍔状のブレーキ作動板12が設けられている。ディスクブレーキロータ本体10Aは軽量で放熱性の良い金属であるアルミニウム合金鋳物(砂型鋳物、金型鋳物、低圧鋳物、ダイカスト鋳物等)、或いはアルミニウム合金展伸材(板材、押し出し材、鍛造材等)等のアルミニウム合金を使用することができ、ディスクブレーキロータ本体10Aの原型製造方法は特に限定されるものではない。
図2に示すディスクブレーキロータの原型に対して、本発明に係るディスクブレーキロータ10は図3(A)平面図及びそのB−B’断面図である図3(B)に示すように、ディスクブレーキロータ本体10Aのインナー側のブレーキ作動板12の表面及びアウター側のブレーキ作動板12の表面に、それぞれ酸化皮膜がない円環状の結合層13及び14が形成されている。結合層13及び14は、ディスクブレーキロータ本体10Aと粉体又は粒体の耐摩耗性セラミック混合結合材料20とを後述する回転押圧工具30を用いて相対回転させながら押圧し、摩擦熱によって軟化若しくは塑性流動を起こし、セラミック混合結合材料20が載置されているブレーキ作動板12の両面表面に酸化皮膜のない結合層13及び14を円環状に形成している。結合層13及び14の幅は、制動装置で使用するブレーキパッドの大きさに対応している。
結合層13及び14を形成されたディスクブレーキロータ10を制動装置で使用する場合には、図4に示すように車輪を取り付ける車軸15にディスクブレーキロータ10を、インナーを内側にして開口部11に嵌合して取り付け、インナー側結合層14とアウター側結合層13をブレーキパッド16及び17で同一箇所で内外で挟持するような機構で配設し、ブレーキをかけるときにブレーキパッド16及び17を両側より強く締め付ける。この締め付けでブレーキパッド16及び17が結合層14及び13上に圧接されてブレーキが作動する。本発明のディスクブレーキロータ10は、アルミニウム合金とセラミック混合結合材料20とが金属結合した結合層13及び14が形成されており、この結合層13及び14上にブレーキパッド17及び16が当接するため、耐摩耗性、硬さ、耐熱性、剥離強度等が要求される。
次に、上述したディスクブレーキロータ10を製造するための製造装置の例を説明する。図3に示すように、ディスクブレーキロータ10はアウターとインナーでは構造が相違しているため、アウター面の周縁のブレーキ作動板に結合層13を形成する製造装置とインナー面の周縁のブレーキ作動板に結合層14を形成する製造装置では構造が異なる。ここでは先ずアウター面の周縁に結合層13を形成するディスクブレーキロータ製造装置100を説明し、その後でインナー面の周縁に結合層14を形成するディスクブレーキロータ製造装置200を説明するが、結合層13及び14の形成順序は逆であっても良い。また、アウター面の周縁のブレーキ作動板12に結合層13を形成する原理と、インナー面の周縁のブレーキ作動板12に結合層14を形成する原理とは共通であり、アウター面とインナー面の形状が同一(例えば円形平盤)であれば当然同一装置で結合層を両面に形成することができる。
図5は、ディスクブレーキロータ本体10Aのアウター面に結合層13を形成するディスクブレーキロータ製造装置100の断面構造を示しており、図5のC−C’視野の平面図が図6である。
矩形板状の基台101はネジ102〜105で固定部(ベース)に固定されており、基台101上の中心円形凹部101Aに階段円柱状のガイド部材110の底部が嵌合されている。ガイド部材110の階段形状はディスクブレーキロータ本体10Aのインナー側形状と対応しており、ガイド部材110にディスクブレーキロータ本体10Aがアウター面を上にしてかつディスクブレーキロータ本体10Aの開口部11がガイド部材110の頂部に嵌合して載置され、ディスクブレーキロータ本体10Aの上には更に内部に凹部を有する円筒状の内側固定部材120が配設されている。内側固定部材120の底部はディスクブレーキロータ本体10Aのアウター側のブレーキ作動板12面上に当接し、凹部内径面がディスクブレーキロータ本体10Aの中央突起部の外径面との間に若干の隙間を形成している。ガイド部材110の中央部にはネジ穴111が設けられており、内側固定部材120の上側よりネジ121を介してディスクブレーキロータ本体10Aをガイド部材110との挟持で固定している。
また、内側固定部材120の外周外側には、中央に円形開口部を有して円筒状の加工用隙間122を形成する外側固定部材130が同心円状に配設されており、外側固定部材130の底部の一部(内側)はディスクブレーキロータ本体10Aのアウター周縁に当接され、外側固定部材130はネジ131〜134で基台101に固定されている。
一方、内側固定部材120及び外側固定部材130の上方には、上部が駆動機構(図示せず)に連結される円柱状の機械支持部31で成り、下部が円筒状の工具支持部32で成る回転押圧工具30が配設され、回転押圧工具30は駆動機構によって高速回転されると共に昇降するようになっている。そして、回転押圧工具30が下降したときに、工具支持部32は内側固定部材120の外周面123及び外側固定部材130の開口部の内周面135で形成されている加工用隙間122に余裕をもって挿入する厚さを有しており、工具支持部32が最下部に達したときには、押圧工具32Aの底部32Bがディスクブレーキロータ本体10Aのアウター表面を強く押圧する機構となっている。
また、工具支持部32の下部の押圧工具32A(底部32B)は直接加工する部分であり、摩耗しない超硬合金材(WC焼結合金等)で形成されている。回転押圧工具30の他部分の構成材料は、例えば機械構造用炭素鋼(SxxC)や一般構造用圧延鋼材(SSxxx)で良い。
なお、図5及び図6はディスクブレーキロータ10を製造するためにセットアップした状態を示しており、最初基台101にはガイド部材110のみが固定されており、その状態でディスクブレーキロータ10を製造するためのディスクブレーキロータ本体10Aをガイド部材110に被せて載置し、その上に内側固定部材120を載置してネジ121で固定し、更に外側固定部材130を載置して位置決めしてネジ131〜135で固定する。
このような構造において、図5の状態のように回転押圧工具30を上方に上昇させ、内側固定部材120及び外側固定部材130で形成されている加工用隙間122のディスクブレーキロータ表面上に、粉体又は粒体のセラミック混合結合材料20を載置し、できるだけ均一となるように攪拌棒等で攪拌する。セラミック混合結合材料20は加工用隙間122内に溜められ、隙間の外側にはセラミック混合結合材料20が外部に洩れない構造であり、必要以上の量を載置する必要はない。セラミック混合結合材料20はケイ素(Si)10〜30重量%、鉄(Fe)3〜30重量%、残部がアルミニウムの合金にセラミック1〜30重量%を含んでいる。セラミック混合結合材料20の載置量は特に限定されないが、結合層13及び14の厚さが100〜2000μmとなるようにセラミック混合結合材料20を攪拌して載置することが好ましい。このような厚さにすることにより、耐熱性、耐摩耗性、強剥離性、硬さ等に優れたディスクブレーキロータ10を得ることができる。
セラミック混合結合材料20は粉体若しくは粒体によって構成されるが、混在していても良い。セラミック混合結合材料20を粉体又は粒体とすることにより、均一な結合層13及び14を形成することができ、結合層13及び14の金属組成も容易に変更することができる。粉体又は粒体の径は20〜200μmが好ましく、20μm未満であると飛散してしまう恐れがあり、径が200μmを超えると摩擦熱による軟化若しくは塑性流動が起りにくくなる。
その後、回転押圧工具30を下方に下降させて図7に示す状態にすると共に、回転押圧工具30を高速回転(1000〜3000rpm)させて押圧(50〜250kg/cm)する。これにより、回転押圧工具30の押圧工具32A(底部32B)が載置されているセラミック混合結合材料20を全接触面で同一に押圧し、その回転と押圧力によって全接触面において摩擦熱が発生し、その摩擦熱と押圧力とが相俟って原子同士が反応し、アウターのディスクブレーキロータ表面に全接触面において均一でかつ完全な結合層13が形成される。
即ち、押圧工具32Aの底部32Bとセラミック混合結合材料20との間に生じる摩擦熱と押圧力によって、セラミック混合結合材料20は軟化しつつ非溶融状態で塑性流動化し、粉体若しくは粒体であったセラミック混合結合材料20は金属結合によってディスクブレーキロータ本体10Aと一体化し、ディスクブレーキロータ本体10Aの表面(ブレーキ作動板12の表面)に円環状の結合層13を形成する。このとき、摩擦熱が280〜700℃となるように回転押圧工具30を相対回転させることが好ましい。摩擦熱が280℃未満であるとセラミック混合結合材料20が効率良く軟化せず、塑性流動を起こさない。そのため、結合層13を形成することができなくなる。摩擦熱が700℃を超えた場合には、本体が溶融する。また、回転押圧工具30の押圧力が50〜250kg/cmとなるように回転押圧工具30を押圧することが好ましく、押圧力が50kg/cm未満であるとセラミック混合結合材料20が軟化若しくは塑性流動せず、押圧力が250kg/cmを超えてしまうと回転に要する力が大きくなって不経済である。
なお、加工用隙間122のブレーキ作動板12上にセラミック混合結合材料20を載置して後、回転押圧工具30の工具支持部32を加工用隙間122に相対回転させつつ挿入しながら、加工用隙間122内に含まれているガスを除去する工程を行う。加工用隙間122内にはガスを抜くための排気機構(図示せず)が設けられており、この排気機構はガスを抜き、載置されたセラミック混合結合材料20を外部に排出することはない。ガスを除去することにより、塑性流動化した結合金属が部分的に未結合を生じることもなくなり、均一で高品質な結合層を形成することができる。
このようにしてアウターのディスクブレーキロータ表面上に結合層13が形成されると、回転押圧工具30を図5に示すように上昇させると共に、外側固定部材130を外し、更にネジ121を緩めて内側固定部材120を外す。これにより、アウター表面に結合層13が形成されたディスクブレーキロータ本体10Aを取り出すことができ、その後、インナー側に結合層14を形成する。
インナー側への結合層14の形成は、図8及び図9に示すディスクブレーキロータ製造装置200で行われる。
矩形板状の基台201はネジ202〜205で固定部(ベース)に固定されており、基台201上の中心部には円環状の突起部206が設けられると共に、同心円に形成された円形凹部201Aに階段円柱状のガイド部材210の底部が嵌合されている。ガイド部材210の階段形状はディスクブレーキロータ本体10Aのアウター側形状と対応しており、ガイド部材210にディスクブレーキロータ本体10Aがインナー面を上にしてかつディスクブレーキロータ本体10Aの開口部11がガイド部材210の段差部211に嵌合して突起部206の頂部に載置され、ディスクブレーキロータ本体10Aの上には更に内部に凹部を有する円筒状の内側固定部材220が配設されている。内側固定部材220の底部はディスクブレーキロータ本体10Aのインナー面の円周内側面に当接し、内側固定部材220の凹部中央部にはネジ穴212が設けられており、内側固定部材220の外側よりネジ221を介してディスクブレーキロータ本体10Aをガイド部材210との挟持で固定している。
また、内側固定部材220の外周外側には、中央に円形開口部を有して円筒状の加工用隙間222を形成する外側固定部材230が同心円状に配設されており、外側固定部材230の底部の一部(内側)はディスクブレーキロータ本体10Aのインナー周縁に当接され、外側固定部材230はネジ231〜234で基台201に固定されている。そして、内側固定部材220の外周面223と外側固定部材230の開口部の内周面235との間に所定幅の加工用隙間222が設けられている。
一方、内側固定部材220及び外側固定部材230の上方には、図4で示したと同様の回転押圧工具0が配設され、回転押圧工具30は図示しない駆動機構によって高速回転されると共に昇降し、降下したときに工具支持部32は加工用隙間222に余裕をもって挿入する厚さを有しており、工具支持部32(底部32B)が最下部に達したときにはディスクブレーキロータ本体10Aのインナー表面を強く押圧する機構となっている。
なお、図8及び図9はディスクブレーキロータ10を製造するためにセットアップした状態を示しており、最初基台201にはガイド部材210のみが固定されており、その状態でディスクブレーキロータ10を製造するためのディスクブレーキロータ本体10Aをガイド部材210に被せて突起部206の頂部に載置し、その上に内側固定部材220を載置してネジ221で固定し、更に外側固定部材230を載置して位置決めしてネジ231〜234で固定する。
このような構造において、回転押圧工具30を上方に上昇させ、内側固定部材220及び外側固定部材230で形成されている加工用隙間222のディスクブレーキロータ表面上にセラミック混合結合材料20を載置し、できるだけ均一となるように攪拌する。セラミック混合結合材料20や載置等は、アウター加工の場合と全く同一である。
その後、回転押圧工具30を下方に下降させて図10に示す状態にすると共に、回転押圧工具30を高速回転させて押圧する。これにより、押圧工具32Aの回転と押圧力によって摩擦熱が発生し、その摩擦熱と押圧力とが相俟って原子同士が反応し、インナーのディスクブレーキロータ表面に結合層14が形成される。
このようにしてインナーのディスクブレーキロータ表面に結合層14が形成されると、回転押圧工具30を上昇させると共に、外側固定部材230を外し、更にネジ221を緩めて内側固定部材220を外す。これにより、インナー表面に結合層14が形成されたディスクブレーキロータ10を取り出すことができる。
上述ではアルミニウム複合体として車両の制動装置として使用されるディスクブレーキロータを説明したが、特に耐摩耗性が必要とされる車両のミッション部におけるシフトフォーク、油圧ポンプ等の摺動部等にも利用できる。
回転押圧工具の回転はセラミック混合結合材料(被結合材)に対して相対回転であれば良く、回転押圧工具を回転させず、セラミック混合結合材料(被結合材)側を回転することも可能である。また、ディスクブレーキロータを製造する場合、アウターからインナーに結合層を設けても、逆の順序であっても良い。結合層の形成部は平坦であっても、必要に応じて周方向に沿って円環状の溝が形成されていても良い。
図3に示すような実験用1/2スケールのディスクブレーキロータ10を以下のように製造した。
先ず、ディスクブレーキロータ本体10Aのアウター面に結合層13を以下のようにして形成した。図5に示されているように、内側固定部材120の外径を79mm、外側固定部材130の開口部の内径を105mmとし、本例では結合層13の形成部に深さ0.5mm、幅10mmの溝を設けた。そして、回転押圧工具30の工具支持部32の内径を80mm、外径を104mmとし、結合材料20は、Si20重量%、Cu3.5重量%、Mg1.2重量%、Fe5重量%、残部Alの高Siアルミニウム合金にセラミック20重量%を含むセラミック混合結合材料とした。また、ディスクブレーキロータ本体10Aは、アルミニウム合金展伸材2017(ジュラルミン)とした。
このような条件において、回転押圧工具30の工具支持部32を加工用隙間122内に挿入し、回転数1600rpmで回転(底部32Bとセラミック混合結合材料20との相対速度は500m/min)させながら、ディスクブレーキロータ本体10Aへ向けて押圧しながら加工用隙間122内のガスを抜き、接触面温度を450℃〜600℃にし、この状態を維持した。押圧面のディスクブレーキロータ本体10Aに対する圧力は、230kg/cmであった。
摺動部に形成された結合層13の組織図は図11に示すものであり、(A)は100倍組織図、(B)は400倍組織図である。
このような方法によりブレーキパッド摺動面に結合層を有するディスクブレーキロータを製造することができ、結合材料に高Siアルミニウム合金にセラミックを混合した耐摩耗性に優れた材料を使用しており、また、ディスクブレーキロータ本体と塑性流動化により結合層を形成しているため、ディスクブレーキロータ本体と結合材料との間に酸化皮膜がなく、耐摩耗性、耐熱性、剥離強度、硬さ等に優れたディスクブレーキロータを得ることができた。
本発明の基本原理を説明するための模式図である。 ディスクブレーキロータの原型例を示す平面図及び断面図である。 ディスクブレーキロータの構造例を示す平面図及び断面図である。 ディスクブレーキロータの使用形態例を示す図である。 ディスクブレーキロータ本体のアウター面に結合層を形成する製造装置の構造例を示す断面構造図である。 図5のC−C’矢視の平面図である。 ディスクブレーキロータの製造工程の一部を示す構造図である。 ディスクブレーキロータ本体のインナー面に結合層を形成する製造装置の構造例を示す断面構造図である。 図8のD−D’矢視の平面図である。 ディスクブレーキロータの製造工程の一部を示す構造図である。 ディスクブレーキロータの摺動部結合層の実際の組織を示す図である。
符号の説明
1 本体
2、20 耐摩耗性セラミック混合結合材料
3 回転押圧工具
4 結合層
10 ディスクブレーキロータ
10A ディスクブレーキロータ本体
11 開口部
12 ブレーキ作動板
13、14 結合層
15 車軸
16、17 ブレーキパッド
30 回転押圧工具
31 機械支持部
32 工具支持部
32A 押圧工具
100、200 ディスクブレーキロータ製造装置
101 基台
102〜105、121 ネジ
110 ガイド部材
120 内側固定部材
122 加工用隙間
130 外側固定部材
131〜134 ネジ
201 基台
202〜205、221 ネジ
210 ガイド部材
220 内側固定部材
222 加工用隙間
230 外側固定部材
231〜234 ネジ

Claims (19)

  1. アルミニウム合金で成る本体上に耐摩耗性セラミック混合結合材料を摩擦熱及び押圧力で結合して成る結合層が形成されていることを特徴とするアルミニウム複合体。
  2. 前記耐摩耗性セラミック混合結合材料が粉体又は粒体である請求項1に記載のアルミニウム複合体。
  3. 前記粉体又は粒体の径が20〜200μmの分布である請求項2に記載のアルミニウム複合体。
  4. 前記耐摩耗性セラミック混合結合材料はケイ素が10〜30重量%、鉄が3〜30重量%、残部がアルミニウムの合金にセラミック1〜30重量%を含む請求項1乃至3のいずれかに記載のアルミニウム複合体。
  5. 前記結合層の厚さが100〜2000μmである請求項1乃至4のいずれかに記載のアルミニウム複合体。
  6. 前記アルミニウム合金で成る本体がアルミニウム合金鋳物又は展伸材である請求項1乃至5のいずれかに記載のアルミニウム複合体。
  7. 円盤状アルミニウム合金で成る本体両面の表面に、耐摩耗性セラミック混合結合材料を摩擦熱及び押圧力で結合して成る結合層がそれぞれ形成されていることを特徴とするディスクブレーキロータ。
  8. 前記耐摩耗性セラミック混合結合材料が粉体又は粒体である請求項7に記載のディスクブレーキロータ。
  9. 前記粉体又は粒体の径が20〜200μmの分布である請求項8に記載のディスクブレーキロータ。
  10. 前記耐摩耗性セラミック混合結合材料はケイ素が10〜30重量%、鉄が3〜30重量%、残部がアルミニウムの合金にセラミック1〜30重量%を含む請求項7乃至9のいずれかに記載のディスクブレーキロータ。
  11. 前記結合層の厚さが100〜2000μmである請求項7乃至10のいずれかに記載のディスクブレーキロータ。
  12. 前記円盤状アルミニウム合金がアルミニウム合金鋳物又は展伸材である請求項7乃至11のいずれかに記載のディスクブレーキロータ。
  13. アルミニウム合金で成る本体上に粉体又は粒体の耐摩耗性セラミック混合結合材料を載置し、前記耐摩耗性セラミック混合結合材料に対して押圧工具の回転及び押圧に基づく摩擦熱及び押圧力を与え、前記アルミニウム合金の表面に100〜2000μmの結合層を形成することを特徴とするアルミニウム複合体の製造方法。
  14. 前記摩擦熱が280〜700℃であり、前記押圧力が50〜250kg/cmである請求項13に記載のアルミニウム複合体の製造方法。
  15. 円盤状アルミニウム合金で成るディスクブレーキロータ本体のインナー面及びアウター面上に粉体又は粒体の耐摩耗性セラミック混合結合材料を載置し、前記インナー面及びアウター面上の耐摩耗性セラミック混合結合材料に対して超硬合金材で成る押圧工具を当接し、前記押圧工具を回転しながら押圧し、前記押圧工具と前記耐摩耗性セラミック混合結合材料との摩擦熱によって前記耐摩耗性セラミック混合結合材料及び前記ディスクブレーキロータ本体のインナー表面又はアウター表面を軟化若しくは塑性流動させ、前記ディスクブレーキロータ本体のインナー表面及びアウター表面に円環状の結合層を形成することを特徴とするディスクブレーキロータの製造方法。
  16. 前記耐摩耗性セラミック混合結合材料がケイ素10〜30重量%、鉄3〜30重量%、残部がアルミニウムの合金にセラミック1〜30重量%を含む請求項15に記載のディスクブレーキロータの製造方法。
  17. 前記押圧力が50〜250kg/cmであり、前記摩擦熱が280〜700℃である請求項15又は16に記載のディスクブレーキロータの製造方法。
  18. 円筒状の押圧工具を有する回転押圧工具と、円盤状のディスクブレーキロータ本体を固定して前記押圧工具に対応した加工用隙間を有し、前記加工用隙間の前記ディスクブレーキロータ本体上に耐摩耗性セラミック混合結合材料を載置できる構造の固定部とを具備し、前記耐摩耗性セラミック混合結合材料を前記回転押圧工具で押圧しながら回転することにより前記ディスクブレーキロータ本体上に円環状の結合層を形成できるようになっていることを特徴とするディスクブレーキロータの製造装置。
  19. 前記押圧工具の底部が超硬合金材で成っている請求項18に記載のディスクブレーキロータの製造装置。
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