JP2005350266A - 給紙装置及び給紙方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】給紙装置Mは、小切手Sを収容保持する用紙挿入部11と、外周面が円弧部23及び弦部24を有して回転駆動される給紙ローラ20と、小切手Sを給紙ローラ20の外周面に向けて弾性付勢する押圧部材30と、弦部24が押圧部材30と対向する際に、押圧部材30を給紙ローラ20から離間する位置に変位させる押圧部材制御機構37と、小切手Sの先端に対する接触角度を変えることができるように回動自在とされると共に用紙後端側に向けて弾性付勢された摩擦分離パッド40と、摩擦分離パッド40の回動先端部に設けられ、回動先端部の回動軌跡に沿って用紙搬送方向下流側に向かって延びる延長部44と、を備える。
【選択図】 図3
Description
この種のローラ式の給紙装置では、給紙方向の先端部に円筒形の給紙ローラを配置し、用紙の先端近傍を給紙ローラで引き込んで送り出すようにすることが多い。
一つは、レーザープリンタやコピー機などによく見られる方式で、用紙を給紙カセット内に水平置きし、用紙の上下左右の位置決めを確実に行う方式である(例えば、特許文献1参照)。
もう一つは、インクジェットプリンタなどによく見られる方式で、用紙の向きを下向きにセット(縦置き)し、重力を利用して下側のパッド部まで用紙の先端を落とし込む方式である(例えば、特許文献2参照)。
また、用紙の向きを下向きにセットし、重力を利用して下側のパッドまで用紙の先端を落とし込む方式の場合は、給紙装置を小型化できるものの、用紙のセット方向が上下でないと給紙できないため、設置姿勢に制約がある。
外周面が円弧部及び弦部を有するD字形状に形成されて一方向に回転する給紙ローラと、
前記給紙ローラの回転に伴って、第1の位置と第2の位置との間を揺動する第1揺動部材と、
前記給紙ローラの回転に伴って、第3の位置と第4の位置との間を揺動する第2揺動部材と、を備え、
用紙挿入待ち位置では、
前記第1揺動部材の押圧面が、前記第1の位置において前記給紙ローラの弦部との間に間隙を有すると共に、前記第2揺動部材の当接面が、前記第3の位置において前記給紙ローラの弦部と略直交し、
前記給紙ローラの弦部と、前記第1の位置にある前記第1揺動部材と、前記第3の位置にある前記第2揺動部材と、の間に用紙を挿入した用紙挿入後には、
前記給紙ローラの回転に伴って、前記第1揺動部材の押圧面が、前記第2の位置まで移動し、前記用紙を介して前記給紙ローラの円弧部を押圧付勢すると共に、前記第2揺動部材の当接面が、前記第4の位置まで移動し、前記用紙を介して前記給紙ローラの円弧部を押圧付勢し、
更なる前記給紙ローラの回転によって、前記第2揺動部材の当接面が、前記給紙ローラの円弧部から外れる時には、給紙中の前記用紙に係合することによって前記第2揺動部材が徐々に回動しながら前記第3の位置に復帰するように、前記第2揺動部材の回動先端部には、該回動先端部の回動軌跡に沿って用紙搬送方向下流側に向かって延びる延長部が設けられていることを特徴とする給紙装置により達成される。
また、用紙挿入待ち位置では、第2揺動部材の当接面が、給紙ローラの弦部と略直交する第3の位置に位置しているので、挿入した用紙の先端を位置決めすることができ、用紙が下流の用紙搬送経路に不用意に入ってしまうことがない。
そこで、前記弦部が第1揺動部材と対向している用紙挿入待ち位置の給紙ローラが所定量回動させられ、第1揺動部材の押圧面が第2の位置まで移動すると、該第1揺動部材は用紙を前記給紙ローラの円弧部に向けて押圧付勢する。
即ち、前記給紙ローラが用紙に接触し始める位置(給紙ローラが用紙を引き込む位置)を、円筒形の給紙ローラが接触する位置よりも用紙後端側の位置に設定することができる。
これにより、用紙が不揃いで先端が後端側に位置している用紙についても、前記給紙ローラで確実に引き込んで送り出すことができる。言い換えれば、多少先端が揃っていない場合であっても、用紙を安定給紙することが可能になる。
そこで、送り出された用紙の後端が第2揺動部材を通過した直後に、該第2揺動部材が弾性付勢力により一気に第3の位置に復帰し、待機している用紙を弾くように後方に戻してしまうことがない。
複数枚の用紙を収容保持する用紙挿入部と、
外周面が円弧部及び弦部を有するD字形状に形成されて回転駆動される給紙ローラと、
前記用紙挿入部を挟んで前記給紙ローラの外周面と対向する位置に配置され、前記用紙を前記給紙ローラの外周面に向けて弾性付勢する第1揺動部材と、
前記給紙ローラの弦部が前記用紙挿入部を挟んで前記第1揺動部材と対向する際に、前記第1揺動部材を前記給紙ローラから離間する位置に変位させる第1揺動部材制御機構と、
前記第1揺動部材よりも前記用紙挿入部における下流側に配置され、前記用紙の先端に対する接触角度を変えることができるように回動自在とされると共に用紙後端側に向けて弾性付勢された第2揺動部材と、
前記第2揺動部材の回動先端部に設けられ、回動先端部の回動軌跡に沿って用紙搬送方向下流側に向かって延びる延長部と、
を備えたことを特徴とする給紙装置により達成される。
複数枚の用紙を収容保持する用紙挿入部と、
外周面が円弧部及び弦部を有するD字形状に形成されて回転駆動される給紙ローラと、
前記用紙挿入部を挟んで前記給紙ローラの外周面と対向する位置に配置され、前記用紙を前記給紙ローラの外周面に向けて弾性付勢する第1揺動部材と、
前記給紙ローラの弦部が前記用紙挿入部を挟んで前記第1揺動部材と対向する際に、前記第1揺動部材を前記給紙ローラから離間する位置に変位させる第1揺動部材制御機構と、
前記第1揺動部材よりも前記用紙挿入部における下流側に配置され、前記用紙の先端に対する接触角度を変えることができるように回動自在とされると共に用紙後端側に向けて弾性付勢された第2揺動部材と、
収容保持された用紙の後端部に対応する前記用紙挿入部に設けられ、該用紙の後方への移動を阻止する摩擦抵抗手段と、を備えたことを特徴とする給紙装置により達成される。
すると、用紙は前記給紙ローラの外周面における円弧部の始端(回動される給紙ローラの外周面が、弦部から円弧部に切り替わる部分)に、先ず接触する。
これにより、用紙が不揃いで先端が後端側に位置している用紙についても、前記給紙ローラで確実に引き込んで送り出すことができる。言い換えれば、多少先端が揃っていない場合であっても、用紙を安定給紙することが可能になる。
また、前記給紙ローラを回転駆動して複数の用紙を順次送り出す際には、第2揺動部材がが、用紙のこしの強さと弾性付勢力とのバランスで接触角度を自動的に調整しながら、用紙の分離・供給をスムーズに行うことができる。
そこで、送り出された用紙の後端が第2揺動部材を通過した直後に、該第2揺動部材が弾性付勢力により一気に初期位置に復帰して用紙挿入部に待機している用紙を弾くように後方に戻してしまうことがない。
この場合、 用紙の後端が前記延長部に滑らかに係合するので、第2揺動部材は用紙 の移動に応じてスムーズに回動しながら初期位置に復帰することができる。
この場合、第2揺動部材により分離された用紙は、給紙ローラの円弧部と第2揺動部材との間に挟まれて確実に一枚ずつ送り出される。
この場合、摩擦抵抗手段を容易に構成することができる。
揺動自在な第1揺動部材の押圧面が、外周面に円弧部及び弦部を有するD字形状に形成されて一方向に回転する給紙ローラの弦部との間に間隙を有する第1の位置に位置すると共に、第2揺動部材の当接面が、前記給紙ローラの弦部と略直交する第3の位置に位置する用紙挿入待ち工程と、
前記給紙ローラの弦部と、前記第1の位置にある前記第1揺動部材と、前記第3の位置にある前記第2揺動部材と、の間に用紙を挿入した後、前記給紙ローラの回転に伴って、前記第1揺動部材の押圧面が、前記用紙を介して前記給紙ローラの円弧部を押圧付勢する第2の位置まで移動すると共に、前記第2揺動部材の当接面が、前記用紙を介して前記給紙ローラの円弧部を押圧付勢する第4の位置まで移動する用紙搬送工程と、
更なる前記給紙ローラの回転によって、前記第2揺動部材の当接面が、前記給紙ローラの円弧部から外れると共に、前記第2揺動部材の回動先端部の回動軌跡に沿って用紙搬送方向下流側に向かって延設された延長部が、給紙中の前記用紙に係合することによって前記第2揺動部材が徐々に回動しながら前記第3の位置に復帰する用紙排出工程と、
を備えたことを特徴とする給紙方法により達成される。
そこで、送り出された用紙の後端が第2揺動部材を通過した直後に、該第2揺動部材が弾性付勢力により一気に第3の位置に復帰し、待機している用紙を弾くように後方に戻してしまうことがない。
図1は本発明の一実施形態に係る給紙装置の概略構成を示す平面図、図2はその主要部の構成を示す分解斜視図、図3乃至図11は図1に示した主要部品の位置関係と作用を説明する説明図、図12及び図13は図1に示した第2揺動部材の延長部の作用を説明するための平面図である。
この補助用紙ホルダ110の底壁112Cにおける小切手Sの後端部に対応する部分には、小切手Sの後方(図1中左方)への移動を阻止する摩擦抵抗手段115が設けられている。この摩擦抵抗手段115は、例えば、コルクシート等のシート状の高摩擦材を張り付けることで構成されている。
給紙ローラ20は、用紙ホルダ10の一方の側壁12Aの側に配置され、押圧部材30は、用紙挿入部11を挟んで他方の側壁12Bの側に配置されている。摩擦分離パッド40は、前記押圧部材30よりも小切手Sの給紙方向(矢印Y1方向)における下流側に配置されている。
更に、給紙ローラ20の外周面が、ゴム等の高摩擦部材でライニングされている。そして、給紙ローラ20は、用紙ホルダ10の一方の側壁12Aに形成した開口13(図2参照)を介して、回転する円弧部23が、用紙挿入部11の内側の空間に突出できるように設けられている。
更に、本実施形態の給紙装置Mは、押圧部材30を給紙ローラ20の回転位置に応じて変位させるための押圧部材制御機構(第1揺動部材制御機構)37を備えている。
この押圧部材制御機構37は、給紙ローラ20に対する押圧部材30の位置を引っ張りコイルばね31の付勢力に抗して規制するものであり、給紙ローラ20の弦部24が用紙挿入部11を挟んで押圧部材30と略平行に対向する待機状態(用紙挿入待ち位置)では、該押圧部材30の押圧面34が前記給紙ローラ20の弦部24との間に間隙を有する第1の位置(図3及び図4、参照)に変位させる。
第2揺動部材である摩擦分離パッド40は、前記押圧部材30の自由端近傍に配置された支軸42を中心として、後述する第3の位置と第4の位置との間で自由端側が揺動できるように回動自在に支持されており、他端が側壁12Bの掛止部16に掛止された引っ張りコイルばね43の一端がバネ掛止部45に掛止されることによって回動先端が小切手Sの後端方向に弾性付勢されている。
該延長部44は、給紙中の小切手Sと摺接する外周面がなだらかな円弧面とされて、パッド面41に連なっている。
用紙挿入部11の下流には、図1に示すように、小切手Sを搬送する給紙ローラ102が配設されており、給紙装置Mから送り出された小切手Sを下流の用紙搬送経路に沿って搬送する。
本実施形態の給紙装置Mにより複数枚の小切手Sの給紙を行う場合は、図3及び図4に示すように、複数枚の小切手Sを束ねたまま、立姿勢で先端を水平方向(図の右方向)に向けて用紙ホルダ10にセットする。
そこで、前記給紙ローラ20の弦部24が押圧部材30と対向している用紙挿入待ち状態において、用紙挿入部11に小切手Sをセットする際には、前記摩擦分離パッド40が小切手Sの先端を位置決めすることができる。即ち、用紙挿入部11にセットされる小切手Sが、下流の用紙搬送経路に不用意に入ってしまうことがなく、2枚送り等の発生も防止できる。
なお、この前の段階において、図示略のカム機構の作用により、摩擦分離パッド40が引っ張りコイルばね43の付勢力に抗して徐々に押し戻され、小切手Sの先端に対して所定の接触角度に傾いている。
この時、分離された一番上層の小切手Sと共に下層の小切手Sが重送されるのを防止する為、給紙ローラ20の円弧部23に対して作用する押圧部材30の押し付け力は、摩擦分離パッド40の押し付け力よりも十分に小さくなるように設定されている。
そこで、小切手Sは、摩擦分離パッド40と円弧部23とで弾性挟持された状態で、一枚ずつ確実に送り出される。また、小切手Sは、先端部が下流の給紙ローラ102に達すると、この給紙ローラ102の駆動力により下流の用紙搬送経路に沿って送られる。
この状態から給紙ローラ102により小切手Sが搬送されて前記摩擦分離パッド40を通過する際には、送り出された小切手Sの後端が摩擦分離パッド40の回動先端部に設けた延長部44に係合するので、図12及び図13に示すように、摩擦分離パッド40は小切手Sの移動に応じて徐々に回動しながら初期位置(第3の位置)に復帰する。この延長部44は、給紙中の小切手Sと摺接する外周面が円弧面とされており、小切手Sの後端が前記延長部44に滑らかに係合するので、摩擦分離パッド40は小切手Sの移動に応じてスムーズに回動しながら初期位置に復帰することができる(用紙排出工程)。
この際、延長部44を備えた摩擦分離パッド40は、上述した如く小切手Sの移動に応じて徐々に回動しながら初期位置に復帰するので、送り出された小切手Sの後端が摩擦分離パッド40を通過した直後に、該摩擦分離パッド40が引っ張りコイルばね43の付勢力により一気に初期位置に復帰して用紙挿入部11に待機している小切手Sを弾くように後方に戻してしまうことがない。
更に、本実施形態の給紙装置Mでは、補助用紙ホルダ110の底壁112Cにおける小切手Sの後端部に対応する部分に、小切手Sの後方への移動を阻止する摩擦抵抗手段115を設けている(図1参照)。
また、小切手Sの後方への移動を阻止する摩擦抵抗手段115は、図1に示したように、コルクシート等のシート状の高摩擦材を張り付けて構成すると作製が簡単で好ましいが、図14に示すように、補助用紙ホルダ110の底壁112Cにおける小切手Sの後端部に対応する部分に、鋸刃状の係止突起116を設けて、小切手Sの後端が引っ掛かるように構成してもよい。
従って、複数のローラを使用する場合と比べて、機構を簡略化・小型化することができる。また、重力を利用して小切手Sの先端を揃えるものではないから、小切手Sの先端を水平に向けて小切手Sを立置きする場合にも対応することが容易であり、設置姿勢を特に選ばずに、プリンタやデータ読み込み装置等の各種機器に搭載することができる。
このデータ読み込み装置Pでは、U字形にレイアウトした第1の搬送経路101の入口部分に前記実施形態の給紙装置Mが配置され、第1の搬送経路101の途中の適宜箇所に給紙ローラ102,103,104が配置され、出口部分に排出ローラ105が配置されている。また、U字形の第1の搬送路101の中間直線部101Aに読み取り処理部(スキャナ)110,120が配置されている。また中間直線部101Aの延長線上には、中間直線部101Aを共用することで直線的な第2の搬送経路112を構成する直線搬送路112Aが接続されている。
例えば、上記実施形態における第1揺動部材としての押圧部材30は、給紙ローラ20の回転中心軸Oと平行な支軸33を中心に自由端側が揺動できるように構成したが、給紙ローラ20の回転中心軸Oに対して押圧面が平行に進退動するように構成することもできる。
Claims (9)
- 外周面が円弧部及び弦部を有するD字形状に形成されて一方向に回転する給紙ローラと、
前記給紙ローラの回転に伴って、第1の位置と第2の位置との間を揺動する第1揺動部材と、
前記給紙ローラの回転に伴って、第3の位置と第4の位置との間を揺動する第2揺動部材と、を備え、
用紙挿入待ち位置では、
前記第1揺動部材の押圧面が、前記第1の位置において前記給紙ローラの弦部との間に間隙を有すると共に、前記第2揺動部材の当接面が、前記第3の位置において前記給紙ローラの弦部と略直交し、
前記給紙ローラの弦部と、前記第1の位置にある前記第1揺動部材と、前記第3の位置にある前記第2揺動部材と、の間に用紙を挿入した用紙挿入後には、
前記給紙ローラの回転に伴って、前記第1揺動部材の押圧面が、前記第2の位置まで移動し、前記用紙を介して前記給紙ローラの円弧部を押圧付勢すると共に、前記第2揺動部材の当接面が、前記第4の位置まで移動し、前記用紙を介して前記給紙ローラの円弧部を押圧付勢し、
更なる前記給紙ローラの回転によって、前記第2揺動部材の当接面が、前記給紙ローラの円弧部から外れる時には、給紙中の前記用紙に係合することによって前記第2揺動部材が徐々に回動しながら前記第3の位置に復帰するように、前記第2揺動部材の回動先端部には、該回動先端部の回動軌跡に沿って用紙搬送方向下流側に向かって延びる延長部が設けられていることを特徴とする給紙装置。 - 前記第2の揺動部材が、前記当接面を有するL字形の縦部分と、前記延長部とされたL字形の横部分と、を備えたL字形状部材により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
- 複数枚の用紙を収容保持する用紙挿入部と、
外周面が円弧部及び弦部を有するD字形状に形成されて回転駆動される給紙ローラと、
前記用紙挿入部を挟んで前記給紙ローラの外周面と対向する位置に配置され、前記用紙を前記給紙ローラの外周面に向けて弾性付勢する第1揺動部材と、
前記給紙ローラの弦部が前記用紙挿入部を挟んで前記第1揺動部材と対向する際に、前記第1揺動部材を前記給紙ローラから離間する位置に変位させる第1揺動部材制御機構と、
前記第1揺動部材よりも前記用紙挿入部における下流側に配置され、前記用紙の先端に対する接触角度を変えることができるように回動自在とされると共に用紙後端側に向けて弾性付勢された第2揺動部材と、
前記第2揺動部材の回動先端部に設けられ、回動先端部の回動軌跡に沿って用紙搬送方向下流側に向かって延びる延長部と、
を備えたことを特徴とする給紙装置。 - 前記延長部は、給紙中の用紙と摺接する外周面が円弧面とされることを特徴とする請求項1又は3に記載の給紙装置。
- 前記第2揺動部材が、前記給紙ローラの円弧部に弾性接触することを特徴とする請求項3又は4に記載の給紙装置。
- 複数枚の用紙を収容保持する用紙挿入部と、
外周面が円弧部及び弦部を有するD字形状に形成されて回転駆動される給紙ローラと、
前記用紙挿入部を挟んで前記給紙ローラの外周面と対向する位置に配置され、前記用紙を前記給紙ローラの外周面に向けて弾性付勢する第1揺動部材と、
前記給紙ローラの弦部が前記用紙挿入部を挟んで前記第1揺動部材と対向する際に、前記第1揺動部材を前記給紙ローラから離間する位置に変位させる第1揺動部材制御機構と、
前記第1揺動部材よりも前記用紙挿入部における下流側に配置され、前記用紙の先端に対する接触角度を変えることができるように回動自在とされると共に用紙後端側に向けて弾性付勢された第2揺動部材と、
収容保持された用紙の後端部に対応する前記用紙挿入部に設けられ、該用紙の後方への移動を阻止する摩擦抵抗手段と、を備えたことを特徴とする給紙装置。 - 前記摩擦抵抗手段が、前記用紙挿入部の底壁に設けられたシート状の高摩擦材から成ることを特徴とする請求項6に記載の給紙装置。
- 前記摩擦抵抗手段が、前記用紙挿入部の底壁に設けられた鋸刃状の係止突起から成ることを特徴とする請求項6に記載の給紙装置。
- 揺動自在な第1揺動部材の押圧面が、外周面に円弧部及び弦部を有するD字形状に形成されて一方向に回転する給紙ローラの弦部との間に間隙を有する第1の位置に位置すると共に、第2揺動部材の当接面が、前記給紙ローラの弦部と略直交する第3の位置に位置する用紙挿入待ち工程と、
前記給紙ローラの弦部と、前記第1の位置にある前記第1揺動部材と、前記第3の位置にある前記第2揺動部材と、の間に用紙を挿入した後、前記給紙ローラの回転に伴って、前記第1揺動部材の押圧面が、前記用紙を介して前記給紙ローラの円弧部を押圧付勢する第2の位置まで移動すると共に、前記第2揺動部材の当接面が、前記用紙を介して前記給紙ローラの円弧部を押圧付勢する第4の位置まで移動する用紙搬送工程と、
更なる前記給紙ローラの回転によって、前記第2揺動部材の当接面が、前記給紙ローラの円弧部から外れると共に、前記第2揺動部材の回動先端部の回動軌跡に沿って用紙搬送方向下流側に向かって延設された延長部が、給紙中の前記用紙に係合することによって前記第2揺動部材が徐々に回動しながら前記第3の位置に復帰する用紙排出工程と、
を備えたことを特徴とする給紙方法。
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