JP2005350717A - 耐変色性銀合金 - Google Patents

Abstract

【課題】 本発明は酸化防止を図ることができるとともに、特殊な金属を用いることなく、調達が容易な金属を用いて耐変色性に優れた耐変色性銀合金を得るにある。
【解決手段】銀を主成分として少量の銅、亜鉛、ニッケルとで耐変色性銀合金を構成している。
【選択図】 図１

Description

本発明は、装飾品、装身具、食器等のすべての銀製品に使用することができる 耐変色性銀合金に関する。

従来の耐変色性銀合金は、３．０〜９．０重量％のインジウムと、０．０２〜０．０９重量％のアルミニウムと、残部が銀とからなるものが考えられている。

しかしながら、このような耐変色性銀合金はアルミニウムを含んでいるので、酸化しやすいという欠点があった。
特許第２５２４２２７号

本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、酸化防止を図ることができるとともに、特殊な金属を用いることなく、調達が容易な金属を用いて耐変色性に優れた耐変色性銀合金を提供することを目的としている．

本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。

上記目的を達成するために、本発明は銀を主成分として少量の銅、亜鉛、ニッケルとで耐変色性銀合金を構成している。

以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。

（１）銀を主成分として少量の銅、亜鉛、ニッケルとで構成されているので、耐変色性に優れ、酸化防止も図ることができる。

（２）前記（１）によって、銀に少量の銅、亜鉛、ニッケルを用いるので、従来のように特殊金属を使用することなく、調達が容易な金属で製造することができるとともに、銅の混合で、硬化性の増大を図ることができ、亜鉛の混合で、光沢度が増大し、ニッケルの混合で、合金を接合しやすくすることができる。
このため、硬化性や光沢度が増し、メッキの必要性もなく、加工が容易で、安価にできる。

（３）請求項２も前記（１）、（２）と同様な効果が得られるとともに、９８重量％の高純度の銀合金にできる。

以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。

図１に示す本発明を実施するための最良の第１の形態において、１は本発明の酸化防止を図ることができる耐変色性銀合金で、この耐変色性銀合金１は１．２５〜１．３５重量％、本発明の実施の形態では１．２５重量％の銅２と、０．３５〜０．４５重量％、本発明の実施の形態では０．３５重量％の亜鉛３と、０．２４〜０．３７重量％、本発明の実施の形態では０．２４重量％のニッケル４と、残部が銀５とで構成されている。

このような成分量の耐変色性銀合金１は、通常の商用金属材の製造方法と同様に大気中で黒鉛ルツボ６を使用して溶製し、金型７に鋳造して所定形状の鋳塊８を得、これを減圧中において約５５℃で焼く３０分間焼鈍して製造される。

このような成分量の耐変色性銀合金１は耐変色に優れ、酸化防止も図ることができるとともに、ロジウムメッキ処理を施した白色系貴金属と同様の色調を得ることができる。
［発明を実施するための異なる形態］

次に、図２に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、この本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第１の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。

図２に示す本発明を実施するための第２の形態において、前記本発明を実施するための最良の第１の形態と主に異なる点は、１．３５重量％の銅２と、０．４５重量％の亜鉛３と、０．３７重量％のニッケル４と、残部が銀５とからなる耐変色性銀合金１Ａにした点で、このような成分量にしても、前記本発明を実施するための最良の第１の形態と同様な作用効果が得られる。

本発明は耐変色性銀合金を製造する産業で利用される。

本発明を実施するための最良の第１の形態の説明図。 本発明を実施するための第２の形態の説明図。

符号の説明

１、１Ａ：耐変色性銀合金、 ２：銅、
３：亜鉛、 ４：ニッケル、
５：銀、 ６：黒鉛ルツボ、
７：金型、 ８：鋳塊。

Claims (2)

1. 銀を主成分として少量の銅、亜鉛、ニッケルとからなることを特徴とする耐変色性銀合金。
2. １．２５〜１．３５重量％の銅と、０．３５〜０．４５重量％の亜鉛と、０．２４〜０．３７重量％のニッケルと、残部が銀とからなることを特徴とする耐変色性銀合金。
   

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