JP2005349635A - 液滴吐出ヘッドの検査装置及びその検査方法 - Google Patents

液滴吐出ヘッドの検査装置及びその検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005349635A
JP2005349635A JP2004171096A JP2004171096A JP2005349635A JP 2005349635 A JP2005349635 A JP 2005349635A JP 2004171096 A JP2004171096 A JP 2004171096A JP 2004171096 A JP2004171096 A JP 2004171096A JP 2005349635 A JP2005349635 A JP 2005349635A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
droplet
discharge head
droplet discharge
nozzle
inspecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004171096A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4590216B2 (ja
Inventor
Tetsuo Ikegame
哲夫 池亀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2004171096A priority Critical patent/JP4590216B2/ja
Publication of JP2005349635A publication Critical patent/JP2005349635A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4590216B2 publication Critical patent/JP4590216B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】従来の液滴吐出ヘッドの検査装置は、ノズルから吐出される液滴の状態やメニスカスの正面やノズルプレート表面の状態を観察し検査することができない。
【解決手段】本発明は、液滴吐出ヘッド2から液滴が吐出される状態(光像)を液滴捕獲ユニット5のプリズムのハーフミラー面を用いてカメラ15に導き、カメラ15の対物レンズ14の光軸を傾ける又は光軸を移動させて、液滴捕獲ユニット5の反射面における反射の有無と、対物レンズ14の倍率を適宜選択することにより、ノズル、メニスカス、液滴、及びノズルプレートを様々方向から観察する液滴吐出ヘッドの検査装置及びその検査方法である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録媒体に対して液滴を吐出させて記録を行う液滴吐出ヘッドの検査装置及びその検査方法に関する。
一般に、インクジェットプリンタ等に搭載されるインクを吐出する液滴吐出ヘッド等の記録ヘッドにおいては、その吐出された液滴の量、速度、方向及び、タイミング等が適正に吐出されているか検査し、設計の検証や製造品質を安定させることが必要である。このため、従来よりノズルの検査や吐出された液滴の検査方法が種々提案されている。
液滴吐出ヘッドにおけるノズル周辺の機械的寸法の検査方法としては、例えば特許文献1には、液滴噴射記録ヘッドノズルを構成する天板の管理すべき特性値である流路溝の溝間ピッチ、吐出口の開口部面積、吐出ロプレートの膜厚、吐出口列の変形量を非接触で同時にまたは並行して測定する方法及び装置が開示されている。
観察光学系により吐出口の開口部や流路溝をそれぞれ観察するとともに、観察光学系の移動量に基づき、液滴吐出ヘッドの液滴吐出ノズル及び、このノズルが形成されている天板の機械的な寸法を測定している。
また、ノズルのメニスカスの観察としては、例えば特許文献2には、インクジェットヘッドのインクノズルに施した撥液処理の良否を検査するものとして、ヘッドに組み立てる前に検査するための装置が開示されている。これは、撥液処理を施したインクノズルにインクのメニスカスを形成し、インクに加える圧力を変化させながら、メニスカスが崩れる時の圧力を測定するものである。
さらに、ノズルから吐出された液滴の観察としては、例えば特許文献3には、吐出口から液体を連続的に流出させて、その流水束を観察測定系により観察し、液体の吐出方向及び吐出角度を検査し測定する装置が開示されている。この装置は、液体が注入されている液体槽内に、口土出口が形成された天板を入れて、圧縮空気による圧力を液体にかけ、吐出口から液体を連続的に流出させた状態を観察測定し、液体の吐出方向及び吐出角度を検査し測定するものである。その検査結果に応じて吐出口加工工程に直ちにフィードバックし、吐出口形成角度が正規値となるように調整して加工する。
特開平10−160431号公報 特開8−244232号公報 特開平11−348261号公報
前述した液滴吐出ヘッドにおける検査は、最終特性となるノズルより吐出される液滴の速度、方向、量、タイミング、サテライト等に直接関係する特にノズル周囲の状態、ノズル内のメニスカスの状態、ノズルから吐出される液滴の状態、ノズルプレートの状態を検査する必要があり、特に吐出状態を検査することが重要である。
これに対して、特許文献1においては、ノズルと天板の機械的な寸法を測定するのみであり、ノズルのメニスカスや実際に吐出された液滴の測定は行っていない。
また、特許文献2おいては、メニスカスがノズルから突出した状態を観察しているため、ノズルの正面では無く、側面(液滴の飛翔方向に対して直交方向)方向から観察している。そのため、メニスカスの正面やノズルプレート表面の状態は観察できず、また、具体的な観察方法については何等開示されていない。また、メニスカスに静的な圧カを加えて、メニスカスの状態を検査しノズルの撥水状態を検査しており、実際の吐出状態の検査に対しては言及されていない。
さらに、特許文献3においては、吐出後の液滴を吐出方向に直交する方向から観察し吐出方向を検査しているがノズル周囲の状態やノズルプレートの表面から凹む状態があるメニスカスの状態は観測できない。
そこで本発明は、上記の従来の課題に鑑み、液滴吐出ヘッドのノズル周辺の状態、ノズル内のメニスカスの状態、さらに、ノズルから吐出される液滴の状態を吐出状態においても測定、検査することができる液滴吐出ヘッドの検査装置及びその検査方法を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、検査対象として装着される、少なくとも液滴を吐出するノズルが設けられた液滴吐出ヘッドと、前記液滴及び/又はノズル周辺を観察する光学測定器と、前記ノズルと前記光学測定器の間に設けられ、前記液滴を捕獲する捕獲部と、を有する液滴吐出ヘッドの検査装置を提供する。
また本発明は、液滴吐出ヘッドのノズルより液滴を吐出させ、前記液滴及び/またはノズ周辺の検査方法であって、前記液滴及び/またはノズル周辺を検査する光学測定器と、前記ノズルの間に前記液滴の捕獲部を設け、前記ノズルより液滴を吐出させ、前記液滴を前記捕獲部にて捕獲し、前記液滴及び/またはノズル周辺の状態を前記光学測定器により検査する液滴吐出ヘッドの検査方法を提供する。
本発明によれば、液滴吐出ヘッドのノズル周辺の状態、ノズル内のメニスカスの状態さらに、ノズルから吐出される液滴の状態を吐出状態においても測定、検査することができる液滴吐出ヘッドの検査装置及びその検査方法を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の液滴吐出ヘッドの検査装置に係る第1の実施形態のブロック構成例を示す。図2には、この検査装置の捕獲部の外観構成例を示し、図3には、この検査装置における液滴を撮像するための概念的な構成例を示す図である。尚、本実施形態においては、インクジェットプリンタに搭載され、記録用紙等の記録媒体にインクからなる液滴を吐出して画像を記録する液滴吐出ヘッドに対する検査装置を一例としている。また、以下の説明において、ノズル及びノズル内に形成される液体表面であるメニスカス、ノズルの周囲、ノズルプレート及びノズルから吐出直後の液滴をノズル周辺と称している。
この検査装置1は、大別して、検査のために装着された検査対象となる液滴を吐出する液滴吐出ヘッド2と、液滴吐出ヘッド2へインクを供給するインク供給部3と、液滴吐出ヘッド2を駆動するヘッド制御ユニット4と、液滴吐出ヘッド2から吐出された液滴を捕獲する液滴捕獲ユニット5と、液滴捕獲ユニット5内を通過する液滴やノズルプレートを撮像する光学測定器6と、光学測定器6に検出(撮像)された画像データを処理する画像処理部7と、処理された画像を表示するモニタ8と、これらの構成部を制御する制御ユニット9と、制御ユニット9への指示及び種々の演算処理を行うパーソナルコンピュータからなる制御処理装置(PC)10とで構成される。
次に、図2を参照して、これらの検査装置の構成部位について詳細に説明する。
検査対象となる液滴吐出ヘッド2は、本体フレーム11にXYZの3軸方向に移動可能に設けられたヘッドステージ12に着脱自在に装着される。図2においては、液滴吐出ヘッド2の1つのノズルのみを図示しているが、通常は、多数のノズルが1列又は複数列に連なった構成である。この液滴吐出ヘッド2の吐出口下方には液滴捕獲ユニット5が配設される。また、液滴捕獲ユニット5を挟んで、照明光を照射する光源13と、光学系として変倍可能な対物レンズ14及びCCD、CMOS等の撮像素子を有するカメラ(撮像部)15とからなる光学測定器6が配設されている。
カメラ15は、XYZの3軸方向とθ方向に傾き可能な観察ステージ16を介して本体フレーム11に設けられている。このカメラ15(光学測定器)は、観察ステージを駆動することにより、液滴、ノズル(吐出口)、ノズル周辺部を選択して観察(撮像)することができる。勿論、対物レンズの画角(ズーミング倍率)を可変することにより、これらを同時に観察することも可能である。
この構成において、光源13で照明された液滴捕獲ユニット5を通過する液滴の光像は、対物レンズ14で集光され、カメラ15の撮像素子の受光面に結像される。撮像素子は光電変換により、液滴の画像信号を生成して画像処理部7へ送出する。画像処理部7においては、受信した画像信号による画像データを生成して、モニタ8へ画像として表示する。また、その画像データは、画像処理部7から制御ユニット7を経由して制御処理装置10に転送され保存される。
また対物レンズ14の倍率は、観測する対象物に対して適宜選択すればよいが、例えば直径25μmのノズル周辺を観察する場合には、モニタ8上に表示する対象物の倍率で、500〜3000倍程度が良好である。また滴吐出ヘッド2のノズルプレート17を広い範囲で観察する場合には、これ倍率よりも低倍にすることが望ましい。対物レンズ14のFWD(フリーワーキングディスタンス)は、小さすぎるとノズル18と対物レンズ14の間にプリズム19の反射面19aを配置することが困難になるため、長い方が望ましい。例えば、5mm以上が好適である。尚、カメラ15と対物レンズ14としては、例えばソニー社製のXC−003とマクロレンズ、又はキーエンス社製のVHX−100とVH−Z150又はVH−Z450またはVH−Z75等の組み合わせで用いることができる。カメラ15はトリガー等を制御ユニット9により制御される。
制御ユニット9は、ヘッドコントロールユニット4を制御して、液滴吐出ヘッド2を駆動して、インクの液滴20の径や吐出タイミングを制御する。さらに制御ユニット9はヘッドステージ12、観察ステージ16をコントロールして、液滴吐出ヘッド2のノズル周辺に対するカメラ15の像入射位置及び、対物レンズ14の光軸の傾きを制御する。
液滴吐出ヘッド2は、複数のノズル18が複数列に配列されるノズルプレート17と、各ノズル18へインクを供給するインク室21を有している。
インク供給部3は、インク室21にインクを供給するために設けられており、インクタンク22及び加圧モータ23が、それぞれ電磁弁25、27を介して、チューブ26、28によりサブタンク24に接続されて構成される。インク室21は、サブタンク24とチューブ29により接続され、制御ユニット9の制御により、加圧モータ23の駆動と電磁弁25、27の開閉により、インクが供給される。
尚、液滴吐出ヘッド2の詳細構造については省略するが、液滴が吐出できる構造であれば種々適用可能である。例えば、特開平11−216880号公報に開示されている圧電素子を駆動系に用いたインクジェットプリンタ用の記録ヘッド等を使用することができる。液滴吐出ヘッド2の詳細構造、仕様に応じて、加圧モー夕等の構成部位は適宜選定することが望ましい。
次に、図3を参照して、液滴捕獲ユニット5について説明する。
この液滴捕獲ユニット5は、大別して、透明材料に形成された複数の反射面を有する多面体即ちプリズム19と、液滴吐出ヘッド2から吐出された液滴を受けて回収するタンク30と、タンク30内に負圧を与える図示しない吸引システムとから構成されている。
このプリズム19は、例えばBK7等の透明な光学ガラスからなり、形状としては、図2及び図3に示すように、くさび形状に近い、6面体に加工されている。この形状において、反射面19aには、光源13からの照明光に対して、透過と反射率がそれぞれ50:50(%)であるハーフミラーコートが施されている。
また、反射面19aの中央には反射面19bまで貫通する孔からなる捕獲部31が開口されている。捕獲部31の貫通方向は、液滴20の吐出方向と同軸で平行であり、液滴20が通り抜けることができる。ここでは、吐出方向は重力方向としている。つまり、捕獲部31は、液滴吐出ヘッド2の観察するノズル18から吐出するインキの液滴20が反射面19aの着弾する位置に開口されている。
この捕獲部31は、液滴20の直径に着弾ずれを見込んで、その直径よりも大きい径を開口している。例えば、液滴の直径を最大20μm、中心からの着弾ずれを最大100μmとした時には、20+100x2=220μm以上の孔を開口することが望ましい。本実施形態では、さらに余裕をとって、300〜1000μmとしている。
この捕獲部31の直径は、小さいと反射面9aにインクが付着する可能性が高くなり、反対に大きいと加工には容易であるが、後述する様に観察光学系の像に与える影響が大きくなる。尚、捕獲部31は、ノズル18と反射面19aとの距離が長いと、外的影響も受け、着弾ずれが広がり、大きい径が必要となる。また、反射面19a上での光束径に対する捕獲部31の直径比率が小さいほど観測光学系の像に与える影響が小さくなる。このような観点で捕獲部31の直径を最適になる様に適宜選定する。
次に、捕獲部31下に配設されたタンク30の側壁には、チューブ32が設けられ、図示しない吸引システム(排気ポンプ)によりタンク30内を吸引して負圧としている。この負圧にすることにより、捕獲部31の側壁に着弾したとしてもインクを詰まらせないでタンク30内に引き出すことができると共に、反射面19a付近の空中に漂うインクミストも吸引して、反射面19aの汚れを防止できる。
さらに透過面19cに対向するように光源13が設けられている。本実施形態では、光源13として、ストロボスコープを使用することができる。光源13は、動的な現象を周期的な時間毎に観察する場合にはストロボスコープ、連続的に観察する場合にはハロゲンランプな等が好適する。また他にも、白色LED、可視光のレーザを用いれば連続発光も高速パルス発光も可能であり、動的な現象の周期的な時間毎に観察することも、連続して観察することもできる。
この構成において、光源13から照射された照明光は、プリズム19の透過面19cを透過して反射面19bの内面側で反射し、反射面19aへ導かれる。さらに照明光は、反射面19aを透過する際に屈折して、液滴吐出ヘッド2側に向かう。これにより液滴20やノズル18周辺部やノズルプレート17等の観測したい部位が照明される。
本実施形態においては、光源13からノズル18に向かう光束の光軸は、液滴20の吐出(飛翔)方向及び、光学測定器6(対物レンズ14)の光軸33と一致させている。このため、観測する部分に照射された照明光の反射光が、光学測定器6に効果的に戻り、高い輝度のモニタ像を得ることができる。本実施形態では、対物レンズ14をカメラ15の受光面の前方に配置して、入射する光束(被写体像)を集光させて、高輝度即ち、光量を大きくすることができる。
また、液滴20の飛翔状態等の動的な現象を周期的な時間毎に観測する場合には、光源13にフラッシュ装置等を用いて、高速パルス発光させてもよい。但し、このパルス発光時間が長くなると被写体像がぼける現象が発生し、測定の誤差が発生する。例えば、液滴の速度が10m/sの場合には、100nsで液滴は1μmの距離を移動する。発光時間は、観測する部位の速度に応じて適宜設定すればよいが、例えばノズル18の直径が25μm、液滴20の直径が20μmであった場合には、液滴の直径の約10%以下の誤差である200nsが望ましく、さらに好ましくは100ns以下が望ましい。
次に液滴吐出ヘッドの検査装置の作用について説明する。
ヘッド制御ユニット4により液滴吐出ヘッド2から液滴20が吐出される。この液滴20は、捕獲部31に入り通過する。この時、観測するノズル18が撮像できるように、カメラ15(対物レンズ14)の光軸をノズル18又はその周辺に照準するように、制御ユニット9の制御によりヘッドステージ12、観察ステージ16を駆動させて、液滴吐出ヘッド2及びカメラ15の位置や向きを移動させる。
次に、制御ユニット9の制御により加圧モータ23及び電磁弁25、27が駆動されて、インクサブタンク24内のインクが液滴吐出ヘッド2のインク室21へ適宜供給される。 例えば、制御ユニット9によりヘッド制御ユニット4を制御して、液滴吐出ヘッド2に液滴の吐出信号を入力し、図示しない圧電素子を駆動させて、インク室21内のインクを加圧し、観察するためにモニタ8に表示されているノズル18から液滴20を吐出させる。勿論、液滴を吐出しない状態におけるメニスカスの振動状態を観察する場合や、吐出するノズル18に隣接する他のノズル18における吐出によるクロストーク状態を観測する場合には、観測するノズル18から液滴を吐出させない。
液滴吐出ヘッド2からの液滴20の吐出方向は、液滴吐出ヘッド2の通常の使用状態と同じが望ましく、本実施形態では、重力方向と同じ方向、ここでは垂直方向としている。このため、吐出した液滴20の飛翔方向は、重力の影響で曲がらないで直進となる。このため、風等の外部からの影響を除けば、ノズル18と液滴捕獲ユニット5までの距離が長くなっても、液滴20の位置のずれが小さく捕獲部31の直径を小さくできる。吐出されたインクの液滴20は、液滴捕獲ユニット5の捕獲部31に入り、さらにチューブ32からの負圧による吸引も加わり、タンク30内に着弾する。
この時、光源13としてフラッシュ装置を用いて、光源13の発光タイミングを液滴吐出ヘッド2に入力する吐出信号に所定の時間差を設けて同期付ける。この時間差を調整することにより、これによりノズル18から吐出される液滴の任意の状態であるメニスカス34の後退から液滴形成の最初、液滴吐出後までの任意の状態を擬似的に静止させて観察することができる。
対物レンズ14の光軸33は、ノズルプレート17の面に対して平行であり、液滴20の飛翔する方向と直交としている。捕獲部31が開口される反射面19aを対物レンズ14の焦点位置とはせずに、対物レンズ14へ発散光で入射するように調整する。従って、カメラ15の受光面に結像する像としては、捕獲部31は写らないで観測したい部分、例えばノズル18のメニスカス34を観察することができる。
また対物レンズ14のNA(ヌメリカルアパーチャ)が小さい場合には、捕獲部31がカメラ15にはぼけた像として写り観測する部分を曖昧にさせる又は、覆う場合がある。この場合には、対物レンズ14の光軸を33Aに示すように傾けると観測するメニスカス34の像と捕獲部31の像のカメラの撮像素子上での位置がずれるため観察することができる。
さらに対物レンズ14の光軸33においては、メニスカス34を観測する場合に、吐出直後の液滴20の像がメニスカス34の像と重なり液滴20がカメラ15の像に影響を与えて観察しにくくなる。このような場合には、光軸33Aのように液滴20の飛翔方向に対して傾けることによりノズル18を斜め方向から観測することになり、液滴20がメニスカス34の像に影響を与えなくなる。また、捕獲部31の像も捕獲部31に液滴を吐出するメニスカス34の像と重ならなくなるため、捕獲部31の像がメニスカス34の像に影響を与えている場合にも有効である。
光軸33Aの傾ける角度θは適宜選択すればよいがメニスカス34やノズル18を観察する場合には10〜45度程度が良好である。角度θはあまり大きくするとノズル18から陥没した態のメニスカス34の観察が困難になる。また光源13から光学測定器6へ入射する角度も、その観察部分における反射光がカメラ15に良好に入射する様に適宜調整する方がよい。尚、光軸33の角度が例えば45度以上に大きい場合には、光軸33Cに示すように反射面19aを介さず、直接観測することも可能である。
また、図2に示すように、観測する光軸33から光軸33Bの様に上方に移動すれば、反射面19aを使用しないで、直接飛翔する液滴を飛翔方向と直交する方向から飛翔する液滴を側面から観測でき、液滴の大きさ、速度、飛翔方向を測定することもできる。
このように1台の検査装置でノズル18、メニスカス34の観察から液滴20の大きさ、速度、飛翔方向までも観察することができる。観察する部位は、液滴20を吐出させるメニスカス34の状態に限らずノズル18周囲のインクの付着具合、液滴の吐出直後の状態、吐出するノズル18による吐出しないノズル18のメニスカス34のクロストークによる振動等焦点を合わせる場所と範囲及び観察方向を適当に選択することによりノズル周辺や様々な観察が可能となる。
以上説明したように第1の実施形態によれば、液滴捕獲部をノズル等の観察部とカメラ等の光学測定器の間に配置したので、ノズルから吐出される液滴の捕獲を容易にし、カメラ等への光学測定器の汚染を防止し、光学測定器を観察部に容易に近づけられ、良好な観察が可能となる。なお、観察部と光学測定器の間とは観察部から光学測定器まで像が伝達される経路を示し、例えばこの経路の途中にミラー等によって光軸が曲げられる場合でもこの曲がった光軸にそった像の伝達経路を示す。
また、液滴吐出ヘッドから吐出された液滴は、重力及び負圧により、捕獲部を通り抜けてタンクに着弾させることができ、誤ってカメラにインクを着弾させたり、飛散したインクにより汚染されることが無い。
また、カメラの外装や対物レンズが大きく、又は対物レンズのFWDが短い場合であっても液滴を捕獲することができ、液滴を吐出させているノズルの状態を観察することができる。また、光学的な測定器となるカメラの対物レンズの光軸を傾ける又は光軸を移動させて、液滴捕獲ユニットの反射面における反射の有無と、対物レンズの倍率を適宜選択することにより、ノズル、メニスカス、液滴、及びノズルプレートを様々方向から観察することができる。
さらに、液滴捕獲ユニットのおけるプリズムのハーフミラー面でカメラに入射する光像と、照明光を重ねることにより、光源やカメラの外形が大きくても、同軸の落射照明を行うことが可能になり、良好な像が観察できる。また、捕獲部の孔内が焦点位置とならないようにし、発散光の位置に捕獲部の孔を位置させることにより、孔の像は、カメラの受光面にぼけた像として取り込まれるため、観察部分の像と重なったとしても、その観察部分は明瞭に観察することができる。
さらには、カメラの対物レンズの光軸を液滴の吐出方向から傾けた場合においては、吐出した液滴や捕獲部の像が観察部分の像から位置がずれるため観察部分に干渉することなく、良好な観察部分の像を観察することができる。また、捕獲部に連結するタンク内を吸引して負圧状態にすることにより、捕獲部周辺の液滴のミストを吸引すると共に、捕獲部の壁面にインクが付着しても液滴を詰まらせることが無く容易に取り除くことができる。
次に図4及び図5には、前述した第1の実施形態における第1、第2の変形例の構成を示して、詳細に説明する。
この第1の変形例は、捕獲部について変更した例である。前述した図3に示した捕獲部19は、反射面19aに1つの孔を開口した構成であったが、この変形例では、反射面19aに複数の孔31a,31b,31cを開口した例である。この図4では、例えば3つの孔が図示されているが、勿論これに限定されるものではない。
このように複数の孔31a,31b,31cを設けることにより、複数のノズル18及びそれらの吐出状態や、またその周辺部等を同時に観察することができる。
また、図5に示すような第2の変形例は、プリズム19を19Aと19Bの2つに分離し、側面側を他の部材にて固定し、スリット状の捕獲部31dを形成する例である。このような構成によれば、多数のノズル18(図示せず)からの液滴20に対応できると共に、ノズル18の間隔が異なる液滴吐出ヘッドに対しても検査を行うことが可能である。
さらに、この捕獲部31dのスリット幅を任意に可変できるように構成しておけば、液滴径や吐出方向にばらつきが大きい液滴吐出ヘッドについても対応でき、汎用性が非常に高くなる。また、前述した例では、光源13として、フラッシュ装置を用いたが、カメラ15として高速度カメラ、高速シャッタ付きカメラ等を用いれば、連続発光するタイプでも用いることができる。
また、光源13は、プリズム19の側面やノズルプレート17にリング照明を対向させる等観察部を適切に照明できる様に適宜設定できる。光源13とカメラ15及び対物レンズ14の位置は、固定されるものではなく、入れ替えてもよい。
この時には、プリズム19における収差の影響が小さくなる様に、図6に示す様に反射面19aに三角プリズム32を張り合わせにすると良く、さらに、球面収差補正光学系を追加する等を行うとさらによい。また、カメラ15の光軸は、図2における紙面と平行方向であるθ方向に傾けてもよいとしたが、図2の紙面に対して直交する方向に傾けてもよい。
次に第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態として、図7には液滴吐出ヘッドの検査装置の主要部となる捕獲部及び2つの光学測定器により構成された構成例を示す。尚、図7は本実施形態の特徴部分のみを示しており、これ以外の部材は、図2に示した構成部材と同等に構成され、同じ参照符号を付してその説明及び図示は省略する。
本実施形態は、メニスカス34の動的な振動を測定可能にするために、カメラ15の他に検出器を配置した構成である。この例では、検出器として、振動を測定するLDV(レーザドップラー振動計)51を用いている。また必要であれば、スポットを集光して小径化するための対物レンズ52を付加してもよい。このLDV51としては、例えば小野測器社のLV−1710と対物レンズLV−0155とを組み合わせた構成、又はグラフテック社のAT−7610を用いることができる。
本実施形態では、このLDV51を、前述した第1実施形態の図2に示したカメラ15の位置に換わって配設され、カメラ15は、光軸がプリズム19の孔31の中心軸又は、液滴20の飛翔軌跡と直交方向に交差する位置に配置される。
LDV51から出力された光は、反射面19aにて反射され、メニスカス34上に光スポットを結ぶ様にする。この光スポットの径は、ノズル18の直径が例えば25μmであった場合には、1〜10μm程度が好適である。本実施形態では、直径3μmとしている。ノズル18の直径よりも小さい径の光スポットの方がメニスカス34の曲率が変化するため望ましい。このメニスカス34における反射光は、反射面19aを介してLDV51に入射する。LDV51内部で反射光に基づくドップラー信号から生成された速度信号又は、これを積分した位置信号は、例えば、高速A/D変換ボード52によりデジタル化され、制御処理装置10へ出力される。
吐出された液滴20であるインクは、LDV51から出力される光に対して、反射率が高いことが望ましい。吐出直後の液滴20の影響を少なくするためには、前述したように、光軸33を光軸33Aまでθ傾けてもよい。但し、θを過度に取りすぎると、LDV51へ戻る反射光の光量が少なくなるため、例えば2〜10度程度が好ましい。
LDV51を用いて良好に測定する場合には、測定物の像では無く測定物から反射してきた光量が一定以上必要である。捕獲部31により減衰される光量は、LDV51からの光束に比べて十分小さいので、捕獲部31を経由してもLDV51の光量を大きく低下させずに良好な測定ができる。これにより、メニスカス34の振動状態の速度または位置が測定される。また反射面19aはダイクロイックミラー面からなり、LDV51のレーザ光の波長(633nm)の反射率を100%近くまで高めて、これ以外の光の反射率を0%に近く低くしてある。
またカメラ15と対物レンズ14は、図6に示した光源13の位置と同じ配置する。光源13は、リング状の照明光となるように、プリズム19の上面に多数の白色LED13aが配置されたリング13bに配置して構成され、ノズル18周辺を照明する。これらの白色LED13aから発光した光は、観察しようとする例えばメニスカス34で反射され、反射面19aを透過し反射面19bで反射され、カメラ15の受光面に結像し、メニスカス34の像が得られる。これらの白色LED13aの光のうちLDV51と同じ波長付近の光は、反射面19aにて反射してしまうが、それ以外の大部分の光は透過するのでカメラ15に入射する光量を大きくできる。
以上説明したように第2の実施形態によれば、検出器としてカメラの他に、LDVを搭載することにより、メニスカスの振動を測定し検査することができる。このような測定により、メニスカスの振動周波数、振幅、減衰具合等を測定することができる。さらに、カメラとLDVとにより、画像と振動の両方により同時に観察することができる。ダイクロイックミラーを用いれば、振動測定用のLDVと画像観察用のカメラをそれぞれの光量を低下させないで略同軸に同時配置することができる。
従って、メニスカスの異常振動や液滴の不吐出をLDVで検知し、この時のメニスカスの状態やノズルの汚れなどを同時に観察することができる。
次に第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態として、図8には、小型ユニット化された液滴吐出ヘッドの検査装置の構成例を示す。尚、図8は本実施形態の特徴部分のみを示しており、これ以外の部材は、図2に示した構成部材と同等に構成され、同じ参照符号を付してその説明及び図示は省略する。
本実施形態は、液滴20の飛翔軌跡とカメラの光軸を一致させて、液滴捕獲ユニット60、光源13及び光学測定器である対物レンズ14及びカメラ15を一体的にユニットケース61に収納した構成である。つまり、液滴吐出ヘッド2とカメラ15との間にミラー(プリズム19の反射面)を設けず、照明光や反射光の光路を屈曲せずに、ストレートな光路で測定する例である。
この構成として、ユニットケース61の内部底面にカメラ15の光軸が上方へ垂直方向になるように配設し、その上方に対物レンズ14を設ける。さらに対物レンズ14の上方でユニットケース61の内側上部に多数の白色LED13aをリング状に配置した光源13を設ける。ユニットケース61の最上面には、液滴捕獲ユニット60を配設する。
この液滴捕獲ユニット60は、図9に示すように、透明なガラス等からなる平行平板に中央から側面にL字型の孔(捕獲部)60aを設けて形成される。側面側の孔60aと排気ポンプ等を連結して負圧にする。液滴吐出ヘッド1から吐出された液滴20が上面の孔60aに着弾する位置に液滴捕獲ユニット60を配置し、孔60aに着弾した液滴は側面側から吸い出される。
本実施形態によれば、液滴吐出ヘッド2とカメラ15の間に反射面(プリズム)を配置しないので、対物レンズ14のFDWが短い場合や、液滴吐出ヘッド2においてノズル18から側面までの寸法dが大きい場合でも容易にセットすることができる。
更に、液滴捕獲ユニット60とユニットケース61により、カメラ15と対物レンズ14を密閉した構成であるため、カメラ15と対物レンズ14に誤って液滴が着弾したり、インクミストが付着することを防止できる。尚、変実施形態では、光学測定器としてカメラ15を用いた例であったが、勿論LDVを用いても同様な効果を得ることができる。
次に、第3の実施形態における変形例について説明する。
前述した第3の実施形態では、液滴捕獲ユニットは平行平板であったが、この変形例では、図10に示すように、例えば、先端部分に液滴20を捕獲する孔を開けたガラス等の透明部材からなる細管62でもよい。また細管62はステンレス製であってもよい。
次に第4の実施形態について説明する。
第4の実施形態として、図11には、液滴吐出ヘッドの検査装置の構成例を示す。尚、図11は本実施形態の特徴部分のみを示しており、これ以外の部材は、図2に示した構成部材と同等に構成され、同じ参照符号を付してその説明及び図示は省略する。
本実施形態は、メニスカス34の画像に加えて、動的な振動を測定可能にするために、カメラ15の他にLDV51及び光源13を液滴20の飛翔軌跡(垂直軸)の回りの円錐面内に配設した構成である。それぞれの光軸は、ノズル18の中心に向かうように配設される。また必要であれば、スポットを集光して小径化するための対物レンズ52を付加してもよい。尚、この構成は、カメラ15及びLDV51が液滴吐出ヘッド2から離れて配置できる場合に実施可能となる。また、本実施形態では、カメラとLDVの2つの光学測定器を配置したが、3つ以上を同様にして配置してもよい。
以上説明したように第4の実施形態によれば、検出器としてカメラの他に、LDVを搭載することにより、メニスカスの振動周波数、振幅、減衰具合等を測定することができる。さらに、カメラとLDVとにより、画像と振動の両方により同時に観察することができる。またプリズムの反射面を利用していないため、LDVとカメラをそれぞれの光量が低下しない。従って、メニスカスの異常振動や液滴の不吐出をLDVで検知し、この時のメニスカスの状態やノズルの汚れなどを同時に観察することができる。
次に第5の実施形態について説明する。
第5の実施形態として、図12には、液滴吐出ヘッドの検査装置の構成例を示す。尚、図12は本実施形態の特徴部分のみを示しており、これ以外の部材は、図2に示した構成部材と同等に構成され、同じ参照符号を付してその説明及び図示は省略する。
本実施形態は、液滴捕獲ユニット71は、ガラス部材等の透明部材からなる平行平板に前述した孔に代わって、図13に示すような中央から端部に向かう溝71aが形成され、溝71aの端部を重力方向に向かうように斜めに配置する。
この液滴捕獲ユニット71の後方には、対物レンズ14、ハーフミラー72及びカメラ15が配設される。ハーフミラー72の側方から照明光を照射する光伝送部75と光源13とが設けられている。光伝送部75は、両端に集光レンズ74a,74bが装着された光ファイバー75から構成されており、光源13から出射された照明光をハーフミラー72まで伝送し、その照明光は観察部にカメラ51の光軸と同軸で投射される。
このような構成において、液滴吐出ヘッド2から吐出された液滴20は、溝71aの中央側に着弾し、重力の働きにより溝71aを伝わって端部側に流れ出る。この溝71aは液滴捕獲ユニット71(平行平板)の厚さが薄く、孔の形成が困難な場合であっても、容易に形成することができる。例えば、対物レンズ14のFWDが短い場合、液滴捕獲ユニット71による収差の発生が大きく、カメラの像の劣化が大きい場合などに効果的である。尚、カメラ15も液滴捕獲ユニット71と同じ角度だけ傾けた方がアス収差の発生が無く良好な像を得ることができる。
次に、第5の実施形態における第1〜第4の変形例について説明する。
これらの変形例は、前述した第5の実施形態における液滴捕獲ユニット71の形態を変更したものである。
第1の変形例として、図14に示すような液滴捕獲ユニット81は、ステンレス製の例えば外径0.5mm、内径0.3mmの細い管の一端を斜めにカットし、その先端の開口部81aにて液滴20を捕獲するように構成される。開口部81aの他端側から吸引する。
液滴捕獲ユニット81は、開口部81aを上方にして斜めθに配置することにより、液滴20が捕獲部81の下方から流れ出ることになる。この構成は、液滴捕獲ユニットを非常に安価に製造することができる。
第2の変形例としては、図15に記すような液滴捕獲ユニット82は、片側の表面に均一な複数列の溝82aが回折格子状即ち、等間隔で形成された透明なプレートを溝の長手方向が上下になるように斜めθに配置されて構成される。これらの溝82aの幅は、液滴20の大きさの2倍程度とする。溝82aに着弾した液滴20は、溝82aの側面に沿って流れ、溝端部から流れ出る。
この変形例は、複数の列状の溝が形成された回折格子状であるため可干渉性の高いレーザ以外を観測光や照明光に用いる事が好ましい。本変形例によれば、液滴と捕獲部の位置合わせが不要で作業性が容易になる。
第3の変形例としては、図16に示すような液滴捕獲ユニット83として、溝と内部通路が上下2段構造に形成された構成である。
上部には、液滴吐出ヘッド2から吐出された液滴20を着弾させるの溝83aが設けられる。さらに下部には内部通路83dが形成されており、溝83aの底部には内部通路83cと連通する複数の穴83bが開口されている。この内部通路83cの開口端から図示しない吸引システムにより吸引する。このような構成により、溝83aに着弾した液滴20は、穴83bから内部通路83c内に流れ込み、内部通路内83cを伝わって開口端から流れ出る。
第4の変形例としては、図17に示すような液滴捕獲ユニット84として、不繊布84aをステンレスの細長いプレート84bの上に貼り付けた捕獲プレートを用いる。不織布84aに着弾した液滴20は、不織布84bにしみ込み捕獲される。この捕獲プレートの幅Wとしては、例えば0.3mm〜1mm程度に細くし、影になる部分をなるべく少なくして光学測定器への影響を小さくしている。この場合には捕獲する液滴量に限界があるが吸引も不要で安価に簡単に使用できる。
以上説明した各実施形態において、記載された事項に限定されることはなく、例えば以下の様な要旨も含んでいる。
適用される液滴吐出ヘッドは、インクジェットプリンタに搭載されるものに限定されず、記録媒体に対して液滴を吐出させて記録を行う複写機、ファクシミリ等の印字装置や、接着剤の微量吐出装置、LCDのカラーフィルタの製造装置等における液滴の微量吐出に用いられる液滴吐出ヘッドであれば、簡易に適用することができる。
また、測定に用いる光学測定器は、カメラやLDVに限定されず、例えばレーザ測長器、倒立形顕微鏡等、観測目的や液滴吐出ヘッドの仕様に応じて適宜選択することができる。特に、光学測定器は非接触な測定器であれば他の適当な測定器を用いることもできる。捕獲部の大きさは、使用する光学測定器の光束の大きさ、液滴の大きさ、光学測定器への影響度合い等を考慮して適宜定めればよい。
さらに、液滴吐出ヘッドの方式は、例えば特許文献4に開示する様なピエゾヘッド又は、特許文献5に開示される様な所謂、バブルジェットヘッド等の微少なノズルから液滴を吐出する液滴吐出ヘッドに対しても広く適用することができる。
本発明の液滴吐出ヘッドの検査装置に係る第1の実施形態のブロック構成例を示す図である。 第1の実施形態の検査装置の構成例を示す図である。 第1の実施形態における検査装置を撮像するための概念的な構成例を示す図である。 第1の実施形態における第1の変形例の構成を示す図である。 第1の実施形態における第2の変形例の構成を示す図である。 第1の実施形態における第2の変形例のプリズムについて説明するための図である。 第2の実施形態の液滴吐出ヘッドの検査装置の主要部の構成例を示す図である。 第3の実施形態の液滴吐出ヘッドの検査装置の主要部の構成例を示す図である。 第3の実施形態における液滴捕獲ユニットの構成例を示す図である。 第3の実施形態における変形例の構成を示す図である。 第4実施形態における液滴吐出ヘッドの検査装置の主要部の構成例を示す図である。 第5の実施形態における液滴吐出ヘッドの検査装置の主要部の構成例を示す図である。 第5の実施形態に係る液滴捕獲ユニットの外観構成を示す図である。 第5の実施形態における液滴捕獲ユニットの第1の変形例を示す図である。 第5の実施形態における液滴捕獲ユニットの第2の変形例を示す図である。 第5の実施形態における液滴捕獲ユニットの第3の変形例を示す図である。 第5の実施形態における液滴捕獲ユニットの第4の変形例を示す図である。
符号の説明
1…検査装置、2…液滴吐出ヘッド、3…インク供給部、4…ヘッド制御ユニット、5…液滴捕獲ユニット、6…光学測定器、7…画像処理部、8…モニタ、9…制御ユニット、10…制御処理装置。

Claims (20)

  1. 検査対象として装着される、少なくとも液滴を吐出するノズルが設けられた液滴吐出ヘッドと、
    前記液滴及び/又はノズル周辺を観察する光学測定器と、
    前記ノズルと前記光学測定器の間に設けられ、前記液滴を捕獲する捕獲部と、
    を有することを特徴とする液滴吐出ヘッドの検査装置。
  2. 前記液滴吐出ヘッドの検査装置において、
    前記捕獲部は、光学部材に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの検査装置。
  3. 前記液滴吐出ヘッドの検査装置において、
    前記光学部材は光反射部材及び/又は光透過部材であることを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出ヘッドの検査装置。
  4. 前記液滴吐出ヘッドの検査装置において、
    前記光学測定器は、前記液滴及び/又は前記ノズル周辺を光学部材を介した像をとらえることを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出ヘッドの検査装置。
  5. 前記液滴吐出ヘッドの検査装置において、
    前記捕獲部は孔又はスリット又は溝であることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの検査装置。
  6. 前記液滴吐出ヘッドの検査装置において、
    前記光学測定器は顕微鏡であることを有することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの検査装置。
  7. 前記液滴吐出ヘッドの検査装置において、
    前記光学測定器はレーザドップラー振動計であることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの検査装置。
  8. 前記液滴吐出ヘッドの検査装置において、
    前記光学測定器は複数配置してあることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの検査装置。
  9. 前記液滴吐出ヘッドの検査装置において、
    前記光学測定器の光軸は前記液滴に飛翔方向に対して平行であることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの検査装置。
  10. 前記液滴吐出ヘッドの検査装置において、
    前記光学測定器の光軸は前記液滴に飛翔方向に対して斜めであることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの検査装置。
  11. 前記液滴吐出ヘッドの検査装置において、
    前記液滴の飛翔方向は重力作用方向であることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの検査装置。
  12. 前記液滴吐出ヘッドの検査装置において、
    前記光学測定器の照明は前記光学測定器の光軸と同軸であることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの検査装置。
  13. 前記液滴吐出ヘッドの検査装置において、
    前記光学測定器の照明は前記光学測定器の光軸と略同軸で前記液滴及び/またはノズル周辺を照明することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの検査装置。
  14. 検査対象となる液滴を吐出するノズルを有する液滴吐出ヘッドを着脱自在に装着した取り付け部材と、[ステージはヘッド側では無く、光学測定器側に配置しても良いので削除]
    前記ノズル、ノズル周辺及び前記液滴の内少なくとも1つを被写体として観察するための光学測定器と、
    前記光学測定器を搭載し、前記対象物の何れかに該光学測定器の光軸を照準させる観察ステージと、
    前記ノズルに照明光を照射する光源と、
    前記ノズルから吐出された前記液滴を捕獲する捕獲部を含み、前記被写体へ前記光源から照明光を照射して該被写体の光像を前記光学測定器へ投射する光学部材と、
    具備することを特徴とする滴吐出ヘッドの検査装置。
  15. 前記液滴吐出ヘッドの検査装置において、
    前記光学部材は、前記液滴を捕獲する孔又はスリットまたは溝からなる前記捕獲部が形成されたプリズムからなり、該プリズムは、前記光源から照射された照明光を前記ノズルに照射する第1の反射面と、前記照明光が照射された前記被写体の光像を前記光学測定器へ投影する第2の反射面と、を有することを特徴とする請求項14に記載の滴吐出ヘッドの検査装置。
  16. 前記液滴吐出ヘッドの検査装置において、
    前記捕獲部となる前記孔又は前記スリットまたは溝に連結し、液滴吐出ヘッドから吐出された液滴を受けて回収するタンクと、
    前記タンク内に負圧を与えて前記孔又は前記スリットを通過する前記液滴を吸引する吸引システムと、
    を更に具備することを特徴とするから請求項14に記載の滴吐出ヘッドの検査装置。
  17. 液滴吐出ヘッドのノズルより液滴を吐出させ、前記液滴及び/またはノズ周辺の検査方法であって、前記液滴及び/またはノズル周辺を検査する光学測定器と、前記ノズルと前記光学測定器の間に前記液滴の捕獲部を設け、前記ノズルより液滴を吐出させ、前記液滴を前記捕獲部にて捕獲し、前記液滴及び/またはノズル周辺の状態を前記光学測定器により検査することを特徴とする液滴吐出ヘッドの検査方法。
  18. 前記液滴吐出ヘッドの検査方法において、
    前記捕獲部は光学部材であることを特徴とする請求項17に記載の液滴吐出ヘッドの検査方法。
  19. 前記液滴吐出ヘッドの検査方法において、
    前記光学部材は光反射部材及び/又は光透過部材であることを特徴とする請求項17に記載の液滴吐出ヘッドの検査方法。
  20. 前記液滴吐出ヘッドの検査方法において、
    前記捕獲部は孔又はスリットまたは溝であることを特徴とする請求項17に記載の液滴吐出ヘッドの検査方法。
JP2004171096A 2004-06-09 2004-06-09 液滴吐出ヘッドの検査装置及びその検査方法 Expired - Fee Related JP4590216B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004171096A JP4590216B2 (ja) 2004-06-09 2004-06-09 液滴吐出ヘッドの検査装置及びその検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004171096A JP4590216B2 (ja) 2004-06-09 2004-06-09 液滴吐出ヘッドの検査装置及びその検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005349635A true JP2005349635A (ja) 2005-12-22
JP4590216B2 JP4590216B2 (ja) 2010-12-01

Family

ID=35584493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004171096A Expired - Fee Related JP4590216B2 (ja) 2004-06-09 2004-06-09 液滴吐出ヘッドの検査装置及びその検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4590216B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011131530A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Seiko Epson Corp 液体噴射装置、液体噴射装置の制御方法
JP2012218428A (ja) * 2011-04-14 2012-11-12 Riso Kagaku Corp インクジェットヘッドの検査装置
JP2013210292A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Sony Corp 微小粒子分取装置及び微小粒子分取装置の制御方法
JP2020100050A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 東芝テック株式会社 液滴吐出装置の検査装置
JP2021074937A (ja) * 2019-11-07 2021-05-20 エスアイアイ・プリンテック株式会社 予測システムおよび予測方法
WO2023163181A1 (ja) * 2022-02-28 2023-08-31 京セラ株式会社 液体検知方法及び液体吐出装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04276446A (ja) * 1991-03-05 1992-10-01 Canon Inc インクジェット記録ヘッドの検査装置
JP2000127390A (ja) * 1998-10-30 2000-05-09 Nec Corp インクジェット記録ヘッドの駆動方法
JP2001041722A (ja) * 1999-07-30 2001-02-16 Canon Inc 形状測定方法および装置
JP2001334659A (ja) * 2000-05-24 2001-12-04 Nec Corp インクジェット記録ヘッドの駆動方法及びインクジェット記録装置
JP2003114104A (ja) * 2001-10-03 2003-04-18 Canon Inc 飛翔物体位置測定方法及び装置
JP2003149020A (ja) * 2001-11-14 2003-05-21 Dainabot Co Ltd 微小流量測定装置、方法、コンピュータプログラム、および記憶媒体
JP2004165036A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 Seiko Epson Corp 有機elデバイス製造装置における液滴吐出ヘッドの吐出検査装置および有機elデバイス製造装置、並びに有機elデバイス、有機elデバイスの製造方法および電子機器

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04276446A (ja) * 1991-03-05 1992-10-01 Canon Inc インクジェット記録ヘッドの検査装置
JP2000127390A (ja) * 1998-10-30 2000-05-09 Nec Corp インクジェット記録ヘッドの駆動方法
JP2001041722A (ja) * 1999-07-30 2001-02-16 Canon Inc 形状測定方法および装置
JP2001334659A (ja) * 2000-05-24 2001-12-04 Nec Corp インクジェット記録ヘッドの駆動方法及びインクジェット記録装置
JP2003114104A (ja) * 2001-10-03 2003-04-18 Canon Inc 飛翔物体位置測定方法及び装置
JP2003149020A (ja) * 2001-11-14 2003-05-21 Dainabot Co Ltd 微小流量測定装置、方法、コンピュータプログラム、および記憶媒体
JP2004165036A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 Seiko Epson Corp 有機elデバイス製造装置における液滴吐出ヘッドの吐出検査装置および有機elデバイス製造装置、並びに有機elデバイス、有機elデバイスの製造方法および電子機器

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011131530A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Seiko Epson Corp 液体噴射装置、液体噴射装置の制御方法
JP2012218428A (ja) * 2011-04-14 2012-11-12 Riso Kagaku Corp インクジェットヘッドの検査装置
JP2013210292A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Sony Corp 微小粒子分取装置及び微小粒子分取装置の制御方法
JP2020100050A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 東芝テック株式会社 液滴吐出装置の検査装置
JP2021074937A (ja) * 2019-11-07 2021-05-20 エスアイアイ・プリンテック株式会社 予測システムおよび予測方法
JP7474580B2 (ja) 2019-11-07 2024-04-25 エスアイアイ・プリンテック株式会社 予測システムおよび予測方法
WO2023163181A1 (ja) * 2022-02-28 2023-08-31 京セラ株式会社 液体検知方法及び液体吐出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4590216B2 (ja) 2010-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009517684A (ja) 複数の物質を基板上に放出することにより生物学的アッセイ用基板を製造するインクジェット装置及びその方法
JP4590216B2 (ja) 液滴吐出ヘッドの検査装置及びその検査方法
JP2008506143A (ja) 液浸対物レンズを有した微細要素の検査用装置
JP2009090545A (ja) 液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置
KR20220148982A (ko) 액적 측정 시스템
KR100765402B1 (ko) 패턴 형성 방법 및 액적 토출 장치
KR101675784B1 (ko) 노즐 검사 장치 및 방법
TWI715150B (zh) 噴射元件、微型發光二極體檢修設備及檢修方法
JP4305209B2 (ja) 液滴吐出ヘッドの検査方法、検査装置及び液滴吐出ヘッド、並びに液滴吐出装置
JP3703418B2 (ja) 飛翔物体位置測定方法及び装置
JP2013193404A (ja) 液滴観察装置
US8714690B2 (en) Testing of nozzles used in printing systems
JP2005205317A (ja) インクジェット塗布装置
JP2007118293A (ja) インクジエットヘッド評価装置およびその動作方法
JP3703416B2 (ja) 液滴着弾位置測定装置及び液滴着弾位置測定方法
JP2005069900A (ja) 集光点位置検出方法、集光点位置検出装置、液滴観測方法、液滴観測装置および液滴吐出装置
JP2003227705A (ja) 飛翔液滴位置測定装置及び飛翔液滴位置測定方法
JP2020100050A (ja) 液滴吐出装置の検査装置
JP5057787B2 (ja) 欠陥修正装置
JPH08140942A (ja) 非接触式眼圧計
JP2005131540A (ja) 液滴吐出装置の検査装置、液滴吐出装置の検査方法、及び液滴吐出装置
JP2006192590A (ja) インク着弾観察装置
JP2014034157A (ja) 液滴吐出評価装置及び評価方法
JP2019188235A (ja) 内視鏡
JP2010264714A (ja) 液滴撮像装置及びインクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070607

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100907

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100913

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees