JP2005350266A - 給紙装置及び給紙方法 - Google Patents

給紙装置及び給紙方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005350266A
JP2005350266A JP2005133339A JP2005133339A JP2005350266A JP 2005350266 A JP2005350266 A JP 2005350266A JP 2005133339 A JP2005133339 A JP 2005133339A JP 2005133339 A JP2005133339 A JP 2005133339A JP 2005350266 A JP2005350266 A JP 2005350266A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
feed roller
paper feed
sheet
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005133339A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4622661B2 (ja
Inventor
Shunpei Okashi
俊平 大栢
Kenichi Hirabayashi
健一 平林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2005133339A priority Critical patent/JP4622661B2/ja
Publication of JP2005350266A publication Critical patent/JP2005350266A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4622661B2 publication Critical patent/JP4622661B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】小型で簡略な構造でありながら設置姿勢の制約が少なく、複数枚の用紙の先端が多少不揃いであっても、確実に用紙を給紙可能な給紙装置及び給紙方法を提供する。
【解決手段】給紙装置Mは、小切手Sを収容保持する用紙挿入部11と、外周面が円弧部23及び弦部24を有して回転駆動される給紙ローラ20と、小切手Sを給紙ローラ20の外周面に向けて弾性付勢する押圧部材30と、弦部24が押圧部材30と対向する際に、押圧部材30を給紙ローラ20から離間する位置に変位させる押圧部材制御機構37と、小切手Sの先端に対する接触角度を変えることができるように回動自在とされると共に用紙後端側に向けて弾性付勢された摩擦分離パッド40と、摩擦分離パッド40の回動先端部に設けられ、回動先端部の回動軌跡に沿って用紙搬送方向下流側に向かって延びる延長部44と、を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、データ読み込み装置やプリンタ装置などにおいて、複数枚の用紙を一枚ずつ処理部に向けて供給する給紙装置及び給紙方法に関する。
従来より、給紙装置としては、プリンタ、ファクシミリ、コピー機などに使用されるローラ式の給紙装置が一般的に知られている。
この種のローラ式の給紙装置では、給紙方向の先端部に円筒形の給紙ローラを配置し、用紙の先端近傍を給紙ローラで引き込んで送り出すようにすることが多い。
これは、用紙の先端近傍を保持して送り出した方が、用紙のこし(剛性)に拘わらず、用紙送り動作が安定するからである。また、用紙の先端が摺れるときの摩擦を利用して用紙を一枚ずつ分離する摩擦分離パッドを給紙ローラの下流側に配置する形式の給紙装置の場合、その摩擦分離パッドと給紙ローラを互いに近い関係に配置した方が、複数の用紙の分離性を高める上で有利となるからである。
ところが、給紙ローラを給紙方向の先端部に配置すると、用紙の先端が不揃いな場合、給紙ローラに接する位置に用紙の先端が届いていないものが存在することがあり、その際、給紙ローラが用紙の先端を引き込めずに、送り出し不能となることがあり得る。
そこで、通常の給紙装置では、用紙の先端を揃えるための対策を講じているのが普通であり、その対策としては、大きく分けて次のようなものがある。
一つは、レーザープリンタやコピー機などによく見られる方式で、用紙を給紙カセット内に水平置きし、用紙の上下左右の位置決めを確実に行う方式である(例えば、特許文献1参照)。
もう一つは、インクジェットプリンタなどによく見られる方式で、用紙の向きを下向きにセット(縦置き)し、重力を利用して下側のパッド部まで用紙の先端を落とし込む方式である(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−277044号 公報 特開昭62−153033号 公報
しかしながら、用紙を水平置きし、用紙の上下左右の位置決めを確実に行う方式の場合は、給紙カセットを必要とするので、給紙装置の小型化が難しい。
また、用紙の向きを下向きにセットし、重力を利用して下側のパッドまで用紙の先端を落とし込む方式の場合は、給紙装置を小型化できるものの、用紙のセット方向が上下でないと給紙できないため、設置姿勢に制約がある。
従って、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、小型で簡略な構造でありながら設置姿勢の制約が少なく、複数枚の用紙の先端が多少不揃いであっても、確実に用紙を給紙可能な給紙装置及び給紙方法を提供することである。
本発明の上記目的は、
外周面が円弧部及び弦部を有するD字形状に形成されて一方向に回転する給紙ローラと、
前記給紙ローラの回転に伴って、第1の位置と第2の位置との間を揺動する第1揺動部材と、
前記給紙ローラの回転に伴って、第3の位置と第4の位置との間を揺動する第2揺動部材と、を備え、
用紙挿入待ち位置では、
前記第1揺動部材の押圧面が、前記第1の位置において前記給紙ローラの弦部との間に間隙を有すると共に、前記第2揺動部材の当接面が、前記第3の位置において前記給紙ローラの弦部と略直交し、
前記給紙ローラの弦部と、前記第1の位置にある前記第1揺動部材と、前記第3の位置にある前記第2揺動部材と、の間に用紙を挿入した用紙挿入後には、
前記給紙ローラの回転に伴って、前記第1揺動部材の押圧面が、前記第2の位置まで移動し、前記用紙を介して前記給紙ローラの円弧部を押圧付勢すると共に、前記第2揺動部材の当接面が、前記第4の位置まで移動し、前記用紙を介して前記給紙ローラの円弧部を押圧付勢し、
更なる前記給紙ローラの回転によって、前記第2揺動部材の当接面が、前記給紙ローラの円弧部から外れる時には、給紙中の前記用紙に係合することによって前記第2揺動部材が徐々に回動しながら前記第3の位置に復帰するように、前記第2揺動部材の回動先端部には、該回動先端部の回動軌跡に沿って用紙搬送方向下流側に向かって延びる延長部が設けられていることを特徴とする給紙装置により達成される。
尚、好ましくは前記第2の揺動部材が、前記当接面を有するL字形の縦部分と、前記延長部とされたL字形の横部分と、を備えたL字形状部材により形成される。
上記構成の給紙装置によれば、給紙ローラの弦部が第1揺動部材の押圧面と対向する用紙挿入待ち位置では、該第1揺動部材の押圧面が前記給紙ローラの弦部との間に間隙を有する第1の位置に位置しているので、給紙ローラと第1揺動部材との間に十分な用紙挿入スペースを確保することができ、用紙挿入が容易となる。
また、用紙挿入待ち位置では、第2揺動部材の当接面が、給紙ローラの弦部と略直交する第3の位置に位置しているので、挿入した用紙の先端を位置決めすることができ、用紙が下流の用紙搬送経路に不用意に入ってしまうことがない。
そして、用紙挿入後には、前記給紙ローラが回動され、第1揺動部材の押圧面が、前記第2の位置まで移動し、用紙を介して前記給紙ローラの円弧部を押圧付勢する。
そこで、前記弦部が第1揺動部材と対向している用紙挿入待ち位置の給紙ローラが所定量回動させられ、第1揺動部材の押圧面が第2の位置まで移動すると、該第1揺動部材は用紙を前記給紙ローラの円弧部に向けて押圧付勢する。
すると、用紙は前記給紙ローラの外周面における円弧部の始端(回動される給紙ローラの外周面が、弦部から円弧部に切り替わる部分)に、先ず接触する。
即ち、前記給紙ローラが用紙に接触し始める位置(給紙ローラが用紙を引き込む位置)を、円筒形の給紙ローラが接触する位置よりも用紙後端側の位置に設定することができる。
これにより、用紙が不揃いで先端が後端側に位置している用紙についても、前記給紙ローラで確実に引き込んで送り出すことができる。言い換えれば、多少先端が揃っていない場合であっても、用紙を安定給紙することが可能になる。
そして、給紙ローラの回転に伴って、前記第2揺動部材の当接面が、前記用紙を介して前記給紙ローラの円弧部を押圧付勢する第4の位置まで移動すると、第2揺動部材が用紙を円弧部とで弾性挟持した状態となるので、用紙は第2揺動部材の当接面により押し付けられた円弧部の回転に伴って、下流の用紙搬送経路へスムーズに送り出されていく。
そして、上述した如く前記第2揺動部材の回動先端部に延長部を設けた場合、送り出された用紙の後端が前記第2揺動部材を通過する際には、用紙の後端が前記延長部に係合することによって、第2揺動部材は用紙の移動に応じて徐々に回動しながら第3の位置に復帰することができる。
そこで、送り出された用紙の後端が第2揺動部材を通過した直後に、該第2揺動部材が弾性付勢力により一気に第3の位置に復帰し、待機している用紙を弾くように後方に戻してしまうことがない。
更に、本発明の上記目的は、
複数枚の用紙を収容保持する用紙挿入部と、
外周面が円弧部及び弦部を有するD字形状に形成されて回転駆動される給紙ローラと、
前記用紙挿入部を挟んで前記給紙ローラの外周面と対向する位置に配置され、前記用紙を前記給紙ローラの外周面に向けて弾性付勢する第1揺動部材と、
前記給紙ローラの弦部が前記用紙挿入部を挟んで前記第1揺動部材と対向する際に、前記第1揺動部材を前記給紙ローラから離間する位置に変位させる第1揺動部材制御機構と、
前記第1揺動部材よりも前記用紙挿入部における下流側に配置され、前記用紙の先端に対する接触角度を変えることができるように回動自在とされると共に用紙後端側に向けて弾性付勢された第2揺動部材と、
前記第2揺動部材の回動先端部に設けられ、回動先端部の回動軌跡に沿って用紙搬送方向下流側に向かって延びる延長部と、
を備えたことを特徴とする給紙装置により達成される。
又、本発明の上記目的は、
複数枚の用紙を収容保持する用紙挿入部と、
外周面が円弧部及び弦部を有するD字形状に形成されて回転駆動される給紙ローラと、
前記用紙挿入部を挟んで前記給紙ローラの外周面と対向する位置に配置され、前記用紙を前記給紙ローラの外周面に向けて弾性付勢する第1揺動部材と、
前記給紙ローラの弦部が前記用紙挿入部を挟んで前記第1揺動部材と対向する際に、前記第1揺動部材を前記給紙ローラから離間する位置に変位させる第1揺動部材制御機構と、
前記第1揺動部材よりも前記用紙挿入部における下流側に配置され、前記用紙の先端に対する接触角度を変えることができるように回動自在とされると共に用紙後端側に向けて弾性付勢された第2揺動部材と、
収容保持された用紙の後端部に対応する前記用紙挿入部に設けられ、該用紙の後方への移動を阻止する摩擦抵抗手段と、を備えたことを特徴とする給紙装置により達成される。
上記構成の給紙装置によれば、給紙ローラの弦部が用紙挿入部を挟んで第1揺動部材と対向する用紙挿入待ち状態では、該第1揺動部材が第1揺動部材制御機構により前記給紙ローラから離間する位置に変位させられている。そして、前記給紙ローラが回動され、該給紙ローラの円弧部が第1揺動部材と対向する給紙状態にある間は、前記第1揺動部材が前記給紙ローラの外周面に向けて用紙を弾性付勢する。
そこで、前記弦部が第1揺動部材と対向している待機状態の給紙ローラが所定量回動させられ、第1揺動部材制御機構により給紙ローラから離間する位置に変位させられていた第1揺動部材の規制が解除されると、該第1揺動部材は用紙挿入部に収容保持された用紙を前記給紙ローラの外周面に向けて弾性付勢する。
すると、用紙は前記給紙ローラの外周面における円弧部の始端(回動される給紙ローラの外周面が、弦部から円弧部に切り替わる部分)に、先ず接触する。
即ち、前記給紙ローラが用紙に接触し始める位置(給紙ローラが用紙を引き込む位置)を、円筒形の給紙ローラが接触する位置よりも用紙後端側の位置に設定することができる。
これにより、用紙が不揃いで先端が後端側に位置している用紙についても、前記給紙ローラで確実に引き込んで送り出すことができる。言い換えれば、多少先端が揃っていない場合であっても、用紙を安定給紙することが可能になる。
更に、前記弦部が第1揺動部材と対向している待機状態では、第1揺動部材が第1揺動部材制御機構により前記給紙ローラから離間する位置に変位させられており、該弦部は前記円弧部より内側に引っ込んでいるので、用紙挿入部に給紙ローラが飛び出さず、給紙ローラと第1揺動部材との間に十分な用紙挿入スペースを確保することができ、用紙挿入部に対する用紙のセットが容易となる。
また、前記給紙ローラを回転駆動して複数の用紙を順次送り出す際には、第2揺動部材がが、用紙のこしの強さと弾性付勢力とのバランスで接触角度を自動的に調整しながら、用紙の分離・供給をスムーズに行うことができる。
そして、上述した如く前記第2揺動部材の回動先端部に延長部を設けた場合、送り出された用紙の後端が前記第2揺動部材を通過する際には、用紙の後端が前記延長部に係合するので、第2揺動部材は用紙の移動に応じて徐々に回動しながら初期位置(待機位置)に復帰することができる。
そこで、送り出された用紙の後端が第2揺動部材を通過した直後に、該第2揺動部材が弾性付勢力により一気に初期位置に復帰して用紙挿入部に待機している用紙を弾くように後方に戻してしまうことがない。
又、上述した如く前記用紙挿入部に摩擦抵抗手段を設けた場合、送り出された用紙の後端が第2揺動部材を通過した直後に、該第2揺動部材が弾性付勢力により一気に初期位置に復帰して用紙挿入部に待機している用紙を後方に押し戻そうとしても、前記摩擦抵抗手段により用紙の後方への移動が阻止されているので、用紙が後方に押し戻されるのを防止することができる。
尚、好ましくは前記延長部は、給紙中の用紙と摺接する外周面が円弧面とされる。
この場合、 用紙の後端が前記延長部に滑らかに係合するので、第2揺動部材は用紙 の移動に応じてスムーズに回動しながら初期位置に復帰することができる。
又、好ましくは第2揺動部材が、前記給紙ローラの円弧部に弾性接触する。
この場合、第2揺動部材により分離された用紙は、給紙ローラの円弧部と第2揺動部材との間に挟まれて確実に一枚ずつ送り出される。
又、好ましくは前記摩擦抵抗手段が、前記用紙挿入部の底壁に設けられたシート状の高摩擦材、或いは前記用紙挿入部の底壁に設けられた鋸刃状の係止突起から成る。
この場合、摩擦抵抗手段を容易に構成することができる。
尚、前記円弧部の外周面は前記給紙ローラの回転中心軸と同心の円弧面とされ、前記弦部の外周面は前記円弧面より内側に引っ込んだ曲面又は略平面とされる。
又、本発明の目的は、
揺動自在な第1揺動部材の押圧面が、外周面に円弧部及び弦部を有するD字形状に形成されて一方向に回転する給紙ローラの弦部との間に間隙を有する第1の位置に位置すると共に、第2揺動部材の当接面が、前記給紙ローラの弦部と略直交する第3の位置に位置する用紙挿入待ち工程と、
前記給紙ローラの弦部と、前記第1の位置にある前記第1揺動部材と、前記第3の位置にある前記第2揺動部材と、の間に用紙を挿入した後、前記給紙ローラの回転に伴って、前記第1揺動部材の押圧面が、前記用紙を介して前記給紙ローラの円弧部を押圧付勢する第2の位置まで移動すると共に、前記第2揺動部材の当接面が、前記用紙を介して前記給紙ローラの円弧部を押圧付勢する第4の位置まで移動する用紙搬送工程と、
更なる前記給紙ローラの回転によって、前記第2揺動部材の当接面が、前記給紙ローラの円弧部から外れると共に、前記第2揺動部材の回動先端部の回動軌跡に沿って用紙搬送方向下流側に向かって延設された延長部が、給紙中の前記用紙に係合することによって前記第2揺動部材が徐々に回動しながら前記第3の位置に復帰する用紙排出工程と、
を備えたことを特徴とする給紙方法により達成される。
上記構成の給紙方法によれば、揺動自在な第1揺動部材の押圧面が、給紙ローラの弦部との間に間隙を有する第1の位置に位置すると共に、第2揺動部材の当接面が、前記給紙ローラの弦部と略直交する第3の位置に位置する用紙挿入待ち工程においては、給紙ローラと第1揺動部材との間に十分な用紙挿入スペースを確保することができ、用紙挿入が容易となると共に、挿入した用紙の先端を位置決めすることができ、用紙が下流の用紙搬送経路に不用意に入ってしまうことがない。
そして、用紙挿入後の前記給紙ローラの回転に伴って、前記第1揺動部材の押圧面が、前記用紙を介して前記給紙ローラの円弧部を押圧付勢する第2の位置まで移動すると共に、前記第2揺動部材の当接面が、前記用紙を介して前記給紙ローラの円弧部を押圧付勢する第4の位置まで移動する用紙搬送工程においては、用紙は前記給紙ローラの外周面における円弧部の始端(回動される給紙ローラの外周面が、弦部から円弧部に切り替わる部分)に、先ず接触する。
そこで、前記給紙ローラが用紙に接触し始める位置(給紙ローラが用紙を引き込む位置)を、円筒形の給紙ローラが接触する位置よりも用紙後端側の位置に設定することができ、用紙が不揃いで先端が後端側に位置している用紙についても、前記給紙ローラで確実に引き込んで送り出すことができる。言い換えれば、多少先端が揃っていない場合であっても、用紙を安定給紙することが可能になる。
そして、給紙ローラの回転に伴って、前記第2揺動部材の当接面が、前記用紙を介して前記給紙ローラの円弧部を押圧付勢する第4の位置まで移動すると、第2揺動部材が用紙を円弧部とで弾性挟持した状態となるので、用紙は第2揺動部材の当接面により押し付けられた円弧部の回転に伴って、下流の用紙搬送経路へスムーズに送り出されていく。
次に、更なる前記給紙ローラの回転によって、前記第2揺動部材の当接面が、前記給紙ローラの円弧部から外れると共に、前記第2揺動部材の回動先端部に延設された延長部が、給紙中の前記用紙に係合することによって前記第2揺動部材が徐々に回動しながら前記第3の位置に復帰する用紙排出工程においては、送り出された用紙の後端が前記第2揺動部材を通過する際には、用紙の後端が前記延長部に係合することによって、第2揺動部材は用紙の移動に応じて徐々に回動しながら第3の位置に復帰することができる。
そこで、送り出された用紙の後端が第2揺動部材を通過した直後に、該第2揺動部材が弾性付勢力により一気に第3の位置に復帰し、待機している用紙を弾くように後方に戻してしまうことがない。
本発明の給紙装置及び給紙方法によれば、給紙ローラが用紙に接触し始める位置を、円筒形の給紙ローラが接触する位置よりも用紙後端側の位置に設定することができるので、用紙が不揃いで先端が後端側に位置している用紙についても、前記給紙ローラで確実に引き込んで送り出すことができ、多少先端が揃っていない場合であっても、用紙を安定給紙することが可能になる。
又、送り出された用紙の後端が第2揺動部材を通過した直後に、該第2揺動部材が弾性付勢力により一気に第3の位置(初期位置)に復帰し、待機している用紙を後方に押し戻すのを防止しているので、給紙ローラで確実に用紙先端を捉えることができ、連続で用紙を送り出すことができる。
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係る給紙装置及び給紙方法を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る給紙装置の概略構成を示す平面図、図2はその主要部の構成を示す分解斜視図、図3乃至図11は図1に示した主要部品の位置関係と作用を説明する説明図、図12及び図13は図1に示した第2揺動部材の延長部の作用を説明するための平面図である。
本実施形態の給紙装置Mは、図1に示すように、小切手(用紙)Sを立姿勢で先端(図中右端)を水平方向(矢印Y1方向)に向けて用紙ホルダ10にセットし、その姿勢のまま水平方向(矢印Y1方向)に送り出すものである。フレーム100に取付けられる用紙ホルダ10は、束にした状態で複数枚の小切手Sを差し込みセットし得る用紙挿入部11を形成する一対の側壁12A,12Bと、小切手Sの下端が載る底壁12Cとから構成されている(図2参照)。
更に、本実施形態の用紙ホルダ10の端部には、着脱可能に補助用紙ホルダ110が連結されている。この補助用紙ホルダ110は、用紙ホルダ10に連続する用紙挿入部111を形成する一対の側壁112A,112Bと、小切手Sの下端が載る底壁112Cとから構成されている。そして、図2に示すように、前端に設けた上下二対の連結アーム121,122を用いて、用紙ホルダ10の端部に係合させることができるようになっている。そこで、本実施形態の給紙装置Mにおいては、複数枚の小切手Sを収容保持する為の用紙挿入部が、これら用紙挿入部11及び用紙挿入部111によって構成されている。
この補助用紙ホルダ110の底壁112Cにおける小切手Sの後端部に対応する部分には、小切手Sの後方(図1中左方)への移動を阻止する摩擦抵抗手段115が設けられている。この摩擦抵抗手段115は、例えば、コルクシート等のシート状の高摩擦材を張り付けることで構成されている。
この給紙装置Mは、用紙ホルダ10にセットされた小切手Sを順次一枚ずつ送り出すための主要構成要素として、給紙ローラ20と、押圧部材(第1揺動部材)30と、摩擦分離パッド(第2揺動部材)40とを備えている。
給紙ローラ20は、用紙ホルダ10の一方の側壁12Aの側に配置され、押圧部材30は、用紙挿入部11を挟んで他方の側壁12Bの側に配置されている。摩擦分離パッド40は、前記押圧部材30よりも小切手Sの給紙方向(矢印Y1方向)における下流側に配置されている。
前記給紙ローラ20は、フレーム100及び一方の側壁12Aに回転自在に支持されたローラ軸21に固定され、図示略のモータ(駆動手段)によって矢印Y2方向に回転駆動させられることで、自身の外周面で小切手Sを下流の用紙搬送経路に給紙するものである。ローラ軸21は、給紙ローラ20を給紙方向に回転させるため、給紙方向と垂直な向き(図示例では鉛直方向)に配置されている。
この給紙ローラ20は、図3に示すように、外周面が円弧部23及び弦部24を有するD字形状に形成されている。前記円弧部23の外周面は前記給紙ローラ20の回転中心軸Oと同心の仮想円筒面(図示略)上に位置する円弧面とされ、前記弦部24の外周面は前記仮想円筒面より内側に引っ込んだ緩やかな曲面とされている。
更に、給紙ローラ20の外周面が、ゴム等の高摩擦部材でライニングされている。そして、給紙ローラ20は、用紙ホルダ10の一方の側壁12Aに形成した開口13(図2参照)を介して、回転する円弧部23が、用紙挿入部11の内側の空間に突出できるように設けられている。
押圧部材(ホッパとも呼ばれる)30は、用紙挿入部11を挟んで給紙ローラ20の外周面と対向する他方の側壁12Bに設けた開口部14(図2参照)内に側壁12Bと略平行に配置されている。第1揺動部材である押圧部材30は、給紙方向上流側(図1中左端側)に位置する基端部32が支軸33で支持されることにより、給紙ローラ20の回転中心軸Oと平行な該支軸33を中心として、後述する第1の位置と第2の位置との間で自由端側が揺動できるようになっている。
この押圧部材30は、図3に示すように、他端が側壁12Bの掛止部15に掛止された引っ張りコイルばね(弾性付勢部材)31の一端がバネ掛止部30aに掛止されることによって給紙ローラ20に向けて付勢されており、小切手Sを給紙ローラ20の外周面に向けて弾性付勢する。
更に、本実施形態の給紙装置Mは、押圧部材30を給紙ローラ20の回転位置に応じて変位させるための押圧部材制御機構(第1揺動部材制御機構)37を備えている。
押圧部材制御機構37は、図3に示すように、給紙ローラ20のローラ軸21に取り付けられた円盤カム26の押圧部材駆動用カム26aと、この押圧部材駆動用カム26aに摺接するように押圧部材30に設けられたカムフォロワ38とから構成されている。
この押圧部材制御機構37は、給紙ローラ20に対する押圧部材30の位置を引っ張りコイルばね31の付勢力に抗して規制するものであり、給紙ローラ20の弦部24が用紙挿入部11を挟んで押圧部材30と略平行に対向する待機状態(用紙挿入待ち位置)では、該押圧部材30の押圧面34が前記給紙ローラ20の弦部24との間に間隙を有する第1の位置(図3及び図4、参照)に変位させる。
又、給紙ローラ20の回転に伴って、該給紙ローラ20の円弧部23の始端(回動される給紙ローラ20の外周面が、弦部24から円弧部23に切り替わる部分)23Aが押圧部材30に接近し始めた時から所定範囲の円弧部23が押圧部材30に対向する位置にある間は、押圧部材30を給紙ローラ20から離間する位置に変位させる規制を解除する(図5乃至図7、参照)。従って、このときは、引っ張りコイルばね31の付勢力によって押圧部材30の押圧面34が、給紙ローラ20の円弧部23を押圧付勢する第2の位置(図6及び図7、参照)に移動する。
この押圧部材30の小切手Sに当接する押圧面34は、他の部分よりも給紙ローラ20側に突出しており、そこにコルクシート等の高摩擦材が設けられている。この押圧面34の上側及び基端部32側は、用紙挿入部11に小切手Sを落とし込む際に支障とならないような傾斜面で構成されている。
前記摩擦分離パッド40は、給紙ローラ20と押圧部材30に挟まれながら送り出される小切手Sの先端がパッド面(当接面)41に摺接することで、用紙挿入部11内に重ねた状態でセットされた複数枚の小切手Sを一枚ずつ分離するものである。
第2揺動部材である摩擦分離パッド40は、前記押圧部材30の自由端近傍に配置された支軸42を中心として、後述する第3の位置と第4の位置との間で自由端側が揺動できるように回動自在に支持されており、他端が側壁12Bの掛止部16に掛止された引っ張りコイルばね43の一端がバネ掛止部45に掛止されることによって回動先端が小切手Sの後端方向に弾性付勢されている。
そこで、摩擦分離パッド40は、図3及び図4に示したように、途中に干渉物(給紙ローラ20の円弧部23)がない場合には、小切手Sの先端に対して略90度の接触角度をもって先端を位置決め可能な初期位置(摩擦分離パッド40のパッド面41が、給紙ローラ20の弦部24と略直交する第3の位置)まで回動変位することができる。但し、あるタイミング(例えば、一番上層の小切手Sの先端が送られてくるのを待つ段階)では、図7に示すように、所定の傾斜角度を維持するように、カムフォロワ48が図示略のカム機構(パッド制御機構)により規制されるようになっている。
更に、前記摩擦分離パッド40の回動先端部には、該回動先端部の回動軌跡に沿って用紙搬送方向下流側(図3及び図4中右方側)に向かって延びる延長部44が設けられている。
該延長部44は、給紙中の小切手Sと摺接する外周面がなだらかな円弧面とされて、パッド面41に連なっている。
即ち、本実施形態の摩擦分離パッド40は、パッド面41を有するL字形の縦部分と、延長部44とされたL字形の横部分と、を備えた平面視におけるL字形状部材により形成されている。
用紙挿入部11の下流には、図1に示すように、小切手Sを搬送する給紙ローラ102が配設されており、給紙装置Mから送り出された小切手Sを下流の用紙搬送経路に沿って搬送する。
次に、本実施形態に係る給紙装置Mの動作について説明する。
本実施形態の給紙装置Mにより複数枚の小切手Sの給紙を行う場合は、図3及び図4に示すように、複数枚の小切手Sを束ねたまま、立姿勢で先端を水平方向(図の右方向)に向けて用紙ホルダ10にセットする。
この段階では、押圧部材駆動用カム26aが、押圧部材30のカムフォロワ38に当接することで、該押圧部材30は引っ張りコイルばね31の付勢力に抗して、給紙ローラ20から離れた待機位置(第1の位置)に保持されている。また、給紙ローラ20の弦部24は押圧部材30に略平行に対向する位置にあるので、実質的な用紙挿入部11の幅Hが最大に開いた状態に保たれており、複数枚の小切手Sの挿入が容易にできる(用紙挿入待ち工程)。
更に、摩擦分離パッド40は、図示略のカム機構にカムフォロワ48が当接することで、小切手Sの先端を位置決め可能な初期位置(パッド面41が、弦部24と略直交する第3の位置)に保持されており、用紙挿入部11より下流の用紙搬送経路を塞いだ状態とする。
そこで、前記給紙ローラ20の弦部24が押圧部材30と対向している用紙挿入待ち状態において、用紙挿入部11に小切手Sをセットする際には、前記摩擦分離パッド40が小切手Sの先端を位置決めすることができる。即ち、用紙挿入部11にセットされる小切手Sが、下流の用紙搬送経路に不用意に入ってしまうことがなく、2枚送り等の発生も防止できる。
この状態で、図5に示すように、給紙のために図示略のモータを駆動して給紙ローラ20を矢印Y2方向に回転させると、給紙ローラ20の円弧部23の始端23Aが押圧部材30側に徐々に接近する。この段階で、押圧部材30の上記待機位置への規制が解除され、押圧部材30が小切手Sを給紙ローラ20の外周面に向けて弾性付勢する。
この時、給紙ローラ20側は、図6に示すように、円弧部23の始端23Aが、給紙ローラ20の回転中心軸Oの給送方向手前側(図6中左側)において押圧部材30に接近している段階にあるので、小切手Sは給紙ローラ20の円弧部23の始端23Aに、回転中心軸Oの給送方向手前側の位置で先ず接触する。この位置は、給紙ローラ20の回転中心軸Oよりも、給紙ローラ20の半径の1/2程度くらいの寸法だけ給送方向手前側であるので、小切手Sの先端が回転中心軸Oよりも手前側に多少ずれていても、給紙ローラ20の円弧部23で確実に小切手Sの先端を捉えることができる。
この状態から給紙ローラ20の回転が更に進むと、円弧部23の回転により押圧部材30が待機位置側に押し戻されつつ、図7に示すように、円弧部23の周面と押圧部材30に挟まれながら一番上層の小切手Sが給紙方向(矢印Y1方向)へ送り出される。
なお、この前の段階において、図示略のカム機構の作用により、摩擦分離パッド40が引っ張りコイルばね43の付勢力に抗して徐々に押し戻され、小切手Sの先端に対して所定の接触角度に傾いている。
そこで、所定の傾斜角度で小切手Sが来るのを待ち、次の段階で、摩擦分離パッド40のパッド面41が所定の接触角度で小切手Sの先端を受け、小切手Sのこしの強さと引っ張りコイルばね43の付勢力とのバランスで接触角度を自動的に調整しながら、一番上層の小切手Sと下層の小切手Sとの分離を行う。
更に、図8乃至図10に示すように、給紙ローラ20の回転に伴って、摩擦分離パッド40のパット面41が、小切手Sを介して給紙ローラ20の円弧部23を押圧付勢する第4の位置まで移動するように設定されており、該摩擦分離パッド40が小切手Sを円弧部23とで弾性挟持した状態となる(用紙搬送工程)。
そこで、給紙ローラ20の円弧部23によって用紙挿入部11から送り出された小切手Sは、先端がパッド面41に摺接しながら一枚だけ分離された後、該摩擦分離パッド40のパッド面41により押し付けられた円弧部23の回転に伴って、給紙装置M外(例えば、下流の用紙搬送経路)へスムーズに送り出されていく。
この時、分離された一番上層の小切手Sと共に下層の小切手Sが重送されるのを防止する為、給紙ローラ20の円弧部23に対して作用する押圧部材30の押し付け力は、摩擦分離パッド40の押し付け力よりも十分に小さくなるように設定されている。
そして、給紙ローラ20の円弧部23の回転による一枚の小切手Sの送り出し後半では、図8に示したように、円盤カム26の押圧部材駆動用カム26aと押圧部材30に設けられたカムフォロワ38とから構成された押圧部材制御機構37の作用により、押圧部材30が待機位置に押し戻される。
そこで、小切手Sは、摩擦分離パッド40と円弧部23とで弾性挟持された状態で、一枚ずつ確実に送り出される。また、小切手Sは、先端部が下流の給紙ローラ102に達すると、この給紙ローラ102の駆動力により下流の用紙搬送経路に沿って送られる。
そしてこの後、摩擦分離パッド40に対向していた円弧部23の終端23Bが摩擦分離パッド40を通過すると、該摩擦分離パッド40は引っ張りコイルばね43の付勢力により用紙後端方向へ回動しようとするが、図11に示すように、小切手Sの後端部が側壁12Aとの間に挟まれた状態となり、摩擦分離パッド40は回動することができない。
この状態から給紙ローラ102により小切手Sが搬送されて前記摩擦分離パッド40を通過する際には、送り出された小切手Sの後端が摩擦分離パッド40の回動先端部に設けた延長部44に係合するので、図12及び図13に示すように、摩擦分離パッド40は小切手Sの移動に応じて徐々に回動しながら初期位置(第3の位置)に復帰する。この延長部44は、給紙中の小切手Sと摺接する外周面が円弧面とされており、小切手Sの後端が前記延長部44に滑らかに係合するので、摩擦分離パッド40は小切手Sの移動に応じてスムーズに回動しながら初期位置に復帰することができる(用紙排出工程)。
従って、用紙挿入部11に待機している小切手Sの先端が該摩擦分離パッド40に当たる位置まで飛び出している場合は、それが摩擦分離パッド40によって押し戻されることで、小切手Sの先端の位置が揃えられる。この時、押圧部材30は給紙ローラ20から離間する位置に変位させられているので、小切手Sは比較的自由に動くことができ、小切手Sの先端が摩擦分離パッド40により無理なく揃えられる。
即ち、搬送された小切手Sが摩擦分離パッド40を通過して一枚の小切手Sの送り出しが完了する度に、該摩擦分離パッド40が待機している小切手Sの先端を位置決め可能な位置に揺動して、小切手Sの先端を揃える作用を有する。
この際、延長部44を備えた摩擦分離パッド40は、上述した如く小切手Sの移動に応じて徐々に回動しながら初期位置に復帰するので、送り出された小切手Sの後端が摩擦分離パッド40を通過した直後に、該摩擦分離パッド40が引っ張りコイルばね43の付勢力により一気に初期位置に復帰して用紙挿入部11に待機している小切手Sを弾くように後方に戻してしまうことがない。
従って、初期位置に復帰した摩擦分離パッド40によって待機している小切手Sの先端が所定位置よりも押し戻された位置に弾かれることがなく、D字形状の給紙ローラ20が小切手Sの先端を捉えられなくなってミスフィードとなる虞が無い。
更に、本実施形態の給紙装置Mでは、補助用紙ホルダ110の底壁112Cにおける小切手Sの後端部に対応する部分に、小切手Sの後方への移動を阻止する摩擦抵抗手段115を設けている(図1参照)。
尚、本実施形態の給紙装置Mでは、待機している小切手Sの後方への移動を防止する為に、摩擦分離パッド40の回動先端に延長部44を設けると共に、補助用紙ホルダ110に摩擦抵抗手段115を設けたが、何れか一方のみを設けても良い。
また、小切手Sの後方への移動を阻止する摩擦抵抗手段115は、図1に示したように、コルクシート等のシート状の高摩擦材を張り付けて構成すると作製が簡単で好ましいが、図14に示すように、補助用紙ホルダ110の底壁112Cにおける小切手Sの後端部に対応する部分に、鋸刃状の係止突起116を設けて、小切手Sの後端が引っ掛かるように構成してもよい。
上述したように、本実施形態の給紙装置Mによれば、用紙挿入部11において先端の位置が給送方向手前側にある小切手Sについても、1個の前記給紙ローラ20で確実に引き込んで送り出すことができるようになる。即ち、多少先端が揃っていない場合であっても、小切手Sを安定給送することが可能になる。
従って、複数のローラを使用する場合と比べて、機構を簡略化・小型化することができる。また、重力を利用して小切手Sの先端を揃えるものではないから、小切手Sの先端を水平に向けて小切手Sを立置きする場合にも対応することが容易であり、設置姿勢を特に選ばずに、プリンタやデータ読み込み装置等の各種機器に搭載することができる。
図15は上記実施形態の給紙装置Mを組み込んだ場合のデータ読み込み装置Pの平面レイアウト図である。
このデータ読み込み装置Pでは、U字形にレイアウトした第1の搬送経路101の入口部分に前記実施形態の給紙装置Mが配置され、第1の搬送経路101の途中の適宜箇所に給紙ローラ102,103,104が配置され、出口部分に排出ローラ105が配置されている。また、U字形の第1の搬送路101の中間直線部101Aに読み取り処理部(スキャナ)110,120が配置されている。また中間直線部101Aの延長線上には、中間直線部101Aを共用することで直線的な第2の搬送経路112を構成する直線搬送路112Aが接続されている。
そして、このデータ読み込み装置Pでは、給紙装置Mから小切手Sを送り出すと、立った姿勢のままU字形の搬送経路101に沿って小切手Sが移動し、途中、読み取り処理部(スキャナ)110,120で小切手S上に記録されたデータが読み取られる。また、免許証やIDカード等の剛性の高いカードを読み取る場合は、第2の搬送経路112を使用してカードを移動させることにより、読み取り処理部110,120でカード上のデータを読み取ることができる。
この例のように、立ち姿勢で複数枚の小切手Sをセットし、その姿勢のまま水平方向に小切手Sを送り出す場合、小切手Sの先端位置がばらつくことが多いが、多少ばらついていても、本実施形態の給紙装置Mによれば、小切手Sを確実に送り出すことができる。従って、単純な機構でありながら、設置姿勢を選ばず、給紙の信頼性を確保することができる。
尚、本発明の給紙装置における第1揺動部材、第2揺動部材、給紙ローラ、用紙挿入部、第1揺動部材制御機構、延長部及び摩擦抵抗手段等の構成は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうることは勿論である。
例えば、上記実施形態における第1揺動部材としての押圧部材30は、給紙ローラ20の回転中心軸Oと平行な支軸33を中心に自由端側が揺動できるように構成したが、給紙ローラ20の回転中心軸Oに対して押圧面が平行に進退動するように構成することもできる。
本発明の一実施形態に係る給紙装置の概略構成を示す平面図である。 図1に示した給紙装置の主要部の構成を示す分解斜視図である。 図1に示した主要部品の位置関係を示す説明図であり、第1揺動部材及び第2揺動部材が初期位置に待機している状態を示す平面図である。 図3に示した第1揺動部材及び第2揺動部材の作用を説明する説明図であり、給紙ローラが用紙を送り出している状態を示す平面図である。 図3に示した第1揺動部材及び第2揺動部材の作用を説明する説明図であり、給紙ローラが用紙を送り出している状態を示す平面図である。 図3に示した第1揺動部材及び第2揺動部材の作用を説明する説明図であり、給紙ローラが用紙を送り出している状態を示す平面図である。 図3に示した第1揺動部材及び第2揺動部材の作用を説明する説明図であり、給紙ローラが用紙を送り出している状態を示す平面図である。 図3に示した第1揺動部材及び第2揺動部材の作用を説明する説明図であり、給紙ローラが用紙を送り出している状態を示す平面図である。 図3に示した第1揺動部材及び第2揺動部材の作用を説明する説明図であり、給紙ローラが用紙を送り出している状態を示す平面図である。 図3に示した主要部品の作用を説明する説明図であり、給紙ローラが用紙を送り出している状態を示す平面図である。 図4に示した主要部品の次の動作段階を説明する説明図であり、給紙ローラの円弧部が第2揺動部材を通過した状態を示す平面図である。 図5に示した第2揺動部材の延長部の作用を説明するための平面図である。 図5に示した第2揺動部材の延長部の作用を説明するための平面図である。 図1に示した摩擦抵抗手段の変形例を示す要部拡大断面図である。 図1に示した給紙装置を搭載したデータ読み込み装置の平面レイアウトを概略的に示す構成図である。
符号の説明
11…用紙挿入部、20…給紙ローラ、23…円弧部、24…弦部、30…押圧部材(第1揺動部材)、34…押圧面、40…摩擦分離パッド(第2揺動部材)、41…パッド面(当接面)、44…延長部、115…摩擦抵抗手段、M…給紙装置、S…小切手(用紙)

Claims (9)

  1. 外周面が円弧部及び弦部を有するD字形状に形成されて一方向に回転する給紙ローラと、
    前記給紙ローラの回転に伴って、第1の位置と第2の位置との間を揺動する第1揺動部材と、
    前記給紙ローラの回転に伴って、第3の位置と第4の位置との間を揺動する第2揺動部材と、を備え、
    用紙挿入待ち位置では、
    前記第1揺動部材の押圧面が、前記第1の位置において前記給紙ローラの弦部との間に間隙を有すると共に、前記第2揺動部材の当接面が、前記第3の位置において前記給紙ローラの弦部と略直交し、
    前記給紙ローラの弦部と、前記第1の位置にある前記第1揺動部材と、前記第3の位置にある前記第2揺動部材と、の間に用紙を挿入した用紙挿入後には、
    前記給紙ローラの回転に伴って、前記第1揺動部材の押圧面が、前記第2の位置まで移動し、前記用紙を介して前記給紙ローラの円弧部を押圧付勢すると共に、前記第2揺動部材の当接面が、前記第4の位置まで移動し、前記用紙を介して前記給紙ローラの円弧部を押圧付勢し、
    更なる前記給紙ローラの回転によって、前記第2揺動部材の当接面が、前記給紙ローラの円弧部から外れる時には、給紙中の前記用紙に係合することによって前記第2揺動部材が徐々に回動しながら前記第3の位置に復帰するように、前記第2揺動部材の回動先端部には、該回動先端部の回動軌跡に沿って用紙搬送方向下流側に向かって延びる延長部が設けられていることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記第2の揺動部材が、前記当接面を有するL字形の縦部分と、前記延長部とされたL字形の横部分と、を備えたL字形状部材により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 複数枚の用紙を収容保持する用紙挿入部と、
    外周面が円弧部及び弦部を有するD字形状に形成されて回転駆動される給紙ローラと、
    前記用紙挿入部を挟んで前記給紙ローラの外周面と対向する位置に配置され、前記用紙を前記給紙ローラの外周面に向けて弾性付勢する第1揺動部材と、
    前記給紙ローラの弦部が前記用紙挿入部を挟んで前記第1揺動部材と対向する際に、前記第1揺動部材を前記給紙ローラから離間する位置に変位させる第1揺動部材制御機構と、
    前記第1揺動部材よりも前記用紙挿入部における下流側に配置され、前記用紙の先端に対する接触角度を変えることができるように回動自在とされると共に用紙後端側に向けて弾性付勢された第2揺動部材と、
    前記第2揺動部材の回動先端部に設けられ、回動先端部の回動軌跡に沿って用紙搬送方向下流側に向かって延びる延長部と、
    を備えたことを特徴とする給紙装置。
  4. 前記延長部は、給紙中の用紙と摺接する外周面が円弧面とされることを特徴とする請求項1又は3に記載の給紙装置。
  5. 前記第2揺動部材が、前記給紙ローラの円弧部に弾性接触することを特徴とする請求項3又は4に記載の給紙装置。
  6. 複数枚の用紙を収容保持する用紙挿入部と、
    外周面が円弧部及び弦部を有するD字形状に形成されて回転駆動される給紙ローラと、
    前記用紙挿入部を挟んで前記給紙ローラの外周面と対向する位置に配置され、前記用紙を前記給紙ローラの外周面に向けて弾性付勢する第1揺動部材と、
    前記給紙ローラの弦部が前記用紙挿入部を挟んで前記第1揺動部材と対向する際に、前記第1揺動部材を前記給紙ローラから離間する位置に変位させる第1揺動部材制御機構と、
    前記第1揺動部材よりも前記用紙挿入部における下流側に配置され、前記用紙の先端に対する接触角度を変えることができるように回動自在とされると共に用紙後端側に向けて弾性付勢された第2揺動部材と、
    収容保持された用紙の後端部に対応する前記用紙挿入部に設けられ、該用紙の後方への移動を阻止する摩擦抵抗手段と、を備えたことを特徴とする給紙装置。
  7. 前記摩擦抵抗手段が、前記用紙挿入部の底壁に設けられたシート状の高摩擦材から成ることを特徴とする請求項6に記載の給紙装置。
  8. 前記摩擦抵抗手段が、前記用紙挿入部の底壁に設けられた鋸刃状の係止突起から成ることを特徴とする請求項6に記載の給紙装置。
  9. 揺動自在な第1揺動部材の押圧面が、外周面に円弧部及び弦部を有するD字形状に形成されて一方向に回転する給紙ローラの弦部との間に間隙を有する第1の位置に位置すると共に、第2揺動部材の当接面が、前記給紙ローラの弦部と略直交する第3の位置に位置する用紙挿入待ち工程と、
    前記給紙ローラの弦部と、前記第1の位置にある前記第1揺動部材と、前記第3の位置にある前記第2揺動部材と、の間に用紙を挿入した後、前記給紙ローラの回転に伴って、前記第1揺動部材の押圧面が、前記用紙を介して前記給紙ローラの円弧部を押圧付勢する第2の位置まで移動すると共に、前記第2揺動部材の当接面が、前記用紙を介して前記給紙ローラの円弧部を押圧付勢する第4の位置まで移動する用紙搬送工程と、
    更なる前記給紙ローラの回転によって、前記第2揺動部材の当接面が、前記給紙ローラの円弧部から外れると共に、前記第2揺動部材の回動先端部の回動軌跡に沿って用紙搬送方向下流側に向かって延設された延長部が、給紙中の前記用紙に係合することによって前記第2揺動部材が徐々に回動しながら前記第3の位置に復帰する用紙排出工程と、
    を備えたことを特徴とする給紙方法。
JP2005133339A 2004-05-14 2005-04-28 給紙装置及び給紙方法 Expired - Fee Related JP4622661B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005133339A JP4622661B2 (ja) 2004-05-14 2005-04-28 給紙装置及び給紙方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004144861 2004-05-14
JP2005133339A JP4622661B2 (ja) 2004-05-14 2005-04-28 給紙装置及び給紙方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005350266A true JP2005350266A (ja) 2005-12-22
JP4622661B2 JP4622661B2 (ja) 2011-02-02

Family

ID=35585051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005133339A Expired - Fee Related JP4622661B2 (ja) 2004-05-14 2005-04-28 給紙装置及び給紙方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4622661B2 (ja)

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5444473A (en) * 1977-09-16 1979-04-07 Toshiba Corp Nanufacture for semiconductor device
JPS5544473A (en) * 1978-09-27 1980-03-28 Seven Eng:Kk Sheet sending out device
JPS62153033A (ja) * 1985-12-24 1987-07-08 Brother Ind Ltd プリンタの給紙装置
JPH0226052U (ja) * 1988-08-03 1990-02-20
JPH0416749U (ja) * 1990-05-30 1992-02-12
JPH0434241U (ja) * 1990-07-19 1992-03-23
JPH08277044A (ja) * 1995-04-10 1996-10-22 Canon Inc 記録媒体供給装置及び該記録媒体供給装置を備えた記録装置
JPH10236673A (ja) * 1997-02-27 1998-09-08 Canon Inc シート給送装置及び画像形成装置
JPH11130276A (ja) * 1997-08-26 1999-05-18 Canon Inc シート給送装置及び画像処理装置
JPH11255348A (ja) * 1998-03-12 1999-09-21 Glory Engineering Kk カードの分離繰出し装置
JP2000203737A (ja) * 1999-01-13 2000-07-25 Fuji Xerox Co Ltd 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2003260835A (ja) * 2002-03-07 2003-09-16 Seiko Epson Corp 記録装置
JP2004131290A (ja) * 2002-09-17 2004-04-30 Canon Electronics Inc シート整合装置及びこれを備えたシート給送装置
JP2005035791A (ja) * 2003-06-27 2005-02-10 Seiko Epson Corp 給紙装置

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5444473A (en) * 1977-09-16 1979-04-07 Toshiba Corp Nanufacture for semiconductor device
JPS5544473A (en) * 1978-09-27 1980-03-28 Seven Eng:Kk Sheet sending out device
JPS62153033A (ja) * 1985-12-24 1987-07-08 Brother Ind Ltd プリンタの給紙装置
JPH0226052U (ja) * 1988-08-03 1990-02-20
JPH0416749U (ja) * 1990-05-30 1992-02-12
JPH0434241U (ja) * 1990-07-19 1992-03-23
JPH08277044A (ja) * 1995-04-10 1996-10-22 Canon Inc 記録媒体供給装置及び該記録媒体供給装置を備えた記録装置
JPH10236673A (ja) * 1997-02-27 1998-09-08 Canon Inc シート給送装置及び画像形成装置
JPH11130276A (ja) * 1997-08-26 1999-05-18 Canon Inc シート給送装置及び画像処理装置
JPH11255348A (ja) * 1998-03-12 1999-09-21 Glory Engineering Kk カードの分離繰出し装置
JP2000203737A (ja) * 1999-01-13 2000-07-25 Fuji Xerox Co Ltd 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2003260835A (ja) * 2002-03-07 2003-09-16 Seiko Epson Corp 記録装置
JP2004131290A (ja) * 2002-09-17 2004-04-30 Canon Electronics Inc シート整合装置及びこれを備えたシート給送装置
JP2005035791A (ja) * 2003-06-27 2005-02-10 Seiko Epson Corp 給紙装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4622661B2 (ja) 2011-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006056713A (ja) シート処理装置及び該装置を備えた画像形成装置
JP5131319B2 (ja) 画像記録装置
US7392979B2 (en) Paper supply device with multiple cam surfaces and followers
JP2011132029A (ja) 積載装置、搬送装置及び記録装置
JP3680312B2 (ja) 給紙装置
US7172194B2 (en) Push feed arm for post processing device
US7215922B2 (en) Sheet post-process apparatus and waiting tray
JP4622661B2 (ja) 給紙装置及び給紙方法
JP4200879B2 (ja) 給紙装置
JP2004299873A (ja) シート搬送装置
JP4337618B2 (ja) 給紙装置
JP3801600B2 (ja) 給紙装置
US20050253325A1 (en) Sheet feeding device
JP2009062201A (ja) 画像形成装置
US7206543B2 (en) Sheet post-process apparatus and waiting tray
JP2005324927A (ja) 給紙装置
JP2005289625A (ja) 給紙装置
JP4154278B2 (ja) シート処理装置及び画像形成装置
US7177588B2 (en) Sheet post-process apparatus and waiting tray
JP2019085181A (ja) シート積載装置、シート後処理装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2010018395A (ja) 排出トレイ及びそれを備えた画像形成装置
JP2001031259A (ja) シート収容装置とこの装置を備えた画像形成装置
JP2018127300A (ja) シート積載装置、及び画像形成装置
JP2006117331A (ja) 給紙装置
JP2008050118A (ja) 給紙装置及びこの給紙装置を備えた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100507

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100601

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100714

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101005

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101018

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees