JP2005350805A - 繊維構造物 - Google Patents
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Abstract
【課題】
本発明は、布帛の柔軟性を向上させ、肌へのソフト感に優れ、かつ、肌に保湿効果を付与する柔肌に優しい繊維構造物を提供せんとするものである。
【解決手段】
本発明の繊維構造物は、繊維表面に親油性保湿剤および無機系多孔質物質が付着していることを特徴とするものである。
【選択図】 なし
本発明は、布帛の柔軟性を向上させ、肌へのソフト感に優れ、かつ、肌に保湿効果を付与する柔肌に優しい繊維構造物を提供せんとするものである。
【解決手段】
本発明の繊維構造物は、繊維表面に親油性保湿剤および無機系多孔質物質が付着していることを特徴とするものである。
【選択図】 なし
Description
本発明は、肌の乾燥を抑制すると共に肌へのソフト感に優れた洗濯耐久性に優れた肌に優しい繊維構造物に関するものである。
従来、衣料素材、特に合成繊維衣料の改善策としてウォッシュアンドウェア性、各種機能性付与、さらにはそれの耐久性向上、物理特性の改良や風合い、触感、外観の改良などが主として行われていた。例えば、低温、低湿時の肌荒れを防止する目的で保湿剤をバインダーを用いて布帛に付着した衣料(特許文献1参照)が提案されている。
特開平2−300301号公報
しかしながら、これら従来の技術では、スキンケアに関する提案は少なく、またあっても肌荒れ防止を目的としたもののみであり、布帛の柔軟性向上については考慮されておらず、スキンケア布帛としては十分とは言えないものであった。 本発明は、かかる従来技術の背景に鑑み、布帛の柔軟性を向上させ、肌へのソフト感に優れ、かつ、肌に保湿効果を付与する柔肌に優しい繊維構造物を提供せんとするものである。
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。すなわち、本発明の繊維構造物は、繊維表面に親油性保湿剤および無機系多孔質物質が付着していることを特徴とするものである。
本発明によれば、布帛に付与された保湿成分で、布帛自体の柔軟性を向上させると共に、肌へのソフト感に優れ、さらに肌の乾燥を抑制することができる肌に優しい繊維構造物を提供することができる。
本発明は、前記課題、つまり布帛の柔軟性を向上させ、肌へのソフト感に優れ、かつ、肌に保湿効果を付与する柔肌に優しい繊維構造物について、鋭意検討し、繊維表面に、特定な機能性薬剤の組合せ、つまり親油性保湿剤と無機系多孔質物質とを同時に付着させてみたところ、意外にもかかる課題を一挙に解決することを究明したものである。
本発明の繊維構造物は、その繊維表面に、親油性保湿剤と無機系多孔質物質とを付着させたものであるところに特徴を有する。
かかる親油性保湿剤は、肌に近接して存在させることによって、乾燥などによって奪われやすくなった皮膚の角質水分率を低下させないものをいうが、具体的には、天然の油性成分であるスクワラン、コメヌカ油および月見草油から選ばれた少なくとも1種が好ましく使用される。この他にも、ミツロウ、ラノリン、馬油およびパーセリン油、ラベンダーやオレンジなどの植物油、グリセリン、プロペトなどが知られており、これらを使用することも可能である。かかる親油性保湿剤が繊維表面から徐々に肌側に移行することにより、肌から蒸発する水分を押さえ、肌の乾燥を抑制する効果を奏するものである。
次に、本発明でいう無機系多孔質物質とは、いわゆる多孔質性を有する無機化合物であって、好ましくは粘土鉱物であり、中でもベントナイトが好ましく使用される。かかるベントナイトは、油等の有機化合物を吸着固定する特徴を有するとともに、油を乳化する働きも有する。
かかる親油性保湿剤を繊維に付着させる手段としては、該親油性保湿剤を、一旦、乳化分散して構成された処理液に、布帛を含浸する方法が好ましく採用されるが、後述するように、この際、無機系多孔質物質、特にベントナイトを使用すると、乳化安定性が向上するので、それだけ界面活性剤の量を減らすこともできるため、更に肌に優しい繊維構造物を得ることができるものである。
また、かかる親油性保湿剤単独を、繊維に付着させただけでは洗濯耐久性が十分ではないが、この親油性保湿剤を乳化する際、無機系多孔質物質を併用すると、その多孔質部分に、該親油性保湿剤が取り込まれることとなるので、加工後においては、かかる多孔質部分から徐々に親油性保湿剤が染み出てくるため、保湿効果の耐久性が向上するものである。
かかる無機系多孔質物質、特にベントナイトの平均粒径は10μm以下が好まし特に好ましくは2μm以下の粒径を有するものが好ましい。10μm以下であると親油成分の乳化安定性が向上するものであると同時に繊維束の間や織物や編物の糸糸間に入り込みやすく、物理構造的にベントナイト自体の耐久性が向上するものである。また、繊維布帛を構成する糸糸間の滑りが向上し非常に柔軟な布帛が得られる。このことが肌への布帛の柔軟な接触性を向上させるものである。10μmより粒径が大きいと布帛の柔軟性がかえって阻害されると同時に肌触りも悪くなるものである。
本発明で用いる親油性保湿剤および無機系多孔質物質を繊維構造物に付与して付着させる方法としては、かかる保湿剤および無機系多孔質物質を含有する水系処理液をそのまま付与するか、もしくは、バインダーを介して繊維構造物を構成する繊維表面に付着させる手段を採用するのが好ましい。
かかるバインダーとしては、アクリル酸エステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、ポリエーテルエステルブロックコポリマ、ポリアミド系樹脂、シリコーン系樹脂などを用いることができる。これらの中でも、シリコーン系樹脂は、洗濯耐久性および繊維構造物の柔軟性を向上させる上で好ましく、かかるシリコーン系樹脂の中でも、摂氏80度以下の低温でも造膜性に優れたシリコーン系樹脂、たとえば、ヒドロキシオルガノポリシロキサンにアルコキシシランをカップリング剤として添加したものなどは特に好ましく使用される。
本発明において、親油性保湿剤および無機系多孔質物質の繊維構造物に対する付着量は、繊維構造物の全重量に対して0.01重量%以上10重量%以下であることが好ましい。かかる付着量が0.01重量%未満であると、十分な肌荒れ防止性能が得られにくい。また、繊維構造物の染色堅牢度を維持するためには、10重量%以下であることが好ましい。
かかる親油性保湿剤と無機系多孔質物質は、重量比2:1〜3:2の割合が好ましくベントナイトの比率が高くなると親油性保湿剤と混合した際に粘度が高くなりすぎて繊維構造物に付着させることが難しく、またベントナイトの比率が低いとベントナイトが示す柔軟効果が発揮されないものである。
また、本発明の特徴である高いレベルの肌荒れ防止性能と耐久性を持ち、ソフトな風合いを保ち、肌への刺激を軽減するために、バインダー使用した場合の繊維構造物に対するバインダーの付着量は、繊維構造物の全重量に対して、0.5重量%から10重量%、より好ましくは1重量%から8重量%の範囲で付着させるのがよい。すなわち、かかるバインダーの付着量が0.5重量%未満であると、親油性保湿剤および無機系多孔質物質の保持が十分でなくなり、本発明の特徴である肌荒れ防止性能と耐久性を得られにくい。また、10重量%を越えると、繊維構造物の風合いが硬くなり、着用時に肌への刺激が強くなる傾向がある。
次に本発明の繊維構造物を製造する方法について、一例を挙げて説明する。
まず、親油性保湿剤および無機系多孔質物を、必要に応じて界面活性剤を併用して、バインダー水分散液の中に混合して分散させて処理液を調整する。繊維構造物を該処理液中に浸漬し、余分な液をマングルまたは遠心脱水機などの手段で除去した後、摂氏180度以下で乾燥するのが好ましく、より好ましくは摂氏50度から摂氏80度で乾燥し、必要に応じて常法により乾熱または湿熱セットを行うのが好ましい。
該処理液によって、該繊維構造物に付着した親油性保湿剤および無機系多孔質物は、該バインダー樹脂被膜で覆われたものもあれば、付着部分のみに該バインダー樹脂が付着しているものもあり、いずれの状態でも本発明の効果は達成される。耐久性の面からは、バインダー薄膜で被覆されて付着している状態が好ましいが、親油性保湿剤および無機系多孔質物の薬剤効果の面からは、該被膜を極めて薄くすることが好ましい。耐久性と薬剤効果の面から、バインダーの固形分が無機多孔質物質の1/5(重量比)以下であることが好ましい。1/5より多いと無機多孔質物質のがバインダーに被覆され効果が十分に発揮できない。
さらに、本発明の繊維構造物は、単糸繊度が1デシテックス以下のポリエステル系合成繊維を少なくとも10重量%以上含むものであることが好ましい。これにより、ソフトな風合いが得られ、該繊維構造物が肌に接触したときの刺激が軽減されることによって、より高い肌荒れ防止性能を得ることができる。
本発明で用いられる繊維材料としては、ポリエチレンテレフタレートやポリトリメチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系繊維、ポリエステルに第3成分を共重合したポリエステル系繊維、ナイロン6やナイロン66などのポリアミド系繊維、ポリアミドに第3成分を共重合したポリアミド系繊維、ポリアクリロニトリルを主成分とするアクリル系繊維、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、セルロース系繊維、たんぱく質系繊維などが挙げられ、これらの混用繊維からなるものを用いることができる。
本発明における繊維構造物は上記繊維材料から構成され、形態としては、スパン糸やフィラメント等の糸条物、該糸条物よりなる織編物および不織布から選ばれた少なくとも1種からなる布帛が好ましく使用される。また、衣服の中入れ綿、布団用中綿などに用いても良く、これらの布帛は、混繊、混紡、混織、混編、交織、交編などを施した布帛も含まれる。また、前記糸条物よりなる紐、ロープ類でもよい。
これらの繊維構造物は、直接肌に触れる肌着、靴下、シャツ、ブラウスなどの衣料はもちろん、裏地、サポータ、タオル、ハンカチなどの衣料用副資材を始め、布団側地、シーツ類、毛布、布団用中綿などの建寝装用品用にも好ましく使用することができ、肌荒れを積極的に予防し、起こってしまった肌の抵抗力の低下を改善することができるものである。
さらに必要に応じて仕上げ加工剤、例えば、抗菌防臭加工剤などを添加または付着させてもよい。抗菌防臭加工剤としては、たとえば、キチン・キトサン、光触媒、ナノメーター銀、グリチルリチン酸、ウンデシレン酸モノグリセリド、ヒノキチオール、カテキンなどが挙げられる。これらを処理液中に混合させ同時に処理をしたり、または上記処理後これら仕上加工剤だけの処理液を作成し、繊維に含浸させ、乾熱処理によって付与することができる。
本発明の繊維構造物は、角質水分変化量が10以上の性能を有することが好ましい。かかる角質水分変化量は次の式によって求められる。
角質水分変化量ΔM=(X−B)/B×100
(ここで、Xは着用24時間後の角質水分率、Bは着用前の角質水分率を表す。)
繊維構造物を一定時間、皮膚の一部に当て、その前後の角質水分率を測定する。かかる角質水分変化量が10未満であれば、十分な肌荒れ防止性能は得られにくい。
(ここで、Xは着用24時間後の角質水分率、Bは着用前の角質水分率を表す。)
繊維構造物を一定時間、皮膚の一部に当て、その前後の角質水分率を測定する。かかる角質水分変化量が10未満であれば、十分な肌荒れ防止性能は得られにくい。
以下、実施例および比較例を用いて本発明をさらに具体的に説明する。
なお、実施例中に記載した各種性能は以下の方法により評価した。
[洗濯]
自動反転渦巻き式電気洗濯機(東芝(株)製;VH−1150と同性能のもの)に、45cm×45cmの試験布500gと、摂氏40±2度の0.2%弱アルカリ性合成洗剤(JIS K−3371弱アルカリ性・第1種)液25リットルとを入れ、強条件で25分間洗濯した。ついで、遠心脱水機で約30秒間脱水後、常温水をオーバーフローさせながら10分間すすぎを行った。その後、再度30秒間脱水し、同条件で10分間すすいだ。この方法を簡便法として、該処理1回を洗濯5回分とした。
自動反転渦巻き式電気洗濯機(東芝(株)製;VH−1150と同性能のもの)に、45cm×45cmの試験布500gと、摂氏40±2度の0.2%弱アルカリ性合成洗剤(JIS K−3371弱アルカリ性・第1種)液25リットルとを入れ、強条件で25分間洗濯した。ついで、遠心脱水機で約30秒間脱水後、常温水をオーバーフローさせながら10分間すすぎを行った。その後、再度30秒間脱水し、同条件で10分間すすいだ。この方法を簡便法として、該処理1回を洗濯5回分とした。
各実施例においては、これを2回繰り返し洗濯10回の試料とした。
[着用試験]
3名のパネラーを使用し、着用試験を行った。
3名のパネラーを使用し、着用試験を行った。
着用試験は、試験布、洗濯10回した試験布および常法での加工品をすね部に24時間連続で添付し(入浴による未着用時間を含む)、添付前と添付24時間着用後試験布をはずした直後のすね部について、角質水分率を測定し、肌荒れの有無を評価した。
[角質水分変化量]
角質水分率測定機(内外電機(株)製)を使用し、前記着用試験で試験布を添付したすね部のうち任意の5カ所ずつを測定し、それぞれの平均値を用いた。この結果に基づき下記式により変化量を求めた。
角質水分率測定機(内外電機(株)製)を使用し、前記着用試験で試験布を添付したすね部のうち任意の5カ所ずつを測定し、それぞれの平均値を用いた。この結果に基づき下記式により変化量を求めた。
角質水分変化量ΔM=(X−B)/B×100
(ここで、Xは着用24時間後の角質水分率、Bは着用前の角質水分率を表す。)
[肌荒れの有無]
マイクロビデオスコープ((株)ハイロックス製)により、前記着用試験で試験布を添付したすね部を約100倍に皮膚表面を拡大し、その状態を観察することによって肌荒れの有無を判定した。
(ここで、Xは着用24時間後の角質水分率、Bは着用前の角質水分率を表す。)
[肌荒れの有無]
マイクロビデオスコープ((株)ハイロックス製)により、前記着用試験で試験布を添付したすね部を約100倍に皮膚表面を拡大し、その状態を観察することによって肌荒れの有無を判定した。
[風合い]
生地を掴んだときの感触を、5;非常に柔らかい、4;柔らかい、3;やや硬い、2;硬い、1;非常に硬いの5段階で評価した。
生地を掴んだときの感触を、5;非常に柔らかい、4;柔らかい、3;やや硬い、2;硬い、1;非常に硬いの5段階で評価した。
[供試布]
83デシテックス、36フィラメントのポリエステルウーリー加工糸からなる肌着用編地を編成し、常法に従い精練、湯水洗し、次いで130℃で乾燥、180℃でピンテンターセットした。引き続き、液流染色機で染色し、130℃で乾燥、170℃でピンテンターセットして、ベージュの編物とし、供試布とした。
83デシテックス、36フィラメントのポリエステルウーリー加工糸からなる肌着用編地を編成し、常法に従い精練、湯水洗し、次いで130℃で乾燥、180℃でピンテンターセットした。引き続き、液流染色機で染色し、130℃で乾燥、170℃でピンテンターセットして、ベージュの編物とし、供試布とした。
(実施例1)
スクワラン乳化分散剤(純分60%) 10g/l
ベントナイト 4g/l
上記混合液に試供布を浸漬し、マングルで絞り率100%で絞り、130℃で2分間乾熱処理を行った後、160℃で1分間乾熱処理を行った。
スクワラン乳化分散剤(純分60%) 10g/l
ベントナイト 4g/l
上記混合液に試供布を浸漬し、マングルで絞り率100%で絞り、130℃で2分間乾熱処理を行った後、160℃で1分間乾熱処理を行った。
得られた試験布の加工上がりと洗濯10回後および常法での試供品について測定を行った。結果を表1に示す。
表1からわかる通り、親油性保湿剤およびベントナイトを付着させたものは、通常の83デシテックス、36フィラメントのポリエステルウーリー加工糸からなる肌着用編地からなるものに対し、肌の角質水分変化量が高く、肌荒れ防止性、風合いに優れ、また、洗濯耐久性を有することが明らかであった。
(実施例2)
ベントナイト、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンでスクワランを乳化攪拌し、スクワラン30%、ベントナイト20%を含有する乳化物を作成した(加工剤A)。
ベントナイト、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンでスクワランを乳化攪拌し、スクワラン30%、ベントナイト20%を含有する乳化物を作成した(加工剤A)。
加工剤A 10g/l
上記処理液に試供布を浸漬し、マングルで絞り率100%で絞り、130℃で2分間乾熱処理を行った後、160℃で1分間乾熱処理を行った。 得られた試験布の加工上がりと洗濯10回後および常法での試供品について測定を行った。結果を表1に示す。
上記処理液に試供布を浸漬し、マングルで絞り率100%で絞り、130℃で2分間乾熱処理を行った後、160℃で1分間乾熱処理を行った。 得られた試験布の加工上がりと洗濯10回後および常法での試供品について測定を行った。結果を表1に示す。
表1からわかる通り、親油性保湿剤およびベントナイトを付着させたものは、通常の83デシテックス、36フィラメントのポリエステルウーリー加工糸からなる肌着用編地からなるものに対し、肌の角質水分量が高く、肌荒れ防止性、風合いに優れ、また、洗濯耐久性を有することが明かであった。
(実施例3)
加工剤A 20g/l
シリコーン樹脂(KT−7014、固形分40%、高松油脂(株)製)
2g/l 上記混合液に試供布を浸漬し、マングルで絞り率100%で絞り、130℃で2分間乾熱処理を行った後、160℃で1分間乾熱処理を行った。 得られた試験布の加工上がりと洗濯10回後および常法での試供品について測定を行った。結果を表1に示す。
加工剤A 20g/l
シリコーン樹脂(KT−7014、固形分40%、高松油脂(株)製)
2g/l 上記混合液に試供布を浸漬し、マングルで絞り率100%で絞り、130℃で2分間乾熱処理を行った後、160℃で1分間乾熱処理を行った。 得られた試験布の加工上がりと洗濯10回後および常法での試供品について測定を行った。結果を表1に示す。
表1からわかる通り、親油性保湿剤およびベントナイトを付着させたものは、通常の83デシテックス、36フィラメントのポリエステルウーリー加工糸からなる肌着用編地からなるものに対し、肌の角質水分量が高く、肌荒れ防止性、風合いに優れ、また、洗濯耐久性を有することが明かであった。
(実施例4)
実施例2において、親油性保湿剤としてスクワランの代わりにコメヌカ油を含有した乳化物を作成した(加工剤B)。
実施例2において、親油性保湿剤としてスクワランの代わりにコメヌカ油を含有した乳化物を作成した(加工剤B)。
加工剤B 20g/l
上記処理液に試供布を浸漬し、マングルで絞り率100%で絞り、130℃で2分間乾熱処理を行った後、160℃で1分間乾熱処理を行った。 得られた試験布の加工上がりと洗濯10回後および常法での試供品について測定を行った。結果を表1に示す。
上記処理液に試供布を浸漬し、マングルで絞り率100%で絞り、130℃で2分間乾熱処理を行った後、160℃で1分間乾熱処理を行った。 得られた試験布の加工上がりと洗濯10回後および常法での試供品について測定を行った。結果を表1に示す。
表1からわかる通り、親油性保湿剤およびベントナイトを付着させたものは、通常の83デシテックス、36フィラメントのポリエステルウーリー加工糸からなる肌着用編地からなるものに対し、肌の角質水分量が高く、肌荒れ防止性、風合いに優れ、また、洗濯耐久性を有することが明かであった。
(実施例5)
実施例2において、親油性保湿剤としてスクワランの代わりに月見草油を含有した乳化物を作成した(加工剤C)。
実施例2において、親油性保湿剤としてスクワランの代わりに月見草油を含有した乳化物を作成した(加工剤C)。
加工剤C 20g/l
上記処理液に試供布を浸漬し、マングルで絞り率100%で絞り、130℃で2分間乾熱処理を行った後、160℃で1分間乾熱処理を行った。 得られた試験布の加工上がりと洗濯10回後および常法での試供品について測定を行った。結果を表1に示す。
上記処理液に試供布を浸漬し、マングルで絞り率100%で絞り、130℃で2分間乾熱処理を行った後、160℃で1分間乾熱処理を行った。 得られた試験布の加工上がりと洗濯10回後および常法での試供品について測定を行った。結果を表1に示す。
表1からわかる通り、親油性保湿剤およびベントナイトを付着させたものは、通常の83デシテックス、36フィラメントのポリエステルウーリー加工糸からなる肌着用編地からなるものに対し、肌の角質水分量が高く、肌荒れ防止性、風合いに優れ、また、洗濯耐久性を有することが明かであった。
(比較例1)
実施例1において、親油性保湿剤としてスクワランのみを用いベントナイトを除く以外は全て同様の処理を施して試料を作成し、同様の着用評価を行った。
実施例1において、親油性保湿剤としてスクワランのみを用いベントナイトを除く以外は全て同様の処理を施して試料を作成し、同様の着用評価を行った。
表1からわかる通り、親油性保湿剤であるスクワランのみを付着させたものは、通常の83デシテックス、36フィラメントのポリエステルウーリー加工糸からなる肌着用編地からなるものに対し、加工上がりは角質水分量も高く、肌荒れ防止性が確認されたものの、洗濯耐久性に欠けるものであった。また風合いについても柔軟性に欠ける結果であった。
(比較例2)
実施例1において、ベントナイトのみを用い、スクワランを除く以外は全て同様の処理を施して試料を作成し、同様の着用評価を行った。
実施例1において、ベントナイトのみを用い、スクワランを除く以外は全て同様の処理を施して試料を作成し、同様の着用評価を行った。
表1からわかる通り、風合いは柔軟なものが得られたが、肌荒れ防止性は確認されず、通常の83デシテックス、36フィラメントのポリエステルウーリー加工糸からなる肌着用編地からなるものと同様の結果であった。
表1から明らかなように、比較例に比して、実施例のものは、肌の角質水分量が高く、肌荒れ防止性、風合いに優れ、また、洗濯耐久性を有することがわかる。
Claims (6)
- 繊維表面に親油性保湿剤および無機系多孔質物質が付着していることを特徴とする繊維構造物。
- 該親油性保湿剤が、スクワラン、コメヌカ油、月見草油から選ばれた少なくとも1種である請求項1に記載の繊維構造物。
- 該無機系多孔質物質が、粘土鉱物であることを特徴とする請求項1または2に記載の繊維構造物。
- 該粘土鉱物がベントナイトであることを特徴とする請求項3に記載の繊維構造物。
- 該親油性保湿剤および無機系多孔質物質が、バインダーによって、繊維表面に付着してなるものである請求項1〜4のいずれかに記載の繊維構造物。
- 該繊維構造物が、単糸繊度が1デシテックス以下のポリエステル系合成繊維を少なくとも1重量%含む請求項1〜5のいずれかに記載の繊維構造物。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104178880A (zh) * | 2014-08-08 | 2014-12-03 | 江苏工程职业技术学院 | 一种植物抗菌、美肤功能保健家纺面料及其制备方法 |
CN110306338A (zh) * | 2019-07-09 | 2019-10-08 | 青岛雪达集团有限公司 | 一种具有保湿功能的纺织面料及其制备方法 |
-
2004
- 2004-06-10 JP JP2004172361A patent/JP2005350805A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104178880A (zh) * | 2014-08-08 | 2014-12-03 | 江苏工程职业技术学院 | 一种植物抗菌、美肤功能保健家纺面料及其制备方法 |
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