JP2005029879A - インジウムを含有する宝飾品用硬化白金合金及び製品 - Google Patents
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Abstract
【課題】高硬度で耐磨耗性に優れて表面に疵が付きにくく、耐変形性に優れた白金合金製品を宝飾品市場へ提供することを目的とする。
【解決手段】純白金(Pt)及び、これに下記の元素を各々の添加範囲内で1種もしくは2種以上加えた白金合金に対して、インジウム(In)を0.2〜12重量%添加して高強度と高硬度化を図った白金合金とその宝飾品(装身具)。
パラジウム(Pd)=1〜14.5重量%、ロジウム(Rh)=0.5〜14重量%、イリジウム(Ir)=1〜14重量%、ルテニウム(Ru)=0.5〜14重量%、金(Au)=1〜14重量%、銅(Cu)=1〜14重量%。
【解決手段】純白金(Pt)及び、これに下記の元素を各々の添加範囲内で1種もしくは2種以上加えた白金合金に対して、インジウム(In)を0.2〜12重量%添加して高強度と高硬度化を図った白金合金とその宝飾品(装身具)。
パラジウム(Pd)=1〜14.5重量%、ロジウム(Rh)=0.5〜14重量%、イリジウム(Ir)=1〜14重量%、ルテニウム(Ru)=0.5〜14重量%、金(Au)=1〜14重量%、銅(Cu)=1〜14重量%。
Description
本発明は、従来方式の合金元素による白金合金の特性に匹敵する硬さと美麗な輝きを有し、表面の耐磨耗性及び耐変形性に優れる新たな高硬度白金合金材料組成の技術分野に関するものである。
指輪、ペンダント、イヤリング、ブローチ、チェーン等の宝飾品は金、銀、白金を基本とする合金によって作られているが、中でも清楚なホワイトと重量感、高級感のある白金とその合金による宝飾品が本邦では特に好まれている。白金系の宝飾品は白金の純度によって4品位に区分けされ、Pt=99.9%以上の純白金(Pt1000)、そして合金系では白金の純度が95%のPt950、90%のPt900、85%のPt850の合計4種である。純白金、すなわち、Pt1000は柔らかいため(Hv=50)、これの製品には疵がつき易く、また、変形しやすいので実用面でのトラブルが起きたりする。この点に対する最も一般的な従来の対処法はパラジウムの添加による材質の改善であり、白金製品の多くにはパラジウムを添加して合金化したものが使われているが、この合金系では硬度不足になるため、通常はこの合金系の宝飾表面にロジウムメッキを行って硬化膜を形成し、硬度の不足を補っている。
しかしこれよりもさらに硬くして前記の欠点をより改善しようとの観点からパラジウム、金、銅等の元素を1種以上添加した白金合金が提案されている。また、白金族系の元素ではイリジウム、ルテニウムが硬化元素として用いられているが、合金の溶融点が上昇して鋳造性が悪くなる欠点がある(例えば、特許文献1、非特許文献1参照。)。
特開2001−335863号公報
田中清一郎監修「貴金属の科学 応用編」田中貴金属工業株式会社出版、1985年11月30日、P.2〜8。
従来使われてきた白金の高強度、高硬度化目的に使われている合金元素の欠点を克服するために、従来の宝飾用白金合金にはほとんど含まれない新たな元素を合金化させることによって鋳造性の向上、高硬度で耐磨耗性に優れ、表面に疵が付きにくく、また、耐変形抵抗性にも優れた高強度、高硬度の白金合金及びそれによる製品の製造を目指した。
純白金及び従来使われてきた白金合金へ、インジウム(In)を添加することによって融点を下げ、鋳造性を向上させて従来の白金合金の耐磨耗、耐変形特性に匹敵するか、それ以上の白金合金の製造が可能となる。
本発明によるインジウム添加の硬化白金合金の宝飾品は鋳造品質及び合金自体の硬度が向上して表面の損傷に対する抵抗が高くなり、しかも製品の変形抵抗性も大きくなって宝飾品の商品価値が長期間に渡って損なわれることがない。したがって、インジウム入り白金合金の宝飾品はこれまでの白金合金製品以上に優れたジュエリーとして宝飾品市場で高い評価を受けることになろう。
下記に実施例を上げ、発明の詳細を説明する。
白金(Pt) 95g
パラジウム(Pd) 3g
インジウム 2g
高純度のPt(純度=99.9重量%)、Pd(純度=99.9重量%)、In(純度=99.9重量%)の各小塊を上記の配合比で総量100gとなるように計量し、それらを一度にボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入し、溶解室を一端真空に引いてからアルゴンガス置換を行い、その雰囲気中で溶解することによって合金のインゴットを作製した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの上下の反転を3回繰り返して、インゴットの上下面にそれぞれ3回づつアークをあて装入材の均一な合金化を図った。インゴットは炉内冷却後取り出してその表面の5ヶ所についてビッカース硬度を測定した。測定値の平均値はHv=140あり、実用上、十分な硬度の白金合金(Pt950)が得られた。さらに、このインゴットを用い、指輪(マリッジリング)製造用の鋳型をセットした遠心鋳造機により指輪の鋳造を行った。得られた指輪の硬度を指輪周辺の5ヶ所で測定したところそれらの平均値はHv=137でボタンインゴットに近い硬度であった。
パラジウム(Pd) 3g
インジウム 2g
高純度のPt(純度=99.9重量%)、Pd(純度=99.9重量%)、In(純度=99.9重量%)の各小塊を上記の配合比で総量100gとなるように計量し、それらを一度にボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入し、溶解室を一端真空に引いてからアルゴンガス置換を行い、その雰囲気中で溶解することによって合金のインゴットを作製した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの上下の反転を3回繰り返して、インゴットの上下面にそれぞれ3回づつアークをあて装入材の均一な合金化を図った。インゴットは炉内冷却後取り出してその表面の5ヶ所についてビッカース硬度を測定した。測定値の平均値はHv=140あり、実用上、十分な硬度の白金合金(Pt950)が得られた。さらに、このインゴットを用い、指輪(マリッジリング)製造用の鋳型をセットした遠心鋳造機により指輪の鋳造を行った。得られた指輪の硬度を指輪周辺の5ヶ所で測定したところそれらの平均値はHv=137でボタンインゴットに近い硬度であった。
白金(Pt) 90g
パラジウム(Pd) 7g
インジウム(In) 3g
高純度のPt、Pd、Inの各小塊を上記の配合比で総量100gとなるように計量し、それらを一度にボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入し、アルゴンガス雰囲気中で溶解を行って合金を作製した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を3回繰り返してインゴットの上下面をそれぞれ3回づつアークをあて装入材の均一な混合を行い白金合金のインゴットとした。インゴットは炉内冷却後取り出してその表面の5ヶ所についてビッカース硬度を測定した。測定値の平均値はHv=157あり、実用上十分な硬度の白金合金(Pt900)が得られた。さらに、このインゴットを用い遠心鋳造機によって指輪の鋳造を行った。得られた指輪の硬度を指輪周辺の5ヶ所で測定したところそれらの平均値はHv=152でボタンインゴットとほぼ同様の硬度であった。
パラジウム(Pd) 7g
インジウム(In) 3g
高純度のPt、Pd、Inの各小塊を上記の配合比で総量100gとなるように計量し、それらを一度にボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入し、アルゴンガス雰囲気中で溶解を行って合金を作製した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を3回繰り返してインゴットの上下面をそれぞれ3回づつアークをあて装入材の均一な混合を行い白金合金のインゴットとした。インゴットは炉内冷却後取り出してその表面の5ヶ所についてビッカース硬度を測定した。測定値の平均値はHv=157あり、実用上十分な硬度の白金合金(Pt900)が得られた。さらに、このインゴットを用い遠心鋳造機によって指輪の鋳造を行った。得られた指輪の硬度を指輪周辺の5ヶ所で測定したところそれらの平均値はHv=152でボタンインゴットとほぼ同様の硬度であった。
白金(Pt) 95g
パラジウム(Pd) 2g
銅(Cu) 2g
インジウム(In) 1g
上記の配合比に基づき、高純度のPt、Pd、Cu(純度=99.9%)、Inの小塊を総量で100g計量し、それらを一度にボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入後、アルゴンガス雰囲気中で溶解を行って合金インゴットとした。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの上下面にそれぞれ3回づつアークをあて計6回の溶解によって装入素材の均一な合金化を図ってインゴットとした。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。その結果、Hv=133であり、宝飾品として実用上十分な硬度を持つ白金合金(Pt950)が得られた。
パラジウム(Pd) 2g
銅(Cu) 2g
インジウム(In) 1g
上記の配合比に基づき、高純度のPt、Pd、Cu(純度=99.9%)、Inの小塊を総量で100g計量し、それらを一度にボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入後、アルゴンガス雰囲気中で溶解を行って合金インゴットとした。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの上下面にそれぞれ3回づつアークをあて計6回の溶解によって装入素材の均一な合金化を図ってインゴットとした。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。その結果、Hv=133であり、宝飾品として実用上十分な硬度を持つ白金合金(Pt950)が得られた。
白金(Pt) 95g
イリジウム(Ir) 3g
インジウム(In) 2g
上記の配合比で高純度のPt、Ir(純度=99.9重量%)、Inの小塊を総量で100g計量し、それらを一度にボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入後、アルゴンガス雰囲気中で溶解し合金化した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの上下面にそれぞれ3回づつアークをあて装入素材の均一な混合を行い白金合金のインゴットとした。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。その結果、Hv=145であり、宝飾品として十分な硬度を持つ白金合金(Pt950)が得られた。
イリジウム(Ir) 3g
インジウム(In) 2g
上記の配合比で高純度のPt、Ir(純度=99.9重量%)、Inの小塊を総量で100g計量し、それらを一度にボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入後、アルゴンガス雰囲気中で溶解し合金化した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの上下面にそれぞれ3回づつアークをあて装入素材の均一な混合を行い白金合金のインゴットとした。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。その結果、Hv=145であり、宝飾品として十分な硬度を持つ白金合金(Pt950)が得られた。
白金(Pt) 85g
パラジウム(Pd) 7g
金(Au) 3g
銅(Cu) 3g
インジュウム(In) 2g
高純度のPt、Au(純度=99.99重量%)、Cu、Pd、Inの小塊を上記の配合比で総量100gを計量し、それらをボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入後、アルゴンガス雰囲気中で溶解し合金化した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの上下面にそれぞれ3回づつアークをあて計6回のアーク溶解を行って装入素材の均一な合金化を図った。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。その結果、Hv=172であり、宝飾品として実用上十分な硬度を持つ白金合金(Pt850)が得られた。
パラジウム(Pd) 7g
金(Au) 3g
銅(Cu) 3g
インジュウム(In) 2g
高純度のPt、Au(純度=99.99重量%)、Cu、Pd、Inの小塊を上記の配合比で総量100gを計量し、それらをボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入後、アルゴンガス雰囲気中で溶解し合金化した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの上下面にそれぞれ3回づつアークをあて計6回のアーク溶解を行って装入素材の均一な合金化を図った。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。その結果、Hv=172であり、宝飾品として実用上十分な硬度を持つ白金合金(Pt850)が得られた。
白金(Pt) 95g
パラジウム(Pd) 2g
ルテニウム(Ru) 2g
インジウム(In) 1g
上記の配合比で高純度のPt、Ru(純度=99.9重量)、Pd、Inの小塊を重量で100g計量し、これらを一度にボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入後、アルゴンガス雰囲気中で溶解し合金化した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの上下面にそれぞれ3回づつアークをあて計6回のアーク溶解によって装入素材の均一な混合を行った。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。その結果、Hv=172であり、宝飾品として実用上十分な硬度を持つ白金合金(Pt950)が得られた。
パラジウム(Pd) 2g
ルテニウム(Ru) 2g
インジウム(In) 1g
上記の配合比で高純度のPt、Ru(純度=99.9重量)、Pd、Inの小塊を重量で100g計量し、これらを一度にボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入後、アルゴンガス雰囲気中で溶解し合金化した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの上下面にそれぞれ3回づつアークをあて計6回のアーク溶解によって装入素材の均一な混合を行った。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。その結果、Hv=172であり、宝飾品として実用上十分な硬度を持つ白金合金(Pt950)が得られた。
白金(Pt) 90g
パラジウム(Pd) 7g
ロジウム(Rh) 2g
インジウム(In) 1g
高純度のPt、Pd、Rh(純度=99.9%)、Inの小塊を上記の配合比で総量100g計量し、それらをボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入後、アルゴンガス雰囲気中で溶解し合金化した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの両面にそれぞれ3回づつアークをあてて装入素材の均一な混合を行って白金合金のインゴットとした。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。その結果、Hv=175であり、宝飾品として実用上十分な硬度を持つ白金合金(Pt900)が得られた。
パラジウム(Pd) 7g
ロジウム(Rh) 2g
インジウム(In) 1g
高純度のPt、Pd、Rh(純度=99.9%)、Inの小塊を上記の配合比で総量100g計量し、それらをボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入後、アルゴンガス雰囲気中で溶解し合金化した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの両面にそれぞれ3回づつアークをあてて装入素材の均一な混合を行って白金合金のインゴットとした。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。その結果、Hv=175であり、宝飾品として実用上十分な硬度を持つ白金合金(Pt900)が得られた。
白金(Pt) 85g
パラジウム(Pd) 10g
金(Au) 3g
インジウム(In) 2g
高純度のPt、Pd、Au、Inの小塊を上記の配合比で総量で100g計量し、それらを一度にボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入後、アルゴンガス雰囲気中で溶解し合金化した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの上下面にそれぞれ3回づつアークをあてて装入素材の均一な混合を行って白金合金のインゴットとした。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。その結果、Hv=168であり、宝飾品として実用上十分な硬度を持つ白金合金(Pt850)が得られた。
パラジウム(Pd) 10g
金(Au) 3g
インジウム(In) 2g
高純度のPt、Pd、Au、Inの小塊を上記の配合比で総量で100g計量し、それらを一度にボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入後、アルゴンガス雰囲気中で溶解し合金化した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの上下面にそれぞれ3回づつアークをあてて装入素材の均一な混合を行って白金合金のインゴットとした。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。その結果、Hv=168であり、宝飾品として実用上十分な硬度を持つ白金合金(Pt850)が得られた。
白金(Pt) 95g
パラジウム(Pd) 3g
金(Au) 1.7g
インジウム(In) 0.3g
上記の配合比を基に高純度のPt、Pd、Au、Inの小塊を総量で100g計量し、それらをボタンアーク溶解炉中の水冷坩堝へ装入後、アルゴンガス雰囲気中で溶解し合金化した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの上下面にそれぞれ3回づつアークをあてて装入素材の均一な混合を行って白金合金のインゴットとした。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。その結果、Hv=106であり、宝飾品として実用上十分な硬度を持つ白金合金(Pt950)が得られた。
パラジウム(Pd) 3g
金(Au) 1.7g
インジウム(In) 0.3g
上記の配合比を基に高純度のPt、Pd、Au、Inの小塊を総量で100g計量し、それらをボタンアーク溶解炉中の水冷坩堝へ装入後、アルゴンガス雰囲気中で溶解し合金化した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの上下面にそれぞれ3回づつアークをあてて装入素材の均一な混合を行って白金合金のインゴットとした。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。その結果、Hv=106であり、宝飾品として実用上十分な硬度を持つ白金合金(Pt950)が得られた。
白金(Pt) 90g
パラジウム(Pd) 7g
金(Au) 2.5g
インジウム(In) 0.5g
上記の配合比で高純度のPt、Pd、Au、Inの小塊を総量で100g計量し、それらをボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入後、アルゴンガス雰囲気中で溶解し合金化した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの上下面にそれぞれ3回づつアークをあてて装入素材の均一な混合を行って白金合金のインゴットとした。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。その結果、Hv=115であり、宝飾品として実用上十分な硬度を持つ白金合金(Pt900)が得られた。
パラジウム(Pd) 7g
金(Au) 2.5g
インジウム(In) 0.5g
上記の配合比で高純度のPt、Pd、Au、Inの小塊を総量で100g計量し、それらをボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入後、アルゴンガス雰囲気中で溶解し合金化した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの上下面にそれぞれ3回づつアークをあてて装入素材の均一な混合を行って白金合金のインゴットとした。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。その結果、Hv=115であり、宝飾品として実用上十分な硬度を持つ白金合金(Pt900)が得られた。
白金(Pt) 85g
パラジウム(Pd) 5g
インジウム(In) 10g
上記の配合比で高純度のPt、Pd、Au、Inの小塊を総量で100g計量し、それらを一度にボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入後、アルゴンガス雰囲気中で溶解し合金化した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの上下面にそれぞれ3回づつアークをあてて装入素材の均一な混合を行い白金合金のインゴットとした。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。その結果、Hv=184であり、宝飾品として実用上十分な硬度を持つ白金合金(Pt850)が得られた。
パラジウム(Pd) 5g
インジウム(In) 10g
上記の配合比で高純度のPt、Pd、Au、Inの小塊を総量で100g計量し、それらを一度にボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入後、アルゴンガス雰囲気中で溶解し合金化した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの上下面にそれぞれ3回づつアークをあてて装入素材の均一な混合を行い白金合金のインゴットとした。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。その結果、Hv=184であり、宝飾品として実用上十分な硬度を持つ白金合金(Pt850)が得られた。
白金(Pt) 95g
インジウム(In) 5g
上記の配合比で高純度のPt、Inの小塊を総量で100g計量し、それらを一度にボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入後、アルゴンガス雰囲気中で溶解し合金化した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの上下面をそれぞれ3回づつアークをあてて装入素材の均一な混合を行って白金合金のインゴットとした。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。その結果、Hv=189であり、宝飾品として十分な硬度を持つ白金合金(Pt950)が得られた。
インジウム(In) 5g
上記の配合比で高純度のPt、Inの小塊を総量で100g計量し、それらを一度にボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入後、アルゴンガス雰囲気中で溶解し合金化した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの上下面をそれぞれ3回づつアークをあてて装入素材の均一な混合を行って白金合金のインゴットとした。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。その結果、Hv=189であり、宝飾品として十分な硬度を持つ白金合金(Pt950)が得られた。
白金(Pt) 90g
インジウム(In) 10g
上記の配合比で高純度のPt、Inの小塊を総量で100g計量し、それらを一度にボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入後、アルゴンガス雰囲気中で溶解し合金化した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの上下面をそれぞれ3回づつアークをあてて装入素材の均一な混合を行って白金合金のインゴットとした。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。その結果、Hv=196であり、宝飾品として、十分な硬度を持つ白金合金(Pt900)が得られたが、少々、脆化してくるようである。
インジウム(In) 10g
上記の配合比で高純度のPt、Inの小塊を総量で100g計量し、それらを一度にボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入後、アルゴンガス雰囲気中で溶解し合金化した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの上下面をそれぞれ3回づつアークをあてて装入素材の均一な混合を行って白金合金のインゴットとした。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。その結果、Hv=196であり、宝飾品として、十分な硬度を持つ白金合金(Pt900)が得られたが、少々、脆化してくるようである。
白金(Pt) 90g
ロジウム(Rh) 7g
インジウム(In) 3g
上記の配合比で高純度のPt、Rh、Inの小塊を総量で100g計量し、それらをボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入し、アルゴンガス雰囲気中で溶解し合金化した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの上下面にそれぞれ3回づつアークをあてて装入素材の均一な混合を図って白金合金のインゴットとした。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。その結果、Hv=198であり、宝飾品として十分な硬度を持つ白金合金(Pt900)が得られた。
ロジウム(Rh) 7g
インジウム(In) 3g
上記の配合比で高純度のPt、Rh、Inの小塊を総量で100g計量し、それらをボタンアーク溶解炉中の水冷銅坩堝へ装入し、アルゴンガス雰囲気中で溶解し合金化した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの上下面にそれぞれ3回づつアークをあてて装入素材の均一な混合を図って白金合金のインゴットとした。インゴットは炉内冷却後取り出してビッカース硬度を測定した。その結果、Hv=198であり、宝飾品として十分な硬度を持つ白金合金(Pt900)が得られた。
白金(Pt) 90g
イリジウム(Ir) 7g
インジウム(In) 3g
上記の配合比で高純度のPt、Ir、Inの小塊を総量で100g計量し、それらを一度にボタンアーク溶解炉中の水冷坩堝へ装入し、アルゴンガス雰囲気中で溶解し合金化した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの上下面にそれぞれ3回づつアークをあてて装入素材の均一な混合を図って白金合金のインゴットとした。その結果、Hv=185であり、宝飾品として十分な硬度を持つ白金合金(Pt900)が得られた。
イリジウム(Ir) 7g
インジウム(In) 3g
上記の配合比で高純度のPt、Ir、Inの小塊を総量で100g計量し、それらを一度にボタンアーク溶解炉中の水冷坩堝へ装入し、アルゴンガス雰囲気中で溶解し合金化した。溶解作業時にはレバー操作によって坩堝中のボタンインゴットの反転を繰り返してインゴットの上下面にそれぞれ3回づつアークをあてて装入素材の均一な混合を図って白金合金のインゴットとした。その結果、Hv=185であり、宝飾品として十分な硬度を持つ白金合金(Pt900)が得られた。
Claims (1)
- 純白金及び白金へ下記に示す元素を各々の添加範囲内で1種もしくは2種以上加えた白金合金に対して、インジウム(In)を0.2〜14重量%添加して高強度及び高硬度化を図った宝飾品用硬化白金合金及び製品。
パラジウム(Pd)=1〜14.5重量%、ロジウム(Rh)=0.5〜14重量%、イリジウム(Ir)=1〜14重量%、ルテニウム(Ru)=0.5〜14重量%、金(Au)=1〜14重量%、銅(Cu)=1〜14重量%。
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JP2003273809A JP2005029879A (ja) | 2003-07-14 | 2003-07-14 | インジウムを含有する宝飾品用硬化白金合金及び製品 |
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