JPH06115194A - 用紙のスキュー取り装置およびその装置を用いたプリンタ - Google Patents

用紙のスキュー取り装置およびその装置を用いたプリンタ

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JPH06115194A
JPH06115194A JP27056592A JP27056592A JPH06115194A JP H06115194 A JPH06115194 A JP H06115194A JP 27056592 A JP27056592 A JP 27056592A JP 27056592 A JP27056592 A JP 27056592A JP H06115194 A JPH06115194 A JP H06115194A
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paper feed
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feed roller
roller
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JP27056592A
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Seiichi Hirano
精一 平野
Kenjiro Murakami
憲二郎 村上
Hiroshi Ishida
浩 石田
Kenichi Miyazaki
謙一 宮崎
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Priority to FR9312001A priority patent/FR2696684B1/fr
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 給紙時間を短くすることができて装置の小型
化も図ることができ、しかも確実にスキューを取ること
ができるスキュー取り装置およびプリンタを提供する。 【構成】 用紙Pの幅方向中央部Pcのみを圧接して用
紙を給送する単一の給紙ローラ7と、この給紙ローラに
より給送される用紙の進行方向と直交する方向に配置さ
れ、用紙の先端縁Paと当接する当接部8とを備えたこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は給紙装置において用いら
れるスキュー取り装置、およびそのスキュー取り装置を
用いたプリンタに関する。給紙装置において生じる用紙
の斜行(スキュー)を矯正するための技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】スキュー取り装置は、従来より種々のも
のが提案されている。
【0003】図16にその一例を示す。
【0004】この装置は、図(a)に示すように、2つ
の給紙ローラ1,1により給送される用紙Pの進行方向
Aと直交する方向にプラテン2を配置し、このプラテン
2に用紙の先端縁Paを当接させて図(b)に示すよう
にたるみPbを形成し、このたるみPbにより用紙の斜
行分を吸収させる。その後、図(c)に示すようにプラ
テン2を正転させて用紙Pを搬送する。このとき給紙ロ
ーラ1,1は従動し、用紙の搬送につれて、斜行を吸収
したたるみPb’が徐々に解消される。
【0005】図17に他の従来例を示す。
【0006】この装置は、図(a)に示すように、1本
の長い給紙ローラ3と除電用フィルム4とで用紙Pをそ
の幅方向全長に亙って押圧しつつ給送する。給送される
用紙Pの進行方向Aと直交する方向には一対のローラ
5,6を配置し、停止させた状態のローラ5,6の接触
部Tに用紙の先端縁Paを当接させて図(b)の矢印B
に示すように用紙Pを回転させ、図(c)に示すように
斜行を矯正するようになっている(特開平2−6234
8号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のスキュ
ー取り装置にはそれぞれ次のような問題があった。
【0008】図16に示した装置では、給紙ローラ1と
プラテン2との間で用紙のたるみPbを形成しなければ
ならないので、給紙ローラ1とプラテン2との間の距離
を長くしなければならない。このため、用紙がプラテン
2に達するまでに比較的長時間が費やされる。さらに、
用紙がプラテン2に達した後にたるみを形成しなければ
ならないので、それにも時間が費やされる。
【0009】すなわち、図16に示した装置では、給紙
時間が長くなってしまうという問題があった。また、給
紙ローラ1とプラテン2との間の距離を長くしなければ
ならないこと、用紙にたるみを形成するスペースが必要
であることから、装置を小型にすることが困難であると
いう問題もあった。
【0010】図17に示した装置では、1本の長い給紙
ローラ3と除電用フィルム4とで用紙Pをその幅方向全
長に亙って押圧しつつ給送する構造となっていたため、
用紙Pが回転し難く、スキュー取りの確実さに欠けるお
それがあるという問題があった。
【0011】本発明の第1の目的は、以上のような問題
を解決し、給紙時間を短くすることができて装置の小型
化も図ることができ、しかも確実にスキューを取ること
ができる用紙のスキュー取り装置を提供することにあ
る。
【0012】さらに、第2の目的は、そのようなスキュ
ー取り装置を備えたプリンタを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために請求項1記載の用紙のスキュー取り装置は、用
紙の幅方向中央部のみを圧接して用紙を給送する単一の
給紙ローラと、この給紙ローラにより給送される用紙の
進行方向と直交する方向に配置され、用紙の先端縁と当
接する当接部とを備えたことを特徴とする。
【0014】請求項2記載の用紙のスキュー取り装置
は、請求項1記載のスキュー取り装置において、給紙ロ
ーラと、当接部との間に、この当接部に用紙を湾曲させ
た状態で導き、かつその湾曲部分の外側から用紙を支持
する用紙ガイドを設けたことを特徴とする。
【0015】上記第2の目的を達成するために請求項3
記載のプリンタは、用紙の幅方向中央部のみを圧接して
用紙を給送する単一の給紙ローラと、この給紙ローラに
より給送される用紙の進行方向と直交する方向に配置さ
れ、用紙の先端縁と当接する当接部とを備え、かつ、こ
の当接部を、用紙を送ることのできる紙送りローラと、
この紙送りローラに圧接されたゲートローラとの接触部
で構成したことを特徴とする。
【0016】請求項4記載のプリンタは、請求項3記載
のプリンタにおいて、給紙ローラと、接触部との間に、
この接触部に用紙を湾曲させた状態で導き、かつその湾
曲部分の外側から用紙を支持する用紙ガイドを設けたこ
とを特徴とする。
【0017】請求項5記載のプリンタは、請求項3また
は4記載のプリンタにおいて、給紙ローラが、プリンタ
に一体的に組み込まれた自動給紙装置の給紙ローラで構
成されていることを特徴とする。
【0018】請求項6記載のプリンタは、請求項3また
は4または5記載のプリンタにおいて、紙送りローラと
ゲートローラが、給紙ローラが給紙方向に回転している
とき、用紙送り方向と反対方向に回転することを特徴と
する。
【0019】
【作用】請求項1記載の用紙のスキュー取り装置によれ
ば、給紙ローラにより給送された用紙は、その先端縁が
当接部に当接することにより回動する。当接部は、給送
される用紙の進行方向と直交する方向に配置されている
から、用紙のスキューが取られることとなる。
【0020】ここで、給紙ローラは、用紙の幅方向中央
部のみを圧接して用紙を給送する単一のものであるか
ら、用紙は回動し易く、給紙ローラによる圧接部分を中
心にして確実に回動し、したがって確実にスキューが取
られることとなる。
【0021】そして、このようなスキュー取り装置によ
れば、給紙ローラと当接部との間で用紙のたるみを形成
する必要がないこと、したがって給紙ローラと当接部と
の間の距離を短くすることができること、用紙にたるみ
を形成するスペースも不要であることによって、給紙時
間を短くすることができ、また装置の小型化も図ること
ができる。
【0022】請求項2記載の用紙のスキュー取り装置に
よれば、請求項1記載のスキュー取り装置において、給
紙ローラと、当接部との間に、この当接部に用紙を湾曲
させた状態で導き、かつその湾曲部分の外側から用紙を
支持する用紙ガイドが設けられているので、用紙が当接
部に当接した際、湾曲部分の外側にたわもうとする動作
が、用紙ガイドによって規制される。このため、用紙が
当接部に当接した際に当接部からの反作用として得られ
る衝撃力が確実に給紙ローラ回り(正確には給紙ローラ
による用紙の圧接部分回り)に作用する。したがって、
より一層確実な用紙の回動すなわちスキュー取りがなさ
れることとなる。
【0023】請求項3記載のプリンタによれば、請求項
1記載のスキュー取り装置を備えているので、上記作用
が得られることに加え、当接部が、用紙を送ることので
きる紙送りローラと、この紙送りローラに圧接されたゲ
ートローラとの接触部で構成されているので、スキュー
取りがなれた用紙をその後速やかに搬送することができ
る。
【0024】請求項4記載のプリンタによれば、請求項
3記載のプリンタにおいて、給紙ローラと、接触部との
間に、この接触部に用紙を湾曲させた状態で導き、かつ
その湾曲部分の外側から用紙を支持する用紙ガイドが設
けられているので、より一層確実な用紙の回動すなわち
スキュー取りがなされることとなる。
【0025】請求項5記載のプリンタによれば、請求項
3または4記載のプリンタにおいて、給紙ローラが、プ
リンタに一体的に組み込まれた自動給紙装置の給紙ロー
ラで構成されているので、別体の自動給紙装置をプリン
タに装着した場合に比べて給紙ローラと当接部との距離
を短くすることができる。給紙ローラと当接部との距離
を短くすることにより、仮に前述したような用紙ガイド
がない場合でも用紙がたわみ難くなり、したがって確実
な用紙の回動すなわちスキュー取りがなされることとな
る。
【0026】請求項6記載のプリンタによれば、請求項
3または4または5記載のプリンタにおいて、紙送りロ
ーラとゲートローラが、給紙ローラが給紙方向に回転し
ているとき、用紙送り方向と反対方向に回転するので、
紙送りローラとゲートローラとの間への用紙の先端縁の
食い込みが防止され、円滑な用紙の回動動作が得られ
る。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0028】先ず、図1を参照して本発明に係るスキュ
ー取り装置の基本構造について説明する。
【0029】図1(a)において、7は給紙ローラであ
り、短い単一のローラで構成されている。給紙ローラ7
は、矢印a方向に回転することで、用紙Pの幅方向中央
部Pcのみを圧接して用紙を給送するようになってい
る。
【0030】8は当接部であり、この実施例ではローラ
で構成されている。当接部8は、給紙ローラ7により給
送される用紙Pの進行方向Aと直交する方向に配置さ
れ、用紙の先端縁Paと当接するようになっている。
【0031】このようなスキュー取り装置によれば、給
紙ローラ7により給送された用紙Pは、図(b)に示す
ように、その先端縁Paが当接部8に当接することによ
り矢印X方向に回動する。当接部8は、給送される用紙
Pの進行方向Aと直交する方向に配置されているから、
用紙のスキューが取られることとなる。
【0032】ここで、給紙ローラ7は、用紙の幅方向中
央部Pcのみを圧接して用紙を給送する単一のものであ
るから、用紙Pは回動し易く、給紙ローラ7による圧接
部分Pcを中心にして確実に回動し、したがって確実に
スキューが取られることとなる。
【0033】そして、このようなスキュー取り装置によ
れば、給紙ローラ7と当接部8との間で用紙のたるみを
形成する必要がないこと、したがって給紙ローラと当接
部との間の距離Lを短くすることができること、用紙に
たるみを形成するスペースも不要であることによって、
給紙時間を短くすることができ、また装置の小型化も図
ることができる。
【0034】なお、ここでは、当接部としてローラ8を
例に取って説明したが、当接部はローラに限るものでは
ない。例えば板状体でもかまわない。給紙ローラにより
給送される用紙の進行方向と直交する方向に配置され、
用紙の先端縁と当接するものであれば、同様な作用効果
を得ることができる。
【0035】次に、以上のようなスキュー取り装置を用
いたプリンタの一実施例について説明する。
【0036】図2は本発明に係るプリンタの一実施例を
示す左側断面図、図3は正面図である。
【0037】先ず、このプリンタの概要を説明する。
【0038】図2において、10は自動給紙装置、20
は自動給紙経路、21は給紙経路20に給送された用紙
を検出するための用紙検出用第1レバー、30は紙送り
ローラ、40は紙送りローラ30に圧接して従動するゲ
ートローラ、50は紙送りローラ30に圧接して従動す
るピンチローラ、60は印字部、70は排紙経路、80
は排紙経路70に設けられた搬送部、90は用紙を搬送
方向からみて凹状に保持しつつ排出する排出部、100
は排紙トレイである。
【0039】自動給紙装置10は、プリンタに一体的に
組み込まれており、プリンタの下ケース11の底部11
aによって直接、用紙Pのスタッカが形成されている。
【0040】用紙Pは、後に詳しく説明する給紙ローラ
12の作動により、一枚ずつ自動給紙経路20に給送さ
れる。
【0041】給送された用紙は、用紙検出用第1レバー
21を軸21aを中心にして反時計方向に回動させる。
用紙検出用第1レバー21が回動すると、用紙検出用第
2レバー22が反時計方向に回動し、さらに図示しない
第3レバーが同じく反時計方向に回動することにより用
紙検出スイッチ23が作動して用紙の給送が検出され
る。
【0042】検出された用紙は、後述するようにしてス
キュー取りがなされた後、紙送りローラ30に巻き回さ
れ、ピンチローラ50を経て印字部60に達する。
【0043】印字部60は、図2において紙面と直交す
る方向に往復動するキャリッジ61に取り付けられたイ
ンクジェットヘッド62と、中間フレーム110の上面
との間に形成されている。63はキャリッジ61の一端
を案内するガイドシャフト、120はキャリッジ61の
他端を案内する上フレームである。
【0044】印字部60にて印字された用紙は、搬送ロ
ーラ81と搬送ギザローラ82とからなる搬送部80、
用紙の両側押し上げ部91,91および用紙の中央部を
押し下げるギザローラ92からなる排出部90を経て、
排紙トレイ100上に排出される。
【0045】以上のようなプリンタにおいて、スキュー
取り装置は、図4および図5に示すように、給紙ローラ
12と、紙送りローラ30とゲートローラ40との接触
部41と、用紙ガイド42とで構成されている。用紙ガ
イド42は、図5に仮想線で示すように給紙ローラ12
によって給送された用紙Pを、紙送りローラ30とゲー
トローラ40との接触部41に湾曲させた状態で導き、
かつその湾曲部分の外側(図5で左側)から用紙を支持
するようになっている。
【0046】次に、主として給紙ローラ12および紙送
りローラ30の駆動機構について説明する。
【0047】図4はプリンタ全体のローラ等の駆動系を
展開した状態で示した図であり、各ローラー等の位置関
係は他の図と必ずしも一致してはいない。
【0048】給紙ローラ12は、紙送りモータ200か
ら歯車列210、紙送り軸31の一端に固定されている
歯車32、他端に固定されている歯車33、太陽歯車1
3、後述するように可動歯車としての役割を果たす遊星
歯車14、給紙ローラ軸16に固定されている給紙歯車
15、および給紙ローラ軸16を介して回転駆動され
る。なお、遊星歯車14は給紙歯車15と係脱するもの
で、後述するようにキャリッジが紙送り位置にきたとき
にのみ給紙歯車15と噛み合うようになっている。
【0049】紙送りローラ30は、紙送りローラ軸31
に、間隔を隔てて3個固定されており、紙送りローラ軸
31によって直接駆動される。
【0050】ゲートローラ40は、3個ある紙送りロー
ラのうち両側の紙送りローラに対してそれぞれ図示しな
い付勢部材によって圧接されており、紙送りローラ30
からの駆動を受けて回転する。
【0051】図4の歯車列33,13,14,15から
明らかなように、給紙ローラ12が給紙方向aに回転す
るとき、紙送りローラ30は逆方向、すなわち用紙送り
方向と反対方向に回転する。
【0052】図6はプリンタケース内にある左サイドフ
レーム部分を示す左側面図で、この左サイドフレーム1
30に、前記紙送り軸31、給紙ローラ軸16の左端部
がそれぞれ支持されている。
【0053】図7は左サイドフレーム130の左側面
図、図8は図7におけるVIIIーVIII断面図であ
る。これらの図において、131は紙送り軸31を支持
する穴、132は給紙ローラ軸16を支持する穴であ
る。また、133は太陽歯車13および後述するアーム
を回転可能に支持する軸である。
【0054】図6において、140はアームであり、太
陽歯車13の外側にあって前記軸133に回動可能に支
持されている。
【0055】図9はアーム140を示す図で、(a)は
左側面図、(b)は右側面図、(c)は平面図、(d)
は(a)図におけるdーd断面図、(e)は(a)図に
おけるeーe断面図、(f)は(b)図におけるfーf
断面図、(g)は(b)図におけるgーg断面図であ
る。
【0056】これらの図に示すように、アーム140
は、サイドフレームの軸133に回動可能にはまり合う
穴141と、遊星歯車14(図6参照)を回転可能に支
持する軸142とを有している。143は、バネ部材1
50(図6参照)の支持部であり、スリット143aを
有するピン状に形成されている。
【0057】バネ部材150は、図10に示すように棒
状のコイルバネで構成されており、その下端部151が
図6に示すようにアームの支持部143とはまり合って
いる。バネ部材150の上端部152は、図6〜8に示
すように、サイドフレーム130の凹所134に形成さ
れた突起135に当接するようにして支持され、中間部
153は、その2箇所が、サイドフレーム130に形成
された2つの押さえ片136,136によって覆われる
ようにして支持されている。
【0058】図9において、144はアーム140に形
成されたストッパーであり、このストッパー144は、
サイドフレーム130に形成された扇形の穴137(図
7参照)に挿通されている。したがって、本実施例のア
ーム140は、この穴137の範囲内において回動可能
であるが、バネ部材150が真っ直ぐに伸びようとする
ことにより、通常は図6に示す位置に保持されている。
【0059】図11にキャリッジ61の平面図を示す。
キャリッジ61の左側面には、作動部64が設けられて
いる。作動部64は突起状に形成されており、その先端
にはテーパ面65が形成されている。作動部64は、キ
ャリッジ61が紙送り位置(図2において最も手前側の
位置)にきたとき、図6から8および図12に示すよう
に、サイドフレーム130に形成された穴137および
押さえ片136,136の間138を貫通して、バネ部
材150の中間部153を押圧して変位させることによ
りアーム140を遊星歯車14が給紙歯車15と噛み合
う位置に向けて回動させるようになっている。
【0060】この際、作動部64の先端にはテーパ面6
5が形成されており、バネ部材150は棒状のコイルバ
ネで構成されているので、作動部64のバネ部材150
に対する押圧はスムーズになされる。なお、バネ部材1
50の図12における紙面手前側への逃げは、押さえ片
136,136によって規制される。
【0061】また、アーム140の回動による遊星歯車
14の給紙歯車15への噛み合い(押し付け)作用は、
キャリッジ61の作動部64からバネ部材150を介し
て得られ、遊星歯車14の給紙歯車15への噛み合い動
作はバネ部材150の弾性力を持ってなされることとな
るので、円滑な噛み合い動作が得られる。さらに、太陽
歯車13は、遊星歯車14を給紙歯車15に噛み合わせ
る方向に回転するので、遊星歯車14と給紙歯車15と
の噛み合いは、作動部64による押圧が解除されるまで
外れない。
【0062】次に、作動について主として図13に示す
フローチャートを参照して説明する。
【0063】(i)プリンタに、図示しないホストコン
ピュータ等から給紙信号が入力されると、ステップST
1でキャリッジ61が給紙位置に移動する。キャリッジ
61が給紙位置に移動すると、作動部64がバネ部材1
50の中間部153を押圧して変位させ、アーム140
が図12に示したように回動して遊星歯車14が給紙歯
車15と噛み合う。
【0064】(ii)ステップST2で紙送りカウンタ
N(紙送りモータ200のステップ数)をリセットす
る。すなわちN=0とする。
【0065】(iii)ステップST3で紙送りモータ
200を逆転させるとともに、ステップST4で紙送り
カウンタをカウントアップする。
【0066】紙送りモータ200が逆転すると、紙送り
ローラ30および歯車33が逆転し、図12に示すよう
にこの回転が太陽歯車13および遊星歯車14を介して
給紙歯車15に伝達されて給紙ローラ12が図5矢印方
向に回転し、用紙Pが給送される。給送された用紙は、
用紙ガイド42によって湾曲状に導かれ、用紙検出用第
1レバー21を回動させ、用紙検出スイッチ23(図2
参照)を作動させる。
【0067】(iv)ステップST5で、用紙が間違い
なく給送されているか否かを用紙検出スイッチ23から
の信号により判断する。
【0068】(v)用紙が給送されている場合には、ス
テップST6でさらに紙送りモータ200を所定量(こ
こでは120スッテプ)だけ逆転させる。
【0069】これにより、用紙Pはさらに送られ、紙送
り方向と逆方向に回転している紙送りローラ30とゲー
トローラ40との接触部41に用紙の先端縁Paが押し
つけられて、図4に示すように、給紙ローラ12による
圧接部分Pcを中心にして矢印X方向に回動することに
より用紙のスキュー取りがなされる。
【0070】ここで用紙の先端縁Paが接触部41に当
接した際、用紙Pは湾曲部分の外側にたわもうとする
が、この動作は図5に示すように、用紙ガイド42によ
って規制される。このため、用紙Pが接触部41に当接
した際に接触部41からの反作用として得られる衝撃力
が確実に、給紙ローラ12による用紙の圧接部分Pc回
り(図4矢印X方向)に作用する。したがって、確実な
用紙の回動すなわちスキュー取りがなされることとな
る。
【0071】また、紙送りローラ30とゲートローラ4
0が、用紙送り方向と反対方向に回転しているので、紙
送りローラ30とゲートローラ40との間への用紙の先
端縁Paの食い込みが防止され、円滑な用紙の回動動作
が得られる。
【0072】(vi)ステップST7でキャリッジ61
を印字待機位置(作動部64がバネ部材150から外れ
る位置)に移動させる。
【0073】この移動により、作動部64によるバネ部
材150への押圧が解かれると、バネ部材150自体の
戻り作用により、アーム140も原位置(図6に示した
位置)に戻り、遊星歯車14の給紙歯車15への噛み合
いが解かれる。
【0074】(vii)ステップST8で紙送りモータ
200を所定量(ここでは610ステップ)正転させ
る。
【0075】これによって紙送りローラ30が正転し、
用紙は紙送りローラ30に巻き回され、ピンチローラ5
0を経て用紙の先端部分が印字部60に達し、いわゆる
頭出しの状態になる。
【0076】(iix)ステップ9で印字信号待ちの状
態となる。
【0077】その後、印字信号が入力されると、図示し
ないキャリッジモータの作動によりキャリッジ61が往
復動しつつヘッド62からインクが吐出されて印字がな
され、印字済の用紙は、搬送ローラ81と搬送ギザロー
ラ82とからなる搬送部80、用紙の両側押し上げ部9
1,91および用紙の中央部を押し下げるギザローラ9
2からなる排出部90を経て、排紙トレイ100上に排
出される(図2のP1参照)。
【0078】(ix)前記ステップST5で用紙が給送
されていないと判断された場合には、ステップST10
で、紙送りモータ200の逆転ステップ数(ステップS
T4でカウントされているステップ数N)が1000に
達しいるか否かを判断する。
【0079】1000に達していれば、自動給紙装置1
0の用紙が空であると判断してステップST11で図示
しない表示部に「用紙なし」の表示を行なう。
【0080】1000に達していなければ、ステップS
T3以降のステップを繰り返す。
【0081】以上説明したように本実施例のプリンタに
よれば、次のような作用効果が得られる。
【0082】(a)給紙ローラ12が、用紙の幅方向中
央部Pcのみを圧接して用紙を給送する単一のものであ
るから、用紙Pが回動し易く、給紙ローラ12による圧
接部分Pcを中心にして図4矢印X方向に確実に回動
し、確実にスキューが取られる。
【0083】(b)給紙ローラ12と接触部41との間
で用紙のたるみを形成する必要がないこと、したがって
給紙ローラ12と接触部41との間の距離を短くするこ
とができること、用紙にたるみを形成するスペースも不
要であることによって、給紙時間を短くすることがで
き、またプリンタの小型化も図ることができる。
【0084】(c)給紙ローラと12、接触部41との
間に、この接触部41に用紙を湾曲させた状態で導き、
かつその湾曲部分の外側から用紙を支持する用紙ガイド
42が設けられているので、用紙が接触部41に当接し
た際、湾曲部分の外側にたわもうとする動作が、用紙ガ
イド42によって規制される。このため、用紙Pが接触
部41に当接した際に接触部41からの反作用として得
られる衝撃力が確実に、給紙ローラ12による用紙の圧
接部分Pc回り(図4矢印X方向)に作用する。したが
って、より一層確実な用紙の回動すなわちスキュー取り
がなされる。
【0085】(d)給紙ローラ12が給紙方向に回転し
ているとき、紙送りローラ30とゲートローラ40が用
紙送り方向と反対方向に回転しているので、紙送りロー
ラ30とゲートローラ40との間への用紙の先端縁Pa
の食い込みが防止され、円滑な用紙の回動動作が得られ
る。
【0086】(e)紙送りローラ30とゲートローラ4
0との接触部41に用紙を当てることによってスキュー
を取るので、スキュー取りがなれた用紙をその後速やか
に搬送することができる。
【0087】(f)給紙ローラが、プリンタに一体的に
組み込まれた自動給紙装置の給紙ローラ12で構成され
ているので、別体の自動給紙装置をプリンタに装着した
場合に比べて給紙ローラ12と接触部41との距離を短
くすることができる。
【0088】なお、参考のために、搬送部80の駆動機
構について図4および図14,15を参照して説明する
と、搬送部80は、図4に示すように、6個の搬送ロー
ラ81と、これら搬送ローラ81にそれぞれ対向して設
けられた6個の搬送ギザローラ82とを備えている。
【0089】搬送ローラ81は、中間フレーム110に
支持された2本の回転軸83,84に3個ずつ固定され
ており、3個ある紙送りローラ30のうち左右の紙送り
ローラから伝達歯車85,85を介して、回転軸83,
84に固定された歯車83a,84aが回転駆動される
ことにより、回転するようになっている。
【0090】伝達歯車85は、前記回転軸(83または
84)に固定された歯車(83aまたは84a)と噛み
合う歯車部分85aと、紙送りローラ30と転がり接触
するローラ部分85bと、共通軸85cとが一体的に構
成されており、共通軸85cの両端が、図14に示すよ
うに、中間フレーム110に形成された矩形穴111に
移動可能に支持されている。このような構造とすること
により、伝達歯車85はワンウェイクラッチとして作動
する。すなわち、図14に示すように、紙送りローラ3
0が紙送り方向に回転すると、伝達歯車85は矩形穴1
11に沿って下方(噛み合い方向)に移動し、紙送りロ
ーラ30の動力を搬送ローラ81に伝える。図15に示
すように、紙送りローラ30が紙送り方向と逆方向に回
転すると、伝達歯車85は矩形穴111に沿って上方
(逃げ方向)に移動し、紙送りローラ30の動力を搬送
ローラ81には伝えない。したがって、搬送ローラ81
は、紙送りローラ30が紙送り方向に回転した場合にの
み回転し、紙送りローラ30が逆転した場合には回転し
ない。
【0091】搬送ギザローラ82は、図3,4に示すよ
うに、3本の軸体86にそれぞれ2個1組となって固定
されており、図示しないスプリングによって軸体86の
中央部が搬送ローラ81に向けて付勢されている。した
がって、搬送ギザローラ82は、搬送ローラ81からの
駆動を受けて回転する。
【0092】紙送りローラ30、伝達歯車85、および
搬送ローラ81の径ないし歯数は、搬送ローラ81の周
速が、紙送りローラ30の周速に対して12%程度の増
速となるように構成されている。このため、用紙Pは、
図14に示すように、印字部60においては、搬送ロー
ラ81および搬送ギザローラ82に引っ張られて中空に
浮いた状態となって印字される。
【0093】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
【0094】
【発明の効果】本発明によれば、給紙時間を短くするこ
とができて装置の小型化も図ることができ、しかも確実
にスキューを取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスキュー取り装置を示す図で、
(a)(b)はいずれも構造と作用とを同時に説明する
図。
【図2】本発明に係るプリンタの一実施例を示す左側断
面図。
【図3】同じく正面図。
【図4】同じく駆動系の展開図。
【図5】同じく要部拡大側断面図。
【図6】同じく拡大側面図。
【図7】同じく左サイドフレームの左側面図。
【図8】図7におけるVIII−VIII断面図。
【図9】アームを示す図で、(a)は左側面図、(b)
は右側面図、(c)は平面図、(d)は(a)図におけ
るdーd断面図、(e)は(a)図におけるeーe断面
図、(f)は(b)図におけるfーf断面図、(g)は
(b)図におけるgーg断面図。
【図10】バネ部材を示す図で、(a)は平面図、
(b)は一部省略正面図。
【図11】キャリッジの平面図。
【図12】作動説明図。
【図13】作動を説明するフローチャート。
【図14】部分拡大側断面図。
【図15】部分拡大側断面図。
【図16】(a)(b)(c)は従来のプリンタの説明
図。
【図17】(a)(b)(c)は従来のプリンタの説明
図。
【符号の説明】
P 用紙 Pa 先端縁 Pc 幅方向中央部 7 給紙ローラ 8 当接部 10 自動給紙装置 12 給紙ローラ 30 紙送りローラ 40 ゲートローラ 41 接触部 42 用紙ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 謙一 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙の幅方向中央部のみを圧接して用紙
    を給送する単一の給紙ローラと、この給紙ローラにより
    給送される用紙の進行方向と直交する方向に配置され、
    用紙の先端縁と当接する当接部とを備えたことを特徴と
    する用紙のスキュー取り装置。
  2. 【請求項2】 前記給紙ローラと、当接部との間には、
    この当接部に用紙を湾曲させた状態で導き、かつその湾
    曲部分の外側から用紙を支持する用紙ガイドを設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の用紙のスキュー取り装
    置。
  3. 【請求項3】 用紙の幅方向中央部のみを圧接して用紙
    を給送する単一の給紙ローラと、この給紙ローラにより
    給送される用紙の進行方向と直交する方向に配置され、
    用紙の先端縁と当接する当接部とを備え、かつ、この当
    接部を、用紙を送ることのできる紙送りローラと、この
    紙送りローラに圧接されたゲートローラとの接触部で構
    成したことを特徴とするプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記給紙ローラと、接触部との間には、
    この接触部に用紙を湾曲させた状態で導き、かつその湾
    曲部分の外側から用紙を支持する用紙ガイドを設けたこ
    とを特徴とする請求項3記載のプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記給紙ローラは、プリンタに一体的に
    組み込まれた自動給紙装置の給紙ローラで構成したこと
    を特徴とする請求項3または4記載のプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記紙送りローラとゲートローラは、給
    紙ローラが給紙方向に回転しているとき、用紙送り方向
    と反対方向に回転することを特徴とする請求項3または
    4または5記載のプリンタ。
JP27056592A 1992-10-08 1992-10-08 用紙のスキュー取り装置およびその装置を用いたプリンタ Pending JPH06115194A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27056592A JPH06115194A (ja) 1992-10-08 1992-10-08 用紙のスキュー取り装置およびその装置を用いたプリンタ
GB9320721A GB2271556B (en) 1992-10-08 1993-10-07 Paper skew removal apparatus and a pronter using the same
US08/133,717 US5524994A (en) 1992-10-08 1993-10-07 Paper skew removal apparatus and a printer using the same
GB9607277A GB2297315B (en) 1992-10-08 1993-10-07 Paper skew removal method and printer
SG1996006364A SG66269A1 (en) 1992-10-08 1993-10-07 Paper skew removal apparatus and a printer using the same
FR9312001A FR2696684B1 (fr) 1992-10-08 1993-10-08 Appareil destine a supprimer le decalage du papier et imprimante utilisant un tel appareil.
DE19934334428 DE4334428A1 (de) 1992-10-08 1993-10-08 Vorrichtung und Verfahren zum Kompensieren von Papierschräglauf sowie Drucker mit dieser Vorrichtung
DE9315236U DE9315236U1 (de) 1992-10-08 1993-10-08 Vorrichtung zum Kompensieren von Papierschräglauf sowie Drucker mit dieser Vorrichtung
HK98105611A HK1006565A1 (en) 1992-10-08 1998-06-18 Paper skew removal apparatus and a pronter using the same

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JP27056592A Pending JPH06115194A (ja) 1992-10-08 1992-10-08 用紙のスキュー取り装置およびその装置を用いたプリンタ

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JP (1) JPH06115194A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4005665A1 (de) * 1989-02-23 1990-08-30 Matsushita Electric Works Ltd Leuchtvorrichtung mit einer gleichstrom-entladungslampe

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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