JP2006176949A - 物性の優れたウール - Google Patents
物性の優れたウール Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006176949A JP2006176949A JP2006008315A JP2006008315A JP2006176949A JP 2006176949 A JP2006176949 A JP 2006176949A JP 2006008315 A JP2006008315 A JP 2006008315A JP 2006008315 A JP2006008315 A JP 2006008315A JP 2006176949 A JP2006176949 A JP 2006176949A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wool
- scale
- solvent
- cortex
- experimental example
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
Abstract
耐洗濯性ばかりでなく、更にその他各種物性の優れたウールを提供すること
【解決手段】
同一加工機内にウール、水、及び浸透剤を投入後、常温で浸漬して前処理し、次いで、先ず酸性溶剤、次に次亜塩素酸塩溶剤、続いてピロリン酸塩溶剤を、各々常温又は低温域で順次、適宜な間隔を設けて連続投入した後、加熱し、一定時間浸漬する方法で製造されたウール
【選択図】図4
Description
周知の通りウールの多機能性は全繊維中の王様であるが、家庭で手軽に洗えないという欠点がある。本発明の目的は、家庭で容易に洗濯機で洗える防縮ウールを提供することである。
(3)脂付き原毛ウールや洗化炭処理ウール、天然洗剤や合成洗剤で洗毛処理されたウール等にも適用出来る。
本発明は基本的には一浴一段法で、前処理は通常常圧のオーバーマイヤ染色機にウールと水と浸透剤を投入して浸漬処理するが、ウールと水の浴比は1:10〜12、また浸透剤はウール総重量当り0.3〜1%好ましくは0.5重量%程度を使用する。該処理は低温、短時間で好ましくは常温10分程度である。この際の浸透剤としては、通常使用されて来たものが使用され、例えば空気を例示出来、特に脱気性のものが好ましい。
本発明の前処理は、ウールと水に浸透剤通常脱気性浸透剤を投入し、ウール繊維内の空気を完全に抜き取る。これは続く本処理中、各溶剤とウールが均等に反応するためには必要な工程である。
<試験材料>
No.1 ニュージーランド製ウールの原毛 未加工
No.2
本発明法
上記原毛の加工品、加工は35%過酸化水素水をウールの20重量%の量で使用し、90分浸漬し、5分経過後、次亜鉛素酸ナトリウム溶液をウールの5重量%添加する。次いでウールの5重量%のピロリン酸ナトリウムを加えて加工し、これを水洗いし、5分間煮沸したものである。
<測定方法>
測定装置 : エアーカウンタ FIC−2000(フィーサ(株)製)
装置概略 : アクリル板(30×20×22cm、内側はアルミホイルで覆われている)で仕切った箱の側面にイオン測定装置を設置。上半分はオープンになっていて、試料の取り出しが出来る。
方法 : 測定時間(60秒)、湿度33%、温度24℃、手に持った試料を測定器に入れ、振動させながら測定。
<測定結果>
<試料材料>
ウール加工綿
ウール加工糸
但し加工は実験例1と同様に実施したもの
ホルムアルデヒド消臭について、三菱レイヨン試験法に基づき、ホルムアルデヒドの消臭率を求めた。
・ 試料 : 1g
・ 初期濃度 : 35ppm
・ ガス量 : 500ml
・ 放置時間 : 1時間
<調査結果>
<試験材料>
ウール製天竺編 TST6832
実験例1の加工品をニットあみしたもの
<測定方法>
JIS L 1076 A法 ICI型法 5時間
<測定結果>
<試験材料>
No.1 : 未加工品
No.2 : ウール綿加工品
No.3 : 加工後洗濯したもの
但し、上記各No.1〜No.3の材料は以下のものである
No.1 : 実験例1の原毛と同じもの
No.2 : 実験例1と同じ加工品
No.3 : 実験例1と同じ加工品を湯洗い後、65℃×15分で中性洗剤(1%濃度)を使用してドライ洗濯したもの
<測定方法>
ユニチカガーメンテック(株)のバック法で行う。
<測定結果>
<試験材料>
No.1 : 実験例1の原毛、未加工と同じ
No.2 : 実験例1の原毛、未加工品と同じ
<測定結果>
<試験材料>
No.1 : 編み地(半製品)
No.2 : セーター
但しNo.1は中国産カシミヤ綿(輸入品)を実験例1と同じ加工を施したものであり、またNo.2は上記No.1の編み地を用いてセーターとしたものである。
<測定結果>
<試験材料>
(い)実験例1と同じ加工手段により加工後、インスタントコーヒー、をO.W.F.20%で60分間ボイルしたもの(参考資料1)
(ろ)実験例1と同じ加工手段により加工後、インド茜をO.W.F.20%で60分間ボイルしたもの(参考資料2)
(は)実験例1と同じ加工手段により加工後、緑茶エキスパウダーをO.W.F.20%で60分間ボイルしたもの(参考資料3)
(に)実験例1と同じ加工手段により加工後、クルミをO.W.F.20%で60分間ボイルしたもの(参考資料4)
(ほ)実験例1と同じ加工手段により加工後、コガネバナをO.W.F.20%で60分間ボイルしたもの(参考資料5)
(へ)実験例1と同じ加工手段により加工後、60℃で15分洗い加工したもの。但し洗剤は合成洗剤「テキサトンN」(O.W.F.15%)(参考資料6)
<測定方法処理結果>
添付の試験測定証明書の通り(参考資料1〜6)
ロ・・・エピ・クチクル層
ハ・・・エキソ・クチクル層
ニ・・・エンド・クチクル層
ホ・・・サブ・クチクル層
ヘ・・・フィブリル
ト・・・細胞間接着剤
チ・・・皮質部〜コルテックス
参考資料
Claims (6)
- 同一加工機内にウール、水、及び浸透剤を投入後、常温で浸漬して前処理し、次いで、先ず酸性溶剤、次に次亜塩素酸塩溶液、続いてピロリン酸塩溶剤を、各々常温又は低温域で順次、適宜な間隔を設けて連続投入した後、加熱し、一定時間浸漬して製造された物性の優れたウール
- 上記ピロリン酸塩溶剤を投入後、一定時間浸漬し、さらに充分洗浄後、加熱して煮沸する処理を行って製造された請求項1に記載のウール
- 上記物性が耐洗濯性、消臭性、抗ピリング性及びマイナスイオン放射性の少なくとも1つである請求項1又は2に記載のウール
- 上記耐洗濯性が、防縮性、耐光洗濯性及び摩擦性の少なくとも1つである請求項3に記載のウール
- 各スケール先端が上向きに開き、そのスケール根元部の溝にあるC・M・Cの一部が溶解、空洞化すると共に、それが元に戻らないよう固定して成るスケール・オープン構造を特徴とするウール。
- 各スケールの内層及び皮質部境界域のC・M・Cの一部が溶解、空洞化し、該皮質部の周りに形成される孔質層が固着されて成る請求項5に記載のウール
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006008315A JP2006176949A (ja) | 2006-01-17 | 2006-01-17 | 物性の優れたウール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006008315A JP2006176949A (ja) | 2006-01-17 | 2006-01-17 | 物性の優れたウール |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002162725A Division JP3777573B2 (ja) | 2002-06-04 | 2002-06-04 | 物性の優れたウール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006176949A true JP2006176949A (ja) | 2006-07-06 |
Family
ID=36731304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006008315A Withdrawn JP2006176949A (ja) | 2006-01-17 | 2006-01-17 | 物性の優れたウール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006176949A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007254943A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-10-04 | Ist Corp | 多孔性タンパク質繊維およびその製造方法 |
CN102697198A (zh) * | 2012-06-25 | 2012-10-03 | 太仓协大申泰羊毛衫有限公司 | 一种带有亮钻的羊毛衫的制作方法 |
CN102697197A (zh) * | 2012-06-25 | 2012-10-03 | 太仓协大申泰羊毛衫有限公司 | 一种带有烫钻的羊毛衫的制作方法 |
CN115467053A (zh) * | 2022-09-29 | 2022-12-13 | 武汉纺织大学 | 一种超长套子绒的分梳方法 |
-
2006
- 2006-01-17 JP JP2006008315A patent/JP2006176949A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007254943A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-10-04 | Ist Corp | 多孔性タンパク質繊維およびその製造方法 |
JP4590587B2 (ja) * | 2006-02-21 | 2010-12-01 | 株式会社アイ.エス.テイ | 多孔性羊毛繊維およびその製造方法、ならびに綿、混紡繊維、複合化繊維および布帛 |
CN102697198A (zh) * | 2012-06-25 | 2012-10-03 | 太仓协大申泰羊毛衫有限公司 | 一种带有亮钻的羊毛衫的制作方法 |
CN102697197A (zh) * | 2012-06-25 | 2012-10-03 | 太仓协大申泰羊毛衫有限公司 | 一种带有烫钻的羊毛衫的制作方法 |
CN115467053A (zh) * | 2022-09-29 | 2022-12-13 | 武汉纺织大学 | 一种超长套子绒的分梳方法 |
CN115467053B (zh) * | 2022-09-29 | 2023-08-25 | 武汉纺织大学 | 一种超长套子绒的分梳方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4251587A (en) | Sheet material and method of producing the same | |
Sekhri | Textbook of fabric science: fundamentals to finishing | |
JP2006176949A (ja) | 物性の優れたウール | |
JP3777573B2 (ja) | 物性の優れたウール | |
JP2002302838A (ja) | コットン・ウール混紡糸及びこれを用いた布地、衣料、特殊衣料、衣料用副資材並びにインテリア繊維製品 | |
JPWO2012067201A1 (ja) | プロテオグリカン結合繊維製品及びその製造方法 | |
Matthews | Encyclopaedic Dictionary of Textile Terms: Volume 2 | |
Shakyawar et al. | Utilization of Indian wool in decentralized sector: An overview | |
CN110373914A (zh) | 一种植物染色、抑菌面料床笠生产工艺 | |
CN114934396A (zh) | 一种布料印染工艺 | |
JP2008274505A (ja) | 蛋白質繊維品の恒久的セット方法 | |
JP2001348743A (ja) | パンヤ種子毛繊維混在繊維構造物及びそれを用いた被服製品 | |
JP2022060610A (ja) | 竹繊維を使用して織編みした生地及びその製造方法 | |
JP3900894B2 (ja) | 高吸湿保温性繊維構造物 | |
Ashford | Fibres to fabrics | |
JP3679798B1 (ja) | ポリエステル−獣毛繊維混在編織物及びその染色方法 | |
JP2014043665A (ja) | セルロース繊維わた及び処理方法 | |
JP2002061050A (ja) | セルロース系繊維含有ストレッチ性布帛 | |
CN109371523B (zh) | 易打理的毛料用的原料捻线的制造方法 | |
JP2006176944A (ja) | オープン・スケール構造の防縮ウール&カシミヤ | |
Shakyawar et al. | Diversified Wool Products and Applications | |
CN105603599A (zh) | 亚麻桑皮纤维混纺纱线 | |
US5854146A (en) | Sebum absorbing cellulose fabric and manufacturing method thereof | |
KR960004686B1 (ko) | 유연성이 우수한 인조피혁의 제조방법 | |
JPWO2017199422A1 (ja) | 疎水化繊維及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060209 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060420 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080122 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20080229 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080418 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080418 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080630 |