JP2005349777A - プリンタの紙送り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ベイルローラの開閉動作を専用の駆動手段を用いることなく自動化させ、かつキャリッジがセンタリングされた状態でベイルローラが閉じることによりスキューの防止を図る。
【解決手段】 紙送りモータ67の動力をベイルレバー42に伝えるベイルローラ開閉用ギヤ群80に、印字領域外に移動したキャリッジ31で押圧されるプッシュロッドユニット90によって軸方向に移動させられるクラッチギヤ82を設ける。クラッチギヤ82は、通常は戻しバネ85で非連結位置にあるが、プッシュロッドユニット90で押されると第5中間ギヤ83Cに連結し、この第5中間ギヤ83Cが回転してフランジ86がクラッチギヤ82に係合することにより、紙送りモータ67の動力がベイルレバー42に伝わるクラッチオンの状態が保持される。ベイルローラ40の開閉動作は、クラッチオンを保持した状態でなされ、第5中間ギヤ83Cを回転させればクラッチオフとなる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、プラテンに巻き付けた用紙に対して印字を行う形式のプリンタにおいて、ベイルローラで用紙をプラテンに押さえ付けて搬送する紙送り装置に係り、特に、ベイルローラの開閉駆動機構の改良に関する。
この種のプリンタは、プラテンに巻き付けた用紙に対して、プラテンの軸方向と平行に移動するキャリッジに担持された印字ヘッドにより印字を行うが、通常、用紙をプラテンに密接するように押し付けるものとしてベイルローラを具備している。このベイルローラは、揺動自在に支持されたベイルレバーの揺動端部に回転自在に装着され、ベイルレバーを揺動させることにより、用紙をプラテン側に挿入する時にはプラテンから退避した開位置に、また、用紙がプラテンに巻き付いたらその用紙をプラテンに押し付ける閉位置に、それぞれ保持される。
従来のプリンタでは、ベイルレバーを手動で揺動させてベイルローラを開閉させる構成であったが、近年の自動化されたプリンタでは、ベイルローラの開閉を用紙や印字の状態に合わせて自動化したものが望まれ、これに応じたものが提供されている。そのようなベイルローラの自動開閉機構としては、例えば、ベイルレバーを駆動するためのソレノイド等の駆動手段を用紙の挿入/排出や印字動作に対応させて制御し、ベイルローラを的確に開閉させるものが挙げられる。
しかしながら、ベイルローラを開閉させるためだけの専用の駆動手段を設けることは、部品点数の増加とそれに伴う装置の大型化、ひいては価格の上昇を招くものである。そこで、専用の駆動手段を設けることなく、ベイルローラを作動させるものが提案されている(例えば特許文献1)。同文献では、キャリッジが印字領域外に移動した時に、ベイルローラの開状態を解除する解除機構にキャリッジが衝突し、これによって開いていたベイルローラを閉じるようになされている。
ところで、この種のプリンタのキャリッジには、挿入された用紙を押さえてプラテンの周方向に沿うように案内する案内部材(カードホルダ等と呼ばれる)が取り付けられる場合が多い。この案内部材は、上記のようにキャリッジが印字領域外に移動した状態では、用紙上端の左右いずれかの一端部を押さえることになる。このため、プラテンに対する用紙の巻き付き状態は、案内部材で押さえられていない側の端部が、プラテンから離れて大きな弛みが生じる。この状態でベイルローラが閉じられると、用紙の上端縁がプラテンの軸方向に対して傾斜した状態でプラテンに押さえ付けられてしまい、このままでは、用紙が斜めに搬送されるスキューという不具合が生じる。
そこで、本出願人は、キャリッジが印字領域の中央にセンタリングされてからベイルローラが閉じ、ベイルローラが用紙上端における左右方向の中央部分を押さえ付けることのできる機構を提案した(特許文献2)。この機構は、キャリッジが移動範囲の端部まで移動すると、プラテンを回転させるための紙送りギヤと、ベイルレバーを揺動させるためのベイルギヤとが、アイドルギヤを介して連結され、この状態が、キャリッジが離れても保持されるようになされている。したがって、この状態からキャリッジをセンタリングしてから、紙送りギヤを回転させることにより、その回転がアイドルギヤからベイルギヤに伝わり、ベイルローラを閉じることができるものとなっている。
特開昭63−42879号公報 特許第2578698号公報
上記特許文献2に記載の機構によれば、キャリッジをセンタリングして案内部材で用紙上端の中央部分を押さえてから、ベイルローラを閉じることにより、用紙上端は、弛みが左右で偏ることなくベイルローラでプラテンに押さえ付けられる。したがって、ベイルローラの閉動作の自動化がなされながらスキューを防止できるというものである。しかしながら、ベイルローラを開く動作は手動で行うことになっているので、ベイルローラの開閉動作は完全に自動化されてはおらず、この点において使用者の不満を惹起するものであった。
よって本発明は、ベイルローラの開閉動作を、専用の駆動手段を用いることなく自動化させることができるとともに、スキューの防止も図ることのできるプリンタの紙送り装置を提供することを目的としている。
本発明は、用紙が巻き付けられるプラテンと、このプラテンと同期して回転する第1のギヤと、プラテンと対向する印字ヘッドを担持し、かつプラテンの軸方向に沿って往復動するキャリッジと、揺動自在なベイルレバーに支持され、用紙をプラテンに押し付けるベイルローラと、ベイルレバーを駆動して、ベイルローラを、プラテンに押し付けられる押さえ位置とプラテンから退避した退避位置とに位置させる第2のギヤと、軸方向に移動することにより、第2のギヤと第1のギヤとを連結するベイル駆動位置と、その連結が解除される非連結位置とに位置するクラッチギヤと、このクラッチギヤを非連結位置に付勢する戻しバネと、キャリッジが印字領域外に移動した時に、クラッチギヤを押して連結位置に移動させる押圧部材とを備え、第1のギヤと第2のギヤの少なくとも一方には、クラッチギヤを連結位置に保持する所定の回転角度分のフランジが設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、キャリッジが印字領域外に移動して押圧部材によりクラッチギヤが連結位置に移動すると、クラッチギヤを介して第1のギヤと第2のギヤとが連結され(クラッチオン)、紙送りモータの動力がベイルレバーに伝わる状態になる。すなわち、ベイルローラの開閉動作(押さえ位置と退避位置間の往復動作)が紙送りモータによって行われる。第2のギヤを所定角度回転させることにより、第2のギヤのフランジがクラッチギヤに係合し、クラッチオンの状態が保持される。このため、キャリッジが移動しても、クラッチオンの状態が継続する。この時にキャリッジをセンタリングさせることにより、ベイルローラを閉じる動作を、キャリッジがセンタリングされた状態で行わせることができる。さらに第2のギヤを回転させると、フランジがクラッチギヤから外れ、クラッチギヤは戻しバネで非連結位置に戻る。この状態では紙送りモータの動力はベイルレバーには伝わらず、紙送りモータの動力はプラテンのみに伝わり、紙送りの動作のみが行われる。
本発明では、紙送りモータを適宜に制御することにより、適切なタイミングでベイルローラの開閉を自動的に行わせることができ、これに伴って確実かつ速やかな印字動作を実現させることができる。また、ベイルローラを開閉させるための専用の駆動手段を設ける必要がないので、装置の大型化ならびにコストの増大が抑えられる。また、上記のようにキャリッジがセンタリングされた状態でベイルローラを閉じることができるので、用紙のスキューが防止される。
また、本発明では、紙送りモータの動力を断接するクラッチ機構として、軸方向に移動するクラッチギヤと、この移動を規制する第2のギヤのフランジおよび戻しバネが採用しており、これらは構成が簡素である。特にフランジは、第2のギヤの形状変更によって容易に形成することができるものであり、このフランジによって、カム等の操作子を別途設ける必要がない。したがって、これらの点でも装置の大型化ならびにコストの増大が抑えられる。
本発明においては、上記押圧部材または該押圧部材と上記クラッチギヤとの間に、クラッチギヤに対する押圧部材の押圧力を緩衝する弾性部材を設けることを好ましい形態としている。この形態によれば、押圧部材を介してのキャリッジによる押圧力がクラッチギヤに対しダイレクトに伝わりにくくなる。このため、クラッチギヤと第2のギヤの歯の側面が接触して、クラッチギヤと第2のギヤの歯が正常に噛み合っていない状態であっても、これらギヤの破損や、キャリッジモータの脱調を防止することができる。そして、その状態では弾性部材がクラッチギヤを第2のギヤに弾性的に押しており、第1のギヤが回転すれば、クラッチギヤの歯は第2のギヤの歯に噛み合い、クラッチギヤは連結位置に移動することができる。
本発明によれば、ベイルローラの開閉動作を、専用の駆動手段を用いることなく自動化させることができるとともに、キャリッジがセンタリングされた状態でベイルローラをプラテンに押し付けることができるので、スキューの防止も図ることができるといった効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1は、一実施形態に係るドットインパクト式のプリンタ1の、外装部材を外した状態の全体を示しており、図中符合10は、底板11、左側の側壁12、右側の側壁13、背板14が一体とされたフレームである。左右の側壁12,13には、ロール状のプラテン20が、プラテン軸21を介して回転自在に支持されているとともに、このプラテン軸21と平行なキャリッジステー30が、プラテン20の後方に支持されている。
キャリッジステー30には、該キャリッジステー30に沿って往復動自在にキャリッジ31が支持されている。このキャリッジ31には、ワイヤドットヘッドを備えた印字ヘッド32が担持されており、さらに、この印字ヘッド32の両側に、カードホルダ33が取り付けられている。キャリッジ31は、ベルト駆動式の駆動機構によって駆動される。この駆動機構は、ベルト36や後述するキャリッジモータ34を備えている。
印字される用紙は、前方からプラテン20の下側に挿入され、カードホルダ33に案内されてプラテン20に巻き付くように搬送されるが、当該プリンタ1には、その用紙をプラテン20に押し付けて密接させる複数のベイルローラ40が設けられている。
これらベイルローラ40は、プラテン20と平行なローラ軸41に回転自在に、かつ等間隔をおいて取り付けられている。ローラ軸41は、その両端部が、左右の側壁12,13に揺動自在に支持された左右一対のベイルレバー42に固定されており、ベイルローラ40は、ベイルレバー42の揺動に伴って、プラテン20に押し付けられる押さえ位置と、プラテン20から後方に退避した退避位置との間を移動する。押さえ位置では、ベイルローラ40は印字ヘッド32による印字ラインよりも用紙の搬送方向の若干下流側(上側)に当接する。
プラテン20の前方には、ミシン目で連結された連続用紙(図示略)をプラテン20側に挿入するためのトラクタユニット50が配されている。このトラクタユニット50は、プラテン軸21と平行な前後一対のトラクタステー51,52と、これらトラクタステー51,52に支持された左右一対のトラクタ53および用紙受け54とを備えている。トラクタステー51,52は、フレーム10の左右の側壁12,13に支持されており、このうちプラテン20側のトラクタステー51は、回転自在とされている。用紙受け54は各トラクタ53の間に配されており、これらトラクタ53および用紙受け54は、トラクタステー51,52に沿って移動自在に支持されている。
連続用紙は、その左右端部に形成された送り孔にトラクタ53の送りピン(図示略)を嵌め込んでトラクタユニット50にセットされ、回転する送りピンによってプラテン20側に搬送される。送りピンの回転は、プラテン20側のトラクタステー51の回転によってなされる。
図2は、プラテン20の周辺を右側の側壁13側から見た図であって、プラテン20の前側(図2で右側)であってトラクタ53の上方に当たる部分には、単票用紙用の用紙ガイド60が配されている。また、プラテン20の上方は、開閉自在なカバー61で覆われ、このカバー61の前側には、図示せぬ操作パネルが設けられた上ケース62が配されている。プラテン20の下方には、前側からピンチローラ63、押さえローラ64が回転自在に配され、さらに押さえローラ64の後方には、板バネからなりプラテン20に弾性的に当接する用紙押さえ65が取り付けられている。これら部材60〜65はフレーム10に支持されている。用紙は、プラテン20の下側に挿入されるように給紙される。
図2は、単票の用紙Pが給紙されてプラテン20に巻き付き、印字される状態を示している。用紙Pは、用紙ガイド60上から、プラテン20と、ピンチローラ63、押さえローラ64、用紙押さえ65との間に挟まれながらプラテン20に巻き付き、印字ヘッド32によって印字が施された後、カバー61と上ケース62との間に形成される排紙口66から排紙される。用紙Pは、プラテン20と各ローラ63,64とに挟まれて摩擦が生じる状態で、プラテン20が図2において時計回りに回転することにより、上記のように給紙・排紙される。トラクタユニット50にセットされた連続用紙は、トラクタ53で搬送されてプラテン20の下側に給紙され、上記用紙Pと同様にして搬送されながら印字、排紙される。
次に、図1〜図9を参照してプラテン20およびベイルローラ40の駆動機構を説明する。
図3および図4に示すように、上記左側の側壁12の内側には、紙送りモータ67が固定されている。この紙送りモータ67の駆動軸67aは側壁12を貫通し、その先端にピニオン67bが固定されている。そして側壁12の外側には、ピニオン67bに連結される紙送り用ギヤ群70およびベイルローラ開閉用ギヤ群80が配列されている。なお、図4は図3を適宜に展開した断面図であるが、紙送り用ギヤ群70とベイルローラ開閉用ギヤ群80とを便宜上分けており、このため、ピニオン67bを2つ示している。
紙送り用ギヤ群70は、プラテン軸21の端部に固定されたプラテンギヤ71と、このプラテンギヤ71とピニオン67bとを連結する第1中間ギヤ72Aと、回転自在なトラクタステー51の端部に固定されたトラクタギヤ73と、このトラクタギヤ73と第1中間ギヤ72Aとを連結する第2中間ギヤ72Bとから構成されている。第1、第2中間ギヤ72A,ギヤ72Bは、側壁12に回転自在に支持されている。紙送りモータ67のピニオン67bが、図3において反時計回りに回転する(以降、これを紙送りモータ67の正転とし、反時計回りを逆転とする)と、プラテン20は同方向の紙送り方向に回転する。また、トラクタステー51も紙送り方向に回転する。
ベイルローラ開閉用ギヤ群80は、ベイルレバー42の基端部の周面に1/4周程度形成されたベイルギヤ81と、クラッチギヤ82と、ピニオン67bとクラッチギヤ82とを連結する第3中間ギヤ83Aおよび第4中間ギヤ(第1のギヤ)83Bと、クラッチギヤ82とベイルギヤ81とを連結する第5中間ギヤ(第2のギヤ)83Cおよび第6中間ギヤ83Dとから構成されている。第5中間ギヤ83Cおよび第6中間ギヤ83Dは、いずれも小径歯面と大径歯面とを有している。上記中間ギヤ83A〜83Dは、側壁12に回転自在に支持されている。ベイルレバー42は、図3に示すように、基端部がベイル軸42aを介して側壁12に揺動自在に支持されており、揺動端であるその先端部に、ベイルローラ40が取り付けられたローラ軸41が固定されている。
図4に示すように、クラッチギヤ82は、側壁12に固定されたクラッチギヤ軸84に、側壁12の外面に対し離接するよう軸方向に移動自在に装着されている。そして、クラッチギヤ軸84の先端に固定されたバネ座84aとクラッチギヤ82自身との間に装着された圧縮状態の戻しバネ85により、常に側壁12側に付勢され、通常は側壁12に当接する非連結位置に位置している(クラッチオフの状態)。
クラッチギヤ82は、ピニオン67b側の第4中間ギヤ83Bには常に噛み合って連結しているが、非連結位置では、ベイルギヤ81側の第5中間ギヤ83Cとは噛み合わない。クラッチギヤ82が、戻しバネ85の力に抗して側壁12から離れる方向に移動すると、クラッチギヤ82は第5中間ギヤ83Cと噛み合う連結位置に位置する(クラッチオンの状態)。この時、ピニオン67bとベイルギヤ81とが、第3、第4中間ギヤ83A、83B、クラッチギヤ82、第5、第6中間ギヤ83C、83Dを介して連結され、紙送りモータ67の動力がベイルレバー42に伝わるようになる。
クラッチギヤ82が連結位置にあって紙送りモータ67が正転すると、ベイルギヤ81は図3において反時計回りに回転し、ベイルレバー42が同方向に回転してベイルローラ40が押さえ位置に移動し、閉状態となる(図5参照)。一方、紙送りモータ67が逆転すると、逆の作用が働いてベイルローラ40は退避位置に移動し、図3に示す開状態となる。
ベイルレバー42は、自身と側壁12の適宜な箇所に掛け渡された図3に示すスナップバネ43により、押さえ位置方向および退避位置方向に付勢される。スナップバネ43は、これら位置の間において、最も伸長する中立状態となり、この中立状態から、ベイルレバー42が押さえ位置方向に揺動すると、その方向にベイルレバー42を付勢する。また、中立状態からベイルレバー42が退避位置方向に揺動すると、その方向にベイルレバー42を付勢する。このようなスナップバネ43の作用により、ベイルローラ40は、上記各位置に保持される。
図3に示すように、第5中間ギヤ83Cの小径歯面側には、その歯の周面からさらに外周側に突出するフランジ86が形成されている。このフランジ86は、第5中間ギヤ83Cの僅かな回転角度分の周方向長さを有している。クラッチギヤ82が連結位置にあって、第5中間ギヤ83Cが所定角度回転すると、フランジ86はクラッチギヤ82に重畳する。そして、戻しバネ85で付勢されることにより、クラッチギヤ82はフランジ86に係合して連結位置が保持される。
このようにフランジ86によってクラッチオンの状態が保持されている間は、紙送りモータ67の動力はベイルレバー42に伝わり、ベイルローラ40の開閉動作が可能とされる。そして、第5中間ギヤ83Cが所定角度回転してフランジ86がクラッチギヤ82から外れると、クラッチギヤ82は戻しバネ85によって非連結位置に戻る。このクラッチオフの状態では、紙送りモータ67の動力はクラッチギヤ82までしか伝わらず、ベイルローラ40の開閉動作はなされない。
上記のクラッチオン/オフ動作は、移動するキャリッジ31によって作動させられるプッシュロッドユニット(押圧部材)90によってなされる。図4に示すように、このプッシュロッドユニット90は、側壁12の内側の、クラッチギヤ82の内側面に対応する箇所に配されており、バネホルダ91にロッド92が固定された同一構成の入力プッシャ90Aおよび出力プッシャ90Bを備えている。これらプッシャ90A,90Bは、ロッド92がキャリッジステー30と平行で、かつ、バネホルダ91が互いに対向する状態に配置され、両者のバネホルダ91に、ダンパーバネ93が圧縮状態で装填されている。
入力プッシャ90Aのロッド92は、フレーム10の底板11に固定された板状のストッパ11aに、側壁12側から摺動自在に挿入されている。一方、出力プッシャ90Bのロッド92は、側壁12に摺動自在に挿入されており、その先端は、クラッチギヤ82の内側面に対向している。また、出力プッシャ90Bのバネホルダ91と側壁12との間には、圧縮バネ94が装着されており、この圧縮バネ94によって、プッシュロッドユニット90はストッパ11a側に付勢され、入力プッシャ90Aのバネホルダ91は、通常はストッパ11aに当接している。
図4に示すように、キャリッジ31の前端面の図中右側には、前方に延びるプッシュレバー31aが固定されている。キャリッジ31が側壁12方向に移動して印字領域から逸脱すると、プッシュレバー31aによって入力プッシャ90Aのロッド92が押され、プッシュロッドユニット90全体が側壁12方向に移動する。これに伴い、出力プッシャ90Bのロッド91によってクラッチギヤ82が押され、連結位置に移動する。これによって、第4中間ギヤ83Bと第5中間ギヤ83Cはクラッチギヤ82を介して連結され、クラッチオンとなる。
このようにクラッチギヤ82がプッシュロッドユニット90に押されてクラッチオンとなるには、第5中間ギヤ83Cが所定の回転角度の範囲にあって、フランジ86がクラッチギヤ82の進行方向に存在していない状態で可能とされている。そして、この状態から第5中間ギヤ83Cが回転してクラッチギヤ82がフランジ86に係合すると、プッシュロッドユニット90が退避してもクラッチオンの状態が保持されるようになっている。
プッシュロッドユニット90の出力プッシャ90Bは、ダンパーバネ93によってクラッチギヤ82に弾性的に当接するので、キャリッジ31による押圧力がクラッチギヤ82に対してダイレクトに伝わりにくくなっている。このため、クラッチギヤ82が出力プッシャ90Bに押されて連結する際に、クラッチギヤ82と第5中間ギヤ83Cの歯の側面が接触して、これらギヤ82,83Cの歯が正常に噛み合っていない状態であっても、ギヤ82,83Cの破損や、キャリッジモータ34の脱調が防止される。
次に、クラッチオンの状態から、キャリッジ31が中央方向(図4で右方向)に移動していくと、圧縮バネ94で押されているプッシュロッドユニット90は、キャリッジ31に追従してクラッチギヤ82から退避し、通常の位置に戻る。クラッチギヤ82は、上記のようにフランジ86に係合しているので、クラッチオンの状態は、キャリッジ31が中央方向に移動してプッシュロッドユニット90がクラッチギヤ82から離れても、継続される。
キャリッジ31は、側壁12近傍に位置する範囲において、その位置が、図6〜図8に示す光センサ型のキャリッジセンサ35によって検知される。このキャリッジセンサ35は、フレーム10の底板11に固定されている。キャリッジ31の後端面には、左右方向に延びる遮蔽板31bが固定されており、キャリッジ31の移動に伴って遮蔽板31bがキャリッジセンサ35に侵入すると、キャリッジセンサ35は受光が遮断されてオンとなり、これによって、キャリッジ31が存在する旨の信号が、後述するCPU100に出力される。キャリッジ31は、図6に示すように、遮蔽板31bの左端がキャリッジセンサ35の右端に対して出入りする瞬間の位置が、印字開始位置とされ、ここから右側が印字領域とされる。
図9は、プリンタ1の制御系の構成を示しており、印字や紙送りの動作制御は、CPU100によってなされる。このCPU100には、制御プログラム等を記憶したROM101と、外部のホストコンピュータから受信した印字データや動作時の演算情報等を記憶するためのRAM102と、プリンタ1をホストコンピュータに接続するI/F(インタフェース)103が接続されている。さらに、印字ヘッド32、キャリッジ31を駆動するキャリッジモータ34、紙送りモータ67が、それぞれ駆動回路を介してCPU100に接続されている。
また、図9に示す自動給紙スイッチ104は、上記操作パネルに設けられている。また、プリンタ1には、プラテン20に巻き付く用紙の有無を検知する用紙センサ68と、ベイルセンサ44が設けられている。用紙センサ68は、図2に示すように、ピンチローラ63の下流側の直後に当たる位置に配されている。ベイルセンサ44は、側壁12の内側に取り付けられているが、その状態の図示は省略する。用紙センサ68によると、用紙が検知されたことをもってオンの信号がCPU100に出力され、ベイルセンサ44によると、ベイルローラ40が閉じた時にオンの信号がCPU100に出力される。これらセンサ44,68および上記キャリッジセンサ35は、いずれも、オン/オフの状態がプログラムによって監視されるようになっている。
次に、図10を参照して、上記制御系によってなされるプリンタ1の動作を、単票の用紙を手差しで給紙して印字する場合を例にとって説明する。
初期の状態は、ベイルローラ40が図5に示すように閉じて押さえ位置にあり、また、キャリッジ31は、図6に示す印字開始位置で停止している。使用者は、図2に示した用紙ガイド60上に1枚の用紙を載せてプラテン20方向に滑らせ、次いで、自動給紙スイッチ104を操作する(ステップS101)。用紙センサ68がオフか否かが判断され(ステップS102)、用紙センサ68がオンである場合は、例えば、用紙がまだプラテン20に巻き付いていて前回印字した用紙がまだ印字中であるという状況にあるので、ステップS101に戻る。用紙センサ68がオフである場合には、紙送りモータ67が112step正転してプラテン20が紙送り方向に正転する(ステップS103)。これによって用紙はプラテン20に所定長さ挿入される。次に、ベイルローラ40の開動作がなされる(ステップS104)。
ベイルローラ40の開動作は、図11に示すように、まず、キャリッジモータ34が112step回転して、キャリッジ31が図6に示した印字開始位置から、側壁12方向に移動し、図7に示す印字待機位置で一旦停止する(ステップS201)。続いて、キャリッジモータ34が110step回転してキャリッジ31がさらに左側に移動し、図8に示すクラッチギヤ82へのアクセス位置で停止する(ステップS202)。
このステップS202で、クラッチギヤ82がプッシュロッドユニット90によって外側に押され、上記クラッチオンの状態になる。次いで、紙送りモータ67が86step逆転する(ステップS203)。これによって、第5中間ギヤ83Cが所定角度回転してフランジ86がクラッチギヤ82に重畳し、クラッチオンを保持可能な状態になる。なお、ステップS202で、第5中間ギヤ83Cの歯に対してクラッチギヤ82の歯が噛み合わず、クラッチギヤ82が押されない場合が生じるが、この状態は、ステップS203で紙送りモータ67が逆転する過程で、両ギヤ83C,82の歯が噛み合い、これによって、クラッチギヤ82は押され、クラッチオンが果たされる。
次に、キャリッジ31が再び印字待機位置に戻る(ステップS204)。ここで、プッシュロッドユニット90がクラッチギヤ82から退避するが、戻しバネ85に付勢されたクラッチギヤ82は第5中間ギヤ83Cのフランジ86に係合し、クラッチオンの状態が保持される。次いで、紙送りモータ67が36step逆転し(ステップS205)、これによって、ベイルレバー42は図5において時計回りに揺動し、図3に示すように、ベイルローラ40が退避位置まで移動して開状態となる。この36stepの逆転の途中には、フランジ86がクラッチギヤ82から離れて係合が外る。このため、クラッチギヤ82は戻しバネ85に押されて側壁12方向に移動し、第5中間ギヤ83Cとの噛み合いが外れる。フランジ86がクラッチギヤ82から離れた時には、スナップバネ43の作用によりベイルローラ40は待機位置方向に付勢されているので、ギヤの噛み合いにかかわらずベイルローラ40の閉動作は継続される。
次に、紙送りモータ67が10step正転し(ステップS206)、ベイルローラ40の開動作が完了する。この動作例では、正転を86stepと36stepの2段階で行うので、ベイルローラ40が反動で押さえ位置方向に揺動することが抑えられる。また、最後に10stepの正転を行うことにより、クラッチギヤ82の歯面と第5中間ギヤ83Cの歯面との接触を解除し、クラッチギヤ82を確実に非連結位置に戻すことができる。
続いて図10に戻り、上記のようにベイルローラ40が開いた後は、ベイルローラ40が開いたか否かがベイルセンサ44で確認され(ステップS105)、ベイルセンサ44がオフになっていると(ベイルローラ40開)、キャリッジ31がキャリッジステー30の中央までセンタリングされる(ステップS106)。ステップS105でベイルセンサ44がオンであると判断されたら、エラーと認識される(ステップS107)。
以上が給紙の準備段階であり、次いで、上記ホストコンピュータからCPU100に供給された印字データに基づき、次のように印字がなされる。まず、紙送りモータ67が212step正転してプラテン20が正転する(ステップS108)。
次いで、用紙センサ68がオフからオンになったかが判断され(ステップS109)、オンになったら、用紙上端から印字開始の位置を設定する頭出しが、1/6”(インチ)か1”のいずれかに選択される(ステップS110)。頭出しは、印字データに基づいてCPU100で判断され、1/6”の場合には、用紙センサ68がオンになった時点から、さらに紙送りモータ67が556step正転してプラテン20が正転する(ステップS111)。これによって用紙はプラテン20の回転分の長さがプラテン20に巻き付いて搬送され、一旦は用紙が印字開始の位置に定められるが、引き続き、紙送りモータ67が113step正転・逆転することにより(ステップS112〜S113)、用紙はプラテン20に対してより密着して巻き付く状態が確保される。
次に、1行印字とキャリッジ31のセンタリングが、プラテン20の断続的な正転による紙送りとともに繰り返され(ステップS114〜115)、この最中に、次の1行分の紙送りで用紙センサ68がオンになった後の紙送りの状態が、紙送りモータ67の正転で864stepを超えるか否かが監視される(ステップS116)。これは、用紙の上端をベイルローラ40で押さえ付けることができる位置まで、用紙が搬送されたか否かが監視されることであり、この場合、紙送りモータ67の正転846stepが、その搬送長さに見合った回転となっている。ステップS116でYESと判断されたら、864stepまで紙送りモータ67が正転し(ステップS117)、ベイルローラ40の閉動作が行われる(ステップS118)。
ベイルローラ40の閉動作は、図12に示すように、まず、図11で示したベイルローラ40の開動作におけるステップS201〜S202と同様にキャリッジ31が移動する(ステップS301〜S302)。ステップS302で、戻しバネ85により側壁12に当接させられていたクラッチギヤ82は、プッシュロッドユニット90によって外側に押され、第5中間ギヤ83Cに連結されてクラッチオンとなる。次いで、紙送りモータ67が42step正転し(ステップS303)、これによって、第5中間ギヤ83Cのフランジ86がクラッチギヤ82に係合可能な状態になる。
次に、キャリッジ31がセンタリングされる(ステップS304)。すると、キャリッジ31のカードホルダ33によって、用紙上端は、その幅方向のほぼ中央部分がプラテン20側に押さえられる。このため、用紙上端の両端側の弛み(プラテン20から離間する状態)は均等になる。また、キャリッジ31のセンタリングによりプッシュロッドユニット90はクラッチギヤ82から退避するが、上記のようにクラッチオンの状態が保持されているので、紙送りモータ67の動力はベイルレバー42に伝わる。
次いで、紙送りモータ67が80step正転し(ステップS305)、これによって、ベイルレバー42は図3において反時計回りに揺動し、図5に示すようにベイルローラ40が押さえ位置まで移動して閉状態となる。次に、紙送りモータ67が10step逆転し(ステップS306)、ベイルローラ40の閉動作が完了する。この動作例では、正転を72stepと80stepの2段階で行うので、ベイルローラ40が反動で退避位置方向に揺動することが抑えられる。また、最後に10stepの逆転を行うことにより、クラッチギヤ82の歯面と第5中間ギヤ83Cの歯面との接触を解除し、クラッチギヤ82を確実に非連結位置に戻すことができる。
続いて図10に戻り、上記のようにベイルローラ40が閉じた後は、1行分の紙送り量からステップS117で送った分を差し引いた残りのstep数だけ紙送りモータ67が正転して紙送りがなされる(ステップS119)。さらに、紙送りモータ67の142stepの逆転、30stepの正転がなされ(ステップS120〜S121)、用紙は次の印字開始位置に到達する。ここでの逆転は、ベイルローラ40の閉動作で進み過ぎた用紙を印字開始位置に戻し、正転は、ギヤ列の噛み合いに生じるガタを取り除く作用をなす。この後、ベイルローラ40が閉じているか否かがベイルセンサ44で確認される(ステップS122)。そして、ベイルセンサ44がオン、つまりベイルローラ40が閉じていると確認されたら、印字動作が再開され(ステップS123)、オフでベイルローラ40がまだ開いていると判断されたら、エラーと認識される(ステップS124)。
次に、ステップS110で、用紙の頭出しが1”と判断された場合には、用紙センサ68がオンになった時点から、さらに紙送りモータ67が864step正転してプラテン20が正転する(ステップS125)。
続いて、図12で示したベイルローラ40の閉動作がなされ(ステップS126)、ベイルローラ40が閉じているか否かがベイルセンサ44で確認され(ステップS127)、ここでベイルセンサ44がオフ、つまりベイルローラ40が開いていると判断されたら、エラーと認識される(ステップS128)。そして、ベイルセンサ44がオンでベイルローラ40が閉じていると確認されたら、さらに、紙送りモータ67の226stepの逆転、60stepの正転がなされ、用紙が印字開始位置に位置する(ステップS129〜S130)。この過程では、上記と同様に、逆転は、ベイルローラ40の閉動作で進み過ぎた用紙を印字開始位置に戻し、正転は、ギヤ列の噛み合いに生じるガタを取り除く作用をなす。この後、キャリッジ31が印字待機位置に戻り(ステップS131)、印字可能な状態となる(ステップS132)。
上記ステップS123およびステップS132以降は、1行印字が、プラテン20の断続的な正転による紙送りとともに繰り返されることにより、ホストコンピュータから供給された印字データに基づき、用紙に対して印字動作が行われる。印字されていくにつれ、用紙は上記排紙口66を通過していき、印字が終了すると、プラテン20の高速正転によって用紙は排紙口66から外部に排紙される。
以上の動作で明らかなように、本実施形態のプリンタ1によれば、ベイルローラ40の開閉動作を、紙送りモータ67の動力を利用して適切なタイミングで自動的に行わせることができる。したがって、その開閉動作を使用者が手動で行う手間が省かれるとともに、ベイルローラ40の開閉を忘れてしまうといった不都合も生じないので、ベイルローラ40に起因する紙送り時のジャムが起こらず、確実かつ速やかに印字が行われる。また、ベイルローラ40を開閉させるための専用の駆動手段を用いず、紙送りモータ67の動力を利用しているので、装置の大型化ならびにコストの増大が抑えられる。
また、ベイルローラ40を閉じて用紙上端をプラテン20に押さえ付ける動作は、キャリッジ31がセンタリングされ、カードホルダ33で用紙上端の中央部分を押さえて用紙上端の弛みが左右で均等になった状態で行うことができる。このため、ベイルローラ40が閉じた時に用紙は真っ直ぐ(上端縁がプラテン20と平行な状態)にプラテン20に押さえ付けられ、その結果、用紙のスキューが防止される。これは、キャリッジ31がセンタリングされても、クラッチギヤ82が第5中間ギヤ83Cのフランジ86に係合してクラッチオンの状態が継続し、紙送りモータ67の動力をベイルレバー42に伝えることができる機構になっていることによる。
さらに、クラッチオフとする動作は、クラッチオンの時のようにキャリッジ31をクラッチギヤ82側に移動させる必要はなく、第5中間ギヤ83Cが所定角度回転してフランジ86がクラッチギヤ82から外れることによって自動的になされる。すなわち、クラッチオフのためにキャリッジ31を移動させないので、印字の停滞を生じさせることがなく、速やかな印字が可能となる。
紙送りモータ67の動力を断接するクラッチ機構は、軸方向に移動するクラッチギヤ82と、この移動を規制する第5中間ギヤ83Cのフランジ86および戻しバネ85とから構成されているのみである。特にフランジ86は、第5中間ギヤ83Cの形状変更によって容易に形成することができるものであり、このフランジ86によって、カム等の操作子を別途設ける必要がない。これらの点で、低コスト、かつ省スペースが図られるとともに、とりわけ、第5中間ギヤ83Cからクラッチギヤ82が外れるクラッチオフの動作は高速で行われるといった利点を有する。
さらに、ソレノイド等の単純なオン/オフ式の駆動手段では、駆動速度を調整しにくいが、本実施形態では、紙送りモータ67の動力を利用し、かつギヤの噛み合いでその動力がベイルローラ40の開閉動作に伝達されるので、ベイルローラ40の開閉速度を、例えばプログラム制御によって任意に調整することができる。その結果、開閉時のベイルローラ40の反動や、プラテン20に対する強い打撃を防止することができるなどの効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、クラッチギヤ82とベイルギヤ81との間に、ベイルギヤ81と同期して回転する中間ギヤ83C,83Dを設けているが、これら中間ギヤ83C,83Dを省略し、ベイルギヤ81に、上記フランジ86と同様の機能を果たす所定の回転角度分のフランジを設けてベイルギヤ81をクラッチギヤ82に直接連結させても良い。
本発明の一実施形態に係るプリンタの外装部材を外した状態の全体斜視図である。 一実施形態に係るプリンタのプラテンの周辺を示す一部断面側面図である。 プラテンおよびベイルローラの駆動機構を示す側面図である。 同駆動機構の一部断面平面図である。 ベイルローラが閉状態における第2のギヤ群の側面図である。 キャリッジとクラッチ機構との関係を示す一部断面平面図であって、キャリッジが印字開始位置にある状態を示している。 キャリッジとクラッチ機構との関係を示す一部断面平面図であって、キャリッジが印字待機位置にある状態を示している。 キャリッジとクラッチ機構との関係を示す一部断面平面図であって、キャリッジがクラッチギヤに対しするアクセス位置にある状態を示している。 プリンタの制御系の構成を示すブロック図である。 単票用紙の印字動作の過程を示すフローチャートである。 ベイルローラの開動作の過程を示すフローチャートである。 ベイルローラの閉動作の過程を示すフローチャートである。
符号の説明
20…プラテン
31…キャリッジ
32…印字ヘッド
40…ベイルローラ
42…ベイルレバー
82…クラッチギヤ
83B…第4中間ギヤ(第1のギヤ)
83C…第5中間ギヤ(第2のギヤ)
85…戻しバネ
86…フランジ
90…プッシュロッドユニット(押圧部材)
P…用紙

Claims (2)

  1. 用紙が巻き付けられるプラテンと、
    このプラテンと同期して回転する第1のギヤと、
    前記プラテンと対向する印字ヘッドを担持し、かつプラテンの軸方向に沿って往復動するキャリッジと、
    揺動自在なベイルレバーに支持され、前記用紙を前記プラテンの表面に押し付けるベイルローラと、
    前記ベイルレバーを駆動して、前記ベイルローラを、前記プラテンに押し付けられる押さえ位置とプラテンから退避した退避位置とに位置させる第2のギヤと、
    軸方向に移動することにより、前記第1のギヤと前記第2のギヤとを連結する連結位置とその連結が解除される非連結位置とに位置するクラッチギヤと、
    このクラッチギヤを前記非連結位置に付勢する戻しバネと、
    前記キャリッジが印字領域外に移動した時に、前記クラッチギヤを押して前記連結位置に移動させる押圧部材とを備え、
    前記第1のギヤと前記第2のギヤの少なくとも一方に、前記クラッチギヤを前記連結位置に保持する所定の回転角度分のフランジが設けられていることを特徴とするプリンタの紙送り装置。
  2. 前記押圧部材または該押圧部材と前記クラッチギヤとの間に、クラッチギヤに対する押圧部材の押圧力を緩衝する弾性部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のプリンタの紙送り装置。
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